説明

内外壁用タイル

【課題】本発明は断熱効果を向上させて室内の温度を安定させ、且つ、タイル自体の重量を軽量化させると共にタイル貼り作業が簡易に行え、しかも修復用として使用できる内外壁用タイルを提供することを目的とする。
【解決手段】板状のタイル本体1を、断熱性と弾性を有する合成樹脂などの材料で形成させたものと成す。また前記タイル本体1にメッシュ状の補強材2を埋設するのが好ましい。又、前記タイル本体1の表面に遮熱性塗料3を塗布し或いは、前記タイル本体1の断面形状をL形としても良い。更に修復用として使用するために、前記タイル本体1の表面に、無機質なプライマー塗膜と、その上にはひび割れたタイル陶片と同じ色合に調合された塗料で塗布し形成する無機質な塗膜と、該塗膜の表面に塗布し形成する透明で無機質な防護膜とから成る多層膜を設けると良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内外壁用として或いは修復用のタイル陶片と同様にして使用される内外壁用タイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内外壁用タイルとしては、陶磁器製タイルが主であるが、それ以外にレンガ或いは石状のブロックや板などが使用されている。これらの内外壁用タイルなどで仕上げた建築物は、一般に高級感あふれ、耐久性にも優れているので、近年多く見受けられる。しかし、長期間に渡る紫外線,雨水,炭酸ガス,地震などのさまざまな影響によりタイル面の汚れ,ひび割れ,浮き,剥離,目地部のエフロレッセンスの流出,コンクリートの中性化の進行,そして漏水によるさまざまな劣化現象が見られ、タイル貼り面の適切な補修処置は重要になってきている。このため、現在ではタイル貼り面に撥水性処理や汚れ防止程度の薄膜塗料などが塗布されている場合も多く見受けられるが、高い防水性能は望めなかった。この理由としてはタイル貼り面に透明な塗膜で、且つ厚膜で、更にクラック追従性に優れた防水材がなかったためと考えられる。
【0003】
しかもタイル貼り仕上げされたマンション等に於いては、建設後10年経過すると、躯体へ地震による影響やコンクリートの収縮等により、ひびが入り表層のタイル製品までひび割れが発生し、雨水がコンクリート内部まで浸入して白いエフロレッセンスを流出して汚れたものが多く見受けられる。この場合の外壁用タイル貼り面の修復工法に用いるタイル製品としては、当初使用された残りを修復用として在庫して置いたタイル製品を用いたり、ひび割れが入ったタイル製品をタイルメーカーに送って似たものを取り寄せたり、或いはひび割れが入ったタイル製品を基にして色合いや光沢などが似ているものを探して手に入れていた。
【0004】
しかしながら前記在庫品の修復用タイル製品が用いられて内外壁用タイル壁面を修復すると、当初使用した箇所と修復箇所のタイル製品の色合が異なってしまい、修復箇所が目立つものとなってしまう。特に外壁を修復するとその外観が極めて悪いものとなっていた。又、前記タイルメーカーから取り寄せたタイル製品、或いは似ているものを探したタイル製品では、見た目が元のように修復することは殆ど困難である等の問題点があった。つまり、タイル製品の商品サイクルが早く、工事の施工後、10年以上経過すると、同じ色調や色のタイル製品は製造中止となると共に在庫品もない場合が多く、見た目が同じようなタイル製品はなかなか手に入らなかった。しかも陶磁器製タイル,石状のブロック或いは板,レンガなどのタイル製品は、窯で次々に焼かれ、焼かれる毎に色調や色が多少異なるため、同じ色合のタイル製品を手に入れることは殆ど困難であった。
【0005】
一方、重量鉄骨造に於いて、厚み100mm以上のALC板を外装材に使い、その上にタイル陶片を貼付けてタイル貼り仕上げされる場合もあった。この時のタイル貼りに用いられるタイル陶片は、一般に50角又は50角二丁までのサイズしか使用できなかった。この理由は、ALC板にタイル陶片を貼ると、タイル陶片の重量がALC板に加わり、ALC板の表層が破壊されて、タイル陶片が脱落し易くなり、しかも大形タイル陶片を貼付けることは困難であった。またタイル陶片がALC板同士の接合部分(合せ位置)に跨って貼られると、接合部分が動くためにタイル陶片に割れが生じ易かった。従って、ALC板のタイル貼りは、近年では殆ど行われていないのが現状であった。
【0006】
尚、内外壁用タイル以外のタイルに於いて、弾性を有したタイルとして、特開2000−289604「プラットホーム先端弾性タイル」が提案されている。この発明は、絶縁性を有する硬質の弾性材料で形成された平板状のタイル本体の下面に、少なくとも先端部分を除き、鋼板を溶着し、プラットホーム先端弾性タイルを構成し、鋼板の下面に取付ブラケットを取付け、取付ブラケットの水平基部を、その上下に於いて、プラットホームスラブの所定位置に予め建植されたアンカーボルトに対し上側及び下側ナットを用いて締結することで、所定高さとなるように調整して固定するものである。又、その目的とするところは、簡単な構造で、車両との隙間を少なくすることを可能とすると共に、車両に乗降する際の乗降客の感電を防止するものであった。従って、特開2000−289604は本発明と構造や形状及び用途が異なり、且つ、目的及び効果が異なるものである。
【特許文献1】特開2000−289604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は断熱効果を向上させて室内の温度を安定させ、且つ、タイル自体の重量を軽量化させると共にタイル貼り作業が簡易に行える内外壁用タイルを提供することを目的とする。
【0008】
他の目的は、タイルのひび割れや剥離などの修復用として使用すれば、修復箇所のひび割れや剥離などの恐れが以後なくなると共に修復箇所が以前と殆ど見分けが付かぬほど自然な感じに仕上げられる内外壁用タイルを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記現状に鑑み成されたものであり、つまり、板状のタイル本体を、断熱性と弾性を有する合成樹脂などの材料で形成させたものと成す。また前記タイル本体にメッシュ状の補強材を埋設するのが好ましい。又、前記タイル本体の表面に遮熱性塗料を塗布し或いは、前記タイル本体の断面形状をL形としても良い。
【0010】
又、修復用として使用するために、前記タイル本体の表面に、プライマー塗膜と、そのプライマー塗膜の上にはひび割れたタイル陶片と同じ色合に調合された塗料で塗布し形成する塗膜と、該塗膜の表面に塗布し形成する透明な防護膜とから成る多層膜を設けると良く、また前記プライマー塗膜や塗膜及び防護膜が、無機質塗料を塗布して形成されたものとしても良い。尚、本発明で言う「タイル」とは、外壁や内壁の仕上げ材として貼り面に取付けるものを指し、レンガ或いは石状のブロックや板なども含まれるものとする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように板状のタイル本体(1)が、断熱性と弾性を有する材料で形成されることにより、本発明品を貼付けて内外壁が仕上げられると、断熱効果を向上させて室内の温度を安定させ、且つ、タイル本体(1)自体の重量を軽量化させると共にタイル貼り作業時に、タイル本体(1)の取扱いが簡易になり、作業性が向上されるものとなる。しかもタイル本体(1)に弾性を持たせることにより、タイル割れがなくなる。更に本発明品はALC板に対して、大形タイル陶片と同形のものを使用しても充分にタイル本体(1)の貼付けが可能となるため、従来の如き大きさの制限がなく気軽にALC板に対してタイル貼り仕上げが行えるものとなる。
【0012】
請求項2のように中空バルーンを有する弾性水性アクリルエマルションを主原料とする材料で形成したタイル本体(1)とすることにより、請求項1と同様な効果が得られ、且つ、熱伝導率が小さくなって一層の断熱性を発揮出来ると共に弾性効果も長期間に渡って維持出来るものとなる。
【0013】
請求項3に示すようにタイル本体(1)にメッシュ状の補強材(2)を埋設することにより、タイル本体(1)の補強効果と共に外気温に対するタイル本体(1)の寸法安定性は、補強材(2)によって縦方向と横方向の伸縮が抑制されるため、夏場と冬場との寸法差が小さく、目地材に掛かる負担が小さなものとなり、周辺のタイル陶片や目地材が割れにくくなる。
【0014】
請求項4に示すように断面形状がL形のタイル本体(1)を用いてタイル貼りが行われる際、角部分にこれを貼付ければ、タイル本体(1)のひび割れや剥離などが殆ど生じなくなると共に、人や物が角部にぶつかっても怪我や損傷の恐れがなくなるものとなる。
【0015】
請求項5のようにタイル本体(1)の表面に遮熱性塗料が塗布されて遮熱性塗膜(3)を形成することにより、紫外線を反射して表面温度が外気と5℃〜6℃前後の差を生じ、断熱効果がより向上するものとなる。
【0016】
請求項6のようにタイル本体(1)の表面に、プライマー塗膜(4)と、そのプライマー塗膜(4)の上にはひび割れたタイル陶片(1’)と同じ色合に調合された塗料で塗布し形成する塗膜(5)と、該塗膜(5)の表面に塗布し形成する透明な防護膜(6)とから成る多層膜を設けることにより、修復現場に本発明のタイル本体(1)を発送し、それを貼付けるだけで、特殊技術がなくても内外壁用タイル貼り面の修復作業を行うことが出来るものとなる。また前記タイル本体(1)を使用して修復すれば、既存のタイル陶片(1’)と殆ど見分けが付かぬほど自然な感じに復元することが可能となり、壁や床などの外観が見栄えの良いものとなる。特にタイル陶片(1’)が1枚毎色調や色の異なる場合の修復であっても、前記タイル本体(1)を使用すれば、修復前と殆ど見分けが付かぬほど自然な感じに修復出来るものとなる。しかも修復後、タイル本体(1)の貼り替えが不要となると共にタイル本体(1)の脱落も殆ど生じないものとなる。
【0017】
請求項7に示すようにプライマー塗膜(4)と塗膜(5)及び防護膜(6)が、無機質塗料を塗布して形成されることにより、耐火性が向上するものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明の実施形態を示す図であり、この図に基づいて説明する。(1)は既存のタイル製品と略同形で且つ断熱性と弾性を有したタイル本体であり、該タイル本体(1)は中空バルーンを有した弾性水性アクリルエマルションを主原料とする材料で成形されている。この材料としては、例えば、関西ペイント株式会社製の外断熱塗料「ドリームコート」や、アクアダンネツ株式会社の塗料型断熱材「セラミック・カバーCC100」或いは、エスケー化研株式会社製の「サーモシャットベースコート」などを用いると良い。またタイル本体(1)の形状としては図3(a)に示すような板状のものが主であるが、図3(b)に示すような断面形状がL形のものとしても良く、タイル本体(1)の裏面には複数本の裏足(11)が設けられている。尚、前記タイル本体(1)の形状や材料は上記のものに限定されるものではない。
【0019】
(2)はタイル本体(1)の中心位置に埋設したメッシュ状の補強材であり、該補強材(2)としては、グラスメッシュや樹脂製メッシュなどを用いると良い。特にグラスメッシュを埋設すると、タイル本体(1)の補強効果と共に外気温に対する寸法安定性の良好なものとなる。また樹脂製メッシュとしてクロスメッシュを用いれば、外気温に対するタイル本体(1)の縦横の寸法が安定したものとなる。尚、前記補強材(2)の埋設位置はタイル本体(1)の中心に限定されるものではない。又、前記補強材(2)は必ずしも使用する必要はない。
【0020】
(3)はタイル本体(1)の表面に遮熱性塗料を塗布して形成された遮熱性塗膜であり、該遮熱性塗膜(3)としては、例えば、関西ペイント株式会社製のアクリルシリコン樹脂系水性上塗塗料「コスモシリコン(遮熱カラー)」や、エスケー化研株式会社製の「水性クールタイトSi」などを用いると良い。
【0021】
図2は本発明の他の実施形態を示す図であり、これは修復用のものであり、これに基づいて説明する。タイル本体(1)の中心位置にメッシュ状の補強材(2)が埋設されており、このタイル本体(1)は前記実施形態と同じであるが、その表面には、プライマー塗膜(4)と、そのプライマー塗膜(4)の上にはひび割れたタイル陶片と同じ色合に調合された塗料で塗布し形成する塗膜(5)と、該塗膜(5)の表面に塗布し形成する透明な防護膜(6)とから成された多層膜が設けられている。この多層膜は本発明者が提案した特願2003−126861に於いて形成する多層膜と同じものを設ければ良い。また前記プライマー塗膜(4)と塗膜(5)及び防護膜(6)として、無機質塗料を塗布して形成されたものとするのが好ましい。
【0022】
次に本発明品を製作する場合について説明する。一般のタイル製品と略同形の型を用意し、断熱性と弾性を有した合成樹脂の材料を前記型に流し込んで成形すれば、本発明品が得られる。この時、前記型の中間位置にメッシュ状の補強材(2)を配置させた後、前記材料を流し込んで成形するものとしても良い。
【0023】
一方、図2に示すような修復用の本発明品を製作する場合には、先ず図4(a)のようにタイル貼り仕上げした外壁や内壁のひび割れたタイル陶片(1’)を剥離して発送してもらう。この時、複数の色がある場合は全ての色を発送し、且つ色別の必要な個数を記入してもらう。次にひび割れたタイル陶片(1’)と同形の型を作り、上記同様にしてタイル本体(1)を成形する。そして、受注した合計数のタイル本体(1)を用意し、所定の塗布場所、例えば塗装工場の作業台上に並べる。そしてプライマーをタイル本体(1)表面に塗布してプライマー塗膜(4)を形成し、該プライマー塗膜(4)の上から、ひび割れたタイル陶片と同じ色合に調合された塗料で塗布して塗膜(5)を形成する。更に塗膜(5)の表面に透明なアクリルシリコン塗料で塗布して透明な防護膜(6)を形成する。このプライマー塗膜(4)にはタイル本体(1)に接着可能な塗料を用い、塗膜(5)には耐候性が高く且つ低汚染性に優れたアクリルシリコン塗料を用いると良い。尚、前記プライマー塗膜(4)と塗膜(5)及び防護膜(6)を形成するに当たり、無機質塗料を塗布しても良い。
【0024】
次に修復用の本発明品を用いてタイル割れの修復する際は、先ず図4(a)のようにタイル貼り仕上げした外壁や内壁のひび割れたタイル陶片(1’)を剥離して撤去すると共に修復作業に最低限必要なタイル陶片(1’)を剥離して撤去すると、図4(b)のように剥離面が露出する。その後、剥離面のひび割れを従来工法で埋めると共に剥離面を平らに仕上げる。そして本発明品を剥離した位置に貼付けて行けば、元の状態に修復されるのである[図4(c)参照]。この時の貼付け作業は従来工法と同じに行えば良い。
【0025】
このようにして予め発送されたタイル陶片(1’)と色調や色が工場等で人工的に合せて本発明品を仕上げることが可能となるため、本発明品を現場に発送すれば、従来の如き似通った新たなタイル陶片(1’)を見つける必要がなくなり、且つ修復の特殊技術者がいなくても、一般作業者が従来工法でタイル貼りを行うだけで、既存のタイル陶片(1’)と違和感がなく修復を完了させることが出来るものとなった。しかも、本発明品を使用すれば、タイル本体(1)には断熱性以外に弾性が備えられているため、躯体側が地震等でひび割れ修復箇所が動いて隙間を生じても、タイル本体(1)は多少動く程度で済むものとなるため、該タイル本体(1)の表面にひび割れを生じることはなくなり、表面からは雨水が躯体側に浸透する恐れがないものとなることにより、従来の如きタイル陶片(1’)を繰返して貼り替えることがなくなり、維持管理が殆ど掛からないものとなるのである。
【0026】
更にタイル本体(1)は、タイル陶片(1’)の重量に比べ、6分の1前後まで軽量化することが可能となるため、重量鉄骨造に於いて、ALC板を外装材に使い、その上にタイル本体(1)を貼付けてタイル仕上げすることが可能となり、しかも大形タイル陶片の形状に成形したタイル本体(1)を貼付けることも可能となる。このため、高層ビルの外壁などにタイル本体(1)を貼付けても、タイル本体(1)の脱落の恐れが殆どなく、特に接合部分に跨ってタイル本体(1)が貼られても、割れる恐れがない。またタイル本体(1)が例え脱落しても軽くて弾性があるので、割れる恐れがなく、且つ、周囲の人に怪我をさせる恐れもなくなり、極めて安全性が高いものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態の要部断面を示す説明図である。
【図2】本発明の別実施形態の要部断面を示す説明図である。
【図3】本発明品の実施形態を示す斜視図である。
【図4】修復用の本発明品が使用される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0028】
1 タイル本体
1’ タイル陶片
2 補強材
3 遮熱性塗膜
4 プライマー塗膜
5 塗膜
6 防護膜


【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のタイル本体(1)が、断熱性と弾性を有する材料で形成されたことを特徴とする内外壁用タイル。
【請求項2】
前記タイル本体(1)の材料が、中空バルーンを有した弾性水性アクリルエマルションである請求項1記載の内外壁用タイル。
【請求項3】
前記タイル本体(1)に、メッシュ状の補強材(2)を埋設した請求項1又は2記載の内外壁用タイル。
【請求項4】
前記タイル本体(1)の断面形状がL形である請求項1、2又は3記載の内外壁用タイル。
【請求項5】
前記タイル本体(1)の表面に遮熱性塗料を塗布して遮熱性塗膜(3)が形成された請求項1、2、3又は4記載の内外壁用タイル。
【請求項6】
前記タイル本体(1)の表面に、プライマー塗膜(4)と、そのプライマー塗膜(4)の上にはひび割れたタイル陶片(1’)と同じ色合に調合された塗料で塗布し形成する塗膜(5)と、該塗膜(5)の表面に塗布し形成する透明な防護膜(6)とから成る多層膜が設けられた請求項1、2、3又は4記載の内外壁用タイル。
【請求項7】
前記プライマー塗膜(4)と塗膜(5)及び防護膜(6)が、無機質塗料を塗布して形成された請求項6記載の内外壁用タイル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−155796(P2009−155796A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331435(P2007−331435)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(302027664)株式会社ヤグチ技工 (14)
【Fターム(参考)】