説明

動画印刷装置

【課題】動画に含まれている静止画像の数が膨大であっても、その中から、所望のフレーム画像を得る作業が容易である動画印刷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】動画ファイルを、部分動画に分割する手段と、部分動画から選択されたフレーム画像を所定数抽出する手段と、抽出した複数のフレーム画像を、所定のレイアウトに並べ、フレーム画像に対応付けられているマークであって、フレーム画像を絞り込む範囲の起点となるマークとともに、第1の設定シートを印刷する第1の印刷手段と、第1の設定シートにマーキングされているマークを読み取る手段と、マーキングされている複数のフレーム画像に対応している複数の部分動画を、絞り込みの範囲として検出する絞り込み範囲検出手段と、絞り込み範囲検出手段が検出した絞り込み範囲に含まれている動画毎に、第2の設定シートを印刷する第2の印刷手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等で撮影した動画像データを含む画像データを格納する記憶媒体を装着し、この記憶媒体に格納されている画像データを読み出し、印刷する機能に係る。本発明は、特に、動画像データの任意のフレーム画像を選択して印刷する動画印刷装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルビデオカメラや携帯電話、デジタルカメラ等の電子機器で撮影された動画から、所望の画像を印刷して楽しむ人が増え、これらの機器で撮影した動画から、画像を印刷することができるプリンタが知られている。
【0003】
また、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)を起動させずに、メモリカード等に格納されている画像データを、プリンタに直接取り込み、印刷するいわゆるダイレクトプリント機能を持つプリンタが知られている。
【0004】
動画を印刷する場合、PCに動画を取り込み、専用のアプリケーション等で所望の画像を選択する等し、プリンタで印刷することが一般的である。
【0005】
しかし、上記のように、PCを起動させずに、ダイレクトプリント機能を用いて動画を印刷する場合、プリンタを操作し、まず、動画の中から所望の画像を選択することが必要である。以下、動画の中から、選択された所望の画像を、「フレーム画像」という。
【0006】
この場合、動画を複数の部分動画データに分割し、これら分割された部分動画データ毎にフレーム画像を選択し、インデックス印刷し、これら印刷したインデックスの中から所望の部分動画データを選択し、動画を絞り込む発明が知られている(特許文献1参照)。
【0007】
また、マークシート式インデックス印刷の記載があり、所望の部分動画をマークシートで指定し、そのシートを読み取ることによって、動画の範囲を段階的に絞り込む発明が知られている。
【0008】
また、動画からフレーム画像を抽出して表示部に表示し、操作部を介して、絞込み範囲の始点と終了点のフレーム画像を選択し、選択されたフレーム画像に基づいて、動画の範囲を絞り込み、この範囲から、静止画を選択する発明が知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−244934号公報
【特許文献2】特開2006−60649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記従来例では、膨大な数のフレーム画像の中から、所望のフレーム画像を絞りこむ必要がある。つまり、10フレーム/秒で、30分間、動画が撮影されると、10フレーム/秒×60秒×30(分間)=18000フレーム画像の中から、所望のフレーム画像を絞りこむ必要がある。
【0010】
特許文献1記載の発明によれば、動画を所定の単位で分割した複数のフレーム画像をインデックス形式にレイアウト印刷し、その印刷結果から絞込みの対象にしたい部分動画を選択可能にしている。これを、段階的に繰り返すことによって、動画の範囲を絞り込み、所望のフレーム画像に辿り着く。
【0011】
しかし、各段階のインデックス印刷において選択できる部分動画は1つである。このために、絞り込んだ結果、所望のフレーム画像が含まれていないこともある。この場合、使用者は、絞り込むためのインデックス印刷を、動画全体からやり直す必要があり、煩雑である。
【0012】
すなわち、特許文献1記載の発明では、フレーム画像の数が多い場合、フレーム画像の中から、所望のフレーム画像を絞りこむ作業が煩雑であるという問題がある。
【0013】
特許文献2記載の発明では、表示部と操作部とを用いて、動画の中から、フレーム画像を絞り込む始点と終点とであるフレーム画像を選択し、動画の範囲を絞り込むことができる。
【0014】
しかし、特許文献2記載の発明では、所望のフレーム画像が動画中に点在し、所定の1組の始点と終点との範囲外にも、所望のフレーム画像が存在する場合、範囲の指定を、その都度、やり直す必要がある。したがって、特許文献2記載の発明では、所望のフレーム画像を絞りこむ作業が煩雑であるという問題がある。
【0015】
また、特許文献2記載の発明では、表示部、操作部に、ある程度充実した性能が求められるので、製品コストが高価であるという問題がある。
【0016】
本発明は、動画に含まれている静止画像の数が膨大であっても、その中から、所望のフレーム画像を得る作業が容易である動画印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、動画印刷機能を搭載する印刷装置において、動画ファイルを、部分動画に分割する手段と、上記部分動画から選択されたフレーム画像を所定数抽出する手段と、抽出した複数の上記フレーム画像を、所定のレイアウトに並べ、上記フレーム画像に対応付けられているマークであって、上記フレーム画像を絞り込む範囲の起点となるマークとともに、第1の設定シートを印刷する第1の印刷手段と、上記第1の設定シートにマーキングされているマークを読み取る手段と、上記マーキングされている複数のフレーム画像に対応している複数の部分動画を、絞り込みの範囲として検出する絞り込み範囲検出手段と、上記絞り込み範囲検出手段が検出した絞り込み範囲に含まれている動画毎に、第2の設定シートを印刷する第2の印刷手段とを有する動画印刷装置である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、動画ファイルの絞り込みを、シートで容易に行えるので、動画に含まれている静止画像の数が膨大であっても、その中から、所望のフレーム画像を得る作業が容易であるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の実施例1であるMFP装置100を示す概観斜視図である。
【0021】
MFP装置100は、マルチファンクションプリンタ装置であり、動画印刷機能を搭載する印刷装置の例であり、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信し、印刷する通常のPCプリンタとしての機能を有する。
【0022】
また、MFP装置100は、原稿台に置かれている原稿を、PCからの動作指示によって読み取るスキャン機能と、原稿台の原稿を複写して印刷するコピー機能とを有する。さらに、メモリカードに保存されている画像データを読み取り、印刷する機能と、デジタルカメラからの画像データを受信し、印刷する機能とを有する。
【0023】
MFP装置100は、上部カバー11と、排紙トレー12と、コネクタ13と、カードスロット14と、液晶表示部15と、操作部16とを有する。
【0024】
図1に示す状態は、上部カバー11が閉じられている状態であり、上部カバー11を開けることによって、原稿を原稿台へ置くことができる。また、図1に示す状態では、排紙トレー12が閉じられ、プリントを行う際に、排紙トレー12を開くことによって、プリントアウトされた用紙の排紙トレーとして機能する。デジタルカメラを接続するためのコネクタ13を、デジタルカメラ(不図示)と接続することによって、デジタルカメラ内部のメモリに保存されている画像データを読み出し、MFP装置100で直接印刷することができる。
【0025】
カードスロット14は、メモリカードを挿入するスロットであり、これを挿入することによって、メモリカードに保存されている動画像を含む画像データを読み出し、印刷することができる。
【0026】
メモリカードに保存されている画像の中から、プリントしたい画像を検索する場合、液晶表示部15に、1コマ毎の画像や画像一覧等を表示する。また、MFP装置100でコピーする場合における用紙サイズ、倍率、コピー濃度等の各種設定や、MFP装置100のメンテナンス機能等を操作するための画面を、液晶表示部15に表示する。さらに、MFP装置100に何らかの異常が発生した場合にMFP装置100の状態を示す画面や、禁止されている操作が行われた際に、操作のガイダンスを示す画面等を、液晶表示部15に表示する。
【0027】
操作部16は、MFP装置100を操作する操作部であり、上下左右キー、コピーモードキー、印刷開始キー等の操作用のキーを複数、具備し、これらのキーを押下することによって、液晶表示部15に表示されている画面と連動し、MFP装置100を操作する。
【0028】
図2は、MFP装置100の機能を示すブロック図である。
【0029】
MFP装置100は、通信手段21と、操作制御手段22と、表示制御手段23と、ドキュメント解析手段24と有する。また、MFP装置100は、スキャンエンジン制御手段25と、システム制御手段26と、プリントエンジン制御手段27と、画像処理手段28と、メモリカード制御手段29とを有する。
【0030】
通信手段21は、PC用コネクタ(不図示)に接続されているPCとの間で行うデータ通信を制御し、デジタルカメラ接続用のコネクタ13に接続されているデジタルカメラとの間で行うデータ通信を制御する。
【0031】
操作制御手段22は、MFP装置100の操作部16に設けられている各種キーの押下を検出し、論理的なキー操作メッセージに変換し、今変換されたキー操作メッセージを、表示制御手段23へ送信する手段である。
【0032】
表示制御手段23は、操作制御手段22から送信されたキー操作メッセージに応じて、プリントする画像の表示や、選択した画像に対するトリミング範囲の表示等を行い、コピー時のコピー枚数、用紙サイズ等の設定を、液晶表示部15に表示させる。
【0033】
ドキュメント解析手段24は、スキャンエンジン制御手段25がデータ化した原稿上のドキュメントを解析する手段である。
【0034】
図3は、動画印刷設定シートSH1を示す図である。
【0035】
図3に示す動画印刷設定シートSH1を介して指示されたバーコード、マークを読み出し、フォトプリント用の印刷設定、画像処理設定情報を生成し、プリントを開始するための手段である。
【0036】
スキャンエンジン制御手段25は、コピー時の原稿や動画印刷設定シートSH1を読み取るためにスキャン制御する手段であり、PCスキャン時にも使用される。
【0037】
システム制御手段26は、各種制御手段を調停する手段であり、物理的リソースの排他制御や、シーケンス制御、各種エラーや、インク残量等、MFP装置100の状態管理も行う。
【0038】
プリントエンジン制御手段27は、インク滴の吐出制御や、用紙の給紙や排紙、プリントヘッドの制御等、コピー印刷や、フォトプリント、PC印刷等、プリント処理に関して制御する手段である。
【0039】
図4は、動画フレーム選択シートSH2を示す図である。
【0040】
プリントエンジン制御手段27は、動画印刷設定シートSH1や、動画フレーム選択シートSH2を印刷する手段でもある。
【0041】
画像処理手段28は、PCから送信された印刷データを変換し、プリントエンジン制御手段27へ送信する手段であり、また、フォトプリントにおける画像のデコード処理、トリミング処理等を行う。また、画像処理手段28は、印刷レイアウトの領域情報を保持し、レイアウト位置に画像データ等を配置する処理や、スケーリング処理や色処理、2値化処理、明るさや彩度、赤目補正処理等の画像処理も行う。さらに、画像処理手段28は、動画像に関するさまざまな処理を行う手段でもある。そして、画像処理手段28は、動画像データから任意のフレーム画像データを生成し、指示された情報から動画像データを任意の範囲に分割し、任意の範囲の代表フレームを決定し、動画像の特徴を解析する手段である。
【0042】
メモリカード制御手段29は、カードスロット14に装着されているメモリカードに保存されている動画、静止画等の画像ファイルを読み書き処理する。また、メモリカードに保存されている画像データ情報の詳細を解析し、ディレクトリを管理し、画像データに対して一対一になる画像番号を割り振る。
【0043】
ドキュメント解析手段24は、また、動画フレーム選択シートSH2を読取り、シート上のバーコードやマークを読み出し、絞り込む動画範囲を特定する手段である。これらの手段は、不図示のCPU、ROM、RAMによって制御または実行される。
【0044】
画像処理手段28は、動画ファイルを、部分動画に分割する手段の例であり、上記部分動画から選択されたフレーム画像を所定数抽出する手段の例である。
【0045】
プリントエンジン制御手段27は、抽出した複数のフレーム画像を所定のレイアウトに並べ、フレーム画像に対応付けられているマークであって、フレーム画像を絞り込む範囲の起点となるマークとともに、第1の設定シートを印刷する第1の印刷手段の例である。
【0046】
スキャンエンジン制御手段25は、第1の設定シートにマーキングされているマークを読み取る手段の例である。
【0047】
システム制御手段26は、マーキングされている複数のフレーム画像に対応している複数の部分動画を、絞り込みの範囲として検出する絞り込み範囲検出手段の例である。
【0048】
プリントエンジン制御手段27は、絞り込み範囲検出手段が検出した絞り込み範囲に含まれている動画毎に、第2の設定シートを印刷する第2の印刷手段の例である。
【0049】
なお、上記動画分割手段は、動画像を所定の時間で分割するように、動画像の分割方法を設定する手段である。
【0050】
画像処理手段28は、動画像の特徴を解析する動画像解析手段の例である。上記動画分割手段は、上記動画像解析手段が解析した特徴に応じて、動画像の分割方法を設定する手段である。
【0051】
上記実施例において、上記起点となるマークは、フレーム画像を絞り込む選択開始点と選択終了点とを示すマークであり、上記抽出されたフレーム画像に対応付けて、上記選択開始点と選択終了点とを示すマークを印刷する。
【0052】
また、上記絞り込み範囲検出手段は、選択開始点が重複した場合、後で検出した選択開始点を無効とするように制御する手段である。
【0053】
上記絞り込み範囲検出手段は、選択開始点が重複した場合、先に検出した選択開始点を無効とするように制御する手段である。さらに、上記絞り込み範囲検出手段は、選択終了点が重複した場合、先に検出した選択終了点を無効とするように制御する手段である。
【0054】
画像処理手段28は、上記分割された部分動画の時間を解析する解析手段の例である。そして、上記第1の設定シートと上記第2の設定シートとにおいて、上記抽出されたフレーム画像に対応付けて上記解析手段が解析した時間の情報を印刷する。
【0055】
次に、実施例1において、カードスロット14に装着されているメモリカードの動画像データを、動画フレーム選択シートSH2に印刷する手順について説明する。
【0056】
図5は、実施例1において、カードスロット14に装着されているメモリカードに格納されている動画像データを、動画フレーム選択シートSH2に印刷する手順を示すフローチャートである。
【0057】
図6は、動画を、部分動画に分割した場合における代表フレームの抽出を概念的に示す図である。
【0058】
利用者は、操作部16を操作し、液晶表示部15を見ながら、シートに出力する動画像を選択し、プリントを開始する。また、プリントされる動画フレーム選択シートSH2は、用紙サイズがA4サイズ、用紙種類が普通紙である。
【0059】
まず、利用者が選択した動画像に対する画像番号を取得し(S1)、画像番号に対応する動画像データを解析する(S2)。たとえば、動画フレーム選択シートSH2上の画像レイアウト数が16コマであるとする。この場合、動画全体を一定の時間間隔で16等分し、16個の部分動画に分割する(S3)。図6(1)に示すように、分割された部分動画の範囲で、それぞれ先頭となるフレーム画像を、代表フレーム画像として生成し、全部で16コマのフレーム画像を生成する(S4)。
【0060】
次に、動画フレーム選択シートSH2を読み込むときに参照するために、動画像の「画像番号」と、分割された「部分動画の先頭フレーム番号」と、「分割方法」との情報を、バーコード情報として生成する(S5)。バーコード情報として、動画像の「画像番号」と、分割された「部分動画の先頭フレーム番号」と、「分割方法」との情報を記録する。
【0061】
次に、上記バーコード情報を生成するS5で生成したバーコード情報に基づいて、バーコードを印刷する(S6)。
【0062】
S4で生成したフレーム画像のそれぞれに対応付けて、そのフレーム画像の印刷枚数を設定指示するためのマーク部分を、後述するフレーム画像が印刷される場所の近傍に印刷する(S7)。
【0063】
次に、S4で生成したフレーム画像の4コマを、水平方向に印刷する(S8)。
【0064】
そして、動画の範囲をさらに絞りこむために使用する絞込み範囲指定マーク領域を、印刷する(S9)。絞り込み範囲指定マーク領域には、S8で印刷されたフレーム画像のそれぞれに対応付けて、そのフレーム画像が代表している(属している)部分動画の始点と終点とを示すマークを生成する。また、始点のマークと終点のマークとの間に、時間的な間隔があることを示す記号を生成して印刷する。
【0065】
以下、残りの12コマに対する「印刷枚数を設定指示用マーク」、「フレーム画像」、「絞込み範囲指定マーク領域」の印刷は、上記S4〜S9の処理を繰り返して実行することによって、動画フレーム選択シートSH2が1枚印刷される。
【0066】
なお、図5に示す印刷処理では、バーコード矩形データの生成処理、メモリカードの動画像データのデコード処理、色空間変換処理、印刷領域に合わせるための変倍処理、プリント出力のための2値化処理等を実行する。これらの処理は、公知の技術によって実現することができ、本発明の本質には影響しないので、その詳細な説明を省略する。
【0067】
また、実施例1において、図6(1)では、16コマのフレーム画像を抽出する場合、動画全体を一定の時間間隔で部分動画に分割し各々の部分動画の先頭部分のフレーム画像を代表フレーム画像として抽出している。
【0068】
このときに、いわゆるシーン情報に基づいて、特徴のあるフレーム画像を代表フレーム画像として抽出するようにしてもよい。ここでいうシーン情報は、部分動画の中で場面が変わるところ、たとえば徒競走でのスタート時とゴール時のフレーム画像、昼と夜の各フレーム画像など、シーンの特徴、変化点を示す情報である。
【0069】
また、代表フレーム画像の抽出に際し、動画の撮影者が入力したチャプター情報等を使用するようにしてもよい。
【0070】
次に、動画フレーム選択シートSH2にレイアウトされているコマ数(ここでは16コマとする)を加味し、先に解析した上記シーン情報とに基づいて、動画データ全体を複数の部分動画に分割する方法について述べる。
【0071】
つまり、図6(2)に示すように、上記シーン情報に基づいて、動画全体を16個の部分動画に分割することを想定する。ここで図6(2)の中段に図示したように、シーン解析により得られた、部分動画数が、レイアウトコマ数よりも少なければ、レイアウトコマ数に合うように、部分動画をさらに分割する(図6(2)の下段)。
【0072】
このようにして、シーンの解析によって得られた部分動画を再分割することで、上記動画フレーム選択シートSH2にレイアウトされたコマ数を満たすように、得られた部分動画から代表フレーム画像を抽出する。
【0073】
一方、図示はしていないが、シーンの解析によって得られた部分動画数が、上記レイアウトコマ数よりも多ければ、次のようにしてもよい。つまり、シーンの時間の長さや、より大きな変化が見られるシーンを優先して抽出することによって、上記レイアウトコマ数の数だけ代表フレーム画像を抽出するようにしてもよい。
【0074】
図4は、図5に示すフローチャートに基づいて印刷された動画フレーム選択シートSH2を示す図である。
【0075】
動画フレーム選択シートSH2に、S6で印刷されたバーコード51と、S7で印刷された印刷枚数を設定指示するためのマーク52とが記載されている。また、動画フレーム選択シートSH2に、S4で生成されたある動画の範囲を代表するフレーム画像53と、S9で印刷された絞込み範囲指定マーク54とが記載されている。
【0076】
動画フレーム選択シートSH2は、本来、所望のフレーム画像を検索するために、動画の範囲を絞り込むためのシートである。しかし、動画フレーム選択シートSH2にレイアウトされているフレーム画像を印刷の対象としてもよく、使用者が所望すれば、マーク52を使って印刷設定することによって、フレーム画像を印刷することができる。
【0077】
なお、動画フレーム選択シートSH2のタイトルとして、「動画選択シートTOP」50が印刷され、「動画選択シートTOP」50は、動画フレーム選択シートSH2が、動画ファイルの全体から範囲を絞り込むためのシートであることを示す。勿論、動画フレーム選択シートSH2の使用目的が分かるような表現であれば、上記タイトルでなくてもよい。
【0078】
次に、動画の範囲を、使用者が絞り込む動作について説明する。
【0079】
使用者は、図4に示す動画フレーム選択シートSH2にレイアウトされている代表フレーム画像を見て、印刷したい画像が動画のどの部分にあるかを推測する。または、単に絞り込みたい動画の範囲を決めるだけでもよい。たとえば、使用者が、図4中のフレーム画像のAとBとに代表されている部分動画の範囲を絞り込みたいと考えたとする。
【0080】
この場合、フレーム画像Aに代表される部分動画の始点を示すマーク55と、フレーム画像Bに代表される部分動画の終点を示すマーク56とに、チェックマークを手書きする。これと同じく、使用者がフレーム画像GとLとに代表される部分動画の範囲を絞り込みたいと考えた場合、マーク57にマークすることによって、動画の範囲を指定することができる。
【0081】
上記のように、実施例1の特徴は、1枚の動画フレーム選択シートSH2において、2つ以上の動画範囲を絞り込むことができる点である。MFP装置100は、動画フレーム選択シートSH2を読み込み、使用者が記載したチェックマークを検知することによって、動画の範囲を絞り込むことができる。
【0082】
図7は、実施例1の特徴を示す動画範囲の絞り込み動作を示すフローチャートである。
【0083】
S11で、各種変数を初期化する。nは、部分動画を代表するフレーム画像(以下、単に、「フレーム」と表現することもある)を識別するための識別番号である。つまり、フレームnとフレームnを含む部分動画とは、1対1の関係であるので、フレームnを含む部分動画nと表現し、部分動画を識別するための識別番号として用いる。
【0084】
実施例1では、動画フレーム選択シートSH2にレイアウトすることができるフレーム画像のコマ数は、16個であるので、nの取り得る値の範囲は、0〜15の整数である。また、iは、使用者が選択した動画の範囲の情報(何番目の部分動画から何番目の部分動画までを示す情報)を識別する識別番号であり、iの取り得る範囲は、nと同じ理由から、0〜15の整数である。
【0085】
S12で、フレームnに対応する始点に、チェックマークがあったか否かを判定する。始点にチェックマークがあれば、S13で、フラグがOFFであるかどうかを判定する。本フラグの意味については後述する。
【0086】
S14で、フレームnが含まれている部分動画nを開始動画として記憶し、つまり、絞り込みの先頭の部分動画として記憶する。S15で、フラグをONする。このフラグがONになっているということは、つまり、開始動画が既に記憶されていることを示す。
【0087】
次に、S16で、フレームnに対応する終点にチェックマークがあったか否かを判定する。終点にチェックマークがあれば、S17で、上記フラグがONになっているかどうか判定する。上記フラグがONであると判定されると、つまり開始動画が記憶されていると判定されると、S18で、記憶されている開始動画から部分動画nまでを使用者が絞り込みの範囲として選択したと考えられる。この絞り込み範囲の情報を絞り込み情報iとして記憶する。
【0088】
開始動画として記憶された部分動画と、S18で終点にチェックマークのあった部分動画とのそれぞれの添え字がnであれば、単に、部分動画nだけが絞り込みの範囲として使用者に選択されたと判断される。S19で、iは、カウントアップされ、次の絞り込み情報の記憶に備える。
【0089】
さらに、S20で、上記フラグがOFFされ、絞り込み範囲として1つを確定する。S21で、nをカウントアップし、次のフレームに対応する始点/終点のチェックマーク検知に備える。S22で、nを、Nと比較する。ここで、Nは16である。つまり、実施例1では、動画フレーム選択シートSH2のレイアウトが16コマであるので、Nは16である。
【0090】
以上、処理S12〜S22を繰り返し実行することによって、動画フレーム選択シートSH2による絞り込みが完了する。
【0091】
また、動画フレーム選択シートSH2では、所望の始点、終点を、使用者がチェックするので、マークのチェックミスが生じることがある。そこで、MFP装置100では、図7に示すフローチャートにおいて、以下のような処理を実行することによって、動画の絞り込みを行う。
【0092】
図8は、図7に示すフローチャートを説明するための動画フレーム選択シートSH2を示す図である。
【0093】
フレームAとフレームBとの始点にも、チェックマーク71が付けられ、フレームBの終点にチェックマーク71がついている場合を想定する。まず、フレームAに代表される部分動画Aが開始動画として記憶される。次に、フレームBの始点にも、チェックマークがつけられているがS13で、フラグの判定をしているので、開始動画として既に部分動画Aが記憶されているということになる。したがって、フレームBに代表される部分動画Bが開始動画として記憶されることはない。
【0094】
つまり、使用者が、部分動画Aと部分動画Bとを合わせて絞り込みの範囲としたかったにも関わらず、間違って、フレームBの始点にチェックした場合を考慮した上での動作である。
【0095】
また、フレームGの始点と終点とに続いて、フレームHの終点にもチェックマーク72がある場合を想定する。フレームGの始点と終点とを検知すると、S18で絞り込み範囲として確定するが、S16で、フレームGの終点を検知すると、S17で、フラグを判定する。ここでは、開始動画が記憶されていないのに、フレームHの終点を検知したので、何も処理されない。したがって、フレームGに代表される部分動画Gは、絞り込みの対象であるが、フレームHに代表される部分動画Hは、絞り込みの対象から外される。
【0096】
図9は、図4に示す動画フレーム選択シートSH2を使用し、図7に示すフローチャートによる処理によって得られた絞り込み範囲の情報を記憶するメモリのエリアを示す図である。
【0097】
iは、図7に示すフローチャート中のiと同じであり、絞り込み範囲の情報が格納されている領域を指すインデックスである。格納される情報は、図7では、部分動画Aから部分動画Bのように、部分動画としての情報であるが、部分動画Aの先頭フレーム番号から、部分動画Bの最終フレーム番号等のように、フレーム番号で格納するようにしてもよい。
【0098】
上記のように、本来、選択範囲の中には、1つの始点と、1つの終点とが含まれているべきであるが、そうではない場合、MFP装置100は、次のように処理する。つまり、始点の重複時に、最初の始点を有効とし、終点の重複時に、最初の終点を有効とする。また、始点がなく終点のみを検知した場合、または、終点がなく始点を検知した場合には、絞り込みの範囲として無効にする。
【0099】
このようにして、動画フレーム選択シートSH2によって、記述されたチェックマークシートを、MFP装置100が読み取り、使用者が所望する動画の範囲を絞り込む。
【0100】
図10は、図9に示す絞り込み範囲の情報に基づいて生成される各種シートを示す図である。
【0101】
図10(1)は、動画フレーム選択シートSH2を示す図であり、部分動画Aから部分動画Bの範囲と、部分動画Gから部分動画Lの範囲との2つの絞り込み範囲が、使用者によって選択されていることを示す図である。
【0102】
図10(2)は、部分動画Aから部分動画Bの範囲をさらに絞り込むための部分動画フレーム選択シートSH3を示す図である。
【0103】
図10(3)は、部分動画Gから部分動画Lの範囲を、さらに絞り込むための部分動画フレーム選択シートSH3を示す図である。
【0104】
バーコード91、92には、それぞれ図10(2)、図10(3)のシートに含まれている動画が、動画全体のどの範囲かを示す情報が含まれている。この絞込み範囲の情報を動画フレーム選択シートSH2に印刷すると、MFP装置100がこれを読み込んだときに、動画の絞り込み範囲を特定することができる。シートのタイトル印字領域93は、動画全体から2つの絞り込み範囲が選択されたうちの2つ目の範囲から生成されたことを、使用者に明示するタイトルが印字されている領域である。
【0105】
図10(4)は、図10(3)の部分動画フレーム選択シートSH3によってさらに絞り込み範囲が選択された結果、出力された部分動画フレーム選択シートSH3を示す図である。
【0106】
上記のように、動画フレーム選択シートSH2を印刷し、使用者による絞り込み範囲を選択し、シートを読み取り、図7に示すフローチャートによって解析することを、繰り返すことによって、使用者が所望するフレーム画像を得ることができる。
【実施例2】
【0107】
上記実施例1は、動画範囲を絞り込む範囲の始点の指定が重複し、終点の指定が重複しているときに、それぞれ、後から重複した端点を無効とする実施例である。
【0108】
本発明の実施例2は、動画範囲を絞り込む範囲の始点が重複した場合、先に検出した始点を無効とする実施例である。
【0109】
図11は、本発明の実施例2の特徴である動画範囲を絞り込む動作を示すフローチャートである。
【0110】
S31で、実施例2において用いる各種変数を初期化する。各種変数の意味は、実施例1の図7について説明したものと同じである。S32で、フレームnに対応する始点にチェックマークがあったか否かを判定する。始点にチェックマークがあれば、S33で、フレームnが含まれる部分動画nを開始動画として記憶し、つまり絞り込みの先頭の部分動画として記憶する。S34で、フラグをONする。このフラグがONになっているということは、開始動画が既に記憶されたことを示す。
【0111】
次に、S35で、フレームnに対応する終点に、チェックマークがあるか否かを判定する。終点にチェックマークがあれば、S36で、上記フラグがONになっているかどうか判定する。上記フラグがONであれば、開始動画が記憶されていると判定され、S37で、記憶されている開始動画から部分動画nまでを、使用者が絞り込みの範囲として選択したと考えられ、この絞り込み範囲の情報を絞り込み情報iとして記憶する。S38で、絞込み情報iがカウントアップされ、次の絞り込み情報の記憶に備える。さらに、S39で、上記フラグがOFFされ、1つの絞り込み範囲が確定される。
【0112】
S40で、フレームnをカウントアップし、次のフレームに対応する始点/終点のチェックマーク検知に備える。S41で、フレームnをNと比較する。動画フレーム選択シートのレイアウト数(コマ数)Nは、実施例1と同様に16である。S35で、フレームnに対応する終点にチェックマークが無ければ、S40、S41を経て、フレームに対応付けられた始点または終点のマークを順次、検知する。ここで、始点が重複していれば、始点を検知した後に、終点を見つける前に、S32で、始点を検知する。S33で、開始動画として記憶する部分動画を更新する。つまり、以上記憶した開始動画を上書きするので、先に見つけた始点を無効にする。
【0113】
上記処理S32〜S41を繰り返し実行することによって、上記動画フレーム選択シートによる絞り込みが完了する。
【0114】
図8に示すチェックマーク71を例にとると、フレームAの始点を無効とし、フレームBの始点が有効になる。よって、フレームBで代表される部分動画Bが、絞り込み範囲となり、使用者のチェックミスに対応することができる。
【実施例3】
【0115】
本発明の実施例3は、始点が重複した場合、終点が重複した場合に、それぞれ先に検出した端点を無効にする実施例である。
【0116】
図12は、本発明の実施例3の特徴を示す動画範囲の絞り込み動作を示すフローチャートである。
【0117】
S51で、実施例3において用いる各種変数を初期化する。変数n、iの意味は、実施例1の図7について説明したものと同じである。また、フラグ1、フラグ2の説明は、後述する。
【0118】
S52で、フレームnに対応する始点に、チェックマークがあったか否かを判定する。始点にチェックマークがあれば、S53で、フレームnが含まれている部分動画nを開始動画として記憶し、つまり、絞り込みの先頭の部分動画として記憶する。S54で開始動画が記憶されていることを示すフラグ1をONし、始点に対応する終点を検出したことを示すフラグ2をOFFする。上記フラグ1がONになっていれば、開始動画が既に記憶されていることを示す。
【0119】
次に、S55で、フレームnに対応する終点にチェックマークがあるか否かを判定する。終点にチェックマークがあれば、S56で、上記フラグ1がONになっているかどうか判定する。上記フラグ1がONであると判定されれば、開始動画が記憶されていると判定し、記憶されている開始動画から部分動画nまでを、使用者が絞り込みの範囲として選択したと考えられ、S57で、この絞り込み範囲の情報を、絞り込み情報iとして記憶する。S58で、絞込み情報iは、カウントアップされ次の絞り込み情報の記憶に備える。
【0120】
さらに、S59で、上記フラグ1がOFFされ、1つの絞り込み範囲が確定される。S60で、上記フラグ2をONする。フラグ2は、始点に対応する終点を検出したことを示すフラグである。S65で、nをカウントアップし、次のフレームに対応する始点/終点のチェックマーク検知に備える。S66で、nをNと比較する。上記動画フレーム選択シートのレイアウト数Nは、実施例1と同様に、16である。
【0121】
S55で、フレームnに対応する終点に、チェックマークが無ければ、S65、S66を経て、順次フレームに対応付けられた始点または終点のマークを検知する。始点が重複した場合、始点を検知した後に、終点を見つける前に、S52で、始点を検知し、S53で、開始動画として記憶する部分動画を更新する。つまり、上記記憶した開始動画を、上書きするので、先に見つけた始点を無効にする。
【0122】
また、終点が重複している場合、終点を検知した後に、始点が見つかる前に、S55でまた終点を検知する。この場合、S56で、上記フラグ1がONではないので、S61で、上記フラグ2の判定を行う。このときに、上記フラグ2はONであり、つまり終点を検知し、一旦絞り込み情報が確定しているが、先の終点を無効とするためには、上記絞り込み情報の上書きを行う必要がある。つまり、S62で、変数iのインデックスをデクリメントし、S63で、上記絞り込み情報を再び記憶する。S64で、iはカウントアップされ、次の絞り込み情報の記憶に備える。
【0123】
上記処理S52〜S66を繰り返し実行することによって、上記動画フレーム選択シートによる絞り込みが完了する。図8に示すチェックマーク72を例にとると、フレームGの終点を無効とし、フレームHの終点が有効になる。よって、フレームGとフレームHとによって代表される部分動画Gから部分動画Hまでが、絞り込み範囲になり、使用者のチェックミスに対応することができる。
【実施例4】
【0124】
上記実施例1は、図6(2)に示すようにシーン情報に基づいて、動画全体を分割する実施例である。
【0125】
実施例1において、シーン情報で分割した場合に、それぞれの部分動画の再生時間が、動画フレーム選択シートにおいて不明である。再生時間は、使用者が動画を絞り込む際に有効な情報になるので、部分動画毎の再生時間が上記動画フレーム選択シートに印刷されていることが望ましい。
【0126】
図13は、本発明の実施例4において、部分動画毎の時間情報を印刷した動画フレーム選択シートSH4を示す図である。
【0127】
時間の長さを表す記号121、122は、レイアウトされるフレーム画像に対応付けて、そのフレームに代表される部分動画の時間的長さを示す記号である。
【0128】
たとえば、時間の長さを表す記号121には、3つの記号「・」が記載され、記号「・」が1分間の長さであるとすると、部分動画Aの再生時間は、約3分間であると推察できる。時間の長さを表す記号122には、記号「・」が6つ記載されているので、部分動画Bの再生時間は約6分間であると推察できる。勿論、記号ではなく、実際の時間を印刷するようにしてもよく、この場合も、上記と同じ効果を得ることができる。
【0129】
なお、上記実施例の手段を工程に置き換えれば、上記実施例を、制御方法の発明として把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の実施例1であるMFP装置100を示す概観斜視図である。
【図2】MFP装置100の機能を示すブロック図である。
【図3】動画印刷設定シートSH1を示す図である。
【図4】動画フレーム選択シートSH2を示す図である。
【図5】実施例1において、カードスロット14に装着されているメモリカードに格納されている動画像データを、動画フレーム選択シートSH2に印刷する手順を示すフローチャートである。
【図6】動画を、部分動画に分割した場合における代表フレームの抽出を概念的に示す図である。
【図7】実施例1の特徴を示す動画範囲の絞り込み動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示すフローチャートを説明するための動画フレーム選択シートSH2を示す図である。
【図9】図4に示す動画フレーム選択シートSH2を使用し、図7に示すフローチャートによる処理によって得られた絞り込み範囲の情報を記憶するメモリのエリアを示す図である。
【図10】図9に示す絞り込み範囲の情報に基づいて生成される各種シートを示す図である。
【図11】本発明の実施例2の特徴である動画範囲を絞り込む動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例3の特徴を示す動画範囲の絞り込み動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例4において、部分動画毎の時間情報を印刷した動画フレーム選択シートSH4を示す図である。
【符号の説明】
【0131】
100…MFP装置、
24…ドキュメント解析手段、
25…スキャンエンジン制御手段、
26…システム制御手段、
27…プリントエンジン制御手段、
28…画像処理手段、
29…メモリカード制御手段、
SH1…動画印刷設定シート、
SH2、SH3、SH4…動画フレーム選択シート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画印刷機能を搭載する印刷装置において、
動画ファイルを、部分動画に分割する手段と;
上記部分動画から選択されたフレーム画像を所定数抽出する手段と;
抽出した複数の上記フレーム画像を、所定のレイアウトに並べ、上記フレーム画像に対応付けられているマークであって、上記フレーム画像を絞り込む範囲の起点となるマークとともに、第1の設定シートを印刷する第1の印刷手段と;
上記第1の設定シートにマーキングされているマークを読み取る手段と;
上記マーキングされている複数のフレーム画像に対応している複数の部分動画を、絞り込みの範囲として検出する絞り込み範囲検出手段と;
上記絞り込み範囲検出手段が検出した絞り込み範囲に含まれている動画毎に、第2の設定シートを印刷する第2の印刷手段と;
を有することを特徴とする動画印刷装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記部分動画に分割する手段は、動画像を所定の時間で分割するように、動画像の分割方法を設定する手段であることを特徴とする動画印刷装置。
【請求項3】
請求項1において、
動画像の特徴を解析する動画像解析手段を有し、
上記部分動画に分割する手段は、上記動画像解析手段が解析した特徴に応じて、動画像の分割方法を設定する手段であることを特徴とする動画印刷装置。
【請求項4】
請求項1において、
上記起点となるマークは、フレーム画像を絞り込む選択開始点と選択終了点とを示すマークであり、上記抽出されたフレーム画像に対応付けて、上記選択開始点と選択終了点とを示すマークを印刷することを特徴とする動画印刷装置。
【請求項5】
請求項1において、
上記絞り込み範囲検出手段は、選択開始点が重複した場合、後で検出した選択開始点を無効とするように制御する手段であることを特徴とする動画印刷装置。
【請求項6】
請求項1において、
上記絞り込み範囲検出手段は、選択開始点が重複した場合、先に検出した選択開始点を無効とするように制御する手段であることを特徴とする動画印刷装置。
【請求項7】
請求項1において、
上記絞り込み範囲検出手段は、選択終了点が重複した場合、先に検出した選択終了点を無効とするように制御する手段であることを特徴とする動画印刷装置。
【請求項8】
請求項1において、
上記分割された部分動画の時間を解析する解析手段を有し、
上記第1の設定シートと上記第2の設定シートとにおいて、上記抽出されたフレーム画像に対応付けて上記解析手段が解析した時間の情報を印刷することを特徴とする動画印刷装置。
【請求項9】
動画印刷機能を搭載する印刷装置の制御方法において、
動画ファイルを、部分動画に分割する工程と;
上記部分動画から選択されたフレーム画像を所定数抽出する工程と;
抽出した複数の上記フレーム画像を、所定のレイアウトに並べ、上記フレーム画像に対応付けられているマークであって、上記フレーム画像を絞り込む範囲の起点となるマークとともに、第1の設定シートを印刷する第1の印刷工程と;
上記第1の設定シートにマーキングされているマークを読み取る工程と;
上記マーキングされている複数のフレーム画像に対応している複数の部分動画を、絞り込みの範囲として検出する絞り込み範囲検出工程と;
上記絞り込み範囲検出工程で検出された絞り込み範囲に含まれている動画毎に、第2の設定シートを印刷する第2の印刷工程と;
を有することを特徴とする動画印刷装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−272859(P2009−272859A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−121257(P2008−121257)
【出願日】平成20年5月7日(2008.5.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】