説明

共振器のQファクタを増大させること

ワイヤレスの電力供給および充電を行うシステムが、説明される。アンテナは、高qループアンテナとすることができる。アンテナは、第1の部分と第2の部分との間のカップリングを使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景】
【0001】
本願は、その全体の内容が、参照によりこれに添えて組み込まれている2007年8月9日に出願された仮出願第60/954,941号の優先権を主張するものである。
【0002】
電磁場を誘導するためには、ワイヤを使用せずにソース(source)から宛先(destination)まで電気エネルギーを伝送する(transfer)ことが望ましい。以前の試みの困難さは、不十分な量の供給電力と共に低効率であった。
【発明の概要】
【0003】
本願は、ワイヤレス電気エネルギー伝送(wireless electrical energy transfer)を教示し、そして特定のアンテナと、アンテナについての特定の材料とを含めて、そのエネルギー伝送についての特定の技法を教示するものである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】図1は、磁気波ベースのワイヤレス電力伝送システム(wireless power transmission system)のブロック図を示している。
【図2】図2は、図1の図の中の回路の回路図を示している。
【図3】図3は、例示の近接場の状態プロットを示している。
【図4】図4は、異なるアンテナ間で実験的に見出されたQファクタの間のグラフを示している。
【図5】図5は、大型の1巻きアンテナを示している。
【図6】図6は、立方体形状の2巻きアンテナを示している。
【図7】図7は、非常に小型のレシーバアンテナを示している。
【図8】図8は、いくつかの例示の電力伝送オペレーション(power transfer operation)を示している。
【図9】図9は、複数の異なるスタンドオフを含むキャパシタホルダーを有する大型の送信アンテナを示している。
【詳細な説明】
【0005】
これらおよび他の態様が、次に添付図面を参照して詳細に説明されることになる。
【0006】
一般的な構造および技法と、より一般的な目標を実行する異なる方法をもたらすために使用されることができるより詳細な実施形態とが、ここにおいて説明される。
【0007】
本願は、電磁場カップリング(electromagnetic field coupling)を経由して電源(power source)から電力宛先(power destination)へのエネルギーの伝送(transfer)を説明している。実施形態は、新しいカップリング構造、例えば、送信アンテナと受信アンテナとについての技法を説明している。
【0008】
主要なカップリングが主として磁場成分を使用して誘導性カップリングを経由して生ずる一実施形態が、示されている。例えば、図1に示される実施形態においては、エネルギーは、送信アンテナ110のエリアに静的磁気波として形成される。生成されるエネルギーは、少なくとも部分的に、非放射の静的磁場である。生成された場は、全面的に磁気的であるわけではなく、また全面的に静的であるわけでもないが、しかしながら少なくとも一部分は、静的であり、そして磁気的である。空間中へと伝搬し続け、そしてそのエネルギーが浪費されることになる移動する電磁波とは違って、静的磁気波の少なくとも一部分は、送信アンテナのエリアに留まり、そして開示される技法によって使用可能にされる。
【0009】
他の実施形態は、本実施形態の類似した原理を使用することができ、そして同様に主として静電場および/または動電場のカップリングに対しても同様に適用可能である。一般に、電場は、その主要なカップリングメカニズムとして、磁場の代わりに使用されることができる。
【0010】
本実施形態の一態様は、使用される電磁場、電圧、または電流の正弦波形について使用される自己共振周波数において、カップリング構造(主としてアンテナ)のいわゆるQファクタを増大させることに由来する高効率の使用である。本発明者らは、効率と電力の量とが、単一の実質的に非変調の正弦波を使用するシステムでは、優れていることを発見している。特に、その性能は、広帯域波形に、または異なる周波数の複数の異なる正弦波形に、含まれる電力を取り込もうと試みる広帯域システムよりも優れている。他の実施形態は、使用される材料の現実世界の特性を認識して、より少ない純粋な波形を使用することができる。比較的高いQファクタを有する小型の共振アンテナを可能にする技法が、ここにおいて説明される。
【0011】
共振デバイスのQは、いわゆる「3dB」、または共振デバイスの「電力半値幅」("half power" bandwidth)に対する共振周波数の比である。いくつかの「定義」が存在するが、すべては、測定値、または共振回路素子(resonant circuit elements)の値の観点から、Qを説明するために、互いに実質的に同等である。
【0012】
基本的な実施形態が、図1に示される。電力トランスミッタアセンブリ(power transmitter assembly)100は、ソース、例えばACプラグ102から電力を受け取る。周波数ジェネレータ104は、周波数(Pt)において信号を生成するために、そしてその周波数をアンテナ110、ここでは共振アンテナ、に結合するために使用される。アンテナ110は、カップリングループ111を含み、このカップリングループは、誘導性に、そして非接触的に高Q共振アンテナ部分(high Q resonant antenna part)112に結合される。
【0013】
共振アンテナは、各ループが半径Rを有する数Nのコイルループ113を含んでいる。ここで可変キャパシタとして示されるキャパシタ114は、コイル113と直列になっており、共振ループを形成する。本実施形態においては、キャパシタは、コイルから全体的に分かれた構造であるが、ある種の実施形態においては、コイルを形成するワイヤの自己キャパシタンスは、キャパシタンス114を形成することができる。
【0014】
周波数ジェネレータ104は、アンテナ110にチューニングされることが好ましく、そしてFCC準拠のために選択されることもできる。
【0015】
この実施形態は、アンテナ部分112として多方向アンテナを使用する。115は、すべての方向への出力としてエネルギーを示している。アンテナ100は、アンテナの出力の大部分が、電磁的放射エネルギーではないが、もっと正確に言えばより静的である磁場であるという意味において、非放射的である。もちろん、アンテナからの出力の一部分は、実際に放射することになる。
【0016】
別の実施形態は、放射アンテナを使用することができる。
【0017】
レシーバ150は、送信アンテナ110から距離dだけ離れて配置されるが、それに結合されてはいない受信アンテナ155を含んでいる。受信アンテナは、同様に、誘導性カップリングループ152に結合された、コイル部分とキャパシタ151とを有する高Q共振コイルアンテナである。キャパシタ151は、チューニングのために可変とすることができる。送信アンテナにおけるように、カップリングループ152は、アンテナの主要部分から物理的に分かれている。カップリングループ152の出力は、整流器160の中で整流され、そして負荷に加えられる。その負荷は、任意のタイプの負荷、例えば、電球などの抵抗性負荷、または電気器具、コンピュータ、再充電可能なバッテリ、音楽プレーヤ、自動車などの電子デバイス負荷とすることができる。
【0018】
エネルギーは、電場カップリング、または磁場カップリングのいずれかを通して伝送されることができるが、磁場カップリングが、ここにおいては主に一実施形態として説明される。
【0019】
電場カップリングは、オープンなキャパシタまたは誘電体ディスクである誘導性に負荷をかけられる(loaded)電気双極子(electrical dipole)を提供する。外部の物体は、電場カップリングに対して比較的強い影響を及ぼす可能性がある。磁場カップリングは、その外部の物体が、「空いている(empty)」空間と同じ磁気特性を有するので、好ましいものとすることができる。
【0020】
本実施形態は、容量性に負荷をかけられる磁気双極子を使用した磁場カップリングについて説明している。そのような双極子は、アンテナを共振状態へと電気的に負荷をかける(loads)キャパシタと直列に、少なくとも1ループまたは1巻きのコイルを形成するワイヤループから形成される。
【0021】
図2は、エネルギー伝送のための等価回路を示している。送信回路(transmit circuit)100は、高周波数ジェネレータ205の周波数で共振するRLC部分を有する直列共振回路である。トランスミッタは、直列抵抗210と、誘導性コイル215と、可変キャパシタンス220と、を含む。これは、磁力線225として示される磁場Mを発生する。
【0022】
信号ジェネレータ205は、誘導性ループによって共振時に送信共振器の(transmit resonator's)抵抗にマッチングされることが好ましい内部抵抗を有する。これは、トランスミッタアンテナからレシーバアンテナへと最大電力を伝送することを可能にする。
【0023】
受信部分150は、調整された出力電圧を供給するために、対応してキャパシタ250と、変圧器コイル255と、整流器260と、レギュレータ261と、を含む。出力は、負荷抵抗265に接続される。図2は、半波整流器(half wave rectifier)を示しているが、より複雑な整流器回路が、使用されることができることを理解すべきである。整流器260と、レギュレータ261とのインピーダンスは、共振時に受信共振器の抵抗にマッチングされる。これは、最大量の電力を負荷に対して伝送することを可能にする。抵抗は、表皮効果(skin effect)/近接効果(proximity effect)、放射抵抗、ならびに内部と外部との両方の誘電損失を考慮に入れる。
【0024】
完全な共振トランスミッタは、異なる共振周波数を有するすべての他のすぐ近くの共振物体を無視し、あるいは最小限度に反応することになる。しかしながら、適切な共振周波数を有するレシーバが、送信アンテナ225の場に出会うとき、それら2つは、強いエネルギーリンクを確立するために結合する。実際には、トランスミッタとレシーバとは、疎結合の変圧器になるように動作する。
【0025】
本発明者らは、トランスミッタからレシーバへの電力の伝送を改善するいくつかのファクタを発見している。
【0026】
上記に説明される回路のQファクタは、ある種の効率で支援することができる。高いQファクタは、共振周波数における電流の増大された値を可能にする。これは、比較的低いワット数より上に伝送を保持することを可能にする。一実施形態においては、トランスミッタのQは、1400とすることができるが、レシーバのQは、約300である。ここにおいて述べられる理由のために、一実施形態においては、レシーバのQは、トランスミッタのQよりもずっと低く、例えばトランスミッタのQの1/4から1/5にすることができる。しかしながら、他のQファクタも、使用されることができる。
【0027】
高いQは、狭帯域幅効果の対応する不利な点を有する。そのような狭帯域幅は、一般的に、データ通信では望ましくないものと考えられてきている。しかしながら、狭帯域幅は、電力伝送において使用されることができる。高いQが、使用されるときには、トランスミッタ信号は、この狭帯域幅より上のその電力の大部分の伝送を可能にするために、十分に純粋であり、そして望ましくない周波数、または位相変調がない。
【0028】
例えば、一実施形態は、13.56MHzの共振周波数と、約9kHzの帯域幅とを使用することができる。これは、実質的に非変調の基本周波数では大いに使用可能である。基本周波数上の何らかの変調は、許容され、あるいは許容可能とすることができるが、他のファクタが、効率を増大させるために使用される場合には、特にそうである。他の実施形態は、より低いQのコンポーネントを使用し、そして基本波(fundamental)上での対応する、より多くの変調を可能にすることができる。
【0029】
重要な特徴は、FCCレギュレーションなどのレギュレーションによって可能にされる周波数の使用を含むことができる。この例示の実施形態における好ましい周波数は、13.56MHzであるが、他の周波数も同様に使用されることができる。
【0030】
さらに、抵抗が容量性リアクタンスとの関連で小さいこともあるので、キャパシタは、例えば、4kVほどの高さの高電圧に耐えることができるべきである。最後の重要な特徴は、パッケージングであり、すなわちシステムは小型のフォームファクタをしているべきである。
【0031】
送信アンテナと受信アンテナとの間のカップリングを改善する一態様は、アンテナのQを増大させることである。電力伝送ηの効率は、次式のように表されることができる。
【数1】

【0032】
これは、送信アンテナの半径の3乗、受信アンテナの半径の3乗で増大し、そして距離の6乗で減少することに注意すべきである。送信アンテナおよび受信アンテナの半径は、それらが使用されるアプリケーションによって制約されることができる。それに応じて、いくつかのアプリケーションにおいてQを増大させることは、効率を増大させる好ましい方法とすることができる。
【0033】
図4は、異なるアンテナの間で実験的に見出されたQファクタの間のグラフを示している。このグラフは、与えられた周波数では、Qファクタは、共振器の共振器コイルが、より少ない巻き数を有するときに増大することを示している。
【0034】
本発明者らは、ループを形成する材料、例えば、ワイヤまたは管類、の損失抵抗(loss resistance)が、十分に低く保持されるという条件で、1巻きのループと共に存在することができる最適なアンテナを発見した。
【0035】
図5に示される一実施形態は、より小型のコイル505によって駆動される比較的厚い導体材料から形成される1巻きアンテナ(single turn antenna)500を使用する。アンテナ500は、容量性負荷、ここでは真空キャパシタ502、と直列に提供される。一実施形態においては、1巻きアンテナは、銅管から形成される。非常に高いQファクタを有する真空キャパシタは、非常に高い電圧を取り扱うこともできる。およそ200pfの真空キャパシタが、例えば使用されることができる。このアンテナは、低いインピーダンスを有することができ、それによって高い電流と高い磁場とを可能にする。それは、低いRF電圧と、それ故に低い浮遊電場と、外部の物体からの損失に対する、より低い感受性(susceptibility)とを提供することもできる。
【0036】
一実施形態は、6mmの銅管コイル共振器と、9インチのループ半径とを使用することができる。別の実施形態は、30mmの銅管を使用することができる。銅管は、非常に高いQを有する真空キャパシタと共に使用され、直径が少なくとも1インチであることが好ましい。真空キャパシタは、1000のQを有することができる。
【0037】
1巻きループアンテナに伴う問題は、それが、比較的大きな直径を有する必要があることである。
【0038】
妥協したサイズが、2巻きアンテナから形成されることができ、この2巻きアンテナは、図6に示されている。その2巻きアンテナは、3 1/2インチの直径のコイル600を有することができる。図6は、アンテナ上に直接に一体化された真空キャパシタを使用したプラスチックハウジングを示している。送信誘導コイル(transmission inducement coil)610もまた、ケーブル611に接続されて、そのハウジング上にマウントされる。
【0039】
レシーバアンテナもまた、重要とすることができる。図7は、基板705上にマウントされた複数巻きの材料700を含む例示のレシーバアンテナを示している。キャパシタ710が、コイル材料700に取り付けられる。
【0040】
基部(base)として使用される基板は、それ自体、Qを設定する際に重要な可能性があることが、見出された。表1は、異なる基板についての(品質ファクタを含めて)いくつかの例示の電気特性を示している。
【表1】

【0041】
表1:異なる基板材料の電気特性
図7のアンテナは、6巻きアンテナであり、約400の品質ファクタを有する。一実施形態によれば、PTFEなどの高品質ファクタ材料が、基板として使用される。別の態様は、これらのアンテナ上で使用されることができる限界である。表2は、アプリケーションについての起こりうる限界を示している。
【表2】

【0042】
いくつかの例示の電力伝送オペレーションが、図8に示されている。レシーバアンテナは、小型か、または「非常に小型」であるものとすることができる。送信アンテナは、図5に示されるタイプ「大型」、または図6に示される「立方体」タイプとすることができる。図8は、15Wの送信電力(transmit power)についての電力を示している。図8における水平線800は、15Wの送信について受信されている1/2ワットを示している。この量よりも上のどれもが、許容可能と考えられることができる。
【0043】
図9は、30mmの管900を使用した大型の送信アンテナと、アンテナのそれらの部分の間に一体化された真空キャパシタ905と、を示している。キャパシタ905は、ループの両端間で溶接され、またははんだづけされたキャパシタホルダー構造910内にマウントされる。キャパシタホルダーは、複数の異なるスタンドオフ950を含み、このスタンドオフ内に、あるいはこのスタンドオフに取り付けられて、キャパシタは、位置することができる。図9の中の基板911は、上記に説明されるように高q材料とすることができる。
【0044】
少ない実施形態だけが、上記に詳細に開示されているが、他の実施形態も、可能であり、本発明者らは、これらがこの明細書内に包含されるように意図している。本明細書は、達成すべき特定の例〜別の方法で達成されることができるより一般的な目標について説明している。この開示は、例示であるように意図され、そして特許請求の範囲は、当業者に予測可能とすることができる任意の修正または代替案をカバーするように意図される。例えば、他のサイズ、材料および接続が、使用されることができる。アンテナのカップリング部分は、ワイヤの単一ループとして示されるが、このカップリング部分は、複数のワイヤループを有することができることを理解すべきである。
【0045】
また、本発明者らは、「ための手段(means for)」という言葉を使用するこれらの請求項だけは、35USC112、第6パラグラフの下で解釈されるように意図されるものと意図している。さらに、本明細書からの限定は、これらの限定が、請求項の中に明示的に含まれていない限り、どのような請求項にも読み込まれるようには意図されない。
【0046】
特定の数値が、ここにおいて述べられている場合には、その値は、20%だけ増大させられ、または減少させられることができるが、何らかの異なる範囲が、特に述べられない限り、依然として本願の教示内に留まることが、考慮されるべきである。指定された論理的意味が使用される場合には、反対の論理的意味もまた、包含されるように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス電気電力を伝送するためのトランスミッタシステムであって、
指定された周波数を有する出力電気信号を生成するソースと、
前記ソースに直接に接続され、前記ソースにインピーダンスマッチングされたワイヤの第1のループから形成されたカップリング部分と、
アンテナ部分が前記カップリング部分に直接に接続されないが、前記カップリング部分によって生成される磁場に磁気的に結合されるように前記カップリングループから間隔をあけられたアンテナ部分と、
を備え、前記アンテナ部分は、それに対する有線電気接続を有さず、前記カップリングループからワイヤレスに電力を受信し、そして前記アンテナ部分は、ワイヤレスに受信される前記電力に基づいて磁場を生成し、前記アンテナ部分は、インダクタンスLを有するワイヤコイルから形成され、そしてキャパシタは、キャパシタンスCを有し、そして前記アンテナ部分は、前記指定された周波数で実質的に共振するLC値を有する、システム。
【請求項2】
前記アンテナ部分は、500より大きな品質ファクタを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記アンテナ部分は、前記アンテナ部分を支持する基板上に形成され、そして前記基板は、500よりも大きな品質ファクタを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記アンテナ部分は、真空キャパシタから作られる積分キャパシタを用いて形成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記アンテナ部分は、誘導性コイルループと、前記誘導性コイルループの一部分を通して接続されたキャパシタと、を有する、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記キャパシタが収容される立方体形状のハウジング、をさらに備える請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記アンテナ部分は、前記コイルループの中に1巻きを有する、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記アンテナは、前記コイルループの中に2巻きを有する、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
前記電気電力についてのレシーバをさらに備え、前記レシーバは、前記指定された周波数にチューニングされるアンテナを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記レシーバは、前記トランスミッタの品質ファクタ値よりも低い品質ファクタ値を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記レシーバは、前記トランスミッタの前記品質ファクタの1/4に等しいかまたはそれより小さい品質ファクタを有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記レシーバアンテナは、前記トランスミッタアンテナのサイズよりも小さいサイズを有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記のトランスミッタアンテナとレシーバアンテナとは、疎結合の変圧器のように動作するエネルギーリンクを形成するために互いに結合される、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記品質ファクタは、前記アンテナの電力半値幅に対する前記アンテナの共振周波数のの比である、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記キャパシタは、少なくとも1000のQを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
ループを定義する材料の先端部間のアタッチメント部分をさらに備え、前記アタッチメント部分は、真空キャパシタを保持する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
ワイヤレス電気電力を受信するためのレシーバシステムであって、
それに対する有線電気接続を有さず、磁場を受信するように構成され、指定された周波数で実質的に共振する、一括してLC値を定義するインダクタンスLを有する誘導性部分とキャパシタンスCを有する容量性部分とから形成されるアンテナ部分と、
カップリングループが、前記アンテナ部分に直接に接続されないが、前記アンテナ部分に磁気的に接続されるように、前記アンテナ部分から間隔をあけられたカップリングループと、
を備え、前記カップリング部分は、前記アンテナ部分から前記指定された周波数を有する信号を受信し、そしてそれに基づいて電力出力を生成する、システム。
【請求項18】
前記電力出力を受信し、そしてそれに基づいて出力電力を生成する電気回路をさらに備える請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記アンテナ部分は、500よりも大きな品質ファクタを有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記アンテナ部分は、前記アンテナ部分を支持する基板上に形成され、そして前記基板は、500よりも大きな品質ファクタを有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記アンテナ部分は、真空キャパシタから作られる積分キャパシタを用いて形成される、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記アンテナ部分は、誘導性コイルループと、前記誘導性コイルループの一部分を通して接続されたキャパシタと、を有する、請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記キャパシタが収容される立方体形状のハウジング、をさらに備える請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記アンテナ部分は、前記コイルループの中に1巻きを有する、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記アンテナは、前記コイルループの中に2巻きを有する、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記電気電力についてのトランスミッタをさらに備え、前記トランスミッタは、前記指定された周波数にチューニングされるアンテナを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項27】
前記トランスミッタは、前記トランスミッタの品質ファクタ値よりも低い品質ファクタ値を有する、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記トランスミッタは、前記トランスミッタの前記品質ファクタの1/4以下である品質ファクタを有する、請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記トランスミッタアンテナは、前記トランスミッタアンテナのサイズよりも小さいサイズを有する、請求項26に記載のシステム。
【請求項30】
前記のトランスミッタアンテナとレシーバアンテナとは、疎結合の変圧器のように動作するエネルギーリンクを形成するために互いに結合される、請求項26に記載のシステム。
【請求項31】
前記品質ファクタは、前記アンテナの電力半値幅に対する前記アンテナの共振周波数のの比である、請求項26に記載のシステム。
【請求項32】
前記キャパシタは、少なくとも1000のQを有する、請求項26に記載のシステム。
【請求項33】
前記キャパシタは、真空キャパシタである、請求項26に記載のシステム。
【請求項34】
それに取り付けられた別のキャパシタを含まない第1のループアンテナを使用して、加えられた電力に基づいて指定された周波数において磁場を生成することと、
互いに関連づけられ、そして互いに電気的に接続されない前記第1のループアンテナと第2のループアンテナとの間で前記ワイヤレス電力の一部分を結合することと、
を備え、前記第2のループアンテナは、前記ループから分かれているキャパシタ要素を有し、前記第2のループアンテナは、前記第1の指定された周波数において共振値を有する、方法。
【請求項35】
前記の第1のループアンテナと第2のループアンテナとは、両方ともに送信アンテナである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記の結合することは、疎結合の変圧器カップリングを使用して結合すること、を備える、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記ループから分かれているキャパシタ要素を有する第1のループアンテナを使用して、加えられた電力に基づいて、指定された周波数において磁場を受信することと、なお前記第2のループアンテナは、前記指定された周波数において共振値を有する;
互いに関連づけられ、そして互いに電気的に接続されない前記の第1のループアンテナと第2のループアンテナとの間のワイヤレスに受信された磁場の一部分を結合することと、なお前記第2のループアンテナは、それに取り付けられた別のキャパシタを有さない;
DC出力を生成するために前記第2のループアンテナから出力を整流することと;
を備える方法。
【請求項38】
前記の第1のループアンテナと第2のループアンテナとは、両方ともに送信アンテナである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記の結合することは、疎結合の変圧器カップリングを使用して結合すること、を備える、請求項37に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−536315(P2010−536315A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519995(P2010−519995)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/009572
【国際公開番号】WO2009/023155
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】