説明

再生装置および再生方法、並びにプログラム

【課題】画像の再生とともに、その画像の撮像時に再生されていた音楽を、自動的に再生する。
【解決手段】再生装置11は、ユーザにより再生させることが指示された再生対象の画像のデータから、画像が作成された時刻を取得し、音楽データと音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである履歴テーブルを参照し、音楽が再生された時刻と、再生対象の画像が作成された時刻とに基づいて、再生対象の画像とともに再生する音楽を決定する。また、再生中の音楽データが最後まで再生された場合、再生対象の画像データが更新されていないとき、再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された音楽データを再度再生することを決定する。本発明は、例えば、音楽再生機能を備えたデジタルカメラに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生装置および再生方法、並びにプログラムに関し、特に、画像の再生とともに、例えば、その画像の撮像時に再生されていた音楽を自動的に再生すること等ができるようにした再生装置および再生方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音楽および画像を再生する再生装置は、ユーザにより所定の音楽を再生させることが指示されると、その音楽を再生してヘッドフォンなどから出力し、また、ユーザにより所定の画像を再生させることが指示されると、その画像を再生してディスプレイなどに表示する。
【0003】
また、再生装置は、音楽のデータと画像のデータとを対応付けて記憶することができ、ある音楽を再生させることがユーザにより指示された場合、ユーザにより指示された音楽を再生するとともに、その音楽のデータに対応付けられている画像のデータを読み出し、画像を再生する。また、再生装置は、ユーザにより指示された音楽のデータに、画像のデータが対応付けられていなければ、任意の画像を再生する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−67269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の再生装置においては、音楽の再生とともに、その音楽に対応する画像を再生したり、画像の再生とともに、その画像に対応する音楽を再生したりするには、ユーザが、再生装置を操作して、音楽のデータと画像のデータとの対応付けを行う必要があった。
【0006】
即ち、例えば、ある音楽が再生されながら画像が撮像された場合、その画像の再生とともに、その音楽が再生されるようにするには、その音楽のデータと、その画像のデータとの対応付けが予め行われていなければならず、そのような対応付けを行うことは、ユーザにとって手間であった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像の再生とともに、その画像の撮像時に再生されていた音楽を、自動的に再生すること等ができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の再生装置は、音楽データおよび画像データを再生する再生装置であって、再生指示された再生対象の画像データに付加された前記作成日時を取得する取得手段と、前記音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、前記再生履歴データに登録されている前記音楽データの前記再生日時と、前記取得手段により取得した前記再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、前記再生対象の画像データとともに再生する音楽データを決定する決定手段とを備え、前記決定手段は、再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された前記音楽データを再度再生することを決定する。
【0009】
本発明の一側面の再生方法またはプログラムは、音楽データおよび画像データを再生す
る再生方法、または、音楽データおよび画像データの再生処理をコンピュータに実行させ
るプログラムであって、再生指示された再生対象の前記画像データに付加された前記作成日時を取得し、前記音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、前記再生履歴データに登録されている前記音楽データの再生日時と、前記再生指示された前記再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、前記再生対象の画像データとともに再生する前記音楽データを決定するステップを含み、再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された前記音楽データを再度再生することが決定される。
【0010】
本発明の一側面においては、再生指示された再生対象の画像データに付加された作成日時が取得される。また、音楽データと音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、再生履歴データに登録されている音楽データの再生日時と、再生指示された再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、再生対象の画像データとともに再生する音楽データが決定される。そして、再生中の音楽データが最後まで再生された場合、再生対象の画像データが更新されていないとき、再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された音楽データを再度再生することが決定される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一側面によれば、画像の再生とともに、その画像の撮像時に再生されていた音楽を、自動的に再生すること等ができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用した再生装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】データ格納部22に格納される履歴テーブルの例を示す図である。
【図3】履歴テーブルが更新される処理を説明するフローチャートである。
【図4】画像および音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【図5】、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【図6】画像および音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【図7】、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【図8】画像および音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【図9】、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【図10】画像および音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【図11】、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【図12】撮像装置51、音楽再生装置52、画像音楽再生装置53が、ネットワーク54を介して接続されて構成されたシステムを示すブロック図である。
【図13】撮像装置51の構成例を示すブロック図である。
【図14】音楽再生装置52の構成例を示すブロック図である。
【図15】画像音楽再生装置53の構成例を示すブロック図である。
【図16】一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明を適用した再生装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0015】
再生装置11は、例えば、音楽再生機能を備えたデジタルカメラであり、図1において、再生装置11は、レンズ12、撮像部13、USB(Universal Serial Bus)コントローラ14、USBコネクタ15、画像再生部16、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ17,LCD18、ヘッドフォンコネクタ19、音楽再生部20、ヘッドフォンアンプ21、データ格納部22、音楽履歴作成部23、および制御部24から構成される。
【0016】
また、再生装置11には、USBケーブル31を介して、再生装置11に音楽のデータなどを提供するパーソナルコンピュータなどのホストマシン32が接続されている。
【0017】
レンズ12は、そこに入射する被写体からの光を、撮像部13が備える図示せぬ撮像素子の受光面に集光させる。
【0018】
撮像部13は、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を備え、画像を撮像する。撮像部13は、画像を撮像した結果得られる画像のデータを、制御部24を介して、データ格納部22に格納する。
【0019】
USBコントローラ14は、制御部24の制御に従い、USBコネクタ15およびUSBケーブル31を介して接続されているホストマシン32と、USBの規格に準拠した通信を行う。USBコントローラ14は、例えば、ホストマシン32から送信されてくる音楽のデータを受信し、制御部24を介して、その音楽のデータをデータ格納部22に格納する。
【0020】
USBコネクタ15は、再生装置11とホストマシン32を接続するUSBケーブル31が接続される接続部である。
【0021】
画像再生部16には、制御部24がデータ格納部22から読み出した画像のデータが供給される。画像再生部16は、制御部24の制御に従い、制御部24から供給される画像のデータをデコードし、画像を再生してLCDコントローラ17に供給する。
【0022】
LCDコントローラ17は、LCD18を制御し、画像再生部16から供給される画像を、LCD18に表示させる。
【0023】
LCD18は、LCDコントローラ17の制御に従い、画像再生部16が再生した画像を表示する。
【0024】
ヘッドフォンコネクタ19は、音楽を出力するヘッドフォン(図示せず)の端子が接続される接続部である。
【0025】
音楽再生部20には、制御部24がデータ格納部22から読み出した音楽のデータが供給される。音楽再生部20は、制御部24の制御に従い、制御部24から供給される音楽のデータをデコードし、音楽を再生してヘッドフォンアンプ21に供給する。
【0026】
ヘッドフォンアンプ21は、ヘッドフォンコネクタ19に接続されるヘッドフォンから所定の音量で音楽が出力されるように、音楽再生部20から供給される音楽(音楽の信号)を増幅し、ヘッドフォンコネクタ19を介してヘッドフォンから出力させる。
【0027】
データ格納部22は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記録媒体からなり、撮像部13が撮像した画像のデータや、USBコントローラ14が受信した音楽のデータなどを格納(記録)する。また、データ格納部22は、音楽再生部20により過去に再生されたことのある音楽と、その音楽の再生時刻(再生日時)(例えば、音楽の再生が開始された時刻など)とが対応付けられて登録された履歴テーブル(図2)を格納する。
【0028】
音楽履歴作成部23は、制御部24の制御に従い、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに、音楽再生部20により再生された音楽と、その音楽の再生時刻とを対応付けて登録し、履歴テーブルを更新(作成)する。
【0029】
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)25およびメモリ26を備え、CPU25がメモリ26に記録されているプログラムを実行することにより、再生装置11を構成する各部を制御する。
【0030】
例えば、制御部24は、所定の時間以上、音楽再生部20により音楽が再生された場合、音楽履歴作成部23を制御し、その音楽と再生時刻とを対応付けて、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに登録させる。
【0031】
また、制御部24は、撮像部13から画像のデータが供給されると、その画像のデータを、DCF(Design rule for Camera File system)の規格に準拠したExif(Exchangeable Image File Format)形式で、データ格納部22に格納する。Exif形式では、画像が撮像された時刻(以下、適宜、撮像時刻という)が、画像のデータに付加される。
【0032】
さらに、制御部24は、所定の画像を再生させることがユーザにより指示されると、データ格納部22に格納されている画像のデータのうちの、ユーザにより指示された画像のデータを読み出して、画像再生部16に供給し、その画像を再生させる。さらに、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、履歴テーブルに登録されている音楽の再生時刻と、データ格納部22から読み出した画像のデータに付加されている撮像時刻とに基づいて、例えば、ユーザにより指示された画像が撮像された時刻に再生されていた音楽を、画像とともに再生する音楽として決定する。そして、制御部24は、その音楽のデータをデータ格納部22から読み出して、音楽再生部20に供給し、その音楽を再生させる。
【0033】
次に、図2は、データ格納部22に格納される履歴テーブルの例を示す図である。
【0034】
履歴テーブルには、過去に再生されたことのある音楽の「ファイル名」と、その音楽が再生された日付および時刻を表す「再生時刻」と、その音楽を提供するアーティストの「アーティスト名」とが対応付けられて登録される。
【0035】
図2の履歴テーブルの例においては、上から1行目のエントリ(レコード)には、ファイル名「楽曲イ」と、再生時刻「2006/06/20_14:10」と、アーティスト名「アーティストA」とが対応付けられて登録されており、上から2行目のエントリには、ファイル名「楽曲ロ」と、再生時刻「2006/06/20_14:13」と、アーティスト名「アーティストB」とが対応付けられて登録されており、上から3行目のエントリには、ファイル名「楽曲ハ」と、再生時刻「2006/06/20_14:17」と、アーティスト名「アーティストC」とが対応付けられて登録されており、上から4行目のエントリには、ファイル名「楽曲ニ」と、再生時刻「2006/06/20_14:22」と、アーティスト名「アーティストB」とが対応付けられて登録されており、上から5行目のエントリには、ファイル名「楽曲ホ」と、再生時刻「2006/06/20_14:25」と、アーティスト名「アーティストB」とが対応付けられて登録されており、上から6行目のエントリには、ファイル名「楽曲ヘ」と、再生時刻「2006/06/20_14:28」と、アーティスト名「アーティストA」とが対応付けられて登録されている。
【0036】
このように、履歴テーブルでは、ある音楽が再生されると、登録済みのエントリの下(次)に、新しいエントリが順次作成され、その音楽の「ファイル名」と、「再生時刻」と、「アーティスト名」とが対応付けられて登録される。
【0037】
以上のような履歴テーブルを有する図1の再生装置11では、画像を再生させることがユーザにより指示されると、画像再生部16により、ユーザにより指示された画像が再生されるとともに、その画像の撮像時刻に基づいて履歴テーブルが参照され、制御部24により、その画像の撮像時に再生されていた音楽が検索され、音楽再生部20により、その音楽が再生される。
【0038】
次に、図3は、図1の再生装置11において、履歴テーブルが更新される処理を説明するフローチャートである。
【0039】
ユーザにより音楽を再生させることが指示されると、ステップS11において、制御部24は、ユーザにより指示された音楽のデータをデータ格納部22から読み出して、音楽再生部20に供給する。
【0040】
ステップS11の処理後、ステップS12に進み、音楽再生部20は、ステップS11で制御部24から供給された音楽のデータをデコードし、音楽を再生して、ステップS13に進む。
【0041】
ステップS13において、制御部24は、一定の時間(例えば、30秒間や1分間など)以上、音楽が再生されたか否かを判定する。例えば、制御部24は、ステップS12で音楽再生部20が音楽の再生を開始してから、一定の時間の間に、ユーザにより、その音楽を停止させたり、次の音楽を再生させたりすることが指示された場合、一定の時間以上、音楽が再生されなかったと判定する。
【0042】
なお、音楽が再生されたか否かを判定するための一定の時間としては、30秒間や1分間などの、あらかじめ決められた時間を用いる以外に、例えば、音楽再生部20により再生されている音楽の全体の時間に対する所定の割合としての10%等の時間(例えば、6分の音楽であれば、36秒間)などのように、それぞれの音楽に応じて決められる時間を用いることができる。
【0043】
ステップS13において、制御部24が、一定の時間以上、音楽が再生されたと判定した場合、ステップS14に進む。
【0044】
ステップS14において、音楽履歴作成部23は、制御部24の制御に従い、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに、音楽再生部20により再生されている音楽のファイル名と、その音楽の再生時刻とを対応付けて登録し、履歴テーブルを更新する。ステップS14の処理後、処理は終了される。
【0045】
一方、ステップS13において、制御部24が、一定の時間以上、音楽が再生されていないと判定した場合、ステップS14をスキップして、履歴テーブルは更新されずに、処理は終了される。
【0046】
次に、図4は、図1の再生装置11において、画像および音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【0047】
ユーザにより画像を再生させることが指示されると、ステップS21において、制御部24は、ユーザにより指示された画像のデータをデータ格納部22から読み出し、ステップS22に進む。
【0048】
ステップS22において、制御部24は、ステップS21でデータ格納部22から読み出した画像のデータを画像再生部16に供給するとともに、その画像のデータに付加されている画像の撮像時刻を取得する。また、画像再生部16は、制御部24から供給された画像のデータをデコードして画像を再生する。
【0049】
ステップS22の処理後、ステップS23に進み、制御部24は、ステップS22で取得した画像の撮像時刻に基づき、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照して、ステップS22で再生された画像とともに再生する音楽を決定する。
【0050】
例えば、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに登録されている再生時刻から、ステップS22で取得した画像の撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻を検索し、その検索の結果得られた再生時刻に対応付けられているファイル名の音楽を、画像とともに再生する音楽として決定する。
【0051】
具体的には、ステップS22で取得した画像の撮像時刻が、2006年6月20日14時18分であったとすると、制御部24は、図2の履歴テーブルに登録されている再生時刻から、この撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻を検索する。そして、制御部24は、その検索の結果得られた再生時刻「2006/06/20_14:17」に対応付けられているファイル名「楽曲ハ」の音楽を、画像とともに再生する音楽として決定する。
【0052】
ステップS23の処理後、ステップS24に進み、制御部24は、ステップS23で決定した音楽のデータをデータ格納部22から読み出して音楽再生部20に供給する。音楽再生部20は、制御部24から供給された音楽のデータをデコードし、音楽を再生して、ステップS25に進む。
【0053】
ステップS25において、制御部24は、直前のステップS24で再生された音楽(以下、適宜、現在の音楽という)が、その最後まで再生されたか否かを判定する。
【0054】
ステップS25において、制御部24が、現在の音楽が最後まで再生されていないと判定した場合、ステップS26に進み、制御部24は、現在の音楽の次に再生される音楽(以下、適宜、次の音楽という)を再生するように、ユーザより指示されたか否かを判定する。
【0055】
ステップS26において、制御部24が、次の音楽を再生するようにユーザにより指示されていないと判定した場合、ステップS27に進み、制御部24は、直前のステップS22で再生された画像の次に再生される画像(以下、適宜、次の画像という)を再生するように、ユーザにより指示されたか否かを判定する。
【0056】
ステップS27において、制御部24が、次の画像を再生するようにユーザにより指示されていないと判定された場合、ステップS25に戻る。
【0057】
即ち、制御部24は、ステップS25乃至S27において、現在の音楽が最後まで再生されたと判定されるか、次の音楽を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるか、または、次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるまで、処理を待機する。
【0058】
そして、ステップS25において、制御部24が、現在の音楽が最後まで再生されたと判定した場合、または、ステップS26において、制御部24が、次の音楽を再生するようにユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS28に進む。
【0059】
ステップS28において、制御部24は、ステップS23の処理と同様に、ステップS22で取得した画像の撮像時刻に基づき、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照して、次の音楽を決定する。
【0060】
例えば、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに登録されている再生時刻から、ステップS22で取得した画像の撮像時刻との差分値が、現在の音楽の再生時刻の次に小さい再生時刻を検索し、その検索の結果得られた再生時刻に対応付けられているファイル名の音楽を、画像とともに再生する音楽として決定する。
【0061】
ステップS28の処理後、ステップS24に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、この場合、ステップS24において、制御部24は、ステップS28で再生することが決定された音楽のデータをデータ格納部22から読み出して音楽再生部20に供給する。
【0062】
一方、ステップS27において、制御部24が、次の画像を再生するようにユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS29に進み、制御部24は、ユーザにより指定された画像のデータをデータ格納部22から読み出し、ステップS22に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、この場合、ステップS22において、制御部24は、ステップS29で読み出した画像のデータを画像再生部16に供給するとともに、その画像のデータに付加されている撮像時刻を取得する。
【0063】
以上のように、再生装置11は、ユーザにより画像を再生させることが指示されると、ユーザにより指定された画像の撮像時刻に基づき、履歴テーブルを参照して、画像とともに再生する音楽を決定する。例えば、再生装置11が、ユーザにより指定された画像の撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻の音楽を、画像とともに再生する音楽として決定すると、ユーザにより指定された画像が撮像されたときに再生されていた音楽の再生時刻と、その画像の撮像時刻との差分値が最小となる。従って、再生装置11は、画像が撮像されたときに再生されていた音楽を、画像とともに再生することができる。
【0064】
また、例えば、従来の再生装置では、ユーザが再生装置を操作して、画像と音楽との対応付けを行わなければ、画像が撮像されたときに再生されていた音楽を再生することができなかった。これに対し、再生装置11は、履歴テーブルを参照することにより、ユーザが画像と音楽との対応付けを行うことなく、自動的に、画像が撮像されたときに再生されていた音楽を再生することができる。
【0065】
このように、例えば、ユーザが、音楽を再生させながら画像を撮像したとすると、その画像を再生するときに、その画像の撮像時に再生されていた音楽が再生される。この場合、画像のみが再生される場合よりも、ユーザは、画像を撮像した当時を、より鮮明に思い出すことができる。
【0066】
次に、図5は、図4のフローチャートの処理を実行することにより、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【0067】
図5の上側には、音楽再生部20により再生される音楽の再生時間が示され、図5の下側には、画像再生部16により再生される画像の再生時間が示されており、図5の横方向の左から右に向かって時刻の経過が表されている。
【0068】
例えば、ユーザが、時刻t11において、画像Aを再生することを指示したとすると、制御部24は、ユーザにより指示された画像Aのデータをデータ格納部22から読み出す(図4のステップS21の処理)。制御部24は、画像Aのデータから画像Aの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Aを再生してLCD18に画像Aを表示する(図4のステップS22の処理)。
【0069】
そして、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図4のステップS23の処理)、音楽再生部20は、音楽aを再生する(図4のステップS24の処理)。
【0070】
その後、時刻t12において、音楽aが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽aが最後まで再生されたと判定し(図4のステップS25の処理)、画像Aの撮像時刻との差分値が、音楽aの次に小さい時刻に再生されていた音楽bを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図4のステップS28の処理)、音楽再生部20は、音楽bを再生する。
【0071】
さらに、その後、音楽bの再生途中である時刻t13において、画像Aの次に再生する画像として画像Bがユーザにより指定されると、制御部24は、次の画像を再生するようにユーザにより指示されたと判定し(図4のステップS27の処理)、データ格納部22から画像Bのデータを読み出す(図4のステップS29の処理)。
【0072】
そして、制御部24は、画像Bのデータから画像Bの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Bを再生する(図4のステップS22の処理)。さらに、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Bの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽cを、画像Bとともに再生する音楽として決定し(図4のステップS23の処理)、音楽再生部20は、音楽bの再生を、その途中で中止して、音楽cを再生する(図4のステップS24の処理)。
【0073】
このように、再生装置11では、画像Aの再生とともに、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aが再生され、画像Bの再生とともに、画像Bの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽cが再生される。
【0074】
ところで、再生装置11では、音楽が再生されている途中に、次の画像の再生が指示されると、その音楽の途中で再生が中止され、次の画像の撮像時刻に基づいた音楽が再生される。ここで、例えば、ユーザによっては、音楽の途中で再生が中止されることを好まないことがある。
【0075】
そこで、図6は、図1の再生装置11において、音楽の再生中に次の画像の再生が指示されても、その音楽が最後まで再生された後に、次の音楽を再生する処理を説明するフローチャートである。
【0076】
ユーザにより画像を再生させることが指示されると、ステップS31において、制御部24は、音楽の再生中に次の画像が再生されたかどうかを表す1ビットの画像更新フラグを初期化し、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されていないことを表す「0」をセットする。なお、画像更新フラグは、例えば、制御部24が備えるメモリ26に記録(記憶)される。
【0077】
ステップS31の処理後、ステップS32に進み、制御部24は、ユーザにより指示された画像のデータをデータ格納部22から読み出し、ステップS33に進む。
【0078】
ステップS33において、制御部24は、ステップS32でデータ格納部22から読み出した画像のデータを画像再生部16に供給するとともに、その画像のデータに付加されている画像の撮像時刻を取得する。また、画像再生部16は、制御部24から供給された画像のデータをデコードして画像を再生する。
【0079】
ステップS33の処理後、ステップS34に進み、制御部24は、ステップS33で取得した画像の撮像時刻に基づき、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照して、ステップS33で再生された画像とともに再生する音楽を決定する。
【0080】
例えば、制御部24は、図4のステップS24の処理と同様に、データ格納部22に格納されている履歴テーブルに登録されている再生時刻から、ステップS33で取得した画像の撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻を検索し、その検索の結果得られた再生時刻に対応付けられているファイル名の音楽を、画像とともに再生する音楽として決定する。
【0081】
ステップS34の処理後、ステップS35に進み、制御部24は、ステップS34で決定した音楽のデータをデータ格納部22から読み出して音楽再生部20に供給する。音楽再生部20は、制御部24から供給された音楽のデータをデコードして音楽を再生し、ステップS36に進む。
【0082】
ステップS36乃至38において、図4のステップS25乃至27の処理とそれぞれ同様に、制御部24は、現在の音楽が最後まで再生されたと判定されるか、次の音楽を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるか、または、次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるまで、処理を待機する。
【0083】
そして、ステップS36において、制御部24が、現在の音楽が最後まで再生されたと判定した場合、または、ステップS37において、制御部24が、次の音楽を再生するようにユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS39に進む。
【0084】
ステップS39において、制御部24は、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされているか否かを判定する。
【0085】
例えば、現在の音楽の再生中に、次の画像を再生することがユーザにより指示されていれば、ステップS38で次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定されており、後述するステップS42において、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされるので、制御部24は、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていると判定する。
【0086】
一方、例えば、現在の音楽の再生中に、次の画像を再生することがユーザにより指示されていなければ、画像更新フラグには、ステップS31でセットされたままの「0」がセットされているので、制御部24は、画像更新フラグに、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていないと判定する。
【0087】
ステップS39において、制御部24が、画像更新フラグに、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていないと判定した場合、ステップS40に進む。
【0088】
ステップS40において、制御部24は、図4のステップS28と同様に、次に再生する音楽を決定し、ステップS35に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、この場合、ステップS35において、制御部24は、ステップS40で再生することが決定された音楽のデータをデータ格納部22から読み出して音楽再生部20に供給する。
【0089】
一方、ステップS39において、制御部24が、画像更新フラグに、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていると判定した場合、ステップS41に進む。
【0090】
ステップS41において、制御部24は、画像更新フラグをリセットし、つまり、画像更新フラグに、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されていないことを表す「0」をセットして、ステップS34に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。即ち、制御部24は、その後のステップS35で次の音楽が新しく再生されるので、画像更新フラグをリセットする。なお、この場合、ステップS34において、制御部24は、現在の音楽の再生中に再生された次の画像の撮像時刻(後述するステップS44で取得する撮像時刻)に基づいて、次の音楽を決定する。
【0091】
一方、ステップS38において、制御部24が、ユーザにより、次の画像を再生するように指示されたと判定した場合、ステップS42に進み、制御部24は、画像更新フラグに、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」をセットする。
【0092】
ステップS42の処理後、ステップS43に進み、制御部24は、ユーザにより指定された次の画像のデータをデータ格納部22から読み出し、ステップS44に進む。
【0093】
ステップS44において、制御部24は、ステップS43でデータ格納部22から読み出した画像のデータを画像再生部16に供給して再生させるとともに、その画像のデータに付加されている撮像時刻を取得し、ステップS36に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、ステップS44で取得した撮像時刻は、上述したように、ステップS39において、制御部24が、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていると判定された後のステップS34の処理で用いられる。
【0094】
以上のように、再生装置11は、画像の再生とともに音楽を再生するにあたり、音楽の再生中に次の画像が再生されても、一度再生が開始された音楽を最後まで再生した後に、次の画像の撮像時刻に応じた音楽を再生する。これにより、音楽の再生が途中で中止されることを回避することができる。
【0095】
次に、図7は、図6のフローチャートの処理を実行することにより、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【0096】
図7の上側には、音楽再生部20により再生される音楽の再生時間が示され、図7の下側には、画像再生部16により再生される画像の再生時間が示されており、図7の横方向の左から右に向かって時刻の経過が表されている。
【0097】
例えば、ユーザが、時刻t21において、画像Aを再生することを指示したとすると、制御部24は、画像更新フラグに「0」をセットし(図6のステップS31の処理)、ユーザにより指示された画像Aのデータをデータ格納部22から読み出す(図6のステップS32の処理)。制御部24は、画像Aのデータから画像Aの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Aを再生してLCD18に画像Aを表示する(図6のステップS33の処理)。
【0098】
そして、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図6のステップS34の処理)、音楽再生部20は、音楽aを再生する(図6のステップS35の処理)。
【0099】
その後、時刻t22において、音楽aが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽aが最後まで再生されたと判定する(図6のステップS36の処理)。そして、音楽aの再生時間である時刻t21からt22までの間において画像は更新されてなく、画像更新フラグには「0」がセットされたままであるので、制御部24は、画像更新フラグに「1」がセットされていないと判定し(図6のステップS39の処理)、画像Aの撮像時刻との差分値が、音楽aの次に小さい時刻に再生されていた音楽bを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図6のステップS40の処理)、音楽再生部20は、音楽bを再生する。
【0100】
さらに、その後、音楽bの再生途中である時刻t23において、画像Aの次に再生する画像として画像Bがユーザにより指定されると、制御部24は、次の画像を再生するようにユーザにより指示されたと判定し(図6のステップS38の処理)、画像更新フラグに「1」をセットし(図6のステップS42の処理)、データ格納部22から画像Bのデータを読み出す(図6のステップS43の処理)。そして、制御部24は、画像Bのデータから画像Bの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Bを再生する(図6のステップS44の処理)。
【0101】
また、音楽bの再生途中である時刻t24において、画像Bの次に再生する画像として画像Cがユーザにより指定されると、時刻t23で画像Bが再生された処理と同様に処理が行われ、画像Cが再生される。
【0102】
その後、時刻t25において、音楽bが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽bが最後まで再生されたと判定する(図6のステップS36の処理)。そして、音楽bの再生時間である時刻t22からt25までの間において画像が更新されており、画像更新フラグには「1」がセットされているので、制御部24は、画像更新フラグに「1」がセットされていると判定し(図6のステップS39の処理)、時刻t24で取得した画像Cの撮像時刻との差分値が、最も小さい時刻に再生されていた音楽dを、画像Cとともに再生する音楽として決定し(図6のステップS40の処理)、音楽再生部20は、音楽dを再生する。
【0103】
また、時刻t25の後の時刻t26において、制御部24は、ユーザの操作に応じて、画像Dを再生させる。
【0104】
このように、再生装置11では、音楽bの再生中に次の画像Bまたは画像Cが再生されても、音楽bを最後まで再生した後に、画像Cの撮像時刻に応じた音楽dが再生される。
【0105】
また、図5および図7を参照して説明したように、再生装置11では、例えば、画像Aの再生時間中に、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aが最後まで再生されると、その次に、画像Aの撮像時刻との差分値が、音楽aの次に小さい時刻に再生されていた音楽bが再生される。
【0106】
ところで、例えば、画像Aの撮像時刻が、ユーザが画像Aを再生することを指示した時刻(即ち、例えば、図5の時刻t11または図7の時刻t21)(以下、適宜、画像再生時刻という)よりも、例えば、1年以上離れていれば、ユーザは、音楽aの再生時刻と音楽bの再生時刻との差も気にならないと考えられ、画像Aの再生時に、音楽aの再生に続いて音楽bが再生されても、ユーザが画像Aを撮像したときを思い出すことに対して、障害にならないと考えられる。
【0107】
これに対し、例えば、画像Aの撮像時刻と画像再生時刻とが数日しか離れていなければ、ユーザは、音楽aの再生時刻と音楽bの再生時刻との差が気になってしまうと考えられ、画像Aの再生時に、音楽aの再生に続いて、画像Aの撮像時には再生されていなかった音楽bが再生されると、ユーザが画像Aを撮像したときを思い出すことに対して、障害になると考えられる。
【0108】
つまり、例えば、画像Aの撮像時刻と画像再生時刻とが数日程度の、ある一定の期間以内であれば、画像Aとともに再生された音楽aが最後まで再生されると、再度、音楽aを再生した方が、音楽aの次に音楽bを再生するよりも、ユーザは、画像Aの撮像時を、より鮮明に思い出すことができると考えられる。
【0109】
そこで、図8乃至図11を参照して、再生装置11において、画像の撮像時刻と画像再生時刻との差に基づいて、音楽が決定される処理を説明する。
【0110】
図8は、再生装置11において、画像の撮像時刻と画像再生時刻との差に基づいて、音楽が決定される処理であって、図4での処理と同様に、音楽の再生中に次の画像の再生が指示されると、音楽の再生が中止されて、次の画像の撮像時刻に応じた音楽が再生される処理を説明するフローチャートである。
【0111】
再生装置11では、ステップS51乃至S54において、図4のステップS21乃至S24の処理とそれぞれ同様に、ユーザにより指定された画像の撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻の音楽が再生される。
【0112】
また、ステップS55乃至S57において、図4のステップS25乃至27の処理とそれぞれ同様に、制御部24は、現在の音楽が最後まで再生されたと判定されるか、次の音楽を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるか、または、次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるまで、処理を待機する。
【0113】
そして、ステップS55において、制御部24が、現在の音楽が最後まで再生されたと判定した場合、ステップS58に進む。
【0114】
ステップS58において、制御部24は、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下であるか否かを判定する。なお、この所定の設定値は、例えば、数日や、1ヶ月、または、1年などの任意の期間を、ユーザが設定することができる。
【0115】
ステップS58において、制御部24が、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下である判定した場合、ステップS59に進み、制御部24は、音楽再生部20を制御し、現在の音楽を再度再生させ、ステップS55に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0116】
一方、ステップS58において、制御部24が、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下でない(所定の設定値より大である)と判定した場合、ステップS60に進む。
【0117】
ステップS60において、制御部24は、図4のステップS28の処理と同様に、現在の音楽の次の音楽を決定して、ステップS54に戻る。
【0118】
また、ステップS56において、制御部24が、次の音楽を再生させることがユーザにより指示されたと判定した場合も、ステップS60に進み、上述した処理と同様の処理が行われる。
【0119】
一方、ステップS57において、制御部24が、次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS61に進み、制御部24は、図4のステップS29の処理と同様に、次の画像のデータをデータ格納部22から読み出して、ステップS52に戻る。
【0120】
以上のように、再生装置11は、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下であれば、現在の音楽を繰り返して再生することができる。これにより、画像を撮像した時刻と再生する時刻が近いときには、画像の撮像時に再生されていた音楽が繰り返して再生されるので、ユーザは、その画像を撮像したときを、より鮮明に思い出すことができる。
【0121】
次に、図9は、図8のフローチャートの処理を実行することにより、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【0122】
図9の上側には、音楽再生部20により再生される音楽の再生時間が示され、図9の下側には、画像再生部16により再生される画像の再生時間が示されており、図9の横方向の左から右に向かって時刻の経過が表されている。なお、図9では、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下である場合の例が示されている。
【0123】
例えば、ユーザが、時刻t31において、画像Aを再生することを指示したとすると、制御部24は、ユーザにより指示された画像Aのデータをデータ格納部22から読み出す(図8のステップS51の処理)。制御部24は、画像Aのデータから画像Aの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Aを再生してLCD18に画像Aを表示する(図8のステップS52の処理)。
【0124】
そして、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図8のステップS53の処理)、音楽再生部20は、音楽aを再生する(図8のステップS54の処理)。
【0125】
その後、時刻t32において、音楽aが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽aが最後まで再生されたと判定する(図8のステップS55の処理)とともに、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下であると判定する(図8のステップS58の処理)。従って、制御部24は、音楽再生部20を制御して、音楽aを再度再生させる。
【0126】
さらに、その後、音楽aの再生途中である時刻t33において、画像Aの次に再生する画像として画像Bがユーザにより指定されると、制御部24は、次の画像を再生するようにユーザにより指示されたと判定し(図8のステップS57の処理)、データ格納部22から画像Bのデータを読み出す(図8のステップS61の処理)。
【0127】
そして、制御部24は、画像Bのデータから画像Bの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Bを再生する(図8のステップS52の処理)。さらに、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Bの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽cを、画像Bとともに再生する音楽として決定し(図8のステップS53の処理)、音楽再生部20は、音楽aの再生を、その途中で中止して音楽cを再生する。
【0128】
このように、再生装置11では、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下であれば、音楽aが、繰り返して再生される。
【0129】
次に、図10は、再生装置11において、画像の撮像時刻と画像再生時刻との差に基づいて、音楽が決定される処理であって、図6の処理と同様に、音楽の再生中に次の画像の再生が指示されても、その音楽が最後まで再生された後、次の画像の撮像時刻に応じた音楽が再生される処理を説明するフローチャートである。
【0130】
再生装置11では、ステップS71乃至S75において、図6のステップS31乃至S35の処理とそれぞれ同様に、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されていないことを表す「0」がセットされ、ユーザにより指定された画像の撮像時刻との差分値が最小となる再生時刻の音楽が再生される。
【0131】
また、ステップS76乃至S78において、図6のステップS36乃至S38の処理とそれぞれ同様に、制御部24は、現在の音楽が最後まで再生されたと判定されるか、次の音楽を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるか、または、次の画像を再生させることがユーザにより指示されたと判定されるまで、処理を待機する。
【0132】
そして、ステップS76において、制御部24が、現在の音楽が最後まで再生されたと判定した場合、ステップS79に進み、制御部24は、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされているか否かを判定する。
【0133】
ステップS79において、制御部24が、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていると判定した場合、ステップS80に進み、制御部24は、図6のステップS41の処理と同様に、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されていないことを表す「0」をセットして、ステップS74に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0134】
一方、ステップS79において、制御部24が、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていないと判定した場合、ステップS81に進み、制御部24は、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下であるか否かを判定する。
【0135】
ステップS81において、制御部24が、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下であると判定した場合、ステップS82に進み、制御部24は、現在の音楽を再度再生し、ステップS76に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0136】
一方、ステップS81において、制御部24が、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下でない(所定の設定値より大である)と判定した場合、ステップS83に進み、制御部24は、図6のステップS40の処理と同様に、現在の音楽の次の音楽を決定して、ステップS75に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0137】
一方、ステップS77において、制御部24が、次の音楽を再生するようにユーザにより指示されたと判定された場合、ステップS84に進み、ステップS79の処理と同様に、制御部24は、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされているか否かを判定する。
【0138】
ステップS84において、制御部24が、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていると判定した場合、ステップS85に進み、制御部24は、図6のステップS41の処理と同様に、現在の音楽の再生中に次の画像が再生されていないことを表す「0」をセットして、ステップS74に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0139】
一方、ステップS84において、制御部24が、画像更新フラグに、音楽の再生中に次の画像が再生されたことを表す「1」がセットされていないと判定した場合、ステップS83に進み、以下、上述した処理が行われる。
【0140】
また、ステップS78において、制御部24が、ユーザにより、次の画像を再生するように指示されたと判定した場合、ステップS86乃至S88において、図6のステップS42乃至44の処理と同様の処理が行われる。
【0141】
以上のように、再生装置11は、現在の画像の撮像時刻と、画像再生時刻との差が、所定の設定値以下であれば、現在の音楽を繰り返して再生することができる。これにより、画像を撮像した時刻と再生する時刻が近いときには、画像の撮像時に再生されていた音楽が繰り返して再生されるので、ユーザは、その画像を撮像したときを、より鮮明に思い出すことができる。
【0142】
次に、図11は、図10のフローチャートの処理を実行することにより、再生装置11において再生される画像と音楽の再生時間の例を示す図である。
【0143】
図11の上側には、音楽再生部20により再生される音楽の再生時間が示され、図11の下側には、画像再生部16により再生される画像の再生時間が示されており、図11の横方向の左から右に向かって時刻の経過が表されている。なお、図11では、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下である場合の例が示されている。
【0144】
例えば、ユーザが、時刻t41において、画像Aを再生することを指示したとすると、制御部24は、画像更新フラグに「0」をセットし(図10のステップS71の処理)、ユーザにより指示された画像Aのデータをデータ格納部22から読み出す(図10のステップS72の処理)。制御部24は、画像Aのデータから画像Aの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Aを再生してLCD18に画像Aを表示する(図10のステップS73の処理)。
【0145】
そして、制御部24は、データ格納部22に格納されている履歴テーブルを参照し、画像Aの撮像時刻との差分値が最小となる時刻に再生されていた音楽aを、画像Aとともに再生する音楽として決定し(図10のステップS74の処理)、音楽再生部20は、音楽aを再生する(図10のステップS75の処理)。
【0146】
その後、時刻t42において、音楽aが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽aが最後まで再生されたと判定する(図10のステップS76の処理)。そして、音楽aの再生時間である時刻t41からt42までの間において画像は更新されてなく、画像更新フラグには「0」がセットされたままであるので、制御部24は、画像更新フラグに「1」がセットされていないと判定する(図10のステップS79の処理)とともに、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下であると判定する(図10のステップS81の処理)。従って、制御部24は、音楽再生部20を制御して、音楽aを再度再生させる(図10のステップS82の処理)。
【0147】
さらに、その後、音楽aの再生途中である時刻t43において、画像Aの次に再生する画像として画像Bがユーザにより指定されると、制御部24は、次の画像を再生するようにユーザにより指示されたと判定し(図10のステップS78の処理)、画像更新フラグに「1」をセットし(図10のステップS86の処理)、データ格納部22から画像Bのデータを読み出す(図10のステップS87の処理)。そして、制御部24は、画像Bのデータから画像Bの撮像時刻を取得し、画像再生部16は、画像Bを再生する(図10のステップS88の処理)。
【0148】
また、音楽aの再生途中である時刻t44において、画像Bの次に再生する画像として画像Cがユーザにより指定されると、時刻t43で画像Bが再生された処理と同様に処理が行われ、画像Cが再生される。
【0149】
その後、時刻t45において、音楽aが、その最後まで再生されたとする。この場合、制御部24は、音楽aが最後まで再生されたと判定する(図10のステップS76の処理)。そして、音楽aの再生時間である時刻t42からt45までの間において画像が更新されており、画像更新フラグには「1」がセットされているので、制御部24は、画像更新フラグに「1」がセットされていると判定し(図10のステップS79の処理)、画像更新フラグをリセットして(図10のステップS80の処理)、時刻t44で取得した画像Cの撮像時刻との差分値が、最も小さい時刻に再生されていた音楽dを、画像Cとともに再生する音楽として決定し(図10のステップS74の処理)、音楽再生部20は、音楽dを再生する。
【0150】
また、時刻t45の後の時刻t46において、制御部24は、ユーザの操作に応じて、画像Dを再生させる。
【0151】
このように、再生装置11では、画像再生時刻と、画像Aの撮像時刻との差が、所定の設定値以下であれば、音楽aが、繰り返して再生される。
【0152】
ところで、図1の再生装置11は、画像を撮像し、画像を再生し、音楽を再生することができるが、例えば、画像を撮像する装置、画像を再生する装置、または、画像および音楽を再生する装置が、ネットワークを介して互いに接続されたシステムにおいて、それぞれの装置により処理が実行されることで、再生装置11と同様の機能を実現することがでる。
【0153】
即ち、図12は、撮像装置51、音楽再生装置52、画像音楽再生装置53が、ネットワーク54を介して接続されて構成されるシステムを示すブロック図である。
【0154】
撮像装置51は、例えば、デジタルカメラなどであり、自身が撮像した画像のデータを、ネットワーク54を介して、画像音楽再生装置53に供給する。
【0155】
音楽再生装置52は、例えば、ポータブルオーディオプレーヤなどであり、音楽を再生するとともに、自身が再生した音楽の履歴テーブル(図2)を作成し、ネットワーク54を介して、音楽のデータと履歴テーブルを、画像音楽再生装置53に供給する。
【0156】
画像音楽再生装置53は、例えば、テレビジョン受像機などのようにモニタとスピーカを備えた装置であり、画像音楽再生装置53には、ネットワーク54を介して、撮像装置51から画像のデータが供給されるとともに、音楽再生装置52から音楽のデータと履歴テーブルが供給される。
【0157】
例えば、ユーザが、音楽再生装置52に音楽を再生させながら、撮像装置51で画像を撮像したとする。そして、画像音楽再生装置53が、撮像装置51から供給された画像を再生するようにユーザにより操作されると、画像音楽再生装置53は、その画像を再生するとともに、音楽再生装置52から供給された履歴テーブルを参照し、撮像装置51により画像が撮像されたときに、音楽再生装置52により再生されていた音楽を再生する。
【0158】
ネットワーク54は、例えば、有線または無線により構成されるLAN(Local Area Network)である。
【0159】
次に、図13は、図12の撮像装置51の構成例を示すブロック図である。
【0160】
撮像装置51は、レンズ61、撮像部62、データ格納部63、制御部64、および通信部65から構成される。
【0161】
撮像装置51が備えるレンズ61、撮像部62、データ格納部63、または制御部64は、図1の再生装置11が備えるレンズ12、撮像部13、データ格納部22、または制御部24と、それぞれ同様に構成される。また、通信部65は、制御部64の制御に従い、ネットワーク54(図12)を介しての通信を行う。
【0162】
即ち、撮像装置51では、被写体からの光がレンズ61を介して、撮像部62が備える撮像素子の受光面に集光され、撮像部62により画像が撮像される。撮像部62により撮像された画像のデータは、制御部64を介して、データ格納部63に格納される。また、撮像装置51では、制御部64が通信部65を制御し、ネットワーク54を介して、画像音楽再生装置53(図12)との通信が行われ、データ格納部63に格納された画像のデータが画像音楽再生装置53に送信される。
【0163】
次に、図14は、図12の音楽再生装置52の構成例を示すブロック図である。
【0164】
音楽再生装置52は、USBコントローラ71、USBコネクタ72、ヘッドフォンコネクタ73、音楽再生部74、ヘッドフォンアンプ75、データ格納部76、音楽履歴作成部77、制御部78、および通信部79から構成される。
【0165】
音楽再生装置52が備えるUSBコントローラ71、USBコネクタ72、ヘッドフォンコネクタ73、音楽再生部74、ヘッドフォンアンプ75、データ格納部76、音楽履歴作成部77、または制御部78は、図1の再生装置11が備えるUSBコントローラ14、USBコネクタ15、ヘッドフォンコネクタ19、音楽再生部20、ヘッドフォンアンプ21、データ格納部22、音楽履歴作成部23、または制御部24と、それぞれ同様に構成される。また、通信部79は、制御部78の制御に従い、ネットワーク54(図12)を介しての通信を行う。
【0166】
また、音楽再生装置52には、再生装置11と同様に、USBケーブル81を介して、音楽再生装置52に音楽のデータなどを提供するパーソナルコンピュータなどのホストマシン82が接続されている。
【0167】
即ち、音楽再生装置52では、ホストマシン82からUSBケーブル81を介して音楽のデータが送信されてくると、制御部78がUSBコントローラ71を制御し、ホストマシン82から送信されてくる音楽のデータが受信されてデータ格納部76に格納される。また、音楽再生装置52では、データ格納部76から音楽のデータが読み出され、音楽再生部74により音楽が再生されると、制御部78が音楽履歴作成部77を制御し、音楽再生部74により再生された音楽の履歴テーブルが作成され、データ格納部76に格納される。
【0168】
そして、音楽再生装置52では、制御部78が通信部79を制御し、ネットワーク54を介して、画像音楽再生装置53(図12)との通信が行われ、データ格納部63に格納された音楽のデータおよび履歴テーブルが、画像音楽再生装置53に送信される。
【0169】
次に、図15は、図12の画像音楽再生装置53の構成例を示すブロック図である。
【0170】
画像音楽再生装置53は、画像再生部91、LCDコントローラ92,LCD93、音楽再生部94、アンプ95、スピーカ96、データ格納部97、制御部98、および通信部99から構成される。
【0171】
画像音楽再生装置53が備える画像再生部91、LCDコントローラ92,LCD93、音楽再生部94、データ格納部97、または制御部98は、図1の再生装置11が備える画像再生部16、LCDコントローラ17,LCD18、音楽再生部20、データ格納部22、または制御部97と、それぞれ同様に構成される。
【0172】
また、アンプ95は、音楽再生部94により再生された音楽(音楽の信号)を増幅してスピーカ96に供給し、スピーカ96は、アンプ95から供給された音楽を出力する。また、通信部99は、制御部98の制御に従い、ネットワーク54(図12)を介しての通信を行う。
【0173】
即ち、画像音楽再生装置53では、ネットワーク54を介して、撮像装置51から画像のデータが送信されてくると、制御部98が通信部99を制御し、撮像装置51からの画像のデータが受信され、データ格納部97に格納される。また、画像音楽再生装置53では、ネットワーク54を介して、音楽再生装置52から音楽のデータと履歴テーブルが送信されてくると、制御部98が通信部99を制御し、音楽再生装置52からの音楽のデータと履歴テーブルが受信され、データ格納部97に格納される。
【0174】
そして、画像音楽再生装置53では、ユーザにより画像を再生させることが指示されると、画像再生部91により、ユーザにより指示された画像が再生されるとともに、制御部98が、データ格納部97に格納されている履歴テーブルを参照し、ユーザに指示された画像が撮像装置51により撮像されたときに、音楽再生装置52により再生されていた音楽を、その画像とともに再生される音楽として決定し、その音楽が、音楽再生部94により再生される。
【0175】
このように、本発明は、ネットワーク54を介して、撮像装置51、音楽再生装置52、画像音楽再生装置53が接続されて構成されるシステムに適用することができる。
【0176】
さらに、本発明は、このようなネットワークを介して接続されるシステムの他、例えば、撮像装置および音楽再生装置が、リムーバブルメディアを着脱可能なドライブを備えていれば、そのリムーバブルメディアを介して、画像のデータ、音楽のデータ、および履歴テーブルを受け取ることができるパーソナルコンピュータと、撮像装置と、音楽再生装置とからなるシステムに適用することができる。そして、例えば、パーソナルコンピュータにインストールされたスライドショーなどのソフトウエアにより、上述した一連の処理を実行させることができる。
【0177】
このように、上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0178】
図16は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102、または記憶部108に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)103には、CPU101が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104により相互に接続されている。
【0179】
CPU101にはまた、バス104を介して入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107が接続されている。CPU101は、入力部106から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU101は、処理の結果を出力部107に出力する。
【0180】
入出力インタフェース105に接続されている記憶部108は、例えばハードディスクからなり、CPU101が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部109は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0181】
また、通信部109を介してプログラムを取得し、記憶部108に記憶してもよい。
【0182】
入出力インタフェース105に接続されているドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部108に転送され、記憶される。
【0183】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図16に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM102や、記憶部108を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部109を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0184】
なお、図2の履歴テーブルには、音楽のファイル名が登録されているが、音楽のファイル名以外に、例えば、音楽のデータが格納されている領域を示すアドレスなどが登録されてもよい。また、履歴テーブルには、アーティスト名は登録されていなくてもよい。
【0185】
また、再生装置11により撮像される画像は、静止画像または動画像のいずれでもよく、再生装置11は、静止画像または動画像のどちらも再生することができる。
【0186】
また、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0187】
さらに、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0188】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0189】
11 再生装置, 12 レンズ, 13 撮像部, 14 USBコントローラ, 15 USBコネクタ, 16 画像再生部, 17 LCDコントローラ, 18 LCD, 19 ヘッドフォンコネクタ, 20 音楽再生部, 21 ヘッドフォンアンプ, 22 データ格納部, 23 音楽履歴作成部, 24 制御部, 25 CPU, 26 メモリ, 31 USBケーブル, 32 ホストマシン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽データおよび画像データを再生する再生装置において、
再生指示された再生対象の画像データに付加された前記作成日時を取得する取得手段と、
前記音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、前記再生履歴データに登録されている前記音楽データの前記再生日時と、前記取得手段により取得した前記再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、前記再生対象の画像データとともに再生する音楽データを決定する決定手段と
を備え、
前記決定手段は、再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された前記音楽データを再度再生することを決定する
再生装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記再生対象の画像データの作成日時との差分値が最小となる前記再生日時に再生された音楽データを、前記画像データとともに再生する音楽データとして決定する
請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記決定手段は、再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より大であれば、前記差分値が、再生された前記音楽データの次に小さい前記再生日時に再生された音楽データを、次に再生する音楽データとして決定する
請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
音楽データを再生する音楽再生手段により再生された音楽データと、前記音楽データが再生された日時とを対応付けて、前記再生履歴データを作成する再生履歴作成手段をさらに備える
請求項1に記載の再生装置。
【請求項5】
前記再生履歴作成手段は、前記音楽再生手段により前記音楽データが所定の時間以上再生された場合に、前記音楽データと、前記音楽データが再生された日時とを対応付けて、前記再生履歴データを作成する
請求項4に記載の再生装置。
【請求項6】
他の装置と通信する通信手段と、
前記通信手段により受信した、前記他の装置から送信された前記音楽データ、または前記再生履歴データを格納するデータ格納手段と
をさらに備える請求項1に記載の再生装置。
【請求項7】
画像を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記画像データの前記作成日時は、前記撮像手段による前記画像データの撮像日時である
請求項1に記載の再生装置。
【請求項8】
音楽データおよび画像データを再生する再生方法において、
再生指示された再生対象の前記画像データに付加された前記作成日時を取得し、
前記音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、前記再生履歴データに登録されている前記音楽データの再生日時と、前記再生指示された前記再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、前記再生対象の画像データとともに再生する前記音楽データを決定する
ステップを含み、
再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された前記音楽データを再度再生することが決定される
再生方法。
【請求項9】
前記再生対象の画像データの作成日時との差分値が最小となる前記再生日時に再生された音楽データを、前記画像データとともに再生する前記音楽データとして決定する
請求項8に記載の再生方法。
【請求項10】
再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より大であれば、前記差分値が、再生された前記音楽データの次に小さい前記再生日時に再生された音楽データが、次に再生する音楽データとして決定される
請求項9に記載の再生方法。
【請求項11】
音楽データを再生する音楽再生手段により再生された音楽データと、前記音楽データの再生日時とを対応付けて、前記再生履歴データを作成するステップをさらに含む
請求項8に記載の再生方法。
【請求項12】
前記音楽再生手段により、前記音楽データが所定の時間以上再生された場合に、前記所音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられて、前記再生履歴データが作成される
請求項11に記載の再生方法。
【請求項13】
他の装置と通信する通信手段により受信した、前記他の装置から送信された前記音楽データ、または前記再生履歴データがデータ格納手段に格納される
請求項8に記載の再生方法。
【請求項14】
前記画像データの前記作成日時は、撮像手段により撮像された前記画像データの撮像日時である
請求項8に記載の再生方法。
【請求項15】
音楽データおよび画像データの再生処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
再生指示された再生対象の前記画像データに付加された前記作成日時を取得し、
前記音楽データと前記音楽データの再生日時とが対応付けられたデータである再生履歴データを参照し、前記再生履歴データに登録されている前記音楽データの再生日時と、前記再生指示された前記再生対象の画像データの作成日時とに基づいて、前記再生対象の画像データとともに再生する前記音楽データを決定する
ステップを含み、
再生中の前記音楽データが最後まで再生された場合、前記再生対象の画像データが更新されていないとき、前記再生対象の画像データの作成日時と、現在の時刻との差が所定の値より小であれば、再生された前記音楽データを再度再生することが決定される
プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−176416(P2009−176416A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114859(P2009−114859)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【分割の表示】特願2006−287742(P2006−287742)の分割
【原出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】