説明

分配チューブ

【課題】 包装された液体に成分を添加するために使用される道具の提供。
【解決手段】 チューブの内側に選ばれた材料(32)を含有する分配チューブ(20)。チューブは、使用時まで外の水を通さない袋(40)中に包装され、そして密封されている。使用の時点で、外袋が取り去られ、そしてチューブが溶液容器を突き通す時に、溶液がチューブを通して流れながら、選ばれた材料が溶液に添加される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、包装された液体、例えば飲料に成分を添加するために使用される道具(device)に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の記述
製薬および食品工業において、健康増進細菌(例えば、乳酸菌もしくはビフィズス菌のようなプロビオティック(probiotic)バクテリア)は、人間が正常な腸機能を維持するようにさせることが知られている。しかしながら、これらの細菌を含有する混合製品の許容しうる貯蔵期間を維持することは、難しく、そして比較的費用がかかることである。問題は、そのような飲料もしくは腸内溶液が、熱殺菌を経るか、または前殺菌された容器に無菌的に充填され、その結果、製造工程中に添加されたすべての生菌を殺菌または除去することであった。細菌が、製造/充填工程中および殺菌後に溶液中に直接添加される場合、細菌は、水の存在によって再活性化されると考えられ、したがって増殖し、最後には製造後数週もしくは数カ月以内に死滅するであろう。また、細菌の代謝物は、溶液の味や栄養価を変化させるかもしれない。
【0003】
溶液と摂取前の細菌の間の相互作用を避けるために、特殊な送達システムが、例えばTetrabrikもしくはペットボトルように、溶液容器に組み込まれてきた。これらの送達システムは、多かれ少なかれ包装に組み込まれた一部であるので、生産者は、製造中もしくは製造後に、製品のあるものが送達システムをもち、そしてあるものがそれをもたないよう選択することはできない。
【0004】
これらの問題を解決する試みは、チューブ状道具、例えば液体の不浸透性材料によるチューブとして作成された抜き差し自在の包装注入ユニットの使用を含む。ユニット中に含有された成分が分配できるように、開けることができるストロー型ユニットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。多くの特許は、粒状材料が放出され、そして水もしくはその他の溶媒と接触して溶解されるように、両端において閉じられ、側面に沿ってミシン目をもつチューブ状道具を提供する(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。ストロー道具によって材料を液体に添加する他の手段は、ストローが液体中に入れられた場合に溶解する芳香コーティングによりストローの一端の外側をコーティングするか、あるいは可溶性物質から作られたスプーン形状のストロー末端を作成することを含む。他のストロー型の新規性のある発明は、内側もしくは外側の装飾的特徴および物質をもつストローを提供する。
【特許文献1】米国特許第3102465号
【特許文献2】米国特許第4860929号
【特許文献3】米国特許第4986451号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、室温において長期間細菌を保護し、そしてこの長期間後に患者もしくは使用者にとって即時使用システムをもつ簡単な低コストで消費者に親しまれるシステムを提供することである。
【0006】
さらなる目的は、プロビオティック微生物のような成分の飲料への添加を可能にさせ、次いで消費者が飲料を吸うために使用できる道具を提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、乳製品もしくは清涼飲料のような飲料か、または無菌もしくは滅菌処理、例えば無菌濾過、照射もしくは熱殺菌を経過した腸内溶液に、プロビオティック細菌もしくは他の添加物を添加する方法を提供することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、容器が開けられ、使用に供されるまで水および湿気を通さない容器をもつ、飲料に成分を添加するための道具を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、健康増進細菌の長期保存の方法を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、他の湿気に敏感なまたは酸素に敏感な成分、例えばある種のアミノ酸、ペプチド、ヌクレオチド、ビタミン、ホルモンおよびタンパク質のための新規な送達システムを提供することである。
【0011】
他の目的および利点は、次に示す開示および添付する請求項からより完全に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の概要
ここに、本発明は、チューブの内側に、選ばれた材料、例えば細菌細胞もしくは他の添加物を含有する分配(dispensing)チューブである。チューブは、使用時まで外の水を通さない袋中に包装され、密封されている。使用時には、外袋が取り去られ、そしてチューブ状道具が飲料もしくは腸内溶液のような溶液容器を突き通す時に、溶液がチューブを通して流れながら、選ばれた材料が、所望量において溶液に添加される。
【0013】
本発明の目的および特徴は、次に示す開示および添付する請求項からより完全に明らかになるであろう。
【0014】
発明の詳細な記述およびその好適な実施態様
本発明は、飲料用ストローに類似する構造をもつ分配チューブである。分配チューブは、液体に対して不浸透性であり、そして吸い込むことによって正常に道具を通して溶液を送達する目的のために両端において開口している。好適な実施態様では、典型的にはプロビオティック微生物、例えば乳酸菌もしくはビフィズス菌の懸濁物のような選ばれた材料が、下記のように分配チューブに付加される。本発明の好適な実施態様では、本発明のチューブの製造中に、第2のチューブが分配チューブ中に選ばれた材料を送達する。次いで、チューブは、当該技術分野において既知である包装機械を使用して耐水性の外袋中に入れられる。本発明の製造において使用される材料、特に分配チューブおよび外袋は、室温で12カ月までの保存期間、汚染および湿気から細菌もしくは他の選ばれた材料を保護できなければならない。また、チューブ材料は、細菌または他の選ばれた材料が使用されても、使用される懸濁媒質に耐えることが必要である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図面を参照すれば、ここで本発明は、内側のチューブ壁24によって囲まれた開いた穴22をもつ液体不浸透性チューブ20を含んでなる、液体中に選ばれた材料を分配するための分配チューブである。穴22は、図1−3において示されるようにチューブの両上端26および下端28において開いている;言い換えれば、チューブはいずれの端においても閉ざされない。好ましくは、チューブ20は、箱型の個々の飲料カートンとともに使用されるストローのような飲料用ストローにより知られているサイズおよび構造をもち、そして好ましくは、合成ポリマー材料、例えばポリエチレンもしくはポリプロピレンか、またはワックス材の内部コーティングをもつ紙から形成される。好適な寸法は、幅0.2−20mmおよび長さ50−500mmの範囲である。チューブは市販の飲料用ストローであってもよい。
【0016】
かくして、チューブ20が、穿刺可能な開け口をもつ標準のドリンクボックスとともに使用される場合は、チューブの下端28は、好ましくは、図1−3および7に示されるように尖った端である。本発明において使用されてもよい他の分配チューブは、当該技術分野において既知である蛇腹44をもつチューブを含む(図2)。日本においてしばしば使用されるストローは、飲料用ストローが中に抜き差し自在である外側チューブをもつので、また、ここでの本発明は、図3において示されるような外側チューブ42をもつ実施態様を含む。
【0017】
チューブ20が懸濁物を保持し、そしてチューブ20から懸濁物が不本意に漏れるのを防ぐ性能をもつことが重要である。本発明には必要ではないけれども、本発明の好適な実施態様では、チューブの内壁は、より高い表面張力が生じるようにコーティングされるか、または他には表面が改変される。かくして、好適な実施態様では、本発明は、さらに、内側のチューブ壁24に付着する、開いた穴22内の選ばれた材料32の懸濁物を保持するためのコーティング材料30を含む。このコーティング材料30は、人間およびチューブに添加される細菌に対して無毒であり、そして内側のチューブ壁24に付着するすべてのコーティング物質、例えばコーン油もしくはワックスのような食用油を含む。コーティング材料は、多くの方法、例えば、物質をコーティングされた延伸する棒または他の道具の挿入によるか、あるいはチューブ20の内側に噴霧することによって適用されてもよい。
【0018】
細菌もしくは添加物は、コーティング物質と一緒か、またはチューブ20の内側のコーティング後、チューブ内側に全般に平均に噴霧されたチューブ内側の選ばれた位置に(例えば、約10μlの小滴)別々に、適用されてもよい。チューブ20の内側の添加物の分布のパターンおよび範囲は、添加物の性質および意図される用途によって決定されてもよい。かくして、容易に溶解しうる添加物では、平均的分布がより危険性が低い。添加物が迅速に溶解し、そしてチューブ20の末端に存在する場合は、添加物が容器内の溶液中に迅速に分散するように、末端近くに添加物を配置することが望ましい。末端に添加物を配置するその他の理由は、添加物が不快な味をもつ場合であり、そしてそれが消費される前に添加物を最大限希釈することが望ましい。あるいはまた、添加物が好ましい味をもつ場合は、それは、飲料の良い味を増加させるべく上端に配置されてもよい。酸素に敏感な添加物の曝露を最小にするために、添加物は、チューブ20の内側に平均に分散された材料よりも少ない表面積をもつであろう小滴の形状で内側のチューブ中に配置されてもよい。
【0019】
好ましくは、分配チューブ20から分配される選ばれた材料32は、1種以上のプロビオティック微生物、例えば種々のラクトバチルス(Lactobacillus)もしくはビフィドバクテリア(Bifidobacteria)菌株の凍結乾燥細胞を含む。チューブ20に付加される添加物の種類に応じて、添加物を含有する懸濁物は、貯蔵安定性およびチューブ20における適当な保持とそれからの放出を最適化させるように特別に処理されることを必要とする場合もある。細菌のためには、細菌を含有する懸濁物は、有意な量の水を含有してはならず、そして酸化に対してかなり耐性でなければならない。懸濁物は、典型的な使用温度(例えば0℃−40℃)において、消費されつつある流体中に、添加物、例えば細菌を溶解または放出または運ぶ必要がある。かくして、細菌添加物のような多くの添加物では、好ましくは、乾燥添加物は、安定性と溶液における平均的分散を確保するために微細粉末に造粒される。
【0020】
道具に含有される細菌懸濁物もしくは他の添加物は、好ましくは、表面張力/付着がチューブ中の懸濁物を引き留めるような十分に濃厚な剤形において調製される。懸濁物の濃度は、1ml当たりの細菌の容積と数の良好な比率を与えるように最適化される。好ましくは、細菌の濃度は懸濁物中1%未満ではない。細胞は、好ましくは、蒸気および酸素の存在を低下させるために窒素保護流下で懸濁する液体中に直接混合される。細菌の細胞は裸眼には視ることはできないけれども、選ばれた材料32は、それらの位置を示すために図において小さい点もしくは小さい円として描かれている(例えば、それぞれ図1−4および図5において)。
【0021】
本発明の道具を使用して液体に添加されてもよい他の選ばれた材料は、ビタミン、着色剤、無機質、微量元素、同種療法製剤、薬物、酵素および類似のものを含む。
【0022】
選ばれた材料32、例えば細菌細胞は、好ましくは、図6A−6Cにおいて示されるように、液体不浸透性チューブの内径よりも小さい外径をもち、そして好ましくは閉ざされた端36をもつ第2のチューブ34を提供することによってチューブ20に付加される。閉じた端36は、図6Aに示されるように選ばれた材料32により外面上コーティングされるが、これは、表面張力によって、そして/または当該技術分野において既知である粘着材料の使用によって付着している。次いで、コーティングされた閉じた端36が、コーティング材料30により部分的または全体に処理された液体不浸透性チューブ20の下端28において穴22中に挿入される(図6B)。閉じた端36は、コーティング材料に対して回転されるように動かされ、それによって選ばれた材料をはずし、これが、次に内壁上のコーティングに付着する(図6C)。
【0023】
チューブ20は、好ましくは、図7に示されるようにチューブ20を封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋40中に包装される。外袋は、実質的に水蒸気に対して不浸透性でなければならず、そして不本意な穿刺を防ぐために十分な柔軟性と強さをもつことが必要であり、そして好ましくは、柔軟なポリマー材料またはポリマーフィルム上にコーティングされたアルミニウムホイルから作られる。すべての場合に、袋構造物は、密封された場合、水および湿気がチューブ道具に入るのを防ぐような方式で作成される。また、材料は、使用時に容易に引き裂いて開けられるようにすべきである。袋40は、好ましくは、低い水浸透率をもつ当該技術分野において既知であるような、アルミニウムでコーティングされたポリオレフィン系材料または合成ポリマーから作成される。外袋のための好適な材料は、外層としてアルミニウム層をもつ、これらのポリマー類の両ホモポリマーおよびコポリマーを含むポリエチレンもしくはポリプロピレンである。透明な袋40が所望される場合は、ポリエチレン/ポリプロピレン構造物は、エチルビニルアルコールもしくは塩化ポリビニリデンのポリマーを含有する外層をもってもよい。あるいはまた、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンが、酸素の防御を必要としなければアルミニウムなしで使用されてもよい。当業者は、他の適当な包装材料に置き換えることができる。
【0024】
不浸透性チューブ20を使用するためには、それが袋40から取り出され、そして標準のストローで行うように、容器の開口部を通してそれを落とすか、またはジュースカートンで行うように、容器上の穿刺可能な口を刺すことによって選ばれた液体容器中に挿入される。細菌が添加されるジュースボックスのような容器の口(図示なし)は、無菌充填または加熱殺菌された溶液に細菌を添加することが可能である、当該技術分野において既知である例えば穿刺可能なアルミニウムによって保護されてもよい。例えば腸内製品、乳製品、清涼飲料または他のある種の溶液もしくは混合液の容器にストローを差し込む時点で、細菌が溶液中に組み入れられ、製品における細菌の所望用量が得られる。チューブの下端28が液中に浸されると、選ばれた材料32が内側のチューブ壁24から取り除かれ、そして下端から上端まで穴を通して、液体を口中に吸い出すことによって液体と混合される。
【0025】
チューブ20を含有する袋40は、飲料または他の流体容器とは別に売られてもよく、あるいは例えば、飲料容器ストローのための当該技術分野において既知である粘着剤によって容器に接着されてもよい。かくして、選ばれた材料を含有し、そして袋40中のチューブ20は、選ばれた材料の添加が適当である溶液を含有する各種の包装上に容易に接着することができる。
【0026】
本発明は、特定の実施態様を参照して記述されたが、種々の改変、修飾および実施態様が可能であり、したがって、すべてのそのような改変、修飾および実施態様が本発明の精神および範囲内に入るとみなされるべきであると理解される。
【0027】
以下に、本発明の主な特徴および態様を列挙する。
【0028】
1.(a)内側のチューブ壁によって囲まれている開いた穴をもち、そしてチューブの開いた上端からチューブの開いた下端まで伸びている液体不浸透性分配チューブ;および
(b)内側のチューブ壁に付着する、開いた穴内の選ばれた材料の懸濁物を保持するコーティング材料:
を含んでなり、
選ばれた材料が、チューブの下端を液体中に置き、そして穴を通して液体を吸い出すことによって、内側のチューブ壁から取り除かれ、そして液体と混合することができる、選ばれた材料を液体中に分配するための道具。
【0029】
2.選ばれた材料がプロビオティック微生物の細胞を含有する、1項の道具。
【0030】
3.プロビオティック微生物がラクトバチルスを含む、2項の道具。
【0031】
4.選ばれた材料が凍結乾燥された生細菌の懸濁物を含む、1項の道具。
【0032】
5.使用時点における生細菌の濃度が、道具が製造される場合の懸濁物の少なくとも1%において存在している、4項の道具。
【0033】
6.コーティング材料が、オイルおよびワックスからなる群から選ばれる、1項の道具。
【0034】
7. 懸濁物の粘度が、道具への懸濁物の最大付着を提供するよう改変される、1項の道具。
【0035】
8.チューブが蛇腹部分を含有する、1項の道具。
【0036】
9.チューブが外側のチューブ中に抜き差し自在である、1項の道具。
【0037】
10.チューブが合成ポリマー材料から作られる、1項の道具。
【0038】
11.チューブが、ワックス材の内部コーティングをもつ紙から作られる、1項の道具。
【0039】
12.チューブが、直径範囲0.2−20mmおよび長さ50−500mmをもつ、1項の道具。
【0040】
13.チューブが市販の飲料用ストローである、1項の道具。
【0041】
14.チューブの開いた穴が、より高い表面張力を得るよう改変された表面である、1項の道具。
【0042】
15.チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋をさらに含む、1項の道具。
【0043】
16.袋がアルミニウムでコーティングされたポリオレフィン系材料から作成される、14項の道具。
【0044】
17.袋が低い水浸透率をもつ合成ポリマーから作成される、14項の道具。
【0045】
18.材料の懸濁物が、内側のチューブ壁の全長に沿って分配される、1項の道具。
【0046】
19.材料の懸濁物が、主としてチューブの下端に配置される、1項の道具。
【0047】
20.(a)内側のチューブ壁によって囲まれている開いた穴をもち、そしてチューブの上端からチューブの下端まで伸びている液体不浸透性分配チューブを提供し;そして
(b)材料が内側のチューブ壁に付着するように、選ばれた材料の懸濁物をもつ開いた穴内の内側のチューブ壁の一部分をコーティングすること:
を含んでなり、
選ばれた材料が、チューブの下端を液体中に置き、そして穴を通して液体を吸い出すことによって、内側のチューブ壁から取り除かれ、そして液体と混合することができる、選ばれた材料を液体中に分配する道具の作成方法。
【0048】
21.内側のチューブ壁が、分配チューブの下端中に選ばれた材料のコーティングをもつ第2のチューブの挿入によって選ばれた材料によりコーティングされる、20項の方法。
【0049】
22.選ばれた材料がプロビオティック微生物の細胞を含有する、請求項20の方法。
【0050】
23.プロビオティック微生物がラクトバチルスを含む、22項の方法。
【0051】
24.選ばれた材料が凍結乾燥された生細菌の懸濁物を含む、20項の方法。
【0052】
25.使用時点における生細菌の濃度が、道具が製造される場合の懸濁物の少なくとも1%において存在している、24項の方法。
【0053】
26.コーティング材料が、オイルおよびワックスからなる群から選ばれる、20項の方法。
【0054】
27.液体不浸透性分配チューブを提供することが、蛇腹部分を含有するチューブを提供することを含む、20項の方法。
【0055】
28.液体不浸透性分配チューブを提供することが、外側のチューブ中に抜き差し自在であるチューブを提供することを含む、20項の方法。
【0056】
29.液体不浸透性分配チューブを提供することが、合成ポリマー材料から作られるチューブを提供することを含む、20項の方法。
【0057】
30.液体不浸透性分配チューブを提供することが、ワックス材の内部コーティングをもつ紙から作られるチューブを提供することを含む、20項の方法。
【0058】
31.液体不浸透性分配チューブを提供することが、直径範囲0.2−20mmおよび長さ50−500mmをもつチューブを提供することを含む、20項の方法。
【0059】
32.液体不浸透性分配チューブを提供することが、市販の飲料用ストローを提供することを含む、20項の方法。
【0060】
33.より高い表面張力を得るためのチューブの開いた穴の表面の改変をさらに含む、20項の方法。
【0061】
34.チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することをさらに含む、20項の方法。
【0062】
35.チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することが、アルミニウムでコーティングされたポリオレフィン系材料を提供することを含む、34項の方法。
【0063】
36.チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することが、低い水浸透率をもつ合成ポリマーから作成される袋を提供することを含む、34項の方法。
【0064】
37.内側のチューブ壁の一部分をコーティングすることが、内側のチューブ壁の全長に沿って材料の懸濁物を分配することを含む、20項の方法。
【0065】
38.内側のチューブ壁の一部分をコーティングすることが、チューブの下端に材料の懸濁物を分配することを含む、20項の方法。
【0066】
39.道具への懸濁物の最大付着を提供するよう懸濁物の粘度を改変することをさらに含む、20項の方法。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明のチューブの第1の実施態様の遠近画法概要である。
【図2】本発明のチューブの第2の実施態様の遠近画法概要である。
【図3】本発明のチューブの第3の実施態様の遠近画法概要である。
【図4】チューブ内側に付着した選ばれた材料をもつチューブの一部の横断面である。
【図5】チューブ内側に付着した選ばれた材料をもつチューブの一部の拡大図である。
【図6A】不浸透性チューブへの挿入前にコーティングされた第2のチューブを示す。
【図6B】不浸透性チューブ中に半ば挿入されたコーティングされた第2のチューブを示す。
【図6C】コーティングされた第2のチューブ末端の回転および不浸透性チューブ内側への選ばれた材料の取り外しを示す。
【図7】袋中に包装された本発明の道具の遠近画法概要である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)内側のチューブ壁によって囲まれている開いた穴をもち且つチューブの開いた上端からチューブの開いた下端まで伸びている液体不浸透性分配チューブ;
(b)オイルおよびワックスからなる群から選択され、且つ長期保存のためのプロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞の懸濁物を内側のチューブ壁に付着するように開いた穴内に保持する、内側のチューブ壁の一部にあるコーティング材料:および
(c)長期保存のための且つプロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞を湿気から保護するための、柔軟で本質的に水蒸気を通さないチューブを封入する袋
を含んでなり、
チューブの開いた下端を液体中に置き、そして穴を通して液体を吸い込むことによって、プロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞が、内側のチューブ壁から取り除かれ、そして液体と混合することができる、
プロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞を液体中に分配するための道具。
【請求項2】
プロビオティック微生物がラクトバチルスを含む、請求項1の道具。
【請求項3】
プロビオティック微生物の細胞が凍結乾燥された生細菌の懸濁物を含む、請求項1の道具。
【請求項4】
使用時点における生細菌の濃度が、道具が製造される場合の懸濁物の少なくとも1%において存在している、請求項3の道具。
【請求項5】
コーティング材料が、オイルおよびワックスからなる群から選ばれる、請求項1の道具。
【請求項6】
懸濁物の粘度が、道具への懸濁物の最大付着を提供するよう改変される、請求項1の道具。
【請求項7】
チューブが蛇腹部分を含有する、請求項1の道具。
【請求項8】
チューブが外側のチューブ中に抜き差し自在である、請求項1の道具。
【請求項9】
チューブが合成ポリマー材料から作られる、請求項1の道具。
【請求項10】
チューブが、ワックス材の内部コーティングをもつ紙から作られる、請求項1の道具。
【請求項11】
チューブが、直径範囲0.2−20mmおよび長さ50−500mmをもつ、請求項1の道具。
【請求項12】
チューブが市販の飲料用ストローである、請求項1の道具。
【請求項13】
チューブの開いた穴が、より高い表面張力を得るよう改変された表面である、請求項1の道具。
【請求項14】
チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋をさらに含む、請求項1の道具。
【請求項15】
袋がアルミニウムでコーティングされたポリオレフィン系材料から作成される、請求項1の道具。
【請求項16】
袋が低い水浸透率をもつ合成ポリマーから作成される、請求項1の道具。
【請求項17】
細胞の懸濁物が、内側のチューブ壁の全長に沿って分配される、請求項1の道具。
【請求項18】
細胞の懸濁物が、主としてチューブの下端に配置される、請求項1の道具。
【請求項19】
(a)内側のチューブ壁によって囲まれている開いた穴をもち且つチューブの開いた上端からチューブの開いた下端まで伸びている液体不浸透性分配チューブを提供すること;
(b)内側のチューブ壁の一部の開いた穴内を、オイルおよびワックスからなる群から選択され且つ長期保存のためのプロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞の懸濁物を保持するコーティング材料で、凍結乾燥された生細胞を含むコーティング材料が内側のチューブ壁に付着するように、コーティングすること:および
(c)長期保存のための且つプロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞を湿気から保護するための、柔軟で本質的に水蒸気を通さないチューブを封入する袋を提供すること、
を含んでなり、
チューブの開いた下端を液体中に置き、そして穴を通して液体を吸い込むことによって、プロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞が、内側のチューブ壁から取り除かれ、そして液体と混合することができる、
プロビオティック微生物の凍結乾燥された生細胞を液体中に分配するための道具の作成方法。
【請求項20】
内側のチューブ壁が、分配チューブの下端中にプロビオティック微生物の細胞のコーティングをもつ第2のチューブの挿入によってプロビオティック微生物の細胞によりコーティングされる、請求項19の方法。
【請求項21】
プロビオティック微生物がラクトバチルスを含む、請求項19の方法。
【請求項22】
プロビオティック微生物の細胞が凍結乾燥された生細菌の懸濁物を含む、請求項19の方法。
【請求項23】
使用時点における生細菌の濃度が、道具が製造される場合の懸濁物の少なくとも1%において存在している、請求項22の方法。
【請求項24】
コーティング材料が、オイルおよびワックスからなる群から選ばれる、請求項19の方法。
【請求項25】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、蛇腹部分を含有するチューブを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項26】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、外側のチューブ中に抜き差し自在であるチューブを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項27】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、合成ポリマー材料から作られるチューブを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項28】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、ワックス材の内部コーティングをもつ紙から作られるチューブを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項29】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、直径範囲0.2−20mmおよび長さ50−500mmをもつチューブを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項30】
液体不浸透性分配チューブを提供することが、市販の飲料用ストローを提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項31】
より高い表面張力を得るためのチューブの開いた穴の表面の改変をさらに含む、請求項19の方法。
【請求項32】
チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することをさらに含む、請求項19の方法。
【請求項33】
チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することが、アルミニウムでコーティングされたポリオレフィン系材料を提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項34】
チューブを封入する柔軟な、本質的に水蒸気を通さない袋を提供することが、低い水浸透率をもつ合成ポリマーから作成される袋を提供することを含む、請求項19の方法。
【請求項35】
内側のチューブ壁の一部分をコーティングすることが、内側のチューブ壁の全長に沿って細胞を分配することを含む、請求項19の方法。
【請求項36】
内側のチューブ壁の一部分をコーティングすることが、チューブの下端に細胞の懸濁物を分配することを含む、請求項19の方法。
【請求項37】
道具への懸濁物の最大付着を提供するよう懸濁物の粘度を改変することをさらに含む、請求項19の方法。
【請求項38】
コーティング材料が食用油を含む、請求項1の道具。
【請求項39】
コーティング材料が食用油を含む、請求項19の方法。
【請求項40】
袋がアルミニウム層を含む、請求項1の道具。
【請求項41】
袋がアルミニウム層を含む、請求項19の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−225044(P2006−225044A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−72927(P2006−72927)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【分割の表示】特願2001−519562(P2001−519562)の分割
【原出願日】平成12年8月22日(2000.8.22)
【出願人】(500155578)バイオガイア・エイビー (13)
【氏名又は名称原語表記】Biogaia AB
【Fターム(参考)】