説明

列車遅延自動表示システムおよび列車遅延自動表示方法ならびにそのためのプログラム

【課題】遅延で生じる変則的な発車時刻を、過去の運行時刻帯、遅延時間帯に分類して補正して発車時刻を予測し、適正な発車時刻の表示を可能とする。
【解決手段】駅情報表示盤1と、メンテナンス端末3と、時刻表DB11,時刻補正DB14を有する情報表示サーバ2と、定刻発車時刻を保持し、各駅でのリアルタイム発車時刻を入力する列車運行基幹システム4とを具備し、情報表示サーバ2は、列車運行基幹システム4からの定刻の時刻表データを時刻表DB11内に格納し、メンテナンス端末3からの遅延時間,遅延発生時刻、時刻表DB11内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻を算出し、時刻補正DB14の平均補正時間を加算して新表示発車時刻を算出し、1駅前の予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻との差分時間を加算することによりリアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出して駅情報表示盤1に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発車予定時刻を知らせる情報表示盤を用いた列車遅延自動表示システムに係り、特に、平常時には駅構内での各駅における時刻表通りの発車予定時刻を情報表示盤に表示し、列車遅延時には遅延を考慮した各駅における適切な予定発車時刻を該情報表示盤に表示することができる列車遅延自動表示システムおよび列車遅延自動表示方法ならびにそのためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
列車の運行情報を提供するための従来システムとしては、例えば特開2002−308101号公報「列車運行情報提供システム」(特許文献1)に開示されたものがある。
【0003】
上記特許文献1に開示された従来技術は、列車の遅延情報等の列車情報をリアルタイムに的確に表示して案内できるようにした列車運行情報提供システムを提供することを目的とし、そのために、信号情報等の所定の情報に基づいて列車の運行情報を生成する所定のセンタに設けられた列車運行情報生成手段と、該列車運行情報生成手段で生成された列車運行情報に基づいて、旅客用、駅係員用、あるいは保守要員用等の各利用者が利用しやすいように、所定の項目毎に編集(作成)して該各利用者向けの列車情報を生成するコンテンツコントローラと、該コンテンツコントローラで生成された列車情報を通信回線を介して各利用者に配信する配信手段と、該配信手段で配信された列車情報を受信する受信手段を備えた端末器を設けたものである。
【0004】
【特許文献1】特開2002−308101号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、列車の遅延情報をリアルタイムに表示して案内することは、単純に遅延時間の情報しか得られない。しかし、実際の列車遅延時には様々な遅延の要因、例えば、ホームでの混雑時の乗降時間、列車速度の減速による所要時間の増加等などの遅延の要因の発生がある。従来は、これらの様々な要因による遅延を考慮した適切な発車時刻を表示することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解消し、様々な要因による遅延で生じる変則的な発車時刻を、過去の各駅の運行時刻帯、遅延時間帯に分類して補正することにより発車時刻を予測することで、より適正な発車時刻の表示が可能な列車遅延自動表示システムおよび列車遅延自動表示方法ならびにそのためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、次のような構成を採用した。
a)本発明は、発車時刻を表示する駅情報表示盤(1)と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末(3)と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB(11),平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB(14),および前記駅情報表示盤(1)に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバ(2)と、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システム(4)とを具備する列車遅延自動表示システムであって、前記情報表示サーバ(2)は、前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだ定刻の時刻表データを時刻表DB(11)内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納し、前記メンテナンス端末(3)より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および前記時刻表DB(11)内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻(B)を算出し、該予定遅延時刻(B)に前記時刻補正DB(14)の該当する平均補正時間(βavg)を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出し、該算出した表示発車時刻に1駅前の予定遅延時刻(B)とリアルタイム発車時刻(b)との差分時間を加算することにより前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出し、該算出した表示発車時刻を前記駅情報表示盤(1)に表示することを特徴としている。
【0008】
b)また、本発明は、発車時刻を表示する駅情報表示盤(1)と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末(3)と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB(11),平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB(14),および前記駅情報表示盤(1)に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバ(2)と、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システム(4)とを具備する列車遅延自動表示システムであって、前記情報表示サーバ(2)は、前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだ時刻表データを時刻表DB(11)内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納する時刻表受信手段(時刻表受信処理部7)と、前記メンテナンス端末(3)より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および時刻表DB(11)内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻(B)を算出し、該予定遅延時刻(B)に前記時刻補正DBより該当する平均補正時間(βavg)を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出し、該算出した駅毎の予定遅延時刻(B)および補正後の表示発車時刻を前記時刻表DB(11)内の予定遅延時刻および表示発車時刻の項目に格納する遅延情報入力手段(遅延情報入力処理部5)と、1駅前の予定遅延時刻(B)とリアルタイム発車時刻(b)の差分時間を前記表示発車時刻に加算して前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出し、前記時刻表DB(11)内の表示発車時刻の項目に格納するリアルタイム発車時刻受信手段(リアルタイム発車時刻受信処理部8)と、前記駅情報表示盤(1)に、上段に駅名を1行、かつ、次行から列車名毎に駅名に対応する前記時刻表DB(11)内の表示発車時刻を表示させる発車時刻表示手段(発車時刻表示処理手段6)を有することを特徴としている。
【0009】
c)また、本発明は、上記において、さらに、前記時刻補正DB内の平均補正時間(βavg)を、前記列車運行基幹システムより取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から再計算して更新する手段を有することを特徴としている。また、上記において、前記平均補正時間は、過去の各駅の運行時間帯および遅延時間帯毎に分類して求められるものであることを特徴としている。
【0010】
d)また、本発明は、発車時刻を表示する駅情報表示盤(1)と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末(3)と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB(11),平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB,および前記駅情報表示盤(1)に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバ(2)と、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システム(4)とを具備する列車遅延自動表示方法であって、前記情報表示サーバ(2)が、前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだ定刻の時刻表データを時刻表DB(11)内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納するステップと、前記メンテナンス端末(3)より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および前記時刻表DB(11)内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻(B)を算出するステップと、該予定遅延時刻(B)に前記時刻補正DB(14)の該当する平均補正時間(βavg)を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻に1駅前の予定遅延時刻(A)とリアルタイム発車時刻(a)との差分時間を加算することにより前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻を前記駅情報表示盤(1)に表示するステップを有することを特徴としている(符号は、図17(b)のB駅の場合を示す)。
【0011】
e)また、本発明は、発車時刻を表示する駅情報表示盤(1)と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末(3)と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB(11),平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB(14),および前記駅情報表示盤(1)に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバ(2)と、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システム(4)とを具備する列車遅延自動表示方法であって、前記情報表示サーバ(2)により、前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだ時刻表データを時刻表DB(11)内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納するステップと、前記メンテナンス端末(3)より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および時刻表DB(11)内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻(B)を算出ステップと、該予定遅延時刻(B)に前記時刻補正DB(14)より該当する平均補正時間(βavg)を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した駅毎の予定遅延時刻(B)および補正後の表示発車時刻を前記時刻表DB(11)内の予定遅延時刻および表示発車時刻の項目に格納するステップと、前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から前記時刻補正DB内の平均補正時間(βavg)を再計算して更新するステップと、1駅前の予定遅延時刻(A)とリアルタイム発車時刻(a)の差分時間を前記表示発車時刻に加算して前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻を前記時刻表DB(11)内の表示発車時刻の項目に格納するステップと、前記駅情報表示盤(1)に、上段に駅名を1行、かつ、次行から列車名毎に駅名に対応する前記時刻表DB(11)内の表示発車時刻を表示させるステップを有することを特徴としている(符号は、図17(b)のB駅の場合を示す)。。
【0012】
f)また、本発明は、上記において、さらに、前記時刻補正DB(14)内の平均補正時間(βavg)を前記列車運行基幹システム(4)より取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から再計算して更新するステップを有することを特徴としている。また、上記において、前記平均補正時間は、過去の各駅の運行時間帯および遅延時間帯毎に分類して求められるものであることを特徴としている。
【0013】
g)また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、請求項4から6のいずれかに記載の列車遅延自動表示方法における各ステップを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、列車遅延の場合、駅毎にて変更時刻を個別に手動で変更しなくとも、始発駅の出発時刻を指定するだけで過去の遅延時刻データより最適な全駅の出発時刻が自動表示され、その結果、情報表示盤へより適正な発車時刻の表示が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(発明の概要)
従来技術では、列車運行が遅延した場合、ダイヤが乱れ各駅でダイヤ表示を手動で変更する必要があり、また、ダイヤ表示を変更しない場合、利用者はいつ列車が到着するのか不安であったが、本発明では、始発駅の情報表示サーバよりダイヤ運行データを手動で変更すると、単純に遅延時間を全駅に表示するだけではなく、各駅の発車時刻が、各駅での過去の遅延時刻データや前駅における実際の発車時刻と予定遅延時刻などを参照して自動的に計算され、各駅の情報表示盤に表示されるようにしたものである。従って、各駅から発車される度に、その情報に基づいてそれ以降の駅での発車時刻が自動補正される。
【0016】
(実施例)
以下、本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る列車遅延自動表示システムの全体を示す構成図である。
同図に示すように、本発明に係る列車遅延自動表示システムは、駅構内での各駅の列車発車時刻を表示する駅情報表示盤1、該駅情報表示盤1の表示を制御する情報表示サーバ2、列車発車時刻の遅延情報(遅延発生時刻と遅延時間)を入力するメンテナンス端末3、列車発車時刻表および実際の発車時刻を情報表示サーバ2へ送信する外部システムである列車運行基幹システム4を構成要素として備えている。図1では、始発駅(A駅)の構成が詳細に示されているが他の駅の構成も同様であってよい。A駅(始発駅)の情報表示サーバ2により、集中的に処理を行うようにしてもよいが、各駅に設けられた情報表示サーバによって分散処理するようにしてもよい。
【0017】
情報表示サーバ2の処理部要素は、列車発車時刻の遅延情報をDBへ書き込む遅延情報入力処理部5、表示用の発車時刻をDBから読み込み、該読み込んだ発車時刻を駅情報表示盤1へ表示する発車時刻表示処理部6、外部システムである列車運行基幹システム4から時刻表を受信してDBへ書き込む時刻表受信処理部7、および外部システムである列車運行基幹システム4から各駅の実際の発車時刻をDBへ書き込むリアルタイム発車時刻受信処理部8から成る。
【0018】
上述した遅延情報入力処理部5、発車時刻表示処理部6、時刻表受信処理部7、リアルタイム発車時刻受信処理部8で実行される各処理は、図示していないが、コンピュータによって実現される。すなわち、これらの処理は、各処理部の処理に対応するプログラムをコンピュータのCPUやメモリなどのハードウェアおよびDBなどを利用して実行することにより実現される。
【0019】
本発明におけるDBは、駅名情報を保持する駅名DB9、列車名情報を保持する列車名DB10、発車時刻情報を保持する時刻表DB11、運行時間帯情報を保持する運行時間帯DB12、遅延時間帯情報を保持する遅延時間帯DB13、時刻補正情報を保持する時刻補正DB14、遅延情報を保持する遅延情報DB15の各DB要素から構成されている。次に、これら各DB要素のフォーマット例を図6〜図12を用いて説明する。
【0020】
図6は駅名DB9のフォーマットの具体例を示す図であり、図7は列車名DB10のフォーマットの具体例を示す図であり、図8は時刻表DB11のフォーマットの具体例を示す図であり、図9は運行時間帯DB12のフォーマットの具体例を示す図であり、図10は遅延時間帯DB13のフォーマットの具体例を示す図であり、図11は時刻補正DB14のフォーマットの具体例を示す図であり、図12は遅延情報DB15のフォーマットの具体例を示す図である。なお、図6〜図15の各図において、(a)は各項目の定義あるいは意味を、(b)は本実施例における具体的な値の例を示している。
【0021】
以下、各DBのデータ項目について図面を参照して説明する。
駅名DB9は、図6に示すように、駅名を記す「駅名」と、駅名に対応するコードであって、停車駅順に連番の昇順にした「駅名コード」からなっている。
【0022】
列車名DB10は、図7に示すように、列車名を記す「列車名」と、列車名に対応するコードであって、発車列車順に連番の昇順にした「列車名コード」からなっている。
【0023】
時刻表DB11は、図8に示すように、列車運行基幹システム4から取得される列車名に対応するコードであって、列車名コード,駅名コード順に連番の昇順にした「列車名コード」と、列車運行基幹システム4から取得される駅名に対応するコードであって、列車名コード,駅名コード順に連番の昇順にした「駅名コード」と、列車運行基幹システム4から取得されるデータであって、列車遅延が発生した場合は“定時発車時刻+遅延時間”の時刻を示す「予定遅延時刻」と、列車運行基幹システム4から取得されるデータであって、列車遅延が発生した場合は“定時発車時刻+遅延時間+補正値”の時刻、または列車遅延が発生した場合でリアルタイム発車時刻受信した場合は“定時発車時刻+遅延時間+補正値+(リアルタイム発車時刻−リアルタイム発車時刻受信駅の予定遅延時刻)”の時刻を示す「表示発車時刻」とからなっている。
【0024】
運行時間帯DB12は、図9に示すように、列車の運行時間帯を2時間単位で記す「運行時間帯」と、運行時間帯に対応するコードを示す「運行時間帯コード」と、運行時間帯の開始時間を時分単位で記す「運行時間帯開始」と、運行時間帯の終了時間を時分単位で記す「運行時間帯終了」とからなっている。
【0025】
遅延時間帯DB13は、図10に示すように、列車が遅延した場合、手動で変更する時間を5分単位で記す「遅延時間帯」と、遅延時間帯に対応するコードを記す「遅延時間帯コード」と、遅延時間帯の開始時間を分単位で記す「遅延時間帯開始」と、遅延時間帯の終了時間を分単位で記す「遅延時間帯終了」とからなっている。
【0026】
時刻補正DB14は、図11に示すように、駅名に対応するコードを記す「駅名コード」と、運行時間帯に対応するコードを記す「運行時間帯コード」と、遅延時間帯に対応するコードを記す「遅延時間帯コード」と、予定遅延時刻からリアルタイム発車時刻の差分を集計した平均補正値を分単位で記す「平均補正時間」と、リアルタイム発車時刻メッセージ受信の度に平均補正時間が再計算された回数を記す「補正回数」と、平均補正時間の基となる補正時間の合計を分単位で記す「補正時間合計」とからなっている。
【0027】
遅延情報DB15は、図12に示すように、メンテナンス端末3から入力された遅延発生時刻を時分単位で記す「遅延発生時刻」(メンテナンス端末3からのデータ入力保持用)と、メンテナンス端末3から入力された予定の遅延時間を分単位で記す「遅延時間」(メンテナンス端末3からのデータ入力保持用)とからなっている。
【0028】
次に、遅延情報入力処理部5、発車時刻表示処理部6、時刻表受信処理部7、リアルタイム発車時刻受信処理部8が上述した各DBを利用して実行する処理についてフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0029】
図2−A〜図5−Hは本発明に係る列車遅延自動表示システムにおける情報表示サーバ2の各処理部の動作を示すフローチャートである。具体的には、図2−A〜図2−Eは遅延情報入力処理部5の処理動作(遅延発生時処理)を示すフローチャート、図3−A〜図3−Cは発車時刻表示処理部6の処理動作(随時処理される)を示すフローチャート、図4−A〜図4−Bは時刻表受信処理部7の処理動作(日時処理)を示すフローチャート、図5−A〜図5−Hはリアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作(ループ処理)を示すフローチャートである。
【0030】
まず、図2−A〜図2−Eを用いて遅延情報入力処理部5の処理動作を説明する。本処理は、要するに、メンテナンス端末3より入力された遅延情報(遅延時間(イ)、遅延発生時刻(ロ))および時刻表DB11内の定刻(初期状態)の発車時刻を元に、駅毎の予定遅延時刻(ホ)を算出し、更に、予定遅延時刻(ホ)に時刻補正DB14より該当する平均補正時間(チ)を加算して時刻補正後の表示発車時刻(リ)を算出し、時刻表DB11内の項目である予定遅延時刻、表示発車時刻に格納する処理である。
【0031】
以下、遅延情報入力処理部5の処理を、図2−A(ステップS101〜ステップS107)、図2−B(ステップS108〜ステップS114)、図2−C(ステップS115〜ステップS120)、図2―D(ステップS121〜ステップS126)、図2−E(ステップS127〜ステップS130)のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0032】
本処理を開始すると(START)、先ず、遅延情報DB15を初期化するために遅延情報DB15内の全てのレコードを削除(デリート)する(ステップS101)。
【0033】
次に、メンテナンス端末3より入力された遅延情報(遅延時間(イ)、遅延発生時刻(ロ))を読み込み、メモリ保持(当該処理部のメモリに保持)するとともに(ステップS102)、遅延情報DB15へインサートする(ステップS103)。
【0034】
次に、時刻表DB11をオープンして(ステップS104)、1レコード読み込み(ステップS105)、時刻表DB11内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS106)〔時刻表DB11内にレコードがなくなるまで、ステップS105からステップS130までの処理を繰り返す〕。
【0035】
ステップS106の判断において時刻表DB11内にレコードがない場合(ステップS106:N、すなわち、時刻表DB11の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻表DB11をクローズ(ステップS107)して本プログラムを終了する(END)。
【0036】
時刻表DB11内にレコードが存在する場合は(ステップS106:Y)、ステップS102でメモリ保持された遅延発生時刻(ロ)が時刻表DB11レコード内の表示発車時刻以下(小さいまたは等しい)であるか否かを判断する(ステップS108)。
【0037】
ステップS108の判断条件に合致しない場合は(ステップS108:N;すなわち時刻表DB11レコード内の表示発車時刻時点まで遅延が発生しなかった場合)、ステップS105の処理へ戻る。
【0038】
ステップS108の判断条件に合致する場合(ステップS108:Y;遅延発生時刻(ロ)が時刻表DB11レコード内の表示発車時刻以下の場合、すなわち時刻表DB11レコード内の表示発車時刻時点以前に遅延が発生した場合)は、時刻表DB11内のレコードの駅名コードを駅名コード(ニ)としてメモリ保持する(ステップS109)。
【0039】
さらに、時刻表DB11内レコードの予定遅延時刻にステップS102においてメモリ保持された遅延時間(イ)を加算し、その値を予定遅延時刻(ホ)としてメモリ保持する(ステップS110)。
【0040】
次に、運行時間帯DB12をオープンして(ステップS111)、1レコード読み込み(ステップS112)、運行時間帯DB12内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS113)〔運行時間帯DB12内にレコードがなくなるまでステップS112からステップS116までの処理を繰り返す〕。
【0041】
ステップS113の判断において運行時間帯DB12内にレコードがない場合(ステップS113:N;すなわち、運行時間帯DB12の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、運行時間帯DB12をクローズ(ステップS114)してステップS117へ進む。
【0042】
運行時間帯DB12内にレコードが存在する場合は(ステップS113:Y)、ステップS102においてメモリ保持された遅延発生時刻(ロ)が運行時間帯DB12内レコードの運行時間帯開始の時刻から運行時間帯終了の時刻の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS115)。
【0043】
ステップS115の判断条件に合致しない場合は(ステップS115:N)、ステップS112の処理へ戻る。ステップS115の判断条件に合致する場合(ステップS115:Y;すなわち、遅延発生時刻(ロ)が運行時間帯開始の時刻から運行時間帯終了の時刻の範囲内にある場合)は、運行時間帯DB12内レコードの運行時間帯コードを運行時間帯コード(ヘ)としてメモリ保持して(ステップS116)、ステップS112の処理へ戻る。尚、ステップS115の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS116の運行時間帯コード(ヘ)は上書きされない。
【0044】
次に、遅延時間帯DB13をオープンして(ステップS117)、1レコード読み込み(ステップS118)、遅延時間帯DB13内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS119)〔遅延時間帯DB13内にレコードがなくなるまでステップS118からステップS122までの処理を繰り返す〕。
【0045】
ステップS119の判断において遅延時間帯DB13内にレコードがない場合(ステップS119:N;すなわち、遅延時間帯DB13の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、遅延時間帯DB13をクローズ(ステップS120)してステップS123へ進む。
【0046】
遅延時間帯DB13内にレコードが存在する場合は(ステップS119:Y)、ステップS102においてメモリ保持された遅延時間(イ)が遅延時間帯DBレコード13内の遅延時間帯開始の時刻から遅延時間帯終了の時刻の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS121)。
【0047】
ステップS121の判断条件に合致しない場合は(ステップS121:N)、ステップS118の処理へ戻る。ステップS121の判断条件に合致する場合(ステップS121:Y;すなわち、遅延時間(イ)が遅延時間帯開始の時刻から遅延時間帯終了の時刻の範囲内にある場合)は、遅延時間帯DB13内レコードの遅延時間帯コードを遅延時間帯コード(ト)としてメモリ保持して(ステップS122)、ステップS118の処理へ戻る。尚、ステップS122の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS122の遅延時間帯コード(ト)は上書きされない。
【0048】
次に、時刻補正DB14をオープンして(ステップS123)、1レコード読み込み(ステップS124)、時刻補正DB14内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS125)〔時刻補正DB14内にレコードがなくなるまでステップS124からステップS128までの処理を繰り返す〕。
【0049】
ステップS125の判断において時刻補正DB14内にレコードがない場合(ステップS125:N;すなわち、時刻補正DB14内の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻補正DB14をクローズ(ステップS126)してステップS129へ進む。
【0050】
時刻補正DB14内にレコードが存在する場合は(ステップS125:Y)、ステップS109においてメモリ保持された駅名コード(ニ)と時刻補正DB14レコード内の駅名コードが一致するか否かを判断する、かつ、ステップS116においてメモリ保持された運行時間帯コード(ヘ)と時刻補正DB14レコード内の運行時間帯コードが一致するか否かを判断する、かつ、ステップS122においてメモリ保持された遅延時間帯コード(ト)と時刻補正DB14レコード内の遅延時間帯コードが一致するか否かを判断する(ステップS127)。
【0051】
ステップS127の判断条件に合致しない場合は(ステップS127:N)、ステップS124の処理へ戻る。ステップS127の判断条件に合致する場合(ステップS127:Y;すなわち、駅名コード(ニ)と時刻補正DB14レコード内の駅名コードが等しく、かつ、運行時間帯コード(ヘ)と時刻補正DB14レコード内の運行時間帯コードが等しく、かつ、遅延時間帯コード(ト)と時刻補正DBレコード内の遅延時間帯コードが等しい場合)は、時刻補正DB14内レコードの平均補正時間を平均補正時間(チ)としてメモリ保持して(ステップS128)、ステップS124の処理へ戻る。尚、ステップS127の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS128の平均補正時間(チ)は上書きされない。
【0052】
一方、時刻補正DB14の最終レコードまで全て読込み、ステップS126を完了した後、ステップS110においてメモリ保持された予定遅延時刻(ホ)とステップS128においてメモリ保持された平均補正時間(チ)を加算し、その値を表示発車時刻(リ)としてメモリ保持する(ステップS129)。
【0053】
次に、ステップS110においてメモリ保持された予定遅延時刻(ホ)と、ステップS128においてメモリ保持された表示発車時刻(リ)を時刻表DB11にアップデートする(ステップS130)。次に、ステップS105の処理に戻り、時刻表DB11の次のレコードを読み込んで最終レコードまで処理を繰り返す。
【0054】
一例を示すと、例えば、本処理前の時刻表DB11のデータ内容が図13−Aの通りで、メンテナンス端末3より遅延情報DB15に取り込んだ情報が『遅延時間=5分』、『遅延発生時刻=10:16』の場合、本処理後の時刻表DB11のデータ内容は図13−Bの通りとなる。なお、図13−Bのβ,γ,δなどについては後述する。
【0055】
図3−A〜図3−Cは、発車時刻表示処理部6の処理動作を示すフローチャートである。本処理では、以下の駅情報表示盤で表示するための処理を行う。上段に駅名を1行、かつ、列車名毎に駅名に対応した発車時刻をそれぞれ表示させる。本処理後の駅情報表示盤は、図14の様な表示となる(表示例)。
【0056】
以下、発車時刻表示処理部6の処理を、図3−A(ステップS201〜ステップS204)、図3−B(ステップS207〜ステップS212)、図3−C(ステップS213〜ステップS219)のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0057】
本処理を開始すると(START)、先ず、駅名DB9をオープンして(ステップS201)、1レコード読み込み(ステップS202)、駅名DB9内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS203)〔駅名DB9内にレコードがなくなるまでステップS202からステップS206までの処理を繰り返す〕。
【0058】
ステップS203の判断において駅名DB9内にレコードがない場合(最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、駅名DB9をクローズして(ステップS204)、ステップS207へ進む。駅名DB9内にレコードが存在する場合は、駅名DB9内レコードの駅名の値を駅名(ヌ)としてメモリ保持する(ステップS205)。
【0059】
次に、メモリ保持された駅名(ヌ)をHTML形式でクライアント側のブラウザへ表示した後(ステップS206)、ステップS202の処理に戻り、駅名DB9の次のレコードを読み込んで上記処理を繰り返す。
【0060】
次に、列車名DB10をオープンして(ステップS207)、1レコード読み込み(ステップS208)、列車名DB10内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS209)〔列車名DB10内にレコードがなくなるまでステップS208からステップS219までの処理を繰り返す〕。
【0061】
ステップS209の判断において列車名DB10内にレコードがない場合(ステップS209:N;すなわち、列車名DB10の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、列車名DB10をクローズして(ステップS210)、本プログラムを終了する(END)。
【0062】
列車名DB10内にレコードが存在する場合は(ステップS209:Y)、列車名DB10内レコードの列車名の値を列車名(ル)としてメモリ保持する(ステップS211)。
【0063】
次に、メモリ保持された列車名(ル)をHTML形式でクライアント側のブラウザへ表示する(ステップS212)。
【0064】
次に、時刻表DB11をオープンして(ステップS213)、1レコード読み込み(ステップS214)、時刻表DB11内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS215)(時刻表DB11内にレコードがなくなるまでステップS214からステップS219までの処理を繰り返す)。
【0065】
ステップS215の判断において時刻表DB11内にレコードがない場合(最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻表DB11をクローズして(ステップS216)、ステップS208へ戻って上記処理を繰り返す。
【0066】
時刻表DB11内にレコードが存在する場合は、ステップS211においてメモリ保持された列車名コード(ル)と時刻表DBレコード内の列車名コードが等しいか否かを判断する(ステップS217)。
【0067】
ステップS217の判断条件に合致しない場合(等しくない場合)は、ステップS214の処理へ戻る。ステップS217の判断条件に合致する(列車名コード(ル)と時刻表DBレコード内の列車名コードが等しい場合)は、時刻表DB内レコードの表示発車時刻を表示発車時刻(ヲ)としてメモリ保持する(ステップS218)。尚、ステップS218の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS218の表示発車時刻(ヲ)は上書きされない。
【0068】
次に、メモリ保持された表示発車時刻(ヲ)をHTML形式でクライアント側のブラウザへ表示し(ステップS219)、その後、ステップS214の処理に戻り、時刻表DBの次のレコードを読み込み、上記処理を繰り返す。
【0069】
図4−A〜図4−Bは、時刻表受信処理部7の処理動作を示す図である。
本処理では、列車運行基幹システム(列車名コード、駅名コード、定刻発車時刻のマスタデータをもつ外部システム)4より取り込んだ受信データである時刻表データを時刻表DB11内の項目である列車名コード、駅名コード、表示発車時刻、予定発車時刻に格納する処理である。
【0070】
以下、時刻表受信処理部7の処理を、図4−A(ステップS301〜ステップS306)、図4−B(ステップS307〜ステップS308)のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0071】
本処理を開始すると(START)、先ず、時刻表DB11内を初期化するために全てのレコードを削除(デリート)する(ステップS301)。次に列車運行基幹システム4へ時刻表データ取得を要求する(ステップS302)。
【0072】
次に、ステップS302で要求した時刻表データを全件受信したか否かを判断する(ステップS303)。ステップS303の判断条件に合致しない場合(時刻表データを受信していない場合)は、ステップS302の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0073】
ステップS303の判断条件に合致する場合(時刻表データを受信している場合)は、受信データの時刻表の総件数をカウンタ用の変数「n」としてメモリ保持する(ステップS304)。このときの受信データ形式を同図(b)に示す。
【0074】
ステップS304でメモリ保持された変数「n」の値が「0」より大きいか否かを判断する(ステップS305)。ステップS305の判断条件に合致しない場合(「n」の値が等しいか「0」より小さい場合)は、本プログラムを終了する(END)。
【0075】
ステップS305の判断条件に合致する場合(「n」の値が「0」より大きい場合)は、受信データ内の列車名コードを列車名コード(ワ)としてメモリ保持する、かつ、受信データ内の駅名コードを駅名コード(カ)としてメモリ保持する、かつ、受信データ内の定時発車時刻を表示発車時刻(ヨ)、かつ、受信データ内の定時発車時刻を予定遅延時刻(タ)としてメモリ保持する(ステップS306)。
【0076】
次に、ステップS306においてメモリ保持された列車名コード(ワ)、駅名コード(カ)、表示発車時刻(ヨ)、予定遅延時刻(タ)を時刻表DB11にインサートする(ステップS307)。
【0077】
次に、ステップS304においてメモリ保持された変数「n」の値から「1」を減算した値を新たな変数「n」としてメモリ保持する(ステップS308)。次に、ステップS305の処理に戻り、上記処理を繰り返す。
【0078】
図5−A〜図5−Hは、リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示す図である。
【0079】
本処理では、列車運行基幹システム(列車名コード、駅名コード、リアルタイム発車時刻データをもつ外部システム)4より取り込んだ受信データであるリアルタイム発車時刻データを基に予定遅延時刻との差分時間から時刻補正DB14内の項目である平均補正時間を再計算して格納する処理である。
【0080】
さらに、予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻との差分時間を表示発車時刻に加算してリアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を時刻表DB11内の項目である表示発車時刻に格納する処理である。
【0081】
以下、リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理を、図5−A(ステップS401〜ステップS406)、図5−B(ステップS407〜ステップS411)、図5−C(ステップS412〜ステップS417)、図5−D(ステップS418〜ステップS422)、図5−E(ステップS423〜ステップS428)、図5−F(ステップS429〜ステップS435)、図5−G(ステップS436〜ステップS442)、図5−H(ステップS443〜ステップS449)のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0082】
本処理を開始すると(START)、先ず、リアルタイム発車時刻メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401の判断条件に合致しない場合(ステップS401:N;すなわち、リアルタイム発車時刻メッセージを受信していない場合)は、ステップS401の処理へ戻る。
【0083】
ステップS401の判断条件に合致する場合(ステップS401:Y;すなわち、リアルタイム発車時刻メッセージを受信している場合)は、受信データ内の列車名コードを列車名コード(レ)としてメモリ保持する、かつ、受信データ内の駅名コードを駅名コード(ソ)としてメモリ保持する、かつ、受信データ内のリアルタイム発車時刻をリアルタイム発車時刻(ツ)としてメモリ保持する(ステップS402)。このときの受信データ形式を同図(b)に示す。
【0084】
次に、時刻表DB11をオープンして(ステップS403)、1レコード読み込み(ステップS404)、時刻表DB11内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS405)〔ステップS404からステップS448まで無限ループする〕。
【0085】
ステップS405の判断において時刻表DB11内にレコードがない場合(ステップS405:N;すなわち、時刻表DB11の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻表DB11をクローズして(ステップS406)、ステップS410へ進む。
【0086】
時刻表DB11内にレコードが存在する場合は(ステップS405:Y)、ステップS402においてメモリ保持された列車名コード(レ)と時刻表DB11レコード内の列車名コードが等しいか否かを判断する、かつ、メモリ保持された駅名コード(ソ)と時刻表DB11レコード内の駅名コードが等しいか否かを判断する(ステップS407)。
【0087】
ステップS407の判断条件に合致しない場合は(ステップS407:N)、ステップS404の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0088】
ステップS407の判断条件に合致する場合(ステップS407:Y;すなわち、列車名コード(レ)と時刻表DB11レコード内の列車名コードが等しい、かつ、駅名コード(ソ)と時刻表DB11レコード内の駅名コードが等しい場合)は、時刻表DB11内レコードの予定遅延時間を予定遅延時間(ネ)としてメモリ保持する(ステップS408)。尚、ステップS407の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS408の予定遅延時間(ネ)は上書きされない。
【0089】
次に、時刻表DB11内レコードの表示発車時刻を表示発車時刻(ナ)としてメモリ保持する(ステップS409)。尚、ステップS407の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS409の表示発車時間(ナ)は上書きされない。
【0090】
一方、時刻表DB11の最終レコードまで全て読込み、ステップS406を完了した後、ステップS408においてメモリ保持された予定遅延時刻(ネ)とステップS409においてメモリ保持された表示発車時刻(ナ)を比較し、不一致であるか否かを判断する(ステップS410)。
【0091】
ステップS410の判断条件に合致しない場合(ステップS410:N;即ち一致する場合)は、ステップS401の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0092】
ステップS401の判断条件に合致する場合(ステップS410:Y;すなわち、予定遅延時刻(ネ)と表示発車時刻(ナ)が一致しない場合)は、リアルタイム発車時刻(ツ)から予定遅延時間(ネ)を減算した値を差分時間(ラ)としてメモリ保持する(ステップS411)。
【0093】
次に、運行時間帯DB12をオープンして(ステップS412)、1レコード読み込み(ステップS413)、運行時間帯DB12内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS414)〔運行時間帯DB12内にレコードがなくなるまでステップS413からステップS417までの処理を繰り返す〕。
【0094】
ステップS414の判断において運行時間帯DB12内にレコードがない場合(ステップS414:N;すなわち、最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、運行時間帯DB12をクローズして(ステップS415)、ステップS418へ進む。
【0095】
運行時間帯DB12内にレコードが存在する場合は(ステップS414:Y)、ステップS402においてメモリ保持されたリアルタイム発車時刻(ツ)が運行時間帯DB12レコード内の運行時間帯開始の時刻から運行時間帯終了の時刻の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS416)。
【0096】
ステップS416の判断条件に合致しない場合(リアルタイム発車時刻(ツ)が運行時間帯開始の時刻から運行時間帯終了の時刻の範囲内にない場合)は、ステップS413の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0097】
ステップS416の判断条件に合致する場合(リアルタイム発車時刻(ツ)が運行時間帯開始の時刻から運行時間帯終了の時刻の範囲内にある場合)は、運行時間帯DB内レコードの運行時間帯コードを運行時間帯コード(ウ)としてメモリ保持する(ステップS417)。尚、ステップS416の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS417の運行時間帯コード(ウ)は上書きされない。
【0098】
次に、遅延情報DB15をオープンして(ステップS418)、1レコード読み込み(ステップS419)、遅延情報DB15内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS420)〔遅延情報DB15内にレコードがなくなるまでステップS419からステップS422までの処理を繰り返す〕。
【0099】
ステップS420の判断において遅延情報DB15内にレコードがない場合(ステップS420:N;すなわち、最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、遅延情報DB15をクローズ(ステップS421)して、ステップS423へ進む。
【0100】
遅延情報DB15内にレコードが存在する場合は(ステップS420:Y)、遅延情報DB15内レコードの遅延時間の値を遅延時間(ノ)としてメモリ保持する(ステップS422)。尚、ステップS420の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS422の(ノ)遅延時間は上書きされない。
【0101】
次に、遅延時間帯DB13をオープンして(ステップS423)、1レコード読み込み(ステップS424)、遅延時間帯DB13内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS425)〔ステップS425からステップS428までレコードがなくなるまで処理を繰り返す〕。
【0102】
ステップS425の判断において遅延時間帯DB13内にレコードがない場合(最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、遅延時間帯DB13をクローズして(ステップS426)、ステップS429へ進む。
【0103】
遅延時間帯DB13内にレコードが存在する場合は(ステップS425:Y)、ステップS422においてメモリ保持された遅延時間(ノ)が遅延時間帯DBレコード内の遅延時間帯開始の時刻から遅延時間帯終了の時刻の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS427)。
【0104】
ステップS427の判断条件に合致しない場合(ステップS427:N;すなわち、遅延時間(ノ)が遅延時間帯DBレコード内の遅延時間帯開始の時刻から遅延時間帯終了の時刻の範囲内にない場合)は、ステップS424の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0105】
ステップS427の判断条件に合致する場合(ステップS427:Y;すなわち、遅延時間(ノ)が遅延時間帯開始の時刻から遅延時間帯終了の時刻の範囲内にある場合)は、遅延時間帯DB13内レコードの遅延時間帯コードを遅延時間帯コード(オ)としてメモリ保持する(ステップS428)。尚、ステップS427の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS428の遅延時間帯コード(オ)は上書きされない。
【0106】
次に、時刻補正DB14をオープンして(ステップS429)、1レコード読み込み(ステップS430)、時刻補正DB14内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS431)〔ステップS430からステップS436までレコードがなくなるまで処理を繰り返す〕。
【0107】
ステップS431の判断において時刻補正DB14内にレコードがない場合(最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻補正DB14をクローズして(ステップS432)、ステップS438へ進む。
【0108】
時刻補正DB14内にレコードが存在する場合は(ステップS431:Y)、ステップS402においてメモリ保持された駅名コード(ソ)と時刻補正DB14レコード内の駅名コードが等しい、かつ、ステップS417においてメモリ保持された運行時間帯コード(ウ)と時刻補正DB14レコード内の運行時間帯コードが等しい、かつ、ステップS428においてメモリ保持された遅延時間帯コード(オ)と時刻補正DB14レコード内の遅延時間帯コードが等しいか否かを判断する(ステップS433)。
【0109】
ステップS433の判断条件に合致しない場合は(ステップS433:N)、ステップS430の処理へ戻り、上記の処理を繰り返す。ステップS433の判断条件に合致する場合(ステップS433:Y;すなわち、駅名コード(ソ)と時刻補正DBレコード内の駅名コードが等しい、かつ、運行時間帯コード(ウ)と時刻補正DBレコード内の運行時間帯コードが等しい、かつ、遅延時間帯コード(オ)と時刻補正DBレコード内の遅延時間帯コードが等しい場合)は、時刻補正DB14内レコードの補正回数を補正回数(ク)としてメモリ保持する(ステップS434)。尚、ステップS433の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS434の補正回数(ク)は上書きされない。
【0110】
さらに、時刻補正DB14内レコードの補正時間合計を補正時間合計(ヤ)としてメモリ保持する(ステップS435)。尚、ステップS433の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS435の補正時間合計(ヤ)は上書きされない。
【0111】
次に、「ステップS435においてメモリ保持された補正時間合計(ヤ)とステップS411においてメモリ保持された差分時間(ラ)を合算させた値」を「ステップS434においてメモリ保持された補正回数(ク)に「1」を加算した値」で除算した値を、新平均補正時間(マ)としてメモリ保持する(ステップS436)。尚、ステップS433の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS436の新平均補正時間(マ)は上書きされない。
【0112】
次に、ステップS436においてメモリ保持された新平均補正時間(マ)を時刻補正DB14の平均補正時間にアップデートする(ステップS437)。次に、ステップS430の処理に戻り、時刻補正DB14の次のレコードを読み込み、上記処理を繰り返す。
【0113】
次に、遅延情報DB15をオープンして(ステップS438)、1レコード読み込み(ステップS439)、遅延情報DB15内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS440)〔遅延情報DB15のレコードがなくなるまでステップS439からステップS442までの処理を繰り返す〕。
【0114】
ステップS440の判断において遅延情報DB15内にレコードがない場合(ステップS440:N;すなわち、最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、遅延情報DB15をクローズして(ステップS441)、ステップS443へ進む。
【0115】
遅延情報DB15内にレコードが存在する場合は(ステップS440:Y)、遅延情報DB15内レコードの遅延発生時刻の値を遅延発生時刻(ケ)としてメモリ保持する(ステップS442)。尚、ステップS440の判断条件は1回しか合致しないため、ステップS442の遅延発生時刻(ケ)は上書きされない。
【0116】
次に、時刻表DB11をオープンして(ステップS443)、1レコード読み込み(ステップS444)、時刻表DB11内にレコードが存在するかどうか判断する(ステップS445)〔時刻表DB11にレコードがなくなるまでステップS444からステップS449までの処理を繰り返す〕。
【0117】
ステップS445の判断において時刻表DB11内にレコードがない場合(時刻表DB11の最終レコードまで全て読込み、処理を終えている場合)は、時刻表DB11をクローズして(ステップS446)、ステップS401の処理に戻り、再度リアルタイム発車時刻メッセージを受信したかの判断を行い、上記処理を繰り返す。
【0118】
時刻表DB11内にレコードが存在する場合は(ステップS445:Y)、ステップS442においてメモリ保持された遅延発生時刻(ケ)と時刻表DBレコード内の予定遅延時刻を比較し、遅延発生時刻(ケ)が時刻表DBレコード内の予定遅延時刻より小さいあるいは等しいか否か(すなわち、遅延発生時刻(ケ)が時刻表DBレコード内の予定遅延時刻以前か否か)を判断する(ステップS447)。
【0119】
ステップS447の判断条件に合致しない場合は(ステップS447:N)、ステップS444の処理へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0120】
ステップS447の判断条件に合致する場合(ステップS447:Y;すなわち、遅延発生時刻(ケ)より時刻表DB11レコード内の予定遅延時刻が大きいあるいは等しい場合)は、時刻表DB11内レコードの表示発車時刻とステップS411においてメモリ保持された差分時間(ラ)を加算し、その値を表示発車時刻(フ)としてメモリ保持する(ステップS448)。次に、ステップS448においてメモリ保持された表示発車時刻(フ)を時刻表DB11にアップデートする(ステップS449)。
【0121】
ここでは、一例として、以下の如きリアルタイム発車時刻のメッセージを3回受信した場合を考える。
(リアルタイム発車時刻受信1回目)
列車名コード=2、駅コード=4、リアルタイム発車時刻=10:23
(リアルタイム発車時刻受信2回目)
列車名コード=4、駅コード=2、リアルタイム発車時刻=10:24
(リアルタイム発車時刻受信3回目)
列車名コード=3、駅コード=3、リアルタイム発車時刻=10:28
【0122】
このときの本処理前と本処理後の時刻表DB11のデータ内容は次のようになる。
リアルタイム発車時刻受信1回目の本処理前は、図15−Aの通りとなる。
リアルタイム発車時刻受信1回目の本処理後は、図15−Bの通りとなる。
リアルタイム発車時刻受信2回目の本処理前は、図15−Cの通りとなる。
リアルタイム発車時刻受信2回目の本処理後は、図15−Dの通りとなる。
リアルタイム発車時刻受信3回目の本処理前は、図15−Eの通りとなる。
リアルタイム発車時刻受信3回目の本処理後は、図15−Fの通りとなる。
【0123】
図13−Aは、遅延情報入力処理部処理前の時刻表DBを示す図であり、図13−Bは、遅延情報入力処理部処理後の時刻表DBを示す図である。
【0124】
予定遅延時刻は定刻発車時刻(図13−A中の“説明13−A−1”)。表示発車時刻は定刻発車時刻(図13−A中の“説明13−A−2”)。処理前の予定遅延時刻が遅延発生時刻「10:16」以降の時刻に「5分」を加算する(図13−B中の“説明13−B−1”)。予定遅延時刻から更に平均補正時間(δ)を加算する(図13−B中の“説明13−B−2”)。
【0125】
図14は、発車時刻表示処理後の駅情報表示盤の表示例を示す図である。
【0126】
図15−A〜図15−Fは、リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信処理前および処理後の時刻表DBを示す図である。
【0127】
リアルタイム発車時刻「10:24」からリアルタイム発車時刻受信駅の予定遅延時刻「10:25」の差分を算出したものに自駅の表示発車時刻「10:23+δ」を加算する(図15−B中の“説明15−B−1”)。
【0128】
リアルタイム発車時刻「10:24」からリアルタイム発車時刻受信駅の予定遅延時刻「10:25」の差分を算出したものに自駅の表示発車時刻「10:23+δ」を加算する(図15−D中の“説明15−D−1”)。
【0129】
リアルタイム発車時刻「10:28」からリアルタイム発車時刻受信駅の予定遅延時刻「10:25」の差分を算出したものに自駅の表示発車時刻「10:22+δ」を加算する(図15−F中の“説明15−F−1”)。
【0130】
図16−A〜図16−Bは、補正時間の考え方を説明するための図であり、例えばA駅は、駅、運行時刻帯、遅延時間帯の要素の分類から過去の補正時間の平均を平均補正時間(αavg)としている(図16−A参照)。同様にB駅、運行時間帯、予定遅延時間の要素の分類から過去の補正時間の平均を平均補正時間(βavg)としている(図16−B参照)。C駅、D駅も同様である。
【0131】
運行時刻帯‥平均補正時間を参照するために過去の同一時間帯に発生した4時〜1時59分まで2時間単位の設定である(図16−A中の“説明16−A−1”、図16−B中の“説明16−B−1”参照)。
【0132】
遅延時間帯‥平均補正時間を参照するために過去の同一遅延時間で発生した1分〜60分以上の5分単位の設定である(図16−A中の“説明16−A−2”、図16−B中の“説明16−B−2”参照)。
【0133】
補正時間αnは、A駅における遅延時の列車発車の都度に「(a)−(A)」(すなわち、A駅におけるリアルタイム発車時刻−予定遅延時刻)で算出される補正時間であり、その平均が平均補正時間αavgとなる(図16−A中の“説明16−A−3”参照)。
【0134】
補正時間βnは、B駅における遅延時の列車発車の都度に「(b)−(B)」(すなわち、A駅におけるリアルタイム発車時刻−予定遅延時刻)で算出される補正時間であり、その平均が平均補正時間βavgとなる(図16−B中の“説明16−B−3”参照)。
【0135】
図17は、駅毎の情報表示盤の時刻遷移を説明するための図である。図17(a)は図17(b)に使用している記号の説明を示し、図17(b)は駅毎の情報表示盤の時刻遷移を図17(a)の記号を用いて示している。
【0136】
図17(a)に示すように、(A),(B),(C),(D)は、それぞれA駅(始発駅)、B駅、C駅、D駅(終着駅)における予定遅延時刻(すなわち、列車遅延が発生した場合、定時発車から遅らせた時刻)を示し、(1),(2),(3),(4)は、それぞれA駅(始発駅)、B駅、C駅、D駅(終着駅)における表示発車時刻(情報表示用の時刻)を示し、αavg,βavg,γavg,δavgは、それぞれA駅(始発駅)、B駅、C駅、D駅(終着駅)における平均補正時間(予定遅延時刻からリアルタイム発車時刻の差分を集計した平均補正値)を示し、(a),(b),(c),(d)は、それぞれA駅(始発駅)、B駅、C駅、D駅(終着駅)におけるリアルタイム発車時刻(各駅での列車の実際の発車時刻)を示している。
【0137】
各駅における駅情報表示盤に表示される時刻情報の遷移は、図17(b)に示すように、A駅発車前におけるA駅(始発駅)、B駅、C駅、D駅(終着駅)におけるそれぞれの表示時刻は、(1)=(A)+αavg、(2)=(B)+βavg、(3)=(C)+γavg、(4)=(D)+δavgであり、A駅発車後からB駅発車前におけるB駅、C駅、D駅(終着駅)におけるそれぞれの表示時刻は、(2)=(B)+βavg+((a)−(A))、(3)=(C)+γavg+((a)−(A))、(4)=(D)+δavg+((a)−(A))であり、B駅発車後からC駅発車前におけるC駅、D駅(終着駅)におけるそれぞれの表示時刻は、(3)=(C)+γavg+((b)−(B))、(4)=(D)+δavg+((b)−(B))であり、C駅発車後からD駅発車前におけるC駅、D駅(終着駅)におけるそれぞれの表示時刻は、(4)=(D)+δavg+((c)−(C))である。
【0138】
図17(b)の駅毎の情報表示盤の時刻遷移の手順と各処理部の対応付けは以下のようになる。
・メンテナンス端末から駅員が予定される遅延時間、遅延発生時刻を入力。各駅の「予定遅延時刻」に変換される。←(遅延情報入力処理部)
・ 列車がA駅発車前の表示は、「A駅発車時点の表示時刻=予定遅延時刻+平均補正時間」となる。←(遅延情報入力処理部)
・列車が駅発車直後の次駅以降の表示「A〜C駅発車後⇒B〜D駅発車前の表示時刻」は、
「自駅の予定遅延時刻+平均補正時間+(リアルタイム発車時刻−リアルタイム発車時刻受信駅の予定遅延時刻)」となる。←(リアルタイム発車時刻処理部)
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明に係る列車遅延自動表示システムの全体を示す構成図である。
【図2−A】遅延情報入力処理部5の処理動作を示すフローチャートである(その1)。
【図2−B】遅延情報入力処理部5の処理動作を示すフローチャートである(その2)。
【図2−C】遅延情報入力処理部5の処理動作を示すフローチャートである(その3)。
【図2−D】遅延情報入力処理部5の処理動作を示すフローチャートである(その4)。
【図2−E】遅延情報入力処理部5の処理動作を示すフローチャートである(その5)。
【図3−A】発車時刻表示処理部6の処理動作を示すフローチャートである(その1)。
【図3−B】発車時刻表示処理部6の処理動作を示すフローチャートである(その2)。
【図3−C】発車時刻表示処理部6の処理動作を示すフローチャートである(その3)。
【図4−A】時刻表受信処理部7の処理動作を示すフローチャートである(その1)。
【図4−B】時刻表受信処理部7の処理動作を示すフローチャートである(その2)。
【図5−A】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その1)。
【図5−B】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その2)。
【図5−C】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その3)。
【図5−D】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その4)。
【図5−E】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その5)。
【図5−F】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その6)。
【図5−G】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その7)。
【図5−H】リアルタイム発車時刻受信処理部8の処理動作を示すフローチャートである(その8)。
【図6】駅名DB9のフォーマットの具体例を示す図である。
【図7】列車名DB10のフォーマットの具体例を示す図である。
【図8】時刻表DB11のフォーマットの具体例を示す図である。
【図9】運行時間帯DB12のフォーマットの具体例を示す図である。
【図10】遅延時間帯DB13のフォーマットの具体例を示す図である。
【図11】時刻補正DB14のフォーマットの具体例を示す図である。
【図12】遅延情報DB15のフォーマットの具体例を示す図である。
【図13−A】遅延情報入力処理部処理前の時刻表DBを示す図である。
【図13−B】遅延情報入力処理部処理後の時刻表DBを示す図である。
【図14】発車時刻表示処理後の駅情報表示盤の表示例を示す図である。
【図15−A】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信1回目処理前の時刻表DBを示す図である。
【図15−B】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信1回目処理後の時刻表DBを示す図である。
【図15−C】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信2回目処理前の時刻表DBを示す図である。
【図15−D】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信2回目処理後の時刻表DBを示す図である。
【図15−E】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信3回目処理前の時刻表DBを示す図である。
【図15−F】リアルタイム発車時刻受信処理部8のリアルタイム発車時刻受信3回目処理後の時刻表DBを示す図である。
【図16−A】A駅(始発駅)の時刻補正テーブルの例を示す図である。
【図16−B】B駅の時刻補正テーブルの例を示す図である。
【図17】駅毎の情報表示盤の時刻遷移を説明するための図である。
【符号の説明】
【0140】
1:駅情報表示盤
2:情報表示サーバ
3:メンテナンス端末(遅延情報入力)
4:列車運行基幹システム
5:遅延情報入力処理部
6:発車時刻表示処理部
7:時刻表受信処理部
8:リアルタイム発車時刻受信処理部
9:駅名DB
10:列車名DB
11:時刻表DB
12:運行時間帯DB
13:遅延時間帯DB
14:時刻補正DB
15:遅延情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発車時刻を表示する駅情報表示盤と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB,平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB,および前記駅情報表示盤に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバと、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システムとを具備する列車遅延自動表示システムであって、
前記情報表示サーバは、
前記列車運行基幹システムより取り込んだ定刻の時刻表データを時刻表DB内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納し、前記メンテナンス端末より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および前記時刻表DB内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻を算出し、該予定遅延時刻に前記時刻補正DBの該当する平均補正時間を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出し、該算出した表示発車時刻に1駅前の予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻との差分時間を加算することにより前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出し、該算出した表示発車時刻を前記駅情報表示盤に表示するものである
ことを特徴とする列車遅延自動表示システム。
【請求項2】
発車時刻を表示する駅情報表示盤と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB,平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB,および前記駅情報表示盤に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバと、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システムとを具備する列車遅延自動表示システムであって、
前記情報表示サーバは、
前記列車運行基幹システムより取り込んだ時刻表データを時刻表DB内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納する時刻表受信手段と、
前記メンテナンス端末より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および時刻表DB内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻を算出し、該予定遅延時刻に前記時刻補正DBより該当する平均補正時間を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出し、該算出した駅毎の予定遅延時刻および補正後の表示発車時刻を前記時刻表DB内の予定遅延時刻および表示発車時刻の項目に格納する遅延情報入力手段と、
1駅前の予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻の差分時間を前記表示発車時刻に加算して前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出し、前記時刻表DB内の表示発車時刻の項目に格納するリアルタイム発車時刻受信手段と、
前記駅情報表示盤に、上段に駅名を1行、かつ、次行から列車名毎に駅名に対応する前記時刻表DB内の表示発車時刻を表示させる発車時刻表示手段
を有することを特徴とする列車遅延自動表示システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の列車遅延自動表示システムにおいて、
さらに、前記時刻補正DB内の平均補正時間を、前記列車運行基幹システムより取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から再計算して更新する手段を有することを特徴とする列車遅延自動表示システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の列車遅延自動表示システムにおいて、
前記平均補正時間は、過去の各駅の運行時間帯および遅延時間帯毎に分類して求められるものであることを特徴とする列車遅延自動表示システム。
【請求項5】
発車時刻を表示する駅情報表示盤と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB,平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB,および前記駅情報表示盤に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバと、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システムとを具備する列車遅延自動表示方法であって、
前記情報表示サーバが、前記列車運行基幹システムより取り込んだ定刻の時刻表データを時刻表DB内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納するステップと、前記メンテナンス端末より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および前記時刻表DB内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻を算出するステップと、該予定遅延時刻に前記時刻補正DBの該当する平均補正時間を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻に1駅前の予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻との差分時間を加算することにより前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻を前記駅情報表示盤に表示するステップを有する
ことを特徴とする列車遅延自動表示方法。
【請求項6】
発車時刻を表示する駅情報表示盤と、遅延時間および遅延発生時刻を入力するメンテナンス端末と、少なくとも予定遅延時刻と表示発車時刻の項目を保持する時刻表DB,平均補正時間の項目を保持する時刻補正DB,および前記駅情報表示盤に表示する表示発車時刻を算出する情報表示サーバと、定刻発車時刻のマスタデータを保持するとともに各駅での実際の発車時刻(リアルタイム発車時刻)が入力される列車運行基幹システムとを具備する列車遅延自動表示方法であって、
前記情報表示サーバにより、前記列車運行基幹システムより取り込んだ時刻表データを時刻表DB内の表示発車時刻、予定遅延時刻の項目に格納するステップと、前記メンテナンス端末より取り込んだ遅延時間,遅延発生時刻、および時刻表DB内の定刻の発車時刻を元に駅毎の予定遅延時刻を算出ステップと、該予定遅延時刻に前記時刻補正DBより該当する平均補正時間を加算して時刻補正後の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した駅毎の予定遅延時刻および補正後の表示発車時刻を前記時刻表DB内の予定遅延時刻および表示発車時刻の項目に格納するステップと、前記列車運行基幹システムより取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から前記時刻補正DB内の平均補正時間を再計算して更新するステップと、1駅前の予定遅延時刻とリアルタイム発車時刻の差分時間を前記表示発車時刻に加算して前記リアルタイム発車時刻以降の各駅の表示発車時刻を算出するステップと、該算出した表示発車時刻を前記時刻表DB内の表示発車時刻の項目に格納するステップと、前記駅情報表示盤に、上段に駅名を1行、かつ、次行から列車名毎に駅名に対応する前記時刻表DB内の表示発車時刻を表示させるステップを有することを特徴とする列車遅延自動表示方法。
【請求項7】
請求項5または6記載の列車遅延自動表示方法において、
さらに、前記時刻補正DB内の平均補正時間を、前記列車運行基幹システムより取り込んだリアルタイム発車時刻を基に前記予定遅延時刻との差分時間から再計算して更新するステップを有することを特徴とする列車遅延自動表示方法。
【請求項8】
請求項5から7のいずれかに記載の列車遅延自動表示方法において、
前記平均補正時間は、過去の各駅の運行時間帯および遅延時間帯毎に分類して求められるものであることを特徴とする列車遅延自動表示方法。
【請求項9】
コンピュータに、請求項5から8のいずれかに記載の列車遅延自動表示方法における各ステップを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2−A】
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【図2−B】
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【図2−C】
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【図2−D】
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【図2−E】
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【図3−A】
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【図3−B】
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【図3−C】
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【図4−A】
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【図4−B】
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【図5−A】
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【図5−B】
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【図5−C】
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【図5−D】
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【図5−E】
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【図5−F】
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【図5−G】
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【図5−H】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13−A】
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【図13−B】
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【図14】
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【図15−A】
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【図15−B】
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【図15−C】
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【図15−D】
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【図15−E】
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【図15−F】
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【図16−A】
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【図16−B】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−73383(P2009−73383A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−245282(P2007−245282)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】