説明

冷凍発芽玄米製法(水中精米)及び冷凍保存・流通方法

【課題】冷凍発芽玄米製法(水中精米)及び冷凍保存・流通方法を提供する。
【解決手段】玄米を水中精米後、即、正常発芽用水中精米玄米の1.5倍の摂氏25度の浸漬水を浸漬槽に入れ、正常発芽させ、0.5〜1mm程度発芽した時点(アブシジン酸・フイチンがヒトの生体に有効作用する栄養素に変移化済)で、その正常発芽用水中精米玄米の浸漬水を排水し、即、400g毎に真空パックし正常発芽玄米の栄養価を頂点に保持する為に、即、冷凍庫に入れ生理作用を止め冷凍保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般家庭に於ける発芽玄米炊飯を摂る健康増進に関する。
【背景技術】
【0002】
従来一般家庭に於いて玄米・発芽玄米飯を摂っている方法に短所のあるものについて次に挙げる。玄米加熱圧力・玄米自然発芽・玄米と浸漬水30〜35度加熱保温発芽・市販発芽玄米・乾式発芽用玄米精米装置、五つの炊飯と一つの流通方法がある。
【明細書】

【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(1)玄米圧力鍋炊飯の短所
玄米は栄養分析上栄養価が高いが下記、記述の様にヒトの生体への有効作用性に難点がある。玄米は自己を守り子孫を繁栄させる為に外敵に対し忌避・有害因子で、特にヒト生体の冷え症を誘発するアブシジン酸(ミトコンドリコンドリア機能障害因子)・ミネラルと結合し生体外に排泄するフイチンを保有している。これ等の因子は玄米の発芽や稲の成長にとっても有害因子になると言われている。又、圧力鍋玄米炊飯の場合は加熱炊飯時に130度近くの高温になる為に玄米に含んでいる熱に弱いビタミンB群の一部が破壊され栄養価が低下すると同時に発がん性物質あるアクリルアミドを産生する。以上が玄米圧力鍋炊飯の短所である。
(2)玄米自然発芽の短所
玄米を浸漬し夏季は浸漬水を毎日2回取替え三日目に発芽する。冬季の場合は浸漬水を毎日1回取替え(手間が掛かる)五日目に発芽する。水の取替えを怠ると腐敗菌が繁殖し悪臭がして炊飯をしても食べられない。又、胴割れ玄米胚芽接続片(流通玄米の90%以上が胴割れ米)はジベレリンが産生しアブシジン酸が分解されるが胴割れ胚芽未接続片の場合はジベレリンが産生しない。したがってアブシジン酸も分解されないので悪味のアブシジン酸が残る。以上が玄米自然発芽の短所である。
(3)玄米浸漬水32度22時間保温発芽の場合の短所
玄米を32度の発芽至適加熱保温水に浸漬すると22時間で発芽する。しかしながら32度水温玄米浸漬発芽環境は腐敗菌にとっても繁殖の至適環境でもあり、11時間で浸漬水を取り替える。これ等を怠り炊飯した場合腐敗臭がしてヒトは食べられなくなる。上記の発芽方法に液体酵母を微量、入れる事によって腐敗菌繁殖防止になる。これ等の腐敗防止を怠ると腐敗菌が繁殖する。その発芽玄米を炊飯した場合は悪臭が発現してヒトは食べられなくなる。以上の様に腐敗菌が繁殖する事と玄米飯には食感が悪い硬い表皮が残る。形而上ではあるが本発明者根本が、生自然発芽玄米ジュースを作り12時間後(室温28)一寸味が変わったと思ったが飲んでしまった。その翌日ボツリヌス菌毒素の中毒症状が起きた。以上が玄米浸漬水32度22時間保温発芽の場合の短所である。
(4)市販発芽玄米の短所
市販発芽玄米は玄米を浸漬し発芽後、乾燥するので、その際、乾燥ストレスにより、生体に有害なアブシジン酸が再産生し、再発芽の場合に玄米と比較して時間がかかる点や、又、胴割れ玄米(流通玄米の90%以上が胴割れ米)胚芽接続部分はジベレリンが産生しアブシジン酸が変移化されるが胚芽未接続玄米の部分はジベレリンが産生しない。又、市販発芽玄米を発芽させ乾燥させる際に発芽玄米に乾燥ストレスがかかり多量のアブシジン酸が産生し、悪未のあるアブシジン酸が残る。又、発芽から消費者が炊飯するまでに時間が掛かる。その時間の経過と共に発芽玄米の酸化が進み水に浸漬しても発芽しない玄米も発生し栄養価が低下する。又、市販発芽玄米は流通の各々の過程で費用が掛かり、市販の発芽玄米価額は割高になる。これ等が市販発芽玄米の短所である。
(5)乾式発芽用精米玄米の短所
(21)出願番号 特願20001−088432 (71)出願人:みのる産業株式会社 研米機・新型家庭用ハンデー精米機お米じまんは、高速回転撹拌精米方法である為に高速回転撹拌時に金属や硬質合成樹脂に衝突し、その衝撃で玄米胚芽の脱落・胚芽損傷と高速回転撹拌摩擦により精米容器・玄米に高ボルトの静電気が帯電し、放電時に強い電磁波が起き玄米胚芽細胞に損傷や異質分子等が生じ、玄米発芽の生理作用低下に伴って、玄米発芽や稲の成長に有効作用する栄養素への変移化(加水分解・酸化還元)が低下するものと考えられる。したがって発芽の抑制因子と外敵に対する忌避因子(アブシジン酸・フイチン他)の未分解分子も残る。したがって乾式発芽用玄米精米機で精米した発芽用玄米は、精白米より栄養価が格段に高いにもかかわらず軽度の生理障害が起きる点や正常発芽玄米と比較して乾式精米発芽玄米は変移化栄養素が低く異質分子が産生する事が短所である。形而上ではあるが本発明者根本がこの乾式発芽用精米玄米炊飯を摂ったところボツリヌス菌毒素中毒による頭部湿疹が悪化した。これ等は、乾式発芽用精米玄米の短所である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(イ)玄米圧力鍋炊飯の短所を解決する手段。既述の短所を改善する為には、請求項1・2の方法の冷凍発芽玄米を即一気圧下、摂氏100度で炊飯してヒトが摂り60兆から細胞を活性化させる事によって玄米圧力鍋炊飯の短所を解決出来る
(ロ)玄米自然発芽の短所を解決する手段、これ等は請求項1・2の方法の冷凍発芽玄米を即一気圧下、摂氏100度で炊飯してヒトが摂り60兆から細胞を活性化させる事によって玄米自然発芽の短所を解決出来る。
(ハ)玄米浸漬水32度22時間保温発芽の短所を解決する手段。記述の短所を改善する為には、請求項1・2の方法の冷凍発芽玄米を、即、一気圧下・摂氏100度で炊飯し、ヒトが摂り60兆から細胞を活性化させる事によって玄米自然発芽の短所を解決出来る。
(ニ)市販発芽玄米の短所を解決する手段。以上記述の短所を解決する為には請求項1・2の方法をもってアビシジン酸変移化すみの冷凍発芽玄米を生産者から最終消費者に直接流通し、一気圧下、摂氏100度で炊飯する事により栄養素が破壊される事がなく栄養素も高く流通経路が短く流通経費が安くなる。以上の方法で市販発芽玄米の短所を解決出来る。
(ホ)乾式発芽用精米玄米の短所を解決する手段。この乾式発芽用精米玄米の短所を改善するのは、玄米を水中精米することにより、水が衝撃の緩衝液になり玄米の衝撃による胚芽の脱落・損傷は皆無である。又、玄米の静電気帯電についても水が玄米と硬質物質摩擦の絶縁液になり玄米の静電気帯電も皆無である。したがって胚芽の損傷や玄米の静電気放電時に生じる電磁波による細胞損傷や異質分子の産生も起こらない。この玄米を請求項1・2の方法の冷凍発芽玄米を、生産者から最終消費者に直接流通し、即、炊飯しヒトが摂る事によって栄養価が高い食味の良い正常発芽玄米炊飯になる。したがって便利で栄養価が高くヒトの生体の60兆からの細胞を活性化させ抗体性免疫も高まる。以上0.により乾式発芽用精米玄米の短所を解決する事が出来る。
【明細書】

【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
玄米炊飯をヒトが摂る場合に次の様な問題がある。発明者根本が旧満州からの引揚時に引揚収容所(約2ヶ月間)に於いて支給された1〜2分搗きコウリャン・未発芽大豆入り飯を、お腹が空いているにもかかわらず腹5分目しかどうしても口に入っていかなかった。無理をして食べると下痢・頭痛の生理障害が起きた。体の弱い者は生理障害で命を失っていった。又、乳飲み子を持った母親は母乳が出なくなり子供は栄養失調で命を失っていった。これ等はアブシジン酸・フイチンの生理障害であったと推測できる。以上の経験をした。特に玄米にはヒトにとって忌避因子であるアブシジン酸・フイチンが多量に含まれているが、ヒトの消化液にはこれ等を分解する酵素が少ないと言われている。但しフイチンを分解する酵素は、小腸粘膜に微量のフイチンターゼ分解酵素と腸内微生物に微量が分解されるのみである。したがって大半のアブシジン酸・フイチンは、アブシジン酸・フイチンのまま糞便として排泄され、又、一方のアブシジン酸・フイチンは生体内にも吸収され、生理障害の原因にもなると言われている。フイチンは生活習慣病の原因となるヒトの生体内にある過剰量の異質分子を吸着して体外に排泄させ異質分子過剰障害による疾患は改善されるが、フイチンは同時に一部のミネラルをも無効して体外に排泄するので、新たなミネラル欠乏障害が起きている。玄米食絶対論者によると玄米食は健康長寿食であるという理論になっているが、それとは裏腹に、長期間にわたり多量の玄米を摂取した場合は消化器官の弱い者に生理障害が起きている。又、少数ではあるが、体質によっては60〜70歳代に玄米食障害による死亡者が出ている。我々日本民族は何千年来、棲息・生存・進化の歴史の過程で(戦国時代まで)一気圧下に於いて加熱温度を摂氏100度以内で炊飯した発芽米を食し、つちかわれて来た遺伝子をもった民族である。その発芽玄米とは臼と杵で籾殻を外す1〜2分搗き(水の浸透が早く短時間発芽)の発芽用玄米であったが、現代の機械文明の社会では上記の様な非効率な精米方法は不可能で高速籾摺り機になり、その結果、玄米に水の浸透が遅れ玄米発芽に時間かかり、発芽玄米炊飯が摂りにくくなっている。日本民族は戦国時代までは発芽玄米を摂っていて骨格も良く頑健な体であった。これ等は考古学的にも証明されている。日本民族の骨格が悪くなったのは精白米を摂る様になった江戸時代中期に入ってからであり、その時期から江戸病(脚気)が蔓延したと言われている。ヒトが玄米炊飯を摂る場合には、これ等の問題解決と合わせて、玄米が含有している栄養素をヒトに有効作用する玄米炊飯でなければならない。その為には、次に上げる玄米加熱圧力・玄米自然発芽・玄米と浸漬水30〜35度加熱保温発芽・市販乾燥発芽玄米・乾式発芽用玄米精米装置の五つの短所の課題をも解決しなければならない。この五つの短所を解決する方法は、請求項1・2の方法もって、玄米を水中精米した正常発芽用玄米を、即、正常発芽させ、即、炊飯してヒトが摂り、ヒトの60兆からの細胞を活性化させる事にある。したがって最終消費者が健康に関して正常発芽玄炊飯を摂る事が発明を実施するための最良の形態である。これを本発明とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特願2004−17546の正常発芽用水中精米発芽玄米を流通する為には、正常発芽用水中精米玄米を、即、正常発芽させる為に正常発芽用水中精米玄米の1.5倍の摂氏25度の浸漬水を一緒に浸漬槽に入れる。以降(腐敗防止と消臭の為0.3mm銀線・ドクダミ茶を濾紙袋1ケ、及びph6.5〜7.0を保持の為、牡蠣貝殻粉末を濾紙袋1ケを浸漬槽の上層に置き、水中循環用小型ポンプを下層に置き浸漬水を下から上に循環し曝気も兼ねる)を()内と称する。浸漬水()内をph6.5〜7.0・浸漬水温度を摂氏25度に保持し、12時間浸漬後、浸漬水を排水して、保湿槽に入れ6時間後、()内により作った浸漬水に30分浸漬後、浸漬水を排水して保湿槽に入れ6時間後、その浸漬水に30分間浸漬後、浸漬水を排水して、0.5〜1mm程度発芽した時点(アブシジン酸・フイチンがヒトの生体に有効作用する栄養素に変移化済)で、その正常発芽用水中精米玄米の浸漬水を排水し、即、400g毎に真空パックし正常発芽玄米の栄養価を頂点に保持する為に、即、冷凍庫に入れ生理作用を止め冷凍保存する。
【請求項2】
請求項1の方法もって製造した冷凍発芽玄米を1ケース400g×6=2.4kg・1ケース400g×12=4.8kgに冷凍包装して消費者にアブシジン酸・フイチン変移化済み冷凍発芽玄米として冷凍の侭、流通移送する。受納した消費者は、即、冷凍保存する。そのアブシジン酸・フイチン変移化済みの、冷凍発芽玄米を炊飯する場合は解凍して各炊飯器の白米メニューをもって炊飯する。但し賞味期限は、6ケ月以内とする。以上が食感の悪い硬い玄米表皮を剥離・除去し、又、ヒトにとって忌避因子である、アブシジン酸・フイチンを有効栄養素に変移化した食感の良い冷凍発芽玄米の冷凍保存・流通の方法である。
以上、請求項1・請求項2をもって、これを本発明とする。

【公開番号】特開2007−300936(P2007−300936A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177784(P2007−177784)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【分割の表示】特願2004−170546(P2004−170546)の分割
【原出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願人】(504220292)
【Fターム(参考)】