説明

処理装置および処理システム

【課題】直感的にスピーディーに入力操作したい。
【解決手段】保持部130は、特定のリズムパターンと特定の処理内容との組を保持する。取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得する。照合部150は、取得部140により取得されるリズムパターンと、保持部130に保持されるリズムパターンとを照合する。処理部は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが保持部130に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザからの入力操作を直接または間接に受ける、処理装置および処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機や携帯型音楽プレーヤーなどの携帯機器の小型化が進んできており、その筐体に操作部を設置するスペースが狭くなってきている。また、携帯電話機を筆頭に、携帯機器の多機能化も進んできており、その操作が複雑になってきている。このような状況下、様々な入力形態の携帯機器が実用化されている。たとえば、QWERTY配列のキーボードを搭載したもの、タッチパネル入力が可能なもの(たとえば、特許文献1参照)、音声入力が可能なもの、などが実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−282380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯機器に搭載されるQWERTY配列のキーボードは、そのキー間隔が非常に狭くなってしまうため、操作性があまり高くない。また、もともと直感的な入力ではないため、PCに不慣れなユーザにとって操作が難しい面もある。現状のタッチパネル入力は、目的の操作を達成するまでに多くのタッチ回数を必要とするものが多く、スピーディーに操作することが難しい。また、画面を見ながらでないと操作が難しいという面もある。音声入力は、直感的な操作であるが、現状ではあまり精度が高くなく、誤入力が多く発生してしまう。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、直感的でスピーディーな入力操作を可能とする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様の処理装置は、特定のリズムパターンと特定の処理内容との組を保持する保持部と、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得する取得部と、取得部により取得されるリズムパターンと、保持部に保持されるリズムパターンとを照合する照合部と、照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが前記保持部に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する処理部と、を備える。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、直感的でスピーディーな入力操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1に係る処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記リズムパターンの記述方法を説明するための図である。
【図3】図2に示したリズムパターンと照合されるべき、実際のユーザ入力操作により形成されたリズムパターンを示す図である。
【図4】保持部に保持されるデータ構造の第1例を示す図である。
【図5】保持部に保持されるデータ構造の第2例を示す図である。
【図6】保持部に保持されるデータ構造の第3例を示す図である。
【図7】上記タッチ位置パターンを説明するための図である。
【図8】実際のユーザ入力操作により形成されたタッチ位置パターンを示す図である。
【図9】保持部に保持されるデータ構造の第4例を示す図である。
【図10】テーブルに保持されるデータ構造の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2に係る処理システムの構成を示すブロック図である。
【図13】保持部に保持されるデータ構造の第5例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る処理装置100の構成を示すブロック図である。実施の形態1の説明では、処理装置100として、携帯電話機、PDA、スマートフォン、携帯型音楽プレーヤーなどの携帯機器を想定する。
【0011】
当該処理装置100は、操作部110、生成部120、保持部130、取得部140、照合部150、処理部160、登録部170およびテーブル180を備える。これらの構成は、ハードウェア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0012】
操作部110は、ユーザの入力操作を受け付ける。ここでの入力操作とは、ユーザが与える、操作部110に対する有形力または無形力の行使をいう。したがって、当該入力操作は、必ずしもユーザの指またはユーザが持つペンなどの道具で押圧されることにより実行される形態に限らない。光、音、磁気または気圧の変化が非接触で、操作部110に与えられることにより実行される形態であってもよい。また、筐体自体をユーザが振ることにより発生する加速度成分の変化により、当該入力操作が実行される形態であってもよい。この場合、筐体表面に操作部110を設けない構成も可能となる。いずれの場合も、一回のタッチに対応する、光などの変化量をあらかじめ設定しておけば実現可能である。
【0013】
操作部110には、上記入力操作を受け付けるための、タッチパネル、タッチパッドまたはセンサが設けられる。ここではそれが設けられる面積は問わない。たとえば、指一本が接触可能な程度の小さな面積の、タッチバッドであってもよい。また、ユーザの足によって踏まれるフッドスタンプ型のタッチパッドであってもよい。
【0014】
生成部120は、操作部110に対する複数回のユーザ入力操作に応じてリズムパターンを生成する。このリズムパターンは、隣接する拍の時間間隔の連なりとして記述される。拍は操作部110に対する一回の入力操作(たとえば、一回のタッチ)に対応する。ここで、各時間間隔は、1拍目と2拍目との時間間隔との比率で記述されてもよい。その際、1拍目と2拍目との時間間隔は常に1になるため、その時間間隔を省略してもよい。リズムパターンの具体例は後述する。
【0015】
保持部130は、特定のリズムパターンと特定の処理内容との組を複数、保持する。これらの組は、システム設計者によってあらかじめ登録されたものであってもよいし、ネットワークを介して別の装置からダウンロードして登録されたものであってもよいし、後述するようにユーザによって登録されたものであってもよい。
【0016】
取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得する。実施の形態1では、生成部120により生成されたリズムパターンを取得する。
照合部150は、取得部140により取得されるリズムパターンと、保持部130に保持されるリズムパターンとを照合する。より具体的には、取得部140により取得されるリズムパターンと、保持部130に保持されるすべてまたは一部の組に含まれるリズムパターンとをそれぞれ照合する。さらに具体的には、取得部140により取得されるリズムパターンと、保持部130に保持されるすべてのリズムパターンとを順番に照合し、最も近似するリズムパターンを特定してもよい。また、つぎに説明するような手法を用いてもよい。あらかじめ保持部130に保持されるすべてのリズムパターンを、近似する複数のリズムパターンごとに分類し、各グループごとに、属している複数のリズムパターンを代表するインデックスパターンを設ける。そして、取得部140により取得されるリズムパターンと、当該インデックスパターンとを照合して最も近似するインデックスパターンを特定する。つぎに、取得部140により取得されるリズムパターンと、そのインデックスパターンに属する複数のリズムパターンのそれぞれとを照合して、最も近似するリズムパターンを特定する。詳細な照合処理の具体例は後述する。
【0017】
処理部160は、照合部150による照合の結果、取得部140により取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが保持部130に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する。より具体的には、取得されるリズムパターンとの差異を示す値(以下、単に差異値という)が所定の設定値より小さいリズムパターンが保持部130に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する。当該設定値は実験やシミュレーションを通して得られる統計値にもとづき、設定されることが可能である。
【0018】
テーブル180は、年齢および性別の少なくとも一方を項目とするユーザ属性により分類される複数のクラスと、クラスごとに規定される設定値とを関連づけて保持する。この場合、取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作を行うユーザのユーザ属性を取得し、照合部150は、テーブル180を参照して、そのユーザ属性を持つユーザが分類されるべきクラスの設定値を特定する。処理部160は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異値が当該設定値より小さいリズムパターンが保持部130に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する。
【0019】
各クラスの設定値も、実験やシミュレーションを通して得られるユーザ属性ごとの統計値にもとづき、設定されることが可能である。クラスと設定値との組データは、システム設計者によってあらかじめ登録されたものであってもよいし、ネットワークを介して別の装置からダウンロードして登録されたものであってもよい。後者の場合、その装置がリアルタイムにネットワーク上から学習データをサンプリングして算出した最新のデータをダウンロードすることができる。テーブル180の具体例は後述する。
【0020】
保持部130は、特定のリズムパターンと、特定の地域と、特定の処理内容との組を複数、保持することもできる。この場合、処理装置100に図示しないGPS受信部が設けられ、GPS受信部はGPS衛星からの信号をもとに位置情報を生成する。取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、当該GPS受信部により、GPS衛星からの信号にもとづいて生成される、その入力操作を行うユーザの位置情報を取得する。照合部150は、リズムパターンの照合とともに、取得される位置情報と、保持部130に保持されている複数の地域とを照合する。処理部160は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異値が上記設定値より小さいリズムパターンと、取得される位置情報により特定される位置が属する地域とを持つ組が保持部130に保持されている場合、その組に含まれている処理内容を実行する。当該保持部130の具体例は後述する。なお、位置情報は、GPS衛星からの信号にもとづいて生成される形態に限るものではなく、ユーザ入力など、他の形態により生成されてもよい。
【0021】
保持部130は、特定のリズムパターンと、特定の時間帯と、特定の処理内容との組を複数、保持することもできる。この場合、取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作が行われる時刻情報を取得する。照合部150は、リズムパターンの照合とともに、取得される時刻情報と、保持部130に保持されている複数の時間帯とを照合する。処理部160は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異値が上記設定値より小さいリズムパターンと、取得される時刻情報により特定される時刻が属する時間帯とを持つ組が保持部130に保持されている場合、その組に含まれる処理内容を実行する。当該保持部130の具体例は後述する。
【0022】
保持部130は、特定のリズムパターンと、接触検出領域に対して入力操作としてなされる複数回のタッチにより形成されるタッチ位置パターンと、特定の処理内容との組を複数、保持することもできる。当該接触検出領域は、タッチパネルであってもよいし、タッチバッドであってもよいし、入力ボタンであってもよい。この場合、取得部140は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作により形成されるタッチ位置パターンを取得する。照合部150は、リズムパターンの照合とともに、取得されるタッチ位置パターンと、保持部130に保持されているタッチ位置パターンとを照合する。処理部160は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異値がリズムパターン用の設定値より小さいリズムパターンと、取得されるタッチ位置パターンとの差異値がタッチ位置パターン用の設定値より小さいタッチ位置パターンとを持つ組が保持部130に保持されている場合、その組に含まれる処理内容を実行する。当該タッチ位置パターンは、特定の指(たとえば、中指)のタッチ位置からの、位置間隔の連なりで記述されてもよい。当該タッチ位置パターンの詳細および当該保持部130の具体例は後述する。
【0023】
なお、保持部130は、特定のリズムパターンおよび特定の処理内容を必須項目としつつ、特定の地域、特定の時間帯および特定のタッチ位置パターンの任意の組み合わせを含む組を保持することもできる。
【0024】
登録部170は、ユーザ操作により、特定のリズムパターンと、そのリズムパターンの入力に起因して実行されるべき処理内容との組を保持部130に登録する。実施の形態1では、登録部170は、操作部110により複数回のユーザ入力操作が受け付けられ、生成部120によりその入力操作に応じて生成されたリズムパターンと、操作部110に対するユーザ操作に起因して特定される処理内容との組を保持部130に登録する。
【0025】
図2は、上記リズムパターンの記述方法を説明するための図である。ここでは、5拍により形成されるリズムパターンを示している。このリズムパターンを、隣接する拍間の時間間隔の連なりとして記述する。このリズムパターンを生の時間間隔の連なりで記述すると、「1.5秒、1.5秒、1.5秒、0.75秒」となる。以下、簡略化のため単位表記を省略する。1拍目と2拍目との時間間隔が1となるように、データを正規化する。ここでは、「1、1、1、0.5」となる。この正規化後の時間間隔の連なりで、リズムパターンを表現する。また、正規化すると1拍目と2拍目との時間間隔が常に1になるため、その時間間隔を省略して表現することができる。ここでは、「1、1、0.5」(図2で点線枠で囲われている)となる。
【0026】
図3は、図2に示したリズムパターンと照合されるべき、実際のユーザ入力操作により形成されたリズムパターンを示す図である。このリズムパターンの、正規化後の時間間隔の連なりは「0.9、1.1、0.4」となる。
以下、この例にしたがい照合部150によるリズムパターンの照合方法の一例を説明する。なお、上記設定値は0.4に設定されていることを前提とする。
【0027】
照合部150は、取得されるリズムパターンを組成する各時間間隔と、参照されるべきリズムパターンを組成する各時間間隔との差分の絶対値をそれぞれ算出する。つぎに、算出された各差分の絶対値をすべて加算して差異値を求める。最後に、この差異値と上記設定値とを比較し、前者が後者未満であれば適合と判定し、それ以外であれば不適合と判定する。上述した例では、
差異値=|1−0.9|+|1−1.1|+|0.5−0.4|=0.3
0.3(差異値)<0.4(設定値)
となるため、両リズムパターンは適合と判定される。
【0028】
なお、照合部150によるリズムパターンの照合方法は、この例に限るものではない。たとえば、上記差分の絶対値と、所定の設定値(たとえば、0.12)とを、各時間間隔ごとにそれぞれ比較して、すべての時間間隔で、差分の絶対値が設定値未満であるとき、適合と判定してもよい。また、リズムパターンを組成するすべての時間間隔を複数のグループ(たとえば、前半と後半)に分類し、各グループごとに上記差異値(すなわち、差分絶対値和)を求め、各グループの差異値と、各グループの設定値とをそれぞれ比較し、すべてのグループで差異値が設定値未満のとき、適合と判定してもよい。ここで、後ろのグループほど設定値を大きな値に設定してもよい。長いリズムパターンでは、後ろにいくにしたがって、ユーザ操作によるリズムパターン形成の再現性が低下するケースが多い。グループごとに差異値と設定値とを比較すれば、それを調整することができ、照合判定をより最適化することができる。なお、上記差分の絶対値の代わりに、差分の二乗値を用いてもよい。
【0029】
実施の形態1の以下の説明では、処理装置100として携帯電話機を想定し、保持部130に保持される組データが、ユーザにより設定される例を説明する。
図4は、保持部に保持されるデータ構造の第1例を示す図である。このデータ構造130aでは、一つの組は、組ID131、リズムパターン132および処理内容136の項目を持つ。
組1は、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが入力されると、電話番号090−XXXXXXXXに発呼する処理を実行させるためのデータである。
組2は、「0.7、2、1.3」のリズムパターンが入力されると、アドレスAAA@AAAA.ne.jpに定型文1(たとえば、「これから帰宅します」)をメール送信する処理を実行させるためのデータである。
組3は、「2、1.1、1.6」のリズムパターンが入力されると、携帯電話機に搭載されるワンセグ機能を起動する処理を実行させるためのデータである。
このように、ユーザは使用頻度の高い機能を実行するための操作を、特定のリズムパターンの入力操作に置き換えることができる。
【0030】
図5は、保持部130に保持されるデータ構造の第2例を示す図である。このデータ構造130bでは、一つの組は、組ID131、リズムパターン132、地域133および処理内容136の項目を持つ。
組1は、処理装置100が東京に位置している場合にて、「2、1.1、1.6」のリズムパターンが入力されると、チャンネル設定を東京でワンセグ機能を起動する処理を実行させるためのデータである。
組2は、処理装置100が埼玉に位置している場合にて、「2、1.1、1.6」のリズムパターンが入力されると、チャンネル設定を埼玉でワンセグ機能を起動する処理を実行させるためのデータである。
組3は、処理装置100の現在位置に関係なく、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが入力されると、電話番号090−XXXXXXXXに発呼する処理を実行させるためのデータである。
ここで、組1と組2のリズムパターンは同じである。したがって、ユーザが同じリズムで入力操作を行った場合でも、処理装置100の現在位置により、異なった処理を実行させることが可能である。
【0031】
図6は、保持部に保持されるデータ構造の第3例を示す図である。このデータ構造130cでは、一つの組は、組ID131、リズムパターン132、時間帯134および処理内容136の項目を持つ。
組1は、午前に、「0.7、2、1.3」のリズムパターンが入力されると、メッセージ「これから出社します」をアドレスAAA@AAAA.ne.jpにメール送信する処理を実行させるためのデータである。
組2は、午後に、「0.7、2、1.3」のリズムパターンが入力されると、メッセージ「これから帰宅します」をアドレスAAA@AAAA.ne.jpにメール送信する処理を実行させるためのデータである。
組3は、時刻に関係なく、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが入力されると、電話番号090−XXXXXXXXに発呼する処理を実行させるためのデータである。
ここで、組1と組2のリズムパターンは同じである。したがって、ユーザが同じリズムで入力操作を行った場合でも、時間帯により、異なった処理を実行させることが可能である。
【0032】
つぎに、上記タッチ位置パターンについて説明する。
図7は、上記タッチ位置パターンを説明するための図である。操作部110に設けられるタッチパネル110aに、親指のタッチ位置を示す親指用タッチゾーン111、人差し指のタッチ位置を示す人差し指用タッチゾーン112、中指のタッチ位置を示す中指用タッチゾーン113、薬指のタッチ位置を示す薬指用タッチゾーン114および子指のタッチ位置を示す子指用タッチゾーン115が表示される。これらのゾーンは背景と異なる色で表示されてもよいし、各ゾーンの枠が表示されてもよい。
【0033】
ユーザは、上記リズムパターンを形成するための複数回のタッチ操作を行う際、各タッチを行う指を指定された指で行う。その際、タッチする指を、その指の種類に対応するタッチゾーン111〜115にタッチする。なお、操作部110にあらかじめ、五種類の指に対応する五つのボタンが設けられてもよい。
【0034】
また、操作部110に設けられるタッチパネル110aにタッチゾーン111〜115を表示しない構成も可能である。この場合、最初のタッチを中指で行う、タッチパネルまたはタッチパッドにタッチする場合の、五本指の並ぶ方向を常に一致または略一致させる、の二つのルールを前提とする。これらのルールにしたがえば、処理装置100は2回目以降のタッチが行われた指を、1回目のタッチのタッチ位置との距離にもとづいて特定することができる。図7では、親指のタッチ位置を中指のタッチ位置から−4.5cm、人指し指のタッチ位置を中指のタッチ位置から−2cm、薬指のタッチ位置を中指のタッチ位置から+2cm、および子指のタッチ位置を中指のタッチ位置から+4cmに設定している。以下、簡略化のため単位表記を省略する。なお、ユーザの指の太さに応じて、これらの距離をカスタマイズする機能が設けられてもよい。
【0035】
図8は、実際のユーザ入力操作により形成されたタッチ位置パターンを示す図である。ここでは、4拍により形成されるタッチ位置パターンを示している。より具体的には、1泊目が中指、2泊目が薬指、3泊目が人差し指および4泊目が親指でタッチされた例を示している。このタッチ位置パターンを、最初にタッチされた中指のタッチ位置との位置間隔の連なりとして記述する。このタッチ位置パターンの場合、「+2.2、−1.9、−4.8」となる。
【0036】
タッチ位置パターンの照合も、リズムパターンの照合と同様の手法を用いることができる。すなわち、照合部150は、取得されるタッチ位置パターンを組成する各位置間隔と、参照されるべきタッチ位置パターンを組成する各位置間隔との差分の絶対値をそれぞれ算出する。つぎに、算出された各差分の絶対値をすべて加算して差異値を求める。最後に、この差異値と、タッチ位置パターン用の設定値とを比較し、前者が後者未満であれば適合と判定し、それ以外であれば不適合と判定する。
【0037】
図9は、保持部に保持されるデータ構造の第4例を示す図である。このデータ構造130dでは、一つの組は、組ID131、リズムパターン132、タッチ位置パターン135および処理内容136の項目を持つ。
組1は、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが、「−2、+2、−4.5」のタッチ位置パターンで入力されると、電話番号090−XXXXXXXXに発呼する処理を実行させるためのデータである。
組2は、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが、「−2、+2、−4.5」のタッチ位置パターンで入力されると、上記電話番号と異なる電話番号090−YYYYYYYYに発呼する処理を実行させるためのデータである。
組3は、「0.7、2、1.3」のリズムパターンが入力されると、各タッチがどの指で行われるかに関係なく、アドレスAAA@AAAA.ne.jpに定型文1をメール送信する処理を実行させるためのデータである。
ここで、組1と組2のリズムパターンは同じであるが、タッチ位置パターンが異なる。直感的に覚えやすい単純なリズムパターンの数には限りがあるが、タッチ位置パターンと組み合わせることにより、その数を大幅に増やすことができる。また、リズムパターンが他人にコピーされた場合に備えた、セキュリティ強化にも効果がある。
【0038】
図10は、テーブル180に保持されるデータ構造の一例を示す図である。この例では、一つの組は、組ID181、年齢帯182、性別183および設定値184の項目を持つ。
組1は、ユーザの年齢が80歳以上(男女をとわない)の場合における、上記リズムパターンの照合に使用する設定値を0.8に規定するためのデータである。
組2は、ユーザが70〜79歳(男)の場合における、上記リズムパターンの照合に使用する設定値を0.6に規定するためのデータである。
組3は、ユーザが70〜79歳(女)の場合における、上記リズムパターンの照合に使用する設定値を0.65に規定するためのデータである。
【0039】
図11は、実施の形態1に係る処理装置100の動作を説明するためのフローチャートである。登録部170は、特定のリズムパターンと特定の処理内容との組を保持部130に登録する(S100)。取得部140は、複数回のユーザ入力操作に応じて生成されたリズムパターンを取得する(S101)。照合部150は、保持部130に保持されているリズムパターンと、取得部140により取得されたリズムパターンとを照合する(S102)。差異値が設定値より小さいリズムパターンが保持部130にあるとき(S102のY)、処理部160は、そのリズムパターンと組をなす処理を実行する(S103)。差異値が設定値より小さいリズムパターンがないとき(S102のN)、ステップS101に遷移する。リズムパターンによる入力機能がOFFになると(S104のY)、その機能に係る全体処理を終了する。その機能がONの間は(S104のN)、ステップS101に遷移する。
【0040】
以上説明したように実施の形態1によれば、複数回の入力操作により形成されるリズムパターンと、特定の処理とを関連づけて保持することにより、直感的でスピーディーな入力操作が可能となる。また、リズムパターンを、隣接する拍の時間間隔の連なりとして記述し、かつその各時間間隔を1拍目と2拍目との時間間隔との比率で記述することにより、リズムパターンを表現するためのデータ量を少なくすることができる。また、1拍目と2拍目との時間間隔のデータを省略することができる。また、時間経過の感じ方には個人差があるため、リズムパターンを、時間間隔を示す比率で表現したほうが、照合OKと判定すべきリズムパターンを照合NGと判定してしまう事例を少なくすることができる。一般的に、他人から聞いたリズムパターンを再現する際、時間間隔の長さより、比率のほうが再現性が高い。
【0041】
また、ユーザ属性に応じて、照合する際の設定値を変えることにより、すべてのユーザ属性における照合OK率を近づけることができる。また、リズムパターンと、それ以外のパラメータ(地域、時間帯など)とを組み合わせることにより、入力操作の手間を増やさずに、よりきめ細かい処理を実行することができる。また、タッチ回数を増やさずに、より多くの種類の処理を登録することが可能となる。
【0042】
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2に係る処理システム500の構成を示すブロック図である。処理システム500は、処理装置100および端末装置200を含む。処理装置100と端末装置200とはネットワーク300を介して通信可能な構成である。このネットワーク300には、複数の情報提供装置400(図12では、情報提供装置A400A、情報提供装置B400B)が接続されている。
【0043】
実施の形態2の説明では、処理装置100としてサーバまたはPC、端末装置200として、携帯電話機、PDA、スマートフォン、携帯型音楽プレーヤーなどの携帯機器を想定する。なお、端末装置200をPCとすることも可能である。情報提供装置400としてサーバまたはPCを想定する。
【0044】
当該処理装置100は、生成部120、保持部130、取得部140、照合部150、処理部160、登録部170およびテーブル180を備える。以下、実施の形態1に係る処理装置100と同じ機能を担う構成要素の説明を適宜、省略する。
【0045】
実施の形態2では、生成部120は、ネットワーク300を介して端末装置200、情報提供装置400などの別の装置から、複数回のユーザ入力操作のタイミング情報を受信し、その入力操作に応じた上記リズムパターンを生成する。なお、その装置側に上記リズムパターンの生成機能が備わっている場合、生成部120による生成処理はスキップされる。
【0046】
実施の形態2では、保持部130は、特定のリズムパターンと、特定のURLのウェブページにアクセスするための処理との組を複数、保持することが可能である。その場合、取得部140は、端末装置200からネットワーク300を介して、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得する。処理部160は、照合部150による照合の結果、取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが保持部130に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなすURLのウェブページに、端末装置200からのアクセスを誘導する。
【0047】
端末装置200は、操作部210、生成部220、提供部230、処理部240および表示部250を備える。
操作部210は、複数回のユーザ入力操作を受け付ける。生成部220は、そのユーザ入力操作に応じてリズムパターンを生成する。操作部210および生成部220は、実施の形態1に係る処理装置100の操作部110および生成部120と基本的に同じ機能である。提供部230は、生成部220により生成されたリズムパターンを処理装置100にネットワーク300を介して提供する。
【0048】
処理部240は、種々の処理を実行する。処理装置100からネットワーク300を介して送信されてくる制御信号に応じて、特定の処理を実行することも可能である。処理装置100の処理部160から、所望のウェブページへの誘導制御を受けることもできる。表示部250は、所定の情報を表示する。たとえば、処理装置100の処理部160により誘導されたウェブページを表示することもできる。このウェブページは、情報提供装置400に構築されたウェブサイト内のウェブページであってもよい。
【0049】
図13は、保持部に保持されるデータ構造の第5例を示す図である。このデータ構造130eでは、一つの組は、組ID131、リズムパターン132および処理内容136の項目を持つ。
組1は、「1.3、0.4、2」のリズムパターンが入力されると、URLがhhtp://www.aaaa.jpのウェブページに、端末装置200からのアクセスを誘導する処理を実行させるためのデータである。
組2は、「0.7、2、1.3」のリズムパターンが入力されると、URLがhhtp://www.bbbb.jpのウェブページに、端末装置200からのアクセスを誘導する処理を実行させるためのデータである。
組3は、「2、1.1、1.6」のリズムパターンが入力されると、URLがhhtp://www.cccc.jpのウェブページに、端末装置200からのアクセスを誘導する処理を実行させるためのデータである。
このように、ユーザは訪問回数の高いウェブページへアクセスするための操作を、特定のリズムパターンの入力操作に置き換えることができる。
【0050】
実施の形態2でも、実施の形態1で説明した様々なオプション的な処理を適宜、組み合わせて実施することができる。
以上説明したように実施の形態2も、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、照合処理をネットワーク上のサーバまたはPCで行うことにより、既存の端末装置でも当該照合処理を実行することができる。
【0051】
実施の形態2に係る処理システム500は、企業が自社のウェブページに誘導するための処理に適用することもできる。企業は自社のウェブページへのアクセス数を増やすために様々な手法を用いている。たとえば、テレビやラジオのCM放送で、自社のウェブサイトのURLを告知したり、ポスターにQRコードを貼付したりする手法が用いられている。
【0052】
テレビやラジオ放送でURLを告知する手法は、短い時間しか告知することができないため、視聴者が覚えきれない、書き写しまたは打ち込みきれないという問題がある。この点、本実施の形態では、文字情報ではなくリズムパターンで自社ウェブページへのアクセス手段を告知することができるため、視聴者が覚えてくれる可能性が高くなる。また、人間は文字列より、リズムのほうが記憶に残りやすいという傾向がある。テレビCMで特徴的なメロディを多数回、放送すれば、視聴者の記憶に残る可能性をより強く高めることができる。また、URLを端末に打ち込む操作より、パネルやパッドにタッチする操作のほうが簡単でスピーディーに行うことができる。よって、目的のウェブページに、より早く到達することができる。
【0053】
QRコードをカメラ付き携帯電話機などに撮影させる手法は、カメラ機能を搭載した装置が必要である、カメラ機能を立ち上げるための時間ロスが発生する、などの問題がある。この点、本実施の形態ではカメラ機能を搭載した装置を所持していない状況でも、十分な告知効果を得ることができる。
【0054】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0055】
上述した説明では、リズムパターンと組み合わせて使用可能なパラメータとして、地域、時間帯、タッチ位置パターンを挙げた。このパラメータはこれらに限るものではない。たとえば、押下強度、温度、湿度、明るさ、などが用いられてもよい。筐体にそれぞれを検知するためのセンサが設ければ実現可能である。
【0056】
図7に示したタッチパネル110aに設けられるタッチゾーン111〜115は、力が抜けている状態の五本指の位置を想定して形成されたものである。この点、鍵盤状にタッチゾーンを設けてもよい。たとえば、親指を「ド」の鍵盤、人差し指を「レ」の鍵盤、中指が「ミ」を鍵盤、薬指を「ファ」の鍵盤および小指を「ソ」の鍵盤に対応させてもよい。
【0057】
これを、企業が自社のウェブページに誘導するための処理に適用した場合、企業はテレビCMで、画面の一領域に鍵盤を弾く五本指の映像を流すなどして、リズムパターンとタッチ位置パターンを同時に、直感的に視聴者に告知することができる。リズムパターンを組成する拍の音階を、その拍がタッチされる鍵盤の音階に合わせることもできる。この場合、鍵盤楽器を弾き慣れた視聴者にとって、そのCM告知は非常に記憶に残るものとなる。
【符号の説明】
【0058】
100 処理装置、 110 操作部、 120 生成部、 130 保持部、 140 取得部、 150 照合部、 160 処理部、 170 登録部、 180 テーブル、 200 端末装置、 210 操作部、 220 生成部、 230 提供部、 240 処理部、 250 表示部、 300 ネットワーク、 500 処理システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定のリズムパターンと特定の処理内容との組を保持する保持部と、
複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得する取得部と、
前記取得部により取得されるリズムパターンと、前記保持部に保持されるリズムパターンとを照合する照合部と、
前記照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが前記保持部に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行する処理部と、
を備えることを特徴とする処理装置。
【請求項2】
前記リズムパターンは、隣接する拍の時間間隔の連なりとして記述され、
各時間間隔は、1拍目と2拍目との時間間隔との比率で記述されることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
年齢および性別の少なくとも一方を項目とするユーザ属性により分類される複数のクラスと、クラスごとに規定される設定値とを関連づけて保持するテーブルをさらに備え、
前記取得部は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作を行うユーザのユーザ属性を取得し、
前記照合部は、前記テーブルを参照して、そのユーザ属性を持つユーザが分類されるべきクラスの設定値を特定し、
前記処理部は、取得されるリズムパターンとの差異を示す値が当該設定値より小さいリズムパターンが前記保持部に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなす処理内容を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記保持部に保持される組には、特定の地域がさらに含まれ、
前記取得部は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作を行うユーザの位置情報を取得し、
前記照合部は、リズムパターンの照合とともに、取得された位置情報と、前記保持部に保持されている地域とを照合し、
前記処理部は、前記照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異を示す値が所定の設定値より小さいリズムパターンと、取得された位置情報により特定される位置が属する地域と、を持つ組が前記保持部に保持されている場合、その組に含まれている処理内容を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項5】
前記保持部に保持される組には、特定の時間帯がさらに含まれ、
前記取得部は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作が行われる時刻情報を取得し、
前記照合部は、リズムパターンの照合とともに、取得される時刻情報と、前記保持部に保持されている時間帯とを照合し、
前記処理部は、前記照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異を示す値が所定の設定値より小さいリズムパターンと、取得される時刻情報により特定される時刻が属する時間帯と、を持つ組が前記保持部に保持されている場合、その組に含まれる処理内容を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項6】
前記保持部に保持される組には、接触検出領域に対して入力操作としてなされる複数回のタッチにより形成されるタッチ位置パターンがさらに含まれ、
前記取得部は、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンとともに、その入力操作により形成されるタッチ位置パターンを取得し、
前記照合部は、リズムパターンの照合とともに、取得されるタッチ位置パターンと、前記保持部に保持されているタッチ位置パターンとを照合し、
前記処理部は、前記照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンとの差異を示す値がリズムパターン用の設定値より小さいリズムパターンと、取得されるタッチ位置パターンとの差異を示す値がタッチ位置パターン用の設定値より小さいタッチ位置パターンと、を持つ組が前記保持部に保持されている場合、その組に含まれる処理内容を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項7】
ユーザ操作により、特定のリズムパターンと、そのリズムパターンの入力に起因して実行されるべき処理内容との組を前記保持部に登録する登録部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項8】
前記保持部は、特定のリズムパターンと、特定のウェブページにアクセスするための処理との組を保持し、
前記取得部は、端末装置からネットワークを介して、複数回のユーザ入力操作により形成されるリズムパターンを取得し、
前記処理部は、前記照合部による照合の結果、取得されるリズムパターンに対応するリズムパターンが前記保持部に保持されている場合、そのリズムパターンと組をなすウェブページに、前記端末装置からのアクセスを誘導することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の処理装置と、端末装置と、を備え、
前記端末装置は、
複数回のユーザ入力操作を受け付ける操作部と、
そのユーザ入力操作に応じてリズムパターンを生成する生成部と、
生成されるリズムパターンをネットワークを介して前記処理装置に提供する提供部と、
前記処理装置の処理部により誘導されたウェブページを表示する表示部と、
を含むことを特徴とする処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−198229(P2010−198229A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41331(P2009−41331)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】