説明

冷凍装置

【課題】機器コストの低減及び省スペース化を図りつつ省エネを実現することができる冷凍装置を提供する。
【解決手段】第1の凝縮器(14)から吐出された冷媒の一部を熱交換器(66)の流入口側に設けられた第3の膨張器(64)を介して熱交換器の蒸発側経路(66a)内で蒸発させると共に、第2の圧縮機(32)から吐出された冷媒を熱交換器の凝縮側経路(66b)内で凝縮させる冷凍装置(1)であって、熱交換器は、水を利用して凝縮側経路を流通する冷媒を凝縮させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍装置に係り、詳しくは、コンビニエンスストア等の店舗内に設置される冷蔵及び冷凍ショーケースに用いられて好適な冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の冷凍装置は、例えば、コンビニエンスストア等の店舗内に設置される冷蔵及び冷凍ショーケースを冷却可能に構成され、冷蔵側の圧縮機、凝縮器、膨脹器及び蒸発器からなる冷蔵ショーケースの冷蔵側冷媒回路と、冷凍側の圧縮機、膨脹機及び蒸発器からなる冷凍ショーケースの冷凍側冷媒回路と、冷蔵側冷媒回路と冷凍側冷媒回路との間で熱交換を行うカスケードコンデンサとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、上記冷凍側冷媒回路に凝縮器を新たに設置し、冷蔵側冷媒回路の熱負荷に応じて、冷凍側の凝縮器のみを使用するか、又は冷凍側の凝縮器及びカスケードコンデンサの両方を使用するかが選択され、冷蔵側冷媒回路の冷却能力を上げることなく、冷蔵側冷媒回路と冷凍側冷媒回路とを独立して稼働可能に構成することにより、上記特許文献1に比して省エネ化を促進することができる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−91073号公報
【特許文献2】特開2005−257164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献2では、カスケードコンデンサに加え、冷凍側凝縮器を要することから、冷凍側冷媒回路、ひいては冷凍装置の機器コストが増大すると共に、その設置スペースを大きく確保する必要があり、これらの点につき依然として課題が残されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、機器コストの低減及び省スペース化を図りつつ省エネを実現することができる冷凍装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の冷凍装置は、第1の圧縮機、第1の凝縮器、第1の膨張器及び第1の蒸発器からなる第1の冷媒回路と、第2の圧縮機、第2の膨張器及び第2の蒸発器からなる第2の冷媒回路と、第1の冷媒回路の冷媒と第2の冷媒回路の冷媒との間で熱交換を行う熱交換器とを備え、第1の凝縮器から吐出された冷媒の一部を熱交換器の流入口側に設けられた第3の膨張器を介して熱交換器の蒸発側経路内で蒸発させると共に、第2の圧縮機から吐出された冷媒を熱交換器の凝縮側経路内で凝縮させる冷凍装置であって、熱交換器は、水を利用して凝縮側経路を流通する冷媒を凝縮させることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、熱交換器は、蒸発側経路及び凝縮側経路が収容されると共に、水が貯蔵されるケースを備えることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項2において、ケースは、水が供給される給水口、及び水が排出される排水口を有することを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項2または3において、熱交換器は、ケース内を流通する水が凝縮側流路を流通する冷媒と対向流をなすべく構成されることを特徴としている。
【0008】
また、請求項5記載の発明では、請求項3または4において、給水口はケースの下部に形成され、排水口はケースの上部に形成されることを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、請求項2乃至5の何れかにおいて、熱交換器は、ケース内の水を撹拌する撹拌手段を有することを特徴としている。
更にまた、請求項7記載の発明では、請求項1乃至6の何れかにおいて、熱交換器は、蒸発側経路を流通する冷媒と凝縮側流路を流通する冷媒とが対向流をなすべく構成されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項8記載の発明では、請求項1乃至7の何れかにおいて、熱交換器は、蒸発側経路と凝縮側経路とが接触して配置されることを特徴としている。
更に、請求項9記載の発明では、請求項1乃至8の何れかにおいて、熱交換器は、蒸発側経路及び凝縮側経路が断面視略楕円状に形成されると共に、これら楕円状の扁平面が互いに対向して配置されることを特徴としている。
【0010】
更にまた、請求項10記載の発明では、請求項1乃至9の何れかにおいて、蒸発側経路の流入口を開閉する第1の開閉弁と、第1の開閉弁が電気的に接続される制御部とを更に含み、制御部は、第1の冷媒回路の除霜運転時に第1の開閉弁を閉弁することを特徴としている。
また、請求項11記載の発明では、請求項2または3において、ケースは、凝縮側経路が収容される第1のケースと、蒸発側経路が収容される第2のケースとから構成され、第1のケースと第2のケースとはポンプを備えた循環経路で連通されることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項12記載の発明では、請求項10において、制御部は、第1の冷媒回路の熱負荷が所定値以上となるとき、第1の開閉弁を閉弁することを特徴としている。
更にまた、請求項13の発明では、請求項12において、ケース内の水の温度を検出する水温度センサと、給水口または排水口を開閉する第2の開閉弁とを更に含み、制御部は、温度センサで検出される水の温度が給水口を流通する水の給水温度以上となるとき、第2の開閉弁を開弁することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の本発明の冷凍装置によれば、第1及び第2の冷媒回路の冷媒同士を熱交換させる熱交換器は、水を利用して第2の圧縮機から吐出された後に凝縮側経路を流通する冷媒を凝縮させる。これにより、第2の冷媒回路に凝縮器を別途設置しなくても、第1の冷媒回路と第2の冷媒回路とを独立して稼働させることができるため、第2の冷媒回路、ひいては冷凍装置の機器コストの低減及び省スペース化を図りつつ、冷凍装置の省エネ化を実現することができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、熱交換器は、蒸発側経路及び凝縮側経路が収容されると共に、水が貯蔵されるケースを備えている。これにより、蒸発側経路に水を接触させて第1の冷媒回路の余剰冷却能力を水に蓄冷することができ、また、一般的な空冷式の凝縮器に比して、凝縮側経路を流通する冷媒の冷却効率を向上することができるため、これらにより冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
【0014】
また、凝縮側経路における冷却効率が向上することから、熱交換器における単位伝熱面積あたりの熱交換量が増大するため、凝縮側経路、ひいては熱交換器を相対的に小型化することができ、ひいては冷凍装置の省スペース化を更に促進することができる。
請求項3記載の発明によれば、ケースは、水が供給される給水口、及び水が排出される排水口を有することにより、給水口及び排水口を開放すればケース内に水を流通させることができるため、冷凍装置をメンテナンスにより停止し、ケース内に貯蔵された水の水温が上昇したとしても、流水によって第2の冷媒回路の冷却能力を確保しつつ稼働させることができ、冷凍装置の信頼性を向上することができる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、熱交換器は、ケース内を流通する水が凝縮側流路を流通する冷媒と対向流をなすべく構成される。これにより、ケース内を流通する水と凝縮側流路を流通する冷媒との熱交換効率が向上し、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
請求項5記載の発明によれば、給水口はケースの下部に形成され、排水口はケースの上部に形成されることにより、ケース内における空気溜まりの発生を確実に防止することができるため、ケース内を流通する水と蒸発側経路、ひいては凝縮側経路を流通する冷媒との熱交換効率を向上でき、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、熱交換器は、ケース内の水を撹拌する撹拌手段を有することにより、蒸発側経路を流通する冷媒によって蓄冷された水の冷熱をケース内全体に行き渡らせることができる。従って、ケース内の水と蒸発側経路、ひいては凝縮側経路を流通する冷媒との熱交換効率を向上でき、冷凍装置の省エネ化を更に促進できる。
しかも、熱交換器における単位伝熱面積あたりの熱交換量が増大するため、ケースの容量を相対的に小さくすることができ、ひいては冷凍装置の省スペース化を更に促進することができる。
【0017】
請求項7記載の発明によれば、熱交換器は、蒸発側経路を流通する冷媒と凝縮側流路を流通する冷媒とが対向流をなすべく構成されることにより、蒸発側経路と凝縮側流路とを流通する冷媒同士の熱交換効率が向上し、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
請求項8記載の発明によれば、熱交換器は、蒸発側経路と凝縮側経路とが接触して配置されることにより、蒸発側経路と凝縮側経路とを流通する冷媒同士の熱交換効率が向上し、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
【0018】
請求項9記載の発明によれば、熱交換器は、蒸発側経路及び凝縮側経路が断面視略楕円状に形成されると共に、これら楕円状の扁平面が互いに対向して配置されることにより、蒸発側経路及び凝縮側経路の伝熱面積を大きくすることができるため、蒸発側経路と凝縮側経路とを流通する冷媒同士、また、これら冷媒とケース内の水との熱交換効率が向上し、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
【0019】
請求項10記載の発明によれば、制御部は、第1の冷媒回路の除霜運転時に蒸発側経路の流入口を開閉する第1の開閉弁を閉弁する。これにより、蒸発側経路には冷媒が流れないため、ケース内の水のみよって凝縮側経路を流通する冷媒の凝縮が行われることとなり、第1の冷媒回路の稼働を停止することができる。従って、第1の冷媒回路の除霜運転時において第2の冷媒回路を稼働させたいがためだけに第1の冷媒回路を稼働させるといった電力ロスが排除され、冷凍装置の省エネ化を更に促進することができる。
【0020】
請求項11記載の発明によれば、ケースは、凝縮側経路が収容される第1のケースと、蒸発側経路が収容される第2のケースとから構成され、第1のケースと第2のケースとはポンプを備えた循環経路で連通される。これによっても、第1の冷媒回路の余剰冷却能力を容易にして水に蓄冷することができると共に、ポンプにより流水を循環経路に循環させて第2の冷媒回路の冷却能力を確保しつつ稼働させることができ、冷凍装置の省エネ化を促進しつつその信頼性を向上することができる。
【0021】
請求項12記載の発明によれば、制御部は、第1の冷媒回路の熱負荷が所定値以上となるとき、第1の開閉弁を閉弁する。これにより、特に夏季の日中等における第1の冷媒回路のピーク熱負荷時には、蒸発側経路に冷媒が流れないため、蒸発側経路と凝縮側経路とを流通する冷媒同士の熱交換が遮断され、第1の冷媒回路の冷却能力を確実に確保することができ、冷凍装置の信頼性を向上することができる。
【0022】
請求項13記載の発明によれば、制御部は、水温度センサで検出される水の温度が給水口を流通する水の給水温度以上となるとき、給水口又は排水口を開閉する第2の開閉弁を開弁する。これにより、蓄冷された水の冷熱が凝縮側経路を流通する冷媒の凝縮にすべて使用されても、ケース内に水を流通させることにより、ケース内の水を少なくとも給水温度より小さい温度に自動的に保持できるため、冷凍装置の故障やメンテナンス等で水の蓄冷能力を超える長時間に亘り第1の冷媒回路を停止したとしても、第2の冷媒回路をその冷却能力を確保しつつ単独で稼働させることができ、冷凍装置の信頼性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態を示す冷凍装置の概略構成図である。
【図2】図1のカスケードコンデンサを示した斜視図である。
【図3】図1の制御部で実施される冷蔵側冷媒制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図4】図1の制御部で実施される通水制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】カスケードコンデンサの変形例を示した斜視図である。
【図6】カスケードコンデンサの変形例を示した概略断面図である。
【図7】カスケードコンデンサの変形例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態に係る冷凍装置1について図面を参照して説明する。
図1は、冷凍装置1の概略構成を示している。この冷凍装置1は、例えばコンビニエンスストア等の店舗外に設置された室外ユニット10と、店舗内に設置された冷蔵商品収納用の複数の冷蔵ショーケース20と、店舗内に設置された冷凍商品収納用の冷凍ショーケース30と、冷蔵ショーケース20側の冷凍サイクルを構成するべく冷蔵側冷媒が流通する第1の冷媒回路40と、冷凍ショーケース30側の冷凍サイクルを構成するべく冷凍側冷媒が流通する第2の冷媒回路50と、冷蔵側冷媒と冷凍側冷媒とを熱交換させる熱交換ユニット60と、冷蔵ショーケース20及び冷凍ショーケース30の温度や除霜運転等の制御を行う制御部70とから構成されている。
【0025】
室外ユニット10は、第1の冷媒回路40に、冷蔵側冷媒の流れ方向からみて第1の圧縮機12、第1の凝縮器14が順次接続されて構成され、第1の凝縮器14は冷蔵側冷媒と外気とを熱交換させる第1の凝縮器用ファン16を備えている。
冷蔵ショーケース20は、前面をガラス扉によって開閉するリーチインショーケース20aと、前面を開放した複数のオープンショーケース20bとから構成されている。これらショーケース20a,20bの内部には、第1の冷媒回路40に、冷蔵側冷媒の流れ方向からみて、それぞれ電磁弁22a,22b、第1の膨張弁24a,24b、第1の蒸発器26a,26bが順次接続されて配置されている。第1の蒸発器26a,26bは、それぞれ冷蔵側冷媒と冷蔵ショーケース20内の空気とを熱交換させる第1の蒸発器用ファン28a,28bを備えている。
【0026】
冷凍ショーケース30は、前面をガラス扉によって開閉するクローズドショーケースであって、冷凍ショーケース30の内部には、第2の冷媒回路50に、冷凍側冷媒の流れ方向からみて、第2の圧縮機32、第2の膨張弁34、第2の蒸発器36が順次接続されて配置されている。第2の蒸発器36は冷凍側冷媒と冷凍ショーケース30内の空気とを熱交換させる第2の蒸発器用ファン38を備えている。
【0027】
熱交換ユニット60は、第1の冷媒回路40に、冷蔵側冷媒の流れ方向からみて、電磁弁(第1の開閉弁)62、第3の膨張弁64、カスケードコンデンサ(熱交換器)66が順次接続されて構成されている。
カスケードコンデンサ66は、冷蔵側冷媒と冷凍側冷媒とを熱交換させる熱交換器であって、その内部には、第1の冷媒回路40が接続される冷蔵側経路(蒸発側経路)66aと、第2の冷媒回路50が接続される冷凍側経路(凝縮側経路)66bとが配置されている。冷凍側経路66bは、第2の冷媒回路50において、第2の圧縮機32と第2の膨張弁34との間に配置され、これより図1に示されるように、冷蔵側冷媒と冷凍側冷媒とは対向流をなして熱交換が行われる。第1の冷媒回路40は、室外ユニット10、熱交換ユニット60、リーチインショーケース20a、各オープンショーケース20bが順次並列に接続されて構成され、冷蔵側冷媒もこれらに並列に流通して各所で熱交換が行われる。
【0028】
一方、第2の冷媒回路50は、冷凍ショーケース30に内蔵され、冷凍ショーケース30内にて熱交換が行われる他、熱交換ユニット60、即ちカスケードコンデンサ66を介して冷蔵側冷媒と冷凍側冷媒との熱交換が行われる。
制御部70は、マイクロコンピュータからなり、電磁弁22a,22b,62、及び第1の凝縮器用ファン16、第1の蒸発器用ファン28a,28b、第2の蒸発器用ファン38に加え、図示は省略するが、冷蔵・冷凍ショーケース20,30内の空気の温度をそれぞれ検出する温度センサ72,74が電気的に接続されている。
【0029】
ところで、カスケードコンデンサ66は、熱交換ユニット60を構成することにより、冷蔵側冷媒と冷凍側冷媒とを熱交換させて冷凍側冷媒を凝縮させる他、水を利用した冷蔵側冷媒からの蓄冷熱により、冷凍側冷媒を凝縮させている。
具体的には、図2に示されるカスケードコンデンサ66の拡大斜視図を参照すると、冷蔵側経路66aはコの字形に屈曲され、その凸部が下側になるべく配置され、一方、冷凍側経路66bもコの字形に屈曲され、その凸部が上側になる配置で冷蔵側経路66aの凸部に接触して固定されている。
【0030】
ここで、これら凸部同士が接触する大部分は、冷蔵側経路66a及び冷凍側経路66bを囲繞するケース82に気密に収容されている。
ケース82は、所定の容量を有する直方体に形成され、直方体の下面82a及び上面82bには、それぞれ左面82c、右面82dの近傍に給水管(給水口)84、排水管(排水口)86が接続されている。また、ケース82は、これら各面82a〜82dを含む外面における結露を防止するために断熱処理が施されている。
【0031】
給水管84には市水が供給され、ケース82内で市水の液位が上昇して満液になると、排水管86から排出されて別途回収される。また、排水管86には電磁弁(第2の開閉弁)88が接続され、ケース内における水の流通を遮断可能に構成されている。なお、電磁弁88は給水管84に設置しても良い。
ケース内82への水の貯蔵や流通は市水を供給するための図示しない水道蛇口や電磁弁88を操作して行われる。なお、ケース82に蓋で閉塞可能な給水口や排水口を設け、これら給水口に給水ホースを入れてケース82内に水を供給しても良いし、また、給排水弁装置などによって手動、または自動でケース82内に水を供給するようにしても良い。
【0032】
このように、ケース82内には給水管84から排水管86にかけて流通する水の水経路90が形成され、冷凍側経路66bを流れる冷凍側冷媒と水経路90を流れる水とが対向流をなして熱交換が行われる。また、ケース内82には、ケース内82の水の温度を検出する図示しない水温度センサ91が設置され、制御部70に電気的に接続されている。
以下、冷凍装置1の冷蔵・冷凍ショーケース20,30における冷却運転について説明する。
【0033】
第1の圧縮機12から吐出された冷蔵側冷媒は、第1の凝縮器14を流通した後、電磁弁22a,22b、第1の膨張弁24a,24b、第1の蒸発器26a,26bをそれぞれ流通する一方、冷蔵側経路66aを電磁弁62、第3の膨張弁64を介して流通し、第1の圧縮機12に吸入される。
また、第2の圧縮機32から吐出された冷凍側冷媒は、冷凍側経路66b、第2の膨張弁34、第2の蒸発器36を流通し、第2の圧縮機32に吸入される。
【0034】
このように第1及び第2の冷媒回路40,50を冷媒が循環することにより、カスケードコンデンサ66では、冷蔵側経路66aにて冷蔵側冷媒が蒸発するとともに、冷凍側経路66bにて冷凍側冷媒が凝縮し、これより第1の冷媒回路40の冷媒と第2の冷媒回路50の冷媒との熱交換が行われる。
ここで、電磁弁88を閉弁することによりケース82内に貯蔵された水によって、冷蔵側経路66aを流通する冷蔵側冷媒の蒸発には、この貯蔵された水の冷熱に加え、冷蔵側冷媒の蒸発によって吸熱された水が凍結して氷に相変化する際の水の潜熱も利用される。この氷は蓄冷剤としての役割を担うため、氷の形成によって第1の冷媒回路が停止しても冷凍側経路66bを流通する冷凍側冷媒の凝縮が行われ、第2の冷媒回路を稼働させることができる。
【0035】
具体的には、制御部70では、冷蔵ショーケース20の除霜運転時や、第1の冷媒回路の熱負荷の状態に応じて、電磁弁62をオフして閉弁し、冷蔵側経路66aに冷媒を流さない冷蔵側冷媒制御を実施している。
以下、図3に示されるフローチャートを参照して、制御部70にて実施される冷蔵側冷媒制御に係る制御ルーチンについて説明する。
【0036】
先ず、本制御ルーチンがスタートすると、S1(Sはステップを表し、以下も同様とする)において、予め所定の周期で設定された除霜時間が到来しているか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で除霜時間が到来していると判定された場合にはS2に移行し、判定結果が偽(No)で除霜時間は到来していないと判定された場合にはS3に移行する。
【0037】
S2に移行した場合には、電磁弁22a,22bをオフして閉弁した後に、S4に移行する。
S4では、電磁弁62をオフして閉弁した後に、S5に移行する。
S5では、除霜が終了したか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で除霜が終了したと判定された場合にはS6に移行し、判定結果が偽(No)で除霜は終了していないと判定された場合には再びS5に移行する。
【0038】
S6では、第1の冷媒回路のプルダウンを開始し、本制御ルーチンをリターンする。なお、プルダウンとは、除霜後に電磁弁24a,24b,62を開弁して閉弁するまでの過程、或いは、それに拘わらず事前に確保される除霜終了から所定の時間に、庫内温度を蒸発設定温度に短時間に戻すために、例えば蒸発器26a,26bの蒸発設定温度を若干下げる等の処理をいうものである。
【0039】
一方、S3に移行した場合には、第1の冷媒回路がプルダウン中であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で第1の冷媒回路がプルダウン中であると判定された場合には再びS3に移行し、判定結果が偽(No)で第1の冷媒回路がプルダウン中ではないと判定された場合にはS7に移行する。
S7に移行した場合には、温度センサ72で検出された冷蔵ショーケース20内の温度Tが予め設定された設定温度TSより2℃以上高いか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で冷蔵ショーケース20内の温度が予め設定された設定温度より2℃以上高いと判定された場合にはS8に移行し、判定結果が偽(No)で冷蔵ショーケース20内の温度が予め設定された設定温度より2℃以上高くない、即ち設定温度からの冷蔵ショーケース20内の温度上昇が2℃未満であると判定された場合にはS9に移行する。
【0040】
S8に移行した場合には、第1の圧縮機12のインバータ最高回転数NMが5分以上継続しているか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で最高回転数NMが5分以上継続していると判定された場合にはS10に移行し、判定結果が偽(No)で最高回転数NMが5分以上継続していない、即ち最高回転数NMの継続が5分未満であると判定された場合にはS9に移行する。
【0041】
S10に移行した場合には、電磁弁62をオフして閉弁した後に、本制御ルーチンをリターンする。
一方、S7またはS8にてS9に移行した場合には、温度センサ72で検出された冷蔵ショーケース20内の温度Tを予め設定された設定温度TSにするべく、電磁弁62を常時オンして開弁した状態で、電磁弁22a,22bをオンオフして開閉する通常運転を継続し、本制御ルーチンをリターンする。
【0042】
こうして、第1の冷媒回路40の除霜時間が到来したときには、電磁弁22a,22b,62を閉弁することにより、第1の冷媒回路40が停止される一方、第1の冷媒回路40の除霜時間ではないときには、第1の冷媒回路のピーク熱負荷が確認されると電磁弁62のみを閉弁することにより、第1の冷媒回路における熱容量が確保される。
次に、制御部70では、例えば、ケース82内で形成された氷がすべて融解した場合であっても、ケース82内に通水することにより、ケース82内の水温が上昇するのを防止すべく、通水制御を実施している。
【0043】
以下、図4に示されるフローチャートを参照して、制御部70にて実施される通水制御に係る制御ルーチンについて説明する。
先ず、本制御ルーチンがスタートすると、S11において、水温度センサ91で検出されたケース82内の水温TWが15℃以上であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でケース82内の水温が15℃以上であると判定された場合にはS12に移行し、判定結果が偽(No)でケース82内の水温が15℃未満であると判定された場合にはS13に移行する。
【0044】
S12に移行した場合には、電磁弁88をオンして開弁し、本制御ルーチンをリターンする。
一方、S13に移行した場合には、電磁弁88をオフして閉弁し、本制御ルーチンをリターンする。
こうして、ケース82内の水温が15℃以上である場合には、ケース82内で形成された氷がすべて融解し、ケース82内の水温が常温以上に上昇し始めていると判定され、この場合には、ケース82内に単に通水することにより、ケース82内における水温を一般に常温と考えられる給水温度未満に保持することができる。
【0045】
このように、本実施形態の冷凍装置1によれば、冷蔵側経路66a及び冷凍側経路66bが収容されるケース82に給水管84を介して給水すると共に排水管86を介して排水することにより、水の冷熱を利用して冷凍側経路66bを流通する冷媒を凝縮させる。これにより、第2の冷媒回路50に凝縮器を別途設置しなくても、第1の冷媒回路40と第2の冷媒回路50とを独立して稼働させることができるため、第2の冷媒回路50、ひいては冷凍装置1の機器コストの低減及び省スペース化を図りつつ、冷凍装置1の省エネ化を実現することができる。
【0046】
しかも、冷蔵側経路66aを水と接触させることにより、第1の冷媒回路40の余剰冷却能力を水に蓄冷することができる。
また、カスケードコンデンサ66を水冷式の凝縮器として利用することにより、一般的な空冷式の凝縮器に比して、冷凍側経路66bを流通する冷媒の冷却効率を向上することができるため、これらにより冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
【0047】
更には、冷凍側経路66bにおける冷却効率が向上することから、カスケードコンデンサ66における単位伝熱面積あたりの熱交換量が増大するため、冷凍側経路66b、ひいてはカスケードコンデンサ66を相対的に小型化することができ、ひいては冷凍装置1の省スペース化を更に促進することができる。
また、電磁弁88を閉弁することにより、ケース82内に水を貯蔵させ、第1の冷媒回路の40の余剰冷却能力を水に効果的に蓄冷することができる。
【0048】
具体的には、ケース82内を第1の冷媒回路40の停止頻度及び停止時間に応じた所定の容量としてケース82内における水の蓄冷能力を確保することにより、第1の冷媒回路40の除霜のために第1の冷媒回路40を停止したとしても、第1の冷媒回路40の除霜運転時には、第2の冷媒回路50をその冷却能力を確保しつつ単独で稼働させることができ、冷凍装置1の信頼性を向上することができる。
【0049】
更に、カスケードコンデンサ66は、ケース82内を流通する水が冷凍側経路66bを流通する冷媒と対向流をなすべく構成される。これにより、ケース82内を流通する水と冷凍側経路66bを流通する冷媒との熱交換効率が向上し、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
また、給水管84はケース82の下部に形成され、排水管86はケース82の上部に形成されることにより、ケース82内に水を容易に貯蔵できると共に、この際にケース82内における空気溜まりの発生を確実に防止することができるため、ケース82内を流通する水と冷蔵側経路66a、ひいては冷凍側経路66bを流通する冷媒との熱交換効率を向上でき、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
【0050】
更に、カスケードコンデンサ66は、冷蔵側経路66aを流通する冷媒と冷凍側経路66bを流通する冷媒とが対向流をなすべく構成されることにより、冷蔵側経路66aと冷凍側経路66bとを流通する冷媒同士の熱交換効率が向上し、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
更にまた、カスケードコンデンサ66は、冷蔵側経路66aと冷凍側経路66bとが接触して配置されることにより、冷蔵側経路66aと冷凍側経路66bとを流通する冷媒同士の熱交換効率が向上し、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
【0051】
また、制御部70にて冷蔵側冷媒制御が実施されることにより、第1の冷媒回路40の除霜運転時には冷蔵側経路66aの流入口を開閉する電磁弁62が閉弁される。これにより、冷蔵側経路66aには冷媒が流れないため、ケース82内に形成される氷のみによって冷凍側経路66bを流通する冷媒の凝縮を行うことができ、第1の冷媒回路40の稼働を停止することができる。従って、第1の冷媒回路40の除霜運転時に第1の冷媒回路40を稼働するという電力ロスが排除され、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。
【0052】
更に、冷蔵側冷媒制御では、第1の圧縮機12のインバータ最高回転数NMが5分以上継続し、第1の冷媒回路40の熱負荷が過大となるときには、電磁弁62が閉弁される。これにより、特に夏季の日中等における第1の冷媒回路40のピーク熱負荷時には、冷蔵側経路66aに冷媒が流れないため、冷蔵側経路66aと冷凍側経路66bとを流通する冷媒同士の熱交換が遮断され、第1の冷媒回路40の冷却能力を確実に確保することができ、冷凍装置1の信頼性を向上することができる。
【0053】
更にまた、制御部70にて通水制御が実施されることにより、水温度センサ91で検出される水の温度が15℃以上、即ち常温以上、換言すると給水管84を流通する水の給水温度以上となるとき、排水管86を開閉する電磁弁88が開弁される。これにより、ケース内に形成された氷が冷凍側経路66bを流通する冷媒の凝縮にすべて使用されて融解したとしても、ケース82内を流通する水が冷蔵側経路66aを流通する冷媒によって給水温度以上に加熱されるのを防止することができる。従って、ケース82内の水を給水温度より小さい温度に自動的に保持できるため、冷凍側経路66bを流通する冷媒を確実に凝縮させることができ、冷凍装置1の故障やメンテナンス等で第1の冷媒回路40を長時間の間停止しても、第2の冷媒回路50をその冷却能力を確保しつつ単独で稼働させることができ、冷凍装置1の信頼性を更に向上することができる。
【0054】
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、一変形例として図5のカスケードコンデンサ(熱交換器)92の斜視図に示されるように、ケース82内の水を循環させる循環経路94及びポンプ96を設けても良い(撹拌手段)。この場合には、電磁弁62,88を閉弁し、ポンプ96を運転することにより、冷蔵側経路(蒸発側経路)92aを流通する冷媒によって蓄冷された水の冷熱をケース82内全体に行き渡らせることができる。従って、ケース82内を流通する水と冷凍側経路(凝縮側経路)92bを流通する冷媒との熱交換効率を向上でき、冷凍装置1の省エネ化を更に促進できる。
【0055】
しかも、カスケードコンデンサ92における単位伝熱面積あたりの熱交換量が増大するため、ケース82の容量を相対的に小さくすることができ、ひいては冷凍装置1の省スペース化を更に促進することができる。なお、循環経路94及びポンプ96の代わりにケース82内の水を撹拌する図示しない撹拌ファンを設けても上記と同様の効果を得られる。
また、別の変形例として図6のカスケードコンデンサ(熱交換器)98の概略断面図に示されるように、ケース82内で冷蔵側経路(蒸発側経路)98a及び冷凍側経路(凝縮側経路)98bをジグザグ状に複数回屈曲させた上で離間して配置しても良い。これにより、電磁弁88を閉弁してケース82内に形成される氷と冷蔵側経路98aとの伝熱面積を大きくすることができるため、冷蔵側経路98aを流通する冷媒とケース82内に形成される氷との熱交換効率が向上し、冷凍装置1の省エネ化を更に促進することができる。なお、この場合には、ポンプ96は常時運転させるのが好ましい。
【0056】
なお、図示は省略するものの、冷蔵側経路98a及び冷凍側経路98bを断面視略楕円状に形成し、これら楕円状の扁平面を互いに対向して配置することにより、冷凍側経路98bを流通する冷媒とケース82内に形成される氷のみならず、冷蔵側経路98aと冷凍側経路98bとを流通する冷媒同士の熱交換効率をも向上することができる。
更に、別の変形例として図7のカスケードコンデンサ100の模式図に示されるように、ケース(第1のケース)82内には冷蔵側経路(蒸発側経路)100aのみを収容し、ケース82の外部に冷凍側経路(凝縮側経路)100bを流通する冷媒と熱交換される新たなケース(第2のケース)102を備えた水回路104を配設しても良い。このカスケードコンデンサ100は、いわゆる水冷コンデンサとしての機能を特化させたものであるが、第1の冷媒回路40の余剰冷却能力を水に蓄冷することにより、少なくとも、冷凍装置1の省エネ化を促進しながらその信頼性を確保することができる。なお、この場合にも、ポンプ96は常時運転させるのが好ましい。
【0057】
最後に、上記実施形態及び各変形例では、冷蔵ショーケース20及び冷凍ショーケース30を冷却する冷凍装置1を示したが、冷蔵ショーケース20及び冷凍ショーケース30に限らず冷蔵庫、冷凍庫または空調設備等の冷凍装置に用いても良い。
【符号の説明】
【0058】
1 冷凍装置
12 第1の圧縮機
14 第1の凝縮器
24a,24b 第1の膨張器
26a,26b 第1の蒸発器
32 第2の圧縮機
34 第2の膨張器
36 第2の蒸発器
40 第1の冷媒回路
50 第2の冷媒回路
62 電磁弁(第1の開閉弁)
64 第3の膨張器
66,92,98,100 カスケードコンデンサ(熱交換器)
66a,92a,98a,100a 冷蔵側経路(蒸発側経路)
66b,92b,98b,100b 冷凍側経路(凝縮側経路)
70 制御部
82 ケース(第1のケース)
82a 下面(下部)
82b 上面(上部)
84 給水管(給水口)
86 排水管(排水口)
88 電磁弁(第2の開閉弁)
91 水温度センサ
102 ケース(第2のケース)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の圧縮機、第1の凝縮器、第1の膨張器及び第1の蒸発器からなる第1の冷媒回路と、第2の圧縮機、第2の膨張器及び第2の蒸発器からなる第2の冷媒回路と、前記第1の冷媒回路の冷媒と前記第2の冷媒回路の冷媒との間で熱交換を行う熱交換器とを備え、前記第1の凝縮器から吐出された冷媒の一部を前記熱交換器の流入口側に設けられた第3の膨張器を介して前記熱交換器の蒸発側経路内で蒸発させると共に、前記第2の圧縮機から吐出された冷媒を前記熱交換器の凝縮側経路内で凝縮させる冷凍装置であって、
前記熱交換器は、水を利用して前記凝縮側経路を流通する冷媒を凝縮させることを特徴とする冷凍装置。
【請求項2】
前記熱交換器は、前記蒸発側経路及び前記凝縮側経路が収容されると共に、前記水が貯蔵されるケースを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記ケースは、前記水が供給される給水口、及び前記水が排出される排水口を有することを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記熱交換器は、前記ケース内を流通する水が前記凝縮側流路を流通する冷媒と対向流をなすべく構成されることを特徴とする請求項2または3に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記給水口は前記ケースの下部に形成され、前記排水口は前記ケースの上部に形成されることを特徴とする請求項3または4の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項6】
前記熱交換器は、前記ケース内の水を撹拌する撹拌手段を有することを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項7】
前記熱交換器は、前記蒸発側経路を流通する冷媒と前記凝縮側流路を流通する冷媒とが対向流をなすべく構成されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項8】
前記熱交換器は、前記蒸発側経路と前記凝縮側経路とが接触して配置されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項9】
前記熱交換器は、前記蒸発側経路及び前記凝縮側経路が断面視略楕円状に形成されると共に、これら楕円状の扁平面が互いに対向して配置されることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項10】
前記蒸発側経路の流入口を開閉する第1の開閉弁と、前記第1の開閉弁が電気的に接続される制御部とを更に含み、
前記制御部は、前記第1の冷媒回路の除霜運転時に前記第1の開閉弁を閉弁することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の冷凍装置。
【請求項11】
前記ケースは、前記凝縮側経路が収容される第1のケースと、前記蒸発側経路が収容される第2のケースとから構成され、前記第1のケースと前記第2のケースとはポンプを備えた水回路に介挿されることを特徴とする請求項2または3に記載の冷凍装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1の冷媒回路の熱負荷が所定値以上となるとき、前記第1の開閉弁を閉弁することを特徴とする請求項10に記載の冷凍装置。
【請求項13】
前記ケース内の水の温度を検出する水温度センサと、前記給水口または前記排水口を開閉する第2の開閉弁とを更に含み、
前記制御部は、前記水温度センサで検出される水の温度が前記給水口を流通する水の給水温度以上となるとき、前記第2の開閉弁を開弁することを特徴とする請求項12に記載の冷凍装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−93086(P2012−93086A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−28469(P2012−28469)
【出願日】平成24年2月13日(2012.2.13)
【分割の表示】特願2007−247177(P2007−247177)の分割
【原出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】