包装容器及びブランクシート
【課題】包装容器を直立させるための脚部の強度を確保しつつ、脚部の意匠性を向上させることが可能な包装容器を提供する。
【解決手段】第1の底面板(12-1)には、折線(a)が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込(30)が設けられており、該切込(30)により、包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を構成し、第2の底面板(12-2,12-3)の他端は、折線(m)を介して脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、第2の脚板(20-2)を、折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)を、切込(30)を介して第1の底面板(12-1)の表面側に突出させ、該突出させた第2の脚板(20-2)の裏面と第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて脚部(20)を構成し、前面板(16)と第2の底面板(12-2,12-3)とが連接している折線(h)の箇所と、脚部(20)と、で包装容器(100)を直立させる。
【解決手段】第1の底面板(12-1)には、折線(a)が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込(30)が設けられており、該切込(30)により、包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を構成し、第2の底面板(12-2,12-3)の他端は、折線(m)を介して脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、第2の脚板(20-2)を、折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)を、切込(30)を介して第1の底面板(12-1)の表面側に突出させ、該突出させた第2の脚板(20-2)の裏面と第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて脚部(20)を構成し、前面板(16)と第2の底面板(12-2,12-3)とが連接している折線(h)の箇所と、脚部(20)と、で包装容器(100)を直立させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の六面体からなる包装容器は、包装容器を地平面等に直立させた状態にしても、包装容器が倒れる傾向があり、包装容器自体に自立性を持たせ、包装容器を地平面等に直立させた状態にすることが困難であった。
【0003】
このようなことから、本発明より先に出願された技術文献として、六面体からなる包装容器において、包装容器の背面の下端を包装容器の正面よりも短小にし、かつ背面の下端に足桁部を設け、包装容器の正面の下端と背面の足桁部と、で包装容器を直立させるようにした包装容器について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭63−8570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の包装容器は、脚桁部を一枚で構成しているため、脚桁部を構成する部分に厚みを持たせなければ、脚桁部の強度を保つことができない。また、脚桁部を一枚で構成しているため、脚桁部の裏面が外部に露出し、脚桁部の裏面が外部から視認できてしまうことになる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、包装容器を直立させるための脚部の強度を確保しつつ、脚部の意匠性を向上させることが可能な包装容器及びその容器を形成するためのブランクシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
なお、以下に説明する( )の中の記載は、『特許請求の範囲』と、『発明の実施の形態』と、の対応関係を明らかにするために付加したものであり、『特許請求の範囲』に記載されている発明の技術的範囲の解釈を意識的に限定するものではない。
【0008】
<包装容器>
本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)と折線(a)を介して連接している第1の底面板(12-1)の裏面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2,12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記第1の底面板(12-1)には、前記折線(a)が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込(30)が設けられており、該切込(30)により、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を構成し、
前記第2の底面板(12-2,12-3)の他端は、折線(m)を介して前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)を、前記切込(30)を介して前記第1の底面板(12-1)の表面側に突出させ、該突出させた前記第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2,12-3)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の左側面(5)を構成する左側面板(15)と折線(r)を介して連接している第1の底面板(12-1)の表面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2)の裏面と、前記包装容器(100)の右側面(4)を構成する右側面板(14-2)と折線(s)を介して連接している第3の底面板(12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)の前記底面(2)側は、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を有し、
前記第2の底面板(12-2)の他端は、折線(m)を介して前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の左側面(5)を構成する左側面板(15)と折線(r)を介して連接している第1の底面板(12-1)の表面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2)の裏面と、前記包装容器(100)の右側面(4)を構成する右側面板(14-2)と折線(s)を介して連接している第3の底面板(12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)の前記底面(2)側は、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を有し、
前記底面(2)を構成した際に、前記第1の底面板(12-1)の前記背面(1)側となる端には、折線(t)を介して、前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)が連接しており、
前記底面(2)を構成した際に、前記第3の底面板(12-3)の前記背面(1)側となる端には、折線(u)を介して、前記脚部(20)となる第3の脚板(20-3)が連接しており、
前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(t)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせると共に、前記第3の脚板(20-3)を、前記折線(u)を介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板(20-3)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせ、前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
<ブランクシート>
本発明にかかるブランクシートは、
上記記載の包装容器(100)の構造を形成するためのブランクシートであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装容器を直立させるための脚部の強度を確保しつつ、脚部の意匠性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の包装容器100の正面図を示す図である。
【図2】第1の実施形態の包装容器100の側面図を示す図である。
【図3】第1の実施形態の包装容器100の背面図を示す図である。
【図4】第1の実施形態の包装容器100の脚部20の拡大図を示す図である。
【図5】第1の実施形態の包装容器100の吊下部22の拡大図を示す図である。
【図6】第1の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【図7】第1の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための第1の図である。
【図8】第1の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための第2の図である。
【図9】第2の実施形態の包装容器100の脚部20の拡大図を示す図である。
【図10】第2の実施形態の包装容器100の側面図を示す図である。
【図11】第2の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【図12】第2の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための図である。
【図13】第3の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
<包装容器100の構成例>
まず、図1〜図5を参照しながら、本実施形態の包装容器100の構成例について説明する。図1は、本実施形態の包装容器100の正面図であり、図2は、側面図であり、図3は、背面図である。また、図4は、脚部20の拡大図であり、図5は、吊下部22の拡大図である。
【0015】
本実施形態における包装容器100は、図1〜図3に示すように、前面部6と、底面部2と、上面部3と、右側面部4と、左側面部5と、背面部1と、を有して構成する。前面部6は、包装容器100の前面を構成する。底面部2は、包装容器100の底面を構成する。上面部3は、包装容器100の上面を構成する。右側面部4は、包装容器100の右側面を構成する。左側面部5は、包装容器100の左側面を構成する。背面部1は、包装容器100の背面を構成する。
【0016】
本実施形態の包装容器100の前面部6には、図1に示すように、抜窓Aを有し、抜窓Aから包装容器100の内部が視認できるようにしている。これにより、包装容器100の内部に収納した内容物(図示せず)を抜窓Aから視認することができる。抜窓Aの形状は、特に限定せず、使用用途に応じてあらゆる形状の抜窓Aを構成することが可能である。また、抜窓Aの数も特に限定せず、使用用途に応じて任意の数の抜窓Aを形成することが可能である。また、本実施形態の包装容器100は、抜窓Aを設ける構成にしたが、抜窓Aを設けない構成にすることも可能である。
【0017】
また、本実施形態の包装容器100は、図2、図3に示すように、背面部1の下端1aには、脚部20を有し、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立可能な構成にしている。
【0018】
本実施形態の脚部20は、図4に示すように、背面部1の下端1aに設けられた第1の脚板20-1と、底面部2の内側を構成する第2の底面板12-2の一端に連接された第2の脚板20-2と、の2つの脚板20-1,20-2を重ね合わせて構成し、強度のある脚部20を構成している。
【0019】
このため、一枚の脚板で脚部20を構成した場合よりも、強度のある脚部20を構成することが可能となるため、図2に示すように、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にした場合でも、多くの負荷を脚部20にかけることが可能となる。
【0020】
また、脚部20は、2つの脚板20-1,20-2の裏面同士を重ね合わせて構成し、脚部20の外側は、2つの脚板20-1,20-2の表面で構成することになる。このため、脚板20-1,20-2の裏面が外部に露出することがなく、意匠性に優れた脚部20を構成することができる。
【0021】
なお、本実施形態の包装容器100は、図2に示すように、脚部20の長さを調整することで、包装容器100の傾斜角度を調整することができる。例えば、脚部20の長さを長くすることで、包装容器100を前面部6側に傾斜することができ、脚部20の長さを短くすることで、包装容器100を背面部1側に傾斜することができる。
【0022】
また、本実施形態の包装容器100は、図1〜図3に示すように、上面部3には、吊下部22を有し、包装容器100を吊り下げ可能な構成にしている。
【0023】
本実施形態の吊下部22は、図5に示すように、上面部3の内側を構成する第1の上面板13-1内に設けられた第1の吊下板22-1と、上面部3の外側を構成する第2の上面板13-2内に設けられた第2の吊下板22-2と、を重ね合わせて構成し、強度のある吊下部22を構成している。
【0024】
このため、1枚の吊下板で吊下部22を構成した場合よりも、強度のある吊下部22を構成することが可能となる。また、吊下部22と上面部3とは2枚の板で連接するように構成しているため、吊下部22と上面部3とが連接する連接部分の強度を高め、多くの負荷を連接部分にかけることが可能となる。
【0025】
また、本実施形態の吊下部22は、図5に示すように、吊下部22を構成する第1の吊下板22-1は、上面部3の内側を構成する第1の上面板13-1に連接し、第2の吊下板22-2は、上面部3の外側を構成する第2の上面板13-2に連接しているため、第1の吊下板22-1にかかる負荷を第1の上面板13-1に分散し、第2の吊下板22-2にかかる負荷を第2の上面板13-2に分散することができる。
【0026】
本実施形態における包装容器100は、例えば、厚紙、ボール紙などの紙素材により形成することが可能である。また、包装容器1は、複数枚、または、1枚の紙素材から形成することも可能である。
【0027】
<包装容器100の展開図>
次に、図6を参照しながら、本実施形態における包装容器100の概略展開図について説明する。図6は、包装容器100の展開図であり、包装容器100の外側を構成する側の面(表面側)の構成例を示している。
【0028】
本実施形態における包装容器100は、第1の右側面板14-1と、第2の右側面板14-2と、背面板11と、左側面板15と、前面板16と、第3の右側面板14-3と、が連接して構成している。
【0029】
第1の右側面板14-1は、包装容器100の右側面部4の内側を構成するための板である。第2の右側面板14-2は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。本実施形態の右側面部4は、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせることで、第2の右側面板14-2の表面と第3の右側面板14-3の表面とが右側面部4の表面を構成することになる。また、第2の右側面板14-2が右側面部4の内側を構成することになる。なお、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせる際の構成や方法は特に限定せず、様々な手法(例えば、公知の粘着剤等)を用いて貼り合わせることが可能である。
【0030】
背面板11は、包装容器100の背面部1を構成するための板である。左側面板15は、包装容器100の左側面部5を構成するための板である。前面板16は、包装容器100の前面部6を構成するための板である。第3の右側面板14-3は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。
【0031】
第1の右側面板14-1と第2の右側面板14-2とは折線eを介して連接している。また、第2の右側面板14-2と背面板11とは折線bを介して連接している。また、背面板11と左側面板15とは折線cを介して連接している。また、左側面板15と前面板16とは折線iを介して連接している。また、前面板16と第3の右側面板14-3とは折線jを介して連接している。
【0032】
また、背面板11の下端には、折線aを介して第1の底面板12-1が連接している。また、第1の底面板12-1の他端には、折線fを介して差込片21が連接している。また、背面板11の下端には、折線aが設けられていない部分に、第1の脚板20-1が連接している。第1の底面板12-1には、折線aが設けられていない箇所の両端を繋ぐように切込30が設けられており、その切込30により第1の脚板20-1を構成している。
【0033】
第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の外側を構成するための板である。差込片21は、包装容器100を構成する際に、前面板16の下端に設けられた切込33に差込片21を差し込み、第1の底面板12-1と、第2の底面板12-2と、第3の底面板12-3と、で底面部2を構成させるための片である。折線fの両端には、切込f'が設けられており、その切込f'により、差込片21を切込33に差し込みし易くさせると共に、切込33に差込片21を差し込んだ際に、その差し込んだ差込片21を切込33から外し難くさせるようにしている。第2の底面板12-2と第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。第1の脚板20-1は、脚部20の背面側を構成するための板である。
【0034】
なお、切込30の一部分で第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結するように構成することも可能である。これにより、第1の脚板20-1を第1の底面板12-1に連結させ、第1の脚板20-1を第1の底面板12-1に固定させることができる。但し、切込30の一部分で第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結するように構成した場合には、折線aを介して第1の底面板12-1を内側に折り曲げた際に、第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結した連結部分を切断させるように構成する必要がある。
【0035】
また、背面板11の上端には、折線dを介して第1の上面板13-1が連接している。背面板11の上端には、切込32が設けられており、第1の上面板13-1は、切込32が設けられていない折線dを介して背面板11と連接している。第1の上面板13-1は、包装容器100の上面部3の内側を構成するための板である。なお、第1の上面板13-1には、吊下部22を構成する第1の吊下板22-1を形成するための切込31と折線gと開孔Bとが設けられており、折線gを介して第1の吊下板22-1を外側に折り曲げ、吊下部22の背面側を構成する。また、第1の吊下板22-1には、吊下孔Cが設けられている。
【0036】
なお、切込31の一部分で第1の上面板13-1と第1の吊下板22-1とを連結するように構成することも可能である。これにより、第1の吊下板22-1を第1の上面板13-1に連結させ、第1の吊下板22-1を第1の上面板13-1に固定させることができる。
【0037】
また、前面板16の下端には、折線hを介して第3の底面板12-3が連接している。また、第3の底面板12-3の他端には、折線lを介して第2の底面板12-2が連接している。また、第2の底面板12-2の他端には、折線mを介して第2の脚板20-2が連接している。また、前面板16の下端には、切込33が設けられており、第3の底面板12-3は、切込33が設けられていない折線hを介して前面板16と連接している。第2の底面板12-2と第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。第2の脚板20-2は、脚部20の前面側を構成するための板である。
【0038】
また、前面板16の上端には、折線kを介して第3の上面板13-3が連接している。また、第3の上面板13-3の他端には、折線nを介して第2の上面板13-2が連接している。また、第2の上面板13-2の他端には、折線oを介して差込片23が連接している。第2の上面板13-2と第3の上面板13-3は、包装容器100の上面部3の表側を構成するための板である。差込片23は、包装容器100を構成する際に、背面板11の上端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1と、第2の上面板13-2と、第3の上面板13-3と、で上面部3を構成させるための片である。折線oの両端には、切込o'が設けられており、その切込o'により、差込片23を切込32に差し込みし易くさせると共に、切込32に差込片23を差し込んだ際に、その切込32に差し込んだ差込片23を切込32から外し難くさせるようにしている。なお、第2の上面板13-2には、吊下部22を構成する第2の吊下板22-2を形成するための切込34と折線pと開孔Dとが設けられており、折線pを介して第2の吊下板22-2を外側に折り曲げ、吊下部22の前面側を構成することになる。また、第2の吊下板22-2には、吊下孔Cが設けられている。
【0039】
なお、切込34の一部分で第2の上面板13-2と第2の吊下板22-2とを連結するように構成することも可能である。これにより、第2の吊下板22-2を第2の上面板13-2に連結させ、第2の吊下板22-2を第2の上面板13-2に固定させることができる。
【0040】
<包装容器100の製造工程>
次に、図6〜図8を参照しながら、図6に示す板紙製のブランクシートを組み立てて、図1〜図3に示すような包装容器100を構成するまでの製造工程について説明する。図7、図8は、包装容器100を構成する際の製造工程を説明するための図である。なお、以下に説明する製造工程は一例であり、本実施形態の包装容器100を構成することが可能であれば、当業者が適宜修正、変更を加え、様々な製造工程を適用することが可能であることは言うまでもない。
【0041】
本実施形態の包装容器100を構成する製造工程の概略としては、図6に示す板紙製のブランクシートの必要な箇所(例えば、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせる箇所40)に糊付を行い、図6に示す折線(e、i)に沿って内側に折り曲げ、図7(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を作製し、その後、図7(b)に示す状態時の包装容器100の中に、内容物(図示せず)を収納し、最終的に、図1〜図3に示す状態の包装容器100を構成する。
【0042】
まず、図6に示す第1の右側面板14-1を折線eに沿って第2の右側面板14-2の裏面側(図6の裏側)に折り曲げる。また、前面板16及び第3の右側面板14-3を折線iに沿って左側面板15の裏面側(図6の裏側)に折り曲げる。そして、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを粘着剤40等で貼り合わせる。
【0043】
これにより、図6に示す板紙製のブランクシートを折り畳んだ図7(a)に示す状態の包装容器100を構成することができる。図7(a)は、背面板11を下側にし、上面板16を上側にした状態を示す。
【0044】
本実施形態の包装容器100は、図7(a)に示す状態で、保管、輸送等を行う。図7(a)に示す状態の包装容器100は、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とが粘着剤40等で接着した状態を構成する。
【0045】
次に、図7(a)に示す状態に折り畳んだ包装容器100に対し、内容物(図示せず)を収納することになる。
【0046】
この場合、まず、図7(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を起こし、図7(b)に示すように、包装容器100を四角柱形状に構成し、一方の側面の開口部から内容物(図示せず)を挿入する。内容物を包装容器100内に挿入した後は、まず、図6に示すように、前面板16に折線hを介して連接している第3の底面板12-3、第2の底面板12-2、第2の脚板20-2を、折線hを介して内側に折り曲げ、尚かつ、第2の脚板20-2を、折線mを介して表側に折り曲げる。これにより、図7(c)に示すように、第3の底面板12-3及び第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の内側を構成することになる。また、第2の脚板20-2は、折線mを介して表面側に折り曲げることで、脚部20の前面側を構成することになる。
【0047】
次に、図6に示すように、背面板11に折線aを介して連接している第1の底面板12-1、差込片21を、折線aを介して内側に折り曲げる。これにより、図7(d)に示すように、第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の表側を構成することになる。また、第1の脚板20-1の裏面と第2の脚板20-2の裏面とを重ね合わせ、脚部20を構成することになる。
【0048】
なお、差込片21は、折線fを介して内側に折り曲げ、図6に示すように、第3の底面板12-3の一端に設けられた切込33に差込片21を差し込み、第2の底面板12-2及び第3の底面板12-3の表面と、第1の底面板12-1の裏面と、を重ね合わせ、図8(e)に示すように、第1の底面板12-1を、第2の底面板12-3及び第3の底面板12-3に固定させる。
【0049】
また、包装容器100の上面部3は、図6に示すように、背面板11に折線dを介して連接している第1の上面板13-1を、折線dを介して内側に折り曲げ、図8(f)に示すように、上面部3の内側を構成する。そして、図6に示すように、前面板16に折線kを介して連接している第3の上面板13-3、第2の上面板13-2を、折線kを介して内側に折り曲げる。これにより、図8(g)に示すように、第3の上面板13-3、第2の上面板13-2は、包装容器100の上面部3の表側を構成することになる。なお、差込片23は、折線oを介して内側に折り曲げ、図6に示すように、第1の上面板13-1の一端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1の表面と、第2の上面板13-2及び第3の上面板13-3の裏面と、を重ね合わせ、図8(h)に示すように、第2の上面板13-2及び第3の上面板13-3を、第1の上面板13-1に固定させる。また、第1の吊下板22-1の表面と第2の吊下板22-2の裏面とを重ね合わせ、吊下部22を構成する。
【0050】
なお、上記方法では、包装容器100の内部に内容物(図示せず)を挿入した後に、包装容器100の底面部2,上面部3を形成することにしたが、例えば、一方の底面部2を形成した後に、包装容器100の内部に内部物(図示せず)を挿入し、もう一方の上面部3を形成するように構築することも可能である。
【0051】
上述した製造工程で形成された包装容器100は、吊下部22を包装容器100から突出させ、吊下部22に設けられた吊下孔Cに紐やフック等を挿入し、包装容器100を吊り下げることができる。また、包装容器100の前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にすることができる。
【0052】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の背面部1を構成する背面板11と折線aを介して連接している第1の底面板12-1の裏面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2,第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0053】
また、第1の底面板12-1には、折線aが設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込30が設けられており、該切込30により、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を構成する。また、第2の底面板12-2,第3の底面板12-3の他端は、折線mを介して脚部20となる第2の脚板20-2と連接しており、第2の脚板20-2を、折線mを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2を、切込30を介して第1の底面板12-1の表面側に突出させ、該突出させた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせて脚部20を構成する。
【0054】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2,第3の底面板12-3とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0055】
また、本実施形態の包装容器100の上面部3は、背面板11と折線dを介して連接している第1の上面板13-1の表面と、前面板16と折線kを介して連接している第2の上面板13-2,第3の上面板13-3の裏面と、が重なりあって構成し、第1の上面板13-1には、包装容器100の吊下部22となる第1の吊下板22-1が形成されている。また、第2の上面板13-2,第3の上面板13-3には、吊下部22となる第2の吊下板22-2が形成されている。
【0056】
そして、第1の上面板13-1の表面と、第2の上面板13-2,第3の上面板13-3の裏面と、を重ね合わせた際に、第1の吊下板22-1の表面と第2の吊下板22-2の裏面とが重なり合い、吊下部22を構成する。
【0057】
これにより、本実施形態の包装容器100は、吊下部22(22-1,22-2)と上面部3(13-1,13-2,13-3)とは2枚の板で連接するように構成しているため、吊下部22と上面部3とが連接する連接部分の強度を高め、多くの負荷を連接部分にかけることが可能となる。
【0058】
なお、上記実施形態の包装容器100は、図6に示すように、折線nを介して第2の上面板13-2と、第3の上面板13-3と、を連接する構成にしたが、折線nを設けず、上述した第2の上面板13-2と第3の上面板13-3とを一体化し、1つの第2の上面板13-2,13-3にすることも可能である。
【0059】
また、上記実施形態の包装容器100は、図6に示すように、折線lを介して第2の底面板12-2と、第3の底面板12-3と、を連接する構成にしたが、折線lを設けず、上述した第2の底面板12-2と第3の底面板12-3とを一体化し、1つの第2の底面板12-2,12-3にすることも可能である。
【0060】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0061】
第1の実施形態の脚部20は、図4に示すように、底面部2の内側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1(背面板11)の下端1aに連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成することにした。
【0062】
第2の実施形態の脚部20は、図9に示すように、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1(背面板11)の下端1aに連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成する。これにより、第1の実施形態の包装容器100と同様に、強度のある脚部20を構成することができる。以下、図9〜図12を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
【0063】
<包装容器100の構成例>
まず、図9、図10を参照しながら、本実施形態における包装容器100の構成例について説明する。図10は、本実施形態における包装容器100の側面図であり、図9は、脚部20の拡大図を示す。
【0064】
本実施形態における包装容器100は、図10に示すように、前面部6と、底面部2と、上面部3と、右側面部4と、左側面部(図示せず)と、背面部1と、を有して構成する。
【0065】
本実施形態の包装容器100の上面部3には、図10に示すように、吊下部22を有し、包装容器100を吊り下げ可能にしている。吊下部22の構成は、第1の実施形態と同様に構成するため、具体的な説明は割愛する。
【0066】
また、本実施形態の包装容器100の背面部1の下端1aには、脚部20を有し、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立可能な構成にしている。
【0067】
本実施形態の脚部20は、図9に示すように、背面部1の下端1aに設けられた第1の脚板20-1と、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接された第2の脚板20-2と、の2つの脚板20-1,20-2を重ね合わせて構成し、強度のある脚部20を構成している。
【0068】
このため、一枚の脚板で脚部20を構成した場合よりも、強度のある脚部20を構成することが可能となる。このため、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にした場合でも、多くの負荷を脚部20にかけることが可能となる。
【0069】
また、脚部20は、2つの脚板20-1,20-2の裏面同士を重ね合わせて構成し、脚部20の外側は、2つの脚板20-1,20-2の表面で構成することになる。このため、脚板20-1,20-2の裏面が外部に露出することがなく、意匠性に優れた脚部20を構成することができる。
【0070】
<包装容器100の展開図>
次に、図11を参照しながら、本実施形態における包装容器100の概略展開図について説明する。図11は、包装容器100の展開図であり、包装容器100の外側を構成する側の面の構成例を示している。
【0071】
本実施形態における包装容器100は、第1の右側面板14-1と、背面板11と、左側面板15と、前面板16と、第2の右側面板14-2と、が連接して構成している。
【0072】
第1の右側面板14-1は、包装容器100の右側面部4の内側を構成するための板である。本実施形態の右側面部4は、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせることで、第2の右側面板14-2の表面が右側面部4の表面を構成することになる。また、第1の右側面板14-1が右側面部4の内側を構成することになる。なお、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせる際の構成や方法は特に限定せず、様々な手法(例えば、公知の粘着剤等)を用いて貼り合わせることが可能である。
【0073】
背面板11は、包装容器100の背面部1を構成するための板である。左側面板15は、包装容器100の左側面部5を構成するための板である。前面板16は、包装容器100の前面部6を構成するための板である。第2の右側面板14-2は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。
【0074】
第1の右側面板14-1と背面板11とは折線bを介して連接している。また、背面板11と左側面板15とは折線cを介して連接している。また、左側面板15と前面板16とは折線iを介して連接している。また、前面板16と第2の右側面板14-2とは折線jを介して連接している。
【0075】
また、背面板11の下端には、第1の脚板20-1を有している。第1の脚板20-1は、脚部20の背面側を構成するための板である。なお、図11では、背面板11と第1の脚板20-1とを区別するために点線aを記載したが、背面板11と第1の脚板20-1とは一体化した1つの板で構成している。
【0076】
また、背面板11の上端には、折線dを介して第1の上面板13-1が連接している。背面板11の上端には、切込32が設けられており、第1の上面板13-1は、切込32が設けられていない折線dを介して背面板11と連接している。第1の上面板13-1は、包装容器100の上面部3の内側を構成するための板である。なお、第1の上面板13-1には、吊下部22を構成するための第1の吊下板22-1を形成するための切込31と折線gと開孔Bとが設けられており、折線gを介して第1の吊下板22-1を外側に折り曲げることで吊下部22の背面側を構成することになる。また、第1の吊下板22-1には、吊下孔Cが設けられている。
【0077】
また、左側面板15の下端には、折線rを介して第1の底面板12-1が連接している。第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。
【0078】
また、前面板16の下端には、折線hを介して第2の底面板12-2が連接している。また、第2の底面板12-2の他端には、折線mを介して第2の脚板20-2が連接している。第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の外側を構成するための板である。第2の脚板20-2は、脚部20の前面側を構成するための板である。
【0079】
また、前面板16の上端には、折線kを介して第2の上面板13-2が連接している。また、第2の上面板13-2の他端には、折線oを介して差込片23が連接している。第2の上面板13-2は、包装容器100の上面部3の表側を構成するための板である。差込片23は、包装容器100を構成する際に、背面板11の上端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1と、第2の上面板13-2と、で上面部3を構成させるための片である。折線oの両端には、切込o'が設けられており、その切込o'により、差込片23を切込32に差し込みし易くさせると共に、切込32に差込片23を差し込んだ際に、その切込32に差し込んだ差込片23を切込32から外し難くさせるようにしている。なお、第2の上面板13-2には、吊下部22を構成するための第2の吊下板22-2を形成するための切込34と折線pと開孔Dとが設けられており、折線pを介して第2の吊下板22-2を外側に折り曲げ、吊下部22の前面側を構成することになる。また、第2の吊下板22-2には、吊下孔Cが設けられている。
【0080】
また、第2の右側面板14-2の下端には、折線sを介して第3の底面板12-3が連接している。第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。
【0081】
<包装容器100の製造工程>
次に、図11〜図12を参照しながら、図11に示す板紙製のブランクシートを組み立てて、図10に示すような包装容器100を構成するまでの製造工程について説明する。図12は、包装容器100を構成する際の製造工程を説明するための図である。なお、以下に説明する製造工程は一例であり、本実施形態の包装容器100を構成することが可能であれば、当業者が適宜修正、変更を加え、様々な製造工程を適用することが可能であることは言うまでもない。
【0082】
本実施形態の包装容器100を構成する製造工程の概略としては、図11に示す板紙製のブランクシートの必要な箇所(例えば、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせる箇所40)に糊付を行い、図11に示す折線(b、i)に沿って内側に折り曲げ、図12(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を作製し、その後、図12(b)に示す状態時の包装容器100の中に、内容物(図示せず)を収納し、最終的に、図10に示す状態の包装容器100を構成する。
【0083】
まず、図11に示す第1の右側面板14-1を、折線bに沿って背面板11の裏面側(図11の裏側)に折り曲げる。また、前面板16及び第2の右側面板14-2を、折線iに沿って左側面板15の裏面側(図11の裏側)に折り曲げる。そして、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを粘着剤40等で貼り合わせる。
【0084】
これにより、図11に示す板紙製のブランクシートを折り畳んだ図12(a)に示す状態の包装容器100を構成することができる。図12(a)は、背面板11を下側にし、上面板16を上側にした状態を示す。
【0085】
本実施形態の包装容器100は、図12(a)に示す状態で、保管、輸送等を行う。図12(a)に示す状態の包装容器100は、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とが粘着剤40等で接着した状態を構成する。
【0086】
次に、図12(a)に示す状態に折り畳んだ包装容器100に対し、内容物(図示せず)を収納することになる。
【0087】
この場合、まず、図12(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を起こし、図12(b)に示すように、包装容器100を四角柱形状に構成し、一方の側面の開口部から内容物(図示せず)を挿入する。内容物を包装容器100内に挿入した後は、まず、図11に示すように、左側面板15に折線rを介して連接している第1の底面板12-1を、折線rを介して内側に折り曲げる。また、第2の右側面板14-2に折線sを介して連接している第3の底面板12-3を、折線sを介して内側に折り曲げる。これにより、図12(c)に示すように、第1の底面板12-1及び第3の底面板12-3は、底面部2の内側を構成することになる。
【0088】
次に、図11に示すように、前面板16に折線hを介して連接している第2の底面板12-2、第2の脚板20-2を、折線hを介して内側に折り曲げ、第1の底面板12-1及び第3の底面板12-3の表面と、第2の底面板12-2の裏面と、を貼り合わせると共に、第2の脚板20-2を、折線mを介して表側に折り曲げ、第2の脚板20-2の裏面と、第1の脚板20-1の裏面と、を重ね合わせて貼り合わせる。これにより、図12(d)に示すように、第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の表側を構成することになる。また、第2の脚板20-2は、第1の脚板20-1と重なり合い、脚部20を構成することになる。
【0089】
なお、上面部6は、第1の実施形態の包装容器100とほぼ同様に形成するため、具体的な説明は割愛する。
【0090】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の左側面部5を構成する左側面板15と折線rを介して連接している第1の底面板12-1の表面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2の裏面と、包装容器100の右側面部4を構成する右側面板14-2と折線sを介して連接している第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0091】
また、包装容器100の背面部1を構成する背面板11の底面部2側は、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を有しており、第2の底面板12-2の他端は、折線mを介して脚部20となる第2の脚板20-2と連接しており、第2の脚板20-2を、折線mを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせて脚部20を構成する。
【0092】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0093】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0094】
第2の実施形態の脚部20は、図9、図11に示すように、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1を構成する背面板11の下端に連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成した。
【0095】
第3の実施形態の脚部は、図13に示すように、底面部2の内側を構成する第1の底面板12-1に連接している第2の脚板20-2、及び、第3の底面板12-3に連接している第3の脚板20-3と、背面部1を構成する背面板11の下端に連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成する。これにより、第2の実施形態の包装容器100と同様に、強度のある脚部20を構成することができる。
【0096】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の左側面部5を構成する左側面板15と折線rを介して連接している第1の底面板12-1の表面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2の裏面と、包装容器100の右側面部4を構成する右側面板14-2と折線sを介して連接している第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0097】
また、包装容器100の背面部1を構成する背面板11の底面部2側は、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を有しており、底面部2を構成した際に、第1の底面板12-1の背面部1側となる端には、折線tを介して、脚部20となる第2の脚板20-2が連接している。また、底面部2を構成した際に、第3の底面板12-3の背面部1側となる端には、折線uを介して、脚部20となる第3の脚板20-3が連接している。
【0098】
また、第2の脚板20-2を、折線tを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせると共に、第3の脚板20-3を、折線uを介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板20-3の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせ、脚部20を構成する。
【0099】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0100】
なお、図13では、背面板11と第1の脚板20-1とを区別するために点線aを記載したが、第2の実施形態と同様に、背面板11と第1の脚板20-1とは一体化した1つの板で構成している。
【0101】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記実施形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、各種内容物を挿入して使用する包装容器に適用可能である。
【符号の説明】
【0103】
100 包装容器
1 背面部
1a 背面部1の下端
2 底面部
12−1 第1の底面板
12−2 第2の底面板
12−3 第3の底面板
3 上面部
13−1 第1の上面板
13−2 第2の上面板
13−3 第3の上面板
4 右側面部
14−1 第1の右側面板
14−2 第2の右側面板
14−3 第3の右側面板
5 左側面部
15 左側面板
6 前面部
6a 前面部の下端
16 前面板
20 脚部
20−1 第1の脚板
20−2 第2の脚板
20−3 第3の脚板
21 差込片
22 吊下部
22−1 第1の吊下板
22−2 第2の吊下板
23 差込片
30、31、32、33、34 切込
a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、o、p、r、s、t、u 折線
f'、o' 切込
A 抜窓
B、C、D 開孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の六面体からなる包装容器は、包装容器を地平面等に直立させた状態にしても、包装容器が倒れる傾向があり、包装容器自体に自立性を持たせ、包装容器を地平面等に直立させた状態にすることが困難であった。
【0003】
このようなことから、本発明より先に出願された技術文献として、六面体からなる包装容器において、包装容器の背面の下端を包装容器の正面よりも短小にし、かつ背面の下端に足桁部を設け、包装容器の正面の下端と背面の足桁部と、で包装容器を直立させるようにした包装容器について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭63−8570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の包装容器は、脚桁部を一枚で構成しているため、脚桁部を構成する部分に厚みを持たせなければ、脚桁部の強度を保つことができない。また、脚桁部を一枚で構成しているため、脚桁部の裏面が外部に露出し、脚桁部の裏面が外部から視認できてしまうことになる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、包装容器を直立させるための脚部の強度を確保しつつ、脚部の意匠性を向上させることが可能な包装容器及びその容器を形成するためのブランクシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
なお、以下に説明する( )の中の記載は、『特許請求の範囲』と、『発明の実施の形態』と、の対応関係を明らかにするために付加したものであり、『特許請求の範囲』に記載されている発明の技術的範囲の解釈を意識的に限定するものではない。
【0008】
<包装容器>
本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)と折線(a)を介して連接している第1の底面板(12-1)の裏面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2,12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記第1の底面板(12-1)には、前記折線(a)が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込(30)が設けられており、該切込(30)により、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を構成し、
前記第2の底面板(12-2,12-3)の他端は、折線(m)を介して前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)を、前記切込(30)を介して前記第1の底面板(12-1)の表面側に突出させ、該突出させた前記第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2,12-3)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の左側面(5)を構成する左側面板(15)と折線(r)を介して連接している第1の底面板(12-1)の表面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2)の裏面と、前記包装容器(100)の右側面(4)を構成する右側面板(14-2)と折線(s)を介して連接している第3の底面板(12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)の前記底面(2)側は、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を有し、
前記第2の底面板(12-2)の他端は、折線(m)を介して前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)と連接しており、前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(m)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせて前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる包装容器(100)は、
内容物を収納可能な包装容器(100)であって、
前記包装容器(100)の底面(2)は、前記包装容器(100)の左側面(5)を構成する左側面板(15)と折線(r)を介して連接している第1の底面板(12-1)の表面と、前記包装容器(100)の前面(6)を構成する前面板(16)と折線(h)を介して連接している第2の底面板(12-2)の裏面と、前記包装容器(100)の右側面(4)を構成する右側面板(14-2)と折線(s)を介して連接している第3の底面板(12-3)の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器(100)の背面(1)を構成する背面板(11)の前記底面(2)側は、前記包装容器(100)の脚部(20)となる第1の脚板(20-1)を有し、
前記底面(2)を構成した際に、前記第1の底面板(12-1)の前記背面(1)側となる端には、折線(t)を介して、前記脚部(20)となる第2の脚板(20-2)が連接しており、
前記底面(2)を構成した際に、前記第3の底面板(12-3)の前記背面(1)側となる端には、折線(u)を介して、前記脚部(20)となる第3の脚板(20-3)が連接しており、
前記第2の脚板(20-2)を、前記折線(t)を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板(20-2)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせると共に、前記第3の脚板(20-3)を、前記折線(u)を介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板(20-3)の裏面と前記第1の脚板(20-1)の裏面とを重ね合わせ、前記脚部(20)を構成し、
前記前面板(16)と前記第2の底面板(12-2)とが連接している折線(h)の箇所と、前記脚部(20)と、で前記包装容器(100)を直立させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
<ブランクシート>
本発明にかかるブランクシートは、
上記記載の包装容器(100)の構造を形成するためのブランクシートであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装容器を直立させるための脚部の強度を確保しつつ、脚部の意匠性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の包装容器100の正面図を示す図である。
【図2】第1の実施形態の包装容器100の側面図を示す図である。
【図3】第1の実施形態の包装容器100の背面図を示す図である。
【図4】第1の実施形態の包装容器100の脚部20の拡大図を示す図である。
【図5】第1の実施形態の包装容器100の吊下部22の拡大図を示す図である。
【図6】第1の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【図7】第1の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための第1の図である。
【図8】第1の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための第2の図である。
【図9】第2の実施形態の包装容器100の脚部20の拡大図を示す図である。
【図10】第2の実施形態の包装容器100の側面図を示す図である。
【図11】第2の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【図12】第2の実施形態の包装容器100の製造工程を説明するための図である。
【図13】第3の実施形態の包装容器100の展開図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
<包装容器100の構成例>
まず、図1〜図5を参照しながら、本実施形態の包装容器100の構成例について説明する。図1は、本実施形態の包装容器100の正面図であり、図2は、側面図であり、図3は、背面図である。また、図4は、脚部20の拡大図であり、図5は、吊下部22の拡大図である。
【0015】
本実施形態における包装容器100は、図1〜図3に示すように、前面部6と、底面部2と、上面部3と、右側面部4と、左側面部5と、背面部1と、を有して構成する。前面部6は、包装容器100の前面を構成する。底面部2は、包装容器100の底面を構成する。上面部3は、包装容器100の上面を構成する。右側面部4は、包装容器100の右側面を構成する。左側面部5は、包装容器100の左側面を構成する。背面部1は、包装容器100の背面を構成する。
【0016】
本実施形態の包装容器100の前面部6には、図1に示すように、抜窓Aを有し、抜窓Aから包装容器100の内部が視認できるようにしている。これにより、包装容器100の内部に収納した内容物(図示せず)を抜窓Aから視認することができる。抜窓Aの形状は、特に限定せず、使用用途に応じてあらゆる形状の抜窓Aを構成することが可能である。また、抜窓Aの数も特に限定せず、使用用途に応じて任意の数の抜窓Aを形成することが可能である。また、本実施形態の包装容器100は、抜窓Aを設ける構成にしたが、抜窓Aを設けない構成にすることも可能である。
【0017】
また、本実施形態の包装容器100は、図2、図3に示すように、背面部1の下端1aには、脚部20を有し、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立可能な構成にしている。
【0018】
本実施形態の脚部20は、図4に示すように、背面部1の下端1aに設けられた第1の脚板20-1と、底面部2の内側を構成する第2の底面板12-2の一端に連接された第2の脚板20-2と、の2つの脚板20-1,20-2を重ね合わせて構成し、強度のある脚部20を構成している。
【0019】
このため、一枚の脚板で脚部20を構成した場合よりも、強度のある脚部20を構成することが可能となるため、図2に示すように、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にした場合でも、多くの負荷を脚部20にかけることが可能となる。
【0020】
また、脚部20は、2つの脚板20-1,20-2の裏面同士を重ね合わせて構成し、脚部20の外側は、2つの脚板20-1,20-2の表面で構成することになる。このため、脚板20-1,20-2の裏面が外部に露出することがなく、意匠性に優れた脚部20を構成することができる。
【0021】
なお、本実施形態の包装容器100は、図2に示すように、脚部20の長さを調整することで、包装容器100の傾斜角度を調整することができる。例えば、脚部20の長さを長くすることで、包装容器100を前面部6側に傾斜することができ、脚部20の長さを短くすることで、包装容器100を背面部1側に傾斜することができる。
【0022】
また、本実施形態の包装容器100は、図1〜図3に示すように、上面部3には、吊下部22を有し、包装容器100を吊り下げ可能な構成にしている。
【0023】
本実施形態の吊下部22は、図5に示すように、上面部3の内側を構成する第1の上面板13-1内に設けられた第1の吊下板22-1と、上面部3の外側を構成する第2の上面板13-2内に設けられた第2の吊下板22-2と、を重ね合わせて構成し、強度のある吊下部22を構成している。
【0024】
このため、1枚の吊下板で吊下部22を構成した場合よりも、強度のある吊下部22を構成することが可能となる。また、吊下部22と上面部3とは2枚の板で連接するように構成しているため、吊下部22と上面部3とが連接する連接部分の強度を高め、多くの負荷を連接部分にかけることが可能となる。
【0025】
また、本実施形態の吊下部22は、図5に示すように、吊下部22を構成する第1の吊下板22-1は、上面部3の内側を構成する第1の上面板13-1に連接し、第2の吊下板22-2は、上面部3の外側を構成する第2の上面板13-2に連接しているため、第1の吊下板22-1にかかる負荷を第1の上面板13-1に分散し、第2の吊下板22-2にかかる負荷を第2の上面板13-2に分散することができる。
【0026】
本実施形態における包装容器100は、例えば、厚紙、ボール紙などの紙素材により形成することが可能である。また、包装容器1は、複数枚、または、1枚の紙素材から形成することも可能である。
【0027】
<包装容器100の展開図>
次に、図6を参照しながら、本実施形態における包装容器100の概略展開図について説明する。図6は、包装容器100の展開図であり、包装容器100の外側を構成する側の面(表面側)の構成例を示している。
【0028】
本実施形態における包装容器100は、第1の右側面板14-1と、第2の右側面板14-2と、背面板11と、左側面板15と、前面板16と、第3の右側面板14-3と、が連接して構成している。
【0029】
第1の右側面板14-1は、包装容器100の右側面部4の内側を構成するための板である。第2の右側面板14-2は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。本実施形態の右側面部4は、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせることで、第2の右側面板14-2の表面と第3の右側面板14-3の表面とが右側面部4の表面を構成することになる。また、第2の右側面板14-2が右側面部4の内側を構成することになる。なお、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせる際の構成や方法は特に限定せず、様々な手法(例えば、公知の粘着剤等)を用いて貼り合わせることが可能である。
【0030】
背面板11は、包装容器100の背面部1を構成するための板である。左側面板15は、包装容器100の左側面部5を構成するための板である。前面板16は、包装容器100の前面部6を構成するための板である。第3の右側面板14-3は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。
【0031】
第1の右側面板14-1と第2の右側面板14-2とは折線eを介して連接している。また、第2の右側面板14-2と背面板11とは折線bを介して連接している。また、背面板11と左側面板15とは折線cを介して連接している。また、左側面板15と前面板16とは折線iを介して連接している。また、前面板16と第3の右側面板14-3とは折線jを介して連接している。
【0032】
また、背面板11の下端には、折線aを介して第1の底面板12-1が連接している。また、第1の底面板12-1の他端には、折線fを介して差込片21が連接している。また、背面板11の下端には、折線aが設けられていない部分に、第1の脚板20-1が連接している。第1の底面板12-1には、折線aが設けられていない箇所の両端を繋ぐように切込30が設けられており、その切込30により第1の脚板20-1を構成している。
【0033】
第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の外側を構成するための板である。差込片21は、包装容器100を構成する際に、前面板16の下端に設けられた切込33に差込片21を差し込み、第1の底面板12-1と、第2の底面板12-2と、第3の底面板12-3と、で底面部2を構成させるための片である。折線fの両端には、切込f'が設けられており、その切込f'により、差込片21を切込33に差し込みし易くさせると共に、切込33に差込片21を差し込んだ際に、その差し込んだ差込片21を切込33から外し難くさせるようにしている。第2の底面板12-2と第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。第1の脚板20-1は、脚部20の背面側を構成するための板である。
【0034】
なお、切込30の一部分で第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結するように構成することも可能である。これにより、第1の脚板20-1を第1の底面板12-1に連結させ、第1の脚板20-1を第1の底面板12-1に固定させることができる。但し、切込30の一部分で第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結するように構成した場合には、折線aを介して第1の底面板12-1を内側に折り曲げた際に、第1の脚板20-1と第1の底面板12-1とを連結した連結部分を切断させるように構成する必要がある。
【0035】
また、背面板11の上端には、折線dを介して第1の上面板13-1が連接している。背面板11の上端には、切込32が設けられており、第1の上面板13-1は、切込32が設けられていない折線dを介して背面板11と連接している。第1の上面板13-1は、包装容器100の上面部3の内側を構成するための板である。なお、第1の上面板13-1には、吊下部22を構成する第1の吊下板22-1を形成するための切込31と折線gと開孔Bとが設けられており、折線gを介して第1の吊下板22-1を外側に折り曲げ、吊下部22の背面側を構成する。また、第1の吊下板22-1には、吊下孔Cが設けられている。
【0036】
なお、切込31の一部分で第1の上面板13-1と第1の吊下板22-1とを連結するように構成することも可能である。これにより、第1の吊下板22-1を第1の上面板13-1に連結させ、第1の吊下板22-1を第1の上面板13-1に固定させることができる。
【0037】
また、前面板16の下端には、折線hを介して第3の底面板12-3が連接している。また、第3の底面板12-3の他端には、折線lを介して第2の底面板12-2が連接している。また、第2の底面板12-2の他端には、折線mを介して第2の脚板20-2が連接している。また、前面板16の下端には、切込33が設けられており、第3の底面板12-3は、切込33が設けられていない折線hを介して前面板16と連接している。第2の底面板12-2と第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。第2の脚板20-2は、脚部20の前面側を構成するための板である。
【0038】
また、前面板16の上端には、折線kを介して第3の上面板13-3が連接している。また、第3の上面板13-3の他端には、折線nを介して第2の上面板13-2が連接している。また、第2の上面板13-2の他端には、折線oを介して差込片23が連接している。第2の上面板13-2と第3の上面板13-3は、包装容器100の上面部3の表側を構成するための板である。差込片23は、包装容器100を構成する際に、背面板11の上端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1と、第2の上面板13-2と、第3の上面板13-3と、で上面部3を構成させるための片である。折線oの両端には、切込o'が設けられており、その切込o'により、差込片23を切込32に差し込みし易くさせると共に、切込32に差込片23を差し込んだ際に、その切込32に差し込んだ差込片23を切込32から外し難くさせるようにしている。なお、第2の上面板13-2には、吊下部22を構成する第2の吊下板22-2を形成するための切込34と折線pと開孔Dとが設けられており、折線pを介して第2の吊下板22-2を外側に折り曲げ、吊下部22の前面側を構成することになる。また、第2の吊下板22-2には、吊下孔Cが設けられている。
【0039】
なお、切込34の一部分で第2の上面板13-2と第2の吊下板22-2とを連結するように構成することも可能である。これにより、第2の吊下板22-2を第2の上面板13-2に連結させ、第2の吊下板22-2を第2の上面板13-2に固定させることができる。
【0040】
<包装容器100の製造工程>
次に、図6〜図8を参照しながら、図6に示す板紙製のブランクシートを組み立てて、図1〜図3に示すような包装容器100を構成するまでの製造工程について説明する。図7、図8は、包装容器100を構成する際の製造工程を説明するための図である。なお、以下に説明する製造工程は一例であり、本実施形態の包装容器100を構成することが可能であれば、当業者が適宜修正、変更を加え、様々な製造工程を適用することが可能であることは言うまでもない。
【0041】
本実施形態の包装容器100を構成する製造工程の概略としては、図6に示す板紙製のブランクシートの必要な箇所(例えば、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを貼り合わせる箇所40)に糊付を行い、図6に示す折線(e、i)に沿って内側に折り曲げ、図7(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を作製し、その後、図7(b)に示す状態時の包装容器100の中に、内容物(図示せず)を収納し、最終的に、図1〜図3に示す状態の包装容器100を構成する。
【0042】
まず、図6に示す第1の右側面板14-1を折線eに沿って第2の右側面板14-2の裏面側(図6の裏側)に折り曲げる。また、前面板16及び第3の右側面板14-3を折線iに沿って左側面板15の裏面側(図6の裏側)に折り曲げる。そして、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とを粘着剤40等で貼り合わせる。
【0043】
これにより、図6に示す板紙製のブランクシートを折り畳んだ図7(a)に示す状態の包装容器100を構成することができる。図7(a)は、背面板11を下側にし、上面板16を上側にした状態を示す。
【0044】
本実施形態の包装容器100は、図7(a)に示す状態で、保管、輸送等を行う。図7(a)に示す状態の包装容器100は、第1の右側面板14-1の表面と第3の右側面板14-3の裏面とが粘着剤40等で接着した状態を構成する。
【0045】
次に、図7(a)に示す状態に折り畳んだ包装容器100に対し、内容物(図示せず)を収納することになる。
【0046】
この場合、まず、図7(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を起こし、図7(b)に示すように、包装容器100を四角柱形状に構成し、一方の側面の開口部から内容物(図示せず)を挿入する。内容物を包装容器100内に挿入した後は、まず、図6に示すように、前面板16に折線hを介して連接している第3の底面板12-3、第2の底面板12-2、第2の脚板20-2を、折線hを介して内側に折り曲げ、尚かつ、第2の脚板20-2を、折線mを介して表側に折り曲げる。これにより、図7(c)に示すように、第3の底面板12-3及び第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の内側を構成することになる。また、第2の脚板20-2は、折線mを介して表面側に折り曲げることで、脚部20の前面側を構成することになる。
【0047】
次に、図6に示すように、背面板11に折線aを介して連接している第1の底面板12-1、差込片21を、折線aを介して内側に折り曲げる。これにより、図7(d)に示すように、第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の表側を構成することになる。また、第1の脚板20-1の裏面と第2の脚板20-2の裏面とを重ね合わせ、脚部20を構成することになる。
【0048】
なお、差込片21は、折線fを介して内側に折り曲げ、図6に示すように、第3の底面板12-3の一端に設けられた切込33に差込片21を差し込み、第2の底面板12-2及び第3の底面板12-3の表面と、第1の底面板12-1の裏面と、を重ね合わせ、図8(e)に示すように、第1の底面板12-1を、第2の底面板12-3及び第3の底面板12-3に固定させる。
【0049】
また、包装容器100の上面部3は、図6に示すように、背面板11に折線dを介して連接している第1の上面板13-1を、折線dを介して内側に折り曲げ、図8(f)に示すように、上面部3の内側を構成する。そして、図6に示すように、前面板16に折線kを介して連接している第3の上面板13-3、第2の上面板13-2を、折線kを介して内側に折り曲げる。これにより、図8(g)に示すように、第3の上面板13-3、第2の上面板13-2は、包装容器100の上面部3の表側を構成することになる。なお、差込片23は、折線oを介して内側に折り曲げ、図6に示すように、第1の上面板13-1の一端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1の表面と、第2の上面板13-2及び第3の上面板13-3の裏面と、を重ね合わせ、図8(h)に示すように、第2の上面板13-2及び第3の上面板13-3を、第1の上面板13-1に固定させる。また、第1の吊下板22-1の表面と第2の吊下板22-2の裏面とを重ね合わせ、吊下部22を構成する。
【0050】
なお、上記方法では、包装容器100の内部に内容物(図示せず)を挿入した後に、包装容器100の底面部2,上面部3を形成することにしたが、例えば、一方の底面部2を形成した後に、包装容器100の内部に内部物(図示せず)を挿入し、もう一方の上面部3を形成するように構築することも可能である。
【0051】
上述した製造工程で形成された包装容器100は、吊下部22を包装容器100から突出させ、吊下部22に設けられた吊下孔Cに紐やフック等を挿入し、包装容器100を吊り下げることができる。また、包装容器100の前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にすることができる。
【0052】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の背面部1を構成する背面板11と折線aを介して連接している第1の底面板12-1の裏面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2,第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0053】
また、第1の底面板12-1には、折線aが設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込30が設けられており、該切込30により、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を構成する。また、第2の底面板12-2,第3の底面板12-3の他端は、折線mを介して脚部20となる第2の脚板20-2と連接しており、第2の脚板20-2を、折線mを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2を、切込30を介して第1の底面板12-1の表面側に突出させ、該突出させた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせて脚部20を構成する。
【0054】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2,第3の底面板12-3とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0055】
また、本実施形態の包装容器100の上面部3は、背面板11と折線dを介して連接している第1の上面板13-1の表面と、前面板16と折線kを介して連接している第2の上面板13-2,第3の上面板13-3の裏面と、が重なりあって構成し、第1の上面板13-1には、包装容器100の吊下部22となる第1の吊下板22-1が形成されている。また、第2の上面板13-2,第3の上面板13-3には、吊下部22となる第2の吊下板22-2が形成されている。
【0056】
そして、第1の上面板13-1の表面と、第2の上面板13-2,第3の上面板13-3の裏面と、を重ね合わせた際に、第1の吊下板22-1の表面と第2の吊下板22-2の裏面とが重なり合い、吊下部22を構成する。
【0057】
これにより、本実施形態の包装容器100は、吊下部22(22-1,22-2)と上面部3(13-1,13-2,13-3)とは2枚の板で連接するように構成しているため、吊下部22と上面部3とが連接する連接部分の強度を高め、多くの負荷を連接部分にかけることが可能となる。
【0058】
なお、上記実施形態の包装容器100は、図6に示すように、折線nを介して第2の上面板13-2と、第3の上面板13-3と、を連接する構成にしたが、折線nを設けず、上述した第2の上面板13-2と第3の上面板13-3とを一体化し、1つの第2の上面板13-2,13-3にすることも可能である。
【0059】
また、上記実施形態の包装容器100は、図6に示すように、折線lを介して第2の底面板12-2と、第3の底面板12-3と、を連接する構成にしたが、折線lを設けず、上述した第2の底面板12-2と第3の底面板12-3とを一体化し、1つの第2の底面板12-2,12-3にすることも可能である。
【0060】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0061】
第1の実施形態の脚部20は、図4に示すように、底面部2の内側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1(背面板11)の下端1aに連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成することにした。
【0062】
第2の実施形態の脚部20は、図9に示すように、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1(背面板11)の下端1aに連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成する。これにより、第1の実施形態の包装容器100と同様に、強度のある脚部20を構成することができる。以下、図9〜図12を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
【0063】
<包装容器100の構成例>
まず、図9、図10を参照しながら、本実施形態における包装容器100の構成例について説明する。図10は、本実施形態における包装容器100の側面図であり、図9は、脚部20の拡大図を示す。
【0064】
本実施形態における包装容器100は、図10に示すように、前面部6と、底面部2と、上面部3と、右側面部4と、左側面部(図示せず)と、背面部1と、を有して構成する。
【0065】
本実施形態の包装容器100の上面部3には、図10に示すように、吊下部22を有し、包装容器100を吊り下げ可能にしている。吊下部22の構成は、第1の実施形態と同様に構成するため、具体的な説明は割愛する。
【0066】
また、本実施形態の包装容器100の背面部1の下端1aには、脚部20を有し、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立可能な構成にしている。
【0067】
本実施形態の脚部20は、図9に示すように、背面部1の下端1aに設けられた第1の脚板20-1と、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接された第2の脚板20-2と、の2つの脚板20-1,20-2を重ね合わせて構成し、強度のある脚部20を構成している。
【0068】
このため、一枚の脚板で脚部20を構成した場合よりも、強度のある脚部20を構成することが可能となる。このため、前面部6の下端6aと脚部20とで包装容器100を地平面上に直立させた状態にした場合でも、多くの負荷を脚部20にかけることが可能となる。
【0069】
また、脚部20は、2つの脚板20-1,20-2の裏面同士を重ね合わせて構成し、脚部20の外側は、2つの脚板20-1,20-2の表面で構成することになる。このため、脚板20-1,20-2の裏面が外部に露出することがなく、意匠性に優れた脚部20を構成することができる。
【0070】
<包装容器100の展開図>
次に、図11を参照しながら、本実施形態における包装容器100の概略展開図について説明する。図11は、包装容器100の展開図であり、包装容器100の外側を構成する側の面の構成例を示している。
【0071】
本実施形態における包装容器100は、第1の右側面板14-1と、背面板11と、左側面板15と、前面板16と、第2の右側面板14-2と、が連接して構成している。
【0072】
第1の右側面板14-1は、包装容器100の右側面部4の内側を構成するための板である。本実施形態の右側面部4は、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせることで、第2の右側面板14-2の表面が右側面部4の表面を構成することになる。また、第1の右側面板14-1が右側面部4の内側を構成することになる。なお、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせる際の構成や方法は特に限定せず、様々な手法(例えば、公知の粘着剤等)を用いて貼り合わせることが可能である。
【0073】
背面板11は、包装容器100の背面部1を構成するための板である。左側面板15は、包装容器100の左側面部5を構成するための板である。前面板16は、包装容器100の前面部6を構成するための板である。第2の右側面板14-2は、包装容器100の右側面部4の外側を構成するための板である。
【0074】
第1の右側面板14-1と背面板11とは折線bを介して連接している。また、背面板11と左側面板15とは折線cを介して連接している。また、左側面板15と前面板16とは折線iを介して連接している。また、前面板16と第2の右側面板14-2とは折線jを介して連接している。
【0075】
また、背面板11の下端には、第1の脚板20-1を有している。第1の脚板20-1は、脚部20の背面側を構成するための板である。なお、図11では、背面板11と第1の脚板20-1とを区別するために点線aを記載したが、背面板11と第1の脚板20-1とは一体化した1つの板で構成している。
【0076】
また、背面板11の上端には、折線dを介して第1の上面板13-1が連接している。背面板11の上端には、切込32が設けられており、第1の上面板13-1は、切込32が設けられていない折線dを介して背面板11と連接している。第1の上面板13-1は、包装容器100の上面部3の内側を構成するための板である。なお、第1の上面板13-1には、吊下部22を構成するための第1の吊下板22-1を形成するための切込31と折線gと開孔Bとが設けられており、折線gを介して第1の吊下板22-1を外側に折り曲げることで吊下部22の背面側を構成することになる。また、第1の吊下板22-1には、吊下孔Cが設けられている。
【0077】
また、左側面板15の下端には、折線rを介して第1の底面板12-1が連接している。第1の底面板12-1は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。
【0078】
また、前面板16の下端には、折線hを介して第2の底面板12-2が連接している。また、第2の底面板12-2の他端には、折線mを介して第2の脚板20-2が連接している。第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の外側を構成するための板である。第2の脚板20-2は、脚部20の前面側を構成するための板である。
【0079】
また、前面板16の上端には、折線kを介して第2の上面板13-2が連接している。また、第2の上面板13-2の他端には、折線oを介して差込片23が連接している。第2の上面板13-2は、包装容器100の上面部3の表側を構成するための板である。差込片23は、包装容器100を構成する際に、背面板11の上端に設けられた切込32に差込片23を差し込み、第1の上面板13-1と、第2の上面板13-2と、で上面部3を構成させるための片である。折線oの両端には、切込o'が設けられており、その切込o'により、差込片23を切込32に差し込みし易くさせると共に、切込32に差込片23を差し込んだ際に、その切込32に差し込んだ差込片23を切込32から外し難くさせるようにしている。なお、第2の上面板13-2には、吊下部22を構成するための第2の吊下板22-2を形成するための切込34と折線pと開孔Dとが設けられており、折線pを介して第2の吊下板22-2を外側に折り曲げ、吊下部22の前面側を構成することになる。また、第2の吊下板22-2には、吊下孔Cが設けられている。
【0080】
また、第2の右側面板14-2の下端には、折線sを介して第3の底面板12-3が連接している。第3の底面板12-3は、包装容器100の底面部2の内側を構成するための板である。
【0081】
<包装容器100の製造工程>
次に、図11〜図12を参照しながら、図11に示す板紙製のブランクシートを組み立てて、図10に示すような包装容器100を構成するまでの製造工程について説明する。図12は、包装容器100を構成する際の製造工程を説明するための図である。なお、以下に説明する製造工程は一例であり、本実施形態の包装容器100を構成することが可能であれば、当業者が適宜修正、変更を加え、様々な製造工程を適用することが可能であることは言うまでもない。
【0082】
本実施形態の包装容器100を構成する製造工程の概略としては、図11に示す板紙製のブランクシートの必要な箇所(例えば、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを貼り合わせる箇所40)に糊付を行い、図11に示す折線(b、i)に沿って内側に折り曲げ、図12(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を作製し、その後、図12(b)に示す状態時の包装容器100の中に、内容物(図示せず)を収納し、最終的に、図10に示す状態の包装容器100を構成する。
【0083】
まず、図11に示す第1の右側面板14-1を、折線bに沿って背面板11の裏面側(図11の裏側)に折り曲げる。また、前面板16及び第2の右側面板14-2を、折線iに沿って左側面板15の裏面側(図11の裏側)に折り曲げる。そして、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とを粘着剤40等で貼り合わせる。
【0084】
これにより、図11に示す板紙製のブランクシートを折り畳んだ図12(a)に示す状態の包装容器100を構成することができる。図12(a)は、背面板11を下側にし、上面板16を上側にした状態を示す。
【0085】
本実施形態の包装容器100は、図12(a)に示す状態で、保管、輸送等を行う。図12(a)に示す状態の包装容器100は、第1の右側面板14-1の表面と第2の右側面板14-2の裏面とが粘着剤40等で接着した状態を構成する。
【0086】
次に、図12(a)に示す状態に折り畳んだ包装容器100に対し、内容物(図示せず)を収納することになる。
【0087】
この場合、まず、図12(a)に示す状態に折り畳まれた包装容器100を起こし、図12(b)に示すように、包装容器100を四角柱形状に構成し、一方の側面の開口部から内容物(図示せず)を挿入する。内容物を包装容器100内に挿入した後は、まず、図11に示すように、左側面板15に折線rを介して連接している第1の底面板12-1を、折線rを介して内側に折り曲げる。また、第2の右側面板14-2に折線sを介して連接している第3の底面板12-3を、折線sを介して内側に折り曲げる。これにより、図12(c)に示すように、第1の底面板12-1及び第3の底面板12-3は、底面部2の内側を構成することになる。
【0088】
次に、図11に示すように、前面板16に折線hを介して連接している第2の底面板12-2、第2の脚板20-2を、折線hを介して内側に折り曲げ、第1の底面板12-1及び第3の底面板12-3の表面と、第2の底面板12-2の裏面と、を貼り合わせると共に、第2の脚板20-2を、折線mを介して表側に折り曲げ、第2の脚板20-2の裏面と、第1の脚板20-1の裏面と、を重ね合わせて貼り合わせる。これにより、図12(d)に示すように、第2の底面板12-2は、包装容器100の底面部2の表側を構成することになる。また、第2の脚板20-2は、第1の脚板20-1と重なり合い、脚部20を構成することになる。
【0089】
なお、上面部6は、第1の実施形態の包装容器100とほぼ同様に形成するため、具体的な説明は割愛する。
【0090】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の左側面部5を構成する左側面板15と折線rを介して連接している第1の底面板12-1の表面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2の裏面と、包装容器100の右側面部4を構成する右側面板14-2と折線sを介して連接している第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0091】
また、包装容器100の背面部1を構成する背面板11の底面部2側は、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を有しており、第2の底面板12-2の他端は、折線mを介して脚部20となる第2の脚板20-2と連接しており、第2の脚板20-2を、折線mを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせて脚部20を構成する。
【0092】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0093】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0094】
第2の実施形態の脚部20は、図9、図11に示すように、底面部2の外側を構成する第2の底面板12-2に連接している第2の脚板20-2と、背面部1を構成する背面板11の下端に連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成した。
【0095】
第3の実施形態の脚部は、図13に示すように、底面部2の内側を構成する第1の底面板12-1に連接している第2の脚板20-2、及び、第3の底面板12-3に連接している第3の脚板20-3と、背面部1を構成する背面板11の下端に連接している第1の脚板20-1と、を重ね合わせて構成する。これにより、第2の実施形態の包装容器100と同様に、強度のある脚部20を構成することができる。
【0096】
<本実施形態の包装容器100の作用・効果>
このように、本実施形態の包装容器100の底面部2は、包装容器100の左側面部5を構成する左側面板15と折線rを介して連接している第1の底面板12-1の表面と、包装容器100の前面部6を構成する前面板16と折線hを介して連接している第2の底面板12-2の裏面と、包装容器100の右側面部4を構成する右側面板14-2と折線sを介して連接している第3の底面板12-3の表面と、が重なりあって構成する。
【0097】
また、包装容器100の背面部1を構成する背面板11の底面部2側は、包装容器100の脚部20となる第1の脚板20-1を有しており、底面部2を構成した際に、第1の底面板12-1の背面部1側となる端には、折線tを介して、脚部20となる第2の脚板20-2が連接している。また、底面部2を構成した際に、第3の底面板12-3の背面部1側となる端には、折線uを介して、脚部20となる第3の脚板20-3が連接している。
【0098】
また、第2の脚板20-2を、折線tを介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板20-2の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせると共に、第3の脚板20-3を、折線uを介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板20-3の裏面と第1の脚板20-1の裏面とを重ね合わせ、脚部20を構成する。
【0099】
これにより、本実施形態の包装容器100は、前面板16と第2の底面板12-2とが連接している折線hの箇所と、脚部20と、で包装容器100を地平面上に直立させるようにすることができる。また、本実施形態の包装容器100は、包装容器100を地平面上に直立させるための脚部20の強度を確保しつつ、脚部20の意匠性を向上させることができる。
【0100】
なお、図13では、背面板11と第1の脚板20-1とを区別するために点線aを記載したが、第2の実施形態と同様に、背面板11と第1の脚板20-1とは一体化した1つの板で構成している。
【0101】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記実施形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、各種内容物を挿入して使用する包装容器に適用可能である。
【符号の説明】
【0103】
100 包装容器
1 背面部
1a 背面部1の下端
2 底面部
12−1 第1の底面板
12−2 第2の底面板
12−3 第3の底面板
3 上面部
13−1 第1の上面板
13−2 第2の上面板
13−3 第3の上面板
4 右側面部
14−1 第1の右側面板
14−2 第2の右側面板
14−3 第3の右側面板
5 左側面部
15 左側面板
6 前面部
6a 前面部の下端
16 前面板
20 脚部
20−1 第1の脚板
20−2 第2の脚板
20−3 第3の脚板
21 差込片
22 吊下部
22−1 第1の吊下板
22−2 第2の吊下板
23 差込片
30、31、32、33、34 切込
a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、o、p、r、s、t、u 折線
f'、o' 切込
A 抜窓
B、C、D 開孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の背面を構成する背面板と折線を介して連接している第1の底面板の裏面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記第1の底面板には、前記折線が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込が設けられており、該切込により、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を構成し、
前記第2の底面板の他端は、折線を介して前記脚部となる第2の脚板と連接しており、前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板を、前記切込を介して前記第1の底面板の表面側に突出させ、該突出させた前記第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせて前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記第1の底面板の他端は、折線を介して差込片と連接しており、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している箇所には、切込が設けられており、
前記底面は、前記第1の底面板の裏面と、前記第2の底面板の表面と、を重ね合わせた際に、前記差込片を前記切込に差し込み、前記第1の底面板の裏面と、前記第2の底面板の表面と、を重ね合わせた状態を維持させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の包装容器。
【請求項3】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の左側面を構成する左側面板と折線を介して連接している第1の底面板の表面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の裏面と、前記包装容器の右側面を構成する右側面板と折線を介して連接している第3の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器の背面を構成する背面板の前記底面側は、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を有し、
前記第2の底面板の他端は、折線を介して前記脚部となる第2の脚板と連接しており、前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせて前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項4】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の左側面を構成する左側面板と折線を介して連接している第1の底面板の表面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の裏面と、前記包装容器の右側面を構成する右側面板と折線を介して連接している第3の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器の背面を構成する背面板の前記底面側は、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を有し、
前記底面を構成した際に、前記第1の底面板の前記背面側となる端には、折線を介して、前記脚部となる第2の脚板が連接しており、
前記底面を構成した際に、前記第3の底面板の前記背面側となる端には、折線を介して、前記脚部となる第3の脚板が連接しており、
前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせると共に、前記第3の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせ、前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項5】
前記背面板と前記第1の脚板とは一体化した1つの板で構成していることを特徴とする請求項3または4記載の包装容器。
【請求項6】
前記包装容器の上面は、前記背面板と折線を介して連接している第1の上面板の表面と、前記前面板と折線を介して連接している第2の上面板の裏面と、が重なりあって構成し、
前記第1の上面板には、前記包装容器の吊下部となる第1の吊下板が形成されており、
前記第2の上面板には、前記吊下部となる第2の吊下板が形成されており、
前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた際に、前記第1の吊下板の表面と前記第2の吊下板の裏面とが重なり合い、前記吊下部を構成することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の包装容器。
【請求項7】
前記第2の上面板の他端には、折線を介して差込片と連接しており、
前記背面板と前記第1の上面板とが連接している箇所には、切込が設けられており、
前記上面は、前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた際に、前記差込片を前記切込に差し込み、前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた状態を維持させるようにしたことを特徴とする請求項6記載の包装容器。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の包装容器の構造を形成するためのブランクシート。
【請求項1】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の背面を構成する背面板と折線を介して連接している第1の底面板の裏面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記第1の底面板には、前記折線が設けられていない箇所を繋いだ少なくとも1つの切込が設けられており、該切込により、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を構成し、
前記第2の底面板の他端は、折線を介して前記脚部となる第2の脚板と連接しており、前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板を、前記切込を介して前記第1の底面板の表面側に突出させ、該突出させた前記第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせて前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記第1の底面板の他端は、折線を介して差込片と連接しており、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している箇所には、切込が設けられており、
前記底面は、前記第1の底面板の裏面と、前記第2の底面板の表面と、を重ね合わせた際に、前記差込片を前記切込に差し込み、前記第1の底面板の裏面と、前記第2の底面板の表面と、を重ね合わせた状態を維持させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の包装容器。
【請求項3】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の左側面を構成する左側面板と折線を介して連接している第1の底面板の表面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の裏面と、前記包装容器の右側面を構成する右側面板と折線を介して連接している第3の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器の背面を構成する背面板の前記底面側は、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を有し、
前記第2の底面板の他端は、折線を介して前記脚部となる第2の脚板と連接しており、前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせて前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項4】
内容物を収納可能な包装容器であって、
前記包装容器の底面は、前記包装容器の左側面を構成する左側面板と折線を介して連接している第1の底面板の表面と、前記包装容器の前面を構成する前面板と折線を介して連接している第2の底面板の裏面と、前記包装容器の右側面を構成する右側面板と折線を介して連接している第3の底面板の表面と、が重なりあって構成し、
前記包装容器の背面を構成する背面板の前記底面側は、前記包装容器の脚部となる第1の脚板を有し、
前記底面を構成した際に、前記第1の底面板の前記背面側となる端には、折線を介して、前記脚部となる第2の脚板が連接しており、
前記底面を構成した際に、前記第3の底面板の前記背面側となる端には、折線を介して、前記脚部となる第3の脚板が連接しており、
前記第2の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第2の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせると共に、前記第3の脚板を、前記折線を介して折り曲げ、該折り曲げた第3の脚板の裏面と前記第1の脚板の裏面とを重ね合わせ、前記脚部を構成し、
前記前面板と前記第2の底面板とが連接している折線の箇所と、前記脚部と、で前記包装容器を直立させるようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項5】
前記背面板と前記第1の脚板とは一体化した1つの板で構成していることを特徴とする請求項3または4記載の包装容器。
【請求項6】
前記包装容器の上面は、前記背面板と折線を介して連接している第1の上面板の表面と、前記前面板と折線を介して連接している第2の上面板の裏面と、が重なりあって構成し、
前記第1の上面板には、前記包装容器の吊下部となる第1の吊下板が形成されており、
前記第2の上面板には、前記吊下部となる第2の吊下板が形成されており、
前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた際に、前記第1の吊下板の表面と前記第2の吊下板の裏面とが重なり合い、前記吊下部を構成することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の包装容器。
【請求項7】
前記第2の上面板の他端には、折線を介して差込片と連接しており、
前記背面板と前記第1の上面板とが連接している箇所には、切込が設けられており、
前記上面は、前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた際に、前記差込片を前記切込に差し込み、前記第1の上面板の表面と、前記第2の上面板の裏面と、を重ね合わせた状態を維持させるようにしたことを特徴とする請求項6記載の包装容器。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の包装容器の構造を形成するためのブランクシート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−105335(P2011−105335A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261017(P2009−261017)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】
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