制御端末
【課題】ビデオサーバーに収録した放送素材の映像信号を短時間に事前映像確認(プレビュー)する。
【解決手段】映像信号記録再生装置とビデオサーバーと制御装置と制御端末とを有し、映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するビデオサーバーシステムにおいて、上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始する。
【解決手段】映像信号記録再生装置とビデオサーバーと制御装置と制御端末とを有し、映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するビデオサーバーシステムにおいて、上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組素材を、ビデオサーバーに映像ファイルデータ形式で記録した上でオンエアーする方式のいわゆるテープレスシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送業務では、従来からビデオサーバーを備えたノンリニアバンクシステムを用い、VTR(Video Tape Recorder)等の記録装置に記録されている番組やCM等の放送素材を、ビデオサーバーに記録(以下収録と省略)した上でオンエアーして放送している(特許文献1参照)。ビデオサーバーの入出力信号が非圧縮の映像信号から、圧縮された映像ファイルデータ形式となり、テープレスシステムと呼称されるようになった。
つまり、テープレスシステムでは、放送素材の映像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)等で動画圧縮(エンコード)し、映像ファイルデータとして収録し再生する。
【0003】
従来のテープレスシステムの構成を示すブロック図を図2に示す。
外部の様々な回線から素材が伝送されるマトリクススイッチャの2と、運用者が収録業務を行うために操作する収録端末の5と、その操作内容からエンコーダの3を制御する収録コントローラの4とがある。収録端末の5にはGUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)の6と映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7が付属している。
【0004】
マトリクススイッチャの2は収録端末の4からの映像の切替の指示を受け、映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7にその映像を出力する。エンコーダの3は収録コントローラの4からの制御でマトリクススイッチャの2から入力された映像を収録、圧縮してビデオサーバーの8に保存する。また収録開始・終了日時、タイトルなどの情報は情報管理サーバーの9に保存する。
【0005】
収録端末の5には端末表示画面(ディスプレイ)の6と収録映像確認用の映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7とが付属している。端末表示画面(ディスプレイ)の6に表示されている収録スケジュールの中で任意の収録中のスケジュールを選択すると、その収録中の映像が映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7に表示される。これにより運用者は今どのような映像が収録されているのかを確認することができる。また収録済のスケジュールを選択した場合には、映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7に収録済の映像が再生され、同様に映像を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005 −210490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ビデオサーバーに収録した放送素材の映像信号を制御端末画面上で短時間に事前映像確認(プレビュー)することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、放送素材の映像信号をタイムコード単位で記録再生する映像信号記録再生装置と、放送素材をエンコードして映像ファイルデータとして収録し再生した映像ファイルデータをデコードして映像信号として出力するビデオサーバーと、収録スケジュールを登録し、管理するとともに、スケジュールに沿って該ビデオサーバーの収録と再生と上記映像信号記録再生装置とを制御する制御装置と制御端末とを有し、放送素材の映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するテープレスシステムにおいて、上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始することを特徴とする制御端末である。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明によれば、ビデオサーバーに収録した放送素材の映像信号を制御端末画面上で短時間に事前映像確認(プレビュー)することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図
【図2】従来のテープレスシステムの構成を示すブロック図
【図3】収録端末に表示される収録スケジュール一覧表示画面の模式図
【図4】本発明の1実施例の収録中スケジュールのプレビュー機能の表示画面の模式図
【図5】本発明の1実施例の収録済スケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせたときのプレビュー機能の表示画面の模式図
【図6】本発明の1実施例の収録中素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置動作の模式図
【図7】本発明の1実施例の収録済素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置動作の模式図
【図8】本発明の1実施例のカット点の作成方法の模式図
【図9】本発明の1実施例の収録済の素材のプレビュー再生開始位置の模式図
【図10】本発明の1実施例の収録中のスケジュールの収録前の映像表示と収録済の映像表示の模式図
【図11】本発明の1実施例のプレビューの全画面表示機能の模式図
【図12】本発明の1実施例の収録中の素材をプレビュー表示する際のフローチャート
【図13】本発明の1実施例の収録済の素材をプレビュー表示する際のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
まず本発明の1実施例のテープレスシステムの収録動作を本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図の図1を用いて説明する。
【0012】
本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図の図1において、2はマトリクススイッチャ、3はエンコーダ、4は制御装置(収録コントローラ)、5は収録再生端末(登録/プレビュー端末)、6はGUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)、7は映像確認画面(ピクチャーモニタ)、8はビデオサーバー、9は情報管理サーバーである。
【0013】
放送素材収録時はまず、他局からの放送素材の映像信号(High Definition−Serial Digital Interface:HD−SDI:SDIと省略)や映像信号記録再生装置(VTR)からの映像信号(SDI)は、マトリクススイッチャ2を経由して、エンコーダ3で映像ファイルデータに変換されビデオサーバー8に収録する。一定時間経過後、収録されている素材は時差再生(プレビュー)が可能となり、ビデオサーバー8から再生された映像ファイルデータはデコードされ映像信号(SDI)として出力され、マトリックススイッチャ2を介して収録端末5に入力することで、GUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)6に表示することにより、事前映像確認(プレビュー)を行なう。
【0014】
従来の構成を示す図2と比べ収録端末に付属していた映像確認画面(ピクチャーモニタ)7はなくなる。従来、マトリクススイッチャ2の映像は収録映像確認用のモニタに入力していたが、今回の構成ではマトリクススイッチャ2から収録端末5に映像(SDI)を入力する。
【0015】
図3は収録端末に表示される収録スケジュール一覧表示画面である。収録スケジュールが系統順に並び、収録する時間帯によって帯表示される。帯の左端は収録開始時刻、右端は収録終了時刻、長さは収録内容時間を表す。中のテキストは、回線名とタイトルである。また収録の状態により、収録済=緑、収録中=赤、待機中=青で帯の色が変わる。また、NGとなった収録スケジュールは、帯表示ではなく、割当NGスケジュール一覧として一覧表示される。
【0016】
図4は本発明であるプレビュー機能である。収録中のスケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせるとマトリクススイッチャから収録中の映像を呼び出し、ポップアップウィンドウが表示される。また収録開始・終了時間、回線名、タイトル、収録時間の情報を情報管理サーバーから呼び出し文字情報として表示される。さらに画面右下には「REC」の文字が赤文字で表示される。
【0017】
図5は収録済のスケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせたときのものである。収録中と同様にポップアップウィンドウが表示される。ここで収録中のスケジュールと違うのは、ストレージサーバーから該当の素材を呼び出し、収録済の映像に打たれた複数のカット点の中から近傍のものを抽出、マウスカーソルを帯表示されている収録済のスケジュールに置いている間、その近傍のカット点の位置から再生を開始することである。また収録開始・終了時間、回線名、タイトル、カット点番号、再生時間/総収録時間の情報を情報管理サーバーから呼び出し文字情報として表示される。
【0018】
図6は収録中の素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置について模式的に表した図である。操作者が画面上の収録中のスケジュールにマウスカーソルを合わせると、マトリクススイッチャから該当の収録中の素材を呼び出し、端末画面上にポップアップが表示され、収録中の映像が表示される。
【0019】
図7は収録済の素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置について模式的に表した図である。操作者が画面上の収録済のスケジュールにマウスカーソルを合わせると、ストレージサーバーから該当の収録済の素材を呼び出し、端末画面上にポップアップが表示され、カット点に応じて、カット点の先頭から収録済の映像を再生して表示する。
【0020】
図8はカット点の作成方法について示している。カット点の作成はエンコーダが映像の変化量によって自動的に生成する。全てのカット点情報(タイムコード)は情報管理サーバーに保存する。なおここでは映像の先頭点についてもカット点として扱う。
【0021】
図9は収録済の素材について、マウスカーソルの位置によって抽出されるカット点が異なるため、プレビュー再生が開始される位置が異なる様子を示している。
【0022】
図10は収録中のスケジュールにおいて、現在時刻よりも前と後で処理が違う様子を表している。現在時刻よりもあとの部分にマウスカーソルをあわせると、マトリクススイッチャ2からの収録中の映像を表示するのに対し、現在時刻よりも前の部分にマウスカーソルをあわせると、ビデオサーバー8から収録された映像を呼び出し、近傍のカット点の先頭から追っかけ再生を行う。
【0023】
図11は全画面表示機能について示している。端末画面上の収録スケジュールをダブルクリックすると全画面表示を行う。ただし早送り・巻戻し・一時停止といった再生制御は行えない。全画面表示中にダブルクリックするとプレビューは解除される。
【0024】
図12は収録中の素材をプレビュー表示する際のフローチャートである。
図12において、11は開始で、12は収録中のスケジュールにマウスカーソルが重なる、14は情報管理サーバー9からマトリクススイッチャ2を制御、15は収録中の映像をポップアップでプレビュー表示である。16はマウスカーソルが外れたかまたは収録終了したか?の判断であり、16でNoなら17はプレビュー表示を続行となり16に戻り、16でYesなら18はプレビュー表示を終了し、19の終了となる。
【0025】
図13は収録済の素材をプレビュー表示する際のフローチャートである。図12と同一の番号は図12と同一の動作であり説明を省略する。
図13において、20はマウスカーソルの位置から近傍のカット点を抽出、21はビデオサーバー8から該当の素材を呼び出す、22は収録済映像をポップアップでカット点の先頭からプレビュー表示である。
【0026】
つまり、本発明により、テープレスシステムの収録の制御端末に映像確認画面(ピクチャーモニタ)7が不要となり、設置場所の省スペース化やモニタ購入費用などの削減などに効果がある。
【符号の説明】
【0027】
2:マトリクススイッチャ、3:エンコーダ、4:制御装置(収録コントローラ)、
5:収録再生端末(登録/プレビュー端末)、6:端末表示画面(ディスプレイ)、7:映像確認画面(ピクチャーモニタ)、8:ビデオサーバー、9:情報管理サーバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組素材を、ビデオサーバーに映像ファイルデータ形式で記録した上でオンエアーする方式のいわゆるテープレスシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送業務では、従来からビデオサーバーを備えたノンリニアバンクシステムを用い、VTR(Video Tape Recorder)等の記録装置に記録されている番組やCM等の放送素材を、ビデオサーバーに記録(以下収録と省略)した上でオンエアーして放送している(特許文献1参照)。ビデオサーバーの入出力信号が非圧縮の映像信号から、圧縮された映像ファイルデータ形式となり、テープレスシステムと呼称されるようになった。
つまり、テープレスシステムでは、放送素材の映像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)等で動画圧縮(エンコード)し、映像ファイルデータとして収録し再生する。
【0003】
従来のテープレスシステムの構成を示すブロック図を図2に示す。
外部の様々な回線から素材が伝送されるマトリクススイッチャの2と、運用者が収録業務を行うために操作する収録端末の5と、その操作内容からエンコーダの3を制御する収録コントローラの4とがある。収録端末の5にはGUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)の6と映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7が付属している。
【0004】
マトリクススイッチャの2は収録端末の4からの映像の切替の指示を受け、映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7にその映像を出力する。エンコーダの3は収録コントローラの4からの制御でマトリクススイッチャの2から入力された映像を収録、圧縮してビデオサーバーの8に保存する。また収録開始・終了日時、タイトルなどの情報は情報管理サーバーの9に保存する。
【0005】
収録端末の5には端末表示画面(ディスプレイ)の6と収録映像確認用の映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7とが付属している。端末表示画面(ディスプレイ)の6に表示されている収録スケジュールの中で任意の収録中のスケジュールを選択すると、その収録中の映像が映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7に表示される。これにより運用者は今どのような映像が収録されているのかを確認することができる。また収録済のスケジュールを選択した場合には、映像確認画面(ピクチャーモニタ)の7に収録済の映像が再生され、同様に映像を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005 −210490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ビデオサーバーに収録した放送素材の映像信号を制御端末画面上で短時間に事前映像確認(プレビュー)することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、放送素材の映像信号をタイムコード単位で記録再生する映像信号記録再生装置と、放送素材をエンコードして映像ファイルデータとして収録し再生した映像ファイルデータをデコードして映像信号として出力するビデオサーバーと、収録スケジュールを登録し、管理するとともに、スケジュールに沿って該ビデオサーバーの収録と再生と上記映像信号記録再生装置とを制御する制御装置と制御端末とを有し、放送素材の映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するテープレスシステムにおいて、上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始することを特徴とする制御端末である。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明によれば、ビデオサーバーに収録した放送素材の映像信号を制御端末画面上で短時間に事前映像確認(プレビュー)することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図
【図2】従来のテープレスシステムの構成を示すブロック図
【図3】収録端末に表示される収録スケジュール一覧表示画面の模式図
【図4】本発明の1実施例の収録中スケジュールのプレビュー機能の表示画面の模式図
【図5】本発明の1実施例の収録済スケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせたときのプレビュー機能の表示画面の模式図
【図6】本発明の1実施例の収録中素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置動作の模式図
【図7】本発明の1実施例の収録済素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置動作の模式図
【図8】本発明の1実施例のカット点の作成方法の模式図
【図9】本発明の1実施例の収録済の素材のプレビュー再生開始位置の模式図
【図10】本発明の1実施例の収録中のスケジュールの収録前の映像表示と収録済の映像表示の模式図
【図11】本発明の1実施例のプレビューの全画面表示機能の模式図
【図12】本発明の1実施例の収録中の素材をプレビュー表示する際のフローチャート
【図13】本発明の1実施例の収録済の素材をプレビュー表示する際のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
まず本発明の1実施例のテープレスシステムの収録動作を本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図の図1を用いて説明する。
【0012】
本発明の1実施例のテープレスシステムの構成を示すブロック図の図1において、2はマトリクススイッチャ、3はエンコーダ、4は制御装置(収録コントローラ)、5は収録再生端末(登録/プレビュー端末)、6はGUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)、7は映像確認画面(ピクチャーモニタ)、8はビデオサーバー、9は情報管理サーバーである。
【0013】
放送素材収録時はまず、他局からの放送素材の映像信号(High Definition−Serial Digital Interface:HD−SDI:SDIと省略)や映像信号記録再生装置(VTR)からの映像信号(SDI)は、マトリクススイッチャ2を経由して、エンコーダ3で映像ファイルデータに変換されビデオサーバー8に収録する。一定時間経過後、収録されている素材は時差再生(プレビュー)が可能となり、ビデオサーバー8から再生された映像ファイルデータはデコードされ映像信号(SDI)として出力され、マトリックススイッチャ2を介して収録端末5に入力することで、GUI画面表示用の端末表示画面(ディスプレイ)6に表示することにより、事前映像確認(プレビュー)を行なう。
【0014】
従来の構成を示す図2と比べ収録端末に付属していた映像確認画面(ピクチャーモニタ)7はなくなる。従来、マトリクススイッチャ2の映像は収録映像確認用のモニタに入力していたが、今回の構成ではマトリクススイッチャ2から収録端末5に映像(SDI)を入力する。
【0015】
図3は収録端末に表示される収録スケジュール一覧表示画面である。収録スケジュールが系統順に並び、収録する時間帯によって帯表示される。帯の左端は収録開始時刻、右端は収録終了時刻、長さは収録内容時間を表す。中のテキストは、回線名とタイトルである。また収録の状態により、収録済=緑、収録中=赤、待機中=青で帯の色が変わる。また、NGとなった収録スケジュールは、帯表示ではなく、割当NGスケジュール一覧として一覧表示される。
【0016】
図4は本発明であるプレビュー機能である。収録中のスケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせるとマトリクススイッチャから収録中の映像を呼び出し、ポップアップウィンドウが表示される。また収録開始・終了時間、回線名、タイトル、収録時間の情報を情報管理サーバーから呼び出し文字情報として表示される。さらに画面右下には「REC」の文字が赤文字で表示される。
【0017】
図5は収録済のスケジュールの帯表示にマウスカーソルを合わせたときのものである。収録中と同様にポップアップウィンドウが表示される。ここで収録中のスケジュールと違うのは、ストレージサーバーから該当の素材を呼び出し、収録済の映像に打たれた複数のカット点の中から近傍のものを抽出、マウスカーソルを帯表示されている収録済のスケジュールに置いている間、その近傍のカット点の位置から再生を開始することである。また収録開始・終了時間、回線名、タイトル、カット点番号、再生時間/総収録時間の情報を情報管理サーバーから呼び出し文字情報として表示される。
【0018】
図6は収録中の素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置について模式的に表した図である。操作者が画面上の収録中のスケジュールにマウスカーソルを合わせると、マトリクススイッチャから該当の収録中の素材を呼び出し、端末画面上にポップアップが表示され、収録中の映像が表示される。
【0019】
図7は収録済の素材にマウスカーソルをあわせたときの各装置について模式的に表した図である。操作者が画面上の収録済のスケジュールにマウスカーソルを合わせると、ストレージサーバーから該当の収録済の素材を呼び出し、端末画面上にポップアップが表示され、カット点に応じて、カット点の先頭から収録済の映像を再生して表示する。
【0020】
図8はカット点の作成方法について示している。カット点の作成はエンコーダが映像の変化量によって自動的に生成する。全てのカット点情報(タイムコード)は情報管理サーバーに保存する。なおここでは映像の先頭点についてもカット点として扱う。
【0021】
図9は収録済の素材について、マウスカーソルの位置によって抽出されるカット点が異なるため、プレビュー再生が開始される位置が異なる様子を示している。
【0022】
図10は収録中のスケジュールにおいて、現在時刻よりも前と後で処理が違う様子を表している。現在時刻よりもあとの部分にマウスカーソルをあわせると、マトリクススイッチャ2からの収録中の映像を表示するのに対し、現在時刻よりも前の部分にマウスカーソルをあわせると、ビデオサーバー8から収録された映像を呼び出し、近傍のカット点の先頭から追っかけ再生を行う。
【0023】
図11は全画面表示機能について示している。端末画面上の収録スケジュールをダブルクリックすると全画面表示を行う。ただし早送り・巻戻し・一時停止といった再生制御は行えない。全画面表示中にダブルクリックするとプレビューは解除される。
【0024】
図12は収録中の素材をプレビュー表示する際のフローチャートである。
図12において、11は開始で、12は収録中のスケジュールにマウスカーソルが重なる、14は情報管理サーバー9からマトリクススイッチャ2を制御、15は収録中の映像をポップアップでプレビュー表示である。16はマウスカーソルが外れたかまたは収録終了したか?の判断であり、16でNoなら17はプレビュー表示を続行となり16に戻り、16でYesなら18はプレビュー表示を終了し、19の終了となる。
【0025】
図13は収録済の素材をプレビュー表示する際のフローチャートである。図12と同一の番号は図12と同一の動作であり説明を省略する。
図13において、20はマウスカーソルの位置から近傍のカット点を抽出、21はビデオサーバー8から該当の素材を呼び出す、22は収録済映像をポップアップでカット点の先頭からプレビュー表示である。
【0026】
つまり、本発明により、テープレスシステムの収録の制御端末に映像確認画面(ピクチャーモニタ)7が不要となり、設置場所の省スペース化やモニタ購入費用などの削減などに効果がある。
【符号の説明】
【0027】
2:マトリクススイッチャ、3:エンコーダ、4:制御装置(収録コントローラ)、
5:収録再生端末(登録/プレビュー端末)、6:端末表示画面(ディスプレイ)、7:映像確認画面(ピクチャーモニタ)、8:ビデオサーバー、9:情報管理サーバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送素材の映像信号をタイムコード単位で記録再生する映像信号記録再生装置と、放送素材をエンコードして映像ファイルデータとして収録し再生した映像ファイルデータをデコードして映像信号として出力するビデオサーバーと、収録スケジュールを登録し、管理するとともに、スケジュールに沿って該ビデオサーバーの収録と再生と上記映像信号記録再生装置とを制御する制御装置と制御端末とを有し、放送素材の映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するビデオサーバーシステムにおいて、
上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始することを特徴とする制御端末。
【請求項1】
放送素材の映像信号をタイムコード単位で記録再生する映像信号記録再生装置と、放送素材をエンコードして映像ファイルデータとして収録し再生した映像ファイルデータをデコードして映像信号として出力するビデオサーバーと、収録スケジュールを登録し、管理するとともに、スケジュールに沿って該ビデオサーバーの収録と再生と上記映像信号記録再生装置とを制御する制御装置と制御端末とを有し、放送素材の映像信号を映像ファイルデータとして収録し再生するビデオサーバーシステムにおいて、
上記制御端末の画面表示されている上記収録スケジュールにマウスカーソルを合わせることで、該当する収録中の映像と収録済の映像との少なくとも一方を上記制御端末の画面に表示する機能を備え、映像中のシーンの切替えの位置を自動的に検出し記録するカット点について、複数のカット点の中からマウスカーソルの位置によって近傍の1つを抽出し、カット点の先頭から再生を開始することを特徴とする制御端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−60223(P2012−60223A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198857(P2010−198857)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
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