説明

再生装置、再生システム及びサーバ

【課題】映像データとBGMの楽曲データとを、そのまま併せて再生したのでは、何れか一方が途中で終わる中途半端なものとなり、折角BGMを挿入しても、ユーザにとって十分に満足できる効果が得られない、という課題がある。
【解決手段】本発明の再生装置は、1又は複数の映像データ204を記憶可能な記録メディア203と、この記録メディアに記録されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを、ネットワークを介して楽曲データベースから受信するネットワーク通信部201と、ネットワーク通信部により受信された楽曲再生データと前記記録メディアに記録されている映像データとを併せて再生する再生制御部210と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ等で撮影した映像データを再生する再生装置,再生システム及びサーバに関し、特に、映像データと併せて所謂バックグラウンド・ミュージック(BGM)を挿入して再生することができる再生装置及び再生システム、並びにこれらに用いるサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ等の撮影装置は、多機能化しており、記録した映像データを編集する際に、撮影時に併せて記録した音声データとは別に、BGMを挿入する機能を備えたものが実用に供されている。
【0003】
このようなBGMを挿入する機能を有するビデオカメラ等において、予めBGMとして選択可能な楽曲を保持するようにしたものがある。かかるビデオカメラでは、再生時に、ユーザがBGMとして用いる音楽を選択することにより、ビデオカメラは記録時に集音した音声データに代えて、選択した楽曲データを再生する。
【0004】
しかしながら、このようにビデオカメラ側で楽曲を保持するようにした場合には、楽曲保持容量が限られることから、BGMとして選択可能な楽曲の数が、おのずから制限されてしまうという課題がある。
【0005】
かかる課題に関連して、例えば特許文献1では、デジタルカメラで撮像した画像など、撮影時期情報を含む画像を順に再生する、所謂スライドショーを実行する場合、撮影日付をキーにして、その当時の流行していた曲を外部サーバに検索させ、その楽曲データをダウンロードするようにした情報再生装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−164229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、ビデオカメラ等で撮影した映像データとBGMとして選定した曲の楽曲データとを併せて再生する場合、映像データの再生時間と選定されダウンロードされた楽曲データの再生時間とは一致しない(或いは同等または同程度の長さにならない)のが普通である。従って、そのまま両者を併せて再生したのでは、映像データの再生時間が楽曲データの再生時間よりも長い場合には、BGMが終了しているにも拘わらず映像のみが音楽無しで再生され続けることになる。また、逆に映像データの再生時間が楽曲データの再生時間よりも短い場合には、BGMの途中で映像の再生が終了してしまい、挿入されたBGMがどんな曲であったかも判らない場合も生じ得る。
【0008】
すなわち、再生時間が同等または同程度の長さになることが一般に期待し難い映像データとBGMの楽曲データとを、そのまま併せて再生したのでは、何れか一方が途中で終わる中途半端なものとなり、折角BGMを挿入しても、ユーザにとって十分に満足できる効果が得られない、といった課題がある。
尚、外部サーバを利用する場合においても、従来では、再生装置側での例えば再生履歴等の状況とは無関係に、外部サーバが検索した曲の楽曲データをダウンロードするので、既にダウンロードしてBGMとして用いた曲が再度選択されてしまい、ユーザが、映像データ毎に固有の印象を付与することを求める場合には、不満足な結果となる、という課題もある。
【0009】
本発明は、再生装置側に記録した映像データと外部サーバからダウンロードしたBGMの楽曲データとを併せて再生するに際し、映像データの再生時間とできるだけ過不足のない再生時間を有する楽曲再生データをBGMとして再生することができる再生装置,再生システム及びこれらに用いるサーバを提供する、ことを基本的な目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、本発明に係る再生装置は、1又は複数の映像データを記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを、ネットワークを介して外部のサーバから受信する受信手段と、前記受信手段により受信された楽曲再生データと、前記記憶手段に記憶されている映像データとを併せて再生する再生手段と、を備えることを特徴としたものである。
【0011】
また、本発明に係る再生システムは、映像データを再生する再生装置と、ネットワークを介して前記再生装置と接続され、前記映像データと併せて再生される楽曲再生データを前記再生装置に送信する外部のサーバと、を含む再生システムであって、前記再生装置は、1又は複数の映像データを記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信する受信手段と、前記受信手段により受信された楽曲再生データと、前記記憶手段に記憶されている映像データとを併せて再生する再生手段と、を備えることを特徴としたものである。
【0012】
これらの構成によれば、記憶手段に記憶されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを外部のサーバから受信して、前記映像データと併せて再生される。
【0013】
これらの場合において、前記受信手段は、前記楽曲再生データに対応する楽曲の全体を構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータを、前記楽曲再生データとして受信するようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、映像データの再生時間が楽曲全体の再生時間よりも短い場合でも、受信手段が外部サーバから受信する楽曲再生データの再生時間を、映像データの再生時間と同程度の長さに構成することができる。
【0015】
この場合において、前記楽曲再生データには、前記楽曲のサビの部分に対応するパートデータが含まれていることが、より好ましい。
【0016】
この構成によれば、楽曲再生データには、楽曲中で最も印象深いサビの部分に対応するパートデータが含まれているので、ユーザは、映像データと併せて再生するBGMがどんな楽曲であるかを即座に知ることができる。
【0017】
また、これらの場合において、前記受信手段は、前記各パートデータの再生時間を含む前記複数のパートに関するパート情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、前記受信手段が受信した前記各パートデータの再生時間と前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間とを対比して、前記楽曲再生データのパート構成処理を行う処理手段が更に備えられていてもよい。
【0018】
この構成によれば、前記楽曲再生データのパート構成処理を、再生装置側で行うことができる。
【0019】
或いは、前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間に関する情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバへ送信する送信手段を更に備え、前記各パートデータの再生時間と前記映像データの再生時間とを対比して行う前記楽曲再生データのパート構成処理が、前記外部のサーバにて行われる、ようにしてもよい。
【0020】
この構成によれば、前記楽曲再生データのパート構成処理を、外部のサーバ側で行うことができ、再生装置の構成を簡略化することができる。
【0021】
以上の場合において、前記受信手段は、特定日時におけるランキングデータを、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、前記受信手段が受信した前記ランキングデータと再生済みの映像データと併せて既に再生済みの楽曲に関するデータとに基づいて、今回再生する映像データと併せて再生すべき楽曲を選定する選曲部が更に備えられている、ことが好ましい。
【0022】
この構成によれば、今回再生する映像データと併せて再生すべき楽曲は、ランキングデータと、再生済みの映像データと併せて既に再生済みの楽曲に関するデータと、に基づいて選定されるので、既にダウンロードしてBGMとして用いた曲が再度選択されてしまうことはなく、当該映像データ毎に固有の印象を付与することができる。つまり、同じ楽曲データが別の映像データで使用されることがなく、ユーザは編集処理を行うことなく、バラエティにとんだ楽曲をBGMとして楽しむことができる。
【0023】
また、本発明に係るサーバは、1又は複数の楽曲再生データを記憶する記憶手段と、ネットワークを介して、外部装置から該外部装置が記憶する映像データの再生時間に関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された映像データの再生時間と、前記記憶手段に記憶されている楽曲再生データを構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータの再生時間とを対比して、前記楽曲再生データのパート構成処理を行う処理手段と、を備えることを特徴としたものである。
【0024】
この構成によれば、外部装置が記憶する映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する、パート構成処理された楽曲再生データを、外部装置に対して供給することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、再生装置側に記録した映像データと外部サーバからダウンロードしたBGMの楽曲データとを併せて再生するに際し、映像データの再生時間とできるだけ過不足のない再生時間を有する楽曲再生データをBGMとして再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態1に係る再生システムの構成の概略を示す模式図
【図2】前記実施の形態1に係る再生装置の構成を示すブロック図
【図3】前記再生システムの動作を説明するためのフローチャート
【図4】前記再生装置の楽曲選択の動作を説明するためのフローチャート
【図5】楽曲のパート構成の一例を示す模式図
【図6】前記再生装置による楽曲再生データのパート構成処理を示すフローチャート
【図7】外部サーバによる楽曲再生データのパート構成処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0027】
〔1.実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態1に係る再生装置と外部サーバとを含む再生システムについて、添付図面を参照しながら説明する。
〔1−1.システム構成〕
図1は、実施の形態1における再生装置と、外部サーバとしての楽曲データベース(以下、適宜、DBで表示する)と、を含む再生システムの構成を概略的に示す模式図である。この図に示すように、楽曲DB101と再生装置103とは、例えばインターネットなどのネットワーク102を介して、相互に接続されている。すなわち、楽曲DB101と再生装置103との間での情報やデータ等の伝送は、前記ネットワーク102を介して行われる。
【0028】
前記楽曲DB101は、楽曲データ104及び楽曲データ管理情報105などのデータを包含している。楽曲データ104は、楽曲DB101が保有する楽曲についての楽曲毎のデータそのものである。楽曲データ管理情報105は、楽曲DB101が保有する楽曲について、例えば以下のような情報を含んでいる。
・週,月といった期間でのダウンロードの頻度を表すランキング情報
・楽曲毎に、どのようなジャンルの曲であるかを表すジャンル情報
・楽曲毎に、楽曲を構成する複数のパートに関するパート情報、つまり、イントロ,Aメロ(パートA),Bメロ(パートB),サビ,エンディングといったパート構成を表す情報
【0029】
再生装置103は、例えばビデオカメラで構成され、ユーザが操作するための各種のスイッチやボタン等の操作手段(不図示)や、本体103bに付属したモニタ装置103cなどを有している。尚、本体103bとは別体の外部モニタ装置(不図示)への出力手段を更に備えていてもよい。
本実施形態では、前記再生装置103は、以下に詳しく説明するように、記録された映像の映像データと、楽曲DB101からダウンロードした楽曲データと、を併せて(同時に)再生することができる機能を有するものである。
【0030】
〔1−2.再生装置の構成〕
図2は、再生装置103の再生動作を制御する制御系の構成を概略的に示すブロック図である。この制御系は、例えば、マイクロコンピュータを主要部として構成され、それぞれ以下に説明するような機能を有する多数の制御回路等を備えている。尚、かかるハードウェア構成の代わりに、再生システム若しくは再生装置103に実装された実行ソフトとして、同様の制御を実現するようにしてもよい。
【0031】
ネットワーク通信部201は、ネットワーク102を介して、楽曲DB101との通信処理を行うものである。このネットワーク通信部201としては、有線通信に対応したものであってもよく、或いは無線通信に対応したものであってもよい。若しくは両方に対応できるものとしてもよい。
【0032】
楽曲DB制御部202は、楽曲DB101に送信するデータを生成し、前記ネットワーク通信部201に対して、生成したデータの送信を指示する機能を有するものである。また、この楽曲DB制御部202は、ネットワーク通信部201から送信したデータに対する楽曲DB101の応答データの受信を行う機能も有している。
【0033】
映像データ204は、例えば、記録メディア203に記録されている。記録メディア203としては、半導体メディア,ハードディスクドライブ,光ディスクメディア等の何れであってもよい。
【0034】
BGM選曲部205は、再生制御部210より伝送されて来た日時情報に基づいて、楽曲DB制御部202に対しランキングデータ取得の指示を行う機能を有するものである。また、このBGM選曲部205は、楽曲DB制御部202に対するランキングデータ取得指示により得られたランキングデータに基づいて、BGM選曲処理を行う機能を有している。このBGM選曲処理の詳細については、後述する。
【0035】
楽曲データ再生部206は、BGM選曲部205により選曲された楽曲の楽曲データを楽曲DB101から取得し、当該楽曲データの再生処理を行う機能を有している。この選曲された楽曲の楽曲データの構成の詳細については、後述する。楽曲データ再生部206で再生処理された楽曲データは、オーディオ信号としてスピーカ211に出力される。
【0036】
映像データ管理部207は、再生制御部210からの指示により、記録メディア203に記録されている映像データ204から日時情報を取得し、再生制御部210に日時情報を伝送する機能を有している。また、この映像データ管理部207は、再生制御部210からの指示により、映像データ再生部208に対して、再生制御部210から指示された映像データ204内の該当データの再生処理を行う機能も有している。
【0037】
映像データ再生部208は、映像データ管理部207からの指示により、指示された映像データを記録メディア203の映像データ204から取得し、映像データの再生処理を行う機能を有している。映像データ再生部208で再生処理された映像データは、映像信号としてモニタ212に出力される。尚、このモニタ212は、本体103bに付属したモニタ装置103cであってもよく、或いは本体103bとは別体の外部モニタ装置(不図示)であってもよい。
【0038】
ユーザ操作制御部209は、ユーザが再生装置103の操作手段(不図示)を操作することにより動作して、ユーザの意思に応じた再生開始指示やジャンルの選択などのI/F(インタフェース)を提供するものであり、ユーザの指示を受けて、再生制御部210に対し再生動作開始を指示する機能を有している。
【0039】
再生制御部210は、ユーザ操作制御部209からの指示に基づき、映像データ管理部207より日時情報を取得し、BGM選曲部205に対して楽曲の選曲指示を行う機能を有している。また、この再生制御部210は、ユーザ操作制御部209からの指示に基づき、該当する映像データの再生を指示すると共に、BGM選曲部205によって選曲された楽曲の楽曲データの再生を指示する機能を有している。
【0040】
〔1−3.再生システムの動作〕
図3は、図1に示した再生システムの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザが再生装置103の操作手段(不図示)を操作することにより、ユーザ操作制御部209を動作させて、再生させるべき映像データを選択し、再生の指示を行う(ステップS301)。このとき、ユーザは、ユーザ操作制御部209に対して、好みのジャンルの選択指示を行うことができる。
ユーザ操作制御部209は、ユーザからの指示に基づき、再生制御部210に対して、好みのジャンルが選択されていた場合はそのジャンルを通知し、映像データの再生を指示する。
【0041】
次に、再生制御部210は、映像データ管理部207を介して、記録メディア203から、再生指示された映像データの日時情報を取得する(ステップS302)。
そして、再生制御部210は、取得された日時情報およびユーザより指示された好みのジャンル情報をBGM選曲部205に伝送すると共に、BGM選曲部205に対して、再生指示された映像データと併せて再生すべき楽曲の選曲を行うよう指示する。
【0042】
BGM選曲部205は、再生制御部210より通知された日時情報を楽曲DB制御部202に伝送する。該楽曲DB制御部202は、前記日時情報を、ネットワーク通信部201を通じて楽曲DB101に送信する(ステップS303)。
【0043】
再生装置103側でのステップS303の実行に対応して、楽曲DB101は、ネットワーク102を介して、再生装置103のネットワーク通信部201から前記日時情報を受信する(ステップS304)。
【0044】
楽曲DB101は、受信した日時情報に基づいて、該当する週のランキングデータを楽曲データ管理情報105より生成する(ステップS305)。このとき、楽曲DB101は、再生装置103から、ランキングデータの対象期間(つまり、週毎なのか月毎なのか)の情報を併せて受け取り、その該当期間に基づきランキングデータを生成しても良い。
【0045】
楽曲DB101は、前記ランキングデータを生成すると、このランキングデータを、ネットワーク102を介し再生装置103に対して送信する(ステップS306)。このとき、楽曲DB101は、前記ランキングデータに含まれる各楽曲について、楽曲毎に、楽曲を構成する複数のパートに関する前述のパート情報、つまり、イントロ,Aメロ(パートA),Bメロ(パートB),サビ,エンディングといった、パート構成を表す情報(パート構成情報)を併せて送信する。
【0046】
楽曲DB101側でのステップS306の実行に対応して、再生装置103では、ネットワーク102を通じて送信されて来たランキングデータ及び楽曲毎のパート構成情報を、ネットワーク通信部201により受信する(ステップS307)。
【0047】
受信されたランキングデータ及びパート構成情報は、楽曲DB制御部202を通じてBGM選曲部205に伝送される。BGM選曲部205では、伝送されたランキングデータの全て、若しくはユーザが好みのジャンルを指定している場合には、当該好みのジャンルから選曲を行う(ステップS308)。このステップS308での選曲処理の詳細については、後述する。
【0048】
BGM選曲部205は、選曲処理が終了すると、楽曲DB制御部202に対して、楽曲DB101から該当する楽曲の楽曲データの取得要求を行うように指示する(ステップS309)。
【0049】
再生装置103側でのステップS309の実行に対応して、楽曲DB101は、再生装置103のネットワーク通信部201から、ネットワーク102を介して、楽曲データの取得要求を受信する。このとき、楽曲DB101が受信する情報には、楽曲を特定する識別符号や番号だけでなく、その特定された楽曲のパート構成等の構成情報が含まれていてもよい。
楽曲DB101は、受信した楽曲データ取得要求に該当する楽曲データを生成し(ステップS310)、ネットワーク102を介して、当該楽曲データを再生装置103に対して送信する(ステップS311)。
【0050】
楽曲DB101側でのステップS311の実行に対応して、再生装置103では、ネットワーク102を通じて送信されて来た楽曲データを、ネットワーク通信部201により受信する。この受信した楽曲データは、ネットワーク通信部201から楽曲データ再生部206へ伝送される(ステップS312)。
【0051】
楽曲データ再生部206は、楽曲データの受信が完了すると、再生制御部210に対して、受信が完了したことを通知する。再生制御部210は、楽曲データ再生部206からの楽曲データ受信完了通知を受け取ると、映像データ再生部208に対して、映像データの再生を指示する一方、楽曲データ再生部206には、受信した楽曲データの再生を指示する(ステップS313)。
【0052】
映像データ再生部208は、記録メディア203の映像データ204から再生指示された映像データを取得し、再生処理を行い、映像信号をモニタ212へ出力する。楽曲データ再生部206は、楽曲DB101より受信した楽曲データの再生処理を行い、オーディオ信号をスピーカ211へ出力する(ステップS314)。
これにより、記録メディア203に記録されていた映像データと、楽曲DB101からダウンロードしたBGMの楽曲データと、が併せて(同時に)再生される。
【0053】
〔1−4.選曲処理の動作〕
図4は、BGM選曲部205が行う選曲処理(図3におけるステップS308参照)の動作を、より詳細に示すフローチャートである。
まず、BGM選曲部205は、ネットワーク102を通じて送信されて来たランキングデータ(及び楽曲毎のパート構成情報)を、ネットワーク通信部201により受信する(ステップS401)。このステップS401の処理は、図3におけるステップS307の処理に相当している。
【0054】
ランキングデータを受信すると、BGM選曲部205は、ユーザからユーザ操作制御部209に対して好みのジャンルの指定があったか否かを判定する(ステップS402)。
【0055】
ユーザから好みのジャンルの指定があった場合(ステップS402:YES)には、BGM選曲部205は、指定されたジャンルに基づきランキングデータの選択とソートを行い(ステップS403)、受信したランキングデータの変換を行う。
この後、BGM選曲部205は、ランキングデータの上位から楽曲を選曲するためランキング1位(N=1)の楽曲より選曲処理を開始する(ステップS404)。
一方、ユーザから好みのジャンルの指定がなかった場合(ステップS402:NO)には、BGM選曲部205は、ステップS403のランキングソートを経ることなく、ステップS404を実行し、ランキング1位(N=1)の楽曲より選曲処理を開始する。
【0056】
次に、BGM選曲部205は、ランキング1位(N=1)の楽曲が既に他の映像データに対して選曲されていないか(未選曲か)を判定する(ステップS405)。ランキング1位の楽曲データが既に他の映像データに対して選曲されている場合(選曲済み)には、BGM選曲部205は、ランキング2位(N=2)の楽曲を選択し(ステップS406)、このランキング2位(N=2)の楽曲が未選曲であるか否かを判定する(ステップS405)。
【0057】
このようにして、BGM選曲部205は、ランキングN位の楽曲が未選曲であるか否かを判定し(ステップS405)、このランキングN位の楽曲が選曲済みである場合には、ランキング(N+1)位の楽曲を選択し(ステップS406)、このランキング(N+1)位の楽曲が未選曲であるか否かを判定する(ステップS405)。そして、この一連のステップ(ステップS405及びS406)を、未選曲な楽曲を見出すまで繰り返して実行する。
【0058】
そして、ステップS405の判定ステップにて未選曲の楽曲が見出されると(ステップS405:YES)、BGM選曲部205は、再生指示された映像データの再生時間(再生シーンの長さ)を取得する(ステップS407)。
【0059】
本実施形態では、BGM選曲部205は、再生指示された映像データの再生時間と選択された曲の本来の楽曲データの再生時間とを対比し、何れの再生時間がより長いか等に応じて、選択された楽曲について、再生すべきパートを組み合わせたパート構成のデータ(以下、これを「楽曲再生データ」と称する)を作成し、この楽曲再生データの再生時間が、映像データの再生時間と同程度の長さとなるように、楽曲再生データを構成する(ステップS408)。
【0060】
そして、BGM選曲部205は、ステップS405で選曲された楽曲を指定する情報と、ステップS408にて作成された楽曲再生データのパート構成情報に基づいて、楽曲DB101に対して、送信すべき楽曲再生データを要求する(ステップS409)。
この楽曲再生データの作成(ステップS408)及び楽曲再生データの要求(ステップS409)については、以下に詳しく説明する。
【0061】
〔1−5.楽曲再生データの作成〕
図5は、楽曲のパート構成の一例を示す模式図である。この例では、楽曲は、イントロ,パートA(所謂Aメロ),パートB(所謂Bメロ),サビ,エンディングの5つのパートで構成されている。この場合、各パートの再生時間(パート時間)は、イントロがTi秒,パートAがTa秒,パートBがTb秒,サビがTh秒,エンディングがTe秒で表され、楽曲全体の再生時間(つまり、本来の楽曲の再生時間)はTm秒で表されている。
【0062】
本実施形態では、1つの楽曲中で、例えばより印象深いパートを優先的に選定すべく、各パートに選定の優先順位を定めている。図5の例では、最も印象深い「サビ」のパートを最も優先的に選定し、これに続いて、パートA,パートB,イントロ,エンディングの順に優先的に選定するようにしている。
尚、この選定の優先順位は、楽曲再生データのパート構成の順番(つまり、再生の優先順位)と一致させる必要はない。例えば、楽曲の再生時間が映像データの再生時間よりも長く、5つのパートのうち、エンディングを除いて、サビ,パートA,パートB,イントロがこの優先順位で選定されている場合、楽曲再生データのパート構成としては、例えば、イントロ,サビ,パートA,パートBの順番とするなど、映像や楽曲の内容に応じて、ユーザにとって好適な順序でパート構成を行えばよい。
【0063】
次に、再生装置103によって楽曲再生データのパート構成処理を行う場合について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
BGM選曲部205は、まず、再生シーンの長さ、つまり映像データ204の再生時間(Tr秒)、並びに楽曲の本来の時間データ、つまり図5に示した各パートの再生時間(Ti,Ta,Tb,Th,Te秒)及び楽曲全体の再生時間(Tm秒)を取得する(ステップS601)。この楽曲の本来の時間データ(各パートの再生時間および楽曲全体の再生時間)は、前述のように、図3のステップS307で、ランキングデータと併せて受信した楽曲毎のパート構成情報に基づくものである。
【0064】
次に、BGM選曲部205は、映像データ204の再生時間Trがサビ部分の再生時間Th以下であるか(Tr≦Th)否かを判定する(ステップS602)。この判定結果がYESの場合には、サビ部分のみを選定し、楽曲DB制御部202を介して、楽曲DB101に対しサビ部分のみを送信要求する(ステップS603)。この場合には、楽曲再生データは、サビ部分のみのパートで構成されることになる。
【0065】
前記ステップS602での判定結果がNOの場合、つまり、映像データ204の再生時間Trがサビ部分の再生時間Thよりも長い場合には、BGM選曲部205は、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートAを加算した再生時間(Th+Ta)以下であるか(Tr≦(Th+Ta))否かを判定する(ステップS604)。この判定結果がYESの場合には、サビ部分とパートAとを選定し、楽曲DB制御部202を介して、楽曲DB101に対しサビ部分とパートAとを送信要求する(ステップS605)。この場合には、楽曲再生データは、サビ部分とパートAとで構成されることになる。
【0066】
前記ステップS604での判定結果がNOの場合、つまり、映像データ204の再生時間Trが、サビ部分にパートAを加算した再生時間(Th+Ta)よりも長い場合には、BGM選曲部205は、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートA及びパートBを加算した再生時間(Th+Ta+Tb)以下であるか(Tr≦(Th+Ta+Tb))否かを判定する(ステップS606)。この判定結果がYESの場合には、サビ部分とパートAとパートBとを選定し、楽曲DB制御部202を介して、楽曲DB101に対しサビ部分とパートAとパートBとを送信要求する(ステップS607)。この場合には、楽曲再生データは、サビ部分とパートAとパートBとで構成されることになる。
【0067】
前記ステップS606での判定結果がNOの場合、つまり、映像データ204の再生時間Trが、サビ部分にパートA及びパートBを加算した再生時間(Th+Ta+Tb)よりも長い場合には、BGM選曲部205は、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートA,パートB及びイントロ部分を加算した再生時間(Th+Ta+Tb+Ti)以下であるか(Tr≦(Th+Ta+Tb+Ti))否かを判定する(ステップS608)。この判定結果がYESの場合には、エンディング部分を除くパートを選定し、楽曲DB制御部202を介して、楽曲DB101に対しエンディング部分を除いたパートを送信要求する(ステップS609)。この場合には、楽曲再生データは、エンディング部分のみを除いて、サビ部分とパートAとパートBとイントロ部分とで構成されることになる。
【0068】
前記ステップS608での判定結果がNOの場合、つまり、映像データ204の再生時間Trが、エンディング部分のみを除いたパートの再生時間(Th+Ta+Tb+Ti)よりも長い場合には、BGM選曲部205は、楽曲全体の全てのパートを選定し、楽曲DB制御部202を介して、楽曲DB101に対し楽曲全体の全てのパートを送信要求する(ステップS610)。この場合には、楽曲再生データは、楽曲全体の全てのパートで構成されることになる。
【0069】
このように映像データ204の再生時間Trが楽曲全体の再生時間Tmよりも長い場合には、その差の程度に応じて、楽曲再生データのパート構成を種々に工夫することができる。例えば、映像データの再生時間Trが楽曲全体の再生時間Tmよりも大幅に長い場合(例えば2倍以上)には、楽曲全体が繰り返して再生されるように楽曲再生データを構成してもよい。
或いは、BGM選曲部205は、同じ楽曲の繰り返し再生を行うのではなく、図4のフローチャート中のステップS405及びS406で示される処理を再度行って、未選択の楽曲を新たに選び、当該楽曲の再生に続いて前記新たな楽曲が再生されるように、楽曲再生データを構成してもよい。
【0070】
〔1−6.実施の形態1のまとめ〕
以上のように、本実施形態によれば、ビデオカメラで撮影した映像データの視聴時に、撮影の日時情報に合わせた楽曲データをBGMとして付加することができる。
特に、再生指示された映像データ204の再生時間Trと選択された楽曲データの再生時間Tmとを対比し、何れの再生時間がより長いか等に応じて、選択された楽曲について、再生すべきパートを組み合わせたパート構成のデータ(楽曲再生データ)を作成し、この楽曲再生データの再生時間が、映像データの再生時間と同程度の長さとなるように、楽曲再生データを構成することができる。
すなわち、再生装置103側に記録した映像データ204と外部サーバとしての楽曲DB101からダウンロードしたBGMの楽曲データとを併せて再生するに際し、映像データ204の再生時間Trとできるだけ過不足のない再生時間Tmを有する楽曲再生データをBGMとして再生することができるのである。
【0071】
この場合において、選曲された楽曲の全体を構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータで楽曲再生データを構成することにより、映像データ204の再生時間Trが楽曲全体の再生時間Tmよりも短い場合でも、楽曲DB101から受信する楽曲再生データの再生時間Tmを、映像データ204の再生時間Trと同程度の長さに構成することができる。
【0072】
この場合、好ましくは、前記楽曲再生データには、当該楽曲中で最も印象深いサビの部分に対応するパートデータが含まれるように構成することにより、ユーザは、映像データ204と併せて再生するBGMがどんな楽曲であるかを即座に知ることができる。
【0073】
また、好ましくは、再生装置103側では、特定日時におけるランキングデータを楽曲DB101から受信し、このランキングデータと、再生済みの映像データと併せて既に再生済みの楽曲に関するデータとに基づいて、今回再生する映像データと併せて再生すべき楽曲が選定される。従って、既にダウンロードしてBGMとして用いた曲が再度選択されてしまうことはなく、当該映像データ毎に固有の印象を付与することができる。つまり、同じ楽曲データが別の映像データで使用されることがなく、ユーザは編集処理を行うことなく、バラエティにとんだ楽曲をBGMとして楽しむことができる。
【0074】
〔2.実施の形態2〕
前述の実施の形態1では、楽曲再生データのパート構成処理は再生装置103側で行われていたが、この代わりに、同パート構成処理を楽曲DB101側で行うようにすることもできる。
次に、楽曲DB101によって楽曲再生データのパート構成処理を行うようにした実施の形態2について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。尚、以下の説明において、実施の形態1における場合と同様の構成を備え同様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
【0075】
楽曲DB101は、まず、ネットワーク102を介して、再生装置101側から、再生シーンの長さ、つまり映像データ204の再生時間(Tr秒)と選曲された楽曲名とを取得する。この場合、楽曲名は、当該楽曲のコード番号等で特定されるものである(ステップS701)。
楽曲DB101は、楽曲の時間データ、つまり図5に示した各パートの再生時間(Ti,Ta,Tb,Th,Te秒)及び楽曲全体の再生時間(Tm秒)を、楽曲毎に保持している。
【0076】
楽曲DB101は、選曲された楽曲の時間データと、ステップS701で取得した映像データ204の再生時間Trとに基づいて、ステップS702からステップS710の一連のステップを実行する。このステップS702からステップS710の一連のステップは、図6のフローチャートにおけるステップS602からステップS610の一連のステップに相当するものである。
【0077】
すなわち、楽曲DB101は、映像データ204の再生時間Trがサビ部分の再生時間Th以下である(Tr≦Th)場合には、サビ部分のみを選定し、ネットワーク102を介して、再生装置103に対しサビ部分のみを送信する(ステップS703)。
【0078】
また、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートAを加算した再生時間(Th+Ta)以下である(Tr≦(Th+Ta))場合には、楽曲DB101は、サビ部分とパートAとを選定し、再生装置103に対しサビ部分とパートAとを送信する(ステップS705)。
【0079】
更に、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートA及びパートBを加算した再生時間(Th+Ta+Tb)以下である(Tr≦(Th+Ta+Tb))場合には、楽曲DB101は、サビ部分とパートAとパートBとを選定し、再生装置103に対しサビ部分とパートAとパートBとを送信する(ステップS707)。
【0080】
また更に、映像データの再生時間Trが、サビ部分にパートA,パートB及びイントロ部分を加算した再生時間(Th+Ta+Tb+Ti)以下である(Tr≦(Th+Ta+Tb+Ti))場合には、楽曲DB101は、エンディング部分を除く他の全てのパートを選定し、再生装置103に対しエンディング部分を除いた他の全てのパートを送信する(ステップS709)。
【0081】
また更に、映像データの再生時間Trが、エンディング部分のみを除いたパートの再生時間(Th+Ta+Tb+Ti)よりも長い場合(ステップS708:NOの場合)には、楽曲DB101は、楽曲全体の全てのパートを選定し、再生装置103に対し楽曲全体の全てのパートを送信する(ステップS710)。
【0082】
このように楽曲DB101側で楽曲再生データのパート構成処理を行う場合、楽曲DB101は、楽曲毎のパート構成ルールやパート選定の優先順位等のパート構成情報を、予め再生装置103側から取得し記録しておき、パート構成作成処理で役立てるようにすることもできる。
【0083】
〔3.その他の実施の形態〕
以上の実施形態では、再生指示された映像データの再生時間と選択された楽曲データの再生時間とを対比し、何れの再生時間がより長いか等に応じて、選択された楽曲について、再生すべきパートを組み合わせたパート構成のデータ(楽曲再生データ)を作成し、この楽曲再生データの再生時間が、映像データの再生時間と同程度の長さとなるように、楽曲再生データを構成するようにしたものであったが、この代わりに、或いはかかる手法と組み合わせて、選択された楽曲のテンポを変えることによって、楽曲再生データの再生時間が映像データの再生時間と同程度の長さとなるようにすることもできる。
すなわち、再生指示された映像データの再生時間と選択された楽曲データの再生時間よりも短い場合には、楽曲データを圧縮してテンポを速めるようにしてもよく、逆の場合には、楽曲データの再生テンポをゆっくりするようにしてもよい。
【0084】
また、以上の実施形態では、楽曲DBは、再生装置の外部に設けてネットワークを介して再生装置に接続するようにしていたが、類似の機能を有する楽曲DBを再生装置本体内に設けるようにしてもよい。つまり、ランキングデータは、再生時に外部の楽曲DBに問い合わせるのではなく、再生装置内に設けた記憶部に記憶させておき、そのランキングデータを使用して選曲処理を行うようにしてもよい。
【0085】
更に、選曲処理において使用するジャンル指定は、ユーザからの指示だけでなく、映像信号のシーンからジャンル指定情報を生成するようにしてもよい。
また更に、映像データとして静止画データを使用し、選曲された楽曲を、例えばスライドショーとして再生する際のBGMとして利用するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、ビデオカメラ等で撮影した映像データを再生する再生装置,再生システム及びサーバに関し、特に、映像データと併せてBGMを挿入して再生することができる再生装置及び再生システム、並びにこれらに用いるサーバとして、有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0087】
101 楽曲DB
102 ネットワーク
103 映像再生装置
201 ネットワーク通信部
202 楽曲DB制御部
203 記録メディア
204 映像データ
205 BGM選曲部
206 楽曲データ生成部
207 映像データ管理部
208 映像データ再生部
209 ユーザ操作制御部
210 再生制御部
211 スピーカ
212 モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の映像データを記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを、ネットワークを介して外部のサーバから受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された楽曲再生データと、前記記憶手段に記憶されている映像データとを併せて再生する再生手段と、
を備える、再生装置。
【請求項2】
前記受信手段は、前記楽曲再生データに対応する楽曲の全体を構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータを、前記楽曲再生データとして受信する、請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記楽曲再生データには、前記楽曲のサビの部分に対応するパートデータが含まれている、請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記受信手段は、前記各パートデータの再生時間を含む前記複数のパートに関するパート情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、
前記受信手段が受信した前記各パートデータの再生時間と前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間とを対比して、前記楽曲再生データのパート構成処理を行う処理手段が更に備えられている、
請求項2又は3に記載の再生装置。
【請求項5】
前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間に関する情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバへ送信する送信手段を更に備え、
前記各パートデータの再生時間と前記映像データの再生時間とを対比して行う前記楽曲再生データのパート構成処理が、前記外部のサーバにて行われる、
請求項2又は3に記載の再生装置。
【請求項6】
前記受信手段は、特定日時におけるランキングデータを、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、
前記受信手段が受信した前記ランキングデータと再生済みの映像データと併せて既に再生済みの楽曲に関するデータとに基づいて、今回再生する映像データと併せて再生すべき楽曲を選定する選曲部が更に備えられている、
請求項1から5の何れかに記載の再生装置。
【請求項7】
映像データを再生する再生装置と、ネットワークを介して前記再生装置と接続され、前記映像データと併せて再生される楽曲再生データを前記再生装置に送信する外部のサーバと、を含む再生システムであって、
前記再生装置は、
1又は複数の映像データを記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間と同程度の長さの再生時間を有する楽曲再生データを、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された楽曲再生データと、前記記憶手段に記憶されている映像データとを併せて再生する再生手段と、
を備える、再生システム。
【請求項8】
前記受信手段は、前記楽曲再生データに対応する楽曲の全体を構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータを、前記楽曲再生データとして受信する、請求項7に記載の再生システム。
【請求項9】
前記楽曲再生データには、前記楽曲のサビの部分に対応するパートデータが含まれている、請求項8に記載の再生システム。
【請求項10】
前記受信手段は、前記各パートデータの再生時間を含む前記複数のパートに関するパート情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、
前記受信手段が受信した前記各パートデータの再生時間と前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間とを対比して、前記楽曲再生データのパート構成処理を行う処理手段が更に備えられている、
請求項8又は9に記載の再生システム。
【請求項11】
前記記憶手段に記憶されている映像データの再生時間に関する情報を、前記ネットワークを介して前記外部のサーバへ送信する送信手段を更に備え、
前記各パートデータの再生時間と前記映像データの再生時間とを対比して行う前記楽曲再生データのパート構成処理が、前記外部のサーバにて行われる、
請求項8又は9に記載の再生システム。
【請求項12】
前記受信手段は、特定日時におけるランキングデータを、前記ネットワークを介して前記外部のサーバから受信し、
前記受信手段が受信した前記ランキングデータと再生済みの映像データと併せて既に再生済みの楽曲に関するデータとに基づいて、今回再生する映像データと併せて再生すべき楽曲を選定する選曲部が更に備えられている、
請求項7から11の何れかに記載の再生システム。
【請求項13】
1又は複数の楽曲再生データを記憶する記憶手段と、
ネットワークを介して、外部装置から該外部装置が記憶する映像データの再生時間に関する情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された映像データの再生時間と、前記記憶手段に記憶されている楽曲再生データを構成する複数のパートのうちの一部のパートのパートデータの再生時間とを対比して、前記楽曲再生データのパート構成処理を行う処理手段と、
を備える、サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−216178(P2011−216178A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58945(P2011−58945)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】