説明

分析用媒体の使用済み判別方法

【課題】検体中の成分を分析するための分析用媒体が使用済みか否かを、分析装置自身が判別できる方法を提供する。
【解決手段】液体試料ユニット(9)の容器(22)を使用開始時に開封して液体試料(21)を前記容器(22)から流出させ、流出した液体試料(21)を検体と混合して分析する分析用媒体(1)を分析装置に装着して前記検体の成分を分析するに際し、分析装置に分析用媒体(1)が装着された場合の液体試料ユニット(9)の位置に検出光を照射し、その受光レベルに基づいて前記分析用媒体(1)が使用済みであるか否かを判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検体を光学的に分析するための分析用媒体において、検体を注入して既に分析を行ったかどうか、いわゆる使用済みであるかの判別を、分析装置自身が自動で行う分析用媒体の使用済み判別装置と判別方法に関するものである。
【0002】
本発明は、検体を分析用媒体に注入して、分析装置に装着された分析用媒体に光を照射し、分析用媒体からの透過光を用いて検体中の成分を分析するのに好適である。
【背景技術】
【0003】
特許文献1には、例えば血液などの液体試料が流入する流路を備えるとともに、流路内に液体試料と反応する試薬を備えた分析用媒体を用い、この分析用媒体を回転させて流路に検体を展開させて試薬と反応させた後に、光を照射し、その透過光を用いて液体試料中の成分を分析する装置が記載されている。
【0004】
ユーザーの使用としては、注入口から検体を注入した分析用媒体を分析装置に装着することで行う。分析装置は分析用媒体が装着されたことを確認すると分析を開始する。そして、結果が液晶画面やプリンタに表示されるというものが一般的である。
【0005】
このような分析装置や分析用媒体において、誤って既に使用済みである分析用媒体を使用して測定を行ってしまうと正確な分析ができず、誤った測定結果をユーザーに示してしまうことになる。そこで、分析用媒体が使用済みであるかを判別する必要がある。
【0006】
特許文献2と特許文献3には、分析用媒体の使用済み判別方法が記載されている。
図7は特許文献2の方法を示しており、201は分析用媒体で、内部に複数の流路206が形成されており、注入口207から各流路206に液体試料が注入される。202は分析用媒体201を回転させるスピンドルモータ、204は光ピックアップ203の発光部、205は各流路206の途中の分析部である。使用済みの判別については、検体の分析に使用するために装置に内蔵されている光ピックアップ203を使用して、CD−Rへ情報の記録を行うのと同程度のレーザ光出力を用いて分析用媒体201上の色素を変化させて文字や絵を描くことで、分析用媒体201が既に使用済みであることをユーザーに知らせるというものである。
【0007】
図8は特許文献3の方法を示しており、301は分析用媒体で、注入口302から注入された検体を貯蔵する複数の検体貯蔵室303が設けられている。検体貯蔵室303の外周側には遠心分離処理室304がそれぞれ設けられている。遠心分離処理室304の外周側には液溜まり室306,反応室305が形成されている。307は空気穴である。308はトリガーマーク、309はラベルである。ここで、各遠心分離処理室304には「済」マークが形成されている。
【0008】
注入口302から注入された検体は、検体貯蔵室303に貯められ、分析用媒体301を回転させることで「済」マークが形成された遠心分離処理室304に検体を移送し、移送後に遠心分離処理を行うことで分析に必要な成分は反応室305に移送される。分析に不必要な血球成分を遠心分離処理室304に残すことで、残された血球成分が遠心分離処理室304を「済」マークに赤く色づけし、既に使用済みであることをユーザーに知らせるものである。
【0009】
このように従来では、分析用媒体にユーザーが目視で確認可能な絵や文字を描くことで、使用済みであることを判別させるという方法が一般的である。絵や文字を分析用媒体に描く方法としては、検体や試薬の反応による着色や、分析装置に備えている光源の出射光によって分析用媒体の色素を変色させるという方法が一般的にとられている。
【特許文献1】特表2000−515632号公報
【特許文献2】特開2004−212240号公報
【特許文献3】特開2005−274388号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、前記従来の構成では、使用済みであると判別できる絵や文字を描くという対策を講じるとしても、使用の都度、ユーザー自身が使用済みでないかを判別しなければならず手間であり、誤って使用済みの分析用媒体を分析装置に装着してしまうと、分析装置は使用済みであるかを判断できないため、そのまま分析を行ってしまい、誤った分析結果を出力してしまうという課題を有している。
【0011】
また、試薬の反応によって絵や文字を描く方法では、長時間が経過すると反応して着色している検体や試薬が劣化し、絵や文字が見えなくなってしまうという問題を有している。
【0012】
さらに、分析装置の出射光によって分析用媒体の色素を変色させる方法では、色素を変色させるために高出力の出射光が必要になる、分析用媒体に出射光によって変色する色素を付着させておくという特別な構成を有する必要があるという問題を有している。
【0013】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、分析装置に高出力の出射光や分析用媒体に特別な色素を必要とせず、分析用媒体が使用済みであることをユーザー自身が確認せずとも、分析装置自身が自動で使用済みであるかを判別してユーザーに知らせ、分析を中断したりするための使用済み分析用媒体の判別方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の請求項1記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、液体試料ユニットの容器を使用開始時に開封して液体試料を前記容器から流出させ、流出した液体試料を検体と混合して分析する分析用媒体を分析装置に装着して前記検体の成分を分析するに際し、分析装置に分析用媒体が装着された場合の液体試料ユニットの位置に検出光を照射し、その受光レベルに基づいて前記分析用媒体が使用済みであるか否かを判別することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項2記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、請求項1において、前記受光レベルが、分析装置が記憶している前記容器内に前記液体試料が残されている時の光の検出レベルである場合に未使用であると判定し、分析装置が記憶している前記容器のみである時の光の検出レベルである場合に前記分析用媒体が使用済みであると判定することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項3記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、請求項1において、前記受光レベルが、分析装置が記憶している前記分析用媒体が挿入されていない時の光の検出レベルである場合に、前記分析用媒体が挿入されていないと判定することを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項4記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、請求項1において、着色した前記液体試料を使用し、前記液体試料の吸光度を着色前よりも上昇させて前記受光レベルを低くすることを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項5記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、請求項1において、着色した前記容器を使用し、前記容器の吸光度を着色前よりも上昇させて前記受光レベルを低くすることを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項6記載の分析用媒体の使用済み判別方法は、請求項1において、前記受光レベルが、分析装置が記憶している前記容器内に前記液体試料が残されている時の光の検出レベルである場合に未使用であると判定し、分析装置が記憶している前記容器のみである時の光の検出レベルである場合に前記分析用媒体が使用済みであると判定し、分析装置が記憶している前記分析用媒体が挿入されていない時の光の検出レベルである場合に、前記分析用媒体が挿入されていないと判定することを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項7記載の分析装置は、液体試料ユニットの容器を使用開始時に開封して液体試料を前記容器から流出させ、流出した液体試料を検体と混合して分析する分析用媒体を分析装置に装着して前記検体の成分を分析する分析装置であって、分析装置に分析用媒体が装着された場合の液体試料ユニットの位置に検出光を照射する発光部と、発光部から発せられた検出光の受光レベルを検出する受光部と、前記受光部の受光レベルを予め記憶した基準値と比較して前記分析用媒体が使用済みであるか否かを判別する演算部とを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の使用済み分析用媒体の判別方法によれば、分析用媒体が使用済みか否かをユーザーが判断せずとも分析装置が自動で判断できるようになり、使用済み分析用媒体を使用して起こる誤った分析を防ぐことができる。
【0022】
それと共に、ユーザーが分析毎に使用済みか否かを確認するといった手間をなくすことができるため、ユーザーの利便性も向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の使用済み分析用媒体の判別方法を具体的な実施の形態に基づいて説明する。
分析装置に検体をセットするために使用する分析用媒体1は、図1と図4に示すように構成されている。
【0024】
上基板23と下基板24を貼り合わせて構成されている分析用媒体1は、上基板23の下基板24との貼り合わせ面に流路,各種チャンバーとなる凹部が形成されている。上基板23と下基板24を貼り合わせた分析用媒体本体1aには、支点1bを中心に開閉可能にキャップ2が取り付けられている。
【0025】
分析用媒体本体1aの流路,各種チャンバーは次のように構成されている。
検体の注入口4は、分析用媒体本体1aから突出して形成されている突部1cの先端で開口している。注入口4に接続された毛細管25は、流入した検体を一時的に貯めておく貯蔵室5に接続されている。8は液体試料を保持しておく液体試料保持室、9は液体試料を格納している液体試料ユニットである。
【0026】
液体試料ユニット9は、液体試料としての希釈液21が使用前に誤って流れ出さないようにするため、希釈液21と希釈液21を包む透光性のあるフィルム22で構成されている。検体を希釈するための希釈液21は、「測定スポットまで移送するための液量を確保する」ためのものである。図4の貯蔵室5から混合室6に移送する際に、必ず注入された全部の検体が移送されるわけではなく、一部の検体は貯蔵室5と混合室6の間の流路に残ってしまう。そうした移送を繰り返すと測定スポット7まで移送される検体はかなり少なくなってしまい、最悪、測定スポット7まで到達しない。そのため、途中で検体濃度が薄まるが、混合室6において希釈液を足してやることで、測定スポット7まで移送するための液量を確保できる。なお、検体が薄まった分の補正などは測定結果算出の際に実施することになる。
【0027】
10は液体試料を包んでいる容器としてのフィルム22を破るための針部である。6は貯蔵室5と液体試料保持室9と連通して、検体と希釈液21を混合するための混合室、7は検体と希釈液21の混合物を分析するための反応部である。また、注入口4からの検体の逆流を防ぐために設けられているキャップ2には液体試料ユニット9を針部10に押し付けるための突起部3が設けられている。
【0028】
この分析用媒体1は、図5(a)に示すようにキャップ2を閉じた状態でユーザーに供給される。この状態の分析用媒体では、液体試料ユニット9が針部10から離れた位置に保持されており、希釈液21がフィルム22に包まれた状態で液体試料ユニット9から希釈液21は流出しない。
【0029】
ユーザーに供給された分析用媒体1の分析用媒体のキャップ2を図5(b)のように開放し、注入口4に検体を点着し、図5(c)のようにキャップ2を閉じた状態を「未使用の分析用媒体」と呼ぶ。この状態では液体試料ユニット9が針部10に押し付けられてフィルム22が破れているが、希釈液21の殆どがフィルム22で包まれた状態で液体試料ユニット9内に留まっている。
【0030】
図5(c)のようにキャップ2を閉じた状態の「未使用の分析用媒体」を、図6に示すように分析装置の回転体12に、注入口4を回転体12の中心の側に向けて装着し、ユーザーが分析装置の操作部に分析開始を指示する(図2に示すステップS100)。これによって回転体12が軸心11を中心に回転し、回転体12の回転に伴って発生する遠心力によって、分析用媒体1の貯蔵室5から検体が混合室6に移動する。また、希釈液21も液体試料保持室8から混合室6に移動する。混合室6では検体と希釈液21が混合され、混合された液体が反応室7に移動され分析を行い、分析結果を出力することになる。
【0031】
図1は分析装置の使用済み分析用媒体の判別方法に関する部分の構成を示している。図2はそのフローチャートを示している。
図6に示したように回転体12に「未使用の分析用媒体」を装着し、ユーザーが分析装置の操作部に分析開始を指示したことを演算部16が図2のステップS100において検出すると、演算部16はステップS101において調整部17を介して発光部18に検出光の照射開始を指示する。
【0032】
発光部18から出射した検出光19は、回転体12にセットされた分析用媒体1の液体試料ユニット9を透過し、ステップS102ではその透過光20を受光部14で検出する。
【0033】
受光部14で受光した光は変換部15で電気信号に変換される。ステップS103とステップS104では、ステップS102で検出した受光レベルQと演算部16が予め記憶している基準レベルQ1,Q2とを比較する。
【0034】
基準レベルQ1,Q2は図3のように設定されている。
未使用の分析用媒体1が分析装置に装着されている場合には、液体試料ユニット9にはフィルム22によって包まれた希釈液21が残されている状態である。そのため、液体試料ユニット9に発光部18から光を照射すると、その光はフィルム22に包まれた液体試料、およびフィルム22自身によって吸光され、それを受光部14が受光することになる。
【0035】
使用済みである分析用媒体1が分析装置に装着されている場合には、液体試料ユニット9内の液体試料はすべて流出してしまっており、破られたフィルム22のみが残されている状態である。そのため、液体試料ユニット9に発光部18から光を照射すると、フィルム22にのみ吸光される。そのため、未使用の分析用媒体1よりも吸光される光量が少なく、受光部14に受光される光量は、未使用の分析用媒体1のものに比べて高いものとなる。
【0036】
分析用媒体1が分析装置に装着されていない場合には、発光部18から照射された光は吸光されることはなく、受光部14は照射された光をそのまま受光することになる。よって受光部14に受光される光量は使用済みの分析用媒体1のものより、さらに高いものとなる。
【0037】
したがって、図3に示すように「未使用の分析用媒体」と「使用済みの分析用媒体」との基準レベルの閾値をQ1とした場合、「使用済みの分析用媒体」と「分析用媒体が未装着」との基準レベルの閾値Q2は、Q1<Q2と受光量がQ1よりも多く設定されており、未使用の分析用媒体1が分析装置に装着されている場合には、ステップS103においてQ<Q1であると判定されて、ステップS105で未使用の分析用媒体1が分析装置に装着されていると判断し、ステップS108では回転体12を例えば回転方向13に回転させ、反応部7に到達した検体と希釈液21の混合物の分析を実行する。
【0038】
「使用済みの分析用媒体」が分析装置に装着されている場合には、ステップS102に次いでステップS103ではQ<Q1でないと判定されて、次いでステップS104ではさらにQ<Q2であると判定されて、ステップS106で使用済みの分析用媒体1が分析装置に装着されていると判断し、ステップS108を実行せずにステップS109で「使用済みの分析用媒体」であることをユーザーに通知する。
【0039】
分析用媒体が分析装置に装着されていない場合には、ステップS102とステップS103に次いでステップS104ではQ<Q2でないと判定されて、ステップS107で分析用媒体1が分析装置に装着されていないと判断し、ステップS108を実行せずにステップS109で分析用媒体1が分析装置に装着されていないことをユーザーに通知する。
【0040】
以上のように、分析用媒体1が未使用、使用済み、未装着という各状態によって、受光部14が受光する光量は変化するので、それらの光量をもとに、分析装置が分析用媒体1が使用済み、未使用、未装着であることを判断でき、分析操作に慣れていないユーザーでも、誤って使用済みの分析用媒体を使用するといった間違いを防ぐことができる。
【0041】
なお、希釈液21に着色を行い、希釈液21に吸光される光を多くすることで、未使用時の分析用媒体1を装着時の受光部14に受光される光量が減り、使用済みの分析用媒体1を装着時の受光部14に受光される光量との差がより大きくなり、使用済みの分析用媒体と未使用時の分析用媒体をより明確に判別することができる。
【0042】
また、フィルム22に着色を行い、フィルム22に吸光される光を多くすることで、使用済みの分析用媒体1を装着時の受光部14に受光される光量が減り、分析用媒体1が未装着時の受光部14に受光される光量との差がより大きくなり、使用済みの分析用媒体装着時と未装着時をより明確に判別することができる。
【0043】
なお、請求項などにおける液体試料の具体例として、検体と混ぜ合わせることで、「測定スポットまで移送するための液量を確保する」ための希釈液の場合を例に挙げて説明したが、「試薬との反応効率をあげる」ための液体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明には使用済み分析用媒体を使用して起こる誤った分析を防ぎ、ユーザーが分析を行う際に使用済みか否かを確認しなければならないといった手間をなくすことができ、分析作業の高効率化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の分析用媒体の使用済み判別方法を実施する分析装置の要部の構成図
【図2】同実施の形態の演算部のフローチャート図
【図3】同実施の形態の検出レベルと基準レベルの説明図
【図4】同実施の形態の分析用媒体の平面図
【図5】同実施の形態の分析用媒体の操作工程図
【図6】同実施の形態の分析用媒体を回転体に装着した状態の斜視図
【図7】従来の分析用媒体を示す斜視図
【図8】従来の分析用媒体を示す平面図
【符号の説明】
【0046】
1 分析用媒体
2 キャップ
3 突起部
4 注入口
5 貯蔵室
6 混合室
7 反応室
8 液体試料保持室
9 液体試料ユニット
10 針部
11 軸心
12 回転体
13 回転方向
14 受光部
15 変換部
16 演算部
17 調整部
18 発光部
19 入射光
20 透過光
21 希釈液(液体試料)
22 フィルム(容器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体試料ユニットの容器を使用開始時に開封して液体試料を前記容器から流出させ、流出した液体試料を検体と混合して分析する分析用媒体を分析装置に装着して前記検体の成分を分析するに際し、
分析装置に分析用媒体が装着された場合の液体試料ユニットの位置に検出光を照射し、その受光レベルに基づいて前記分析用媒体が使用済みであるか否かを判別する
分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項2】
前記受光レベルが、
分析装置が記憶している前記容器内に前記液体試料が残されている時の光の検出レベルである場合に未使用であると判定し、
分析装置が記憶している前記容器のみである時の光の検出レベルである場合に前記分析用媒体が使用済みであると判定する
請求項1に記載の分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項3】
前記受光レベルが、分析装置が記憶している前記分析用媒体が挿入されていない時の光の検出レベルである場合に、前記分析用媒体が挿入されていないと判定する
請求項1に記載の分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項4】
着色した前記液体試料を使用し、前記液体試料の吸光度を着色前よりも上昇させて前記受光レベルを低くする
請求項1に記載の分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項5】
着色した前記容器を使用し、前記容器の吸光度を着色前よりも上昇させて前記受光レベルを低くする
請求項1に記載の分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項6】
前記受光レベルが、
分析装置が記憶している前記容器内に前記液体試料が残されている時の光の検出レベルである場合に未使用であると判定し、
分析装置が記憶している前記容器のみである時の光の検出レベルである場合に前記分析用媒体が使用済みであると判定し、
分析装置が記憶している前記分析用媒体が挿入されていない時の光の検出レベルである場合に、前記分析用媒体が挿入されていないと判定する
請求項1に記載の分析用媒体の使用済み判別方法。
【請求項7】
液体試料ユニットの容器を使用開始時に開封して液体試料を前記容器から流出させ、流出した液体試料を検体と混合して分析する分析用媒体を分析装置に装着して前記検体の成分を分析する分析装置であって、
分析装置に分析用媒体が装着された場合の液体試料ユニットの位置に検出光を照射する発光部と、
発光部から発せられた検出光の受光レベルを検出する受光部と、
前記受光部の受光レベルを予め記憶した基準値と比較して前記分析用媒体が使用済みであるか否かを判別する演算部と
を設けた分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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