説明

出入口サッシ

【課題】枠体と障子の間で充分な気密性を確保することのできる出入口サッシを提供する。
【解決手段】枠体1内に内外障子2、3を引き違い状に納めてなり、下枠11の上面には内外障子をそれぞれ案内するレール15a、15bが内外に設けられ、各レールの近傍にはそれと平行に気密レール15d、15eがそれぞれ設けられ、下枠の両端部には室内側から室外側に渡って略平坦な掃き出し部16を有し、掃き出し部にはその上面を覆う掃き出し部カバー体30が取付けられ、掃き出し部カバー体には少なくとも内外いずれかのレールの位置に取付部33が形成され、取付部にはレール延長部材35が着脱自在とされ、レール延長部材は取付けられた取付部の位置のレール及びその近傍の気密レールとそれぞれ連続状となり下枠端部まで延長するレール延長部36及び気密レール延長部37を備えてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の出入口を構成し引き違い状に障子が設けられる出入口サッシに関し、特に下枠に掃き出し部を有しつつ気密性も確保された出入口サッシに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の開口部に枠体を設け、その中に障子を引き違い状に納めた出入口サッシが知られており、このような出入口サッシにおいては下枠に障子を案内するためのレールが設けられる。下枠はアルミの押出型材によって形成されるが、下枠にレールを一体的に形成した場合、アルミでは強度が不足することがあるため、下枠上面にステンレスからなりレールを有したレール部材を取付けることで、下枠にレールを設けるようにしている。ここでレールは下枠上面から突出状に形成されるため、掃除の際に室内側の埃等を室外側に掃き出すことが困難となる。このため、下枠の両端部にレールを形成しないで室内側から室外側に渡って略平坦となるようにした掃き出し部を設けるようにしている。このような出入口サッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【特許文献1】特開平9−287357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の出入口サッシは、下枠に掃き出し部が形成されていることにより、障子との間で気密性を確保することが困難であり、出入口サッシの気密性が確保されないという問題点を有していた。
【0004】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、枠体と障子の間で充分な気密性を確保することのできる出入口サッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る出入口サッシは、上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなる出入口サッシにおいて、
前記下枠の上面には前記内外障子をそれぞれ案内するレールが内外に設けられ、各レールの近傍にはそれと平行に気密レールがそれぞれ設けられ、前記レール及び気密レールは端部がそれぞれ前記下枠端部より中央側に配置されて前記下枠の端部に室内側から室外側に渡って略平坦な掃き出し部を形成すると共に、該掃き出し部にはその上面を覆う掃き出し部カバー体が取付けられ、
前記掃き出し部カバー体には少なくとも内外いずれかの前記レールの位置に取付部が形成され、該取付部にはレール延長部材が着脱自在とされ、該レール延長部材は前記レール及びその近傍の気密レールとそれぞれ連続状となりそれらを前記下枠の端部まで延長するレール延長部及び気密レール延長部を備えてなることを特徴として構成されている。
【0006】
また、本発明に係る出入口サッシは、前記縦枠は前記下枠に設けられる気密レールと見込方向同位置に気密突部を長手方向に備え、前記レール延長部材の気密レール延長部は前記下枠の気密レールと前記縦枠の気密突部とを連続状とし、前記気密レールと気密レール延長部及び気密突部は前記障子に設けられる気密部と連続状に当接して前記下枠から縦枠に渡る連続した気密ラインを形成することを特徴として構成されている。
【0007】
さらに、本発明に係る出入口サッシは、前記取付部は内外両方の前記レールの位置においてそれぞれ前記掃き出し部カバー体の両側部に互いに対向するように設けられると共に、前記レールと略同じ断面形状を有する突起状に形成され、前記延長部材は前記レール延長部の両端部を前記取付部に取付けると共に、該取付部を介して前記レールと略連続状とされることを特徴として構成されている。
【0008】
さらにまた、本発明に係る出入口サッシは、前記延長部材のレール延長部は両側面に前記取付部と上下方向に係脱自在な係合部を有することを特徴として構成されている。
【0009】
そして、本発明に係る出入口サッシは、前記掃き出し部カバー体は板状に形成され前記下枠の上面を覆う基部から前記取付部が突出するように形成されてなることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る出入口サッシによれば、下枠の掃き出し部にはその上面を覆う掃き出し部カバー体が取付けられ、掃き出し部カバー体には少なくとも内外いずれかのレールの位置に取付部が形成され、取付部にはレール延長部材が着脱自在とされ、レール延長部材は取付けられた取付部の位置のレール及びその近傍の気密レールとそれぞれ連続状となり下枠端部まで延長するレール延長部及び気密レール延長部を備えてなることにより、レール延長部材によって下枠端部までレール及び気密レールを延長できるので、枠体下辺における気密性を充分に確保することができる。
【0011】
また、本発明に係る出入口サッシによれば、縦枠は下枠に設けられる気密レールと見込方向同位置に気密突部を長手方向に備え、レール延長部材の気密レール延長部は下枠の気密レールと縦枠の気密突部とを連続状とし、気密レールと気密レール延長部及び気密突部は障子に設けられる気密部と連続状に当接して下枠から縦枠に渡る連続した気密ラインを形成することにより、下枠から縦枠に渡って枠体と障子の間で連続した気密性を確保することができる。
【0012】
さらに、本発明に係る出入口サッシによれば、取付部は内外両方のレールの位置においてそれぞれ掃き出し部カバー体の両側部に互いに対向するように設けられると共に、レールと略同じ断面形状を有する突起状に形成され、延長部材はレール延長部の両端部を取付部に取付けると共に、取付部を介してレールと略連続状とされることにより、レールからレール延長部に渡って略同一断面形状で連続状とすることができるので、障子を端部まで円滑に摺動させることができる。また、取付部が内外両方のレールの位置に設けられているので、掃き出し部カバー体を下枠の左右両方の掃き出し部に取付けることが可能となるので、部品の共用化によりコストダウンを図ることができる。
【0013】
さらにまた、本発明に係る出入口サッシによれば、延長部材のレール延長部は両側面に取付部と上下方向に係脱自在な係合部を有することにより、延長部材を掃き出し部カバー体に対して容易に着脱することができる。
【0014】
そして、本発明に係る出入口サッシによれば、掃き出し部カバー体は板状に形成され下枠の上面を覆う基部から取付部が突出するように形成されてなることにより、掃き出し部カバー体を軽量化してコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における出入口サッシの縦断面図を、図2には出入口サッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態における出入口サッシは、建物開口部に取付けられる枠体1内に内障子2と外障子3とを引き違い状に納めてなるものであり、内障子2の室内側にはさらに網戸4を納めているものである。
【0016】
枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みしてなるものである。上枠10と縦枠12には、それぞれ外周面の室内外中間位置に外方に向かって突出するフィン部13が長手方向略全長に渡って形成されており、このフィン部13が建物躯体に室外側から当接すると共に、ビス止めされることにより、枠体1を建物開口部に固定するようにしている。
【0017】
上枠10には、内周面側に内障子2を案内する内障子案内片10aと、外障子3を案内する外障子案内片10bと、網戸4を案内する網戸案内片10cとがそれぞれ突出状に形成されている。また、下枠11は、上面が略平面状に形成されると共に、その上面には内障子2と外障子3及び網戸4を案内するためのレールを有したレール部材15が取付けられる。
【0018】
内障子2と外障子3は、上框20と下框21及び左右の縦框22、22を方形状に框組みしてなる框体5内にガラス体6を納めて構成されている。また、下框21の下端部には下枠11に設けられるレールに載置される戸車23が設けられている。
【0019】
内障子2と外障子3を構成し縦枠12と対向する縦框22には、室外面が縦枠12側に向かって延出した室外延出部24が形成されており、その先端部には気密材からなる気密部25が長手方向略全長に渡って設けられている。一方の縦枠12には、内障子2の室外延出部24と近接対向するように気密突部14が形成され、また他方の縦枠12には、外障子3の室外延出部24と近接対向するように気密突部14が形成されている。各室外延出部24に設けられた気密部25は、それぞれ縦枠12の気密突部14に当接し、これによって内障子2と外障子3の側面における気密性を確保している。
【0020】
枠体1を構成する上枠10と下枠11及び縦枠12は、いずれもアルミの押出型材によって形成されている。また、框体5を構成する上框20と下框21及び縦框22も、アルミの押出型材によって形成されている。一方、下枠11の上面に取付けられるレール部材15は、敷居面における強度を確保するために、ステンレスによって形成されている。
【0021】
次に下枠11のレールについてより詳細に説明する。図3には、図1における下枠11付近の拡大図を示している。この図に示すように、レール部材15には上面に、内障子2を案内する内レール15aと、外障子3を案内する外レール15bと、網戸4を案内する網戸レール15cとが形成されている。また、内レール15aの室外側近傍には、内レール15aと平行に内気密レール15dが形成され、外レール15bの室外側近傍には、外レール15bと平行に外気密レール15eが形成される。
【0022】
内障子2と外障子3を構成する下框21には、室外面下端部に下方に向かって延出する室外延出部24が形成されており、その先端部には気密材からなる気密部25が長手方向略全長に渡って設けられている。内障子2の室外延出部24は、内気密レール15dと対向しており、気密部25が内気密レール15dに当接することによって、内障子2下部における気密性を確保している。また、外障子3も同様に室外延出部24が外気密レール15eと対向しており、気密部25が外気密レール15eに当接することによって、外障子3下部における気密性を確保している。
【0023】
図2に示すように、内レール15aと外レール15bは、下枠11の長手方向に沿って一方の端部近傍から他方の端部近傍に渡って形成されている。内気密レール15dは、障子を閉じた状態で内障子2が配置される領域に形成され、また外気密レール15eは、障子を閉じた状態で外障子3が配置される領域に形成される。
【0024】
ここで、内レール15aと外レール15b、内気密レール15dと外気密レール15eは、いずれも端部が下枠11の端部よりも中央寄りとなるように形成されており、したがって下枠11の両端部にはそれぞれレールが形成されておらず略平坦となるようにされた掃き出し部16が形成されている。そして、これら掃き出し部16には、その上面を覆うように掃き出し部カバー体30が取付けられている。
【0025】
図4には、掃き出し部カバー体30を室外側から見た斜視図を示している。掃き出し部カバー体30は板状の樹脂材からなり、側面視が略L字状となるように形成されている。掃き出し部カバー体30は、下枠11の掃き出し部16を覆う基部31と、基部31の室外端部から下方に向かって垂下された室外係合部32とで略L字状を形成している。室外係合部32は、下枠11の室外面に係合する。
【0026】
基部31の上面には、室内側と室外側にそれぞれ突起状の取付部33が形成されている。取付部33は、掃き出し部カバー体30を下枠11に取付けた状態で、室内外方向において内レール15aと外レール15bの位置に配置されている。また、取付部33は内レール15a及び外レール15bと略同じ断面形状を有するように形成されると共に、基部31の両側部に互いに対向するように2つ1組で2組が設けられ、いずれか1組の対向する2つの取付部33間にはレール延長部材35が取付けられる。
【0027】
レール延長部材35は、2つの取付部33間に係合固定され、取付部33を介して内レール15aまたは外レール15bと連続状となるレール延長部36と、このレール延長部36と底面部38を介して対向配置され、内気密レール15dまたは外気密レール15eと連続状となる気密レール延長部37とを有している。レール延長部36は、内レール15a及び外レール15bと略同じ断面形状を有するように形成され、また気密レール延長部37は、内気密レール15d及び外気密レール15eと略同じ断面形状を有するように形成される。
【0028】
取付部33は、互いに対向する面が横断面半円形状となるように形成されて被係合部33aとされ、一方でレール延長部材35のレール延長部36は、両側面がそれぞれ凹状に形成されて、取付部33の被係合部33aに対して上下方向に係脱自在となる係合部36aとされている。これによって、レール延長部材35は取付部33に対して上下方向に着脱自在となるように構成されている。
【0029】
また、掃き出し部カバー体30には、互いに対向する取付部33間とそれより室外側の領域が凹状に形成された取付凹部34を、取付部33の各組毎に有しており、取付部33に係合されたレール延長部材35は、底面部38が取付凹部34に納められるように配置される。
【0030】
図5には、室外側の取付部33にレール延長部材35が取付けられた掃き出し部カバー体30の側面図を示している。この図に示すように、取付部33の室外面根元部分には、切欠部33bが形成されており、レール延長部材35の底面部38の室内端部がこの切欠部33bにスナップ係合することで、レール延長部材35をより確実に掃き出し部カバー体30に固定しておくことができる。
【0031】
また、掃き出し部カバー体30を構成する基部31の底面には、略L字状に形成された係合片31aが複数形成されており、下枠11の掃き出し部16に形成される係合孔(図示しない)に対してこれらが係合することにより、掃き出し部カバー体30を下枠11に対し強固に固定することができる。
【0032】
図6には、枠体1における一方の掃き出し部16付近の拡大斜視図を示している。この図は、室外側から掃き出し部16付近を見たものであって、障子を閉じた際に内障子2が配置される側について示したものである。この図に示すように、障子を閉じた際に内障子2が配置される側には、下枠11の端部近傍まで内レール15a及び内気密レール15dが配置されており、それらの端部よりもさらに下枠11の端部側は、掃き出し部16が形成されると共に、それを覆うように掃き出し部カバー体30が取付けられている。
【0033】
ここで、内障子2が配置される側の掃き出し部カバー体30には、室内側の取付部33にレール延長部材35を取付けている。これによって、レール延長部36によって内レール15aが下枠11の端部まで延長されると共に、気密レール延長部37によって内気密レール15dが下枠11の端部まで延長される。下枠11の内気密レール15dと縦枠12の気密突部14は、見込方向において同位置に形成されているので、気密レール延長部37によって内気密レール15dが下枠11の端部まで延長されることで、内気密レール15dと気密突部14は連続状とされる。そして、内障子2の下框21に設けられる気密部25と内気密レール15dによって形成される気密ラインと、内障子2の縦框22に設けられる気密部25と気密突部14によって形成される気密ラインとが、下枠11と縦枠12の連結部分において連続状となるようにされている。
【0034】
図7には、枠体1における他方の掃き出し部16付近の拡大斜視図を示している。この図は、室外側から掃き出し部16付近を見たものであって、障子を閉じた際に外障子3が配置される側について示したものである。この図に示すように、障子を閉じた際に外障子3が配置される側には、下枠11の端部近傍まで外レール15b及び外気密レール15eが配置されており、それらの端部よりもさらに下枠11の端部側は、掃き出し部16が形成されると共に、それを覆うように掃き出し部カバー体30が取付けられている。この掃き出し部カバー体30は、内障子2が配置される側の掃き出し部カバー体30と同一のものである。
【0035】
ここで、外障子3が配置される側の掃き出し部カバー体30には、室外側の取付部33にレール延長部材35を取付けている。これによって、レール延長部36によって外レール15bが下枠11の端部まで延長されると共に、気密レール延長部37によって外気密レール15eが下枠11の端部まで延長される。内障子2が配置される側と同様、下枠11の外気密レール15eと縦枠12の気密突部14は、見込方向において略同位置に形成されているので、気密レール延長部37によって外気密レール15eが下枠11の端部まで延長されることで、外気密レール15eと気密突部14は略連続状とされる。そして、外障子3の下框21に設けられる気密部25と外気密レール15eによって形成される気密ラインと、外障子3の縦框22に設けられる気密部25と気密突部14によって形成される気密ラインとが、下枠11と縦枠12の連結部分において連続状となるようにされている。
【0036】
レール延長部材35は掃き出し部カバー体30に対して上下方向に着脱自在であるため、清掃作業時にはそれを取付部33から取り外すことにより、掃き出し部16を室内側から室外側に渡って平坦な状態とすることができ、埃等を室外側に容易に掃き出すことができる。また、清掃作業後はレール延長部材35を取付部33に上方から容易に取付けることができる。これによって清掃作業時以外は下枠11から縦枠12に渡る気密性を充分に確保することができる。
【0037】
掃き出し部カバー体30は、内レール15aと外レール15bの位置にそれぞれ取付部33を有しているので、それらのいずれかにレール延長部材35を取付けることにより、内レール15a及び内気密レール15dの延長と外レール15b及び外気密レール15eの延長の両方に対応することができるので、掃き出し部カバー体30を左右で兼用することができ、部品の共用化によるコスト削減を図ることができる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態に限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では掃き出し部カバー体30に内外の取付部33を設けて、そのいずれかにレール延長部材35を取付けることとしたが、取付部33は少なくとも内外いずれか一方に設けていればよい。ただし、その場合には掃き出し部カバー体30が下枠11の左右で異なる形状となるため、部品の共用化を図ることはできない。
【0039】
また、本実施形態では掃き出し部カバー体30の基部31を板状に形成したが、これを断面中空状のブロック状に形成することもできる。このようにすることで、掃き出し部カバー体30における断熱性を向上させることができる。さらに、本実施形態では掃き出し部16を下枠11の両端部にそれぞれ設けているが、どちらか一方に設けて、掃き出し部カバー体30を片方にのみ設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態における出入口サッシの縦断面図である。
【図2】出入口サッシの横断面図である。
【図3】図1の下部拡大図である。
【図4】掃き出し部カバー体の斜視図である。
【図5】掃き出し部カバー体の側面図である。
【図6】枠体における一方の掃き出し部付近の拡大斜視図である。
【図7】枠体における他方の掃き出し部付近の拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 網戸
5 框体
6 ガラス体
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
14 気密突部
15 レール部材
15a 内レール
15b 外レール
15c 網戸レール
15d 内気密レール
15e 外気密レール
16 掃き出し部
24 室外延出部
25 水密部
30 掃き出し部カバー体
31 基部
33 取付部
35 レール延長部材
36 レール延長部
37 気密レール延長部
38 底面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなる出入口サッシにおいて、
前記下枠の上面には前記内外障子をそれぞれ案内するレールが内外に設けられ、各レールの近傍にはそれと平行に気密レールがそれぞれ設けられ、前記レール及び気密レールは端部がそれぞれ前記下枠端部より中央側に配置されて前記下枠の端部に室内側から室外側に渡って略平坦な掃き出し部を形成すると共に、該掃き出し部にはその上面を覆う掃き出し部カバー体が取付けられ、
前記掃き出し部カバー体には少なくとも内外いずれかの前記レールの位置に取付部が形成され、該取付部にはレール延長部材が着脱自在とされ、該レール延長部材は前記レール及びその近傍の気密レールとそれぞれ連続状となりそれらを前記下枠の端部まで延長するレール延長部及び気密レール延長部を備えてなることを特徴とする出入口サッシ。
【請求項2】
前記縦枠は前記下枠に設けられる気密レールと見込方向同位置に気密突部を長手方向に備え、前記レール延長部材の気密レール延長部は前記下枠の気密レールと前記縦枠の気密突部とを連続状とし、前記気密レールと気密レール延長部及び気密突部は前記障子に設けられる気密部と連続状に当接して前記下枠から縦枠に渡る連続した気密ラインを形成することを特徴とする請求項1記載の出入口サッシ。
【請求項3】
前記取付部は内外両方の前記レールの位置においてそれぞれ前記掃き出し部カバー体の両側部に互いに対向するように設けられると共に、前記レールと略同じ断面形状を有する突起状に形成され、前記延長部材は前記レール延長部の両端部を前記取付部に取付けると共に、該取付部を介して前記レールと略連続状とされることを特徴とする請求項1または2記載の出入口サッシ。
【請求項4】
前記延長部材のレール延長部は両側面に前記取付部と上下方向に係脱自在な係合部を有することを特徴とする請求項3記載の出入口サッシ。
【請求項5】
前記掃き出し部カバー体は板状に形成され前記下枠の上面を覆う基部から前記取付部が突出するように形成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の出入口サッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−82122(P2008−82122A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266426(P2006−266426)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【Fターム(参考)】