説明

制御放出アポトーシス調節化合物および耳の障害の処置のための方法

本明細書には、アポトーシス調節組成物および耳の障害に苦しむ個体に局所的に投与された組成物で耳の障害を処置するための組成物および方法が記載され、これらの組成物は、標的とする耳の構造体上へ、または標的とする耳の構造体への灌流を介して直接適用されることが記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の耳の細胞のアポトーシスによって特徴付けられた耳の疾患または疾病の処置において使用するための組成物またはデバイスであって、実質的に低い分解産物を有する治療上有効な量の抗アポトーシス剤を含み、および、前記送達デバイスは、以下:
(i)約0.1重量%から約10重量%の間の抗アポトーシス剤または薬学的に許容可能なそれらのプロドラッグもしくは塩;
(ii)約14重量%と約21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレントリブロックコポリマー;
(iii)約5.5と約8.0の間のpHになるように緩衝化された、適量の滅菌水;
(iv)多粒子の抗アポトーシス剤;
(v)約19℃から約42℃の間のゲル化温度;
(vi)送達デバイス1グラム当たりの微生物剤のコロニー形成単位(cfu)が約50未満;
(vii)被験体の体重1kg当たりのエンドトキシン単位(EU)が約5未満;
(viii)約30時間の平均溶解時間(a mean dissolution time of about 30 hours for the );および
(ix)約100,000cPから約500,000cPまでの見掛け粘度
から選択される2以上の特性を含むことを特徴とする、組成物またはデバイス。
【請求項2】
前記組成物またはデバイスが、約200〜約400mOsm/Lの実際のモル浸透圧濃度を与えることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項3】
前記抗アポトーシス剤が、少なくとも3日の期間の間放出されることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項4】
前記医薬組成物が、耳に受容可能な熱可逆性ゲルであることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項5】
染料をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項6】
前記抗アポトーシス剤が、中性分子、遊離酸、遊離塩基、プロドラッグ、またはこれらの組み合わせの形態であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項7】
前記抗アポトーシス剤が、Akt、Aktのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;Bre、Breのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック; エリトロポイエチン、エリトロポイエチンのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;ホルチリン(fortilin)、ホルチリンのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;組換えFNKタンパク質(例えば、FNK‐TAT融合タンパク質);グレリン、グレリンのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;IAP(アポトーシスタンパク質のインヒビター)、IAPのアゴニスト、 またはそれらのホモログもしくはミミック;PI3キナーゼ、PI3キナーゼのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;サーチュイン、サーチュインのアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;MAPK/JNKシグナルカスケードのインヒビター;Bcl‐2ファミリーのメンバーのインヒビター;Fasのインヒビター;NF‐kBのインヒビター;P38のインヒビター;Ca2+チャンネルのインヒビター;HO‐1のインヒビター;カスパーゼのインヒビター;カルパインのインヒビター;p53;プロテインキナーゼのSrcファミリーのインヒビター;トレフォイル因子、トレフォイル因子のアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;熱ショックタンパク質、熱ショックタンパク質のアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;アポリポタンパク質、アポリポタンパク質のアゴニスト、またはそれらのホモログもしくはミミック;またはそれらの組み合わせ、であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項8】
前記抗アポトーシス剤が、AM−111であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
即時放出薬剤として、抗アポトーシス剤、薬学的に許容可能なその塩、そのプロドラッグ、またはそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物またはデバイス。
【請求項10】
前記抗アポトーシス剤が、多粒子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項11】
前記抗アポトーシス剤が、微粉化された粒子の形態であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項12】
前記組成物またはデバイスのpHが、約6.0から約7.6の間であることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項13】
前記耳の疾患または疾病が、興奮毒性、耳毒性、老人性難聴、またはそれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物またはデバイス。
【請求項14】
治療上有効な量の抗アポトーシス剤を含む中耳内の組成物またはデバイスを、それらを必要とする個体に投与することを含む、複数の耳の細胞のアポトーシスによって特徴付けられた耳の疾患または疾病を処置する方法であって、前記組成物またはデバイスは、実質的に低い分解産物を有する治療上有効な量の抗アポトーシス剤を含み、前記組成物またはデバイスは、以下:
(i)約0.1重量%から約10重量%の間の抗アポトーシス剤または薬学的に許容可能なそれらのプロドラッグもしくは塩;
(ii)約14重量%と約21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレントリブロックコポリマー;
(iii)約5.5と約8.0の間のpHになるように緩衝化された、適量の滅菌水;
(iv)多粒子の抗アポトーシス剤;
(v)約19℃から約42℃のゲル化温度;
(vi)送達デバイス1グラム当たりの微生物剤のコロニー形成単位(cfu)が約50未満;
(vii)被験体の体重1kg当たりのエンドトキシン単位(EU)が約5未満;
(viii)約30時間の平均溶解時間(a mean dissolution time of about 30 hours for the );および
(ix)約100,000cPから約500,000cPまでの見掛け粘度
から選択される2以上の特性を含むことを特徴とする、方法。
【請求項15】
前記抗アポトーシス剤が、少なくとも3日の期間の間組成物から放出されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抗アポトーシス剤が、基本的に微粉化された粒子の形態であることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記抗アポトーシス剤が、グルタミン酸塩の活性によって誘発された神経または耳の有毛細胞におけるアポトーシスを阻害することを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記抗アポトーシス剤が、アミノグリコシド抗生物質、マクロライド抗生物質、グリコペプチド系抗生物質、サリチル酸、ニコチン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンクリスチン、ループ利尿薬、またはそれらの組み合わせによって誘発された、神経または耳の有毛細胞におけるアポトーシスを阻害することを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記抗アポトーシス剤が、DNAにおける変異の蓄積、ミトコンドリアDNAにおける変異の蓄積、大騒音に曝されること、感染、及び/または耳への血流が減少すること、又はそれらの組み合わせによって誘発された、耳の有毛細胞、神経細胞、血管線条の細胞におけるアポトーシスを阻害することを特徴とする、請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−528036(P2011−528036A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518801(P2011−518801)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/050077
【国際公開番号】WO2010/008995
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(510278025)オトノミ―,インク. (7)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】