説明

再閉鎖可能な注ぎ口を有する包装を形成する方法

【課題】再閉鎖可能な注ぎ口を有する包装袋の提供。
【解決手段】前後の包装パネル12、14を備え、これらは、内向きに伸びている側部ひだ16、18によりそれぞれの側辺で接合される。内容物を分配するための注ぎ口を形成するように、側部ひだの一方16を含んだ包装袋10の上方の縁部分25が除去可能である。それ自体に分離可能に連結し得るファスナーストリップ30が、前後の包装パネル12、14の向かい合っている内面の間を注ぎ口に隣接して伸び、これにより包装袋10が最初に開けられた後で注ぎ口を容易に閉鎖することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に再閉鎖可能な包装に関し、より特別には側部ひだを有するように構成でき、かつ特に乾燥した注ぐことのできる内容物に対する使用に適した再閉鎖可能な包装を形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
再閉鎖可能な包装は、消費者及び使用者に、包装の内容物の一部分の使用、及び包装の効果的な再閉鎖を許す利便性の観点から広く使用されるようになってきている。このため、包装には、プロフィルファスナーストリップ、協同する接着性ストリップ、マジックテープ式ファスナー要素、及び同等を含む再閉鎖要素が設けられ、包装のその最初の開口後の容易な再閉鎖を許す。特許文献1、特許文献2、特許文献3、及び特許文献4は、種々の再閉鎖可能な包装の構成、及びその形成を行う方法を明らかにする。これら特許文献は、全て参考文献としてここに取り入れられる。
【0003】
本発明の方法により形成された包装は、典型的に、包装の最初の開口のため、及びプロフィルファスナーストリップ又はその他の形式の再閉鎖可能な要素への接近を許すために除去可能な包装部分を備える。これまで知られている典型的な構成においては、包装の再閉鎖可能な要素は、包装をその一方から他方にわたり実質的に完全に横切って、即ち包装の幅を完全に横切って伸びる。このようにして包装へのアクセスを容易にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,782,733号 明細書
【特許文献2】米国特許第4,655,862号 明細書
【特許文献3】米国特許第4,844,759号 明細書
【特許文献4】米国特許第4,909,017号 明細書
【特許文献5】米国特許第4,898,787号 明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ある種の用途においては、包装の一部分の封鎖の完全性を維持し、同時に包装の組み合わせられた部分を再閉鎖可能な開口として構成することが望まれることがある。かかる配列は、包装が注ぎ口を有して形成されることを許し、従ってドッグフード、肥料、乾燥穀物、又はその他の乾燥し注ぐことのできる物質のような包装内容物の容易な注ぎ出しを容易にする。本発明は、再閉鎖可能な注ぎ口を備えた包装であって、この包装は側部ひだを有し、これにより包装の内容量を大きくし、包装材料を効率的に使用する包装に向けられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、包装が最初に開かれた後、容易に閉鎖し得る注ぎ口を有する包装に向けられる。注目すべきは、本発明の方法による包装が側部ひだ(ガセット)を有するように構成できることであり、これが、希望の内容物容量を有する包装を提供しかつ包装材料の使用を効率的にする構成を持った包装を提供する。この包装を作る方法も明らかにされ、明らかにされた方法は、効率的かつ経済的な使用のための高速で形成、充填、及び封着する包装機械による包装の使用を容易にする。
【0007】
図解された実施例においては、本包装は、前面包装パネル及び後面包装パネルを備え、
図解された実施例は、更に前面パネル及び後面パネルのそれぞれの両側の縁と互いに接合している1対の側部ひだを備える。本包装は側部ひだを有するとして示されるが、かかる側部ひだなしのいわゆる「ピローパック」構成で構成することができる。
【0008】
本発明の方法により形成される包装は、更に、前後の包装パネルの向かい合いの内面から、即ち、前面パネルの内面のある部分から後面パネルの内面のある部分に伸びている再閉鎖可能なファスナーストリップを備える。包装が側部ひだを持つように構成された場合は、ファスナーストリップは、ひだの一つの内面に沿って伸びる。ファスナーストリップは、ファスナーストリップがそれ自体に分離可能に連結するように、プロフィルファスナーストリップ、接着性ファスナーストリップ、又はマジックテープ式ファスナーストリップの形式で提供することができる。
【0009】
前後のパネル、及び設けられた場合は側部ひだは、包装の上の縁において互いに封着されて封着ヘッダーを形成し、その一部分は包装の注ぎ口を形成するために除去可能である。ヘッダーの除去可能な部分は、包装の上部でかつファスナーストリップに隣接して位置決めされ、これによりファスナーストリップは、包装の最初の開口後の注ぎ口の再閉鎖のために位置決めされる。これは、ファスナーストリップを折った後これをそれ自体に連結することにより容易に行われ、これにより包装の注ぎ口を閉鎖する。包装の封着ヘッダーの一部分は除去可能であるが、封着ヘッダーの残りの部分はそこに残り、包装の完全性を維持する。
【0010】
封着ヘッダーの除去部分の開口を容易にするために、包装は、切れ目、ミシン目、又は同等の形式で提供されるような少なくも1個の弱くされた領域を有することが好ましい。包装に側部ひだが設けられた場合は、弱くされた領域は、包装の注ぎ口を提供している部分においては設けられた側部ひだの一つを通って伸びることが好ましい。
【0011】
本包装の効率的な形成は、長手方向軸線を有する材料ウェブを準備し、そして形成される包装の各の長さに相当する間隔で材料ウェブに複数のファスナーストリップを提供することにより達せられる。各ファスナーストリップは、材料ウェブの長手方向軸線を横切って伸びる。認められるであろうように、予め適用されたファスナーを有する材料ウェブは、ロール状にされ貯蔵され、更にその後、内容物の充填に伴って包装の形成を完了するために、形成、充填、及び封着機械に関連して使用される。或いは、本包装は、いわゆる「インライン」過程で形成することができ、これにおいては、ファスナーストリップは、材料とストリップとが形成、充填、及び封着機械に供給されるとき、材料ウェブに適用される。
【0012】
包装の形成は、材料ウェブを折り、そしてチューブを形成するようにそれ自体に材料を封着することにより行われる。チューブは、縦並びの相互関係で一連の包装を形成するように、各包装が前面包装パネル及び後面包装パネルを有する状態で、横断方向で封着される。それぞれのファスナーストリップは、それぞれの包装の前面パネルのある部分から後面パネルのある部分に伸び、これにより希望の再閉鎖可能な注ぎ口を形成する。横断方向封着段階の前に、各ファスナーストリップが側部ひだのそれぞれの内面に沿ってそれぞれの包装の前面パネルから後面パネルに伸びている状態で、1対の内向きに伸びている側部ひだが形成される。
【0013】
本包装は、特別な用途に応じて別の方法で形成することができる。一形式においては、材料ウェブは、一般に各包装の後面パネルに沿ってそれ自体に封着される。この方式における形成は、材料ウェブの長手方向軸線からずれて材料ウェブに複数のファスナーストリップを適用することを含み、これにより形成される各包装の上のコーナーに希望の注ぎ口が設けられる。あるいは、材料ウェブを、一般に、側部ひだの一つにおけるような各包装
の前又は後のパネルの縁に沿ってそれ自体に封着することができ、これは、適切なグラフィックス又は同等を表面に有する継ぎ目のない後面パネルを提供するために望ましい。この方法における形成は、材料ウェブ上に、その長手方向軸線と整列して、即ち、ファスナーストリップの各が長手方向軸線と交差して複数のファスナーストリップを適用することにより行うことができる。この方式における形成は、材料ウェブにファスナーストリップを適用し、次いで材料のロールを形成し、続いてロールをほぐし、形成、充填、及び封着機械で使用することにより包装が形成される場合に望ましい。各ファスナーストリップを材料ウェブの長手方向軸線と整列して位置決めする方法は、ファスナーストリップの「中心」配置を提供し、従って事前適用されたファスナーストリップを有する材料ウェブのロールの形成を容易にする。
【0014】
本発明のその他の特徴及び利点は、以下の説明、付属図面、及び特許請求の範囲より容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の原理を具体化した再閉鎖可能な注ぎ口を有する包装の斜視図であり、図示された実施例は側部ひだを持っている。
【図2】図1に示された包装の注ぎ口が開かれた後を示している斜視図である。
【図3】注ぎ口が閉鎖された後の本包装を示している図1及び2と同様な図である。
【図4】一般に図1の線4−4に沿って得られた本包装の断面図である。
【図5】一般に図2の線5−5に沿って得られた本包装の断面図である。
【図6】一般に図3の線6−6に沿って得られた本包装の断面図である。
【図7】一般に図2の線7−7に沿って得られた本包装の部分断面図である。
【図8】一般に図3の線8−8に沿って得られた本包装の部分断面図である。
【図9】本包装の形成を示す線図的斜視図である。
【図10】本発明の包装の変更された形成方法を示す線図的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は種々の形式における具体化が可能であるが、本発明の好ましい実施例が図面に示され以下説明されるであろう。この開示は本発明の例示として考えるべきであり、本発明を図示されたこの特別な実施例に限定することは意図されない。
【0017】
本発明は、側部ひだを有して構成することができる包装を明らかとし、この包装は、包装の上方コーナーが注ぎ口を形成するために開くことができる。更に説明されるであろうように、この包装は、包装の内側にファスナーストリップを備え、これが最初の開口後の注ぎ口の再閉鎖を容易にする。包装が正常な形態を取れるように十分に柔軟なファスナーストリップが使用され、ファスナーストリップは包装が側部ひだを有する場合は、開口が一般にW形である。包装の最初の開口の後、包装内部の新たに露出したファスナーストリップを有する一般にU字形の注ぎ口が形成される。このストリップにより、注ぎ口は、包装内容物の次の注ぎ出しのために容易に再閉鎖することができる。この包装は、ドッグフード、乾燥穀物、肥料又はその他の乾燥し注ぐことのできる物質のような包装内容物のための使用に特に適している。
【0018】
特に図1を参照すれば、本包装10は、本技術においてよく知られているように、プラスチックフィルム、紙、積層合成物及び同等を含む広範囲の種々の材料から適切に形成することができる。包装10は、一般に長方形の前面包装パネル12及び一般に長方形の後面包装パネル14を有し、これらは、図示の実施例においては、1対の内向きに伸びている側部ひだ16及び18によりそれぞれの向かい合いの縁で繋ぎ合わせられる。認められるであろうように、本発明の原理を具体化したこの包装は、側部ひだなしで提供することができる。この場合、前面パネル12及び後面パネル14のそれぞれの縁の部分は、いわ
ゆる「ピローパック」の形式で、互いに直接連結される。
【0019】
更に説明されるように、包装10は、材料ウェブの長さに沿って伸びる継ぎ目に沿ってそれ自体に接合されたチューブに形成された材料ウェブから形成される。この場合は、包装10は後面の注ぎ目20を有するが、材料ウェブを接合した継ぎ目を一般に前面又は後面のパネル一方の縁に設け、従って継ぎ目が一般の側部ひだ16、18の一方の中にあることは本発明の範囲内である。
【0020】
包装10は横断方向の封着によりその上方部分及び下方部分で閉鎖され封着される。底部シール22が、前面パネル12と後面パネル14とを互いに、及び側部ひだ16、18に接合する。希望される特別の形状に応じて、側部ひだを上部及び底部で封着し「閉鎖」することができ、或いは図示のように「開いた」まま、即ち包装の頂部及び底部において側部ひだの各が一般にV字形を形成するようにすることができる。
【0021】
包装10の上部の横方向の封着が前面パネル12と後面パネル14とを互いに、及び側部ひだ16及び18に接合し、包装10の封着ヘッダー24を形成する。
【0022】
本発明により、包装10の封着ヘッダー24を含んだ上方の縁のコーナー部分25は、包装10の注ぎ口を形成するために除去することができる。このため、包装10は、その上方コーナーに弱くされた領域26が設けられ、これにより、一般に弱くされた領域26内で部分25を除去することが容易となる。弱くされた領域26は、ナイフ又はレーザーによるなどで切断する適切なミシン目を備え、又はこの領域を弱くするその他の方法により弱くされた領域を有し、消費者による包装の上方コーナー部分25の除去を容易にする。図示実施例においては、弱くされた領域26は一連のミシン目として示され、包装10の注ぎ口の設けられた側に配置される側部ひだ16を通って内部に伸びている。
【0023】
図2は、弱くされた領域が破られ、包装の部分25が封着ヘッダー部分24を含んで取り去られ、一般に28で示された注ぎ口を形成した後の本包装10を示す。観察されるであろうように、側部ひだ16は、注ぎ口28を形成するために一般に反対向き又は外向きに折り返され、包装10の内容物の分配を容易にする。示されるように、封着ヘッダーの残りの部分14はそのまま残り、内容物を注ぎ出すように操作されたときの包装の希望の完全性を提供する。
【0024】
本発明により、包装10の内面に確保されたファスナーストリップ30を設けることにより、注ぎ口28の容易な再閉鎖が行われる。図示のように、ファスナーストリップ30は、包装の弱くされた領域26により定められる注ぎ口28の下で、前面パネル12と後面パネル14の向かい合っている面の間を伸び、即ち、前面パネルの一部分及び後面パネルの一部分に沿い、好ましくは一般に包装の長手方向中心線の一方の側に沿って伸びる。包装10が図示のように側部ひだを有する場合は、ファスナーストリップ30は、側部ひだ16の内側の面に沿って伸びる。この実施列により、ファスナーストリップ30は、包装の開口以前は一般にW字形を有し(図4参照)、そして注ぎ口が開かれた後は一般にループ状又はU字形にされる(図5)。
【0025】
ファスナーストリップ30は、それ自体に分離可能に連結できるように構成され、この方法で、包装10の希望量の内容物が分配された後の注ぎ口の閉鎖を容易にする。ファスナーストリップは、図3及び4に示されるように単に折られそしてそれ自体の上に押し付けられて注ぎ口28を閉鎖する。観察されるであろうように、側部ひだ16は、その外向きに伸びている配置に維持され、実質的にその折られた全長に沿ったそれ自体へのファスナーストリップ30の分離可能な確保を容易にする。包装10は次の再使用のために効果的に閉鎖される。
【0026】
ファスナー30の特別な構成は、ここに明らかにされた原理を保ちつつ変更することができる。ここに意図された一実施例においては、ファスナーストリップ30は、いわゆるプロフィルファスナーストリップの形式で提供され、これは、典型的に、間に溝を定める少なくも2個の直立要素を備え、この溝は、ファスナーストリップがそれ自体の上に折られたとき1個の直立要素を受け入れることができる。ここにいずれも参考文献として取り入れられた特許文献2及び文献3は、プロフィルストリップが折られたときそれ自体の上に固定する能力を有する相互固定式のプロフィルストリップを示す。かかる再閉鎖可能の相互固定プロフィルストリップは、少なくも1個の「ユニセックス」リブ及び溝固定用具を備える。
【0027】
或いは、ファスナーストリップ30は、参考文献としてここに取り入れられた特許文献5で明らかにされたような接着閉鎖として構成することができる。この形式の接着閉鎖は、冷間封着が可能な感圧形共接着剤を含む。この形式の感圧閉鎖は、低い面粘性を示し、かつ他の低温封着可能な共接着剤塗布面に圧力下で接触して置かれたときだけ共接着性である。この形式の接着閉鎖の感圧側は、本発明の包装の具体化に使用するために、接着剤側がそれ自体と接触するように折り曲げられる。
【0028】
ファスナーストリップ30を、本技術において知られるように、いわゆるマジックテープ式閉鎖として構成することができる。ファスナーストリップは、この形式で構成されるときは、一方がいわゆるフック要素を有し、他方はいわゆるループ要素を有する2個の明らかに異なった部分を備え、一般に、ストリップはその中央で折り曲げられ、そしてその折られた長さ全体を通してそれ自体に確保され。或いは、マジックテープは、「フック」として、及び「ループ」として機能し得る要素をその全長にわたって備え、これにより、ファスナーストリップ30はそれ自体に接着することができる。例えば、この種のファスナーは、公知のように、複数の密生した一般にマッシュルーム状の直立した要素であって、同様な要素と分離可能に相互に組み合うように構成された要素を備える。
【0029】
図示実施例においては、ファスナーストリップ30は、プロフィル要素32及び上下のフランジ部分34と36を有するフランジ付きプロフィルフランジストリップとして示される(図7及び8を参照)。プロフィル要素32は、フランジ部分34、36から分離し、又は一体に形成することができ、包装10用のファスナーストリップ30は、包装の内面上での適用及び配置のために、一体化された単一ピース要素として構成されることが好ましい。
【0030】
認められるであろうように、プロフィル要素32は、ファスナーストリップ30をそれ自体に分離可能に連結するためのアタッチメント要素を提供し、一方、上下のフランジ部分34、36は、各ファスナーストリップの取扱い及び包装10を形成する材料ウェブの確保を容易にする。関連して、プロフィル要素32、又は別形式で提供されたファスナーストリップ30の1個又は複数個のアタッチメント要素は、事実上、包装の封着ヘッダー24の近くに位置決めされ、これによりヘッダーとファスナーストリップのアタッチメント要素との間に存在する非封着領域を最小化することが好ましい。図3にSで示されたこの間隔は約4.76mm(0.1875インチ)から約19.05mm(0.75インチ)であることが好ましく、この間隔は、包装形成中に、上方フランジ部分34と組み合わせられたフィルム材料との間の必要なシールを形成するための十分な空間を形成用装置に提供する。この好ましい間隔を達成するために、下方フランジ部分36は、上方フランジ部分34より大きい寸法を持つことができる。
【0031】
図9及び10は、本包装の形成を線図的に示す。これは、前に注意したように、形成、充填、及び封着機械による続く使用のため、又は形成、充填及び封着機械のラインで実行
されるために、包装を形成する材料ウェブへのファスナーストリップ30の事前適用により行うことができる。
【0032】
包装10を形成する材料ウェブWはロール形式で提供することができ、そして材料ウェブが長手方向軸線を定めるようにほぐされる。複数のファスナーストリップ30が提供され、そして形成される各包装の長さに相当する間隔Iでウェブ材料Wに適用される。注意されるように、各ファスナーストリップ30は、各ファスナーストリップ自体がプロフィル要素及び組み合わせられたフランジ部品のような離散部品よりなる場合でも、この方法での形成中は単一ピース材料として適用されることが好ましい。
【0033】
各ファスナーストリップ30が、ウェブの長手方向軸線を横切って伸びるように材料ウェブに適用された後、材料ウェブは、チューブを形成するようにそれ自体に対して封着される。この方式においては、後面の継ぎ目20が形成される。材料のチューブは横断方向で封着され、上述のように前面と後面のパネルを有す端部と端部とが続く一連の包装を形成する。図示のように、個々のファスナーストリップ30は、それぞれの包装の前面パネルの部分から後面パネルの部分に伸び、これにより包装の再閉鎖可能な注ぎ口を形成する。図示のように包装にひだが設けられる場合は、材料ウェブは、チューブの横断方向の封着の前は、側部ひだを形成する適切なプラウ(plow)に関連して案内される。
【0034】
図9に示されるように、材料ウェブWは、一般に、形成されている各包装の後面パネル14に沿ってそれ自体に封着され、複数のファスナーストリップ30がウェブの長手方向軸線からずれた相互関係で材料ウェブに適用される。対比して、図10は、一般に、前後のパネルと側部ひだとの間の接合線の一つ、即ち、一般に組み合わせられた側部ひだ内の前後のパネルの縁の一つにおける包装継ぎ目の形成を示す。本包装がこの方法で形成された場合は、複数のファスナーストリップ30が、ウェブの長手方向軸線と整合して、即ち、一般に長手方向軸線と交差して材料ウェブに適用される。この方式の形成は、包装の長手方向継ぎ目が前後のどのパネルにも配置されず、従ってパネル上におけるグラフィックス又は同等の表示が容易である。更に、ファスナーストリップ30が図10に示されるように予め適用された場合は、形成、充填及び封着用の機械での使用より前はロール形式で貯蔵でき、材料ウェブの中心線におけるファスナーストリップの配置は、一般に、より安定した材料のロールを提供する。
【0035】
認められるであろうように、本発明による再使用可能な注ぎ口を有する包装の作成は、包装の一部分、注ぎ口の形成される部分のみが再閉鎖用に構成されることを意図する。そこで、ファスナーストリップ30は、側部ひだ付きの場合は、包装の前後のパネルの各の一部分に沿い、及び包装の側部ひだの一つの内側に面に沿って伸びることだけが必要である。従って、各ファスナーストリップは、平らな状態で、各包装を形成するチューブの幅の半分以下の長さ−折られたときはその半分−を持つ。
【0036】
以上により、再閉鎖可能な注ぎ口を有する再閉鎖し得る包装が明らかにされた。除去可能な部分に隣接した包装のファスナーストリップの配置が、注ぎ口の開口と再閉鎖とを希望のように容易にする。再閉鎖するときは、包装の側部ひだをその最初の内向きの位置に向かって戻す必要がなく、従って包装のファスナーストリップをその最初のW形に戻す必要はない。開ける前は、ファスナーストリップはそれ自体に取り付けられず、従って開口後の包装の注ぎ口の形成を容易にし好ましい。しかし、ある種の用途においては、W形のファスナーストリップをそれ自体に確保することが望ましいことがある。
【0037】
包装10に、開口を容易にする弱くされた領域26の設けられることが好ましいが、包装は鋏又はナイフで切ることにより適切に開けることができるので、かかる領域の準備は要求されない。また、開口の際、包装の封着ヘッダーの一部分のみを取り去り、ヘッダー
の残りの部分は開口された包装と一体に維持することも考えられる。
【0038】
以上より、本発明の新しい概念の精神及び範囲から離れることなく多くの種々の変更を行うことができる。ここに明らかにされた特別の実施例に関した限定は意図されずかつ推察すべきでないことと考えられる。開示は、従属請求項によりカバーされ、かかる変更例に全ては請求範囲ないにあると意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再閉鎖可能な注ぎ口のある包装を形成する方法において、
長手方向軸線を有する材料ウェブを準備する過程と、
形成されている各前記包装の長さに相当する間隔で前記材料ウェブに複数のファスナーストリップを適用する過程であって、前記ファスナーストリップは各々が前記長手方向軸線を横切る方向にずれた関係で伸び、かつ各々がそれ自体に分離可能に連結することができ、
前記材料ウェブを折って、チューブを形成するために材料を材料自体に封着する過程と、
該チューブ内に一対の内方に伸びる側ガセットを形成する過程と、
端が繋がった関係の一連の包装を形成するようにチューブを横方向に封着する過程であって、各前記包装が前面包装パネルと後面包装パネルとを有し、前記ファスナーストリップのそれぞれが再閉鎖可能な注ぎ口を形成するようにそれぞれの包装の前記ガセットの各々の内面に沿って、
前面パネル及び後面パネルの対応する側面から伸びている、
ことを特徴とする包装形成方法。
【請求項2】
前記材料ウェブが、一般に各前記包装の後面パネルに沿ってそれ自体に封着される請求項1記載の包装形成方法。
【請求項3】
前記材料ウェブが、一般に各前記包装の前記前面パネル又は後面パネルの縁に沿ってそれ自体に封着される請求項1又は2記載の包装形成方法。
【請求項4】
包装の注ぎ口に除去可能な部分を設けるように各包装の弱い部分を形成する過程を備えている請求項1乃至3のいずれか1項記載の包装形成方法。
【請求項5】
前記の各ファスナーストリップが、プロフィルファスナストリップ、接着性ファスナストリップ、及びマジックテープ形ファスナストリップから成るグループから選択される請求項1乃至4のいずれか1項記載の包装形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−136768(P2011−136768A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34771(P2011−34771)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【分割の表示】特願2006−509924(P2006−509924)の分割
【原出願日】平成16年4月12日(2004.4.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(505385228)ザ・ハドソン−シヤープ・マシーン・カンパニー (3)
【Fターム(参考)】