説明

冷媒加熱装置

【課題】外管から内管への伝熱を向上させることが可能な冷媒加熱装置を提供する。
【解決手段】冷媒加熱装置30は、冷媒が流れる内管31と、外管32と、誘導加熱コイル33とを備えている。外管32は、内管31の周囲を取り巻き、磁性体からなる。誘導加熱コイル33は、外管32の周囲を取り巻き、外管32を誘導加熱する。内管31の外周面31aと外管32の内周面32bとの間には、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤43が配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒配管を流れる冷媒を加熱する冷媒加熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、冷媒回路中の冷媒を加熱するために種々の方法があるが、誘導加熱ヒータ(以下、IHヒータという)は、誘導加熱を利用して冷媒を迅速に加熱できる点で便利である。
【0003】
このような冷媒加熱用のIHヒータは、冷媒が流れる配管または配管内外の磁性体を誘導加熱コイルによって励磁することにより、誘導加熱を生じさせ、これにより、配管中の冷媒を加熱することが可能である。
【0004】
ここで、冷媒回路を構成する配管の材質は、通常、熱伝導性、加工性、または材料費等の面を考慮して銅が採用されている。しかし、IHヒータによって加熱される配管の材質としては、電磁誘導加熱を効率的に行うためステンレスなどの磁性体を採用するのが好ましい。
【0005】
そこで、特許文献1記載のIHヒータのように、銅管外周に磁性体塗料または粉末をコーティングすることにより、銅管であっても誘導加熱を効率よくできるようにしている。
【特許文献1】特開2001―174054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、誘導加熱の効率をさらに向上させるために、IHヒータ内部における冷媒が流れる管としてステンレス管を採用することが考えられるが、この場合、IHヒータによって加熱されるステンレス管とその他の冷媒回路を構成する銅管とでは材質が異なるため、異なる配管同士をろう付けする作業をしなければならず、製造コストやろう付け部分に欠陥(クラックなど)が発生する可能性ある。
【0007】
また、ステンレス管内部に銅管を挿入して二重管にすることも考えられるが、ステンレス管の内径にほぼ同じ外径を有する銅管を挿入しても、ステンレス管と銅管との良好な接触状態を得ることが難しいという問題がある。このため、誘導加熱されるステンレス管から銅管への伝熱を向上させることも困難である。
【0008】
本発明の課題は、外管から内管への伝熱を向上させることが可能な冷媒加熱装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明の冷媒加熱装置は、冷媒が流れる内管と、外管と、誘導加熱コイルとを備えている。外管は、内管の周囲を取り巻き、磁性体からなる。誘導加熱コイルは、外管の周囲を取り巻き、外管を誘導加熱する。内管の外周面と外管の内周面との間には、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤が配設されている。
【0010】
ここでは、内管の外周面と外管の内周面との間には、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤が配設されているので、誘導加熱される外管から内管への伝熱性が向上し、その結果、冷媒への伝熱が良くなる。
【0011】
第2発明の冷媒加熱装置は、第1発明の冷媒加熱装置であって、伝熱剤は、ゲル状である。
【0012】
ここでは、伝熱剤がゲル状であるので、ゲル状の伝熱剤を内管の外周面または外管の内周面に塗布するだけで、所望の膜厚の伝熱剤の層を容易に確保できる。
【0013】
第3発明の冷媒加熱装置は、第1発明または第2発明の冷媒加熱装置であって、伝熱剤は、シリコンである。
ここでは、伝熱剤としてシリコンを用いることにより、内管と外管との間における熱伝導性および付着性が良い。
【0014】
第4発明の冷媒加熱装置は、第1発明の冷媒加熱装置であって、外管の内周面および/または内管の外周面には、凹凸が形成されている。
【0015】
ここでは、外管の内周面および/または内管の外周面には、凹凸が形成されているので、両管の接触面積が増え、誘導加熱される外管から内管への伝熱、ひいては冷媒への伝熱が良くなる。
【0016】
第5発明の冷媒加熱装置の製造方法は、内管の外周面に伝熱剤を被覆する被覆工程と、内管を外管の内部に挿入する挿入工程と、内管を所定の外径まで拡管する拡管工程とを含む。
【0017】
ここでは、内管の外周面に伝熱剤を被覆した後、外管に挿入して拡管するので、誘導加熱される外管から内管への伝熱性が向上し、その結果、冷媒への伝熱が良くなる。しかも、製造が容易である。
【発明の効果】
【0018】
第1発明によれば、内管の外周面と外管の内周面との間には、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤が配設されているので、誘導加熱される外管から内管への伝熱性が向上し、その結果、冷媒への伝熱が良くなる。
【0019】
第2発明によれば、所望の膜厚の伝熱剤の層を容易に確保できる。
【0020】
第3発明によれば、内管と外管との間における熱伝導性および付着性が向上する。
【0021】
第4発明によれば、両管の接触面積が増え、誘導加熱される外管から内管への伝熱、ひいては冷媒への伝熱が良くなる。
【0022】
第5発明によれば、誘導加熱される外管から内管への伝熱性が向上し、その結果、冷媒への伝熱が良くなる。しかも、製造が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
つぎに本発明の冷媒加熱装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0024】
〔実施形態〕
<基本構成>
図1に示される冷媒加熱装置30(以下、IHヒータアセンブリ30という)を含む空気調和機1では、図1に示すように、室外機2と室内機4とを液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7で接続して構成される冷媒回路11を備えている。冷媒回路11の各冷媒配管は、通常、銅によって構成されている。
【0025】
冷媒回路11は、図1〜2に示されるように、室外機2内部に、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、絞り調整可能な電子膨張弁からなる膨張弁24、IHヒータアセンブリ30およびアキュームレータ25等を備えている。また、冷媒回路11は、室内機4内部には、図1に示されるように、室内熱交換器26等を備えている。なお、四路切換弁22は、図1では、暖房運転を行う場合の切換接続状態を示している。
【0026】
ここで、冷媒回路11内を流れる冷媒は、本発明ではとくに限定するものではないが、例えば、HFC(R410A等)や二酸化炭素冷媒等である。
【0027】
冷媒回路11は、図1に示すように、吐出管A、室内側ガス管B、室内側液管C、室外側液管D、室外側ガス管E、アキューム管Fおよび吸入管Gを有している。
【0028】
以下、圧縮機21から吐出された冷媒が流れ出て再び圧縮機21に吸入される流路の順に、各冷媒配管の接続状態を説明する。
【0029】
吐出管Aは、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続している。
【0030】
室内側ガス管Bは、四路切換弁22と室内熱交換器26のガス側とを接続している。
【0031】
室内側液管Cは、室内熱交換器26の液側と膨張弁24とを接続している。ここで、室内側液管Cには、室外機2と室内機4とを連絡する液連絡配管6を含んで構成されている。
【0032】
室外側液管Dは、膨張弁24と室外熱交換器23の液側とを接続している。
【0033】
室外側ガス管Eは、室外熱交換器23のガス側と四路切換弁22とを接続している。
【0034】
アキューム管Fは、四路切換弁22とアキュームレータ25とを接続している。
【0035】
吸入管Gは、アキュームレータ25と圧縮機21の吸入側とを接続している。
【0036】
このようにして、冷媒回路11は構成されており、上述した向きに冷媒が循環して流れることで、暖房運転を行うことができる。なお、四路切換弁22の接続状態を切り換えることで、冷房運転を行うこともできる。
【0037】
アキューム管Fの途中には、後述するIHヒータアセンブリ30がろう付けによって接続されている。
【0038】
<IHヒータアセンブリ30の構成>
図3〜4および図8に示されるように、IHヒータアセンブリ30は、二重管からなるIHヒータであり、内管31と、外管32と、シリコン43と、誘導加熱コイル33と、ボビン34と、一対の蓋35と、一対のナット36と、複数のフェライトブロック37と、フェライトホルダ38と、板金カバー39とを備えている。
【0039】
内管31は、冷媒配管5と同じ材料である銅で製造されており、その内部を冷媒が流れる。
【0040】
外管32は、磁性体であるステンレスで製造されており、内管31の周囲に取り巻いて配置されている。具体的には、内管31を拡管することにより、内管31の外周面と外管の内周面とが密着している。
【0041】
図8に示されるように、シリコン43は、内管31の外周面31aと外管32の内周面32bとの間に配設されている。シリコン43は、本発明の伝熱剤であり、空気よりも熱伝導率が高い。そのため、誘導加熱される外管32から内管31への伝熱性が向上し、その結果、冷媒Hへの伝熱が良くなる。
【0042】
また、図8のシリコン43は、密着性のよいゲル状のシリコンである。したがって、ゲル状のシリコン43を内管31の外周面31aまたは外管32の内周面32bに塗布するだけで、所望の膜厚のシリコン43の層を容易に確保できる。ゲル状のシリコン43は、種々の方法で塗布可能であるが、例えば刷毛やローラなどで塗布される。
【0043】
さらに、伝熱剤としてシリコン43を用いることにより、内管31と外管32との間における熱伝導性および付着性が良い。
【0044】
また、外管32の内周面32bおよび内管31の外周面31aには、凹部32cおよび凸部31bがそれぞれ形成されているので、両管の接触面積が増え、誘導加熱される外管32から内管31への伝熱、ひいては冷媒への伝熱が良くなる。
【0045】
誘導加熱コイル33は、外管32の周囲を取り巻き、外管32を誘導加熱する。誘導加熱コイル33は、外管32と別部材のボビン34に巻き付けられた状態で、外管32の外周を取り巻くように配置されている。
【0046】
ボビン34は、両端が開放された円筒状の部材であり、その側周面に誘導加熱コイル33が巻き付けられている。
【0047】
一対の蓋35は、中央に開口35aが開口され、外管32の外周に嵌合している。また、一対の蓋35は、ボビン34に取り付けられた状態で、後述するC字状のフェライトホルダ38によって上下両側から固定されている。
【0048】
一対のナット36は、外管32の両端付近の外周に形成された雄ねじ部32aに螺合することにより、IHヒータアセンブリ30のボビン34、蓋35、フェライトホルダ38およびナット36をあらかじめ組み合わせたものを、外管32の外周に固定している。
【0049】
複数のフェライトブロック37は、IHヒータアセンブリ30の板金カバー39の外側への漏れ磁束の低減のために、C字状のフェライトホルダ38に並べて取り付けられている。フェライトホルダ38は、ボビン34の四方から誘導加熱コイル33の外方から取り付けられている。
【0050】
板金カバー39は、図2および図4に示されるように、金属薄板からなるカバーであり、フェライトホルダ38の外側にネジ止めされている。板金カバー39は、円筒状のボビン34を取り巻くように、円筒形または多角形状をしており、一体形状であったり、2分割またはそれ以上に分割された形状をしている。
【0051】
これにより、内管31が他の冷媒配管Fと同種の銅製なので、内管31と冷媒配管Fとの接合が容易(製造容易)となる。しかも、ステンレスなどの磁性体からなる外管32により効率的な誘導加熱が可能である。
【0052】
また、厚みのある外管32に誘導加熱コイル33が巻き付いたボビン34を支持させる構造を採用しているので、IHヒータアセンブリ30の全体の強度が向上する。
【0053】
以上のように、IHヒータアセンブリ30が四路切換弁22とアキュームレータ25とを接続しているアキューム管Fの部分の途中に設けられていることにより、図1に示されるように、電源線71を介して高周波電源60から高周波交流電流を受けたIHヒータアセンブリ30によって、四路切換弁22からアキュームレータ25に向かう吸入ガス冷媒を暖めることができ、暖房能力を向上させることができる。
【0054】
また、暖房運転の起動時においては、圧縮機21が十分に暖まっていない状態の場合もあるが、ここでは、IHヒータアセンブリ30が発熱することで、四路切換弁22からアキュームレータ25に向かうガス冷媒を加熱することができ、起動時の能力不足を補うことができる。
【0055】
さらに、四路切換弁22を冷房運転用の状態に切り換えて、室外熱交換器23に付着した霜を除去するデフロスト運転を行う場合には、IHヒータアセンブリ30を通過して暖められたガス冷媒を圧縮機21でさらに圧縮することができるため、圧縮機21から吐出するホットガスの温度を上げることができる。これにより、デフロスト運転によって霜を解凍させるのに必要とされる時間を短縮化させることができる。これにより、暖房運転中に適時デフロスト運転を行うことが必要となる場合であっても、できるだけ早く暖房運転に復帰させることができ、ユーザの快適性を向上させることができる。
【0056】
<IHヒータアセンブリ30の製造方法>
本実施形態のIHヒータアセンブリ30を製造する場合、まず図9に示されるように、内管31の外周面31aにゲル状のシリコン43を塗布する(被覆工程)。なお、内管31の外周面31aのうち、シリコン43が塗布される領域には、凸部31があらかじめ形成されている。
【0057】
ついで、図5および図10に示されるように、冷媒回路11の冷媒配管の一部を構成する銅製の内管31が、磁性体からなるステンレス製の外管32の内部に挿入される(挿入工程)。なお、外管32の内径は、内管31との間で、内管31の凸部31bおよびシリコン43の層を破損しない程度のクリアランスが得られるように、設定される。
【0058】
そして、図6および図11に示されるように、内管31の内部にその内径より少し大きい外径を有する拡管ビレット41を圧入することによって、内管31が、その外径が拡大する方向へ拡大されることにより、外管32の内部に嵌合する(拡管工程)。このとき、内管31を拡管するときに、あらかじめ内周面32bに凹部32cが形成された外管32の内周面32bに押しつけられることにより、シリコン43が外管32の凹部32cに入り込むので、シリコン43は、凹部32cが形成された外管32の内周面32bと凸部31bが形成された内管31の外周面31aに完全に密着でき、凹凸がない場合と比較して広い接触面積が得られる。したがって、広い接触面積に対応して、伝熱性能も大幅に向上する。
【0059】
その後、図7に示されるように、IHヒータアセンブリ30のボビン34、蓋35、フェライトホルダ38およびナット36をあらかじめ組み合わせたものを、ナット36を緩めた状態で外管32の外周に挿入し、その後、ナット36を外管32に締め付けることにより、C字型リング43に内径方向に押し付けられることにより、ボビン34その他の主要部が装着される(ボビン装着工程)。これにより、IHヒータアセンブリ30の製造が完了する。
【0060】
<実施形態の特徴>
(1)
実施形態のIHヒータアセンブリ30では、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤として、シリコン43が内管31の外周面31aと外管32の内周面32bとの間に配設されているので、誘導加熱される外管32から内管31への伝熱性が向上し、その結果、冷媒Hへの伝熱が良くなる。
【0061】
(2)
また、本実施形態では、ゲル状のシリコン43を採用することにより、ゲル状のシリコン43を内管31の外周面31aまたは外管32の内周面32bに塗布するだけで、所望の膜厚のシリコン43の層を容易に確保できる。
【0062】
(3)
また、実施形態のIHヒータアセンブリ30では、伝熱剤としてシリコン43を用いることにより、内管31と外管32との間における熱伝導性および付着性が良い。
【0063】
(4)
また、実施形態のIHヒータアセンブリ30では、外管32の内周面32bおよび内管31の外周面31aには、凹部32cおよび凸部31bがそれぞれ形成されているので、両管の接触面積が増え、誘導加熱される外管32から内管31への伝熱、ひいては冷媒への伝熱が良くなる。
【0064】
(5)
また、実施形態のIHヒータアセンブリ30の製造方法では、内管31の外周面31aにシリコン43を被覆する被覆工程と、内管31を外管32の内部に挿入する挿入工程と、内管31を所定の外径まで拡管する拡管工程とを含んでいる。
【0065】
したがって、内管31の外周面31aにシリコン43を被覆した後、外管32に挿入して拡管するので、誘導加熱される外管32から内管31への伝熱性が向上し、その結果、冷媒への伝熱が良くなる。しかも、内管31を外管32に挿入して拡管するだけで両管を密着性よく強固に結合できるので、拡管後に両管同士のろう付けなどの固定のための工程が不要になり、製造が非常に容易である。
【0066】
<変形例>
(A)
上記の実施形態では、伝熱剤として、ゲル状のシリコン43を採用しているのが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の伝熱剤を採用することが可能である。例えば、シリコンスプレーなどのように、液状のシリコン剤を噴霧できるようなものでもよく、この場合、内管31の外周面31aにシリコン剤を容易に吹き付けることができ、しかも、薄い膜厚を容易に得られる。
【0067】
(B)
なお、外管32の内周面32bおよび内管31の外周面31aにそれぞれ形成された凹部32cおよび凸部31bについては、シリコン43との接触面積が拡大できる形状であれば、種々の形態を採用することが可能であり、本発明はとくに限定するものではない。したがって、例えば、複数の点状の凹部および凸部でもよいし、直線状または螺旋状に連続して延びる複数の溝および突条でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、誘導加熱するための冷媒加熱装置の分野に種々適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施形態に係わるIHヒータアセンブリが取り付けられた空気調和機の回路図。
【図2】図1の室外機の機械室部分の拡大斜視図。
【図3】図1のIHヒータアセンブリの正面図。
【図4】図1のIHヒータアセンブリの断面図。
【図5】図1のIHヒータアセンブリの製造方法における挿入工程を示す断面説明図。
【図6】図1のIHヒータアセンブリの製造方法における拡管工程を示す断面説明図。
【図7】図1のIHヒータアセンブリの製造方法におけるボビン装着工程を示す断面説明図。
【図8】図1の内管と外管との接触面の拡大断面図。
【図9】図1のIHヒータアセンブリの製造方法における被覆工程を示す拡大断面図。
【図10】図1のIHヒータアセンブリの製造方法における挿入工程を示す拡大断面図。
【図11】図1のIHヒータアセンブリの製造方法における拡管工程を示す拡大断面図。
【符号の説明】
【0070】
1 空気調和機
2 室外機
4 室内機
6 液冷媒連絡配管
7 ガス冷媒連絡配管
11 冷媒回路
21 圧縮機
22 四路切換弁
23 室外熱交換器
24 膨張弁
25 アキュームレータ
26 室内熱交換器
30 IHヒータアセンブリ(冷媒加熱装置)
31 内管
31a 外周面
31b 凸部
32 外管
32a 雄ねじ部
32b 内周面
32c 凹部
33 誘導加熱コイル
34 ボビン
35 蓋
36 ナット
37 フェライトブロック、
38 フェライトホルダ
39 板金カバー
41 拡管ビレット
43 シリコン(伝熱剤)
A 吐出管
B 室内側ガス管
C 室内側液管
D 室外側液管
E 室外側ガス管
F アキューム管
G 吸入管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒が流れる内管(31)と、
前記内管(31)の周囲を取り巻き、磁性体からなる外管(32)と、
前記外管(32)の周囲を取り巻き、前記外管(32)を誘導加熱する誘導加熱コイル(33)と
を備えており、
前記内管(31)の外周面と前記外管(32)の内周面との間には、空気よりも熱伝導率が高い伝熱剤(43)が配設されている、
冷媒加熱装置(30)。
【請求項2】
前記伝熱剤(43)は、ゲル状である、
請求項1に記載の冷媒加熱装置(30)。
【請求項3】
前記伝熱剤(43)は、シリコンである、
請求項1または2に記載の冷媒加熱装置(30)。
【請求項4】
前記外管(32)の内周面および/または前記内管(31)の外周面には、凹凸が形成されている、
請求項1に記載の冷媒加熱装置(30)。
【請求項5】
請求項1に記載の冷媒加熱装置(30)の製造方法であって、
前記内管(31)の外周面に前記伝熱剤(43)を被覆する被覆工程と、
前記内管(31)を前記外管(32)の内部に挿入する挿入工程と、
前記内管(31)を所定の外径まで拡管する拡管工程と
を含む冷媒加熱装置(30)の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−247428(P2011−247428A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238720(P2008−238720)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】