説明

化粧枠

【課題】 容易に枠組みすることができ、水密性および強度が高い化粧枠を提供する。
【解決手段】 化粧枠1を、一対の第1パネル体10と、一対の第2パネル体11と、第1フランジ50と第2フランジ51とが一体に形成され、前記第2フランジ51には、前記第1パネル体10の差込孔32に差込まれる第1差込片56と、前記第1フランジ50から前記第1パネル体10の厚みに相当する間隔をあけ、かつ前記第1フランジ50に平行に延びる立ち上がり壁57が形成され、前記立ち上がり壁57には、前記立ち上がり壁57から垂直に突出し、前記第2パネル体11の差込孔32に差込まれる第2差込片58が形成される連結部材12とを用いて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の開口部に設けられる化粧枠に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の外壁には、採光および換気などのために窓が設けられる。このように窓が形成される外壁の開口部には、美観を向上するために、化粧枠が設けられる。化粧枠は、複数の化粧枠材から成り、各化粧枠材は四角枠状に枠組みされ、開口部に固定される。
【0003】
化粧枠の典型的な従来技術としては、たとえば特許文献1を挙げることができる。図9は、従来技術に係る化粧枠を示す図である。この従来技術では、一表面部に長手方向に沿って延びる突条のタッピングホール101a,101bを設けた長尺の枠材100を用意し、施工時に、枠材100を開口部の大きさに合わせて切断し、縦枠材100aと横枠材100bとをそれぞれ一対準備し、各枠材100a,100bの前記突条のタッピングホール101a,101bが形成される位置に、各枠材100a,100bの厚み方向に貫通する通孔102a,102bを穿孔し、各枠材100a,100bの前記一表面部を外側に配置した状態で、各枠材を四角枠状に枠組みし、一方の通孔102aが設けられた側の縦枠材100aの端部を他方の横枠材100bの端面に当接させ、他方の通孔102aから縦枠材100aに挿通したねじ103を他方のタッピングホール101bに螺着させて化粧枠を組み立てている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭61−201480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来技術では、各枠材の周方向に隣接する各端部を直接突き合わせてねじ止めする構成であるので、各枠材を四角枠状に枠組みする際、各枠材の周方向に隣接する各端部を適切な位置に正確に安定して位置決めすることが困難であり、化粧枠の枠組み作業の作業性が悪いという問題がある。
【0006】
また化粧枠を構成する各枠材は、生産性および加工の容易性などの観点から合成樹脂を押し出し成形した約1m〜約2mの長尺材を約0.5m〜約2mの定尺長に切断された短尺材として製造されている。そのため、各パネルは、公差の範囲ではあるが、押し出し成形後の温度低下に伴う熱収縮によって、表面に波打ち状のひずみを有する場合があり、平面性が低い。
【0007】
さらに化粧枠が取り付けられる外壁の開口部の大きさは、建物の構造や取付け位置などによって異なり、一律ではない。そのため、前記各枠材は、取付け現場で開口部の大きさに合わせて手作業で切断して用いられることが多い。このような取付け現場におけるパネルの切断は、作業者が各パネルに切断位置を罫書きし、その罫書きされた切断位置をのこぎりなどの切断工具を用いた手作業によって行なわれる。前記のこぎりなどの切断工具を用いて切断された各パネルの切断面は、熟練した作業者であっても各パネルの長手方向、幅方向および厚み方向の傾斜や凹凸が生じてしまい、高精度で平坦な切断面を形成することができない。
【0008】
このようにして切断されたパネルを用いて、一方のパネルの表面に他方のパネルの端面を当接させて、各パネルを垂直に位置決めすると、一方のパネルのパネル表面のひずみと他方のパネルの切断面との間には、前記切断面の傾斜および凹凸による隙間が発生する。この状態で、ボルトによって各パネルの周方向に隣接する各端部同士を固定すると、前記隙間の大きい部位は、前記ボルトの締め込みによって近接して固定されるが、他方、前記パネル表面に直角に隙間が発生することなしに当接していた他方のパネルの切断面の部位は、前記一方のパネルのパネル表面から離間してしまい、これによって、新たな隙間が発生し、化粧枠の水密性および強度が低くなってしまうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、組立て性に優れ、高い水密性および高い強度で組み立てることができる化粧枠を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、建物の開口部に設けられる化粧枠であって、長手方向に沿って延びる差込孔が形成される一対の第1パネル体と、長手方向に沿って延びる差込孔が形成され、前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部に直角にそれぞれ連結される一対の第2パネル体と、前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部と、前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部に隣接する前記一対の第2パネル体の各長手方向両端部とを連結する連結部材とを含み、前記連結部材は、前記第1および第2パネル体の各長手方向に垂直な幅方向に延びる第1フランジと、前記第1フランジの前記長手方向および幅方向に垂直な第2フランジとを有し、前記第1フランジと前記第2フランジとは一体に形成され、前記第2フランジには、前記第1パネル体の差込孔に差込まれる第1差込片と、前記第1フランジから前記第1パネル体の厚みに相当する間隔をあけ、かつ前記第1フランジに平行に延びる立ち上がり壁が形成され、前記立ち上がり壁には、前記立ち上がり壁から垂直に突出し、前記第2パネル体の差込孔に差込まれる第2差込片が形成されることを特徴とする化粧枠である。
【0011】
また本発明は、前記第1差込片は、前記第2フランジの長手方向に間隔をあけて複数形成され、前記第2差込片は、前記立ち上がり壁の長手方向に間隔をあけて複数形成され、前記第1フランジには、各第1差込片間に臨んで第1フランジの厚み方向に連通する複数のビス孔が形成されることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記立ち上がり壁には、各第1差込片間に臨んで立ち上がり壁の厚み方向に連通し、かつ前記ビス孔と同一軸線上に複数のビス孔が形成されることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記第1パネル体は、前記差込孔が形成される第1基部と、前記第1基部の長手方向に垂直な幅方向一端部に直角に屈曲して連なる第1端壁部とを有し、前記第2パネル体は、前記位置決め溝が形成される第2基部と、前記第2基部の長手方向に垂直な幅方向一端部に直角に屈曲して連なる第2端壁部とを有し、前記第1パネル体の前記第1端壁部に嵌着される第1カバー体と、前記第2パネル体の前記第2端壁部に嵌着される第2カバー体とを含み、前記連結部材は、前記第1および第2フランジの長手方向に垂直な平面に沿う略板状のコーナ片を有する補助カバー部材が装着されることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記第1フランジおよび前記第2フランジの少なくともいずれか一方の表面には、前記コーナ片が形成される一端部から長手方向他端部に向かって目盛部が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1および第2パネル体には差込孔が形成され、連結部材には前記差込孔に差込まれる第1および第2差込片が形成されるので、第1パネル体の差込孔に連結部材の第1差込片を差込むことによって、また第2パネル体の差込孔に連結部材の第2差込片を差込むことによって、第1および第2パネル体はそれぞれ連結部材と結合され、位置決めされる。したがって、第1パネル体と第2パネル体とを連結部材を介して確実に連結することができ、容易に枠組みすることができる化粧枠を実現することができる。
【0016】
また連結部材には、第1フランジから第1パネル体の厚みに相当する間隔をあけ、かつ第1フランジに平行に延びる立ち上がり壁が形成される。このため、第1パネル体と第2パネル体とは、第1パネル体が第2フランジに当接し、かつ第2パネル体が立ち上がり壁に当接した状態で、連結部材を介して連結される。
【0017】
したがって、第1パネル体と第2パネル体とは、平坦な立ち上がり壁を介してほぼ直角に位置決めされるので、第1パネル体と第2パネル体との連結部分における隙間の発生を防止することができ、化粧枠1の水密性を高めることができる。
【0018】
またこれによって、第1パネル体と第2パネル体との連結強度を高めることができ、化粧枠1の強度を高めることができる。
【0019】
また本発明によれば、差込片は、第2フランジの長手方向に間隔を空けて複数形成され、第1フランジには、各差込片間に臨んで開口する複数のビス孔が形成される。これによって、第1パネル体と連結部材とを結合することができるとともに、第1パネル体と第2パネル体とを結合するビスが差込片に干渉することを防止することができる。したがって、第1パネル体と第2パネル体とを確実にビスを用いて連結することができる。
【0020】
また本発明によれば、前記立ち上がり壁には、各第1差込片間に臨んで立ち上がり壁の厚み方向に連通し、かつ前記ビス孔と同一軸線上に設けられる複数のビス孔が形成されるので、これらビス孔にビスを容易に挿通することができる。したがって、第1パネル体と、第2パネル体とを連結部材によって容易かつ確実に位置決めした後、ビスを用いて連結することができる。
【0021】
また本発明によれば、コーナ片と第1カバー体との間の開口には、当該開口を塞ぐ蓋部を有する補助カバー部材が装着される。したがって、コーナ片と第1カバー体との間の開口を覆うことができ、化粧枠の美感を向上することができる。
【0022】
また本発明によれば、前記第1フランジおよび前記第2フランジの少なくともいずれか一方の表面には、前記コーナ片が形成される一端部から長手方向他端部に向かって目盛部が形成される。このような目盛部を第1および第2フランジ部の一方または双方に設けることによって、化粧枠を開口部に取り付けるに際して、連結部材によって第1および第2カバー体を連結して枠組みする前に、前記連結部材を用いて開口部の奥行き長さを測定し、あるいは連結部材の開口部から奥行き方向への突出長を測定して採寸することができる。したがって作業者が開口部を奥行き方向の長さを測定した後、その測定長さに合わせて連結部材の切断位置を採寸してから切断する必要がなく、連結部材の切断位置を直接視認して切断作業を行うことができる。これによって化粧枠の開口部への取付け時の作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に一実施形態の化粧枠1の連結部分の構成を示す一部の分解斜視図である。
【図2】第1パネル体10の断面図である。
【図3】一方側用連結部材41の構成を示す図であり、図3(1)は一方側用連結部材41の正面図であり、図3(2)は一方側用連結部材41の背面図であり、図3(3)は一方側用連結部材41の平面図である。
【図4】図4(1)は一方側用連結部材41の左側面図であり、図4(2)は一方側用連結部材41の右側面図である。
【図5】図5(1)は図3(1)の切断面線A−Aから見た拡大断面図であり、図5(2)は図3(1)の切断面線B−Bから見た拡大断面図である。
【図6】図6(1)は補助カバー部材13の正面図であり、図6(2)は補助カバー部材13の背面図である。
【図7】化粧枠1の分解斜視図である。
【図8】第1パネル体10と第2パネル体11とが連結部材12によって連結された状態を示す断面図である。
【図9】従来技術に係る化粧枠を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の一実施形態の化粧枠1の連結部分の構成を示す一部の分解斜視図であり、図2は第1パネル体10の断面図である。なお、図1では、図解を容易にするため、第1および第2パネル体10,11の溝39は省略して示されている。建物の例えば浴室と屋外とを仕切る外壁には、窓を構築するための開口部が形成され、この開口部に本実施形態の化粧枠1が設けられる。化粧枠1は、枠組みされた状態で、互いに平行に配置される一対の第1パネル体10と、各第1パネル体10の各長手方向両端部に直角にそれぞれ連結される一対の第2パネル体11と、各第1パネル体10の各長手方向両端部と、各第1パネル体10の各長手方向両端部に隣接する各第2パネル体11の各長手方向両端部とを連結する連結部材12とを含んで構成される。第1パネル体10は、化粧枠1が開口部に取付けられた状態で、床面に垂直な縦方向に沿って配置される縦枠材である。第2パネル体11は、第1パネル体に対して垂直に交差して配置される横枠材である。
【0025】
本実施の形態では、第1パネル体10と第2パネル11とは同一の断面形状を有するため、第1パネル体10について詳細に説明し、第2パネル体11については対応する部分に同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。また以下の説明において、「端壁部31」は、第1端壁部および第2端壁部に相当する。
【0026】
第1パネル体10は、パネル本体20と、カバー体21とを有する。パネル本体20は、図2の紙面に垂直な長手方向に垂直な断面が略L字状の長尺部材であって、平坦状の基部30と、基部30の前記長手方向に垂直な幅方向(図2の左右方向)一端部から厚み方向(図2の上下方向)一方側に略垂直に屈曲して連なる端壁部31とを有する。端壁部31には、後述するカバー体21が装着される。第1パネル体10は、たとえば合成樹脂の押出し形材によって実現される。
【0027】
前記基部30には、長手方向両端部間にわたって貫通し、各長手方向両端部の各端面で開口する複数の差込孔32が、幅方向に間隔をあけて平行に形成される。端壁部31の図2の上下方向である幅方向両端部には、一対の係合片33が平行に形成される。
【0028】
前記基部30の幅方向(図2の左右方向)は、基部30の長手方向(パネル本体20の長手方向と同一)に垂直な方向であり、基部30の厚み方向(図2の上下方向)は、基部30の長手方向および幅方向に垂直な方向である。また端壁部31の長手方向は、基部30の長手方向に対応し、端壁部31の幅方向は、基部30の厚み方向と同一であり、端壁部31の厚み方向は、基部30の幅方向に対応する。
【0029】
前記基部30は、第1パネル体10の幅方向に相互に間隔をあけて略平行に配置され、パネル本体20の長手方向に延びる2つの平板状部分35a,35bと、パネル本体20の厚み方向に延びる複数の板状連結部分36と、パネル本体20の厚み方向へ延びる複数の筒状連結部分37とを有する。前記2つの平板状部分35a,35bは、複数の板状連結部分36と複数の筒状連結部分37とによって相互に連結された状態で一体的に形成される。したがって、第1パネル体10の厚みT1は、各平板状部分35a,35bの各厚みと、板状連結部分36の幅とを加えた値に相当する。
【0030】
複数の筒状連結部分37には、星形の貫通孔40が形成される。貫通孔40は、パネル本体20の幅方向に間隔ΔL1をあけて、複数形成される。
【0031】
平板状部分35bには、パネル本体20の厚み方向に退避する凹状の溝39が複数形成される。
【0032】
端壁部31は、基部30の幅方向一端部から基部30の厚み方向に略垂直に屈曲して連なる平板状部分38と、平板状部分38から基部30の幅方向に関して、基部30の一端部から離反する方向に突出して形成される2つの係合片33とを有する。係合片33は、パネル本体20の厚み方向に相互に間隔をあけて略平行に配置されて形成される。このように端壁部31の平板状部分38には2つの係合片33が形成されるので、平板状部分38には係合片33を側壁とする凹溝34が形成される。
【0033】
基部30の厚み方向他方側の外表面部分、すなわち、第1パネル体10と第2パネル体11とが枠組みされた状態で、建物の開口部と当接する部分である平板状部分35bは、耐候性の高い材料、たとえばアクリロニトリル アクリルゴム スチレン(略称:AAS)樹脂、またはアクリロニトリル ブタジエン スチレン(略称:ABS)樹脂の押出し成型によって実現される。
【0034】
カバー体21は、長手板状の部材であり、第1および第2パネル体の端壁部31を覆うことによって、化粧枠1の美感を向上する。カバー体21は、化粧枠1の組み立て時に、各パネル体の長手方向の長さに合わせて、切断され、取付けられる。カバー体21の長手方向、幅方向および厚み方向は、カバー体21が端壁部31に装着された状態で、端壁部31の長手方向、幅方向および厚み方向とそれぞれ同一である。
【0035】
カバー体21は、平板状部分24と、平板状部分24の幅方向一端部から厚み方向に略垂直に屈曲して連なるカバー片25と、平板状部分24の他端部から厚み方向に略垂直に屈曲して連なる第1係合爪26と、平板状部分24の幅方向一端部側近傍から厚み方向に略垂直に突出して形成される第2係合爪27とを有する。カバー片25は、第2係合爪27を外側から覆うように形成される。カバー体21の外表面は、耐候性を有する上記AAS樹脂などによって形成される。
【0036】
カバー体21は、2つの係合爪26,27を第1パネル体10の端壁部31に形成される各係合片33に係合させることによって、第1パネル体10の端壁部31に嵌着される。カバー体21は、化粧枠1が建物の開口部に取付けられた状態で、建物の内部から見て左右側に配置される第1カバー体21aと、上下に配置される第2カバー体21bとに区別される。但し、第1カバー体21aと第2カバー体21bとは同一の構成を有し、両者は配置される位置が異なるのみである。
【0037】
各係合爪26,27の基端側部分のカバー体21における幅方向の寸法は、各係合片33の基端側部分の端壁部31における幅方向の最小寸法よりも小さく、各係合爪26,27の剛性は、各係合片33の剛性よりも小さくなるように形成される。
【0038】
カバー体21は、各係合爪26,27を相互に離反する方向に弾性変形させた後、弾性回復力によって、近接した状態から相互に近接する方向に復帰させ、各係合爪26,27を各係合片33に係止させることによって、端壁部31に嵌着する。
【0039】
連結部材12は、第1および第2パネル体10,11が連結部材12を介して四角筒状に枠組みされ、化粧枠1が建物の開口部に取付けられた状態で、開口部の下部の一方側(図7では左側)に設けられる一方側用連結部材41と、他方側に設けられる他方側用連結部材42との2種類から成り、総称する場合には単に「連結部材12」と記す。一方側用連結部材41と他方側用連結部材42とは、互いに面対称に形成される。したがって、以下においては、一方側用連結部材41について詳細に説明し、これを連結部材12の説明とする。また他方側用連結部材42については記載の重複を避けるため、説明は省略する。また一方側用連結部材41は、開口部の上部において使用する場合には、開口部の他方側に配置され、他方側用連結部材42は、開口部の上部において使用する場合には、開口部の一方側に配置される。したがって、一方側用連結部材41と他方側用連結部材42は、互いに軸対称に用いられる。
【0040】
図3(1)は、一方側用連結部材41の正面図であり、図3(2)は、一方側用連結部材41の背面図であり、図3(3)は、一方側用連結部材41の平面図であり、図4(1)は、一方側用連結部材41の左側面図であり、図4(2)は、一方側用連結部材41の右側面図であり、図5(1)は、図3(1)の切断面線A−Aから見た拡大断面図であり、図5(2)は、図3(1)の切断面線B−Bから見た拡大断面図である。
【0041】
連結部材12は、化粧枠1が枠組みされた状態で、第1および第2パネル体10,11の各長手方向に垂直な幅方向に延びる板状の第1フランジ50と、第1フランジ50の長手方向に直角に連なって形成される板状の第2フランジ51と、第1フランジ50および第2フランジ51の各長手方向(各パネル体10,11の幅方向に相当)に垂直な平面に沿って一体的に形成される板状のコーナ片52とを含んで構成される。
【0042】
第1フランジ50の一表面部には、後述する第2フランジ51に形成される各第1差込片56間に臨んで第1フランジ50の厚み方向に連通するビス孔55が、長手方向に間隔をあけて、複数(本実施の形態では4つ)形成される。各ビス孔55の間隔ΔL2は、パネル本体20の各貫通孔40の間隔ΔL1と同一である。したがって、ビス孔55は、第2パネル体11と連結部材12とが連結された状態で、貫通孔40と同一軸線上に配置される。
【0043】
第1フランジ50の一表面部には、前記コーナ片52が形成される一端部から長手方向他端部に向かって、目盛部54が形成される。この目盛部54は、前記第1および第2パネル体10,11が配置される側とは反対側の面外方向に臨む表面、さらに詳しくは、第1フランジ50の前記第1パネル体10に臨む側とは反対側の表面に形成されている。
【0044】
このような目盛部54は、連結部材12をブロー成型する際に、前記長手方向に垂直に延びる凸状に隆起した複数の目盛部分54aを前記長手方向に沿って、例えば10mm毎に等間隔に形成することによって実現されてもよく、前記隆起した目盛部分54aに代えて凹状の陥没した目盛部分54aによって実現されてもよく、さらに成型後の連結部材12の第1フランジ50の表面に塗料を印刷して目盛部分54aが形成されてもよく、さらには印刷された粘着テープを第1フランジ50の表面に貼付けることによって目盛54を設けるようにしてもよい。また、前記目盛部54は、前述のようにして形成される目盛部分54aに隣接して、前記コーナ片52を基点として例えば50mm枚に、「50」,「100」,「150」、……のように長さ位置に対応した数値54bを前記目盛部分54aと同様に形成してもよい。
【0045】
第2フランジ51は、第1差込片56と、立ち上がり壁57とを含んで構成される。第1差込片56は、第2フランジ51の厚み方向に突出して形成され、長手方向に間隔をあけて複数(本実施の形態では5つ)形成される。図5(2)に示すように、第1差込片56は、その長さが長いものと、短いものと2種類あり、長い第1差込片56と短い第1差込片56とが交互に形成されている。
【0046】
立ち上がり壁57は、板状の壁であり、第1フランジ50から前記第1パネル体10の厚みT1に相当する間隔bをあけた位置に、第2フランジ51の一表面から厚み方向に突出して第1フランジ50と平行に形成される。
【0047】
立ち上がり壁57は、第2差込片58とビス孔59とを含んで構成される。第2差込片58は、立ち上がり壁57の厚み方向に突出して形成され、第2フランジ51に沿って延びる。第2差込片58は、連結部材12の長手方向に間隔をあけて複数(本実施の形態では5つ)形成される。各第2差込片58の間隔は、各第1差込片56の間隔と同一である。
【0048】
コーナ片52は、第1フランジ50および第2フランジ51の長手方向他端部に垂直に連なって形成される略正方形の平板状部分70と、平板状部分70から連結部材12の長手方向(図4の紙面に垂直な方向)に突出する2つの係合突起71と、平板状部分70から第1フランジ50の幅方向に突出する第1位置決め片72と、平板状部分70から第2フランジ51の幅方向に突出する第2位置決め片73とを有する。
【0049】
各係合突起71は、コーナ片52の周縁部よりも内側に形成され、第1フランジ50の幅方向に平行に延びて形成される。これらの係合突起71は、第1および第2パネル体10,11の各係合片33と同一の断面形状を有し、相互間の間隔は、第1および第2パネル体10,11の各係合片33における相互間の間隔と同一である。したがって、各係合突起71は、各第1および第2パネル体10,11が連結部材12によって連結されて枠組みされた状態で、第1フランジ50に連結される第1パネル体10の各係合片33の延長上に配置される。
【0050】
これによって、各第1および第2パネル体10,11を連結部材12によって連結して枠組みして、前記カバー体21を各第1パネル体10の各係合片33と連結部材12の各係合突起71とにわたって装着したとき、カバー体21の第1および第2係合爪26,27に各係合片33と各係合突起71とを共通に係合させることができる。したがって、端壁部31からコーナ片52にわたってカバー体21によって覆うことができ、化粧枠1の美感を向上することができる。
【0051】
コーナ片52は、差込孔75と、ビス孔76とをさらに有する。差込孔75は、後述する補助カバー部材13の差込片82が差し込まれる孔であり、ビス孔76は、化粧枠1を開口部にビス止めする際に用いられるビス孔である。ビス孔76は、平板状部分70の幅方向中央に形成される。差込孔75は平板状部分70に、ビス孔76から第1フランジ50の幅方向で、第2位置決め片73側にずれた位置に形成される。
【0052】
化粧枠1は、補助カバー部材13をさらに含んで構成される。補助カバー部材13は、カバー体21が第1パネル体10の端壁部31およびコーナ片52に嵌着された状態で、コーナ片52とカバー体21との間に形成される開口を塞ぐ。
【0053】
図6(1)は、補助カバー部材13の正面図であり、図6(2)は、補助カバー部材13の背面図である。
【0054】
補助カバー部材13は、平板状部分80と、平板状部分80の一表面部から突出して形成される2つの押圧突部81a,81bと、平板状部分80の他表面部から突出して形成される差込片82と、平板状部分80の幅方向中央に形成されるビス孔83と、平板状部分80の長手方向他端部に連なって形成される蓋部84とを有する。
【0055】
平板状部分80の幅方向における長さは、コーナ片52の各係合突起71間の間隔よりもわずかに小さい値に選ばれる。
【0056】
押圧突部81a,81bは、平板状部分80の一表面部に形成され、平板状部分80の厚み方向(図6の紙面に垂直な方向)に突出して形成される。押圧突部81a,81bに平板状部分80の厚みを加えた長さは、係合突起71の突出方向への長さと同一あるいはこれよりもわずかに大きい値に選ばれる。これによって、押圧突部81a,81bは、補助カバー部材13がコーナ片52に取付けられ、カバー体21が取付けられた状態で、カバー体21の平板状部分24に当接し、カバー体21に押圧される。
【0057】
したがって、押圧突部81a,81bは、カバー体21に押圧されることによって、補助カバー部材13のコーナ片52からの離脱を防止する。
【0058】
差込片82は、平板状部分80の他表面部であって、補助カバー部材13がコーナ片52に嵌着された状態で、コーナ片52の差込孔75に対応する位置に形成される。したがって補助カバー部材13は、差込片82を差込孔75に嵌合することによって、コーナ片52の一表面部に嵌着される。
【0059】
平板状部分80の幅方向中央には、ビス孔83が形成される。ビス孔83は、補助カバー部材13がコーナ片52に嵌着した状態で、ビス孔76と同軸上に位置する。これによって、ビス孔76とビス孔83は連通する。
【0060】
蓋部84は、平板状部分80の長手方向他端部に、前記長手方向に垂直な厚み方向に連なって形成される。蓋部84は、コーナ片52とカバー体21との間に形成される開口を塞ぎ、かつその周辺に露出するコーナ片52およびカバー体21の端面を覆う大きさを有する。したがって、蓋部84は、前記開口を塞ぐ機能を有するとともに、カバー体21の抜け止めとしても機能する。蓋部84の外表面は、カバー体21の外表面と同一の材料から形成される。したがって、補助カバー部材13は、化粧枠1の美感を損ねることなく、前記開口を塞ぐことができる。
【0061】
図7は、化粧枠1の分解斜視図であり、図8は、第1パネル体10と第2パネル体11とが連結部材12によって連結された状態を示す断面図である。以下、化粧枠1の組み立ておよび開口部への取り付けについて説明する。
【0062】
化粧枠1は、概略すると、化粧枠1の縦枠である第1パネル体10と、横枠である第2パネル体11とを連結部材12を用いて四角枠状に連結して組立て、次に外壁の開口部へ屋内空間側から固定し、最後に補助カバー部材13およびカバー体21を装着することによって、前記開口部に取付けられる。
【0063】
まず、化粧枠1を取り付けようとする開口部の縦横の内のり寸法を測定し、この測定結果に基づいて、第1および第2パネル体10,11の長手方向に関する寸法を決定する。そして、この決定された長さ寸法に、各一対の第1および第2パネル体10,11を、のこぎりなどの切断工具によって切断する。
【0064】
次に、第2パネル体11の両端の差込孔32に、一方側用連結部材41の第2差込片58と、他方側用連結部材42の第2差込片58とをそれぞれ差込んで嵌合させる。この状態で、第2パネル体11を開口部の底部に配置し、開口部の奥行きと、第2パネル体11の幅方向における長さとを比較して、第2パネル体11の幅方向における長さが開口部の奥行きと一致するように、第2パネル体11の幅方向における長さおよび各連結部材41,42の長手方向の寸法を決定する。そして、この決定された長さ寸法に基づいて、各第1および第2パネル体10,11ならびに各連結部材12を、のこぎりなどの切断工具によって切断加工する。
【0065】
このように、連結部材12の第1フランジ50の前記第1パネル体10に臨む側とは反対側の表面には、前記コーナ片52が形成される一端部から長手方向他端部に向かって目盛部54が形成される。このような目盛部54を連結部材12に設けることによって、化粧枠1と開口部との奥行き寸法を合わせる際に、連結部材12を用いて開口部の奥行きを測り、あるいは連結部材12の開口部からの突出量を、前記目盛部54を直接視認して把握することができ、開口部への化粧枠1の建て込み時における作業者の手間を低減して、作業効率を向上することができる。
【0066】
次に、相互に直角に連結される第1および第2パネル体10,11のうち、第1パネル体10に形成される差込孔32に、連結部材12の第1差込片56を嵌合させて第1パネル体10を位置決めし、第2パネル体11の差込孔32に連結部材12の第2差込片58を嵌合させて、第2パネル体11を位置決めする。
【0067】
このとき、連結部材12の各係合突起71は、第1パネル体10の係合片33の延長線上の位置に配置される。また、ビス孔59とビス孔76は連通する。またこのとき、第2パネル体11の貫通孔40は、ビス孔59とビス孔76と同軸上に位置する。
【0068】
そして、ビス孔59とビス孔76にビス90を挿通し、連結部材12と第2パネル体11とをビス止めして、固定する。これによって、第1パネル体10と第2パネル体11とは、連結部材12を介して略垂直に配置されて相互に連結される。
【0069】
このように第1パネル体10と第2パネル体11とを連結部材12を介して連結すると、化粧枠1の4つの入隅には、第1パネル体10の一表面と、第2パネル体11の切断面とを側壁とする、凹溝91が形成される。
【0070】
次に、各連結部材12の各第1フランジ50および第2フランジ51の幅方向遊端部に、シール材200を打設して水密処理を行なう。これによって、化粧枠1の4つ出隅の水密性は保たれる。
【0071】
次に四角筒状に枠組みした第1および第2パネル体10,11を、建物の開口部に取付け、連結部材12のコーナ片52に形成されるビス孔76にビスの軸部を挿通して、開口部に固定する。そして、コーナ片52に補助カバー部材13を嵌着し、第1および第2パネル体10,11の端壁部31にカバー体21を装着する。
【0072】
最後に、凹溝91にシール材200を打設し、化粧枠1に水密処理を施して、化粧枠1の取り付けが完了する。
【0073】
このように、化粧枠1の入隅には凹溝91が形成され、シール材200は、この凹溝91に打設される。その結果、シール材200は凹溝91に嵌まり込んで打設されるので、容易に剥がれることがない。したがって、化粧枠1の4つの入隅は確実に水密処理されることとなり、従来技術にくらべて化粧枠1の水密性を高くすることができる。
【0074】
シール材200は、たとえばポリサルファイド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂等を主成分とした液状シーリング材、もしくはクロロプレンまたはポリ塩化ビニル等のビード状の成形シーリング材であり、本実施の形態ではシリコーン樹脂を用いている。
【0075】
以上のように本実施形態によれば、第1パネル体10および第2パネル体11には差込孔32が形成され、連結部材12には前記差込孔32に差込まれる第1差込片56と第2差込片58とが形成されるので、第1パネル体10の差込孔32に連結部材12の第1差込片56を差込むことによって、また第2パネル体11の差込孔32に連結部材12の第2差込片58を差込むことによって、第1および第2パネル体10,11はそれぞれ連結部材12と結合され、位置決めされる。したがって、第1パネル体10と第2パネル体11とを連結部材12を介して確実に連結することができ、容易に枠組みすることができる化粧枠1を実現することができる。
【0076】
また連結部材12には、第1フランジ50から第1パネル体10の厚みに相当する間隔をあけ、かつ第1フランジ50に平行に延びる立ち上がり壁57が形成される。このため、第1パネル体10と第2パネル体11とは、第1パネル体10が第2フランジ51に当接し、かつ第2パネル体11が立ち上がり壁57に当接した状態で、連結部材12を介して連結される。
【0077】
したがって、第1パネル体10と第2パネル体11とは、平坦な立ち上がり壁57を介してほぼ直角に交差して連結されるので、従来技術にくらべて、第1パネル体10と第2パネル体11との連結部分における隙間を可及的に狭く抑えることができ、化粧枠1の水密性を高めることができる。
【0078】
またこれによって、第1パネル体10と第2パネル体11との連結強度を高めることができ、化粧枠1の強度を高めることができる。
【0079】
また、第1差込片56は、第2フランジ51の長手方向に間隔を空けて複数形成され、第1フランジ50には、各第1差込片56間に臨んで開口する複数のビス孔55が形成される。これによって、第1パネル体10と連結部材12とを結合することができるとともに、第1パネル体10と第2パネル体11とを結合するビス90が第1差込片56に干渉することを防止することができる。したがって、第1パネル体10と第2パネル体11とを確実にビス90を用いて連結することができる。
【0080】
また前記立ち上がり壁57には、各第1差込片56間に臨んで立ち上がり壁57の厚み方向に連通し、かつ前記ビス孔55と同一軸線上に設けられる複数のビス孔59が形成されるので、これらビス孔55,59にビス90を容易に挿通することができる。したがって、第1パネル体10と、第2パネル体11とを連結部材12によって容易かつ確実に位置決めした後、ビス90を用いて連結することができる。
【0081】
またコーナ片52とカバー体21との間の開口には、当該開口を塞ぐ蓋部84を有する補助カバー部材13が装着される。したがって、コーナ片52とカバー体21との間の開口を覆うことができ、化粧枠1の美感を向上することができる。
【符号の説明】
【0082】
1 化粧枠
10 第1パネル体
11 第2パネル体
12 連結部材
13 補助カバー部材
20 パネル本体
21 カバー体
24 平板状部分
25 カバー片
26 第1係合爪
27 第2係合爪
30 基部
31 端壁部
32 差込孔
33 係合片
35a,35b 平板状部分
39 溝
40 貫通孔
41 一方側連結部材
42 他方側連結部材
50 第1フランジ
51 第2フランジ
52 コーナ片
54 目盛部
55 ビス孔
56 第1差込片
57 立ち上がり壁
58 第2差込片
59 ビス孔
75 差込孔
76 ビス孔
82 差込片
83 ビス孔
84 蓋部
90 ビス
91 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部に設けられる化粧枠であって、
長手方向に沿って延びる差込孔が形成される一対の第1パネル体と、
長手方向に沿って延びる差込孔が形成され、前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部に直角にそれぞれ連結される一対の第2パネル体と、
前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部と、前記一対の第1パネル体の各長手方向両端部に隣接する前記一対の第2パネル体の各長手方向両端部とを連結する連結部材とを含み、
前記連結部材は、前記第1および第2パネル体の各長手方向に垂直な幅方向に延びる第1フランジと、前記第1フランジの前記長手方向および幅方向に垂直な第2フランジとを有し、前記第1フランジと前記第2フランジとは一体に形成され、
前記第2フランジには、前記第1パネル体の差込孔に差込まれる第1差込片と、前記第1フランジから前記第1パネル体の厚みに相当する間隔をあけ、かつ前記第1フランジに平行に延びる立ち上がり壁が形成され、
前記立ち上がり壁には、前記立ち上がり壁から垂直に突出し、前記第2パネル体の差込孔に差込まれる第2差込片が形成されることを特徴とする化粧枠。
【請求項2】
前記第1差込片は、前記第2フランジの長手方向に間隔をあけて複数形成され、
前記第2差込片は、前記立ち上がり壁の長手方向に間隔をあけて複数形成され、
前記第1フランジには、各第1差込片間に臨んで第1フランジの厚み方向に連通する複数のビス孔が形成されることを特徴とする請求項1記載の化粧枠。
【請求項3】
前記立ち上がり壁には、各第1差込片間に臨んで立ち上がり壁の厚み方向に連通し、かつ前記ビス孔と同一軸線上に設けられる複数のビス孔が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の化粧枠。
【請求項4】
前記第1パネル体は、前記差込孔が形成される第1基部と、
前記第1基部の長手方向に垂直な幅方向一端部に直角に屈曲して連なる第1端壁部とを有し、
前記第2パネル体は、前記位置決め溝が形成される第2基部と、前記第2基部の長手方向に垂直な幅方向一端部に直角に屈曲して連なる第2端壁部とを有し、
前記第1パネル体の前記第1端壁部に嵌着される第1カバー体と、
前記第2パネル体の前記第2端壁部に嵌着される第2カバー体とを含み、
前記連結部材は、前記第1および第2フランジの長手方向に垂直な平面に沿う略板状のコーナ片を有する補助カバー部材が装着されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の化粧枠。
【請求項5】
前記第1フランジおよび前記第2フランジの少なくともいずれか一方の表面には、前記コーナ片が形成される一端部から長手方向他端部に向かって目盛部が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の化粧枠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−216109(P2010−216109A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−62000(P2009−62000)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【特許番号】特許第4474484号(P4474484)
【特許公報発行日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(390035253)キョーセー株式会社 (4)
【Fターム(参考)】