説明

共同視聴システム。

【課題】 デジタル放送に対応した受信端末とアナログ放送に対応した受信端末とが混在する状況でも、双方における受信を可能とする。
【解決手段】 受信回路16,16,16・・・とコンバータ17,17,17・・・にて変換された複数のアナログテレビジョン放送信号と、バイパスラインを経由したデジタルテレビジョン放送信号が混合器18に入力されることとなる。混合器18においては、これらの信号を混合して混合放送信号を生成する。混合放送信号には、アナログテレビジョン放送信号とデジタルテレビジョン放送信号が含まれるため、受信端末20,20,20・・・が少なくともアナログ/デジタルのいずれか一方のチューナを備えていれば、テレビジョン放送を視聴することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は共同視聴システムに関し、特に受信したデジタルテレビジョン放送信号を複数の受信端末に受信させる共同視聴システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の共同視聴システムにとして、デジタルテレビジョン放送信号をアナログテレビジョン放送信号に変換して、各受信端末に配信するものが提案されている(特許文献1、参照。)。
このような共同視聴システムによれば、デジタルテレビジョン放送信号がアナログテレビジョン放送信号に変換されるため、デジタルテレビジョン放送信号のみが放送される状況においてもアナログ放送に対応したテレビ受像機を有効に使用することが可能であった。
【特許文献1】実用新案登録第3119745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、デジタル放送に対応したテレビ受像機が普及してきており、デジタル放送に対応したテレビ受像機とアナログ放送に対応したテレビ受像機とが混在する状況が生じている。このような状況は、アナログ地上波放送の停止に近づくにつれて一層顕著となり、アナログ地上波放送の停止後もしばらくは継続するものと予測される。上述した文献に記載された技術では、すべてのテレビ受像機がアナログ放送を受信できることを前提としており、受信端末としてデジタル放送のみ受信できるテレビ受像機が混在した場合には、当該テレビ受像機では視聴することができないという不具合が生じてしまう。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、デジタル放送に対応した受信端末とアナログ放送に対応した受信端末とが混在する状況でも、双方における受信を可能とする共同視聴システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために請求項2にかかる発明は、受信したデジタルテレビジョン放送信号を複数の受信端末に受信させる共同視聴システムにおいて、受信した上記デジタルテレビジョン放送信号をバイパスラインと複数の変換用ラインに分配する分配器と、複数の上記変換用ラインに分配されたデジタルテレビジョン放送信号からそれぞれ異なる周波数帯成分を取り出してデジタル信号を生成する複数の受信回路と、上記受信回路のそれぞれに対応して備えられ、上記受信回路のそれぞれにて生成された上記デジタル信号をそれぞれアナログ信号に変換し、各アナログ信号をそれぞれ異なる周波数帯に変調させた複数のアナログテレビジョン放送信号を生成する複数のコンバータと、上記バイパスラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号と、複数の上記コンバータから出力された複数の上記アナログテレビジョン放送信号を混合して混合放送信号を生成し、当該混合放送信号を複数の上記受信端末に出力する混合器とを具備する構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項2の発明では、分配器が受信したデジタルテレビジョン放送信号をバイパスラインと複数の変換用ラインに分配する。複数の変換用ラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号は、複数の受信回路のそれぞれに入力される。各受信回路においては、それぞれ異なる周波数帯成分が取り出され、この周波数帯成分からデジタル信号が生成される。周波数帯ごとに放送チャンネルが割り当てられるため、各受信回路においては各放送チャンネルに対応するデジタル信号が生成されることとなる。従って、放送チャンネルの個数だけ上記受信回路を備えておけば、すべての放送チャンネルに対応した上記デジタル信号を生成することができる。
【0006】
各受信回路に対応してコンバータが複数備えられ、各コンバータにおいては対応する上記受信回路にて生成された上記デジタル信号がアナログ信号に変換される。変換して得られた上記アナログ信号を、さらに上記コンバータにてそれぞれ異なる周波数帯に変調させることにより複数のアナログテレビジョン放送信号が生成される。各コンバータにて生成された複数の上記アナログテレビジョン放送信号は、上記分配器にて上記バイパスラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号とともに混合器に入力され、当該混合器にて混合され混合放送信号が生成される。この混合放送信号は各受信端末に出力され、各受信端末が当該混合放送信号を受信する。上記混合放送信号には、上記バイパスラインを経由した上記デジタルテレビジョン放送信号と、上記受信回路および上記コンバータの各組み合わせにて生成された上記アナログテレビジョン放送信号とを含むため、上記受信端末がデジタルテレビジョン放送信号とアナログテレビジョン放送信号のいずれに対応するものであっても視聴することができる。
【0007】
さらに、請求項3にかかる発明は、上記コンバータは生成した上記アナログ信号をVHF帯に変調させる構成としてある。
上記のように構成した請求項3の発明では、生成した上記アナログ信号を上記コンバータがVHF帯域に変調させるため、上記混合器にて混合しても、通常、UHF帯に割り当てられる上記デジタルテレビジョン放送信号との混信を防止することができる。
【0008】
また、請求項4にかかる発明は、上記コンバータは生成した上記アナログテレビジョン放送信号を増幅させるブースターを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項4の発明では、上記コンバータは生成した上記アナログテレビジョン放送信号をブースターが増幅させることにより、上記アナログテレビジョン放送信号の信号強度を補強することができる。
【0009】
また、請求項5にかかる発明は、上記混合器は衛星放送信号が入力可能であり、当該デジタル衛星放送信号を上記デジタルテレビジョン放送信号と上記アナログテレビジョン放送信号と混合させる構成としてある。
上記のように構成した請求項5の発明では、上記混合器において、上記デジタルテレビジョン放送信号と上記アナログテレビジョン放送信号のみならず、衛星放送信号も混合する。これにより、上記混合放送信号には上記衛星放送信号も含まれることとなり、上記衛星放送信号を使用可能な受信端末も有効に使用することができる。なお、上記衛星放送信号はデジタルであってもアナログであってもよい。
【0010】
また、請求項6にかかる発明は、上記受信回路は単一の上記周波数帯成分から複数の上記デジタル信号を生成するデマルチプレックス回路を具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項6の発明では、上記受信回路が備えるデマルチプレックス回路は、単一の上記周波数帯成分の多重化を解除することによって複数の上記デジタル信号を生成する。複数の上記デジタル信号は、上記アナログ信号に変換され、それぞれ異なる周波数帯に変調されるため、上記受信端末においても異なる放送チャンネルとして受信することができる。
【0011】
さらに、請求項7にかかる発明は、ユニット化された上記受信回路と上記コンバータを増設する増設ポートが備えられる構成としてある。
上記の有に構成した請求項7の発明では、上記受信回路と上記コンバータをユニット単位で増設することができるため、上記デジタルテレビジョン信号の放送チャンネルが増加した場合も対応することができる。
【0012】
以上の構成をさらに具体化した共同視聴システムによっても本発明を実現することができ、その具体例として請求項1にかかる発明は、受信したデジタルテレビジョン放送信号を複数の受信端末に受信させる共同視聴システムにおいて、受信した上記デジタルテレビジョン放送信号をバイパスラインと複数の変換用ラインに分配する分配器と、複数の上記変換用ラインに分配されたデジタルテレビジョン放送信号からそれぞれ異なる周波数帯成分を取り出し、IF回路と検波回路とデマルチプレックス回路を介して一または複数のデジタル信号を生成する複数の受信回路と、上記受信回路のそれぞれに対応して備えられ、上記受信回路のそれぞれにて生成された一または複数の上記デジタル信号をそれぞれアナログ信号に変換し、各アナログ信号をVHF帯域においてそれぞれ異なる周波数帯に変調させた複数のアナログテレビジョン放送信号を生成し、ブースターにて増幅する複数のコンバータと、上記バイパスラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号と、複数の上記コンバータから出力された複数の上記アナログテレビジョン放送信号と、入力端子から入力したデジタル衛星放送信号とを混合して混合放送信号を生成し、当該混合放送信号を複数の上記受信端末に出力する混合器とを具備する構成としてある。
【0013】
かかる構成においても請求項2から請求項4の各発明の発明特定事項が含まれるため、請求項2から請求項4の各発明の単独または相乗的な作用効果が実現できることはいうまでもない。
【発明の効果】
【0014】
請求項1および請求項2の発明によれば、デジタル放送に対応した受信端末とアナログ放送に対応した受信端末とが混在する状況でも、双方における受信を可能とする共同視聴システムを提供することができる。
請求項3の発明によれば、混信を防止することができる。
請求項4の発明によれば、信号強度の低下を防止することができる。
請求項5の発明によれば、より多様な放送形式に対応することができる。
請求項6の発明によれば、より多くの放送チャンネルを受信可能とすることができる。
請求項7の発明によれば、デジタル放送チャンネルが増加しても、柔軟に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)変形例:
【0016】
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる共同視聴システムの構成を概略的に示している。同図において、共同視聴システム10は分配器13と変換用ライン14,14,14・・・とバイパスライン15と受信回路16,16,16・・・とコンバータ17,17,17・・・と混合器18とから構成されている。分配器13は共同地上波アンテナ11と接続され、混合器18は共同衛星アンテナ12と各受信端末20,20,20・・・と接続されている。変換用ライン14と受信回路16と3個のコンバータ17,17,17で構成される組み合わせが複数備えられている。共同地上波アンテナ11は、デジタルテレビジョン放送信号(地上波デジタル放送)を受信することができる。
【0017】
なお、本実施形態ではデジタル放送信号のみがUHF帯(Ultra-High Frequency:300〜3000MHz)にて放送されており、アナログテレビジョン放送信号の放送が停止した状況(日本では2011年7月24日以降)を想定している。共同視聴システム10は例えばマンション等の集合住宅や地上波放送信号が到達しにくい難視聴地域に備えられ、各家庭の受信端末20,20,20・・・が接続される。なお、受信端末20,20,20・・・は、テレビ受像機やビデオレコーダ等であり、これらが備えるチューナはデジタル/アナログを問わない。
【0018】
分配器13に入力されたデジタルテレビジョン放送信号は分配器13にて分配され、複数の変換用ライン14,14,14・・・およびバイパスライン15に分岐させられる。各変換用ライン14,14,14・・・に対応して複数の受信回路16,16,16・・・が備えられており、各受信回路16,16,16・・・に、分配器13が分配したデジタルテレビジョン放送信号が入力される。分配器13は、入出力間のインピーダンス整合のための回路を配置したり、弱電界地域等で出力が不足する場合には、ブースターアンプを併用してもよい。逆に、強電界地域においてはインピーダンス整合のための回路をなくして、直線あるいは直線と同等の回路にしてもよい。
【0019】
図2は、受信回路16とコンバータ17,17,17・・・の詳細構成を示している。各受信回路16は、それぞれチューナ回路161とIF回路162と検波回路163とデマルチプレックス回路164とデコーダ回路165を備えている。各チューナ回路161においてはUHF帯においてそれぞれ異なる周波数のデジタルテレビジョン放送信号を取り出す。図1に示したすべての受信回路16,16,16・・・とコンバータ17,17,17・・・は、同様の構成とされているが、各チューナ回路161はそれぞれ取り出す周波数帯が異なるように設定されている。
【0020】
図3は、各チューナ回路161が受信する周波数帯の割り当てを表に示している。同図において、各チューナ回路161a,161b,161c・・・はそれぞれ異なる周波数帯を受信することが可能とされている。チューナ回路161はそれぞれ受信した周波数成分を中間波として生成し、各中間波をIF回路162に入力する。IF回路162は中間波増幅を行い、増幅された中間波は検波回路163に入力される。検波回路163は、図2に示すように周波数シフトさせられた映像信号と音声信号を分離し、それぞれをデマルチプレックス回路164に入力させる。
【0021】
デマルチプレックス回路164は、入力した映像信号と音声信号の多重化を解除する。単一の周波数帯に3放送チャンネル分の信号を多重化することが可能となっており、最大3放送チャンネル分の映像信号と音声信号に分離させられる。多重化を解除された各放送チャンネルの映像信号と音声信号はデコーダ回路165,165,165に入力され、デコーダ回路165,165,165にてデジタル映像信号とデジタル音声信号に復調される。デコーダ回路165,165,165は、最大3放送チャンネルが多重化されることを想定して各チューナ回路161に対して3個ずつ備えられている。これにより、多重化された各放送チャンネルについて同時にデコードを行うことができる。
【0022】
コンバータ17,17,17は各デコーダ回路165,165,165に対応して備えられている。コンバータ17,17,17は、D/A変換回路171,171,171と変調回路172,172,172とブースター173,173,173とから構成されている。D/A変換回路171,171,171はデジタル映像信号とデジタル音声信号をアナログ化するとともにNTSCやPALやSECAM等の規格にしたがったアナログ信号に変換する。変換されたアナログ信号は、それぞれ変調回路172,172,172に入力され、それぞれ異なる周波数に変調される。
【0023】
すなわち、各アナログ信号は、変調回路172,172,172にてそれぞれ異なる周波数帯の搬送波に搬送させた複数のアナログテレビジョン放送信号に変換される。ここでは、VHF帯のアナログテレビジョン放送信号に変調されることとなる。変調回路172,172,172では、最低限、互いに異なる周波数帯に変調させることができればよいが、例えばデジタルテレビジョン信号に含まれるSDTから当該アナログ信号に対応した放送チャンネルを特定し、その放送チャンネルが地上波アナログ放送を行っていたときに使用していた周波数帯に変調するようにしてもよい。
【0024】
各変調回路172,172,172にて生成したアナログテレビジョン放送信号はそれぞれブースター173,173,173に入力され、ブースター173,173,173では各アナログテレビジョン放送信号の信号強度が受信に十分かつ均一となるように増幅が行われる。増幅された各アナログテレビジョン放送信号は、混合器18に入力される。
【0025】
一方、図1においてバイパスラインに入力されたデジタルテレビジョン放送信号は、何ら変換されることなくそのまま混合器18に入力される。また、混合器18は、例えばBSデジタル放送やCS110°放送等のデジタル衛星放送信号を共同衛星アンテナ12から入力可能な端子を有しており、当該端子からデジタル衛星放送信号を入力する。従って、受信回路16,16,16・・・とコンバータ17,17,17・・・にて変換された複数のアナログテレビジョン放送信号と、バイパスラインを経由したデジタルテレビジョン放送信号と、共同衛星アンテナ12から受信したデジタル衛星放送信号が混合器18に入力されることとなる。混合器18においては、これらの信号を混合して混合放送信号を生成する。上述したとおりデジタルテレビジョン放送信号はUHF帯であり、アナログテレビジョン放送信号はVHF帯であるため、両者が干渉することはない。むろん、複数のコンバータ17,17,17によってVHF帯のみならずUHF帯のアナログ放送波に変換したものを混合器18に出力させるようにすることも可能である。さらに、本発明の技術思想において、アンテナに接続される回路として、BS放送用、CS放送用、CS110°放送用のいずれか又はこれらの組み合わせを受信するチューナの後に、デマルチプレックス回路とデジタル/アナログ変換回路を併設することもできる。このようにすることにより、上記放送のうちアナログ放送局またはデジタル放送局の受信信号を、放送局ごとに設けた複数のチューナーユニットを介して、UHFあるいはVHFのアナログ放送波に変換したものを混合器に出力させるようにすることができる。
【0026】
混合器18にて混合された混合放送信号は、各アンテナケーブルを介して各家庭の受信端末20,20,20・・・に配信される。混合放送信号には、アナログテレビジョン放送信号とデジタルテレビジョン放送信号とデジタル衛星放送信号が含まれるため、テレビ受像機やビデオレコーダといった受信端末20,20,20・・・が少なくともアナログ/デジタルのいずれか一方のチューナを備えていれば、テレビジョン放送を視聴することができる。従って、既存のアナログテレビ受像機等を有効に利用することができるとともに、新たに導入したデジタルテレビ受像機も有効に利用することができる。むろん、衛星放送チューナを有する家庭においては衛星放送も視聴することができる。
【0027】
(2)変形例
デジタルテレビジョン放送の放送チャンネルの数は、放送局の増減等によって変動する場合も考えられる。そのため、各放送チャンネル(周波数)に対応して備えられる受信回路16,16,16・・・とコンバータ17,17,17・・・を増設することができるようにしておくのが望ましい。例えば、受信回路16と3個のコンバータ17,17,17・・・を単一の筐体にユニット化しておき、ユニット単位で増設できるようにしてもよい。
【0028】
図4は、共同視聴システム10の外観を斜めから見て示しており、受信回路16と3個のコンバータ17,17,17を単一の筐体にユニット化したユニットUが増設される様子を示している。配線ボックス19が分配器13と混合器18に隣接して備えられている。配線ボックス19には複数のユニットU,U,U・・・を取り付けることにより、図1に示した変換用ライン14,14,14・・・等の必要な配線を分配器13と混合器18とユニットUとの間で接続することができる。配線ボックス19にはユニットUを増設するための増設ポート19a,19a,19a・・・が備えられている。
【0029】
ユニットUを増設する場合には、ユニットUに備えられたコネクタに増設ポート19aを接続すればよい。配線ボックス19には増設ポート19aと分配器13と混合器18とを接続する配線も収容されており、増設したユニットUも分配器13と混合器18に接続することができる。放送局が増えた場合などには、ユニットUの増設が必要となるが、新たな放送局が放送する周波数帯を増設するユニットUのチューナ回路161に設定しておけばよい。また、増設するユニットUが備える変調回路172に設定する変調周波数は、すでに設置されているユニットUが備える変調回路172が変調を行っているいずれの周波数とも違う周波数としておけばよい。
【0030】
なお、チューナ回路161が選局する周波数と、各変調回路172が変調する周波数を動的に制御することができるように、これらの周波数を統括的に制御するコントローラを備えるようにしてもよい。例えば、コントローラが随時EPG[Electronic Program Guide]やSTD[Service Description Table]を取得して、各チャンネルに対して最適な周波数が設定されるようにチューナ回路161や変調回路172,172,172を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】共同視聴システムのブロック図である。
【図2】チューナおよびコンバータのブロック図である。
【図3】チューナ回路が選局する周波数を示す表である。
【図4】共同視聴システムの外観斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
10…共同視聴システム、11…共同地上波アンテナ、12…共同衛星アンテナ、13…分配器、14…変換用ライン、15…バイパスライン、16…受信回路、17…コンバータ、18…混合器、20…受信端末、161…チューナ回路、161a…チューナ回路、162…IF回路、163…検波回路、164…デマルチプレックス回路、165…デコーダ回路、171…D/A変換回路、172…変調回路、173…ブースター、U…ユニット。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したデジタルテレビジョン放送信号を複数の受信端末に受信させる共同視聴システムにおいて、
受信した上記デジタルテレビジョン放送信号をバイパスラインと複数の変換用ラインに分配する分配器と、
複数の上記変換用ラインに分配されたデジタルテレビジョン放送信号からそれぞれ異なる周波数帯成分を取り出し、IF回路と検波回路とデマルチプレックス回路を介して一または複数のデジタル信号を生成する複数の受信回路と、
上記受信回路にて生成された上記デジタル信号のそれぞれに対応して備えられ、各デジタル信号をそれぞれアナログ信号に変換し、各アナログ信号をVHF帯域においてそれぞれ異なる周波数帯に変調させた複数のアナログテレビジョン放送信号を生成し、ブースターにて増幅する複数のコンバータと、
上記バイパスラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号と、複数の上記コンバータから出力された複数の上記アナログテレビジョン放送信号と、入力端子から入力したデジタル衛星放送信号とを混合して混合放送信号を生成し、当該混合放送信号を複数の上記受信端末に出力する混合器とを具備することを特徴とする共同視聴システム。
【請求項2】
受信したデジタルテレビジョン放送信号を複数の受信端末に受信させる共同視聴システムにおいて、
受信した上記デジタルテレビジョン放送信号をバイパスラインと複数の変換用ラインに分配する分配器と、
複数の上記変換用ラインに分配されたデジタルテレビジョン放送信号からそれぞれ異なる周波数帯成分を取り出してデジタル信号を生成する複数の受信回路と、
上記受信回路のそれぞれに対応して備えられ、上記受信回路のそれぞれにて生成された上記デジタル信号をそれぞれアナログ信号に変換し、各アナログ信号をそれぞれ異なる周波数帯に変調させた複数のアナログテレビジョン放送信号を生成する複数のコンバータと、
上記バイパスラインに分配された上記デジタルテレビジョン放送信号と、複数の上記コンバータから出力された複数の上記アナログテレビジョン放送信号を混合して混合放送信号を生成し、当該混合放送信号を複数の上記受信端末に出力する混合器とを具備することを特徴とする共同視聴システム。
【請求項3】
上記コンバータは生成した上記アナログ信号をVHF帯に変調させることを特徴とする請求項2に記載の共同視聴システム。
【請求項4】
上記コンバータは生成した上記アナログテレビジョン放送信号を増幅させるブースターを具備することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の共同視聴システム。
【請求項5】
上記混合器は衛星放送信号が入力可能であり、当該デジタル衛星放送信号を上記デジタルテレビジョン放送信号と上記アナログテレビジョン放送信号と混合させることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の共同視聴システム。
【請求項6】
上記受信回路は単一の上記周波数帯成分から複数の上記デジタル信号を生成するデマルチプレックス回路し、上記コンバータは各デジタル信号に対応して備えられることを具備することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の共同視聴システム。
【請求項7】
ユニット化された上記受信回路と上記コンバータを増設する増設ポートが備えられることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の共同視聴システム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−167260(P2008−167260A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−355787(P2006−355787)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】