説明

動画配信システム、端末装置のプログラム、配信動画再生方法、及び、コマンド設定方法

【課題】エンターテイメント性の高い動画配信サービスを行うことのできる動画配信システムを提供する。
【解決手段】端末装置は、動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコメント配信サーバ及びコマンド配信サーバから受信し、受信した動画データを出力装置に再生し、再生する動画データの再生時間に従って、受信したコメント内容情報で示されるコメントを動画データが再生される出力装置に出力し、再生する動画データの再生時間に従って、受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザから発言されるコメントを収集し、収集したコメントを動画の再生時間に合わせて出力する動画配信システム、端末装置のプログラム、配信動画再生方法、及び、コマンド設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、放送されたテレビ番組等の動画のコンテンツに対してユーザが発言したコメントを、その動画と併せて表示するシステムがある。
ここでは一例として、テレビ番組等に関する掲示板において、テレビ番組のあるシーンに対するコメントの書き込みを、各ユーザの端末から行うことによって、ユーザ間において、同じテレビ番組を共有して、さまざまなコメントの発言をすることができる。このようなシステムは、例えば、特許文献1として提供されている。このシステムによれば、テレビ番組を見るとともに、そのテレビ番組に関するコメントを閲覧して楽しむことができる。
【特許文献1】特開2002−290949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来技術では、表示されるコメントを参照して楽しめるに過ぎず、さらに、これらの表示されるコメントを利用して、コメントや動画を見やすい等の表示画面における表示効果を高めることがサービス提供の市場ニーズとして望まれている。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、動画の再生中に当該動画に投稿されたコメントを利用した処理を行うことによって、表示効果を高めることができる動画配信システム、端末装置のプログラム、配信動画再生方法、及び、コマンド設定方法を提供することにある。
また、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、動画の再生中に当該動画に投稿されたコメントを利用した処理を行うことによって、エンターテイメント性の高い動画配信サービスを行うことのできる動画配信システム、端末装置のプログラム、配信動画再生方法、及び、コマンド設定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、を備えた動画配信システムであって、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバを更に備え、前記端末装置は、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する受信手段と、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる動画再生手段と、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させるコメント出力手段と、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行するコマンド実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、上述の動画配信システムにおいて、前記コマンド実行手段が実行する所定の処理は、前記コメント配信サーバから受信し、前記コメント出力手段により出力されるコメント内容情報に基づいて、前記設定コマンド情報に予め定められるリンク先へ接続を切り替えて、前記出力装置に他の情報を出力、あるいは他の動画データを再生する処理であることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、を備えた動画配信システムであって、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバを更に備え、前記端末装置は、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する受信手段と、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる動画再生手段と、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させるコメント出力手段と、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行するコマンド実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおける端末装置を構成するコンピュータに、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を受信手段により前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する手順と、動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる手順と、コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント情報を前記動画データが再生される出力装置に出力させる手順と、コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行する手順と、を実行させるための端末装置のプログラムである。
【0009】
また、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおける端末装置を構成するコンピュータに、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を受信手段により前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する手順と、動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる手順と、コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント情報を前記動画データが再生される出力装置に出力させる手順と、コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行する手順と、を実行させるための端末装置のプログラムである。
【0010】
また、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおいて、前記端末装置が、受信手段により、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信するとともに、当該動画データを受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信し、動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させ、コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させ、コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行する、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおいて、前記端末装置が、受信手段により、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信するとともに、当該動画データを受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信し、動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させ、コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させ、コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、動画の再生時間に応じて、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された処理を端末装置にて実行させるコマンドを予め動画データの再生時間に対応付けて設定できるようにした。これにより、画面表示領域内にユーザにとってわかりやすく、画面の表示効果を高めたインタフェースを提供することができる。
また、本発明によれば、動画の再生時間に応じて、指定された領域内のコメントを非表示にするようにしたので、特定の動画生成時間における特定の領域においてコメントが非表示状態となるので、テキストによって動画が隠れてしまうことをなくし、表示効果を高めたインタフェースを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態による動画配信システムについて図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による動画配信システムの構成を示す概念図である。この図において、動画配信システムは、動画配信サーバ1、コメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3、端末装置4がネットワーク5を介して接続される。動画配信サーバ1は、動画データと、動画の投稿者のユーザIDとを対応づけて記憶しており、端末装置4からの配信要求に応じて、動画データを配信する。この配信は、例えば、ストリーミング配信によって行われる。
【0014】
コメント配信サーバ2は、動画配信サーバ1が配信する動画に対するコメントを端末装置4から受信し、受信したコメントを、その動画を閲覧する各端末装置4に配信する。コマンド配信サーバ3は、動画配信サーバ1が配信する動画の再生中に実行するコマンドを、コマンドの登録が許可された端末装置4から受信し、その動画を閲覧する各端末装置4に配信する。
【0015】
端末装置4は、ネットワーク5を介して動画配信サーバ1、コメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3に接続することが可能であり、動画配信サーバ1から配信される動画を受信して表示するとともに、コメント配信サーバ2から配信されるコメントを受信して表示装置に表示される動画上に出力し、コマンド配信サーバ3から配信されたコマンドを実行する。
この端末装置4としては、動画を表示したり、音声を出力したりする機能を有するものであればよく、例えば、PC、携帯電話、PDA、携帯型ゲーム機等が適用可能である。
【0016】
次に、図1におけるコメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3、端末装置4について、図面を用いて更に説明する。
図2は、コメント配信サーバ2の構成を示す概略ブロック図である。この図において、コメント情報記憶部21は、コメントの内容と、このコメント内容が付与された時点における、動画の再生開始時点を基準とした動画再生時間を示すコメント付与時間とを対応づけてコメント情報として記憶する。
【0017】
このコメント情報記憶部21に記憶される情報の一例を図3に示す。コメント情報記憶部21には、動画配信サーバ1により配信される動画に対するコメントをスレッド毎にまとめたコメント情報が複数記憶されている。各コメント情報は、動画を識別する動画IDの情報を含み、どの動画に対するスレッドであるのかを識別できるようになっている。そして、コメント情報は、少なくとも1つのコメントデータを含んでいる。このコメントデータは、コメント付与時間とコメント内容の他に、そのコメントを付与(発言)した実際の時刻を示すコメント投稿実時間と、コメントを付与したユーザの名前となるユーザ名と、コメントを端末装置4の画面上にどのように出力させるのかを指定する情報であるコメント出力方法、コメントを付与したユーザを識別する情報であるユーザIDを含む。
【0018】
なお、当該動画IDの動画を再生しており、且つ当該動画IDのコメントを閲覧している端末装置4からコメントデータを受信した場合には、当該コメントデータをコメント情報に追加保存するようになっている。本実施例では、端末装置4から送信されるコメントデータにはコメント投稿実時間は含まれておらず、コメント配信サーバ2がコメントデータを受信した時刻をコメント投稿実時間として、これに加えてコメント情報に追加保存するようにしているが、端末装置4においてコメントが付与(発言)された実際の時刻をコメント投稿実時間として、これを含んだコメントデータをコメント配信サーバ2に送信するようにしても良い。
また、ユーザ名は、コメントを発言した者として画面上に表示可能な名前であり、例えば、コメントを発言するユーザ自身が設定可能である。
【0019】
図2に戻り、コメント情報配信部22は、通信部24からの指示に従って、コメント情報記憶部21に記憶されたコメント情報を読み出して、端末装置4に配信する。コメント情報更新管理部23は、通信部24を介して端末装置4から受信した、追加となるコメントデータを動画ID、スレッドIDに従って、コメント情報記憶部21に追加して記憶する。通信部24は、端末装置4と各種通信を行い、端末装置4から送信される情報をコメント情報更新管理部23に出力してコメント情報を追加して記憶させるための指示を出力したり、コメント情報配信部22にコメント情報の配信指示を出力したりする。
【0020】
図4は、コマンド配信サーバ3の構成を示す概略ブロック図である。この図において、コマンド情報記憶部31は、設定されたコマンドを示す設定コマンドと、このコマンドが設定された時点における、動画の再生開始時点を基準とした動画再生時間を示すコマンド付与時間とを対応づけてコマンド情報として記憶する。
このコマンド情報記憶部31に記憶されるデータの一例を図5に示す。コマンド情報記憶部31には、動画配信サーバ1により配信される動画に対するコマンド情報が複数記憶されている。各コマンド情報は、動画を識別する動画IDの情報を含み、どの動画に対するものであるのかを識別できるようになっている。そして、コマンド情報は、少なくとも1つのコマンド設定データを含んでいる。このコマンド設定データは、コマンド付与時間と設定コマンドの他に、そのコマンドを設定した実際の時刻を示すコマンド設定実時間と、コマンドを設定したユーザのユーザIDを含む。
【0021】
なお、当該動画IDの動画を再生している、コマンドの設定が許可されたユーザの端末装置4からコマンド設定データを受信した場合には、当該コマンド設定データをコマンド情報に追加保存するようになっている。本実施例では、端末装置4から送信されるコマンド設定データにはコマンド設定実時間は含まれておらず、コマンド配信サーバ3がコマンド設定データを受信した時刻をコマンド設定実時間として、これに加えてコマンド情報に追加保存するようにしているが、端末装置4においてコマンドが設定された実際の時刻をコマンド設定実時間として、これを含んだコマンド設定データをコマンド配信サーバ3に送信するようにしても良い。
【0022】
図4に戻り、コマンド情報配信部32は、通信部34からの指示に従って、コマンド情報記憶部31に記憶されたコマンド情報を読み出して、端末装置4に配信する。コマンド情報更新管理部33は、通信部34を介して、コマンドの設定が許可されたユーザの端末装置4から受信した、追加となるコマンド設定データを動画IDに従って、コマンド情報記憶部31のコマンド情報に追加して記憶する。通信部34は、端末装置4と各種通信を行い、端末装置4から送信される情報をコマンド情報更新管理部33に出力してコマンド情報を追加して記憶させるための指示を出力したり、コマンド情報配信部32にコマンド情報の配信指示を出力したりする。
【0023】
次に、端末装置4について、図面を用いて説明する。図6は、端末装置4の構成を説明する概略ブロック図である。
この図において、動画再生部411は、端末装置4のユーザによって指定された動画の配信要求を動画配信サーバ1に送信し、動画配信サーバ1から配信される動画を受信して再生する。コメント情報受信部412は、再生する動画に対して入力されたコメント情報をコメント配信サーバ2から受信する。コメント情報記憶部413は、コメント情報受信部412が受信したコメント情報を記憶する。コメント情報出力部415は、再生される動画の動画再生時間を動画再生部411から取得するとともに、コメント情報記憶部413に記憶されたコメント情報のうち、取得した動画の動画再生時間に対応するコメント付与時間が対応づけられたコメントデータをコメント情報記憶部413から読み出し、読み出したコメントデータをコマンド実行部423へ出力する。
【0024】
コマンド情報受信部421は、再生する動画に対して実行すべきコマンド情報をコマンド配信サーバ3から受信する。コマンド情報記憶部422は、コマンド情報受信部421が受信したコマンド情報を記憶する。コマンド実行部423は、再生される動画の動画再生時間を動画再生部411から取得するとともに、コマンド情報記憶部422に記憶されたコマンド情報を参照して、取得した動画の動画再生時間に対応したコマンド付与時間と対応づけられたコマンド設定データをコマンド情報記憶部422から読み出し、読み出したコマンド設定データで示されるコマンドを実行する。コマンドには、コメント情報出力部415から入力されるコメントデータにより示されるコメントを用いるものなどがある。コマンド実行部423は、コメント情報出力部415から入力されたコメントデータにより示されるコメントをそのまま、あるいは、コマンドに基づく文字列の置き換え等を行って第1の出力部416に出力したり、コマンドの実行結果等を第1の出力部416に出力したりする。また、コマンドに応じて、他の画像データを取得して再生するよう、動画再生部411に指示したりする。
【0025】
出力装置414は、液晶表示装置やCRT(Cathode Ray Tube)、あるいはスピーカ等の音声出力装置であり、これらによって各種情報を出力する。
第1の出力部416は、コマンド実行部423から入力されたコメントや、コマンド実行結果を、動画再生部411により出力される画像に重ねて出力装置414によって出力する。
【0026】
第2の出力部417は、コメント情報記憶部413に記憶されたコメントデータに基づいて、コメントのリストをコメント一覧として出力装置414の表示画面に表示する。ここでは、コメントデータに含まれたコメント投稿実時間の情報の順に従って表示する。なお、コマンド実行部423によりコメント内容の置き換えが行われたときには、その置き換えられたコメントを表示する。また、第2の出力部417は、コマンド設定を行うときには、コマンド情報記憶部422に記憶されたコマンド設定データに基づいて、コマンドのリストを設定コマンド一覧として出力装置414の表示画面に表示する。ここでは、コマンド設定データに含まれたコマンド設定実時間の情報の順に従って表示する。
【0027】
入力部418は、マウスやキーボード等の入力装置であり、ユーザからの各種情報の入力を受け付ける。端末装置4が携帯型の電子機器である場合には、テンキーや入力ボタンが入力部418として機能する。
選択部419は、第2の出力部417によって表示されたコメント一覧のうち、入力部418を介して入力されるコメントの選択の入力を受け付ける。あるいは、選択部419は、第2の出力部417によって表示された設定コマンド一覧のうち、入力部418を介して入力されるコマンドの選択の入力を受け付ける。
【0028】
再生制御部420は、選択部419によって選択されたコメントのコメントデータをコメント情報記憶部413から読み出し、読み出したコメントデータのコメント付与時間に対応する動画再生時間から、動画を動画再生部411によって再生させる。あるいは、再生制御部420は、選択部419によって選択されたコマンドのコマンド設定データをコマンド情報記憶部422から読み出し、読み出したコマンド設定データのコマンド付与時間に対応する動画再生時間から、動画を動画再生部411によって再生させる。
【0029】
送信部410は、動画再生部411によって再生されている動画に対するコメント内容のデータ入力を入力部418から受け付け、コメント内容が入力された時点の動画再生時間をコメント付与時間として、ユーザ名、コメント出力方法、動画ID、ユーザIDとともにコメント配信サーバ2に送信する。また、動画再生部411によって再生されている動画に対するコマンドのデータ入力を入力部418から受け付け、コマンドが入力された時点の動画再生時間をコマンド付与時間として、動画ID、ユーザIDとともにコメント配信サーバ2に送信する。
また、送信部410は、入力部418から入力された指示に従って、各種情報や要求を動画配信サーバ1やコメント配信サーバ2やコマンド配信サーバ3に送信する機能を有する。
【0030】
次に、出力装置414に表示される情報について説明する。図7は、コマンドの設定が許可されていないユーザの出力装置414に表示される情報の一例を示す図であり、動画を視聴しながらコメントの付与が可能な動画視聴ページP1を表示する。表示欄101には、このコメント配信サーバ2にアクセスした際のURL(uniform resource locator)が表示される。表示欄102には、再生される動画の動画IDが表示される。表示欄103には、現在表示されている動画が閲覧要求されたのべ回数が閲覧回数として表示される。この閲覧回数は、他のユーザが動画を再生(閲覧要求)した場合には、その時点で同じ動画を閲覧中のユーザのカウント数が増加され、カウント数が更新されて表示される。表示欄104には、第1の出力部416によって表示される動画が表示される。表示欄105は、第2の出力部417によって表示されるコメント一覧の各コメントがコメント付与時間に従って順次表示される領域であり、ここでは、表示欄104によって表示される動画上にコメントが表示される。また、ここでは、表示欄105は、表示欄104よりも大きいサイズに設定されており、オーバーレイ表示されたコメント等が、動画の画面の外側でトリミングするようになっており、コメントそのものが動画に含まれているものではなく、動画に対してユーザによって書き込まれたものであることが把握可能となっている。
【0031】
操作パネル106は、再生ボタン、停止ボタン、巻き戻しボタン、早送りボタン、音量調整ボタン、動画全体のどのあたりを再生しているのかを示す再生状態表示欄等が表示されており、マウスによっていずれかのボタンにカーソルが合わせられてクリックされることによって、そのボタンに応じた操作の入力を受け付けする。表示欄107には、動画全体の再生時間長と、現在表示欄104に表示されている動画の動画再生時間とが表示される。入力欄108には、動画に対して発言するユーザ名が入力部418を介して入力される。ここで、入力欄108の近傍にチェックボックスを設けておき、このチェックボックスがチェックされたか否かに従って、メールアドレスを入力するか否かを選択させ、チェックボックスがチェックされた場合に、入力欄108を2つにし、ユーザ名と、ユーザのメールアドレスとの入力を受け付けるようにしてもよい。入力欄109には、入力欄110に入力されるテキストのコメントを出力させる方法を指定するコメント出力方法の情報が入力される。コメント出力方法に従った出力のさせ方としては、例えば、テキストのコメントを動画上に表示させる位置、フォント、文字のサイズ、移動表示させる開始位置と終了位置と移動表示させる方向等を、オーバーレイ表示をさせるための指定をする情報として設定可能である。なお、このコメント出力方法については、予め決めておき、ユーザが入力しなくてもよいようにすることも可能である。リンク117は、コメント出力方法をボタン等で選択することが可能な補助入力画面を表示する。
【0032】
入力欄110には、入力部418を介してユーザによってテキストによるコメントが入力される。ボタン111は、クリックされることによって、入力欄110に入力されたテキストによるコメントや、入力欄108に入力されたユーザ名や、入力欄109に入力されたコメント出力方法、コメント付与時間、動画ID、ユーザIDをコメント配信サーバ2に送信する。表示欄112は、コメントのリストであるコメント一覧が表示される領域である。このコメント一覧には、コメントに付与された発言順序を示す番号(符号112a)、コメントを入力したユーザ名(符号112b)、コメントの書き込みをしたコメント付与時間(符号112c)、発言されたコメントの一部(符号112d)が、投稿された実時間情報の順に従って表示される。この表示欄112の近傍に、表示欄112を画面上に表示させるか否かを指定するチェックボックス等の入力欄を設け、この入力欄に入力された表示の可否の指示に従い、表示欄112の表示をさせるあるいは、表示を隠すようにすることも可能である。また、この表示欄112に表示させるコメントの一部の個数をユーザの指示に従って、変更するようにしてもよい。表示欄113は、表示欄112に表示されたコメント一覧のうち、ユーザによってカーソルが重ね合わせられたコメントの詳細が表示される。コメントの詳細としては、コメントの全文や、コメントを発言したユーザ名、メールアドレス等が表示される。
【0033】
チェックボックス114は、チェックマークを入力しておくことによって、入力欄110に入力されるコメントを1行として指定するものである。例えば、チェックボックス114にチェックマークを入力しておき、コメントの入力が完了し、例えばエンターキー等を押下して入力完了の指示が入力されると、そのエンターキーを押下した時点で、「書く」のボタンがクリックされたものとして、コメント等がコメント配信サーバ2に送信される。これにより、コメントを手早く簡単に入力することが可能である。チェックボックス114の「1行」のチェックを外すことによって、複数行に渡って文字や記号を記述することが可能となり、文字や記号等を並べたアスキーアート(テキストアートともいう)等をコメントとして入力することができる。
【0034】
図8及び図9は、コマンドの設定が許可されているユーザの出力装置414に表示される情報の一例を示す図であり、動画を視聴しながらコマンドの付与が可能な表示の例である。
動画の投稿者など、コマンド設定が許可されているユーザには、図8に示すような動画視聴ページP1’が表示される。動画視聴ページP1’は、図7に示す動画視聴ページP1に、コマンド設定が可能な画面に遷移するためのボタンであるゲームモードボタン120が追加されたものである。マウスによってゲームモードボタン120にカーソルが合わせられてクリックされることによって、図9に示すコマンド編集ページP2が表示される。なお、ゲームモードボタン120がクリックされたときに、ゲームモードへの変更確認用ページを表示し、当該変更確認用ページ内の確認ボタンがクリックされた場合に、コマンド編集ページP2を表示させるようにしてもよい。
【0035】
図9に示すコマンド編集ページP2において、動画視聴ページP1と同じ部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。コマンド編集ページP2のコマンド表示欄121には、入力部418を介してユーザによってコマンドが入力される。ボタン122は、クリックされることによって、入力欄121に入力されたコマンドや、コマンド付与時間、動画ID、ユーザIDをコマンド配信サーバ3に送信するとともに、コマンド情報記憶部422に記憶する。表示欄123は、表示欄105は、第2の出力部417によって表示され、コマンドがコメント付与時間に従って順次表示される領域であり、コマンド情報記憶部422に記憶されているコマンド情報により示されるコマンドや、入力欄121に入力されたコマンドが表示される。表示欄123には、コマンド付与時間(符号123a)、コマンド(符号123b)、コマンド設定実時間(符号123c)、削除リンク(符号123d)が、コマンド付与時間の順に表示される。削除リンク(符号123d)がクリックされることにより、当該コマンドに対応するコマンド設定データの削除要求がコマンド配信サーバ3へ送信されて削除されるとともに、コマンド情報記憶部422からも削除される。また、コマンドの行部分をクリックすることにより、当該コマンドのフレームへ表示がジャンプする。
【0036】
リンク124は、クリックされることにより、各種コマンドに対応したボタンを表示するコマンド補助入力ページP3を表示する。コマンド補助入力ページP3は、ユーザが設定したいコマンドに対応したボタンをクリックすることにより、そのコマンドの書式を入力欄121に表示し、コマンドの入力を補助する。
また、再生している動画の現在の動画再生時間に対応するコマンド付与時間のコマンドが、表示欄104に移動表示される(符号126)。設定完了ボタン125は、クリックされることにより、動画視聴ページP1’に戻る。
【0037】
例えば、コマンド編集ページP2において、動画再生中の所望のタイミングにおいて、実行したいコマンド、ここでは、「○」というコメントを集計し、集計結果を表示するコマンドを入力欄121に入力し、ボタン122をクリックすると、入力されたコマンドが表示欄123に表示される。これにより、動画の開始から終了まで「○」というコメントが入力されると、その個数を数えて画面左下に表示するコマンドを設定したことになる。
コマンドが反映されたか確認を行うため、設定完了ボタン125をクリックすると、動画がコマンド編集ページP2から動画視聴ページP1’に遷移する。
【0038】
図10は、上述のコマンド設定後の動画視聴ページP1’の表示欄104における出力イメージを示す図である。同図においては、通常の動画と同様の要領により「○」というコメントが投稿されると、設定されたコマンドによりその数を数える機能が実行され、「○」が入力された数を表示する。また、コマンド設定後は、コマンド設定者以外のユーザの端末装置4においても、動画視聴ページP1の表示欄104には、図10と同様の表示が出力される。ただし、コメント情報は常に更新され、端末装置4へ配信されるため、同じ動画再生時間であっても、動画を再生している実際の時間によって、表示されるコメントやコマンド実行結果(ここでは「○」の集計数)は異なる。
【0039】
次に、上述した動画配信システムの動作について説明する。ここでは、コメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3、端末装置4の動作について、順次説明する。ここでは、端末装置4は、コメント配信サーバ2にアクセスし、ユーザID、パスワードを入力してログインを行ったものとして説明する。
まず、コメント配信サーバ2の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
コメント配信サーバ2の通信部24は、コメント情報の配信要求を端末装置4から受信したか否かを検出する(ステップS101)。コメント情報の配信要求を受信した場合には(ステップS101−YES)、通信部24は、コメント情報配信部22にコメント情報の配信指示をする。ここでは、配信要求に含まれる、コメント情報の動画ID及びスレッドIDがコメント情報配信部22に出力される。コメント情報配信部22は、通信部24から出力された動画ID及びスレッドIDに対応するコメント情報のコメント情報記憶部21から読み出し(ステップS102)、読み出したコメント情報を、配信要求をした端末装置4に配信する(ステップS103)。ここでは、動画ID及びスレッドIDに対応付けされている各コメント情報を一括して送信する。このとき、コメント投稿実時間が最新のものから所定数のコメントデータをコメント情報として送信してもよい。ステップS103におけるコメント情報の配信後、ステップS101に移行する。
【0040】
一方、コメント情報の配信要求ではなく(ステップS101−NO)、端末装置4から送信されたコメントデータを受信した場合(ステップS104−YES)、通信部24は、コメントデータをコメント情報更新管理部23に出力する。コメント情報更新管理部23は、コメント情報記憶部21を参照し、通信部24から出力されたコメントデータに含まれる動画ID及びスレッドIDに基づいてコメント情報を特定し、特定したコメント情報に対し、受信したコメントデータを追加保存する(ステップS105)。追加保存されると、コメント情報配信部22は、当該動画IDの動画を再生している端末装置4であって、当該動画IDの動画とともに当該スレッドIDのコメントを閲覧している端末装置4を特定し、その特定した端末装置4のそれぞれに、追加保存したコメントデータを配信する(ステップS106)。ステップS106におけるコメントデータの配信後、ステップS101に移行する。
他方、コメント情報の配信要求ではなく(ステップS101−NO)、端末装置4から送信されたコメントデータの受信もしていない場合は(ステップS104−NO)、ステップS101に移行する。ここで、同じ動画IDの動画を再生しており、且つ当該スレッドIDのスレッドのコメントを閲覧している端末装置4を特定する方法としては、例えば、コメント配信サーバ2にアクセスしてきた端末装置4とセッションを確立しておき、このセッションが有効な端末装置4を動画閲覧中として特定することなどがある。
【0041】
次に、コマンド配信サーバ3の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
コマンド配信サーバ3の通信部34は、コマンド情報の配信要求を端末装置4から受信したか否かを検出する(ステップS201)。コマンド情報の配信要求を受信した場合には(ステップS201−YES)、通信部34は、コマンド情報配信部32にコマンド情報の配信指示をする。ここでは、配信要求に含まれる動画IDがコマンド情報配信部32に出力される。コマンド情報配信部32は、通信部34から出力された動画IDに対応するコマンド情報のコマンド情報記憶部31から読み出す(ステップS202)。読み出したコマンド情報を、配信要求をした端末装置4に配信する(ステップS203)。ここでは、動画IDに対応付けされているコマンド情報を一括して送信する。ステップS203におけるコマンド情報の配信後、ステップS201に移行する。
【0042】
一方、コマンド情報の配信要求ではなく(ステップS201−NO)、端末装置4から送信されたコマンド設定データを受信した場合(ステップS204−YES)、通信部34は、コマンド設定データをコマンド情報更新管理部33に出力する。コマンド情報更新管理部33は、コマンド情報記憶部31を参照し、通信部34から出力されたコマンド設定データに含まれる動画IDに基づいてコマンド情報を特定し、特定したコマンド情報に対し、受信したコマンド設定データを追加保存する(ステップS205)。このとき、受信したコマンド設定データにコマンド設定実時間が含まれていない場合、現在の時間を示すコマンド設定データを付与する。ステップS205におけるコマンド設定データの追加保存後、ステップS201に移行する。
他方、コマンド情報の配信要求ではなく(ステップS201−NO)、端末装置4から送信されたコマンド設定データの受信もしていない場合は(ステップS204−NO)、ステップS201に移行する。
【0043】
次に、端末装置4の動作について図面を用いて説明する。図13〜15は、端末装置4の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図13において、端末装置4の動画再生部411は、入力部418から再生対象となる動画がメニュー画面においてユーザから選択の入力がなされ、さらに、動画再生の指示が入力されると(ステップS301−YES)、指示された動画の動画IDを動画配信サーバ1に送信し、動画配信を要求する。さらに、端末装置4は、動画ID、ユーザIDとコメント情報の配信要求をコメント配信サーバ2に、動画ID、ユーザIDとコマンド情報の配信要求をコマンド配信サーバ3に送信する。動画配信サーバ1は、動画IDの送信元の端末装置4がログインしたときのユーザIDが、コマンド設定を許可するユーザIDであるか否かを判定し、コマンド設定を許可するユーザIDであれば動画視聴ページP1’を、コマンド設定が許可されないユーザIDであれば動画視聴ページP1を端末装置4へ配信する。ここでは、ログイン時に受信したユーザIDと、受信した動画IDに対応して記憶されている動画の投稿者のユーザIDとが一致する場合、コマンド設定を許可するユーザであると判断する。端末装置4の動画再生部411は、動画配信サーバ1から動画データを受信するとともに、コメント情報受信部412は、コメント配信サーバ2から、動画IDに対応するコメント情報を受信してコメント情報記憶部413に記憶し、コマンド情報受信部421は、コマンド配信サーバ3から、動画IDに対応するコマンド情報を受信してコマンド情報記憶部422に記憶する(ステップS302)。
【0044】
次に、端末装置4の動画再生部411は、動画配信サーバ1から配信される動画の再生を開始する(ステップS303)。端末装置4は、ゲームモードが選択されたかを、動画視聴ページP1’のゲームモードボタン120がクリックされたかにより判断する。(ステップS304)。ゲームモードが選択されなかった場合、コマンド実行部423は、現在の動画再生時間をもとに、コマンド情報記憶部422内に記憶されている動画IDに対応したコマンド情報を参照し、動画再生時間に一致するコマンド設定データの有無を判定する(ステップS305)。動画再生時間に一致するコマンド設定データがある場合(ステップS306−YES)、コマンド実行部423は、そのコマンド設定データで示されるコマンドの実行を開始する(ステップS307)。
【0045】
続いて、コメント情報出力部415は、現在の動画再生時間をもとに、コメント情報記憶部413内に記憶されている動画IDに対応したコメント情報を参照し、動画再生時間に一致するコメントデータの有無を判定する(ステップS308)。動画再生時間に一致するコメントデータがある場合(ステップS309−YES)、コメント情報出力部415は、動画再生時間に一致するコメントデータをコメント情報記憶部413から読み出してコマンド実行部423へ出力する。コマンド実行部423は、いずれのコマンドもまだ実行されていない場合(ステップS310−NO)、コメント情報出力部415から受信したコメントデータをそのまま第1の出力部416へ出力する(ステップS311)。第1の出力部416は、当該コメントデータの表示位置を算出し、算出された表示位置に従って、動画上にコメントの表示制御を行う。
【0046】
一方、いずれかのコマンドが実行されている場合(ステップS310−YES)、実行中のコマンドに従って、コメントに集計やコメント内の文字列の置き換え等、コメントを用いた処理を実行する。そして、実行中のコマンドでは、文字列の置き換え対象になっていないコメントについてはそのまま、コマンドの処理により文字列の置き換えが行われた場合は、その置き換えを行ったコメントを第1の出力部416にする。さらに、コマンド実行部423は、コマンド実行結果、例えば、コメントに基づく集計を行った結果や、コメントに対応した文字列等の表示が必要な場合、その表示させるコマンド実行結果を第1の出力部416に出力する(ステップS312)。なお、具体的なコマンドについては後述する。
【0047】
動画再生部411は、動画の再生が終了したか否かを判定し(ステップS313)、再生が終了していれば(ステップS313−YES)、その処理を終了し、再生が終了していなければ(ステップS311−NO)、ステップS304に移行する。
【0048】
なお、ステップS309において、動画再生時間に一致するコマンド設定データがない場合(ステップS309−NO)については、図14のフローチャートを用いて説明する。
端末装置4の送信部410は、入力部418からコメントが入力されたか否かを検出する(ステップS321)。コメントの入力があった場合には(ステップS321−YES)、そのコメントが入力された時点(例えば、「書く」ボタン(符号111)がクリックされた時点)における、その動画を再生しているソフトウェアのプレイヤーが指す動画再生時間を読み出し、その動画再生時間をコメント付与時間とし、再生中の動画の動画IDと、閲覧中のコメントのスレッドIDと、現在の実時間情報(現在時刻の情報)と、端末装置4のユーザのユーザ名と、入力されたコメント内容と、コメント表示方法と、ユーザIDとを対応づけて、コメントデータとしてコメント情報記憶部413のコメント情報に追加保存する(ステップS322)。そして、送信部410は、追加保存したコメントデータをコメント配信サーバ2に送信し(ステップS323)、図13のステップS313に移行する。
【0049】
ステップS321において、コメントの入力ではない場合(ステップS321−NO)、端末装置4はコメント情報受信部412によって、コメントデータを受信したか否かを検出する(ステップS324)。コメントデータを受信した場合(ステップS324−YES)、コメント情報受信部412は、受信したコメントデータをコメント情報記憶部413に追加保存し(ステップS325)、図13のステップS313に移行する。
【0050】
一方、ステップS324において、コメントデータの受信ではない場合(ステップS324−NO)、端末装置4の選択部419は、入力部418から、コメント選択操作の入力があったか否かを検出する(ステップS326)。コメント選択操作の入力があった場合(ステップS326−YES)、選択部419は、選択されたコメントデータのコメント内容を再生制御部420に出力する。再生制御部420は、この出力を受けて、選択されたコメントデータに対応づけて記憶されたコメント付与時間を、コメント情報記憶部413を参照して読み出し、読み出したコメント付与時間に応じた動画再生時間に従って、動画再生位置の巻き戻し、あるいは早送りをすることによって、コメントデータに対応づけて記憶されたコメント付与時間に一致する動画再生時間から再生を行わせ(ステップS327)、そのコメント付与時間のコメント内容を表示させ、図13のステップS313に移行する。
【0051】
次に、図13のステップS304において、ゲームモードが選択された場合(ステップS304−YES)について、図15のフローチャートを用いて説明する。
ゲームモードが選択された場合(ステップS304−YES)、端末装置4は、コマンド編集ページP2を表示する。コマンド実行部423は、現在の動画再生時間をもとに、コマンド情報記憶部422内に記憶されている動画IDに対応したコマンド情報を参照し、動画再生時間に一致するコマンド設定データの有無を判定する(ステップS351)。
動画再生時間に一致するコマンド設定データがある場合(ステップS352−YES)、コマンド実行部423は、第1の出力部416へ読み出したコマンド設定データを出力する(ステップS353)。第1の出力部416は、動画上に当該コマンド設定データで示されるコマンドの表示制御を行う。
【0052】
続いて、端末装置4の送信部410は、入力部418からコマンドが入力されたか否かを検出する(ステップS354)。コマンドの入力があった場合には(ステップS354−YES)、そのコマンドが入力された時点(例えば、「書く」ボタン(符号122)がクリックされた時点)における、その動画を再生しているソフトウェアのプレイヤーが指す動画再生時間を読み出し、その動画再生時間をコマンド付与時間とし、再生中の動画の動画IDと、現在の実時間情報(現在時刻の情報)と、入力されたコマンドを示す設定コマンド情報と、ユーザIDとを対応づけて、コマンド設定データとしてコマンド情報記憶部422のコマンド情報に追加保存する(ステップS355)。そして、送信部410は、追加保存したコメントデータをコマンド配信サーバ3に送信し(ステップS356)、設定完了ボタン125がクリックされることによる設定完了の入力が行われたか否かを判断する(ステップS357)。設定完了が入力されなければ(ステップS357−NO)、ステップS351に戻って処理を行う。設定完了が入力された場合は(ステップS357−YES)、動画視聴ページP1’を表示し、図13のステップS313に移行する。
【0053】
ステップS354において、コマンドの入力ではない場合(ステップS354−NO)、端末装置4の選択部419は、入力部418から、コマンド選択操作の入力があったか否かを検出する(ステップS358)。コマンド選択操作の入力があった場合(ステップS358−YES)、選択部419は、選択されたコマンドを再生制御部420に出力する。再生制御部420は、この出力を受けて、選択されたコマンドに対応づけて記憶されたコマンド付与時間を、コマンド情報記憶部422を参照して読み出し、読み出したコマンド付与時間に応じた動画再生時間に従って、動画再生位置の巻き戻し、あるいは早送りをすることによって、コマンド設定データに対応づけて記憶されたコマンド付与時間に一致する動画再生時間から再生を行わせ(ステップS359)、そのコマンド付与時間のコマンドを表示させ、ステップS357へ移行する。
【0054】
なお、端末装置4のコマンド実行部423は、動画再生部411による動画データの再生開始後に、コメント配信サーバ2から配信されるコメント情報を用いて、コマンドを実行するようにしてもよい。例えば、コメントに含まれる特定文字を集計するコマンドが動画再生時間1分のときに開始され、動画再生時間3分のところで、コメント配信サーバ2から新たなコメント情報を受信した場合、新たに受信したコメント情報から、コメント付与時間が1分から3分の間であるコメントデータを特定してコメント内容を読み出し、このコメント内容に記述されている特定文字も集計結果に加える。
【0055】
また、投稿者が動画のアップロードを行うときに、動画の公開/非公開の情報を併せて動画配信サーバ1へ送信することにより、動画が非公開であることを示す情報が付加されている動画の場合は、コマンド設定が許可されないユーザの端末装置4から動画配信要求を受信しても、動画を配信しないようにしてもよい。これにより、直接URLを指定しなければ、動画を閲覧することができないようにすることができる。
また、上記では、コメントはテキストである場合ついて説明したが、テキスト以外にも音声や動画などのコンテンツが含まれていても良い。その場合、端末装置4は、コメントに含まれるコンテンツをダウンロードして出力する。
【0056】
次に、コマンドの具体例を、以下の(1)〜(16)で説明する。なお、コマンドは、”コマンド実行種別,パラメータ1,パラメータ2,・・・”のように記述され、パラメータの数はコマンド実行種別によって可変である。以下において、”,”で区切らずに[]で囲まれて2以上併記されたパラメータは、併記されたものの中のいずれかが使用されるものとする。また、「*」は、任意の文字列を意味する。また、文字列を表示するコマンドの場合、コマンドの前に表示色を設定することも可能である。
【0057】
(1)合計コマンド:コマンド実行部423は、コメント情報出力部415から出力されたコメントデータにより示されるコメントのうち、特定文字列の入ったコメント数をカウントし、そのカウント数を、出力装置414が動画を表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に表示するよう第1の出力部416に指示する。
合計コマンドは、“Goukei,[カウントする文字][*],[ue][shita]”のように記述される。パラメータ1は、カウント対象の特定文字列を指定する。パラメータ2は、カウントしたコメント数の表示領域を指定し、[ue]であれば、表示している動画の上側に、[shita]であれば、表示している動画の下側に表示する。
【0058】
(2)結果コマンド:コマンド実行部423は、動画再生部411が現在表示している画像データのフレームまでに、合計コマンドによりカウントされた特定文字列の入ったコメント数を、指定した方法(例えば、多い順、少ない順など)でソートし、出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に表示するよう第1の出力部416に指示する。
結果コマンドは、“kekka,[asc][desc]”のように記述される。
パラメータ1は、[asc]であれば昇順に、[desc]であれば降順に表示する。
【0059】
(3)置き換えコマンド:コマンド実行部423は、コメント情報出力部415から出力されたコメントデータにより示されるコメントに、特定文字列の入ったコメントの文字列が含まれている場合、特定文字列に置き換えて、出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に出力するよう第1の出力部416に指示する。
置き換えコマンドは、“okikae,[置き換える文字][*]、[置き換わる文字],[all]”のように記述される。パラメータ1は、置き換え対象の文字列を指定する。パラメータ2は、置き換え後の文字列を指定する。パラメータ3はオプションであり、[all]がつかない場合は、パラメータ1で指定されたコメント内の文字列をパラメータ2で指定された文字列に置き換えて表示するが、[all]がつく場合は、パラメータ1で指定された文字列が含まれるコメント全体をパラメータ2で指定された文字列に置き換えて表示する。
【0060】
(4)窓表示コマンド:コマンド実行部423は、出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に、指定された形の窓を指定サイズによって表示するよう第1の出力部416に指示し、コメント情報出力部415から出力されたコメントデータにより示される、特定文字列の入ったコメントに反応してその窓を動かす。
窓表示コマンドは、“mado,[窓として用いられる文字],[サイズx],[サイズy],[上に移動する時反応する文字列],[上に移動する量],[下に移動する時反応する文字列],[下に移動する量],[左に移動する時反応する文字列],[左に移動する量],[右に移動する時反応する文字列],[右に移動する量]”のように記述される。パラメータ1は、表示している動画上に重ねて描画する窓の形を指定する文字であり、黒文字または白文字の○、△、▽、□、◇などが用いられる。パラメータ2、3は、パラメータ1で指定された文字の横、縦のサイズを示す。パラメータ4は、上への移動のために検出する対象の文字列を指定し、パラメータ5は、パラメータ4で指定された文字列が含まれるコメントが検出されたとき、パラメータ1で指定された文字を上に移動させる量を指定する。同様に、パラメータ6、8、10は、それぞれ、下、左、右への移動のために検出する対象の文字列を指定し、パラメータ7、9、11は、それぞれ、パラメータ6、8、10で指定された文字列に一致する文字列が含まれるコメントが検出されたとき、パラメータ1で指定された文字を下、左、右に移動させる量を指定する。なお、窓を描画する際には、指定された文字の形の窓の中の部分のみ動画を表示させ、窓の外側の部分を所定の色で塗りつぶして表示させるようにしてもよく、窓の外側の部分の塗りつぶしをおこなわずに、指定された文字自体を画像に重ねて表示させるようにしてもよい。
【0061】
(5)ポップコマンド:コマンド実行部423は、当該ユーザのコメント、すなわち、コメント情報出力部415から出力されたコメント設定データのうち、当該端末装置4を使用しているユーザのユーザIDが設定されたコメントデータにより示されるコメントに、反応する文字列が含まれる場合、その時のみ、そのコメントを入力した当該ユーザの端末装置4の出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104にのみ、指定した文字列を表示させる。
ポップコマンドは、“pop,[反応する文字列],[表示する文字列]”のように記述される。パラメータ1は、検出対象の文字列を指定し、パラメータ2は、パラメータ1で指定された文字列が含まれるコメントが検出されたときに表示する文字列である。
【0062】
(6)テンションコマンド:コマンド実行部423は、コメント情報出力部415から出力されたコメントデータにより示されるコメントに基づいて、有効秒数内のコメント数をカウントし、その合計数を指定タイトル名にて、出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に表示するよう第1の出力部416に指示する。
テンションコマンドは、“tensyon,[合計した数のタイトル名],[ue][shita]”のように記述される。パラメータ1は、合計数を表示する際に表示するタイトル名の文字列を指定する。パラメータ2は、パラメータ1で指定されたタイトル名の表示場所を指定し、[ue]であれば上側に、[shita]であれば下側に表示させる。
【0063】
(7)リンクコマンド:コマンド実行部423は、所定の条件に応じて、指定された動画IDの動画データを取得するよう動画再生部411に指示し、出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に取得した動画データを再生させる。コマンド実行部423が、動画再生部411へ動画IDの動画データを取得するよう指示することで、図13のステップS302からの処理が実行されることになる。
リンクコマンドは、“link,[動画ID],[条件]”のように記述される。パラメータ1は、現在表示している動画からジャンプして表示すべき動画の動画IDを指定する。パラメータ2が記述される場合は、パラメータ2で指定される条件に一致した場合に、ジャンプして表示すべき動画の動画IDを指定する。パラメータ2は、以下の(a)〜(d)ように記述される。
【0064】
(a)[kekka,カウントする文字列]:コマンド実行部423は、その時点で、合計コマンドによりカウントしていた文字列の中で、一番多いものが「カウントする文字列」として指定された文字列である場合に、指定された動画IDの動画データを取得するよう動画再生部411に指示し、再生させる。
(b)[mado,複数座標による指定範囲]:コマンド実行部423は、窓コマンドにて作成された窓が、「複数座標による指定範囲」によって指定された範囲内の座標に入ったら、指定された動画IDの動画データを取得するよう動画再生部411に指示し、再生させる。
(c)[pop,反応する文字列]:コマンド実行部423は、当該ユーザのコメント、すなわち、コメント情報出力部415から出力されたコメントデータのうち、当該端末装置4を使用しているユーザのユーザIDが設定されたコメントデータにより示されるコメントに、反応する文字列が含まれる場合、当該ユーザの端末装置4の動画再生部411に指定された動画IDの動画データを取得するよう指示し、再生させることにより、当該ユーザのみジャンプする。
(d)[tension,タイトル]:コマンド実行部423は、テンションコマンドにてカウントしている中で、指定されたタイトル名の合計が一番多い場合に、指定された動画IDの動画データを取得するよう動画再生部411に指示し、再生させる。
【0065】
(8)ストップコマンド:ストップコマンドは、動画の閲覧可能、不可能を制御する。
ストップコマンドは、“Stop,[on][off]”と記述される。パラメータ1が[on]の場合は、動画の閲覧を不可能とし、[off]の場合は、動画の閲覧を可能とする。コマンド実行部423は、ストップコマンドに基づいて、動画の出力を停止、または、停止の解除を第1の出力部416に指示する。
【0066】
(9)エンドコマンド:コマンド実行部423は、動画再生部411が現在表示している画像データのフレームにおいて利用されているコマンド設定を停止する。
コマンドの削除とは異なり、コマンドの機能を停止するコマンドである。エンドコマンドは、“End,[all][1〜n]”と記述される。パラメータ1が[all]の場合は、現在表示されている動画で利用されているコマンドを全て停止し、[1〜n]の場合は、その数字にて特定されるコマンドを停止する。コマンドを特定する数字は、例えば、同じ画像データにおいて設定されたコマンドに対して、コマンド付与時間の順に付与される番号である。
【0067】
(10)コンテンツ出力コマンド:コマンド実行部423は、動画などの指定されたコンテンツを取得するよう動画再生部411に指示し、動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に現在表示されている動画と置き換えて、あるいは、動画視聴ページP1またはP1’とは別ウインドウにより、取得したコンテンツのデータを指定された時間、出力装置414へ出力させる。取得対象のコンテンツの情報はパラメータ1に設定され、動画ID、あるいは、URL(Universal Resource Locator)により指定される。また、出力時間の情報はパラメータ2に設定され、出力の開始から終了までの秒数や、出力を終了する動画再生時間などにより指定される。このコマンドにより、例えば、動画再生中の所望のタイミングに広告などを表示させることができる。
【0068】
(11)クリッカブルコメント用コマンド:コマンド実行部423は、所定の処理を行うことが設定されたボタン(テキストや画像等)を出力装置414が表示している動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104に出力させるとともに、この出力されたボタンをユーザによってマウス等である入力部418を介してクリックされたことを検出した場合に、そのクリックされたボタンに応じた所定の処理を実行する。このクリッカブルコメント用コマンドを用いる場合におけるボタンとは、クリックできる対象物(テキストや画像、図形)があり、その対象物をクリックするとその対象物に設定されたスクリプトが実行されるものである。
【0069】
このクリッカブルコメント用コマンドは、表示欄104の画面上にボタンを表示する位置を指定するコマンドと、そのコマンドを実行させる際に用いられる各種パラメータを列記することにより記述される。例えば、以下の書式に従って記述される。
“ボタンの表示設定|@ボタン,[表示コメント]”あるいは、“ボタンの表示設定|@ボタン,[表示コメント],[投稿されるコメント],[投稿コメント表示/非表示],[投稿コメントの表示設定],[押せる回数]”のように記述される。以下、コマンド実行種別と各パラメータと付加機能について説明する。
(a)コマンド種別
“ボタンの表示設定|@ボタン”のうち、‘ボタンの表示設定’は、ボタンを表示欄104に表示させる位置を指定するデータである。ボタンを表示欄104の上方に表示させる‘ue’、ボタンを表示欄104の下方に表示させる‘shita’などがある。ここで、‘shita’に続けて色を指定するデータ‘red’を記述(例えば、‘shita red’)すると、表示対象がテキスト文字列である場合には、テキストをボタンとして表示欄104の下方に赤色で表示することができる。この色を指定するデータを省略すると、所定の色(例えば白)で出力される。‘@ボタン’は、クリッカブルコメント用コマンドのスクリプトを呼び出す式である。
このクリッカブルコメント用コマンドで実行される所定の処理の一例としては、例えば、ボタンがクリックされた時に、所定のテキストを表示させる処理、ボタンがクリックされた時に、所定の動画を表示欄104に表示させる処理、ボタンがクリックされた時、そのボタンに設定された動画を別の窓にて表示させる処理等がある。
(b)パラメータ
[表示コメント]は、表示コメント内の[]で囲まれた部分がボタンとしてクリック可能な対象物として表示される。[]を省略した場合は、全体がボタンになる。例えば、‘クリック→[ジャンプ!]’と記述された場合には、‘クリック→ジャンプ!’の部分が表示欄104に出力され、‘ジャンプ!’の部分がボタンとして機能する。
[投稿されるコメント]は、ボタンがクリックされると表示されるテキストである。すなわち、ボタンがクリックされると、‘投稿されるコメント’に設定されたテキストがコメントとして発言され、通常のコメントとは別のレイヤ層で表示される。
【0070】
[投稿コメント表示/非表示]は、ボタンがクリックされた時にコメントを表示させるか否かを指定するデータであり、省略すると、非表示となる。非表示が設定された場合には、ログリスト(例えば、図7表示欄112)には表示されスクリプト操作は受け付けされるが、動画上にコメントは表示されない。
[投稿コメントの表示設定]は、ボタンがクリックされた時に表示されるテキストの表示設定をするデータであり、赤色で表示されるテキストを画面の下方にフォントをサイズ大で出力する場合には[red,shita,big]のように、色、表示位置、フォントサイズを指定するパラメータをカンマで区切って記述する。省略するとデフォルトで設定された色、表示位置、フォントサイズで表示される。
【0071】
[押せる回数]は、動画閲覧者個人が押せる回数を設定するパラメータである。クリッカブルコメント用コマンドのスクリプトが実行され、ボタンがクリックされた回数をカウントして一時記憶しておき、この[押せる回数]に設定された数に達したか否かを判定し、[押せる回数]に達した場合には、そのボタンをクリックすることができなくなる(クリックしても何も起こらない)。省略すると、デフォルトで[1]が設定される。
【0072】
(c)その他
上記(a)と(b)以外の機能に、ボタンにだけ反応させる@button機能を付加できる。ここでは、ボタンをクリックすることで発言されたコメントには、ボタンコマンドが設定される。合計コマンドやジャンプコマンドなどのコマンド欄にボタンコマンド(@ボタン)を設定することで、ボタンコマンドが設定されたコメントにしか反応しないようにする。
その記述例としては、以下の記述が挙げられる。
(i)例その1
shita |@ボタン ジャンプ!
|@キーワードジャンプ ジャンプ! sm7
ジャンプ!のテキストが表示されたボタンが表示欄104の下方に表示される。このボタンをクリックすると、「ジャンプ!」というコメントが発言され、sm7の動画IDである動画がダウンロードされ、表示欄104の通常のコメントとは異なるレイヤに表示される(ジャンプ)。
このキーワードジャンプにボタンコマンドを設定することで、通常のコメントの「ジャンプ!」には反応しない。すなわち、ユーザから単に通常のコメントである「ジャンプ!」が発言されただけでは、コマンドが実行されることがない。
(ii)例その2
shita |@ボタン ジャンプ! いってきます
|@キーワードジャンプ いってきます sm7
ジャンプ!のテキストが表示されたボタンが表示欄104の下方に表示される。このボタンをクリックすると、「いってきます」というテキストが、コメントが表示されるレイヤとは異なるレイヤに表示され、動画IDがsm7である動画にジャンプする。キーワードジャンプにボタンコマンドを設定することで、コメントを対象に処理を行うコマンドについては、通常のコメントの「いってきます」には反応しない。すなわち、コメントの集計を行う機能のコマンド等については、この@ボタン機能によって表示されるテキスト「いってきます」について、集計等の処理の対象外となる。
【0073】
(12)ジャンプコマンド:ジャンプコマンドは、指定された動画IDの動画データを取得するよう動画再生部411に指示して取得された動画、あるいは、表示欄104に表示された動画について、指定された動画再生時間から再生させる。
(a)指定された動画の指定された動画再生時間にジャンプ
表示欄104に現在表示している動画とは別の動画の開始秒数指定は、ジャンプコマンド、キーワードジャンプコマンド、合計コマンド、窓表示コマンド、等のコマンドに追加可能なスクリプトである。
以下にその書式の例を示す。
@ジャンプ[動画id]
また、このような書式の他に、
@ジャンプ[動画id],[ジャンプメッセージ], [再生開始時間], [戻るまでの時間], [戻りメッセージ]
のように、各種パラメータを追加することも可能である。
【0074】
[ジャンプメッセージ]は、ボタンに設定されるテキストであり、ボタンとして表示欄104に表示される。
[再生開始時間]は、ジャンプ先の動画をどの地点から再生するかを指定するパラメータであり、時、分、秒の単位で指定可能である。このパラメータの指定がない場合には、動画の最初(0秒)から再生を開始するようなデフォルトのパラメータが設定される。
[戻るまでの時間]は、元の動画に戻る場合、ジャンプ先で再生が始まってから何秒間再生して戻るかを指定するパラメータである。戻る際は、元の動画のジャンプコマンドを設定した秒数に戻る。指定されない場合は、元の動画に戻らないようにすることも可能である。
[戻りメッセージ]は、元の動画に戻す際のメッセージを指定するパラメータである。このパラメータの指定がない場合には、デフォルトのメッセージとして「元の動画に戻ります」が表示欄104に出力されるように設定される。
【0075】
ジャンプコマンドの具体的な記述例としては、以下の通りである。
@ジャンプ id7, [飛びます], [3:20], [30秒], [戻るよ]
このように記述されると、「飛びます」が表示されたボタンがクリックされると、動画IDがid7である動画にジャンプし、動画再生時間3分20秒の時点から再生され、その再生が開始された後、30秒後に「戻るよ」のテキストを表示し、元の動画に戻る処理が行われる。
【0076】
(b)表示欄104に表示された動画の指定された動画再生時間にジャンプ
この場合の記述の書式例を示す。
@ジャンプマーカー:ラベル名
@ジャンプ [飛び先秒数/ラベル名][ジャンプメッセージ]
このような書式に従った記述例を以下に示す。
@ジャンプ 3:24[シーン2へ]
または、
@ジャンプマーカー:シーン2
@ジャンプ シーン2(シーン2へ)
【0077】
ここで、[シーン2]は、動画再生時間が3:24であるラベルとして設定され、端末内にそのデータが記憶される。この設定は、例えば、ユーザがタイムライン上のスライドバーを移動させ、所望の動画再生時間の位置において、しおりとして設定し、ラベル名「シーン2」を設定することにより、シーン2と3分24秒の動画再生時間とが対応付けされて記憶される。
ここで、[飛び先秒数/ラベル名]は、ジャンプ先を時、分、秒もしくはマーカーのラベル名で指定されるパラメータである。ここで、ラベル名を使用する場合には、@ジャンプマーカーのコマンドで、マーカーを予め設定しておく必要がある。
[ジャンプメッセージ]は、ジャンプの際に表示するメッセージを指定するパラメータである。指定されなかった場合には、[別のシーンへジャンプします]というデフォルトのパラメータが設定される。
【0078】
(13)ウエイトコマンド:動画内で動画再生時間が先の時点にジャンプする場合において、動画データのダウンロードが完了していない動画再生時間にジャンプするようなコマンドを実行する場合もある。このとき、ジャンプ先の動画データがまだダウンロードされていないことから、その対応処理として、ジャンプコマンドを応用した下記の2つの方法が挙げられる。
(a)
動画データのダウンロードを開始したら、動画の再生をすぐに開始し、未キャッシュの動画再生時間の時点へジャンプするようなコマンドが指示された場合、動画がすべてキャッシュされるまで、指定された動画再生時間(例えば、ダウンロードが完了している再生位置の動画再生時間)にジャンプし、ダウンロードが完了したら、戻るジャンプメッセージを表示し続ける。
このときの記述書式の例は、以下の通りである。
@ウエイト[戻る動画再生時間]
[戻る動画再生時間]は、戻り先すなわち、ダウンロードが完了するまでの間、ジャンプする先の動画再生時間を示すパラメータが設定される。
そして、具体的には、例えば以下のように記述される。
@ウエイト 0:00
これにより、ダウンロードが完了するまでの間、動画再生時間が0分00秒の時点にジャンプする。このように0:00が設定された場合には、ダウンロードが完了するまでの間、0:00の時点の画像が表示されたままになる。
【0079】
(b)
最初にループを作り、ウエイト処理のジャンプを実行することによって動画データのすべてのダウンロードが完了するまで待ち、ダウンロードが全て完了した場合に、ウエイト処理するためのジャンプを解除する。すなわち、ダウンロードが完了していない場合には、動画データがまだダウンロードされていない時点へのジャンプが設定されている時点でウエイト処理を行うためのジャンプを繰り返し実行することによって動画再生を一時停止するようにし、ダウンロードが完了したら、ウエイト処理のジャンプを解除し、動画再生時間が先の時点である指定されたジャンプ先にジャンプする。
【0080】
(14)別窓コマンド
記述する書式の例としては、以下の通りである。
@キーワードジャンプ [キーワード],[動画id],[ジャンプメッセージ],[同窓/別窓],[再生開始時間],[再生秒数],[戻りメッセージ]
【0081】
[同窓/別窓]は、ジャンプ先で動画を同窓(同じ表示欄104)で開くか、別窓(現在動画を再生している表示欄104とは別に、新たに動画視聴ページP1を起動して動画を表示欄104に再生する)で開くかを指定するパラメータである。ここで、別窓を選んだ場合は、元の動画(ジャンプ元の表示欄104)の動画再生は、一時停止をする。その後、元の動画の表示欄104に対する再生ボタンがクリックされた際に一時停止を解除して再生を行う。別窓を指定し、さらに戻る動画再生時間を設定した場合は、別窓で指定の秒数再生が終わった後に元の動画に移動する。
なお、この[同窓/別窓]のパラメータを設定しなかった場合には、デフォルトとして同窓が設定される。
【0082】
以下、別窓コマンドの記述の具体例を示す。
@キーワードジャンプ ジャンプ! sm7 飛びます 別窓
この記述がされている場合には、ジャンプをした際に、「飛びます」というテキストが発言され、別窓で表示欄104が起動し、その表示欄104において、動画IDがsm7の動画がダウンロードされて再生される。
ここで、例えば、動画Aを再生していた際に、別窓として動画Bを再生するように別窓コマンドが設定されていた場合には、コマンド実行部423は、別窓コマンドに設定された動画IDを参照し、元の動画に戻るためのURLを生成する。例えば、http://www.abcdefg.go.jp/watch/sm7?start=60&backidsm1のように、ジャンプ先の動作を指定する動画ID(ジャンプコマンドによって指定されている)を含み、かつ、元の動画を示す動画IDを含むURLを生成し、これに従って、別窓の画面に別窓コマンドによって指定された動画データにアクセスし、表示する。そして、再生が完了した時点で、このURLに含まれる、元の動画を指定する動画IDを用いて、元の窓に遷移し、元の動画を再生する。
なお、別窓にジャンプした後に元の動画に戻る他の方法として、リファラの機能を利用し、元の動画を検出することによって元の動画を特定し、元の動画に戻ることも可能である。
上記いずれの方法であっても、別窓を複数起動する場合にも、別窓のそれぞれについては、自身の元の動画を特定して戻ることが可能である。
【0083】
(15)シーク禁止コマンド:通常、ユーザはスライドバーのツマミをクリックしてスライドバー上で移動させることにより、動画再生時間をシークすることが可能であるが、このシーク禁止コマンドにて指定された動画再生時間の期間においては、シーク操作の入力を受け付けない(操作できない)ようにする。
その記述の書式としては、以下のものが挙げられる。
有効秒数|@シーク禁止
‘有効秒数’は、このシーク禁止コマンドが設定された動画再生時間を起点とし、シークを禁止する期間を指定するパラメータである。
記述の具体例としては、
@30 |@シーク禁止
である。この記述によれば、シーク禁止コマンドが設定された動画再生時間を起点として動画再生時間が30秒経過するまでは、シーク禁止となる。すなわち、動画再生時間が1分00秒の時点でシーク禁止が設定されていた場合には、動画再生時間が1分30秒になるまでは、シークの入力を受け付けしない。
【0084】
(16)コメントマスクコマンド:上述した実施形態においては、表示欄104においてコメントが表示される領域は、表示欄104の全面であったが、表示欄104の表示領域のうち、指定された一部の領域について、非表示(コメントを表示させない)にするコマンドである。
@コメントマスク 高さ[0〜100%],幅[0〜100%]
高さ[0〜100%]は、マスク高さ方向(画面の上下方向)のサイズを指定し、幅[0〜100%]は、マスクの幅方向(画面の水平方向)のサイズを指定するパラメータである。ここで、マスクの位置そのものは、ue、shitaなどのコマンドを組み合わせて位置を設定し、設定されない場合は、デフォルトで表示欄104の中央に設定される。
なお、ここでは、コメントを表示する領域内の一部を非表示にする場合について説明したが、コメントを表示する領域そのもののサイズを表示欄104よりも小さくする、あるいは大きくするようにするようにしてもよい。
ここで、コメントを非表示する処理については、コメントを出力する処理を行うが、非表示の領域内についてコメントの表示されないように、文字色が透明であるコメントを出力し、あたかも表示されていないようにしてもよい。あるいは、非表示の領域内については、コメントを出力する処理そのものを行わないことによってコメントを非表示にし、コメントを表示する領域のみ出力する処理を行うようにしてもよい。
【0085】
次に、具体的なコマンド設定例に基づいた、動画視聴ページP1またはP1’の表示欄104における表示例を説明する。
図16は、投票数をカウントして表示する場合の例を示す。
同図の(a)では、コマンド実行部423は、合計コマンドに基づき、任意の文字列についてカウントを行い、その結果を動画の下の個所に表示させている。コマンド実行部423は、このカウントを動画再生中にもリアルタイムに行い、順位もそれに応じて入れ替えて表示させる。(b)では、コマンド実行部423は、この合計コマンドによるカウント数の結果を降順に大きく表示させている。
【0086】
図17は、キーワードによるジャンプの例を示す。
同図の(a)では、コマンド実行部423は、合計コマンドに基づき、指定文字列についてカウントを行い、その結果を動画の下の個所に表示させている。(b)では、コマンド実行部423は、リンクコマンドによって、最もコメントの多かった文字列をキーワードにして指定される動画IDの動画の取得を動画再生部411に指示し、(c)にて取得した動画データに基づく画像を表示させている。
【0087】
図18は、アドベンチャーゲームの例を示す。
同図の(a)では、コマンド実行部423は、合計コマンドに基づき、指定文字列についてカウントを行い、その結果を動画の下の個所に表示させている。また、置き換えコマンドを用いて、類似の文字列については、合計コマンドによってカウント可能な文字列に置き換えて表示し、カウント対象としている。(b)では、コマンド実行部423は、リンクコマンドによって、合計数の一番多かった文字列をキーワードにして指定される動画IDの動画の取得を動画再生部411に指示し、取得した動画データに基づく画像を表示させている。
【0088】
図19は、コメント対戦ゲームの例を示す。
同図の(a)では、コマンド実行部423は、テンションコマンドに基づき、現在動画再生部411が表示しているフレーム(ターン)についての有効秒数内のコメント数のカウントを行い、(b)では、エンドコマンドにより(a)でのコメントのカウントを一旦終了し、次に動画再生部411が表示しているフレーム(ターン)についての有効秒数内のコメント数のカウントを行う。そして、(c)では、コマンド実行部423は、(a)、(b)のターンのうち、コメント数が多かったターンに従って、指定された動画IDの動画の動画再生部411に指示し、取得した動画データに基づく画像を表示させている。
【0089】
図20は、クイズゲームの例を示す。
同図の(a)では、動画再生部411によって表示している動画に基づくクイズ等を表示させ、(b)では、コマンド実行部423は、正解の文字列が含まれるコメントを、他の文字列に置き換えて表示させるとともに、(c)では、コマンド実行部423は、ポップコマンドによって、正解の文字列が含まれるコメントを入力したユーザが自端末装置4のユーザである場合に、指定された文字列を表示させている。
【0090】
図21は、窓操作のゲームの例を示す。
同図の(a)では、動画によって窓を動かす目標、例えば、ゴルフのカップ等を表示させ、(b)では、コマンド実行部423は、窓表示コマンドによって、ボールに見立てた文字「○」を、コメントに基づいて動かして表示させている。また、置き換えコマンドによって、類似の文字列を、窓表示コマンドに反応する文字列に置き換えている。そして、リンクコマンドに基づいて、カップの表示部分として指定される範囲に文字「○」が入ったときには(ゲームをクリアしたときに)、次の動画、例えば、さらにカップの小さな動画を取得して表示させる。これは、例えば、ボーリングや縦スクロールレースゲームなどに応用が可能である。
このゲームでは、ユーザが動かしたい方向に対応したコメントを入力しても、それが反映されるのは、そのコメントデータをコメント配信サーバ2へアップロードした後、次のコメントデータの配信タイミングにおいて、コメント配信サーバ2から他のユーザによって入力されたコメントデータと併せて当該端末装置4へ配信されたときであり、このように、入力されたコメントが反映されるまでにタイムラグがあることと、他のユーザのコメントも影響することによって、なかなかユーザの意志どおりの動きとならないもどかしさが面白さに繋がる。
【0091】
図22は、NGワードゲームの例を示す。
同図の(a)では、動画再生部411によって動画を表示しており、(b)では、コマンド実行部423は、置き換えコマンドに基づき、NGワードとなる文字列が含まれるコメントを検出した場合、そのNGワードの文字列のみを他の文字列に置き換えて表示させている。あるいは、正解の文字列を、正解を示す文字列に置き換えて表示することにより、擬似的にクイズも可能である。
【0092】
図23は、クリッカブルコメント用コマンドの例を示す。
同図の符号(A)に示すように、クリッカブルコメント用コマンドが設定された動画再生時間に到達した際に、「クリック→ジャンプ!」のテキストが表示され、この「ジャンプ!」のテキストの部分について、クリックが可能になっており、その背景に所定の色が設定されて表示される。そして、ユーザによって「ジャンプ!」のテキストがクリックされると、符号(B)に示すように、「行ってきます」なるコメントが発言され、画面上に表示される。なお、ここでは、「ジャンプ!」をクリックすることによって、コメントが発言されることを説明するコメントが表示されている(符号(C))。
【0093】
図24は、コメントマスクコマンドの例を示す。
同図の(a)では、コメントマスクコマンドが設定されていない場合の画面の一例であり、動画再生部411によって、各種コメントが表示される。
同図の(b)では、図24(a)の画面において、コメントマスクコマンドが設定され、実行されている場合の画面の一例である。コマンド実行部423は、コメントマスクコマンドに基づき、コメントマスクコマンドによって設定された領域内について、コメントを非表示とし、コメントマスクコマンドによって設定された領域外については、コメントを通常通り表示している。ここでは、コメントマスクコマンドによって設定された領域(符号(A)。ただし、図中の破線の枠は、実際にはユーザには見えない)内については、コメントが非表示とされており、例えば、表示欄104を閲覧しているユーザ自身が発言したコメントが非表示の領域に入ったとき、コメントが非表示となるが、その場合、バグや故障によってコメントが表示されていないと認識されないように、発言されたコメントを囲む枠(符号(B))を表示するようにしてもよい。このように、非表示として設定された枠内においてはコメントが表示されないが、コメントが例えば右から左に移動表示される場合は、この非表示の領域外を移動している際にはコメントが表示される。
【0094】
図25は、コメントの表示領域サイズを変更した場合を示す。
同図に示すように、コマンド実行部423は、表示領域サイズを特に指定しない場合は、デフォルトとして、表示欄104とコメント表示領域(符号(A))のサイズが一致するようにして表示をさせるが、コメントの表示領域サイズを変更するコマンドが設定された場合には、例えば、符号(B)に示すように、表示欄104よりも小さいサイズの領域内に、コメントを表示させる。
【0095】
以上、説明した本実施の形態によれば、動画配信サーバ1へ投稿された動画に、当該動画の投稿者等の許可されたユーザが、当該動画の閲覧を行うユーザの端末装置に、動画の再生時間に応じて所定の処理を実行させるコマンドを設定できるようにしたので、動画の投稿者等のコマンド設定者、動画の閲覧を行うユーザの両者へ、エンターテイメント性の高い動画配信サービスを実現することができる。
また、コマンドで指定される所定の処理には、端末装置の画面に出力されるコメント情報を参照して行われる多様な処理が含まれるため、このコマンド情報をコマンド設定者が任意に組み合わせてゲーム等を創作できるようにし、よりエンターテイメント性を高めることが可能となる。
また、コマンド設定者は、端末装置において、動画データを参照しながら、コメントの入力と類似の手順により、容易にコマンドを設定することができる。
【0096】
また、以上説明した本実施の形態によれば、コメント欄を利用し、スクリプトとして入力することが可能となるので、今までの機能を変更することなく、スクリプト機能を実現することが可能となり、今後のアップデートなどのソフトウェアの更新に係る負担を軽減することが可能となる。
【0097】
また、以上説明した実施形態において、図2におけるコメント配信サーバ2のコメント情報記憶部21、コメント情報配信部22、コメント情報更新管理部23及び通信部24の機能を実現するためのプログラム、図4におけるコマンド配信サーバ3のコマンド情報記憶部31、コマンド情報配信部32、コマンド情報更新管理部33及び通信部34の機能を実現するためのプログラム、あるいは、図6における端末装置4の送信部410、動画再生部411、コメント情報受信部412、コメント情報記憶部413、コメント情報出力部415、第1の出力部416、第2の出力部417、選択部419、再生制御部420、コマンド情報受信部421、コマンド情報記憶部422及びコマンド実行部423の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりコメントの配信、コマンドの配信、コメントの表示制御、コマンドの実行制御を行ってもよい。また、図6における端末装置4の送信部410、動画再生部411、コメント情報受信部412、コメント情報記憶部413、コメント情報出力部415、第1の出力部416、第2の出力部417、選択部419、再生制御部420、コマンド情報受信部421、コマンド情報記憶部422及びコマンド実行部423の機能を実現するためのプログラム、または、これらの機能との差分の機能を実現するためのプログラムを既存の端末装置にプラグインとしてインストールし、上述した端末装置4の機能を実現するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0098】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0099】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】この発明の一実施形態による動画配信システムの構成を示す概念図である。
【図2】コメント配信サーバ2の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】コメント情報記憶部21に記憶されるデータの一例を示す図である。
【図4】コマンド配信サーバ3の構成を示す概略ブロック図である。
【図5】コマンド情報記憶部31に記憶されるデータの一例を示す図である。
【図6】端末装置4の構成を説明する概略ブロック図である。
【図7】出力装置414に表示される情報の一例を示す図である。
【図8】出力装置414に表示される情報の一例を示す図である。
【図9】出力装置414に表示される情報の一例を示す図である。
【図10】出力装置414に表示される情報の一例を示す図である。
【図11】コメント配信サーバ2の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】コマンド配信サーバ3の動作について説明するためのフローチャートである。
【図13】端末装置4の動作について説明するためのフローチャートである。
【図14】端末装置4の動作について説明するためのフローチャートである。
【図15】端末装置4の動作について説明するためのフローチャートである。
【図16】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図17】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図18】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図19】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図20】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図21】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図22】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図23】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図24】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【図25】コマンドに基づく出力装置414への表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0101】
1…動画配信サーバ 2…コメント配信サーバ 21…コメント情報記憶部 22…コメント情報配信部 23…コメント情報更新管理部 24…通信部 3…コマンド配信サーバ 31…コマンド情報記憶部 32…コマンド情報配信部 33…コマンド情報更新管理部 34…通信部 4…端末装置 410…送信部 411…動画再生部 412…コメント情報受信部 413…コメント情報記憶部 414…出力装置 415…コメント情報出力部 416…第1の出力部 417…第2の出力部 418…入力部 419…選択部 420…再生制御部 421…コマンド情報受信部 422…コマンド情報記憶部 423…コマンド実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、を備えた動画配信システムであって、
所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバを更に備え、
前記端末装置は、
前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる動画再生手段と、
前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させるコメント出力手段と、
前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行するコマンド実行手段と、
を備えたことを特徴とする動画配信システム。
【請求項2】
前記コマンド実行手段が実行する所定の処理は、
前記コメント配信サーバから受信し、前記コメント出力手段により出力されるコメント内容情報に基づいて、前記設定コマンド情報に予め定められるリンク先へ接続を切り替えて、前記出力装置に他の情報を出力、あるいは他の動画データを再生する処理である
ことを特徴とする請求項1に記載の動画配信システム。
【請求項3】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、を備えた動画配信システムであって、
所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバを更に備え、
前記端末装置は、
前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる動画再生手段と、
前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させるコメント出力手段と、
前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行するコマンド実行手段と、
を備えたことを特徴とする動画配信システム。
【請求項4】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおける端末装置を構成するコンピュータに、
前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を受信手段により前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する手順と、
動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる手順と、
コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント情報を前記動画データが再生される出力装置に出力させる手順と、
コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行する手順と、
を実行させるための端末装置のプログラム。
【請求項5】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおける端末装置を構成するコンピュータに、
前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を受信手段により前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信する手順と、
動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させる手順と、
コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント情報を前記動画データが再生される出力装置に出力させる手順と、
コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行する手順と、
を実行させるための端末装置のプログラム。
【請求項6】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおいて、
前記端末装置が、
受信手段により、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信するとともに、当該動画データを受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信し、
動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させ、
コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させ、
コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、クリックが可能なボタンを表示し、当該ボタンがクリックされた場合に、該ボタンに設定された所定の処理を実行する、
ことを特徴とする配信動画再生方法。
【請求項7】
ユーザに操作される端末装置と、動画データを配信する動画配信サーバと、前記動画データの再生時間を示す再生時間情報に対応付けられるコメントを示すコメント内容情報を、前記再生時間情報と対応付けて記憶するコメント情報記憶手段を備えたコメント配信サーバと、所定の処理を実行させるコマンドを示す設定コマンド情報を、前記再生時間情報に対応付けて記憶するコマンド情報記憶手段を備えたコマンド配信サーバと、を備えた動画配信システムにおいて、
前記端末装置が、
受信手段により、前記動画配信サーバに接続し、前記動画配信サーバに動画データを要求して受信するとともに、当該動画データを受信する際に、要求する動画データに対応するコメント内容情報及び当該コメント内容情報に対応付けられる再生時間情報と、設定コマンド情報及び当該設定コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、を前記コメント配信サーバ及び前記コマンド配信サーバから受信し、
動画再生手段により、前記受信手段が受信した動画データを出力装置に再生させ、
コメント出力手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信したコメント内容情報で示されるコメントを前記動画データが再生される前記出力装置に出力させ、
コマンド実行手段により、前記動画再生手段が再生する動画データの再生時間に従って、前記受信手段が受信した設定コマンド情報に基づき、指定された領域内のコメントを非表示にする処理を実行する、
ことを特徴とする配信動画再生方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate


【公開番号】特開2009−212705(P2009−212705A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52350(P2008−52350)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】