説明

制御装置、情報処理装置および情報処理システム

【課題】光学ドライブに命令を出すPCの電源が入っていない場合であっても光学ドライブのトレイを開閉することが可能な、新規かつ改良された技術を提供する。
【解決手段】EC110は、イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部121と、イジェクト指示検出部121によってイジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部122と、光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部123と、を備え、情報処理装置に組み込まれており、情報処理装置に電源が供給されていない状態であっても動作することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、情報処理装置および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、記録されたデータの読み出しにレーザー光などが使用される記録媒体として光ディスクが普及している。光ディスクには、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などが存在する。また、光ディスクに記録されたデータを読み込んだり、光ディスクにデータを書き込んだりするためには、光ディスクを駆動する装置が必要となる。この装置は、光学ドライブとも呼ばれる。光学ドライブには、主に、CD−ROM(Read Only Memory)ドライブ、DVDドライブなどが含まれるが、データの記録に磁気を併用する駆動装置も光学ドライブに含まれる。データの記録に磁気を併用する駆動装置には、例えば、MD(MiniDisk)ドライブ、光磁気ディスク(MO:Magneto−Optical disk)装置、光磁気テープドライブなどがある。
【0003】
ところで、読み込み対象の光ディスクや、書き込み対象の光ディスクを交換するためには、ユーザは、光学ドライブのトレイをオープンし、トレイの上に光ディスクが載せられた後、トレイをクローズする動作が必要となる。このような動作を行うためには、例えば、PC(Personal Computer)がPCに設けられたイジェクトボタンの押下を検出した場合に光学ドライブに命令を出し、その命令に従って光学ドライブがトレイの開閉を行うことが想定される。また、光学ドライブが光学ドライブに設けられたイジェクトボタンの押下を検出した場合にイジェクトボタンの押下を検出した旨をPCに伝え、その旨が伝えられたPCが光学ドライブに命令を出し、その命令に従って光学ドライブがトレイの開閉を行うことも想定される。
【0004】
したがって、いずれの場合であっても光学ドライブの電源が入っていることが前提となっているが、例えば、光学ドライブの電源が入っていない場合であっても、光ディスクの交換を行うことを可能とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−149689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によれば、光学ドライブの電源が入っていなくても光学ドライブのトレイの開閉を行うことができるが、光学ドライブに命令を出すPCの電源が入っていない場合には光学ドライブのトレイの開閉を行うことができないという問題があった。すなわち、特許文献1に開示されている技術では、光学ドライブに設けられたボタンの押下を検出する機能と電力供給回路をオンにして光学ドライブに電力を供給して光学ドライブにトレイを開閉させる機能とをPCが有するものである。そのために、PCの電源が入っていない場合には光学ドライブに設けられたボタンの押下を検出することもできず、電力供給回路をオンにして光学ドライブに電力を供給して光学ドライブにトレイを開閉させることもできない。したがって、PCの電源を入れてPCを起動させた後にトレイを開閉させるしかなく、PCの電源を入れるためにかかる手間やPCを起動させるためにかかる時間が必要になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、光学ドライブに命令を出すPCの電源が入っていない場合であっても光学ドライブのトレイを開閉することが可能な、新規かつ改良された技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、イジェクト指示検出部によってイジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備え、情報処理装置に組み込まれており、情報処理装置に電源が供給されていない状態であっても動作することが可能である、制御装置が提供される。
【0009】
制御装置は、情報処理装置の蓋が閉じられているか否かを示す情報である開閉状態を取得する状態取得部と、状態取得部によって取得された開閉状態を判別し、蓋が閉じられていると判別した場合には、電力供給駆動部による電力供給駆動信号の出力とイジェクト処理部によるイジェクト信号の出力とを省略する状態判別部と、をさらに備えることとしてもよい。
【0010】
制御装置は、情報処理装置のオペレーティングシステムが起動しているか否かを示す情報である起動状態を取得する状態取得部と、状態取得部によって取得された起動状態を判別する状態判別部と、状態判別部によってオペレーティングシステムが起動していると判別された場合に、トレイがオープンされた旨を示す情報であるイジェクト通知をオペレーティングシステムに通知するイジェクト実行通知部と、をさらに備えることとしてもよい。
【0011】
イジェクト処理部は、状態判別部によってオペレーティングシステムが起動していないと判別された場合に、光学ドライブの電源を切断するための停止信号を出力することとしてもよい。
【0012】
制御装置は、光学ドライブの電源が入っているか否かを示す情報である電源状態を取得する状態取得部と、状態取得部によって取得された電源状態を判別し、光学ドライブの電源が入っていると判別した場合には、電力供給駆動部による電力供給駆動信号の出力を省略する状態判別部と、をさらに備えることとしてもよい。
【0013】
イジェクトボタンは、情報処理装置に設けられていることとしてもよい。
【0014】
本発明の別の観点によれば、イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、イジェクト指示検出部によってイジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備える、制御装置が組み込まれており、自身に電源が供給されていない状態であっても、制御装置は動作することが可能である、情報処理装置が提供される。
【0015】
本発明の別の観点によれば、光学ドライブと情報処理装置とを有する情報処理システムであって、情報処理装置は、イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、イジェクト指示検出部によってイジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備える、制御装置が組み込まれており、自身に電源が供給されていない状態であっても、制御装置は動作することが可能であり、光学ドライブは、電力供給駆動信号によって自身の電源が投入され、イジェクト信号の入力を受け付けると、トレイをオープンする制御部、を備える、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、光学ドライブに命令を出すPCの電源が入っていない場合であっても光学ドライブのトレイを開閉することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概観を示す図である。
【図2】同実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図3】同実施形態に係る情報処理システムのトレイ開閉に関する部分の構成を示す図である。
【図4】同実施形態に係る制御装置の機能構成を示す図である。
【図5】同実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明するための図である。
【図6】同実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れを示す図である。
【図7】同実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明するための図である。
【図8】同実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れを示す図である。
【図9】同実施形態に係る情報処理装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。実施形態ごとに構成要素を区別する場合にはその構成要素に対して異なる符号(例えば、XA、XB、・・・)を付し、実施形態ごとに構成要素を区別しない場合にはその構成要素に対して同一の符号(例えば、X)を付することにする。
【0019】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1実施形態
1−1. 情報処理システムの概観
1−2. 情報処理システムの構成
1−3. 情報処理システムのトレイ開閉に関する部分の構成
1−4. 制御装置の機能構成
1−5. 情報処理システムの省電力時におけるトレイのオープン処理
1−6. 情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理
1−7. 情報処理装置によって実行される処理の流れ
2.変形例
3.まとめ
【0020】
<1.第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本発明の第1実施形態は、PCの一例としての情報処理装置の電源が入っていない場合であっても光学ドライブのトレイの開閉を行うことを可能とするものである。また、情報処理システムの省電力時において光学ドライブの電源が切れた場合に光学ドライブのトレイの開閉を行うことを可能とする構成についても説明する。
【0021】
[1−1.情報処理システムの構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの概観を示す図である。図1を参照して、同実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム10は、PCの一例としての情報処理装置100と、情報処理装置100からの命令に従った処理を行う光学ドライブ200とを有するものである。光学ドライブ200は、トレイ220を備えており、ユーザは、トレイ220をオープンさせて光ディスクをトレイ220に載せ、トレイ220をクローズさせ、光ディスクに記録されたデータを扱う処理を光学ドライブ200に実行させる。なお、本実施形態では、情報処理システム10は光ディスクを扱う光学ドライブ200を有することとするが、情報処理システム10は、光学ドライブ200の代わりに、トレイ220の開閉によって記録媒体を内部に取り込んで記録媒体に記録されたデータを扱う装置を有することとしてもよい。
【0023】
トレイ220を開閉させるためにユーザが押下するイジェクトボタンEは、少なくとも、情報処理装置100に備えられていることとする。一般的には、情報処理装置100に備えられているイジェクトボタンEとは別に、光学ドライブ200にもイジェクトボタンEが備えられていることが多いが、本実施形態では、特に、光学ドライブ200にイジェクトボタンEが備えられている必要はない。
【0024】
情報処理装置100は、ユーザが持ち運ぶことが可能なノート型のPCなどであることが想定されるが、必ずしも持ち運ぶことが可能である必要はなく、設置型のPCなどであってもよい。イジェクトボタンEは、情報処理装置100のどの部分に備えられることとしてもよく、例えば、情報処理装置100がノート型のPCである場合には、図1に示すように、イジェクトボタンEは、情報処理装置100の側面Sに備えられていることとしてもよい。また、イジェクトボタンEは、情報処理装置100の内面Tに備えられていることとしてもよい。内面Tは、情報処理装置100の蓋130を開けた状態ではユーザがタッチできる一方、情報処理装置100の蓋130を閉めた状態ではユーザがタッチできない部分である。
【0025】
本実施形態においては、ユーザが、情報処理システム10を使用する場合には情報処理装置100の蓋130を開け、情報処理システム10を使用しない場合には情報処理装置100の蓋130を閉じることを想定する。すなわち、情報処理装置100は、蓋130が開けられているときにはユーザが情報処理システム10を使用中であると判断することができ、蓋130が閉じられているときにはユーザが情報処理システム10を使用していないと判断することができる。
【0026】
また、本実施形態においては、ユーザは、情報処理システム10を使用している場合には、蓋130を開けた状態で表示部の一例としてのLCD(Liquid Crystal Display)150によって表示された内容を閲覧することを想定する。LCD150は、例えば、図1に示したように、蓋130の内面Tに備えられている。つまり、情報処理装置100は、上記したように、ユーザが情報処理システム10を使用しているか否かを蓋130の開閉によって判断することができるが、LCD150の開閉によって判断することもできる。情報処理装置100には、表示部の一例としてLCD150が備えられていることとするが、表示部は他の表示装置によって構成されていることとしてもよい。また、表示部は必須のものではない。
【0027】
イジェクトボタンEが、例えば、側面Sのように蓋130の開閉状態に関係なく押下される可能性がある場所に設けられている場合も想定される。例えば、このような場合に、ユーザが情報処理システム10を使用しているか否かを蓋130の開閉によって判断することが有益である。すなわち、蓋130が開けられているときにイジェクトボタンEが押下されたときには、ユーザが情報処理システム10を使用しているとしてトレイ220の開閉を行うこととすればよい。また、蓋130が閉じられているときにイジェクトボタンEが押下されたときには、ユーザが情報処理システム10を使用していないのにユーザの意志に反してイジェクトボタンEが押下されたとしてトレイ220の開閉を行わないこととすることができる。
【0028】
本実施形態では、情報処理装置100に組み込まれており、情報処理装置100の電源が入っていない状態であっても動作することが可能である制御装置を使用してトレイ220の開閉を行う手法について提案する。これによって、情報処理装置100の電源が入っていない場合であっても光学ドライブ200のトレイ220を開閉することが可能となる。
【0029】
[1−2.情報処理システムの構成]
図2は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。図2を参照して、同実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
【0030】
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置100と、光学ドライブ200とを有するものである。情報処理装置100は、制御装置の一例としてのEC(Embedded Controller)110、CPU(Central Processing Unit)140、LCD150、North Bridge160、メモリ170、South Bridge180、HDD(Hard Disk Drive)190などにより構成される。EC110と光学ドライブ200とは、所定の通信経路によって接続されている。
【0031】
EC110は、ノート型パーソナルコンピュータなどに標準的に内蔵されるLSI(Large Scale Integration)であり、Keyboardの制御、各種電源系のパワマネージメント制御などを担うものである。本実施形態においては、制御装置の一例としてEC110を用いることとするが、EC110以外のものを用いることとしてもよい。すなわち、所定の通信経路を介して光学ドライブ200と通信可能にされ、光学ドライブ200に命令を出す機能を有しており、情報処理装置100の電源が入っていない状態であっても動作することが可能なものであれば他の装置を用いることとしてもよい。
【0032】
CPU140は、情報処理装置100の動作を制御する機能を有するものである。CPU140は、HDD190によって記憶されているプログラムをメモリ170に展開し、メモリ170に展開したプログラムを実行することによってその機能を実現する。HDD190によって記憶されているプログラムには様々なものがあり、OS(Operating System)などもその中に含まれる。HDD190は、CPU140によって使用されるデータやプログラムを記憶する機能を有するものである。HDD190は、記憶部の一例であるため、HDD190の代わりに、他の記憶部を使用することとしてもよい。
【0033】
[1−3.情報処理システムのトレイ開閉に関する部分の構成]
図3は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムのトレイ開閉に関する部分の構成を示す図である。図3を参照して、同実施形態に係る情報処理システムのトレイ開閉に関する部分の構成について説明する。
【0034】
図3に示すように、ユーザがイジェクトボタンEを押下すると、EC110は、イジェクトボタンEの押下を検出する。EC110は、イジェクトボタンEの押下を検出すると、電力供給駆動信号を出力する。電力供給駆動信号は、光学ドライブ200への電源の供給を開始するための信号であり、例えば、情報処理システム10に既に備わっている機能を利用することによって、EC110から出力することができる。電力供給駆動信号は、FET(Field effect transistor)によってその流れが制御され、光学ドライブ200の備えるレギュレータ240によってその電圧が制限されて、光学ドライブ200への電源の供給を開始するための電力を有する信号となってLSI210に供給される。LSI210は、電力供給駆動信号による電力の供給を受けると、その電力を使用して光学ドライブ200への電源の供給を開始する処理を行う。LSI210は、制御部の一例として機能するものである。
【0035】
また、EC110は、光学ドライブ200の電源への電源の供給が開始された状態においてLSI210にイジェクト信号を出力する。EC110がイジェクト信号を出力するタイミングは、特に限定されるものではないが、例えば、電力供給駆動信号を出力してから、所定時間t1だけ経過したときとすることができる。所定時間t1については、EC110が電力供給駆動信号を出力してから光学ドライブ200の電源が入るまでの時間などの各種パラメータに応じて適宜に変更することが可能である。また、イジェクト信号を出力し続ける時間(アサートする時間)t2についても特に限定されるものではなく、LSI210の設計に応じて適宜に変更することが可能である。
【0036】
イジェクト信号としては、光学ドライブ200が既に使用しているトレイ220を開閉するための信号を使用することができる。イジェクト信号の送信に使用される経路としては、EC110と光学ドライブ200との間において既に設けられている経路を使用することとしてもよく、新たに設けた経路を使用することとしてもよい。LSI210は、EC110からイジェクト信号の入力を受けると、トレイ220をオープンまたはクローズさせる処理を実行する。
【0037】
このように、情報処理装置100に備えられているEC110から電力供給駆動信号およびイジェクト信号を出力することとする。EC110は、情報処理装置100への電源の供給がなされていない場合であっても動作しているものである。すなわち、情報処理装置100の電源が入っていない場合であっても、EC110は、イジェクトボタンEの押下を検出して電力供給駆動信号およびイジェクト信号を出力することができる。光学ドライブ200は、電力供給駆動信号の入力を受けると自身の電源を入れ、イジェクト信号の入力を受けるとトレイ220をオープンまたはクローズすることができる。
【0038】
また、EC110からイジェクト信号を出力することとすれば、情報処理装置100は、イジェクトボタンEの押下を検出した後、CPU140によって実行しているOSを介してイジェクト信号を出力する必要がなくなる。そのため、OSによるイジェクト信号出力のための演算に要していた時間などを省略し、迅速にトレイ220の開閉を行うことが可能となる。
【0039】
[1−4.制御装置の機能構成]
図4は、本発明の第1実施形態に係る制御装置の機能構成を示す図である。図4を参照して、同実施形態に係る制御装置の機能構成について説明する。
【0040】
上記したように、EC110は、制御装置の一例として機能し、情報処理装置100に組み込まれており、情報処理装置100に電源が供給されていない状態であっても動作することが可能である。EC110は、少なくとも、イジェクト指示検出部121と、電力供給駆動部122と、イジェクト処理部123とを備えており、状態判別部124と、イジェクト実行通知部125と、状態取得部126とを必要に応じて備えているものである。
【0041】
イジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出する機能を有するものである。イジェクトボタンEは、上記したように、情報処理装置100の側面Sに備えられていることとしてもよく、情報処理装置100の内面Tに備えられていることとしてもよく、他の面に備えられていることとしてもよい。
【0042】
電力供給駆動部122は、イジェクト指示検出部121によってイジェクト指示が検出されると光学ドライブ200の電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する機能を有するものである。ここで出力された電力供給駆動信号は、上記したように、光学ドライブ200に供給される電力を発生させる信号である。光学ドライブ200は、この電力を用いて自身の電源を入れる処理を行う。電力供給駆動部122が電力供給駆動信号を出力する機能としては、上記したように、例えば、既にEC110に備えられている機能を使用することができる。
【0043】
イジェクト処理部123は、光学ドライブ200に設けられたトレイ220をオープン(またはクローズ)するためのイジェクト信号を出力する機能を有するものである。イジェクト処理部123がイジェクト信号を出力するタイミングについては、上記したように、特に限定されるものではないが、例えば、電力供給駆動部122が電力供給駆動信号を出力してから、所定時間t1だけ経過したときとすることができる。また、イジェクト処理部123がイジェクト信号を出力し続ける時間t2についても、上記したように、特に限定されるものではなく、LSI210の設計に応じて適宜に変更することが可能である。
【0044】
また、情報処理装置100が状態判別部124と状態取得部126とを備え、状態取得部126によって取得された種々の状態を状態判別部124が判別し、判別結果に応じて、EC110から出力される種々の信号を制御することとしてもよい。
【0045】
例えば、状態取得部126は、情報処理装置100の蓋130が閉じられているか否かを示す情報である開閉状態を取得することとしてもよい。その場合には、状態判別部124は、状態取得部126によって取得された開閉状態を判別し、蓋130が閉じられていると判別した場合には、電力供給駆動部122による電力供給駆動信号の出力とイジェクト処理部123によるイジェクト信号の出力とを省略することとしてもよい。このようにするのは、上記したように、蓋130が閉じられている場合には、ユーザが情報処理システム10を使用していない状態である可能性が高く、トレイ220の開閉を行う必要がないと想定されるからある。
【0046】
また、例えば、状態取得部126は、情報処理装置100のCPU140によって実行されているOSが起動しているか否かを示す情報である起動状態を取得することとしてもよい。その場合には、状態判別部124は、状態取得部126によって取得された起動状態を判別し、イジェクト実行通知部125は、状態判別部124によってOSが起動していると判別された場合に、トレイ220がオープンされた旨を示す情報であるイジェクト通知をOSに通知する。これにより、OSがトレイ220のオープンを検出することができる。
【0047】
また、イジェクト処理部123は、状態判別部124によってOSが起動していないと判別された場合に、光学ドライブ200の電源を切断するための停止信号を出力することとしてもよい。その場合には、光学ドライブ200は、例えば、停止信号の入力を受けた場合には、光学ドライブ200の電源を切断する処理を実行する。OSが起動していない場合としては、情報処理装置100の電源が入っていない場合、OSがスリープ状態にある場合、OSが休止状態にある場合などが想定される。また、OSが起動している場合としては、主にOSが起動中である場合などが想定されるが、BIOS(Basic Input/Output System)起動中、POST(Power On Self Test)起動中などであってもよい。
【0048】
また、例えば、状態取得部126は、光学ドライブ200の電源が入っているか否かを示す情報である電源状態を取得することとしてもよい。その場合には、状態判別部124は、状態取得部126によって取得された電源状態を判別し、光学ドライブ200の電源が入っていると判別した場合には、電力供給駆動部122による電力供給駆動信号の出力を省略することとしてもよい。
【0049】
[1−5.情報処理システムの省電力時におけるトレイのオープン処理]
一般的に、情報処理装置100に搭載されているOSの起動中にユーザによって情報処理装置100が所定時間以上継続して操作されなかったりした場合に、省電力機能の一環としてOSが光学ドライブ200の電源を切断する場合がある。このような場合には、光学ドライブ200に備えられているイジェクトボタンEを押下してもトレイ220は開閉できないという問題がある。また、情報処理装置100に備えられているイジェクトボタンEを押下してもOSを介してトレイ220の開閉を行う必要があるため、イジェクトボタンEの押下を検出してから迅速にトレイ220の開閉を行うことができないという問題がある。
【0050】
本実施形態に係る情報処理装置100を適用することによって、このような問題も解決することができる。さらに、情報処理装置100と光学ドライブ200との双方にイジェクトボタンEが備えられている場合には、ユーザはどちらのイジェクトボタンEを押下すべきかを容易に判断することができないことがある。本実施形態では、イジェクトボタンEは情報処理装置100と光学ドライブ200との双方に備えられていることとしてもよいが、情報処理装置100と光学ドライブ200とのいずれか一方に備えられていることとするのがより好ましい。
【0051】
図5は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明するための図である。図5を参照して、同実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明する。
【0052】
図5に示すように、EC110は、イジェクトボタンEが押下されたことをイジェクト指示によって検出すると(ステップS1)、OSにイジェクト実行通知を行う(ステップS2)。また、EC110は、電力供給駆動信号を出力することによって光学ドライブ200の電源を入れ(ステップS3)、光学ドライブ200にイジェクト信号を出力する(ステップS4)。光学ドライブ200は、イジェクト信号の入力を受けると、トレイ220をオープンする(ステップS5)。イジェクト実行通知を受けたOSは、OSでの光学ドライブ200の再認識を行い(ステップS6)、光学ドライブ200との間でトレイ220がオープンされたことを確認する(ステップS7)。
【0053】
図6は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れを示す図である。図6を参照して、同実施形態に係る情報処理システムの省電力時に光学ドライブの電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れについて説明する。
【0054】
図6に示すように、情報処理装置100の省電力モードにおいて光学ドライブ200の電源が入っていないときにユーザがイジェクトボタンEを押下すると、EC110は、イジェクトボタンEが押下されたことをイジェクト指示によって検出する。EC110は、電力供給駆動信号を出力することによって光学ドライブ200の電源を入れ、光学ドライブ200にイジェクト信号を出力する。
【0055】
光学ドライブ200は、イジェクト信号の入力を受けると、トレイ220をオープンする。ここでは、光学ドライブ200のLSI210は、EC110から低レベルの信号を所定時間t2以上受けた場合にイジェクト信号を受けたと判断することとしているが、当然のことながら他の手法によりイジェクト信号を受けたと判断してもよい。EC110は、OSにイジェクト実行通知を行い、イジェクト実行通知を受けたOSは、OSでの光学ドライブ200の認識を行い、光学ドライブ200との間でトレイ220がオープンされたことを確認する。OSは、例えば、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)コマンドを使用して光学ドライブ200にトレイ220の開閉状態を問い合わせて確認することとしてもよい。
【0056】
[1−6.情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理]
図7は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明するための図である。図7を参照して、同実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理について説明する。
【0057】
図7に示すように、EC110は、イジェクトボタンEが押下されたことをイジェクト指示によって検出すると(ステップT1)、LCD開閉検出スイッチ230に対して開閉状態取得要求を行い(ステップT2)、その応答としてLCD開閉状態通知を受け取る(ステップT3)。LCD開閉状態は、上記した例では、蓋130の開閉状態に相当する。また、蓋130の開閉状態は、状態取得部126が取得する状態の一例である。
【0058】
EC110は、LCD開閉状態を判別して、LCD150が開いていると判別した場合には、電力供給駆動信号を出力することによって光学ドライブ200の電源を入れ(ステップT4)、光学ドライブ200にイジェクト信号を出力する(ステップT5)。光学ドライブ200は、イジェクト信号の入力を受けると、トレイ220をオープンする(ステップT6)。
【0059】
図8は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れを示す図である。図8を参照して、同実施形態に係る情報処理装置の電源が入っていない場合におけるトレイのオープン処理の流れについて説明する。
【0060】
図8に示すように、情報処理装置100の電源が入っていない状態においてユーザがイジェクトボタンEを押下すると、EC110は、イジェクトボタンEが押下されたことをイジェクト指示によって検出し、sleep状態からReady状態に遷移する。EC110は、電力供給駆動信号を出力することによって光学ドライブ200の電源を入れ、光学ドライブ200にイジェクト信号を出力する。
【0061】
光学ドライブ200は、イジェクト信号の入力を受けると、トレイ220をオープンする。ここでは、光学ドライブ200のLSI210は、EC110から低レベルの信号を所定時間t2以上受けた場合にイジェクト信号を受けたと判断することとしているが、当然のことながら他の手法によりイジェクト信号を受けたと判断してもよい。EC110は、停止信号を出力することによって光学ドライブ200の電源を停止させ、sleep状態に遷移する。
【0062】
[1−7.情報処理装置によって実行される処理の流れ]
図9は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、同実施形態に係る情報処理装置によって実行される処理について説明する。
【0063】
図9に示すように、情報処理装置100のイジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEの変化を検出したか否かを判断する(ステップS101)。イジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEの変化を検出しないと判断した場合には(ステップS101で「No」)、処理を終了する。イジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEの変化を検出したと判断した場合には(ステップS101で「Yes」)、イジェクトボタンEが押下されたのか否かを判断する(ステップS102)。
【0064】
イジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEが押下されていないと判断した場合(ステップS102で「No」)、つまり、押下されたイジェクトボタンEが離された場合には、処理を終了する。イジェクト指示検出部121は、イジェクトボタンEが押下されたと判断した場合には(ステップS102で「Yes」)、ステップS103に進む。
【0065】
情報処理装置100の状態判別部124は、OSが起動中であるか否かを判別する(ステップS103)。状態判別部124は、OSが起動中であると判別した場合には(ステップS103で「Yes」)、ステップS104に進み、OSが起動中ではないと判別した場合には(ステップS103で「No」)、ステップS111に進む。OSの起動中には、上記したように、BIOS起動中、POST起動中などといった種々の場合が含まれることとしてもよい。また、OSが起動中ではない場合には、上記したように、情報処理装置100の電源が入っていない場合、OSがスリープ状態にある場合、OSが休止状態にある場合などといった種々の場合が含まれることとしてもよい。
【0066】
情報処理装置100の状態判別部124は、OSが待機状態であるか否かを判別する(ステップS104)。状態判別部124は、OSが待機状態であると判別した場合には(ステップS104で「No」)、処理を終了する。状態判別部124は、OSが待機状態ではないと判断した場合には(ステップS104で「Yes」)、光学ドライブ200の電源が入っていないか否かを判断する(ステップS105)。
【0067】
情報処理装置100の状態判別部124は、光学ドライブ200の電源が入っていると判別した場合には(ステップS105で「No」)、時間t2だけイジェクト信号をアサートして(ステップS110)、処理を終了する。なお、このステップで光学ドライブ200の電源が入っていない場合としては、OSの起動が既に完了している場合が想定される。状態判別部124は、光学ドライブ200の電源が入っていないと判別した場合には(ステップS105で「Yes」)、電力供給駆動部122は、光学ドライブ200の電源を入れるための電力供給駆動信号を出力し(ステップS106)、イジェクト処理部123は、時間t1だけ待機した後(ステップS107)、時間t2だけイジェクト信号をアサートする(ステップS108)。次いで、イジェクト実行通知部125は、OSにイジェクト実行通知を行い(ステップS109)、処理を終了する。
【0068】
情報処理装置100の状態判別部124は、LCD150が閉じられた状態であるか否かを判別する(ステップS111)。なお、ここでは、ステップS103の後にステップS111を実行することとしているが、ステップS103の前にステップS111を実行することとしてもよい。状態判別部124は、LCD150が閉じられた状態であると判別した場合には(ステップS111で「Yes」)、処理を終了する。状態判別部124は、LCD150が開いた状態であると判断した場合には(ステップS111で「No」)、光学ドライブ200の電源が入っていないか否かを判断する(ステップS112)。
【0069】
情報処理装置100の状態判別部124は、光学ドライブ200の電源が入っていると判別した場合には(ステップS112で「No」)、処理を終了する。状態判別部124は、光学ドライブ200の電源が入っていないと判別した場合には(ステップS112で「Yes」)、電力供給駆動部122は、光学ドライブ200の電源を入れるための電力供給駆動信号を出力し(ステップS113)、イジェクト処理部123は、時間t1だけ待機した後(ステップS114)、時間t2だけイジェクト信号をアサートする(ステップS115)。次いで、イジェクト処理部123は、光学ドライブ200に停止信号を出力し(ステップS116)、処理を終了する。
【0070】
<2.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0071】
例えば、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、必ずしもシーケンス図やフローチャートに示された順序で処理を実行しなくてもよく、処理の順序は適宜変更され得るものである。また、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、シーケンス図やフローチャートに示された処理を一回だけ実行することとしてもよいし、複数回繰り返して実行することとしてもよい。
【0072】
また、情報処理装置100の電源が入っていない状態において、EC110がイジェクトボタンEの押下を検出した場合に、光学ドライブ200の電源を入れ、トレイ220をオープンさせた後に、光学ドライブ200の電源を切断することとした。しかし、EC110は、トレイ220をオープンさせた後に光学ドライブ200の電源を切断しなくてもよい。例えば、光学ドライブ200は、記録媒体がトレイ220に載せられたことを検出した場合には、情報処理装置100の電源を入れる処理を実行することとしてもよい。
【0073】
<3.まとめ>
本実施形態によれば、PCの一例としての情報処理装置100の電源が入っていない場合であっても光学ドライブ200のトレイ220の開閉を行うことが可能となる。これにより、ユーザは、トレイ220を開閉するために情報処理装置100の電源を入れる操作を省略することができるとともに情報処理装置100が起動されるまで待たされることがなくなる。また、情報処理システム10の省電力時において光学ドライブ200の電源が切れた場合に光学ドライブ200のトレイ220の開閉を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0074】
10 情報処理システム
100 情報処理装置
121 イジェクト指示検出部
122 電力供給駆動部
123 イジェクト処理部
124 状態判別部
125 イジェクト実行通知部
126 状態取得部
130 蓋
200 光学ドライブ
220 トレイ
230 LCD開閉検出スイッチ
E イジェクトボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、
前記イジェクト指示検出部によって前記イジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、
前記光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備え、
情報処理装置に組み込まれており、前記情報処理装置に電源が供給されていない状態であっても動作することが可能である、制御装置。
【請求項2】
前記情報処理装置の蓋が閉じられているか否かを示す情報である開閉状態を取得する状態取得部と、
前記状態取得部によって取得された前記開閉状態を判別し、前記蓋が閉じられていると判別した場合には、前記電力供給駆動部による前記電力供給駆動信号の出力と前記イジェクト処理部による前記イジェクト信号の出力とを省略する状態判別部と、
をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記情報処理装置のオペレーティングシステムが起動しているか否かを示す情報である起動状態を取得する状態取得部と、
前記状態取得部によって取得された前記起動状態を判別する状態判別部と、
前記状態判別部によって前記オペレーティングシステムが起動していると判別された場合に、前記トレイがオープンされた旨を示す情報であるイジェクト通知を前記オペレーティングシステムに通知するイジェクト実行通知部と、
をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記イジェクト処理部は、
前記状態判別部によって前記オペレーティングシステムが起動していないと判別された場合に、前記光学ドライブの電源を切断するための停止信号を出力する、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記光学ドライブの電源が入っているか否かを示す情報である電源状態を取得する状態取得部と、
前記状態取得部によって取得された前記電源状態を判別し、前記光学ドライブの電源が入っていると判別した場合には、前記電力供給駆動部による前記電力供給駆動信号の出力を省略する状態判別部と、
をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記イジェクトボタンは、
前記情報処理装置に設けられている、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、
前記イジェクト指示検出部によって前記イジェクト指示が検出されると光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、
前記光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備える、制御装置が組み込まれており、
自身に電源が供給されていない状態であっても、前記制御装置は動作することが可能である、情報処理装置。
【請求項8】
光学ドライブと情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
イジェクトボタンが押下されることによって生じる信号をイジェクト指示として検出するイジェクト指示検出部と、
前記イジェクト指示検出部によって前記イジェクト指示が検出されると前記光学ドライブの電源を投入するための電力供給駆動信号を出力する電力供給駆動部と、
前記光学ドライブに設けられたトレイをオープンするためのイジェクト信号を出力するイジェクト処理部と、を備える、制御装置が組み込まれており、
自身に電源が供給されていない状態であっても、前記制御装置は動作することが可能であり、
前記光学ドライブは、
前記電力供給駆動信号によって自身の電源が投入され、前記イジェクト信号の入力を受け付けると、前記トレイをオープンする制御部、
を備える、情報処理システム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−141926(P2011−141926A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1666(P2010−1666)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】