説明

医療画像を分析、優先順位付与、視覚化、および報告するための方法およびシステム

写真分析と優先順位付与と視覚化と報告とのシステム(「PAPVRシステム」)を使用して、画像データベースまたは撮像デバイスからの1つ以上の画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定し、画像のうちの1つ以上が画像を代表するものであるか否かを決定し、1つ以上の画像を読影医師による読影のために表示および分析システムに提供することを含む、医療診断画像を読み出し、処理するための方法およびシステムが提供される。PAPVRシステムは、1つ以上の画像に、画像を代表する主要画像を提供することができる。加えて、PAPVRシステムは、特定の病気に罹患する患者であるか否かを検出し、読影医師に、患者の状態に関連する定量的情報を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本願は、米国仮特許出願第61/299,309号(2010年1月28日出願)の利益を主張し、この出願は、その全体が参照することによって本明細書に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本願は、概して、医療撮像に関し、より具体的には、本発明は、医療画像を分析、優先順位付与、視覚化、および報告するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ断層撮影(「CT」)スキャナおよび磁気共鳴撮像(「MRI」)スキャナ等の医療撮像システムは、医師に、医療治療のための徹底した検査を要求する患者の内部器官および患者の身体の領域を検査可能にする。使用の際、視覚化スキャナは、ある身体器官の一連のコンピュータ化された断面画像を含み得る2次元(「2D」)および3次元(「3D」)医療画像を出力し、次いで、専門放射線科医等の読影医師によって解釈される。
【0004】
一般に、患者は、一般開業医または専門医(または、専門分野に特化した医師)による視覚的走査を受ける。続いて、一連の2D、および時として3Dの医療画像(または、走査)が、取得される。次いで、走査は、走査の分析および診断に関与する読影医師(放射線科医等)に転送される。放射線科医は、典型的には、脳、腹部、脊椎、胸部、骨盤、および関節の医療画像等、患者の身体の種々の部分からの医療画像を分析するように訓練されている。放射線科医(または、他の読影医師)は、医療画像を分析後、放射線学的所見、および時として、所見を最も良く示す、走査からの主要画像を含む文書(「放射線学的報告」)を準備する。次いで、放射線学的報告は、担当医師に返送される。
【0005】
大部分の病院および放射線センターでは、走査は、放射線科医によって査定される前に、写真アーカイブ通信システム(「PACS」)に転送される。PACSは、種々の撮像ソースからのデジタル画像および関連患者情報を取得、伝送、保存、読み出し、表示し、ネットワークを介して情報を通信するコンピュータシステムである。多くの病院はまた、放射線科によって使用され、患者追跡およびスケジューリング、結果報告、ならびに画像追跡を行う放射線情報システム(「RIS」)を備える。医療画像は、典型的には、医療におけるデジタル画像と通信の規格(「DICOM」)フォーマット等の独立フォーマットとして保存される。電子画像および報告は、PACSを経由して、デジタル的に伝送され、フィルムジャケットを手動でファイリング、読み出し、または転送する必要性を排除する。PACSは、典型的には、4つの構成要素:コンピュータ断層撮影(「CAT」)またはCT、MRI、ポジトロン放出断層撮影(「PET」)、またはPET/CT等の撮像モダリティと、患者情報の伝達のためのセキュア化されたネットワークと、画像を解釈および読影するためのワークステーションと、画像および報告の保存ならびに読み出しのための超短期アーカイブとを含む。
【0006】
当技術分野において利用可能な画像読み出しおよび処理システムならびに方法が存在する。例えば、Yuの米国特許出願第12/178,560号(「Yu」)「SYSTEMS FOR GENERATING RADIOLOGY REPORTS」(参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)は、オペレータに、標準化種類の報告の画面上メニューを提示し、オペレータに、標準化種類の報告の画面上メニューから、標準化種類の報告を選択させるステップを備える、患者報告を生成するための方法を教示する。Yuはさらに、オペレータに、選択された標準化種類の報告に対応する画面上器官リストを提示し、各器官に対して、オペレータに、器官に対応する標準的医療説明のメニューを提示し、オペレータに、各器官に対応する医療説明を決定させるステップを教示する。Yuは、各器官の医療説明を記述する患者報告を出力するステップを教示する。
【0007】
別の実施例として、Nekrichの米国特許出願第11/805,532号(「Nekrich」)「RADIOLOGY CASE DISTRIBUTIONAND SORTING SYSTEMS AND METHODS」(参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)は、画像情報を受信するためのメニュー、画像情報を待ち行列に入れるためのメニュー、および複数の画像分析者のためのプロファイル情報を受信するためのメニューを含む、画像を処理するためのシステムおよび方法を教示する。Nekrichのシステムはさらに、プロファイル情報からの画像情報を比較することによって、複数の画像分析者から、画像分析者を選択するためのメニューを含むことができる。
【0008】
別の実施例として、Bar−Avivらの米国特許出願第12/224,652号(「Bar−Aviv」)「SYSTEM AND METHOD OF AUTOMATIC PRIORITIZATION AND ANALYSIS OF MEDICAL IMAGES」(参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)は、身体器官のソース医療画像を分析するためのシステムを教示する。Bar−Avivのシステムは、3次元以上を有するソース医療画像を取得するための入力ユニットと、ソース医療画像から身体器官のいくつかの特徴を取得するために設計された特徴抽出ユニットと、特徴に従って、優先レベルを予測するために設計された分類ユニットとを備える。
【0009】
現在の医療画像読み出しおよび処理システムは、医師に、医療画像を保存および読み出す際、多大な能力を提供しているが、これらのシステムと関連付けられた制限が存在する。例えば、典型的走査の場合、病院は、数百の画像を取得し得、読影医師は、画像の各々を読影し、患者が、特定の種類の医療状態を有するか否かを決定するために時間がない場合がある。病院が、比較的に短期間において、数人の患者を走査する場合、病院は、読影各患者の医療画像をタイムリーに読影し、医師が、画像をさらに読影すべきか否か、かつ患者が、特定の種類の医療状態を有するか否かを決定するためのリソースを有していない場合がある。加えて、現代の医療撮像システムは、旧式のシステムより遥かに高速に動作することができ、走査を生成するためにかかる時間の短縮につながっている。より短い走査時間は、迅速な患者ケアを提供するために有益であり得るが、コンパイル、分析、および読影医師に提示されなければならない大量のデータ量の生成をもたらしている。さらに、現代の医療撮像システムは、より高い解像度で動作することができ、より高い解像度の2次元画像および/または3次元画像(または、その走査)の増加をもたらす。走査を生成するための時間が短縮され、患者あたりの走査(および、得られる画像)の数が増加することに伴って、十分なリソースを備えていない病院は、各画像を読影し、患者に、正確かつ効率的に、医療ケアを提供することが不可能である場合がある。さらに、いくつかの病院は、走査を取り扱うための医療撮像、処理、および読み出しシステムを有している場合があるが、現在のシステムは、走査を正確かつ効率的に優先順位を付与することが不可能である。加えて、現在のシステムは、走査読影および患者治療医師に、画像または走査の各々から、正確な患者特有の診断情報を取得する能力を提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、当技術分野において、改良された撮像、分析、優先順位付与、および報告のシステムの必要性が存在する。特に、当技術分野においては、CT走査およびMRIから取得された画像等、医療画像を正確かつ効率的に分析ならびに優先順位を付与し、より優れた患者のリスク管理を提供するための方法およびシステムの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のある側面では、医療診断画像および向上報告能力を提供するためのコンピュータ実装方法が提供される。
【0012】
一実施形態では、医療診断画像を提供するためのコンピュータ実装方法は、コンピュータシステムを使用して、画像データベースまたは撮像デバイス(例えば、撮像モダリティ)から、1つ以上の画像を読み出すステップであって、1つ以上の画像が1組の画像を規定する、ステップと、コンピュータシステムを使用して、画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定するステップと、コンピュータシステムを使用して、画像のうちの1つ以上が、1組の画像を代表するものであるか否かを決定するステップと、1つ以上の画像を読影医師による読影のために表示および分析システムに提供するステップであって、1つ以上の画像が、1組の画像を代表する画像を備える、ステップとを備える。
【0013】
別の実施形態では、医療診断画像のための向上報告能力を提供するためのコンピュータ実装方法は、画像データベースまたは撮像デバイスから、1つ以上の画像を読み出すステップであって、1つ以上の画像が1組の画像を規定する、ステップと、画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定するステップと、画像のうちの1つ以上が、1組の画像を代表するものであるか否かを決定するステップと、1つ以上の画像を読影医師による読影のために表示および分析システムに提供するステップと、医療的関心事であると決定された項目と関連付けられた1つ以上のテキストブロックを提供するステップであって、1つ以上のテキストブロックが、読影医師によって、混合、整合、および編集され、報告を作成するためのものである、ステップとを備える。
【0014】
本発明の別の側面では、患者特有の医療情報を視覚化および報告するためのシステムは、患者からの医療診断画像を読み出すための撮像モダリティと、医療画像を読影医師に表示するための読影システムと、撮像モダリティおよび読影システムと通信する、優先順位付与と視覚化と報告とのシステムであって、撮像モダリティから、1つ以上の画像を読み出すステップであって、1つ以上の画像が1組の画像を規定する、ステップと、画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定するステップと、画像のうちの1つ以上が、1組の画像を代表するものであるか否かを決定するステップと、1つ以上の画像を読影システムに提供するステップであって、1つ以上の画像が、1組の画像を代表する画像を備える、ステップとのための優先順位付与と視覚化と報告とのシステムとを備える。
【0015】
(参照による引用)
本明細書に記載されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が、参照することによって組み込まれるように、具体的かつ個々に示される場合と同様に、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0016】
本発明の新規特徴は、添付の請求項に具体的に記載される。本発明の特徴および利点のさらなる理解は、本発明の原理が利用される例示的実施形態を記載する、以下の発明を実施するための形態を参照することによって得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、現在の技術の例示的実施形態による、時系列を有する医療撮像ワークフローを示す。
【図2】図2は、本発明の実施形態による、検査ワークフローを示す。
【図3】図3は、本発明の実施形態による、ワークフローシステムの一部として、写真分析と優先順位付与と視覚化と報告と(「PAPVR」)のシステムを示す。
【図4】図4は、本発明の実施形態による、患者の胸腔のCT走査を示す。
【図5】図5は、本発明の実施形態による、代表画像であるとして画像にフラグを付ける際に行われるステップを示す。
【図6】図6は、本発明の実施形態による、医療画像に優先順位を付与するための一連のステップを示す。
【図7】図7は、本発明の実施形態による、患者症例待ち行列および待ち行列内の各症例の優先順位の指標のスクリーンショットである。
【図8】図8は、本発明の実施形態による、双方向ウィンドウのスクリーンショットである。
【図9】図9は、本明細書に開示されるシスムおよび方法全体を通して、種々の場所のいずれかにおいて使用され得る、コンピュータシステムの例示的概要である。
【図10】図10は、本発明の実施形態による、ネットワークベースのシステムの例示的概要である。
【図11】図11は、本発明の実施形態による、図1に示される医療撮像ワークフローのための例示的改訂時系列である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の種々の実施形態が、本明細書に図示および説明されるが、そのような実施形態は、一例として提供されるに過ぎないことは、当業者には明白なことであろう。ここで、多数の変形例、変更、および代用が、本発明から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。本明細書に説明される本発明の実施形態に対する種々の代替例が、本発明を実践する際に採用されてもよいことを理解されたい。
【0019】
本発明は、医療画像を分析および優先順位を付与し、医療所見を報告するための方法およびシステムを提供する。例えば、本明細書に開示されるシステムおよび方法のいくつかの側面による、医療画像の分析は、危機的医療状態を識別するために使用されてもよく、この分析に基づいて、システムおよび方法はさらに、医療所見の重症度に基づいて、読影医師の作業リストを編成し、次いで、分析された医療画像における医療所見をリスト化するテキスト文書を作成するために使用されてもよい。例えば、各可能性のある領域の側面の「正規化」バージョンを示す、データベースが作成されてもよい。故に、ある閾値を超える逸脱は、ある画像にフラグを付けるために使用されてもよい。さらに、いくつかの領域では、単なる予想外の存在の出現(例えば、胸膜腔内の液体)が、画像または一連の画像にフラグを付けるために使用されてもよい。多くの変形例が、本発明の精神を変更することなく、行われることができることは明白である。本明細書に説明される本発明の種々の側面は、後述の特定の用途のいずれかあるいは任意の他の種類の表示または放射線データ管理用途に適用されてもよい。本発明は、独立システムまたは方法として、あるいは医療および/または研究データ管理パッケージまたは用途等の統合ソフトウェアパッケージの一部として、あるいは統合写真アーカイブ通信システム(「PACS」)ソリューションの一部として、適用されてもよい。本発明の異なる側面は、個々に、集合的に、または相互に組み合わせて、評価されることができることを理解されたい。
【0020】
現在の医療撮像、処理、および読み出しシステムは、十分な患者のリスク管理を提供することが不可能である。これは、少なくとも部分的に、症例優先順位付与の欠如による。加えて、病院は、1組の医療画像内の各医療画像をタイムリーに読影および分析するためのリソースを有していない場合があり、現在のPACSは、医師に、医療画像を分析し、優先順位を付与し、その所見を報告するためのリソースを提供しない。
【0021】
本発明の実施形態では、方法およびシステムは、効率的かつ正確に、医療画像を解釈し、医療画像の各々に対する定量的測定を取得し、読影医師に、医療報告を生成するための能力をもたらすために提供される。本発明の実施形態の方法およびシステムは、病院に、その医療画像処理を効率化する能力を提供することができ、有利には、対象(例えば、患者)と関連付けられた各走査(例えば、CT/CAT、MRI、PET/CT)を読影するために必要な時間およびリソースを削減し、医師に、適切な医療ケアを提供するために必要な正確なデータを提供する。
【0022】
本発明の実施形態では、医療画像(例えば、胸部、腹部、および頭部のCT走査)を分析するための方法およびシステムが提供される。本発明の実施形態の方法およびシステムは、病理学的所見に基づいて、読影医師または専門医(例えば、放射線科医)による読影に先立って、症例を自動的に優先順位を付与することによって、患者ケアの質を改善する。種々の実施形態では、医療画像を分析および優先順位を付与するための方法およびシステムは、読影のために症例を開くのに伴って、読影医師に利用可能な予備報告を生成する。これは、有利には、放射線科医が、最終報告を準備するのにかかる時間を削減する。報告は、データから自動的に抽出、生成、または計算された定量化された測定(例えば、断面積、容積)等の付加的情報を含むことができる。本発明の実施形態の方法およびシステムは、既存の放射線ワークフローにシームレスに統合することができる。
【0023】
次に、図面を参照する。図は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことを理解されるであろう。
【0024】
図1を参照すると、現在使用されている典型的な医療撮像ワークフローが示されている。ワークフロー内の各ステップと関連付けられた時間の概略の長さもまた、図中に示されている。そのような時間は、一例として提供されるに過ぎない。他の時間も可能であることが理解されるであろう。
【0025】
最初に、ステップ101において、患者は、治療または定期検診のために、病院または他の医療提供機関に収容される。例えば、患者は、医療機関の緊急治療室(「ER」)、入院棟、または外来棟を介して収容されてもよい。担当医師または看護師は、患者の予備検査を行い、患者の状態が直ちに医学的配慮を必要とするか否かを決定する(すなわち、「Stat(緊急)」または「No−Stat(非緊急)」)。例えば、担当医師は、患者の状態が、高または低優先順位であるか否か決定することができる。担当医師または看護師は、放射線情報システム(「RIS」)の患者追跡特徴等の患者追跡システムにおいて、患者の状態(例えば、高優先順位、低優先順位)を示してもよい。担当医師または看護師はまた、「Stat」または「Non−Stat」(または、「No−Stat」)を示すことができる。「Stat」として示される症例は、高優先順位待ち行列に置かれてもよい一方、「No−Stat」として示される症例は、低優先順位待ち行列に置くことができる。
【0026】
引き続き図1を参照すると、患者検査ステップ102において、医療画像(例えば、CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査)が、患者から取得される。医療画像は、種々の方法を使用して取得されてもよい。例えば、患者の身体の特定の領域の3次元画像(2次元断面を伴う)が、CTスキャナを使用して取得されてもよい。別の実施例として、3次元画像は、MRIを使用して取得されてもよい。そのような3次元画像は、2次元断面画像を有してもよい。代替として、3次元画像から生じるか否かに関わらず、複数の画像が提供されてもよい。したがって、得られた医療画像(または、走査)は、PACSの中に保存される。PACSは、これらの画像を読影医師または専門医(例えば、放射線科医)による読影のために利用可能にする。
【0027】
次に、ステップ103において、放射線科医は、患者検査ステップの間に得られた画像を読み出し、解釈する。放射線科医は、ステップ104において、症例における画像のすべてを読影する。
【0028】
次のステップ105において、放射線科医は、患者の医療画像の放射線科医の分析を有する報告を準備する。放射線科医は、患者の状態の放射線科医の診断を含む報告を筆記(または、タイプする)場合がある。放射線科医は、診断の視覚的表現(「主要画像」)を示す症例から得られた画像を報告に追加してもよい。次いで、放射線科医は、担当医師による読影のために、報告を利用可能にすることができる。
【0029】
(写真分析と優先順位付与と視覚化と報告とのシステム)
本発明のある側面では、コンピュータシステムが、ワークフロープロセスの効率および正確性を改善するために提供される。本発明の実施形態では、例えば、標準的CPU、メモリ、およびストレージを有する標準的パーソナルコンピュータであり得るコンピュータシステムが、拡張写真アーカイブ通信システム、あるいは既存のPACSおよび/またはRISへのアドオンサブシステムである。本発明の実施形態では、コンピュータシステムは、画像および患者症例を分析し、優先順位を付与するように構成することができる。コンピュータシステムは、写真分析と優先順位付与と視覚化と報告とのシステム(また、本明細書では、「PAPVRシステム」)とも称され得る。コンピュータシステムは、自動的に、撮像モダリティ(例えば、CAT/CTスキャナ、MRI、PET/CTスキャナ)または医療画像が保存されるデータベースから医療画像を読み出すことができるか、あるいはPACS、自動的に医療画像を分析し、読影または担当医師、あるいは放射線科医等の専門医による読影のために、医療画像および分析の結果を提供する。
【0030】
図2を参照すると、本発明の実施形態による検査ワークフローが例示される。第1のステップ210において、患者は、治療または定期検診のために収容される。担当医師または看護師は、患者の状態が、高優先順位または低優先順位であるか否かを決定することができる。次に、ステップ215において、患者の身体の所定の領域が走査される。ある実施形態では、患者の身体の所定の領域が、CT(または、CAT)走査を使用して撮像される。別の実施形態では、患者の身体の所定の領域は、MRI、PET走査、またはPET/CT走査を使用して撮像することができる。患者を走査することによって、患者の身体の所定の領域の1つ以上の画像(例えば、2−Dまたは3−D画像)を提供することができる。次に、ステップ220において、1つ以上の画像(または、1組の画像)が、画像データベースの中に保存される。ある実施形態では、画像データベースは、PACSのサブシステムであることができる。別の実施形態では、画像データベースは、独立コンピュータシステムであることができる。そのような場合、独立コンピュータシステムは、PACSと通信することができる。
【0031】
引き続き図2を参照すると、ステップ225において、1つ以上の画像が、本発明の実施形態によるPAPVRシステム(または、拡張PACS)によって分析される。ある実施形態では、1つ以上の画像のサブセットが、PAPVRシステムによって分析および解釈される。次に、ステップ230において、PAPVRシステムは、1つ以上の画像を読影し、1つ以上の画像が、読影または担当医師にとって関心に値する(例えば、主要画像)か否かを決定する。これは、1つ以上の画像が、例えば、遊離胸膜空気(気胸)または流体、大動脈解離、頭蓋内出血、肝転移等、患者の状態に関して、何らかの異常を示すか否かの決定を伴うことができる。これらの種々の状態は、例えば、匹敵する画像を使用して、ならびに本明細書全体を通して説明される正規化画像とそれらを比較することによって決定することができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、1つ以上の画像の各々またはサブセットが、読影または担当医師によるさらなる読影のために重要であるか否かを決定することができる。ある場合には、さらに、システムは、定量的測定、ならびに、ある場合には、測定が行われた場所の局部限定の指標(例えば、より明瞭な視認のために消すことができる、カラーオーバレイを追加することによって、または他の好適な方法)を提供するステップを含むが、それらに限定されない付加的分析を行ってもよい。この局部限定は、主要フレーム内側の小領域であり得るので、主要フレームより特異的である。例えば、胸水内に血液(血胸)が検出されると、血液が胸水内で検出された領域をハイライトすることができる。これは、ある場合には、血液が、胸水内のいずれかの場所に正確に検出され、放射線科医が、自動的に検証のためにその場所を知らせられる場合、放射線科医は、他のスライス内の液体強度をさらに測定することなく、血胸を診断することができるので、時間を節約することができる。
【0032】
次に、ステップ235において、PAPVRシステムは、例えば、本明細書において説明されるように、画像分析を行うことによって気胸内の空気の容積を測定して、患者の状態に関連する定量的測定および計算(例えば、距離、断面積、容積)を行うことができる。次に、ステップ240において、PAPVRシステムは、所見、計算、および主要画像を含む下書き報告を作成することができる。次に、ステップ245において、PAPVRシステムは、症例優先順位を指定することができる。次に、ステップ250において、PAPVRシステムは読影または担当医師による読影および最終報告の準備のために、1つ以上の画像および下書き報告を提供することができる。ある実施形態では、1つ以上の画像は、1つ以上の画像のPAPVRシステムの解釈を備えることができる。ステップ225、230、235、240、および245は、集合的にステップ255と称され得る。さらに、ある場合には、システムは、自動的にこの検査を過去に同一患者において得られた以前の類似検査と比較し得る。これらの場合、本発明は、有意な臨床的意義を有する胸膜流体の増加または大動脈瘤の膨張増加等、所見を比較し、変化を定量化することができる。
【0033】
本発明のある側面では、医療診断画像を読み出し、処理するための方法が提供される。方法は、拡張写真アーカイブ通信システム(また、本明細書では、「写真アーカイブ通信および分析システム」とも称される)等のコンピュータシステムを使用して、画像データベースまたは直接撮像デバイス(例えば、撮像モダリティ)から、1つ以上の画像(例えば、3次元走査からの2次元画像)を読み出すステップを備える。ある実施形態では、1つ以上の画像が1組の画像を規定する。次に、コンピュータシステムは、例えば、大動脈が、その最大幅で認められる点を示す画像を識別することによって、あるいは、例えば、一連の容積測定画像内のその具体的側面を分析し、値を計算し、次いで、寸法、面積、または任意の他の好適な尺度によって、最大数値を伴うものにフラグを付けることによって、画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定する。ある実施形態では、これは、コンピュータシステムが、画像の各々を既知の医療状態を有する患者からの画像と比較するステップを含むことができる。次に、コンピュータシステム画像のうちの1つ以上が、1組の画像を代表するものであるか否かを決定し、それらを主要画像として指定する。次いで、コンピュータシステムは、1つ以上の画像を読影医師による読影のために表示および分析システムに提供する。加えて、前述の画像比較を使用して、コンピュータシステムは、患者が、特定の病気に罹患しているか否かを検出し、読影医師に、患者の状態に関連する定量的情報(例えば、距離、断面積、容積)を提供することができる。
【0034】
本発明のある側面では、PAPVRシステムは、撮像モダリティから取得された1つ以上の医療画像を自動的に読み出し、読影し、分析するために提供される。実施形態では、PAPVRシステムは、撮像モダリティ(例えば、CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査)等の検査システムによって取得された1つ以上の画像の各々またはサブセットを分析および解釈することができる。ある場合には、PAPVRシステムは、拡張または改良PACSと称され得る。好ましい実施形態のPAPVRシステムは、自動的に、図2のステップ255を行うことができる。
【0035】
本発明の好ましい実施形態では、PAPVRシステムは、例えば、気胸状態を識別する、画像処理アルゴリズム、および本書全体を通して、例示的に論じられるように、気胸の領域をセグメント化し、その容積を計算することができる、他の画像処理アルゴリズムを使用することによって、種々の生理学的特徴または異常を自動的に検出および定量化するように構成される。種々の生理学的特徴または異常を自動的に検出することによって、本発明の実施形態のPAPVRシステムは、有利には、撮像モダリティ(例えば、CT走査、MRI、PET/CT)から提供される画像を読影するために要求される、時間およびリソースを削減することができる。これは、検出および定量化の正確性を増加させ、患者ケアの改善およびより効率的ワークフローを提供する。本発明の実施形態のPAPVRシステムは、有利には、医療提供機関に、正確かつ迅速な患者ケアを患者に提供可能にする。
【0036】
図3を参照すると、本発明のある実施形態では、本発明の実施形態による、検査システムによって提供される1つ異常の画像を読み出し、分析し、解釈するように構成される、PAPVRシステム310が例示される。PAPVRシステム310は、有形の非一時的コンピュータ可読メディアを含むことができる。PAPVRシステム310は、医療提供機関のワークフローの一部であることができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に、図2のステップ255を行うことができる。PAPVRシステム310は、PAPVRシステム310の一部であることができる、ストレージユニットから、または別個のPACSシステム325から、画像を読み出し、読影のための画像を準備することができる。PAPVRシステム310は、医療提供機関の他の構成要素またはコンピュータシステム(また、本明細書では、「システム」とも称される)と通信することができる。ある実施形態では、PAPVRシステム310は、医療提供機関の場所に物理的に位置することができる(すなわち、PAPVRシステムは、施設内にあることができる)。そのような場合、PAPVRシステムは、イントラネット等の医療提供機関のネットワークを経由して、医療提供機関の他の構成要素またはシステムと通信することができる。別の実施形態では、PAPVRシステム310は、インターネットまたはワールドワイドウェブを経由して、医療提供機関の他の構成要素と通信する、施設外システムであることができる。
【0037】
引き続き、図3を参照すると、PAPVRシステム310は、検査システム315またはPACS325から、1つ以上の画像を読み出し、1つ以上の画像の一部または全部を分析および解釈(また、本明細書では、「プロセス」とも称される)し、担当または治療医師による読影のために、1つ以上の画像を提供するように構成される。ある実施形態では、処理後、PAPVRシステム310は、画像を医師に表示するように構成される、読影システム320に画像を提供することができる。ある実施形態では、PAPVRシステム310は、患者の身体の特定の領域の3次元走査の各断面を分析および解釈することができる。PAPVRシステムは、コンピュータの永続的または一時的メモリ内に格納され得る、命令、論理、データ、またはコードを含有し得る、あるいはPAPVRシステム、もしくはその中に含有される任意のコンピュータまたはサーバによって、アクションに影響を及ぼす、またはそれを開始し得る、コンピュータ可読メディアを含有、読み出し、または利用してもよい。本明細書に説明されるいずれのステップまたは分析も、そのようなコンピュータ可読メディアを利用することによって、行われてもよい。
【0038】
実施形態では、PAPVRシステム310は、同様に、例えば、気胸状態を識別する、画像処理アルゴリズム、ならびに気胸の領域をセグメント化し、その容積を計算することができる、別の画像処理アルゴリズムを使用することによって、種々の生理学的特徴を自動的に検出することができる。例えば、PAPVRシステムは、空気および/または液体ポケットを自動的に検出し、空気および/または液体ポケットの容積を定量化(または、計算)することができる。PAPVRシステムはまた、断面積および距離を定量化することができる。いくつかの実施形態では、PAPVRシステムは、骨および器官を検出し、骨および器官の断面積および/または容積を定量化することができる。
【0039】
実施形態では、PAPVRシステム310は、付加的データに、1つ以上の画像の各々を提供することができる。PAPVRシステム310は、読影または担当医師による読影(例えば、読影システム320を使用して)のために、付加的データを提供することができる。付加的データは、距離(例えば、特徴間の距離)断面積、気体(例えば、空気)容積、液体(例えば、血液)容積、血管断面測定、骨折の場所および数、ならびに緊張性気胸における縦隔等の身体器官の位置の偏移を含むことができる。ある実施形態では、医師が、1つ以上の画像の各々を査定する時、付加的データが、医師にアクセス可能となる。ある実施形態では、医師が、3次元画像の2次元断面画像を視認する時、付加的データは、各2次元断面画像を備える。いくつかの実施形態では、付加的データは、各画像と関連付けられたメタデータによって、各画像を備えてもよい。
【0040】
引き続き、図3を参照すると、PAPVRシステム310は、医療提供機関のワークフローシステムと関連付けられた他のシステムまたは構成要素と通信することができる。実施形態では、PAPVRシステム310は、撮像モダリティ(例えば、CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査)遠隔バックアップシステム、DICOMストレージおよびPACSサーバ325、PACStoGOシステム、CD/DVD公開システム、ならびにフィルムデジタイザのうちの1つ以上と通信することができる。PAPVRシステム310は、イントラネット、インターネット(例えば、有線または無線ウェブ)、あるいはBluetooth(登録商標)等の他の通信モードを経由して、他のワークフローシステムおよび/または構成要素と通信することができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、ワークフローシステムと関連付けられた1つ以上のシステムまたは構成要素と、手動によってまたは自動的に相互作用するように構成することができる。
【0041】
図4は、本発明の実施形態のPAPVRシステムによって処理される、CT走査400の一画像を示す。画像400は、患者の胸腔の2次元断面画像である。画像400は、CT走査から提供され得る多くの画像のうちの画像の一実施例である。CT走査は、遊離胸水、遊離胸膜空気、および縦隔偏移(=緊張性の胸水を伴う気胸)405、ならびに患者の胸郭410を示す。実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に、胸水を検出し、患者の胸腔内の遊離液体および遊離空気の容積を定量化し、医療的緊急性を示唆する縦隔偏移を識別するように構成される。ある実施形態では、PAPVRシステムはまた、自動的に、空気容積または気腔(例えば、気胸)の存在を検出し、容積を定量化することができる。いくつかの実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に、例えば、気胸、緊張性気胸、胸水、上行および下行大動脈径、ならびに大動脈解離等の種々の生理学的特徴または異常を検出および定量化することができる。
【0042】
(主要画像)
本発明のある側面では、PAPVRシステムは、放射線科医または他の読影医師に、1組の画像および/または患者の状態を代表する、1つ以上の画像である主要画像を提供するように構成することができる。
【0043】
図5を参照すると、ある実施形態では、PAPVRシステムは、例えば、その最大幅において大動脈を示す画像に基づいて、主要画像として、1つ以上の画像を自動的に識別することができる。ある実施形態では、主要画像は、1組の画像を代表する画像である。別の実施形態では、主要画像は、患者の状態を代表する。そのような場合、主要画像は、患者の状態を最良に捕捉することができる。ある場合には、主要画像は、1組の画像を正確に規定することができる。例えば、患者のCT走査が胸水を示す場合、主要画像は、胸水を明確かつ正確に示すように、PAPVRシステムによって決定される画像(例えば、2次元断面画像)であることができる。いくつかの実施形態では、PAPVRシステムが、読影医師(放射線科医等)または担当医師による読影のために1つ以上の画像およびデータを提供するとき、主要画像は、読影医師が読影する最初の画像であることができる。他の実施形態では、PAPVRシステムによって提供される主要画像は、担当医師のために準備される最終報告において、読影医師によって使用される画像であることができる。例えば、主要画像は、ある区画の組織密度を平均的実施例(すなわち、液体が、「正常組織」と異なる密度を有する)、あるいは、例えば、腫瘍または骨内の骨折線等を示し得る、別の密度の「スペックル」等の構造的異常と比較することによって見出されることができる。
【0044】
引き続き、図5を参照すると、第1のステップ505において、PAPVRシステムは、処理のために、画像(例えば、3次元画像または走査の2次元断面)を読み出す。次に、ステップ510において、PAPVRシステムは、読影医師が、画像を1組の画像を代表するものと見なすか否かを決定する。画像が、1組の画像を代表するものと決定される場合、ステップ515において、画像が、「主要画像」としてフラグが付けられる。画像が、1組の画像を代表するものではないと決定される場合、ステップ520において、画像は、「主要画像」としてフラグが付けられない。次に、ステップ525において、1組の画像または1組の画像のサブセットが、読影のために、読影(または、治療)医師に提供される。代替実施形態では、画像が、代表であると認められない場合、PAPVRシステムは、ステップ515をスキップし、直接、ステップ525に進むことができる。
【0045】
(画像優先順位付与)
本発明のある側面では、PAPVRシステムは、画像に自動的に優先順位を付与することができる。画像優先順位付与は、有利には、正確な診断を行うために、読影または治療医師によって要求される時間およびリソースを削減することができる。いくつかの実施形態では、PAPVRシステムは、他の画像と比較して、より高い優先順位を有するものとして、いくつかの画像にフラグを付けることができ、医師または放射線科医は、それらの画像のみ読影し、したがって、特定の走査と関連付けられた画像を分析する際に、大幅に時間を節約することができる。
【0046】
本発明の実施形態のPAPVRシステムは、画像に自動的に優先順位を付与することができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、「高優先順位」または「低優先順位」を有するものとして、画像にフラグを付けるように構成することができる。他の実施形態では、PAPVRシステムは、高、中間、または低の優先順位を有するものとして画像にフラグを付けることができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、所定の数のカテゴリ間において、画像をカテゴリ化することができる。例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ以上のカテゴリが、利用されてもよい。さらに他の実施形態では、PAPVRシステムは、画像の優先順位を示す数値(例えば、1−10、1−100、1−1000、1−10,000)を画像に割り当てることができる。例えば、高優先順位画像は、1の数値を割り当てられることができる一方、低優先順位画像は、100の数値を割り当てられることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、画像に優先順位が付与される方法を指定することができる。例えば、ユーザは、高、中間、または低の優先順位であるとして、画像に優先順位が付与されるように指定することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、ユーザ(例えば、読影/担当医師、放射線科医)は、PAPVRシステムが、最小(または、臨界)優先順位を超える優先順位を有する画像のみ提供するように要求することができる。例えば、ユーザは、システムが、読影のために、高優先順位画像のみ提供するように要求することができる。別の実施例として、ユーザは、PAPVRシステムが、ある値を超える、またはある範囲内の優先順位数値を有する画像を提供するように要求することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、最小(または、臨界)優先順位を指定することができる。
【0048】
図6を参照すると、本発明のある実施形態では、撮像モダリティからの画像に優先順位を付与するための方法が提供される。第1のステップ605において、PAPVRシステムは、読影のための画像を読み出す。次に、ステップ610において、PAPVRシステムは、放射線科医等の読影または治療医師が、各画像を重要と見なすか否かを決定する。ある実施形態では、ステップ610は、各画像を既知の状態を有する患者からの画像と比較し、整合があるか否かを決定するステップを伴うことができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、画像比較のために、画像データベースにアクセスすることができる。読影下にある画像が、PAPVRシステムによって重要であると認められる場合、ステップ615において、その画像は、「高優先順位」画像としてフラグを付けることができる。画像が、重要であると認められない場合(または、非重要であると認められる場合)、ステップ620において、その画像は、「低優先順位」としてフラグを付けることができる。次に、ステップ625において、PAPVRシステムは、読影または治療医師による読影のために、画像を準備する。
【0049】
ある実施形態では、PAPVRシステムは、画像が、既知の状態を有する1人以上の患者からの1つ以上の画像と整合する程度に基づいて、優先順位値を画像に割り当てることができる。そのような整合は、PAPVRシステムによって、読影下の画像を画像データベースからの画像と比較することによって達成することができる。より高い優先順位値は、既知の状態(または、生理学的異常)と整合する画像に割り当てることができる一方、低優先順位は、任意の既知の状態と整合しない画像に割り当てることができる。例えば、読影下にある画像が、緊張性気胸を有する患者からの画像と整合する場合、その画像に高優先順位値を割り当てることができる。ある場合には、逆優先順位値を割り当てることができ、その場合、優先順位値は、所与の画像が、既知の状態を有しない患者からの1つ以上の画像と整合する程度に基づいて割り当てられる。
【0050】
(症例優先順位付与)
本発明の別の側面では、PAPVRシステムは、患者症例に自動的に優先順位を付与することができる。種々の実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に、種々の医療状態を識別し、その症例にある優先順位を割り当てることができる。症例に割り当てられる優先順位は、相対的な優先順位であることができる(すなわち、PAPVRシステムは、ある症例が、読影医師に対する症例の待ち行列内の別の症例と比較して、より高い優先順位であることを決定する)。代替として、PAPVRシステムは、命を脅かす状態を有する患者を高優先順位症例として、および患者の命を脅かす状態を有しない患者を低優先順位症例として、症例に優先順位を付与するステップを有し得る絶対的優先順位に基づいて、症例に優先順位を付与することができる。症例優先順位を決定するために、PAPVRシステムによって使用される規則は、読影医師および医療機関によって構成することが可能である。
【0051】
ある実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に患者の画像を読影し、患者が直ちに医療ケアを要求するか否かを決定することができる。PAPVRシステムが、患者が直ちに医療ケアを要求すると決定する場合、PAPVRシステムは、患者の症例を高優先順位としてフラグを付けることができる。そうでなければ、PAPVRシステムは、より低い優先順位(例えば、中間優先順位、低優先順位)症例として患者の症例にフラグを付けることができる。
【0052】
図7を参照すると、読影医師700のための患者症例待ち行列のスクリーンショットが示される。症例待ち行列は、各症例に対して、日付およびタイムスタンプを有する縦列705と、画像を取得するために使用されるモダリティ(例えば、CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査)を伴う縦列710と、各症例と関連付けられた身体部分を示す縦列715、各症例と関連付けられた優先順位を示す縦列720とを含む。各症例に対する優先順位は、着色された円によって示すことができ、赤色は、高優先順位を示し、橙色は、中間優先順位を示し、緑色は、低優先順位を示す。代替として、各症例に対する優先順位は、数値(例えば、1−10、1−100、1−1000)によって示すことができる。
【0053】
本発明のある実施形態では、PAPVRシステムは、自動的に症例の優先順位を更新することができる。これは、有利には、放射線科医等の読影医師に、これらの症例が、読影医師によって最初に読影されるように、最高優先順位症例に気付かせることができ、したがって、担当または治療医師が、全症例に同一の優先順位が割り当てられる場合よりも迅速に読影医師の報告を得ることが可能である。PAPVRシステムのこの能力は、患者が試験されるとき(例えば、CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査によって)と、患者が読影医師から報告を受信後、担当または治療医師によって治療されるときとの間の時間間隔を大幅に短縮することができる。例えば、症例待ち行列(図7の待ち行列700等)が10の症例を含み、1つの症例が高優先順位を有し、5つの症例が中間優先順位を有し、4つの症例が低優先順位を有する場合、高優先順位症例が読影された後、PAPVRシステムは、9つの残りの症例を再分類することができる。これは、症例に優先順位を再付与することを課す場合がある。そのような方式において、症例に割り当てられる優先順位は、相対的な優先順位である場合がある(すなわち、ある症例は、別の症例と比較して、より高い優先順位である)。代替として、PAPVRシステムは、命を脅かす状態を有する患者を高優先順位症例として症例に優先順位を付与するステップを有する場合がある絶対的優先順位に基づいて、症例に優先順位を付与することができる。
【0054】
実施形態では、PAPVRは、随意に、優先順位別に、症例をソートすることができる。ある実施形態では、PAPVRシステムは、優先順位に基づいて降順に症例をソートすることができる。例えば、PAPVRシステムは、待ち行列の上位に高優先順位症例を、待ち行列の下位に低優先順位症例を表示することができる。
【0055】
(症例読影および報告)
本発明のある側面では、PAPVRシステムは、読影のために、放射線科医(または、他の読影医師)に、各画像と関連付けられたデータに加え、特定の患者と関連付けられた1つ以上の画像を提供することができる。好ましい実施形態では、PAPVRシステムは、放射線科医に、各画像の査定を提供する。ある実施形態では、PAPVRシステムは、特定の病気または異常が画像の中に存在するか否かを決定し、その査定(例えば、「胸水が検出された」)を読影医師に提供することができる。本発明の好ましい実施形態のPAPVRシステムは、患者転帰の改善および生産性の向上を可能にすることができる。
【0056】
図8は、放射線科医に、PAPVRシステムによって提供されるデータに加え、各症例と関連付けられた画像を読影可能にする双方向ウィンドウ800である。双方向ウィンドウ800はまた、放射線科医に、患者の状態の医師自身の査定を含む、注釈を提供可能にすることができる。引き続き図8を参照すると、双方向ウィンドウ800は、症例または走査選択パネル(または、リスト)805と、パネル805から選択された画像を表示するためのウィンドウ810と、画像ウィンドウ810内の各画像に関連する情報を伴う双方向報告ウィンドウ815と、読影された走査に対して、PAPVRシステムによって識別された病気または状態(例えば、右胸水)を示す所見ナビゲータウィンドウ820と、放射線科医(または、他の読影医師)に報告を作成させ、画像視覚化パラメータ(例えば、コントラストまたは明度)を変更させ、ウィンドウ810のサイズ変更およびセンタリングを可能にするメニュー特徴825とを含む。双方向報告ウィンドウ815は、患者の識別(「ID」)番号と、画像を取得するために使用されるモダリティ(CAT/CT走査、MRI、PET/CT走査)と、患者の状態のPAPVRシステムの査定とを含むことができる。双方向報告ウィンドウ815は、患者の症例と関連付けられた優先順位について、ウィンドウ810内に表示される画像が主要画像であるか否か、ウィンドウ810内に表示される画像が高優先順位画像であるか否か等、他の情報も含むことができる。双方向報告ウィンドウ815はまた、放射線科医に、ウィンドウ810に示される画像に関する付加的所見等の付加的情報を提供し、PAPVRシステムによって提供される情報を編集することを可能にする。
【0057】
種々の実施形態では、所見ナビゲータウィンドウ820は、読影医師によって使用され、迅速にナビゲートし、画像表示ウィンドウ810内に、PAPVRシステムが、自動的に、所見ナビゲータウィンドウ820内に列挙される所見の各々と関連付けた主要画像を視覚化することができる。PAPVRシステムは、自動的に、画像の視覚化パラメータ(例えば、コントラスト、明度)、あるいは画像表示ウィンドウ810内に表示される画像の一部を調節し(例えば、病気がPAPVRシステムによって検出された身体器官をハイライトする)、読影医師により良く見えるようにする、または特定の所見または複数の所見を視覚化するのを支援することができる。
【0058】
ある実施形態では、PAPVRシステムは、症例に優先順位を付与し、放射線科医等の読影医師による読影のために症例を提供する。放射線科医は、PAPVRシステムと通信するコンピュータ端末を使用して、症例待ち行列(図7の症例待ち行列700等)から最高優先順位の症例を選択することができる。ある実施形態では、放射線科医は、図3の読影システム320等の読影システムを使用して、症例を読み出すことができる。次に、PAPVRシステムは、放射線科医に、患者の身体の特定の領域からの画像(例えば、2次元断面)を有する双方向ウィンドウ(図8の双方向ウィンドウ800等)を提供する。双方向ウィンドウにおいて、PAPVRシステムは、患者の状態についてのその査定を提供することができる。PAPVRシステムは、放射線科医に、患者の症例に付加的な情報を提供可能にすることができる。PAPVRシステムはまた、放射線科医に、距離、断面積、および容積等、特定の画像と関連する付加的な情報を提供することができる。
【0059】
図9を参照すると、コンピュータシステム900は、コードを実行し、データを処理し得る任意のコンピュータの例示である。種々の修正および変更が、本明細書に開示されるシステムおよび方法のより広範な精神および範囲から逸脱することなく、コンピュータシステム900に行われてもよい。CPU901は、バス902に接続され、バスはまた、メモリ903、不揮発性メモリ904、ディスプレイ907、I/Oユニット908、およびネットワークインターフェースカード(NIC)913に接続される。I/Oユニット908は、典型的には、キーボード909、ポインティングデバイス910、ハードディスク(または、ある場合には、固体ディスク、RAID、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク等を含むが、それらに限定されない他の好適なストレージ)912、およびリアルタイムクロック911に接続されてもよい。NIC913は、インターネットまたはローカルネットワークであり得るネットワーク914に接続し、ローカルネットワークは、インターネットへの接続を有してもよく、または有していなくてもよい。また、システム900の一部として示されるのは、この実施例では、AC電源906に接続される電源ユニット905である。存在し得るバッテリと、マウス、ジョグホイール等の特殊拡張ポインティングまたはナビゲーションデバイス、マイクロホン、ならびに音声を記録または再生するためのスピーカおよび/またはヘッドセットを含むが、それらに限定されない多くの他のデバイスと、周知であるが、本明細書に開示される現在のシステムおよび方法の具体的新規機能に適用不可能である他の修正については、示されていない。
【0060】
図10は、本明細書に開示されるシステムおよび方法の一側面による、インターネットまたは他のネットワークベースの実装における例示的PAPVRシステム1000の簡略化された概要を示す。本発明のある実施形態では、PAPVRシステムは、ローカルリポジトリ1006、ならびにオペレーティングシステム、ネットワーキングソフトウェア、画像処理ソフトウェア、および任意の他の好適または必要ソフトウェア等を含む付加的ソフトウェアインスタンス1005a−nを有し、ネットワーク1002(インターネットまたはプライベートネットワーク、あるいはそれらの組み合わせ)に接続されたサーバ1004上で起動するソフトウェア1005xとして見られることができる。システムは、病院1020内の一つの例示的な場所における撮像モダリティ(例えば、CAT/CT走査1021a、MRI1021b、PET/CT走査1021c等)から取得された全画像を、病院内の端末またはコンピューティングデバイス1021rにおいて、読影医師に提示する。本実施例において、PAPVRは施設外にあって、医師は、病院内において画像を確認するが、処理は施設外で生じてもよい。加えて、患者データは、暗号化されてもよく、したがって、例えば、患者守秘義務は保護される。ある実施形態では、PAPVRシステムは、最初に、読影医師に1つ以上の主要画像(および、1つ以上の代表画像と関連付けられたデータ)を提示し、読影医師に、他の(すなわち、非代表)画像を読影する選択肢を提供することができる。ある実施形態では、非代表画像(および、非代表画像と関連付けられたデータ)は、読影医師が1つ以上の主要画像を確認した後に確認されことができる。主要画像の伝送に優先順位を付与することによって、例えば、緊急治療室における貴重な時間を節約することができる。また、ローカルストレージ1021dも示される。
【0061】
例示的な病院1001は、遠隔場所にあり、無線通信を使用して同一サービスを同一または1021a−nに類似する類似機器1001a−nを有するその医師および患者等に提供してもよい。
【0062】
図11は、図1における作業時間が修正された作業時間を有する向上したワークフローを示しており、図1のステップ102、103、104、および105に類似するが、本明細書において説明されたように改善された向上したステップ1102、1103、1104、および1105(各々、改訂された時間1112、1113、114、および1115を有している)に対するステップの時間節約を示している。PAPVRシステム1120は、医師および他の医療従事者に対して、項目1121a−nを生成する。
【0063】
いくつかの他の実施形態では、PAPVRシステムは、読影医師に優先順位の順序で画像を提示してもよい。いくつかの実施形態では、より高い優先順位画像のみが、読影医師に表示されてもよい。代替として、画像すべてが、より高い優先順位の画像から開始して、医師に表示されてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、システムは、主要画像または高優先順位画像を使用して、医師が報告を作成することを支援してもよい。いくつかの実施形態では、報告のためのデフォルト画像は、主要画像であってもよい。医師は、報告のための画像を変更する選択肢が提示されてもよい。代替として、医師は、報告の中に含まれるべき画像の初期選択を行ってもよい。これは、医療読影プロセスおよび報告作成プロセスを効率化することを支援し得る。
【0065】
本発明の種々の実施形態は、「単一走査」または「複数走査」を参照するが、「単一走査」または「複数走査」の任意の使用あるいは参照は、任意の種類の画像を指すことができることが理解されるであろう。実施例として、「走査」は、医療画像または診断画像を指すことができる。別の実施例として、「走査」は、複数の医療画像を指すことができる。
【0066】
本発明の種々の実施形態のPAPVRシステムおよび方法は、部分的または全体的の両方において、例えば、医療あるいは診断システムおよび/または方法等、他のシステムおよび/または方法に統合(または、それと併用)することができることを理解されるであろう。
【0067】
特定の実装が例示および説明されたが、種々の修正を本明細書に行うことができ、かつ本明細書において企図されることを上記から理解されたい。また、本発明が、明細書内において提供される具体的実施例によって限定されることも意図されない。本発明は、前述の明細書を参照して説明されたが、本明細書の本発明の実施形態についての説明および例示は、限定的な意味において解釈されることを意図しない。さらに、本発明のあらゆる側面は、種々の条件および変動に応じて、本明細書に記載される具体的描写、構成、または相対的割合に限定されないことを理解されたい。本発明の実施形態の形態および詳細における種々の修正は、当業者に明白となるであろう。したがって、本発明はまた、任意のそのような修正、変形例、および均等物をも網羅するものと想定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療診断画像を提供するためのコンピュータ実装方法であって、該方法は、
コンピュータシステムを使用して、画像データベースまたは撮像デバイスから1つ以上の画像を読み出すことであって、該1つ以上の画像は1組の画像を規定する、ことと、
該コンピュータシステムを使用して、該画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することと、
該コンピュータシステムを使用して、該画像のうちの1つ以上が、該1組の画像を代表するものであるか否かを決定することと、
該1つ以上の画像を、読影医師による読影のために表示および分析システムに提供することであって、該1つ以上の画像は、該1組の画像を代表する1つの画像とともに提供される、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンピュータシステムを使用して、前記画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することは、少なくとも1つの関心領域の局部限定の指標を提供することを含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記コンピュータシステムを使用して、高優先順位または低優先順位であるとして、前記1つ以上の画像の各々にフラグを付けることをさらに含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記コンピュータシステムを使用して、前記1つ以上の画像に優先順位を付与することをさらに含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記コンピュータシステムを使用して、前記1つ以上の画像に優先順位を付与することは、該1つ以上の画像の各々を、既知の医療状態を有する患者からの画像と比較することを含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記1つ以上の画像は、各画像が前記既知の医療状態を有する患者からの画像と整合する程度に基づいて優先順位が付与される、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
医療診断画像に対して向上した報告能力を提供するためのコンピュータ実装方法であって、該方法は、
画像データベースまたは撮像デバイスから1つ以上の画像を読み出すことであって、該1つ以上の画像は、1組の画像を規定する、ことと、
該画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することと、
該画像のうちの1つ以上が、該1組の画像を代表するか否かを決定することと、
該1つ以上の画像を、読影医師による読影のために表示および分析システムに提供することと、
医療的関心事であると決定された項目に関連付けられる1つ以上のテキストブロックを提供することであって、該1つ以上のテキストブロックは、読影医師によって、混合、整合、および編集されて報告を作成するためのものである、ことと
を含む、方法。
【請求項8】
前記1つ以上のテキストブロックは、該1つ以上のテキストブロックを編集、混合、および整合することの別の人物に対する命令を読影医師が記録することを可能にするためのものである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することは、定量的測定を提供することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することは、少なくとも1つの関心領域の局部限定の指標を提供することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記画像のうちの1つ以上が、前記1組の画像を代表するものであるか否かを決定することは、主要画像であるとして画像にフラグを付けることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記画像データベースから前記1つ以上の画像を読み出した後に、定量的測定および計算を行うことをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上の画像に優先順位を付与することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上の画像の各々に、高優先順位または低優先順位であるとしてフラグを付けることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上の画像に優先順位を付与することは、該1つ以上の画像の各々を、既知の医療状態を有する患者からの画像と比較することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ以上の画像は、各画像が前記既知の医療状態を有する患者からの画像と整合する程度に基づいて、優先順位が付与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
患者特有の医療情報を視覚化および報告するためのシステムであって、該システムは、
患者からの医療診断画像を読み出すための撮像モダリティと、
医療画像を読影医師に表示するための読影システムと、
該撮像モダリティおよび該読影システムと通信する、優先順位付与と視覚化と報告とのシステムであって、該優先順位付与と視覚化と報告とのシステムは、
該撮像モダリティから1つ以上の画像を読み出すことであって、該1つ以上の画像は、1組の画像を規定する、ことと、
該画像の各々が、読影医師にとっての医療的関心事であるか否かを決定することと、
該画像のうちの1つ以上が、該1組の画像を代表するか否かを決定し、該1つ以上の画像を該読影システムに提供することであって、該1つ以上の画像は、該1組の画像を代表する画像とともに提供される、ことと
のためのものである、優先順位化と視覚化と報告とのシステムと
を含む、システム。
【請求項18】
前記優先順位付与と視覚化と報告とのシステムは、前記1組の画像の中の1つ以上の画像に優先順位を付与するためのものである、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記優先順位付与と視覚化と報告とのシステムは、写真アーカイブ通信システムと通信する、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記優先順位付与と視覚化と報告とのシステムは、各画像が既知の医療状態を有する患者からの画像に整合する程度に基づいて、前記1つ以上の画像に優先順位を付与する、請求項17に記載のシステム。

【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−517914(P2013−517914A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551353(P2012−551353)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【国際出願番号】PCT/US2011/023059
【国際公開番号】WO2011/094639
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(512197685)ラドロジックス, インコーポレイテッド (1)
【出願人】(512197696)テル ハショマー メディカル リサーチ アンド インフラストラクチャー アンド サービシーズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】