説明

医用フィルム印刷装置

【課題】
現像済みの医用フィルムに反射性材料を用いて識別情報を印刷することから、特別な光源を用いることなく容易に情報を視認することができる医用フィルム印刷装置を提供することにある。
【解決手段】
透過性資料である医用フィルムに、反射性材料を用いて印刷を施す印刷手段と、患者の識別情報を入力するデータ入力手段とを備え、現像済みの医用フィルムに識別情報を印刷することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線検査等に用いられる医用フィルムに印刷を施す医用フィルム印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、超音波診断装置、CT診断装置、MRI診断装置、X線診断装置等の医療用画像診断装置において、撮影した画像を記録する媒体として医用フィルムが用いられてきた。この医用フィルムは、透過性資料であり、医用フィルムを見るために特別に用意された光源の光を医用フィルムの後方から照射することによって、記録された情報を目視することが可能になる。
【0003】
従来の医用フィルムに記録される情報としては、撮影された画像の他、被検査対象の患者の氏名、生年月日、患者番号等の識別情報がある。識別情報は、電子的処理により、撮影された画像に付加する形で医用フィルムに透過的に目視可能な文字として記録される。
尚、この先行技術は、文献公知に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の医用フィルムは、室内の通常の照明や自然光では記録された内容を目視し識別情報を確認することは困難であった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、現像済みの医用フィルムに反射性材料を用いて識別情報を印刷することで、特別な光源を用いることなく容易に情報を視認することができる医用フィルム印刷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の医用フィルム印刷装置は、透過性資料である医用フィルムに、反射性材料を用いて印刷を施す印刷手段と、患者の識別情報を入力するデータ入力手段とを備え、現像済みの医用フィルムに識別情報を印刷することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の医用フィルム印刷装置は、データ入力手段が、予め識別情報を記録した記録媒体から情報を読み取る情報読取手段からなることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の医用フィルム印刷装置は、データ入力手段が、ネットワークを介して識別情報を取得する接続手段からなることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の医用フィルム印刷装置は、データ入力手段が、医用フィルム上に現像された識別情報を読み取るスキャン手段からなることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の医用フィルム印刷装置は、データ入力手段と、医用フィルム上に現像された識別情報を読み取るスキャン手段とを備え、データ入力手段で入力された識別情報と、スキャン手段で読み取られた識別情報とを比較して差異を判断する情報確認手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の医用フィルム印刷装置は、印刷手段が、下地印刷をした後、下地印刷の上に識別情報を印刷することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の医用フィルム印刷装置は、医用フィルムと医用フィルムを収納するための袋とを識別するフィルム判別手段を備え、複数の患者の医用フィルムを袋で区切って重ね、フィルム判別手段が袋を検出する度に別の患者の医用フィルムに変わったことを認識し、患者単位で識別情報を医用フィルムに印刷することを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の医用フィルム印刷装置は、印刷手段が、医用フィルムを収納するための袋に識別情報を印刷可能なことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、現像済みの医用フィルムに反射性材料を用いて識別情報を印刷することから、光源を用いることなく容易に情報を視認することができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、予め識別情報を記録した記録媒体から情報を読み取ることから、改めて識別情報を入力する必要がなく、操作が容易である。
【0016】
請求項3の発明によれば、ネットワークを介して識別情報を取得することから、改めて識別情報を入力する必要がなく、操作が容易である。
【0017】
請求項4の発明によれば、データ入力手段が、医用フィルム上に現像された識別情報を読み取ることから、他の記録媒体を用いたり改めて識別情報を入力する必要がなく、操作が容易である。
【0018】
請求項5の発明によれば、データ入力手段で入力された識別情報と、スキャン手段で読み取られた識別情報とを比較して差異を判断することから、医用フィルムの取り違えやスキャン手段での誤読を防止し、正確に識別情報を医用フィルムに印刷することができる。
【0019】
請求項6の発明によれば、印刷手段が、下地印刷をした後、下地印刷の上に識別情報を印刷することから、医用フィルムの色彩に影響されることなく任意な色で印刷ができ、印刷する識別情報の視認性を向上させることができる。
【0020】
請求項7の発明によれば、複数の患者の医用フィルムを袋で区切って重ね、フィルム判別手段が袋を検出する度に別の患者の医用フィルムに変わったことを認識し、患者単位で識別情報を医用フィルムに印刷することから、一人の患者あたりの医用フィルムの枚数を管理する必要がなく、操作が容易となる。
【0021】
請求項8の発明によれば、印刷手段が、医用フィルムを収納するための袋に識別情報を印刷可能なことから、袋への識別情報の記載を自動化で、作業が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態における医用フィルム印刷装置は、超音波診断装置、CT診断装置、MRI診断装置、X線診断装置等の医療用画像診断装置で撮影された画像を現像した医用フィルムに、被検査対象の患者の氏名、生年月日、患者番号等の識別情報を印刷するためのものである。尚、医用フィルムは透過性資料であり、画像診断装置で撮影された画像は、光源の光を医用フィルムの後方から照射することによって目視することが可能である。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明に係る医用フィルム印刷装置の第1の実施例を示す説明図、図2は同医用フィルム印刷装置の構成を示す構成図である。図3は同医用フィルム印刷装置の動作を示すフローチャート、図4は同医用フィルム印刷装置の情報印刷の動作を示すフローチャートである。図5は、同医用フィルム印刷装置で印刷された医用フィルムの例を示す説明図である。
【0024】
図において、医用フィルム印刷装置1は、画像診断装置(図示せず)に接続された医用フィルム5の現像装置6に組み込まれ、現像済医用フィルム5aに撮影した患者の識別情報を印刷するためのものである。医用フィルム印刷装置1は、構造的には、本体筐体となるフィルムトレイ16、現像済医用フィルム5a及び印刷済医用フィルム5bを搬送する駆動する無端ベルト状のフィルム搬送機構15a〜15c、プリンタ11等からなる。また、電子回路的な部分として、図2に示すように、装置全体の制御を行うコンピュータ10、診察カード(診察券)8の情報を読み取るカードリーダ12から構成されている。そして、医用フィルム印刷装置1の使用にあたっては、現像装置6の現像済フィルム5aが排出されるフィルムトレイ6bの上に、フィルム搬送機構15a〜15cが位置されるように本体筐体となるフィルムトレイ16を配置する。
【0025】
ここで、プリンタ11は、現像装置6とは異なり、透過性資料である現像済医用フィルム5aに反射性材料を用いて印刷を施す印刷手段である。反射性材料は、トナーやインクのように室内の通常の照明や自然光で目視することができるものである。尚、光源からの透過光を用いることなく印刷された識別情報を目視できれば、反射性材料の材質や色によって制限されるものではない。プリンタ11の例としては、インクジェット式プリンタやリボン式プリンタがある。また、熱転写方式で印刷するものであってもよい。
【0026】
カードリーダ12は、診察カード8に記録された被検査対象の患者の氏名、生年月日、患者番号等の識別情報を、医用フィルム印刷装置1に取り込むためのものであり、識別情報のデータ入力手段である。すなわち、現像済医用フィルム5aに印刷される識別情報は、患者の氏名、生年月日、患者番号等である。尚、印刷される識別情報は、これらの情報に限られるものではなく、現像済医用フィルム5aに現像された患者を峻別することが出来る情報であれば、文字に限らず記号や画像であっても構わない。また、識別番号を取り込む場合、必ずしも外部の記録媒体を用いる必要はなく、操作者が識別情報を医用フィルム印刷装置1に直接手入力しても構わない。
【0027】
尚、本実施例では、識別情報を読み取る媒体として診察カード8を用い、カードリーダ12で読み取りを行っているが、予め識別情報が記録された記録媒体であればよく、カードリーダ12を用いるものに限られるわけでもない。例えば、診察カード8のように磁気的に識別情報が記録されているのではないバーコードとして印刷されており、バーコードリーダで読み取るようなものであってもよい。また、本装置の制御を行う手段としてコンピュータ10を用いているが、本装置の制御が可能であればコンピュータ10に限られるものではない。
【0028】
次に、撮影からはじまる一連の医用フィルム印刷装置1の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図3及び図4の各フローチャートの符号に対応している。まず、患者を撮影するにあたって、患者の識別情報の収集を行う(S101)。この識別情報の収集は、基本的には患者がその病院で初めて受診した時に行うことになる。収集された識別情報をもとに診察カード8が作成される(S111)と共に、識別情報が管理用のデータベース等に登録される(S102)。尚、診察カード8は医用フィルム印刷装置1にだけ使用するわけではないので撮影前に発行しているが、本装置のみに使用するのであれば、必ずしも撮影前に識別情報を収集する必要はない。但し、他の診察、診察予約、診察料請求等に共通的に用いられる診察カード8を用いることで、識別情報の管理が容易となったり、取り扱う記録媒体の数を抑えることができ、情報管理の簡略化が可能である。
【0029】
次に、超音波診断装置、CT診断装置、MRI診断装置、X線診断装置等の医療用画像診断装置で実際に患者の撮影を行うのであるが、それに先だって患者の取り違え等のミスを防ぐために患者の確認を行う。実際には患者の識別情報と患者との照合を、診察カード8とカルテ間で行ったり、患者に名前や生年月日を尋ねたりすることによって行う(S103)。撮影する患者の確認を行った後(S103−OK)、画像診断装置により撮影を行う(S104)。画像診断装置で撮影された結果は、医用フィルム5に現像するため現像装置6に送られ、現像装置6で医用フィルム5に現像されて出力される(S105)。現像される現像済医用フィルム5aの枚数は撮影の種類によっても異なるが、一人の患者について複数枚となる。
【0030】
次に、医用フィルム印刷装置1を用いて、現像装置6から出力された現像済医用フィルム5aに、識別情報の印刷を行う(S107)。具体的には、まず、診察カード8を医用フィルム印刷装置1のカードリーダ12に挿入し(S201)、診察カード8から撮影した患者の識別情報を読み取る(S202)。読み取られた識別情報をコンピュータ10の画面等に表示させるなどして、印刷しようとする現像済医用フィルム5aと印刷する識別情報との確認を行う(S203)。識別情報の取り違え等が判明した場合には(S203−NG)、改めて識別情報の読み取りを行う等してミスの防止を行う(S201〜S203)。
【0031】
識別情報の確認が終わった後(S203−OK)、現像済医用フィルム5aを医用フィルム印刷装置1に投入する(S204)。尚、一人の患者の現像済医用フィルム5aの枚数が1枚の場合は特に問題がないが、複数枚の場合には現像済医用フィルム5aの枚数を入力する必要がある。本実施例の医用フィルム印刷装置1の場合には、現像装置6の排出口6aから出てきた現像済医用フィルム5aが、フィルム搬送機構15aに載置されることで投入された状態となる。フィルム搬送機構15aに載置された現像済医用フィルム5aは、フィルム搬送機構15a,15bによりプリンタ11の印刷可能域に搬送され、プリンタ11により識別情報が印刷される(S205)。
【0032】
現像済医用フィルム5aへの印刷について説明すると、まず、現像済医用フィルム5aには、図5に例示する印刷済医用フィルム5bの中の、人体画像5baと診断情報5bbとが現像されている。この人体画像5baと診断情報5bbは、あくまでも透過性資料である医用フィルム5に透過性の画像として現像されたもので、ビュアー等の光源からの透過光を照射することにより目視することができる情報である。このような現像済医用フィルム5aに、反射製材料であるトナーやインクのような室内の通常の照明や自然光で目視することができるもので印刷を行う。すなわち、例えば白のインクで、現像済医用フィルム5aの表面に、患者の氏名、生年月日、患者番号等を印刷する。
【0033】
以上のように、医用フィルム印刷装置1は、現像済医用フィルム5aにインク等の反射性材料を用いて識別情報を印刷することから、ビュアー等の光源を用いることなく容易に情報を視認することができる。特に、多くの患者の医用フィルム5を同時に扱う病院などでは、患者の取り違えを防止するための確認が重要であるが、印刷済医用フィルム5bの識別情報を肉眼で視認できることで、確認作業の効率を向上させることができる。
【0034】
尚、印刷する識別情報は、患者の氏名、生年月日、患者番号の様な文字情報に限られるものではなく、図5のマーク5beで示すような記号であってもよい。記号としては、男女の別を明示するものや、画像診断装置、撮影部位等を明示するものがある。尚、印刷する色は、白の他、室内の通常の照明や自然光で目視することができるものであればよく、蛍光色や金属色のような色であっても構わない。また、図5の識別情報印刷部5bcに示すように、白抜きにより識別情報5bdを表すようにしてもよい。
【0035】
さらに、デジタルカメラで撮影した患者の肖像を画像として印刷することも可能である。患者を撮影するタイミングとしては、診察カード8の発行時の識別情報の収集時(S101)であってもよいし、撮影寸前の識別情報の確認時(S103)や、識別情報を印刷する寸前で、患者の識別情報の再収集(S106)として行ってもよい。但し、患者の容姿は絶えず変化するため、診察カード8の発行時では画像が古い場合も考えられるので、印刷する寸前に取得するのがより好ましい。また、画像としては肖像に限られるものではなく患者自らが手書きしたサインや絵等の患者を識別する識別情報となるものであればよい。患者の肖像を画像として印刷することで、医用フィルム5がどの患者のものであるか一目瞭然で、患者の取り違えを防止することが容易である。
【0036】
また、一般に医用フィルム5は、黒っぽい色であることから、まず白色のような下地になる色で下地印刷を行った後に、その下地印刷の上に他の色で識別情報を印刷するようにしてもよい。下地印刷を施すことで医用フィルムの色彩に影響されることなく任意な色で印刷ができ、印刷する識別情報の視認性を向上させることができる。特に、下地印刷を施した上に画像を印刷することで、より鮮明な画像を印刷できる。また、印刷する色を医用フィルム5の色に左右されることなく任意に選択できることから、写真印刷も可能となる。
【0037】
尚、印刷が終わった印刷済医用フィルム5bは、フィルム搬送機構15a,15cにより、フィルムトレイ16に排出される(S206)。尚、本実施例の医用フィルム印刷装置1は、フィルム搬送機構15a〜15cを備え、医用フィルム5を自動搬送しながら印刷を施す構成としている。しかしながら、プリンタ11に手動で一枚一枚セットして印刷を行うようにしても構わない。但し、一人の患者で複数枚連続して印刷する必要があることから、本実施例のようなフィルム搬送機構15a〜15cを備えることで業務の効率化が可能である。
【0038】
また、本実施例の医用フィルム印刷装置1は、従来からある現像装置6に取り付けて使用することができることから、現像装置6を新しくする必要が無く装置設置のコストを抑えることが可能である。
【実施例2】
【0039】
実施例1の医用フィルム印刷装置1は、従来からある現像装置6に載置した状態で使用する装置を説明したが、現像装置の形状等によっては医用フィルム印刷装置1を使用できない場合もある。本実施例では、現像装置6に載置するのではなく単独で用いることが可能な医用フィルム印刷装置2について説明する。
【0040】
図6は、本発明に係る医用フィルム印刷装置の第2の実施例を示す説明図である。
【0041】
図において、医用フィルム印刷装置2は、画像診断装置に接続された医用フィルム5の現像装置で現像された現像済医用フィルム5aに、撮影した患者の識別情報を印刷するためのものである。医用フィルム印刷装置2は、構造的には、現像済医用フィルム5aを最初に載置するフィルムストッカ28と、プリンタ21の基台23と、現像済医用フィルム5aをフィルムストッカ28から基台23に送る無端ベルト状のフィルム上下機構27と、印刷済医用フィルム5bを蓄えるフィルムトレイ29とから構成されている。基台23は、現像済医用フィルム5aを一枚づつ送るためのフィルム送りローラ26a,26bが門状のローラーサポータ26により支持されている。また、基台23のほぼ中央を横断するように、基台23上で現像済医用フィルム5aを送るためのフィルム送りローラ25が設けられている。さらに、基台23の両脇には板状のレール支持台24が設けられ、レール支持台24の間に架け渡された2本のスライドレール24aにプリンタ21が摺動自在に設けられている。
【0042】
また、電子回路的な部分として、装置全体の制御を行う制御装置20、診察カード(診察券)8の情報を読み取るカードリーダ22から構成されている。そして、制御装置20にカードリーダ22及び基台23が接続されている。尚、プリンタ21、カードリーダ22は実施例1の医用フィルム印刷装置1と同様なので説明を省略する。また、制御装置20については、コンピュータ10と同様の機能を果たすものであり、装置全体の制御を行う専用コンピュータと捕らえることが可能である。印刷する識別情報についても実施例1の場合と同様なので説明を省略する。
【0043】
次に、医用フィルム印刷装置2の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図4の各フローチャートの符号に対応している。まず、診察カード8を医用フィルム印刷装置2のカードリーダ22に挿入し(S201)、診察カード8から撮影した患者の識別情報を読み取る(S202)。読み取られた識別情報を制御装置20の画面等に表示させるなどして、印刷しようとする現像済医用フィルム5aと印刷する識別情報との確認を行う(S203)。識別情報の取り違え等が判明した場合には(S203−NG)、改めて識別情報の読み取りを行う等してミスの防止を行う(S201〜S203)。
【0044】
識別情報の確認が終わった後(S203−OK)、現像済医用フィルム5aをフィルムストッカ28に載置する。載置する現像済医用フィルム5aは、1枚である必要はなく、1人の患者分のものを同時に載置すればよい。次に、制御装置20に印刷開始を指示すると、制御装置20からの制御でフィルム上下機構27が、無端ベルトを回転させながら基台23側が上昇し、フィルムストッカ28の現像済医用フィルム5aを基台23に送る。基台23に送られた現像済医用フィルム5aは、まず、フィルム送りローラ26a,26bによって一枚ずつ基台23の奥方向にあるフィルム送りローラ25に送られる。
【0045】
フィルム送りローラ25に送られた1枚の現像済医用フィルム5aは、フィルム送りローラ25で位置決めされた状態でプリンタ21の下に送られる。この位置で、制御装置20の指示で、プリンタ21が現像済医用フィルム5aに識別情報の印刷を行う(S205)。印刷された印刷済医用フィルム5bは、フィルム送りローラ25によって、基台23からフィルムトレイ29の方に排出される(S206)。これにより、1枚の現像済医用フィルム5aの印刷が終了する。この印刷の作業を繰り返し、フィルムストッカ28に載置した現像済医用フィルム5aのすべてを印刷する。尚、一人の患者分の複数枚の現像済医用フィルム5aに印刷する識別情報は、同一であってもよいし、ページ情報等を考慮して異なる情報を印刷しても構わない。尚、プリンタ21は、熱転写方式で印刷するものであってもよく、この場合には基台23の一部がせり上がり(図示しない)プリンタ21と現像済医用フィルム5aを密着させて印刷するようにする。
【0046】
以上のような現像装置に取り付けず単独で用いることのできる医用フィルム印刷装置2であれば、現有の現像装置を換えることなく医用フィルム5への印刷が可能であり、画像診断装置に係る費用を抑えることが可能である。
【実施例3】
【0047】
実施例1及び実施例2の医用フィルム印刷装置1、2は、識別情報の取得にあたり、診察カード8等のオフラインの記録媒体を用いている。しかしながら、識別情報を既に構築されたデータベースからネットワークを介して取得することも可能であり、ネットワークを用いた形態について説明する。
【0048】
図7は、本発明に係る医用フィルム印刷装置の第3の実施例を示す構成図である。
【0049】
図において、医用フィルム印刷装置3は、画像診断装置に接続されて医用フィルム5の現像を行うと共に、現像された現像済医用フィルム5aに、撮影した患者の識別情報を印刷するためのものである。医用フィルム印刷装置3は、装置全体の制御を行う制御部30と、医用フィルム5を現像するための現像装置35と、現像装置35で現像された現像済医用フィルム5aに識別情報を印刷するプリンタ31と、現像装置35や外部の装置とネットワーク38で接続するための通信インタフェース(通信I/F)33,34を備えている。尚、プリンタ31は実施例1の医用フィルム印刷装置1と同様なので説明を省略する。また、制御装置30については、コンピュータ10と同様の機能に加えネットワーク38の制御を行うものであり、装置全体の制御を行う専用コンピュータと捕らえることが可能である。印刷する識別情報についても実施例1の場合と同様なので説明を省略する。
【0050】
また、医用フィルム印刷装置3には、ネットワーク38を介して複数の画像診断装置7a〜7cが接続されている。この画像診断装置7a〜7cは、すべて同一の画像診断装置である必要はなく、それぞれ別の種類の撮影が可能な装置であっても構わない。また、ネットワーク38には1つのカードリーダ制御部32により制御されたカードリーダ32aが設けられている。このカードリーダ制御部32及びカードリーダ32aは、診察カード8に記録された識別情報をネットワーク38を介して医用フィルム印刷装置3に送るためのものである。さらに、医用フィルム印刷装置3には、ネットワーク38介して識別情報が予め登録されたデータベースと接続されている。
【0051】
尚、本実施例では、識別情報を読み取る媒体として診察カード8を用い、カードリーダ32aで実際に読み取りを行っているが、予め識別情報が記録された記録媒体であればよく、カードリーダ32aを用いるものに限られるわけでもない。例えば、ネットワーク38に接続可能なバーコードリーダであってもよい。
【0052】
次に、本実施例の医用フィルム印刷装置3の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図3及び図4の各フローチャートの符号に対応している。まず、患者を診察するにあたって、患者の識別情報の収集を行う(S101)。この識別情報の収集は、基本的には患者がその病院で初めて受診した時に行うことになる。収集された識別情報をもとに診察カード8が作成される(S111)と共に、識別情報がネットワーク38に接続されたデータベース37に登録される(S102)。
【0053】
次に、画像診断装置7a〜7cで患者の撮影を行うのであるが、それに先だって患者の取り違え等のミスを防ぐために患者の確認を行う。実際には患者の識別情報と患者との照合を、診察カード8とカルテ間で行ったり、患者に名前や生年月日を尋ねたりすることによって行う(S103)。撮影する患者の確認を行った後(S103−OK)、画像診断装置7a〜7cにより撮影を行う(S104)。画像診断装置で撮影された結果は、医用フィルム5に現像するためネットワーク38を介して現像装置35に送られ、現像装置35で医用フィルム5に現像されて出力される(S105)。現像される現像済医用フィルム5aの枚数は撮影の種類によっても異なるが、一人の患者について複数枚となる。
【0054】
次に、現像装置35から出力された現像済医用フィルム5aに、識別情報の印刷を行う(S107)。具体的には、まず、制御部30がネットワーク38を介して、データベース37から撮影した患者の識別情報を取得する。取得された識別情報を制御部30の画面等に表示させるなどして、印刷しようとする現像済医用フィルム5aと印刷する識別情報との確認を行う(S203)。識別情報の取り違え等が判明した場合には(S203−NG)、改めて識別情報の読み取りを行う等してミスの防止を行う(S201〜S203)。識別情報の確認が終わった後(S203−OK)、現像済医用フィルム5aは、プリンタ31によって識別情報が印刷されて、印刷済医用フィルム5bとなる。
【0055】
以上のように、ネットワークを介して識別情報を取得することで、改めて識別情報を入力する必要がなく、過去の資源を手間を省いて効率的に活用でき、操作が容易である。また、ネットワーク38上にカードリーダ32aを設けることで、複数の医用フィルム印刷装置3,3aでカードリーダ32aを共用でき、装置の稼働効率を向上させることが可能である。この場合、ネットワーク38上にデータベース37を備えなくとも識別情報の取得は可能である。また、図7に示すように、データベース37とカードリーダ32aとをネットワーク38上に備えることで、データベース37と診察カード8との2つで識別情報の確認ができ、印刷する識別情報の信頼性を向上させることができる。また、診察カード8に患者の氏名がカタカナやローマ字でしか保存されていない場合などは、診察カード8の情報をキーにデータベース37からその患者の漢字での情報を取得し、識別情報を漢字で印刷することも可能である。従来の現像装置は外国製のものが多く、識別情報が英数字のみで現像されている場合がほとんどであり、漢字で識別情報が印刷されることで、見栄えだけでなく、内容の理解の容易性をも向上させることができる。尚、診断カード8に予め漢字で情報が記録されているような場合には、識別情報を漢字で印刷することが可能で、見栄えだけでなく、内容の理解の容易性をも向上させることができる。
【0056】
尚、本実施例では、現像装置35を医用フィルム印刷装置3の一部に組み込んだ例を示しているが、このような構成に限らない。例えば、ネットワーク38上に設けられた複数の医用フィルム印刷装置3,3aを、ネットワーク38上に設けられた複数の画像診断装置7a〜7cで共有することが可能である。医用フィルム印刷装置3,3aと画像診断装置7a〜7cとを1対1で接続した場合と異なり、医用フィルム印刷装置3,3aのいずれか一台が停止してもシステム全体を稼動し続けることが可能で、システム全体のコストを下げながら撮影から医用フィルムを出力するまでの時間を殆んど増加させることがない。
【実施例4】
【0057】
実施例1〜実施例3の医用フィルム印刷装置1〜3は、識別情報の取得にあたり、診察カード8等の外部の記録媒体から識別情報を取得している。しかしながら、現像済医用フィルムから識別情報を取得することも可能であり、このような形態について説明する。
【0058】
図8は、本発明に係る医用フィルム印刷装置の第4の実施例を示す説明図である。図9は、同医用フィルム印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【0059】
図において、医用フィルム印刷装置4は、画像診断装置に接続された医用フィルム5の現像装置で現像された現像済医用フィルム5aに、撮影した患者の識別情報を印刷するためのものである。医用フィルム印刷装置4は、構造的に、フィルムストッカ28と、プリンタ21の基台23と、フィルム上下機構27と、フィルムトレイ29と、制御装置40と、プリンタ21とから構成されている点で実施例2の医用フィルム印刷装置2と同様である。医用フィルム印刷装置4は、それらに加え、現像済医用フィルム5a上に現像された識別情報を読み取るスキャン手段であるスキャナ41を備えている。また、制御装置40は、現像済医用フィルム5aに識別情報を印刷するための制御を行う点では医用フィルム印刷装置2の制御装置20と同様であるが、それに加えスキャナ41を制御し識別情報を取得する機能を備えている。
【0060】
スキャナ41は、透過性資料の画像を電子的に取得するためのもので、スキャナ41の下方には図示しない光源が設けられている。そして、現像済医用フィルム5aは、スキャナ41と光源との間を通過するように送られる。
【0061】
次に、医用フィルム印刷装置4の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図9の各フローチャートの符号に対応している。まず、現像済医用フィルム5aをフィルムストッカ28に載置する。載置する現像済医用フィルム5aは、1枚である必要はなく、1人の患者分のものを同時に載置すればよい。次に、制御装置20に印刷開始を指示すると、制御装置20からの制御でフィルム上下機構27が、無端ベルトを回転させながら基台23側が上昇し、フィルムストッカ28の現像済医用フィルム5aを基台23に送る。基台23に送られた現像済医用フィルム5aは、まず、フィルム送りローラ26a,26bによって一枚ずつ基台23の奥方向にあるフィルム送りローラ25方向に送られる(S301)。
【0062】
フィルム送りローラ25に送られる途中で、1枚の現像済医用フィルム5aは、スキャナ41の下を通過する。このとき、スキャナ41は、現像済医用フィルム5aをスキャンし(S303)、スキャンされた画像情報から制御装置40が識別情報を取得する(S303)。具体的には、例えば図5のような現像がなされた医用フィルム5の場合、スキャンされた画像情報から、透過性の情報として現像された患者の名前や生年月日等の識別情報5abを取得することとなる。尚、画像情報から識別情報を効率良く取得するために、予め、識別情報の現像される位置、文字の大きさ、内容等を適正化しておくことは可能である。
【0063】
次に、取得された識別情報を制御装置40の画面等に表示させるなどして、印刷しようとする現像済医用フィルム5aと印刷する識別情報との確認を行う(S304)。識別情報の取り違え等が判明した場合には(S304−NG)、改めて識別情報の取得を行う等してミスの防止を行う(S301〜S304)。
【0064】
スキャナ41の下を通過し識別情報の確認が終わった後(S304−OK)、現像済医用フィルム5aは、フィルム送りローラ25で位置決めされた状態でプリンタ21の下に送られる。この位置で、制御装置40の指示で、プリンタ21が現像済医用フィルム5aに識別情報の印刷を行われる(S305)。印刷された印刷済医用フィルム5bは、フィルム送りローラ25によって、基台23からフィルムトレイ29の方に排出される(S306)。これにより、1枚の現像済医用フィルム5aの印刷が終了する。この印刷の作業を繰り返し、フィルムストッカ28に載置した現像済医用フィルム5aのすべてを印刷する。
【0065】
以上のように、スキャナ41で現像済医用フィルム5a上に現像された識別情報を読み取ることから、他の記録媒体を用いたり改めて識別情報を入力する必要がなく、操作が容易である。尚、他の実施例と同様に、スキャナ41に加え、カードリーダやデータベース等のデータ入力手段から識別情報を取得することも可能である。他のデータ入力手段で入力された識別情報と、スキャナ41で読み取られた識別情報とを比較して差異を判断することで、医用フィルム5の取り違えやスキャナ41での誤読を防止し、正確に識別情報を現像済医用フィルム5aに印刷することができる。尚、スキャナ41を実施例1の医用フィルム印刷装置1に取り付け、識別情報を取得することも可能である。
【実施例5】
【0066】
医療現場では、医用フィルムを保管するにあたり、紙袋に収納していることに鑑み、医用フィルムを収納するための紙袋を扱う形態について説明する。
【0067】
図10は、本発明に係る医用フィルム印刷装置の第5の実施例を示す説明図である。
【0068】
本実施例で説明する医用フィルム印刷装置は、他の実施例で説明したものと共通しており、異なる点についてのみ説明する。異なる点としては、医用フィルム印刷装置1〜4に、医用フィルム5と医用フィルム5を収納するための紙袋45,47とを識別するフィルム判別手段であるセンサを設けることである。このセンサは、医用フィルム5又は紙袋45,47のいずれかであることを判別できるのもで、検知情報をコンピュータ10や制御装置20,30,40に電子情報として送ることが可能なものであればよい。
【0069】
次に、センサを備えた医用フィルム印刷装置の動作を説明する。まず、複数の患者の現像済医用フィルム46a,46b,48a〜48cを紙袋45,47で区切って重ね医用フィルム印刷装置にセットする。図10に示す例では、現像済医用フィルム46a,46bが一人分であり、この2枚の医用フィルムを収納するのが紙袋45である。また、現像済医用フィルム48a〜48bc他の一人分であり、この3枚の医用フィルムを収納するのが紙袋47である。
【0070】
医用フィルム印刷装置は、重ねられた現像済医用フィルム46a,46b,48a〜48cと紙袋45,47を一枚ずつセンサに送り、送られたものが医用フィルム5か紙袋45,47かを判別する。図10の場合、最初に紙袋45が送られ紙袋とセンサが判別しその情報をコンピュータ10や制御装置20,30,40に送る。このことにより、コンピュータ10や制御装置20,30,40は、次に紙袋47を検出するまでは、一人の患者の現像済医用フィルム46a,46bが送られてくると判断して識別情報を印刷していく。現像済医用フィルム46a,46bの印刷が済んだ後、センサが紙袋47を判別すると、医用フィルム印刷装置は、これ以降の他の一人の現像済医用フィルム48a〜48cが送られてくると判断して識別情報を印刷していく。
【0071】
以上のように、複数の患者の現像済医用フィルム5aを紙袋45,47で区切って重ね、センサが紙袋45,47を検出する度に別の患者の現像済医用フィルム5aに変わったことを認識し、患者単位で識別情報を現像済医用フィルム5aに印刷することで、一人の患者あたりの医用フィルム5の枚数を管理する必要がなく、操作が容易となる。
【0072】
また、紙袋45,47が現像済医用フィルム46a,46b,48a〜48cと同様にプリンタ11,21,31を通過するようにし、プリンタ11,21,31で紙袋45,47に識別情報45a,47aを印刷するようにしてもよい。プリンタ11,21,31が、医用フィルム5を収納するための紙袋45,47に識別情報を印刷可能なことで、紙袋45,47への識別情報の記載を自動化で、作業が容易となる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
透過性資料である現像済みの医用フィルムに反射性材料を用いて識別情報を印刷することで、光源を用いることなく容易に情報を視認することができることから、医用フィルムに限らず他の透過性資料に係る用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係る医用フィルム印刷装置の第1の実施例を示す説明図である。
【図2】同医用フィルム印刷装置の構成を示す構成図である。
【図3】同医用フィルム印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】同医用フィルム印刷装置の情報印刷の動作を示すフローチャートである。
【図5】同医用フィルム印刷装置で印刷された医用フィルムの例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る医用フィルム印刷装置の第2の実施例を示す説明図である。
【図7】本発明に係る医用フィルム印刷装置の第3の実施例を示す構成図である。
【図8】本発明に係る医用フィルム印刷装置の第4の実施例を示す説明図である。
【図9】同医用フィルム印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る医用フィルム印刷装置の第5の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0075】
1〜4・・・・・・・医用フィルム印刷装置
5・・・・・・・・・医用フィルム
6・・・・・・・・・現像装置
7a〜7c・・・・・画像診断装置
8・・・・・・・・・診察カード
10・・・・・・・・コンピュータ
11・・・・・・・・プリンタ
12・・・・・・・・カードリーダ
20・・・・・・・・制御装置
21・・・・・・・・プリンタ
22・・・・・・・・カードリーダ
30・・・・・・・・制御装置
31・・・・・・・・プリンタ
32a・・・・・・・カードリーダ
33,34・・・・・通信インタフェース
40・・・・・・・・制御装置
41・・・・・・・・スキャナ
45,47・・・・・紙袋
46a,46b・・・医用フィルム
48a〜48c・・・医用フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過性資料である医用フィルムに、反射性材料を用いて印刷を施す印刷手段と、
患者の識別情報を入力するデータ入力手段とを備え、
現像済みの該医用フィルムに該識別情報を印刷することを特徴とする医用フィルム印刷装置。
【請求項2】
前記データ入力手段が、予め前記識別情報を記録した記録媒体から情報を読み取る情報読取手段からなることを特徴とする請求項1記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項3】
前記データ入力手段が、ネットワークを介して前記識別情報を取得する接続手段からなることを特徴とする請求項1記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項4】
前記データ入力手段が、前記医用フィルム上に現像された前記識別情報を読み取るスキャン手段からなることを特徴とする請求項1記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項5】
前記データ入力手段と、前記医用フィルム上に現像された前記識別情報を読み取るスキャン手段とを備え、該データ入力手段で入力された前記識別情報と、該スキャン手段で読み取られた該識別情報とを比較して差異を判断する情報確認手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項6】
前記印刷手段が、下地印刷をした後、該下地印刷の上に前記識別情報を印刷することを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項7】
前記医用フィルムと該医用フィルムを収納するための袋とを識別するフィルム判別手段を備え、
複数の患者の該医用フィルムを該袋で区切って重ね、
該フィルム判別手段が該袋を検出する度に別の患者の該医用フィルムに変わったことを認識し、患者単位で前記識別情報を該医用フィルムに印刷することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の医用フィルム印刷装置。
【請求項8】
前記印刷手段が、前記医用フィルムを収納するための袋に前記識別情報を印刷可能なことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の医用フィルム印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−43084(P2006−43084A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−227584(P2004−227584)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(802000020)財団法人浜松科学技術研究振興会 (63)
【Fターム(参考)】