化学修飾オリゴヌクレオチド
本発明は、遺伝子発現を阻害するための化学修飾オリゴヌクレオチド剤を作製し、使用するための組成および方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)を有する少なくとも一つのサブユニットが組み込まれているオリゴヌクレオチド剤、およびリガンドを備える複合体。
【化1】
(式中、
Xは、N(CO)R7、NR7、またはCH2であり、
Yは、NR8、O、S、CR9R10であるか、または存在せず、
Zは、CR11R12であるか、または存在せず、
R1、R2、R3、R4、R9、およびR10はそれぞれ独立して、H、ORa、ORb、(CH2)nORa、または(CH2)nORbであるが、R1、R2、R3、R4、R9、およびR10のうちの少なくとも一つはORaまたはORbであり、R1、R2、R3、R4、R9、およびR10のうちの少なくとも一つは(CH2)nORaまたは(CH2)nORbであり、
R5、R6、R11、およびR12はそれぞれ独立して、H、1〜3個のR13で任意に置換されたC1〜C6アルキル、もしくはC(O)NHR7であるか、またはR5およびR11はともに、R14で任意に置換されたC3〜C8シクロアルキルであり、
R7は、Rd、またはNRcRdもしくはNHC(O)Rdで置換されたC1〜C20アルキルであり、
R8は、C1〜C6アルキルであり、
R13は、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、またはハロであり、
R14は、NRcR7であり、
Raは、
【化2】
であり、
Rbは、
【化3】
であり、
AおよびCはそれぞれ独立して、OまたはSであり、
Bは、OH、O−、または
【化4】
であり、
Rcは、HまたはC1〜C6アルキルであり、
Rdは、Hまたはリガンドであり、
nは、1〜4である)
【請求項2】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはCR9R10であり、Zは存在しない請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
R7は(CH2)5NHRdまたは(CH2)5NHC(O)Rdである請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
Rdは、葉酸基、コレステロール基、炭水化物基、ビタミンA基、ビタミンE基、ビタミンK基、およびビタミンB12基からなる群から選択される請求項3に記載の複合体。
【請求項5】
Rdはコレステロール基である請求項4に記載の複合体。
【請求項6】
R1は(CH2)nORbであり、R9はORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項7】
R1およびR9はトランス型である請求項6に記載の複合体。
【請求項8】
nは1である請求項6に記載の複合体。
【請求項9】
R1は(CH2)nORbであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項10】
R1は(CH2)nORaであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項11】
R3は(CH2)nORbであり、R9はORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項12】
R3は(CH2)nORbであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項13】
R3は(CH2)nORaであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項14】
R3はORaであり、R9は(CH2)nORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項15】
R3はORbであり、R9は(CH2)nORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項16】
R3はORbであり、R9は(CH2)nORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項17】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項18】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはNR8であり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項19】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはOであり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項20】
XはCH2であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12であり、R5およびR11はともにC6シクロアルキルを形成する請求項1に記載の複合体。
【請求項21】
XはCH2であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12であり、R5およびR11はともにC5シクロアルキルを形成する請求項1に記載の複合体。
【請求項22】
前記リガンドは、脂質、コレステロール、オレイル、レチニル、コレステリル残基、コール酸、アダマンタン酢酸、1−ピレン酪酸、ジヒドロテストステロン、1,3−ビス−O(ヘキサデシル)グリセロール、ゲラニルオキシヘキシル基、ヘキサデシルグリセロール、ボルネオール、メントール、1,3−プロパンジオール、ヘプタデシル基、パルミチン酸、ミリスチン酸、O3−(オレオイル)リトコール酸、O3−(オレオイル)コレン酸、ジメトキシトリチル、またはフェノキサジンからなる群から選択された親油性部分を備える請求項1に記載の複合体。
【請求項23】
前記リガンドは3’末端サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項24】
前記リガンドは5’末端サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項25】
前記リガンドは内部サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項26】
請求項1に記載の複合体を細胞に与える工程を備える標的遺伝子を阻害する方法。
【請求項27】
前記複合体を生物に投与する請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞は生物の外にある請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記細胞は細胞系の一細胞である請求項26に記載の方法。
【請求項30】
請求項1に記載の複合体を対象に投与する工程を備える、対象内の標的遺伝子の発現を調節する方法。
【請求項31】
請求項1に記載のiRNA剤、および薬剤として許容される担体を備える薬剤組成物。
【請求項32】
請求項1に記載の複合体、該複合体が封じ込められている滅菌容器、および使用説明書を備えるキット。
【請求項33】
請求項1に記載の複合体のオリゴヌクレオチド剤の合成に好適なモノマー。
【請求項34】
腎臓の障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【請求項35】
眼障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【請求項36】
ウイルス性障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【請求項1】
式(I)を有する少なくとも一つのサブユニットが組み込まれているオリゴヌクレオチド剤、およびリガンドを備える複合体。
【化1】
(式中、
Xは、N(CO)R7、NR7、またはCH2であり、
Yは、NR8、O、S、CR9R10であるか、または存在せず、
Zは、CR11R12であるか、または存在せず、
R1、R2、R3、R4、R9、およびR10はそれぞれ独立して、H、ORa、ORb、(CH2)nORa、または(CH2)nORbであるが、R1、R2、R3、R4、R9、およびR10のうちの少なくとも一つはORaまたはORbであり、R1、R2、R3、R4、R9、およびR10のうちの少なくとも一つは(CH2)nORaまたは(CH2)nORbであり、
R5、R6、R11、およびR12はそれぞれ独立して、H、1〜3個のR13で任意に置換されたC1〜C6アルキル、もしくはC(O)NHR7であるか、またはR5およびR11はともに、R14で任意に置換されたC3〜C8シクロアルキルであり、
R7は、Rd、またはNRcRdもしくはNHC(O)Rdで置換されたC1〜C20アルキルであり、
R8は、C1〜C6アルキルであり、
R13は、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、またはハロであり、
R14は、NRcR7であり、
Raは、
【化2】
であり、
Rbは、
【化3】
であり、
AおよびCはそれぞれ独立して、OまたはSであり、
Bは、OH、O−、または
【化4】
であり、
Rcは、HまたはC1〜C6アルキルであり、
Rdは、Hまたはリガンドであり、
nは、1〜4である)
【請求項2】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはCR9R10であり、Zは存在しない請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
R7は(CH2)5NHRdまたは(CH2)5NHC(O)Rdである請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
Rdは、葉酸基、コレステロール基、炭水化物基、ビタミンA基、ビタミンE基、ビタミンK基、およびビタミンB12基からなる群から選択される請求項3に記載の複合体。
【請求項5】
Rdはコレステロール基である請求項4に記載の複合体。
【請求項6】
R1は(CH2)nORbであり、R9はORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項7】
R1およびR9はトランス型である請求項6に記載の複合体。
【請求項8】
nは1である請求項6に記載の複合体。
【請求項9】
R1は(CH2)nORbであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項10】
R1は(CH2)nORaであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項11】
R3は(CH2)nORbであり、R9はORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項12】
R3は(CH2)nORbであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項13】
R3は(CH2)nORaであり、R9はORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項14】
R3はORaであり、R9は(CH2)nORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項15】
R3はORbであり、R9は(CH2)nORbである請求項2に記載の複合体。
【請求項16】
R3はORbであり、R9は(CH2)nORaである請求項2に記載の複合体。
【請求項17】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項18】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはNR8であり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項19】
XはN(CO)R7またはNR7であり、YはOであり、ZはCR11R12である請求項1に記載の複合体。
【請求項20】
XはCH2であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12であり、R5およびR11はともにC6シクロアルキルを形成する請求項1に記載の複合体。
【請求項21】
XはCH2であり、YはCR9R10であり、ZはCR11R12であり、R5およびR11はともにC5シクロアルキルを形成する請求項1に記載の複合体。
【請求項22】
前記リガンドは、脂質、コレステロール、オレイル、レチニル、コレステリル残基、コール酸、アダマンタン酢酸、1−ピレン酪酸、ジヒドロテストステロン、1,3−ビス−O(ヘキサデシル)グリセロール、ゲラニルオキシヘキシル基、ヘキサデシルグリセロール、ボルネオール、メントール、1,3−プロパンジオール、ヘプタデシル基、パルミチン酸、ミリスチン酸、O3−(オレオイル)リトコール酸、O3−(オレオイル)コレン酸、ジメトキシトリチル、またはフェノキサジンからなる群から選択された親油性部分を備える請求項1に記載の複合体。
【請求項23】
前記リガンドは3’末端サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項24】
前記リガンドは5’末端サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項25】
前記リガンドは内部サブユニットに結合している請求項1に記載の複合体。
【請求項26】
請求項1に記載の複合体を細胞に与える工程を備える標的遺伝子を阻害する方法。
【請求項27】
前記複合体を生物に投与する請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞は生物の外にある請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記細胞は細胞系の一細胞である請求項26に記載の方法。
【請求項30】
請求項1に記載の複合体を対象に投与する工程を備える、対象内の標的遺伝子の発現を調節する方法。
【請求項31】
請求項1に記載のiRNA剤、および薬剤として許容される担体を備える薬剤組成物。
【請求項32】
請求項1に記載の複合体、該複合体が封じ込められている滅菌容器、および使用説明書を備えるキット。
【請求項33】
請求項1に記載の複合体のオリゴヌクレオチド剤の合成に好適なモノマー。
【請求項34】
腎臓の障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【請求項35】
眼障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【請求項36】
ウイルス性障害を治療するために請求項1に記載の複合体を使用する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2008−509670(P2008−509670A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525790(P2007−525790)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/028550
【国際公開番号】WO2006/020768
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/028550
【国際公開番号】WO2006/020768
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
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