制限されたホッピングおよびオンデマンドのパイロットを介したTDDビーム形成の効率的なサポート
【課題】OFDMAシステム、WCDMA(登録商標)システムなどの従来の非時分割二重無線システムにおける時分割二重ビーム形成のサポートを容易にするシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】基地局は、ユーザデバイスが送信している帯域幅の一部などのパイロット情報を分析し(402)、ユーザデバイスによって先行する逆方向リンクのタイムスロット上で利用された帯域幅の予めホップされた部分を使用してダウンリンク上で送信する(404)。次に、基地局は、基地局によってサービスを受けるユーザデバイスの間の帯域幅のセグメントのホッピングを容易にするために、ユーザデバイスに帯域幅のセグメントの再割り当てを送信する(406)。さらに、基地局は、ユーザデバイスに関するあいまいさを解決するために、オンデマンドのパイロット情報をユーザデバイスに提供するように命令することができる。
【解決手段】基地局は、ユーザデバイスが送信している帯域幅の一部などのパイロット情報を分析し(402)、ユーザデバイスによって先行する逆方向リンクのタイムスロット上で利用された帯域幅の予めホップされた部分を使用してダウンリンク上で送信する(404)。次に、基地局は、基地局によってサービスを受けるユーザデバイスの間の帯域幅のセグメントのホッピングを容易にするために、ユーザデバイスに帯域幅のセグメントの再割り当てを送信する(406)。さらに、基地局は、ユーザデバイスに関するあいまいさを解決するために、オンデマンドのパイロット情報をユーザデバイスに提供するように命令することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は一般に無線通信に関し、より具体的にはTDD無線通信環境において帯域幅のセグメントのホッピングとオンデマンドのパイロットチャネルの取得とを用いてビーム形成のサポートを提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、共に本発明の譲受人に譲渡され、ここで参照によって明示的に本明細書に援用される「METHOD AND APPARATUS FOR TDD DOWNLINK BEAMFORMING VIA CONSTRAINED HOPPING AND ON−DEMAND PILOT」と題された2005年5月18日に出願された米国特許出願第60/682548号、および「METHOD AND APPARATUS FOR TDD DOWNLINK BEAMFORMING VIA CONSTRAINED HOPPING AND ON−DEMAND PILOT」と題された2005年10月27日に出願された米国特許出願第60/731026号の優先権を主張するものである。
【0003】
無線通信システムは、世界中の多数の人が通信するような一般的な手段となった。無線通信デバイスは、消費者のニーズを満たすために、ならびに可搬性および利便性を向上させるためにより小型におよびより高性能になった。セルラ電話などの移動デバイスの処理能力の向上は、無線ネットワーク伝送システムに対する要求の増大をもたらした。一般に、そのようなシステムは、そのシステムを介して通信するセルラデバイスほど容易に更新されない。移動デバイスの能力が拡大すると、新しい向上した無線デバイスの能力を十分に利用することを容易にするような方法で古い無線ネットワークシステムを維持することは難しい。
【0004】
より具体的には、一般的に、周波数分割に基づく技術は、スペクトルを帯域幅の一様なチャンク(chunks)に分割することによってそのスペクトルを異なるチャネルに分離し、例えば、無線通信に対して割り当てられた周波数帯域の分割は、それらのチャネルのそれぞれが音声会話を搬送することができ、またはディジタルサービスを用いてディジタルデータを搬送することができる30個のチャネルに分割されることができる。各チャネルは、一度に1人のユーザのみに割り当てられることができる。1つの知られている変形は、システムの帯域幅全体を複数の直交するサブバンドに効果的に分割する直交周波数分割技術である。これらのサブバンドは、トーン(tones)、キャリア、副搬送波、ビン(bins)、および/または周波数チャネルとも呼ばれる。各サブバンドは、データを用いて変調される副搬送波に関連付けられる。時分割に基づく技術を用いる場合、帯域は連続するタイムスライスまたはタイムスロットに時間的に分割される。チャネルの各ユーザは、ラウンドロビン方式で、情報を送信および受信するためのタイムスライスを与えられる。例えば、任意の所与の時間tにおいて、ユーザは短いバーストの間、チャネルへのアクセスを提供される。次に、アクセスは、情報を送信および受信するための時間の短いバースト(burst)を与えられる別のユーザに切り替わる。「交代」のサイクルが継続し、結局、各ユーザが複数の送信バーストおよび受信バーストを与えられる。
【0005】
一般に、符号分割に基づく技術は、範囲内の任意の時間に利用可能ないくつかの周波数に渡ってデータを送信する。一般に、データはディジタル化され、利用可能な帯域幅に渡って拡散され、ここで複数のユーザがチャネルに重ねられ、それぞれのユーザは固有のシーケンスコード(sequence code)を割り当てられることができる。ユーザはスペクトルの同一の広帯域のチャンクにおいて送信することができ、ここで各ユーザの信号はそのユーザのそれぞれの固有の拡散符号によって帯域幅全体に渡って拡散される。この技術は、1人以上のユーザが同時に送信および受信することができる共有を提供することができる。そのような共有は、ユーザのビットストリームが擬似ランダム式に符号化され、非常に広いチャネルにまたがって拡散される拡散スペクトルディジタル変調によって達成することができる。受信機は、一貫した方法で特定のユーザに関するビットを収集するために、関連する固有のシーケンスコードを認識し、ランダム化を元に戻すように設計される。
【0006】
(例えば、周波数分割技術、時分割技術、および符号分割技術を使用する)代表的な無線通信ネットワークは、カバーエリアと、カバーエリア内でデータを送信および受信することができる1以上の移動(例えば無線)端末とを提供する1以上の基地局を含む。代表的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャスト、および/またはユニキャストサービスのための複数のデータストリームを同時に送信することができ、データストリームは移動端末の独立した受信対象であるデータの流れである。その基地局のカバーエリア内の移動端末は、合成ストリームによって搬送される1つの、2つ以上の、または全てのデータストリームを受信することに関心がある。同様に、移動端末は、データを基地局かまたは別の移動端末に送信することができる。基地局と移動端末の間の、または移動端末間のそのような通信は、チャネルの変動および/または干渉電力の変動が原因で劣化する可能性がある。例えば、上述の変動は、1以上の移動端末に関する基地局のスケジューリング、電力制御、および/またはレート予測に影響を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第60/682548号
【特許文献2】米国特許出願第60/731026号 従来の無線システムは、帯域幅の制限、処理のオーバヘッドなどが原因でいくつかのビーム形成技術のサポートを提供しない。したがって、そのような無線ネットワークシステムにおいてスループットを向上させるシステムおよび/または方法に対するニーズが当技術分野に存在する。
【発明の概要】
【0008】
以下の説明は、1以上の実施形態の基本的な理解を提供するためのそのような実施形態の簡素化された概要を示す。この概要は、全ての考えられる実施形態の広範な概観ではなく、全ての実施形態の重要なまたは決定的な要素を特定するようにも、任意のまたは全ての実施形態の範囲を定めるようにも意図されていない。この概要の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして1以上の実施形態のいくつかの概念を簡素化された形態で提示することである。
【0009】
1以上の実施形態およびそれらの実施形態の対応する開示によれば、様々な態様が、無線通信環境において時分割二重ビーム形成(time−division duplexed beam−forming)をサポートすることに関連して説明される。一態様によれば、制限された帯域幅のセグメントのホッピング、および/またはオンデマンドのパイロット情報の取得とは、例えばTDD OFDMA無線通信システム、TDD WCDMA無線通信システムなどにおけるTDDビーム形成をサポートするために使用することができる。
【0010】
関連する態様によれば、無線通信環境において帯域幅の利用を向上せる方法、および時分割二重ビーム形成をサポートする方法は、受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを評価し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいてユーザデバイスに信号を送信することができる。本方法は、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップし、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを検証することができる。セグメントが割り当て可能である場合、本方法は割り当てられて予めホップされたセグメント上に順方向リンクの伝送をスケジューリングし、順方向リンク信号を送信することができる。セグメントが割り当て可能でない場合、本方法は、さらに、新しい帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当てる命令をユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するようにユーザデバイスに命令することができる。追加的におよび/または代替的に、本方法は、さらに、ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0011】
別の態様によれば、無線通信環境において制限された帯域幅のセグメントのホッピングを容易にする装置は、セクタ内のユーザデバイスに対する帯域幅のセグメントの割り当てに関する情報を記憶するメモリと、帯域幅のセグメントを既定のスケジュールに従ってユーザデバイスに割り当ておよび再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする、メモリに結合されたプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、割り当てられた帯域幅のセグメントを介して順方向リンクの伝送のための信号を生成することができる。本装置は、帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、帯域幅のセグメントが割り当て可能でないときに、ユーザデバイスに対して新しい帯域幅のセグメントに切り換える命令を生成する逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネントをさらに含むことができる。本装置は、逆方向リンクチャネル検出器が受信された逆方向リンク信号において逆方向リンクチャネルを識別できないときに、ユーザデバイスに対してオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を提供するパイロット要求コンポーネントをその上さらに含むことができる。さらに、本装置は、プロセッサによるユーザデバイス間の帯域幅のセグメントの再割り当てを容易にする帯域幅セグメントホッピング命令を生成するホップコンポーネントを含むことができる。
【0012】
さらに別の態様は、通信帯域幅を複数の帯域幅のセグメントに分割するための手段と、帯域幅のセグメントをセクタ内のユーザデバイスに割り当てる手段と、帯域幅のセグメントをユーザデバイスに再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントのホッピングを実行する手段とを含む無線通信装置に関する。本装置は、帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定する手段と、割り当てられた帯域幅のセグメントを介してダウンリンク信号を送信する手段と、送信ダウンリンク信号において帯域幅のセグメントの再割り当てを提供する手段と、送信ダウンリンク信号においてユーザデバイスからのオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する手段とをさらに含むことができる。
【0013】
別の態様は、受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止め、突き止められた帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップするコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体に関する。本命令は、さらに、順方向リンクの伝送時に予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に順方向リンク信号を送信することができる。本命令は、その上さらに、予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスに対して新しい帯域幅のセグメントの割り当てを送信し、およびその後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するようにユーザデバイスに命令し、ならびに予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0014】
さらなる態様は、無線通信環境においてスループットを向上させる命令を実行するプロセッサに関し、本命令は帯域幅のセグメントを介して逆方向リンク信号を受信し、同じ帯域幅のセグメントを介してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする。本命令は、さらに、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に、順方向リンク信号を送信し、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に代替の帯域幅のセグメントの割り当てをユーザデバイスに送信し、および/または新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0015】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートする方法に関する。本方法は、さらに、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、およびその後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用し、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信することができる。
【0016】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する送信機と、逆方向リンクの伝送で利用された同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する受信機とを含んでいる、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートすることを容易にする装置に関し、受信機は次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てをさらに受信し、送信機は次の逆方向リンクのタイムスロットにおいて予めホップされた帯域幅のセグメントを使用して信号を送信する。受信機は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に新しい帯域幅のセグメントの割り当てを受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用することができる。追加的にまたは代替的に、受信機は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を受信することができる。
【0017】
さらに別の態様によれば、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートすることを容易にする装置は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する手段と、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する手段と、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する手段とを含むことができる。本装置は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合にユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用する手段と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する手段とをさらに含むことができる。
【0018】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体に関する。本コンピュータ読取り可能な媒体は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するための命令と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する命令とをさらに含むことができる。
【0019】
さらなる態様は、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートするコンピュータ実行可能な命令を実行するプロセッサに関し、本命令は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する。本プロセッサは、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用する命令と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する命令とをさらに実行することができる。
【0020】
上述のおよび関連する目的を達成するために、1以上の実施形態は、以下で十分に説明され、特許請求の範囲において具体的に示される特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、1以上の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に説明する。しかし、これらの態様は、種々の実施形態の原理を使用することができる様々な方法のうちのほんの数例だけを示しており、説明される実施形態は全てのそのような態様とそれらと同等な物とを含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本明細書において提示された種々の実施形態による無線ネットワーク通信システムを示す図。
【図2】1以上の実施形態による多重アクセス無線通信システムを示す図。
【図3】本明細書において説明された1以上の態様による、TDD OFDMA無線通信環境において制限された周波数ホッピングを容易にするシステムの図。
【図4】種々の態様による、受信された逆方向リンクの伝送と同じ副搬送波上で順方向リンクの通信信号を送信し、無線通信システムのセクタ内のユーザデバイスの間で副搬送波の組を入れ換えることによって無線通信環境内の通信のスループットを向上させる方法を示す図。
【図5】種々の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティを向上させる方法の図。
【図6】1以上の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティおよび通信のスループットを向上させる方法の図。
【図7】アップリンクの伝送のためにユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止める、突き止められたセグメントをその後の伝送タイムスロットにおけるダウンリンクの伝送のために使用することを冗長的に容易にする二重プロトコルを使用する方法を示す図。
【図8】本明細書において説明された1以上の態様による、無線通信環境において制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングとオンデマンドのパイロット情報の取得とを容易にするユーザデバイスの図。
【図9】種々の態様による、無線通信環境においてシステムの性能を向上させることを容易にするシステムの図。
【図10】本明細書において説明された種々のシステムおよび方法と共に使用できる無線ネットワーク環境の図。
【図11】本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステムの図。
【図12】本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステムの図。
【詳細な説明】
【0022】
ここから、種々の実施形態が、図面を参照して説明され、同様な参照番号は図面全体を通じて同様な要素を示すために使用される。以下の説明において、説明の目的で、1以上の実施形態の完全な理解を提供するために多くの具体的な詳細が説明される。しかし、そのような実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、1以上の実施形態を説明することを容易にするために、よく知られた構造およびデバイスがブロック図で示される。
【0023】
本願で使用される用語「コンポーネント」、「システム」などは、コンピュータに関連するエンティティ、すなわちハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはそれらの任意の組合せのいずれかを指すように意図される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいがこれらに限定されない。1以上のコンポーネントは実行プロセスおよび/またはスレッド内にあってもよく、コンポーネントは1つのコンピュータ上に配置されてもよく、および/または2つ以上のコンピュータの間に分散されてもよい。また、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶させた様々なコンピュータ読取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、1以上のデータパケット(例えば、信号によってローカルシステム内、分散システム内の別のコンポーネントと、および/またはインターネットなどのネットワークをまたいでその他のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うなどしてローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、当業者によって理解されるように、本明細書において説明されるシステムのコンポーネントは、それらのコンポーネントに関して説明される様々な態様、目的、利点などを達成することを容易にするために追加的なコンポーネントによって再構成および/または補足することができ、所与の図において説明される厳密な構成に限定されない。
【0024】
さらに、様々な実施形態が、本明細書において加入者局に関連して説明される。加入者局は、システム、加入者ユニット、移動局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器とも呼ばれる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局(wireless local loop(WLL) station)、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続されたその他の処理デバイスであってもよい。
【0025】
さらに、本明細書において説明される様々な態様および特徴は、標準的なプログラミングおよび/または工学技術を使用する方法、装置、または製品として実装することができる。本明細書において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ読取り可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ読取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を含むことができるがこれらに限定されない。さらに、本明細書において説明される様々な記憶媒体は、1以上のドライブ、および/または情報を記憶するための他の機械読取り可能な媒体を表す。用語「機械読取り可能な媒体」は、これらに限定されることなしに無線チャネルと、命令および/またはデータを記憶し、含み、および/または搬送することができる様々な他の媒体とを含んでよい。
【0026】
ここで図1を参照すると、無線ネットワーク通信システム100が、本明細書において提示される種々の実施形態に従って示される。ネットワーク100は、無線通信信号を互いにおよび/または1以上の移動デバイス104に受信、送信、中継などする、1以上のセクタ内の1以上の基地局102を含むことができる。当業者によって理解されるように、各基地局102は、送信機チェーン(transmitter chain)および受信機チェーン(receiver chain)を含むことができ、送信機チェーンおよび受信機チェーンのそれぞれが順に信号の送信および受信に関連する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を含むことができる。移動デバイス104は、例えば、セルラ電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線ネットワーク100を介して通信する任意の他の好適なデバイスであってもよい。
【0027】
本明細書において説明される1以上の態様によれば、基地局102において順方向リンクのチャネル情報が利用可能である場合、ビーム形成および/または周波数選択スケジューリング(frequency−sensitive scheduling)などの先進的な伝送およびスケジューリング技術を使用することによって順方向リンクの性能(例えば、より高いセクタのスループット、より小さな待ち時間など)をさらに向上させることができる。これらの伝送技術の有効性は、順方向リンクのチャネル評価の精度および品質に大きく依存する。そのような技術をサポートするために必要とされるシグナリングのオーバヘッドは、順方向リンクのチャネル情報がユーザデバイス104から基地局102に明示的に返送されなければならないFDDの配備においては法外すぎる恐れがある。しかし、これらの先進的な伝送技術は、順方向リンクと逆方向リンクの間の固有のチャネルの相互作用のためにTDDの配備においてより現実的におよび効率的にサポートされる。チャネルの相互作用により、逆方向リンクのパイロットは、基地局102に正確な順方向リンクのチャネル評価を提供する効率的なツールである。
【0028】
それでもなお、従来のシステムにおいて逆方向リンク上で連続的な広帯域のパイロットを供給することに関連するコストは、特に任意の所与の時間に逆方向リンクの伝送が総帯域幅のうちのほんのわずかな部分しか占有しないときには法外すぎる恐れがある。しかし、1以上の態様によれば、基地局102が逆方向リンク上で最小の量のシグナリングのオーバヘッドおよびリソースの消費を生じながら、スケジューリングされている(またはまもなくスケジューリングされようとしている)移動端末104の最新の(順方向リンクの)チャネル情報に常にアクセスできることを保証するために、基地局102は、指定された時間−周波数割り当てを使用してそれぞれのパイロットを送信するように移動端末のサブセットに命令することができる。
【0029】
データ伝送がないときでさえ、逆方向リンクの制御およびシグナリングチャネルをサポートするために、低レートで低電力のパイロットが逆方向リンク上で通常やはり利用可能であることに留意されたい。実際、制御チャネル自体を、順方向リンクのチャネル評価を容易にするためのパイロットデータの別のソースとして使用することができる(例えば、成功した制御チャネル復調の後で制御シンボルが再符号化され、パイロットとして使用することができる)。したがって、逆方向リンク上の追加的なコストを生じることなしに、基地局102は、チャネル評価に使用されるべき信頼できるソースに既にアクセスできる。結果として得られるチャネル評価は、逆方向リンクのパイロットおよび/または逆方向リンクの制御チャネルが存在する周波数領域において正確である。結果として、チャネルの相互作用に依存するビーム形成または他の先進的な伝送技術による性能の向上は、順方向リンクのチャネルが、それぞれの逆方向リンクのパイロット/制御伝送によって前に占有された周波数領域をたまたま使用するユーザによってのみ享受される。
【0030】
ここで図2を参照すると、1以上の実施形態による多重アクセス無線通信システム200が示される。3セクタ構成の基地局202は、複数のアンテナ群、すなわちアンテナ204および206を含む1つの群、アンテナ208および210を含む別の群、アンテナ212および214を含む第3の群を含む。図によれば、各アンテナ群について2つのアンテナしか示されていないが、より多くのまたはより少ないアンテナを各アンテナ群に対して利用することができる。移動デバイス216はアンテナ212および214と通信しており、アンテナ212および214は順方向リンク220を介して移動デバイス216に情報を送信し、逆方向リンク218を介して移動デバイス216から情報を受信する。移動デバイス222はアンテナ204および206と通信しており、アンテナ204および206は順方向リンク226を介して移動デバイス222に情報を送信し、逆方向リンク224を介して移動デバイス222から情報を受信する。
【0031】
アンテナの各群、および/またはアンテナの各群がその中で通信するように設計された領域は基地局202のセクタと呼ばれることが多い。1実施形態において、アンテナ群のそれぞれは、基地局202によってカバーされる領域のセクタ内の移動デバイスと通信するように設計される。順方向リンク220および226を介した通信において、基地局202の送信アンテナは、異なる移動デバイス216および222に関する順方向リンクのSN比を向上させるためにビーム形成技術を利用することができる。さらに、カバーエリア中にランダムに散らばった移動デバイスに送信するためにビーム形成を使用する基地局は、カバーエリア内の全ての移動デバイスに単一のアンテナを介して送信する基地局よりも近隣のセル/セクタ内の移動デバイスに対して生じる干渉が少ない。基地局は端末と通信するために使用される固定局であってよもく、アクセスポイント、ノード(Node)B または何らかの他の用語で呼ばれることもある。移動デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、ユーザデバイス、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0032】
1例によれば、ユーザが副搬送波の特定のサブセット(例えば、OFDMAシステムにおけるN個の副搬送波のうちの最後のN/4個のキャリア、CDMAシステムにおけるK個のCDMAキャリアのうちの最初のキャリアなど)上でパイロットまたは制御チャネルを常に送信する簡素なマルチキャリアシステムにおいて、基地局は、ユーザの逆方向リンクのパイロット/制御伝送によって占有された周波数領域を介して順方向リンク上のチャネルを確実に評価することができる。次に、基地局は、ユーザのパイロット/制御伝送と同じ帯域を介して順方向リンクの伝送をスケジューリングすることができる。そのようにする際に、ビーム形成または他の先進的な伝送技術による著しい性能の向上がそのようなユーザに認識され得る。しかし、順方向リンク上で対応するリソースを見つけることがいつも可能であるとは限らない可能性があり、さらに、順方向リンクの伝送が、ユーザの逆方向リンクのパイロットの伝送によって占有された帯域幅よりも大きな帯域幅を占有する可能性がある。最後に、周波数および干渉ダイバーシティ(interference diversity)から十分に利益を得るために、多くの場合、(順方向リンクおよび逆方向リンクの両方で)周波数ホッピングが使用され、ユーザが逆方向リンクの伝送と同じ周波数帯域上で順方向リンクの伝送を受信する可能性を低くする。
【0033】
そのような従来のシステムの難点を克服するために、先行する逆方向リンクのタイムスロットにおいてユーザの逆方向リンクのパイロットまたは制御伝送によって広がった周波数領域または副搬送波のサブセットを占有する順方向リンクの伝送を受信するユーザの可能性を高める(それによってTDDチャネルの相互作用の利点を可能にする)リソース割り当て戦略が本明細書において説明される。本明細書において説明される種々の態様は主としてTDD OFDMAシステムに関して説明されるが、この技術は、MC−CDMA(例えば、MC−WCDMA)、または任意のその他の好適な無線通信システムなどの他のマルチキャリアTDDシステムにも適用可能である。TDDチャネルの相互作用を提供することを容易にするために、種々の態様は、制限されたFL−RLホッピング、および/またはオンデマンドのRLパイロット伝送の概念を含むことができる。
【0034】
図3は、本明細書において説明される1以上の態様による、TDD OFDMA無線通信環境において制限された周波数ホッピングを容易にするシステム300の例である。システム300は、複数の周波数セグメントまたは副搬送波302を含む。例えば、システム300は、K個の重ならない周波数セグメント302を有するFH−OFDMAシステムであってよく、ここでKは整数であり(例えば、この例ではK=4)、各セグメントの下に示されるようにK個のセグメント302の順序を入れ換えるために、順方向リンクおよび逆方向リンクの両方で同じセグメント化およびホッピングパターンを使用することができる。セグメント内のホッピングは、2つのリンク上で同じであるように制限される必要はない。TDDシステムにおいて、順方向リンクおよび逆方向リンクの伝送は時間的に交互に入れ替わる。
【0035】
各ユーザは、逆方向リンクのパイロット/制御チャネルを送信することができる特定の論理的なセグメント(例えば、予めホップされたセグメント)を割り当てられる(データ伝送およびそのデータ伝送に付随するパイロットが他のセグメント上で送信されてもよいことに留意されたい)。例えば、「予めホップされた」セグメントは、現在のセグメント(例えば、現在使用中の帯域幅のセグメント)にマッピングされている帯域幅のセグメントであることができ、ここで予めホップされたセグメントはその後の伝送において利用される。この例を進めるために、最初の予めホップされたセグメント1を現在のセグメント2にマッピングすることができ、予めホップされたセグメント2を現在のセグメント4にマッピングすることなどができる。この文脈で使用される「予めホップされた」は、帯域幅のセグメント、副搬送波、周波数などのリソースをその後の伝送での使用のために予めマッピングすることに関連することが理解されるであろう。
【0036】
チャネルの相互作用から十分に利益を得るために、基地局は、(例えば、同じ論理的なセグメントによって広がった副搬送波のサブセットを占有する順方向リンクのチャネルを選択することによって)同じ論理的なセグメントを介して順方向リンクの伝送をスケジューリングすることができる。一般に、各セグメントによって占有される帯域幅は、任意の所与の時間にユーザによって使用される帯域幅よりも大きい。したがって、複数のユーザが、情報の送信または受信において同じセグメントを共有することができる。基地局が同じ論理的なセグメント内の順方向リンクのチャネルを識別できない場合、ユーザデバイスは、逆方向リンクの伝送を順方向リンクの伝送と同じ論理セグメント上にあるように移動することができる。追加的におよび/または代替的に、ユーザデバイスは、新しいセグメント上で補助的な逆方向リンクのパイロット(例えば、「オンデマンドの」パイロット)を供給することができる。逆方向リンクの伝送のためのユーザデバイスの論理的なセグメントの変更は、基地局からのスケジューリングメッセージおよび/または明示的なセグメント変更メッセージを含む様々なメカニズムによって引き起こされる。補助的な逆方向リンクのパイロットは、順方向リンクの伝送が単一のセグメントを超えるセグメントに渡るときに適切なセグメント上で追加的に供給される。チャネルの相互作用に関連する利点を最大化するために、セグメントのホッピングを、例えばFL/RLタイムスロットにつき1回実行することができる。(例えば、順方向リンクのデータ伝送中の)セグメント内のホッピングを、セグメント内で周波数および干渉ダイバーシティを得る助けとなるために実行することができる。追加的におよび/または代替的に、基地局は、先行する逆方向リンクのタイムスロットで取得された他のセグメントのチャネル情報を常に使用することができる。古いチャネル情報が原因のいかなる損失も、低い移動性を有するユーザに対して最小限であることができる。上述の技術が、ハイブリッド自動要求(hybrid automatic request)(HARQ)プロトコルを使用するシステムにも適用可能であることは当業者に理解されるであろう。
【0037】
制御およびデータ伝送が時分割多重化されるときに、セグメント化が必ずしも順方向リンクまたは逆方向リンクのタイムスロットの全体に渡る必要がないことを理解されたい。例えば、セグメント化(およびそのセグメント化の関連するホッピング)は、逆方向リンクの制御伝送のみに適用される可能性がある。逆方向リンクのデータ伝送中、そのようなセグメント化およびホッピングは使用される必要がない。同様に、そのようなセグメント化が順方向リンクのデータ伝送に別個に適用されてよく、一方、順方向リンクの制御伝送が全く異なるセグメント化およびホッピングパターンを使用してもよい。
【0038】
図4〜7を参照すると、制限されたホッピングおよび/またはオンデマンドのパイロット情報を使用してTDDビーム形成をサポートすることに関する方法が示される。例えば、方法は、FDMA環境、OFDMA環境、CDMA環境、WCDMA環境、TDMA環境、SDMA環境、または任意の他の好適な無線環境におけるTDDビーム形成のサポートに関連する可能性がある。具体的には、本明細書において説明される方法はOFDMA無線通信環境に関して説明されるが、他の種類の通信環境(例えば、MC−CDMA、MC−WCDMA、...)が、説明される態様と共に利用される。説明の簡素化の目的で本方法が一連の動作として示され、説明されるが、1以上の実施形態によれば、いくつかの動作は異なる順序で行われ、および/または本明細書で示され、説明される動作からの他の動作と同時に行うことができるため、本方法はその動作順序によって限定されないことを理解および認識されたい。例えば、当業者は、方法が状態図におけるような一連の相互に関連した状態またはイベントとして代替的に表されることを理解し、認識するであろう。さらに、1以上の実施形態に従って本方法を実行するために、示された動作の全てが必要とされるわけではない。
【0039】
図4は、種々の態様による、受信された逆方向リンクの伝送と同じ副搬送波上で順方向リンクの通信信号を送信し、無線通信システムのセクタ内のユーザデバイスの間で副搬送波の組の順序を入れ換えることとによって無線通信環境内の通信のスループットを向上させる方法400を示す。402において、受信信号が(例えば、基地局で)分析され、受信信号が送信された総伝送帯域幅の一部が査定される。例えば、通信信号に対して20MHzが割り当てられる場合、図3の例によれば、4つの副搬送波のそれぞれが、割り当てられた帯域幅のうちの約5MHzを占有することができる。404において、ユーザデバイスへの順方向リンクの伝送が、前のタイムスロットにおいて逆方向リンクの伝送のために当該ユーザデバイスによって使用された同じ帯域幅のセグメントを使用して実行される。402においてユーザデバイスに関する帯域幅のセグメントを評価することによって、404において順方向リンクの伝送のために正確なチャネル評価を生成することができる。
【0040】
406において、ユーザデバイスが、基地局へのその後の逆方向リンクの伝送のための次の帯域幅のセグメントにホップされる。ホッピングは、逆方向リンクのタイムスロット毎、数個のタイムスロット毎、フレーム毎などに、または任意の他の好適なもしくは所望のスケジュールに従って実行されてもよい。さらに、ホッピングは、セクタ内の総割り当て帯域幅がそのセクタ内で通信するユーザデバイス間で等しくもしくは実質的に等しく、および/またはユーザデバイスの必要性などに応じて分割されるように実行され、副搬送波は、各ホッピングイベントでユーザデバイスを通じて順序を入れ換えることができる。このようにして、帯域幅のセグメントのホッピングが、本明細書において説明される種々の態様に従って達成される。ホップされた帯域幅のセグメントを使用したその後の逆方向リンク信号の伝送の後で、方法400は、逆方向リンクの帯域幅のセグメントの識別の別の繰り返しのために402に戻ることができ、その繰り返しの後で404において順方向リンクの伝送が実行されるなどする。このように、方法400は、所与の通信セクタ内で利用される帯域幅のセグメントが、次の順方向リンク上の伝送のための非常に正確なチャネル評価を提供しながら干渉ダイバーシティを向上させるために、全ての逆方向リンクのタイムスロットの初めに順番を変えることができる繰り返しプロセスを提供する。このようにして、処理のオーバヘッドなどの過度の増加なしに順方向リンクのスループットを向上させ、このことはひいてはTDD無線通信環境におけるスループット全体を向上させることができる。
【0041】
図5は、種々の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティを向上させる方法500の例である。502において、ユーザデバイスが逆方向リンク上で信号を送信することができる「予めホップされた」副搬送波またはセグメントをユーザデバイスに割り当てることができる。504において、セグメントが割り当て可能かどうか(例えば、セグメントが現在別のユーザに割り当てられているかどうかなど)に関する判定をすることができる。504においてセグメントが割り当て可能であると判定される場合、506において、順方向リンクの伝送を、同じ予めホップされた副搬送波周波数および/または帯域幅を使用してスケジューリングすることができる。508において、先行する逆方向リンク上でユーザデバイスによって使用された同じ予めホップされたセグメントを使用してユーザデバイスに戻る順方向リンク上で伝送を実行することができる。
【0042】
504において副搬送波のセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、510において、ユーザデバイスに次の逆方向リンクの伝送のために新しい伝送帯域幅に移動するように命令する信号を送信することができる。次に、本方法は、新しい逆方向リンクのセグメントが割り当て可能であることの検証のために504に戻ることができる。基地局がユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメントにホップするように命令する信号を提供するので、基地局はどのセグメントをユーザデバイスが使用することになるのかを知っており、したがってその後のアップリンクの伝送を効率的に受信および復調することができる。
【0043】
1例によれば、基地局はユーザデバイスの送信機からのパイロットに関する情報を集めることができ、順方向リンク上の伝送が同位相であることを保証するために、順方向リンク上で基地局によって使用されるアンテナにおいて異なる位相を評価することができる。ユーザデバイスからの新しいおよび信頼できるチャネル評価は、順方向リンク上でのそのような副搬送波の再利用を容易にすることができる。例えば、ユーザデバイスは、広帯域チャネル情報を得るために基地局によって使用することができる広帯域のパイロット、制御チャネルなどを送信することができる。逆方向リンクのタイムスロットの終了の直前に、パイロットとして使用されるチャネル品質インジケータ(channel quality indicator)(CQI)チャネルを送信するために制御スロットが存在するように、例えば4ミリ秒毎に1回発生するTDM制御チャネルを使用することができる。(例えば、帯域幅の増加につれて)制御チャネルを帯域幅全体に広げることに関連するパイロット信号の希薄化を緩和するために、制御チャネルは、例えば帯域幅のうちの約5MHzのセグメント上で送信される。したがって、1例によれば、逆方向リンクのタイムスロットの帯域幅を約5MHzのセグメントに分割することができ、このことは続いて、ユーザが順方向リンク上で、制御チャネルが送信された同じ5MHzのセグメントにスケジューリングできるように、順方向リンクの約5MHzのセグメントへの分割をもたらす可能性がある。このように、制限されたホッピングを、逆方向リンクが順方向リンクと同期してホップするように実行することができる。当業者によって理解されるように、上述の例に関して説明された約5MHzのセグメントサイズは、本明細書において説明される種々の態様の範囲を限定するように意図されないこと、およびより大きなまたはより小さなセグメントサイズがそれらの態様と共に使用されることが理解されるであろう。
【0044】
図6は、1以上の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティおよび通信のスループットを向上させる方法600の例である。方法600は上述の方法500と同様であり、割り当て可能なセグメントがアドレス指定される方法に関する変形を示す。602において、ユーザデバイスが逆方向リンク上で信号を送信することができる「予めホップされた」副搬送波またはセグメントをユーザデバイスに割り当てることができる。604において、予めホップされたセグメントが割り当て可能か否か(例えば、セグメントが既に割り当てられているかどうか、探し出せるかどうかなど)に関する判定をすることができる。セグメントの割り当ての可能性に関する判定が肯定的である場合、606において、順方向リンクの伝送を、同じ予めホップされた副搬送波周波数および/または帯域幅を使用してスケジューリングすることができる。608において、先行する逆方向リンクのタイムスロット上でユーザデバイスによって使用された同じ予めホップされたセグメントを使用してユーザデバイスに戻る順方向リンク上で伝送を実行することができる。
【0045】
604において、受信された逆方向リンクの伝送のために利用された副搬送波のセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、610において、「オンデマンドの」パイロットを提供するようにユーザデバイスに信号を送信することができる。例えば、約10〜15MHzを利用する広帯域通信環境においては、その場合、ユーザは異なるセグメント(例えば、約5MHz、...)上にスケジューリングされることができ、次のアップリンクの伝送上で基地局に具体的なセグメント情報を送信することができる。次に、本方法は、新しい逆方向リンクのセグメントが割り当て可能であることの検証のために604に戻ることができる。したがって、ユーザデバイスは、逆方向リンク上で送信するためにユーザデバイスによって利用された副搬送波および/または帯域幅のセグメントに関する情報を基地局に送信するように基地局によってシグナリングされる。このように、基地局は、その後の伝送タイムスロット(transmission time slot)における順方向リンクの伝送のためのチャネルを評価することを容易にするための正確なパイロット情報を提供される。
【0046】
図7は、アップリンクの伝送のためにユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止める、突き止められたセグメントをその後の伝送タイムスロットにおけるダウンリンクの伝送のために使用することとを冗長的に容易にする二重プロトコル(dual protocol)を使用するための方法700を示す。702において、予めホップされたセグメントをアップリンクの伝送のためにユーザデバイスに割り当てることができる。704において、予めホップされたセグメントが割り当て可能か否か(例えば、セグメントが占有されているかどうか、または割り当て不可能であるかどうか、...)に関する判定をすることができる。704においてセグメントが割り当て可能であると判定される場合、706において、同じ帯域幅のセグメントを、その後のタイムスロットにおけるユーザデバイスに対する順方向リンクの伝送をスケジューリングするために利用することができる。708において、基地局は次に、割り当てられた予めホップされた帯域幅のセグメントを使用してダウンリンク上でユーザデバイスに送信することができる。704においてセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、710において、ユーザに、次のアップリンクの伝送のために帯域幅の別のセグメントに切り換えるようにシグナリングすることができる。
【0047】
710において提供される信号は、例えば、基地局はその後のダウンリンクの伝送のために利用されることになる帯域幅のセグメントを予め識別しているように、基地局によって識別された特定の帯域幅のセグメントに移動する命令を含むことができる。追加的におよび/または代替的に、710において提供される信号は、任意の利用可能な帯域幅のセグメントに移動する命令を含むことができ、その場合、712において、信号は新しい帯域幅のセグメントを使用してアップリンクの伝送上で基地局にオンデマンドのパイロット情報を提供する命令をさらに含むことができる。次に、本方法は、ユーザデバイスが切り換えたセグメントに関するオンデマンドのパイロット情報をそのセグメントが割り当てに利用可能であることを検証するために査定することができる704に戻ることができる。このようにして、基地局は、パイロットチャネルの評価などに関するリソースを消費することを要求されることなしに、高システムスループットの期間中にオンデマンドのパイロット情報を受信することができる。
【0048】
本明細書において説明される1以上の態様によれば、制限されたホッピング、オンデマンドの逆方向リンクのパイロットの伝送、それらの最適化などに関する推論がなされることが理解されるであろう。本明細書において使用される用語「推論する」こと、または「推論」は、一般に、イベントおよび/またはデータを介して捕捉される1組の観測結果から、システム、環境および/またはユーザの状態を導き出すまたは推論するプロセスを指す。推論は、具体的な状況もしくは動作を識別するために使用され、または例えば状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率的、すなわち、データおよびイベントの検討に基づいた対象の状態に関する確率分布の計算であってもよい。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高レベルのイベントを構成するために使用される技術を指す可能性もある。そのような推論は、1組の観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータ、イベントが時間的にかなり近接して相互に関連付けられるか否か、ならびにイベントおよびデータが1つのイベントソースおよびデータソースから来るのか、それとも複数のイベントソースおよびデータソースから来るのかを元にした新しいイベントまたは動作の構築をもたらす。
【0049】
1例によれば、上述した1以上の方法は、ユーザデバイスに関する帯域幅のセグメントをホップするときにセグメントサイズの最適化などに関する推論を行うことを含むことができる。例えば、初期の予め定められたセグメントサイズ(例えば、3MHz、5MHz、6MHz、...)を、セグメントサイズの最適化が始まる開始点として規定し、および利用することができる。この例を進めるために、無線通信のタイムスロットにおける帯域幅の初期の量が20MHzである場合、4つの約5MHzのセグメントを定めることができ、セクタ内の異なるユーザデバイスに割り当てることができる。ユーザの帯域幅の使用量、要求などに少なくとも一部基づいて、1人以上のユーザが割り当てられた5MHzのセグメントの全てを利用していないという推論をすることができる。例えば、テキストメッセージを送信するユーザは、ディジタル写真をアップロードする、音声通信を継続するなどするユーザほど多くの帯域幅を要求しない可能性がある。そのような場合、そのユーザの余分な帯域幅は、より大きな帯域幅の要求を有するユーザに再割り当てされ、セクタ内の追加的なユーザに再割り当てされ、ユーザに割り当てられるセグメント間の保護帯域として利用されるべき帯域幅に充てることなどができる。
【0050】
別の例によれば、例えばユーザデバイスの移動などに少なくとも一部基づいて、いつユーザデバイスのセグメントの割り当てをホップするかに関する推論をすることができる。例えば、最初のサービスを提供するセクタの基地局からその後のサービスを提供する基地局への円滑な移行を提供することを容易にするなどのために、ユーザが2つのセクタの間の境界領域に入ったときにユーザを特定の帯域幅のセグメントにホップすることが望ましい可能性がある。上述の例は本質的に例示的であり、なされ得る推論の数、または本明細書において説明される種々の実施形態および/または方法と関連して推論がなされる方法を限定するように意図されていないことが理解されるであろう。
【0051】
図8は、本明細書において説明される1以上の態様による、無線通信環境において制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングとオンデマンドのパイロット情報の取得とを容易にするユーザデバイス800の例である。ユーザデバイス800は、例えば受信アンテナ(図示せず)から信号を受信し、受信信号に対して代表的な動作(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、調整された信号をディジタル化してサンプルを得る受信機802を含む。復調器804は、受信パイロットシンボルを復調し、チャネル評価のためにプロセッサ806に提供することができる。プロセッサ806は、受信機802によって受信された情報を分析し、および/または送信機816による送信のための情報を生成する専用のプロセッサ、ユーザデバイス800の1以上のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/または受信機802によって受信された情報を分析し、送信機816による送信のための情報を生成し、ユーザデバイス800の1以上のコンポーネントを制御することを全て行うプロセッサであってもよい。
【0052】
ユーザデバイス800は、プロセッサ806に動作可能に結合され、ユーザデバイス800に割り当てられた帯域幅のセグメントに関する情報と、制限されたホッピングのプロトコルと、そのプロトコルに関する情報を含む参照用テーブルと、本明細書において説明されるように無線通信システムにおいてTDDビーム形成をサポートするための任意の他の好適な情報とを記憶するメモリ808をさらに含むことができる。メモリ808は、ユーザデバイス800が記憶されたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを使用して本明細書において説明されたようにTDDビーム形成を達成することができるように、基地局によって命令されたときに帯域幅のセグメントをホップし、要求に応答してオンデマンドのパイロット情報を提供することなどに関するプロトコルをさらに記憶することができる。
【0053】
本明細書において説明されるデータ記憶装置(例えばメモリ)のコンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、または揮発性および不揮発性両方のメモリを含んでもよいことが理解されるであろう。限定ではなく例示として、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(electrically programmable ROM)(EPROM)、電気的消去可能ROM(electrically erasable ROM)(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、同期RAM(synchronous RAM)(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(enhanced SDRAM)(ESDRAM)、シンクリンク(SynchLink)DRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバス(Direct Rambus)RAM(DRRAM(登録商標))などの多くの形態で利用可能である。対象のシステムおよび方法のメモリ808は、それらに限定されることなしにこれらのおよび任意の他の好適な種類のメモリを含むように意図される。
【0054】
プロセッサ806は、信号が送信される基地局によって割り当てられた帯域幅のセグメントを使用してアップリンク上で信号を送信することを容易にすることができる逆方向リンクチャネルアジャスタ810にさらに結合されている。さらに、チャネルアジャスタ810は、例えば、基地局からのセグメントをホップする命令を受信すると、基地局によって命令されたように帯域幅のセグメントを切り換えることができる。ユーザデバイスは、基地局からのダウンリンクの伝送上で同じパイロットを利用することを容易にするために、パイロットチャネル情報を提供するようにとの基地局からの要求に応答して、パイロットチャネル情報を基地局に提供するオンデマンドパイロット情報提供コンポーネント812をさらに含むことができる。ユーザデバイス800は、シンボル変調器814と、割り当てられたアップリンクの帯域幅のセグメントを介して変調された信号を送信する送信機816とをその上さらに含んでいる。
【0055】
図9は、種々の態様による、無線通信環境においてシステムのキャパシティを増加させることを容易にするシステム900の例である。システム900は、複数の受信アンテナ906を介して1以上のユーザデバイス904から信号を受信する受信機910と、送信アンテナ908を介して1以上のユーザデバイス904に送信する送信機924とを有する基地局902を含んでいる。受信機910は受信アンテナ906から情報を受信することができ、受信された情報を復調する復調器912に動作的に関連付けられている。図8に関して説明されたプロセッサと同様であり、帯域幅のセグメントに関する情報、ユーザデバイスに対するセグメントの割り当て/再割り当て、ホッピングのプロトコル、そのプロトコルに関する参照用テーブル、および/または本明細書において説明された種々の動作および機能を実行することに関する任意の他の好適な情報を記憶するメモリ916に結合されているプロセッサ914によって、復調されたシンボルが分析される。プロセッサ914は、ユーザデバイス904に帯域幅のセグメントを割り当てる逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネント918にさらに結合されている。さらに、プロセッサ914は、ユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメント(例えば、新しく割り当てられたセグメント)にホップするように指示するユーザデバイスに対する命令を有する信号の一部を符号化することができる(ここで、本命令は、受信信号が送信されたセグメントが突き止められない場合、ユーデバイスが規定のスケジュールまたはテーブルに従って新しいセグメントにホップする期限になっている場合などに提供される)。変調器922は、送信機924による送信アンテナ908を介したユーザデバイス904への送信のために信号を多重化することができる。
【0056】
基地局902は、特定のユーザデバイス904がオンデマンドでそのユーザデバイスのパイロットシーケンス情報を提供することを要求するパイロットリクエスタコンポーネント920をさらに含んでいる。例えば、パイロットリクエスタ920は、使用されているパイロットチャネルに関する情報を送信し、それによって基地局902がその後のダウンリンクの伝送においてパイロットチャネルを使用できるようにユーザデバイス904に指示する命令を提供することができる。さらに、基地局902は、プロセッサ914およびメモリ916のそれぞれに動作的に関連付けられているホップコンポーネント926を含むことができる。ホップコンポーネント926は、帯域幅の様々なセグメントに割り当てられるセクタ内のユーザデバイス904を監視し、セグメントのホッピングを容易にして干渉を軽減させ、および/またはシステムの効率を向上させることができる。そのようなセグメントのホッピングは、メモリ916に記憶された既定のスケジュール(例えば、それぞれの順方向リンクの伝送の後、既定の数の順方向リンクの伝送の後、所与の期間の後、...)に従って実行することがきる。このようにして、帯域幅の総量は、サービスの完全性を維持し、ユーザの通信体験(communication experience)を向上させながら無線通信システムにおいてスループットを増大させるために、ユーザデバイスに別個に割り当てることができる複数のセグメントに分割することができる。
【0057】
図10は、例示的な無線通信システム1000を示す。無線通信システム1000は、簡潔にするために1つの基地局および1つの端末を示す。しかし、システムは2つ以上の基地局および/または2つ以上の端末を含むことができ、追加的な基地局および/または端末は以下で説明される例示的な基地局および端末と実質的に同様であっても、または異なっていてもよいことを理解されたい。さらに、基地局および/または端末は、本明細書において説明されたシステム(図1〜3および8〜9)および/または方法(図4〜7)を使用してそれらの間の無線通信を容易にすることができることを理解されたい。
【0058】
ここで図10を参照すると、ダウンリンク上でアクセスポイント1005において、送信(TX)データプロセッサ1010がトラフィックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調(またはシンボルマッピング)し、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器1015は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信および処理し、シンボルのストリームを提供する。シンボル変調器1020は、データおよびパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1020に提供する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、またはゼロの信号値であってもよい。パイロットシンボルを、各シンボル期間中に連続的に送信することができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)化、直交周波数分割多重(OFDM)化、時分割多重(TDM)化、周波数分割多重(FDM)化、または符号分割多重(CDM)化することができる。
【0059】
TMTR1020は、シンボルのストリームを受信し、1以上のアナログ信号に変換し、さらにアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、および周波数アップコンバート)して無線チャネルを介した伝送に好適なダウンリンク信号を生成する。次に、ダウンリンク信号は、アンテナ1025を介して端末に送信される。端末1030において、アンテナ1035はダウンリンク信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1040に提供する。受信機ユニット1040は、受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、および周波数ダウンコンバート)し、調整された信号をディジタル化してサンプルを得る。シンボル復調器1045は、受信パイロットシンボルを復調し、チャネル評価のためにプロセッサ1050に提供する。さらに、シンボル復調器1045は、プロセッサ1050からダウンリンクに関する周波数レスポンス評価値を受信し、受信データシンボルに対してデータ復調を実行して(送信データシンボルの評価値である)データシンボル評価値を取得し、データシンボル評価値をRXデータプロセッサ1055に提供し、そのRXデータプロセッサ1055は、データシンボル評価値を復調(すなわち、シンボルデマッピング)し、デインターリーブし、復号して送信トラフィックデータを復元する。シンボル復調器1045およびRXデータプロセッサ1055による処理は、アクセスポイント1005でのシンボル変調器1015およびTXデータプロセッサ1010による処理とそれぞれ相補的である。
【0060】
アップリンク上で、TXデータプロセッサ1060は、トラフィックデータを処理し、データシンボルを提供する。シンボル変調器1065は、データシンボルをパイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを提供する。次に、送信機ユニット1070はシンボルのストリームを受信および処理して、アンテナ1035によってアクセスポイント1005に送信されるアップリンク信号を生成する。
【0061】
アクセスポイント1005において、端末1030からのアップリンク信号がアンテナ1025によって受信され、サンプルを得るために受信機ユニット1075によって処理される。次に、シンボル復調器1080がサンプルを処理し、アップリンクに関する受信パイロットシンボルおよびデータシンボル評価値を提供する。RXデータプロセッサ1085はデータシンボル評価値を処理して、端末1030によって送信されたトラフィックデータを復元する。プロセッサ1090は、アップリンク上のそれぞれのアクティブな端末の送信に関するチャネル評価を実行する。複数の端末が、それぞれ割り当てられたパイロットサブバンドの組でのアップリンクにおいて同時にパイロットを送信することができ、パイロットサブバンドの組はインターレースされる(interlaced)。
【0062】
プロセッサ1090および1050は、それぞれアクセスポイント1005および端末1030において動作を命令する(例えば、制御、調整、管理など)。それぞれのプロセッサ1090および1050は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示せず)に関連付けることができる。プロセッサ1090および1050は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクに関する周波数レスポンス評価値およびインパルス応答評価値を導出するための計算を実行することもできる。
【0063】
多重アクセスシステム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)に関して、複数の端末がアップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムに関して、パイロットサブバンドは異なる端末の間で共有される。各端末に関するパイロットサブバンドが動作帯域全体(バンドエッジは含まない可能性がある)に渡る場合はチャネル評価技術が使用される可能性がある。そのようなパイロットサブバンド構造は、各端末に対する周波数ダイバーシティを得るために望ましい。本明細書において説明された技術は、様々な手段で実装することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組合せで実装することができる。ハードウェア実装に関しては、チャネル評価に使用される処理ユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書において説明された機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、またはこれらの組合せの中で実装されることができる。ソフトウェアを用いる場合、実装は、本明細書において説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)を用いることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶される、プロセッサ1090および1050によって実行される。
【0064】
図11は、種々の態様による、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上でセグメントのホッピングを実行することを容易にするシステム1100の例である。システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表す一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。システム1100は、帯域幅のセグメントを1以上のユーザデバイスに割り当てる論理モジュール1104に動作的に結合されている、利用可能な帯域幅を複数のセグメントに分割する論理モジュール1102を含んでいる。システム1100は、帯域幅のセグメントをユーザデバイスに再割り当てする論理モジュール1106と、先行する逆方向リンクにおいて利用された帯域幅のセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントのホッピングを実行する論理モジュール1108とをさらに含んでいる。システム1100は、特定の帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうか(例えば、セグメントが既に割り当てられているかどうか、占有されているかどうかなど)を判定する手段1110と、前出の図に関して上記で検討されたように、順方向リンク上でオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する論理モジュールとをその上さらに含むことができる。システム1100およびそのシステム1100に含まれる様々な論理モジュールは、上述の方法を実行することができ、および/または本明細書において説明された種々のシステムに任意の必要な機能を付与することができることを理解されたい。
【0065】
図12は、本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステム1200の例である。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表す一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。システム1200は、逆方向リンクを介して帯域幅のセグメント上で信号を送信する論理モジュール1204含んでおり、論理モジュール1204は、その後の順方向リンクを介して同じ帯域幅のセグメント上で信号を受信する論理モジュールに動作的に結合されている。システム1200は、次の逆方向リンクの伝送において使用するための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを受信するための論理モジュール1206をさらに含んでいる。新しい予めホップされたセグメントが割り当てられることができない(例えば、新しい予めホップされたセグメントが占有されているか、または別な理由で利用できない)場合、システム1200は、システム1200を使用するデバイスと通信しようと試みる基地局にオンデマンドのパイロットチャネル情報を提供する命令を受信する論理モジュール1208を含むことができる。追加的にまたは代替的に、システム1200は、予めホップされたセグメントを割り当てることができない場合に、その後の逆方向リンクの伝送において使用するための新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信する論理モジュール1210を含むことができる。システム1200およびシステム1200に含まれる様々な論理モジュールは、上述の方法を実行することができ、および/または本明細書において説明された種々のシステムに任意の必要な機能を付与できることを理解されたい。
【0066】
ソフトウェア実装に関しては、本明細書において説明された技術は、本明細書において説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)を用いて実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶することができ、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサ内か、またはプロセッサ外に実装することができ、プロセッサ外に実装される場合、メモリユニットは当技術分野で知られている様々な手段によってプロセッサに通信できるように結合することができる。
【0067】
上述の内容は1以上の実施形態の例を含んでいる。言うまでもなく、上述の実施形態を説明する目的で、コンポーネントまたは方法のあらゆる想到され得る組合せを説明することは不可能であるが、当業者の1人は種々の実施形態の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識するであろう。したがって、説明された実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および技術的範囲内にある全てのそのような改変、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、用語「含む(includes)」が発明を実施するための最良の形態、または特許請求の範囲のいずれかで使用される限りに、かかる用語は、請求項で移行語として使用される場合に「含む(comprising)」が解釈されるように、用語「含む(comprising)」と同様にして包括的であるように意図される。
【技術分野】
【0001】
以下の説明は一般に無線通信に関し、より具体的にはTDD無線通信環境において帯域幅のセグメントのホッピングとオンデマンドのパイロットチャネルの取得とを用いてビーム形成のサポートを提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、共に本発明の譲受人に譲渡され、ここで参照によって明示的に本明細書に援用される「METHOD AND APPARATUS FOR TDD DOWNLINK BEAMFORMING VIA CONSTRAINED HOPPING AND ON−DEMAND PILOT」と題された2005年5月18日に出願された米国特許出願第60/682548号、および「METHOD AND APPARATUS FOR TDD DOWNLINK BEAMFORMING VIA CONSTRAINED HOPPING AND ON−DEMAND PILOT」と題された2005年10月27日に出願された米国特許出願第60/731026号の優先権を主張するものである。
【0003】
無線通信システムは、世界中の多数の人が通信するような一般的な手段となった。無線通信デバイスは、消費者のニーズを満たすために、ならびに可搬性および利便性を向上させるためにより小型におよびより高性能になった。セルラ電話などの移動デバイスの処理能力の向上は、無線ネットワーク伝送システムに対する要求の増大をもたらした。一般に、そのようなシステムは、そのシステムを介して通信するセルラデバイスほど容易に更新されない。移動デバイスの能力が拡大すると、新しい向上した無線デバイスの能力を十分に利用することを容易にするような方法で古い無線ネットワークシステムを維持することは難しい。
【0004】
より具体的には、一般的に、周波数分割に基づく技術は、スペクトルを帯域幅の一様なチャンク(chunks)に分割することによってそのスペクトルを異なるチャネルに分離し、例えば、無線通信に対して割り当てられた周波数帯域の分割は、それらのチャネルのそれぞれが音声会話を搬送することができ、またはディジタルサービスを用いてディジタルデータを搬送することができる30個のチャネルに分割されることができる。各チャネルは、一度に1人のユーザのみに割り当てられることができる。1つの知られている変形は、システムの帯域幅全体を複数の直交するサブバンドに効果的に分割する直交周波数分割技術である。これらのサブバンドは、トーン(tones)、キャリア、副搬送波、ビン(bins)、および/または周波数チャネルとも呼ばれる。各サブバンドは、データを用いて変調される副搬送波に関連付けられる。時分割に基づく技術を用いる場合、帯域は連続するタイムスライスまたはタイムスロットに時間的に分割される。チャネルの各ユーザは、ラウンドロビン方式で、情報を送信および受信するためのタイムスライスを与えられる。例えば、任意の所与の時間tにおいて、ユーザは短いバーストの間、チャネルへのアクセスを提供される。次に、アクセスは、情報を送信および受信するための時間の短いバースト(burst)を与えられる別のユーザに切り替わる。「交代」のサイクルが継続し、結局、各ユーザが複数の送信バーストおよび受信バーストを与えられる。
【0005】
一般に、符号分割に基づく技術は、範囲内の任意の時間に利用可能ないくつかの周波数に渡ってデータを送信する。一般に、データはディジタル化され、利用可能な帯域幅に渡って拡散され、ここで複数のユーザがチャネルに重ねられ、それぞれのユーザは固有のシーケンスコード(sequence code)を割り当てられることができる。ユーザはスペクトルの同一の広帯域のチャンクにおいて送信することができ、ここで各ユーザの信号はそのユーザのそれぞれの固有の拡散符号によって帯域幅全体に渡って拡散される。この技術は、1人以上のユーザが同時に送信および受信することができる共有を提供することができる。そのような共有は、ユーザのビットストリームが擬似ランダム式に符号化され、非常に広いチャネルにまたがって拡散される拡散スペクトルディジタル変調によって達成することができる。受信機は、一貫した方法で特定のユーザに関するビットを収集するために、関連する固有のシーケンスコードを認識し、ランダム化を元に戻すように設計される。
【0006】
(例えば、周波数分割技術、時分割技術、および符号分割技術を使用する)代表的な無線通信ネットワークは、カバーエリアと、カバーエリア内でデータを送信および受信することができる1以上の移動(例えば無線)端末とを提供する1以上の基地局を含む。代表的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャスト、および/またはユニキャストサービスのための複数のデータストリームを同時に送信することができ、データストリームは移動端末の独立した受信対象であるデータの流れである。その基地局のカバーエリア内の移動端末は、合成ストリームによって搬送される1つの、2つ以上の、または全てのデータストリームを受信することに関心がある。同様に、移動端末は、データを基地局かまたは別の移動端末に送信することができる。基地局と移動端末の間の、または移動端末間のそのような通信は、チャネルの変動および/または干渉電力の変動が原因で劣化する可能性がある。例えば、上述の変動は、1以上の移動端末に関する基地局のスケジューリング、電力制御、および/またはレート予測に影響を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第60/682548号
【特許文献2】米国特許出願第60/731026号 従来の無線システムは、帯域幅の制限、処理のオーバヘッドなどが原因でいくつかのビーム形成技術のサポートを提供しない。したがって、そのような無線ネットワークシステムにおいてスループットを向上させるシステムおよび/または方法に対するニーズが当技術分野に存在する。
【発明の概要】
【0008】
以下の説明は、1以上の実施形態の基本的な理解を提供するためのそのような実施形態の簡素化された概要を示す。この概要は、全ての考えられる実施形態の広範な概観ではなく、全ての実施形態の重要なまたは決定的な要素を特定するようにも、任意のまたは全ての実施形態の範囲を定めるようにも意図されていない。この概要の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして1以上の実施形態のいくつかの概念を簡素化された形態で提示することである。
【0009】
1以上の実施形態およびそれらの実施形態の対応する開示によれば、様々な態様が、無線通信環境において時分割二重ビーム形成(time−division duplexed beam−forming)をサポートすることに関連して説明される。一態様によれば、制限された帯域幅のセグメントのホッピング、および/またはオンデマンドのパイロット情報の取得とは、例えばTDD OFDMA無線通信システム、TDD WCDMA無線通信システムなどにおけるTDDビーム形成をサポートするために使用することができる。
【0010】
関連する態様によれば、無線通信環境において帯域幅の利用を向上せる方法、および時分割二重ビーム形成をサポートする方法は、受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを評価し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいてユーザデバイスに信号を送信することができる。本方法は、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップし、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを検証することができる。セグメントが割り当て可能である場合、本方法は割り当てられて予めホップされたセグメント上に順方向リンクの伝送をスケジューリングし、順方向リンク信号を送信することができる。セグメントが割り当て可能でない場合、本方法は、さらに、新しい帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当てる命令をユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するようにユーザデバイスに命令することができる。追加的におよび/または代替的に、本方法は、さらに、ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0011】
別の態様によれば、無線通信環境において制限された帯域幅のセグメントのホッピングを容易にする装置は、セクタ内のユーザデバイスに対する帯域幅のセグメントの割り当てに関する情報を記憶するメモリと、帯域幅のセグメントを既定のスケジュールに従ってユーザデバイスに割り当ておよび再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする、メモリに結合されたプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、割り当てられた帯域幅のセグメントを介して順方向リンクの伝送のための信号を生成することができる。本装置は、帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、帯域幅のセグメントが割り当て可能でないときに、ユーザデバイスに対して新しい帯域幅のセグメントに切り換える命令を生成する逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネントをさらに含むことができる。本装置は、逆方向リンクチャネル検出器が受信された逆方向リンク信号において逆方向リンクチャネルを識別できないときに、ユーザデバイスに対してオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を提供するパイロット要求コンポーネントをその上さらに含むことができる。さらに、本装置は、プロセッサによるユーザデバイス間の帯域幅のセグメントの再割り当てを容易にする帯域幅セグメントホッピング命令を生成するホップコンポーネントを含むことができる。
【0012】
さらに別の態様は、通信帯域幅を複数の帯域幅のセグメントに分割するための手段と、帯域幅のセグメントをセクタ内のユーザデバイスに割り当てる手段と、帯域幅のセグメントをユーザデバイスに再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントのホッピングを実行する手段とを含む無線通信装置に関する。本装置は、帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定する手段と、割り当てられた帯域幅のセグメントを介してダウンリンク信号を送信する手段と、送信ダウンリンク信号において帯域幅のセグメントの再割り当てを提供する手段と、送信ダウンリンク信号においてユーザデバイスからのオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する手段とをさらに含むことができる。
【0013】
別の態様は、受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止め、突き止められた帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップするコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体に関する。本命令は、さらに、順方向リンクの伝送時に予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に順方向リンク信号を送信することができる。本命令は、その上さらに、予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスに対して新しい帯域幅のセグメントの割り当てを送信し、およびその後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するようにユーザデバイスに命令し、ならびに予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0014】
さらなる態様は、無線通信環境においてスループットを向上させる命令を実行するプロセッサに関し、本命令は帯域幅のセグメントを介して逆方向リンク信号を受信し、同じ帯域幅のセグメントを介してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい帯域幅のセグメントをユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする。本命令は、さらに、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に、順方向リンク信号を送信し、新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に代替の帯域幅のセグメントの割り当てをユーザデバイスに送信し、および/または新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスに送信することができる。
【0015】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートする方法に関する。本方法は、さらに、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、およびその後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用し、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信することができる。
【0016】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する送信機と、逆方向リンクの伝送で利用された同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する受信機とを含んでいる、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートすることを容易にする装置に関し、受信機は次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てをさらに受信し、送信機は次の逆方向リンクのタイムスロットにおいて予めホップされた帯域幅のセグメントを使用して信号を送信する。受信機は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に新しい帯域幅のセグメントの割り当てを受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用することができる。追加的にまたは代替的に、受信機は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を受信することができる。
【0017】
さらに別の態様によれば、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートすることを容易にする装置は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する手段と、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する手段と、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する手段とを含むことができる。本装置は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合にユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用する手段と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する手段とをさらに含むことができる。
【0018】
さらに別の態様は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体に関する。本コンピュータ読取り可能な媒体は、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用するための命令と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する命令とをさらに含むことができる。
【0019】
さらなる態様は、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて帯域幅の利用を向上させ、および時分割二重ビーム形成をサポートするコンピュータ実行可能な命令を実行するプロセッサに関し、本命令は、逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する。本プロセッサは、予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために新しいセグメントを利用する命令と、および/または予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するようにユーザデバイスに命令する信号をユーザデバイスにおいて受信する命令とをさらに実行することができる。
【0020】
上述のおよび関連する目的を達成するために、1以上の実施形態は、以下で十分に説明され、特許請求の範囲において具体的に示される特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、1以上の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に説明する。しかし、これらの態様は、種々の実施形態の原理を使用することができる様々な方法のうちのほんの数例だけを示しており、説明される実施形態は全てのそのような態様とそれらと同等な物とを含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本明細書において提示された種々の実施形態による無線ネットワーク通信システムを示す図。
【図2】1以上の実施形態による多重アクセス無線通信システムを示す図。
【図3】本明細書において説明された1以上の態様による、TDD OFDMA無線通信環境において制限された周波数ホッピングを容易にするシステムの図。
【図4】種々の態様による、受信された逆方向リンクの伝送と同じ副搬送波上で順方向リンクの通信信号を送信し、無線通信システムのセクタ内のユーザデバイスの間で副搬送波の組を入れ換えることによって無線通信環境内の通信のスループットを向上させる方法を示す図。
【図5】種々の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティを向上させる方法の図。
【図6】1以上の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティおよび通信のスループットを向上させる方法の図。
【図7】アップリンクの伝送のためにユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止める、突き止められたセグメントをその後の伝送タイムスロットにおけるダウンリンクの伝送のために使用することを冗長的に容易にする二重プロトコルを使用する方法を示す図。
【図8】本明細書において説明された1以上の態様による、無線通信環境において制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングとオンデマンドのパイロット情報の取得とを容易にするユーザデバイスの図。
【図9】種々の態様による、無線通信環境においてシステムの性能を向上させることを容易にするシステムの図。
【図10】本明細書において説明された種々のシステムおよび方法と共に使用できる無線ネットワーク環境の図。
【図11】本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステムの図。
【図12】本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステムの図。
【詳細な説明】
【0022】
ここから、種々の実施形態が、図面を参照して説明され、同様な参照番号は図面全体を通じて同様な要素を示すために使用される。以下の説明において、説明の目的で、1以上の実施形態の完全な理解を提供するために多くの具体的な詳細が説明される。しかし、そのような実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、1以上の実施形態を説明することを容易にするために、よく知られた構造およびデバイスがブロック図で示される。
【0023】
本願で使用される用語「コンポーネント」、「システム」などは、コンピュータに関連するエンティティ、すなわちハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはそれらの任意の組合せのいずれかを指すように意図される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいがこれらに限定されない。1以上のコンポーネントは実行プロセスおよび/またはスレッド内にあってもよく、コンポーネントは1つのコンピュータ上に配置されてもよく、および/または2つ以上のコンピュータの間に分散されてもよい。また、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶させた様々なコンピュータ読取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、1以上のデータパケット(例えば、信号によってローカルシステム内、分散システム内の別のコンポーネントと、および/またはインターネットなどのネットワークをまたいでその他のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うなどしてローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、当業者によって理解されるように、本明細書において説明されるシステムのコンポーネントは、それらのコンポーネントに関して説明される様々な態様、目的、利点などを達成することを容易にするために追加的なコンポーネントによって再構成および/または補足することができ、所与の図において説明される厳密な構成に限定されない。
【0024】
さらに、様々な実施形態が、本明細書において加入者局に関連して説明される。加入者局は、システム、加入者ユニット、移動局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器とも呼ばれる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局(wireless local loop(WLL) station)、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続されたその他の処理デバイスであってもよい。
【0025】
さらに、本明細書において説明される様々な態様および特徴は、標準的なプログラミングおよび/または工学技術を使用する方法、装置、または製品として実装することができる。本明細書において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ読取り可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ読取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を含むことができるがこれらに限定されない。さらに、本明細書において説明される様々な記憶媒体は、1以上のドライブ、および/または情報を記憶するための他の機械読取り可能な媒体を表す。用語「機械読取り可能な媒体」は、これらに限定されることなしに無線チャネルと、命令および/またはデータを記憶し、含み、および/または搬送することができる様々な他の媒体とを含んでよい。
【0026】
ここで図1を参照すると、無線ネットワーク通信システム100が、本明細書において提示される種々の実施形態に従って示される。ネットワーク100は、無線通信信号を互いにおよび/または1以上の移動デバイス104に受信、送信、中継などする、1以上のセクタ内の1以上の基地局102を含むことができる。当業者によって理解されるように、各基地局102は、送信機チェーン(transmitter chain)および受信機チェーン(receiver chain)を含むことができ、送信機チェーンおよび受信機チェーンのそれぞれが順に信号の送信および受信に関連する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を含むことができる。移動デバイス104は、例えば、セルラ電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線ネットワーク100を介して通信する任意の他の好適なデバイスであってもよい。
【0027】
本明細書において説明される1以上の態様によれば、基地局102において順方向リンクのチャネル情報が利用可能である場合、ビーム形成および/または周波数選択スケジューリング(frequency−sensitive scheduling)などの先進的な伝送およびスケジューリング技術を使用することによって順方向リンクの性能(例えば、より高いセクタのスループット、より小さな待ち時間など)をさらに向上させることができる。これらの伝送技術の有効性は、順方向リンクのチャネル評価の精度および品質に大きく依存する。そのような技術をサポートするために必要とされるシグナリングのオーバヘッドは、順方向リンクのチャネル情報がユーザデバイス104から基地局102に明示的に返送されなければならないFDDの配備においては法外すぎる恐れがある。しかし、これらの先進的な伝送技術は、順方向リンクと逆方向リンクの間の固有のチャネルの相互作用のためにTDDの配備においてより現実的におよび効率的にサポートされる。チャネルの相互作用により、逆方向リンクのパイロットは、基地局102に正確な順方向リンクのチャネル評価を提供する効率的なツールである。
【0028】
それでもなお、従来のシステムにおいて逆方向リンク上で連続的な広帯域のパイロットを供給することに関連するコストは、特に任意の所与の時間に逆方向リンクの伝送が総帯域幅のうちのほんのわずかな部分しか占有しないときには法外すぎる恐れがある。しかし、1以上の態様によれば、基地局102が逆方向リンク上で最小の量のシグナリングのオーバヘッドおよびリソースの消費を生じながら、スケジューリングされている(またはまもなくスケジューリングされようとしている)移動端末104の最新の(順方向リンクの)チャネル情報に常にアクセスできることを保証するために、基地局102は、指定された時間−周波数割り当てを使用してそれぞれのパイロットを送信するように移動端末のサブセットに命令することができる。
【0029】
データ伝送がないときでさえ、逆方向リンクの制御およびシグナリングチャネルをサポートするために、低レートで低電力のパイロットが逆方向リンク上で通常やはり利用可能であることに留意されたい。実際、制御チャネル自体を、順方向リンクのチャネル評価を容易にするためのパイロットデータの別のソースとして使用することができる(例えば、成功した制御チャネル復調の後で制御シンボルが再符号化され、パイロットとして使用することができる)。したがって、逆方向リンク上の追加的なコストを生じることなしに、基地局102は、チャネル評価に使用されるべき信頼できるソースに既にアクセスできる。結果として得られるチャネル評価は、逆方向リンクのパイロットおよび/または逆方向リンクの制御チャネルが存在する周波数領域において正確である。結果として、チャネルの相互作用に依存するビーム形成または他の先進的な伝送技術による性能の向上は、順方向リンクのチャネルが、それぞれの逆方向リンクのパイロット/制御伝送によって前に占有された周波数領域をたまたま使用するユーザによってのみ享受される。
【0030】
ここで図2を参照すると、1以上の実施形態による多重アクセス無線通信システム200が示される。3セクタ構成の基地局202は、複数のアンテナ群、すなわちアンテナ204および206を含む1つの群、アンテナ208および210を含む別の群、アンテナ212および214を含む第3の群を含む。図によれば、各アンテナ群について2つのアンテナしか示されていないが、より多くのまたはより少ないアンテナを各アンテナ群に対して利用することができる。移動デバイス216はアンテナ212および214と通信しており、アンテナ212および214は順方向リンク220を介して移動デバイス216に情報を送信し、逆方向リンク218を介して移動デバイス216から情報を受信する。移動デバイス222はアンテナ204および206と通信しており、アンテナ204および206は順方向リンク226を介して移動デバイス222に情報を送信し、逆方向リンク224を介して移動デバイス222から情報を受信する。
【0031】
アンテナの各群、および/またはアンテナの各群がその中で通信するように設計された領域は基地局202のセクタと呼ばれることが多い。1実施形態において、アンテナ群のそれぞれは、基地局202によってカバーされる領域のセクタ内の移動デバイスと通信するように設計される。順方向リンク220および226を介した通信において、基地局202の送信アンテナは、異なる移動デバイス216および222に関する順方向リンクのSN比を向上させるためにビーム形成技術を利用することができる。さらに、カバーエリア中にランダムに散らばった移動デバイスに送信するためにビーム形成を使用する基地局は、カバーエリア内の全ての移動デバイスに単一のアンテナを介して送信する基地局よりも近隣のセル/セクタ内の移動デバイスに対して生じる干渉が少ない。基地局は端末と通信するために使用される固定局であってよもく、アクセスポイント、ノード(Node)B または何らかの他の用語で呼ばれることもある。移動デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、ユーザデバイス、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0032】
1例によれば、ユーザが副搬送波の特定のサブセット(例えば、OFDMAシステムにおけるN個の副搬送波のうちの最後のN/4個のキャリア、CDMAシステムにおけるK個のCDMAキャリアのうちの最初のキャリアなど)上でパイロットまたは制御チャネルを常に送信する簡素なマルチキャリアシステムにおいて、基地局は、ユーザの逆方向リンクのパイロット/制御伝送によって占有された周波数領域を介して順方向リンク上のチャネルを確実に評価することができる。次に、基地局は、ユーザのパイロット/制御伝送と同じ帯域を介して順方向リンクの伝送をスケジューリングすることができる。そのようにする際に、ビーム形成または他の先進的な伝送技術による著しい性能の向上がそのようなユーザに認識され得る。しかし、順方向リンク上で対応するリソースを見つけることがいつも可能であるとは限らない可能性があり、さらに、順方向リンクの伝送が、ユーザの逆方向リンクのパイロットの伝送によって占有された帯域幅よりも大きな帯域幅を占有する可能性がある。最後に、周波数および干渉ダイバーシティ(interference diversity)から十分に利益を得るために、多くの場合、(順方向リンクおよび逆方向リンクの両方で)周波数ホッピングが使用され、ユーザが逆方向リンクの伝送と同じ周波数帯域上で順方向リンクの伝送を受信する可能性を低くする。
【0033】
そのような従来のシステムの難点を克服するために、先行する逆方向リンクのタイムスロットにおいてユーザの逆方向リンクのパイロットまたは制御伝送によって広がった周波数領域または副搬送波のサブセットを占有する順方向リンクの伝送を受信するユーザの可能性を高める(それによってTDDチャネルの相互作用の利点を可能にする)リソース割り当て戦略が本明細書において説明される。本明細書において説明される種々の態様は主としてTDD OFDMAシステムに関して説明されるが、この技術は、MC−CDMA(例えば、MC−WCDMA)、または任意のその他の好適な無線通信システムなどの他のマルチキャリアTDDシステムにも適用可能である。TDDチャネルの相互作用を提供することを容易にするために、種々の態様は、制限されたFL−RLホッピング、および/またはオンデマンドのRLパイロット伝送の概念を含むことができる。
【0034】
図3は、本明細書において説明される1以上の態様による、TDD OFDMA無線通信環境において制限された周波数ホッピングを容易にするシステム300の例である。システム300は、複数の周波数セグメントまたは副搬送波302を含む。例えば、システム300は、K個の重ならない周波数セグメント302を有するFH−OFDMAシステムであってよく、ここでKは整数であり(例えば、この例ではK=4)、各セグメントの下に示されるようにK個のセグメント302の順序を入れ換えるために、順方向リンクおよび逆方向リンクの両方で同じセグメント化およびホッピングパターンを使用することができる。セグメント内のホッピングは、2つのリンク上で同じであるように制限される必要はない。TDDシステムにおいて、順方向リンクおよび逆方向リンクの伝送は時間的に交互に入れ替わる。
【0035】
各ユーザは、逆方向リンクのパイロット/制御チャネルを送信することができる特定の論理的なセグメント(例えば、予めホップされたセグメント)を割り当てられる(データ伝送およびそのデータ伝送に付随するパイロットが他のセグメント上で送信されてもよいことに留意されたい)。例えば、「予めホップされた」セグメントは、現在のセグメント(例えば、現在使用中の帯域幅のセグメント)にマッピングされている帯域幅のセグメントであることができ、ここで予めホップされたセグメントはその後の伝送において利用される。この例を進めるために、最初の予めホップされたセグメント1を現在のセグメント2にマッピングすることができ、予めホップされたセグメント2を現在のセグメント4にマッピングすることなどができる。この文脈で使用される「予めホップされた」は、帯域幅のセグメント、副搬送波、周波数などのリソースをその後の伝送での使用のために予めマッピングすることに関連することが理解されるであろう。
【0036】
チャネルの相互作用から十分に利益を得るために、基地局は、(例えば、同じ論理的なセグメントによって広がった副搬送波のサブセットを占有する順方向リンクのチャネルを選択することによって)同じ論理的なセグメントを介して順方向リンクの伝送をスケジューリングすることができる。一般に、各セグメントによって占有される帯域幅は、任意の所与の時間にユーザによって使用される帯域幅よりも大きい。したがって、複数のユーザが、情報の送信または受信において同じセグメントを共有することができる。基地局が同じ論理的なセグメント内の順方向リンクのチャネルを識別できない場合、ユーザデバイスは、逆方向リンクの伝送を順方向リンクの伝送と同じ論理セグメント上にあるように移動することができる。追加的におよび/または代替的に、ユーザデバイスは、新しいセグメント上で補助的な逆方向リンクのパイロット(例えば、「オンデマンドの」パイロット)を供給することができる。逆方向リンクの伝送のためのユーザデバイスの論理的なセグメントの変更は、基地局からのスケジューリングメッセージおよび/または明示的なセグメント変更メッセージを含む様々なメカニズムによって引き起こされる。補助的な逆方向リンクのパイロットは、順方向リンクの伝送が単一のセグメントを超えるセグメントに渡るときに適切なセグメント上で追加的に供給される。チャネルの相互作用に関連する利点を最大化するために、セグメントのホッピングを、例えばFL/RLタイムスロットにつき1回実行することができる。(例えば、順方向リンクのデータ伝送中の)セグメント内のホッピングを、セグメント内で周波数および干渉ダイバーシティを得る助けとなるために実行することができる。追加的におよび/または代替的に、基地局は、先行する逆方向リンクのタイムスロットで取得された他のセグメントのチャネル情報を常に使用することができる。古いチャネル情報が原因のいかなる損失も、低い移動性を有するユーザに対して最小限であることができる。上述の技術が、ハイブリッド自動要求(hybrid automatic request)(HARQ)プロトコルを使用するシステムにも適用可能であることは当業者に理解されるであろう。
【0037】
制御およびデータ伝送が時分割多重化されるときに、セグメント化が必ずしも順方向リンクまたは逆方向リンクのタイムスロットの全体に渡る必要がないことを理解されたい。例えば、セグメント化(およびそのセグメント化の関連するホッピング)は、逆方向リンクの制御伝送のみに適用される可能性がある。逆方向リンクのデータ伝送中、そのようなセグメント化およびホッピングは使用される必要がない。同様に、そのようなセグメント化が順方向リンクのデータ伝送に別個に適用されてよく、一方、順方向リンクの制御伝送が全く異なるセグメント化およびホッピングパターンを使用してもよい。
【0038】
図4〜7を参照すると、制限されたホッピングおよび/またはオンデマンドのパイロット情報を使用してTDDビーム形成をサポートすることに関する方法が示される。例えば、方法は、FDMA環境、OFDMA環境、CDMA環境、WCDMA環境、TDMA環境、SDMA環境、または任意の他の好適な無線環境におけるTDDビーム形成のサポートに関連する可能性がある。具体的には、本明細書において説明される方法はOFDMA無線通信環境に関して説明されるが、他の種類の通信環境(例えば、MC−CDMA、MC−WCDMA、...)が、説明される態様と共に利用される。説明の簡素化の目的で本方法が一連の動作として示され、説明されるが、1以上の実施形態によれば、いくつかの動作は異なる順序で行われ、および/または本明細書で示され、説明される動作からの他の動作と同時に行うことができるため、本方法はその動作順序によって限定されないことを理解および認識されたい。例えば、当業者は、方法が状態図におけるような一連の相互に関連した状態またはイベントとして代替的に表されることを理解し、認識するであろう。さらに、1以上の実施形態に従って本方法を実行するために、示された動作の全てが必要とされるわけではない。
【0039】
図4は、種々の態様による、受信された逆方向リンクの伝送と同じ副搬送波上で順方向リンクの通信信号を送信し、無線通信システムのセクタ内のユーザデバイスの間で副搬送波の組の順序を入れ換えることとによって無線通信環境内の通信のスループットを向上させる方法400を示す。402において、受信信号が(例えば、基地局で)分析され、受信信号が送信された総伝送帯域幅の一部が査定される。例えば、通信信号に対して20MHzが割り当てられる場合、図3の例によれば、4つの副搬送波のそれぞれが、割り当てられた帯域幅のうちの約5MHzを占有することができる。404において、ユーザデバイスへの順方向リンクの伝送が、前のタイムスロットにおいて逆方向リンクの伝送のために当該ユーザデバイスによって使用された同じ帯域幅のセグメントを使用して実行される。402においてユーザデバイスに関する帯域幅のセグメントを評価することによって、404において順方向リンクの伝送のために正確なチャネル評価を生成することができる。
【0040】
406において、ユーザデバイスが、基地局へのその後の逆方向リンクの伝送のための次の帯域幅のセグメントにホップされる。ホッピングは、逆方向リンクのタイムスロット毎、数個のタイムスロット毎、フレーム毎などに、または任意の他の好適なもしくは所望のスケジュールに従って実行されてもよい。さらに、ホッピングは、セクタ内の総割り当て帯域幅がそのセクタ内で通信するユーザデバイス間で等しくもしくは実質的に等しく、および/またはユーザデバイスの必要性などに応じて分割されるように実行され、副搬送波は、各ホッピングイベントでユーザデバイスを通じて順序を入れ換えることができる。このようにして、帯域幅のセグメントのホッピングが、本明細書において説明される種々の態様に従って達成される。ホップされた帯域幅のセグメントを使用したその後の逆方向リンク信号の伝送の後で、方法400は、逆方向リンクの帯域幅のセグメントの識別の別の繰り返しのために402に戻ることができ、その繰り返しの後で404において順方向リンクの伝送が実行されるなどする。このように、方法400は、所与の通信セクタ内で利用される帯域幅のセグメントが、次の順方向リンク上の伝送のための非常に正確なチャネル評価を提供しながら干渉ダイバーシティを向上させるために、全ての逆方向リンクのタイムスロットの初めに順番を変えることができる繰り返しプロセスを提供する。このようにして、処理のオーバヘッドなどの過度の増加なしに順方向リンクのスループットを向上させ、このことはひいてはTDD無線通信環境におけるスループット全体を向上させることができる。
【0041】
図5は、種々の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティを向上させる方法500の例である。502において、ユーザデバイスが逆方向リンク上で信号を送信することができる「予めホップされた」副搬送波またはセグメントをユーザデバイスに割り当てることができる。504において、セグメントが割り当て可能かどうか(例えば、セグメントが現在別のユーザに割り当てられているかどうかなど)に関する判定をすることができる。504においてセグメントが割り当て可能であると判定される場合、506において、順方向リンクの伝送を、同じ予めホップされた副搬送波周波数および/または帯域幅を使用してスケジューリングすることができる。508において、先行する逆方向リンク上でユーザデバイスによって使用された同じ予めホップされたセグメントを使用してユーザデバイスに戻る順方向リンク上で伝送を実行することができる。
【0042】
504において副搬送波のセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、510において、ユーザデバイスに次の逆方向リンクの伝送のために新しい伝送帯域幅に移動するように命令する信号を送信することができる。次に、本方法は、新しい逆方向リンクのセグメントが割り当て可能であることの検証のために504に戻ることができる。基地局がユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメントにホップするように命令する信号を提供するので、基地局はどのセグメントをユーザデバイスが使用することになるのかを知っており、したがってその後のアップリンクの伝送を効率的に受信および復調することができる。
【0043】
1例によれば、基地局はユーザデバイスの送信機からのパイロットに関する情報を集めることができ、順方向リンク上の伝送が同位相であることを保証するために、順方向リンク上で基地局によって使用されるアンテナにおいて異なる位相を評価することができる。ユーザデバイスからの新しいおよび信頼できるチャネル評価は、順方向リンク上でのそのような副搬送波の再利用を容易にすることができる。例えば、ユーザデバイスは、広帯域チャネル情報を得るために基地局によって使用することができる広帯域のパイロット、制御チャネルなどを送信することができる。逆方向リンクのタイムスロットの終了の直前に、パイロットとして使用されるチャネル品質インジケータ(channel quality indicator)(CQI)チャネルを送信するために制御スロットが存在するように、例えば4ミリ秒毎に1回発生するTDM制御チャネルを使用することができる。(例えば、帯域幅の増加につれて)制御チャネルを帯域幅全体に広げることに関連するパイロット信号の希薄化を緩和するために、制御チャネルは、例えば帯域幅のうちの約5MHzのセグメント上で送信される。したがって、1例によれば、逆方向リンクのタイムスロットの帯域幅を約5MHzのセグメントに分割することができ、このことは続いて、ユーザが順方向リンク上で、制御チャネルが送信された同じ5MHzのセグメントにスケジューリングできるように、順方向リンクの約5MHzのセグメントへの分割をもたらす可能性がある。このように、制限されたホッピングを、逆方向リンクが順方向リンクと同期してホップするように実行することができる。当業者によって理解されるように、上述の例に関して説明された約5MHzのセグメントサイズは、本明細書において説明される種々の態様の範囲を限定するように意図されないこと、およびより大きなまたはより小さなセグメントサイズがそれらの態様と共に使用されることが理解されるであろう。
【0044】
図6は、1以上の態様による、TDD無線通信環境において干渉ダイバーシティおよび通信のスループットを向上させる方法600の例である。方法600は上述の方法500と同様であり、割り当て可能なセグメントがアドレス指定される方法に関する変形を示す。602において、ユーザデバイスが逆方向リンク上で信号を送信することができる「予めホップされた」副搬送波またはセグメントをユーザデバイスに割り当てることができる。604において、予めホップされたセグメントが割り当て可能か否か(例えば、セグメントが既に割り当てられているかどうか、探し出せるかどうかなど)に関する判定をすることができる。セグメントの割り当ての可能性に関する判定が肯定的である場合、606において、順方向リンクの伝送を、同じ予めホップされた副搬送波周波数および/または帯域幅を使用してスケジューリングすることができる。608において、先行する逆方向リンクのタイムスロット上でユーザデバイスによって使用された同じ予めホップされたセグメントを使用してユーザデバイスに戻る順方向リンク上で伝送を実行することができる。
【0045】
604において、受信された逆方向リンクの伝送のために利用された副搬送波のセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、610において、「オンデマンドの」パイロットを提供するようにユーザデバイスに信号を送信することができる。例えば、約10〜15MHzを利用する広帯域通信環境においては、その場合、ユーザは異なるセグメント(例えば、約5MHz、...)上にスケジューリングされることができ、次のアップリンクの伝送上で基地局に具体的なセグメント情報を送信することができる。次に、本方法は、新しい逆方向リンクのセグメントが割り当て可能であることの検証のために604に戻ることができる。したがって、ユーザデバイスは、逆方向リンク上で送信するためにユーザデバイスによって利用された副搬送波および/または帯域幅のセグメントに関する情報を基地局に送信するように基地局によってシグナリングされる。このように、基地局は、その後の伝送タイムスロット(transmission time slot)における順方向リンクの伝送のためのチャネルを評価することを容易にするための正確なパイロット情報を提供される。
【0046】
図7は、アップリンクの伝送のためにユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止める、突き止められたセグメントをその後の伝送タイムスロットにおけるダウンリンクの伝送のために使用することとを冗長的に容易にする二重プロトコル(dual protocol)を使用するための方法700を示す。702において、予めホップされたセグメントをアップリンクの伝送のためにユーザデバイスに割り当てることができる。704において、予めホップされたセグメントが割り当て可能か否か(例えば、セグメントが占有されているかどうか、または割り当て不可能であるかどうか、...)に関する判定をすることができる。704においてセグメントが割り当て可能であると判定される場合、706において、同じ帯域幅のセグメントを、その後のタイムスロットにおけるユーザデバイスに対する順方向リンクの伝送をスケジューリングするために利用することができる。708において、基地局は次に、割り当てられた予めホップされた帯域幅のセグメントを使用してダウンリンク上でユーザデバイスに送信することができる。704においてセグメントが割り当て可能でないと判定される場合、710において、ユーザに、次のアップリンクの伝送のために帯域幅の別のセグメントに切り換えるようにシグナリングすることができる。
【0047】
710において提供される信号は、例えば、基地局はその後のダウンリンクの伝送のために利用されることになる帯域幅のセグメントを予め識別しているように、基地局によって識別された特定の帯域幅のセグメントに移動する命令を含むことができる。追加的におよび/または代替的に、710において提供される信号は、任意の利用可能な帯域幅のセグメントに移動する命令を含むことができ、その場合、712において、信号は新しい帯域幅のセグメントを使用してアップリンクの伝送上で基地局にオンデマンドのパイロット情報を提供する命令をさらに含むことができる。次に、本方法は、ユーザデバイスが切り換えたセグメントに関するオンデマンドのパイロット情報をそのセグメントが割り当てに利用可能であることを検証するために査定することができる704に戻ることができる。このようにして、基地局は、パイロットチャネルの評価などに関するリソースを消費することを要求されることなしに、高システムスループットの期間中にオンデマンドのパイロット情報を受信することができる。
【0048】
本明細書において説明される1以上の態様によれば、制限されたホッピング、オンデマンドの逆方向リンクのパイロットの伝送、それらの最適化などに関する推論がなされることが理解されるであろう。本明細書において使用される用語「推論する」こと、または「推論」は、一般に、イベントおよび/またはデータを介して捕捉される1組の観測結果から、システム、環境および/またはユーザの状態を導き出すまたは推論するプロセスを指す。推論は、具体的な状況もしくは動作を識別するために使用され、または例えば状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率的、すなわち、データおよびイベントの検討に基づいた対象の状態に関する確率分布の計算であってもよい。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高レベルのイベントを構成するために使用される技術を指す可能性もある。そのような推論は、1組の観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータ、イベントが時間的にかなり近接して相互に関連付けられるか否か、ならびにイベントおよびデータが1つのイベントソースおよびデータソースから来るのか、それとも複数のイベントソースおよびデータソースから来るのかを元にした新しいイベントまたは動作の構築をもたらす。
【0049】
1例によれば、上述した1以上の方法は、ユーザデバイスに関する帯域幅のセグメントをホップするときにセグメントサイズの最適化などに関する推論を行うことを含むことができる。例えば、初期の予め定められたセグメントサイズ(例えば、3MHz、5MHz、6MHz、...)を、セグメントサイズの最適化が始まる開始点として規定し、および利用することができる。この例を進めるために、無線通信のタイムスロットにおける帯域幅の初期の量が20MHzである場合、4つの約5MHzのセグメントを定めることができ、セクタ内の異なるユーザデバイスに割り当てることができる。ユーザの帯域幅の使用量、要求などに少なくとも一部基づいて、1人以上のユーザが割り当てられた5MHzのセグメントの全てを利用していないという推論をすることができる。例えば、テキストメッセージを送信するユーザは、ディジタル写真をアップロードする、音声通信を継続するなどするユーザほど多くの帯域幅を要求しない可能性がある。そのような場合、そのユーザの余分な帯域幅は、より大きな帯域幅の要求を有するユーザに再割り当てされ、セクタ内の追加的なユーザに再割り当てされ、ユーザに割り当てられるセグメント間の保護帯域として利用されるべき帯域幅に充てることなどができる。
【0050】
別の例によれば、例えばユーザデバイスの移動などに少なくとも一部基づいて、いつユーザデバイスのセグメントの割り当てをホップするかに関する推論をすることができる。例えば、最初のサービスを提供するセクタの基地局からその後のサービスを提供する基地局への円滑な移行を提供することを容易にするなどのために、ユーザが2つのセクタの間の境界領域に入ったときにユーザを特定の帯域幅のセグメントにホップすることが望ましい可能性がある。上述の例は本質的に例示的であり、なされ得る推論の数、または本明細書において説明される種々の実施形態および/または方法と関連して推論がなされる方法を限定するように意図されていないことが理解されるであろう。
【0051】
図8は、本明細書において説明される1以上の態様による、無線通信環境において制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングとオンデマンドのパイロット情報の取得とを容易にするユーザデバイス800の例である。ユーザデバイス800は、例えば受信アンテナ(図示せず)から信号を受信し、受信信号に対して代表的な動作(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、調整された信号をディジタル化してサンプルを得る受信機802を含む。復調器804は、受信パイロットシンボルを復調し、チャネル評価のためにプロセッサ806に提供することができる。プロセッサ806は、受信機802によって受信された情報を分析し、および/または送信機816による送信のための情報を生成する専用のプロセッサ、ユーザデバイス800の1以上のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/または受信機802によって受信された情報を分析し、送信機816による送信のための情報を生成し、ユーザデバイス800の1以上のコンポーネントを制御することを全て行うプロセッサであってもよい。
【0052】
ユーザデバイス800は、プロセッサ806に動作可能に結合され、ユーザデバイス800に割り当てられた帯域幅のセグメントに関する情報と、制限されたホッピングのプロトコルと、そのプロトコルに関する情報を含む参照用テーブルと、本明細書において説明されるように無線通信システムにおいてTDDビーム形成をサポートするための任意の他の好適な情報とを記憶するメモリ808をさらに含むことができる。メモリ808は、ユーザデバイス800が記憶されたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを使用して本明細書において説明されたようにTDDビーム形成を達成することができるように、基地局によって命令されたときに帯域幅のセグメントをホップし、要求に応答してオンデマンドのパイロット情報を提供することなどに関するプロトコルをさらに記憶することができる。
【0053】
本明細書において説明されるデータ記憶装置(例えばメモリ)のコンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、または揮発性および不揮発性両方のメモリを含んでもよいことが理解されるであろう。限定ではなく例示として、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(electrically programmable ROM)(EPROM)、電気的消去可能ROM(electrically erasable ROM)(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、同期RAM(synchronous RAM)(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(enhanced SDRAM)(ESDRAM)、シンクリンク(SynchLink)DRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバス(Direct Rambus)RAM(DRRAM(登録商標))などの多くの形態で利用可能である。対象のシステムおよび方法のメモリ808は、それらに限定されることなしにこれらのおよび任意の他の好適な種類のメモリを含むように意図される。
【0054】
プロセッサ806は、信号が送信される基地局によって割り当てられた帯域幅のセグメントを使用してアップリンク上で信号を送信することを容易にすることができる逆方向リンクチャネルアジャスタ810にさらに結合されている。さらに、チャネルアジャスタ810は、例えば、基地局からのセグメントをホップする命令を受信すると、基地局によって命令されたように帯域幅のセグメントを切り換えることができる。ユーザデバイスは、基地局からのダウンリンクの伝送上で同じパイロットを利用することを容易にするために、パイロットチャネル情報を提供するようにとの基地局からの要求に応答して、パイロットチャネル情報を基地局に提供するオンデマンドパイロット情報提供コンポーネント812をさらに含むことができる。ユーザデバイス800は、シンボル変調器814と、割り当てられたアップリンクの帯域幅のセグメントを介して変調された信号を送信する送信機816とをその上さらに含んでいる。
【0055】
図9は、種々の態様による、無線通信環境においてシステムのキャパシティを増加させることを容易にするシステム900の例である。システム900は、複数の受信アンテナ906を介して1以上のユーザデバイス904から信号を受信する受信機910と、送信アンテナ908を介して1以上のユーザデバイス904に送信する送信機924とを有する基地局902を含んでいる。受信機910は受信アンテナ906から情報を受信することができ、受信された情報を復調する復調器912に動作的に関連付けられている。図8に関して説明されたプロセッサと同様であり、帯域幅のセグメントに関する情報、ユーザデバイスに対するセグメントの割り当て/再割り当て、ホッピングのプロトコル、そのプロトコルに関する参照用テーブル、および/または本明細書において説明された種々の動作および機能を実行することに関する任意の他の好適な情報を記憶するメモリ916に結合されているプロセッサ914によって、復調されたシンボルが分析される。プロセッサ914は、ユーザデバイス904に帯域幅のセグメントを割り当てる逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネント918にさらに結合されている。さらに、プロセッサ914は、ユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメント(例えば、新しく割り当てられたセグメント)にホップするように指示するユーザデバイスに対する命令を有する信号の一部を符号化することができる(ここで、本命令は、受信信号が送信されたセグメントが突き止められない場合、ユーデバイスが規定のスケジュールまたはテーブルに従って新しいセグメントにホップする期限になっている場合などに提供される)。変調器922は、送信機924による送信アンテナ908を介したユーザデバイス904への送信のために信号を多重化することができる。
【0056】
基地局902は、特定のユーザデバイス904がオンデマンドでそのユーザデバイスのパイロットシーケンス情報を提供することを要求するパイロットリクエスタコンポーネント920をさらに含んでいる。例えば、パイロットリクエスタ920は、使用されているパイロットチャネルに関する情報を送信し、それによって基地局902がその後のダウンリンクの伝送においてパイロットチャネルを使用できるようにユーザデバイス904に指示する命令を提供することができる。さらに、基地局902は、プロセッサ914およびメモリ916のそれぞれに動作的に関連付けられているホップコンポーネント926を含むことができる。ホップコンポーネント926は、帯域幅の様々なセグメントに割り当てられるセクタ内のユーザデバイス904を監視し、セグメントのホッピングを容易にして干渉を軽減させ、および/またはシステムの効率を向上させることができる。そのようなセグメントのホッピングは、メモリ916に記憶された既定のスケジュール(例えば、それぞれの順方向リンクの伝送の後、既定の数の順方向リンクの伝送の後、所与の期間の後、...)に従って実行することがきる。このようにして、帯域幅の総量は、サービスの完全性を維持し、ユーザの通信体験(communication experience)を向上させながら無線通信システムにおいてスループットを増大させるために、ユーザデバイスに別個に割り当てることができる複数のセグメントに分割することができる。
【0057】
図10は、例示的な無線通信システム1000を示す。無線通信システム1000は、簡潔にするために1つの基地局および1つの端末を示す。しかし、システムは2つ以上の基地局および/または2つ以上の端末を含むことができ、追加的な基地局および/または端末は以下で説明される例示的な基地局および端末と実質的に同様であっても、または異なっていてもよいことを理解されたい。さらに、基地局および/または端末は、本明細書において説明されたシステム(図1〜3および8〜9)および/または方法(図4〜7)を使用してそれらの間の無線通信を容易にすることができることを理解されたい。
【0058】
ここで図10を参照すると、ダウンリンク上でアクセスポイント1005において、送信(TX)データプロセッサ1010がトラフィックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調(またはシンボルマッピング)し、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器1015は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信および処理し、シンボルのストリームを提供する。シンボル変調器1020は、データおよびパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1020に提供する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、またはゼロの信号値であってもよい。パイロットシンボルを、各シンボル期間中に連続的に送信することができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)化、直交周波数分割多重(OFDM)化、時分割多重(TDM)化、周波数分割多重(FDM)化、または符号分割多重(CDM)化することができる。
【0059】
TMTR1020は、シンボルのストリームを受信し、1以上のアナログ信号に変換し、さらにアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、および周波数アップコンバート)して無線チャネルを介した伝送に好適なダウンリンク信号を生成する。次に、ダウンリンク信号は、アンテナ1025を介して端末に送信される。端末1030において、アンテナ1035はダウンリンク信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1040に提供する。受信機ユニット1040は、受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、および周波数ダウンコンバート)し、調整された信号をディジタル化してサンプルを得る。シンボル復調器1045は、受信パイロットシンボルを復調し、チャネル評価のためにプロセッサ1050に提供する。さらに、シンボル復調器1045は、プロセッサ1050からダウンリンクに関する周波数レスポンス評価値を受信し、受信データシンボルに対してデータ復調を実行して(送信データシンボルの評価値である)データシンボル評価値を取得し、データシンボル評価値をRXデータプロセッサ1055に提供し、そのRXデータプロセッサ1055は、データシンボル評価値を復調(すなわち、シンボルデマッピング)し、デインターリーブし、復号して送信トラフィックデータを復元する。シンボル復調器1045およびRXデータプロセッサ1055による処理は、アクセスポイント1005でのシンボル変調器1015およびTXデータプロセッサ1010による処理とそれぞれ相補的である。
【0060】
アップリンク上で、TXデータプロセッサ1060は、トラフィックデータを処理し、データシンボルを提供する。シンボル変調器1065は、データシンボルをパイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを提供する。次に、送信機ユニット1070はシンボルのストリームを受信および処理して、アンテナ1035によってアクセスポイント1005に送信されるアップリンク信号を生成する。
【0061】
アクセスポイント1005において、端末1030からのアップリンク信号がアンテナ1025によって受信され、サンプルを得るために受信機ユニット1075によって処理される。次に、シンボル復調器1080がサンプルを処理し、アップリンクに関する受信パイロットシンボルおよびデータシンボル評価値を提供する。RXデータプロセッサ1085はデータシンボル評価値を処理して、端末1030によって送信されたトラフィックデータを復元する。プロセッサ1090は、アップリンク上のそれぞれのアクティブな端末の送信に関するチャネル評価を実行する。複数の端末が、それぞれ割り当てられたパイロットサブバンドの組でのアップリンクにおいて同時にパイロットを送信することができ、パイロットサブバンドの組はインターレースされる(interlaced)。
【0062】
プロセッサ1090および1050は、それぞれアクセスポイント1005および端末1030において動作を命令する(例えば、制御、調整、管理など)。それぞれのプロセッサ1090および1050は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示せず)に関連付けることができる。プロセッサ1090および1050は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクに関する周波数レスポンス評価値およびインパルス応答評価値を導出するための計算を実行することもできる。
【0063】
多重アクセスシステム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)に関して、複数の端末がアップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムに関して、パイロットサブバンドは異なる端末の間で共有される。各端末に関するパイロットサブバンドが動作帯域全体(バンドエッジは含まない可能性がある)に渡る場合はチャネル評価技術が使用される可能性がある。そのようなパイロットサブバンド構造は、各端末に対する周波数ダイバーシティを得るために望ましい。本明細書において説明された技術は、様々な手段で実装することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組合せで実装することができる。ハードウェア実装に関しては、チャネル評価に使用される処理ユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書において説明された機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、またはこれらの組合せの中で実装されることができる。ソフトウェアを用いる場合、実装は、本明細書において説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)を用いることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶される、プロセッサ1090および1050によって実行される。
【0064】
図11は、種々の態様による、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上でセグメントのホッピングを実行することを容易にするシステム1100の例である。システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表す一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。システム1100は、帯域幅のセグメントを1以上のユーザデバイスに割り当てる論理モジュール1104に動作的に結合されている、利用可能な帯域幅を複数のセグメントに分割する論理モジュール1102を含んでいる。システム1100は、帯域幅のセグメントをユーザデバイスに再割り当てする論理モジュール1106と、先行する逆方向リンクにおいて利用された帯域幅のセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントのホッピングを実行する論理モジュール1108とをさらに含んでいる。システム1100は、特定の帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうか(例えば、セグメントが既に割り当てられているかどうか、占有されているかどうかなど)を判定する手段1110と、前出の図に関して上記で検討されたように、順方向リンク上でオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する論理モジュールとをその上さらに含むことができる。システム1100およびそのシステム1100に含まれる様々な論理モジュールは、上述の方法を実行することができ、および/または本明細書において説明された種々のシステムに任意の必要な機能を付与することができることを理解されたい。
【0065】
図12は、本明細書において説明された種々の態様による、制限された順方向リンク−逆方向リンクホッピングを容易にするシステム1200の例である。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表す一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。システム1200は、逆方向リンクを介して帯域幅のセグメント上で信号を送信する論理モジュール1204含んでおり、論理モジュール1204は、その後の順方向リンクを介して同じ帯域幅のセグメント上で信号を受信する論理モジュールに動作的に結合されている。システム1200は、次の逆方向リンクの伝送において使用するための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを受信するための論理モジュール1206をさらに含んでいる。新しい予めホップされたセグメントが割り当てられることができない(例えば、新しい予めホップされたセグメントが占有されているか、または別な理由で利用できない)場合、システム1200は、システム1200を使用するデバイスと通信しようと試みる基地局にオンデマンドのパイロットチャネル情報を提供する命令を受信する論理モジュール1208を含むことができる。追加的にまたは代替的に、システム1200は、予めホップされたセグメントを割り当てることができない場合に、その後の逆方向リンクの伝送において使用するための新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信する論理モジュール1210を含むことができる。システム1200およびシステム1200に含まれる様々な論理モジュールは、上述の方法を実行することができ、および/または本明細書において説明された種々のシステムに任意の必要な機能を付与できることを理解されたい。
【0066】
ソフトウェア実装に関しては、本明細書において説明された技術は、本明細書において説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)を用いて実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶することができ、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサ内か、またはプロセッサ外に実装することができ、プロセッサ外に実装される場合、メモリユニットは当技術分野で知られている様々な手段によってプロセッサに通信できるように結合することができる。
【0067】
上述の内容は1以上の実施形態の例を含んでいる。言うまでもなく、上述の実施形態を説明する目的で、コンポーネントまたは方法のあらゆる想到され得る組合せを説明することは不可能であるが、当業者の1人は種々の実施形態の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識するであろう。したがって、説明された実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および技術的範囲内にある全てのそのような改変、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、用語「含む(includes)」が発明を実施するための最良の形態、または特許請求の範囲のいずれかで使用される限りに、かかる用語は、請求項で移行語として使用される場合に「含む(comprising)」が解釈されるように、用語「含む(comprising)」と同様にして包括的であるように意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを評価し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて前記ユーザデバイスに信号を送信する、無線通信環境において時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善する方法。
【請求項2】
さらに、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために、新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを前記ユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする請求項1記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを検証する請求項2記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記割り当てられ予めホップされたセグメント上に順方向リンクの伝送をスケジューリングする請求項3記載の方法。
【請求項5】
装置と複数のユーザデバイスの間の通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項4記載の方法。
【請求項6】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントを前記ユーザデバイスに割り当てる命令を前記ユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用するように前記ユーザデバイスに命令する請求項3記載の方法。
【請求項7】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する請求項3記載の方法。
【請求項8】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項1記載の方法。
【請求項10】
セクタ内のユーザデバイスに対する帯域幅のセグメントの割り当てに関する情報を記憶するメモリと、
前記メモリに結合され、帯域幅のセグメントを既定のスケジュールに従ってユーザデバイスに割り当ておよび再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップするプロセッサとを含んでいる、無線通信環境において制限された帯域幅のセグメントのホッピングを容易にする装置。
【請求項11】
前記プロセッサは前記割り当てられた帯域幅のセグメントを介した順方向リンクの伝送のための信号を生成する請求項10記載の装置。
【請求項12】
帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、前記帯域幅のセグメントが割り当て可能でないときに、ユーザデバイスが新しい帯域幅のセグメントに切り換える命令を生成する逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項13】
逆方向リンクチャネル検出器が受信された逆方向リンク信号において逆方向リンクチャネルを識別できないときに、ユーザデバイスに対してオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を提供するパイロット要求コンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサによるユーザデバイス間の帯域幅のセグメントの再割り当てを容易にする帯域幅セグメントホッピング命令を生成するホップコンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、順方向リンクの伝送において複数のユーザデバイスに帯域幅のセグメントの再割り当てを提供し、前記再割り当てされた帯域幅のセグメントを次の逆方向リンクの伝送において使用するように前記ユーザデバイスに命令する請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記装置と複数のユーザデバイスの間の通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項10記載の装置。
【請求項17】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項10記載の装置。
【請求項18】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項10記載の装置。
【請求項19】
通信帯域幅を複数の帯域幅のセグメントに分割する手段と、
セクタ内のユーザデバイスに対して帯域幅のセグメントを割り当てる手段と、
ユーザデバイスに対して帯域幅のセグメントを再割り当てする手段と、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントのホッピングを実行する手段とを含んでいる無線通信装置。
【請求項20】
帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを判定する手段をさらに含んでいる請求項19記載の装置。
【請求項21】
前記割り当てられた帯域幅のセグメントを介してダウンリンク信号を送信する手段をさらに含んでいる請求項20記載の装置。
【請求項22】
前記送信ダウンリンク信号において帯域幅のセグメントの再割り当てを提供する手段をさらに含んでいる請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記送信ダウンリンク信号においてユーザデバイスからのオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する手段をさらに含んでいる請求項19記載の装置。
【請求項24】
オンデマンドのパイロットチャネル情報の前記要求に応答して受信される情報から識別されるパイロットチャネルを利用してその後のダウンリンク信号を送信する手段をさらに含んでいる請求項23記載の装置。
【請求項25】
TDD OFDMA無線通信環境において使用される請求項19記載の装置。
【請求項26】
TDD WCDMA無線通信環境において使用される請求項19記載の装置。
【請求項27】
受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止め、
突き止められた帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために前記ユーザデバイスに新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを割り当て、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントをホップするコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項28】
順方向リンクの伝送時に前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを判定する命令をさらに含んでいる請求項27記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項29】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に前記順方向リンク信号を送信する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項30】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントの割り当てを前記ユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用するように前記ユーザデバイスに指示する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項31】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項32】
無線通信環境においてスループットを向上させる命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
帯域幅のセグメントを介して逆方向リンク信号を受信し、
同じ帯域幅のセグメントを介してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のためにユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメントを割り当て、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントをホップするプロセッサ。
【請求項33】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に、前記順方向リンク信号を送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項34】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、代替の帯域幅のセグメントの割り当てを前記ユーザデバイスに送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項35】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項36】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善する方法。
【請求項37】
通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項36記載の方法。
【請求項38】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項36記載の方法。
【請求項39】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する請求項36記載の方法。
【請求項40】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項36記載の方法。
【請求項41】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項36記載の方法。
【請求項42】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する送信機と、 前記逆方向リンクの伝送において利用された同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する受信機とを含んでおり、
前記送信機は前記次の逆方向リンクのタイムスロットにおいて前記予めホップされた帯域幅のセグメントを使用して信号を送信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善することを容易にする装置。
【請求項43】
通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項42記載の装置。
【請求項44】
前記受信機は、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントの割り当てを受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項42記載の装置。
【請求項45】
前記受信機は、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を受信する請求項42記載の装置。
【請求項46】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する手段と、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する手段と、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する手段とを含んでいる、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善することを容易にする装置。
【請求項47】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する手段をさらに含んでいる請求項46記載の装置。
【請求項48】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する手段をさらに含んでいる請求項47記載の方法。
【請求項49】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項50】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する命令をさらに含んでいる請求項49記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項51】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する命令をさらに含んでいる請求項49記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項52】
無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善するコンピュータ実行可能な命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するプロセッサ。
【請求項53】
前記命令は、さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項52記載のプロセッサ。
【請求項54】
前記命令は、さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する請求項52記載のプロセッサ。
【請求項1】
受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを評価し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて前記ユーザデバイスに信号を送信する、無線通信環境において時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善する方法。
【請求項2】
さらに、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために、新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを前記ユーザデバイスに割り当て、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップする請求項1記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを検証する請求項2記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記割り当てられ予めホップされたセグメント上に順方向リンクの伝送をスケジューリングする請求項3記載の方法。
【請求項5】
装置と複数のユーザデバイスの間の通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項4記載の方法。
【請求項6】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントを前記ユーザデバイスに割り当てる命令を前記ユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用するように前記ユーザデバイスに命令する請求項3記載の方法。
【請求項7】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する請求項3記載の方法。
【請求項8】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項1記載の方法。
【請求項10】
セクタ内のユーザデバイスに対する帯域幅のセグメントの割り当てに関する情報を記憶するメモリと、
前記メモリに結合され、帯域幅のセグメントを既定のスケジュールに従ってユーザデバイスに割り当ておよび再割り当てし、先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上の帯域幅のセグメントをホップするプロセッサとを含んでいる、無線通信環境において制限された帯域幅のセグメントのホッピングを容易にする装置。
【請求項11】
前記プロセッサは前記割り当てられた帯域幅のセグメントを介した順方向リンクの伝送のための信号を生成する請求項10記載の装置。
【請求項12】
帯域幅のセグメントが割り当て可能かどうかを判定し、前記帯域幅のセグメントが割り当て可能でないときに、ユーザデバイスが新しい帯域幅のセグメントに切り換える命令を生成する逆方向リンクチャネル割り当てコンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項13】
逆方向リンクチャネル検出器が受信された逆方向リンク信号において逆方向リンクチャネルを識別できないときに、ユーザデバイスに対してオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を提供するパイロット要求コンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサによるユーザデバイス間の帯域幅のセグメントの再割り当てを容易にする帯域幅セグメントホッピング命令を生成するホップコンポーネントをさらに含んでいる請求項10記載の装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、順方向リンクの伝送において複数のユーザデバイスに帯域幅のセグメントの再割り当てを提供し、前記再割り当てされた帯域幅のセグメントを次の逆方向リンクの伝送において使用するように前記ユーザデバイスに命令する請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記装置と複数のユーザデバイスの間の通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項10記載の装置。
【請求項17】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項10記載の装置。
【請求項18】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項10記載の装置。
【請求項19】
通信帯域幅を複数の帯域幅のセグメントに分割する手段と、
セクタ内のユーザデバイスに対して帯域幅のセグメントを割り当てる手段と、
ユーザデバイスに対して帯域幅のセグメントを再割り当てする手段と、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントのホッピングを実行する手段とを含んでいる無線通信装置。
【請求項20】
帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを判定する手段をさらに含んでいる請求項19記載の装置。
【請求項21】
前記割り当てられた帯域幅のセグメントを介してダウンリンク信号を送信する手段をさらに含んでいる請求項20記載の装置。
【請求項22】
前記送信ダウンリンク信号において帯域幅のセグメントの再割り当てを提供する手段をさらに含んでいる請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記送信ダウンリンク信号においてユーザデバイスからのオンデマンドのパイロットチャネル情報を要求する手段をさらに含んでいる請求項19記載の装置。
【請求項24】
オンデマンドのパイロットチャネル情報の前記要求に応答して受信される情報から識別されるパイロットチャネルを利用してその後のダウンリンク信号を送信する手段をさらに含んでいる請求項23記載の装置。
【請求項25】
TDD OFDMA無線通信環境において使用される請求項19記載の装置。
【請求項26】
TDD WCDMA無線通信環境において使用される請求項19記載の装置。
【請求項27】
受信された逆方向リンクの伝送においてユーザデバイスによって利用された帯域幅のセグメントを突き止め、
突き止められた帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために前記ユーザデバイスに新しい予めホップされた帯域幅のセグメントを割り当て、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントをホップするコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項28】
順方向リンクの伝送時に前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能であるかどうかを判定する命令をさらに含んでいる請求項27記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項29】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に前記順方向リンク信号を送信する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項30】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントの割り当てを前記ユーザデバイスに送信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用するように前記ユーザデバイスに指示する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項31】
前記予めホップされた帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する命令をさらに含んでいる請求項28記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項32】
無線通信環境においてスループットを向上させる命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
帯域幅のセグメントを介して逆方向リンク信号を受信し、
同じ帯域幅のセグメントを介してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を送信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のためにユーザデバイスに新しい帯域幅のセグメントを割り当て、
先行する逆方向リンクにおいて利用されたセグメントのホッピングパターンに従って順方向リンク上で帯域幅のセグメントをホップするプロセッサ。
【請求項33】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能である場合に、前記順方向リンク信号を送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項34】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、代替の帯域幅のセグメントの割り当てを前記ユーザデバイスに送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項35】
前記命令は、さらに、前記新しい帯域幅のセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスに送信する請求項32記載のプロセッサ。
【請求項36】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善する方法。
【請求項37】
通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項36記載の方法。
【請求項38】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項36記載の方法。
【請求項39】
さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する請求項36記載の方法。
【請求項40】
前記無線通信環境はTDD OFDMA無線通信環境である請求項36記載の方法。
【請求項41】
前記無線通信環境はTDD WCDMA無線通信環境である請求項36記載の方法。
【請求項42】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する送信機と、 前記逆方向リンクの伝送において利用された同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のために新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する受信機とを含んでおり、
前記送信機は前記次の逆方向リンクのタイムスロットにおいて前記予めホップされた帯域幅のセグメントを使用して信号を送信する、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善することを容易にする装置。
【請求項43】
通信のための利用可能な帯域幅が約5MHzのセグメントに分割される請求項42記載の装置。
【請求項44】
前記受信機は、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、新しい帯域幅のセグメントの割り当てを受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項42記載の装置。
【請求項45】
前記受信機は、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供する命令を受信する請求項42記載の装置。
【請求項46】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信する手段と、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信する手段と、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信する手段とを含んでいる、無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善することを容易にする装置。
【請求項47】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する手段をさらに含んでいる請求項46記載の装置。
【請求項48】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する手段をさらに含んでいる請求項47記載の方法。
【請求項49】
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するコンピュータ実行可能な命令を記憶させたコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項50】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する命令をさらに含んでいる請求項49記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項51】
前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されるパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する命令をさらに含んでいる請求項49記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項52】
無線通信環境内のユーザデバイスにおいて時分割二重ビーム形成を利用およびサポートする帯域幅を改善するコンピュータ実行可能な命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
逆方向リンクの伝送において帯域幅のセグメントを介して信号を送信し、
同じ帯域幅のセグメントを使用してその後の順方向リンクのタイムスロットにおいて信号を受信し、
次の逆方向リンクのタイムスロットにおける利用のための新しい予めホップされた帯域幅のセグメントの割り当てを受信するプロセッサ。
【請求項53】
前記命令は、さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でない場合に、前記ユーザデバイスにおいて新しい帯域幅のセグメントを割り当てる命令を受信し、その後の逆方向リンクの伝送のために前記新しいセグメントを利用する請求項52記載のプロセッサ。
【請求項54】
前記命令は、さらに、前記予めホップされたセグメントが割り当て可能でないと判定される場合に、前記ユーザデバイスによって利用されたパイロットチャネルに関するオンデマンドのパイロット情報を提供するように前記ユーザデバイスに命令する信号を前記ユーザデバイスにおいて受信する請求項52記載のプロセッサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−170109(P2012−170109A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−87402(P2012−87402)
【出願日】平成24年4月6日(2012.4.6)
【分割の表示】特願2008−512577(P2008−512577)の分割
【原出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−87402(P2012−87402)
【出願日】平成24年4月6日(2012.4.6)
【分割の表示】特願2008−512577(P2008−512577)の分割
【原出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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