説明

包装紙ボックス

【課題】一枚の包装紙を折って第1乃至第4連結片を結合することによって、包装紙の裁断無しに簡便に製造すること。
【解決手段】本発明に係る包装紙ボックスは、収容空間を形成し、第1及び第2連結片を含む胴体部と、前記胴体部を覆うカバー部と、前記胴体部と前記カバー部との間に嵌挿連結される第3及び第4連結片を含む連結部とを備えてなり、前記第1及び第2連結片が互いに結合され、前記第3及び第4連結片が結合されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装紙ボックスに関し、特に一枚の包装紙を折って第1及び第2連結片を結合し、第3及び第4連結片を結合することによって、ユーザが包装紙の裁断無しに簡便に製造することができる包装紙ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、包装紙ボックスは、物品をボックス単位で包装するのに用いられるものであって、従来の包装紙ボックスは、前面と背面を形成する幅が広い面と、両側面を形成する幅が狭い面とが折畳可能に交互にまたは一体に包装紙を裁断して形成され、各面の上下には、接着部位を形成する翼部が一体に形成されていて、各面が直角になるように折曲、接着した後、上部が開放されるように、互いに交差する翼部を互いに接着して直六面体形状の物品収納空間を形成し、この空間に物品を入れた状態で開放されている部位の翼部を互いに交差するように折曲し、当該接触部位を接着する方式で包装するものである(例えば、特許文献1乃至5参照。)。
【0003】
このような包装紙ボックスは、包装紙の裁断による包装紙ゴミが多く発生するので、資源浪費であるだけでなく、包装紙ゴミの処理費用が発生するので、非経済的で且つ環境を害するものであるという短所がある。
【0004】
また、食べ物を包装紙ボックスで包装する場合、食べ物が収納された包装紙ボックス内へ手を入れて食べ物を取り出して食べなければならないという不便があり、また、包装紙に収納された食べ物をユーザが気楽に食べるために、お盆や皿などのような容器に盛らなければならないという不便もある。
【特許文献1】特開2006−62713号
【特許文献2】特開2006−273368号
【特許文献3】特開2007−30910号
【特許文献4】特開2007−76700号
【特許文献5】特開2007−84090号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、一枚の包装紙を折って第1及び第2連結片を結合し、第3及び第4連結片を結合することによって、ユーザが包装紙の裁断無しに簡便に包装紙ボックスを製造することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の実施例に係る包装紙ボックスは、収容空間を形成し、第1及び第2連結片を含む胴体部と、前記胴体部を覆うカバー部と、前記胴体部と前記カバー部との間に嵌挿連結される第3及び第4連結片を含む連結部とを備えてなり、前記第1及び第2連結片が互いに結合され、前記第3及び第4連結片が結合されることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記第1と第2の各連結片は、折畳時に同じ位置に重なって形成される一対の切取線を含み、前記第1の連結片の切取線に、第2の連結片が挿入され、前記第2の連結片の切取線に、第1の連結片が挿入されることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記第3と第4の各連結片は、折畳時に互いに対向する位置に形成された一対の切取線を含み、前記第3と第4のいずれか一方の連結片の切取線に、他方の連結片が挿入されることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記第1乃至第4連結片は、一対の切取線に延長形成された切取溝を含むことを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記胴体部は、前記収容空間を形成するために底片、左右片、前方片及び後方片を含むことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記左右片には、通気口が形成されたことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、前記カバー部は、上部片と、該上部片から延長されて折曲された延長片と、を含むことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記延長片には、前記胴体部に設けられた固定溝に挿入される係止部を含むことを特徴とする。
【0014】
好ましくは、前記カバー部は、前記上部片から左右側に延長されて折曲された左右延長片をさらに含むことを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記第1及び第2連結片のうちいずれか一方の連結片には、折畳時に下方に開口される第1切取線が形成され、他方の連結片には、折畳時に上方に開口される第2切取線が形成され、前記第1切取線に第2切取線が嵌挿されることによって連結片が結合されることを特徴とする。
【0016】
好ましくは、前記第3及び第4連結片は、折畳時に互いに対向する位置に形成された一対の切取線と、該一対の切取線に対応する位置に形成された1つの切取線と、を含み、前記一対の切取線及び1つの切取線に対応する連結片が挿入されることを特徴とする。
【0017】
好ましくは、前記上部片は、通気口が形成されたものであることを特徴とする。
【0018】
好ましくは、前記カバー部は、前記通気口が開閉できるように開閉部が設置されたことを特徴とする。
【0019】
好ましくは、前記第3及び第4連結片のうちいずれか一方の連結片には、対角線方向の折畳線間に切取線が形成され、他方の連結片には、対角線方向の折畳線に溝が形成され、前記切取線が形成された連結片は、前記溝に結合され、前記溝が形成された連結片は、前記切取線に嵌入固定されることを特徴とする。
【0020】
好ましくは、前記胴体部の左右連結部外縁は、アール形状に形成されていることを特徴とする。
【0021】
好ましくは、前記カバー部の左右側延長片外縁は、アール形状に形成されていることを特徴とする。
【0022】
好ましくは、前記延長片は、携帯のための紐が取り付けられたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、一枚の包装紙を折って第1乃至第4連結片を結合することによって、胴体部とカバー部とからなる包装紙ボックスを簡便に作ることができるという効果がある。これにより、包装紙裁断過程は不要となり、包装紙ゴミが発生しないため、資源を経済的に使用することができる。
【0024】
また、前述のような本発明によれば、第1乃至第4連結片に形成された第1乃至第4切取線に延長されて第1乃至第4切取溝を形成することによって、第1及び第2連結片が互いに結合され、第3及び第4連結片の結合時に第1乃至第4切取線周辺の包装紙が裂けることを防止することができるという効果がある。
【0025】
また、前述のような本発明によれば、折畳時に連結片の下方に開口される第1切取線と他の連結片の上方に開口される第2切取線を形成することによって、連結片の結合が容易であるだけでなく、収容空間を有する胴体部を簡単に作ることができるという効果がある。
【0026】
また、前述のような本発明によれば、カバー部に形成された係止部を胴体部の固定溝に挿入固定させることによって、ユーザの外力が加えられない限り、胴体部からカバー部が分離しないという効果がある。
【0027】
また、前述のような本発明によれば、一対の第4切取線と、該第4切取線に対応する位置に形成された第6切取線に第3連結片の終端を挿入し、一対の第3切取線と、第3切取線に対応する位置に形成された第5切取線に第4連結片の終端を挿入させることによって、連結片の終端を第3乃至第6切取線に固定させることができるという効果がある。
【0028】
また、前述のような本発明によれば、食べ物を収納した包装紙ボックスに第1乃至第4連結片を分離することによって、ボックス内へ手を入れて食べ物を取り出して食べなければならない不便と、食べ物を込めるための容器を準備しなければならないという不便を解消することができるという効果がある。
【0029】
また、前述のような本発明によれば、包装紙ボックスの左右側面に通気口を形成することによって、包装紙ボックスに収納された内容物、例えば、食べ物を指定期間の間に腐らないように保管することができるという効果がある。
【0030】
また、前述のような本発明によれば、第1及び第2延長片に紐を取り付けることによって、ユーザが包装紙ボックスを簡便に携帯することができるという効果もある。
【0031】
そして、前述のような本発明によれば、カバー部の左右側連結片がアール形状に形成されることで、胴体部の左右片を便利に覆うことができるという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0033】
本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを図1乃至図5を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施例に係る包装紙ボックスの展開図であり、図2乃至図5は、本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【0035】
図1を参照すれば、本発明の一実施例に係る包装紙ボックスは、広告面を有する包装紙1と、該包装紙1を折って最終的に胴体部10及びカバー部20を作り、ボックス形態を維持するための第1乃至第4連結片(図示せず)とを備えて構成される。
【0036】
包装紙1の材質は、紙である。
【0037】
本実施例において、包装紙1の材質を紙として説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、その他折畳可能なものでも可能である。
【0038】
包装紙1は、垂直水平方向の折畳線1a乃至1fが形成されており、対角線方向の折畳線13a、14a、24a、25aが形成されている。
【0039】
また、包装紙1には、折畳時に互いに同じ位置に形成される一対の第1及び第2切取線11a、12aと、折畳時に互いに対向する位置に形成される一対の第3及び第4切取線21a、22aとが形成されている。
【0040】
また、包装紙1は、このような第1乃至第4切取線11a、12a、21a、22aに各々延長されて、第1乃至第4切取溝11b、12b、21b、22bが形成されている。
【0041】
また、包装紙1は、胴体部10の左右側片に通気口15が形成されており、カバー部20の上部片に通気口27が形成されている。
【0042】
本実施例において、胴体部10に形成された通気口15及びカバー部20の上部片に形成された通気口27の形状を図1に示されたような半月状で説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、図11に示されたような通気口15、27の形状でも可能である。
【0043】
特に、図11から分かるように、一対の通気口27をカバー部20の上部片に形成することも可能である。しかも、胴体部10の左右側面にも同様に一対の通気口15を形成することが可能である。
【0044】
また、包装紙1の胴体部10には、カバー部20の延長片に形成された係止部23が挿入固定される固定溝16が形成されている。
【0045】
この時、カバー部20に形成された係止部23は、該係止部23の両側に各々延長された第5及び第6切取線23aが形成されており、該第5及び第6切取線23aに延長され、第5及び第6切取溝23bが形成されている。
【0046】
図2及び図3を参照すれば、胴体部10は、前方片10a、底片10b、左右片10c及び後方片10dを含む。このような胴体部10は、収容空間を有する。
【0047】
前方片10aは、包装紙1を折畳時に作られる。すなわち、胴体部10に形成された対角線の第1及び第2折畳線13a、14aに沿って折る場合、第1及び第2連結片13、14が作られ、該第1連結片13の終端を第2連結片14に設けられた一対の第2切取線12aに嵌挿連結させ、第2連結片14の終端を第1連結片13に設けられた一対の第1切取線11aに嵌挿連結させることによって、前方片10aが完成される。
【0048】
このような前方片10aは、第1及び第2折畳線1a、1bと交差する第3折畳線1cを基準にして第1及び第2対角線の折畳線13a、14aと固定溝16が形成された包装紙1の一部区域として作られる。
【0049】
この時、第1及び第2切取線11a、12aは、折畳時に互いに同じ位置に重なって形成されており、該第1及び第2切取線11a、12aに延長されて、第1及び第2切取溝11b、12bが形成されている。
【0050】
第1切取溝11bは、第2連結片14の終端が第1切取線11aに挿入されても、該第1切取線11a周辺の包装紙1が裂けることを防止するための溝である。
【0051】
また、第2切取溝12bも同様に、第1連結片13の終端が第2切取線12aに挿入されても、該第2切取線12a周辺の包装紙1が裂けることを防止するための溝である。
【0052】
このように前方片10aが作られる場合、左右片10cと底片10bも共に完成される。底片10bは、第3折畳線1cと第4折畳線1dとの間の包装紙1の一部区域のうち通気口15が形成されていない中央区域として作られ、左右片10cは、第3折畳線1cと第4折畳線1dとの間に通気口15が形成された包装紙1の一部区域として作られる。
【0053】
次に、後方片10dは、図4に示されたように、胴体部10とカバー部20との間に嵌挿連結される第3及び第4連結片24、25が結合されて作られる。
【0054】
すなわち、胴体部10とカバー部20との間に形成された対角線方向の第3及び第4折畳線24a、25aに沿って折る場合、第3及び第4連結片24、25が作られ、該第3連結片24の終端を第4連結片25に設けられた一対の第4切取線22aに嵌挿連結したり、第4連結片25の終端を第3連結片24に設けられた一対の第3切取線21aに嵌挿連結されることによって、後方片10dが完成される。
【0055】
この時、第3及び第4切取線24a、25aは、折畳時に互いに対向する位置に形成されており、該第3及び第4切取線24a、25aに延長されて第3及び第4切取溝24b、25bが形成されている。
【0056】
このような第3及び第4切取溝24b、25bは、第3連結片24の終端が第4切取線25aに挿入されたり、第4連結片25の終端が第3切取線24aに挿入されても、第3及び第4切取線24a、25a周辺の包装紙1が裂けることを防止するための溝である。
【0057】
このように包装紙1に形成された水平垂直方向の第1乃至第7の折畳線1a乃至1fと対角線方向の第1乃至第4折畳線13a、14a、24a、25aを折って第1連結片乃至第4連結片13、14、24、25に結合することによって、胴体部10の前方片10a、底片10b、左右片10c及び後方片10dを簡便に作ることができ、前記胴体部10をカバー部20で覆い、包装紙ボックスを完成する。
【0058】
カバー部20は、上部片20aと、該上部片20aから延長されて折曲された第1乃至第3延長片20b乃至20dとを含む。この時、第1及び第2延長片20b、20cは、上部片20aから左右側に延長されて折曲された左右延長片であり、係止部23が形成された第3延長片20dの左右側に設けられる。
【0059】
第3延長片20dに形成された係止部23は、胴体部10に設けられた固定溝16に挿入固定される。これにより、外力によりカバー部20を開かない限り、カバー部20が開かないようになる。
【0060】
胴体部10に設けられた固定溝16に、カバー部20の第3延長片20に形成された係止部23を挿入固定し、包装紙ボックスを完成する。このように完成された包装紙ボックスは、図5に示された通りである。
【0061】
かくして、一枚の包装紙1を折って第1乃至第4連結片13、14、24、25を結合させることによって、胴体部10とカバー部20とからなる包装紙ボックスを簡便に製造することができる。
【0062】
しかも、胴体部10に食べ物を収納して包装紙ボックスを作る場合、包装紙ボックス内の食べ物を食べる時、簡単に第1乃至第4連結片13、14、24、25を分離して食べ物を食べることができる。
【0063】
本実施例において、包装紙ボックスに食べ物が収納されるものとして説明しているが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0064】
以下では、本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを図6乃至図10を参照して説明する。
【0065】
図6は、本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図であり、図7乃至図10は、本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【0066】
図6に示された本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスは、一枚の包装紙2を折って胴体部30及びカバー部40を作り、胴体部30とカバー部40とが結合されたボックス形態を維持するように第1乃至第4連結片(図示せず)を備えてなるという点から前述した本発明の一実施例と同様である。
【0067】
但し、本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスは、第1乃至第4連結片の構成が前述した本発明の一実施例と異なるので、後述する説明では、その差異点だけを説明する。
【0068】
包装紙2には、垂直水平方向の折畳線2a乃至2fと、対角線方向の折畳線33a、34a、44a、45aとが形成されている。
【0069】
また、包装紙2は、折畳時に下方に開口される第1切取線31aと、折畳時に上方に開口される第2切取線32aと、折畳時に互いに対向する位置に形成された一対の第3及び第4切取線41a、42aと、第3切取線41aに対応する位置に形成された第5切取線41bと、折畳時、互いに対向する位置に形成された一対の第4切取線42a及び第4切取線42aに対応する位置に形成された第6切取線42bとが形成されている。
【0070】
包装紙2を折って作った収容空間を有する胴体部30には、カバー部40の延長片に形成された係止部43が挿入固定される固定溝36が形成されている。
【0071】
この時、カバー部40に形成された係止部43は、該係止部43の両側に各々延長された第5及び第6切取線43aが形成されており、該第5及び第6切取線43aに延長されて第5及び第6切取溝43bが形成されている。
【0072】
図7乃至図9を参照すれば、胴体部30は、前方片30a、底片30b、左右片30c及び後方片30dを含む。
【0073】
前方片30aは、包装紙2を折畳時に作られる。すなわち、胴体部30に形成された対角線方向の第1及び第2折畳線33a、34aに沿って折る場合、第1及び第2連結片33、34が作られ、該第1連結片33に形成された第1切取線31aに第2連結片34の第2切取線32aが嵌挿することによって、前方片30aが完成される。
【0074】
このような前方片30aは、第1及び第2折畳線2a、2bと交差する第3折畳線2cを基準にして対角線方向の第1及び第2折畳線33a、34aと固定溝36が形成された包装紙2の一部区域として作られる。
【0075】
この時、第1連結片33には、折畳時に下方に開口される第1切取線31aが形成されており、第2連結片34には、折畳時に上方に開口される第2切取線32aが形成されている。
【0076】
このように前方片30aが作られる場合、左右片30cと底片30bも共に完成される。底片30bは、第3折畳線2cと第4折畳線2dとの間の包装紙2の一部区域のうち中央区域として作られ、左右片30cは、第3折畳線2cと第4折畳線2dとの間の包装紙2の一部のうち左右側区域として作られる。
【0077】
次に、後方片30dは、図9に示されたように、胴体部30とカバー部40との間に嵌挿連結される第3及び第4連結片44、45が結合されて作られる。
【0078】
すなわち、胴体部30とカバー部40との間に形成された対角線の第3及び第4切取線44a、45aに沿って折る場合、第3及び第4連結片44、45が作られ、該第3連結片44の終端を第4連結片45に設けられた一対の第4切取線42a及び該第4切取線42aに対応する位置に形成された第6切取線42bに挿入し、第4連結片45の終端を第3連結片44に設けられた一対の第3切取線41a及びその第3切取線41aに対応する位置に形成された第5切取線41bに挿入することによって、後方片30dが完成される。
【0079】
このように第4及び第6切取線42a、42bに第3連結片44の終端を挿入し、第3及び第5切取線41a、41bに堅固に第4連結片45の終端を挿入することによって、第3連結片44と第4連結片45が分離しないように固定される。
【0080】
本実施例において、第3連結片44と第4連結片45の終端を該当切取線に各々挿入するものとして説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、第3連結片44及び第4連結片45のうちいずれか一方の連結片の終端を該当切取線に挿入することができる。
【0081】
このように包装紙2に形成された水平垂直方向の第1乃至第7の折畳線2a乃至2fと対角線方向の第1乃至第4折畳線33a、34a、44a、45aを折って第1連結片乃至第4連結片33、34、44、45に結合することによって、胴体部30の前方片30a、底片30b、左右片30c及び後方片30dを簡便に作ることができ、該胴体部30をカバー部40で覆い、包装紙ボックスを完成する。
【0082】
カバー部40は、上部片40aと、該上部片40aから延長されて折曲された第1乃至第3延長片40b乃至40dとを含む。この時、第1及び第2延長片40b、40cは、上部片40aから左右側に延長されて折曲された左右延長片であり、係止部43が形成された第3延長片40dの左右側に設けられている。
【0083】
第3延長片40dに形成された係止部43は、胴体部30に設けられた固定溝36に挿入固定される。
【0084】
このように胴体部30に設けられた固定溝36に係止部43を挿入固定し、包装紙ボックスを完成する。完成された包装紙ボックスは、図10に示された通りである。
【0085】
本発明の他の実施例に係る変形実施例として、本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスは、図12に示されたように、カバー部40の上部片に一対の通気口47をさらに備えてなる。
【0086】
かくして、包装紙ボックスを作るための裁断過程無しに一枚の包装紙1を折って第1乃至第4連結片33、34、44、45を結合して、胴体部10とカバー部20とからなる包装紙ボックスを簡便に製造することができる。
【0087】
本発明の一実施例において、正六面体形状の包装紙ボックスを製造し、本発明の他の実施例で直六面体の包装紙ボックスを製造することを説明しているが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0088】
すなわち、図13から分かるように、胴体部30の底片30b及びカバー部40の上部片40aを図12の底片30b及び上部片40aより広い区域を有するように折畳線を形成し、カバー部40の延長片40b乃至40dを図12の延長片40b乃至40dより少ない区域を有するように折畳線を形成し、折畳時に第1乃至第4連結片33、34、44、45を結合させて、本発明の他の実施例と異なる形状を有する直六面体の包装紙ボックスを製造することができる。この時、カバー部40の第3延長片40dに形成された係止部43は、胴体部30に設けられた固定溝36に挿入固定される。
【0089】
図14は、本発明のまた他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図であり、図15及び図16は、図14に示された包装紙ボックスを作る過程を説明するための図である。
【0090】
図14に示された本発明のまた他の実施例に係る包装紙ボックスは、一枚の包装紙3を折って胴体部50とカバー部60を作り、胴体部50とカバー部60とが結合されたボックス形態を維持するように第1乃至第4連結片を備えてなるという点から前述した本発明の他の実施例と同様である。
【0091】
但し、本発明のまた他の実施例に係る包装紙ボックスは、第3及び第4連結片の結合方式が前述した実施例とは異なって変形されたので、後述する説明では、その差異点を中心にして説明する。
【0092】
包装紙3は、垂直水平方向の折畳線3a乃至3fと、対角線方向の折畳線53a、54a、64a、65aが形成されている。このような折畳線が形成された包装紙3には、折畳時、下方に開口される第1切取線51aと、折畳時、上方に開口される第2切取線52aと、対角線方向の折畳線64a間に形成された第3切取線61aと、対角線方向の折畳線65aに一対の溝62bが形成されている。
【0093】
折畳時、図15に示したように第1及び第2連結片53、54が結合されて前方片50aが作られる。さらに説明すれば、前方片50aは、包装紙3を折畳時に作られるが、前方片50aは、左右連結部501、502と前方部503とで構成される。左右連結部501、502に対角線方向の第1及び第2折畳線53a、54aが各々形成されている。折畳時、左右連結部501、502が連結されれば、第1及び第2連結片53、54が作られ、これは、前方部503裏側で連結される。このように前方片50aが作られれば、左右片50cと底片50bも共に完成される。
【0094】
そして、第3及び第4折畳線64a、65aに沿って折ると、第3及び第4連結片64、65が作られ、その第3連結片64に形成された第3切取線61aに第4連結片65の一対の溝62bが嵌挿されることによって後方片60bが完成される。これは、図16によく示されている。
【0095】
言い換えれば、第3切取線61aが形成された第3連結片64は、第4連結片65の折畳線65aに形成された溝62bに結合される。そして、溝62bが形成された第4連結片65は、第3切取線61aに嵌挿固定される。このような一対の溝62bに沿って第3切取線61aから第4連結片65が抜け出ないように固定される。
【0096】
このような第1乃至第4連結片53、54、64、65に結合することによって、胴体部50の前方片50a、底片50b、左右片50c及び後方片50dを簡便に作ることができ、その胴体部50をカバー部60で覆って包装紙ボックスを完成することができる。
【0097】
カバー部60は、上部片60aと、その上部片60aから延長されて折曲された第1乃至第3延長片60b乃至60dとを含む。ここで、上部片60aには、一対の通気口67が形成され、その通気口67を開閉可能に開閉部(図示せず)が形成される。このような開閉部は、前述した実施例でも適用可能である。第3延長片60dに形成された係止部63は、胴体部50に作られた固定溝56に挿入固定される。このように胴体部50に作られた固定溝56に係止部63を挿入固定して包装紙ボックスを完成する。
【0098】
第1及び第2延長片60b、60cには、紐68の取り付けのために孔69が形成され、その孔69に紐68が結合される。これにより、ユーザが包装紙ボックスを簡便に携帯することができる。このような紐68は、前述した実施例でも適用可能であることはもちろんである。
【0099】
図17は、本発明のさらに他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図であり、図18は、図17に示された包装紙ボックスが結合された状態を示す図である。
【0100】
本発明のさらに他の実施例に係る包装紙ボックスは、本発明のさらに他の実施例に係る変形実施例であって、図17に示したように胴体部70の左右連結部701、702と、カバー部80の上部片80aから延長された折曲された第1延長片80b(左側)及び第2延長片80c(右側)がアール形状に形成されている。
【0101】
アール形状に形成された胴体部70の左右連結部701、702と、カバー部80の第1及び第2延長片80b、80cとを具備した包装紙ボックスは、図18に示したようにアール形状に形成されている胴体部70の左右連結部701、702に形成された第1及び第2折畳線73a、74aを折ることによって第1及び第2連結片73、74が作られ、第1及び第2連結片73、74が各々第1及び第2切取線71a、72aに結合されて前方片70aが完成される。このように前方片70aが作られれば、左右片70cと底片70bも共に完成される。そして、第3及び第4折畳線84a、85aに沿って折ることによって第3及び第4連結片84、85が作られ、第3及び第4連結片84、85が各々第3切取線81a及び一対の溝82bに結合されて後方片70dが完成される。
【0102】
以後、前方片70a、底片70b、左右片70c及び後方片70dで構成された胴体部70をカバー部80で覆って包装紙ボックスを裁断過程無しに折ることによって、簡便に完成することができる。また、前述した実施例において胴体部50の左右片50cを覆う第1及び第2延長片60b、60cに比べて、アール形状に形成された第1及び第2延長片80b、80cで胴体部70の左右片70cをさらに便利に覆うことができる。この時、第1及び第2延長片80b、80cには、携帯のための紐88の取り付けのために孔89が形成され、その孔89に紐88が結合されることができる。
【0103】
以上において説明した本発明は、前述した実施例に限定されず、当業者により様々な置換、変形及び変更が可能であり、これは、添付の請求範囲で定義される本発明の趣旨と範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の一実施例に係る包装紙ボックスの展開図である。
【図2】本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る包装紙ボックスを作る過程を順次に説明するための図である。
【図11】本発明の一実施例に係る変形された包装紙ボックスの展開図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る変形された包装紙ボックスの展開図である。
【図13】本発明の他の実施例に係る変形された包装紙ボックスの展開図である。
【図14】本発明のまた他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図である。
【図15】図14に示された包装紙ボックスを作る過程を説明するための図である。
【図16】図14に示された包装紙ボックスを作る過程を説明するための図である。
【図17】本発明のさらに他の実施例に係る包装紙ボックスの展開図である。
【図18】図17に示された包装紙ボックスが結合された状態を示す図である。
【符号の説明】
【0105】
10 胴体部
11a 第1切取線
11b 第1切取溝
12a 第2切取線
12b 第2切取溝
13 第1連結片
14 第2連結片
15 通気口
16 固定溝
20 カバー部
21a 第3切取線
21b 第3切取溝
22a 第4切取線
22b 第4切取溝
23 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告面を有する包装紙で製造される包装紙ボックスであって、
収容空間を形成し、第1及び第2連結片を含む胴体部と、
前記胴体部を覆うカバー部と、
前記胴体部と前記カバー部との間に嵌挿連結される第3及び第4連結片を含む連結部とを備えてなり、
前記第1及び第2連結片が互いに結合され、前記第3及び第4連結片が結合されることを特徴とする包装紙ボックス。
【請求項2】
前記第1と第2の各連結片は、折畳時に同じ位置に重なって形成される一対の切取線を含み、前記第1の連結片の切取線に、第2の連結片が挿入され、前記第2の連結片の切取線に、第1の連結片が挿入されることを特徴とする請求項1記載の包装紙ボックス。
【請求項3】
前記第3と第4の各連結片は、折畳時に互いに対向する位置に形成された一対の切取線を含み、前記第3と第4のいずれか一方の連結片の切取線に、他方の連結片が挿入されることを特徴とする請求項1記載の包装紙ボックス。
【請求項4】
前記第1乃至第4連結片は、前記一対の切取線に延長形成された切取溝を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の包装紙ボックス。
【請求項5】
前記胴体部は、前記収容空間を形成するために底片、左右片、前方片及び後方片を含むことを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項6】
前記左右片には、通気口が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の包装紙ボックス。
【請求項7】
前記カバー部は、上部片と、該上部片から延長されて折曲された延長片と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項8】
前記延長片には、前記胴体部に設けられた固定溝に挿入される係止部を含むことを特徴とする請求項7に記載の包装紙ボックス。
【請求項9】
前記カバー部は、前記上部片から左右側に延長されて折曲された左右延長片をさらに含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の包装紙ボックス。
【請求項10】
前記第1及び第2連結片のうちいずれか一方の連結片には、折畳時に下方に開口される第1切取線が形成され、
他方の連結片には、折畳時、上方に開口される第2切取線が形成され、
前記第1切取線に前記第2切取線が嵌挿されることによって連結片が結合されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項11】
前記第3及び第4連結片は、折畳時に互いに対向する位置に形成された一対の切取線と、該一対の切取線に対応する位置に形成された1つの切取線と、を含み、
前記一対の切取線及び1つの切取線に対応する連結片が挿入されることを特徴とする請求項10に記載の包装紙ボックス。
【請求項12】
前記上部片は、通気口が形成されたものであることを特徴とする請求項7に記載の包装紙ボックス。
【請求項13】
前記カバー部は、前記通気口が開閉できるように開閉部が設置されたことを特徴とする請求項6又は12に記載の包装紙ボックス。
【請求項14】
前記第3及び第4連結片のうちいずれか一方の連結片には、対角線方向の折畳線間に切取線が形成され、
他方の連結片には、対角線方向の折畳線に溝が形成され、
前記切取線が形成された連結片は、前記溝に結合され、前記溝が形成された連結片は、前記切取線に嵌入固定されることを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項15】
前記胴体部の左右連結部外縁は、アール形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項16】
前記カバー部の左右側延長片外縁は、アール形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装紙ボックス。
【請求項17】
前記延長片は、携帯のための紐が取り付けられたものであることを特徴とする請求項7又は16に記載の包装紙ボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−155997(P2008−155997A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−279201(P2007−279201)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(507355179)
【出願人】(507355180)
【出願人】(507355191)
【出願人】(507399782)プンギュンパク カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】