説明

医薬投薬形

本発明は、好ましくは中に含まれた薬理学的に有効な化合物(A)の制御放出を伴い、非常に好ましくは不正改変防止性であり、最も好ましくは、拡張方向Eに少なくとも500Nの破壊強度Bを有し、かつ拡張方向Eには500N未満の破壊強度Bを有する医薬投薬形に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
中に含まれている薬理学的に有効な化合物(A)の制御放出を伴う医薬投薬形において、拡張方向Eに少なくとも500Nの破壊強度Bを有し、かつ拡張方向Eに500N未満の破壊強度Bを有する医薬投薬形。
【請求項2】
がEに対し直交する、請求項1に記載の医薬投薬形。
【請求項3】
が前記医薬投薬形の主拡張方向である、請求項1または2に記載の医薬投薬形。
【請求項4】
錠剤である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項5】
長円形状を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項6】
拡張方向EにBより高い力を加えた場合に断片を提供し、次に前記断片はその拡張方向のいずれにおいても少なくとも500Nの破壊強度を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項7】
各断片の体積が前記医薬投薬形の体積の少なくとも5%である、請求項6に記載の医薬投薬形。
【請求項8】
前記医薬投薬形のmm単位の合計表面積Sが、
【数1】

(式中、
Aが4.5であり
Wは前記医薬投薬形のmg単位の合計重量である)
という必要条件を満たす、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項9】
Aが6.2である、請求項8に記載の医薬投薬形。
【請求項10】
拡張方向Eに力を加えた場合に変形し、力の量が破壊強度Bに達した時点で、変形によってけん引力がもたらされ、このけん引力により剤形が破壊されるようになっている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項11】
試験管内条件下で、前記医薬投薬形中に当初含まれていた前記薬理学的に有効な化合物(A)を、
0.5時間後に、1.0〜35重量%、
1時間後に、5.0〜45重量%、
2時間後に、10〜60重量%、
4時間後に、少なくとも15重量%、
6時間後に、少なくとも20重量%、
8時間後に、少なくとも25重量%、および
12時間後に、少なくとも30重量%、
放出した、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項12】
その主要な拡張方向を中心として半径方向に対称ではない、請求項1〜11のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項13】
前記剤形の前記主要拡張部域に対して直交する前記剤形の最大拡張が、前記主要拡張部域に対し平行な剤形の質量中心から間隔どりされている、請求項1〜12にいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項14】
少なくとも部分的なコーティングをさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項15】
ポリマー(C)を含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項16】
ポリマー(C)が少なくとも100,000gmol−1の重量平均分子量を有する、請求項15に記載の医薬投薬形。
【請求項17】
ポリマー(C)が親水性である、請求項15かまた16に記載の医薬投薬形。
【請求項18】
前記ポリマー(C)がポリアルキレンオキシドおよび/または少なくとも1つのセルロースエーテル誘導体を含む、請求項15〜17のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項19】
前記セルロースエーテル誘導体がヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび/またはヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される、請求項18に記載の医薬投薬形。
【請求項20】
前記ポリアルキレンオキシドがポリエチレンオキシドである、請求項18に記載の医薬投薬形。
【請求項21】
前記ポリエチレンオキシドが約500,000g/mol〜約15,000,000g/molの範囲内の分子量を有する、請求項20に記載の医薬投薬形。
【請求項22】
アルファ化デンプンをさらに含む、請求項15〜21のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項23】
ポリアルキレングリコールをさらに含む、請求項15〜22のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項24】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールである、請求項23に記載の医薬投薬形。
【請求項25】
不正改変防止性であり、前記薬理学的に有効な化合物(A)が乱用の可能性を有する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項26】
乱用の可能性を有する前記薬理学的に有効な化合物(A)が、オピオイドまたはオピオイド誘導体である、請求項25に記載の医薬投薬形。
【請求項27】
前記薬理学的に有効な化合物(A)がタペンタドールである、請求項26に記載の医薬投薬形。
【請求項28】
乱用の可能性を有する少なくとも1つの薬理学的に有効な化合物(A)、詳細には鎮痛性化合物;少なくとも1つのポリ(アルキレンオキシド)、詳細にはポリ(エチレン)オキシド;少なくとも1つのセルロースエーテル誘導体、詳細にはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);および少なくとも1つのポリアルキレングリコール、詳細にはポリエチレングリコールおよび任意には添加剤を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項29】
乱用の可能性を有する有効成分が、少なくとも5重量パーセントの量で存在し;ポリ(アルキレンオキシド)、詳細にはポリ(エチレンオキシド)が少なくとも15重量パーセントの量で存在し;セルロースエーテル誘導体、詳細にはHPMCが少なくとも5重量パーセントの量で存在し;ポリアルキレングリコール、詳細にはポリエチレングリコールが少なくとも5重量パーセントの量で存在する、請求項28に記載の医薬投薬形。
【請求項30】
その表面の一部分が凸状であり、その表面の別の部分が凹状である、請求項1〜29のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項31】
− 前記医薬投薬形の表面の一部分が凸状であり、その表面の別の部分が凹状であり;かつ
− 前記薬理学的に有効な化合物(A)が向精神作用性物質であり;かつ
− 前記薬理学的に有効な化合物(A)の含有量が、前記剤形の合計重量に基づいて少なくとも0.5重量%であり;かつ
−ポリマー(C)が少なくとも200,000g/molの重量平均分子量を有するポリアルキレンオキシドであり;かつ
− ポリマー(C)の含有量が、前記剤形の合計重量に基づいて少なくとも15重量%であり;かつ
− 前記薬理学的に有効な化合物(A)がポリマー(C)中に包埋されており;かつ
− 前記医薬投薬形が一日一回または一日二回の経口投与向けに適合されており;かつ
− 前記医薬投薬形が熱成形されている、
請求項1〜30のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項32】
詳細には押出モノリシック塊で形成されたモノリスである、請求項1〜31のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項33】
溶融押出により得られたモノリシック塊からダイおよびパンチを用いた圧縮を介して調製された、請求項1〜32のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項34】
周囲温度を示す溶融押出モノリシック塊を圧縮することにより得られた、請求項32または33に記載の医薬投薬形。
【請求項35】
前記押出モノリシック塊が圧縮に先立ち切断されている、請求項32〜34のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項36】
溶融押出が2軸スクリュー押出機を用いて実施されている、請求項32〜35のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項37】
少なくとも1つの薬理学的に有効な化合物(A)を含み、かつ長手方向軸と2つの相対する長手方向縁端、長手方向軸に対し垂直な横方向軸と2つの相対する横方向縁端、正面側、反対側の裏面側および前記正面側および裏面側の間の円周方向周縁を含む形状を有し;正面側および/または裏面側が基礎部域を含み、正面側および/または裏面側が、前記基礎部域から上に延在する少なくとも1つの隆起を含み、前記少なくとも1つの隆起が一方または両方の長手方向縁端の少なくとも一区分におよび/またはそれに隣接して、および/または一方または両方の横方向縁端の少なくとも一区分におよび/またはそれに隣接して、および/または両方の長手方向縁端および両方の横方向縁端の間に存在している、請求項1〜36のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項38】
正面側および裏面側が各々、少なくとも両方の長手方向縁端にあるおよび/またはそれに隣接する一区分に沿って、および/または少なくとも両方の横方向縁端にあるおよび/またはそれに隣接する一区分に沿って、少なくとも1つの隆起を含む、請求項37に記載の医薬投薬形。
【請求項39】
前記正面側および前記裏面側が、少なくとも本質的に連続した隆起を、両方の相対する長手方向縁端の少なくとも3分の2の部分におよび/またはそれに隣接して含む、請求項37または38に記載の医薬投薬形。
【請求項40】
一方または両方の長手方向縁端がその長さの少なくとも大部分にわたり本質的に直線でありかつ/または、一方または両方の横方向縁端がその縁端の大部分にわたり湾曲している、請求項37〜39のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項41】
前記正面側および/または前記裏面側が、前記医薬投薬形の前記正面側および/または前記裏面側の円周方向縁端におよび/またはこれに隣接して本質的に円周方向の隆起を含む、請求項37〜40のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項42】
医薬投薬形がその長円形態において、前記正面側の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分におよび/またはそれに隣接して、詳細には前記長手方向縁端の少なくとも3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、またはその長円形態において、前記医薬投薬形の正面側および裏面側両方の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分におよび/またはそれに隣接して、詳細には少なくともその前記長手方向縁端の3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、または、その長円形態において、前記医薬投薬形の正面側の円周方向縁端におよび/またはそれに隣接して円周方向隆起を含むか、または、その長円形態において前記医薬投薬形の正面側および裏面側の両方の円周方向縁端におよび/またはそれに隣接して円周方向隆起を含む、請求項37〜41のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項43】
前記医薬投薬形がその長円形態において、前記正面側の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分に、詳細には前記長手方向縁端の少なくとも3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、またはその長円形態において、前記医薬投薬形の正面側および裏面側両方の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分に、詳細には少なくともその前記長手方向縁端の3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、または、その長円形態において、前記医薬投薬形の正面側の円周方向縁端に円周方向隆起を含むか、または、その長円形態において前記医薬投薬形の正面側および裏面側の両方の円周方向縁端に円周方向隆起を含む、請求項37〜42のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項44】
前記医薬投薬形がその長円形態において、前記正面側の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分に隣接して、詳細には前記長手方向縁端の少なくとも3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、またはその長円形態において、前記医薬投薬形の正面側および裏面側両方の、相対する両方の長手方向縁端の主要部分に隣接して、詳細には少なくともその前記長手方向縁端の3分の2に沿って少なくとも1つの隆起を含むか、または、その長円形態において、前記医薬投薬形の正面側の円周方向縁端に隣接して円周方向隆起を含むか、または、その長円形態において前記医薬投薬形の正面側および裏面側の両方の円周方向縁端に隣接して円周方向隆起を含む、請求項37〜42のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項45】
その長円形態において、前記医薬投薬形の正面側および裏面側の両方の円周方向縁端に隣接して円周方向隆起を含む、請求項37〜42のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項46】
前記正面側および/または前記裏面側、詳細には前記正面側の基礎部域および/または前記裏面側の基礎部域が、前記正面側および/または前記裏面側上の少なくとも1つの隆起に加えて、少なくとも1つのインデンテーションを、詳細には相対する長手方向および/または横方向の隆起の間に含む、請求項37〜45のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項47】
前記正面側および前記裏面側が少なくとも1つのインデンテーションを含む、請求項46に記載の医薬投薬形。
【請求項48】
前記正面側および前記裏面側内の1つおよび複数のインデンテーションが少なくとも一度、少なくとも部分的にオフセットされている、請求項47に記載の医薬投薬形。
【請求項49】
前記正面側の全てのインデンテーションおよび前記裏面側の全てのインデンテーションが少なくとも部分的にオフセットされている、請求項47または48に記載の医薬投薬形。
【請求項50】
前記正面側の少なくとも1つのインデンテーションおよび前記裏面側の少なくとも1つのインデンテーションが合同な形で位置づけされている、請求項47に記載の医薬投薬形。
【請求項51】
前記正面側の全てのインデンテーションおよび前記裏面側の全てのインデンテーションが合同な形で位置づけされている、請求項50に記載の医薬投薬形。
【請求項52】
前記インデンテーションが円筒または立法体様または直平行六面体様の形状、または半球の形状を有する、請求項47〜51のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項53】
詳細には長円の医薬投薬形の長手方向長さが30mmを超えない、請求項37〜52のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項54】
前記正面および前記裏面側の基礎部域全体にわたって有する平均厚みが、少なくとも約1mm、そして詳細には約6mm以下である、請求項37〜53いずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項55】
前記隆起が、前記正面側の基礎部域からおよび/または前記裏面側の基礎部域から垂直に、平均して約0.5mmから約2mm延在している、請求項37〜54のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項56】
約5mm〜約30mmの範囲内、詳細には約15mm〜約25mmの範囲内の長手方向の長さ、約5mm〜約15mm、詳細には約7mm〜約12mmの範囲内の幅、および約1mm〜約6mmの範囲内、詳細には約2mm〜約4mmの範囲内の前記基礎部域全体にわたる厚みを有する、請求項37〜55のいずれか一項に記載の医薬投薬形。
【請求項57】
即時放出または遅延放出経口剤形としての、請求項1〜56のいずれか一項に記載の医薬投薬形の使用。
【請求項58】
不正改変防止性または耐破壊性の遅延放出経口剤形としての、請求項1〜56のいずれか一項に記載の医薬投薬形の使用。
【請求項59】
治療を必要とする患者における痛みの治療方法であって、請求項1〜56のいずれか一項に記載の医薬投薬形を前記患者に投与するステップを含み、前記薬理学的に有効な化合物(A)が複数の鎮痛剤からなる群から選択される方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図14F】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2011−510034(P2011−510034A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543436(P2010−543436)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/000438
【国際公開番号】WO2009/092601
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(390035404)グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (127)
【Fターム(参考)】