説明

動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ

コンベヤ(1)と、コンベヤが設置され、固定基部に支持されたフレーム(2および4、5)と、手摺(12)とを備えた乗客輸送用の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータである。この手摺は、手摺枠(13)と、手摺枠上に取り付けられて乗客が支えとして手で掴める上部つかみ部分(15)、およびフレーム部分(2および4、5)内部に配置された下部戻り部分(16)を有する輪として設けられた循環手摺ベルト(14)とを含む。動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、フレーム(2)に互いに一定の距離をおいて固定されて手摺枠ベルト(14)の戻り部分(16)を支持する複数の懸架具(17)を備える。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータに関するものである。
【発明の背景】
【0002】
従来の技術において、動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、人々をコンベヤで水平方向または上昇/下降角度に輸送するものとして知られている。コンベヤはフレーム上に設置され、さらにこのフレームは固定式の構造体、例えば動く歩道の場合は床に、また動くスロープあるいはエスカレータの場合は各階の床に固定される。手摺はコンベヤの脇に設置される。手摺は、手摺枠と、手摺枠上に担持されて輪として設けられる循環手摺ベルトとを備える。コンベヤ上の乗客は、支えとして手摺ベルトの上部掴み部分を掴むことができる。手摺ベルトの下部戻り部分は、この枠の内側に配置される。手摺ベルトの戻り部分は、通常、手摺ベルトを支持するローラによって案内されるため、ローラとベルトの外面との間には転がり接触が存在する。
【0003】
従来の手摺ベルトの戻り部分を案内する装置における問題点は、ローラがベルト外面の磨耗を引き起こすこと、たとえそうでなくてもベルト外面が磨耗を受けることである。よって手摺ベルトの耐用寿命の短さが問題となる。手摺ベルトは、定期的に交換しなければならず、費用がかかる部品である。また、ローラは枠内でかなりのスペースを占める。現在の戻り部分を支持する方式は、可能な限りの低構造化を図ったフレームを有し、また固定基部にピットを設けることなく設置されるように設計された動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータへの使用には向かない。
【発明の目的】
【0004】
本発明は、上述の欠点を克服することを目的とする。
【0005】
本発明はとくに、手摺ベルトの戻り部分の懸架を、費用およびスペース利用の点において可能な限り効果的に実現でき、またそれによって手摺ベルトの外面の磨耗が生じない動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータを開示することを目的とする。
【0006】
本発明はさらに、耐用寿命の長い手摺ベルトを有する動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータを開示することを目的とする。
【0007】
本発明はまた、手摺ベルトの戻り部分を案内する方式によって、固定基部にピットを設けることなくその基部上に設置でき、なるべく低構造のフレーム構造体を使用できる動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータを開示することを目的とする。
【発明の簡単な説明】
【0008】
本発明の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、請求項1に開示されている事項により特徴付けられる。本発明の他の実施例は、他の請求項に開示されている事項により特徴付けられる。また本発明の実施例は、本願の明細書および図面に示されている。本願に開示されている発明の内容は、特許請求の範囲に規定されているものとは別の形で規定することも可能である。また、本発明は、とくに外在あるいは内在するサブタスクの点から見た場合、または達成される利点あるいは一連の利点から見た場合に、いくつかの別々の発明から成っていてもよい。この場合、特許請求の範囲に含まれるある特徴が、別の発明思想の観点から見て不必要であってもよい。本発明の基本概念の枠内で、本発明の様々な実施例における特徴は、他の実施例と併せて適用可能である。
【0009】
本発明において、動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、互いに一定の距離をおいてフレームに固定された複数の懸架具を備え、手摺ベルトの戻り部を支持する。
【0010】
本発明には、懸架具を安価にでき、また手摺ベルト案内機構をフレーム内のわずかなスペースに収容できるという利点がある。手摺ベルトが懸架具に支持されるため、その外面は磨耗を受けず、手摺ベルトの耐用寿命が延びる。また、懸架具に他の機能を一体化することも可能である。
【0011】
本発明の一実施例において、手摺ベルトはその断面が実質的にC形状で、その内部に内溝を画成し、この内溝は手摺ベルトの戻り部分では上向きに開く。また内溝の各端部には間隙を挟んで対向する出縁が設けられている。懸架具は、手摺ベルトの間隙を通って内溝に伸びる桁腹部と、出縁の下側で桁腹部の両端に広がる懸架具フランジとを備え、手摺ベルトを支持する。
【0012】
本発明の一実施例において、懸架具は、導線を固定するための結合要素を1つ以上備える。
【0013】
本発明の一実施例において、懸架具は、摩擦係数が実質的に低い素材で形成されている。
【0014】
本発明の一実施例において、懸架具フランジと接触する手摺ベルトの出縁の接触面は、摩擦係数が実質的に低い素材でコーティングされている。
【0015】
本発明の一実施例において、フレームは、コンベヤを案内する案内路が設けられ、端部同士が連続的に結合された互いに同一の外郭金属体で構成される2つの長尺状のフレーム部分を備えている。この外郭金属体は、連続材からなる1つの外郭金属体と一体化した結合要素、支持要素および/または案内要素を含んでいる。またフレームは、フレーム部間を横に渡って設けられ、フレーム部を互いに離れた位置で平行に保持する複数の横渡し部材を備える。
【0016】
本発明の一実施例において、外郭金属体は、アルミニウムやアルミ合金などの軽合金を押し出し成形した、1つ以上の外郭材で構成される。
【0017】
本発明の一実施例において、コンベヤは、複数の連続するパレットおよびリンクチェーンやベルトなどの駆動要素を備えるパレットコンベヤであり、パレットはこの駆動要素に接続して作動される。駆動要素は、上段部および下段部を有する循環ループとして設けられる。
【0018】
本発明の一実施例において、連続する材料からなる1つの外郭金属体は、次のグループのうち1つ以上の要素を一体化して含む。
【0019】
−フレーム部の外見的に可視の外面を構成する壁、
−固定基部に支持されるように形成された底部、
−パレットを支持して案内する案内面を形成する第1の支え面、
−手摺枠が支持される第2の支え面、
−手摺枠を固定する締結要素用の取り付け口、
−懸架具を固定する第1の結合要素、
−内壁を形成する外郭体などの第2の外郭体を、横方向から結合する第2の結合要素、
−手摺ベルトの戻り部分をその内部に収容する第1の空間、
−駆動要素の上段部をその内部に収容する第2の空間、
−駆動要素の下段部をその内部に収容する第3の空間、
−外郭金属体の端部同士を連続的に結合する増設結合部品を内部に収容するために設けられた第4の空間、
−外郭金属体の突き合わせの位置を決めるための位置決めピンを内部に収容する第5の空間。
【0020】
本発明の一実施例において、動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、例えば床やその他の支持体などの固定基部に設置するように設計された低構造の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータである。
【発明の詳細な説明】
【0021】
以下、本発明を実施例および添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1および図2は低構造の動く歩道を示している。この動く歩道は、床やその他の支持体などの固定基部に設置するように設計されているため、動く歩道の機械類用にピットを固定基部に設けなくてよい。以下の実施例の説明では、本発明を水平型の動く歩道に関連して説明しているが、本発明の当該原理を動くスロープおよびエスカレータに適用可能であることは言うまでもない。
【0023】
本動く歩道は、コンベヤ1を備え、このコンベヤは例えばパレットコンベヤまたはベルトコンベヤでよく、フレーム2に支持される。フレーム2の全長は床基部に載っている。図2に示されるように、フレーム2は2つの長尺状のフレーム部4、5を有し、フレーム部4、5はフレーム部間を横に渡る複数の横渡し部材7によって互いから一定の距離をおいて平行するように結合される。フレーム部4、5は、端部同士を連続的に結合した互いに同一の外郭金属体3で構成される。金属体は案内要素6を備え、この案内要素は、図3および図4を参照して後述するとおり、コンベヤの結合部、支持部および/または可動部を案内するための、連続材からなる同一外郭材と一体化している。
【0024】
また図1および図2に示されるように、本動く歩道はコンベヤ1の両側に1本ずつ、合わせて2本の手摺12を備えている。手摺12は、フレーム部4、5である外郭金属体3に固定された手摺枠13を有する。手摺枠13には循環式の手摺ベルト14が装着され、このベルトは、乗客が支えとして手で掴める上部掴み部分15と、フレーム部4、5内に配置された下部戻り部分16とからなる輪として設けられている。
【0025】
図3はコンベヤ1の片側を示す概略図である。図示されていない他方側は、まったく同一ではあるが鏡像のように反転している。図からも明らかなとおり、コンベヤ1は、順次配列された複数のパレット8で構成されるパレットコンベヤである。本例では、パレットを作動させる駆動要素9はリンクチェーンであり、そこにパレットが固定されて作動する。駆動要素9は、図の面に対し垂直に伸びる循環ループとして実装されている。また図にはその上段部10および下段部11が示されている。上段に示されるパレット8は、輸送方向に動くパレットである。下段に示されるパレット8は、反対方向に動き、コンベヤ経路の開始点に戻るパレットである。
【0026】
フレーム部4および5を構成する外郭金属体3は、軽金属、好ましくはアルミニウムまたはアルミ合金を押し出し成形した外郭材で構成され、1つの筐体に一体化された多様な機能を含んでいる。
【0027】
図3に示されるように、手摺ベルト14は複数の懸架具17で支持される。懸架具のうちの1つが図示されているが、これらの懸架具は互いに距離をおいて外郭金属体3に締結され、手摺ベルト14の戻り部分16を支持する。手摺ベルト14はその断面が実質的にC形状であり、内側に内溝18を画成している。この溝は手摺ベルトの戻り部分16で上向きに開く。内溝18の両端部には、縁19が間隙20を挟んで対向して設けられている。
【0028】
図3からもわかるように、懸架具17の桁腹部21は、手摺ベルトの間隙20を通って内溝18に伸びている。懸架具フランジ22は、出縁22の下で桁腹部21の両端に広がり、手摺ベルト14を支持する。
【0029】
図5および図6から、懸架具17は垂直の取付フランジを備え、これによって懸架具17をねじ継手で外郭体3に固定することが可能である。取付フランジは、導線を取り付けるために、フランジに形成された3個のスナップ式結合部品23を有する。懸架具17は、プラスチックを押し出し成形した単一部品であるのが望ましい。手摺ベルトが懸架具上を低摩擦で滑走できるように、懸架具17を摩擦係数が実質的に低いプラスチック材で形成する。同様に、懸架具フランジ22と接触する手摺ベルト14の出縁19の接触面24を、摩擦係数が実質的に低い素材でコーティングしてもよい。
【0030】
図3および図4からわかるように、連続材からなる1つの外郭金属体には、フレーム部4、5における外見的に可視の外面を構成する壁25と、固定基部に支持されるように合わせられた底部26とが一体化されている。また、外郭体3は、パレット8を支持して案内する案内路6を形成する第1の支え面27、28を有する。上部の支え面27は、荷重がかかったパレット8の車輪を支持する。上部支え面27の全長または一部は、鋼板などの磨耗板43で覆ってあってよく、この磨耗板は外郭金属体に形成された溝44に固定可能である。このような鋼板43は好ましくは、少なくとも外郭金属体3間の結合部に設けて、不正確な位置合わせによって生じ得る支え面の切れ目を解消するとよい。さらに、外郭金属体3には、第2の支え面29、30が一体化され、水平支え面29で手摺枠板13の端部を支持し、垂直支え面30で手摺枠板13の端面を支えることができる。また外郭体3には、手摺枠13の固定に用いる着脱ボルト32の取り付け口31が形成され、その口内にボルト32の頭部が収容できる。さらに外郭金属体3は、懸架具17を固定するための結合要素33として外郭金属体と一体化した溝を有する。そのほかに、この金属体の内壁を構成する第2の外郭体35を横方向から外郭金属体3に結合させるための、第2の結合要素34を有している。外郭金属体3はさらに、手摺ベルト14の戻り部分16を内部に収容するために設けられた第1の空間36を含む。外郭金属体3はまた、駆動要素9の上段部10を内部に収容するために設けられた第2の空間37を含む。第3の空間38は、その内部に駆動要素9の下段部11を収容できるようになっている。さらには、外郭金属体3は3つの第4の空間39を含み、その内部に外郭金属体3の端部同士を連続的に結合するための棒状の拡張結合部品40を収容できるようになっている。加えて、外郭金属体3は3つの第5の空間41を含み、その内部で丸型位置決めピン42を収容できるようになっている。またこのピンによって外郭金属体3を相互に正確に位置合わせすることが可能になる。
【0031】
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に規定される発明概念の範囲において、多様な変形例が実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明による動く歩道の実施例を示す概略側面図である。
【図2】図1における動く歩道をII−II方向から見た図である。
【図3】図1における動く歩道の一部を示す断面図である。
【図4】図3におけるフレーム部の外郭材およびそこに取り付け可能な被覆外郭材を示す図である。
【図5】図3におけるフレーム部3の外郭材に結合可能な懸架具を示す図である。
【図6】図5における懸架具の不等角投影図である。
【符号の説明】
【0033】
1 コンベヤ
2 フレーム
3 外郭金属体
4、5 フレーム部
6 案内路
7 横渡し部材
8 パレット
9 駆動要素
10 上段部
11 下段部
12 手摺
13 手摺枠
14 手摺ベルト
15 上部掴み部分
16 下部戻り部分
17 懸架具
18 内溝
19 出縁
20 間隙
21 桁腹部
22 懸架具フランジ
23 結合部品
24 接触面
25 壁
26 底部
27、28 第1の支え面
29、30 第2の支え面
31 取り付け口
32 締結要素
33 第1の結合要素
34 第2の結合要素
35 外郭体
36 第1の空間
37 第2の空間
38 第3の空間
39 第4の空間
40 拡張結合部品
41 第5の空間
42 位置決めピン
44 第3の結合要素
43 磨耗板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客輸送用の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータであって、該動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、
コンベヤ(1)と、
固定基部に支持されるフレーム(2および4、5)と、
手摺(12)とを含み、
前記フレームは、該コンベヤが設置され、該コンベヤ(1)を案内する案内路(6)が設けられた2つの長尺状のフレーム部分(4、5)を含み、
前記手摺は、手摺枠(13)と、該手摺枠上に取り付けられて乗客が支えとして手で掴める上部掴み部分(15)および該フレーム部(2および4、5)内部に配置された下部戻り部分(16)とを有する輪として設けられた循環手摺ベルト(14)を含む動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、
前記フレーム部(4、5)は連続材からなって端部同士が連続的に結合された複数の外郭金属体(3)で構成され、該外郭金属体(3)は押し出し成形された1つ以上の外郭体で構成され、前記動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータは、互いに距離をおいて前記外郭金属体(3)に結合されて前記循環手摺ベルト(14)の戻り部分(16)を支持する複数の懸架具(17)を含むことを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項2】
請求項1に記載の動く歩道、可動スロープ、またはエスカレータにおいて、前記手摺ベルト(14)は断面が実質的にC形状であり、その内側に内溝(18)を画成し、前記手摺ベルトの戻り部分(16)における該内溝は上向きに開き、該内溝の各端部には間隙(20)を挟んで対向する出縁(19)が設けられ、前記懸架具(17)は前記手摺ベルトの間隙(20)を通って前記内溝(18)に伸びる桁腹部(21)、および前記出縁(22)の下側で該桁腹部(21)の両端に広がる懸架具フランジ(22)とを含み、手摺ベルトを支持することを特徴とする動く歩道、可動スロープ、またはエスカレータ。
【請求項3】
請求項2に記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記懸架具(17)は導線を固定するための結合要素(23)を1つ以上備えることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記懸架具(17)は摩擦係数が実質的に低い素材で形成されていることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項5】
請求項7ないし9のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記懸架具フランジ(22)と接触する前記手摺ベルト(14)の縁(19)の接触面(24)は、摩擦係数が実質的に低い素材でコーティングされることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記フレーム(2)は、前記コンベヤ(1)を案内する案内路(6)が設けられた2つの長尺状のフレーム部(4、5)を含み、該フレーム部(4、5)は端部同士が連続的に結合された互いに同一の外郭金属体(3)で構成され、該外郭金属体は連続材からなって該1つの外郭金属体に一体化した結合要素、支持要素および/または案内要素を含み、前記フレームは前記フレーム部(4、5)間で横に渡って該フレーム部を互いに離して平行に保持する複数の横渡し部材(7)を含むことを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項7】
請求項6に記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記外郭金属体(3)は、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属を押し出し成形した1つ以上の外郭材より構成されることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、前記コンベヤ(1)は、複数の連続するパレット(8)およびリンクチェーンまたはベルトなどの駆動要素(9)を備えるパレットコンベヤであって、パレットを作動するために該パレットが駆動要素に接続され、該駆動要素(9)は上段部(10)および下段部(11)を有する循環ループとして設けられることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、連続材からなる1つの外郭金属体(3)は、次のグループ、すなわち
−前記フレーム部(4、5)の外見的に可視の外面を構成する壁(25)
−固定基部に支持されるように合わせられた底部(26)、
−前記パレット(8)を支持して案内する案内路(6)を形成する第1の支え面(27、28)、
−前記手摺枠(13)を支持する第2の支え面(29、30)、
−前記手摺枠(13)を固定する締結要素(32)の取り付け口(31)、
−前記懸架具(17)を固定する第1の結合要素(33)、
−内壁を形成する外郭体などの第2の外郭体(35)を横方向から結合する第2の結合要素(34)、
−前記支え面(27、28)に磨耗板(43)を固定する第3の結合要素(44)、
−前記手摺ベルト(14)の戻り部分(16)を内部に収容する第1の空間(36)、
−前記駆動要素(9)の上段部(10)を内部に収容する第2の空間(37)、
−前記駆動要素(9)の下段部(11)を内部に収容する第3の空間(38)、
−前記外郭金属体(3)の端部同士を連続的に結合する拡張結合部品(40)を内部に収容する第4の空間(39)、および
−前記外郭金属体(3)の突き合わせの位置を決めるための位置決めピン(42)を内部に収容する第5の空間(41)、
のうちの1つ以上の要素を一体化して含むことを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータにおいて、該動く歩道、動くスロープまたはエスカレータは、床やその他の支持体などの固定基部に設置するように設計された低構造の動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータであることを特徴とする動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−518650(P2007−518650A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550204(P2006−550204)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【国際出願番号】PCT/FI2005/000013
【国際公開番号】WO2005/070810
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(591159044)コネ コーポレイション (75)
【氏名又は名称原語表記】KONE CORPORATION
【Fターム(参考)】