説明

冷凍容器

【課題】冷凍魚介類を傷めるなどのおそれはなく、金属製容器からの取り出しも容易で、繰り返し再使用が可能なプラスチック製の冷凍容器を提供する。
【解決手段】トレイ状の金属製容器Bに内設されて魚介類を急速冷凍するプラスチック製の冷凍容器Aであって、金属製容器Bの底壁b1および周壁b2に沿って金属製容器B内に内設されるトレイ状の容器本体1を備え、容器本体1の上面開口縁に、金属製容器Bの開口縁辺部3を覆うように重なり合う開口フランジ部4を備えている。また、容器本体1の開口部を塞ぐ蓋体2を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍容器に係り、特に、サンマやイカなどの生の魚介類を原形のまま金属製容器に入れて急速冷凍する際に、金属製容器の内箱として使用されるプラスチック製の冷凍容器に関する。
【背景技術】
【0002】
サンマやイカなどの生の魚介類を新鮮の状態で保存するには、数十匹から数百匹の魚介類を金属製容器に入れて急速冷凍した後に、金属製容器から取り出された冷凍魚介類(氷塊)を紙袋などに袋詰めして低温保管室などで保管されることが行われている。
ちなみに、金属製容器は、主に亜鉛鉄板やガルバリウム鋼板などの金属製板材からトレイ状に形成されて、数十匹のサンマやイカなどの生の魚介類を収容し得る大きさを有する平面視で略矩形形状を呈している。
【0003】
なお、魚介類の急速冷凍時間の短縮化を図るなどの目的で開発された合成樹脂発泡体からなる冷凍容器が知られている(例えば、特許文献1などを参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−140569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、生の魚介類を金属製容器に直接入れて急速冷凍した場合、魚介類が金属製容器の底壁や周壁の内側にくっ付いてしまって、冷凍処理後、金属製容器から取り出すときに、魚介類を傷めてしまうばかりか、取り出した凍結魚介類を冷凍庫などに保管、運搬などのために、紙袋などへの袋詰めが必要となるなどの手間が掛かるものとなっていた。
また、金属製容器に発生する錆や付着しているゴミなどが魚介類に付いてしまうなどの食品衛生面上において望ましくないものとなっていた。
【0006】
そこで、従来では、段ボール紙などからなる紙製容器を内箱として金属製容器内に使用していた。
【0007】
しかしながら、紙製容器の使用によって、冷凍魚介類を傷めることがなく、また、袋詰め作業が不要になるなどの利点は得られるものの、冷凍によって紙製容器自体が金属製容器の底壁や周壁の内側にへばり付き易い。そのために、急速冷凍後、金属製容器から冷凍魚介類を取り出すときに、金属製容器の裏側から水などをかけてへばり付き状態を取り除く(解凍する)必要がある。
また、水産加工工場などに運搬された冷凍魚介類が解凍処理されるときなどに、水分を含むなどによって破れた紙製容器の破れ片などの不純物が解凍された魚介類内に混入し易く、解凍処理後、不純物(混入物)を取り除かなければならないなどの新たな問題が発生する要因になっていた。
また、紙製容器は、その素材上、水との接触によって破れ易いために、1回の使用で廃棄処分しなければならず、単価が安い割にはコストの高騰を招く要因ともなっていた。
【0008】
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、冷凍魚介類(氷塊)を傷めるなどのおそれはなく、金属製容器からの取り出しも容易で、繰り返し再使用が可能なプラスチック製の冷凍容器を提供することにある。
さらに、本発明では、急速冷凍効率を上げて、冷凍時間の短縮化をも可能にしたプラスチック製の冷凍容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明では、上面開口のトレイ状を呈する金属製容器に内設されるプラスチック製の冷凍容器であって、
前記金属製容器の底壁および周壁に沿う上面開口のトレイ状に形成されている容器本体の開口縁部に、前記金属製容器の開口縁辺部を覆う周縁フランジ部を備えていることを特徴とする。
ここで、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体を備え、前記蓋体は、前記容器本体の前記周縁フランジ部の上に重なり合う重合縁辺部を備えていることが好適なものとなる。
また、前記容器本体は、底壁および周壁に冷気通路形成用の凹部を有する定形凸部を備えていることが好適なものとなる。この場合、定形凸部は、容器本体の内側に向けて、かつ、底壁の幅方向および周壁の高さ方向に延びる凸状となして、その底壁および周壁の裏側(外側)に凹部を有する構造とすることが好適である。つまり、容器本体が金属製容器内に内設された際、凹部が金属製容器の底壁および周壁に沿って該底壁および周壁との間に冷気通路を形成するようにする。
【0010】
このような構成によれば、容器本体を金属製容器内に内設させることで、金属製容器の開口縁辺部は、容器本体の周縁フランジ部によって覆われる。これにより、サンマやイカなどの生の魚介類が投入(収容)されるときに、容器本体の周壁と金属製容器の周壁との間に魚介類が入り込むことを防ぐことができる。
また、容器本体はプラスチック製であるが故に、急速冷凍時に金属製容器の内側にへばり付く、水との接触によって破れることもない。これにより、急速冷凍後、金属製容器から冷凍魚介類(氷塊)を取り出すときに容易に行うことができる。しかも、解凍された魚介類中に不純物となって混入することもなく、繰り返し使用することが可能となる。
【0011】
また、容器本体の開口部を塞ぐ蓋体によって、低温保管室での保管中や水産加工工場などへの運搬などにおいて、不純物の付着や混入などを防ぐ。つまり、従来の袋詰め状態にて冷凍魚介類(氷塊)を保管、運搬することができる。
また、急速冷凍時において、容器本体の周壁に備えられている定形凸部の裏面凹部と金属製容器の周壁との間の冷気通路を流通する冷気によって、魚介類の冷凍速度を促進させる。つまり、急速冷凍効率を高めることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の冷凍容器によれば、冷凍魚介類(氷塊)を傷めることなく、金属製容器から取り出すことができ、その取り出しも容易に行うことができる。これにより、トレイ状の金属製容器を用いて行われる魚介類の冷凍作業の向上が期待できる。
【0013】
また、プラスチック製の容器本体であるが故に、解凍された魚介類中に不純物となって混入することもなく、繰り返し使用することができる。これにより、解凍作業の軽減と、コストの削減を期待することができる。
【0014】
また、容器本体の底壁および周壁の凹部とよって金属製容器の底壁および周壁との間に形成される冷気通路を流れる冷気によって、魚介類の冷凍速度を促進させて冷凍時間の短縮化を図ることができる。これにより、魚介類の冷凍処理生産性の向上と電力消費量の軽減を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る冷凍容器を示し、(a)は、容器長辺方向の縦断面図であり、(b)は、容器本体の開口部に蓋体を被せた状態の容器短辺方向の縦断面図である。
【図2】同冷凍容器を、金属製容器ともに示す斜視図である。
【図3】容器本体を金属製容器内に内設させて容器本体の開口部に蓋体を被せた状態を示し、(a)は、容器長辺方向の縦断面図であり、(b)は、容器短辺方向の同縦断面図である。
【図4】魚介類が冷凍された後に金属製容器から容器本体を取り出した状態を示す容器長辺方向の縦断面図である。
【図5】冷凍容器を構成する蓋体の他の実施形態で、(a)は、容器長辺方向の縦断面図であり、(b)は、容器本体を金属製容器内に内設させて容器本体の開口部に蓋体を被せた状態を示す容器短辺方向の縦断面図である。
【図6】同冷凍容器を、金属製容器ともに示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、本実施形態に係る冷凍容器を示す縦断面図および斜視図であり、図3は、容器本体を金属製容器内に内設させて容器本体の開口部に蓋体を被せた状態を示す縦断面図である。
冷凍容器Aは、サンマやイカなどの生の魚介類を、上面開口のトレイ状を呈する金属製容器Bに入れて急速冷凍する際に、金属製容器B内に内設される冷凍用内箱として使用されるものである。
ちなみに、金属製容器B内への魚介類の投入(収容)は、例えば、冷凍処理ラインコンベアの真上に位置して設置されている計量付き投入ホッパから数十匹のサンマやイカなどが一気に、かつ、無造作に落下されることで行われる。つまり、ラインコンベアによって搬送されてくる金属製容器Bを投入ホッパの真下に停止させた状態で、投入ホッパからサンマやイカなどが金属製容器B内に収容される分、一気に落下されて投入(収容)されるようになっている。
【0017】
≪冷凍容器の構成≫
冷凍容器Aは、図1および図2に示すように、容器本体1と、この容器本体1の開口部を塞ぐ蓋体2とを備えて構成されている。
【0018】
≪容器本体の構成≫
容器本体1は、サンマやイカなどの生の魚介類を急速冷凍する際に、図3に示すように、金属製容器B内に内設される冷凍用内箱として使用されるものである。
この容器本体1は、適宜の厚さ、例えば、0.5〜0.7mm程度の厚さを有するプラスチック製シート材を用いて、図3に示すように、金属製容器Bの底壁b1および周壁b2の内側に沿って内設される上面開口のトレイ状に形成されている。
そして、容器本体1は、上面開口縁に金属製容器Bの開口縁辺部3を覆うように、該開口縁辺部3の上に重なり合う開口フランジ部4を外向きに備えている。
【0019】
また、容器本体1は、図1および図2に示すように、底壁1aおよび周壁1bに、内向き突出状の定形凸部(補強凸部)5を備えている。これにより、プラスチック製シート材を用いて形成されている容器本体1は、金属製容器B内に内設される上面開口のトレイ形態に保たれるようにしている。
つまり、容器本体1に対する縦・横方向や斜め方向(平面視対角線方向など)からの外力に対して型崩れなどを起さない適宜の剛性を容器本体1全体に付与するように、断続的や連続的な定形凸部を底壁1aおよび周壁1bに備えている。
【0020】
そして、容器本体1の底壁1aおよび周壁1bの定形凸部5のうち、その一部または全ての定形凸部5において、例えば、図1の(b)に示すように、底壁1aから両側周壁1bの高さ方向全高にわたり連続的に形成することで、その定形凸部5の裏面(底壁1aの裏面から両側周壁1bの外側)に一連に連なる冷気通路形成用の凹部5aが備えられるようにしている。
これにより、図3に示すように、容器本体1が金属製容器B内に内設されたとき、金属製容器Bの底壁b1および周壁b2との間に、急速冷凍時に冷気が流れる冷気通路Kが凹部5aによって形成されるようにしている。
【0021】
≪蓋体の構成≫
蓋体2は、容器本体1を形成するプラスチック製シート材の厚さと同じかそれよりもやや薄いシート材を用いて、容器本体1の開口部の開口形状にて形成されている。
【0022】
また、蓋体2は、図1および図2に示すように、容器本体1の開口フランジ部4の上に重なり合い、かつ、該開口フランジ部4を含めた金属製容器Bの開口縁辺部3に被嵌状に取り付けられる嵌合縁凹部6を、天板部2aの各辺周縁に備えている。
【0023】
嵌合縁凹部6は、図1および図2に示すように、天板部2aの表面(上面)よりも高く、そして、容器本体1の開口フランジ部4を含めた金属製容器Bの開口縁辺部3を上方から被嵌するように、天板部2aの各辺周縁に沿った縦断面視で下向き開口状に形成されている。
【0024】
また、嵌合縁凹部6は、図1に示すように、外周壁片部6aを内周片壁部6bよりも高く(幅広で)、下端に向けて漸次外向き末広がり状に形成している。
これにより、金属製容器B内に内設されて魚介類が投入(収容)された容器本体1の開口部に蓋体2を被せるときに、外向き末広がりに形成されている嵌合縁凹部6が、上方から容器本体1の開口フランジ部4、金属製容器1の開口縁辺部3にスムーズに取り付けられるようにしている。
【0025】
また、蓋体2の四隅コーナーにおける嵌合縁凹部6の外周片壁部6aの内側には係止凸部7が設けられている。
係止凸部7は、蓋体2の四隅コーナーにおける嵌合縁凹部6の外周片壁部6aの内側に沿って平面視で略L形状の内向き突条に形成されている。
これにより、容器本体1の開口部に蓋体2が被せられたとき、金属製容器Bの開口縁辺部3の四隅コーナーにおける裏側に係止凸部7が引っ掛かり(図3の拡大図参照)、蓋体2を保持する。つまり、急速冷凍中などにおいて蓋体2が容器本体1の開口部から不用意に外れないように、蓋体2を金属製容器Bの開口縁辺部3に係止保持させる。
【0026】
また、蓋体2は、天板部1aおよび嵌合縁凹部6に定形凸部(補強凸部)8を備えている。これにより、蓋体2は、容器本体1の開口部に被せられる蓋形態に保たれるようになっている。
【0027】
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る冷凍容器Aの使用について簡単に説明する。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
図2に示すように、容器本体1を金属製容器B内に内設させる。容器本体1を金属製容器B内に内設させると、容器本体1の開口フランジ部4は金属製容器Bの開口縁辺部3を覆うように、該開口縁辺部3の上に重なり合う。
これにより、投入ホッパから一気に落下されて魚介類が容器本体1内に投入(収容)されるとき、魚介類の一部が容器本体1の周壁1bと金属製容器Bの周壁b2との間に入り込むことが防止される。
【0028】
投入ホッパから金属製容器B内の容器本体1に魚介類が投入されたところで、容器本体1の開口部に蓋体2を被せる。このとき、蓋体2の各辺周縁の嵌合縁凹部6は、図3に示すように、容器本体1の開口フランジ部4と、この開口フランジ部4が重なる金属製容器Bの開口縁辺部3を内外から被嵌するように、係止凸部7によって開口縁辺部3に掛脱自在に取り付けられる。
これにより、蓋体2は、魚介類が投入された容器本体1の開口フランジ部4を含めて金属製容器Bの開口縁辺部3から不用意に外れることがない。例えば、急速冷凍室における冷風(風力)などによって簡単に外れないようにしっかりと取り付けられて、容器本体1の開口部とともに金属製容器Bの開口部を閉蓋する。
【0029】
このように、容器本体1内に魚介類が投入され、蓋体2によって閉蓋された金属製容器Bは、急速冷凍室へと搬入されて魚介類の冷凍が行われる。このとき、図3に示すように、容器本体1と金属製容器Bとの間に形成されている冷気通路Kを冷気が流れることで、魚介類の冷凍速度が促進される。
そして、冷凍終了後において急速冷凍室から搬出された冷凍魚介類(氷塊)Cは、蓋体2によって閉蓋されている容器本体1とともに金属製容器Bから取り出される。このとき、容器本体1の金属製容器Bの内側へのへばり付きがなく、金属製容器Bから容易に離脱させて取り出すことができる。
金属製容器Bから取り出された冷凍魚介類は、冷凍容器Aの容器本体1と蓋体2とによって包み込まれた包装形態として低温保管室にて保管、そして、水産加工工場などへと運搬される。
【0030】
そして、水産加工工場などにおいて、冷凍魚介類が解凍されて取り出された冷凍容器A(容器本体1と蓋体)は、冷凍工場へと戻されて、魚介類を急速冷凍する際に、金属製容器B内に内設されて再使用される。
【0031】
≪蓋体の他の実施形態の構成≫
図5および図6は、他の実施形態に係る蓋体を適用させた冷凍容器を示す縦断面図および斜視図である。
この実施形態に係る蓋体2−1は、図5の(b)に示すように、容器本体1の開口部に被せたときに、容器本体1の開口フランジ部4の上に重なり合う重合フランジ部9を天板部2a−1の各辺周縁に備えている。
また、蓋体2−1は、天板部2a−1の四隅コーナーに嵌合凸部10をそれぞれ備えている。
【0032】
嵌合凸部10は、図5および図6に示すように、天板部2a−1の四隅コーナーにおける重合フランジ部9の内側に位置して平面視で略L形状の下向き突出状にそれぞれ形成されている。
これにより、蓋体2−1は、容器本体1の開口部に被せられたとき、重合フランジ部9を容器本体1の開口フランジ部4の上に重ね合わせた状態で、四隅コーナーの各嵌合凸部10が容器本体1の開口四隅コーナーに内嵌め状態で嵌合されることで、容器本体1の開口部に取り付けられるようになっている。つまり、蓋体2−1は、急速冷凍中などにおいて容器本体1の開口部から簡単に外れないように形成されている。
【0033】
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記の実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項3に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、金属製容器Bの開口縁辺部3の上に重なる容器本体1の開口フランジ部4の外周縁部に沿って、開口縁辺部3の外周縁を巻き込まれる巻込み外周縁部を備えることができる。つまり、開口フランジ部4と巻込み外周縁部とによる断面視形状が略つの字形状となるように、開口フランジ部4に巻込み部を備えることで、開口フランジ部4が金属製容器Bの開口縁辺部3を覆うようにその表面側に重なると同時に、巻込み外周縁部が開口縁辺部3の外周縁に沿ってその縁部から裏面側に巻き込むように係止する。
これにより、開口縁辺部3を覆うように重なり合う開口フランジ部4の重合状態をより確実に、なおかつ、魚介類が容器本体1内に投入されるときの落下衝撃などによって開口縁辺部3から簡単に外れないように開口フランジ部4を開口縁辺部3にしっかり止めて、魚介類の一部が容器本体1の周壁1bと金属製容器Bの周壁b2との間に入り込むことをより一層確実に防ぐことができる。
【符号の説明】
【0034】
A 冷凍容器
1 容器本体
1a 底壁
1b 周壁
2,2−1 蓋体
3 開口縁辺部
4 開口フランジ部
5 定形凸部
5a 凹部
6 嵌合縁凹部
9 重合フランジ部
B 金属製容器
b1 底壁
b2 周壁
K 冷気通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面開口のトレイ状を呈する金属製容器内に内設されるプラスチック製の冷凍容器であって、
容器本体は、前記金属製容器の底壁および周壁に沿う上面開口のトレイ状に形成され、該上面開口縁に、前記金属製容器の開口縁辺部を覆う開口フランジ部を備えていることを特徴とする冷凍容器。
【請求項2】
前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋体を、さらに備え、
前記蓋体は、前記容器本体の前記開口フランジ部を含めた前記金属製容器の前記開口縁辺部に被嵌状に取り付けられる嵌合縁凹部、または、前記開口フランジ部の上に重なり合う重合フランジ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍容器。
【請求項3】
前記容器本体は、底壁および周壁に冷気通路形成用の凹部を有する定形凸部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−195178(P2011−195178A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64666(P2010−64666)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(598061014)株式会社福永 (2)
【Fターム(参考)】