説明

円盤型回転子の為の鞍型固定子

【課題】回転転子が円盤である自助運転の出来る発電装置に置いて、C型又はE型コア−を発電素子として固定子に使用した場合、その組み立ては複雑となり無駄な空間が多くなって能力向上に限界があった。
【解決手段】自助運転発電装置の円盤型回転子に対して、円盤の外周に添うよう、円形の発電素子取り付け金具にする、それは4分割された鞍橋を組み立てたものから成り、そのうちの一つの形体から鞍型固定子とした、C型コア−の変形改良として理想的な形体となった、能力の向上と、全体の形体もすっきりとまとまり実用に即した形となった円盤型回転子の為の鞍型固定子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転子である円盤にN極、S極と交互に取り付けられた磁石によって発電をする自助運転発電装置に、発電力の拡大と、機能的合理性を追求したもので、本体となる鞍橋に発電素子である固定子コイルの他に、回転子に自助回転力の発生を促すための、電磁石を一体化したもので、円盤型回転子の為の鞍型固定子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
E型、又はC型コア−を発電素子として固定子に使用した場合、組み付ける際、機構的に複雑になる事と、その機構全体が大きくなり調整箇所も増えて、無駄な空間が多くなり回転子である円盤の周囲に取り付けられる固定子の数は限定されて、発電能力の拡大を追求する事に限界がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
回転子である円盤の外周に沿うように固定子が実装される事が理想である。
【0004】
発電素子である固定子の数量も発電能力の拡大につながるため、その実装形態が課題となる。
【0005】
固定子の小型化と全体の機能的な纏まりを求める、本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
回転子の外周に沿って全体を円形にする、その円形は四分割されたものから構成されそれぞれは90度の巾を持った鞍型にする。
【0007】
四つの鞍橋は各々連結のできる様、組み付け用の留め部分を持っていて、四つを連結する事によって、回転子の円盤周囲を囲むように円形にする事ができる。
【0008】
90度巾の鞍橋の両端の両側、つまり四隅に発電素子を取りつける、中央付近の両側に、回転子に取り付けられた磁石の間隔にあわせた巾で位置を前後に調節できる回転子円盤の自助回転力発生用電磁石を取り付ける、C型コア−の形態改良型として鞍型固定子に利点を見出すことができた。
【発明の効果】
【0009】
上述したように、本発明の効果は円盤型の回転子に対して、C型コア−等を用いた固定子の組み付けの機構的複雑さと、空間の無駄をなくすことの解決となった。
【0010】
又、発電素子は、固定子を鞍型にした事で、ひとつの鞍橋に4個の取り付けが可能となり全体では16個となり2.5倍に増やす事となり能力の増大と改善は果たされた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明をする。
【0012】
図1は、鞍橋1を主体として、発電素子の鉄心2、そして回転子の円盤に自助回転力の発生を促す為の電磁石5、その取り付け金具4等の取り付け状態を示す斜視図で、発明実施の基本の構成を示すものである。
【0013】
図2は、90度巾を1ブロックとする鞍の組み付けの状態を示す、正面図である。
【0014】
鞍型固定子を形作る鞍橋1は両端に組み付け用の突起をつけたジュラルミン製の鋳物で、発電素子の鉄心2に取り付け用の穴があり、鞍橋1への取り付け部分は凹凸が作られた嵌合いになっていて取り付けネジ7で留める、発電素子の鉄心2には固定子コイル3が巻かれている。
また、回転子の円盤に取り付けられた磁石の応用で、回転子に回転力の発生を促すためのコイル6を巻かれた電磁石5が取り付けられた電磁石取付金具4の鞍橋1への取り付けは、位置の調整用を含め取り付けネジ7で留める。
【0015】
上述したように構成された、90度巾の鞍橋1が四つ結合され円形を作る、各鞍橋1の両端の突起は組み付け金具8を挟み組み付けネジ13で固定する。
組み付け金具8はU字型で、各鞍橋1の継ぎ目に取り付けその先端は回転子の回転軸9の軸受け10に集め固定する、軸受け10にはその固定用の突起が付いている。
【0016】
図3、図4は上述のごとく構成された完成の姿図で一部断面を表します、連結された固定子は全体が円形にまとまり、無駄な出っ張りや複雑な調整はなくなり防塵や振動を防ぐカバ−11もカバ−の取り付けネジ12により簡単に付けられる、取り扱いが容易となり、能力の増大を可能にした。
【実施例】
【0017】
また、全体の形態からして、需要によって5図のごとくカップリング14を使用する事によって連結稼動も可能となり用途の範囲も広くなり本発明の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 本発明の実施形態の基本構成を示す斜視図
【図2】 本発明の90度巾1ブロックの組み付け状態を示す正面図
【図3】 本発明の組み立て完成の正面図で1部断面図
【図4】 本発明の組み立て完成の側面図
【図5】 本発明の実施例を示す連結稼動の側面図
【符号の説明】
【0019】
1 鞍橋
2 発電素子の鉄心
3 固定子コイル
4 電磁石取付金具
5 電磁石
6 コイル
7 取り付けネジ
8 組み付け金具
9 回転軸
10 軸受け
11 カバ−
12 カバ−の取り付けネジ
13 組み付けネジ
14 カップリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自助運転発電装置の円盤型回転子に対して、円盤の外周に添うよう円形の発電素子取り付け金具にする、その金具は4分割された鞍橋を組み立てたものから成り立って、1/4の一つの形体から鞍型固定子としたもので、C型コア−の変形改良として理想的な形体を作ることができる、能力の向上と、実用上最も重要な全体の形体もすっきりとまとまり実用に即した円盤型回転子の為の鞍型固定子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−239366(P2012−239366A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119691(P2011−119691)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(505174297)
【Fターム(参考)】