説明

包装装置及び包装方法

【課題】長尺体や包装材に損傷を与えることなく包装することが可能な包装装置及び包装方法を提供すること。
【解決手段】包装装置1は、長尺体60を保持する保持台31と、長尺体60を包装する筒状の包装材14と、包装材14により被覆可能で、長尺体60が挿入可能な内部空間を有する包装材成形箱12と、包装材成形箱12の内部空間へ長尺体60をその長手方向に相対的に移動させて挿入する移動手段11とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺体の包装に用いられる包装装置及び包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばパイプや長尺鋼材などの長尺体を、例えば合成樹脂製フィルムなどの包装材により包装する場合、長尺体を吊りあげ、筒状の包装フィルムの一端から長尺体を挿入して手繰り寄せなどで包装フィルムを被せている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−321008号公報(段落[0009]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の包装方法においては、長尺体を吊り上げる際の吊上げ冶具による長尺体の傷付きと、長尺体の自重によるたわみで変形する場合があった。また、包装材に長尺体を挿入する際、長尺体が包装材に接触して擦れて包装材に穴などの損傷が生じ、その損傷箇所の長尺体がむき出しとなって、その箇所で搬送時に長尺体が傷付いて品質が低下するという問題があった。
【0004】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、長尺体や包装材に損傷を与えることなく包装することが可能な包装装置及び包装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するにあたり、本発明の包装装置は、長尺体を保持する保持台と、前記長尺体を包装する筒状の包装材と、前記包装材により被覆可能で、前記長尺体が挿入可能な内部空間を有する包装材成形箱と、前記包装材成形箱の内部空間へ前記長尺体をその長手方向に相対的に移動させて挿入する移動手段とを具備する。
【0006】
本発明においては、包装材による被覆可能な内部空間を有する包装材成形箱を具備しているので、包装材成形箱に包装材を被覆して内部空間に長尺体を挿入するので、包装材と長尺体とが接触することなく包装材内に長尺体を挿入することができる。従って、フィルムと長尺体との接触による包装材の損傷がなく、搬送時などでこの損傷個所による長尺体の損傷の発生を防止することができる。
【0007】
また、前記包装材成形箱は、前記長手方向に沿って分割された互いに連結可能な複数の分割包装材成形箱からなる。
【0008】
これにより、長尺体の長さによって包装材成形箱の長さ又は連結数を変更することができ、1つの装置で種々の長さの長尺体の包装が可能となる。
【0009】
また、前記内部空間内に、前記内部空間内に挿入される前記長尺体を支持する複数の支持部を更に具備し、前記長手方向における前記支持部間の間隔は、前記支持部によって前記長尺体を支持する際に前記長尺体が撓まないよう設定されている。
【0010】
これにより、包装材成形箱内で長尺体が撓むことなく支持部によって真っ直ぐな状態で支持されるので、撓んでいない状態の長尺体を包装材によって包装することができ、包装時における長尺体の変形を防止することができる。
【0011】
また、包装装置において、前記保持台は前記長手方向に沿って分割された複数の分割保持台からなり、前記分割保持台毎に該分割保持台を昇降可能とする昇降手段を更に具備する。
【0012】
これにより、包装材成形箱内に長尺体を挿入する際、長尺体の挿入される部位に対応する分割保持台を昇降手段により下降させて、包装材成形箱内に長尺体を容易に受け渡すことができる。従って、例えば重量のある長尺体を包装する場合においても、長尺体を吊りあげたりする必要がなく、安全にかつ容易に包装を行うことができる。
【0013】
本発明の包装方法は、長尺体を保持台上に載置し、内部空間を有する包装材成形箱を包装材により被覆し、前記内部空間へ前記長尺体をその長手方向に相対的に移動させて挿入し、前記挿入後、前記長尺体と前記包装材との間から前記包装材成形箱を取り除く。
【0014】
本発明においては、包装材成形箱に包装材を被覆して内部空間に長尺体を挿入するので、包装材と長尺体とが接触することなく包装材内に長尺体を挿入することができる。従ってフィルムと長尺体との接触による包装材の損傷がなく、搬送時などでこの損傷個所による長尺体の損傷の発生を防止することができる。
【0015】
また、前記保持台は前記長手方向に沿って分割された複数の昇降可能な分割保持台からなり、前記挿入時では、前記長尺体の前記内部空間に挿入する部位に対応する前記分割保持台が順次下降する。
【0016】
これにより、保持台から包装材成形箱内に長尺体を容易に受け渡すことができ、例えば重量のある長尺体を包装する場合においても、安全にかつ容易に包装することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、包装材が損傷することなく、容易に長尺体を包装することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(包装装置)
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。本発明の包装装置は、長尺体を包装する装置である。
【0020】
図1は本発明の包装装置の概略側面図である。図2は図1の包装装置の斜視図であり、図2においては制御装置の図示を省略している。図3は図1の包装装置の一部を構成する包装材成形台の概略部分斜視図である。図4は、包装材成形台に設けられている封止・切断装置の概略正面図である。図5は、包装材成形台に設けられている封止・切断装置の概略側面図であり、封止工程及び切断工程を示す工程図である。図6は、図1の包装装置の一部を構成する長尺体載置台の部分概略側面図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、包装装置1は、包装材成形台としての包装フィルム成形台10と、長尺体載置台30と、脱気・封止装置50と、包装装置1の動きを制御する制御装置70とを具備する。
【0022】
図1〜図3に示すように、包装フィルム成形台10は、移動手段としての車輪が設けられた移動可能なフィルムロール台車11と、フィルムロール台車11上に設けられた包装材成形箱としてのフィルムボックス12と、フィルムロール台車11上の一端に設けられた包装フィルムロール13と、フィルム搬送ローラ17と、フィルムボックス支持ローラ15と、長尺体搬送ローラ16と、フィルムロール台車11上の他端に設けられた封止・切断装置20を有している。フィルムロール台車11は、長尺体の長手方向に長く、該長手方向と平行に移動可能となっている。
【0023】
フィルムボックス12は、フィルムロール台車11の長手方向に長い、長尺体60が挿入される内部空間12bを有する筒状の直方体の外形を有する。フィルムボックス12は、その長手方向に分割された複数の分割包装材成形箱としての分割フィルムボックス12aが連結して構成される。複数の分割フィルムボックス12aは、互いに連結、取り外し自在となっており、包装対象である長尺体60の長さによって連結する分割フィルムボックス12aの数を調整し、フィルムボックス12の長さを調整することが可能である。フィルムボックス12は、フィルムロール台車11上に、包装フィルムロール13と封止・切断装置20との間に配置される。フィルムボックス12は、長尺体60とほぼ同じ長さ寸法を有する。
【0024】
包装フィルムロール13は、紙管に包装材としての包装フィルム14がロール状に巻かれて構成される。包装フィルム14は図3に示すように2枚の帯状のフィルム143及び144の対応する両脇の辺が接着され、対向する2辺141及び142が接着された筒状の形状を有している。包装フィルム14は、包装フィルムロール13から引き出され、フィルムボックス12を被覆することにより、その形状が筒状となるように成形される。
【0025】
図1及び図3に示すように、フィルム搬送ローラ17は、フィルムボックス12の内部空間12bに、分割フィルムボックス12a毎にその両端部の上下それぞれに設けられている。フィルム搬送ローラ17は、フィルムボックス支持ローラ15との対向領域がフィルムボックス12の外部へ露出している。フィルムボックス支持ローラ15は、フィルムボックス12の外側の上下部にフィルム搬送ローラ17と隣接して設けられている。また、フィルムロール台車11上にはフィルムボックス支持ローラ15を回転駆動させるモーター19が設けられている。包装開始時、包装フィルム14は、包装フィルムロール13に最も近くに配置されるフィルムボックス支持ローラ15とフィルム搬送ローラ17との間に挟み込まれるようセットされ、モーター19を駆動させてフィルム搬送ローラ17を回転させることによって、包装フィルム14をフィルムロール台車11の一端から他端に向かって送り、フィルムボックス12の外周全体に包装フィルム14を被せる。
【0026】
図1及び図3に示すように、支持部としての長尺体搬送ローラ16は、フィルムボックス12の内部空間12bに、分割フィルムボックス12a毎にその両端部の下部に設けられている。長尺体搬送ローラ16によって、フィルムボックス12内に挿入される長尺体60は支持及びフィルムボックス12内を搬送される。長手方向に沿った長尺体搬送ローラ16の配置間隔は、長尺体60の撓みの度合によって、長尺体60を長尺体搬送ローラ16上に配置した際に長尺体が撓まない長さに設定することが望ましい。これによりフィルムボックス12a内に長尺体60が挿入される際、挿入部分が撓まないように支持することができる。本実施形態では、分割フィルムボックス12aの両端部に長尺体搬送ローラ16を設けているので、分割フィルムボックス12aの長手方向に沿った長さは、長尺体60が撓まない長さに略設計されることとなる。
【0027】
封止・切断装置20は、筒状の包装フィルム14の空いている端部を接着封止し、更に包装フィルム14を切断する装置である。図1、図4及び図5に示すように、封止・切断装置20は、カッタ23と、カッタ走行モーター21と、一対のシーラ25と、シーラ・カッタ昇降シリンダ22とを有する。カッタ23は包装フィルム14を切断するものであり、カッタ走行モーター21はその回転によりカッタ23を駆動させ、包装フィルム14の切断を可能とするものである。一対のシーラ25は上下に配置され、上部のシーラ25が下降し一対のシーラ25によって包装フィルム14の空いている端部を挟み込むことにより封止を行う。シーラ・カッタ昇降シリンダ22は、一体となっているシーラ25及びカッタ23を昇降可能とするものである。
【0028】
図1、図2及び図6に示すように、長尺体載置台30は、固定された載置台33と、長尺体が載置される保持台としてのワークテーブル31と、ワークテーブル31を昇降可能とするワークテーブル昇降シリンダ32と、ワーク・フィルムクランプ34とを有する。尚、図2において、60´はワークテーブル31上に載置された状態の長尺体を示している。
【0029】
ワークテーブル31は、複数の分割保持台としての分割ワークテーブル31aを有している。分割ワークテーブル31a毎に昇降手段としてのワークテーブル昇降シリンダ32が設けられており、分割ワークテーブル31aは個別にワークテーブル昇降シリンダ32の昇降により昇降制御が可能となっている。長手方向に沿った分割ワークテーブル31aの長さは、長尺体60の撓みの度合によって、長尺体が撓まない長さに設定することが望ましい。すなわち、ワークテーブル31上に長尺体60を載置し、1つの分割ワークテーブル31aを下降させた状態で、その下降させた分割ワークテーブル31aに対応する箇所の長尺体60が撓まないようにすることが望ましい。これにより、フィルムボックス12内に長尺体60が挿入される際、挿入される部分に対応する分割ワークテーブル31aが下降する(図6参照)わけだが、その挿入時に長尺体60が撓むことがないためフィルムボックス12内への挿入を円滑に行うことができる。
【0030】
ワーク・フィルムクランプ34は、長尺体60をフィルムボックス12の内部空間12bに挿入した後、包装フィルム成形台10を移動させることによってフィルムボックス12を長尺体60と包装フィルム14との間から取り除く際、長尺体60と包装フィルム14を固定させるものである。
【0031】
脱気・封止装置50は、フィルムボックス12を取り除いた後、空いている端部が封止・切断装置20により封止され、袋状となった包装フィルム14内を脱気する装置である。
【0032】
制御装置70は、主に長尺体載置台30に設置されたリミットスイッチで包装フィルム成形台10の位置を検出し、分割ワークテーブル31aの昇降のタイミングを制御するものである。また、フィルムボックス12を長尺体60と包装フィルム14との間から取り除いた後、包装フィルム14の空いている端部を処理する封止・切断装置20の制御も行う。
【0033】
(包装方法)
【0034】
上記包装装置を用いた長尺体の包装方法について図1〜図6を用いて説明する。
【0035】
長尺体載置台30のワークテーブル31上に長尺体60を載置する。ワークテーブル31を構成する分割ワークテーブル31aはいずれも上昇した状態にあり、ワークテーブル31の表面は段差のない平坦な状態となっている。分割ワークテーブル31の上昇位置は、長尺体搬送ローラ16による長尺体60の搬送高さと同等の高さに設定されている。
【0036】
包装フィルム成形台10においては、包装フィルム14を包装フィルムロール13から手作業で引き出し、フィルムボックス12の一端に被せ、包装フィルムロール13に最も近いフィルムボックス支持ローラ15とフィルム搬送ローラ17との間に包装フィルム14を挟み込みセットする。
【0037】
次に、モーター19を駆動させ、フィルムボックス支持ローラ15を回転させ、フィルムボックス支持ローラ15とフィルム搬送ローラ17とを連動させることによって、包装フィルム14をフィルムボックス12の外周に被せる。
【0038】
次に、包装フィルム成形台10を長尺体載置台30に向かって前進移動(図1における左方向移動)させ、長尺体60をフィルムボックス12内に挿入する。この挿入の際、図6に示すように、長尺体60の挿入される部位に対応する分割ワークテーブル31aが順次下降し、未挿入部分に対応する分割ワークテーブル31aは上昇した状態となっている。そして、フィルムボックス12内に挿入された長尺体60は、長尺体搬送ローラ16によってフィルムボックス12内を搬送、支持される。フィルムボックス12内に長尺体60が完全に挿入された状態では、分割ワークテーブル31aは全て下降した状態となっている。これにより、フィルムボックス12を介在して、包装フィルム14の内部空間12bに長尺体60が配置される。また、最後尾の分割ワークテーブル31aが下降したらモーター19を駆動させ、ワークフィルムクランプ34が長尺体60と包装フィルム14を固定できる位置まで、包装フィルム14を長尺体60全体に被せる。
【0039】
次に、ワーク・フィルムクランプ34に長尺体60と包装フィルム14を固定させる。包装フィルム成形台10を長尺体載置台30から離間するように後退移動(図1における右方向移動)させることにより、包装フィルムロール13より包装フィルム14を引き出しながらフィルムボックス12を、包装フィルム14と長尺体60との間から取り除く。そして、長尺体60を包装する包装フィルム14の包装フィルム成形台10側に位置する端部となる領域が、封止・切断装置20のフィルム封止位置に位置した時に、包装フィルム成形台10の後退移動が停止される。後退移動の際、長尺体60のフィルムボックス12から搬出される部位に対応する分割ワークテーブル31aが順次上昇し、包装フィルム14が被覆された長尺体60は、長尺体搬送ローラ16から上昇した分割ワークテーブル31a上に受け渡され、最終的にワークテーブル31上に保持される。後退移動の際、次に包装する長尺体60のための包装フィルム14は、フィルムボックス支持ローラ15とフィルム搬送ローラ17を介して包装フィルムロール13から引き出され、フィルムボックス12に被覆される。この際、包装フィルム14が被覆された長尺体60の包装フィルム14と、次の包装に用いられるフィルムボックス12に被覆された包装フィルム14とは繋がった状態となっている。従って、図5(a)に示すように、長尺体60を被覆した包装フィルムと次の包装に用いられる包装フィルムとの境界付近が封止位置に位置する。
【0040】
次に、図5(b)に示すように、シーラ・カッタ昇降シリンダ22が下降することによって上部のシーラ25が下降し、一対のシーラによって挟み込まれた包装フィルム14部分が封止される。この際、カッタ23の刃はまだ下降していない。これにより、包装フィルム14は、3辺が封止された袋状となる。
【0041】
次に、ワーク・フィルムクランプ34を外し、袋状の包装フィルム14の空いた端部から脱気・封止装置50により、包装フィルム14内を脱気した後、空いた端部を封止する。その後、図5(c)に示すように、カッタ23を下降させ、カッタ走行モーター21を駆動してカッタを走行させて包装フィルム14を切断する。これにより、長尺体60を包装フィルム14によって包装することができる。尚、本実施形態では、脱気し包装フィルム内を真空状態としたが、包装する長尺体によって適宜変更することができ、例えば不活性ガス雰囲気とすることも可能である。
【0042】
上述の実施形態においては、長尺体載置台30を固定し、包装フィルム成形台10を移動させることによって、長尺体載置台30上に載置される長尺体60をその長手方向に相対的に移動させて内部空間12bへ挿入した。これに対し、包装フィルム成形台10を固定し、移動手段として載置台33に車輪を設けて長尺体載置台30を移動させることにより、長尺体60を相対的に移動させて挿入してもよい。
【0043】
以上のように、本実施形態においては、内部空間を有するフィルムボックスに包装フィルムを被覆して内部空間に長尺体を挿入するので、包装フィルムと長尺体とが接触することなく包装フィルム内に長尺体を挿入することができる。従って、包装フィルムと長尺体との接触による包装フィルムの損傷がなく、搬送時などでこの損傷個所による長尺体の損傷の発生を防止することができる。
【0044】
また、本実施形態においては、長尺体は常にほぼ水平にワークテーブルや長尺体搬送ローラ上に載置して支持されるため、重量のある長尺体を包装する際も、長尺体を吊りあげる必要がなく、安全に包装することができる。
【0045】
また、本実施形態においては包装対象物である長尺体の撓みを考慮して、その撓みがないように分割ワークテーブルの長手方向における長さ、長尺体搬送ローラ間距離を設定している。これにより、フィルムボックス内に長尺体を挿入する際、長尺体が撓んでフィルムボックスに接触したり、フィルムボックス内に挿入されずフィルムボックス外にはみ出したりすることがなく、長尺体に損傷が生じないよう円滑に挿入を行うことができる。また、長尺体と包装フィルムとの間に介在するフィルムボックスを抜き取り、ワークテーブル上に載置する際も、長尺体が撓んでワークテーブルと衝突などして長尺体や包装フィルムに損傷が生じることがない。このように、可撓性の高い長尺体を、撓ませることなく真っ直ぐな状態で包装することが可能であり、撓んだ状態で包装されることによる長尺体の変形などの問題がない。
【0046】
また、本実施形態において、複数の分割ワークテーブルは個別に昇降可能に制御されているので、フィルムボックス内に長尺体を挿入する際、長尺体の挿入される部位に対応する分割ワークテーブルをワークテーブル昇降シリンダにより順次下降させることにより、フィルムボックス内に長尺体を容易に受け渡すことができる。従って、重量のある長尺体の包装も安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態の包装装置の概略側面図である。
【図2】制御装置の図示を省略した、図1の包装装置の斜視図である。
【図3】図1の包装装置の一部を構成する包装材成形台の概略部分斜視図である。
【図4】包装材成形台に設けられている封止・切断装置の概略正面図である。
【図5】包装材成形台に設けられている封止・切断装置の概略側面図であり、封止工程及び切断工程を示す工程図である。
【図6】図1の包装装置の一部を構成する長尺体載置台の部分概略側面図である。
【符号の説明】
【0048】
1・・・包装装置、12…フィルムボックス、12a…分割フィルムボックス、12b…内部空間、14…包装フィルム、16…長尺体搬送ローラ、31…ワークテーブル、31a…分割ワークテーブル、32…ワークテーブル昇降シリンダ、60…長尺体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺体を保持する保持台と、
前記長尺体を包装する筒状の包装材と
前記包装材により被覆可能で、前記長尺体が挿入可能な内部空間を有する包装材成形箱と、
前記包装材成形箱の内部空間へ前記長尺体をその長手方向に相対的に移動させて挿入する移動手段と
を具備する包装装置。
【請求項2】
請求項1記載の包装装置において、
前記包装材成形箱は、前記長手方向に沿って分割された互いに連結可能な複数の分割包装材成形箱からなる
包装装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の包装装置において、
前記内部空間内に、前記内部空間内に挿入される前記長尺体を支持する複数の支持部
を更に具備し、
前記長手方向における前記支持部間の間隔は、前記支持部によって前記長尺体を支持する際に前記長尺体が撓まないよう設定されている
包装装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2記載の包装装置において、
前記保持台は前記長手方向に沿って分割された複数の分割保持台からなり、
前記分割保持台毎に該分割保持台を昇降可能とする昇降手段
を更に具備する包装装置。
【請求項5】
長尺体を保持台上に載置し、
内部空間を有する包装材成形箱を包装材により被覆し、
前記内部空間へ前記長尺体をその長手方向に相対的に移動させて挿入し、
前記挿入後、前記長尺体と前記包装材との間から前記包装材成形箱を取り除く
包装方法。
【請求項6】
請求項5記載の包装方法において、
前記保持台は前記長手方向に沿って分割された複数の昇降可能な分割保持台からなり、
前記挿入時では、前記長尺体の前記内部空間に挿入する部位に対応する前記分割保持台が順次下降する
包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−234601(P2009−234601A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−80942(P2008−80942)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000192372)アルバックマテリアル株式会社 (21)
【Fターム(参考)】