説明

出産用ベッドのふくらはぎ支持体

【課題】分娩のために望ましい体勢に患者を配置するのに十分なほどの患者の膝関節の屈曲を可能にする手足支持装置を提供する。
【解決手段】患者支持装置210に連結される手足支持体12,14が、患者支持装置に取り付けられた第一接合部と、前記第一接合部に第一端部にてそこを中心に回転動作可能に連結されたアームと、前記アームの第二端部にそこを中心に回転動作可能に連結された第二接合部とを有している多軸回転マウントを有している。クッションアセンブリが、第二接合部に対してクッションアセンブリが回転動作できるように第二接合部に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出産時の陣痛や分娩の間に患者の身体を支持する出産用ベッドに付着する付属品に関する。さらに詳細には、本開示は、出産用ベッド又は出産用ベッド付属フレームに付着し、陣痛や分娩の間に患者の身体の手足を固定し支持するように構成されている患者支持付属品に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
患者が横臥体勢となる出産分娩の間、患者の脚は、下にあるテーブル面で支持されることのないように治療・介護者によって配置されることが望ましい。多くの状況で、子供の分娩のために望ましい体勢に患者を配置するのに十分なほどの患者の膝関節の屈曲を可能にする手足支持装置を有することが重要となる。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、単独でも組み合わせても特許可能な対象を備え得る、一つ以上の添付の特許請求の範囲に記載された特徴及び/又は以下に記載する特徴を備えている。
【0004】
手足支持体は、例えば出産分娩のための出産用ベッドなど、離間された2つの概ね平行な長手方向の部材を有している患者支持装置に固定されるように構成されている。足支持体として実現される手足支持体は、その上の患者、特に、例えば、出産分娩に向けて陣痛中の患者などの足を支持するように調節可能に構成されている足受容部分を備えている。足支持体は、患者の足に合わさるような形状をしていてもよい。
【0005】
足支持体はさらに、患者支持装置に対して垂直軸と水平軸の両方を中心に回転するように構成されているフレームを備えていてもよい。関連する軸を中心とするフレームの回転動作を阻止するように構成されている一対のロックがフレームに連結されている。フレームは、互いに平行に離間された関係で配置された一対の壁を有しているU字形ブラケットを有している。各壁は、終端を有して回転の水平軸から離れて開口するように配列される行き止まりスロットを有するように形成されている。
【0006】
垂直回転阻止ロックと水平回転阻止ロックの両方を同時に解除して治療・介護者が足支持体を所望の位置に移動できるように、ロック解除アクチュエータが治療・介護者からの作動力を受けるためにフレームに連結されている。ある実施形態では、ロック解除アクチュエータがグリップとして実現されていてもよい。グリップは横断部材に連結されており、この横断部材は、横断部材の各部分が両方のスロットにそこに滑動可能に受容されるように配置されている。横断部材は一対のケーブルを通してロックに連結されている。各ケーブルは関連する回転阻止ロックに連結されている。
【0007】
グリップは概ねJ字形であり、作動力の加力のために治療・介護者の手を受けるように配列されている。グリップは、グリップの長さに沿って作動力が加えられる場所に関わらず作動力をロックに伝達するように構成されている。
【0008】
作動力が足支持体フレームの概ね長手方向軸に沿ってグリップに加えられると、横断部材は、概ね対称的な動きで両方のスロットの開口に向かって移動する。しかし、斜めの作動力がグリップに加えられた場合でも、スロット終端の配列によって、横断部材は終端を中心に回転軸を形成できるようになっている。よって、横断部材の一端がスロット終端を中心に回転する一方、他方の端部はスロット開口に向かって自由に移動できるので、横断部材はケーブルを十分に移動させることができ、これにより関連するロックを解除できる。
【0009】
手足支持体はさらに、足支持体に取り付けられて足支持体の下の収納位置から様々な使用位置の一つに移動可能な脚支持体を備えていてもよい。脚支持体は、足支持体に連結された回転連結体を通して足支持体に回転可能に連結されていてもよい。脚支持体は、アームと、アームに連結されたボールロックアセンブリと、出産患者の脚の一部を受容し支持するようにボールロックアセンブリに連結されたクッションアセンブリとを備えている。クッションが、患者の身体の輪郭に適合するように構成されていてもよい。ある実施形態では、脚支持体は、凸状の形状である上方に向く面を有していてもよい。
【0010】
回転連結体は、本体と、ばね装填解除ハンドルとを有している。回転連結体はさらに内部回転シャフトを有しており、このシャフトを中心にアームが回転する。
【0011】
アームは、回転カラーと、オフセットシャフトとを備えている。回転カラーは2つのスロットを有するように形成されており、これらのスロットがばね装填解除ハンドルに連結されたロックロッドを受容して、収納位置又は使用位置のどちらにおいてもアームを一つの位置に保持する。アームは、それ故脚支持体は、脚支持体を収納位置から患者の脚を受容する使用位置に動かすために、軸を中心に回転可能となっている。
【0012】
ボールロック機構は、ハウジングと、解除ハンドルと、ボールマウントと、ばね付勢アセンブリとを有している。ボールロック機構は、ボールマウントがハウジングに対して自由に回転できるロック解除位置と、ボールマウントがハウジングに対する動作を抑止されるロック位置との間を移動可能となっている。ボールマウントは、球状部分と、クッションアセンブリに連結されたマウントと係合するように構成されているシャフトとを備えている。ボールロック機構を係合するために解除ハンドルが使用される。
【0013】
解除ハンドルは、曲がりシャフトと、グリップとを有している。解除ハンドルが治療・介護者によって回転されて、ボールロック機構をロック位置とロック解除位置との間で移動させる。カムがばね付勢アセンブリのフランジを支持している。フランジは複数のばね座金を支持し、ばね座金はクレードルを支持し、クレードルはボールマウントの球状部分を受容している。カムは4つの側面を有しており、2つの相対する側面は他方の2つの相対する側面よりも薄い厚みを有している。これにより、カムが所定の方向に90°回転されるとフランジの変位が、故にばね座金のたわみが変わる。
【0014】
ばね座金がクレードルへ、故にボールマウントへ加える力が最小のとき、ボールマウントは球状部分の中心を軸に複数の方向へ回転可能となる。カムが反対の方向へ回転されると、クレードルが球状部分に押し付けられて、球状部分がハウジングの環状面に押し付けられて、ボールマウントの回転が抑止されるようになる。
【0015】
以上で列挙した特徴や特許請求の範囲で列挙した特徴を含め、その他の特徴も、単独でもその他のいずれの特徴と組み合わせても、特許可能な対象を備えることができる。そしてこれらの特徴は、以降に示す例示的な実施形態についての詳細な説明を考慮して当業者には明らかとなるだろう。これらの実施形態は、ここで説明した発明を実行する最良の形態を例示するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
出産時の陣痛や分娩のための患者支持装置10は、足支持体12及び14として実現される一対の手足支持体12及び14を有している。足支持体12及び14は同様の構造を有しており、足支持体12が患者の右側に配置されるものであり、足支持体14が患者の左側に配置されるものである。図1に示すとおり、足支持体12及び14は患者支持装置10のヨーク16に対して関節動作が可能になっており、足支持体14が関節動作された位置で示されている(想像線のもの)。足支持体12及び14の関節動作によって、出産プロセスの間に、治療・介護者が足支持体12及び14の位置を調節し、座部デッキ18やマットレス20上に支持される患者の足の位置を調節することが可能になる。
【0017】
以下の説明では患者支持体14の構造について説明するが、足支持体12も実質的に同様に動作することを理解されたい。相違点は、足支持体14が左側に、足支持体12が右側に配置されるものであるということだけである。図1に示すとおり、足支持体14の主要部分22が、概ね水平な軸24を中心に回転可能となっている。さらに、足支持体14のマウント部分26が概ね垂直な軸28を中心に回転可能となっており、これにより足支持体14全体が軸28を中心に回転される。
【0018】
図3に提示するとおり、足支持体14がカバーを省かれた状態で示されて、足支持体14の機械構造が分かりやすいようになっている。足部支持体14は、例えば図1等にあるように、矢印30で示すとおり複数の方向に軸28を中心に回転可能となっている。再度図3を参照すると、主要部分22がマウント部分26に回転可能に連結されており、矢印32で示すとおり軸24を中心に回転可能となっている。主要部分22は、フレーム34に連結されたロック解除部15と、フレーム34に連結されてガススプリング38と係合するように構成されているマウント36とを備えている。ガススプリング38は、患者の足の荷重が足支持体14上に支持されているときに、治療・介護者が軸24を中心として主要部分22の位置を調節することが容易になるように、主要部分22の軸24を中心とする回転に抵抗するつり合いおもりとして機能する。主要部分22はさらにブラケット40を備えている。ブラケット40はフレーム34に連結されており、ロック機構42を支持するように配置されている。ロック機構42は、ロック位置に付勢されて、足部支持体14のマウント部分26に対する主要部分22の回転を抑止する。
【0019】
図3に示すとおり、主要部分22はさらにフランジ44を備えており、フランジ44は、フレーム34の相対する側壁54及び56に連結されている。フランジ44は2つの解除ケーブルアセンブリ46及び48を支持している。解除ケーブル46はその一端でロック機構42に連結されており、主要部分22がマウント部分26に対して軸24を中心に移動できるように、ロック機構42の解除を作動させることが可能となっている。解除ケーブル48はロック機構50(図5に最も良く示す)に連結されており、マウント部分26が軸28を中心に矢印30の方向に回転できるように、ロック機構50の解除を作動させることが可能となっている。
【0020】
図3に示すとおり、主要部分22はさらに外側グリップ52を備えており、外側グリップ52はU字形をしており、フレーム34の側壁54及び56の外面に連結されている。外側グリップ52は、使用者が、軸24及び28を中心に足支持体14の位置を変えるときに足支持体14を案内するのに利用できるようになっている。主要部分22はさらに案内ブラケット58を備えている。案内ブラケット58はフレーム34に連結されている。図7に示すように、案内ブラケット58は2つのスロット60及び62を有しており、これらのスロットは、解除ハンドル66の横断部材64を、横断部材がスロット60及び62内で案内ブラケット58に対して自由に移動できるように受容している。横断部材64は2つの開口68及び70を有しており、これらの開口はそれぞれ、解除ケーブル48及び46の一部を受容するように構成されている。解除ハンドル66はグリップ部分72を備えている。グリップ部分72は、使用者が把持してこれにより解除ケーブル46及び48を同時に作動させ、軸24及び/又は28を中心とする足支持体14の調整を可能とするのに利用できるようになっている。
【0021】
解除ケーブル46及び48は同様の構造を有しており、図4及び図7に最も良く示すように、それぞれ外側シース74と、外側シース74に対して移動する内側ケーブル76とを有している。各解除ケーブル46及び48はさらに、それぞれ開口70及び68に受容される係合端部78を有している。解除ケーブルアセンブリ46及び48はそれぞれ固定アセンブリ80によってフランジ44に支持されている。固定アセンブリ80は、各ケーブル46及び48の外側シース74をフレーム34に対して固定させて保持する。これにより、グリップ部分72がフレーム34に対して、例えば矢印82の方向に作動されると、各解除ケーブル46及び48の内側ケーブル76がフレーム34に対して移動し、ロック機構42及び50の解除が引き起こされる。これによって、ヨーク22に対する足支持体14の位置の調節が可能になる。
【0022】
図7に示すように、内側ケーブル76がロック機構42及び50に向かって引っ張られてこれにより横断部材64を矢印82と反対の方向へ付勢するように、ロック機構42及び50が付勢されている。スロット60及び62は行き止まりのスロットであり、それぞれ終端84及び86を有している。解除ケーブル46及び48の内側ケーブル76を通して伝達されたロック機構42及び50の付勢によって、横断部材64は終端84及び86と係合するように付勢される。案内ブラケット58に対する横断部材64の動きがロック機構42及び50の付勢に打ち勝って、これによりロック機構42及び50を解除する。図7の例示的な実施形態では、横断部材64は、案内ブラケット58のスロット60及び62によって定義される移動平面において、複数の方向に自由に移動できる。
【0023】
横断部材64が複数の方向へ自由に移動できるため、使用者は、ロック機構42及び50を解除するために、解除ハンドル66を必ずしも矢印82の方向に作動させる必要はない。例えば、使用者がグリップ部分72を把持して解除ハンドル66を矢印108の方向に動かした場合、この動きが横断部材64に伝達されて、横断部材64が、終端86に対して回転するように、スロット62の終端86との接触を保ってスロット60内を動くようになる。
【0024】
さらに、横断部材64は、スロット60及び62によって定義される移動平面において、スロット60及び62の長手方向長さに垂直な方向にも自由に移動できる。そして内側ケーブル76が解除ケーブル46及び48の外側シース74に対して移動して、これによりロック機構42及び50を解除する。よって使用者は、ロック機構42及び50を同時に解除するために、解除ハンドル66のグリップの長さに沿ったどの位置でも解除ハンドル66を把持してよく、様々な方向のどの方向に向かっても作動力を加えてよい。
【0025】
再度図3を参照すると、ロック機構42が保持ピン88及びユーピン留め具90によってブラケット40に留められている。ユーピン留め具90がピン88をブラケット40に保持している。図5に提示するとおり、ロック機構42は同様に2つのフランジ92及び94にピンで留められている。フランジ92及び94は主要部分330のフレーム部分96に連結されている。保持ピン88及びユーピン留め具90がロック機構42をフランジ94及び92に連結している。ロック機構42は、ブラケット40に対してピン88を中心に回転可能となっており、フランジ92及び94に対して回転可能となっている。ロック位置にあるとき、ロック機構42は、各ピン88の間の距離を保ち、軸24を中心とした主要部分22の回転を阻止する。ピン88とブラケット40とフランジ92及び94のピン88との間の距離を変えることによって、主要部分22は軸24を中心に回転し、足支持体14の位置が変更される。
【0026】
図9に示すとおり、ロック機構50は、マウント部分26のフレーム96にピン98を通して連結されている。ロック機構50は同様に、カムアセンブリ110のカムプレート100にピン102を通して連結されている。ピン98及び102は、一対のeリング104及び106によってそれぞれロック機構50に保持されている。カムアセンブリ110はさらに鍵留めカラー112を備えている。鍵留めカラー112は、患者支持装置10のヨーク22にシャフトを係止するように構成されている。カラー112は鍵留めスロット114を備えている。鍵留めスロット114は、ヨーク22のシャフト(図示せず)上で鍵(図示せず)と係合する。鍵留めスロット114とシャフトの鍵との係合によって、シャフトはヨーク22に固定され、鍵留めカラー112はシャフトを中心とした回転が抑止される。
【0027】
カムアセンブリ110は、マウント部分26のフレーム96に対して軸28を中心に回転可能になっている。ロック機構が係合されると、ロック機構50がフレーム96に対するカムアセンブリ110の回転を阻止する。ロック機構が解除されると、ロック機構50の外側ハウジング116がシャフト118に沿って自由に移動できるようになり、これによりマウント部分26のフレーム96は、カムアセンブリ110に対して新しい方向に回転できるようになる。カムアセンブリ110はヨーク22に関して同じ又は相対位置にとどまるが、マウント部分26は、故に足支持体14の残りの部分は、ヨーク22に対して回転する。
【0028】
ロック機構42及び50は同様に動作する。これについては、図8に示すロック機構42を参照して説明する。ロック機構42は、ラップスプリング(図示せず)が弛緩した状態のときシャフト118と係合するような、ラップスプリング機構である。ラップスプリングの内径はシャフト118の外径よりも若干小さくなっているため、ラップスプリングがシャフト118と係合すると、スプリングはシャフト118の長手方向の長さに沿った移動が阻止されて、これによりスプリングがシャフト118に固定されるようになる。ロック機構42はさらに、スプリングと係合される外側ハウジング116を備えている。
【0029】
ハウジング116は円筒形の主要部分128と、2つのフランジ124及び126とを備えている。フランジ124及び126は、円筒形の主要部分128を挟んで向かい合う側にそれぞれ連結されている。ハウジング116はさらに接続フランジ130を備えている。接続フランジ130は、ハウジング116を外部部材(図示せず)に接続するために使用される。フランジ124及び126は、作動力がフランジに伝達されるように、ケーブル46の末端に連結される。ケーブル46によって伝達された作動力を受けてフランジ124及び126が矢印132で示すとおり接合されると、ハウジングの内部にあるラップスプリングはその本体の内径が拡大するように構成されており、これによりスプリングはシャフト118に沿って自由に移動できるようになる。フランジ124及び126が解除されると、スプリングの内径は収縮し、スプリングはシャフト118に固定され、これによりシャフト118に対するハウジング116の移動が阻止されるようになる。
【0030】
シャフト118はフランジ120を有している。フランジ120は一端に配置されて、スプリングが、故にハウジング116が、シャフト118の端部から滑って外れることを防ぐ。フランジ120と反対側のシャフト端部では、アイレット122がシャフト118に連結されており、シャフト118を他の外部部材に接続する役目を果たす。使用時、解除ケーブル48は、内側ケーブル76がフランジ124に、外側シース74がフランジ126に接続されるようにロック機構に連結されて、これにより前述したとおりの解除ハンドル66の動きによってフランジ124及び126の矢印132の方向への収縮が引き起こされ、よってロック機構42を解除できるようになる。これによって、足支持体14をヨーク22に対して軸24を中心に複数の位置へ調節できるようになる。ロック機構50の解除も同様に行われ、軸28回りに足支持体14を調節できるようになる。
【0031】
例えば、足支持体12及び14は、図1ではそれぞれ定位置で示されているが、図10では、概ね垂直な軸及び概ね水平な軸の両方を中心に、直立の邪魔にならない位置に関節動作させられた状態で示されている。足支持体12及び14は概ね水平な軸及び概ね垂直な軸を中心に複数の位置に調節可能であり、これにより足支持体12及び14は、治療・介護者の所望のとおりに複数の位置や方向に配置できるようになっている。
【0032】
図10の例示的な実施形態では、2つの脚支持体150及び152がそれぞれ足支持体12及び14に連結されている。さらに足支持体12は、足受容カバー140と、水平軸回転機構を覆うベローズカバー142と、マウントカバー138とを備えている。足支持体14は、足受容カバー144と、ベローズ148と、マウントカバー146とを備えている。
【0033】
図12に示す患者支持装置210の第二の例示的な実施形態では、2つの手足支持体216及び218がそれぞれ足支持体12及び14に連結されている。図12〜図14に提示するとおり脚支持体216は移動可能となっており、図12に示すような足支持体16の下の収納位置と、図14に示すような様々な使用位置のいずれとの間でも移動可能となっている。脚支持体216及び脚支持体218は同様の構造を有しているが、脚支持体216は右側に脚支持体218は左側に配置されるように構成されている。以下では脚支持体216の構造を詳細に説明する。しかし、脚支持体216の説明は脚支持体218の全体的な構造にも適用可能なものであり、相違点は2つの脚支持体216及び218が右左のどちら用かということだけであることを理解されたい。
【0034】
図13及び図14に示すとおり、脚支持体216は、足支持体16に連結された回転連結体232を通して、足支持体12に回転可能に連結されている。脚支持体216は、アーム234と、アーム234に連結されたボールロックアセンブリ236と、ボールロックアセンブリ236に連結されたクッションアセンブリ238とを備えている。ここで図20を参照すると、回転連結体232は、第一ナックル235と、第二ナックル237と、第一ナックル235に連結されたばね装填解除ハンドル242とを有する本体240を有している。回転連結体232はさらに内部回転シャフト233を有しており、内部回転シャフト233を中心にアーム234は回転する。
【0035】
図17にアーム234を示す。アーム234は、回転カラー244と、オフセットシャフト246と、第一端部243と、第二端部245とを備えている。回転カラー244は2つのスロット248及び250を備えている。これらのスロットがばね装填解除ハンドル242に連結されたロックロッド(図示せず)を受容して、収納位置又は使用位置のどちらにおいても一つの位置にアーム234が保持されるようにする。アーム234は、それ故脚支持体216は、図15に示す軸252を中心に回転する。
【0036】
図18及び図19にボールロック機構236の詳細を示す。ボールロック機構236は、ハウジング254と、ハンドルアセンブリ256と、ボールマウント258と、ばね付勢アセンブリ260とを備えている。ボールロック機構236は、ボールマウント258がハウジング254に対して自由に回転できる位置と、ボールマウント258のハウジング254に対する動きが抑止される位置との間を移動可能になっている。ボールマウント258は、球状部分262とシャフト264とを備えている。シャフト264は、クッションアセンブリ238のマウント266(図21に最も良く示す)と係合するように構成されている。ハンドルアセンブリ256は、ボールロック機構236を係合させるために使用される。
【0037】
ハンドルアセンブリ256は、曲がりシャフト268とグリップ270とを備えている。ハンドルアセンブリ256は、シャフト268が矢印272の方向に回転されてこれによりボールロック機構236をロック位置とロック解除位置との間で移動させるように、作動される。ここで図19を参照すると、シャフト268がカム274に連結されており、カム274はばね付勢アセンブリ260のフランジ276を支持している。フランジ276は4つのばね座金278を支持している。ばね座金278はクレードル280を支持しており、クレードル280はボールマウント258の球状部分262を支持している。カム274は4つの側面を有しており、2つの相対する側面は、他方の2つの相対する側面よりも厚みが薄くなっている。これにより、カム274が矢印272の方向に90°回転することによって、フランジ276の変位が変わり、それ故ばね座金278のたわみが変わる。図19に示すとおり、ばね座金278の変位が最小となる。図19の位置では、ばね座金278がクレードル280にそれ故ボールマウント258に行使する力は最小のものとなっており、これによりボールマウント258は球状部分262の中心を軸にして複数の方向に回転可能となっている。アーム274が90°回転されると、クレードル280が球状部分262に押し付けられ、よって球状部分262がハウジング254の環状面282に押し付けられて、これによりボールマウント258の動きが抑止されるようになる。
【0038】
ここで図23を参照すると、ハウジング254の一部が取り除かれてスロット292が形成されている。スロット292は、脚支持体216が収納位置にあるときにボールマウント258のシャフト264を受容するように構成されている。シャフト264は2つの側面288及び290を有しており、これらの側面によって、シャフト264のテーパー状の断面が形成されている。脚支持体216の収納時に、クッションアセンブリ238の動きを阻止するためにシャフトをスロット292に収容することが、このテーパー形状によって容易になる。
【0039】
脚支持体216の構造によって、脚アセンブリは、図20に示す軸294を中心に矢印296の方向に回転可能となっている。脚支持体が軸294を中心に回転されると、クッションアセンブリ238は、ボールロック機構236に対して、例えば図16に示す使用位置に向かう矢印286の方向等、複数の位置に配置可能となる。
【0040】
ここで図21〜図24を参照すると、クッションアセンブリ238は成形発泡カバー298を備えている。成形発泡カバー298は支持構造300に連結されている。マウント266が2つの留め具302を通して構造300に連結されている。マウント266は貫通孔304を有しており、貫通孔304は、ボールマウント258のシャフト264がマウント266の下面308にある止まり穴306に配置されると、クッションアセンブリ238がボールマウント258に連結されて留め具305で固定されるように、配置されている。
【0041】
カバー298は、カバー298の面532に2つのリッジ310及び312を形成するように成形されている。リッジ310及び312は、ストラップ314をリッジ310と312との間に配置できるように離間して配置されている。ストラップ314は、患者が陣痛等の間、脚をクッションアセンブリ238に配置して保持するのを助ける固定ストラップとして使用される。リッジ310及び312によって、ストラップ314を、クッションアセンブリ238の長手方向の長さに沿って滑ることなく配置して保持しやすくなる。クッションアセンブリ238はさらに成形リッジ316を有している。成形リッジ316はクッションアセンブリ238の周囲辺りに延在して、縁が鋭利なものとならないようにしている。カバー298はオーバーモールドされた発泡体を備えている。
【0042】
カバー298は、単一の金属板である構造300を覆っている。ある実施形態では、金属板の代わりにABSなどの剛性のプラスチック材を使用してもよい。構造300は主要部分318を有している。主要部分318はいくつかの貫通孔320を有している。貫通孔320は、上部と下部との間におけるオーバーモールドの付着を可能にするように構成されている。構造300はさらに、主要部分318の長さに沿って長手方向に延在する2つのフランジ324及び326を有している。さらなるフランジ322が主要部分318に連結されて、クッションアセンブリ238の縁を越えて垂下する脚の下部を支持するようになっている。
【0043】
以上、特定の例示的な実施形態について詳細に説明してきたが、様々な改変や変更も本開示の範囲と趣旨に入るものとする。本開示の範囲と趣旨は、別添の特許請求の範囲に記載し定義するとおりである。
【0044】
詳細な説明では特に、添付の以下のような図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本開示の患者支持装置の足側端部側からの斜視図であり、関節動作可能なヨークに連結された一対の手足支持体を示し、左側の手足支持体を想像線にて関節動作された位置で示している。
【図2】図2は、図1の患者支持装置の手足支持体ロック解除機構に含まれる例示的な部品を示す組立斜視図である。
【図3】図3は、足支持体として実現される手足支持体(カバーを取り除いた状態)の平面図であり、(左から右へ)外側グリップと、ロック解除グリップと、フレームと、水平軸マウント及び垂直軸マウントとを示している。
【図4】図4は、図3の足支持体の底面図であり、足支持体を一部取り除いた状態で示している。
【図5】図5は、図3の足支持体の下側を示す斜視図である。
【図6】図6は、図3の足支持体の側面図である。
【図7】図7は、図4のロック解除機構の斜視図であり、案内ブラケットに形成された一対の案内スロットに配置された横断部材に連結されたグリップと、横断部材に第一端部で連結された一対の解除ケーブルとを示している。
【図8】図8は、ロック機構の斜視図であり、マウントに連結されたシャフトを示している。
【図9】図9は、図3の水平回転マウント及び垂直回転マウントを示す拡大平面図である。
【図10】図10は、図1と同様の斜視図であるが、各足支持体が直立の邪魔にならない位置に移動するように、垂直軸と水平軸の両方を中心に回転させた各足支持体(及び各足支持体に取り付けられた付属の脚支持体)を示している。
【図11】図11は、図3と同様の平面図であるが、外側グリップを取り除いて示している。
【図12】図12は、本開示の第二実施形態に従った患者支持装置の斜視図であり、足支持体に取り付けられて足支持体に対して関節動作可能になっているふくらはぎ支持体をさらに有する一対の足支持体を示している。
【図13】図13は、各足支持体が邪魔にならない位置に関節動作されて、治療・介護者が患者支持装置の座部支持部分エリアに接近できるようになっている、図12の患者支持装置の斜視図である。
【図14】図14は、出産陣痛の間に患者が脚の一部をふくらはぎ支持体に置くことができるようふくらはぎ支持体が配置されるように足支持体及びふくらはぎ支持体が関節動作された、図12の患者支持装置の斜視図である。
【図15】図15は、図13に示すとおりに足支持体に取り付けられたふくらはぎ支持体の斜視図であって、足支持体に対して関節動作されたふくらはぎ支持体と、想像線で収納位置にあるふくらはぎ支持体が示されている。
【図16】図16は、図15と同様の斜視図であるが、足支持体に対して多軸回転マウントを中心に関節動作された状態と、想像線にて中間位置にある状態のふくらはぎ支持体が示されている。
【図17】図17は、図12の例示的な実施形態のふくらはぎ支持体の支持アームと多軸回転マウントとを示す斜視図である。
【図18】図18は、図17の多軸回転マウントと支持アームの一部を示す平面図である。
【図19】図19は、線19−19に沿って切り取った、図18の多軸回転マウントを示す断面図である。
【図20】図20は、図15及び図16の支持アームと多軸回転マウントの例示的な部品を示す組立斜視図である。
【図21】図21は、図14のふくらはぎ支持体のクッションアセンブリを示す斜視図である。
【図22】図22は、図21のクッションアセンブリを示す底面図である。
【図23】図23は、線23−23に沿って切り取った、図22のクッションアセンブリを示す断面図である。
【図24】図24は、図22のクッションアセンブリの機械的はめ込みを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
12、14 足支持体
24 水平軸
28 垂直軸
34 フレーム
210 患者支持装置
216、218 脚支持体
232 回転連結体
233 内部回転シャフト
234 アーム
235 回転連結体の第一ナックル
236 ボールロックアセンブリ
237 回転連結体の第二ナックル
238 クッションアセンブリ
240 回転連結体の本体
242 ばね装填解除ハンドル
243 アームの第一端部
244 回転カラー
245 アームの第二端部
246 オフセットシャフト
248、250 回転カラーのスロット
254 ハウジング
256 ハンドルアセンブリ
258 ボールマウント
260 ばね付勢アセンブリ
262 ボールマウントの球状部分
264 ボールマウントのシャフト
266 クッションアセンブリのマウント
274 カム
276 フランジ
278 ばね座金
280 クレードル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者支持装置とともに使用するための手足支持体であって、
前記患者支持装置に連結されるフレームと、
前記フレームに連結された多軸回転マウントであって、前記フレームに取り付けられた回転連結体と、前記回転連結体に第一端部にてそこを中心に回転動作可能に連結されたアームと、前記アームの第二端部に連結されたボール接合部とを有している回転マウントと、
患者の脚の一部を受容し支持するように構成されているクッションアセンブリであって、前記ボール接合部に対してクッションアセンブリが回転動作できるように前記ボール接合部に連結されたクッションアセンブリと
を備えている手足支持体。
【請求項2】
前記フレームが足支持体である
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項3】
前記フレームが、前記患者支持装置に対して第一軸及び第二軸を中心に回転するように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の手足支持体。
【請求項4】
前記回転マウントが、前記クッションアセンブリが前記足支持体の概ね下方に配置される収納位置と、前記足支持体に隣接して、前記患者支持装置上で横たわる患者の手足が接近できるような使用位置との間で、前記クッションアセンブリが回転動作できるように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項5】
前記アームがオフセットアーム246である
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項6】
前記回転連結体が前記フレームに連結された本体を有し、
前記本体が、離間された関係で配置されそこを貫通させて回転ピンを受容するように構成されている第一ナックル及び第二ナックルと、前記第一ナックルに回転可能に連結されたばね付勢されるロックピンとを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体
【請求項7】
前記アーム第一端部が回転カラーに連結されており、この回転カラーは、前記本体によって受容され前記第一ナックルと第二ナックルとの間に配置されて前記回転ピンの一部をそこを貫通させて受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項8】
前記回転カラーが、前記回転カラーの縁に一対のスロットを有するように形成され、前記回転カラーの回転動作を制止するために前記ばね付勢されるロックピンの一部を受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項9】
前記ばね付勢されるロックピンの一部が前記第一ナックル内に延在して前記回転カラーの前記縁と直面するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項10】
前記回転カラーの前記縁に形成されて前記ロックピンの一部を受容する前記一対のスロットが、前記クッションアセンブリの使用位置と収納位置とに対応している
ことを特徴とする請求項9に記載の手足支持体。
【請求項11】
前記ボール接合部が、
截頭円錐形の開口端を有するように形成され、前記アームの前記第二端部に連結されるように配列されたハウジングと、
前記ハウジングに連結されたハンドルと、
前記ハウジング内に配置されたばね付勢アセンブリと、
前記ハウジングと前記ばね付勢アセンブリとの間に受容されるように構成されているボールマウントと
を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項12】
前記ボールマウントが、
球状部分と、
前記シャフトから外側に向かって延在し、前記クッションアセンブリに連結されたマウントと係合するように構成されているシャフトと
を有している
ことを特徴とする請求項11に記載の手足支持体。
【請求項13】
前記ばね付勢アセンブリが
前記ボールマウントの一部を受容するように構成されているクレードルと、
前記クレードルと離間された関係で配置されたフランジと、
これらの間を延在する整合された関係で配置された複数のばね座金と
を有している
ことを特徴とする請求項12に記載の手足支持体。
【請求項14】
前記ハンドルの一部が前記ハウジング内に延在してカムに連結されており、
前記カムは、前記ばね座金から反対側の前記フランジの表面部分と直面するように配置されており、前記カムの回転を受けて前記フランジを前記クレードルに向けて押して前記ばね座金をたわませて前記ボールマウントを前記截頭円錐形の開口端に押し付けるように構成されている
ことを特徴とする請求項12に記載の手足支持体。
【請求項15】
出産用ベッドとともに使用するための手足支持体であって、
前記出産用ベッドに連結される足支持体であって、前記出産用ベッドに対して第一軸及び第二軸を中心に回転可能になっている足支持体と、
前記足支持体に連結された多軸回転マウントであって、前記足支持体に取り付けられた第一接合部と、前記第一接合部に第一端部にてそこを中心に回転動作可能に連結されたアームと、前記アームの第二端部にそこを中心に回転動作可能に連結された第二接合部とを有している回転マウントと、
前記第二接合部に対してクッションアセンブリが回転動作できるように前記第二接合部に連結されたクッションアセンブリと
を備えている手足支持体。
【請求項16】
前記回転マウントが、前記クッションアセンブリが前記足支持体の概ね下方に配置される収納位置と、前記足支持体に隣接して、前記患者支持装置上で横たわる患者の手足が接近できるような使用位置との間で、前記クッションアセンブリが回転動作できるように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項17】
前記アームがオフセットアームである
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項18】
前記第一接合部が前記フレームに連結された本体を有し、
前記本体が、離間された関係で配置されそこを貫通させて回転ピンを受容するように構成されている第一ナックル及び第二ナックルと、前記第一ナックルに回転可能に連結されたばね付勢されるロックピンとを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体
【請求項19】
前記アーム第一端部が回転カラーに連結されており、この回転カラーは、前記ベースによって受容され前記第一ナックルと第二ナックルとの間に配置されて前記回転ピンの一部をそこを貫通させて受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項20】
前記回転カラーが、前記回転カラーの縁に一対のスロットを有するように形成され、前記回転カラーの回転動作を制止するために前記ばね付勢されるロックピンの一部を受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項21】
前記ばね付勢されるロックピンの一部が前記第一ナックル内に延在して前記回転カラーの前記縁と直面するように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の手足支持体。
【請求項22】
前記回転カラーの前記縁に形成されて前記ロックピンの一部を受容する前記一対のスロットが、前記クッションアセンブリの使用位置と収納位置とに対応している
ことを特徴とする請求項9に記載の手足支持体。
【請求項23】
前記ボール接合部が、
截頭円錐形の開口端を有するように形成され、前記アームの前記第二端部に連結されるように配列されたハウジングと、
前記ハウジングに連結されたハンドルと、
前記ハウジング内に配置されたばね付勢アセンブリと、
前記ハウジングと前記ばね付勢アセンブリとの間に受容されるように構成されているボールマウントと
を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の手足支持体。
【請求項24】
前記ボールマウントが、
球状部分と、
前記球状部分から外側に向かって延在し、前記クッションアセンブリに連結されたマウントと係合するように構成されているシャフトと
を有している
ことを特徴とする請求項11に記載の手足支持体。
【請求項25】
前記ばね付勢アセンブリが
前記ボールマウントの一部を受容するように構成されているクレードルと、
前記クレードルと離間された関係で配置されたフランジと、
これらの間を延在する整合された関係で配置された複数のばね座金と
を有している
ことを特徴とする請求項12に記載の手足支持体。
【請求項26】
前記ハンドルの一部が前記ハウジング内に延在してカムに連結されており、
前記カムは、前記ばね座金から反対側の前記フランジの表面部分と直面するように配置されており、前記カムの回転を受けて前記フランジを前記クレードルに向けて押して前記ばね座金をたわませて前記ボールマウントを前記截頭円錐形の開口端に押し付けるように構成されている
ことを特徴とする請求項12に記載の手足支持体。
【請求項27】
患者支持装置とともに使用するための手足支持体であって、
前記患者支持装置に連結されて、前記患者支持装置に対して第一軸及び第二軸を中心に回転するように構成されている足支持体と、
前記フレームに連結された多軸回転マウントであって、前記足支持体に取り付けられた回転連結体と、前記回転連結体に第一端部にてそこを中心に回転動作可能に連結されたアームと、前記アームの第二端部に連結されたボール接合部とを有し、前記手足支持体が前記足支持体の概ね下方に配置される収納位置と、前記クッションアセンブリ238が前記足支持体に隣接して前記患者支持装置上で横たわる患者の手足が接近できるような使用位置との間で、前記手足支持体が回転動作できるように構成されている回転マウントと、
陣痛の患者の脚の一部を受容し支持するように構成されているクッションアセンブリであって、前記ボール接合部に対してクッションアセンブリが回転動作できるように前記ボール接合部に連結されたクッションアセンブリと
を備えている手足支持体。
【請求項28】
前記回転マウントが、前記クッションアセンブリが前記足支持体の概ね下方に配置される収納位置と、前記足支持体に隣接して、前記患者支持装置上で横たわる患者の手足が接近できるような使用位置との間で、前記クッションアセンブリが回転動作できるように構成されている
ことを特徴とする請求項27に記載の手足支持体。
【請求項29】
前記アームがオフセットアームである
ことを特徴とする請求項27に記載の手足支持体。
【請求項30】
前記第一接合部が前記フレームに連結された本体を有し、
前記本体が、離間された関係で配置されそこを貫通させて回転ピンを受容するように構成されている第一ナックル及び第二ナックルと、前記第一ナックルに回転可能に連結されたばね付勢されるロックピンとを有している
ことを特徴とする請求項27に記載の手足支持体
【請求項31】
前記アーム第一端部が回転カラーに連結されており、この回転カラーは、前記ベースによって受容され前記第一ナックルと第二ナックルとの間に配置されて前記回転ピンの一部をそこを貫通させて受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項30に記載の手足支持体。
【請求項32】
前記ばね付勢されるロックピンの一部が前記第一ナックル内に延在して前記回転カラー244の前記縁と直面するように構成されている
ことを特徴とする請求項30に記載の手足支持体。
【請求項33】
前記回転カラー244が、前記回転カラーの縁に一対のスロットを有するように形成され、前記回転カラーの回転動作を制止するために前記ばね付勢されるロックピンの一部を受容するように構成されている
ことを特徴とする請求項30に記載の手足支持体。
【請求項34】
前記回転カラーの前記縁に形成されて前記ロックピンの一部を受容する前記一対のスロットが、前記クッションアセンブリの使用位置と収納位置とに対応している
ことを特徴とする請求項33に記載の手足支持体。
【請求項35】
前記ボール接合部が、
截頭円錐形の開口端を有するように形成され、前記アームの前記第二端部に連結されるように配列されたハウジングと、
前記ハウジングに連結されたハンドルと、
前記ハウジング内に配置されたばね付勢アセンブリと、
前記ハウジングと前記ばね付勢アセンブリとの間に受容されるように構成されているボールマウントと
を有している
ことを特徴とする請求項27に記載の手足支持体。
【請求項36】
前記ボールマウントが、
球状部分と、
前記球状部分から外側に向かって延在し、前記クッションアセンブリに連結されたマウントと係合するように構成されているシャフトと
を有している
ことを特徴とする請求項35に記載の手足支持体。
【請求項37】
前記ばね付勢アセンブリが
前記ボールマウントの一部を受容するように構成されているクレードルと、
前記クレードルと離間された関係で配置されたフランジと、
これらの間に延在する整合された関係で配置された複数のばね座金と
を有している
ことを特徴とする請求項36に記載の手足支持体。
【請求項38】
前記ハンドルの一部が前記ハウジング内に延在してカムに連結されており、
前記カム274は、前記ばね座金から反対側の前記フランジの表面部分と直面するように配置されており、前記カムの回転を受けて前記フランジを前記クレードルに向けて押して前記ばね座金をたわませて前記ボールマウントを前記截頭円錐形の開口端に押し付けるように構成されている
ことを特徴とする請求項36に記載の手足支持体。
【請求項39】
前記クッションアセンブリに連結されて、前記クッションアセンブリに受容される患者の手足を固定するように構成されているストラップをさらに備えている、請求項27に記載の手足支持体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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