説明

内視鏡洗滌用ブラシの案内具

【課題】内視鏡におけるシリンダの内部から側方へ延びる管路に対して洗滌用ブラシを案内するための案内具の提供。
【解決手段】内視鏡1におけるシリンダ13の内部から側方へ延びる管路へ洗滌用ブラシ80を案内するための案内具50が、シリンダの上部開口の縁部に当接可能な頂部51と、頂部からシリンダの内側へ向かい管路の入り口近傍に届くことが可能な傾斜案内部52と、案内具50を内視鏡の操作部に対して所要の取り付け状態に保つことが可能な取り付け手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洗滌用ブラシを内視鏡の管路へ導くために使用する案内具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用後の内視鏡の管路を洗滌するために洗滌用ブラシを使用することは周知である。また、その管路には上下方向へ直状に延びるシリンダの内周面から側方へ延びるものがあり、そのように延びた管路に洗滌用ブラシを導くための案内具は公知である。
【0003】
例えば、特許第3169514号公報(特許文献1)に開示された「内視鏡の掃除用ブラシ挿入補助具」は、内視鏡のシリンダへ挿入されるブラシガイドを有するもので、そのブラシガイドには、シリンダにつながる管路へのガイド孔が形成されている。掃除用ブラシは、そのガイド孔を通り、管路へと案内される。ガイド孔は、ブラシガイドをその径方向において貫通するトンネル状の孔である。
【0004】
特開2002−200031号公報(特許文献2)に開示された「内視鏡の洗浄補助具」は、内視鏡の送気送水用のシリンダに挿入されるもので、補助具には、それを径方向において貫通するトンネル状のブラシ案内路が形成されている。洗浄用ブラシは、ブラシ案内路へ挿入されると、その案内路につながる内視鏡の管路へと進むことができる。
【0005】
特許第4144666号公報(特許文献3)に開示された「内視鏡洗滌用ブラシの挿入案内具およびその使用方法」における挿入案内具は、内視鏡の吸引シリンダにつながる透孔を有し、その透孔の周壁には傾斜したブラシ案内溝が形成されている。透孔へ挿入すべきブラシは、ブラシ案内溝に沿って挿入するようにすると、吸引シリンダを横切った後に、吸引シリンダからその側方へ延びる管路へと進入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3169514号公報
【特許文献2】特開2002−200031号公報
【特許文献3】特許第4144666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1における補助具および特許文献2における補助具は、洗滌用ブラシを案内するためにトンネル状の孔またはトンネル状の案内路を使用する。そのような孔や案内路は、その内部が汚れても、汚れを目視によって簡単に見つけることが難しいという場合がある。また、トンネル状の孔や案内路は、それを補助具に形成するときに手間がかかり補助具の製作費がかさむということがある。また、これらの補助具は、洗滌用ブラシが管路へ進入しているときに、補助具だけをシリンダから外すということができない。
【0008】
特許文献3における挿入案内具は、洗滌用ブラシを管路へ導くために案内溝を使用するもので、案内溝が汚れたときには、その汚れを目視によって簡単に見つけることができる。しかし、この挿入案内具は、内視鏡自動洗滌機に組込まれている洗滌ブラシを内視鏡に対して容易に接続できるようにすることを目的に作られているもので、構成部品の点数が多くて構造も複雑であるから、その製作費がかさむことを避け難い。
【0009】
この発明は、内視鏡におけるシリンダの内部からシリンダの側方へ延びる管路に対して、洗滌用ブラシを案内することのできる簡単な構造の案内具の提供を課題にしている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、内視鏡の操作部に形成された上下方向へ延びるシリンダの周壁内面から前記シリンダの中心軸と交差する角度で下方へ延びている管路に対して、前記シリンダの上部開口から挿入される洗滌用ブラシを導くための案内具である。
【0011】
かかる洗滌用ブラシの案内具において、この発明が特徴とするところは、前記シリンダの前記上部開口の縁部に上方から当接可能な頂部と、前記頂部から前記シリンダの内側に向かいかつ前記中心軸と交差する方向へ延びて前記周壁内面に形成されている前記管路の入り口近傍に届くことが可能な傾斜案内部と、前記案内具を前記操作部に対して所要の取り付け状態に保つことが可能な取り付け手段とを有していること、にある。
【0012】
この発明の実施態様の一つにおいて、前記頂部が前記上部開口の縁部に当接して前記傾斜案内部が前記シリンダの内側に向かって延びているときに、前記頂部の上方から前記洗滌用ブラシの先端部分を前記上部開口を経て前記傾斜案内部へと導くことができるように、前記頂部には前記傾斜案内部の幅とほぼ同じ幅を有する案内口が形成されている。
【0013】
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記取り付け手段には、前記操作部を前記操作部の両側から挟むことによって前記案内部を前記所要の取り付け状態に保つことができる機能が含まれている。
【0014】
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記頂部は前記上部開口の縁部に当接する部位が平坦に形成され、前記傾斜案内部は平坦に形成されている前記部位と交差する方向に延びている。
【0015】
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記頂部が金属製の板材によって形成されていて、前記傾斜案内部が前記板材を折り曲げ加工することによって形成されている。
【0016】
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記傾斜案内部は、前記中心軸と交差する方向へ延びる長さ方向と前記長さ方向に直交する幅方向とを有し、前記幅方向における断面形状には、前記洗滌用ブラシを導くための平坦面および凹状面のいずれかが含まれている。
【0017】
この発明の実施態様のさらに他の一つにおいて、前記案内具は、前記洗滌用ブラシが前記管路へ導いてある状態において前記操作部から取り外し可能である。
【発明の効果】
【0018】
この発明に係る案内具では、内視鏡の操作部の上方から案内具の傾斜案内部をシリンダに挿入して案内具の頂部をシリンダの上部開口の縁部に当てると、傾斜案内部は上部開口の縁部から延びてシリンダの内周面に形成されている管路の入り口近傍に届く。洗滌用ブラシは、その先端部分を上部開口へ挿入して傾斜案内部に接触させながら下方へ進めると、管路の入り口に届いて、管路へと進入することができる。かような案内具は、その構造が簡単であって、例えば所要の形状に打ち抜かれている平坦な金属板に折り曲げ加工を施すことによって傾斜案内部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】内視鏡、案内具および洗滌用ブラシの斜視図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】案内具が取り付けられている操作部の頂面図。
【図5】(a)と(b)とによって、傾斜案内部の断面形状を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付の図面を参照して、この発明に係る案内具の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0021】
図1は、案内具50とそれが使用される内視鏡1の斜視図であるが、案内具50とともに使用される洗滌用ブラシ80の一部分も併せて示されている。図示例の内視鏡1は、市販のもので、操作部2を有し、その操作部2からは挿入部3と、ユニバーサルコード部4とが延びている。操作部2には、台座部分11があって、その台座部分11には円筒状の第1口金7と第2口金8とが取り付けられている。内視鏡1を使用するときには、第1口金7に吸引ボタン(図示せず)が抜脱可能な状態で挿入され、第2口金8に送気・送水用ボタン(図示せず)が抜脱可能な状態で挿入される。台座部分11は、その周囲に側壁12a〜12dが形成されている。操作部2にはまた、アングルノブ16,17やアングル固定用摘み18,19、鉗子栓(図示せず)を挿入・抜脱可能な第3口金9等が設けられている。図1における双頭矢印Aは、第1口金7の中心軸Cと第2口金8の中心軸Dとを結ぶ線(図示せず)に平行するもので、操作部2の長さ方向を示している(図4参照)。双頭矢印Bは、双頭矢印Aに直交するもので、操作部2の幅方向を示している。また、図中の洗滌用ブラシ80は、内視鏡1の内部を洗滌するために使用されるもので、フレキシブルな金属製ワイヤ部81と、ナイロン繊維等の繊維で形成されたブラシ部82とを含んでいる。
【0022】
図2,3は、図1におけるII−II線に沿う断面図と、III−III線に沿う断面図であって、II−II線は、第1口金7の中心軸Cと交差して、双頭矢印Aに直交する線であり、III−III線は、第1口金7の中心軸CにおいてII−II線と交差して案内具50における傾斜案内部52の幅を二等分するように延びている線であり、II−II線とIII−III線との交角αは一例として約30°の場合が示されている(図4を併せて参照)。これら両図には、台座部分11の上方に、案内具50が実線で示され、台座部分11に取り付けられた案内具50が仮想線で示されている。また、図3には、洗滌用ブラシ80が仮想線で示されている。
【0023】
図2において、第1口金7の下方では吸引シリンダ13が図の上下方向へ延びている。その吸引シリンダ13は、上部開口15が第1口金7によって画成されている。吸引シリンダ13の底部21はすり鉢状に形成されていて、その底部21からは挿入部管路22が延びている。その挿入部管路22の先端は、挿入部3(図1参照)にまで延びている。
【0024】
図3において、吸引シリンダ13に形成されている垂直な周壁内面23には、その周壁内面23から中心軸Cと交差する角度で斜め下方へ延びるように吸引管路25の入り口25aが形成されている。図示してはいないが、その吸引管路25は、ユニバーサルコード部4にまで延びている。
【0025】
使用後の内視鏡1は、挿入部管路22等の各管路の内部を洗滌液と洗滌用ブラシ80等とを使用して洗滌しなければならない。図示の吸引シリンダ13に関していえば、挿入部管路22と吸引管路25とのそれぞれに洗滌用ブラシ80を挿入して洗滌しなければならない。これら両管路22,25のうちの挿入部管路22は、直状に形成された吸引シリンダ13の底部21からほぼその直下に延びているから、吸引シリンダ13に挿入されて中心軸Cに沿って直進する洗滌用ブラシ80は、その挿入部管路22へ容易に進入する。しかるに、吸引管路25は周壁内面23から斜め下方へ延びるものであるから、吸引シリンダ13に挿入されて直進する洗滌用ブラシ80は、その吸引管路25へ進入することができない。そこで図1〜3に示される案内具50が、洗滌用ブラシ80の吸引管路25への進入を可能にするために使用される。
【0026】
案内具50は、図1〜3から明らかなように、平坦に形成された板状の頂部51と、頂部51から斜め下方へ延びる幅の狭い傾斜案内部52と、頂部51の周縁から下方へ延びる第1,第2,第3垂下部53a,53b,53cとを有し、第2垂下部53bの下端には側方へ延びる摘持部54が形成されている。また、頂部51には、傾斜案内部52の幅とほぼ同じ幅を有するU字状の案内口56が形成されている(図4参照)。
【0027】
図3には、仮想線の案内具50によって、操作部2に対する案内具50の取り付け状態が示されている。案内具50は、傾斜案内部52の下端部分52bを吸引シリンダ13へ進入させながら互いに対向する第1垂下部53aと第3垂下部53cとの間に台座部分11の互いに対向する側壁部12aと12cとが納まるように台座部分11へ接近させる。頂部51の下面51aは平坦であって、その下面51aが台座部分11において吸引シリンダ13の上部開口15の縁部13aを形成している第1口金7と、第1口金7と同じ高さにあって送気・送水シリンダ14(図1参照)の上部開口の縁部を形成している第2口金8(図1参照)とに当接するように、案内具50を台座部分11に接近させると、好ましい第1〜第3垂下部53a〜53cでは、それぞれの内面に台座部分11の側壁部12a〜12cのそれぞれがフィットして、第1垂下部53aと第3垂下部53cとで操作部2の一部分を幅方向Bにおいてはさむことができる(図2参照)。それと同時に、頂部51から斜め下方へ延びている傾斜案内部52の基端部分52aが第1口金7に当接するかまたは接近する。かようにして、案内具50は、第1〜第3垂下部53a〜53cを操作部2に対する取り付け手段として、双頭矢印Aで示される長さ方向にも、双頭矢印Bが示される幅方向にも動くことのない、操作部2に対しての所要の取り付け状態(図3の仮想線参照)となって使用される。操作部2に取り付けられた案内具50において、傾斜案内部52は、吸引シリンダ13の縁部13aから周壁内面23における吸引管路25の入り口25aに向かって延びる長さ方向L(図3参照)と、長さ方向Lに直交する幅方向W(図4参照)とを有し、長さ方向Lにおいては入り口25aの下縁近傍にまで延びていることが好ましい。
【0028】
図4は、案内具50が取り付けられている操作部2の頂面図であって、図1におけるII−II線とIII−III線とが併せて示されている。案内具50における案内口56は、その開口の大きさが吸引シリンダ13の縁部13aの一部分によって規制されていて、案内口56へ挿入される洗滌用ブラシ80を確実に吸引管路25に向かわせることができる。図3に示されているように、案内口56へ挿入されるときの洗滌用ブラシ80は、ワイヤ部81が傾斜案内部52とほぼ平行なワイヤ部81aとなって、ブラシ部82がその傾斜案内部52に接触するように挿入されると、そのブラシ部82は傾斜案内部52の下端部分52bの先にある吸引管路25へ自動的に進入する。また、ワイヤ部81が中心軸Cとほぼ平行なワイヤ部81bとなって挿入されると、ブラシ部82は傾斜案内部52に上方から当接してワイヤ部81bとブラシ部82とが吸引管路25へ向かうように曲がって、ブラシ部82が吸引管路25へ自動的に進入する。吸引シリンダ13へ挿入されるときのワイヤブラシ80は、ワイヤ部81の傾きをワイヤ部81aとワイヤ部81bとの間で自由に選ぶことができる。ブラシ部82が吸引管路25へ進入した後には、案内具50を矢印Q(図2,3参照)で示される上方へ持ち上げて台座部分11から外し、適宜の洗滌液を吸引シリンダ13へ注入しながら洗滌用ブラシ80を前進させることで、より好ましくは僅かずつの前進と後退とを反復させながら前進させることで、吸引管路25をブラッシング洗滌することができる。吸引管路25の洗滌が終了した洗滌用ブラシ80は、ブラシ部82を吸引シリンダ13にまで戻してから再び前進させると、挿入部管路22へ容易に進入して、挿入部管路22をブラッシング洗滌することができる。
【0029】
吸引管路25と挿入部管路22とのこのようなブラッシング洗滌では、洗滌用ブラシ80を手で操作してもよいが、市販の自動洗滌機で洗滌用ブラシ80を自動で操作することもできる。ただし、その時の自動洗滌機が、吸引管路25と挿入部管路22とのそれぞれに対して洗滌用ブラシ80を自動的に往復運動させることはできても、図示例の如く周壁内面23から延びる吸引管路25に対して洗滌用ブラシ80を自動的に挿入することが困難ないし不可能であるときには、案内具50を使用して洗滌用ブラシ80を吸引管路25に挿入し、その後に操作部2から案内具50を外すことができると、自動洗滌機の使用が容易になる。また、図示例の構造の案内具50は、使用後にどこに汚物が付着していても、その汚物の発見が容易であるから、衛生管理上においても好ましいものである。
【0030】
この発明において、案内具50は、厚さが0.3〜1mm程度の金属製の板材、例えばステンレススチールの板材をプレス加工することによって容易に得ることができる。すなわち、適宜の平面形状を有する板材によって頂部51を形成させるとともに、その板材に折り曲げ加工を施すことによって傾斜案内部52や第1〜第3垂下部53a〜53c、摘持部54を得ることができる。また、台座部分11に対しての位置決め手段となる第1〜第3垂下部53a〜53cは、その他の形状の位置決め手段に代えることができる。例えば、傾斜案内部52を第1口金7に接触させることで、その傾斜案内部52を位置決め手段の一部分として使用することができる。頂部51に、下面51aから第2口金8の内側に向かって延びる垂下部を設け、その垂下部を第2口金8やそれにつながる送気・送水シリンダの周面に接触させることで、案内具50の位置決め手段にすることもできる。さらにはまた、案内具50の使用対象となる図示例の内視鏡1において台座部分11や吸引シリンダ13とは別体に形成されている第1口金7を、台座部分11と一体に形成されているものや吸引シリンダ13と一体に形成されているものに代えることもできる。第1口金7は、金属製のものであることが好ましいが、プラスチック製のものに代えることもできる。
【0031】
図5は、(a)と(b)とによって、案内具50の傾斜案内部52における幅方向Wの断面形状を例示する図である。図5の(a)は、図1〜4に例示の傾斜案内部52の断面形状を示しており、洗滌用ブラシ80を導くための面である傾斜案内部52の上面52aが平坦面に形成されている。図5の(b)では、その上面52aが、U字形やV字形を画く凹状面に形成されていて、操作部2の下方に向かって凸となっている。このような凹状面は、洗滌用ブラシ80のブラシ部82を傾斜案内部52に沿って案内することを容易にするが、上面52aはその全長が凹状面に形成されるばかりではなく、吸引管路25の入り口25aの近傍のみが凹状面に形成され、その他の部分が平坦面に形成されていてもよい。
【0032】
この発明に係る図示例では、内視鏡1の吸引シリンダ13において吸引管路25が周壁内面23から吸引シリンダ13の中心軸Cと交差する角度で斜め下方へ延びており、その吸引管路25に対して案内具50を使用したが、吸引管路25ではなくて挿入部管路22が周壁内面23から吸引シリンダ13の中心軸Cと交差する角度で斜め下方へ延びている場合においては、その挿入部管路22に対して案内具50を使用することができる。また、図示例では、案内具50を吸引シリンダ13に対して使用したが、案内具50は、内視鏡1における吸引シリンダ13以外のシリンダに対して使用することができるように形成することもできる。
【符号の説明】
【0033】
1 内視鏡
2 操作部
7 口金(第1口金)
13 シリンダ(吸引シリンダ)
13a 縁部
15 上部開口
23 周壁内面
25 管路(吸引管路)
25a 管路の入り口
50 案内具
51 頂部
52 傾斜案内部
52a 接触する面(上面)
53a,53b,53c 取り付け手段(垂下部)
56 案内口
80 洗滌用ブラシ
C 中心軸
L 長さ方向
W 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の操作部に形成された上下方向へ延びるシリンダの周壁内面から前記シリンダの中心軸と交差する角度で下方へ延びている管路に対して、前記シリンダの上部開口から挿入される洗滌用ブラシを導くための案内具であって、
前記シリンダの前記上部開口の縁部に上方から当接可能な頂部と、前記頂部から前記シリンダの内側に向かいかつ前記中心軸と交差する方向へ延びて前記周壁内面に形成されている前記管路の入り口近傍に届くことが可能な傾斜案内部と、前記案内具を前記操作部に対して所要の取り付け状態に保つことが可能な取り付け手段とを有していることを特徴とする前記案内具。
【請求項2】
前記頂部が前記上部開口の縁部に当接して前記傾斜案内部が前記シリンダの内側に向かって延びているときに、前記頂部の上方から前記洗滌用ブラシの先端部分を前記上部開口を経て前記傾斜案内部へと導くことができるように、前記頂部には前記傾斜案内部の幅とほぼ同じ幅を有する案内口が形成されている請求項1記載の案内具。
【請求項3】
前記取り付け手段には、前記操作部を前記操作部の両側から挟むことによって前記案内部を前記所要の取り付け状態に保つことができる機能が含まれている請求項1または2記載の案内具。
【請求項4】
前記頂部は前記上部開口の縁部に当接する部位が平坦に形成され、前記傾斜案内部は平坦に形成されている前記部位と交差する方向に延びている請求項1〜3のいずれかに記載の案内具。
【請求項5】
前記頂部が金属製の板材によって形成されていて、前記傾斜案内部が前記板材を折り曲げ加工することによって形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の案内具。
【請求項6】
前記傾斜案内部は、前記中心軸と交差する方向へ延びる長さ方向と前記長さ方向に直交する幅方向とを有し、前記幅方向における断面形状には、前記洗滌用ブラシを導くための平坦面および凹状面のいずれかが含まれている請求項1〜5のいずれかに記載の案内具。
【請求項7】
前記案内具は、前記洗滌用ブラシが前記管路へ導いてある状態において前記操作部から取り外し可能に形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の案内具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate