説明

加工食品の複数列式連続包装装置

【課題】加工食品を連続包装する際に、加工食品の温度に関係なく空気排気によって適度の無酸素状態で包装でき、しかも加工食品を傷つけることなく衛生的に複数列に連続包装できる加工食品の複数列式連続包装装置を提供する。
【解決手段】加工食品を包装する加工食品包装装置において、フイルムシートからフイルム容器を形成して、成形されたフイルムシートの幅方向両端部を融着し、この複数列のフイルム容器を下方へ移送する搬送手段と、フイルム容器に装入している筒状缶又注入用ガイドから加工食品を注入して、加工食品のフイルム容器内の空気を排気する手段と、上側フイルムとを接着してフイルム袋の容器を密封する接着手段とを備え、密封されたフイルム容器内の加工食品を適度な無酸素状態に保持できフイルム両端の穴による左右ズレのなく正確に移行出来る一式の器機を複数列に設置している加工食品の複数列式連続包装装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、豆腐、厚揚げ等、うどん、ラーメンなどの生麺類、ハンバーグ等の肉類、菓子類の加工食品を適度の無酸素状態で、衛生的に連続包装する加工食品の複数列式連続包装の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、豆腐、厚揚げ等、生麺類、ハンバーグ等肉類、菓子類の加工食品を衛生的に連続包装する方法としては、例えば、高温で焼きたての玉子焼き等の加工食品を密封された袋に入れた後、袋内の空気を抜き袋内で所定に排気するような方法が知られている(特許文献1〜3参照)。しかし複数列に包装できていない。また包装に複雑な操作を必要としている。また発明者は豆腐などの食品を連続包装する装置を提案している(特許文献4参照)。この装置では十分な包装が出来るものではなかった。
【0003】
この特開2004−331095号公報は、縦型の自動充填包装装置であって、被充填物の粉状体を投入する充填シュートに空気抜けのための通路か、パイプの挿入されているものである。この充填シュートは円筒形で円筒包装体を形成させている。この装置では円筒状の包装体を形成するものであり、一枚のフイルムを一箇所で融着させるものである。また粉体であるために、空気抜けのための通路、あるいは挿入パイプを強制的に吸引ポンプで吸引する場合には被充填物がともに排出されるために、本来包装体の容器に存在している空気を排出させる役目であって、強制的に排出するものではない。被充填物の充填による単なる空気抜きの通路のみである。
【0004】
しかし粉体の被充填物の中に存在する空気を排出させることはできない。すなわち充填物の酸化防止をもたらさない。さらに一枚のフイルムを使用して円筒状の包装体に粉体の原料を充填するものであり、粉体充填物をスムーズに充填するために、空気抜きの通路をもうけているものだけであって、空気を排除するものではない装置であることが提案されている(特許文献5参照)。
【特許文献1】特開平9−58613号公報
【特許文献2】特開平8−318911号公報
【特許文献3】特開平7−172408号公報
【特許文献4】特開2005−124471号公報
【特許文献5】特開2004−331095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
適度の無酸素状態で衛生的に、しかも連続的に複数列に自動的に食品包装する時、包装容器に加工食品の投入方法、および包装容器内の空気を排気する場合、複数列の食品の注入に複雑な器具と空気を排気する場合袋内の圧力が降下して、加工食品の形状が壊れて傷ついてしまうという問題点があった。そこで、これらを防止するために、加工食品をフイルム袋容器に充填して密封し、袋内の空気を抜き、袋内を所定の排気度にするようにしている。さらに、一般に円盤系によって順次食品を投入している。複数列に連続に加工食品を自動包装することが求められている。
【0006】
その他の従来の加工食品を包装する方法としては、加工食品が入れられた袋の外から、その袋に圧力をかけ袋内の空気を押し出す方法が知られている。しかしながら、この方法では、加工食品に圧力がかかり加工食品を変形し傷つけてしまう虞れがあった。
このような方法では、加工食品が一定の温度に冷却されるのに余分な時間を要するため、作業効率が低下し、また、余分な装置を備えているため、製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような従来の加工食品を連続的に複数列に自動包装できて、適度の無酸素に近い状態にする排気包装方法の問題点に着目してなされたもので、豆腐、厚揚げ等、うどん、ラーメンなどの生麺類の加工食品を連続包装する際に、加工食品の温度に関係なく複数列に連続的に適度の無酸素状態によって包装でき、しかも加工食品を傷つけることなく衛生的に連続包装できる加工食品の複数列式で連続自動包装装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
麺類、菓子類、肉製品類、スープ類、豆腐類、ゼリー製品類、蒟蒻製品類等の加工食品をフイルム袋に包装する加工食品の包装装置において、二枚の熱可塑性フイルムシートからフイルム容器を形成して、上方へ開口したフイルム容器に成形されたフイルムの幅方向両端部を融着し、このフイルム容器を下方または横方向へ移送する搬送手段と、フイルム容器に装入している筒状缶又注入ガイドから加工食品を注入・充填する手段と、前記フイルム容器に注入した加工食品のフイルム容器内の空気を排気する脱気手段と、前記フイルム容器のフイルム上部を融着して前記フイルム容器を密封する接着手段とを備え、密封された前記フイルム容器内の加工食品を密閉包装できる一式の器機を複数列に設置している加工食品の複数列式連続包装装置である。
【0009】
本発明は、加工食品を包装する加工食品の連続包装装置では、二枚のロール状熱可塑性フイルムシートを供給できるフイルムロ−ル部と、フイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部と、2枚のフイルムシートをズレがなく下方へ移送させ、フイルムの両端部に穴を開け、つめ部によって移送をさせる搬送フイルムシートをガイドできるようにしているフイルムガイド部と搬送されているフイルムシートを容器状にするために側面を連続的に複数列に融着させる加熱ロール部又は袋形成圧着部とフイルム容器内に一定量の食品を充填させるピストン式押し圧部とフイルム容器内に加工食品を充填して、内部を適度に空気排出する排気部と、フイルム容器に一定量の加工食品を充填したときにフイルムの上部を融着させる加熱融着こて部とからなっており、定量的連続包装できるようにしている。
【0010】
加工食品を包装する加工食品の横方向連続包装装置では、下部にロール状熱可塑性フイルムシートを供給できるフイルムロ−ル部と、熱可塑性フイルムシートを供給されたフイルムシート容器内に、供給部から加工食品を載せて、上部からフイルムロ−ル部でロール状熱可塑性フイルムシートを供給されたフイルムシートによって覆って、上下フイルムシートのズレをなくして移送させるように両フイルムの両端部に穴を開け、つめ部によって移送をさせて、両フイルムを精度よくガイドできるようにしているフイルムガイド部と、搬送されているフイルムシートを容器状にするために側面を連続的に複数列に融着させる加熱ロール状圧着部とフイルム容器内部を適度に空気排出する排気部と、フイルム容器に一定量の加工食品を充填したときにフイルムの容器の入口部を融着させる加熱融着こて部とからなっており、横方向に定量的連続包装できるようにしている。
【0011】
2枚のフイルムシートをズレがなく前方へ移送させ、フイルムの両端部に穴を開け、つめ部を設けることによって移送の精度を上げることが出来た。穴の大きさは1〜5mm程度であり、また間隔として5〜10mmによって移送をさせることによって完成された。
【0012】
フイルムシートの材質は20〜100ミクロンの樹脂フイルムのうち、ポリオレフィン系フイルムが多く使用され、とくにポリプロピレンフイルムが好ましい。このフイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部の形状は、円筒形、円錐形であって、開口径を30mm〜150mmであって、長さを30mm〜300mmであり、材質としては、ステンレススチール、アルミニウム、樹脂であり、各筒状部から加工食品を供給できるようにしている加工食品の複数列式連続包装装置である。
【0013】
本発明は、フイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部は、加工食品を規定量の充填できる筒状、円錐状の形状をして、各筒状部内に上部の中心付近に排気パイプ棒から出来ているステンレススチール製、または樹脂製の管径5〜30mmの排気パイプを取り付けて、フイルム容器内の空気排出できるように設置している。
【0014】
搬送される二枚の熱可塑性フイルムシートをガイドできるようにしているフイルムガイド部は、円筒状缶の外周部に位置して、搬送の二枚の熱可塑性フイルムシートの供給をガイドして、連続して加工食品を充填できるような円筒状、台形状、円錐状、袋状のフイルム容器を形成できるようにしている搬送ガイドである。
【0015】
本発明は、各筒状部内に上部から吸引パイプ棒から出来ている排気部は、排気装置の接続によって加工食品の入ったフイルム容器内の空気を排出すために適度な排気度にして、加工食品を充填した容器内を適度の無酸素状態に保持できるようにして加工食品の複数列式連続包装装置である。
搬送されている二枚の熱可塑性フイルムシートを容器状にするために側面を連続的に複数列に融着させる加熱ロール部又は袋形成加熱圧着部は、搬送された2枚のフイルムシートを一定の容器にするために、連続してフイルムを熱融着させることができる2個の加熱圧着ロール又は袋形成加熱圧着棒からなっている。
【0016】
フイルム容器内に一定量の食品を充填させるピストン式押し圧部は、加工食品を注入して、両側のピストン式の押し圧具によって挟んで規定量の充填にして、フイルム容器の上部を融着させることができるピストン式加熱融着こてからなっている。
【0017】
本発明は、搬送されているフイルムシートを容器状にするために側面を連続的に並列的に融着させる加熱ロール又は棒状圧着部により、加工食品を充填したフイルム容器を横方向に2〜20列の複数並列にして、連続して作製することができる加工食品の複数列式連続包装装置である。
フイルム容器内の加工食品を適度な排気度により、適度の無酸素状態で日持ちができるようにしている。しかし各筒状部内に上部から吸引パイプ棒から出来ている排気・吸引部は加工製品によって必要ない場合もある。
【0018】
フイルム容器内を吸引できるように設置して適度の無酸素状態にできるように排気装置に接続されている。無酸素の状態を必要としない加工食品の場合には、吸引排気パイプを設置しなくてもかまわない。しかし衛生的な面からは設置することが望ましい。
【0019】
本発明は、各筒状部内に上部から排気パイプ棒から出来ている排気部は、排気装置によりフイルム容器内の加工食品を適度な排気度により、適度の無酸素状態に保持する加工食品の複数列式連続包装装置でもある。
また、本発明に係る加工食品の複数列包装装置は、加工食品から空気排気して自動包装する加工食品の複数列式連続包装装置において、上方へ開口したフイルム容器に成形された熱可塑性を有するフイルム容器の幅方向両端部を熱融着し、このフイルム容器を下方へ移送する搬送手段と、加工食品の上面を覆う熱可塑性を有する上側フイルムを、前記フイルム容器の上面に当接して前記ケース内を排気する排気手段と、上側フイルムとを接着して前記フイルム容器を密封する接着手段とを備え、フイルム容器内の加工食品を適度な排気度により衛生・安全面を保持する。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明に係る加工食品の複数列式連続包装装置によれば、加工食品を入れたフイルム袋は、脱気手段及び接着手段により、フイルム容器内の適度の無酸素状態が空気の排出によって行われた。その後、上側のフイルム袋で密封されるため、従来例のように加工食品を一定温度に冷却する必要がなくなり、複数列で連続的に自動包装できるので、作業効率を著しく向上する上で、衛生面から安全にすることができる。
【0021】
また、フイルム袋の容器に充填された加工食品を安定に袋内に密封することができる。また加工食品をフイルム袋内で、衛生的に加工食品を複数列に連続包装することができる。
二種類の異なった性質のフイルムによって加工食品を包装することができるので、フイルム袋の通気性、密封性と併せて、種々の包装形状の状態を確保することができ、しかも包装の生産性を極端に向上させることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図10は本発明に係る加工食品の真空包装装置の実施の一形態を示す。以下各図について説明する。
図1の複数列連続包装機の概略図において、本装置は、帯状をなす熱可塑性を有するフイルムシート1の幅方向両端部を支持し、フイルム1を下方(図1における左方)へ移送する搬送手段を備えている。
【0023】
前後2枚のロール状フイルム1は、注入充填用筒状缶2の外周部フイルムガイド上部3とフイルム供給ロール部4、及び同軸の両端の穴明けローラー5、及びフイルムガイド下部6の間を通り、加熱ロール圧着部にて連続融着され、連続の複数列筒状容器が出来る。
2枚のフイルムは穴明けローラー5により穴をあけ、つめ付スプロケット上部8、及びつめ付スプロケット下部15により下方へ移動させる。
筒状容器10はつめ付スプロケット15により下方へ移動し、過熱融着こて14により袋状が複数列出来る。袋は下方へ1食分移動し加工食品が充填される。充填後、脱気用密閉板13により密閉され、脱気用パイプ11、脱気用集合パイプ12により脱気し過度の無酸素状態にした後、加熱融着こて14により袋上部が圧着されると同時に上部筒状容器の底が圧着され、袋は下方へ1食分移動する。同工程を繰り返し、加工食品の複数列連続包装が出来る。
【0024】
前後2枚のフイルム1は注入充填用筒状缶2とフイルムガイド6との間を通り、加熱ロールにより連続的に圧着され筒状容器が出来る。
図2では加熱ロールを使用していたが、連続及び間欠動作の場合は角棒状、又は袋型角棒状加熱こての方が適している。
【0025】
この搬送手段は前後方向へ延設され、下側フイルムシートを上方へ開口したフイルム容器に成形する。次に、上記構成に基づいて本発明に係る加工食品の排気による包装方法を説明する。先ず、加工食品を、搬送手段に支持されて前方へ移送される上方へ開口したフイルム容器に載せる。次に、容器に充填せられた加工食品の上面を熱可塑性の上側フイルムで覆ってフイルム容器の内部の空気を吸引、排出する。次に、この状態を保持しながら前記フイルム容器上部を接着して融着密封する。このようにフイルム容器内の加工食品を適度な排気度で保持することができる。
【実施例1】
【0026】
図1、および図3〜図6においてロール状の前後に二枚の30ミクロンのポリプロピレンのフイルム1は下方へ移動し、注入充填用40mm径の筒状缶2とフイルムガイド上部3、及びフイルムの供給用の60mm径のロール部4、フイルムガイド下部6との間を通過し、その下部の両側の加熱用の75mm径のロール圧着部7により、連続的に複数列の筒状容器10が出来上がる。その筒状容器10は下方に150m/m移動して、加熱融着こて14により圧着され袋状となり注入充填用筒状缶2よりうどん麺を充填する。150gの8列を充填されたうどん麺は、下方に一袋に対して150m/m、150mm/6secの速度によって移動した後、脱気用密閉板13により密閉され、脱気用パイプ11、脱気集合パイプ12により脱気し、適度の無酸素状態にし加熱融着こて14によってうどん麺を充填した容器の上部の開口部を加熱密着して、同時に上部筒状の底部を圧着し袋状にした。
【0027】
フイルム袋の上部を圧着した後、下方に1食分を移動し、上部袋へ注入・充填用筒状缶2よりうどん麺を充填した。前行程を繰り返し連続的に包装し8列の包装が出来た。その結果、1分当たり80袋を包装した。この方法で行うと従来方法と5倍近く生産性が向上した。
【実施例2】
【0028】
図1、および図7〜図10においてロール状の前後に30ミクロンと50ミクロンの二枚のポリプロピレンのフイルム1は下方へ移動し、注入充填用40mm径の筒状缶2とフイルムガイド上部3、及びフイルムの供給用の60mm径のロール部4、及び60mm径の穴明きローラー5、フイルムガイド下部6との間を通過し、その下部の両側の加熱用の75mm径のロール圧着部7により連続的に複数列の筒状容器10が出来上がる。その筒状容器10は下方に150m/m移動して、加熱融着こて14により圧着され袋状となり注入充填用筒状缶2よりハンバーグを充填する。
【0029】
150gの8列を充填されたハンバーグは、下方に150mm/6secの速度で、一袋に対して150m/m移動した後、脱気用密閉板13により密閉され、脱気用パイプ11、脱気集合パイプ12により脱気し、適度の無酸素状態にし、加熱融着こて14によってハンバーグを充填した容器の上部の開口部を加熱密着して、同時に上部筒状の底部を圧着し袋状にした。フイルム袋の上部を圧着した後、下方に1袋分を移動し、上部袋へ注入・充填用筒状缶2よりハンバーグを充填した。前工程を繰り返したが、つめ付スプロケットにより左右前後のずれもなく6列の包装が連続的に出来た。これにより分あたり80個の食品袋容器物が得られた。生産性も従来の包装装置に比べて5倍以上向上した。また包装袋も4隅の完全に溶着ができており、漏れのフイルム袋の容器は存在しなかった。厚さの異なるフイルムを使用したために、加工食品のハンバーグの形状が維持できた。
【実施例3】
【0030】
実施例1と同様にして、前後二枚の30ミクロンのポリプロピレンのフイルム1は下方へ移動し、注入充填用40mm径の筒状缶2とフイルムガイド上部3、及びフイルムの供給用の60mm径のロール部4、及び60mm径の穴明きローラー5、フイルムガイド下部6との間を通過し、その下部の両側の加熱用の75mm径のロール圧着部7により連続的に8列の筒状容器10が出来上がる。その筒状容器10は下方に150m/m移動して、加熱融着こて14により圧着され袋状となり注入充填用筒状缶2より麺を8列同時に充填する。
【0031】
充填が終わると同時に脱気用密閉板13が閉じ排気装置により脱気用集合パイプ12より吸引が始まる。排気度(0.025Mpa)で加熱融着こての圧着により下方袋が8列同時に密閉される。と同時に上部筒状容器の底部も同時圧着される密閉された麺は下部へ移動し、上部袋には麺が8列同時に充填され充填後、脱気用密閉板が閉じ複数列の麺の袋内の脱気用パイプ11を通り脱気集合パイプより脱気を開始する。
【0032】
排気度(0.025Mpa)になると加熱融着こてにて圧着密閉される。密閉された麺は下方へ150mm/10secの速度で移動し横8列の帯状のまま加熱槽に入り殺菌後、冷却水槽にて冷却し、コンテナ詰機直前にて縦、横、カットしてコンテナへ詰めた。人手で触らない為、非常に菌数も少なく日持ちも良く、美味しかった。
「比較例1」
【0033】
従来の包装機では1枚のフイルムで筒状にして底を圧着し、充填後袋上部と上部筒容器の底部を圧着している装置(三光機械のハイパッカー)によって筒状包装した場合、実施例1と同様な生産性をあげるためには、能力等(設備、人員)は5倍に増やす必要があり、経費がかかり製造コストが高くなった。
それに比べて本発明は複数列で連続包装の為、人件費は安く、生産量に比べ設置面積や動力等も少なく、製造コストが安くなる。又、本発明は2枚の異なったフイルムを使用でき、形状、品質共に新しい商品が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】排気装置付複数列連続包装機の正面図
【図2】排気装置付複数列連続包装機の側面図
【図3】排気装置付複数列連続包装機の充填時の側面図
【図4】排気装置付複数列連続包装機の脱気用板密閉時の側面図
【図5】排気装置付複数列連続包装機の脱気時の側面図
【図6】排気装置付複数列連続包装機の脱気シール時の側面図
【図7】複数列ヒーター付連続包装機の充填時の側面図
【図8】複数列ヒーター付連続包装機の脱気用板密閉時の側面図
【図9】複数列ヒーター付連続包装機の脱気時の側面図
【図10】複数列ヒーター付連続包装機の脱気シール時の側面図
【符号の説明】
【0035】
1. フイルム
2. フイルムガイド、及び注入充填用筒状缶
3. フイルムガイド上部
4. フイルム供給ロール部
5. 穴明けローラー
6. フイルムガイド下部
7. 加熱ロール圧着部
8. つめ付きスプロケット上部
9. 袋型及び棒状加熱角型圧着部
10.筒状容器
11.脱気用パイプ
12.脱気用集合パイプ
13.脱気用密閉板
14.加熱融着こて
15.つめ付スプロケット下部
16.加熱器(ヒーター)
17.加工食品



【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工食品をフイルム袋に包装する加工食品の包装装置において、二枚の熱可塑性フイルムシートからフイルム容器を形成して、上方へ開口したフイルム容器に成形されたフイルムの幅方向両端部を融着し、このフイルム容器を下方または横方向へ移送する搬送手段と、フイルム容器に装入している筒状缶又注入ガイドから加工食品を注入・充填する手段と前記フイルム容器に注入した加工食品のフイルム容器内の空気を排気する脱気手段と前記フイルム容器のフイルム上部を融着して前記フイルム容器を密封する接着手段とを備え密封された前記フイルム容器内の加工食品を密閉包装できる一式の器機を複数列に設置していることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項2】
請求項1における加工食品を包装する加工食品の連続包装装置では、二枚のロール状熱可塑性フイルムシートを供給できるフイルムロ−ル部と、フイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部と、2枚のフイルムシートをズレがなく下方へ移送させる為フイルムの両端部に穴を開け、つめ部によって移送をさせる搬送部とフイルムシートをガイドできるようにしているフイルムガイド部と搬送されているフイルムシートを容器状にするために側面を連続的に複数列に融着させる加熱ロール又は棒状圧着部とフイルム容器内に一定量の食品を充填させるピストン式押し圧部とフイルム容器内に加工食品を充填して、内部を適度に空気排出する排気部と、フイルム容器に一定量の加工食品を充填したときにフイルムの上部を融着させる加熱融着こて部とからなっており、定量的連続包装された麺類、菓子類、肉製品類、スープ類、豆腐類、ゼリー製品類、蒟蒻製品類等の加工食品をシート状で縦、横整列したままで移動して、加熱殺菌及び冷却等の処理をし、容器に収納する直前にて縦、横をカットして、コンテナ及び箱に詰めることができることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項3】
請求項2において、フイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部は、加工食品を規定量の充填できる筒状又注入用ガイドの形状をして、円筒形、円錐形、台形であって、開口径を30mm〜150mmであって、長さを30mm〜300mmであり、材質としては、ステンレススチール、アルミニウム、樹脂であり、各筒状部から加工食品を注入・充填できるようにして、フイルムシートをフイルム容器にして、その容器内に加工食品を充填できるようにしている筒状缶又注入用ガイドの供給部は、加工食品を規定量の充填できる筒状、円錐状の形状をして、各筒状部内に上部の中心付近に排気パイプ棒から出来ているステンレススチール製、または樹脂製の管径5〜30mmの排気パイプを取り付けて、フイルム容器内の空気排出ができるように設置していることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項4】
請求項2において、搬送される二枚の熱可塑性フイルムシートをガイドできるようにしているフイルムガイド部は、円筒状缶の外周部に位置して、搬送の二枚の熱可塑性フイルムシートの供給をガイドして、連続して加工食品を充填できるような円筒状、台形状、円錐状、または袋状フイルム容器を形成できるようにしている搬送ガイドであることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項5】
請求項2〜5のいずれかの項において、各筒状部内に上部から吸引パイプ棒から出来ている排気部は、排気装置の接続によって加工食品の入ったフイルム容器内の空気を排出するために適度な排気度にして、加工食品を充填した容器内を適度の無酸素状態に保持できるようにして、搬送されている二枚の熱可塑性フイルムシートを容器状にするために側面を連続的に複数列に融着させる加熱ロール部又は袋形成加熱圧着部は、搬送された2枚のフイルムシートを一定の容器にするために、連続してフイルムを熱融着させることができる複数列で2個組の加熱圧着ロール又は袋形成加熱圧着棒からなっていることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項6】
請求項2において、搬送されているフイルムシートを容器状にするために側面を連続的に並列的に融着させる加熱ロール又は袋形成圧着部により、フイルム容器を横方向に2〜20列の複数並列にして、連続して作製することができ、加工食品を注入して、両側のピストン式の押し圧具によって挟んで規定量の充填にし、フイルム容器の上部を融着させることができるピストン式加熱融着こて部からなっていることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項7】
請求項2において、2枚のフイルムシートをズレなく前方へ移送させる為、フイルムの両端部又は、複数列の容器の両端部に穴を開け、又は事前に穴を開けておき、つめ部を設けて、複数列のフイルム容器を精度よく形成して、当該フイルム容器形成後に、各列ごとに裁断できるような裁断具を持っていることを特徴とする複数列式連続包装装置。
【請求項8】
請求項2において、搬送される二枚のフィルムシートにおいて異なった厚みのものを使用し、異なった形状の包装容器に加工食品を包装できるようにすることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。
【請求項9】
請求項2において、搬送される二枚のフィルムシートを使用し、片面に加熱器を設けるか、または加熱成形することにより、異なった形状の包装容器に加工食品を包装できるようにすることを特徴とする加工食品の複数列式連続包装装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−11311(P2009−11311A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213739(P2007−213739)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(590000064)
【Fターム(参考)】