説明

分注ポンプ

ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、入口ポートに連結される入口逆止め弁と、出口ポートに連結される出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結され、ピストンチャンバを画定するピストンハウジングと、を含む。ピストンアセンブリは、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置され、ピストンと、ポンプ本体に近接してピストンに連結されるポペットと、を含む。加えて、ポンプは、ピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるグランドを含む。さらに、ポンプは、10ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットを含む。ポペットヘッドはピストンに連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的に、分注ポンプおよびその使用のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の業界では、少量の流体の分注に依存している。半導体業界などの業界においては、半導体素子の加工時に少量の腐食性の強い材料が分注される。医薬業界などの業界においては、濃縮成分を含む少量の溶液が分注される。
【0003】
当業者は、添付の図面を参照することにより、本開示をより良く理解し、その多くの特徴および利点を明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】例示的な分注ポンプの断面図を含む。
【図2】例示的な分注ポンプの頂面図を含む。
【図3】例示的な分注ポンプの斜視図を含む。
【図4】例示的な分注ポンプの一部の断面図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0005】
異なる図における同じ参照符号の使用は、類似または同一の部材を示す。
【0006】
特定の実施形態において、ポンプは、流体チャンバと、入口および出口ポートを画定するポンプ本体を含む。流体チャンバ内に配置されるポペットが第1の方向に動くと、流体が、入口ポートと連結された入口逆止め弁を通って引き込まれ、それが第2の方向に動くと、流体が、流体チャンバから、出口逆止め弁を通って押し出される。入口逆止め弁は、ポンプ本体の、ポンプ本体により画定される入口ポートと同一直線上に直接連結されうる。出口逆止め弁は、ポンプ本体の、ポンプ本体の出口ポートと同一直線上に直接連結されうる。ピストンはポペットに取り付けられ、ピストンチャンバ内に配置される。空気などの作動ガスに応答してピストンが動き、ポペットを作動させ、流体を流体チャンバに流入させる。加えて、ポンプは、分注量制御部と、ピストン速度コントロール部と、漏れを検知するための、ピストンチャンバ内の種々の容積へのアクセスポートと、を含みうる。
【0007】
例示的な実施形態において、図1は、空の状態にある分注ポンプ100の図を含む。分注ポンプ100は、ピストンハウジング140に連結されるポンプ本体110を含む。ポンプ本体110は、内部環状壁131および132により範囲を定められる流体チャンバ130を画定する。加えて、ポンプ本体110は、入口ポート112および出口ポート114を画定する。ピストンハウジング140により画定されるピストンチャンバ146内、およびポンプ本体110の流体チャンバ130内にピストンアセンブリ160が配置される。加えて、逆止め弁116が流体入口ポート112に直接連結され、逆止め弁118が流体出口ポート114に直接連結される。ピストンアセンブリ160がポンプ本体110の座部128から離れると、逆止め弁116が開き、流体を流体チャンバ130内に引き込み、逆止め弁118が閉位置にあるようにする。ピストンアセンブリ160が座部128の方へ動くと、流体チャンバ130内の流体の圧力が増加して、逆止め弁118を開き、逆止め弁116を閉じる。よって、流体チャンバ130内の流体がポンプ本体110の出口ポート114から押し出される。
【0008】
ポンプ本体110は、内部環状壁131により画定される流体チャンバ130と、内部環状壁132と、流体チャンバ130の端部に配置される座部128と、を含む。流体チャンバ130と流体連通している入口ポート112が画定される。逆止め弁116が、入口ポート112と流体キャビティ130とに直接連結され、かつそれらと流体連通している。特に、逆止め弁116は、管または管継手を介在することなくポンプ本体110に直に接する。入口逆止め弁116は、ばねなどの付勢部品122に連結される入口逆止め弁ピストンアセンブリ120を含む。入口逆止め弁ピストンアセンブリ120および付勢部品122は、流体を、入口ポート112および流体チャンバ130に入らせるが、流体入口ポート112を介して流体チャンバ130から出さないように構成される。出口ポート114は流体チャンバ130と流体連通している。加えて、逆止め弁118が、例えば管または管継手を介在することなく流体出口ポート114に直接連結される。出口逆止め弁118は、流体が、流体チャンバ130から、出口ポート114を出て、逆止め弁118を通るように流れることを可能とするが、逆方向には流れないように構成される出口逆止め弁ピストンアセンブリ126と、付勢部品124と、を含む。
【0009】
逆止め弁116および逆止め弁118は、高分子部品または金属部品などの部品を含みうる。特定の例において、逆止め弁116および118は、腐食環境に耐えうる高分子部品を含む。特定の例において、入口逆止め弁116および出口逆止め弁118の部品は、フルオロポリマーで形成されうる。特に、逆止め弁116または118は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはペルフルオロアルコキシ(PFA)などのフルオロポリマー、それらのあらゆるブレンドまたは共重合体、またはそれらのあらゆる組み合わせで形成されうる。
【0010】
特定の例において、入口ポート112および出口ポート114は、ポンプ本体110により流体チャンバ130の端部に画定される座部128と流体連通している。座部128は、流体入口および出口ポート112および114が流体チャンバ130に連通する位置を越えて半径方向に延在しうる。流体チャンバ130は、第1の環状壁131および第2の環状壁132により画定される。第1の環状壁131は、軸方向において、第2の環状壁132よりも座部128に近接して配置される。第2の環状壁132は、第1の環状壁131よりも、ポンプ100の中心線から離れた半径方向距離を有する。加えて、ポンプ本体110は環状溝133を含む。図1に示されるように、環状溝133は環状壁132と整列し、ポペット162の舌部169に係合するよう構成される。加えて、ポンプ本体110は、図3に示されるように、漏れ検知アクセス部127を含んでもよい。
【0011】
ポンプ本体110は、高分子または金属材料で形成されうる。特定の例において、ポンプ本体110は、腐食性溶液に耐性のある高分子材料などの高分子材料で形成される。例えば、ポンプ本体110はフルオロポリマーで形成されうる。特定の例において、ポンプ本体110は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料、PFA材料、それらのブレンドまたは共重合体、またはそれらのあらゆる組み合わせで形成されうる。
【0012】
ポンプ本体110は、ピストンハウジング140に連結される。例えば、ポンプ本体110は、端部136に、ピストンハウジング140のねじ状連結部148に係合するねじ状連結部134を含みうる。ピストンハウジング140は、中にピストンアセンブリ160が配置されるピストンチャンバ146を画定する。ピストンハウジング140は、また、グランド180に係合するために肩部142を含みうる。特に、グランド180は、ピストンハウジング140とポンプ本体110の間に係合するヘッド182を含む。
【0013】
ピストンハウジング140は、また、作動容積144と流体連通している作動圧力ポート150を含む。ピストンアセンブリ160のフランジ171とグランド180の間に作動容積144が画定される。空気などの作動ガスが作動用容積144に供給されると、ピストンアセンブリ160は、ポンプ本体110の座部128から離れる方向に動く。作動ガスが作動用容積144から放出されると、ピストンアセンブリ160はポンプ本体110の座部128に向かう方向に動く。
【0014】
加えて、分注ポンプ100は、ピストンハウジング140に、ポンプ本体110の逆側のピストンハウジング140の端部において連結されるケーシング端部152を含む。一例において、ケーシング端部152は、ねじ状連結部を使用してピストンチャンバ140に連結されうる。加えて、ケーシング端部152には、容量制御ボルト190の、ピストンチャンバ146への通路が設けられうる。一例において、ボルト190は上部152の孔154に差し込まれる。ボルト190は、細かいねじ山192を含みうる。
【0015】
グランド180は、中央の孔を画定する環状構造であり、それを通ってピストンアセンブリ160が延在する。グランド180は、ヘッド182および環状アーム184を含む。ヘッド182はピストンハウジング140とポンプハウジング110の間に配置され、その2つの間に圧縮によって固定されうる。環状アーム184は、ポンプハウジング110の第2のチャンバの壁132に沿って延在する。加えて、グランド180は、その内部に、シールが、ピストンアセンブリ160またはピストンハウジング140に接して環状に延在しうる環状のキャビティ186および188を含む。特に、グランド180は、ポペット162のフランジ168をポンプ本体110に対して、例えばグランド180とポンプ本体110の間に、軸方向にしっかりと固定する。
【0016】
ピストンアセンブリ160は、流体チャンバ130と連通しているポペット162を含む。ポペット162はヘッド164を含む。ヘッド164はポンプ本体110の座部128に接するように延在し、かつピストン170のキャビティ178内に延在する。一例において、ヘッド164は、座部128と半径方向に同一の領域を占める。ポペット162のダイアフラム部166は、ヘッド164の縁端から、ダイアフラム部166から半径方向に延在するフランジ168まで軸方向に延在する。フランジ168は、ポンプ本体110とグランド180の間に固定されうる。さらに、フランジ168は、環状溝133に係合するよう構成されうる。例えば、フランジ168は、環状溝133内に延在する舌部169を含みうる。ポペット162のダイアフラム部166は、ピストン170の動きに応答し、グランド180の環状アーム184の内部表面に沿って回転するか、またはそれに回転係合するよう構成される。特定の例において、ポペット162は、腐食性化学種に対して耐性のある高分子材料などの高分子材料で形成される。例えば、ポペット162は、PTFEなどのフルオロポリマーで形成されうる。特に、PTFEは、従来のPTFEの3倍の屈曲を示す、疲労性に優れたPTFEとすることができる。
【0017】
ポペット162は、ピストン170のキャビティ178内に延在して固定され、かつピストン170に連結される。ピストン170の、ポンプハウジング110とは逆側の端部に配置されるピストン170のフランジ状の端部171に、内部にシール174が配置されうる環状のキャビティ172が配置される。加えて、ピストン170は、ばねなどの付勢物196を係合するための環状のキャビティ176を含みうる。ピストン170のフランジ状の端部171は、ピストン170のフランジ状の端部171と、ピストンハウジング140内のグランド180との間に作動用の容積144を画定する。
【0018】
分注される量は、容量制御ボルト190を含む容量制御部を使用して制御されうる。例えば、ボルト190は、例えば細かい歯のねじ状連結部192を使用してポンプのケーシング端部152に係合しうる。ボルト190が係合されて回転されると、ボルト190の終端191はポンプ本体110に対して動きうる。その結果、ピストンアセンブリ160は作動ガスによりチャンバ144内を上方に動くため、ピストンアセンブリ160が動きうる量は、ボルト190の終端191の位置決めに基づいて決定される。言い換えると、ボルト190の終端191の位置決めがピストンのストローク長さ、つまり、満杯の状態にある場合の流体チャンバ130の容積を決定する。そのように、ボルト190を調節して分注されうる量を増加または減少することができる。例えば、システムは5ccから30ccの範囲の最大値を有する量の流体を分注するよう構成されうる。例えば、その範囲は5ccと20ccの間、例えば、5ccと15ccの間、またはさらには5ccから10ccの範囲とすることができる。ボルト190を動かし、ストローク毎に最大量のうちのどれほどを分注しうるかを設定することができる。例えば、10ccの最大値を有するシステムにおいて、ボルト190は、分注される量を0ccから10ccの範囲の値に制限するよう設定することができる。ボルト190が配置される場合、ボルト190の位置をポンプのケーシング端部152にしっかりと固定し、ボルト190のさらなる動きを制限するためにナット194が使用されうる。本明細書では、ポペットヘッド164が座部128と接している場合にはポンプ100は空の状態であり、ピストンアセンブリ160がボルト190またはケーシング端部152と接している場合には満杯の状態である。
【0019】
図2は、例示的なデバイスの頂面図を含む。図2に示されるように、入口逆止め弁116と入口ポート112は、出口ポート114と出口逆止め弁118とに半径方向に整列している。一方、入口および出口ポート112および114と、入口および出口逆止め弁116および118は、例えば、0と90の間の量だけ互いに位置をずらすことができる。図2にさらに示されるように、ボルト190の反時計回りの動きが、特定の実施形態によるポンプから分注されうる量を増加させうる。そのような特定の実施形態において、ピストン190の時計回りの回転が、ストローク毎にポンプから分注されうる量の減少につながる。
【0020】
図3は、例示的な分注ポンプの斜視図を含む。図3に示されるように、ポンプのケーシング端部152を通るピストンチャンバ146へのアクセス部150が設けられうる。
【0021】
動作時、ピストンアセンブリ160は、作動圧力ポート150に入る作動ガスに応答してポンプ本体110の座部128から離れる方向に動く。作動ガスは、作動用容積144に入り、ピストン170をケーシング端部150に向かう方向に動くよう作動させ、ケーシング端部152に到達するか、またはボルト190の終端に接すると停止させうる。ピストンアセンブリ160が動く際、ポペット162のダイアフラム部166が回転してグランド180の環状アーム184に接する。加えて、ピストンアセンブリ160の動きが、流体チャンバ130内の圧力を低下させ、逆止め弁116を開き、流体を流体チャンバ130内に流れ込ませる。適切な量の流体が流体チャンバ130に充填されると、作動ガスは作動用の容積144から取り除かれうる。ピストンアセンブリ160は、付勢物196によって動かされてケーシング端部152と逆方向に動く。流体チャンバ130内の流体が逆止め弁116および118に押し流される。圧力の変化により入口逆止め弁116が閉じて出口逆止め弁118が開き、流体を出口ポート114から流出させる。
【0022】
ピストンアセンブリ160が動く速度は、作動用の容積144に供給される作動ガス(例えば、空気、N)の速度に基づいて操作または制御されうる。図4に示されるように、ピストンハウジング402は、作動圧力ポート403を含みうる。ニードルバルブなどのピストン速度制御部404が、例えば管継手または細管を介在することなくピストンハウジング402に直接連結されうる。ピストン速度制御部404は、制御部404を作動ガス源にしっかりと固定する連結部分410を含む。加えて、制御部404は、作動ガス源から作動用の容積に伝送される作動ガスの量または速度を制御するための、調節可能な要素406を含みうる。例えば、制御部404は、回転すると、制御部404を通過しうる作動ガスの速度、つまり、ピストン170が動く速度を変化させる、ハンドルを含むニードルバルブとすることができる。
【0023】
特定の例において、上記の設計で分注ポンプの寿命が延長される。材料は、ポンプが0℃と50℃の間、例えば、0℃と40℃の間の周囲温度で使用されうるように分注ポンプを形成するよう選択されうる。さらに、ポンプは、5℃から82℃の範囲、例えば、5℃から65℃の範囲、またはさらには5℃から40℃の範囲の温度を有する媒体を扱うことができる。ポンプの作動は少なくとも60psigの作動ガスを使用して実施され、ポンプは80psigという最大設定値を有しうる。特定の例においては、2psig以下、1psig以下、またはさらには0.5psig以下等の低い開圧力を有する逆止め弁を選択することができる。さらに、逆止め弁は、5psig以下、4psig以下、またはさらには3psig以下等の圧力で着座しうる。
【実施例】
【0024】
上述のように構成される例示的なポンプが、3秒のオンと3秒のオフが連続的に継続するサイクル時間を使用して試験される。作動空気圧は70psig、周囲温度は22℃である。汲み上げられる媒体は常温水であり、それは12インチから吸い上げられ、同じフラスコ内に分注される。チャンバは10ccの水を70psigで分注するように設定される。
【0025】
ポンプは、少なくとも500,000サイクルを故障なく動作し、試験を通過した。そのように、ポンプは予期せぬ耐久性と性能を示した。
【0026】
第1の実施形態において、ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、入口ポートに直接連結され、流体を入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、出口ポートに直接連結され、流体を出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定するピストンハウジングと、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリと、ピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるグランドと、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットと、を含む。ピストンチャンバの作動容積は、ピストンのフランジとグランドの間に画定される。ピストンアセンブリはピストンを含み、ポペットはポンプ本体に近接してピストンに連結される。ピストンは、ポペットと逆側のピストンの端部にフランジを含む。ポペットヘッドはピストンに連結される。ポペットフランジは、グランドとポンプ本体の間に軸方向に配置される。ダイアフラムはピストンの動きに応答してグランドの環状アームに回転係合する。
【0027】
第1の実施形態の例において、ポンプは、流体チャンバの端部に配置される座部をさらに含む。入口および出口ポートは、座部内の開口部を通じて流体チャンバと流体連通している。流体チャンバは、ポンプ本体の第1および第2の内壁により範囲を定められうる。第1の内壁は、軸方向において、第2の内壁よりも座部に近接して配置され、第2の内壁は、第1の内壁よりも、ポンプの中心線から遠い半径方向距離を有しうる。グランドは、ピストンハウジングとポンプ本体の間に配置されるヘッドを含むことができ、かつポンプ本体の第2の内壁に沿って延在する環状アームを含むことができる。ポペットフランジは、グランドの環状アームとポンプ本体の間に配置されうる。
【0028】
第1の実施形態のさらなる例において、ポペットのフランジは、第2の内壁と整列する、ポンプ本体の環状溝内に配置される舌部を含む。
【0029】
第1の実施形態の別の例において、ポンプは、ポンプ本体の逆側のピストンハウジングの端部においてピストンハウジングに連結されるケーシング端部をさらに含む。ケーシング端部はねじ状の孔を含む。ポンプは、ケーシング端部のねじ状の孔を通って延在するボルトを含む容量制御部をさらに含む。ボルトの終端がピストンに接し、ピストンのストローク長さを制限しうる。
【0030】
第1の実施形態のさらなる例において、ポンプは、ピストンハウジングを通して作動容積と流体連通しているピストン速度制御部をさらに含む。ピストン速度制御部は、作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能である。ピストン速度制御部は、ピストンハウジングのアクセスポートに直接連結されたニードルバルブを含みうる。
【0031】
第2の実施形態において、ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、入口ポートに連結され、流体を入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、出口ポートに連結され、流体を出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結されるピストンハウジングと、を含む。ピストンハウジングはピストンチャンバを画定する。ポンプは、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリをさらに含む。ピストンアセンブリは、ピストンと、ポンプ本体に近接してピストンに連結されるポペットと、を含む。ピストンは、ポペットと逆側のピストンの端部にフランジを含む。ポンプは、少なくとも部分的にピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるグランドをさらに含む。ピストンチャンバの作動容積は、ピストンのフランジとグランドの間に画定される。ポンプは、また、ピストンハウジングを通して作動容積と流体連通しているピストン速度制御部を含む。ピストン速度制御部は、作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能である。加えて、ポンプは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットを含む。ポペットヘッドはピストンに連結される。ポペットフランジは、グランドとポンプ本体の間に軸方向に配置される。ダイアフラムは、ピストンの動きに応答してグランドに回転係合することとなる。
【0032】
第2の実施形態の一例において、ピストン速度制御部は、ピストンハウジングのアクセスポートに直接連結されたニードルバルブを含む。
【0033】
第2の実施形態の別の例において、グランドは、ポンプ本体の内壁に沿って延在する環状アームを含む。ポペットのフランジは、グランドの環状アームとポンプ本体の間に配置される。ダイアフラムは、グランドの環状アームに回転係合することとなる。
【0034】
第3の実施形態において、ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体を含む。座部が流体チャンバの端部に配置される。入口および出口ポートは、座部内の開口部を通じて流体チャンバと流体連通している。座部は、開口部を越えて半径方向に延在する直径を有する。ポンプは、入口ポートに連結され、流体を入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、出口ポートに連結され、流体を出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定するピストンハウジングと、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリと、をさらに含む。ピストンアセンブリは、ピストンと、ポンプ本体に近接してピストンに連結されるポペットと、を含む。ピストンは、ポペットと逆側のピストンの端部にフランジを含む。ポンプは、ピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるグランドをさらに含む。ピストンチャンバの作動容積は、ピストンのフランジとグランドの間に画定される。ポンプは、また、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットを含む。ポペットヘッドはピストンに連結され、空の配置において座部に接することとなる。ダイアフラムは、ピストンの動きに応答してグランドに回転係合することとなる。
【0035】
第3の実施形態の一例において、ポペットヘッドは座部と同一領域を占める。第3の実施形態の別の例において、グランドは、ポンプ本体の内壁に沿って延在する環状アームを含む。ポペットのフランジは、グランドの環状アームとポンプ本体の間に配置される。ダイアフラムは、グランドの環状アームに回転係合することとなる。
【0036】
第4の実施形態において、ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体を含む。流体チャンバは、ポンプ本体の第1および第2の内壁により範囲を定められる。座部が流体チャンバの端部に配置される。入口および出口ポートは、座部内の開口部を通じて流体チャンバと流体連通している。第1の内壁は、軸方向において、第2の内壁よりも座部に近接して配置され、第2の内壁は、第1の内壁よりも、ポンプの中心線から遠い半径方向距離を有する。ポンプは、入口ポートに直接連結され、流体を入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、出口ポートに直接連結され、流体を出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結されるピストンハウジングと、をさらに含む。ピストンハウジングはピストンチャンバを画定する。ポンプは、また、ポンプ本体の逆側のピストンハウジングの端部においてピストンハウジングに連結されるケーシング端部を含む。ケーシング端部はねじ状の孔を含む。ポンプは、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリをさらに含む。ピストンアセンブリは、ピストンと、ポンプ本体に近接してピストンに連結されるポペットと、を含む。ピストンは、ポペットと逆側のピストンの端部にフランジを含む。ポンプは、ピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるヘッドを含み、ポンプ本体の第2の内壁に沿って延在する環状アームを含むグランドを含む。ピストンチャンバの作動容積は、ピストンのフランジとグランドのヘッドの間に画定される。ポンプは、また、ケーシング端部のねじ状の孔を通って延在するボルトを含む容量制御部を含む。ボルトの終端がピストンに接し、ピストンのストローク長さを制限することとなる。ポンプは、ピストンハウジングを通して作動容積と流体連通しているピストン速度制御部をさらに含む。ピストン速度制御部は、作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能である。ポンプは、また、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットを含む。ポペットヘッドはピストンに連結される。ポペットフランジは、グランドの環状アームとポンプ本体の間に軸方向に配置される。ダイアフラムは、ピストンの動きに応答してグランドの環状アームに回転係合することとなる。
【0037】
第5の実施形態において、流体を分注する方法は、ポンプの流体チャンバ内に流体を引き込むステップを含む。ポンプは、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、入口ポートに直接連結され、流体を入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、出口ポートに直接連結され、流体を出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、ポンプ本体に連結されるピストンハウジングと、を含む。ピストンハウジングはピストンチャンバを画定する。ポンプは、少なくとも部分的にピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリをさらに含む。ピストンアセンブリは、ピストンと、ポンプ本体に近接してピストンに連結されるポペットと、を含む。ピストンは、ポペットと逆側のピストンの端部にフランジを含む。ポンプは、ピストンハウジングの一部とポンプ本体の間に配置されるグランドをさらに含む。ピストンチャンバの作動容積は、ピストンのフランジとグランドの間に画定される。ポンプは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有するポペットを含む。ポペットヘッドはピストンに連結される。ポペットフランジは、グランドとポンプ本体の間に軸方向に配置される。ダイアフラムは、ピストンの動きに応答してグランドの環状アームに回転係合することとなる。方法は、引き込むステップに続いて、流体チャンバから出口ポートを通じて流体を排出するステップをさらに含む。
【0038】
第5の実施形態の一例において、引き込むステップには、作動容積にガスを添加するステップを含む。第5の実施形態の別の例において、排出するステップには、作動容積からガスを放出するステップを含む。第5の実施形態のさらなる例において、引き込むステップの間、入口逆止め弁は開位置にあり、出口逆止め弁は閉位置にある。排出ステップの間、入口逆止め弁は閉位置にあり、出口逆止め弁は開位置にある。
【0039】
上の概要または例に記載された動作の全てを必要とするわけではなく、特定の動作の一部を必要とせず、記載されたものに加えて1つまたは複数のさらなる動作が実施されてもよいことに留意されたい。またさらに、動作が記載された順序は、必ずしもそれらが実施される順序というではない。
【0040】
前述の仕様において、概念は特定の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に述べられる本発明の範囲から逸脱することなく種々の改良および変形がなされうることを理解する。したがって、明細書および図面は限定的な意味ではなく例証的な意味のものであるとみなされ、そのような全ての改良は本発明の範囲内に含まれるものと意図される。
【0041】
本明細書中において使用される、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語またはそれらの他のいかなる変形も、非排他的な包含を含むことを意図するものである。例えば、列挙された特徴を含むプロセス、方法、物品または装置は、必ずしもこれらの特徴のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品または装置に本来備わっていない他の特徴も含みうる。さらに、そうでないことが明示されていない限り、「または(or)」は、包含的論理和を意味するものであって、排他的論理和を意味するものではない。例えば、AまたはBという条件は、以下のいずれか1つによって満たされる。Aが真(または存在する)かつBが偽(または存在しない)、Aが偽(または存在しない)かつBが真(または存在する)、AとB両方が真(または存在する)。
【0042】
同様に、「1つの(a)」または「1つの(an)」の使用は、本明細書中に記載される要素および構成要素を記載するために用いられる。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与える目的で行われる。この記載は、それ以外を意味することが明白でない限りは、1つまたは少なくとも1つを含み、また、単数形は複数形も含むと解釈されるべきである。
【0043】
特定の実施形態に関する利益、他の利点および課題の解決策が上方に記載された。しかしながら、利益、利点、課題の解決策、および何らかの利益、利点または解決策を生じさせる、またはより顕著なものにするあらゆる特徴(複数)は、特許請求の範囲のいずれかまたは全てにおいて重要な、必要な、または必須の特徴とみなされないものとする。
【0044】
本明細書を読むと、明確化のため別々の実施形態という形態で本明細書中に記載される特定の特徴は、同様に、1つの単一の実施形態と組み合わせて提供してもよいことを当業者は理解するであろう。反対に、簡略化のために単一の実施形態という形態で記載された種々の特徴は、同様に、別々にまたはいかなる部分的な組み合わせにおいて提供されてもよい。さらに、範囲で示した値の参照値はその範囲内のあらゆる値を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体チャンバと、前記流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、
前記入口ポートに直接連結され、流体を前記入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、
前記出口ポートに直接連結され、流体を前記出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、
前記ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定する、ピストンハウジングと、
少なくとも部分的に前記ピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に前記流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリであって、ピストンと、前記ポンプ本体に近接して前記ピストンに連結されるポペットと、を含み、前記ピストンは、前記ポペットと逆側の前記ピストンの端部にフランジを含む、ピストンアセンブリと、
前記ピストンハウジングの一部と前記ポンプ本体の間に配置されるグランドであって、前記ピストンチャンバの作動容積は前記ピストンの前記フランジと前記グランドの間に画定される、グランドと、を含み、
前記ポペットは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有し、前記ポペットヘッドは前記ピストンに連結され、前記ポペットフランジは、前記グランドと前記ポンプ本体の間に軸方向に配置され、前記ダイアフラムは、前記ピストンの動きに応答して前記グランドの環状アームに回転係合することとなる、
ポンプ。
【請求項2】
前記流体チャンバの端部に配置される座部をさらに含み、前記入口および出口ポートは、前記座部内の開口部を通じて前記流体チャンバと流体連通している、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記流体チャンバは、前記ポンプ本体の第1および第2の内壁により範囲を定められ、前記第1の内壁は、軸方向において、前記第2の内壁よりも前記座部に近接して配置され、前記第2の内壁は、前記第1の内壁よりも、前記ポンプの中心線から遠い半径方向距離を有する、請求項2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記グランドは、前記ピストンハウジングと前記ポンプ本体の間に配置され、前記ポンプ本体の前記第2の内壁に沿って延在する環状アームを含むヘッドを含む、請求項3に記載のポンプ。
【請求項5】
前記ポペットフランジは、前記グランドの前記環状アームと前記ポンプ本体の間に配置される、請求項4に記載のポンプ。
【請求項6】
前記ポペットの前記フランジは、前記第2の内壁と整列する、前記ポンプ本体の環状溝内に配置される舌部を含む、請求項5に記載のポンプ。
【請求項7】
前記ポンプ本体と逆側の前記ピストンハウジングの端部において前記ピストンハウジングに連結されるケーシング端部であって、ねじ状の孔を含む、ケーシング端部と、
前記ケーシング端部の前記ねじ状の孔を通って延在するボルトを含む容量制御部であって、前記ボルトの終端が前記ピストンに接し、前記ピストンのストローク長さを制限することとなる、容量制御部と、をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項8】
前記ピストンハウジングを通じて前記作動容積と流体連通しているピストン速度制御部をさらに含み、前記ピストン速度制御部は、前記作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能な、請求項1〜6のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項9】
前記ピストン速度制御部は、前記ピストンハウジングのアクセスポートに直接連結されるニードルバルブを含む、請求項8に記載のポンプ。
【請求項10】
流体チャンバと、前記流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、
前記入口ポートに連結され、流体を前記入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、
前記出口ポートに連結され、流体を前記出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、
前記ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、前記ピストンハウジングはピストンチャンバを画定する、ピストンハウジングと、
少なくとも部分的に前記ピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に前記流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリであって、前記ピストンアセンブリは、ピストンと、前記ポンプ本体に近接して前記ピストンに連結されるポペットと、を含み、前記ピストンは、前記ポペットと逆側の前記ピストンの端部にフランジを含む、ピストンアセンブリと、
少なくとも部分的に前記ピストンハウジングの一部と前記ポンプ本体の間に配置され、ピストンチャンバの作動容積が前記ピストンの前記フランジと前記グランドの間に画定される、グランドと、
前記ピストンハウジングを通じて前記作動容積と流体連通しているピストン速度制御部であって、前記作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能な、ピストン速度制御部と、を含み、
前記ポペットは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有し、前記ポペットヘッドは前記ピストンに連結され、前記ポペットフランジは前記グランドと前記ポンプ本体の間に軸方向に配置され、前記ダイアフラムは前記ピストンの動きに応答して前記グランドに回転係合することとなる、
ポンプ。
【請求項11】
前記ピストン速度制御部は、前記ピストンハウジングのアクセスポートに直接連結されるニードルバルブを含む、請求項10に記載のポンプ。
【請求項12】
前記グランドは、前記ポンプ本体の内壁に沿って延在する環状アームを含み、前記ポペットの前記フランジは、前記グランドの前記環状アームと前記ポンプ本体の間に配置され、前記ダイアフラムは前記グランドの前記環状アームに回転係合することとなる、請求項10または請求項11に記載のポンプ。
【請求項13】
流体チャンバと、前記流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体であって、座部が前記流体チャンバの端部に配置され、前記入口および出口ポートは前記座部内の開口部を通じて前記流体チャンバと流体連通しており、前記座部は、前記開口部を越えて半径方向に延在する直径を有する、ポンプ本体と、
前記入口ポートに連結され、流体を前記入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、
前記出口ポートに連結され、流体を前記出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、
前記ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定する、ピストンハウジングと、
少なくとも部分的に前記ピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に前記流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリであって、ピストンと、前記ポンプ本体に近接して前記ピストンに連結されるポペットと、を含み、前記ピストンは、前記ポペットと逆側の前記ピストンの端部にフランジを含む、ピストンアセンブリと、
前記ピストンハウジングの一部と前記ポンプ本体の間に配置されるグランドであって、前記ピストンチャンバの作動容積が前記ピストンの前記フランジと前記グランドの間に画定される、グランドと、を含み、
前記ポペットは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有し、前記ポペットヘッドは前記ピストンに連結され、空の配置において前記座部に接することとなり、前記ダイアフラムは、前記ピストンの動きに応答して前記グランドに回転係合することとなる、
ポンプ。
【請求項14】
前記ポペットヘッドは前記座部と同一領域を占める、請求項13に記載のポンプ。
【請求項15】
前記グランドは、前記ポンプ本体の内壁に沿って延在する環状アームを含み、前記ポペットの前記フランジは、前記グランドの前記環状アームと前記ポンプ本体の間に配置され、前記ダイアフラムは前記グランドの前記環状アームに回転係合することとなる、請求項13または請求項14に記載のポンプ。
【請求項16】
流体チャンバと、前記流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体であって、前記流体チャンバは、前記ポンプ本体の第1および第2の内壁により範囲を定められ、座部が前記流体チャンバの端部に配置され、前記入口および出口ポートは、前記座部内の開口部を通じて前記流体チャンバと流体連通しており、前記第1の内壁は、軸方向において、前記第2の内壁よりも前記座部に近接して配置され、前記第2の内壁は、前記第1の内壁よりも、前記ポンプの中心線から遠い半径方向距離を有する、ポンプ本体と、
前記入口ポートに直接連結され、流体を前記入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、
前記出口ポートに直接連結され、流体を前記出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、
前記ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定する、ピストンハウジングと、
前記ポンプ本体と逆側の前記ピストンハウジングの端部において前記ピストンハウジングに連結されるケーシング端部であって、ねじ状の孔を含む、ケーシング端部と、
少なくとも部分的に前記ピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に前記流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリであって、ピストンと、前記ポンプ本体に近接して前記ピストンに連結されるポペットと、を含み、前記ピストンは、前記ポペットと逆側の前記ピストンの端部にフランジを含む、ピストンアセンブリと、
前記ピストンハウジングの一部と前記ポンプ本体の間に配置され、前記ポンプ本体の前記第2の内壁に沿って延在する環状アームを含むヘッドを含むグランドであって、前記ピストンチャンバの作動容積は、前記ピストンの前記フランジと前記グランドの前記ヘッドの間に画定される、グランドと、
前記ケーシング端部の前記ねじ状の孔を通って延在するボルトを含む容量制御部であって、前記ボルトの終端が前記ピストンに接し、前記ピストンのストローク長さを制限することとなる、容量制御部と、
前記ピストンハウジングを通じて前記作動容積と流体連通しているピストン速度制御部であって、前記作動容積に入る作動ガスの速度を制御するよう調節可能な、ピストン速度制御部と、を含み、
前記ポペットは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有し、前記ポペットヘッドは前記ピストンに連結され、前記ポペットフランジは、前記グランドの前記環状アームと前記ポンプ本体の間に軸方向に配置され、前記ダイアフラムは、前記ピストンの動きに応答して前記グランドの前記環状アームに回転係合することとなる、
ポンプ。
【請求項17】
流体を分注する方法であって、
ポンプの流体チャンバ内に流体を引き込むステップであって、
前記ポンプは、
前記流体チャンバと、前記流体チャンバと流体連通している入口および出口ポートと、を画定するポンプ本体と、
前記入口ポートに直接連結され、流体を前記入口ポートに流入させる入口逆止め弁と、
前記出口ポートに直接連結され、流体を前記出口ポートから流出させる出口逆止め弁と、
前記ポンプ本体に連結されるピストンハウジングであって、ピストンチャンバを画定する、ピストンハウジングと、
少なくとも部分的に前記ピストンチャンバ内に、および少なくとも部分的に前記流体チャンバ内に配置されるピストンアセンブリであって、ピストンと、前記ポンプ本体に近接して前記ピストンに連結されるポペットと、を含み、前記ピストンは、前記ポペットと逆側の前記ピストンの端部にフランジを含む、ピストンアセンブリと、
前記ピストンハウジングの一部と前記ポンプ本体の間に配置されるグランドであって、前記ピストンチャンバの作動容積が前記ピストンの前記フランジと前記グランドの間に画定される、グランドと、を含み、
前記ポペットは、ポペットフランジに連結されるダイアフラムに軸方向に連結されるポペットヘッドを有し、前記ポペットヘッドは前記ピストンに連結され、前記ポペットフランジは、前記グランドと前記ポンプ本体の間に軸方向に配置され、前記ダイアフラムは、前記ピストンの動きに応答して前記グランドの前記環状アームに回転係合することとなる、
ポンプの流体チャンバ内に流体を引き込むステップと、
引き込むステップに続いて、前記流体チャンバから前記出口ポートを通じて前記流体を排出するステップと、を含む、流体を分注する方法。
【請求項18】
引き込むステップは、前記作動容積にガスを添加するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
排出するステップは、前記作動容積からガスを放出するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
引き込むステップの間、前記入口逆止め弁は開位置にあり、前記出口逆止め弁は閉位置にあり、排出するステップの間、前記入口逆止め弁は閉位置にあり、前記出口逆止め弁は開位置にある、請求項17〜19のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−533029(P2012−533029A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520708(P2012−520708)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/041752
【国際公開番号】WO2011/008715
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(500149223)サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション (64)
【Fターム(参考)】