説明

冷媒ガスを使用しない低温空気生成装置

【課題】冷媒ガスを利用せず、空気圧縮機の吐出空気誘引ダクトとアイスバッテリーの構成で、低温化を促進する。
【解決手段】対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ1からの吐出空気を、誘引ダクト5内に噴射する誘引ノズル4と、樹脂製カプセルに潜熱蓄熱材を充填したアイスバッテリー3からの蓄熱放射の組合せと、さらに圧縮空気をボルテックチューブ16に流すことを併用して、圧縮機からの吐出混合空気の低温化を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプで、冷媒ガスを利用しない空気低温化を図る構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプの、多量吐出空気を利用し、環境汚染の冷媒ガス等を使用しない熱交換装置で、環境汚染の軽減化。
本件特許出願人が提出した、
特許第4189843号
特許第4352432号
特願2009−1881137号
特願2010−181137号
は、すでに存在する技術である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の課題を解決する為、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプの吐出量を利用して、誘引ノズルとアイスバッテリーに併せてボルテックチューブの併用。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題解決に本発明は、複数の対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプが吐出する圧縮空気を誘引ノズルとアイスバッテリー(潜熱蓄熱材)に加えてボルテック効果を併用し、吐出空気温度低下を図る。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプで、圧縮空気多量吐出量で、冷媒ガスを利用しない環境順応型熱交換の実現。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプを使用するエアーコンディショナー断面図
カウリング17に設けたエアーファン6で吸引した空気をエアーフィルタ6′を経て、ポンプ駆動モーター2で運転する対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ1の空気INで、吸引し、空気OUTで、圧縮空気を排出し、チェックバルブ6″を経て、エアー冷却フィン付パイプからエアータンク8に圧縮空気を充填し、8からストップバルブ13からエアーレギュレーター14を経て、スリーウェイバルブ15の切替でボルテックチューブ16に送気し、さらに16の出口からストップバルブ15′を経て、誘引エアーゼットノズル4に送気する配管系統と15・15′の連動切替で、14から直接4へ送気する配管系統を設け、他方、8から13・14を経て、4に送気する2系統で、エアー吸引ダクト5の一部を切欠き部分にアイスバッテリー3・アイス蓄熱プレート3′・ブラインタンク3″で合成し、その部分を通過した空気は、5の吸排出口を設けた温度調整キャビン18内で、サーモスタット19の制御で、18の温度調整を実施し、一方、18内の圧力調整は、ヒンジバルブ18′で実施する断面図。
【0007】
図2は、対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ断面図。
(PAT.PENDING NO.2010−181137)
カムシャフト21にフライホイル22と偏芯円弧カム23をセットし、ヨーク(枠)24を嵌め込み、24は、21を中心に回転する23の偏芯半径より大きく、横幅をとり、24の上下幅が、23と等しく、設定し、上下往復運動が、23の偏芯量だけ、往復ストロークを実行する24にそれぞれ、ピストンロッド25をねじ込み、25に組込まれるピストン26・ピストンリング27をスプールバルブ28をねじ込み、25に固定し、ピストン組立ユニットとして、コンプレッションシリンダー29内に嵌め込む。29には、空気取り入れ口INを四角形状の29側面に3ヶ所設ける。エグゾーストシリンダー30にシールOリングを嵌め込んで、30へ、嵌め込み、四角形状の30には、側面に1ヶ所、圧縮空気排出口OUTを設け、30の内部にシリンダーヘッド31を組付ける。26の往復運動で、29の圧縮された空気を30へ28の往復運動で30に圧縮空気を送る構造。
【0008】
図3は、ボルテックチューブ断面図
コンプレッサーからボルテックチューブ16のノズル16′に吹き込まれた圧縮空気は、リング状のゼネレータ16″内の空気流は、亜音速以上の速度でホットチューブ16′′′に入り、内壁で外側旋回流(自由渦)空気流16Hと内側旋回流(強制渦)16Cに分離され、暖気出口HOTと冷気出口COLDに分離排出する構造。
(ボルテック効果 1930〜1940年 フランス物理学者によって発見観測)
【0009】
図4は、アイスバッテリー図
樹脂製カプセルに潜熱蓄熱材(過冷却防止剤添加)充填し、若干の空気を封入したカートリッジ型。
【0010】
図5は、蓄熱プレート(放射型)。
【0011】
図6は、エアー誘引ゼットノズル。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明の利用効果は、従来の冷媒ガスの空気温度調整装置に代わる省エネルギー環境保全に寄与。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプを使用するエアーコンデイショナー断面図。
【図2】対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ断面図。(PAT.PENDING NO.2010−181137)
【図3】ボルテックチューブ断面図。
【図4】アイスバッテリー図。
【図5】蓄熱プレート図(誘引ダクト兼用)。
【符号の説明】
【0014】
A:空気吸入口
1:対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ
2:ポンプ駆動モーター
3:アイスバッテリー
3′:アイスバッテリー蓄熱プレート
3″:ブラインタンク
4:誘引エアーゼットノズル
5:エアー誘引ダクト
6:エアーファン
6′:エアーフィルター
6″:チェックバルブ
7:エアー冷却フィン
8:エアータンク
9:プレッシャーゲージ
10:圧力スイッチ(コンプレッサー駆動制御)
11:セーフティーバルブ
12:ドレーンコック
13:ストップバルブ
14:エアーレギュレーター
15:スリーウェイーバルブ
15′:ストップバルブ
16:ボルテックチューブ
17:カウリング
18:温度調整キャビン
18′:ヒンジバルブ
19:サーモスタット
以上図1
21:カムシャフト
22:フライホイル
23:偏芯円弧カム
24:ヨーク(枠)
25:ピストンロッド
26:ピストン
27:ピストンリング
28:スプールバルブ
29:コンプレッションシリンダー
30:エグゾーストシリンダー
31:シリンダーヘッド
以上図2
16:ボルテックチューブ
16′:ノズル
16″:ゼネレーター
16′′′:ホットチューブ
16A:流量調整バルブ(排気量制御)
16C:エアー内側旋回流(冷気)
16H:エアー外側旋回流(暖気)
以上図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプが吐出する多量の圧縮空気を送気パイプ先端の誘引ノズルで噴射し、誘引された空気を送気ダクトの一部を開口し、その開口部にアイスバッテリーに取付けた蓄熱放射が、吹き出す混合空気の温度降下を図る送風誘引ユニットで、誘引空気を冷却する折、低温化を促進する為、プランジャーポンプから吐出する圧縮空気を2分岐し、一分岐送気パイプ先端に誘引ノズルで噴射し、ボルテックチューブに吹き込み、吐出する冷気を前記蓄熱放射を経て噴出する空気を別に分岐した誘引ノズルで噴出し、圧縮空気と合流し、さらに、アイスバッテリーに取付けた蓄熱放射で混合空気の温度低下を図る、冷媒ガスを使用しない、混合空気の低温送風構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−68006(P2012−68006A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229046(P2010−229046)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【特許番号】特許第4789023号(P4789023)
【特許公報発行日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(591087518)
【出願人】(308007837)
【Fターム(参考)】