説明

全自動洗濯機対応水道給水栓蛇口直結式オゾン水生成器。

【課題】家庭用の全自動洗濯機でのオゾン水洗濯は、洗濯機内部でオゾン水を生成し洗濯機用水にしている機種も有るがこの方法は洗濯機自体にオゾン水生成器を内臓し大変な高額商品となり、又既に使用中の洗濯機に取付ける事は事実上不可能である。
【解決手段】本発明の全自動洗濯機用オゾン水生成器は電解式、イジェクター式とも水道給水詮蛇口に取付け、洗濯機からの給水用ホースを接続し容易にオゾン水を供給が出来る。電解式の場合は外部電源を必要とするがイジェクター式は該機器に発電機を搭載し、水道放水圧を利用しタービンを廻し発電電力でオゾン水生成する。しかし該機器は洗濯機側で給水遮断した場合イジェクター穴から水圧により水が噴出しオゾン発生体が破損してしまう。よってイジェクター穴を球体で塞ぎ、且つ漏水を一時溜める容器を経由でオゾンガスを供給することで該機器の損傷無くオゾン水を洗濯機内部に供給できるオゾン水生成器を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、全自動洗濯機に供給する水を、水道給水栓蛇口に直結されたオゾン水生成器によって、オゾン水化された水を供給するためのオゾン水生成器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、洗濯機の多くは洗濯機に取り付けられたホースを水道給水栓蛇口に接続し、通常水道の給水栓は開放状態にして洗濯機側の電磁バルブを開放遮断し水道水の供給及び供給停止をしている。
【0003】
その場合、洗濯機に水を供給してない場合においては洗濯機と水道給水栓間のホースにはある一定の水道水圧が掛かっている状況下にある。
【0004】
この様な構成で水道水をオゾン水化した水で効率よい洗濯をするには、水道給水栓と洗濯機の接続用ホース間に水圧が生じても支障ないオゾン水生成器をその間に設置し、洗濯機側の給水バルブが開放されて水が洗濯機に流れ込む時にオゾン水化された水を供給できる機器を考案しなければならない。
【0005】
この用に水道給水詮と洗濯機間にある一定の水圧が掛かってもその間に設置したオゾン水生成器の機器内部に水道水が流入することなく機能を発揮できる方法として、比較的容易に採用できる方法としては電解方式によるオゾン水生成器である。この方法であればオゾン水生成器に0.7Mpa程度の水圧が掛かってもオゾン水生成器は損傷を受けることなく性能を発揮できる。
しかし、気相放電による発生オゾンガスを水に混入させてオゾン水を生成する方式の機器は通常、水の流れにより負圧が生じる様な構造をした水管に穴を設け、その穴にオゾンガスを接触させ水管を水が流れた時生じる負圧によりオゾンガスを水管に吸引しオゾン水を生成するイジェクター方式では洗濯機側で水流を遮断した場合、該機器に水圧が掛かかり水道水がオゾンガス流入用の穴に回ってオゾンガス発生装置へと流入し機器が破損して仕舞ので流入防止の対策を講じなければならない。
【特許文献1】特許公開2003‐320232
【特許文献2】特許公開2005‐169297
【非特許文献1】不知
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、当該品のうち電解式オゾン水生成器は水圧による影響を回避する手段は通常のパッキングを使用した漏水対策だけで特段の方法は必要としない。一方気相放電による発生オゾンを水に混入させるイジェクター方式のオゾン水生成器は洗濯機側で水道の流水を遮断した場合の水圧を受けイジェクター用穴(1)から水道水が流入してしまうため完璧な流入防止対策をしなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
解決しようとする手段としては、水管に掛かる水圧でイジェクター穴から水が噴出して仕舞う水管に水圧が掛かった場合、瞬時にイジェクター穴を塞ぐ必要がありる。イジェクター穴はステンレス球、或いは樹脂系の球体を配しイジェクターに水が流入したとき、その球体が移動してイジェクター穴をふさぐことで解決できる。しかし、イジェクター穴を球体で塞ぐことにより、その穴からの流水を塞ぐ事が出来るが球体が移動し穴を塞ぐと同時に若干の漏水が発生してしまう。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、洗濯機側で給水を遮断したとき、洗濯機と給水栓間に掛かる水圧によるオゾン生成器に流入する流漏水を貯める空間(2)を設ける事でオゾン発生装置に通ずる接続チューブ(3)への流水を完璧に塞ぐことができるので安価なイジェクター式のオゾン水生成器を全自動型洗濯機に設置でき、洗濯しながら殺菌、脱臭が出来より清潔的な洗濯が可能となる。同時に使用洗剤の節約も可能で又、オゾン効果により洗濯機自体も常時クリーンな環境を維持する事が出来ます。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、洗濯機側で水の流入を停止した時に発生する水道水圧によりオゾンガス流入用のイジェクター穴(1)を素早く塞ぐ事と、塞ぎ時間差による漏水溜めの空間(2)を設ける必要がある。。
【実施例1】
【0010】
本発明の実施に当たっては、洗濯機側で給水を遮断し水圧が発生すると同時にイジェクター穴(1)を塞ぐこと、次いで漏れ水の溜め空間(2)を設置しオゾン発生体に水を絶対に流さない様にしなければならない。よって図(1)の様にステンレス球(4)、或いは樹脂系の球体(4)がA方向からの流入水により移動しイジェクター穴に配した管(5)を塞ぐことで水の噴出を止めることができる。

【0011】
次に、塞ぎ漏れが発生した時の水を溜める容器(6)を設置する事で接続チューブ(3)を通過しオゾン発生体へ漏れ水の流入は回避できる。この場合溜め水用容器(6)の構造は重要な構造を要求される。
【0012】
その構造は図(1)の断面図によって示すとおりオゾンガスは(B)方向から接続チューブ(3)をオゾンガスが流入し、漏れ水の溜め空間(2)を経由しイジェクター穴(1)に通づる、この場合の内部壁(7)は複数配置する場合も想定しなければならない。
【0013】
この場合、万一水を溜める容器(6)に水が流入したとしても、その水は洗濯機の給水遮断弁が開放されて洗濯機に水が導かれた時、再び洗濯機への流水によりイジェクター穴に負圧が生じ水を溜める容器(6)に溜まった水は洗濯機に吸引され、次いでオゾンガスが吸引できる仕組みを持たせた。よって、該機器は図(1)のC方向、図(2)図(3)の水道給水栓蛇口(8)から図(1)のD方向に流水した時A部に負圧が発生することを利用してBよりオゾンガスを導き図(2)図(3)の外部機器接続口(9)からオゾン水を取り出すことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0014】
以上の構成に基づいて本発明は、先に出願済の出願番号2003‐414419の水道蛇口直結式水流発電機付オゾン水生成器へ搭載することで商用電源を使用することなくオゾン水を生成し、しかも全自動型の洗濯用水を確保出来るので殺菌効果が有り、且つ洗剤が少なく出来、洗濯後の排水も環境にやさしい優れた商品を提供することが出来る。同時に本発明は洗濯機のみの用途でなくオゾン水のシャワーや散水用に水を弾く方法で用いることも可能にした。
【図面の簡単な説明】
【0015】

【図1】本発明に供する断面図
【図2】本発明に供する(実施例1)
【図3】本発明に供する(実施例2)
【符号の説明】
【0016】
(1) イジェクター穴
(2) 漏水溜めの空間
(3) 接続チューブ
(4) ステンレス球、樹脂球
(5) イジェクター配管
(6) 水溜め容器
(7) 水溜め容器内部壁
(8) 水道給水栓蛇口
(9) 外部機器接続口
(10) オゾン発生装置部
(11) 外部電源コード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に家庭用全自動洗濯機に使用できる水道給水栓蛇口直結式オゾン水生成器で、そのオゾン水生成方式は電解式及び気相発生オゾンガスを水に混入させる所謂、イジェクター式によるオゾン水生成器であって、水道給水栓は常時開放状態で有りオゾン水出水口が外部機器の全自動洗濯機に接続され、その機器で水の供給遮断がされる状況下でも、該オゾン生成器内部に水道水の流入防止装置を備えた水道給水栓蛇口直結式のオゾン水生成器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−142299(P2008−142299A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332721(P2006−332721)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(597073807)株式会社日省エンジニアリング (7)
【Fターム(参考)】