説明

内臓固定具の装着装置

【課題】ニードルを穿刺する際にスーチャーが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止することができる内臓固定具の装着装置を提供すること。
【解決手段】短芯状のアンカ1aに糸状のスーチャー1bを取り付けたスーチャー付アンカ1と、スーチャー付アンカ1が挿入される中空のニードル2と、ニードル2の基部側にシリンダ3を設けたバレル部4と、バレル部4のシリンダ3に挿入されるプランジャ5と、ニードル2に挿入され、プランジャ5の押し込みによりスーチャー付アンカ1をニードル2から押し出すプッシュロッド6と、スーチャー付アンカ1を投入する開口部71を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカ1をニードル2に案内するスーチャー付アンカ投入部7とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、胃ろう造設時等に使用される内臓固定具の装着装置に関し、特に、ニードルを穿刺する際にスーチャーが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止することができる内臓固定具の装着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、胃に栄養チューブやドレーンチューブを挿入するときは、腹壁と胃壁とをスーチャー付アンカで固定する場合がある。
このスーチャー付アンカは、短芯状のアンカの略中央に糸状のスーチャーを取り付けたものからなり、スーチャー付アンカを胃の内部まで挿入した後、スーチャーを引くことにより、アンカを胃壁と平行にして腹壁側に引き寄せ、腹壁の外からスーチャーをクリップで止めることにより胃壁と腹壁を固定する。
【0003】
このようなスーチャー付アンカは、ニードルの先端付近に装着され、ニードルが胃壁を貫通した後、ニードル内を挿通するワイヤガイドで胃の内部に押し出すようにしている。
【0004】
しかしながら、この従来の装着装置では、スーチャー付アンカをニードルの先端の外側から装着することから、スーチャーがニードルの外側に沿うような形で配設され、このスーチャーがニードルを穿刺する際に抵抗になったり、穿刺孔を大きくするなどの問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の内臓固定具の装着装置が有する問題点に鑑み、ニードルを穿刺する際にスーチャーが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止することができる内臓固定具の装着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の内臓固定具の装着装置は、短芯状のアンカに糸状のスーチャーを取り付けたスーチャー付アンカと、スーチャー付アンカが挿入される中空のニードルと、ニードルの基部側にシリンダを設けたバレル部と、バレル部のシリンダに挿入されるプランジャと、ニードルに挿入され、プランジャの押し込みによりスーチャー付アンカをニードルから押し出すプッシュロッドと、スーチャー付アンカを投入する開口部を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカをニードルに案内するスーチャー付アンカ投入部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この場合において、プランジャに、キーと、ラッチキーとを所定角度のピッチで形成するとともに、シリンダのプランジャの初期挿入位置に、キー及びラッチキーが共に挿入される前記角度幅の回転用キー溝と、回転用キー溝の周方向端部から前記ラッチキーの回転方向に前記角度変位して形成されたラッチキー溝とを設け、シリンダのプランジャの押込摺動位置に、軸方向に延長したラッチキー溝と、回転用キー溝の前記周方向端部から軸方向に延設され、キーの押し込み方向の摺動を許容するキー溝とを設けることができる。
【0008】
また、アンカの長手方向に面取り部を形成し、面取り部にスーチャーを添わせることができるようにすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の内臓固定具の装着装置によれば、スーチャー付アンカを投入する開口部を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカをニードルに案内するスーチャー付アンカ投入部を設けることから、投入したスーチャー付アンカをプッシュロッドによりスーチャーと共にニードルに導入することができ、これにより、ニードルを穿刺する際にスーチャーが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止することができる。
また、スーチャーは、穿刺後にアンカを引き寄せる際にもニードルに残ることから、スーチャーを外側で止めるクリップをニードルの基部に装着しておき、このクリップをニードルからスーチャーにスライドさせることにより、スーチャーのクリップ止め作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0010】
この場合、プランジャに、キーと、ラッチキーとを所定角度のピッチで形成するとともに、シリンダのプランジャの初期挿入位置に、キー及びラッチキーが共に挿入される前記角度幅の回転用キー溝と、回転用キー溝の周方向端部から前記ラッチキーの回転方向に前記角度変位して形成されたラッチキー溝とを設け、シリンダのプランジャの押込摺動位置に、軸方向に延長したラッチキー溝と、回転用キー溝の前記周方向端部から軸方向に延設され、キーの押し込み方向の摺動を許容するキー溝とを設けることにより、使用前の状態ではプランジャを初期挿入位置で押し込みができないように固定しておき、使用時にはプランジャを回転させ、キー及びラッチキーをキー溝及びラッチキー溝に合わせることにより、プランジャを押し込み操作できる状態にすることができる。
また、初期挿入位置で回転したプランジャは、キーにより定位置を越える回転が阻止されるとともに、必要に応じて、ラッチキーにより逆回転が阻止されるようにすることもでき、これにより、キー及びラッチキーの各溝への位置決めを的確に行い、押込摺動位置でのプランジャの押し込み操作を円滑に行うことができ、誤操作を防止することができる。
【0011】
また、アンカの長手方向に面取り部を形成し、面取り部にスーチャーを添わせることができるようにすることにより、スーチャーのアンカからの突出を抑制し、アンカ及びスーチャーのニードル内での摺動を円滑にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の内臓固定具の装着装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
図1〜図3に、本発明の内臓固定具の装着装置の一実施例を示す。
この内臓固定具の装着装置は、短芯状のアンカ1aに糸状のスーチャー1bを取り付けたスーチャー付アンカ1と、スーチャー付アンカ1が挿入される中空のニードル2と、ニードル2の基部側にシリンダ3を設けたバレル部4と、バレル部4のシリンダ3に挿入されるプランジャ5と、ニードル2に挿入され、プランジャ5の押し込みによりスーチャー付アンカ1をニードル2から押し出すプッシュロッド6とを備えている。
そして、この内臓固定具の装着装置は、シリンダ3とニードル2の間に、スーチャー付アンカ1を投入する開口部71を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカ1をニードル2に案内するスーチャー付アンカ投入部7を設けるようにしている。
【0014】
アンカ1aは、図2〜図4に示すように、例えば、外径が1mm程度のステンレスの中空管からなり、長さ方向の中央部に形成した孔1cから、中空部にスーチャー1bを挿入し、アンカ1aの端部側において、かしめ加工等により固定するようにしている。
これにより、スーチャー1bが導出されるアンカ1aに形成した孔1cの位置でのスーチャー1bの動きの自由度を高めることができるととともに、スーチャー1bの固定端での応力集中がなくなり、スーチャー1bの切断事故を防止することができる。
アンカ1aの孔1cを挟んで半分側には、切削加工等により長手方向に面取り部1dを形成し、面取り部1dにスーチャー1bを添わせることができるようにしている。
スーチャー1bは、本実施例では、ナイロン等の可撓性を有するモノフィラメント糸により構成されている。
【0015】
ニードル2は、スーチャー付アンカ1が挿通しうる一定の内径を備えた注射針からなり、スーチャー付アンカ投入部7を介してバレル部4に固定されている。
このニードル2には、スーチャー付アンカ投入部7からアンカ1aがスーチャー1bと共に挿入され、スーチャー付アンカ1は、図2(d)に示すように、その後方から挿入されるプッシュロッド6により、ニードル2の先端付近に装着される。
【0016】
スーチャー付アンカ投入部7は、図1〜図3や図6に示すように、シリンダ3とニードル2の間に一体に設けられた短杆状のものからなり、スーチャー付アンカ1が投入される断面V字形の開口部71を長手方向に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカ1をニードル2に案内する、ニードル2と同軸のガイド溝72を備えている。
このスーチャー付アンカ投入部7には、スーチャー1bが取り付けられた状態のアンカ1aが投入されるが、スーチャー1bは図4に示すように、アンカ1aに沿うような斜めの姿勢となっているため、一連の投入動作により、アンカ1aがニードル2内に自然に挿入されることになり、アンカ1aの姿勢が安定する。
【0017】
バレル部4は、図1〜図3や図6に示すように、スーチャー付アンカ投入部7の基部側に同軸に設けられたシリンダ3と、シリンダ3の両側に形成された指掛け部41と、指掛け部41からシリンダ3の後方まで延設されたリブ状のホルダ部42と、シリンダ3の後部を閉塞しプランジャ5の抜け止めとなるプランジャカバー43とを備えている。
シリンダ3の先端部は、プランジャ5のプッシュロッド6が挿通するように、スーチャー付アンカ投入部7のガイド溝72に連通している。
プランジャカバー43は、シリンダ3にプランジャ5を挿入した状態で、ホルダ部42の切欠から差し込み、シリンダ3の後端までスライドさせてホルダ部42に嵌合固定される。
【0018】
プランジャ5は、シリンダ3に摺動可能に挿入されるプランジャ5の本体と、プランジャ5から後方に延設された押し棒51と、押し棒51の後端に形成された指掛け部52とを備えている。
プランジャ5の先端には、ニードル2に挿入され、プランジャ5の押し込みによりスーチャー付アンカ1をニードル2から押し出すプッシュロッド6が一体に固定されている。
【0019】
一方、プランジャ5の周面には、図7に示すように、軸方向に形成されたキー53と、一円周方向から可動に延設されることによりラッチキー54とが、90度のピッチで形成されている。
これに対し、シリンダ3のプランジャ5の初期挿入位置Aには、図6に示すように、キー53及びラッチキー54が共に挿入される90度の幅の回転用キー溝31と、回転用キー溝31の周方向端部から前記ラッチキー54の回転方向に90度変位した位置に形成されたラッチキー溝32とが設けられている。
そして、シリンダ3のプランジャ5の押込摺動位置Bには、軸方向に延長されたラッチキー溝32と、回転用キー溝31の前記周方向端部から軸方向に延設され、キー53の押し込み方向の摺動を許容するキー溝33とが設けられている。
【0020】
これにより、プランジャ5は、使用前の初期挿入位置Aでは、キー53が回転用キー溝31の軸方向端部に当接することから押し込み方向の移動が阻まれ、また、後方のプランジャカバー43により抜け止めがなされることから、初期挿入位置Aに固定されている(図3(a))。
使用時には、この状態からプランジャ5を90度回転させると、ラッチキー54が回転用キー溝31からラッチキー溝32に嵌入し、ラッチキー溝32を挿通できるようになる。
同時に、このプランジャ5の回転により、キー53が回転用キー溝31の周方向端部に移動し、そこから延設されたキー溝33を挿通できるようになり、その結果、プランジャ5がシリンダ3内で押し込み操作できる状態になる(図3(b))。
また、初期挿入位置Aで回転したプランジャ5は、キー53が回転用キー溝31の周方向端部に当接することから、定位置を越える回転が阻止されるとともに、必要に応じて、ラッチキー54により逆回転が阻止されるようにすることもでき、これにより、キー53及びラッチキー54の各溝への位置決めが的確に行われ、押込摺動位置Bでのプランジャ5の押し込み操作が円滑に行われる(図3(c))。
ここで、ラッチキー54及びこのラッチキー54が回転用キー溝31からラッチキー溝32に移行する際に乗り越える山部34の形状を適宜設定することによって、プランジャ5の逆回転を完全に阻止するようにしたり、プランジャ5を逆回転するために所定の回転力を要するようにすることができ、これにより、誤操作を防止することができる。
【0021】
なお、本実施例では、プランジャ5を回転させない状態では、プランジャ5の指掛け部52がバレル部4のホルダ部42に当接するようになっており、不用意なプランジャ5の押し込み操作を防止する2重の配慮がなされている。
また、プランジャ5の指掛け部52は、回転後の位置でホルダ部42のリブを挿通させる1対の切欠52aを有し、プランジャ5の押し込み操作を安定して行えるように配慮がなされている。
【0022】
図8に、スーチャー付アンカ1の装着後にスーチャー1bを外側から止めるクリップを示す。
このクリップ8は、開閉するストッパ片81、82によりスーチャー1bを挟んで固定するものであり、その挟み込みの深さを調節する多段の噛み込み爪を設けた掛止部83を備えている。
スーチャー1bは、穿刺後、アンカ1aを引き寄せる際にもニードル2内に残ることから、本実施例では、図1に示すように、このクリップ8をニードル2の基部に装着しておき、アンカ1aの装着後、クリップをニードル2からスーチャー1bにスライドさせ、これにより、スーチャー1bのクリップ止め作業を迅速かつ容易に行えるようにしている。
なお、本実施例では、このクリップ8と共に、緩衝材のコットンパッド84もニードル2の基部に装着している。
【0023】
かくして、本実施例の内臓固定具の装着装置は、スーチャー付アンカ1を投入する開口部71を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカ1をニードル2に案内するスーチャー付アンカ投入部7を設けることから、図3に示すように、投入したスーチャー付アンカ1をプッシュロッド6によりスーチャー1bと共にニードル2に導入することができ、これにより、ニードル2を穿刺する際にスーチャー1bが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止することができる。
また、スーチャー1bは、穿刺後にアンカ1aを引き寄せる際にもニードル2に残ることから、スーチャー1bを外側で止めるクリップをニードル2の基部に装着しておき、このクリップをニードル2からスーチャー1bにスライドさせることにより、スーチャー1bのクリップ止め作業を迅速かつ容易に行うことができる。
なお、この内臓固定具の装着装置は、その製造時に、スーチャー付アンカ1をニードル2に導入した状態で包装、出荷するようにすることもでき、これにより、胃ろう造設時等におけるセット作業の手間を省き、準備時間を短縮することができる。
【0024】
この場合、プランジャ5に、キー53と、ラッチキー54とを所定角度のピッチで形成するとともに、シリンダ3のプランジャ5の初期挿入位置Aに、キー53及びラッチキー54が共に挿入される前記角度幅の回転用キー溝31と、回転用キー溝31の周方向端部から前記ラッチキー54の回転方向に前記角度変位して形成されたラッチキー溝32とを設け、シリンダ3のプランジャ5の押込摺動位置Bに、軸方向に延長したラッチキー溝32と、回転用キー溝31の前記周方向端部から軸方向に延設され、キー53の押し込み方向の摺動を許容するキー溝33とを設けることにより、使用前の状態ではプランジャ5を初期挿入位置Aで押し込みができないように固定しておき、使用時にはプランジャ5を回転させ、キー53及びラッチキー54をキー溝33及びラッチキー溝32に合わせることにより、プランジャ5を押し込み操作できる状態にすることができる。
また、初期挿入位置Aで回転したプランジャ5は、キー53により定位置を越える回転が阻止されるとともに、必要に応じて、ラッチキー54により逆回転が阻止されるようにすることもでき、これにより、キー53及びラッチキー54の各溝への位置決めを的確に行い、押込摺動位置Bでのプランジャ5の押し込み操作を円滑に行うことができ、誤操作を防止することができる。
【0025】
また、アンカ1aの長手方向に面取り部1dを形成し、面取り部1dにスーチャー1bを添わせることができるようにすることにより、スーチャー1bのアンカ1aからの突出を抑制し、アンカ1a及びスーチャー1bのニードル2内での摺動を円滑にすることができる。
【0026】
以上、本発明の内臓固定具の装着装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
以上、本発明の内臓固定具の装着装置は、アンカをプッシュロッドによりスーチャーと共にニードルに導入することにより、ニードルを穿刺する際にスーチャーが抵抗となることを防止するとともに、穿刺孔が拡大することを防止するという特性を有していることから、例えば、胃ろう造設時等に使用されるスーチャー付アンカの装着装置として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の内臓固定具の装着装置の一実施例を示し、(a)はその正面図、(b)は同平面図である。
【図2】同装着装置を示し、(a)はクリップを外した2面図、(b)はプランジャとプッシュロッドの正面図、(c)はスーチャー付アンカの正面図、(d)はニードルに装着したスーチャー付アンカを示す断面図、(e)はクリップの正面図、(f)はコットンパッドの2面図である。
【図3】同装着装置を示し、(a)はその斜視図、(b)はプランジャを回転させた状態を示す斜視図、(c)はプランジャを押し込み操作した状態を示す斜視図、(d)はニードルが腹壁と胃壁を貫通した状態を示す断面図、(e)はニードルからアンカを押し出した状態を示す断面図、(f)はニードルを引き抜いた状態を示す断面図、(g)はアンカを引き寄せてスーチャーをクリップで固定した状態を示す断面図である。
【図4】アンカを示す2面図である。
【図5】プランジャカバーを示し、(a)はその正面図、(b)は同平面図、(c)は同背面図、(d)は同側面図、(e)は斜視図、(f)は断面図である。
【図6】バレル部を示し、(a)は断面正面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は断面平面図、(e)は初期挿入位置Aの軸直交断面図、(f)は押込摺動位置Bの軸直交断面図、(g)はスーチャー付アンカ投入部の軸直交断面図である。
【図7】プランジャを示し、(a)は正面図、(b)は軸平行断面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図、(e)は先端側から見た斜視図、(f)は基端側から見た斜視図、(g)は軸直交断面図である。
【図8】クリップを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は正面透視図、(d)は閉じかけた状態の正面透視図、(e)はニードルにセットした状態の正面斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 スーチャー付アンカ
1a アンカ
1b スーチャー
1c 孔
1d 面取り部
2 ニードル
3 シリンダ
31 回転用キー溝
32 ラッチキー溝
33 キー溝
34 山部
4 バレル部
41 指掛け部
42 ホルダ部
43 プランジャカバー
5 プランジャ
51 押し棒
52 指掛け部
52a 切欠
53 キー
54 ラッチキー
6 プッシュロッド
7 スーチャー付アンカ投入部
71 開口部
72 ガイド溝
8 クリップ
81 ストッパ片
82 ストッパ片
83 掛止部
84 コットンパッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
短芯状のアンカに糸状のスーチャーを取り付けたスーチャー付アンカと、スーチャー付アンカが挿入される中空のニードルと、ニードルの基部側にシリンダを設けたバレル部と、バレル部のシリンダに挿入されるプランジャと、ニードルに挿入され、プランジャの押し込みによりスーチャー付アンカをニードルから押し出すプッシュロッドと、スーチャー付アンカを投入する開口部を周面に形成するとともに、投入したスーチャー付アンカをニードルに案内するスーチャー付アンカ投入部とを備えたことを特徴とする内臓固定具の装着装置。
【請求項2】
プランジャに、キーと、ラッチキーとを所定角度のピッチで形成するとともに、シリンダのプランジャの初期挿入位置に、キー及びラッチキーが共に挿入される前記角度幅の回転用キー溝と、回転用キー溝の周方向端部から前記ラッチキーの回転方向に前記角度変位して形成されたラッチキー溝とを設け、シリンダのプランジャの押込摺動位置に、軸方向に延長したラッチキー溝と、回転用キー溝の前記周方向端部から軸方向に延設され、キーの押し込み方向の摺動を許容するキー溝とを設けたことを特徴とする請求項1記載の内臓固定具の装着装置。
【請求項3】
アンカの長手方向に面取り部を形成し、面取り部にスーチャーを添わせることができるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の内臓固定具の装着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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