前立腺特異的膜抗原に対する修飾抗体およびその使用
【課題】ヒト前立腺特異的膜抗原(PSMA)の細胞外ドメインへの修飾抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【解決手段】修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片、上記抗体、核酸、組換え発現ベクター並びにこのような抗体及び断片を作製するための宿主細胞を包含する薬剤組成物。ヒトPSMAを検出するため、又はPSMA発現細胞、例えばPSMAを発現する癌若しくは前立腺細胞を除去する若しくは殺すための、in vitro又はin vivoでの本発明の抗体の使用方法。
【解決手段】修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片、上記抗体、核酸、組換え発現ベクター並びにこのような抗体及び断片を作製するための宿主細胞を包含する薬剤組成物。ヒトPSMAを検出するため、又はPSMA発現細胞、例えばPSMAを発現する癌若しくは前立腺細胞を除去する若しくは殺すための、in vitro又はin vivoでの本発明の抗体の使用方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号22若しくは配列番号50として示されるアミノ酸配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)免疫グロブリン。
【請求項2】
配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1記載の修飾されたPSMA免疫グロブリン。
【請求項3】
配列番号21若しくは配列番号49として示されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリン。
【請求項4】
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる、請求項3記載の修飾された抗PSMA免疫グロブリン。
【請求項5】
配列番号22若しくは配列番号50として示されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域アミノ酸配列;及び配列番号21若しくは配列番号49として示されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片。
【請求項6】
2つの重鎖及び2つの軽鎖を含む、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項7】
重鎖定常領域がヒトのアイソタイプIgG1の重鎖定常領域である、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項8】
請求項5記載の修飾抗体又はその断片、及び製薬的に受容されるキャリヤーを含む薬剤組成物。
【請求項9】
細胞傷害性部分又は検出可能な標識をさらに含む、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項10】
細胞傷害性部分がサイトトキシン、治療剤又は放射性イオンである、請求項9記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項11】
放射性イオンがヨウ素(131I)、インジウム(111In)、イットリウム(90Y)又はルテリウム(177Lu)である、請求項10記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項12】
細胞傷害性部分がメイタンシノイドである、請求項10記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項13】
メイタンシノイドがメイタンシノールである、請求項12記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項14】
配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリンをコードするヌクレオチド配列を有する核酸配列。
【請求項15】
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリンをコードするヌクレオチド配列を有する核酸配列。
【請求項16】
それぞれ、修飾抗PSMA抗体又はその抗原結合断片の軽鎖及び重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を有し、該軽鎖可変領域が配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列を含み、該重鎖可変領域が配列番号2、配列番号51の核酸残基261〜605として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、第1及び第2核酸配列。
【請求項17】
修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片の製造方法であって、配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列をコードする第1核酸を用意する工程;
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列をコードする第2核酸を用意する工程;並びに
前記軽鎖及び重鎖可変領域の発現及び構築を可能にする条件下で、前記第1及び第2核酸を宿主細胞中に導入する工程
を含む、修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片の製造方法。
【請求項18】
第1及び第2核酸が結合される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
第1及び第2核酸が結合されない、請求項17記載の方法。
【請求項20】
宿主細胞が、真核細胞又は原核細胞である、請求項17記載の方法。
【請求項21】
宿主細胞が、哺乳動物細胞である、請求項20記載の方法。
【請求項22】
哺乳動物細胞が、リンパ細胞系、NSO細胞、CHO細胞、COS細胞、及びトランスジェニック動物からの細胞から成る群から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前立腺細胞又は癌細胞を除去する又は殺す方法であって、該細胞、又は該細胞に近接する血管内皮細胞を、請求項5記載の修飾抗体又はその断片に接触させ、該抗体が該細胞、又は該細胞に近接する血管内皮細胞に結合するときに該細胞が除去される又は殺されるようにする方法。
【請求項24】
対象における前立腺障害又は癌性障害を治療又は予防する方法であって、該対象に、請求項5記載の修飾抗体分子を、該障害を治療又は予防するために有効な量で投与することを含む方法。
【請求項25】
修飾抗体又はその断片が細胞傷害性作用因子又は部分と会合する、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項26】
細胞傷害性作用因子又は部分が、代謝拮抗物質、アルキル化剤、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、シス−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)(シスプラチン)、アントラサイクリン、及び細胞分裂抑制薬から成る群から選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
修飾抗体又はその断片が、細胞傷害性作用因子と組合わせて投与される、請求項24記載の方法。
【請求項28】
修飾抗体又はその断片を、細胞傷害性部分にカップリングさせる、請求項25記載の方法。
【請求項29】
細胞傷害性部分が、細胞毒素、治療剤又は放射性同位体である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
放射性同位体がヨウ素(131I)、イットリウム(90Y)又はルテチウム(177Lu)である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
細胞傷害性部分がメイタンシノイドである、請求項29記載の方法。
【請求項32】
メイタンシノイドがメイタンシノールである、請求項31記載の方法。
【請求項33】
メイタンシノイドがDM1である、請求項31記載の方法。
【請求項34】
細胞が、悪性、正常、良性又は増殖性前立腺上皮細胞である、請求項23記載の方法。
【請求項35】
細胞が、腎臓、尿路上皮、結腸、直腸、肺、乳房又は肝臓の癌細胞又は転移細胞である、請求項23記載の方法。
【請求項36】
障害が、泌尿生殖器炎症、前立腺炎、良性腫脹、前立腺癌及び睾丸癌から成る群から選択される、請求項24記載の方法。
【請求項37】
障害が、充実性腫瘍、軟組織腫瘍及び転移性病巣から成る群から選択される、請求項24記載の方法。
【請求項38】
充実性腫瘍が、肉腫、腺癌及び癌腫から成る群から選択される悪性腫瘍である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
障害が、肺、乳房、リンパ組織、胃腸組織、結腸、直腸、泌尿生殖路、腎細胞、尿路上皮細胞、咽頭、膀胱、肝臓、肺、小腸及び食道に影響を及ぼす悪性腫瘍である、請求項37記載の方法。
【請求項40】
in vitroで前立腺又は癌性細胞を含むサンプル中のPSMAタンパク質の存在
を検出する方法であって、(i)該サンプル又は基準サンプルを請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその断片に、抗PSMA抗体とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で接触させる工程;及び(ii)抗PSMA抗体と該サンプル又は該基準サンプルとの間の複合体形成を検出する工程であって、基準サンプルに比べてサンプル中の複合体形成の統計的に有意な変化がサンプル中のPSMAの存在を表示する工程を含む方法。
【請求項41】
in vivoでPSMAの存在を検出する方法であって、(i)対象に、請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその抗原結合断片を検出可能に標識された形で、該修飾抗PSMA又はその断片とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下において投与する工程;及び(ii)該抗体又は断片とPSMAとの間の複合体形成を検出する工程であって、基準に比べて対象中の複合体形成の統計的に有意な変化が、PSMAの存在を表示する工程を含む方法。
【請求項42】
前立腺障害又は癌性障害の診断又は病期決定方法であって、(i)該障害を有する又は該障害を有する危険がある対象を確認する工程;(ii)該障害に罹患した組織又は細胞のサンプルを得る工程;(iii)前記サンプル又は対照サンプルを、請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその断片に、結合剤とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で接触させる工程;及び(iv)複合体形成を検出する工程であって、対照サンプルに比べて該抗体又はその断片との複合体形成の統計的に有意な増加が該障害又は該障害のステージを表示する工程を含む方法。
【請求項43】
PSMA発現腫瘍のin vivoイメージング方法であって、(i)対象又は対照対象に、請求項7記載の標識された修飾抗PSMA抗体又はその断片を、該修飾抗PSMA抗体又はその断片と、PSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で投与する工程;及び(ii)該抗体又はその断片と、PSMAとの間の複合体形成を検出する工程を含む方法。
【請求項44】
良性前立腺肥大症又は前立腺癌又は非前立腺癌を有する、又は有すると診断された対象によって経験される疼痛の治療方法であって、該対象に抗PSMA抗体を、前立腺疾患又は非前立腺癌に付随する疼痛を治療するために充分な量で投与することを含む方法。
【請求項45】
対象における前立腺癌に付随する転移性病巣の治療方法であって、該対象に請求項5記載の修飾抗体分子を、該障害を治療又は予防するために有効な量で投与することを含む方法。
【請求項1】
配列番号22若しくは配列番号50として示されるアミノ酸配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)免疫グロブリン。
【請求項2】
配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1記載の修飾されたPSMA免疫グロブリン。
【請求項3】
配列番号21若しくは配列番号49として示されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリン。
【請求項4】
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる、請求項3記載の修飾された抗PSMA免疫グロブリン。
【請求項5】
配列番号22若しくは配列番号50として示されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域アミノ酸配列;及び配列番号21若しくは配列番号49として示されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域アミノ酸配列を含む、修飾された抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片。
【請求項6】
2つの重鎖及び2つの軽鎖を含む、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項7】
重鎖定常領域がヒトのアイソタイプIgG1の重鎖定常領域である、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項8】
請求項5記載の修飾抗体又はその断片、及び製薬的に受容されるキャリヤーを含む薬剤組成物。
【請求項9】
細胞傷害性部分又は検出可能な標識をさらに含む、請求項5記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項10】
細胞傷害性部分がサイトトキシン、治療剤又は放射性イオンである、請求項9記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項11】
放射性イオンがヨウ素(131I)、インジウム(111In)、イットリウム(90Y)又はルテリウム(177Lu)である、請求項10記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項12】
細胞傷害性部分がメイタンシノイドである、請求項10記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項13】
メイタンシノイドがメイタンシノールである、請求項12記載の修飾抗体又はその断片。
【請求項14】
配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリンをコードするヌクレオチド配列を有する核酸配列。
【請求項15】
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、修飾された抗PSMA免疫グロブリンをコードするヌクレオチド配列を有する核酸配列。
【請求項16】
それぞれ、修飾抗PSMA抗体又はその抗原結合断片の軽鎖及び重鎖可変領域をコードするヌクレオチド配列を有し、該軽鎖可変領域が配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列を含み、該重鎖可変領域が配列番号2、配列番号51の核酸残基261〜605として示されるヌクレオチド配列、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列を含む、第1及び第2核酸配列。
【請求項17】
修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片の製造方法であって、配列番号25の核酸残基261〜581、配列番号52として示されるヌクレオチド配列を含む軽鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の軽鎖可変領域ヌクレオチド配列をコードする第1核酸を用意する工程;
配列番号23の核酸残基261〜605、配列番号51として示されるヌクレオチド配列を含む重鎖可変領域、又はATCC受託番号PTA−3709若しくはPTA−4174を有するNSO細胞系によって産生される抗体の重鎖可変領域ヌクレオチド配列をコードする第2核酸を用意する工程;並びに
前記軽鎖及び重鎖可変領域の発現及び構築を可能にする条件下で、前記第1及び第2核酸を宿主細胞中に導入する工程
を含む、修飾抗PSMA抗体、又はその抗原結合断片の製造方法。
【請求項18】
第1及び第2核酸が結合される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
第1及び第2核酸が結合されない、請求項17記載の方法。
【請求項20】
宿主細胞が、真核細胞又は原核細胞である、請求項17記載の方法。
【請求項21】
宿主細胞が、哺乳動物細胞である、請求項20記載の方法。
【請求項22】
哺乳動物細胞が、リンパ細胞系、NSO細胞、CHO細胞、COS細胞、及びトランスジェニック動物からの細胞から成る群から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前立腺細胞又は癌細胞を除去する又は殺す方法であって、該細胞、又は該細胞に近接する血管内皮細胞を、請求項5記載の修飾抗体又はその断片に接触させ、該抗体が該細胞、又は該細胞に近接する血管内皮細胞に結合するときに該細胞が除去される又は殺されるようにする方法。
【請求項24】
対象における前立腺障害又は癌性障害を治療又は予防する方法であって、該対象に、請求項5記載の修飾抗体分子を、該障害を治療又は予防するために有効な量で投与することを含む方法。
【請求項25】
修飾抗体又はその断片が細胞傷害性作用因子又は部分と会合する、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項26】
細胞傷害性作用因子又は部分が、代謝拮抗物質、アルキル化剤、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、シス−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)(シスプラチン)、アントラサイクリン、及び細胞分裂抑制薬から成る群から選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
修飾抗体又はその断片が、細胞傷害性作用因子と組合わせて投与される、請求項24記載の方法。
【請求項28】
修飾抗体又はその断片を、細胞傷害性部分にカップリングさせる、請求項25記載の方法。
【請求項29】
細胞傷害性部分が、細胞毒素、治療剤又は放射性同位体である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
放射性同位体がヨウ素(131I)、イットリウム(90Y)又はルテチウム(177Lu)である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
細胞傷害性部分がメイタンシノイドである、請求項29記載の方法。
【請求項32】
メイタンシノイドがメイタンシノールである、請求項31記載の方法。
【請求項33】
メイタンシノイドがDM1である、請求項31記載の方法。
【請求項34】
細胞が、悪性、正常、良性又は増殖性前立腺上皮細胞である、請求項23記載の方法。
【請求項35】
細胞が、腎臓、尿路上皮、結腸、直腸、肺、乳房又は肝臓の癌細胞又は転移細胞である、請求項23記載の方法。
【請求項36】
障害が、泌尿生殖器炎症、前立腺炎、良性腫脹、前立腺癌及び睾丸癌から成る群から選択される、請求項24記載の方法。
【請求項37】
障害が、充実性腫瘍、軟組織腫瘍及び転移性病巣から成る群から選択される、請求項24記載の方法。
【請求項38】
充実性腫瘍が、肉腫、腺癌及び癌腫から成る群から選択される悪性腫瘍である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
障害が、肺、乳房、リンパ組織、胃腸組織、結腸、直腸、泌尿生殖路、腎細胞、尿路上皮細胞、咽頭、膀胱、肝臓、肺、小腸及び食道に影響を及ぼす悪性腫瘍である、請求項37記載の方法。
【請求項40】
in vitroで前立腺又は癌性細胞を含むサンプル中のPSMAタンパク質の存在
を検出する方法であって、(i)該サンプル又は基準サンプルを請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその断片に、抗PSMA抗体とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で接触させる工程;及び(ii)抗PSMA抗体と該サンプル又は該基準サンプルとの間の複合体形成を検出する工程であって、基準サンプルに比べてサンプル中の複合体形成の統計的に有意な変化がサンプル中のPSMAの存在を表示する工程を含む方法。
【請求項41】
in vivoでPSMAの存在を検出する方法であって、(i)対象に、請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその抗原結合断片を検出可能に標識された形で、該修飾抗PSMA又はその断片とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下において投与する工程;及び(ii)該抗体又は断片とPSMAとの間の複合体形成を検出する工程であって、基準に比べて対象中の複合体形成の統計的に有意な変化が、PSMAの存在を表示する工程を含む方法。
【請求項42】
前立腺障害又は癌性障害の診断又は病期決定方法であって、(i)該障害を有する又は該障害を有する危険がある対象を確認する工程;(ii)該障害に罹患した組織又は細胞のサンプルを得る工程;(iii)前記サンプル又は対照サンプルを、請求項7記載の修飾抗PSMA抗体又はその断片に、結合剤とPSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で接触させる工程;及び(iv)複合体形成を検出する工程であって、対照サンプルに比べて該抗体又はその断片との複合体形成の統計的に有意な増加が該障害又は該障害のステージを表示する工程を含む方法。
【請求項43】
PSMA発現腫瘍のin vivoイメージング方法であって、(i)対象又は対照対象に、請求項7記載の標識された修飾抗PSMA抗体又はその断片を、該修飾抗PSMA抗体又はその断片と、PSMAタンパク質との相互作用を発生させる条件下で投与する工程;及び(ii)該抗体又はその断片と、PSMAとの間の複合体形成を検出する工程を含む方法。
【請求項44】
良性前立腺肥大症又は前立腺癌又は非前立腺癌を有する、又は有すると診断された対象によって経験される疼痛の治療方法であって、該対象に抗PSMA抗体を、前立腺疾患又は非前立腺癌に付随する疼痛を治療するために充分な量で投与することを含む方法。
【請求項45】
対象における前立腺癌に付随する転移性病巣の治療方法であって、該対象に請求項5記載の修飾抗体分子を、該障害を治療又は予防するために有効な量で投与することを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A−1】
【図4A−2】
【図4A−3】
【図4B−1】
【図4B−2】
【図4B−3】
【図5】
【図6】
【図7A−1】
【図7A−2】
【図7A−3】
【図7B】
【図7C】
【図8A−1】
【図8A−2】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A−1】
【図4A−2】
【図4A−3】
【図4B−1】
【図4B−2】
【図4B−3】
【図5】
【図6】
【図7A−1】
【図7A−2】
【図7A−3】
【図7B】
【図7C】
【図8A−1】
【図8A−2】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−17189(P2010−17189A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−214994(P2009−214994)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【分割の表示】特願2003−502017(P2003−502017)の分割
【原出願日】平成14年5月30日(2002.5.30)
【出願人】(592035453)コーネル・リサーチ・ファンデーション・インコーポレイテッド (39)
【氏名又は名称原語表記】CORNELL RESEARCH FOUNDATION, INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【分割の表示】特願2003−502017(P2003−502017)の分割
【原出願日】平成14年5月30日(2002.5.30)
【出願人】(592035453)コーネル・リサーチ・ファンデーション・インコーポレイテッド (39)
【氏名又は名称原語表記】CORNELL RESEARCH FOUNDATION, INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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