説明

半導体メモリ装置とそのプログラミング方法

【課題】一つの選択トランジスタ及び8の倍数から構成された相変化可変抵抗素子から形成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置の構造と、そのプログラミング方法とを提供する。
【解決手段】相変化メモリセルは、それぞれ、一端が対応するビットラインに連結され、他端が共通で選択トランジスタのドレインに連結され、8の倍数から構成された複数の相変化可変抵抗素子と、ゲートが対応するワードラインに連結され、ソースが基準電圧に連結された選択トランジスタと、を備える複数の相変化メモリセルを備える半導体メモリ装置である。これにより、半導体メモリ装置は、一つのメモリセルが8の倍数個の相変化可変抵抗素子を備えることにより、半導体装置の集積度を高めうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置に係り、一つの選択トランジスタ及び8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子から形成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置の及びそのプログラミング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
PRAM(Phase Change Random Access Memory)は、加熱されてから冷却されれば、2つの状態のうちの一つの状態に維持され、加熱及び冷却によって再び状態が変わりうるカルコゲニド合金のような相変化物質から構成される。ここで、2つの状態とは、結晶状態及び非晶質状態を意味する。PRAMに関しては、特許文献1及び特許文献2で説明されている。PRAMは、結晶状態での抵抗は低く、非晶質状態での抵抗は高い。PRAMは、抵抗値によって論理値が0または1に決定される。結晶状態は、セットまたは論理0に対応し、非晶質状態は、リセットまたは論理1に対応する。
【0003】
PRAMの相変化物質が非晶質状態になるために、相変化物質は、抵抗熱によって相変化物質の溶融点以上に加熱される。そして、高速で冷却される。相変化物質が結晶状態になるために、相変化物質は、所定の時間の間、溶融点以下の温度に加熱される。
【0004】
PRAMの核心は、カルコゲニドのような相変化物質である。相変化物質は、一般的にGST合金と称されるゲルマニウム(Ge)、アンチモン(Sb)及びテルル(Te)を含む。GST合金は、加熱及び冷却によって非晶質状態(リセットまたは1)と結晶状態(セットまたは0)との間で高速に変化しうる性質のため、メモリ装置に有効に使用されうる。
【0005】
非晶質状態において相変化物質は、相対的に高い抵抗を有し、結晶状態において相変化物質は、相対的に低い抵抗を有する。
【0006】
カルコゲニド物質から形成されたメモリセルは、上部電極、カルコゲニド層、下部電極コンタクト、下部電極及びアクセストランジスタを備える。プログラミングされたセルを読み出す動作は、カルコゲニド物質の抵抗を測定することにより行われる。ここで、プログラミングとは、メモリセルをリセット状態またはセット状態のうち、何れか一つの状態にして、一定の論理値を有させる動作である。メモリセルにデータを書き込む動作は、カルコゲニドを溶融点以上に加熱させた後、急冷させて非晶質状態にするか、または溶融点以下の温度に加熱した後、所定の時間の間その温度を維持した後、冷却させて結晶状態にする。
【0007】
図1は、一般的な相変化メモリセルを説明する図面であり、特許文献3に説明されている。
【0008】
メモリセル10は、一端がビットラインBLに連結され、他端が選択トランジスタN10のドレインに連結された相変化可変抵抗素子Rと、ゲートがワードラインWLに連結され、ソースが基準電圧(図示せず)に連結された選択トランジスタN10と、を備える。
【0009】
図2は、不揮発性の相変化メモリセル構造の一例を説明する図面であり、特許文献4に説明されている。
【0010】
図2に示すように、メモリセル30は、一端が対応するビットラインBLに連結され、他端が共通に選択トランジスタN30のドレインに連結された複数の可変抵抗素子、及び、ゲートがワードラインWLに連結され、ソースがソースラインSLを介して基準電圧(図示せず)に連結された選択トランジスタN30を備える。
【0011】
一方、特許文献4では、メモリセル30がRRAM(Resistance control nonvolatile Random Access Memory)、MRAM(Magnetic RAM)、OUM(Ovonic Unified Memory)で具現可能であると記載されているが、特に、PRAMに関しては、プログラミング及び読み出し動作を行うための適切な回路構成やプログラミング方法が具現されていない。
【0012】
したがって、PRAM動作を行うための適切な回路構成及びそのプログラミング方法が要求される。また、PRAMは、新規なメモリとしてDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ等との競争のために、集積度を高めるための要求が増している。
【特許文献1】米国特許6,487,113号明細書
【特許文献2】米国特許6,480,438号明細書
【特許文献3】米国特許5,883,827号明細書
【特許文献4】米国公開特許2004/0114428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が達成しようとする技術的課題は、一つのメモリセルが8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子を備えるPRAM構造を提供するところにある。
【0014】
本発明が達成しようとする他の技術的課題は、一つのメモリセルが8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子を備えるPRAMのプログラミング方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記技術的課題を達成するための本発明の実施形態に係る複数の相変化メモリセルを備える半導体メモリ装置において、前記相変化メモリセルは、それぞれ、一端が対応するビットラインに連結され、他端が共通も選択トランジスタのドレインに連結され、8の倍数から構成される複数の相変化可変抵抗素子と、ゲートが対応するワードラインに連結され、ソースが基準電圧に連結された前記選択トランジスタと、を備える。
【0016】
前記半導体メモリ装置は、前記ビットラインとデータラインとの間にそれぞれ連結されたカラム選択トランジスタを更に備え、読み出し動作時、データが読み出される相変化メモリセルに対応する前記カラム選択トランジスタがカラムブロック信号に応答してターンオンされて、保存されたデータを前記データ出力ラインに出力することを特徴とする。
【0017】
前記半導体メモリ装置は、前記カラムブロック信号は、読み出し動作が行われる相変化メモリセルのアドレス信号に応答して活性化されることを特徴とする。
【0018】
前記半導体メモリ装置は、前記相変化可変抵抗素子の数と前記カラム選択トランジスタの数とが同じであることを特徴とする。
【0019】
前記半導体メモリ装置は、相変化可変抵抗素子の数と前記カラム選択トランジスタの数とが16または32であることを特徴とする。前記半導体メモリ装置は、前記相変化可変抵抗素子がGe、Sb及びTeを含むことを特徴とする。
【0020】
前記半導体メモリ装置は、前記相変化可変抵抗素子は、半導体基板上に積層されることを特徴とする。前記半導体メモリ装置は、前記相変化可変抵抗素子が前記選択トランジスタ上に積層されることを特徴とする。
【0021】
前記半導体メモリ装置は、リセット及びセットプログラミングを制御する書き込み回路を更に備え、前記書き込み回路は、リセットプログラミング時は、選択された相変化メモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子に対してリセットコントロール信号に応答してリセットパルスを印加し、セットプログラミング時は、選択された相変化メモリセルをリセットさせた後、セットコントロール信号に応答してセットパルスを前記選択された相変化メモリセルに印加することを特徴とする。
【0022】
前記半導体メモリ装置は、リセット及びセットプログラミングを制御する書き込み回路を更に備え、前記書き込み回路は、前記カラムブロック信号に応答して書き込みまたは読み出し動作が行われる相変化メモリセルを選択し、書き込みデータパルスに応答して、前記選択された相変化メモリセルの複数の相変化可変抵抗素子にセットパルスまたはリセットパルスが印加されるように制御する複数のカラム選択制御回路と、リセットコントロール信号、セットコントロール信号及びデータを受信して、前記書き込みデータパルス、前記セットパルス及びリセットパルスを発生する書き込み及び読み出し関連回路と、を備えることを特徴とする。
【0023】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、前記カラムブロック信号及び対応する書き込みデータパルスの反転論理和を演算して、対応するカラム選択トランジスタをターンオンまたはターンオフさせる複数の反転論理和手段を備えることを特徴とする。
【0024】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、前記カラムブロック信号によって選択された相変化メモリセルの内部の相変化可変抵抗素子の数と同数の前記反転論理和手段を備えることを特徴とする。
【0025】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、リセットプログラミング時、リセットプログラミングが行われるアドレス信号に対応するカラムブロック信号とあらゆる書き込みデータパルスとを活性化させて、対応するあらゆるカラム選択トランジスタをターンオンさせ、セットプログラミング時、セットプログラミングが行われる相変化メモリセルに対してリセットプログラミングを行った後、セットプログラミングが行われるアドレス信号に対応するカラムブロック信号と、セットプログラミングが行われる相変化メモリセルの相変化可変抵抗素子に対応する書き込みデータパルスのみを活性化させて、対応するカラム選択トランジスタをターンオンさせることを特徴とする。
【0026】
前記半導体メモリ装置は、前記セットコントロールパルスに応答して前記ビットラインがプリチャージされることを特徴とする。
【0027】
前記半導体メモリ装置のプログラミング方法は、一つの選択トランジスタ及び8の倍数から構成された、複数の相変化可変抵抗素子から形成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置のプログラミング方法において、選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングするステップと、前記選択された相変化可変抵抗素子を選択的にセットプログラミングするステップと、を含むことを特徴とする。
【0028】
前記半導体メモリ装置のプログラミング方法は、一つの選択トランジスタと8の倍数で構成された複数の相変化可変抵抗素子とを含んで構成されるメモリセルを備える半導体メモリ装置において、前記メモリセルの一部の相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングし、残りの一部の相変化可変抵抗素子をセットプログラミングする方法に関する。
【0029】
前記プログラミング方法は、選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子にリセットパルスを印加することでリセットプログラミングを行うステップと、前記リセットプログラミングされた相変化可変抵抗素子のうち、セットプログラミングが行われるべき相変化可変抵抗素子に対して、選択的にセットプログラミングを行うステップと、を含むことを特徴とする。
【0030】
前記半導体メモリ装置のプログラミング方法は、複数のビットラインに一端がそれぞれ連結された相変化可変抵抗素子と、ワードラインによって制御され、前記相変化可変抵抗素子の他端に共通に連結される選択トランジスタを有するメモリセルと、を備える半導体メモリ装置のセットプログラミング方法に関する。
【0031】
前記セットプログラミング方法は、セットプログラミングを行う選択メモリセルのワードラインを活性化させて、前記選択トランジスタをターンオンさせるステップと、前記選択メモリセルのあらゆるビットラインにリセットパルスを印加するステップと、前記選択メモリセルのあらゆるビットラインのうち、セットプログラミングを行うビットラインのみにセットパルスを印加するステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】
前記半導体メモリ装置は、相変化物質を備える相変化メモリ装置である。本発明の半導体メモリ装置は、集積度を向上させうる。
【0033】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の好ましい実施形態を例示する添付図面及び図面に記載された内容を参照せねばならない。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係る半導体メモリ装置は、一つのメモリセルが8の倍数個の相変化可変抵抗素子を備えることにより、半導体装置の集積度を高めうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明することにより、本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同じ参照符号は、同じ構成要素を示す。図3は、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の構造を説明する図面である。図4は、図3の半導体メモリ装置の読み出し動作を説明するタイミング図である。図5は、図3の半導体メモリ装置のプログラミング動作を説明するタイミング図である。
【0036】
以下、図3ないし図5を参照して、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の動作を説明する。ここで、半導体メモリ装置は、相変化物質を備える相変化メモリ装置である。
【0037】
図3に示すように、半導体メモリ装置100は、複数のメモリセル50から形成されたメモリアレイ180、複数のNMOSトランジスタNT0ないしNTnを備えるカラム選択回路120、複数のNORゲートNOR10ないしNOR1nを備えるカラム選択制御回路140、書き込み及び読み出し関連回路160、及びその他の周辺回路(デコーダ等、図示せず)を備える。
【0038】
メモリセル50は、一端が対応するビットラインBL10ないしBLmnに連結され、他端が共通に選択トランジスタN50のドレインに連結され、8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子R0ないしRn及びゲートがワードラインに連結され、ソースが基準電圧に連結された選択トランジスタN50を備える。
【0039】
ビットラインBL10ないしBLmnには、カラム選択回路120のカラム選択トランジスタNT0ないしNTnがそれぞれ連結される。カラム選択回路120は、カラム選択制御回路140の出力であるカラム選択信号Y10ないしY1nを受信する。
【0040】
カラム選択制御回路140は、書き込み及び読み出し関連回路160から出力された書き込みデータパルスWP0ないしWPnと、デコーダ(図示せず)から出力されたカラムブロック信号Yb0ないしYbnとを受信する。
【0041】
書き込み及び読み出し関連回路160は、プログラミング動作及び読み出し動作と関連した書き込みドライバ(図示せず)、センスアンプ(図示せず)、データ入力バッファ(図示せず)及びデータ出力バッファ(図示せず)などを備える。書き込み及び読み出し関連回路160は、外部からデータDIN0ないしDINnを受信し、リセットコントロール信号PWL_RESET及びセットコントロール信号PWL_SETに応答して書き込みデータパルスWP0ないしWPnを出力する。また、書き込み及び読み出し関連回路160は、メモリセル50から読み出された情報を、データラインDL0ないしDLnを介して外部に出力する。
【0042】
以下、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の動作を具体的に説明する。
【0043】
図3及び図4を参照して、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置100の読み出し動作を説明する。例えば、図3に示すように、メモリセル50が選択された場合を仮定する。
【0044】
この時、入力されるアドレス信号XADDに対応するワードラインWL1がハイレベルになり、入力されたアドレス信号XADDに対応するカラムブロック信号Yb0がローレベルになり、書き込みデータパルスWP0ないしWPnはローレベルになる。
【0045】
この時、残りのカラムブロック信号Yb1ないしYbnは、ハイレベルに維持される。したがって、カラム選択信号Y10ないしY1nは、何れもハイレべルになり、カラム選択トランジスタNT0ないしNTnは、何れもターンオンされる。
【0046】
したがって、メモリセル50から読み出された複数のデータBL0ないしBLnは、対応するビットラインBL10ないしBL1nとデータラインDL0ないしDLnとを介して、対応するセンスアンプ(図示せず)で増幅された後に外部に出力される。
【0047】
本実施形態において、相変化可変抵抗素子の数は、8の倍数(例えば、16、32または64等)で構成される。また、本発明のメモリセルは、基板上に積層して構成できる(図示せず)。
【0048】
例えば、半導体基板上に選択トランジスタN50を設置し、選択トランジスタN50上に相変化可変抵抗素子R0ないしRnを順に積層すれば、集積度を更に高めうる。また、本発明の半導体装置100は、システムLSI(Large Scale Integrated)ロジックチップにロジックチップと共に搭載可能であるということは、当業者には自明である。
【0049】
図3及び図5を参照して、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置のプログラミング動作を説明する。例えば、図3に示すように、メモリセル50が選択された場合を仮定する。
【0050】
この時、入力されるアドレス信号XADDに対応するワードラインWL1がハイレベルになり、入力されたアドレス信号XADDに対応するカラムブロック信号Yb0がローレベルになる。
【0051】
メモリセル50の相変化可変抵抗素子R0にハイデータDIN0を書き込み、相変化可変抵抗素子RnにローデータDINnを書き込むと仮定する。それにより、書き込みデータ/WDATA0は、データDIN0と逆にローレベルになり、書き込みデータ/WDATAnは、データDINnと逆にハイレべルになる。しかし、データと書き込みデータとの関係はこれに限定されるものではない。
【0052】
書き込みデータパルスWP0、WPnが、図5に示すように、リセットコントロールパルスPWL_RESETと書き込みデータ/WDATA0、WDATAnとに応答して、リセットコントロールパルス(PWL_RESET)の活性区間の間にローレベルになり、したがって、対応するカラム選択信号Y10、Y1nがハイレベルになる。
【0053】
それにより、カラム選択トランジスタNT0、NTnがターンオンされ、メモリセル50の相変化可変抵抗素子R0、Rnにリセットパルスが印加される。相変化可変抵抗素子R0、Rnにリセットパルスが印加されることは、PBL0及びPBLnの波形から分かる。それにより、一旦、端相変化可変抵抗素子R0、Rnはリセット状態となる。
【0054】
その後、セットコントロールパルスPWL_SETに応答して、セットコントロールパルスPWL_SETの活性化区間の間に書き込みデータパルスWPnがローレベルになり、したがって、対応するカラム選択信号Y1nがハイレベルになる。
【0055】
それにより、カラム選択トランジスタNTnがターンオンされ、メモリセル50の相変化可変抵抗素子Rnにセットパルスが印加される。相変化可変抵抗素子Rnにセットパルスが印加されることは、PBLnの波形から分かる。それにより、相変化可変抵抗素子Rnはセット状態となる。
【0056】
また、セットコントロールパルスの下降エッジに応答して、ビットラインは、ローレベルでプリチャージされる。
【0057】
本発明の実施形態によれば、図5に示すように、セットプログラミング時にメモリセル50が選択されれば、リセットコントロール信号PWL_RESETに応答して、リセットパルスを対応する相変化可変抵抗素子に印加した後、セットコントロール信号PWL_SETに応答して、セットパルスを対応する相変化可変抵抗素子に選択的に印加する。
【0058】
本発明の他の実施形態に係る半導体メモリ装置のプログラミング方法は、一つの選択トランジスタ及び8の倍数で構成された複数の相変化可変抵抗素子から形成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置のプログラミング方法に関する。
【0059】
前記プログラミング方法は、選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングするステップ、及び選択された相変化可変抵抗素子を選択的にセットプログラミングするステップとを含む。
【0060】
本発明の更に他の実施形態に係る半導体メモリ装置のプログラミング方法は、一つの選択トランジスタ及び8の倍数で構成された複数の相変化可変抵抗素子から形成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置において、前記メモリセルの一部の相変化可変抵抗素子はリセットプログラミングし、残りの一部の相変化可変抵抗素子はセットプログラミングする方法に関する。
【0061】
前記プログラミング方法は、選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングするステップ、及び、前記リセットプログラミングされた相変化可変抵抗素子のうち、セットプログラミングが行われるべき相変化可変抵抗素子に対して選択的にセットプログラミングするステップとを含む。
【0062】
本発明の更に他の実施形態に係る半導体メモリ装置のセットプログラミング方法は、複数のビットラインに一端がそれぞれ連結された相変化可変抵抗素子及びワードラインによって制御され、前記相変化可変抵抗素子の他端に共通で連結される選択トランジスタを有するメモリセルと、を備える半導体メモリ装置のセットプログラミング方法に関する。
【0063】
前記セットプログラミング方法は、セットプログラミングを行う選択メモリセルのワードラインを活性化させて、前記選択トランジスタをターンオンさせるステップと、前記選択メモリセルのあらゆるビットラインにリセットパルスを印加するステップと、前記選択メモリセルのあらゆるビットラインのうちセットプログラミングを行うビットラインのみにセットパルスを印加するステップと、を含む。
【0064】
前記プログラミング方法は、前記の本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の動作についてのものであり、当業者ならば、プログラミング方法を理解できるため、その詳細な説明を省略する。
【0065】
以上のように、図面及び明細書で最適の実施形態が開示された。ここでは特定の用語が使用されたが、これは、単に本発明を説明するための目的で使用されたものであり、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、当業者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点が理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想により決まらねばならない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】一般的な相変化メモリセルを説明する図面である。
【図2】不揮発性メモリセル構造の一例を説明する図面である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の構造を説明する図面である。
【図4】図3の半導体メモリ装置の読み取り動作を説明するタイミング図である。
【図5】図3の半導体メモリ装置のプログラミング動作を説明するタイミング図である。
【符号の説明】
【0067】
50 メモリセル
100 半導体メモリ装置
120 カラム選択回路
140 カラム選択制御回路
160 書き込み及び読み出し関連回路
180 メモリアレイ
NOR10ないしNOR1n NORゲート
NT0ないしNTn NMOSトランジスタ
BL10ないしBLmn ビットライン
N50 選択トランジスタ
R0ないしRn 相変化可変抵抗素子
NT0ないしNTn カラム選択トランジスタ
Y10ないしY1n 出力のカラム選択信号
WP0ないしWPn 書き込みデータパルス
Yb0ないしYbn カラムブロック信号
DIN0ないしDINn データ
PWL_RESET リセットコントロール信号
PWL_SET セットコントロール信号
WP0ないしWPn 書き込みデータパルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の相変化メモリセルを備える半導体メモリ装置において、
前記相変化メモリセルは、それぞれ、
一端が対応するビットラインに連結され、他端が共通に選択トランジスタのドレインに連結され、8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子と、
ゲートが対応するワードラインに連結され、ソースが基準電圧に連結された前記選択トランジスタと、を備えることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記ビットラインとデータラインとの間にそれぞれ連結されたカラム選択トランジスタを更に備え、読み出し動作時、データが読み出される相変化メモリセルに対応する前記カラム選択トランジスタがカラムブロック信号に応答してターンオンされて、保存されたデータを前記データ出力ラインに出力することを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記カラムブロック信号は、
読み出し動作が行われる相変化メモリセルのアドレス信号に応答して活性化されることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項4】
前記相変化可変抵抗素子の数と前記カラム選択トランジスタの数とが同じであることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項5】
前記相変化可変抵抗素子の数は、16であることを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ装置。
【請求項6】
前記相変化可変抵抗素子の数は、32であることを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記相変化可変抵抗素子は、Ge、Sb及びTeから構成されるグループのうち選択された少なくとも一つの物質を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記相変化可変抵抗素子は、半導体基板上に積層されることを特徴とする請求項7に記載の半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記相変化可変抵抗素子は、前記選択トランジスタ上に積層されることを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置。
【請求項10】
リセット及びセットプログラミングを制御する書き込み回路を更に備え、
前記書き込み回路は、リセットプログラミング時に選択された相変化メモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子に対して、リセットコントロール信号に応答してリセットパルスを印加し、
セットプログラミング時に選択された相変化メモリセルをリセットさせた後、セットコントロール信号に応答してセットパルスを前記選択された相変化メモリセルに印加することを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項11】
リセット及びセットプログラミングを制御する書き込み回路を更に備え、
前記書き込み回路は、
前記カラムブロック信号に応答して書き込みまたは読み出し動作が行われる相変化メモリセルを選択し、書き込みデータパルスに応答して、前記選択された相変化メモリセルの複数の相変化可変抵抗素子にセットパルスまたはリセットパルスが印加されるように制御する複数のカラム選択制御回路と、
リセットコントロール信号、セットコントロール信号及びデータを受信して、前記書き込みデータパルス、前記セットパルス及びリセットパルスを発生する書き込み及び読み出し関連回路と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項12】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、
前記カラムブロック信号及び対応する書き込みデータパルスの反転論理和を演算して、対応するカラム選択トランジスタをターンオンまたはターンオフさせる複数の反転論理和手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ装置。
【請求項13】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、
前記カラムブロック信号によって選択された相変化メモリセルの内部の相変化可変抵抗素子の数と同数の前記反転論理和手段を備えることを特徴とする請求項12に記載の半導体メモリ装置。
【請求項14】
前記カラム選択制御回路は、それぞれ、
リセットプログラミング時は、リセットプログラミングが行われるアドレス信号に対応するカラムブロック信号とあらゆる書き込みデータパルスとを活性化させて、対応するあらゆるカラム選択トランジスタをターンオンさせ、
セットプログラミング時は、セットプログラミングが行われる相変化メモリセルに対してリセットプログラミングを行った後、セットプログラミングが行われるアドレス信号に対応するカラムブロック信号と、セットプログラミングが行われる相変化メモリセルの相変化可変抵抗素子に対応する書き込みデータパルスのみを活性化させて、対応するカラム選択トランジスタをターンオンさせることを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリ装置。
【請求項15】
前記セットコントロールパルスに応答して、前記ビットラインがプリチャージされることを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置。
【請求項16】
一つの選択トランジスタと8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子とを含んで構成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置のプログラミング方法において、
選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングするステップと、
前記選択された相変化可変抵抗素子を選択的にセットプログラミングするステップと、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置のプログラミング方法。
【請求項17】
前記相変化可変抵抗素子は、Ge、Sb及びTeを含むことを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリ装置のプログラミング方法。
【請求項18】
一つの選択トランジスタと8の倍数で構成される複数の相変化可変抵抗素子とを含んで構成されたメモリセルを備える半導体メモリ装置において、前記メモリセルの一部の相変化可変抵抗素子をリセットプログラミングし、残りの一部の相変化可変抵抗素子をセットプログラミングする方法において、
リセット制御信号に応答して、選択されたメモリセルのあらゆる相変化可変抵抗素子にリセットパルスを印加することでリセットプログラミングを行うステップと、
前記リセットプログラミングされた相変化可変抵抗素子のうち、セットプログラミングが行われるべき相変化可変抵抗素子に対して、セット制御信号に応答してセットパルスを印加することで選択的にセットプログラミングを行うステップと、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置のプログラミング方法。
【請求項19】
複数のビットラインに一端がそれぞれ連結された相変化可変抵抗素子と、
ワードラインによって制御され、前記相変化可変抵抗素子の他端に共通で連結される選択トランジスタを有するメモリセルと、を備える半導体メモリ装置のセットプログラミング方法において、
セットプログラミングを行う選択メモリセルのワードラインを活性化させて、前記選択トランジスタをターンオンさせるステップと、
前記選択メモリセルのあらゆるビットラインにリセットパルスを印加するステップと、
前記選択メモリセルのあらゆるビットラインのうち、セットプログラミングを行うビットラインのみにセットパルスを印加するステップと、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置のセットプログラミング方法。
【請求項20】
前記相変化可変抵抗素子は、Ge、Sb及びTeを含むことを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリ装置のプログラミング方法。
【請求項21】
それぞれのメモリセルの内部の前記相変化可変抵抗素子の数は、8の倍数であることを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリ装置のプログラミング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−127747(P2006−127747A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−311627(P2005−311627)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】