説明

円筒形状の印刷要素を位置決めするための装置および方法

【課題】異なる長さの円筒形状の印刷要素の安全かつ迅速な位置決めを確保する。
【解決手段】本発明は、円筒形状の要素を処理するための装置、および、その要素を位置決めするための方法をもたらす。その装置は、軸線方向長さを有し、その要素の内面における第1部分に接触するようにしたその要素を支持する手段と、その支持する手段の内面軸線方向長さに沿ってその要素を移動させる手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒形状の要素を処理する装置、および装置内で円筒形状の要素を位置決めする方法に関する。特に、装置は、要素を予め規定された処理位置に移動させる手段を含む。円筒形状の要素は、装置内における処理のために移動され、位置決めされて、プリンティングフォームを作り出す。
【背景技術】
【0002】
フレキソ印刷プレートは、軟質で容易に変形するものから、例えば、厚紙、プラスチックフィルム、アルミニウム箔などの包装材料のような比較的硬質のものに及ぶ、様々な基材上への凸版印刷用として良く知られている。フレキソ印刷プレートは、米国特許第4,323,637号明細書(特許文献1)、および、米国特許第4,427,759号明細書(特許文献2)に記載されるように、感光性組成物の層を含む感光性印刷要素から作製することができる。感光性要素は、一般に、支持体とカバーシートまたは多層カバー要素との間に挟み込まれた光重合可能な組成物の層を有する。感光性要素を化学線で画像に関し露光すると、感光性組成物の光重合が露光範囲内で生じ、それによって、層の露光範囲が硬化し、不溶性になる。従来、要素は、光重合可能な層の露光されなかった範囲を除去するのに適した溶液で処理され、フレキソ印刷に使用することができる印刷レリーフが残される。
【0003】
溶液現像の代わりとして、後に続く時間の掛かる乾燥工程を必要としない、未露光範囲を除去する「乾燥」熱現像方法が使用されることがある。熱現像方法では、化学線で画像に関し露光してある組成物層を、感光層の未露光部分の組成物が軟化または融解し、吸収性材料に流入するのに十分な温度で吸収性材料と接触させる。Burgらの米国特許第3,060,023号明細書(特許文献3)、Cohenらの米国特許第3,264,103号明細書(特許文献4)、Martensの米国特許第5,015,556号明細書(特許文献5)から米国特許第5,175,072号明細書(特許文献6)、米国特許第5,215,859号明細書(特許文献7)、および、Petersonらの米国特許第5,279,697号明細書(特許文献8)を参照のこと。組成物層の露光部分は、未露光部分の軟化温度では硬質のままであり、即ち軟化または融解しない。吸収性材料は軟化した未照射材料を回収し、次に組成物層から分離および/または除去される。
【0004】
フレキソ印刷要素の熱現像用のプロセッサーが、例えば、特許文献8および、米国特許第6,797,454号明細書(特許文献9)などから知られている。双方の熱処理装置において、支持体および組成物層を含む照射済みの感光性印刷要素はドラム上に載置され、吸収性材料の連続ウェブがホットロールの上を通過する。ホットロールは、ドラムに向かって押しやられて、ウェブを感光性要素に押し付け、ニップを形成する。熱は、伝熱によって、ホットロールから、吸収性ウェブを介して、接触の際に感光性要素に伝達されるので、組成物層の温度は、組成物層の未照射部分が融解し、吸収性材料に吸収されるようにするのに十分な温度に上昇する。伝熱は、組成物層の表面に向けられた追加のIRヒーターを使用して、IR放射によって支援されてもよい。ドラムおよびホットロールが互いに接触した状態で回転するにつれて、ウェブが感光性要素に押し付けられて、融解した未照射組成物が吸収され、次に要素から分離される。未照射組成物が除去された後、結果として得られる要素は、印刷プレートとして使用するのに適した、硬化範囲の隆起したレリーフ面を有する。
【0005】
平坦なまたは平面状の感光性印刷要素に加えて、シームレスの感光性ポリマースリーブ、またはいわゆるプレート・オン・スリーブなど、円筒形状の感光性印刷要素を熱加工することも可能である。シームレスの感光性ポリマースリーブは、円筒支持体上に光重合可能な組成物の少なくとも連続的またはほぼ連続的な層を含む。プレート・オン・スリーブは、円筒状支持体上に載置された平坦な感光性印刷要素を含む。
【0006】
市販の処理機による、異なる直径を有する円筒状の感光性印刷要素の現像は、困難で、時間が掛かり、かつ費用が掛かる場合がある。しかし、これらの問題を克服する円筒状の感光性印刷要素を熱現像する装置および方法が米国特許出願公開第2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開第1657593号)(特許文献10)において開示されている。この方法は、円筒支持体と、支持体の内面とは反対側で支持体に隣接した部分的に融解することができる組成物層とを有する感光性要素を処理する。装置は、円筒支持体の内面の第1部分に接触させることによって、感光性要素を支持する第1の手段と、第1部分とは異なる円筒状支持体の内面の第2部分に接触させることによって、感光性要素を支持する第2の手段とを含み、円筒支持体は1つまたは複数の支持されない部分を第1部分と第2部分との間に有し、装置はさらに、要素にレリーフ面を形成するため支持体とは反対側の感光性要素の外面を処理する手段を含む。円筒状の感光性要素は、熱現像の間、完全には支持されない。それは、装置の第1の支持手段および第2の支持手段によって部分的にのみ支持される。円筒状の感光性要素は、熱加工の間、ドラムなどの支持円筒上にしっかりとは固定されず、いわゆる「動き嵌め」状態で加工される。動き嵌め状態では、感光性要素の円筒支持体の内面は、支持円筒に完全には接触せず、またはそれによって完全には支持されず、内面の一部もしくは複数部分のみが支持手段と接触するか、またはそれによって支持される。場合によっては、ホットロールが支持手段に向かって押しやられて、吸収性材料を円筒形状の印刷要素に押し付け、ニップを形成する。あるいは、支持された感光性要素は、動き嵌め構造を制御されたくぼみの中に移動させることによって、固定の被加熱ロールと接触するようにされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,323,637号明細書
【特許文献2】米国特許第4,427,759号明細書
【特許文献3】米国特許第3,060,023号明細書
【特許文献4】米国特許第3,264,103号明細書
【特許文献5】米国特許第5,015,556号明細書
【特許文献6】米国特許第5,175,072号明細書
【特許文献7】米国特許第5,215,859号明細書
【特許文献8】米国特許第5,279,697号明細書
【特許文献9】米国特許第6,797,454号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開第1657593号)
【特許文献11】国際公開第98/13730号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
円筒状の感光性要素の軸線方向長さが、装置内で要素を支持する手段の軸線方向長さよりも短いと、支持手段上における感光性要素の位置が、ニップの接触帯において感光性要素の軸線方向長さに沿って加えられる圧力の均一性に影響を及ぼす可能性があるという問題が生じることがある。不均一な加圧は、プリンティングフォームのレリーフ構造が不均一なレリーフ深さを有するという結果に寄与する可能性があるので感光性要素に対する圧力がニップ全体にわたって均一であることを確保することが望ましい。加工済みの円筒形状の印刷要素の軸線方向長さに及ぶニップにおいて、圧力差を回避し、対称的な圧力プロファイルを作り出す、またはそれを維持することが望ましい。また、載置する円筒印刷要素の軸線方向長さが、支持手段の軸線方向長さよりも短いとき、多くの場合、操作者が自身の腕を装置の開口部にかなり挿入しなければならない。場合によっては、円筒印刷要素を装置内へと十分に移動させるため、操作者は、何らかのスケールまたは定規を、最も好ましくは専用のジグを持つ必要さえあることがある。円筒印刷要素を、特にその軸線方向長さが支持手段の軸線方向長さよりも短い印刷要素を装置内に載置することに関連して、操作者の腕の長さが、印刷要素を所望位置へと移動させるのに十分ではないこと、操作者が、被加熱ロールまたはIRヒーター区画など、装置内の高温表面に触れること、操作者が、装置の尖った縁部および角に触れることや、操作者が、要素を移動させている際に、装置内部から発することがある臭いまたは残留化学物質に悩まされることがあるといった、いくつかの問題点がある。加工後に、円筒印刷要素を除去することについて、同様の関連する一連の問題がある。
【0009】
したがって、関連技術の問題を克服し、および、円筒形状の印刷要素を熱現像する既存のプロセッサーを改善することが必要とされている。特に、異なる長さの円筒形状の印刷要素の安全かつ迅速な位置決めを確保する解決策が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、円筒形状の要素を処理する装置、およびそれを位置決めする方法を提供する。装置は、軸線方向長さを有し要素の内面の第1部分に接触させるようにした要素を支持する手段と、支持手段の軸線方向長さに沿って要素を移動させる手段とを含む。
【0011】
本発明の他の形態によれば、内面および側縁部を有する円筒形状の要素を、要素を処理する装置内で位置決めする方法が提供される。方法は、要素の内面の第1部分を、軸線方向長さを有する支持部材上に接触させることによって、要素を支持し、フィンガーを要素の側縁部と接触し係合させ、要素を支持部材で位置決めするためフィンガーをガイドで移動させることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】円筒形状の要素を支持手段上へ移動させる手段の一実施例を示す、その円筒形状の要素を処理するための装置の一実施例の概略側面図である。
【図2】支持手段上においてその要素を軸線方向で位置付ける移動手段を示す、装置の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明全体にわたって、同一の参照符号は、図面においてすべての図における同一の要素を指す。
【0014】
本発明は、円筒形状の要素を処理するための装置、および、その円筒形状の要素を位置決めする方法である。その方法は、装置内の円筒形状の要素を、特に、処理装置内において、装置内での支持部材の動作幅(即ち、軸線方向長さ)に対して所定位置に位置決めする。その円筒形状の要素は、装置内で適切に位置決めされ、その要素と接触部材との間のニップで形成される接触帯において、円筒形状の要素の軸線方向長さにわたって圧力差を回避することが有利である。本装置および方法では、その要素において対称的な圧力プロファイル(圧力グラフ)を作り出す、即ち、それを維持するように円筒形状の要素が、支持部材に位置決めされる。ほとんどの実施例では、円筒形状の要素は、その要素が支持部材上において軸線方向で中央に置かれその要素における対称的な圧力プロファイル(圧力グラフ)を確実にするように位置決めされる。
【0015】
一実施例では、その円筒形状の要素は、感光層を含み、その装置は、フレキソ印刷形式、即ち、凸版印刷形式などの印刷に適したレリーフ構造(凹凸構造)を作り出すように要素を熱現像することによる円筒形状の感光性要素の処理に関して有用である。その装置は、部分的に融解することができる組成物の層を有する感光性要素を、目的に応じて、層の少なくとも一部分を溶融または軟化、即ち、融解するのに十分な温度まで加熱することができる。他の実施例では、その円筒形状の要素は、支持体である。その装置は、円筒形状の印刷形式を作り出すように層を形成するか、または、支持体の外面上にある既存の層を変更させることによって、その円筒形状の要素を処理することに関し有用である。。その装置は、レリーフ面を有するプリンティングフォームを形成するためのいかなる手段により、それから処理され得る未硬化、即ち、熱を加えていない状態で、それらに限定されないが、円筒形状のプリンティングフォームを作るためのラミネーティング(laminating),押出し、カレンダー加工、およびコーティングを含む適切な手段によって、感光性組成物の層または他の機能層をその支持体の外面上に形成することができる。その円筒形状の要素は、本明細書では、円筒状の要素、即ち、単に要素と呼ばれることもある。その円筒形状の要素は、管状、即ち、中空の細長い円筒である。その円筒形状の要素は、その要素の中空部を通る長手方向軸線に沿って取った軸線方向長さを有する。円筒形状の要素の軸線方向長さも、本明細書では、その要素の幅と呼ばれることもある。
【0016】
本発明の装置および方法は、処理のために要素を適切に位置付けるため、および/または、操作者により容易に収集するためにその要素を装置から排出するためその円筒形状の要素を第1の位置から第2の位置へと移動させる手段を含む。その要素を移動させる手段は、位置決め装置、または、要素の移動装置と呼ばれることもある。本装置および方法は、処理するための所望の位置でその要素を位置決めする容易なやり方をもたらす。ほとんどの実施例では、その要素における所望の処理位置は、処理の期間中、圧力プロファイルがその要素の端から端まで対称的に生じるように支持手段の支持部材における軸線方向長さにおける中央である。2つ以上の要素が処理のための支持手段に装着される他の実施例では、その所望位置が、支持手段において各要素をほぼ均等な間隔で位置決めするような位置であってもよい。装置において移動装置を使用することが、要素を装置に装填し、および、装置からその要素を取り外すときを通じて、操作者が装置内の高温のもしくは尖った表面に触れる可能性を排除または低減する。また、移動装置を使用することは、支持体の軸線方向長さに対し幅の狭い要素を位置決めする場合、器具および定規または類似の手段を不要とする。
【0017】
特定の実施例では、その移動装置は、動き嵌め状態で円筒形状の感光性要素を熱現像するための装置に使用される。この実施例では、円筒形状の感光性要素は、円筒支持体と、支持体の内面に対向する隣接した支持体またはその上に、光重合可能な成分からなる組成物層とを含む円筒状印刷要素である。その装置は、その要素、即ち、支持体の内面の第1部分に接触させることによって、その要素を支持するための手段を含む。その装置は、要素(即ち、円筒支持体)の内面の第1部分とは異なる第2部分に接触させることによって、その要素を支持する第2の手段を含んでもよい。その要素は、第1部分と第2部分との間に1つ以上の支持されない部分を有する。その支持手段および任意の第2の支持手段は、それぞれ、軸線方向長さおよび第1の端部を有する。第1の支持手段および第2の支持手段は、それぞれ、支持部材と見なすことができる。
【0018】
本発明の移動装置により位置決めされる円筒状要素は、装置の少なくとも第1の支持手段、および任意の第2の支持手段によって部分的に支持される。その円筒状要素は、処理の間、ドラム、即ち、エアシャフト(air shaft)などの支持用円筒体にしっかりとは固定されず、いわゆる「動き嵌め」状態で現像される。動き嵌め状態では、要素の円筒支持体の内面は、支持部材、例えば、円筒体に完全には接触されず、またはそれによって完全には支持されず、内面の単一の部分もしくは複数の部分のみが支持手段と接触するか、またはそれによって支持される。即ち、一実施例では、その要素が支持されない内面の一部分を有するように円筒支持体の内周面の一部分が支持手段と接触するか、またはそれによって支持される。即ち、他の実施例では、その要素が帯様の形で支持手段の回りにあるように円筒支持体の内周面の2つ以上の部分が、支持手段と接触するか、またはそれによって支持される。その円筒支持体は、支持された部分の相互間に、支持されない内面における1つ以上の部分を有する。この動き嵌め状態は、円筒支持体が可撓性スリーブであって、スリーブ上に連続的な光重合可能な層を含む感光性要素を熱処理するのに特に有用である。動き嵌め状態にある円筒印刷要素を熱現像するのに適した装置は、例えば、米国特許出願公開公報2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開公報第1657593号)(特許文献10)に記載されている。本発明の移動装置は、好都合なことに、米国特許出願公開公報2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開公報第1657593号)(特許文献10)に開示されている装置に使用可能とされる。本発明の装置内で要素を支持する手段は、米国特許出願公開公報2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開公報第1657593号)(特許文献10)に開示されているような装置の第1の支持手段および/または第2の支持手段であってもよいことを理解されたい。
【0019】
図1および図2は、動き嵌め状態にある円筒形状の要素を処理する装置の一実施例を示す。その装置は、支持部材において要素を移動させる手段の一実施例を含む。図示される実施例では、その装置は、既に、画像に関し露光した感光層(図示なし)を含む円筒要素5の一実施例を熱現像する。円筒要素5は、要素の第1の端部18と第2の端部20との間で測定された軸線方向長さLを有する。その装置は、その円筒要素の支持体の内面の第1部分に接触させることによって、円筒要素を支持する第1の手段3と、円筒要素の支持体の内面における第1部分とは異なる第2部分に接触させることによって、円筒要素を支持する第2の手段6と、現像媒体2を有し円筒要素の外面を処理する手段としてのコンタクトロール1とを含む。第2の支持手段6の軸線方向長さに沿って要素5を移動させる手段は、直動位置決めおよび案内システム、即ち、ガイド9に取り付けられ、フィンガー10を円筒要素5に対し係合させ、および係合を解除させる旋回手段7を含む。図示される実施例では、円筒要素5の外面を処理する手段は、感光層の未露光(即ち、未重合)部分を除去し、プリンティングフォームとして使用されるレリーフ構造を形成するように現像媒体2の連続したウェブを搬送するコンタクトロール1である。いくつかの実施例では、コンタクトロール1は加熱され、また、本明細書ではホットロール、または、加熱ロールと呼ばれることがある。他の実施例では、コンタクトロール1は加熱されない。
【0020】
図示される実施例では、円筒要素5を支持する第1の手段3は、圧縮層を有するアダプタスリーブ4で覆われたローラーである。そのローラーは、アダプタスリーブ4をシャフトに対し着脱するのを容易にするためローラーの外周面に空気を供給する半径方向の複数の通路を有するエアシャフトであってもよい。「フォーマットシリンダ」と呼ばれることもあるローラーは、米国特許出願公開公報2006/0104675号明細書(欧州特許出願公開公報第1657593号)(特許文献10)に記載されているような、独特な表面を備えたアダプタスリーブ4を保持することができる。円筒要素の内面を支持する第1の手段の代替的な実施例としては、ドラム、ローラー、複数のローラー、ならびに、平面であるか、または、円弧を有することができるプラットフォーム部材を含む。
【0021】
円筒要素の内面を支持する第2の手段6は、「円弧」、またはアーチ状のプラットフォーム部材と呼ばれることがあるその要素の円筒支持体の第2部分に接触する弓形の形状を有する外面を有する。その円弧は、様々な繰り返し長さの要素の支持に相当する第1の支持手段3に対して移動可能である。第2の支持手段6の代替的な実施例としては、例えば、ローラーまたは幅の狭いプレートを含むことが考えられ、第2の支持手段6は、弓形形状の支持部材に限定されない。その円弧は、フッ化ポリマーを基剤とするコーティング、例えば、Teflon(登録商標)コーティングを基剤とするコーティングによって、低摩擦処理され得る外面を有する。Teflon(登録商標)テープまたは他の方法は、例えば、摩擦を低減することが知られている。その円筒要素の内面を支持する第2の手段の代替的な実施例は、ローラー、複数のローラー、および平面のプラットフォーム部材を含む。
【0022】
図1および2に示されるように、円筒形状の要素5を移動させるための手段の一実施例は、装置内で支持されるガイド9と、ガイド上で移動するように取り付けられるプラットフォーム15と、プラットフォーム上に移動可能に取り付けられ、その要素を係合することができるフィンガー10とを含む移動用アセンブリーである。ガイド9は、そのガイドが第2の支持手段の長さ方向軸線に対し平行または実質的に平行であるように第2の支持手段6に隣接してその装置内に取り付けられる。ガイド9は、異なる繰り返し長さの要素が加工される場合、そのガイドが円弧とともに移動するように、円弧6のアセンブリーに固定され得る。プラットフォーム15の一端は、プラットフォーム15がガイド9に沿って矢印13に示されるように直線運動できるようにガイド9の溝、即ち、レール12の中もしくは上に取り付けられる。ガイド9に取り付けられる端部に対向するプラットフォーム15には、「イン」、即ち、係合位置8aと、「アウト」、即ち、後退位置8b(仮想線で示される)との間で、フィンガー10を旋回させて要素5の側面と係合させ、また、係合を解除させる手段7が取り付けられる。一実施例では、旋回可能に取り付けられたフィンガー10は、係合位置8aでフィンガーが円筒形状の要素5の側面、即ち、端部に接触し、支持部材即ち支持手段の軸線方向長さに沿って要素を移動させるように形作られる。フィンガー10は、係合位置8aにあるとき、フィンガーが少なくとも円筒要素5の側面にしっかりと接触し、かつそれと十分に重なり合うことができるという条件で、いかなる形状のものであってもよい。代替的な実施例(不図示)では、そのフィンガーは、要素の側面を捕捉することによってその要素に能動的に係合するグリップまたはクランプを含んでもよい。一実施例においては、フィンガー10は、係合位置8aで、第2の支持手段6に隣接、即ち、近接した要素5の側面に接触する、先行端部、即ち、先端を有する。他の実施例では、フィンガー10の先端は、要素5の側面に接触するとともに、そのフィンガーがプラットフォームによって移動されるとき、付加的なガイドとしての円弧を使用して、その先端が円弧の端部に沿って滑走することができるように、円弧6の外側(軸線方向もしくは長さ方向)縁部に軽く接触する。ガイド9におけるプラットフォーム15、および、フィンガー10を旋回させる手段7の移動は、その装置のプログラマブル論理コントローラ(PLC)によって、支持手段の軸線方向長さにおける所望位置に、その要素を精密に位置決めできるように制御される。図示される実施例では、ガイド9は、弓形形状を有する第2の支持手段6に隣接して位置決めされているが、それに限定されるものではなく、代替的な実施例では、ガイドが第1の支持手段3に隣接して位置決めされ得る。ほとんどの実施例では、その要素の所望位置は、支持手段の軸線方向長さにおける中間位置、または、ほぼ中間位置であって、その円筒状要素の幅に応じた中央位置である。
【0023】
本発明の一実施例では、旋回可能に取り付けられたフィンガー10は、「イン」、即ち、係合された位置8aと、「アウト」、即ち、後退された位置8bとの2つの固定位置をとる。係合位置8aでは、フィンガー10は、その要素が支持手段上を所望の位置へと移動可能とされるように円筒要素5の側面に接触する所定位置にある。プラットフォーム15がガイド9上を移動することによって、フィンガー10は、要素5を支持手段における所望の軸線方向位置へと押す。後退位置8bでは、フィンガー10は、円筒状要素5に接触しないように位置決めされる。フィンガー10は、いくつかの作動手段のいずれかによって、例えば、空気圧式シリンダ、モーター、磁石、および/または、液圧式システムなどによって、後退位置8bから係合位置8aまで、そしてその逆も同様に、動作可能即ち、旋回可能とされる。一方の操作から他方の操作へのフィンガー10の移動は、円筒要素のサイズまたはタイプに依存しない。
【0024】
軸線方向長さ、および/または、内径のようなその要素のサイズを含む円筒形状の要素の1つ以上のパラメータは、PLCに接続されたコンピュータにそのサイズを手動で入力するか、複数の要素の可能サイズの所定のリストから選択するか、および/または、装置内に適切に配置され、PLCに接続されたセンサによって自動的に検出されることによって、PLCに供給可能とされる。支持手段におけるその要素の所望の位置は、要素の軸線方向長さ次第なので、PLCは、その円筒状要素を適切に位置決めするようにガイド9におけるプラットフォーム15の移動を制御する。プラットフォーム15は、例えば、モーター、空気圧式位置決めシステム、または、油圧式位置決めシステムなどの任意の手段によってガイド9において駆動可能とされる。
【0025】
その円筒状要素を位置決めする方法の動作が、図1および2に示される実施例に関して記載される。その方法は、要素5が、取り付けられる場合、第1および第2の支持手段の両方を取り囲むように第1の支持手段3、および/または、第2の支持手段6を互いに十分に近接するまで移動させることによって、始められる。
【0026】
ほとんどの実施例では、第1および第2の支持手段は、第1および第2の支持手段の正反対の位置にある外面間の距離が、その要素の内径未満の場合、十分に近接している。1つの支持手段のみを有する装置の実施例において、有益であるが、その要素を負荷する位置に支持手段を移動させることは必ずしも必要ではない。その要素が両方の支持手段を取り囲み、それから、支持手段6および支持手段3の軸線方向長さに沿って要素を摺動させるように、円筒要素5の第1の端部18を、第1の支持手段3および第2の支持手段6両方の第1の端部19の回りに配置することにより、操作者は、その要素を装置内に手動で取り付ける。要素5は、要素の第2の端部20(即ち、第1の端部に対向する端部)がその支持手段の第1の端部19とほぼ一致し、即ち、第1の端部18に対向する要素5の側面がその円弧の第1の端部19と揃えられ、即ち、隣接するインテーク(intake)位置まで摺動される。センサは、支持手段において円筒形状の要素5があることを検出し、支持体におけるその要素を所望の場所に位置決めするであろうガイド9におけるプラットホーム15を移動させる距離を決定するPLCにそれを知らせる。後退位置8bにあるフィンガー10を有するプラットフォーム15は、ガイド9上で、代表的には支持手段6の第1の端部に対向するホームポジションからフィンガーが係合位置8aまで旋回しその要素の側面に接触するインテーク位置まで移動する。プラットフォーム15は、インテーク位置から離れる方向にガイド9内の溝、即ち、レール12に沿って移動し、フィンガー10が、支持手段6における要素5を所望位置まで押す。その要素が所望位置に到達するとすぐに、フィンガー10は、後退位置8bに旋回し、プラットフォーム15は、ホームポジションに戻り、処理が始まる。処理後、位置決め装置が、装置から取り外すためのインテーク位置まで要素5を戻すように使用可能とされる。プラットフォーム15は、ホームポジションからガイド9に沿って移動し、フィンガー10を要素5の第1の端部18に隣接させて位置決めし、フィンガー10は、係合位置8aに旋回し、要素5の第1の端部18の側面に接触し、プラットフォームは、ホームポジションから離れる方向に移動し続け、要素の第2の端部20が支持手段6の第1の端部19と一致するまでインテーク位置に向かってその要素を押す。
【0027】
代替的な実施例では、位置決め装置は、その要素の第2の端部が支持手段の第1の端部と一致した後、所定のある距離だけその要素を押し続けることができ、操作者による要素の取外しを容易にすることができることが意図されている。他の実施例では、位置決め装置は、2つ以上の要素を支持手段において互いに隣接させて適切に位置決めするように使用可能とされることを意図している。この場合、第1の要素は、インテーク位置に配置され、それから、第2の要素をインテーク位置に配置する場合、第2の要素とともにさらに移動される。ここで、双方の要素は、それらの端部で密接に接触している。インテークに関し、両方の要素が、全幅を有する1つの要素として処理され、従って中央に配される。処理工程の後、両方の要素は、第1の要素が取り外し可能とされるように、インテーク位置に移動される。その後、位置決め手段が、再び作動可能とされ、取外しのために第2の要素をインテーク位置に移動させる。
【0028】
また、装置は、内面に向かい合う要素の外面を処理する手段を含む。一実施例では、円筒形状の要素は支持体であり、その装置は、円筒形状のプリンティングフォームを作るように層を形成するか、または、その支持体の外面にある層を変更することによって、円筒形状の要素を処理するために有用である。その装置は、未硬化、即ち、熱を加えていない状態で、それらに限定されないが、円筒形状のプリンティングフォームを作るためのラミネーティング(laminating),押出し、カレンダー加工、および、コーティングを含む適切な手段によって、感光性組成物の層または他の機能層をその支持体の外面に形成することができる。
それから、未硬化の円筒形状のプリンティングフォームは、様々な方法のいずれか、例えば、画像に関し露光、湿式現像、または乾式現像を施すことができ、レリーフ面を有するプリンティングフォームを形成する。他の実施例では、その装置は、その要素にレリーフ面を形成するためのフレキソプリンティングフォームとして印刷に適したレリーフ構造を作るための要素を熱現像することによって、感光層を含む円筒形状の要素を処理するのに有用である。その装置は、目的に応じて、少なくとも一部分の層を溶解または軟化または融解するのに十分な温度まで部分的に融解可能な組成物の層を有する感光性要素を加熱できる。
【0029】
熱現像による処理
化学線での画像に関し露光に続いて、感光性要素は、光重合可能な層の未重合範囲を除去し、それによってレリーフ画像を形成するため、熱処理される。熱処理工程によって、光重合可能な層の化学線で露光されなかった範囲、即ち未露光範囲または未硬化範囲内の少なくとも光重合可能な層は除去される。
【0030】
要素の処理としては、少なくとも1つの組成物層、即ち、少なくとも1つの光重合可能な層(および任意に1つもしくは複数の付加的な層)を有する感光性要素を、光重合可能な層の未硬化部分を軟化または融解または流動させるのに十分な温度まで加熱することが挙げられる。感光性要素の組成物層の外面は、層の一部分を融解させるのに十分な温度まで加熱される。熱現像方法は、一般的に、未硬化ポリマーを適切なレリーフ深さまで除去するため、要素を加熱し、要素を現像媒体と接触させる二以上のサイクルを用いて行われるが、それは、加熱の際に組成物層の未硬化部分が部分的にしか融解しないことがあるためである。好ましい一実施例では、処理はまた、要素の最外面を吸収性表面に接触させて、融解もしくは流動部分を吸収する、または逃がすことを含む。光重合可能な層の重合範囲は、未重合範囲よりも高い融解温度を有し、したがって、熱現像温度では融解、軟化、または流動しない。フレキソ印刷プレートを形成するための感光性要素の熱現像は、例えば、Martensによる特許文献5から特許文献7、およびWangらによる国際公開第WO98/13730号(特許文献11)に記載されている。
【0031】
感光性要素を加熱する熱処理工程と、要素の最外面を現像媒体と接触させる熱処理工程とは、同時に行うことができ、または、現像媒体と接触させるときに光重合可能な層の未硬化部分が依然として柔軟であるか、もしくは融解状態にあることを条件として、連続して行うことができる。少なくとも1つの光重合可能な層(および任意に1つもしくは複数の付加的な層)は、伝導、対流、放射、または他の加熱方法によって、未硬化部分の融解を生じさせるのに十分な、ただし層の硬化部分のひずみを生じる程高温ではない温度まで加熱される。光重合可能な層の未硬化部分の融解または流動を生じさせるため、感光性要素は、約40℃を上回る、好ましくは、約40℃から約230℃(104〜446°F)の表面温度まで加熱される。現像媒体と、未硬化領域内では融解している光重合可能な層との事実上密接な接触を維持することによって、未硬化の感光性材料が光重合可能な層から現像媒体へと移動する。依然として加熱状態にある間に、現像媒体は、支持層と接触している硬化した光重合可能な層から分離されて、レリーフ構造が現れる。光重合可能な層を加熱する工程と、融解(部分)層を吸収性材料と接触させる工程とのサイクルは、未硬化材料を適切に除去し、十分なレリーフ深さを作り出すのに必要なだけ何度も繰り返すことができる。しかし、適切なシステム性能のため、サイクル数を最小限に抑えることが望ましく、一般的に、光重合可能な要素は5から15サイクルだけ熱処理される。現像媒体と光重合可能な層(未硬化部分が融解している状態で)との密接な接触は、層および現像媒体を互いに押し付けることによって維持されてもよい。
【0032】
現像媒体は、光重合可能な層の未硬化部分の融解温度を超える融解温度を有し、かつ同じ動作温度において良好な引裂き抵抗を有するものが選択される。好ましくは、選択された材料は、加熱中に感光性要素を加工するのに必要な温度に耐える。現像媒体は、不織布材料、製紙原料、繊維性織布材料、連続気泡発泡体材料、含まれる体積の事実上十分な分画を空隙体積として含有する多孔質材料から選択される。現像媒体は、ウェブまたはシートの形態であることができる。現像媒体は、また、現像媒体1平方センチメートル当たり吸収可能なエラストマー性組成物をミリグラム単位で測定した、融解したエラストマー性組成物に関する高い吸収性を持つべきである。好ましいのは、不織布ウェブである。
【0033】
円筒形状の要素
装置内の移動装置によって位置決めされる円筒形状の要素は、円筒形状、即ち、実質的に円筒形状と相関性を有する。円筒形状の要素は、その要素に既に存在する1つ以上の感光層を有する複数の円筒形状の要素、および、支持体、即ち、スリーブのような感光層を有さない複数の円筒形状の要素を包含する。一実施例では、円筒形状の要素は、単に支持体、即ち、スリーブであってもよく、装置は、スリーブ状支持体上に1つ以上の層を含めるようにスリーブ状支持体を処理することによって、円筒状の感光性要素を備える。他の実施例では、円筒形状の要素は、以下の実施例に記載されるような、円筒状の感光性要素であってもよく、その結果、レリーフ面を有するプリンティングフォームを作製するように熱処理を施す。要素支持体自体が、円筒状であってもよく、または、円筒形状の少なくとも1つの他の構造と一緒にされてもよい。一実施例では、結果として得られるプリンティングフォームは、最終的に印刷用シリンダ上に取り付けられるので、支持体または構造の形状は、ほぼ円筒状である。しかし、その要素は、円筒状ではなくてもよく、あるいは、本装置および本方法において有効な係合状態にある間、または印刷用シリンダに取り付けられない場合、実質的に円筒形状にすぎないものであってもよい。その要素は、円筒形状の支持体に隣接した、またはその上にある、連続的な、シームレスもしくは、実質的にシームレスの光重合可能な組成物層を含んでもよい。その要素は、また、プレート・オン・スリーブシステム(plate on sleeve system)を包含することができる。代表的には、プレート・オン・スリーブは、円筒形状の支持体に取り付けられる平面の支持体、即ち、プレートに、少なくとも組成物層を含む円筒形状の要素である。そのスリーブに巻き付けられる場合、プレートの端部は、接触、即ち、接合してもしなくてもよい。また、プレート・オン・スリーブは、2個以上のプレート、または、複数のプレートの部分が、様々な間隔をもった箇所でスリーブに取り付けられる一実施例を含む。また、要素として、両方の縁部を突き合わせ接合することによってシリンダ内に形成されるベースサポートに好ましくは少なくとも1つの光重合可能な組成物層を有する感光性プレートが、考えられる。そのプレートの端部は、それらに限定されないが、融着、テーピング、ステッチ溶着、圧締め、ステープル留め、接着、および縫製などのいずれかの方法によって接合可能とされる。この実施例では、そのベースサポートは、円筒状の支持体となるであろう。上述したような感光層を含む実施例のいずれも、円筒印刷要素、または、円筒プリンティングフォームと呼ばれてもよい。その円筒状のプリンティングフォームは、内径および内周面(即ち、内面の周縁)を有する内面を有する。一実施例では、その印刷要素は、化学線に対し画像に関し露光され、それによって、露光範囲内の感光性組成物層を重合させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形状の要素を処理するための装置において、
軸線方向長さを有し、前記要素の内面の第1部分に接触させるようにした該要素を支持する支持手段と、
前記支持手段の前記軸線方向長さに沿って前記要素を移動させる手段と、
を含む装置。
【請求項2】
前記移動手段は、前記装置内で支持されるガイドと、該ガイドにおいて直線運動するために取り付けられ、前記要素に係合可能なフィンガーと、を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ガイドは、前記支持手段に対し隣接し、平行である請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記移動手段は、前記フィンガーを旋回させ前記要素に係合および係合を解除させる手段をさらに含む請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記要素は、側縁部を有し、前記フィンガーは、該側縁部に接触することによって前記要素に係合する請求項2に記載の装置。
【請求項6】
空気圧式シリンダ、モーター、磁石、および、油圧式システムから成る群から選択される前記ガイドにおける直線運動を作動させる手段をさらに含む請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記支持手段における前記円筒形状の要素の軸線方向位置を決定するための手段をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記移動手段は、前記支持手段における第1の位置から第2の位置まで前記要素を移動させる請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記支持手段は、ドラム、ローラー、複数のローラー、およびプラットフォーム部材から成る群から選択される請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1部分とは異なる前記内面の第2部分に接触させることによって、前記要素を支持する第2の手段をさらに含み、該要素は、前記第1部分と前記第2部分との間に1つ以上の支持されない部分を有する請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記要素にレリーフ面を形成するように前記内面に対向する前記要素の外面を処理する手段をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項12】
内面および側面を有する円筒形状の要素を位置決めする方法において、
軸線方向長さを有する支持部材における前記要素の内面の第1部分を接触させることによって、該要素を支持し、
フィンガーを前記要素の側面に接触させて係合させ、
前記ガイドにおける前記フィンガーを移動させ、前記支持部材における前記要素を位置決めすることを含む方法。
【請求項13】
前記フィンガーを旋回させて、前記側面に接触させ、また、接触を解除することをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記移動させることは、前記ガイドにおける直線運動のために前記フィンガーを作動させることを含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記移動用フィンガーは、前記支持部材の前記軸線方向長さにおける第1の位置から第2の位置まで前記要素を移動させる請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記支持部材における前記第2の位置を決定することをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記要素の軸線方向長さを決定することと、前記要素の前記軸線方向長さに基づいて前記支持部材上における前記第2の位置を決定することをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記支持部材において側面を有する第2の要素の内面を支持し、フィンガーを係合し前記第2の要素の前記側面と接触させ、前記フィンガーを前記ガイドにおいて移動させ前記第2の要素を前記支持部材において位置決めすることをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記円筒形状の要素は、支持体において部分的に融解することができる組成物の層を有する感光性要素を含み、前記方法は、前記要素にレリーフ面を形成するように前記内面に向かい合う前記要素の外面を処理することをさらに含む請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−44361(P2010−44361A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−117810(P2009−117810)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】