再配置されるシンボルをゲームごとに決定するゲーミングマシン
【課題】さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供すること。
【解決手段】CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、予め定められた特定のシンボルが、最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたと判定されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【解決手段】CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、予め定められた特定のシンボルが、最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたと判定されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再配置されるシンボルをゲームごとに決定するゲーミングマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技機の一種であるスロットマシンは、コイン等の遊技媒体を遊技機に投入することによってゲームが開始され、シンボル列を遊技機の所定の領域において変動表示すると共に所定時間経過後に停止表示させ、その停止したシンボルのコンビネーションに基づいて賞が付与されるように構成されている。そして、賞を付与するコンビネーションが成立しているか否かは、予め設定されたウィニングライン上に沿って同一種類のシンボル(例えば、「CHERRY」や「7」)が所定数配置されたか否かによって判定されるのが一般である。また、ウィニングライン上に再配置されたシンボルのコンビネーションが、予め定められたウィニングシンボルのコンビネーションである場合に賞を付与するスロットマシンが開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】米国特許第6093102号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ウィニングライン上に再配置されたシンボルのコンビネーションが、予め定められたウィニングシンボルのコンビネーションでない場合には、賞が付与されず、プレーヤに再チャンスが与えられることがない。
【0004】
本発明は、さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る第1の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、ゲームをスタートする入力デバイスと、(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、(b)当該所定のゲーム状態で、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0006】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0007】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に、特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなるように再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0008】
その結果、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0009】
本発明に係る第2の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0010】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0011】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0012】
その結果、特定のシンボルは、所定のゲーム状態において決定されるので、プレーヤは、どのシンボルが再配置されると特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得できるのか予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0013】
本発明に係る第3の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、(g)当該再スクロールを停止し、(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0014】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルを、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置するために、他のスクロールラインを再スクロールし、当該再スクロールを停止したことに応じて、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0015】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、当該特定のシンボルが第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置されるように他のスクロールラインの再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0016】
その結果、特定のシンボルは、所定のゲーム状態において決定されるので、プレーヤは有効ラインに再配置されるように制御されるシンボルを予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0017】
本発明に係る第4の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0018】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0019】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインが有効ラインとして表示され、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0020】
本発明に係る第5の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、ゲームをスタートする入力デバイスと、(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立するとボーナスゲームに移行させ、(b)当該ボーナスゲームで、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0021】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0022】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に、特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなるように再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0023】
その結果、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0024】
本発明に係る第6の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0025】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0026】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0027】
その結果、特定のシンボルは、ボーナスゲームにおいて決定されるので、プレーヤは、どのシンボルが再配置されると特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得できるのか予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0028】
本発明に係る第7の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、(g)当該再スクロールを停止し、(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0029】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルを、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置するために、他のスクロールラインを再スクロールし、当該再スクロールを停止したことに応じて、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0030】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、当該特定のシンボルが第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置されるように他のスクロールラインの再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0031】
その結果、特定のシンボルは、ボーナスゲームにおいて決定されるので、プレーヤは有効ラインに再配置されるように制御されるシンボルを予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0032】
本発明に係る第8の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0033】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0034】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインが有効ラインとして表示され、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。よって、プレーヤは、さらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0037】
本発明に係るスロットマシン13は、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示する液晶ディスプレイ30と、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するRAM110と、ゲームをスタートするスタートスイッチ25と、を備え、CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、当該所定のゲーム状態で、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0038】
具体的には、詳細については後述するが、図1に示す様に、CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ(ステップS100)、当該所定のゲーム状態で、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し(ステップS200)、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし(ステップS300においてYESと判定)、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する(ステップS400)。
【0039】
図2は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン13を示す斜視図である。スロットマシン13は、キャビネット20及びメインドア42を備えている。キャビネット20は、プレーヤに臨む面が開放されている。このキャビネット20内には、本スロットマシン13を電気的にコントロールするためのコントローラ100(図4参照)、並びにコイン(ゲーム媒体)の投入、貯留及び払出をコントロールするためのホッパー44(図4参照)等を含む各種の構成部材が設けられている。ゲーム媒体としては、コインに限るものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー又はこれらに相当する電子的な有価情報(クレジット)を挙げることができる。
【0040】
メインドア42は、キャビネット20の内部が外側に露呈しないように覆うための部材であり、このメインドア42の略中央には、液晶ディスプレイ30が設けられている。
【0041】
液晶ディスプレイ30は、演出画像等を含むゲームに関する各種の画像を表示させるためのものである。プレーヤは、当該液晶ディスプレイ30に表示された各種の画像を視認しながらゲームを進めていく。この液晶ディスプレイ30は、透明液晶パネル34を備えている。この透明液晶パネル34は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であると共に、各種の画像を表示することが可能である。
【0042】
スロットマシン13はビデオリールにより構成されており、液晶ディスプレイ30に5個の仮想リールを表示させる。なお、ビデオリールとは、メカニカルリールの代わりに、液晶ディスプレイ30上に画像のリールを表示させるものである。スロットマシン13は、ベーシックゲームに必要な複数種類のシンボルとして、「BONUS」、「WILD」、「TREASURE BOX」、「GOLDEN MASK」、「HOLY CUP」、「COMPASS&MAP」、「SNAKE」、「A」、「K」、「Q」、「J」、「10」の各シンボルをリールが回転しているかのような画像と共に表示する。
【0043】
液晶ディスプレイ30の下方には、略水平の操作部21が設けられている。この操作部21の右側には、スロットマシン13内にコインを投入するためのコイン投入口22が設けられている。他方、操作部21の左側には、後述する9本の賞を付与するためのラインL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9のいずれを有効化するかを決定し当該有効化された賞を付与するためのライン(以下、単に「ウィニングライン」又は「有効ライン」という)に対して賭けるゲーム媒体としてのコインの枚数を選択するためのBETスイッチ23、及び1つ前のゲームにおいて上記ウィニングラインに対して賭けたコインの枚数を変更せずに再びゲームを行うためのスピン・リピート・ベットスイッチ24が設けられている。これらのBETスイッチ23又はスピン・リピート・ベットスイッチ24を押圧操作することで、当該操作に応じて上記ウィニングラインに対する賭けコインの枚数が決定される。
【0044】
上記操作部21において、BETスイッチ23の左側には、1ゲームごとにプレーヤのベーシックゲームの開始操作を受け付けるスタートスイッチ25が設けられている。このスタートスイッチ25及びスピン・リピート・ベットスイッチ24のうちのいずれか一方に対する押圧操作がゲームの開始のトリガーとなり、上記の5個のビデオリール3A〜3Eの回転が開始される。
【0045】
他方、上記操作部21において、コイン投入口22の近傍には、キャッシュアウトスイッチ26が設けられている。プレーヤがキャッシュアウトスイッチ26を押圧操作したときには、投入されているコインがメインドア42の正面下部に開口されたコイン払出口27から払出され、この払出されたコインは、コイントレイ28に溜められる。このコイントレイ28の上方であって、コイン払出口27を挟んだ左右両側には、キャビネット20の内部に収納されたスピーカ41(図4参照)から発せられた効果音をキャビネット20の外部へ伝播するための透音口29が設けられている。
【0046】
図3は、スロットマシン13の表示領域を拡大して示すものである。スロットマシン13の液晶ディスプレイ30は、正面パネル31及びこの正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34を備えている。正面パネル31は、透明な表示面31a及び絵柄が形成された絵柄形成領域31bを含んで構成される。正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34に表示された画像情報は、当該正面パネル31の表示面31aを介して視認することができる。なお、スロットマシン13がビデオリールで構成される場合には、透明液晶パネル34を非透明状態にして画像のリールを表示させてもよいし、透明液晶パネル34ではなく、単なる液晶パネルを使用してもよい。
【0047】
液晶ディスプレイ30の左側の背面側には、ペイアウト数表示部48、クレジット数表示部49及びBET数表示部50の各種の表示部が設けられている。なお、正面パネル31の絵柄形成領域31bは、上記各種表示部48〜50の前方を覆う部分が透明であり、当該各種表示部48〜50の表示内容が視認可能である。
【0048】
本スロットマシン13は、図3に示すように9本の賞を付与するためのラインL1〜L9を有している。これらの各賞を付与するためのラインL1〜L9は、5個のビデオリールが停止したときに、各ビデオリール3A〜3Eの1つのシンボルを通過するように延びている。
【0049】
上記のBETスイッチ23を1回押すと、例えば、第3の賞を付与するためのラインL3、第5の賞を付与するためのラインL5及び第7の賞を付与するためのラインL7が有効化されると共に1枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0050】
上記のBETスイッチ23を2回押すと、上記の3ラインに加えて、例えば、第1の賞を付与するためのラインL1、第4の賞を付与するためのラインL4及び第8の賞を付与するためのラインL8が有効化されると共に2枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0051】
上記のBETスイッチ23を3回押すと、上記の6ラインに加えて、例えば、第2の賞を付与するためのラインL2、第6の賞を付与するためのラインL6及び第9の賞を付与するためのラインL9が有効化されると共に3枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0052】
ペイアウト数表示部48は、賞を付与するためのコンビネーションがウィニングラインに沿って成立した時のコインのペイアウト数を表示するためのものである。クレジット数表示部49は、本スロットマシン13にストアーされているコインのクレジット数を表示するためのものである。BET数表示部50は、上記ウィニングラインに対する賭けコインの枚数であるBET数を表示するためのものである。当該各種表示部48〜50は、7セグメント表示器を含んで構成される。代替的に、各種表示部48〜50を透明液晶パネル34上に画像表示するようにしても構わない。
【0053】
図4は、ビデオリールを有するスロットマシン13のコントローラ100の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、スロットマシン13のコントローラ100は、マイクロコンピュータであって、インターフェイス回路群102、入出力バス104、CPU106、ROM108、RAM110、通信用インターフェイス回路111、乱数発生器112、スピーカ駆動回路122、ホッパー駆動回路124、表示部駆動回路128及び表示/入力コントローラ140を備えている。
【0054】
インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されており、この入出力バス104は、CPU106に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0055】
インターフェイス回路群102には、スタートスイッチ25が接続されている。このスタートスイッチ25から出力された始動信号は、インターフェイス回路群102において所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0056】
インターフェイス回路群102には、BETスイッチ23、スピン・リピート・ベットスイッチ24及びキャッシュアウトスイッチ26も接続されている。これらのスイッチ23、24、26から出力された各スイッチング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0057】
インターフェイス回路群102には、コインセンサ43も接続されている。コインセンサ43は、コイン投入口22に投入されたコインを検出するためのセンサであって、コイン投入口22に関連して設けられている。このコインセンサ43から出力されたセンシング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0058】
入出力バス104には、ROM108及びRAM110が接続されている。
【0059】
CPU106は、スタートスイッチ25によりベーシックゲームのスタート操作が受け付けられたことを契機として、ベーシックゲームプログラムを読み出してベーシックゲームを実行する。ベーシックゲームプログラムは、表示/入力コントローラ140を介して液晶ディスプレイ30に5個のビデオリールのシンボルのスクロールを開始させる表示を行い、その後5個のビデオリールを停止させる表示を行うことによって5個のビデオリールのシンボルの再配置をさせ、そのときの停止したシンボルのコンビネーションがウィニングラインに示されており、かつ、賞を付与する特定のコンビネーションを示す場合には、その賞を付与する特定のコンビネーションに応じたコインを払い出すようにプログラミングされている。
【0060】
ROM108には、本スロットマシン13を統括してコントロールするコントロールプログラム、図8及び図11に示すルーチンを実行するためのプログラム(以下、「ルーチン実行プログラム」とする)、コントロールプログラムを実行するための初期データ、及び決定処理において使用される種々のデータテーブルが格納されている。なお、ルーチン実行プログラムには、上記ベーシックゲームプログラム等が含まれている。RAM110は、上記コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値等を一時的に記憶する。
【0061】
入出力バス104には、通信用インターフェイス回路111も接続されている。この通信用インターフェイス回路111は、公衆電話回線網やLAN等を含む各種の通信回線網を介して、サーバ等との通信をするための回路である。
【0062】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生器112も接続されている。この乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば、「0」〜「65535(2の16乗−1)」に含まれる乱数を発生する。代替的に、CPU106の演算処理により乱数を発するように構成しても構わない。
【0063】
入出力バス104には、上記各種表示部48〜50を駆動するための表示部駆動回路128も接続されている。CPU106は、所定の事象が発生することに応じて、表示部駆動回路128を介して、上記各種表示部48〜50の動作をコントロールする。
【0064】
入出力バス104には、スピーカ41を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されている。CPU106は、ROM108に記憶されている音データを読み出し、入出力バス104を介して、当該読み出した音データをスピーカ駆動回路122に送信する。これにより、スピーカ41から所定の効果音が発せられる。
【0065】
入出力バス104には、ホッパー44を駆動するためのホッパー駆動回路124も接続されている。CPU106は、キャッシュアウトスイッチ26からのキャッシュアウト信号が入力されると、入出力バス104を介して、駆動信号をホッパー駆動回路124に出力する。これにより、ホッパー44は、RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたその時点におけるクレジットの残数分に相当するコインを払い出す。
【0066】
入出力バス104には、表示/入力コントローラ140も接続されている。CPU106は、ゲームの状態及びゲームの結果に応じた画像表示命令を生成し、入出力バス104を介して、当該生成した画像表示命令を表示/入力コントローラ140に出力する。CPU106からの画像表示命令が入力されると、表示/入力コントローラ140は、当該入力された画像表示命令に基づき液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を生成し、この生成した駆動信号を液晶ディスプレイ30に出力する。これにより、液晶ディスプレイ30の透明液晶パネル34上には、所定の画像が表示される。表示/入力コントローラ140は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル32が入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス104を介してCPU106に送信する。
【0067】
図5は、スロットマシン13の表示/入力コントローラ140の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン13の表示/入力コントローラ140は、画像表示処理及びタッチパネル32からの入力コントロールを行うサブマイクロコンピュータであって、インターフェイス回路142、入出力バス144、CPU146、ROM148、RAM150、VDP152、ビデオRAM154、画像データ用ROM156、駆動回路158及びタッチパネルコントロール回路160を備えている。
【0068】
インターフェイス回路142は、入出力バス144に接続されている。上記コントローラ100側のCPU106から出力された画像表示命令は、インターフェイス回路142を介して入出力バス144に供給される。この入出力バス144は、CPU146に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0069】
入出力バス144には、ROM148及びRAM150が接続されている。ROM148には、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に基づいて、液晶ディスプレイ30に供給する駆動信号を生成するための表示コントロールプログラムが格納されている。他方、RAM150には、上記表示コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値が格納されている。
【0070】
入出力バス144には、VDP152も接続されている。このVDP152は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路及びパレット回路等を含み、液晶ディスプレイ30に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる処理装置である。VDP152には、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じた画像データを記憶するためのビデオRAM154、及び上記の演出画像データ等を含む各種の画像データを記憶している画像データ用ROM156が接続されている。さらに、VDP152には、液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路158も接続されている。
【0071】
上記CPU146は、ROM148に記憶されている表示コントロールプログラムを読み出して実行することにより、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じて液晶ディスプレイ30に表示する画像データをビデオRAM154に記憶させる。この画像表示命令には、上記演出画像の表示命令等を含む各種の画像表示命令が含まれている。
【0072】
画像データ用ROM156は、上記演出画像のデータ等を含む各種の画像データを記憶している。
【0073】
タッチパネルコントロール回路160は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル32が入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス144を介してCPU106に送信する。
【0074】
図6は、各ビデオリール3A〜3Eに表わされたシンボルが21個配列されたシンボル列が示されている。なお、第1ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Aに、第2ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Bに、第3ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Cに、第4ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Dに、第5ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Eに、夫々対応している。
【0075】
図6を参照して、ビデオリール3A〜3Eの各シンボルには、「00」〜「20」のコード番号が付され、これらのコード番号は、テーブル化されてデータテーブルとして上述のROM108(図4)に格納(記憶)されている。
【0076】
各ビデオリール3A〜3E上には、「ボーナス」シンボル(シンボル61)(以下、「ボーナス」と略記する)、「ワイルド」シンボル(シンボル62)(以下、「ワイルド」と略記する)、「宝箱」シンボル(シンボル63)(以下、「宝箱」と略記する)、「黄金の仮面」シンボル(シンボル64)(以下、「黄金の仮面」と略記する)、「聖杯」シンボル(シンボル65)(以下、「聖杯」と略記する)、「コンパスと地図」シンボル(シンボル66)(以下、「コンパスと地図」と略記する)、「ヘビ」シンボル(シンボル67)(以下、「ヘビ」と略記する)、「エース」シンボル(シンボル68)(以下、「エース」と略記する)、「キング」シンボル(シンボル69)(以下、「キング」と略記する)、「クイーン」シンボル(シンボル70)(以下、「クイーン」と略記する)、「ジャック」シンボル(シンボル71)(以下、「ジャック」と略記する)及び「10」シンボル(シンボル72)(以下、「10」と略記する)で構成されるシンボル列が表わされている。各ビデオリール3A〜3Eのシンボル列は、当該リール3A〜3Eが順方向に回転される映像を表示することによって図8の矢印方向に(上から下に向かって)移動する映像を表示する。
【0077】
ここで、本実施の形態では、入賞役として、「ボーナス」、「ワイルド」、「ヘビ」、「宝箱」、「黄金の仮面」、「聖杯」、「コンパスと地図」、「エース」、「キング」、「クイーン」、「ジャック」及び「10」の各役が設けられている。役(役データ)は、基本的に、プレーヤに付与される利益(コインの払出枚数)と入賞シンボル組み合わせとが対応付けられた制御情報であり、各ビデオリール3A〜3Eの停止制御、ゲーム状態の切り換え(移行)、及びコインの付与等に用いられる制御情報である。
【0078】
図7に示すのはシンボル配置テーブルである。このシンボル配置テーブルでは、上記のシンボル列を構成する各シンボルの位置を示すコード番号に各ビデオリール3A〜3Eの各シンボルを対応付けて登録されている。なお、第1〜第5ビデオリールは、夫々ビデオリール3A〜3Eに対応している。換言すると、シンボル配置テーブルは、ビデオリール3A〜3Eのシンボル位置(コード番号)に対応するシンボルの情報を備えている。
【0079】
図8は、ゲームマシン13のコントローラ100によって実行される、ゲームマシン13における処理動作の流れを示すフローチャートである。これは、予め実行されている、ゲームマシン13のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行される。
【0080】
以下においては、ゲームマシン13は予め起動されており、他方、上記コントローラ100側のCPU106において用いられる変数は所定の値に初期化されており、それによってゲームマシン13が定常動作しているものとする。
【0081】
まず、上記のコントローラ100側のCPU106は、プレーヤが投入したコインの残数であるクレジットが残っているか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、CPU106は、RAM110に記憶されたクレジット数Cを読み出し、この読み出したクレジット数Cに基づいて処理を行う。クレジット数Cが「0」である場合(ステップS1の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、ゲームを開始することができないので、何ら処理を行うことなく本ルーチンを終了させる。他方、クレジット数Cが「1」以上である場合(ステップS1の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、クレジットが残っていると判断し、処理をステップS2に移す。
【0082】
ステップS2に移行すると、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24の押圧操作が行われたか否かを判断する。スピン・リピート・ベットスイッチ24が押され、これに伴って当該スピン・リピート・ベットスイッチ24からの操作信号が入力された場合(ステップS2の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、処理をステップS13に移す。他方、所定時間が経過してもスピン・リピート・ベットスイッチ24からの操作信号が入力されない場合(ステップS2の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押されていないと判断し、処理をステップS3に移す。
【0083】
ステップS3に移行すると、ゲーム条件を設定する。具体的には、CPU106は、BETスイッチ23の操作に基づいて、本ゲームでのウィニングラインに対して賭けるコインの枚数を決定する。このとき、CPU106は、BETスイッチ23の操作が行われたことによって発せられた操作信号を受信し、この受信した操作信号を受信した回数に基づいて、ウィニングラインに関するBET数をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれたクレジット数Cを読み出し、この読み出したクレジット数Cから上記BET数を加えた総BET数を減算し、この減算した値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。その後、CPU106は、処理をステップS4に移す。
【0084】
ステップS4に移行すると、CPU106は、スタートスイッチ25がONであるか否かを判断することにより、スタートスイッチ25が操作されるのを待つ。スタートスイッチ25が操作され、これに伴って当該スタートスイッチ25からの操作信号が入力された場合(ステップS4の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、スタートスイッチ25が操作されたと判断し、処理をステップS5に移す。
【0085】
他方、ステップS13に移行すると、CPU106は、クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数の値以上であるか否かを判断する。換言すると、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押圧操作されたことによりゲームを開始できるか否かを判断する。具体的には、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押され、これに伴って当該スイッチ24から操作信号が入力されると、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれたクレジット数C及び前回のゲームでのウィニングラインL1〜L9に関するBET数を読み出し、この読み出したクレジット数C及びBET数の双方の関係に基づいて、当該クレジット数Cの値が前回のゲームでの総賭け数の値以上であるか否かに基づいて処理を行う。上記クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数の値未満であると判断した場合(ステップS13の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、ゲームを開始できないので、何ら処理を行うことなく本ルーチンを終了させる。他方、上記クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数以上であると判断した場合(ステップS13の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、当該クレジット数Cの値から前回のゲームにおける総賭け数の値を減算し、この減算した値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。その後、CPU106は、処理をステップS5に移す。
【0086】
ステップS5に移行すると、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行う。このシンボルコンビネーション決定処理の具体的な処理内容は、以下のとおりである。
【0087】
上記シンボルコンビネーション決定処理では、まず、CPU106は、上記ウィニングラインに沿った停止シンボルのコンビネーションを決定する。具体的には、CPU106は、乱数発生器112に対して乱数を発生させる旨の命令を発し、乱数発生器112により発生された所定の範囲の乱数(本実施の形態では「0」〜「65535」)を抽出する。CPU106は、この抽出した乱数をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。なお、本実施の形態においては、乱数は、上記CPU106の外部に設けられた乱数発生器112において発生されるが、この乱数発生器112を設けることなく、CPU106の演算処理により発生されるようにしても構わない。CPU106は、ROM108に記憶されたベーシックゲーム用乱数テーブル(図9参照)、及びベーシックゲーム用払出テーブル(図10参照)を読み出し、この読み出したベーシックゲーム用乱数テーブル、及びベーシックゲーム用払出テーブルをRAM110の所定のメモリ領域に格納する。なお、CPU106は、上記ベーシックゲーム用乱数テーブルに基づいてリールごとに停止表示をコントロールする。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたベーシックゲーム用乱数テーブル及びベーシックゲーム用払出テーブルを読み出し、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた乱数値をパラメータとして当該ベーシックゲーム用乱数テーブルを参照し、それによって上記ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションを決定する。このように、賞を付与する特定のコンビネーションを決定すると、CPU106は、この決定した賞を付与する特定のコンビネーションデータをRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた乱数値、及び賞を付与する特定のコンビネーションデータを読み出し、この読み出した乱数値、及び賞を付与する特定のコンビネーションデータに基づいて、停止表示すべき停止シンボルコンビネーションを決定する。このとき、ROM108に記憶されたシンボル配置テーブル(図7参照)は、CPU106によって読み出されてRAM110の所定のメモリ領域に格納されると共に参照される。CPU106は、上記決定した停止シンボルデータをRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。なお、代替的に、上記のベーシックゲーム用乱数テーブルを用いてリールごとに停止シンボルを決定するようにしても構わない。
【0088】
上記ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションを決定すると、CPU106は、当該ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションが賞を付与する特定のコンビネーションか否かを判別する。ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションが賞を付与する特定のコンビネーションである場合には、CPU106は、当該ウィニングラインに上記決定した賞を付与する特定のコンビネーションであるシンボルのコンビネーションに対応する賞を発生させるために、その賞を付与する特定のコンビネーションの種類を示す賞を付与することを示すフラグを有効化する。この有効化された賞を付与することを示すフラグは、CPU106によってRAM110所定のメモリ領域に記憶される。他方、ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションがその他のコンビネーション、すなわちハズレのコンビネーションである場合には、CPU106は、上記賞を付与することを示すフラグを有効化しない。その後、CPU106は、処理をステップS6に移す。
【0089】
ここで、図9に示すベーシックゲーム用乱数テーブルについて説明する。このベーシックゲーム用乱数テーブルでは、各シンボルごとに乱数の範囲及び当選確率が対応付けられて登録されている。シンボルコンビネーション決定処理において、例えば、「0」〜「65535」の乱数のうち「0」〜「299」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なベーシックゲームの結果としてボーナスを発生させることがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがボーナスの組み合わせとして決定される確率は、「300/65536」となる。他方、「0」〜「65535」の乱数のうち「10000」〜「65535」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なベーシックゲームの結果としてハズレを発生させることがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがハズレを示す組み合わせとして決定される確率は、「55536/65536」となる。
【0090】
さらに、図10に示すベーシックゲーム用払出テーブルについて説明する。このベーシックゲーム用払出テーブルでは、各シンボルに1ゲームでBETされたクレジット数ごとに払い出すべきコインの枚数が対応付けて登録されている。それゆえ、シンボルコンビネーションの判定時に、例えば、「ワイルド」が発生した場合には、BETクレジット数が「1」であると50枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「2」であると100枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「3」であると150枚のコインが払い出される。
【0091】
図8に戻って、ステップS6では、CPU106は、ビデオリール(スクロールライン)3A〜3Eの回転を開始させる画像の表示を行う。具体的には、CPU106は、上記RAM110に格納されたシンボル配置テーブルに基づいて、各ビデオリール3A〜3Eを順に又は同時に回転させる画像の表示を行う。
【0092】
ビデオリール3A〜3Eの回転を開始させる映像を表示すると、CPU106は、所定時間が経過するのを待つ(ステップS7)。所定時間が経過した時点(ステップ7の処理でYESと判断した時点)で、CPU106は、各ビデオリール3A〜3Eの回転を自動的に停止させる(ステップS8)。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた賞を付与する特定のコンビネーションに基づいて、上記ステップS5で決定した賞を付与する特定のコンビネーションに対応する停止シンボルがプレーヤと視覚的にインタラクティブな関係を有する表示領域内に表示されるように、各ビデオリール3A〜3Eの回転の画像を順に又は同時に停止させる表示を行う。その後、CPU106は、処理をステップS9に移す。
【0093】
ステップS9に移行すると、CPU106は、ステップS5でのシンボルコンビネーション決定処理によって、所定のシンボルコンビネーションが成立するか否かを判断する。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたウィニングラインに関する賞を付与することを示すフラグの状態に基づいて判断する。賞を付与することを示すフラグが有効化されていない場合、つまり、賞を付与する特定のコンビネーションが「その他」である場合(ステップS9でNOと判断される場合)には、CPU106は、賞を付与する特定のコンビネーションが成立していないと判断し、本ルーチンを終了させる。他方、賞を付与することを示すフラグが有効化されている場合、つまり、賞を付与する特定のコンビネーションが上記の「その他」以外の場合(ステップS9の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、処理をステップS10に移す。
【0094】
ステップS10に移行すると、CPU106は、ステップS5でのシンボルコンビネーション決定処理によって、成立したシンボルコンビネーションが「ボーナス」か否かを判断する。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたウィニングラインに関する賞を付与することを示すフラグの状態に基づいて判断する。賞を付与することを示すフラグが有効化されている場合に、賞を付与する特定のコンビネーションが「ボーナス」の場合には、CPU106は、処理をステップS11に移し、「ボーナス」でない場合には、処理をステップS12に移す。
【0095】
ステップS11に移行すると、CPU106は、ボーナスゲーム処理(図11参照)を行う。このステップS11の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0096】
ステップS12に移行すると、CPU106は、上記賞を付与する特定のコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す。具体的には、CPU106は、ベーシックゲーム用払出テーブル(図10)を参照して、上記賞を付与する特定のコンビネーションに対応するコインのペイアウト数を算出する。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたクレジット数を読み出し、この読み出したクレジット数に上記算出したペイアウト数を加算し、この加算値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、当該記憶値をクレジット数表示部49に表示させる。その後、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0097】
[第1の実施形態]
図11を参照して、第1の実施形態であるボーナスゲーム処理1について説明する。
【0098】
ステップS21において、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行い、処理をステップS22に移す。このシンボルコンビネーション決定処理の具体的な処理内容は、図8において上述した、ステップS5とほぼ同様である。相違点は、CPU106が読み出すテーブルが、ROM108に記憶されたボーナスゲーム用乱数テーブル(図12参照)、及びボーナスゲーム用払出テーブル(図13参照)である点である。よって、相違点であるボーナスゲーム用乱数テーブル、及びボーナスゲーム用払出テーブルについて以下説明する。
【0099】
ここで、図12に示すボーナスゲーム用乱数テーブルについて説明する。このボーナスゲーム用乱数テーブルでは、各シンボルごとに乱数の範囲及び当選確率が対応付けられて登録されている。シンボルコンビネーション決定処理において、例えば、「0」〜「65535」の乱数のうち「3100」〜「3899」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なボーナスゲームの結果として、シンボルコンビネーションを「エース」と決定することがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがエースの組み合わせとして決定される確率は、「800/65536」となる。
【0100】
さらに、図13に示すボーナスゲーム用払出テーブルについて説明する。このボーナスゲーム用払出テーブルでは、各シンボルに1ゲームでBETされたクレジット数ごとに払い出すべきコインの枚数が対応付けて登録されている。それゆえ、シンボルコンビネーションの判定時に、例えば、「エース」が発生した場合には、BETクレジット数が「1」であると10枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「2」であると15枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「3」であると20枚のコインが払い出される。
【0101】
図11に戻って、ステップS22において、CPU106は、特定のシンボルを決定する処理を行う。具体的には、CPU106は、図14で後述する特定シンボル決定乱数テーブルを参照して、特定のシンボルを決定する。さらに、CPU106は当該決定した特定のシンボルのシンボルデータをRAM110の所定の領域に記憶する。
【0102】
ここで、図14に示す特定シンボル決定乱数テーブルについて説明する。この特定シンボル決定乱数テーブルは、CPU106が、特定のシンボルを決定する際に参照するテーブルである。例えば、乱数発生器112が発生した乱数が「33000」の場合には、乱数範囲「30000〜44999」に属するため、特定のシンボルは「聖杯」と決定される。
【0103】
図11に戻って、ステップS23において、CPU106は、スクロールライン回転開始処理を行い、処理をステップS24に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS6と同様である。
【0104】
図11に戻って、ステップS24において、CPU106は、所定時間が経過したか否かを判断し、経過した場合には、処理をステップS25に移し、経過していない場合には、処理をステップS24に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS7と同様である。
【0105】
図11に戻って、ステップS25において、CPU106は、スクロールライン回転停止処理を行い、処理をステップS26に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS8と同様である。
【0106】
ステップS26において、CPU106は、最初に停止する第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判断した場合には、処理をステップS27に移し、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS31に移す。
【0107】
さらに、CPU106は、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグをONにする。具体的には、CPU106は、RAM110の所定の記憶領域に記憶されている当該フラグの値をONにする。
【0108】
ステップS27において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置するか否かを決定する処理を行う。当該他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定した場合には、処理をステップS28に移し、当該他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置しないと決定した場合には、処理をステップS31に移す。具体的には、CPU106は、図15で後述する特定シンボル再配置決定乱数テーブルを参照して、特定のシンボルを再配置するか否かを決定する。なお、このステップS27の処理は、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルと、当該他のスクロールラインの表示窓に再配置されたシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合に実行される。
【0109】
ここで、図15に示す特定シンボル再配置決定乱数テーブルについて説明する。この特定シンボル再配置決定乱数テーブルは、CPU106が、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置するか否かを決定する際に参照するテーブルである。例えば、乱数発生器112が発生した乱数が「5000」の場合には、乱数範囲「0〜9999」に属するため、特定のシンボルを「再配置する」と決定される。
【0110】
図11に戻って、ステップS28において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定されたか否かを判断する。他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定された場合には、処理をステップS29に移し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置しないと決定された場合には、処理をステップS31に移す。
【0111】
ステップS29において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置する処理を行い、処理をステップS30に移す。具体的には、CPU106は、ビデオリール3A〜3Eのうち、当該他のスクロールラインに対応するビデオリールを再スクロールし、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボル(聖杯シンボル)を再配置する(図17参照)。
【0112】
なお、再スクロールを行うことで、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置せずに、他の全てのスクロールラインの表示窓に特定のシンボルを再配置するようにしてもよいし(図18参照)、特定のシンボルが所定数(例えば、3つなど)再配置されるようにしてもよい。
【0113】
ステップS30において、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。具体的には、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグがONである場合に、図13で上述したボーナスゲーム用払出テーブルを参照して、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。例えば、特定のシンボルが聖杯の場合には、60枚のクレジットを払い出す(ベットされたクレジット数が3枚の場合)。このステップS30の処理が終了すると、CPU106は本ルーチンを終了する。
【0114】
ステップS31において、CPU106は、所定のシンボルコンビネーションが成立した場合には、シンボルコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す。具体的には、CPU106は、ボーナスゲーム用払出テーブル(図13)を参照して、上記賞を付与する所定のコンビネーションに対応するコインのペイアウト数を算出する。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたクレジット数を読み出し、この読み出したクレジット数に上記算出したペイアウト数を加算し、この加算値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、当該記憶値をクレジット数表示部49に表示させる。その後、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0115】
図16は、演出画像の表示例を示す図である。図16によると、図11におけるステップS26において、特定のシンボル(聖杯シンボル65)が、最初に停止する第1スクロールライン(例えば、図3に示すビデオリール3A)の表示窓に再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0116】
図17は、演出画像の表示例を示す図である。図17によると、図11におけるステップS29において、図16で示した停止状態から、スクロールラインを再スクロールすることで、有効ラインL5上に特定のシンボル(聖杯シンボル)が再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0117】
なお、第1の実施形態においては、再スクロールを行うことで、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボル(聖杯シンボル65)を再配置することについて説明したが、これに限られず、図18に示すように、再スクロールを行うことで、特定のシンボル(聖杯シンボル65)を全てのスクロールラインの表示窓に再配置するようにしてもよい。また、特定のシンボルが所定数(例えば、3つなど)再配置されるようにしてもよい(図示せず)。
【0118】
[第2の実施形態]
図19を参照して、第2の実施形態であるボーナスゲーム処理2について説明する。
【0119】
ステップS41において、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行い、処理をステップS42に移す。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS21と同様である。
【0120】
図19に戻って、ステップS42において、CPU106は、特定のシンボルを決定する処理を行う。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS22と同様である。
【0121】
図19に戻って、ステップS43において、CPU106は、スクロールライン回転開始処理を行い、処理をステップS44に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS6と同様である。
【0122】
図19に戻って、ステップS44において、CPU106は、所定時間が経過したか否かを判断し、経過した場合には、処理をステップS45に移し、経過していない場合には、処理をステップS44に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS7と同様である。
【0123】
図19に戻って、ステップS45において、CPU106は、スクロールライン回転停止処理を行い、処理をステップS46に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS8と同様である。
【0124】
図19に戻って、ステップS46において、CPU106は、最初に停止する第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判断した場合には、処理をステップS47に移し、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS50に移す。
【0125】
ステップS47において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、処理をステップS48に移し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS50に移す。
【0126】
さらに、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグをONにする。具体的には、CPU106は、RAM110の所定の記憶領域に記憶されている当該フラグの値をONにする。
【0127】
ステップS48において、CPU106は、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボルを再配置する処理を行い、処理をステップS49に移す。具体的には、CPU106は、ビデオリール3A〜3Eのうち、上述した他のスクロールラインに対応するビデオリールを再スクロールし、当該有効ライン上に特定のシンボルを再配置するように、当該ビデオリールの再スクロールを停止する。
【0128】
ステップS49において、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS30と同様である。このステップS49の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0129】
図19に戻って、ステップS50において、CPU106は、所定のシンボルコンビネーションが成立した場合には、シンボルコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す具体的な処理内容は、図11において上述したステップS31と同様である。このステップS50の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0130】
図20は、演出画像の表示例を示す図である。図20によると、特定のシンボル(聖杯シンボル)が、最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置され、かつ、他のスクロールラインの表示窓に再配置された場合には、表示された特定のシンボル(聖杯シンボル)を結ぶラインを有効ラインとして表示した様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0131】
図21は、演出画像の表示例を示す図である。図21によると、図19におけるステップS48において、図20で示した停止状態から、スクロールラインを再スクロールすることで、有効ラインL5上に特定のシンボル(聖杯シンボル)が再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0132】
なお、本実施形態においては、特定のシンボルを聖杯シンボルとした例について説明したが、これに限られず、他のシンボル(例えば、エース等)としてもよい。
【0133】
また、本実施形態においては、本発明をビデオリールスロットマシンに適用した例について説明したが、これに限られず、メカニカルリールスロットマシンにも適用してもよい。
【0134】
また、本実施形態においては、本発明を、停止ボタンを備えないで、リールが回転した後にその回転が自動的に停止するスロットマシン(いわゆる、カジノ機)に適用した例について説明したが、これに限られず、停止ボタンを備え、停止ボタンの目押し順序に応じてリールを順次停止させるスロットマシン(いわゆる、パチスロ機)にも適用してもよい。
【0135】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるゲームの流れを説明するフローである。
【図2】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。
【図3】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの表示領域を拡大して示す拡大正面図である。
【図4】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンのコントローラを示すブロック図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの表示/入力コントローラのブロック図である。
【図6】本発明の好適な実施形態に係る各ビデオリールに表わされたシンボル列を示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態に係るシンボル配置テーブルを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるベーシックゲーム処理のフローを示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態に係るベーシックゲーム用乱数テーブルを示した図である。
【図10】本発明の好適な実施形態に係るベーシックゲーム用払出テーブルを示した図である。
【図11】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるボーナスゲーム処理1のフローを示す図である。
【図12】本発明の好適な実施形態に係るボーナスゲーム用乱数テーブルを示した図である。
【図13】本発明の好適な実施形態に係るボーナスゲーム用払出テーブルを示した図である。
【図14】本発明の好適な実施形態に係る特定シンボル決定乱数テーブルを示した図である。
【図15】本発明の好適な実施形態に係る特定シンボル再配置決定乱数テーブルを示した図である。
【図16】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図17】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図18】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図19】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるボーナスゲーム処理2のフローを示す図である。
【図20】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図21】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【符号の説明】
【0137】
13 スロットマシン
23 BETスイッチ
25 スタートスイッチ
26 キャッシュアウトスイッチ
30 液晶ディスプレイ
31a 表示面
32 タッチパネル
106 CPU
112 乱数発生器
146 CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、再配置されるシンボルをゲームごとに決定するゲーミングマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技機の一種であるスロットマシンは、コイン等の遊技媒体を遊技機に投入することによってゲームが開始され、シンボル列を遊技機の所定の領域において変動表示すると共に所定時間経過後に停止表示させ、その停止したシンボルのコンビネーションに基づいて賞が付与されるように構成されている。そして、賞を付与するコンビネーションが成立しているか否かは、予め設定されたウィニングライン上に沿って同一種類のシンボル(例えば、「CHERRY」や「7」)が所定数配置されたか否かによって判定されるのが一般である。また、ウィニングライン上に再配置されたシンボルのコンビネーションが、予め定められたウィニングシンボルのコンビネーションである場合に賞を付与するスロットマシンが開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】米国特許第6093102号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ウィニングライン上に再配置されたシンボルのコンビネーションが、予め定められたウィニングシンボルのコンビネーションでない場合には、賞が付与されず、プレーヤに再チャンスが与えられることがない。
【0004】
本発明は、さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る第1の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、ゲームをスタートする入力デバイスと、(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、(b)当該所定のゲーム状態で、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0006】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0007】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に、特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなるように再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0008】
その結果、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0009】
本発明に係る第2の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0010】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0011】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0012】
その結果、特定のシンボルは、所定のゲーム状態において決定されるので、プレーヤは、どのシンボルが再配置されると特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得できるのか予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0013】
本発明に係る第3の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、(g)当該再スクロールを停止し、(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0014】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルを、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置するために、他のスクロールラインを再スクロールし、当該再スクロールを停止したことに応じて、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0015】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、当該特定のシンボルが第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置されるように他のスクロールラインの再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0016】
その結果、特定のシンボルは、所定のゲーム状態において決定されるので、プレーヤは有効ラインに再配置されるように制御されるシンボルを予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0017】
本発明に係る第4の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0018】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、所定のゲーム状態に移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0019】
これにより、所定のゲーム状態において、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインが有効ラインとして表示され、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0020】
本発明に係る第5の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、ゲームをスタートする入力デバイスと、(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立するとボーナスゲームに移行させ、(b)当該ボーナスゲームで、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0021】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0022】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置されたことを契機とし、他のスクロールラインの表示窓に、特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなるように再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0023】
その結果、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0024】
本発明に係る第6の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0025】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0026】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0027】
その結果、特定のシンボルは、ボーナスゲームにおいて決定されるので、プレーヤは、どのシンボルが再配置されると特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得できるのか予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0028】
本発明に係る第7の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、(g)当該再スクロールを停止し、(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0029】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルを、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置するために、他のスクロールラインを再スクロールし、当該再スクロールを停止したことに応じて、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0030】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、当該特定のシンボルが第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置されるように他のスクロールラインの再スクロールが行われ、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【0031】
その結果、特定のシンボルは、ボーナスゲームにおいて決定されるので、プレーヤは有効ラインに再配置されるように制御されるシンボルを予測することができない。従って、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0032】
本発明に係る第8の態様によれば、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、(a)ゲームをスタートし、(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0033】
上記構成を有するゲーミングマシンによれば、ボーナスゲームに移行した場合に、特定のシンボルデータを決定し、複数種類のシンボルを、複数のスクロールラインごとにスクロールし、特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。
【0034】
これにより、ボーナスゲームにおいて、特定のシンボルが決定され、特定のシンボルが複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールライン上の表示窓に再配置され、かつ他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された場合には、複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置を結ぶラインが有効ラインとして表示され、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を獲得することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立しなかった場合であっても、再スクロールが行われ、特定のシンボルによるウィニングコンビネーションが成立するため、結果的に、プレーヤに再チャンスが与えられたことになる。よって、プレーヤは、さらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0037】
本発明に係るスロットマシン13は、複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示する液晶ディスプレイ30と、前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するRAM110と、ゲームをスタートするスタートスイッチ25と、を備え、CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、当該所定のゲーム状態で、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する。
【0038】
具体的には、詳細については後述するが、図1に示す様に、CPU106は、スタートスイッチ25によってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ(ステップS100)、当該所定のゲーム状態で、複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し(ステップS200)、第1スクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし(ステップS300においてYESと判定)、第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルとは異なる複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、他のスクロールラインを再スクロールして第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行する(ステップS400)。
【0039】
図2は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン13を示す斜視図である。スロットマシン13は、キャビネット20及びメインドア42を備えている。キャビネット20は、プレーヤに臨む面が開放されている。このキャビネット20内には、本スロットマシン13を電気的にコントロールするためのコントローラ100(図4参照)、並びにコイン(ゲーム媒体)の投入、貯留及び払出をコントロールするためのホッパー44(図4参照)等を含む各種の構成部材が設けられている。ゲーム媒体としては、コインに限るものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー又はこれらに相当する電子的な有価情報(クレジット)を挙げることができる。
【0040】
メインドア42は、キャビネット20の内部が外側に露呈しないように覆うための部材であり、このメインドア42の略中央には、液晶ディスプレイ30が設けられている。
【0041】
液晶ディスプレイ30は、演出画像等を含むゲームに関する各種の画像を表示させるためのものである。プレーヤは、当該液晶ディスプレイ30に表示された各種の画像を視認しながらゲームを進めていく。この液晶ディスプレイ30は、透明液晶パネル34を備えている。この透明液晶パネル34は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であると共に、各種の画像を表示することが可能である。
【0042】
スロットマシン13はビデオリールにより構成されており、液晶ディスプレイ30に5個の仮想リールを表示させる。なお、ビデオリールとは、メカニカルリールの代わりに、液晶ディスプレイ30上に画像のリールを表示させるものである。スロットマシン13は、ベーシックゲームに必要な複数種類のシンボルとして、「BONUS」、「WILD」、「TREASURE BOX」、「GOLDEN MASK」、「HOLY CUP」、「COMPASS&MAP」、「SNAKE」、「A」、「K」、「Q」、「J」、「10」の各シンボルをリールが回転しているかのような画像と共に表示する。
【0043】
液晶ディスプレイ30の下方には、略水平の操作部21が設けられている。この操作部21の右側には、スロットマシン13内にコインを投入するためのコイン投入口22が設けられている。他方、操作部21の左側には、後述する9本の賞を付与するためのラインL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9のいずれを有効化するかを決定し当該有効化された賞を付与するためのライン(以下、単に「ウィニングライン」又は「有効ライン」という)に対して賭けるゲーム媒体としてのコインの枚数を選択するためのBETスイッチ23、及び1つ前のゲームにおいて上記ウィニングラインに対して賭けたコインの枚数を変更せずに再びゲームを行うためのスピン・リピート・ベットスイッチ24が設けられている。これらのBETスイッチ23又はスピン・リピート・ベットスイッチ24を押圧操作することで、当該操作に応じて上記ウィニングラインに対する賭けコインの枚数が決定される。
【0044】
上記操作部21において、BETスイッチ23の左側には、1ゲームごとにプレーヤのベーシックゲームの開始操作を受け付けるスタートスイッチ25が設けられている。このスタートスイッチ25及びスピン・リピート・ベットスイッチ24のうちのいずれか一方に対する押圧操作がゲームの開始のトリガーとなり、上記の5個のビデオリール3A〜3Eの回転が開始される。
【0045】
他方、上記操作部21において、コイン投入口22の近傍には、キャッシュアウトスイッチ26が設けられている。プレーヤがキャッシュアウトスイッチ26を押圧操作したときには、投入されているコインがメインドア42の正面下部に開口されたコイン払出口27から払出され、この払出されたコインは、コイントレイ28に溜められる。このコイントレイ28の上方であって、コイン払出口27を挟んだ左右両側には、キャビネット20の内部に収納されたスピーカ41(図4参照)から発せられた効果音をキャビネット20の外部へ伝播するための透音口29が設けられている。
【0046】
図3は、スロットマシン13の表示領域を拡大して示すものである。スロットマシン13の液晶ディスプレイ30は、正面パネル31及びこの正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34を備えている。正面パネル31は、透明な表示面31a及び絵柄が形成された絵柄形成領域31bを含んで構成される。正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34に表示された画像情報は、当該正面パネル31の表示面31aを介して視認することができる。なお、スロットマシン13がビデオリールで構成される場合には、透明液晶パネル34を非透明状態にして画像のリールを表示させてもよいし、透明液晶パネル34ではなく、単なる液晶パネルを使用してもよい。
【0047】
液晶ディスプレイ30の左側の背面側には、ペイアウト数表示部48、クレジット数表示部49及びBET数表示部50の各種の表示部が設けられている。なお、正面パネル31の絵柄形成領域31bは、上記各種表示部48〜50の前方を覆う部分が透明であり、当該各種表示部48〜50の表示内容が視認可能である。
【0048】
本スロットマシン13は、図3に示すように9本の賞を付与するためのラインL1〜L9を有している。これらの各賞を付与するためのラインL1〜L9は、5個のビデオリールが停止したときに、各ビデオリール3A〜3Eの1つのシンボルを通過するように延びている。
【0049】
上記のBETスイッチ23を1回押すと、例えば、第3の賞を付与するためのラインL3、第5の賞を付与するためのラインL5及び第7の賞を付与するためのラインL7が有効化されると共に1枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0050】
上記のBETスイッチ23を2回押すと、上記の3ラインに加えて、例えば、第1の賞を付与するためのラインL1、第4の賞を付与するためのラインL4及び第8の賞を付与するためのラインL8が有効化されると共に2枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0051】
上記のBETスイッチ23を3回押すと、上記の6ラインに加えて、例えば、第2の賞を付与するためのラインL2、第6の賞を付与するためのラインL6及び第9の賞を付与するためのラインL9が有効化されると共に3枚のコインがクレジットメダルとして取り込まれる。
【0052】
ペイアウト数表示部48は、賞を付与するためのコンビネーションがウィニングラインに沿って成立した時のコインのペイアウト数を表示するためのものである。クレジット数表示部49は、本スロットマシン13にストアーされているコインのクレジット数を表示するためのものである。BET数表示部50は、上記ウィニングラインに対する賭けコインの枚数であるBET数を表示するためのものである。当該各種表示部48〜50は、7セグメント表示器を含んで構成される。代替的に、各種表示部48〜50を透明液晶パネル34上に画像表示するようにしても構わない。
【0053】
図4は、ビデオリールを有するスロットマシン13のコントローラ100の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、スロットマシン13のコントローラ100は、マイクロコンピュータであって、インターフェイス回路群102、入出力バス104、CPU106、ROM108、RAM110、通信用インターフェイス回路111、乱数発生器112、スピーカ駆動回路122、ホッパー駆動回路124、表示部駆動回路128及び表示/入力コントローラ140を備えている。
【0054】
インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されており、この入出力バス104は、CPU106に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0055】
インターフェイス回路群102には、スタートスイッチ25が接続されている。このスタートスイッチ25から出力された始動信号は、インターフェイス回路群102において所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0056】
インターフェイス回路群102には、BETスイッチ23、スピン・リピート・ベットスイッチ24及びキャッシュアウトスイッチ26も接続されている。これらのスイッチ23、24、26から出力された各スイッチング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0057】
インターフェイス回路群102には、コインセンサ43も接続されている。コインセンサ43は、コイン投入口22に投入されたコインを検出するためのセンサであって、コイン投入口22に関連して設けられている。このコインセンサ43から出力されたセンシング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0058】
入出力バス104には、ROM108及びRAM110が接続されている。
【0059】
CPU106は、スタートスイッチ25によりベーシックゲームのスタート操作が受け付けられたことを契機として、ベーシックゲームプログラムを読み出してベーシックゲームを実行する。ベーシックゲームプログラムは、表示/入力コントローラ140を介して液晶ディスプレイ30に5個のビデオリールのシンボルのスクロールを開始させる表示を行い、その後5個のビデオリールを停止させる表示を行うことによって5個のビデオリールのシンボルの再配置をさせ、そのときの停止したシンボルのコンビネーションがウィニングラインに示されており、かつ、賞を付与する特定のコンビネーションを示す場合には、その賞を付与する特定のコンビネーションに応じたコインを払い出すようにプログラミングされている。
【0060】
ROM108には、本スロットマシン13を統括してコントロールするコントロールプログラム、図8及び図11に示すルーチンを実行するためのプログラム(以下、「ルーチン実行プログラム」とする)、コントロールプログラムを実行するための初期データ、及び決定処理において使用される種々のデータテーブルが格納されている。なお、ルーチン実行プログラムには、上記ベーシックゲームプログラム等が含まれている。RAM110は、上記コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値等を一時的に記憶する。
【0061】
入出力バス104には、通信用インターフェイス回路111も接続されている。この通信用インターフェイス回路111は、公衆電話回線網やLAN等を含む各種の通信回線網を介して、サーバ等との通信をするための回路である。
【0062】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生器112も接続されている。この乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば、「0」〜「65535(2の16乗−1)」に含まれる乱数を発生する。代替的に、CPU106の演算処理により乱数を発するように構成しても構わない。
【0063】
入出力バス104には、上記各種表示部48〜50を駆動するための表示部駆動回路128も接続されている。CPU106は、所定の事象が発生することに応じて、表示部駆動回路128を介して、上記各種表示部48〜50の動作をコントロールする。
【0064】
入出力バス104には、スピーカ41を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されている。CPU106は、ROM108に記憶されている音データを読み出し、入出力バス104を介して、当該読み出した音データをスピーカ駆動回路122に送信する。これにより、スピーカ41から所定の効果音が発せられる。
【0065】
入出力バス104には、ホッパー44を駆動するためのホッパー駆動回路124も接続されている。CPU106は、キャッシュアウトスイッチ26からのキャッシュアウト信号が入力されると、入出力バス104を介して、駆動信号をホッパー駆動回路124に出力する。これにより、ホッパー44は、RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたその時点におけるクレジットの残数分に相当するコインを払い出す。
【0066】
入出力バス104には、表示/入力コントローラ140も接続されている。CPU106は、ゲームの状態及びゲームの結果に応じた画像表示命令を生成し、入出力バス104を介して、当該生成した画像表示命令を表示/入力コントローラ140に出力する。CPU106からの画像表示命令が入力されると、表示/入力コントローラ140は、当該入力された画像表示命令に基づき液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を生成し、この生成した駆動信号を液晶ディスプレイ30に出力する。これにより、液晶ディスプレイ30の透明液晶パネル34上には、所定の画像が表示される。表示/入力コントローラ140は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル32が入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス104を介してCPU106に送信する。
【0067】
図5は、スロットマシン13の表示/入力コントローラ140の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン13の表示/入力コントローラ140は、画像表示処理及びタッチパネル32からの入力コントロールを行うサブマイクロコンピュータであって、インターフェイス回路142、入出力バス144、CPU146、ROM148、RAM150、VDP152、ビデオRAM154、画像データ用ROM156、駆動回路158及びタッチパネルコントロール回路160を備えている。
【0068】
インターフェイス回路142は、入出力バス144に接続されている。上記コントローラ100側のCPU106から出力された画像表示命令は、インターフェイス回路142を介して入出力バス144に供給される。この入出力バス144は、CPU146に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0069】
入出力バス144には、ROM148及びRAM150が接続されている。ROM148には、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に基づいて、液晶ディスプレイ30に供給する駆動信号を生成するための表示コントロールプログラムが格納されている。他方、RAM150には、上記表示コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値が格納されている。
【0070】
入出力バス144には、VDP152も接続されている。このVDP152は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路及びパレット回路等を含み、液晶ディスプレイ30に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる処理装置である。VDP152には、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じた画像データを記憶するためのビデオRAM154、及び上記の演出画像データ等を含む各種の画像データを記憶している画像データ用ROM156が接続されている。さらに、VDP152には、液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路158も接続されている。
【0071】
上記CPU146は、ROM148に記憶されている表示コントロールプログラムを読み出して実行することにより、上記コントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じて液晶ディスプレイ30に表示する画像データをビデオRAM154に記憶させる。この画像表示命令には、上記演出画像の表示命令等を含む各種の画像表示命令が含まれている。
【0072】
画像データ用ROM156は、上記演出画像のデータ等を含む各種の画像データを記憶している。
【0073】
タッチパネルコントロール回路160は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル32が入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス144を介してCPU106に送信する。
【0074】
図6は、各ビデオリール3A〜3Eに表わされたシンボルが21個配列されたシンボル列が示されている。なお、第1ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Aに、第2ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Bに、第3ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Cに、第4ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Dに、第5ビデオリール用のシンボル列はビデオリール3Eに、夫々対応している。
【0075】
図6を参照して、ビデオリール3A〜3Eの各シンボルには、「00」〜「20」のコード番号が付され、これらのコード番号は、テーブル化されてデータテーブルとして上述のROM108(図4)に格納(記憶)されている。
【0076】
各ビデオリール3A〜3E上には、「ボーナス」シンボル(シンボル61)(以下、「ボーナス」と略記する)、「ワイルド」シンボル(シンボル62)(以下、「ワイルド」と略記する)、「宝箱」シンボル(シンボル63)(以下、「宝箱」と略記する)、「黄金の仮面」シンボル(シンボル64)(以下、「黄金の仮面」と略記する)、「聖杯」シンボル(シンボル65)(以下、「聖杯」と略記する)、「コンパスと地図」シンボル(シンボル66)(以下、「コンパスと地図」と略記する)、「ヘビ」シンボル(シンボル67)(以下、「ヘビ」と略記する)、「エース」シンボル(シンボル68)(以下、「エース」と略記する)、「キング」シンボル(シンボル69)(以下、「キング」と略記する)、「クイーン」シンボル(シンボル70)(以下、「クイーン」と略記する)、「ジャック」シンボル(シンボル71)(以下、「ジャック」と略記する)及び「10」シンボル(シンボル72)(以下、「10」と略記する)で構成されるシンボル列が表わされている。各ビデオリール3A〜3Eのシンボル列は、当該リール3A〜3Eが順方向に回転される映像を表示することによって図8の矢印方向に(上から下に向かって)移動する映像を表示する。
【0077】
ここで、本実施の形態では、入賞役として、「ボーナス」、「ワイルド」、「ヘビ」、「宝箱」、「黄金の仮面」、「聖杯」、「コンパスと地図」、「エース」、「キング」、「クイーン」、「ジャック」及び「10」の各役が設けられている。役(役データ)は、基本的に、プレーヤに付与される利益(コインの払出枚数)と入賞シンボル組み合わせとが対応付けられた制御情報であり、各ビデオリール3A〜3Eの停止制御、ゲーム状態の切り換え(移行)、及びコインの付与等に用いられる制御情報である。
【0078】
図7に示すのはシンボル配置テーブルである。このシンボル配置テーブルでは、上記のシンボル列を構成する各シンボルの位置を示すコード番号に各ビデオリール3A〜3Eの各シンボルを対応付けて登録されている。なお、第1〜第5ビデオリールは、夫々ビデオリール3A〜3Eに対応している。換言すると、シンボル配置テーブルは、ビデオリール3A〜3Eのシンボル位置(コード番号)に対応するシンボルの情報を備えている。
【0079】
図8は、ゲームマシン13のコントローラ100によって実行される、ゲームマシン13における処理動作の流れを示すフローチャートである。これは、予め実行されている、ゲームマシン13のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行される。
【0080】
以下においては、ゲームマシン13は予め起動されており、他方、上記コントローラ100側のCPU106において用いられる変数は所定の値に初期化されており、それによってゲームマシン13が定常動作しているものとする。
【0081】
まず、上記のコントローラ100側のCPU106は、プレーヤが投入したコインの残数であるクレジットが残っているか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、CPU106は、RAM110に記憶されたクレジット数Cを読み出し、この読み出したクレジット数Cに基づいて処理を行う。クレジット数Cが「0」である場合(ステップS1の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、ゲームを開始することができないので、何ら処理を行うことなく本ルーチンを終了させる。他方、クレジット数Cが「1」以上である場合(ステップS1の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、クレジットが残っていると判断し、処理をステップS2に移す。
【0082】
ステップS2に移行すると、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24の押圧操作が行われたか否かを判断する。スピン・リピート・ベットスイッチ24が押され、これに伴って当該スピン・リピート・ベットスイッチ24からの操作信号が入力された場合(ステップS2の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、処理をステップS13に移す。他方、所定時間が経過してもスピン・リピート・ベットスイッチ24からの操作信号が入力されない場合(ステップS2の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押されていないと判断し、処理をステップS3に移す。
【0083】
ステップS3に移行すると、ゲーム条件を設定する。具体的には、CPU106は、BETスイッチ23の操作に基づいて、本ゲームでのウィニングラインに対して賭けるコインの枚数を決定する。このとき、CPU106は、BETスイッチ23の操作が行われたことによって発せられた操作信号を受信し、この受信した操作信号を受信した回数に基づいて、ウィニングラインに関するBET数をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれたクレジット数Cを読み出し、この読み出したクレジット数Cから上記BET数を加えた総BET数を減算し、この減算した値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。その後、CPU106は、処理をステップS4に移す。
【0084】
ステップS4に移行すると、CPU106は、スタートスイッチ25がONであるか否かを判断することにより、スタートスイッチ25が操作されるのを待つ。スタートスイッチ25が操作され、これに伴って当該スタートスイッチ25からの操作信号が入力された場合(ステップS4の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、スタートスイッチ25が操作されたと判断し、処理をステップS5に移す。
【0085】
他方、ステップS13に移行すると、CPU106は、クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数の値以上であるか否かを判断する。換言すると、CPU106は、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押圧操作されたことによりゲームを開始できるか否かを判断する。具体的には、スピン・リピート・ベットスイッチ24が押され、これに伴って当該スイッチ24から操作信号が入力されると、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれたクレジット数C及び前回のゲームでのウィニングラインL1〜L9に関するBET数を読み出し、この読み出したクレジット数C及びBET数の双方の関係に基づいて、当該クレジット数Cの値が前回のゲームでの総賭け数の値以上であるか否かに基づいて処理を行う。上記クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数の値未満であると判断した場合(ステップS13の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、ゲームを開始できないので、何ら処理を行うことなく本ルーチンを終了させる。他方、上記クレジット数Cの値が前回のゲームにおける総賭け数以上であると判断した場合(ステップS13の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、当該クレジット数Cの値から前回のゲームにおける総賭け数の値を減算し、この減算した値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。その後、CPU106は、処理をステップS5に移す。
【0086】
ステップS5に移行すると、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行う。このシンボルコンビネーション決定処理の具体的な処理内容は、以下のとおりである。
【0087】
上記シンボルコンビネーション決定処理では、まず、CPU106は、上記ウィニングラインに沿った停止シンボルのコンビネーションを決定する。具体的には、CPU106は、乱数発生器112に対して乱数を発生させる旨の命令を発し、乱数発生器112により発生された所定の範囲の乱数(本実施の形態では「0」〜「65535」)を抽出する。CPU106は、この抽出した乱数をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。なお、本実施の形態においては、乱数は、上記CPU106の外部に設けられた乱数発生器112において発生されるが、この乱数発生器112を設けることなく、CPU106の演算処理により発生されるようにしても構わない。CPU106は、ROM108に記憶されたベーシックゲーム用乱数テーブル(図9参照)、及びベーシックゲーム用払出テーブル(図10参照)を読み出し、この読み出したベーシックゲーム用乱数テーブル、及びベーシックゲーム用払出テーブルをRAM110の所定のメモリ領域に格納する。なお、CPU106は、上記ベーシックゲーム用乱数テーブルに基づいてリールごとに停止表示をコントロールする。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたベーシックゲーム用乱数テーブル及びベーシックゲーム用払出テーブルを読み出し、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた乱数値をパラメータとして当該ベーシックゲーム用乱数テーブルを参照し、それによって上記ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションを決定する。このように、賞を付与する特定のコンビネーションを決定すると、CPU106は、この決定した賞を付与する特定のコンビネーションデータをRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた乱数値、及び賞を付与する特定のコンビネーションデータを読み出し、この読み出した乱数値、及び賞を付与する特定のコンビネーションデータに基づいて、停止表示すべき停止シンボルコンビネーションを決定する。このとき、ROM108に記憶されたシンボル配置テーブル(図7参照)は、CPU106によって読み出されてRAM110の所定のメモリ領域に格納されると共に参照される。CPU106は、上記決定した停止シンボルデータをRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。なお、代替的に、上記のベーシックゲーム用乱数テーブルを用いてリールごとに停止シンボルを決定するようにしても構わない。
【0088】
上記ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションを決定すると、CPU106は、当該ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションが賞を付与する特定のコンビネーションか否かを判別する。ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションが賞を付与する特定のコンビネーションである場合には、CPU106は、当該ウィニングラインに上記決定した賞を付与する特定のコンビネーションであるシンボルのコンビネーションに対応する賞を発生させるために、その賞を付与する特定のコンビネーションの種類を示す賞を付与することを示すフラグを有効化する。この有効化された賞を付与することを示すフラグは、CPU106によってRAM110所定のメモリ領域に記憶される。他方、ウィニングラインに関する停止シンボルのコンビネーションがその他のコンビネーション、すなわちハズレのコンビネーションである場合には、CPU106は、上記賞を付与することを示すフラグを有効化しない。その後、CPU106は、処理をステップS6に移す。
【0089】
ここで、図9に示すベーシックゲーム用乱数テーブルについて説明する。このベーシックゲーム用乱数テーブルでは、各シンボルごとに乱数の範囲及び当選確率が対応付けられて登録されている。シンボルコンビネーション決定処理において、例えば、「0」〜「65535」の乱数のうち「0」〜「299」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なベーシックゲームの結果としてボーナスを発生させることがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがボーナスの組み合わせとして決定される確率は、「300/65536」となる。他方、「0」〜「65535」の乱数のうち「10000」〜「65535」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なベーシックゲームの結果としてハズレを発生させることがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがハズレを示す組み合わせとして決定される確率は、「55536/65536」となる。
【0090】
さらに、図10に示すベーシックゲーム用払出テーブルについて説明する。このベーシックゲーム用払出テーブルでは、各シンボルに1ゲームでBETされたクレジット数ごとに払い出すべきコインの枚数が対応付けて登録されている。それゆえ、シンボルコンビネーションの判定時に、例えば、「ワイルド」が発生した場合には、BETクレジット数が「1」であると50枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「2」であると100枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「3」であると150枚のコインが払い出される。
【0091】
図8に戻って、ステップS6では、CPU106は、ビデオリール(スクロールライン)3A〜3Eの回転を開始させる画像の表示を行う。具体的には、CPU106は、上記RAM110に格納されたシンボル配置テーブルに基づいて、各ビデオリール3A〜3Eを順に又は同時に回転させる画像の表示を行う。
【0092】
ビデオリール3A〜3Eの回転を開始させる映像を表示すると、CPU106は、所定時間が経過するのを待つ(ステップS7)。所定時間が経過した時点(ステップ7の処理でYESと判断した時点)で、CPU106は、各ビデオリール3A〜3Eの回転を自動的に停止させる(ステップS8)。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に書き込まれた賞を付与する特定のコンビネーションに基づいて、上記ステップS5で決定した賞を付与する特定のコンビネーションに対応する停止シンボルがプレーヤと視覚的にインタラクティブな関係を有する表示領域内に表示されるように、各ビデオリール3A〜3Eの回転の画像を順に又は同時に停止させる表示を行う。その後、CPU106は、処理をステップS9に移す。
【0093】
ステップS9に移行すると、CPU106は、ステップS5でのシンボルコンビネーション決定処理によって、所定のシンボルコンビネーションが成立するか否かを判断する。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたウィニングラインに関する賞を付与することを示すフラグの状態に基づいて判断する。賞を付与することを示すフラグが有効化されていない場合、つまり、賞を付与する特定のコンビネーションが「その他」である場合(ステップS9でNOと判断される場合)には、CPU106は、賞を付与する特定のコンビネーションが成立していないと判断し、本ルーチンを終了させる。他方、賞を付与することを示すフラグが有効化されている場合、つまり、賞を付与する特定のコンビネーションが上記の「その他」以外の場合(ステップS9の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、処理をステップS10に移す。
【0094】
ステップS10に移行すると、CPU106は、ステップS5でのシンボルコンビネーション決定処理によって、成立したシンボルコンビネーションが「ボーナス」か否かを判断する。具体的には、CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたウィニングラインに関する賞を付与することを示すフラグの状態に基づいて判断する。賞を付与することを示すフラグが有効化されている場合に、賞を付与する特定のコンビネーションが「ボーナス」の場合には、CPU106は、処理をステップS11に移し、「ボーナス」でない場合には、処理をステップS12に移す。
【0095】
ステップS11に移行すると、CPU106は、ボーナスゲーム処理(図11参照)を行う。このステップS11の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0096】
ステップS12に移行すると、CPU106は、上記賞を付与する特定のコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す。具体的には、CPU106は、ベーシックゲーム用払出テーブル(図10)を参照して、上記賞を付与する特定のコンビネーションに対応するコインのペイアウト数を算出する。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたクレジット数を読み出し、この読み出したクレジット数に上記算出したペイアウト数を加算し、この加算値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、当該記憶値をクレジット数表示部49に表示させる。その後、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0097】
[第1の実施形態]
図11を参照して、第1の実施形態であるボーナスゲーム処理1について説明する。
【0098】
ステップS21において、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行い、処理をステップS22に移す。このシンボルコンビネーション決定処理の具体的な処理内容は、図8において上述した、ステップS5とほぼ同様である。相違点は、CPU106が読み出すテーブルが、ROM108に記憶されたボーナスゲーム用乱数テーブル(図12参照)、及びボーナスゲーム用払出テーブル(図13参照)である点である。よって、相違点であるボーナスゲーム用乱数テーブル、及びボーナスゲーム用払出テーブルについて以下説明する。
【0099】
ここで、図12に示すボーナスゲーム用乱数テーブルについて説明する。このボーナスゲーム用乱数テーブルでは、各シンボルごとに乱数の範囲及び当選確率が対応付けられて登録されている。シンボルコンビネーション決定処理において、例えば、「0」〜「65535」の乱数のうち「3100」〜「3899」の範囲内での乱数が抽出された場合に、最終的なボーナスゲームの結果として、シンボルコンビネーションを「エース」と決定することがマシン10内部で決定される。言い換えると、停止シンボルの組み合わせがエースの組み合わせとして決定される確率は、「800/65536」となる。
【0100】
さらに、図13に示すボーナスゲーム用払出テーブルについて説明する。このボーナスゲーム用払出テーブルでは、各シンボルに1ゲームでBETされたクレジット数ごとに払い出すべきコインの枚数が対応付けて登録されている。それゆえ、シンボルコンビネーションの判定時に、例えば、「エース」が発生した場合には、BETクレジット数が「1」であると10枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「2」であると15枚のコインが払い出され、BETクレジット数が「3」であると20枚のコインが払い出される。
【0101】
図11に戻って、ステップS22において、CPU106は、特定のシンボルを決定する処理を行う。具体的には、CPU106は、図14で後述する特定シンボル決定乱数テーブルを参照して、特定のシンボルを決定する。さらに、CPU106は当該決定した特定のシンボルのシンボルデータをRAM110の所定の領域に記憶する。
【0102】
ここで、図14に示す特定シンボル決定乱数テーブルについて説明する。この特定シンボル決定乱数テーブルは、CPU106が、特定のシンボルを決定する際に参照するテーブルである。例えば、乱数発生器112が発生した乱数が「33000」の場合には、乱数範囲「30000〜44999」に属するため、特定のシンボルは「聖杯」と決定される。
【0103】
図11に戻って、ステップS23において、CPU106は、スクロールライン回転開始処理を行い、処理をステップS24に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS6と同様である。
【0104】
図11に戻って、ステップS24において、CPU106は、所定時間が経過したか否かを判断し、経過した場合には、処理をステップS25に移し、経過していない場合には、処理をステップS24に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS7と同様である。
【0105】
図11に戻って、ステップS25において、CPU106は、スクロールライン回転停止処理を行い、処理をステップS26に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS8と同様である。
【0106】
ステップS26において、CPU106は、最初に停止する第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判断した場合には、処理をステップS27に移し、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS31に移す。
【0107】
さらに、CPU106は、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグをONにする。具体的には、CPU106は、RAM110の所定の記憶領域に記憶されている当該フラグの値をONにする。
【0108】
ステップS27において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置するか否かを決定する処理を行う。当該他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定した場合には、処理をステップS28に移し、当該他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置しないと決定した場合には、処理をステップS31に移す。具体的には、CPU106は、図15で後述する特定シンボル再配置決定乱数テーブルを参照して、特定のシンボルを再配置するか否かを決定する。なお、このステップS27の処理は、第1スクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルと、当該他のスクロールラインの表示窓に再配置されたシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合に実行される。
【0109】
ここで、図15に示す特定シンボル再配置決定乱数テーブルについて説明する。この特定シンボル再配置決定乱数テーブルは、CPU106が、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置するか否かを決定する際に参照するテーブルである。例えば、乱数発生器112が発生した乱数が「5000」の場合には、乱数範囲「0〜9999」に属するため、特定のシンボルを「再配置する」と決定される。
【0110】
図11に戻って、ステップS28において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定されたか否かを判断する。他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置すると決定された場合には、処理をステップS29に移し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置しないと決定された場合には、処理をステップS31に移す。
【0111】
ステップS29において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルを再配置する処理を行い、処理をステップS30に移す。具体的には、CPU106は、ビデオリール3A〜3Eのうち、当該他のスクロールラインに対応するビデオリールを再スクロールし、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボル(聖杯シンボル)を再配置する(図17参照)。
【0112】
なお、再スクロールを行うことで、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に再配置せずに、他の全てのスクロールラインの表示窓に特定のシンボルを再配置するようにしてもよいし(図18参照)、特定のシンボルが所定数(例えば、3つなど)再配置されるようにしてもよい。
【0113】
ステップS30において、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。具体的には、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグがONである場合に、図13で上述したボーナスゲーム用払出テーブルを参照して、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。例えば、特定のシンボルが聖杯の場合には、60枚のクレジットを払い出す(ベットされたクレジット数が3枚の場合)。このステップS30の処理が終了すると、CPU106は本ルーチンを終了する。
【0114】
ステップS31において、CPU106は、所定のシンボルコンビネーションが成立した場合には、シンボルコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す。具体的には、CPU106は、ボーナスゲーム用払出テーブル(図13)を参照して、上記賞を付与する所定のコンビネーションに対応するコインのペイアウト数を算出する。CPU106は、上記RAM110の所定のメモリ領域に格納されたクレジット数を読み出し、この読み出したクレジット数に上記算出したペイアウト数を加算し、この加算値をRAM110の所定のメモリ領域に記憶させる。CPU106は、当該記憶値をクレジット数表示部49に表示させる。その後、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0115】
図16は、演出画像の表示例を示す図である。図16によると、図11におけるステップS26において、特定のシンボル(聖杯シンボル65)が、最初に停止する第1スクロールライン(例えば、図3に示すビデオリール3A)の表示窓に再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0116】
図17は、演出画像の表示例を示す図である。図17によると、図11におけるステップS29において、図16で示した停止状態から、スクロールラインを再スクロールすることで、有効ラインL5上に特定のシンボル(聖杯シンボル)が再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0117】
なお、第1の実施形態においては、再スクロールを行うことで、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボル(聖杯シンボル65)を再配置することについて説明したが、これに限られず、図18に示すように、再スクロールを行うことで、特定のシンボル(聖杯シンボル65)を全てのスクロールラインの表示窓に再配置するようにしてもよい。また、特定のシンボルが所定数(例えば、3つなど)再配置されるようにしてもよい(図示せず)。
【0118】
[第2の実施形態]
図19を参照して、第2の実施形態であるボーナスゲーム処理2について説明する。
【0119】
ステップS41において、CPU106は、シンボルコンビネーション決定処理を行い、処理をステップS42に移す。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS21と同様である。
【0120】
図19に戻って、ステップS42において、CPU106は、特定のシンボルを決定する処理を行う。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS22と同様である。
【0121】
図19に戻って、ステップS43において、CPU106は、スクロールライン回転開始処理を行い、処理をステップS44に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS6と同様である。
【0122】
図19に戻って、ステップS44において、CPU106は、所定時間が経過したか否かを判断し、経過した場合には、処理をステップS45に移し、経過していない場合には、処理をステップS44に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS7と同様である。
【0123】
図19に戻って、ステップS45において、CPU106は、スクロールライン回転停止処理を行い、処理をステップS46に移す。具体的な処理内容は、図8において上述したステップS8と同様である。
【0124】
図19に戻って、ステップS46において、CPU106は、最初に停止する第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されたと判断した場合には、処理をステップS47に移し、第1のスクロールラインの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS50に移す。
【0125】
ステップS47において、CPU106は、第1のスクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されたか否かを判断する。他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、処理をステップS48に移し、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置されなかったと判断した場合には、処理をステップS50に移す。
【0126】
さらに、他のスクロールラインごとの表示窓に特定のシンボルが再配置された場合には、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するためのフラグをONにする。具体的には、CPU106は、RAM110の所定の記憶領域に記憶されている当該フラグの値をONにする。
【0127】
ステップS48において、CPU106は、第1のスクロールラインの表示窓に再配置された特定のシンボルの表示位置に対応する有効ライン上に特定のシンボルを再配置する処理を行い、処理をステップS49に移す。具体的には、CPU106は、ビデオリール3A〜3Eのうち、上述した他のスクロールラインに対応するビデオリールを再スクロールし、当該有効ライン上に特定のシンボルを再配置するように、当該ビデオリールの再スクロールを停止する。
【0128】
ステップS49において、CPU106は、特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与する。具体的な処理内容は、図11において上述したステップS30と同様である。このステップS49の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0129】
図19に戻って、ステップS50において、CPU106は、所定のシンボルコンビネーションが成立した場合には、シンボルコンビネーションに応じた枚数のコインを払い出す具体的な処理内容は、図11において上述したステップS31と同様である。このステップS50の処理が終了すると、CPU106は、本ルーチンを終了する。
【0130】
図20は、演出画像の表示例を示す図である。図20によると、特定のシンボル(聖杯シンボル)が、最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置され、かつ、他のスクロールラインの表示窓に再配置された場合には、表示された特定のシンボル(聖杯シンボル)を結ぶラインを有効ラインとして表示した様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0131】
図21は、演出画像の表示例を示す図である。図21によると、図19におけるステップS48において、図20で示した停止状態から、スクロールラインを再スクロールすることで、有効ラインL5上に特定のシンボル(聖杯シンボル)が再配置された様子が示されている。CPU106は、本画像を、表示/入力コントローラ140を介して、液晶ディスプレイ30上に表示する。
【0132】
なお、本実施形態においては、特定のシンボルを聖杯シンボルとした例について説明したが、これに限られず、他のシンボル(例えば、エース等)としてもよい。
【0133】
また、本実施形態においては、本発明をビデオリールスロットマシンに適用した例について説明したが、これに限られず、メカニカルリールスロットマシンにも適用してもよい。
【0134】
また、本実施形態においては、本発明を、停止ボタンを備えないで、リールが回転した後にその回転が自動的に停止するスロットマシン(いわゆる、カジノ機)に適用した例について説明したが、これに限られず、停止ボタンを備え、停止ボタンの目押し順序に応じてリールを順次停止させるスロットマシン(いわゆる、パチスロ機)にも適用してもよい。
【0135】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるゲームの流れを説明するフローである。
【図2】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。
【図3】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの表示領域を拡大して示す拡大正面図である。
【図4】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンのコントローラを示すブロック図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンの表示/入力コントローラのブロック図である。
【図6】本発明の好適な実施形態に係る各ビデオリールに表わされたシンボル列を示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態に係るシンボル配置テーブルを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるベーシックゲーム処理のフローを示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態に係るベーシックゲーム用乱数テーブルを示した図である。
【図10】本発明の好適な実施形態に係るベーシックゲーム用払出テーブルを示した図である。
【図11】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるボーナスゲーム処理1のフローを示す図である。
【図12】本発明の好適な実施形態に係るボーナスゲーム用乱数テーブルを示した図である。
【図13】本発明の好適な実施形態に係るボーナスゲーム用払出テーブルを示した図である。
【図14】本発明の好適な実施形態に係る特定シンボル決定乱数テーブルを示した図である。
【図15】本発明の好適な実施形態に係る特定シンボル再配置決定乱数テーブルを示した図である。
【図16】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図17】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図18】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図19】本発明の好適な実施形態に係るスロットマシンにおいて実行されるボーナスゲーム処理2のフローを示す図である。
【図20】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図21】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【符号の説明】
【0137】
13 スロットマシン
23 BETスイッチ
25 スタートスイッチ
26 キャッシュアウトスイッチ
30 液晶ディスプレイ
31a 表示面
32 タッチパネル
106 CPU
112 乱数発生器
146 CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
ゲームをスタートする入力デバイスと、
(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、
(b)当該所定のゲーム状態で、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、
(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項2】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項3】
複数種類のシンボルと、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインと、予め定められた有効ラインとを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、
(g)当該再スクロールを停止し、
(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項4】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項5】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
ゲームをスタートする入力デバイスと、
(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立するとボーナスゲームに移行させ、
(b)当該ボーナスゲームで、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、
(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項6】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項7】
複数種類のシンボルと、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインと、予め定められた有効ラインとを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、
(g)当該再スクロールを停止し、
(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項8】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項1】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
ゲームをスタートする入力デバイスと、
(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立すると所定のゲーム状態に移行させ、
(b)当該所定のゲーム状態で、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、
(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項2】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項3】
複数種類のシンボルと、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインと、予め定められた有効ラインとを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、
(g)当該再スクロールを停止し、
(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項4】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームを所定のゲーム状態に移行させ、
(c)前記所定のゲーム状態に移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項5】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
ゲームをスタートする入力デバイスと、
(a)前記入力デバイスによってゲームを開始し、ゲーム内容に関して所定の条件が成立するとボーナスゲームに移行させ、
(b)当該ボーナスゲームで、前記複数種類のシンボルの中の予め定められた特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置されたか否かを判定し、
(c)前記第1スクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたと判定されたことを契機とし、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインの表示窓に前記特定のシンボルとは異なる前記複数のシンボルの内の何れかのシンボルが一旦再配置され、前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなっていない場合には、前記他のスクロールラインを再スクロールして前記第1スクロールライン上の特定のシンボルとの関係でウィニングコンビネーションとなる制御を実行するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項6】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項7】
複数種類のシンボルと、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインと、予め定められた有効ラインとを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記他のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルを、前記第1スクロールラインの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置に対応する前記有効ライン上に再配置するために、前記他のスクロールラインを再スクロールし、
(g)当該再スクロールを停止し、
(h)当該再スクロールを停止したことに応じて、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項8】
複数種類のシンボル及び、当該複数種類のシンボルが夫々独立してスクロール表示される複数のスクロールラインを表示するディスプレイと、
前記複数種類のシンボルに対応したシンボルデータを記憶するメモリと、
(a)ゲームをスタートし、
(b)所定の条件により、前記ゲームをボーナスゲームに移行させ、
(c)前記ボーナスゲームに移行した場合に、前記メモリに記憶されたシンボルデータから特定のシンボルデータを決定し、
(d)前記複数種類のシンボルを、前記ディスプレイに表示された複数のスクロールラインごとにスクロールし、
(e)前記特定のシンボルが、前記複数のスクロールラインのうち最初に停止する第1スクロールラインの表示窓に再配置された場合には、前記第1スクロールラインとは異なる他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置されたか否かを判断し、
(f)前記他のスクロールラインごとの表示窓に前記特定のシンボルが再配置された場合には、前記複数のスクロールラインごとの表示窓に再配置された前記特定のシンボルの表示位置を結ぶラインを有効ラインとして表示し、前記特定のシンボルに対応した配当に応じた賞を付与するコントローラと、を備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2008−167863(P2008−167863A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2713(P2007−2713)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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