説明

冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機

【課題】蓄熱熱交換器の熱量を効果的に利用でき、熱源の有する熱量が少ない場合でも、室内熱交換器の能力を変化させることで室内機の吹出し温度を調整でき、暖房運転時における除霜運転の室温低下を抑制可能な冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】室外熱交換器14と四方弁8との間に、室外熱交換器14から四方弁8を介して圧縮機6の吸入管に直接冷媒を流す第5配管25と、室外熱交換器14から冷媒加熱用の蓄熱熱交換器(補助熱交換器)34を通じて圧縮機6の吸入管へ冷媒を流す第6配管38との切り替えを可能とする三方弁(切り替え装置)42を設け、除霜運転時には、三方弁(切り替え装置)42を制御して、室内熱交換器16と室外熱交換器14を流れた冷媒を、三方弁42を介して蓄熱熱交換器(補助熱交換器)34へ流す流量と四方弁8へ流す流量とを調整できる構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室外熱交換器に付着した霜を溶解した冷媒を圧縮機へ直接流す経路と冷媒加熱用の補助熱交換器を通じて圧縮機へ流す経路の切り替えを行う機構を備えた冷凍サイクル装置および空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヒートポンプ式空気調和機による暖房運転時、室外熱交換器に着霜した場合には、暖房サイクルから冷房サイクルに四方弁を切り替えて除霜を行っている。この除霜方式では、室内ファンは停止するものの、室内機から冷気が徐々に放出されることから暖房感が失われるという欠点がある。
【0003】
そこで、室外機に設けられた圧縮機に熱源となる蓄熱槽を設け、暖房運転中に蓄熱槽に蓄えられた圧縮機の廃熱を利用して除霜するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図4は、このような除霜方式を採用した冷凍サイクル装置の一例を示しており、室外機に設けられた圧縮機100と四方弁102と室外熱交換器104とキャピラリチューブ106と、室内機に設けられた室内熱交換器108とを冷媒配管で接続するとともに、キャピラリチューブ106をバイパスする第1バイパス回路110と、圧縮機100の吐出側の配管に一端を接続し他端をキャピラリチューブ106から室外熱交換器104へ至る配管に接続した第2バイパス回路112が設けられている。また、第1バイパス回路110には、二方弁114と逆止弁116と蓄熱熱交換器118が設けられ、第2バイパス回路112には、二方弁120と逆止弁122が設けられている。
【0005】
さらに、圧縮機100の周囲には蓄熱槽124が設けられており、蓄熱槽124の内部には、蓄熱熱交換器118と熱交換するための潜熱蓄熱材126が充填されている。
【0006】
この冷凍サイクルにおいて、除霜運転時には、二つの二方弁114,120が開制御され、圧縮機100から吐出された冷媒の一部は第2バイパス回路112へと流れ、残りの冷媒は四方弁102と室内熱交換器108へと流れる。また、室内熱交換器108を流れた冷媒は暖房に利用された後、わずかの冷媒がキャピラリチューブ106を通って室外熱交換器104へと流れる一方、残りの大部分の冷媒は第1バイパス回路110へ流入し、二方弁114を通って蓄熱熱交換器118へと流れて蓄熱材126より熱を奪い、逆止弁116を通った後、キャピラリチューブ106を通過した冷媒と合流して室外熱交換器104へと流れる。その後、室外熱交換器104の入口で第2バイパス回路112を流れてきた冷媒と合流し、冷媒が持つ熱を利用して除霜を行い、さらに四方弁102を通過した後、圧縮機100に吸入される。
【0007】
この冷凍サイクル装置においては、第2バイパス回路112を設けることで、除霜時に圧縮機100から吐出されたホットガスを室外熱交換器104に導くとともに、室外熱交換器104に流入する冷媒の圧力を高く保つことで、除霜能力を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平3−31666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の構成では、熱源の有する熱量が少ない場合、圧縮機100から吐出されたホットガスの大部分を室外熱交換器に導く必要があり、それに伴い、室内熱交換器の圧力が低下することで、室内機の能力が低下し、快適性を損なうという課題があり、前記課題に対し室外熱交換器と四方弁の間に三方弁を設け、冷媒の流す経路を切り替え可能とする構成とし、補助熱交換器からの吸熱能力を向上させることが考えられているが、補助熱交換器の熱源の有する熱量が少ない場合、補助熱交換器からの吸熱を十分にできず、室内熱交換器の圧力が低下することで、室内機の能力が低下し、快適性を損なうという課題があった。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、その冷凍サイクル装置を備えて暖房運転時の快適性を向上する空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機と、前記圧縮機に接続された室内熱交換器と、前記室内熱交換器と接続された膨張弁と、前記膨張弁と接続された室外熱交換器とを備え、前記室外熱交換器と前記圧縮機とが四方弁を介して接続された冷凍サイクル装置であって、冷媒加熱用の補助熱交換器を更に有し、前記室外熱交換器と前記四方弁の間に、前記室外熱交換器から前記四方弁へ直接冷媒を流す経路と前記室外熱交換器から前記補助熱交換器を通じて前記圧縮機の吸入管へ冷媒を流す経路との切り替えを可能とする切り替え装置とを設け、前記室外熱交換器に付着した霜を溶解する除霜運転時には、前記切り替え装置を制御して、前記室内熱交換器と前記室外熱交換器を流れた冷媒を、前記補助熱交換器へ流す流量と前記四方弁へ流す流量とを調整できるようにしたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、除霜運転時、室内熱交換器と室外熱交換器を通った後の冷媒が、補助熱交換器を通る流量を調節できる構成としているため、室内熱交換器の圧力を調整することが可能となり、室内機の吹出温度を調整し、暖房運転時の除霜運転による室温低下を抑制して快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成図
【図2】同冷凍サイクル装置を備えた空気調和機において通常暖房時の冷媒の流れを示す模式図
【図3】同冷凍サイクル装置を備えた空気調和機において除霜・暖房時の冷媒の流れを示す模式図
【図4】従来の冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成図
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の発明は、圧縮機と、前記圧縮機に接続された室内熱交換器と、前記室内熱交換器と接続された膨張弁と、前記膨張弁と接続された室外熱交換器とを備え、前記室外熱交換器と前記圧縮機とが四方弁を介して接続された冷凍サイクル装置であって、冷媒加熱用の補助熱交換器を更に有し、前記室外熱交換器と前記四方弁の間に、前記室外熱交換器から前記四方弁へ直接冷媒を流す経路と前記室外熱交換器から前記補助熱交換器を通じて前記圧縮機の吸入管へ冷媒を流す経路との切り替えを可能とする切り替え装置とを設け、前記室外熱交換器に付着した霜を溶解する除霜運転時には、前記切り替え装置を制御して、前記室内熱交換器と前記室外熱交換器を流れた冷媒を、前記補助熱交換器へ流す流量と前記四方弁へ流す流量とを調整できる構成としているため、室内熱交換器の圧力を調整することが可能となり、室内機の吹出温度を調整し、暖房運転時の除霜運転による室温低下を抑制して快適性を向上させることができる。
【0015】
第2の発明は、特に、第1の発明の冷凍サイクル装置において、冷媒経路の切り替え装置を三方弁としていることで、装置の省スペースへの収納が可能となり、機器のコンパクト化が可能となる。
【0016】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の冷凍サイクル装置において、除霜運転時に膨張弁の開度を調節するようにしていることで、室内熱交換器の圧力をより高く保つことが可能となり、暖房運転時の除霜運転による室温低下を抑制して快適性を更に向上させることができる。
【0017】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の冷凍サイクル装置において、冷媒加熱用の補助熱交換器は前記圧縮機を囲むように配置され、前記補助熱交換器の熱源は前記圧縮機で発生した熱を蓄熱する蓄熱材としていることで、ヒーターなどの補助電力無し、もしくは最低限の補助電力の供給で室外熱交換器の除霜を短時間で終了することができる。
【0018】
以下、本発明の冷凍サイクル装置の実施の形態について、空気調和機に搭載した例として図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成を示しており、空気調和機は、冷媒配管で互いに接続された室外機2と室内機4とで構成されている。
【0020】
図1に示されるように、室外機2の内部には、圧縮機6と四方弁8とストレーナ10と膨張弁12と室外熱交換器14とが設けられ、室内機4の内部には、室内熱交換器16が設けられ、これらは冷媒配管を介して互いに接続されることで冷凍サイクルを構成している。
【0021】
さらに詳述すると、圧縮機6と室内熱交換器16は、四方弁8が設けられた第1配管18を介して接続され、室内熱交換器16と膨張弁12は、ストレーナ10が設けられた第2配管20を介して接続されている。また、膨張弁12と室外熱交換器14は第3配管22を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6は第4配管24および第5配管25を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6を接続する第4配管24および第5配管25の間には四方弁8が配置されている。また、四方弁8と室外熱交換器14の間には三方弁(切り替え装置)42が第4配管24を介して接続されている。更に、圧縮機冷媒吸入側における第5配管25には、液相冷媒と気相冷媒を分離するためのアキュームレータ26が設けられている。
【0022】
さらに、圧縮機6の周囲には蓄熱槽32が設けられ、蓄熱槽32の内部には、蓄熱熱交換器(補助熱交換器)34が設けられるとともに、蓄熱熱交換器34と熱交換するための蓄熱材(例えば、エチレングリコール水溶液)36が充填されており、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで蓄熱装置を構成している。
【0023】
また、三方弁42と蓄熱熱交換器34はキャピラリチューブ(絞り機構)43を含む第6配管38を介して接続されており、四方弁8と圧縮機6を接続する第5配管25は第7配管40を介して蓄熱熱交換器34と接続されている。
【0024】
室内機4の内部には、室内熱交換器16に加えて、送風ファン(図示せず)と上下羽根
(図示せず)と左右羽根(図示せず)とが設けられており、室内熱交換器16は、送風ファンにより室内機4の内部に吸込まれた室内空気と、室内熱交換器16の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、暖房時には熱交換により暖められた空気を室内に吹き出す一方、冷房時には熱交換により冷却された空気を室内に吹き出す。上下羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて上下に変更し、左右羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて左右に変更する。
【0025】
なお、圧縮機6、送風ファン、上下羽根、左右羽根、四方弁8、膨張弁12、電磁弁30、三方弁42等は制御装置(図示せず、例えばマイコン)に電気的に接続され、制御装置により制御され動作する。
【0026】
上記構成の本発明に係る冷凍サイクル装置において、各部品の相互の接続関係と機能を、暖房運転時を例にとり冷媒の流れとともに説明する。
【0027】
圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、四方弁8から第1配管18を通って室内熱交換器16へと至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て第2配管20を通り、膨張弁12への異物侵入を防止するストレーナ10を通って、膨張弁12に至る。膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至り、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24と三方弁42と四方弁8と第5配管25とアキュームレータ26を通って圧縮機6の吸入口を介して圧縮機6へと戻る。
【0028】
さらに、内部に蓄熱材36と蓄熱熱交換器34を収納した蓄熱槽32は、圧縮機6に接して取り囲むように配置され、圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄熱する。
【0029】
三方弁42は、一方が室外熱交換器14へと続く第4配管24と接続され、もう一方が四方弁8を介して第5配管25と接続され、更にもう一方が三方弁42と蓄熱熱交換器34とを接続する第6配管38と接続されており、前記制御装置により、室外熱交換器14から第4配管24を通じ四方弁8へ冷媒を導く経路と、室外熱交換器14から第6配管38を通じ蓄熱熱交換器34を経て圧縮機6の吸入口へ冷媒を導く経路とを切り替えることが可能である。
【0030】
次に、空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図2を参照しながら通常暖房時の動作を説明する。
【0031】
通常暖房運転時、圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、第1配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16に至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て、第2配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至る。通常暖房運転時、三方弁42は、室外熱交換器14から四方弁8へ冷媒を導く経路になるように制御されており、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24を通って四方弁8にいたる。その後、四方弁8を通った冷媒は第5配管25を通り、圧縮機6の吸入口へと戻る。
【0032】
また、圧縮機6で発生した熱は、圧縮機6の外壁から蓄熱槽32の外壁を介して蓄熱槽32の内部に収容された蓄熱材36に蓄熱される。
【0033】
次に、空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図3を参照しながら除霜・暖房時の動作を説明する。
【0034】
上述した通常暖房運転中に室外熱交換器14に着霜し、着霜した霜が成長すると、室外熱交換器14の通風抵抗が増加して風量が減少し、室外熱交換器14内の蒸発温度が低下する。本発明に係る空気調和機には、図3に示されるように、室外熱交換器14の配管温度を検出する温度センサ44が設けられており、非着霜時に比べて、蒸発温度が低下したことを温度センサ44で検出すると、制御装置より通常暖房運転から除霜・暖房運転へ切り替える指示が出力される。なお、上記に示した除霜・暖房運転へ入るタイミングは、一実施例を示すだけであって、除霜・暖房運転に入るタイミングはどのような条件であっても良い。
【0035】
通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行すると、上述した通常暖房運転時の冷媒は、室内熱交換器16を出て、第2配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で適切な絞り量で減圧された二相冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14を加熱し、凝縮して液相化した後、三方弁42へ至る。
【0036】
除霜・暖房運転時、三方弁42は、室外熱交換器14から蓄熱熱交換器34へ冷媒を導く経路、即ち第4配管24と第6配管38が連通する経路への開度を調節制御し、三方弁42を通った冷媒の一部はキャピラリチューブ43で減圧され低温となり、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36の熱を吸熱し、第7配管40へ流れる一方で、残りの冷媒は、四方弁8と第5配管25を流れる。その後、アキュームレータ26の入口で合流し、圧縮機6の吸入口へと戻る。このとき、四方弁8と第5配管25を流れた液冷媒は、三方弁42によって流量を適切に調節し蓄熱材36の熱を吸熱してガス化した冷媒と合流して、蒸発できるようにする。これにより、液冷媒が圧縮機6に戻ることがなくなり、圧縮機6の信頼性も向上させることができる。
【0037】
このようにすることで、室内熱交換器16、室外熱交換器14、蓄熱熱交換器34の冷媒の圧力を調整することが可能となり、室内機4の吹出温度を調整させることができるので、暖房・除霜運転での室温の低下を抑制することができる。また、蓄熱熱交換器34を通る冷媒と蓄熱材36との温度差を十分に確保することが可能となり、蓄熱材36からの吸熱能力を向上させることが可能となる。
【0038】
また、従来技術の図4のように蓄熱熱交換器118を通る冷媒をバイパス経路とすると、蓄熱熱交換器118を通る冷媒の循環量が低下し、蓄熱材126の温度が高温である場合、蓄熱熱交換器118の後半部で過熱度が高くなることで熱交換量が低下し、除霜能力が十分に発揮できないことがあるが、本構成では蓄熱熱交換器34に流す冷媒の流量を調節できる構成としているため、過熱度のとり過ぎによる熱交換量低下を防ぐことができ、除霜能力が十分に発揮できる。
【0039】
除霜・暖房開始時に霜の付着により氷点下となった室外熱交換器14の温度は、室内熱交換器16より戻る液相もしくは気液2相冷媒が混合された冷媒によって加熱されて、零度付近で霜が融解し、霜の融解が終わると、室外熱交換器14の温度は再び上昇し始める。この室外熱交換器14の温度上昇を温度センサ44で検出すると、除霜が完了したと判断し、制御装置から除霜・暖房運転から通常暖房運転へ切り替える指示が出力される。
【0040】
また、本構成では、三方弁42から蓄熱熱交換器34に至る第6配管38にキャピラリチューブ43を設けた構成としているが、本構成の変わりに蓄熱熱交換器34に連通する三方弁42の開口部を絞った仕様としてもよく、この場合、キャピラリチューブ43を除くことが可能となり、低コストでコンパクトな構成が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係る冷凍サイクル装置は、室内熱交換器の圧力を調節させ、快適性を向上させ
るだけでなく、圧縮機への液冷媒の戻りを極力低減し、圧縮機の信頼性を向上させることができるので、空気調和機、冷蔵庫、ヒートポンプ式給湯器等にも適用できる。
【符号の説明】
【0042】
2 室外機
4 室内機
6 圧縮機
8 四方弁
10 ストレーナ
12 膨張弁
14 室外熱交換器
16 室内熱交換器
18 第1配管
20 第2配管
22 第3配管
24 第4配管
25 第5配管
26 アキュームレータ
32 蓄熱槽
34 蓄熱熱交換器(補助熱交換器)
36 蓄熱材
38 第6配管
40 第7配管
42 三方弁(切り替え装置)
43 キャピラリチューブ(絞り機構)
44 温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と、前記圧縮機に接続された室内熱交換器と、前記室内熱交換器と接続された膨張弁と、前記膨張弁と接続された室外熱交換器とを備え、前記室外熱交換器と前記圧縮機とが四方弁を介して接続された冷凍サイクル装置であって、冷媒加熱用の補助熱交換器を更に有し、前記室外熱交換器と前記四方弁の間に、前記室外熱交換器から前記四方弁へ直接冷媒を流す経路と前記室外熱交換器から前記補助熱交換器を通じて前記圧縮機の吸入管へ冷媒を流す経路との切り替えを可能とする切り替え装置とを設け、前記室外熱交換器に付着した霜を溶解する除霜運転時には、前記切り替え装置を制御して、前記室内熱交換器と前記室外熱交換器を流れた冷媒を、前記補助熱交換器へ流す流量と前記四方弁へ流す流量とを調整できるようにしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
【請求項2】
前記切り替え装置に三方弁を用いたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項3】
前記室外熱交換器に付着した霜を溶解する除霜運転時に、前記膨張弁の開度を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項4】
前記補助熱交換器は前記圧縮機を囲むように配置され、前記補助熱交換器の熱源は前記圧縮機で発生した熱を蓄熱する蓄熱材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−104623(P2013−104623A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249263(P2011−249263)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】