動画配信サーバ
【課題】カメラ付きの携帯通信端末で撮影した動画データをウェブサーバに簡単にアップロードでき、要求があった場合には動画データを携帯通信端末のキャリアの種類を問わず閲覧可能な状態で簡単にダウンロードできる安価な動画配信サーバを提供すること。
【解決手段】システム用携帯通信端末10から送信されたアップロード用の動画データは、動画受信手段44により受信された後、動画変換手段46により全てのキャリア毎及び機種毎にエンコードされ、動画データ記憶手段48に記憶される。一般用携帯通信端末13から、動画データのダウンロードの要求があった場合は、機種判別手段30により要求元のキャリア及び機種が判別され、動画検索手段36により、そのキャリア用のエンコードした動画データが検索され、動画データ読取手段に38により読み取られて、要求元の一般用携帯通信端末13に送信されるように構成した。
【解決手段】システム用携帯通信端末10から送信されたアップロード用の動画データは、動画受信手段44により受信された後、動画変換手段46により全てのキャリア毎及び機種毎にエンコードされ、動画データ記憶手段48に記憶される。一般用携帯通信端末13から、動画データのダウンロードの要求があった場合は、機種判別手段30により要求元のキャリア及び機種が判別され、動画検索手段36により、そのキャリア用のエンコードした動画データが検索され、動画データ読取手段に38により読み取られて、要求元の一般用携帯通信端末13に送信されるように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信サーバ、特に、携帯通信端末で撮影された動画データをウェブサーバに記憶し又はウェブサーバに記憶してある動画データを携帯通信端末に配信する動画配信サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に付属してあるカメラを用いて画像を撮影し、その撮影した画像データを、インターネットを経由してウェブサーバに記憶し、他の携帯電話から要求があった場合に、要求のあった画像データをウェブサーバから他の携帯に配信し、同時にメールも添付して、情報量の多いメッセージを遣り取りすることが盛んに行われている。
【0003】
加えて、ウェブサーバから動画データを携帯電話に配信して、更に内容の充実した各種のサービスを行うことが始められている。
【0004】
この場合に問題となる点は、携帯電話の通信接続サービスを行う電気通信事業者、いわゆるキャリア毎に動画データを再生できるフォーマットが限られており、様々な端末機への自動的な動画データの生成、配信が難しいということである。この問題に対して、例えば特許文献1では、様々な端末機で動画データの再生ができるように、機種別に動画ファイルを配信できるようにした動画配信サーバが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−222124号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、様々な端末機へ対応可能したサーバの構成は、機種判別手段を有し、この機種判別手段により判別された機種に対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成するように構成されている。
【0007】
従って、機種に対応する動画生成パラメータを決定し、このパラメータを満足する動画データを生成するための一連の工程がウェブサーバ構造を複雑とし、結果として配信される動画データのコストが高価なものとなっていた。更に、動画データのダウンロードの要求を受けてから機種に対応する動画生成パラメータを決定し、このパラメータを満足する動画データを生成するため、ダウンロードまで時間が掛かり、すぐに見ることができなかった。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラ付きの携帯通信端末で撮影した動画データをウェブサーバに簡単にアップロードでき、要求があった場合には動画データを携帯通信端末のキャリアの種類を問わず閲覧可能な状態で簡単にダウンロードできる安価な動画配信サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明による動画配信サーバは、動画配信システムに加入したシステム用携帯通信端末及び前記動画配信システムに加入していない一般用携帯通信端末に通信ネットワークを介して接続され、前記システム用携帯通信端末から動画データのアップロードを受け、若しくは前記一般用携帯通信端末に動画データを配信してダウンロードさせることが可能な動画配信サーバであって、該動画配信サーバは、動画変換サーバと、コンテンツデータ作成サーバと、ウェブサーバと、を有し、前記動画変換サーバは、前記システム用携帯通信端末から送信された動画データを受信する動画受信手段と、該動画受信手段により受信した動画データを、前記送信元のシステム用携帯通信端末のキャリアとは異なるキャリアを持つ前記一般用携帯通信端末へもダウンロードできるように、全てのキャリア毎にエンコードする動画変換手段と、該動画変換手段によりエンコードした各動画データを前記キャリアと対応付けて記憶する動画データ記憶手段と、を有し、前記コンテンツデータ作成サーバは、前記システム用携帯通信端末がアクセスしたときに、全てのキャリア毎にコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、該コンテンツデータ作成手段により作成した各コンテンツデータを前記キャリアに対応付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、を有し、前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストを受信するアクセス情報受信手段と、前記一般用携帯通信端末のうち前記ウェブサイトデータの提供を要求するリクエスト元の一般用携帯通信端末のキャリアを判別する機種判別手段と、該機種判別手段により判別されたキャリア用のコンテンツデータを、前記コンテンツデータ記憶手段内で検索するコンテンツデータ検索手段と、該コンテンツデータ検索手段により検索されたコンテンツデータを前記コンテンツデータ記憶手段から読み取るコンテンツデータ読取手段と、前記機種判別手段により判別されたキャリア用の動画データを前記動画データ記憶手段内で検索する動画データ検索手段と、該動画検索手段により検索された動画データを前記動画データ記憶手段から読み取る動画データ読取手段と、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータ及び前記動画データ読取手段により読み取った前記動画データを用いてウェブサイトデータを作成するウェブサイト作成手段と、該ウェブサイト作成手段により作成したウェブサイトデータをリクエスト元の一般携帯通信端末に送信するウェブサイトデータ送信手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサイト作成手段は、前記動画データ読取手段により読み取った動画データに基づきサムネイルデータを作成し、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータと前記サムネイルデータとを用いてウェブサイトデータを作成することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末から、前記サムネイルデータを指定して動画データのダウンロードを要求するリクエストを受けた場合に、前記機種判別手段によりリクエスト元の前記一般用携帯通信端末のキャリアを判別し、該機種判別手段により判別したキャリア用にエンコードされた動画データを前記動画データ記憶手段内で前記動画データ検索手段を用いて検索し、前記動画データ読取手段によって読み取り、読み取った該動画データをリクエスト元の前記一般用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、新規ユーザによる初期登録が完了した場合に、一般用携帯通信端末に内蔵されているバーコードリーダによって読み取り可能な二次元バーコードであって、前記ウェブサイトデータの格納場所を示すURL情報を有する二次元バーコードデータを作成する二次元バーコードデータ作成手段と、該二次元バーコードデータ作成手段により作成した二次元バーコードデータを前記新規ユーザのシステム用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、複数の参照画像データ及び各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報が格納されたデータベースと、前記システム用携帯通信端末から送信されたアクセス用の画像データを受信する画像データ受信手段と、該画像データ受信手段により受信したアクセス用の画像データを用いて前記データベース内を検索し、前記複数の参照画像データの中から前記アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する画像データ検索手段と、該画像データ検索手段により選択された参照画像データに関連付けされているURL情報を前記データベースから抽出するURL情報抽出手段と、該URL情報抽出手段により抽出したURL情報を前記アクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯端末に送信するURL情報送信手段と、を有する画像ドメインサーバを含み、前記画像ドメインサーバは、前記システム用携帯通信端末により送信されたアクセス用の画像データを前記アクセス画像データ受信手段により受信すると、前記参照画像データ検出手段は、該アクセス用の画像データと同一とみなされる参照用画像データを前記データベース内で検索し、前記URL情報抽出手段は、前記同一と見なされた参照用画像データに関連付けて前記データベース内に格納されているURL情報を抽出し、前記URL情報送信手段は、前記URL情報を前記システム用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、動画配信サーバは、システム用携帯通信端末から動画データが送信されると、全てのキャリア毎に動画データをエンコードして記憶し、また一般用携帯通信端末から動画データのダウンロードが指示されると、リクエスト元の一般用携帯通信端末で閲覧できるエンコードされた動画データを検索して読み取り、リクエスト元の一般用携帯通信端末に送信するので、携帯通信端末のキャリアによらず簡単に動画データをアップロード及び/又はダウンロードすることが可能である。
【0015】
また、携帯通信端末のキャリアを判別したのちに、判別されたキャリアに対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成する必要はなく、予め全てのキャリア毎に動画データがエンコードされているので、動画データをすぐに表示でき、また動画配信サーバを安価に構成することが可能となる。
【0016】
更に、本発明の別の発明によれば、新規ユーザによる初期登録の際に、ウェブサイトのURL情報をコード化した、二次元バーコードの1つであるQRコードが送信されるので、若しくはアクセス用の画像を登録することでアクセス用の画像を携帯通信端末から送信するだけでURL情報の提供を受けることが可能であるので、IPアドレスやドメインネームを携帯通信端末に入力する必要がなく、簡単に動画配信サーバに接続することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の動画配信サーバが用いられる動画配信システムの構成を概略的に示したものである。動画配信システムは、システム用携帯通信端末10と、システム用携帯通信端末10が利用する通信接続サービスを提供する電気通信事業者Aの基地局11及び管理センタ12と、一般用携帯通信端末13と、一般用携帯通信端末13が利用する通信接続サービスを提供する電気通信事業者Bの基地局14及び管理センタ15と、インターネット16と、本発明の動画配信サーバ18とから構成される。システム用携帯通信端末10は、動画配信システムに加入している携帯通信端末を意味し、一般用携帯通信端末13は、動画配信システムに加入していない携帯通信端末を意味する。
【0018】
図2は、システム用携帯通信端末の折り畳み内側面(a)と折り畳み外側面(b)及び一般用携帯通信端末(c)の説明図である。システム用携帯通信端末10は、表示部10aと操作部10bとがヒンジによって連結された、いわゆる折り畳み式の携帯電話が用いられ、表示部10aの折り畳み内側面には、メイン表示画面10cとスピーカ10dが設けられている。また、折り畳み外側面には、サブ表示画面10eとカメラ10fが設けられている。カメラ10fは、一般のデジタルカメラとほぼ同一の構成及び機能を有しており、キー操作部10gのシャッター用キーを操作することによって撮影され、その撮影された画像又は動画がメイン表示画面10cに表示され、所定のデータ形式を有する画像データ又は動画データとしてシステム用携帯通信端末10内の記憶手段に記憶される。
【0019】
システム用携帯通信端末10には、インターネット16に接続するためのソフトウエアプログラムであるブラウザが組み込まれており、このブラウザを起動して、無線電話網の基地局11から事業者の管理センタ12、更にインターネット16を介して、ウェブサーバに接続される。本実施の形態では、ウェブサーバは、動画配信サーバ18内に組み込まれている。そして、例えば、HTTPを利用して、ウェブサーバから動画、文字、音声等のコンテンツデータの配信を受け、再生して表示させることができる。
【0020】
また、システム用携帯通信端末10には、後述する画像ドメインサーバ用のアプリケーションプログラムが起動可能な状態でインストールされている。このアプリケーションプログラムは、カメラ10fにより撮影した画像やシステム用携帯通信端末10の記憶手段に記憶されている画像データのうち指定した画像データを、アクセス用の画像データとして動画配信サーバ18の画像ドメインサーバにインターネット16を介して送信する処理を行うものである。
【0021】
一般用携帯端末13は、動画配信システムに加入していない携帯通信端末を意味し、表示部13aとキー操作部13bを有しているが、カメラは有してない。更に、一般用携帯通信端末13が利用する電気通信事業者Bは、システム用携帯通信端末10が利用する電気通信事業者Aとは異なっている。即ち、キャリアが異なっている。しかし、一般用携帯通信端末13は、システム用携帯通信端末10で作成した動画データを、そのままのフォーマットでは再生できない。
【0022】
図3は、本発明の動画配信サーバ18の機能ブロック図である。動画配信サーバ18には、ウェブサーバ20、動画変換サーバ22、コンテンツデータ作成サーバ24、画像ドメインサーバ26が組み込まれている。以下、各サーバについて説明する。
【0023】
図4は、動画変換サーバ22の機能ブロック図であり、動画変換サーバ22が有する各種手段である。動画受信手段44は、システム用携帯通信端末10が送信してきた動画データを受信する。動画変換手段46は、送信された動画データを、携帯通信端末のキャリアの違いによらず、どのキャリアであっても閲覧できるように、各キャリア毎及び各機種毎にエンコード(変換)する。動画データ記憶手段48は、上記の動画変換手段46でエンコードした動画データを各キャリア毎及び各機種毎に区別して格納する。なお、各キャリア毎及び各機種毎にエンコードするのは、同じキャリアであっても機種によっては動画データを再生することができない場合が存在するためである。
【0024】
図5は、コンテンツデータ作成サーバ24の機能ブロック図であり、コンテンツデータ作成サーバ24が有する各種手段を示す。コンテンツデータ作成手段50は、システム用携帯通信端末10からアクセスされたときに、各キャリア毎及び各機種毎にコンテンツデータを作成する。なお、本発明では、コンテンツデータとは、ウェブサイトを構成するのに必要な枠、フレーム、文字情報、画像情報等を意味し、動画データも本来はコンテンツデータであるが、動画データはコンテンツデータとは別として記載している。ウェブサイト作成手段40がウェブサイトを作成する場合、このコンテンツデータを用いる。
【0025】
コンテンツデータ記憶手段52は、上記のコンテンツデータ作成手段50で作成したコンテンツデータを記憶する。この場合、動画データと同様に、各キャリア毎及び各機種毎に区別して記憶する。
【0026】
図6は、ウェブサーバ20の機能ブロック図であり、ウェブサーバ20が有する各種の手段を示す。アクセス情報受信手段28は、システム用携帯通信端末10からアクセスがあったときに、ID番号やパスワード、URL情報、アクセス用の画像等の情報を一旦受信し適切な処理を行う。即ち、アクセス用の画像が送られてきた場合には、そのアクセス用の画像を画像ドメインサーバ26に送り、画像ドメインサーバ26内でそのアクセス画像が登録されているかどうかを判別し、登録されている場合には、ウェブサイトのURL情報をシステム用携帯通信端末10に送信するように構成されている。システム用携帯通信端末10がURL情報を入力しアクセスした場合には、ID番号やパスワードを確認してウェブサイトを閲覧できるようにし、新規ユーザによる初期登録の場合には後述するような適切な処理を行う。また、一般用携帯通信端末13からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストをも受信する機能を有する。
【0027】
機種判別手段30は、アクセスしてきたシステム用携帯通信端末10又は一般用携帯通信端末13のキャリア及び機種を判別するものである。機種も同時に判別できるようにしているが、少なくとも携帯通信端末が使用するキャリアが解ればよい。コンテンツデータ検索手段32は、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ作成手段50によって作成されたコンテンツデータを検索し、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できるコンテンツデータを見つけるものである。コンテンツデータ読取手段34は、アクセスしてきた携帯通信端末のキャリアに適合するコンテンツデータを、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ記憶手段52から読み取るものである。
【0028】
動画データ検索手段36は、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48に記憶されている動画データの内で、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できる動画データを検索する。動画データ読取手段38は、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できる動画データを、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48内から読み取る処理を行う。
【0029】
ウェブサイト作成手段40は、上述のコンテンツデータ読取手段34が読み取ったコンテンツデータや、動画データ読取手段38が読み取った画像データから作成したサムネイルデータを用いて、ウェブサイトを作成するものである。ウェブサイトデータ送信手段41は、ウェブサイト作成手段40で作成したウェブサイトデータをアクセスしてきた携帯通信端末に送信する。QRコード作成手段42は、動画配信システムへの初期登録が完了した後、新規ユーザにウェブサイトへアクセスするためのURL情報を、二次元バーコードの1つであるQRコードで作成する処理を行う。このQRコードは、QRコード送信手段43により初期登録が完了した携帯通信端末に送信される。
【0030】
図7は、画像ドメインサーバ26の機能ブロック図であり、画像ドメインサーバ26が有する各種手段を示す。データベース54は、複数の参照画像データ、各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報、各参照画像データの特徴量等を、インデックス番号等を使用して読み出し可能な状態で格納する。
【0031】
アクセス画像データ受信手段56は、システム用携帯通信端末10から画像ドメインシステム用のアプリケーションプログラムを利用して送信されたアクセス用の画像データを受信し、予め設定された共通フォーマット形式に変換して記憶手段66に記憶する処理を行う。
【0032】
参照画像データ検索手段58は、記憶手段66に記憶されたアクセス用の画像データを用いてデータベース54内を検索し、データベース54内に予め格納されている複数の参照画像データの中から、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する処理を行う。
【0033】
URL情報抽出手段60は、参照画像データ検索手段58によって選択された参照画像データに関連付けされてデータベース54に格納されているURL情報を、データベース54から抽出する処理を行う。
【0034】
URL情報送信手段62は、URL情報抽出手段60により抽出したURL情報をアクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯通信端末10に送信する処理を行う。
【0035】
画像ドメイン登録手段64は、データベース54への登録を希望する登録希望画像データを、共通フオーマット形式に変換し、参照画像データとしてデータベース54にURL情報と関連付けして登録する処理を行う。
【0036】
そして更に、画像ドメインサーバ26には、特徴量抽出手段68、類似率算出手段70、判定手段72が設けられている。特徴量抽出手段68は、アクセス用の画像データと参照画像データの特徴量を算出する。アクセス用の画像データの特徴量の抽出は、アクセス画像データ受信手段56によってアクセス用の画像データが記憶手段66に記憶される際に行われ、共通フォーマット形式に変換されたアクセス用の画像データから抽出された特徴量は、アクセス用の画像データと関連付けされて記憶手段66に記憶される。
【0037】
参照画像データの特徴量の抽出は、画像ドメイン登録手段64によって参照画像データがデータベース54に格納される際に行われ、共通フォーマット形式に変換された参照画像データから抽出された特徴量は参照画像データと関連付けされてデータベース54内に格納される。
【0038】
参照画像データの特徴量及びアクセス用の画像データの特徴量は、本実施の形態では、画像によって示されるエッジや線、輪郭等の構造的特徴について、ラプラシアンフィルタのコンボルーションやハフ変換等により求めている。しかしながら、特徴量の抽出に用いられるものは、上記構造的特徴に限られず、例えば色やテクスチヤ等を用いても良い。
【0039】
類似率算出手段70は、例えば参照画像データとアクセス用の画像データ、或いは参照画像データと登録希望画像データ等、2つの画像データの特徴量を用いて類似率を算出する。類似率は、2つの画像の類似度合いを示す値であり、値が高いほど画像が類似していることを示す。
【0040】
判定手段72は、類似率算出手段70によって算出された類似率と、予め設定されている判定基準値とを比較し、判定基準値よりも類似率の方が高い場合には判定基準を満たしていると判定し、係る類似率を算出するのに用いられた2つの画像データを同一とみなし、類似率が判定基準値以下の場合には判定基準を満たしていないと判定し、係る類似率を算出するのに用いられた2つの画像データを非同一とみなす。
【0041】
以下、本発明の動画配信サーバの機能・作用について、新規ユーザが動画配信システムに新規登録する場合、アクセス用の画像を登録する場合、動画をアップロードする場合、アクセス用の画像によりウェブサイトにアクセスする場合、及び動画データをダウンロードする場合の各フローチャートを用いて説明する。
【0042】
図8は、動画配信システムに新規登録する場合のフローチャートである。新規ユーザが動画配信システムにアクセスするためのID番号とパスワードは、予め新規登録申込に際して決められているものとする。
【0043】
システム用携帯通信端末10からID番号とパスワード(PW)を送信する(S1)。ウェブサーバ20は、アクセス情報受信手段28により、ID番号とパスワードを受信し(S2)、それらが認証されているかどうか判別する(S3)。認証されていないものであればその旨をシステム用携帯通信端末10に送信する。認証されているものであれば、アクセスしてきたシステム用携帯通信端末10のキャリア及び機種を機種判別手段30により判別する(S4)。
【0044】
次に、コンテンツデータ作成サーバ24は、コンテンツデータ作成手段50により、コンテンツデータを作成する(S5)。コンテンツデータは、全てのキャリア毎及び機種毎に作成され、コンテンツデータ記憶手段52により記憶される(S6)。
【0045】
次に、ウェブサーバ20は、コンテンツデータ検索手段32により、機種判別手段30で判別したキャリア及び機種で閲覧可能なコンテンツデータを検索する(S7)。検索する場所は、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ記憶手段52であるが、別途コンテンツデータを格納したデータベースであっても良い。そして、キャリアに適合した、即ち閲覧可能なコンテンツデータを、コンテンツデータ読取手段34により読み取り(S8)、ウェブサイト作成手段40によりウェブサイトを作成し(S9)、ウェブサイトデータ送信手段41によりシステム用携帯通信端末10に送信し、システム用携帯通信端末10で閲覧可能にする(S10)。
【0046】
次に、システム用携帯通信端末10は、カテゴリー別背景を選択し、同時にその背景に貼り付ける画像、メッセージ等を送信する(S11)。具体的には、ウェブサイト上で、各種の背景(例えば、クリスマス会用、誕生日会用、結婚式用等)を選択できるように構成されており、新規ユーザは、希望する背景を選択する。そして、メッセージ欄に表示したいメッセージを書き込み、また背景に貼り付ける画像を添付してウェブサーバ20に送信する。
【0047】
ウェブサーバ20は、それらのデータを、予めコンテンツデータ検索手段32により検索し、コンテンツデータ読取手段34により読み取ったコンテンツデータに加えてウェブサイトを完成させる。そして、ウェブサイトのURL情報を、QRコード作成手段42により作成し、新規ユーザのシステム用携帯通信端末10に、QRコード送信手段43により送信する(S12)。ここで画像ドメインを作成するか判別され(S13)、作成しない場合は、ここで初期登録が終了する。新規ユーザは、送信されたQRコードからURL情報を得て、ウェブサイトにアクセス可能となる。なお、このQRコードを電子メール等に添付して友人等に送ることで、自分のウェブサイトが宣伝できることとなる。
【0048】
次に、画像ドメインを作成する場合について説明する。図9は、図8に引き続いて画像ドメインを作成する場合のフローチャートである。システム用携帯通信端末10のアプリケーションプログラムを起動し(V1)、予め登録希望画像データを作成し、システム用携帯通信端末10内の記憶手段に記憶しておく(V2)。システム用携帯通信端末10には、ウェブサーバ20がQRコードを作成し送信した後に、画像ドメイン登録用の画面が表示されるようになっており、登録を希望する登録希望画像データのファイル名を記入する記入欄が設けられており、システム用携帯通信端末10の操作により、記入欄にファイル名が記入され、登録ボタンがクリックされると、システム用携帯通信端末10から画像ドメインサーバ26にその登録希望画像データが送信される(V3)。
【0049】
画像ドメインサーバ26は、システム用携帯通信端末10から登録希望画像データをアクセス画像データ受信手段56により受信する(V4)と、データベース54内に既に格納されている他の参照画像データと同一とみなされるか否かを判断し(V5)、同一とみなされる他の参照画像データが存在すると判断したとき(V6)は参照画像データとしてのデータベース54への登録を拒否する。この場合は、フローチャートのA点に戻り別の登録希望画像データを作成する。非同一とみなされると判断したとき、即ち、同一とみなされる他の参照画像データが存在しないと判断したときは参照画像データとしてデータベース54への格納を許可する(V7)。
【0050】
具体的には、画像ドメイン登録手段64は、システム用携帯通信端末10から登録希望画像データを受信すると、その登録希望画像データを共通フォーマット形式に変換する。そして、共通フォーマット形式を有する登録希望画像データの特徴量が特徴量抽出手段68によって抽出され、データベース54内に格納されている他の参照画像データの特徴量との類似率が類似率算出手段70によって算出される。
【0051】
ここで、データベース54内に複数の参照画像データが格納されている場合には、全ての参照画像データに対する類似率がそれぞれ算出される。そして、各類似率毎に判定基準値以下であるか否かが判定手段72によって判定され、全て判定基準値以下であると判断された場合には、登録希望画像データと同一とみなされる他の参照画像データがデータベース54内に存在しないとして、参照画像データとしてデータベース54内に格納される。
【0052】
また、類似率が判定基準値よりも高い参照画像データがデータベース54内に既に存在する場合には、同一とみなされる他の参照画像データが存在するとして、データベース54への登録が拒否される。これにより、同一とみなされる参照画像データに対して、複数のURL情報が関連付けされて登録される二重登録が防止される。
【0053】
続いて、図10は、システム用携帯通信端末10から動画データをウェブサイトにアップロードする場合のフローチャートである。ユーザは既に初期登録が済んでいるので、動画アップロード用メールアドレスが知らされている。ユーザは、動画データを作成した後、動画アップロード用メールアドレスに動画データを添付して送信する(Q1)。
【0054】
動画変換サーバ22内の動画受信手段44によりアップロードを希望する動画データが受信され(Q2)、動画変換手段46によってエンコードされる(Q3)。エンコードは、各キャリア毎及び各機種毎に行われ、それらのエンコードされた動画データは動画データ記憶手段48により、各キャリア毎及び各機種毎に記憶される(Q4)。
【0055】
次に、ウェブサーバ20は、動画データをアップロードしたシステム用携帯通信端末10のキャリア及び機種を、機種判別手段30により判別し、動画データ検索手段36により、そのシステム用携帯通信端末10で閲覧できる動画データを検索する(Q5)。検索は、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48内であるが、予めデータベース等に動画データを記憶しておき、このデータベースを検索するようにしても良い。
【0056】
動画データ検索手段36により検索された動画データは、動画データ読取手段38により読み取られ(Q6)、そのサムネイルデータが作成される(Q7)。次いで、ウェブサイト作成手段40により、このサムネイルデータと、予め初期登録時においてコンテンツデータ読取手段により読み取ったコンテンツデータとによりウェブサイトが作成される(Q8)。即ち、システム用携帯通信端末10からアップロードした動画データのサムネイルがウェブサイト上に表示されることにより、アップロードが完了したことを確認することができる。追加のアップロードしたい動画データがあれば(Q9)、フローチャートのB点に戻り同様の操作を繰り返せば良い。
【0057】
図11は、登録したアクセス用の画像からURL情報を受信し、ウェブサイトにアクセスするフローチャートである。最初に、ユーザによるシステム用携帯通信端末10の操作によってアプリケーションプログラムが起動されると(R1)、システム用携帯通信端末10は、カメラによる撮影が可能な撮影モードになる。そして、ユーザによるカメラの操作によって撮影がなされると、アプリケーションプログラムは、撮影された画像の画像データを作成し(R2)、システム用携帯通信端末10の記憶手段に記憶させると共に、アクセス用の画像データとして画像ドメインサーバ26にインターネット16を介して送信する(R3)。
【0058】
画像ドメインサーバ26は、アクセス画像データ受信手段56によってシステム用携帯通信端末10からアクセス用の画像データを受信すると(R4)、共通フォーマット形式に変換して記憶手段66に記憶させる。その際、共通フォーマット形式に変換されたアクセス用の画像データから特徴量抽出手段68によって特徴量が抽出され、アクセス用の画像データと共に記憶手段66に記憶される。
【0059】
そして、参照画像データ検索手段58によってデータベース54内を検索し(R5)、データベース54に予め格納されている複数の参照画像データの中に、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが存在するか否かが判断される。ここでは、記憶手段66に記憶されているアクセス用の画像データの特徴量と、データベース54に格納されている参照画像データの特徴量とを用いて、類似率算出手段70によって類似率が算出される。
【0060】
データベース54内に複数の参照画像データが格納されている場合には、全ての参照画像データに対する頼似率がそれぞれ算出される。そして、各類似率毎に判定手段72よって判定される。参照画像データ検索手段58は、判定手段72によって判定基準値よりも類似率が高いと判定された参照画像データが存在するときは、その参照画像データをアクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データとして選択する。また、判定手段72による判定の結果、判定基準値よりも類似率が高い参照画像データが複数存在する場合には、類似率の最も高い1つの参照画像データをアクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データとして選択する。
【0061】
参照画像データ検索手段58によって、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが選択されると、その参照画像データに関連付けてデータベース54内に格納されているURL情報がURL情報抽出手段60によって抽出される(R6)。そして、URL情報抽出手段60によって抽出されたURL情報は、URL情報送信手段62によって、アクセス用の画像データ送信元のシステム用携帯通信端末10に送信される(R7)
【0062】
参照画像データ検索手段58は、判定手段72によって類似率が全て判定基準値以下であると判定されたときは、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが存在しないと判断し、その判断結果を示すURL不存在情報が、URL情報送信手段62によってアクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯通信端末10に送信される。
【0063】
システム用携帯通信端末10のアプリケーションプログラムは、画像ドメインサーバ26からURL情報を受信すると(R8)、記憶手段に記憶させると共に(R9)、そのURL情報を有するウェブサーバ20のアドレスにアクセスし(R10)、ウェブサーバ20からコンテンツデータの提供を受ける処理を行う。また、画像ドメインサーバ26からURL不存在情報を受信すると、その情報をメイン表示画面に表示させる。
【0064】
従って、システムユーザによって登録された参照画像データと同一とみなされるアクセス用の画像データを、ユーザがシステム用携帯通信端末10のカメラで撮影して作成し、画像ドメインサーバ26に送信することにより、画像ドメインサーバ26からシステム用携帯通信端末10にURL情報の提供を受けることができ、画像データを、URL情報が書き込まれたコードの代わりに利用することができる。
【0065】
図12は、一般用携帯通信端末13からウェブサイトの動画を閲覧するフローチャートである。まず、一般用携帯通信端末13からウェブサイトにアクセスする(T1)。このアクセスは前述のようにアクセス用の画像データを画像ドメインサーバ26に送信することでURL情報を得てアクセスする方法、又はQRコードによりURL情報を得てアクセスする方法、直接にURL情報を入力してアクセスする方法のいずれでも良い。
【0066】
次に、ウェブサーバ20は、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13のキャリア及び機種を機種判別手段30により判別する(T2)。そして、ウェブサーバ20のコンテンツデータ検索手段32によりアクセスしてきた一般用携帯通信端末13で閲覧できるコンテンツデータを検索する(T3)。なお、各キャリア毎及び各機種毎のコンテンツデータは、システム用携帯通信端末10が初期登録時にアクセスしたときに作成してある。コンテンツデータ検索手段32により検索されたコンテンツデータは、コンテンツデータ読取手段34により読み取られ(T4)、ウェブサイト作成手段40により一般用携帯通信端末13が閲覧できるウェブサイトが作成され、一般用携帯通信端末13へ送信される(T5)。
【0067】
アクセスしたユーザは、ウェブサイトを閲覧することが可能となり、ウェブサイト上で閲覧したい動画を指定若しくは選択する(T6)。指定若しくは選択は、例えばウェブサイト上に表示されているサムネイルをクリックして行う。すると、ウェブサーバ20は、動画データ検索手段36により、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13で閲覧できる動画データを、動画データ検索手段36により検索(T7)し、動画データ読取手段38により読み取り(T8)、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13に送信する。このようにして、一般携帯通信端末13で指定した動画が閲覧できる(T9)こととなる。更に閲覧したい動画があれば(T10)、フローチャートのC点に戻り同様の操作を行えば良い。
【0068】
従って、上記の構成では、アクセスしてきた一般携帯通信端末のキャリア及び機種に拘わらず、どんな携帯通信端末からであっても、ウェブサイトを閲覧して動画データをダウンロード及び/又はアップロードできることとなる。なお、携帯通信端末にダウンロードした動画データを格納するのではなく、単に動画を閲覧するストリーミングについても同様に可能である。更に、従来技術に示されるように、携帯通信端末のキャリアを判別したのちに、判別された機種に対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成する必要はなく、予め全てのキャリア毎及び機種毎に動画データがエンコードされているので、動画をすぐに見ることが可能であり、動画配信サーバを安価に構成することが可能となる。
【0069】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、データベースは、画像ドメインサーバ内にのみ存在する構成であるが、各サーバが記憶手段としてそれぞれ所有する構成であっても良い。若しくは、各記憶手段内にそれぞれデータベースを有する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明による動画配信サーバが適用される動画配信システムの概略構成図である。
【図2】システム用携帯通信端末の折り畳み内側面(a)と折り畳み外側面(b)及び一般用携帯通信端末(c)の説明図である。
【図3】動画配信サーバの機能ブロック図である。
【図4】動画変換サーバの機能ブロック図である。
【図5】コンテンツデータ作成サーバの機能ブロック図である。
【図6】ウェブサーバの機能ブロック図である。
【図7】画像ドメインサーバの機能ブロック図である。
【図8】動画配信システムに初期登録する場合の制御を示すフローチャートである。
【図9】画像ドメインを作成する場合の制御を示すフローチャートである。
【図10】動画データをアップロードする場合の制御を示すフローチャートである。
【図11】アクセス用の画像を送信してURL情報を受信する場合の制御を示すフローチャートである。
【図12】動画データをダウンロードする場合の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
10 システム用携帯通信端末
11 電気通信事業者Aの基地局
12 電気通信事業者Aの管理センタ
13 一般用携帯通信端末
14 電気通信事業者Bの基地局
15 電気通信事業者Bの管理センタ
16 インターネット(通信ネットワーク)
18 動画配信サーバ
20 ウェブサーバ
22 動画変換サーバ
24 コンテンツデータ作成サーバ
26 画像ドメインサーバ
46 動画変換手段
50 コンテンツ作成手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信サーバ、特に、携帯通信端末で撮影された動画データをウェブサーバに記憶し又はウェブサーバに記憶してある動画データを携帯通信端末に配信する動画配信サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に付属してあるカメラを用いて画像を撮影し、その撮影した画像データを、インターネットを経由してウェブサーバに記憶し、他の携帯電話から要求があった場合に、要求のあった画像データをウェブサーバから他の携帯に配信し、同時にメールも添付して、情報量の多いメッセージを遣り取りすることが盛んに行われている。
【0003】
加えて、ウェブサーバから動画データを携帯電話に配信して、更に内容の充実した各種のサービスを行うことが始められている。
【0004】
この場合に問題となる点は、携帯電話の通信接続サービスを行う電気通信事業者、いわゆるキャリア毎に動画データを再生できるフォーマットが限られており、様々な端末機への自動的な動画データの生成、配信が難しいということである。この問題に対して、例えば特許文献1では、様々な端末機で動画データの再生ができるように、機種別に動画ファイルを配信できるようにした動画配信サーバが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−222124号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、様々な端末機へ対応可能したサーバの構成は、機種判別手段を有し、この機種判別手段により判別された機種に対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成するように構成されている。
【0007】
従って、機種に対応する動画生成パラメータを決定し、このパラメータを満足する動画データを生成するための一連の工程がウェブサーバ構造を複雑とし、結果として配信される動画データのコストが高価なものとなっていた。更に、動画データのダウンロードの要求を受けてから機種に対応する動画生成パラメータを決定し、このパラメータを満足する動画データを生成するため、ダウンロードまで時間が掛かり、すぐに見ることができなかった。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラ付きの携帯通信端末で撮影した動画データをウェブサーバに簡単にアップロードでき、要求があった場合には動画データを携帯通信端末のキャリアの種類を問わず閲覧可能な状態で簡単にダウンロードできる安価な動画配信サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明による動画配信サーバは、動画配信システムに加入したシステム用携帯通信端末及び前記動画配信システムに加入していない一般用携帯通信端末に通信ネットワークを介して接続され、前記システム用携帯通信端末から動画データのアップロードを受け、若しくは前記一般用携帯通信端末に動画データを配信してダウンロードさせることが可能な動画配信サーバであって、該動画配信サーバは、動画変換サーバと、コンテンツデータ作成サーバと、ウェブサーバと、を有し、前記動画変換サーバは、前記システム用携帯通信端末から送信された動画データを受信する動画受信手段と、該動画受信手段により受信した動画データを、前記送信元のシステム用携帯通信端末のキャリアとは異なるキャリアを持つ前記一般用携帯通信端末へもダウンロードできるように、全てのキャリア毎にエンコードする動画変換手段と、該動画変換手段によりエンコードした各動画データを前記キャリアと対応付けて記憶する動画データ記憶手段と、を有し、前記コンテンツデータ作成サーバは、前記システム用携帯通信端末がアクセスしたときに、全てのキャリア毎にコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、該コンテンツデータ作成手段により作成した各コンテンツデータを前記キャリアに対応付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、を有し、前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストを受信するアクセス情報受信手段と、前記一般用携帯通信端末のうち前記ウェブサイトデータの提供を要求するリクエスト元の一般用携帯通信端末のキャリアを判別する機種判別手段と、該機種判別手段により判別されたキャリア用のコンテンツデータを、前記コンテンツデータ記憶手段内で検索するコンテンツデータ検索手段と、該コンテンツデータ検索手段により検索されたコンテンツデータを前記コンテンツデータ記憶手段から読み取るコンテンツデータ読取手段と、前記機種判別手段により判別されたキャリア用の動画データを前記動画データ記憶手段内で検索する動画データ検索手段と、該動画検索手段により検索された動画データを前記動画データ記憶手段から読み取る動画データ読取手段と、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータ及び前記動画データ読取手段により読み取った前記動画データを用いてウェブサイトデータを作成するウェブサイト作成手段と、該ウェブサイト作成手段により作成したウェブサイトデータをリクエスト元の一般携帯通信端末に送信するウェブサイトデータ送信手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサイト作成手段は、前記動画データ読取手段により読み取った動画データに基づきサムネイルデータを作成し、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータと前記サムネイルデータとを用いてウェブサイトデータを作成することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末から、前記サムネイルデータを指定して動画データのダウンロードを要求するリクエストを受けた場合に、前記機種判別手段によりリクエスト元の前記一般用携帯通信端末のキャリアを判別し、該機種判別手段により判別したキャリア用にエンコードされた動画データを前記動画データ記憶手段内で前記動画データ検索手段を用いて検索し、前記動画データ読取手段によって読み取り、読み取った該動画データをリクエスト元の前記一般用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、新規ユーザによる初期登録が完了した場合に、一般用携帯通信端末に内蔵されているバーコードリーダによって読み取り可能な二次元バーコードであって、前記ウェブサイトデータの格納場所を示すURL情報を有する二次元バーコードデータを作成する二次元バーコードデータ作成手段と、該二次元バーコードデータ作成手段により作成した二次元バーコードデータを前記新規ユーザのシステム用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の動画配信サーバにおいて、前記ウェブサーバは、複数の参照画像データ及び各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報が格納されたデータベースと、前記システム用携帯通信端末から送信されたアクセス用の画像データを受信する画像データ受信手段と、該画像データ受信手段により受信したアクセス用の画像データを用いて前記データベース内を検索し、前記複数の参照画像データの中から前記アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する画像データ検索手段と、該画像データ検索手段により選択された参照画像データに関連付けされているURL情報を前記データベースから抽出するURL情報抽出手段と、該URL情報抽出手段により抽出したURL情報を前記アクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯端末に送信するURL情報送信手段と、を有する画像ドメインサーバを含み、前記画像ドメインサーバは、前記システム用携帯通信端末により送信されたアクセス用の画像データを前記アクセス画像データ受信手段により受信すると、前記参照画像データ検出手段は、該アクセス用の画像データと同一とみなされる参照用画像データを前記データベース内で検索し、前記URL情報抽出手段は、前記同一と見なされた参照用画像データに関連付けて前記データベース内に格納されているURL情報を抽出し、前記URL情報送信手段は、前記URL情報を前記システム用携帯通信端末に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、動画配信サーバは、システム用携帯通信端末から動画データが送信されると、全てのキャリア毎に動画データをエンコードして記憶し、また一般用携帯通信端末から動画データのダウンロードが指示されると、リクエスト元の一般用携帯通信端末で閲覧できるエンコードされた動画データを検索して読み取り、リクエスト元の一般用携帯通信端末に送信するので、携帯通信端末のキャリアによらず簡単に動画データをアップロード及び/又はダウンロードすることが可能である。
【0015】
また、携帯通信端末のキャリアを判別したのちに、判別されたキャリアに対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成する必要はなく、予め全てのキャリア毎に動画データがエンコードされているので、動画データをすぐに表示でき、また動画配信サーバを安価に構成することが可能となる。
【0016】
更に、本発明の別の発明によれば、新規ユーザによる初期登録の際に、ウェブサイトのURL情報をコード化した、二次元バーコードの1つであるQRコードが送信されるので、若しくはアクセス用の画像を登録することでアクセス用の画像を携帯通信端末から送信するだけでURL情報の提供を受けることが可能であるので、IPアドレスやドメインネームを携帯通信端末に入力する必要がなく、簡単に動画配信サーバに接続することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の動画配信サーバが用いられる動画配信システムの構成を概略的に示したものである。動画配信システムは、システム用携帯通信端末10と、システム用携帯通信端末10が利用する通信接続サービスを提供する電気通信事業者Aの基地局11及び管理センタ12と、一般用携帯通信端末13と、一般用携帯通信端末13が利用する通信接続サービスを提供する電気通信事業者Bの基地局14及び管理センタ15と、インターネット16と、本発明の動画配信サーバ18とから構成される。システム用携帯通信端末10は、動画配信システムに加入している携帯通信端末を意味し、一般用携帯通信端末13は、動画配信システムに加入していない携帯通信端末を意味する。
【0018】
図2は、システム用携帯通信端末の折り畳み内側面(a)と折り畳み外側面(b)及び一般用携帯通信端末(c)の説明図である。システム用携帯通信端末10は、表示部10aと操作部10bとがヒンジによって連結された、いわゆる折り畳み式の携帯電話が用いられ、表示部10aの折り畳み内側面には、メイン表示画面10cとスピーカ10dが設けられている。また、折り畳み外側面には、サブ表示画面10eとカメラ10fが設けられている。カメラ10fは、一般のデジタルカメラとほぼ同一の構成及び機能を有しており、キー操作部10gのシャッター用キーを操作することによって撮影され、その撮影された画像又は動画がメイン表示画面10cに表示され、所定のデータ形式を有する画像データ又は動画データとしてシステム用携帯通信端末10内の記憶手段に記憶される。
【0019】
システム用携帯通信端末10には、インターネット16に接続するためのソフトウエアプログラムであるブラウザが組み込まれており、このブラウザを起動して、無線電話網の基地局11から事業者の管理センタ12、更にインターネット16を介して、ウェブサーバに接続される。本実施の形態では、ウェブサーバは、動画配信サーバ18内に組み込まれている。そして、例えば、HTTPを利用して、ウェブサーバから動画、文字、音声等のコンテンツデータの配信を受け、再生して表示させることができる。
【0020】
また、システム用携帯通信端末10には、後述する画像ドメインサーバ用のアプリケーションプログラムが起動可能な状態でインストールされている。このアプリケーションプログラムは、カメラ10fにより撮影した画像やシステム用携帯通信端末10の記憶手段に記憶されている画像データのうち指定した画像データを、アクセス用の画像データとして動画配信サーバ18の画像ドメインサーバにインターネット16を介して送信する処理を行うものである。
【0021】
一般用携帯端末13は、動画配信システムに加入していない携帯通信端末を意味し、表示部13aとキー操作部13bを有しているが、カメラは有してない。更に、一般用携帯通信端末13が利用する電気通信事業者Bは、システム用携帯通信端末10が利用する電気通信事業者Aとは異なっている。即ち、キャリアが異なっている。しかし、一般用携帯通信端末13は、システム用携帯通信端末10で作成した動画データを、そのままのフォーマットでは再生できない。
【0022】
図3は、本発明の動画配信サーバ18の機能ブロック図である。動画配信サーバ18には、ウェブサーバ20、動画変換サーバ22、コンテンツデータ作成サーバ24、画像ドメインサーバ26が組み込まれている。以下、各サーバについて説明する。
【0023】
図4は、動画変換サーバ22の機能ブロック図であり、動画変換サーバ22が有する各種手段である。動画受信手段44は、システム用携帯通信端末10が送信してきた動画データを受信する。動画変換手段46は、送信された動画データを、携帯通信端末のキャリアの違いによらず、どのキャリアであっても閲覧できるように、各キャリア毎及び各機種毎にエンコード(変換)する。動画データ記憶手段48は、上記の動画変換手段46でエンコードした動画データを各キャリア毎及び各機種毎に区別して格納する。なお、各キャリア毎及び各機種毎にエンコードするのは、同じキャリアであっても機種によっては動画データを再生することができない場合が存在するためである。
【0024】
図5は、コンテンツデータ作成サーバ24の機能ブロック図であり、コンテンツデータ作成サーバ24が有する各種手段を示す。コンテンツデータ作成手段50は、システム用携帯通信端末10からアクセスされたときに、各キャリア毎及び各機種毎にコンテンツデータを作成する。なお、本発明では、コンテンツデータとは、ウェブサイトを構成するのに必要な枠、フレーム、文字情報、画像情報等を意味し、動画データも本来はコンテンツデータであるが、動画データはコンテンツデータとは別として記載している。ウェブサイト作成手段40がウェブサイトを作成する場合、このコンテンツデータを用いる。
【0025】
コンテンツデータ記憶手段52は、上記のコンテンツデータ作成手段50で作成したコンテンツデータを記憶する。この場合、動画データと同様に、各キャリア毎及び各機種毎に区別して記憶する。
【0026】
図6は、ウェブサーバ20の機能ブロック図であり、ウェブサーバ20が有する各種の手段を示す。アクセス情報受信手段28は、システム用携帯通信端末10からアクセスがあったときに、ID番号やパスワード、URL情報、アクセス用の画像等の情報を一旦受信し適切な処理を行う。即ち、アクセス用の画像が送られてきた場合には、そのアクセス用の画像を画像ドメインサーバ26に送り、画像ドメインサーバ26内でそのアクセス画像が登録されているかどうかを判別し、登録されている場合には、ウェブサイトのURL情報をシステム用携帯通信端末10に送信するように構成されている。システム用携帯通信端末10がURL情報を入力しアクセスした場合には、ID番号やパスワードを確認してウェブサイトを閲覧できるようにし、新規ユーザによる初期登録の場合には後述するような適切な処理を行う。また、一般用携帯通信端末13からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストをも受信する機能を有する。
【0027】
機種判別手段30は、アクセスしてきたシステム用携帯通信端末10又は一般用携帯通信端末13のキャリア及び機種を判別するものである。機種も同時に判別できるようにしているが、少なくとも携帯通信端末が使用するキャリアが解ればよい。コンテンツデータ検索手段32は、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ作成手段50によって作成されたコンテンツデータを検索し、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できるコンテンツデータを見つけるものである。コンテンツデータ読取手段34は、アクセスしてきた携帯通信端末のキャリアに適合するコンテンツデータを、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ記憶手段52から読み取るものである。
【0028】
動画データ検索手段36は、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48に記憶されている動画データの内で、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できる動画データを検索する。動画データ読取手段38は、アクセスしてきた携帯通信端末で閲覧できる動画データを、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48内から読み取る処理を行う。
【0029】
ウェブサイト作成手段40は、上述のコンテンツデータ読取手段34が読み取ったコンテンツデータや、動画データ読取手段38が読み取った画像データから作成したサムネイルデータを用いて、ウェブサイトを作成するものである。ウェブサイトデータ送信手段41は、ウェブサイト作成手段40で作成したウェブサイトデータをアクセスしてきた携帯通信端末に送信する。QRコード作成手段42は、動画配信システムへの初期登録が完了した後、新規ユーザにウェブサイトへアクセスするためのURL情報を、二次元バーコードの1つであるQRコードで作成する処理を行う。このQRコードは、QRコード送信手段43により初期登録が完了した携帯通信端末に送信される。
【0030】
図7は、画像ドメインサーバ26の機能ブロック図であり、画像ドメインサーバ26が有する各種手段を示す。データベース54は、複数の参照画像データ、各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報、各参照画像データの特徴量等を、インデックス番号等を使用して読み出し可能な状態で格納する。
【0031】
アクセス画像データ受信手段56は、システム用携帯通信端末10から画像ドメインシステム用のアプリケーションプログラムを利用して送信されたアクセス用の画像データを受信し、予め設定された共通フォーマット形式に変換して記憶手段66に記憶する処理を行う。
【0032】
参照画像データ検索手段58は、記憶手段66に記憶されたアクセス用の画像データを用いてデータベース54内を検索し、データベース54内に予め格納されている複数の参照画像データの中から、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する処理を行う。
【0033】
URL情報抽出手段60は、参照画像データ検索手段58によって選択された参照画像データに関連付けされてデータベース54に格納されているURL情報を、データベース54から抽出する処理を行う。
【0034】
URL情報送信手段62は、URL情報抽出手段60により抽出したURL情報をアクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯通信端末10に送信する処理を行う。
【0035】
画像ドメイン登録手段64は、データベース54への登録を希望する登録希望画像データを、共通フオーマット形式に変換し、参照画像データとしてデータベース54にURL情報と関連付けして登録する処理を行う。
【0036】
そして更に、画像ドメインサーバ26には、特徴量抽出手段68、類似率算出手段70、判定手段72が設けられている。特徴量抽出手段68は、アクセス用の画像データと参照画像データの特徴量を算出する。アクセス用の画像データの特徴量の抽出は、アクセス画像データ受信手段56によってアクセス用の画像データが記憶手段66に記憶される際に行われ、共通フォーマット形式に変換されたアクセス用の画像データから抽出された特徴量は、アクセス用の画像データと関連付けされて記憶手段66に記憶される。
【0037】
参照画像データの特徴量の抽出は、画像ドメイン登録手段64によって参照画像データがデータベース54に格納される際に行われ、共通フォーマット形式に変換された参照画像データから抽出された特徴量は参照画像データと関連付けされてデータベース54内に格納される。
【0038】
参照画像データの特徴量及びアクセス用の画像データの特徴量は、本実施の形態では、画像によって示されるエッジや線、輪郭等の構造的特徴について、ラプラシアンフィルタのコンボルーションやハフ変換等により求めている。しかしながら、特徴量の抽出に用いられるものは、上記構造的特徴に限られず、例えば色やテクスチヤ等を用いても良い。
【0039】
類似率算出手段70は、例えば参照画像データとアクセス用の画像データ、或いは参照画像データと登録希望画像データ等、2つの画像データの特徴量を用いて類似率を算出する。類似率は、2つの画像の類似度合いを示す値であり、値が高いほど画像が類似していることを示す。
【0040】
判定手段72は、類似率算出手段70によって算出された類似率と、予め設定されている判定基準値とを比較し、判定基準値よりも類似率の方が高い場合には判定基準を満たしていると判定し、係る類似率を算出するのに用いられた2つの画像データを同一とみなし、類似率が判定基準値以下の場合には判定基準を満たしていないと判定し、係る類似率を算出するのに用いられた2つの画像データを非同一とみなす。
【0041】
以下、本発明の動画配信サーバの機能・作用について、新規ユーザが動画配信システムに新規登録する場合、アクセス用の画像を登録する場合、動画をアップロードする場合、アクセス用の画像によりウェブサイトにアクセスする場合、及び動画データをダウンロードする場合の各フローチャートを用いて説明する。
【0042】
図8は、動画配信システムに新規登録する場合のフローチャートである。新規ユーザが動画配信システムにアクセスするためのID番号とパスワードは、予め新規登録申込に際して決められているものとする。
【0043】
システム用携帯通信端末10からID番号とパスワード(PW)を送信する(S1)。ウェブサーバ20は、アクセス情報受信手段28により、ID番号とパスワードを受信し(S2)、それらが認証されているかどうか判別する(S3)。認証されていないものであればその旨をシステム用携帯通信端末10に送信する。認証されているものであれば、アクセスしてきたシステム用携帯通信端末10のキャリア及び機種を機種判別手段30により判別する(S4)。
【0044】
次に、コンテンツデータ作成サーバ24は、コンテンツデータ作成手段50により、コンテンツデータを作成する(S5)。コンテンツデータは、全てのキャリア毎及び機種毎に作成され、コンテンツデータ記憶手段52により記憶される(S6)。
【0045】
次に、ウェブサーバ20は、コンテンツデータ検索手段32により、機種判別手段30で判別したキャリア及び機種で閲覧可能なコンテンツデータを検索する(S7)。検索する場所は、コンテンツデータ作成サーバ24内のコンテンツデータ記憶手段52であるが、別途コンテンツデータを格納したデータベースであっても良い。そして、キャリアに適合した、即ち閲覧可能なコンテンツデータを、コンテンツデータ読取手段34により読み取り(S8)、ウェブサイト作成手段40によりウェブサイトを作成し(S9)、ウェブサイトデータ送信手段41によりシステム用携帯通信端末10に送信し、システム用携帯通信端末10で閲覧可能にする(S10)。
【0046】
次に、システム用携帯通信端末10は、カテゴリー別背景を選択し、同時にその背景に貼り付ける画像、メッセージ等を送信する(S11)。具体的には、ウェブサイト上で、各種の背景(例えば、クリスマス会用、誕生日会用、結婚式用等)を選択できるように構成されており、新規ユーザは、希望する背景を選択する。そして、メッセージ欄に表示したいメッセージを書き込み、また背景に貼り付ける画像を添付してウェブサーバ20に送信する。
【0047】
ウェブサーバ20は、それらのデータを、予めコンテンツデータ検索手段32により検索し、コンテンツデータ読取手段34により読み取ったコンテンツデータに加えてウェブサイトを完成させる。そして、ウェブサイトのURL情報を、QRコード作成手段42により作成し、新規ユーザのシステム用携帯通信端末10に、QRコード送信手段43により送信する(S12)。ここで画像ドメインを作成するか判別され(S13)、作成しない場合は、ここで初期登録が終了する。新規ユーザは、送信されたQRコードからURL情報を得て、ウェブサイトにアクセス可能となる。なお、このQRコードを電子メール等に添付して友人等に送ることで、自分のウェブサイトが宣伝できることとなる。
【0048】
次に、画像ドメインを作成する場合について説明する。図9は、図8に引き続いて画像ドメインを作成する場合のフローチャートである。システム用携帯通信端末10のアプリケーションプログラムを起動し(V1)、予め登録希望画像データを作成し、システム用携帯通信端末10内の記憶手段に記憶しておく(V2)。システム用携帯通信端末10には、ウェブサーバ20がQRコードを作成し送信した後に、画像ドメイン登録用の画面が表示されるようになっており、登録を希望する登録希望画像データのファイル名を記入する記入欄が設けられており、システム用携帯通信端末10の操作により、記入欄にファイル名が記入され、登録ボタンがクリックされると、システム用携帯通信端末10から画像ドメインサーバ26にその登録希望画像データが送信される(V3)。
【0049】
画像ドメインサーバ26は、システム用携帯通信端末10から登録希望画像データをアクセス画像データ受信手段56により受信する(V4)と、データベース54内に既に格納されている他の参照画像データと同一とみなされるか否かを判断し(V5)、同一とみなされる他の参照画像データが存在すると判断したとき(V6)は参照画像データとしてのデータベース54への登録を拒否する。この場合は、フローチャートのA点に戻り別の登録希望画像データを作成する。非同一とみなされると判断したとき、即ち、同一とみなされる他の参照画像データが存在しないと判断したときは参照画像データとしてデータベース54への格納を許可する(V7)。
【0050】
具体的には、画像ドメイン登録手段64は、システム用携帯通信端末10から登録希望画像データを受信すると、その登録希望画像データを共通フォーマット形式に変換する。そして、共通フォーマット形式を有する登録希望画像データの特徴量が特徴量抽出手段68によって抽出され、データベース54内に格納されている他の参照画像データの特徴量との類似率が類似率算出手段70によって算出される。
【0051】
ここで、データベース54内に複数の参照画像データが格納されている場合には、全ての参照画像データに対する類似率がそれぞれ算出される。そして、各類似率毎に判定基準値以下であるか否かが判定手段72によって判定され、全て判定基準値以下であると判断された場合には、登録希望画像データと同一とみなされる他の参照画像データがデータベース54内に存在しないとして、参照画像データとしてデータベース54内に格納される。
【0052】
また、類似率が判定基準値よりも高い参照画像データがデータベース54内に既に存在する場合には、同一とみなされる他の参照画像データが存在するとして、データベース54への登録が拒否される。これにより、同一とみなされる参照画像データに対して、複数のURL情報が関連付けされて登録される二重登録が防止される。
【0053】
続いて、図10は、システム用携帯通信端末10から動画データをウェブサイトにアップロードする場合のフローチャートである。ユーザは既に初期登録が済んでいるので、動画アップロード用メールアドレスが知らされている。ユーザは、動画データを作成した後、動画アップロード用メールアドレスに動画データを添付して送信する(Q1)。
【0054】
動画変換サーバ22内の動画受信手段44によりアップロードを希望する動画データが受信され(Q2)、動画変換手段46によってエンコードされる(Q3)。エンコードは、各キャリア毎及び各機種毎に行われ、それらのエンコードされた動画データは動画データ記憶手段48により、各キャリア毎及び各機種毎に記憶される(Q4)。
【0055】
次に、ウェブサーバ20は、動画データをアップロードしたシステム用携帯通信端末10のキャリア及び機種を、機種判別手段30により判別し、動画データ検索手段36により、そのシステム用携帯通信端末10で閲覧できる動画データを検索する(Q5)。検索は、動画変換サーバ22内の動画データ記憶手段48内であるが、予めデータベース等に動画データを記憶しておき、このデータベースを検索するようにしても良い。
【0056】
動画データ検索手段36により検索された動画データは、動画データ読取手段38により読み取られ(Q6)、そのサムネイルデータが作成される(Q7)。次いで、ウェブサイト作成手段40により、このサムネイルデータと、予め初期登録時においてコンテンツデータ読取手段により読み取ったコンテンツデータとによりウェブサイトが作成される(Q8)。即ち、システム用携帯通信端末10からアップロードした動画データのサムネイルがウェブサイト上に表示されることにより、アップロードが完了したことを確認することができる。追加のアップロードしたい動画データがあれば(Q9)、フローチャートのB点に戻り同様の操作を繰り返せば良い。
【0057】
図11は、登録したアクセス用の画像からURL情報を受信し、ウェブサイトにアクセスするフローチャートである。最初に、ユーザによるシステム用携帯通信端末10の操作によってアプリケーションプログラムが起動されると(R1)、システム用携帯通信端末10は、カメラによる撮影が可能な撮影モードになる。そして、ユーザによるカメラの操作によって撮影がなされると、アプリケーションプログラムは、撮影された画像の画像データを作成し(R2)、システム用携帯通信端末10の記憶手段に記憶させると共に、アクセス用の画像データとして画像ドメインサーバ26にインターネット16を介して送信する(R3)。
【0058】
画像ドメインサーバ26は、アクセス画像データ受信手段56によってシステム用携帯通信端末10からアクセス用の画像データを受信すると(R4)、共通フォーマット形式に変換して記憶手段66に記憶させる。その際、共通フォーマット形式に変換されたアクセス用の画像データから特徴量抽出手段68によって特徴量が抽出され、アクセス用の画像データと共に記憶手段66に記憶される。
【0059】
そして、参照画像データ検索手段58によってデータベース54内を検索し(R5)、データベース54に予め格納されている複数の参照画像データの中に、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが存在するか否かが判断される。ここでは、記憶手段66に記憶されているアクセス用の画像データの特徴量と、データベース54に格納されている参照画像データの特徴量とを用いて、類似率算出手段70によって類似率が算出される。
【0060】
データベース54内に複数の参照画像データが格納されている場合には、全ての参照画像データに対する頼似率がそれぞれ算出される。そして、各類似率毎に判定手段72よって判定される。参照画像データ検索手段58は、判定手段72によって判定基準値よりも類似率が高いと判定された参照画像データが存在するときは、その参照画像データをアクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データとして選択する。また、判定手段72による判定の結果、判定基準値よりも類似率が高い参照画像データが複数存在する場合には、類似率の最も高い1つの参照画像データをアクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データとして選択する。
【0061】
参照画像データ検索手段58によって、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが選択されると、その参照画像データに関連付けてデータベース54内に格納されているURL情報がURL情報抽出手段60によって抽出される(R6)。そして、URL情報抽出手段60によって抽出されたURL情報は、URL情報送信手段62によって、アクセス用の画像データ送信元のシステム用携帯通信端末10に送信される(R7)
【0062】
参照画像データ検索手段58は、判定手段72によって類似率が全て判定基準値以下であると判定されたときは、アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データが存在しないと判断し、その判断結果を示すURL不存在情報が、URL情報送信手段62によってアクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯通信端末10に送信される。
【0063】
システム用携帯通信端末10のアプリケーションプログラムは、画像ドメインサーバ26からURL情報を受信すると(R8)、記憶手段に記憶させると共に(R9)、そのURL情報を有するウェブサーバ20のアドレスにアクセスし(R10)、ウェブサーバ20からコンテンツデータの提供を受ける処理を行う。また、画像ドメインサーバ26からURL不存在情報を受信すると、その情報をメイン表示画面に表示させる。
【0064】
従って、システムユーザによって登録された参照画像データと同一とみなされるアクセス用の画像データを、ユーザがシステム用携帯通信端末10のカメラで撮影して作成し、画像ドメインサーバ26に送信することにより、画像ドメインサーバ26からシステム用携帯通信端末10にURL情報の提供を受けることができ、画像データを、URL情報が書き込まれたコードの代わりに利用することができる。
【0065】
図12は、一般用携帯通信端末13からウェブサイトの動画を閲覧するフローチャートである。まず、一般用携帯通信端末13からウェブサイトにアクセスする(T1)。このアクセスは前述のようにアクセス用の画像データを画像ドメインサーバ26に送信することでURL情報を得てアクセスする方法、又はQRコードによりURL情報を得てアクセスする方法、直接にURL情報を入力してアクセスする方法のいずれでも良い。
【0066】
次に、ウェブサーバ20は、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13のキャリア及び機種を機種判別手段30により判別する(T2)。そして、ウェブサーバ20のコンテンツデータ検索手段32によりアクセスしてきた一般用携帯通信端末13で閲覧できるコンテンツデータを検索する(T3)。なお、各キャリア毎及び各機種毎のコンテンツデータは、システム用携帯通信端末10が初期登録時にアクセスしたときに作成してある。コンテンツデータ検索手段32により検索されたコンテンツデータは、コンテンツデータ読取手段34により読み取られ(T4)、ウェブサイト作成手段40により一般用携帯通信端末13が閲覧できるウェブサイトが作成され、一般用携帯通信端末13へ送信される(T5)。
【0067】
アクセスしたユーザは、ウェブサイトを閲覧することが可能となり、ウェブサイト上で閲覧したい動画を指定若しくは選択する(T6)。指定若しくは選択は、例えばウェブサイト上に表示されているサムネイルをクリックして行う。すると、ウェブサーバ20は、動画データ検索手段36により、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13で閲覧できる動画データを、動画データ検索手段36により検索(T7)し、動画データ読取手段38により読み取り(T8)、アクセスしてきた一般用携帯通信端末13に送信する。このようにして、一般携帯通信端末13で指定した動画が閲覧できる(T9)こととなる。更に閲覧したい動画があれば(T10)、フローチャートのC点に戻り同様の操作を行えば良い。
【0068】
従って、上記の構成では、アクセスしてきた一般携帯通信端末のキャリア及び機種に拘わらず、どんな携帯通信端末からであっても、ウェブサイトを閲覧して動画データをダウンロード及び/又はアップロードできることとなる。なお、携帯通信端末にダウンロードした動画データを格納するのではなく、単に動画を閲覧するストリーミングについても同様に可能である。更に、従来技術に示されるように、携帯通信端末のキャリアを判別したのちに、判別された機種に対応する動画生成パラメータを決定し、この動画生成パラメータを満足するダウンロード用の動画ファイルを生成する必要はなく、予め全てのキャリア毎及び機種毎に動画データがエンコードされているので、動画をすぐに見ることが可能であり、動画配信サーバを安価に構成することが可能となる。
【0069】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、データベースは、画像ドメインサーバ内にのみ存在する構成であるが、各サーバが記憶手段としてそれぞれ所有する構成であっても良い。若しくは、各記憶手段内にそれぞれデータベースを有する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明による動画配信サーバが適用される動画配信システムの概略構成図である。
【図2】システム用携帯通信端末の折り畳み内側面(a)と折り畳み外側面(b)及び一般用携帯通信端末(c)の説明図である。
【図3】動画配信サーバの機能ブロック図である。
【図4】動画変換サーバの機能ブロック図である。
【図5】コンテンツデータ作成サーバの機能ブロック図である。
【図6】ウェブサーバの機能ブロック図である。
【図7】画像ドメインサーバの機能ブロック図である。
【図8】動画配信システムに初期登録する場合の制御を示すフローチャートである。
【図9】画像ドメインを作成する場合の制御を示すフローチャートである。
【図10】動画データをアップロードする場合の制御を示すフローチャートである。
【図11】アクセス用の画像を送信してURL情報を受信する場合の制御を示すフローチャートである。
【図12】動画データをダウンロードする場合の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
10 システム用携帯通信端末
11 電気通信事業者Aの基地局
12 電気通信事業者Aの管理センタ
13 一般用携帯通信端末
14 電気通信事業者Bの基地局
15 電気通信事業者Bの管理センタ
16 インターネット(通信ネットワーク)
18 動画配信サーバ
20 ウェブサーバ
22 動画変換サーバ
24 コンテンツデータ作成サーバ
26 画像ドメインサーバ
46 動画変換手段
50 コンテンツ作成手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画配信システムに加入したシステム用携帯通信端末及び前記動画配信システムに加入していない一般用携帯通信端末に通信ネットワークを介して接続され、前記システム用携帯通信端末から動画データのアップロードを受け、若しくは前記一般用携帯通信端末に動画データを配信してダウンロードさせることが可能な動画配信サーバであって、
該動画配信サーバは、動画変換サーバと、コンテンツデータ作成サーバと、ウェブサーバと、を有し、
前記動画変換サーバは、
前記システム用携帯通信端末から送信された動画データを受信する動画受信手段と、
該動画受信手段により受信した動画データを、前記送信元のシステム用携帯通信端末のキャリアとは異なるキャリアを持つ前記一般用携帯通信端末へもダウンロードできるように、全てのキャリア毎にエンコードする動画変換手段と、
該動画変換手段によりエンコードした各動画データを前記キャリアと対応付けて記憶する動画データ記憶手段と、を有し、
前記コンテンツデータ作成サーバは、
前記システム用携帯通信端末がアクセスしたときに、全てのキャリア毎にコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
該コンテンツデータ作成手段により作成した各コンテンツデータを前記キャリアに対応付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、を有し、
前記ウェブサーバは、
前記一般用携帯通信端末からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストを受信するアクセス情報受信手段と、
前記一般用携帯通信端末のうち前記ウェブサイトデータの提供を要求するリクエスト元の一般用携帯通信端末のキャリアを判別する機種判別手段と、
該機種判別手段により判別されたキャリア用のコンテンツデータを、前記コンテンツデータ記憶手段内で検索するコンテンツデータ検索手段と、
該コンテンツデータ検索手段により検索されたコンテンツデータを前記コンテンツデータ記憶手段から読み取るコンテンツデータ読取手段と、
前記機種判別手段により判別されたキャリア用の動画データを前記動画データ記憶手段内で検索する動画データ検索手段と、
該動画検索手段により検索された動画データを前記動画データ記憶手段から読み取る動画データ読取手段と、
前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータ及び前記動画データ読取手段により読み取った前記動画データを用いてウェブサイトデータを作成するウェブサイト作成手段と、
該ウェブサイト作成手段により作成したウェブサイトデータをリクエスト元の一般携帯通信端末に送信するウェブサイトデータ送信手段と、
を有することを特徴とする動画配信サーバ。
【請求項2】
前記ウェブサイト作成手段は、前記動画データ読取手段により読み取った動画データに基づきサムネイルデータを作成し、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータと前記サムネイルデータとを用いてウェブサイトデータを作成することを特徴とする請求項1に記載の動画配信サーバ。
【請求項3】
前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末から、前記サムネイルデータを指定して動画データのダウンロードを要求するリクエストを受けた場合に、前記機種判別手段によりリクエスト元の前記一般用携帯通信端末のキャリアを判別し、該機種判別手段により判別したキャリア用にエンコードされた動画データを前記動画データ記憶手段内で前記動画データ検索手段を用いて検索し、前記動画データ読取手段によって読み取り、読み取った該動画データをリクエスト元の前記一般用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の動画配信サーバ。
【請求項4】
前記ウェブサーバは、新規ユーザによる初期登録が完了した場合に、一般用携帯通信端末に内蔵されているバーコードリーダによって読み取り可能な二次元バーコードであって、前記ウェブサイトデータの格納場所を示すURL情報を有する二次元バーコードデータを作成する二次元バーコードデータ作成手段と、該二次元バーコードデータ作成手段により作成した二次元バーコードデータを前記新規ユーザのシステム用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載に動画配信サーバ。
【請求項5】
前記ウェブサーバは、
複数の参照画像データ及び各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報が格納されたデータベースと、
前記システム用携帯通信端末から送信されたアクセス用の画像データを受信する画像データ受信手段と、
該画像データ受信手段により受信したアクセス用の画像データを用いて前記データベース内を検索し、前記複数の参照画像データの中から前記アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する画像データ検索手段と、
該画像データ検索手段により選択された参照画像データに関連付けされているURL情報を前記データベースから抽出するURL情報抽出手段と、
該URL情報抽出手段により抽出したURL情報を前記アクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯端末に送信するURL情報送信手段と、を有する画像ドメインサーバを含み、
前記画像ドメインサーバは、前記システム用携帯通信端末により送信されたアクセス用の画像データを前記アクセス画像データ受信手段により受信すると、前記参照画像データ検出手段は、該アクセス用の画像データと同一とみなされる参照用画像データを前記データベース内で検索し、前記URL情報抽出手段は、前記同一と見なされた参照用画像データに関連付けて前記データベース内に格納されているURL情報を抽出し、前記URL情報送信手段は、前記URL情報を前記システム用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の動画配信サーバ。
【請求項1】
動画配信システムに加入したシステム用携帯通信端末及び前記動画配信システムに加入していない一般用携帯通信端末に通信ネットワークを介して接続され、前記システム用携帯通信端末から動画データのアップロードを受け、若しくは前記一般用携帯通信端末に動画データを配信してダウンロードさせることが可能な動画配信サーバであって、
該動画配信サーバは、動画変換サーバと、コンテンツデータ作成サーバと、ウェブサーバと、を有し、
前記動画変換サーバは、
前記システム用携帯通信端末から送信された動画データを受信する動画受信手段と、
該動画受信手段により受信した動画データを、前記送信元のシステム用携帯通信端末のキャリアとは異なるキャリアを持つ前記一般用携帯通信端末へもダウンロードできるように、全てのキャリア毎にエンコードする動画変換手段と、
該動画変換手段によりエンコードした各動画データを前記キャリアと対応付けて記憶する動画データ記憶手段と、を有し、
前記コンテンツデータ作成サーバは、
前記システム用携帯通信端末がアクセスしたときに、全てのキャリア毎にコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
該コンテンツデータ作成手段により作成した各コンテンツデータを前記キャリアに対応付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、を有し、
前記ウェブサーバは、
前記一般用携帯通信端末からウェブサイトデータの提供を要求するリクエストを受信するアクセス情報受信手段と、
前記一般用携帯通信端末のうち前記ウェブサイトデータの提供を要求するリクエスト元の一般用携帯通信端末のキャリアを判別する機種判別手段と、
該機種判別手段により判別されたキャリア用のコンテンツデータを、前記コンテンツデータ記憶手段内で検索するコンテンツデータ検索手段と、
該コンテンツデータ検索手段により検索されたコンテンツデータを前記コンテンツデータ記憶手段から読み取るコンテンツデータ読取手段と、
前記機種判別手段により判別されたキャリア用の動画データを前記動画データ記憶手段内で検索する動画データ検索手段と、
該動画検索手段により検索された動画データを前記動画データ記憶手段から読み取る動画データ読取手段と、
前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータ及び前記動画データ読取手段により読み取った前記動画データを用いてウェブサイトデータを作成するウェブサイト作成手段と、
該ウェブサイト作成手段により作成したウェブサイトデータをリクエスト元の一般携帯通信端末に送信するウェブサイトデータ送信手段と、
を有することを特徴とする動画配信サーバ。
【請求項2】
前記ウェブサイト作成手段は、前記動画データ読取手段により読み取った動画データに基づきサムネイルデータを作成し、前記コンテンツデータ読取手段により読み取った前記コンテンツデータと前記サムネイルデータとを用いてウェブサイトデータを作成することを特徴とする請求項1に記載の動画配信サーバ。
【請求項3】
前記ウェブサーバは、前記一般用携帯通信端末から、前記サムネイルデータを指定して動画データのダウンロードを要求するリクエストを受けた場合に、前記機種判別手段によりリクエスト元の前記一般用携帯通信端末のキャリアを判別し、該機種判別手段により判別したキャリア用にエンコードされた動画データを前記動画データ記憶手段内で前記動画データ検索手段を用いて検索し、前記動画データ読取手段によって読み取り、読み取った該動画データをリクエスト元の前記一般用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の動画配信サーバ。
【請求項4】
前記ウェブサーバは、新規ユーザによる初期登録が完了した場合に、一般用携帯通信端末に内蔵されているバーコードリーダによって読み取り可能な二次元バーコードであって、前記ウェブサイトデータの格納場所を示すURL情報を有する二次元バーコードデータを作成する二次元バーコードデータ作成手段と、該二次元バーコードデータ作成手段により作成した二次元バーコードデータを前記新規ユーザのシステム用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載に動画配信サーバ。
【請求項5】
前記ウェブサーバは、
複数の参照画像データ及び各参照画像データに個々に関連付けされたURL情報が格納されたデータベースと、
前記システム用携帯通信端末から送信されたアクセス用の画像データを受信する画像データ受信手段と、
該画像データ受信手段により受信したアクセス用の画像データを用いて前記データベース内を検索し、前記複数の参照画像データの中から前記アクセス用の画像データと同一とみなされる参照画像データを選択する画像データ検索手段と、
該画像データ検索手段により選択された参照画像データに関連付けされているURL情報を前記データベースから抽出するURL情報抽出手段と、
該URL情報抽出手段により抽出したURL情報を前記アクセス用の画像データの送信元のシステム用携帯端末に送信するURL情報送信手段と、を有する画像ドメインサーバを含み、
前記画像ドメインサーバは、前記システム用携帯通信端末により送信されたアクセス用の画像データを前記アクセス画像データ受信手段により受信すると、前記参照画像データ検出手段は、該アクセス用の画像データと同一とみなされる参照用画像データを前記データベース内で検索し、前記URL情報抽出手段は、前記同一と見なされた参照用画像データに関連付けて前記データベース内に格納されているURL情報を抽出し、前記URL情報送信手段は、前記URL情報を前記システム用携帯通信端末に送信することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の動画配信サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−193197(P2008−193197A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22834(P2007−22834)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(505229139)
【出願人】(505229140)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(505229139)
【出願人】(505229140)
【Fターム(参考)】
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