冷陰極放電灯点灯装置
【課題】放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを全体として緩和できる安価な放電灯点灯装置。
【解決手段】直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータ10aと、一方の端子がインバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子C11と、第1バラスト素子の他方の端子とインバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯1aと、一方の端子がインバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子C21と、第2バラスト素子の他方の端子とインバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯2aを備える。
【解決手段】直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータ10aと、一方の端子がインバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子C11と、第1バラスト素子の他方の端子とインバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯1aと、一方の端子がインバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子C21と、第2バラスト素子の他方の端子とインバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯2aを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の冷陰極放電灯(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極蛍光灯や蛍光灯等の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関し、特に、放電灯の輝度傾斜を改善する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
冷陰極放電灯は、一般的に、インバータにより、数10kHzの周波数で且つ数百V〜千数百Vの電圧が印加されることにより点灯する。また、外部電極蛍光灯(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)と呼ばれる蛍光管もある。外部電極蛍光灯と冷陰極放電灯とは電極の構造が相違し、それ以外の相違はほとんどなく、発光原理も冷陰極放電灯と同じである。このため、外部電極蛍光灯や冷陰極放電灯を点灯させるためのインバータは、原理的には同じである。このため、以下、冷陰極放電灯(放電灯と略称する。)を用いて説明する。
【0003】
図9はこのようなインバータの構成を示す図である。このインバータ10は、交番電圧発生回路11と電圧変換回路12とから構成されている。
【0004】
交番電圧発生回路11は、直流電源Vinの直流電圧を所定周波数でスイッチングして交番電圧を発生する。電圧変換回路12は、交番電圧発生回路11からの交番電圧を所望の交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力する。
【0005】
また、放電灯は負性抵抗特性を持つため、コンデンサやインダクタ等、正の抵抗特牲を持つ素子を放電灯に直列に接続し、その合成インピーダンスが正の抵抗特性になるようにしている。このときの接続されるコンデンサをバラストコンデンサと呼び、コイルをバラストコイルと呼ぶ。図10はインバータ10に、バラストコンデンサC1〜C4を介して放電灯1を接続した従来の放電灯点灯装置の構成を示す図である。同様に、図11はバラスト素子としてバラストコイルを用い、インバータ10に、バラストコイルLを介して放電灯1a〜1dを接続した従来の放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【0006】
また、放電灯は、その長さが長くなるほど点灯に必要な電圧は高くなるので、インバータは高い電圧を発生させる必要がある。その結果、大きい耐圧の部品を使用してインバータを構成する必要があり、インバータが高価になるという問題がある。このような問題を解消するために、図12に示すような、小さい耐圧の部品を使用できるインバータ10aを用いた放電灯点灯装置が開発されている。
【0007】
この放電灯点灯装置は、インバータ10aの電圧変換回路12aを構成するトランスTaの2次巻線の中点にセンタータップを設けて2次巻線を2次巻線S1と2次巻線S2に分割し、センタータップをグランド(例えば筐体など)に接続し、2次巻線S1の一端(非接地端子)を第1出力端子に接続し、第1出力端子をバラストコンデンサC1〜C4を介して放電灯1a〜1dの一端に接続し、2次巻線S2の一端(非接地端子)を第2出力端子に接続し、第2出力端子をバラストコンデンサC5〜C8を介して放電灯1a〜1dの他端に接続して構成される。
【0008】
この構成において、トランスTaは2次巻線S1から出力される交番電圧V2を第1出力端子に出力し、2次巻線S2から出力される交番電圧V3を第2出力端子に出力する。交番電圧V3は交番電圧V2に対して逆位相である。この構成によれば、トランスTaの2次巻線S1,S2はインバータ出力電圧の半分の電圧の発生で良く、小さい耐圧のトランスを使用できる。なお、電圧変換回路12aは、逆位相の電圧を出力する2個のトランスで構成される場合もある。
【0009】
放電灯を点灯させる放電灯点灯装置においては、一般に、放電灯と、放電灯が実装される筐体などとの間に寄生容量が存在し、その寄生容量を通してリーク電流が流れる。放電灯が長くなって印加される電圧が高くなるとリーク電流も増大し、その影響を無視できなくなる。放電灯の輝度は、主に放電灯に流れる電流値によって決定される。放電灯に流れる電流は、本来の放電電流と、寄生容量を流れるリーク電流との合計である。
【0010】
図13(b)は、図12に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流の分布を示す図である。図13(b)において、破線で示す寄生容量に平行に描かれている矢印は、各寄生容量を流れる電流を示し、矢印の長さは、流れる電流の大きさを示す。放電灯の動作上のグランド電位(GND電位)は放電灯の中心付近になり、リーク電流の大きさは、放電灯の中心付近の両側で対称である。
【0011】
図14は放電灯に流れる電流の様子を示し、図14(a)は一方向へ、図14(b)は逆方向へ電流が流れる場合を示す。放電灯の管面から寄生容量を通してGND電位へ流れるリーク電流も放電灯の輝度に寄与する。図14における矢印の数は電流量を模しており、放電灯の両端での電流量は中心付近に較べて多く、且つ両端において等しい。したがって、放電灯の輝度は、図13(a)に示すように、放電灯の両端で高くなり中心付近で低くなるが、輝度傾斜は小さい。
【0012】
上述したように、図12に示す従来の放電灯点灯装置は、放電灯の両端での輝度差がなく、また、放電灯の中心付近と両端間の輝度傾斜は小さく、実用上はそれほど問題にならないことが多いため、一般に広く用いられている。
【特許文献1】特開平8−122776号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上述した図12に示す従来の放電灯点灯装置では、1本の放電灯に対して2個のバラストコンデンサが必要である。特に、大型液晶テレビジョンなどでは、使用される放電灯の数も多く、例えば20本の放電灯が使用される液晶テレビジョンでは、40個のバラストコンデンサが必要である。
【0014】
今、図12に示す放電灯点灯装置の各放電灯に直列に接続されている2個のコンデンサのうちの1個を削除し、図15に示すような構成を有する放電灯点灯装置を考える。
【0015】
2次巻線S1の巻数N2を2次巻線S2の巻数N3と同じにすれば、2次巻線S1から出力される交番電圧V2の電圧値の絶対値は、2次巻線S2から出力される交番電圧V3の電圧値の絶対値と等しくなる。この場合、放電灯1a〜1dの両端のグランドに対する電位は異なる。バラストコンデンサC1〜C4において電圧降下が発生するため、バラストコンデンサC1〜C4が接続されている方の放電灯1a〜1dの電極付近のグランドに対する電位は低く、他方の電極付近の電位は高い。
【0016】
図16(b)は図15に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流の分布を示す図である。放電灯の電極付近のグランドに対する電位の相違により、バラストコンデンサC1〜C4が接続されていない電極付近からのリーク電流の量が、他方の電極付近からのリーク電流の量より多い。図17は図15に示す放電灯点灯装置の放電灯に流れる電流の様子を示し、図17(a)は一方向へ、図17(b)は逆方向へ電流が流れる場合を示す。放電灯の両端付近における電流値が異なるため、図16(a)に示すように、放電灯の両端における輝度も異なる。即ち、放電灯に輝度傾斜が発生する。この輝度傾斜は、放電灯が長いほど顕著である。
【0017】
図15に示す放電灯点灯装置においては、放電灯に輝度傾斜が発生するが、バラストコンデンサを削除できるというメリットがある。よって、図15に示す放電灯点灯装置は、ある程度の輝度傾斜を許容できる用途には好適であるが、液晶テレビジョンや照明装置などといった、人が直接見るシステムや直接見ることができるシステムの用途には不向きである。
【0018】
本発明の課題は、放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを全体として緩和できる安価な放電灯点灯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータと、一方の端子がインバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子と、第1バラスト素子の他方の端子とインバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯と、一方の端子がインバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子と、第2バラスト素子の他方の端子とインバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項2の発明は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子と第1放電灯との対及び第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々は、複数であることを特徴とする。
【0021】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コンデンサからなることを特徴とする。
【0022】
また、請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コイルからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の発明によれば、第1放電灯の一方の端子は第1バラスト素子を介してインバータの第1出力端子に、他方の端子はインバータの第2出力端子にそれぞれ接続し、また、第2放電灯の一方の端子はインバータの第1出力端子に、他方の端子は第2バラスト素子を介してインバータの第2出力端子にそれぞれ接続したので、第1放電灯の輝度傾斜と第2放電灯の輝度傾斜が逆になる。その結果、全体として放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを緩和することができる。また、放電灯の両側にバラスト素子を備えた従来の放電灯点灯装置に較べてバラスト素子の数を減らすことができるので、放電灯点灯装置を安価に構成することができる。
【0024】
請求項2の発明によれば、第1バラスト素子と第1放電灯との対及び第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々を、複数備えたので、全体として放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを緩和した面光源としての利用が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。この放電灯点灯装置は、直流電源Vin、インバータ10a、バラストコンデンサC11,C21、放電灯1a,放電灯2aを備えている。この放電灯点灯装置のインバータ10aの構成は、図15に示した放電灯点灯装置の構成と同じである。バラストコンデンサC11は本発明の第1バラスト素子に対応し、バラストコンデンサC21は本発明の第2バラスト素子に対応し、放電灯1aは本発明の第1放電灯に対応し、放電灯2aは本発明の第2放電灯に対応する。
【0027】
放電灯1aの一方の端子は、バラストコンデンサC11を介してインバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はインバータ10aの第2出力端子に接続されている。また、放電灯2aの一方の端子は、インバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はバラストコンデンサC21を介してインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0028】
実施例1に係る放電灯点灯装置においては、図15に示した放電灯点灯装置で説明したように、放電灯1a及び放電灯2aの両端のグランドからの電位が異なることにより、両端におけるリーク電流の量が異なるので、放電灯1a及び放電灯2aの各々について輝度傾斜が発生する。
【0029】
即ち、放電灯1aは、インバータ10aの第1出力端子側に設けられたバラストコンデンサC11に接続された端部が暗くなり、第2出力端子に接続された端部が明るくなる。逆に、放電灯2aは、インバータ10aの第2出力端子側に設けられたバラストコンデンサC21に接続された端部が暗くなり、インバータ10aの第1出力端子に接続された端部が明るくなる。したがって、放電灯点灯装置の全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。
【0030】
以上説明したように、本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯1aの輝度傾斜と放電灯2aの輝度傾斜とが逆になるように配置したので、全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。したがって、図15に示したような輝度傾斜を生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。
【0031】
なお、実施例1に係る放電灯点灯装置においては、第1バラスト素子及び第2バラスト素子としてバラストコンデンサC11,C21をそれぞれ用いたが、図2に示すように、バラストコンデンサC11,C21の代わりにバラストコイルL11,L21をそれぞれ用いるように変形することができる。実施例1の変形例に係る放電灯点灯装置の場合も実施例1と同様の作用及び効果が得られる。
【実施例2】
【0032】
図3は本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。この放電灯点灯装置は、実施例1に係る放電灯点灯装置のバラストコンデンサC11と放電灯1aとの対を複数備えるとともに、バラストコンデンサC21と放電灯2aとの対を複数備えたものである。
【0033】
具体的には、放電灯1a、1b,1cの一方の端子は、バラストコンデンサC11,C12,C13をそれぞれ介してインバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0034】
また、放電灯2a,2b,2cの一方の端子は、インバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はバラストコンデンサC21,C22,C23をそれぞれ介してインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0035】
また、放電灯1a,1b,1c,2a,2b,2cは、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように、換言すれば、バラストコンデンサが接続される電極が交互に逆になるように配置されている。
【0036】
実施例2に係る放電灯点灯装置によれば、複数の放電灯を隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように配置したので、全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。したがって、図15に示したような輝度傾斜が生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を、従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。
【0037】
実施例2に係る放電灯点灯装置を、液晶テレビジョン用バックライト、モニタ用バックライトまたは照明用パネルなどとして用いる場合には、図4に示すように、複数の放電灯を、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように並べ、その上に拡散シートなどからなるパネル21を設置し、放電灯の線状の光を面状にして面光源を形成する。この場合、複数の放電灯の各々に輝度傾斜があっても、パネル21によって輝度が平均化されるので、面上の輝度にバラツキがない良好な面光源を得ることができる。
【0038】
この構成によれば、図15に示したような輝度傾斜を生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を、従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。この構成による効果は、放電灯を多数使用するシステムほど大きい。例えば、20本の放電灯を駆動するシステムの場合、40個必要であったバラストコンデンサを20個に削減することができる。
【0039】
なお、上述した実施例2に係る放電灯点灯装置では、6個の放電灯を使用した場合について説明したが、本発明に係る放電灯点灯装置においては、放電灯の数は、2個以上であれば任意である。
【0040】
また、実施例2に係る放電灯点灯装置では、放電灯1a,1b,1c,2a,2b,2cは、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように配置したが、図5に示すように、同じ輝度傾斜を生じる放電灯をまとめて配置するように変形することができる(変形例1)。変形例1の放電灯点灯装置も実施例2に係る放電灯点灯装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0041】
変形例1の放電灯点灯装置を、液晶テレビジョン用バックライト、モニタ用バックライトまたは照明用パネルなどとして用いる場合には、図6に示すように、複数の放電灯を、同じ輝度傾斜を生じる放電灯をまとめて並べ、その上に拡散シートなどからなるパネル21を設置して放電灯の線状の光を面状にして面光源を形成するように構成できる。
【0042】
また、実施例2に係る放電灯点灯装置では、バラスト素子としてバラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23を用いたが、図7に示すように、バラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23の代わりにバラストコイルL11〜L13及びL21〜L23をそれぞれ用いるように変形することができる(変形例2)。変形例2の放電灯点灯装置の場合も、上述した実施例2と同様の作用及び効果が得られる。
【0043】
さらに、実施例2の変形例1に係る放電灯点灯装置では、バラスト素子としてバラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23を用いたが、図8に示すように、バラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23の代わりにバラストコイルL11〜L13及びL21〜L23をそれぞれ用いるように変形することができる(変形例3)。変形例3の放電灯点灯装置の場合も実施例2の変形例1と同様の作用及び効果が得られる。
【0044】
なお、実施例1、実施例2では、インバータ10aを用いたが、インバータはこれに限定されることなく、例えばインバータ10を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の変形例の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置を面光源として用いる場合の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第1の変形例の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例2の第1の変形例に係る放電灯点灯装置を面光源として用いる場合の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第2の変形例の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第3の変形例の構成を示す図である。
【図9】従来の放電灯点灯装置で使用されているインバータの構成を示す図である。
【図10】従来のバラストコンデンサを用いた放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図11】従来のバラストコイルを用いた放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図12】従来の他の放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図13】図12に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流および輝度の分布を示す図である。
【図14】図12に示す放電灯点灯装置において、放電灯に流れる電流の様子を示す図である。
【図15】図12に示す従来の他の放電灯点灯装置からバラストコンデンサの一部を削除した構成を示す図である。
【図16】図15に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流および輝度の分布を示す図である。
【図17】図15に示す放電灯点灯装置において、放電灯に流れる電流の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1a〜1c、2a〜2c 放電灯
10,10a インバータ
21 パネル
Vin 直流電源
T トランス
C11〜C13、C21〜C23 バラストコンデンサ
L11〜L13、L21〜L23 バラストコイル
P 1次巻線
S1,S2 2次巻線
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の冷陰極放電灯(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極蛍光灯や蛍光灯等の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関し、特に、放電灯の輝度傾斜を改善する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
冷陰極放電灯は、一般的に、インバータにより、数10kHzの周波数で且つ数百V〜千数百Vの電圧が印加されることにより点灯する。また、外部電極蛍光灯(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)と呼ばれる蛍光管もある。外部電極蛍光灯と冷陰極放電灯とは電極の構造が相違し、それ以外の相違はほとんどなく、発光原理も冷陰極放電灯と同じである。このため、外部電極蛍光灯や冷陰極放電灯を点灯させるためのインバータは、原理的には同じである。このため、以下、冷陰極放電灯(放電灯と略称する。)を用いて説明する。
【0003】
図9はこのようなインバータの構成を示す図である。このインバータ10は、交番電圧発生回路11と電圧変換回路12とから構成されている。
【0004】
交番電圧発生回路11は、直流電源Vinの直流電圧を所定周波数でスイッチングして交番電圧を発生する。電圧変換回路12は、交番電圧発生回路11からの交番電圧を所望の交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力する。
【0005】
また、放電灯は負性抵抗特性を持つため、コンデンサやインダクタ等、正の抵抗特牲を持つ素子を放電灯に直列に接続し、その合成インピーダンスが正の抵抗特性になるようにしている。このときの接続されるコンデンサをバラストコンデンサと呼び、コイルをバラストコイルと呼ぶ。図10はインバータ10に、バラストコンデンサC1〜C4を介して放電灯1を接続した従来の放電灯点灯装置の構成を示す図である。同様に、図11はバラスト素子としてバラストコイルを用い、インバータ10に、バラストコイルLを介して放電灯1a〜1dを接続した従来の放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【0006】
また、放電灯は、その長さが長くなるほど点灯に必要な電圧は高くなるので、インバータは高い電圧を発生させる必要がある。その結果、大きい耐圧の部品を使用してインバータを構成する必要があり、インバータが高価になるという問題がある。このような問題を解消するために、図12に示すような、小さい耐圧の部品を使用できるインバータ10aを用いた放電灯点灯装置が開発されている。
【0007】
この放電灯点灯装置は、インバータ10aの電圧変換回路12aを構成するトランスTaの2次巻線の中点にセンタータップを設けて2次巻線を2次巻線S1と2次巻線S2に分割し、センタータップをグランド(例えば筐体など)に接続し、2次巻線S1の一端(非接地端子)を第1出力端子に接続し、第1出力端子をバラストコンデンサC1〜C4を介して放電灯1a〜1dの一端に接続し、2次巻線S2の一端(非接地端子)を第2出力端子に接続し、第2出力端子をバラストコンデンサC5〜C8を介して放電灯1a〜1dの他端に接続して構成される。
【0008】
この構成において、トランスTaは2次巻線S1から出力される交番電圧V2を第1出力端子に出力し、2次巻線S2から出力される交番電圧V3を第2出力端子に出力する。交番電圧V3は交番電圧V2に対して逆位相である。この構成によれば、トランスTaの2次巻線S1,S2はインバータ出力電圧の半分の電圧の発生で良く、小さい耐圧のトランスを使用できる。なお、電圧変換回路12aは、逆位相の電圧を出力する2個のトランスで構成される場合もある。
【0009】
放電灯を点灯させる放電灯点灯装置においては、一般に、放電灯と、放電灯が実装される筐体などとの間に寄生容量が存在し、その寄生容量を通してリーク電流が流れる。放電灯が長くなって印加される電圧が高くなるとリーク電流も増大し、その影響を無視できなくなる。放電灯の輝度は、主に放電灯に流れる電流値によって決定される。放電灯に流れる電流は、本来の放電電流と、寄生容量を流れるリーク電流との合計である。
【0010】
図13(b)は、図12に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流の分布を示す図である。図13(b)において、破線で示す寄生容量に平行に描かれている矢印は、各寄生容量を流れる電流を示し、矢印の長さは、流れる電流の大きさを示す。放電灯の動作上のグランド電位(GND電位)は放電灯の中心付近になり、リーク電流の大きさは、放電灯の中心付近の両側で対称である。
【0011】
図14は放電灯に流れる電流の様子を示し、図14(a)は一方向へ、図14(b)は逆方向へ電流が流れる場合を示す。放電灯の管面から寄生容量を通してGND電位へ流れるリーク電流も放電灯の輝度に寄与する。図14における矢印の数は電流量を模しており、放電灯の両端での電流量は中心付近に較べて多く、且つ両端において等しい。したがって、放電灯の輝度は、図13(a)に示すように、放電灯の両端で高くなり中心付近で低くなるが、輝度傾斜は小さい。
【0012】
上述したように、図12に示す従来の放電灯点灯装置は、放電灯の両端での輝度差がなく、また、放電灯の中心付近と両端間の輝度傾斜は小さく、実用上はそれほど問題にならないことが多いため、一般に広く用いられている。
【特許文献1】特開平8−122776号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上述した図12に示す従来の放電灯点灯装置では、1本の放電灯に対して2個のバラストコンデンサが必要である。特に、大型液晶テレビジョンなどでは、使用される放電灯の数も多く、例えば20本の放電灯が使用される液晶テレビジョンでは、40個のバラストコンデンサが必要である。
【0014】
今、図12に示す放電灯点灯装置の各放電灯に直列に接続されている2個のコンデンサのうちの1個を削除し、図15に示すような構成を有する放電灯点灯装置を考える。
【0015】
2次巻線S1の巻数N2を2次巻線S2の巻数N3と同じにすれば、2次巻線S1から出力される交番電圧V2の電圧値の絶対値は、2次巻線S2から出力される交番電圧V3の電圧値の絶対値と等しくなる。この場合、放電灯1a〜1dの両端のグランドに対する電位は異なる。バラストコンデンサC1〜C4において電圧降下が発生するため、バラストコンデンサC1〜C4が接続されている方の放電灯1a〜1dの電極付近のグランドに対する電位は低く、他方の電極付近の電位は高い。
【0016】
図16(b)は図15に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流の分布を示す図である。放電灯の電極付近のグランドに対する電位の相違により、バラストコンデンサC1〜C4が接続されていない電極付近からのリーク電流の量が、他方の電極付近からのリーク電流の量より多い。図17は図15に示す放電灯点灯装置の放電灯に流れる電流の様子を示し、図17(a)は一方向へ、図17(b)は逆方向へ電流が流れる場合を示す。放電灯の両端付近における電流値が異なるため、図16(a)に示すように、放電灯の両端における輝度も異なる。即ち、放電灯に輝度傾斜が発生する。この輝度傾斜は、放電灯が長いほど顕著である。
【0017】
図15に示す放電灯点灯装置においては、放電灯に輝度傾斜が発生するが、バラストコンデンサを削除できるというメリットがある。よって、図15に示す放電灯点灯装置は、ある程度の輝度傾斜を許容できる用途には好適であるが、液晶テレビジョンや照明装置などといった、人が直接見るシステムや直接見ることができるシステムの用途には不向きである。
【0018】
本発明の課題は、放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを全体として緩和できる安価な放電灯点灯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータと、一方の端子がインバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子と、第1バラスト素子の他方の端子とインバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯と、一方の端子がインバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子と、第2バラスト素子の他方の端子とインバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項2の発明は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子と第1放電灯との対及び第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々は、複数であることを特徴とする。
【0021】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コンデンサからなることを特徴とする。
【0022】
また、請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置において、第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コイルからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の発明によれば、第1放電灯の一方の端子は第1バラスト素子を介してインバータの第1出力端子に、他方の端子はインバータの第2出力端子にそれぞれ接続し、また、第2放電灯の一方の端子はインバータの第1出力端子に、他方の端子は第2バラスト素子を介してインバータの第2出力端子にそれぞれ接続したので、第1放電灯の輝度傾斜と第2放電灯の輝度傾斜が逆になる。その結果、全体として放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを緩和することができる。また、放電灯の両側にバラスト素子を備えた従来の放電灯点灯装置に較べてバラスト素子の数を減らすことができるので、放電灯点灯装置を安価に構成することができる。
【0024】
請求項2の発明によれば、第1バラスト素子と第1放電灯との対及び第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々を、複数備えたので、全体として放電灯の輝度傾斜による輝度のバラツキを緩和した面光源としての利用が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。この放電灯点灯装置は、直流電源Vin、インバータ10a、バラストコンデンサC11,C21、放電灯1a,放電灯2aを備えている。この放電灯点灯装置のインバータ10aの構成は、図15に示した放電灯点灯装置の構成と同じである。バラストコンデンサC11は本発明の第1バラスト素子に対応し、バラストコンデンサC21は本発明の第2バラスト素子に対応し、放電灯1aは本発明の第1放電灯に対応し、放電灯2aは本発明の第2放電灯に対応する。
【0027】
放電灯1aの一方の端子は、バラストコンデンサC11を介してインバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はインバータ10aの第2出力端子に接続されている。また、放電灯2aの一方の端子は、インバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はバラストコンデンサC21を介してインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0028】
実施例1に係る放電灯点灯装置においては、図15に示した放電灯点灯装置で説明したように、放電灯1a及び放電灯2aの両端のグランドからの電位が異なることにより、両端におけるリーク電流の量が異なるので、放電灯1a及び放電灯2aの各々について輝度傾斜が発生する。
【0029】
即ち、放電灯1aは、インバータ10aの第1出力端子側に設けられたバラストコンデンサC11に接続された端部が暗くなり、第2出力端子に接続された端部が明るくなる。逆に、放電灯2aは、インバータ10aの第2出力端子側に設けられたバラストコンデンサC21に接続された端部が暗くなり、インバータ10aの第1出力端子に接続された端部が明るくなる。したがって、放電灯点灯装置の全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。
【0030】
以上説明したように、本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯1aの輝度傾斜と放電灯2aの輝度傾斜とが逆になるように配置したので、全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。したがって、図15に示したような輝度傾斜を生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。
【0031】
なお、実施例1に係る放電灯点灯装置においては、第1バラスト素子及び第2バラスト素子としてバラストコンデンサC11,C21をそれぞれ用いたが、図2に示すように、バラストコンデンサC11,C21の代わりにバラストコイルL11,L21をそれぞれ用いるように変形することができる。実施例1の変形例に係る放電灯点灯装置の場合も実施例1と同様の作用及び効果が得られる。
【実施例2】
【0032】
図3は本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。この放電灯点灯装置は、実施例1に係る放電灯点灯装置のバラストコンデンサC11と放電灯1aとの対を複数備えるとともに、バラストコンデンサC21と放電灯2aとの対を複数備えたものである。
【0033】
具体的には、放電灯1a、1b,1cの一方の端子は、バラストコンデンサC11,C12,C13をそれぞれ介してインバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0034】
また、放電灯2a,2b,2cの一方の端子は、インバータ10aの第1出力端子に接続され、他方の端子はバラストコンデンサC21,C22,C23をそれぞれ介してインバータ10aの第2出力端子に接続されている。
【0035】
また、放電灯1a,1b,1c,2a,2b,2cは、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように、換言すれば、バラストコンデンサが接続される電極が交互に逆になるように配置されている。
【0036】
実施例2に係る放電灯点灯装置によれば、複数の放電灯を隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように配置したので、全体として輝度のバラツキが緩和され、輝度ムラが目立たなくなる。したがって、図15に示したような輝度傾斜が生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を、従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。
【0037】
実施例2に係る放電灯点灯装置を、液晶テレビジョン用バックライト、モニタ用バックライトまたは照明用パネルなどとして用いる場合には、図4に示すように、複数の放電灯を、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように並べ、その上に拡散シートなどからなるパネル21を設置し、放電灯の線状の光を面状にして面光源を形成する。この場合、複数の放電灯の各々に輝度傾斜があっても、パネル21によって輝度が平均化されるので、面上の輝度にバラツキがない良好な面光源を得ることができる。
【0038】
この構成によれば、図15に示したような輝度傾斜を生じる回路方式を採用することができるので、バラストコンデンサの数を、従来の放電灯の両側にバラストコンデンサを備えた放電灯点灯装置に較べて半減できる。この構成による効果は、放電灯を多数使用するシステムほど大きい。例えば、20本の放電灯を駆動するシステムの場合、40個必要であったバラストコンデンサを20個に削減することができる。
【0039】
なお、上述した実施例2に係る放電灯点灯装置では、6個の放電灯を使用した場合について説明したが、本発明に係る放電灯点灯装置においては、放電灯の数は、2個以上であれば任意である。
【0040】
また、実施例2に係る放電灯点灯装置では、放電灯1a,1b,1c,2a,2b,2cは、隣り合う放電灯の輝度傾斜が逆になるように配置したが、図5に示すように、同じ輝度傾斜を生じる放電灯をまとめて配置するように変形することができる(変形例1)。変形例1の放電灯点灯装置も実施例2に係る放電灯点灯装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0041】
変形例1の放電灯点灯装置を、液晶テレビジョン用バックライト、モニタ用バックライトまたは照明用パネルなどとして用いる場合には、図6に示すように、複数の放電灯を、同じ輝度傾斜を生じる放電灯をまとめて並べ、その上に拡散シートなどからなるパネル21を設置して放電灯の線状の光を面状にして面光源を形成するように構成できる。
【0042】
また、実施例2に係る放電灯点灯装置では、バラスト素子としてバラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23を用いたが、図7に示すように、バラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23の代わりにバラストコイルL11〜L13及びL21〜L23をそれぞれ用いるように変形することができる(変形例2)。変形例2の放電灯点灯装置の場合も、上述した実施例2と同様の作用及び効果が得られる。
【0043】
さらに、実施例2の変形例1に係る放電灯点灯装置では、バラスト素子としてバラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23を用いたが、図8に示すように、バラストコンデンサC11〜C13及びC21〜C23の代わりにバラストコイルL11〜L13及びL21〜L23をそれぞれ用いるように変形することができる(変形例3)。変形例3の放電灯点灯装置の場合も実施例2の変形例1と同様の作用及び効果が得られる。
【0044】
なお、実施例1、実施例2では、インバータ10aを用いたが、インバータはこれに限定されることなく、例えばインバータ10を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係る放電灯点灯装置の変形例の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置を面光源として用いる場合の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第1の変形例の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例2の第1の変形例に係る放電灯点灯装置を面光源として用いる場合の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第2の変形例の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に係る放電灯点灯装置の第3の変形例の構成を示す図である。
【図9】従来の放電灯点灯装置で使用されているインバータの構成を示す図である。
【図10】従来のバラストコンデンサを用いた放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図11】従来のバラストコイルを用いた放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図12】従来の他の放電灯点灯装置の構成を示す図である。
【図13】図12に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流および輝度の分布を示す図である。
【図14】図12に示す放電灯点灯装置において、放電灯に流れる電流の様子を示す図である。
【図15】図12に示す従来の他の放電灯点灯装置からバラストコンデンサの一部を削除した構成を示す図である。
【図16】図15に示す放電灯点灯装置におけるリーク電流および輝度の分布を示す図である。
【図17】図15に示す放電灯点灯装置において、放電灯に流れる電流の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1a〜1c、2a〜2c 放電灯
10,10a インバータ
21 パネル
Vin 直流電源
T トランス
C11〜C13、C21〜C23 バラストコンデンサ
L11〜L13、L21〜L23 バラストコイル
P 1次巻線
S1,S2 2次巻線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータと、
一方の端子が前記インバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子と、
前記第1バラスト素子の他方の端子と前記インバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯と、
一方の端子が前記インバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子と、
前記第2バラスト素子の他方の端子と前記インバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯と、
を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
【請求項2】
前記第1バラスト素子と第1放電灯との対及び前記第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々は、複数であることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
【請求項3】
前記第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コンデンサからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
【請求項4】
前記第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コイルからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
【請求項1】
直流電圧を入力して交番電圧に変換し、第1出力端子および第2出力端子から出力するインバータと、
一方の端子が前記インバータの第1出力端子に接続された第1バラスト素子と、
前記第1バラスト素子の他方の端子と前記インバータの第2出力端子との間に接続された第1放電灯と、
一方の端子が前記インバータの第2出力端子に接続された第2バラスト素子と、
前記第2バラスト素子の他方の端子と前記インバータの第1出力端子との間に接続された第2放電灯と、
を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
【請求項2】
前記第1バラスト素子と第1放電灯との対及び前記第2バラスト素子と第2放電灯との対の各々は、複数であることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
【請求項3】
前記第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コンデンサからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
【請求項4】
前記第1バラスト素子及び前記第2バラスト素子は、コイルからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−54416(P2009−54416A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220071(P2007−220071)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】
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