説明

印刷コンテンツデータ処理装置及びそれを備える印刷装置

【課題】ユーザによるフチあり/フチなしの指定に対し、印刷コンテンツデータにマージンが記述されている場合に、最適な印刷がなされるように、印刷コンテンツデータを処理する。
【解決手段】リサイズ処理部は、印刷コンテンツデータにおいて指定されているマージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、印刷コンテンツデータにおいて指定されている第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較し、判定結果の内容と指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、第2の印刷用紙サイズが第1の印刷用紙サイズと等しいか、それよりも小さい場合に、印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷オブジェクトのレイアウトがスタイル記述言語によって記述された印刷コンテンツデータを処理するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、CSS(Cascading Style Sheet)などのスタイル記述言語を用いて印刷オブジェクトのレイアウトが記述されたXHTML形式の印刷データとして、XHTML−Printデータが知られている。かかるXHTML−Printデータには、CSSによって印刷オブジェクトのレイアウトが記述されたXHTMLスプリクトデータと、JPEG等の画像データと、が含まれている。
【0003】
一方、プリンタでは、このようなXHTML−Printデータを、例えば、携帯電話や情報携帯端末などから取得する。そして、そのXHTML−Printデータに基づいてRGBデータを生成し、さらに、印刷データを生成して、その印刷データに従って印刷を実行する。その結果、印刷文書として、CSSによる記述内容に従って各印刷オブジェクトが配置された文書が得られる。
【0004】
なお、この種の関連する従来技術として、例えば、下記の特許文献1には、マークアップ言語データと複数枚の画像ファイルを圧縮アーカイブで一括してプリンタに送信する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−190217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、近年のプリンタでは、印刷用紙の4辺にマージンのない、いわゆるフチなしの印刷を行うことが可能なプリンタが増えている。このようなプリンタにおいて、フチなしの印刷を行う場合、ユーザは、プリンタの操作パネルを用いて、フチなしの指定を行うことになる。
【0007】
また、プリンタにおいて、上記したXHTML−Printデータを用いて印刷を行う場合、XHTML−Printデータを構成するXHTMLスプリクトデータの中には、CSSにより、レイアウト情報の一つとして、マージンが記述されており、印刷用紙の4辺における各マージンが、何れも、0mmである場合には、フチなしの指定がなされているものと解釈することができる。
【0008】
しかしながら、従来のプリンタにおいては、XHTML−Printデータにマージンが記述されている場合であっても、ユーザによるフチあり/フチなしの指定に対して、具体的にどのような印刷を行うかについては、特に考慮されていなかった。
【0009】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、印刷コンテンツデータにマージンが記述されている場合に、ユーザによるフチあり/フチなしの指定に対して、最適な印刷がなされるように、印刷コンテンツデータを処理する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の印刷コンテンツデータ処理装置は、印刷オブジェクトのレイアウトがスタイル記述言語によって記述された印刷コンテンツデータを処理することが可能な印刷コンテンツデータ処理装置であって、
前記印刷コンテンツデータを解析して、前記印刷コンテンツデータにおいて指定されている第1の印刷用紙サイズ及びマージンを示す情報を取得する解析処理部と、
取得して得られた前記マージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、取得して得られた前記情報が示す前記第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較し、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズと等しいか、前記第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合に、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うリサイズ処理部と、
を備えることを要旨とする。
【0011】
このように、本発明の印刷コンテンツデータ処理装置では、印刷コンテンツデータを解析し、得られたマージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、得られた情報が示す第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較する。そして、判定結果の内容と指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、第2の印刷用紙サイズが第1の印刷用紙サイズと等しいか、第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合に、印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うにようにしている。
【0012】
印刷コンテンツデータによる(すなわち、マージンを示す情報から得られる)フチあり/フチなしの指定と、ユーザによるフチあり/フチなしの指定と、が異なり、しかも、ユーザが指定する第2の印刷用紙サイズが、印刷コンテンツデータが指定する第1の印刷用紙サイズと等しいか、それよりも小さい場合、そのままでは、印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域を、ユーザが希望する印刷領域に収められない場合がある。従って、本発明の印刷コンテンツデータ処理装置によれば、そのような場合に、印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うため、印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域を、ユーザが希望する印刷領域に概ね収めることができ、ユーザの希望する最適な印刷を行うことができる。
【0013】
本発明の印刷コンテンツデータ処理装置において、前記リサイズ処理部は、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致する場合であっても、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズより小さい場合には、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うことが好ましい。
【0014】
印刷コンテンツデータによるフチあり/フチなしの指定と、ユーザによるフチあり/フチなしの指定と、が同じ場合でも、ユーザが指定する第2の印刷用紙サイズが、印刷コンテンツデータが指定する第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合には、印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域を、ユーザが希望する印刷領域に収めることができない。従って、このような場合にも、印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うことにより、印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域を、ユーザが希望する印刷領域に収めることができ、ユーザの希望する最適な印刷を行うことができる。
【0015】
本発明の印刷コンテンツデータ処理装置において、前記リサイズ処理部は、前記指定情報の内容がフチありを示す場合には、印刷用紙に対して4辺にフチを付けて、そのフチに囲まれる印刷領域内に、前記印刷コンテンデータが指定する指定印刷領域が収まるように、前記リサイズ処理を行い、前記指定情報の内容がフチなしを示す場合には、前記印刷用紙に対して4辺にフチを付けずに前記印刷用紙の全面を印刷領域として、前記印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域の上下の辺が前記印刷用紙の上下の辺に一致するか、または、前記指定印刷領域の左右の辺が前記印刷用紙の左右の辺に一致するように、前記リサイズ処理を行うことが好ましい。
【0016】
このように、リサイズ処理を行うことにより、ユーザによるフチあり/フチなしの指定を反映した、最適な印刷を行うことができる。
【0017】
本発明の印刷コンテンツデータ処理装置において、前記印刷コンテンツデータは、XHTML−Printデータであり、スタイル記述言語はCSSであることが好ましい。
【0018】
CSSはスタイル記述言語として代表的な言語であり、XHTML−Printデータは、印刷オブジェクトのレイアウトがCSSによって記述された印刷コンテンツデータとして、よく利用されるからである。
【0019】
また、印刷装置において、本発明の画像処理装置を備えることが好ましい。
このように構成することにより、印刷装置において、ユーザの希望する最適な印刷を実現することができる。
【0020】
なお、本発明は、上記した印刷コンテンツデータ処理装置や印刷装置などの装置発明の態様に限ることなく、印刷コンテンツデータ処理方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例の構成:
B.実施例の動作:
C.実施例の効果:
D.変形例:
【0022】
A.実施例の構成:
図1は本発明の一実施例としての印刷コンテンツデータ処理装置を備えるプリンタの概略構成を示すブロック図である。
【0023】
プリンタ100は、主として、CPU110と、メモリ120と、操作パネル130と、プリンタエンジン140と、赤外線コントローラ150と、USBコントローラ160と、を備えている。これらのうち、CPU110と、メモリ120が、本実施例としての印刷コンテンツデータ処理装置を構成する。
【0024】
CPU110は、メモリ120に記憶されたコンピュータプログラム(図示せず)を読み出して実行することにより、ユーザインタフェース制御部111、入力インタフェース制御部112、HTML−Print解析処理部113、RGBデータ生成部114、リサイズ処理部115、印刷データ生成部116及びプリンタエンジン制御部117として機能し、種々の処理や制御を行う。メモリ120は、CPU110による管理の下、上記コンピュータプログラムを記憶したり、印刷処理中に得られる各種データなどを記憶したりする。記憶されるデータについては、後ほど説明する。操作パネル130は、ユーザからの指示を入力するための入力部である。プリンタエンジン140は、印刷データを受け取って、その印刷データに従い印刷用紙に文書の印刷を行うプリンタハードウェアである。赤外線コントローラ150は、赤外線通信によって、他の装置との間で情報のやり取りを行うための通信インタフェースである。USBコントローラ160は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル(図示せず)を通じて、他の装置の間で情報のやり取りを行うための通信インタフェースである。
【0025】
なお、図1において、CPU110が機能するHTML−Print解析処理部113は、請求項における解析処理部に、リサイズ処理部115は、請求項におけるリサイズ処理部に、プリンタ100は、請求項における印刷装置に、それぞれ相当する。
【0026】
B.実施例の動作:
それでは、プリンタ100の動作について、携帯電話など(図示せず)から印刷コンテンツデータとしてXHTML−Printデータを取得し、そのHTML−Printデータに基づいて文書の印刷を行う場合を、例として説明する。
【0027】
まず、ユーザが、プリンタ100の操作パネル130を操作して、プリンタ100に装着されている印刷用紙(図示せず)のサイズなど、ユーザが印刷を希望する印刷用紙のサイズ(以下、ユーザ希望印刷用紙サイズという)を入力すると共に、その印刷用紙に文書を印刷する場合に、フチありとするか、フチなしとするかの指定を入力する。ここで、フチありとは、印刷用紙の4辺に所定幅のフチを付けて、そのフチに囲まれる領域を印刷領域として印刷を行うものであり、フチなしとは、印刷用紙の4辺にフチを付けずに、印刷用紙の全面を印刷領域として印刷を行うものである。
【0028】
CPU110が機能するユーザインタフェース制御部111は、入力されたユーザ希望印刷用紙サイズを、ユーザ希望印刷用紙サイズ情報124としてメモリ120に保存すると共に、入力されたフチあり/フチなしの指定を、ユーザ指定フチあり/フチなし情報125としてメモリ120に保存する。
【0029】
次に、ユーザが、手持ちの携帯電話(図示せず)を操作して、プリンタ100で印刷したい文書を指定して、印刷開始を指示すると、その携帯電話は、赤外線通信によって、印刷命令と、ユーザが指定した文書に対応するHTML−Printデータと、をプリンタ100に送信する。プリンタ100では、入力インタフェース制御部112が、赤外線コントローラ150を介して、それら印刷命令とHTML−Printデータとを受信すると、それらのうち、HTML−Printデータ121をメモリ120に保存すると共に、ユーザインタフェース制御部111に対して、印刷開始命令を発する。ここで、XHTML−Printデータ121には、前述したとおり、CSSによって印刷オブジェクトのレイアウトが記述されたXHTMLスプリクトデータ122と、JPEG等の画像データ123と、が含まれている。ユーザインタフェース制御部111は、入力インタフェース制御部112から印刷開始命令を受けると、HTML−Print解析処理部113に対し、HTML−Printデータ処理命令を発する。
【0030】
HTML−Print解析処理部113は、HTML−Printデータ処理命令を受けると、まず、メモリ120から、HTML−Printデータ121中のXHTMLスプリクトデータ122を読み出して、そのXHTMLスプリクトデータ122を解析する。そして、HTML−Print解析処理部113は、その解析結果として、XHTMLスプリクトデータ122において指定されている印刷用紙サイズ(以下、スクリプト指定印刷用紙サイズという)を取得して、スクリプト指定印刷用紙サイズ情報126としてメモり120に保存すると共に、XHTMLスプリクトデータ122において指定されているマージンを取得して、スクリプト指定マージン情報127として保存する。ここで、スクリプト指定印刷用紙サイズとしては、例えば、A4サイズの場合、横210mm,縦297mmの値が保存され、L判サイズの場合は、横89mm,縦127mmの値が保存されることになる。また、マージンとしては、上下左右の各辺に対応して、それぞれの値が、例えば、上4mm,下3.5mm,右4mm,左4mmという具合に保存される。さらに、HTML−Print解析処理部113は、各印刷オブジェクトの位置及びサイズをそれぞれ取得して、印刷オブジェクトレイアウト情報128としてメモり120に保存する。なお、印刷オブジェクトとしては、例えば、JPEG画像などで構成される画像オブジェクト、文字や記号などで構成される文字オブジェクト、直線や曲線などで構成される線オブジェクトなどが含まれる。
【0031】
次に、RGBデータ生成部114は、メモり120から、印刷オブジェクトレイアウト情報128を読み出し、画像オブジェクトの位置及びサイズと、画像ファイル名と、を取得する。そして、RGBデータ生成部114は、取得した画像ファイル名に基づき、メモり120から、HTML−Printデータ121中の対応する画像データ123を読み出して、復号処理,色変換処理などを行い、画像オブジェクトであるRGB画像を得る。そして、RGBデータ生成部114は、そのRGB画像を、先に取得した位置及びサイズによって画定される領域に埋め込む。こうして、RGBデータ生成部114は、RGBデータを生成する。
【0032】
次に、リサイズ処理部115は、メモリ120から、スクリプト指定マージン情報127を読み出し、その情報から、XHTMLスプリクトデータ122において指定されていたマージンを取得する。そして、リサイズ処理部115は、上下左右の各辺に対応する各値が、何れも、0mmである場合には、XHTMLスプリクトデータ122においてフチなしの指定がなされているものと判定し、何れかの値が、0mmでない場合には、XHTMLスプリクトデータ122においてフチありの指定がなされているものと判定し、その判定結果を、スクリプト指定フチあり/フチなし情報129としてメモリ120に保存する。
【0033】
次に、リサイズ処理部115は、メモリ120から、ユーザ希望印刷用紙サイズ情報124,ユーザ指定フチあり/フチなし情報125,スクリプト指定印刷用紙サイズ情報126及びスクリプト指定フチあり/フチなし情報129をそれぞれ読み出し、ユーザ希望印刷用紙サイズ情報124から、ユーザ希望印刷用紙サイズSuを、スクリプト指定印刷用紙サイズ情報126から、スクリプト指定印刷用紙サイズSsを、それぞれ取得すると共に、ユーザ指定フチあり/フチなし情報125から、ユーザ指定がフチありであるかフチなしであるかを取得し、スクリプト指定フチあり/フチなし情報129から、スクリプト指定がフチありであるかフチなしであるかを取得する。そして、リサイズ処理部115は、それらの情報に基づいて、図2及び図3に示すように、リサイズ処理を行うか否かを判別し、行う場合には、どのリサイズ方法でリサイズ処理を行うかについても判別する。そして、リサイズ処理部115は、リサイズ処理を行う場合、その判別したリサイズ方法によって、RGBデータ生成部114で生成されたRGBデータに、リサイズ処理を行う。
【0034】
図2は図1のリサイズ処理部115によって行われるリサイズ判別の手順を示すフローチャートであり、図3は同じくリサイズ判別の基準を示す説明図である。
【0035】
図2に示すように、リサイズ処理部115は、まず、ユーザ希望印刷用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsとを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS102)。判定の結果、例えば、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがA4サイズであり、スクリプト指定印刷用紙サイズSsもA4サイズであって、両者が一致する場合には、さらに、スクリプト指定がフチなしか否かを判定し(ステップS104)、フチなしである場合には、ユーザ指定がフチなしか否かを判定する(ステップS106)。判定の結果、ユーザ指定がフチありである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法1によるリサイズ処理を行う(ステップS108)。なお、各リサイズ方法によるリサイズ処理については、後ほどまとめて説明する。一方、判定の結果、ユーザ指定がフチなしである場合には、ユーザ希望印刷用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsが同じであり、スクリプト指定,ユーザ指定共にフチなしであるので、リサイズ処理部115は、リサイズ処理を行わない(ステップS110)。
【0036】
また、ステップS104における判定結果として、スクリプト指定がフチありである場合には、ユーザ指定がフチなしか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、ユーザ指定がフチなしである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法2によるリサイズ処理を行う(ステップS114)。一方、判定の結果、ユーザ指定がフチありである場合には、ユーザ希望印刷用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsが同じであり、スクリプト指定,ユーザ指定共にフチありであるので、リサイズ処理部115は、リサイズ処理を行わない(ステップS110)。
【0037】
また、ステップS102における判定結果として、ユーザ希望印刷用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsの両者が一致しない場合には、リサイズ処理部115は、さらに、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さいか否かを判定する(ステップS115)。判定の結果、例えば、ユーザ希望印刷用紙サイズSuはA4サイズであるが、スクリプト指定印刷用紙サイズSsはL判サイズであって、ユーザ希望印刷用紙サイズSuの方がスクリプト指定印刷用紙サイズSsよりも大きい場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ処理を行わない(ステップS116)。反対に、例えば、ユーザ希望印刷用紙サイズSuはL判サイズであるが、スクリプト指定印刷用紙サイズSsはA4サイズであって、ユーザ希望印刷用紙サイズSuの方がスクリプト指定印刷用紙サイズSsよりも小さい場合には、リサイズ処理部115は、さらに、スクリプト指定がフチなしか否かを判定し(ステップS117)、スクリプト指定がフチなしである場合には、ユーザ指定がフチなしか否かを判定する(ステップS118)。判定の結果、ユーザ指定がフチなしである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法3によるリサイズ処理を行う(ステップS120)。反対に、ユーザ指定がフチありである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法4によるリサイズ処理を行う(ステップS122)。
【0038】
また、ステップS117における判定結果として、スクリプト指定がフチありである場合には、ユーザ指定がフチなしか否かを判定する(ステップS124)。判定の結果、ユーザ指定がフチなしである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法5によるリサイズ処理を行う(ステップS126)。反対に、ユーザ指定がフチありである場合には、リサイズ処理部115は、リサイズ方法6によるリサイズ処理を行う(ステップS128)。こうして、図2に示す一連の処理を完了する。
【0039】
それでは、図3及び図4〜図9を用いて、各リサイズ方法によるリサイズ処理について説明する。
【0040】
図4はリサイズ方法1によるリサイズ処理を説明するための説明図であり、図5はリサイズ方法2によるリサイズ処理を説明するための説明図であり、図6はリサイズ方法3によるリサイズ処理を説明するための説明図であり、図7はリサイズ方法4によるリサイズ処理を説明するための説明図であり、図8はリサイズ方法5によるリサイズ処理を説明するための説明図であり、図9はリサイズ方法6によるリサイズ処理を説明するための説明図である。これら図において、(A)は、XHTMLスプリクトデータ122において指定されたレイアウトを示し、(B)は、リサイズ処理後のレイアウトを示している。
【0041】
a.リサイズ方法1
図3に示すように、ユーザ希望用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsとが等しく、ユーザ指定がフチありで、スクリプト指定がフチなしである場合は、図4に示す如く、リサイズ方法1によるリサイズ処理がなされる(図4では、Su=Ss=A4サイズとしている。)。
【0042】
スクリプト指定がフチなしであるため、図4(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙の全面となる。これに対し、ユーザ指定がフチありであるため、図4(B)に示すように、印刷用紙に対して4辺に所定幅(本実施例では、3mm)のフチを付けて、そのフチに囲まれる印刷領域(一点鎖線で囲まれた領域)内に、(A)に示した指定印刷領域が収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図4(B)において、左右のフチの内側に、(A)に示した指定印刷領域の左右の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の全体が、印刷領域内に全て収まるように、フッティングを行う(すなわち、FitWithinする)。
【0043】
なお、リサイズは、リサイズ処理部115が、RGBデータ生成部114で生成されたRGBデータに対して、画素間引き処理などを行うことによって、実現される。これは、後に説明するリサイズ方法2〜6においても同様である。
【0044】
b.リサイズ方法2
図3に示すように、ユーザ希望用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsとが等しく、ユーザ指定がフチなしで、スクリプト指定がフチありである場合は、図5に示す如く、リサイズ方法2によるリサイズ処理がなされる(図5では、Su=Ss=A4サイズとしている。)。
【0045】
スクリプト指定がフチありであるため、図5(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙に対して4辺のフチによって囲まれた領域となる。これに対し、ユーザ指定がフチなしであるため、図5(B)に示すように、印刷用紙の全面を印刷領域として、その印刷領域に、余白ができることなく、(A)に示した指定印刷領域のうち、最大限の部分が収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図5(B)において、印刷用紙(すなわち、印刷領域)の上下の辺に、(A)に示した指定印刷領域の上下の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の左右の端部(破線で囲まれた部分)が、印刷用紙(印刷領域)の外側となるように、フィッテングを行う(すなわち、FitOutsideする)。この結果、印刷用紙(印刷領域)の外側に位置する、指定印刷領域の左右の端部は、印刷されないこととなる。
【0046】
c.リサイズ方法3
図3に示すように、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、ユーザ指定がフチなしで、スクリプト指定もフチなしである場合は、図6に示す如く、リサイズ方法3によるリサイズ処理がなされる(図6では、Su=L判サイズ,Ss=A4サイズとしている。)。
【0047】
スクリプト指定がフチなしであるため、図6(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙の全面となる。これに対し、ユーザ指定もフチなしであるため、図6(B)に示すように、印刷用紙の全面を印刷領域として、その印刷領域に、余白ができることなく、(A)に示した指定印刷領域のうち、最大限の部分が収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図5(B)において、印刷用紙(すなわち、印刷領域)の上下の辺に、(A)に示した指定印刷領域の上下の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の左右の端部(破線で囲まれた部分)が、印刷用紙(印刷領域)の外側となるように、フィッテングを行う(すなわち、FitOutsideする)。この結果、印刷用紙(印刷領域)の外側に位置する、指定印刷領域の左右の端部は、印刷されないこととなる。
【0048】
d.リサイズ方法4
図3に示すように、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、ユーザ指定がフチありで、スクリプト指定がフチなしである場合は、図7に示す如く、リサイズ方法4によるリサイズ処理がなされる(図7では、Su=L判サイズ,Ss=A4サイズとしている。)。
【0049】
スクリプト指定がフチなしであるため、図7(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙の全面となる。これに対し、ユーザ指定はフチありであるため、図7(B)に示すように、印刷用紙に対して4辺に所定幅(本実施例では、3mm)のフチを付けて、そのフチに囲まれる印刷領域(一点鎖線で囲まれた領域)内に、(A)に示した指定印刷領域が収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図7(B)において、左右のフチの内側に、(A)に示した指定印刷領域の左右の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の全体が、印刷領域内に全て収まるように、フッティングを行う(すなわち、FitWithinする)。
【0050】
e.リサイズ方法5
図3に示すように、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、ユーザ指定がフチなしで、スクリプト指定がフチありである場合は、図8に示す如く、リサイズ方法5によるリサイズ処理がなされる(図8では、Su=L判サイズ,Ss=A4サイズとしている。)。
【0051】
スクリプト指定がフチありであるため、図8(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙に対して4辺のフチによって囲まれた領域となる。これに対し、ユーザ指定はフチなしであるため、図8(B)に示すように、印刷用紙の全面を印刷領域として、その印刷領域に、余白ができることなく、(A)に示した指定印刷領域のうち、最大限の部分が収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図8(B)において、印刷用紙(すなわち、印刷領域)の上下の辺に、(A)に示した指定印刷領域の上下の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の左右の端部(破線で囲まれた部分)が、印刷用紙(印刷領域)の外側となるように、フィッテングを行う(すなわち、FitOutsideする)。この結果、印刷用紙(印刷領域)の外側に位置する、指定印刷領域の左右の端部は、印刷されないこととなる。
【0052】
f.リサイズ方法6
図3に示すように、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、ユーザ指定がフチありで、スクリプト指定もフチありである場合は、図9に示す如く、リサイズ方法6によるリサイズ処理がなされる(図6では、Su=L判サイズ,Ss=A4サイズとしている。)。
【0053】
スクリプト指定がフチありであるため、図9(A)に示すように、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域(斜線ハッチで示す領域)は、印刷用紙に対して4辺のフチによって囲まれた領域となる。これに対し、ユーザ指定もフチありであるため、図9(B)に示すように、印刷用紙に対して4辺に所定幅(本実施例では、3mm)のフチを付けて、そのフチに囲まれる印刷領域(一点鎖線で囲まれた領域)内に、(A)に示したフチの部分と指定印刷領域とが共に収まるように、リサイズ処理を施す。すなわち、図9(B)において、左右のフチの内側に、(A)に示した左右のフチの外側が一致し、かつ、そのフチの部分及び指定印刷領域(すなわち、(A)に示した印刷用紙の全体)が、印刷領域内に全て収まるように、フッティングを行う(すなわち、FitWithinする)。
【0054】
以上のようにして、リサイズ処理部115は、所定の条件を満たした場合に、判別したリサイズ方法によって、RGBデータ生成部114で生成されたRGBデータに対し、リサイズ処理を行う。
【0055】
次に、印刷データ生成部116は、リサイズ処理部115を介したRGBデータに色変換処理を施し、CMYKデータに変換し、さらに、ハーフトーン処理などを行って、印刷データを生成する。
【0056】
プリンタエンジン制御部117は、生成された印刷データに従って、プリンタエンジン140を制御し、印刷を実行する。この結果、L判サイズの印刷用紙に、画像オブジェクトなどが表された印刷文書が印刷される。
【0057】
なお、上記した説明では、HTML−Print解析処理部113によるXHTMLスプリクトデータ122の解析について、詳しくは言及しなかったが、ここで、解析手順の一例を図10及び図11を用いて説明しておく。
【0058】
図10は図1におけるXHTMLスプリクトデータ122の内容を示す説明図であり、図11は解析結果として得られる印刷オブジェクトの位置及びサイズを示す説明図である。なお、図11において、各数値の単位はmmである。
【0059】
HTML−Print解析処理部113によるXHTMLスプリクトデータ122の解析は、例えば、以下のような手順にて行われる。
1.図10におけるL1の部分から、page領域のサイズ(すなわち、スクリプト指定印刷用紙サイズ)として、横210mm,縦297mmを取得し、マージン(すなわち、スクリプト指定のマージン)として、上4mm,下3.5mm,右4mm,左4mmを取得する。
2.図10におけるL2の部分から、body領域の位置及びサイズとして、page領域からのマージン0mm,幅202mmを取得する。
3.図10におけるL3の部分から、docframe領域の位置及びサイズとして、body領域からの幅202mmを取得する。
4.図10におけるL4の部分から、image_frame領域の位置及びサイズとして、docframe領域から上下69.5mmの位置で、幅200mm,高さ150mmのサイズであることを取得する。
5.図10におけるL5の部分から、image_data(すなわち、画像オブジェクト)の位置及びサイズとして、image_frame領域からのマージン0mm,幅200mm,高さ150mmを取得し、さらに、そのimage_dataとして、ファイル名abc.jpgのJPEG画像が埋め込まれることを取得する。
【0060】
こうして得られた結果から、HTML−Print解析処理部113は、最終的に、図11に示すように、スクリプト指定印刷用紙サイズとして、A4サイズ、すなわち、横210mm,縦297mmを取得して、スクリプト指定印刷用紙サイズ情報126としてメモり120に保存し、スクリプト指定のマージンとして、上4mm,下3.5mm,右4mm,左4mmを取得して、スクリプト指定マージン情報127として保存し、画像オブジェクト(すなわち、image_data)の位置及びサイズとして、画像幅IW=200mm,画像高さIH=150mm,画像水平方向始点IHS=5mm,画像垂直方向始点IVS=73.5mmを、それぞれ、取得し、画像ファイル名として、abc.jpgを取得して、それらを印刷オブジェクトレイアウト情報128としてメモり120に保存する。
【0061】
C.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例では、フチあり/フチなしについてのスクリプト指定とユーザ指定が異なる場合であって、ユーザ希望用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsと等しいか、それよりも小さい場合には、リサイズ方法1,2,4,5にてリサイズ処理を行うことにより、また、フチあり/フチなしについてのスクリプト指定とユーザ指定が同じ場合であっても、ユーザ希望用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さい場合には、リサイズ方法3,6にてリサイズ処理を行うことにより、XHTMLスプリクトデータ122において指定される指定印刷領域を、ユーザが希望する印刷領域に概ね収めることができ、ユーザによるフチあり/フチなしの指定を反映した、最適な印刷を行うことができる。
【0062】
D.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0063】
上記した実施例では、ユーザは、フチあり/フチなしの何れかを選択して指定するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、「スクリプト指定(すなわち、XHTMLスプリクトデータ122におけるマージンから導き出されるフチあり/フチなしの指定)に依存する」というモードの指定を行えるようにしてもよい。
【0064】
この場合、例えば、ユーザ希望用紙サイズSuとスクリプト指定印刷用紙サイズSsとが等しい場合は、リサイズ処理は行わず、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、スクリプト指定がフチなしである場合は、リサイズ方法3によるリサイズ処理を行い、ユーザ希望印刷用紙サイズSuがスクリプト指定印刷用紙サイズSsより小さく、スクリプト指定がフチありである場合は、リサイズ方法6によるリサイズ処理を行うようにすればよい。
【0065】
上記した実施例では、リサイズ方法2,3,5において、印刷用紙の全面を印刷領域として、その印刷領域に、余白ができることなく、指定印刷領域のうち、最大限の部分が収まるように、リサイズ処理を施す場合、印刷用紙(すなわち、印刷領域)の上下の辺に、指定印刷領域の上下の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の左右の端部が、印刷用紙(印刷領域)の外側となるように、フィッテングを行っていたが、印刷用紙や各領域のサイズによっては、印刷用紙(すなわち、印刷領域)の左右の辺に、指定印刷領域の左右の辺が一致し、かつ、その指定印刷領域の上下の端部が、印刷用紙(印刷領域)の外側となるように、フィッテングを行う場合もある。
【0066】
上記した実施例では、プリンタ100は、赤外線通信によって、HTML−Printデータを取得するようにしていたが、USBケーブルを介して、取得するようにしてもよい。或いは、プリンタ100が、メモリカードインタフェース(図示せず)を備え、HTML−Printデータの格納されたメモリカードを、そのメモリカードインタフェースに装着して、そのメモリカードからHTML−Printデータを読み出すことにより、取得するようにしてもよい。
【0067】
上記した実施例では、HTML−Printデータを携帯電話などから取得するようにしていたが、情報携帯端末や、デジタルカメラや、パーソナルコンピュータや、コンテンツサーバなどから取得するようにしてもよい。
【0068】
上記した実施例では、印刷コンテンツデータとして、XHTML−Printデータを用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スタイル記述言語としてCSSに代えて、XSL(Extensible Stylesheet Language)によって印刷オブジェクトのレイアウトが記述されたデータを用いるようにしてもよい。
【0069】
上記した実施例では、印刷コンテンツデータ処理装置をプリンタ100に搭載した場合を例として説明したが、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどに搭載するようにしてもよい。特に、パーソナルコンピュータに搭載する場合は、印刷コンテンツデータ処理装置を、プリンタドライバとして実現してもよいし、アプリケーションとして実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施例としての印刷コンテンツデータ処理装置を備えるプリンタの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のリサイズ処理部115によって行われるリサイズ判別の手順を示すフローチャートである。
【図3】図1のリサイズ処理部115によって行われるリサイズ判別の基準を示す説明図である。
【図4】リサイズ方法1によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図5】リサイズ方法2によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図6】リサイズ方法3によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図7】リサイズ方法4によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図8】リサイズ方法5によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図9】リサイズ方法6によるリサイズ処理を説明するための説明図である。
【図10】図1におけるXHTMLスプリクトデータ122の内容を示す説明図である。
【図11】解析結果として得られる印刷オブジェクトの位置及びサイズを示す説明図である。
【符号の説明】
【0071】
100…プリンタ
110…CPU
111…ユーザインタフェース制御部
112…入力インタフェース制御部
113…HTML−Print解析処理部
114…RGBデータ生成部
115…リサイズ処理部
116…印刷データ生成部
117…プリンタエンジン制御部
120…メモリ
121…HTML−Printデータ
122…XHTMLスプリクトデータ
123…画像データ
124…ユーザ希望印刷用紙サイズ情報
125…ユーザ指定フチあり/フチなし情報
126…スクリプト指定印刷用紙サイズ情報
127…スクリプト指定マージン情報
128…印刷オブジェクトレイアウト情報
129…スクリプト指定フチあり/フチなし情報
130…操作パネル
140…プリンタエンジン
150…赤外線コントローラ
160…USBコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷オブジェクトのレイアウトがスタイル記述言語によって記述された印刷コンテンツデータを処理することが可能な印刷コンテンツデータ処理装置であって、
前記印刷コンテンツデータを解析して、前記印刷コンテンツデータにおいて指定されている第1の印刷用紙サイズ及びマージンを示す情報を取得する解析処理部と、
取得して得られた前記マージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、取得して得られた前記情報が示す前記第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較し、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズと等しいか、前記第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合に、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うリサイズ処理部と、
を備える印刷コンテンツデータ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷コンテンツデータ処理装置において、
前記リサイズ処理部は、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致する場合であっても、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズより小さい場合には、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行うことを特徴とする印刷コンテンツデータ処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の印刷コンテンツデータ処理装置において、
前記リサイズ処理部は、前記指定情報の内容がフチありを示す場合には、印刷用紙に対して4辺にフチを付けて、そのフチに囲まれる印刷領域内に、前記印刷コンテンデータが指定する指定印刷領域が収まるように、前記リサイズ処理を行い、前記指定情報の内容がフチなしを示す場合には、前記印刷用紙に対して4辺にフチを付けずに前記印刷用紙の全面を印刷領域として、前記印刷コンテンツデータが指定する指定印刷領域の上下の辺が前記印刷用紙の上下の辺に一致するか、または、前記指定印刷領域の左右の辺が前記印刷用紙の左右の辺に一致するように、前記リサイズ処理を行うことを特徴とする印刷コンテンツデータ処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちの任意の一つに記載の印刷コンテンツデータ処理装置において、
前記印刷コンテンツデータは、XHTML−Printデータであり、スタイル記述言語はCSS(Cascading Style Sheet)であることを特徴とする印刷コンテンツデータ処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちの任意の一つに記載の印刷コンテンツデータ処理装置を備える印刷装置。
【請求項6】
印刷オブジェクトのレイアウトがスタイル記述言語によって記述された印刷コンテンツデータを処理するための印刷コンテンツデータ処理方法であって、
(a)印刷コンテンツデータを解析して、前記印刷コンテンツデータにおいて指定されている第1の印刷用紙サイズ及びマージンを示す情報を取得する工程と、
(b)取得して得られた前記マージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、取得して得られた前記情報が示す前記第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較し、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズと等しいか、前記第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合に、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行う工程と、
を備える印刷コンテンツデータ処理方法。
【請求項7】
印刷オブジェクトのレイアウトがスタイル記述言語によって記述された印刷コンテンツデータを処理するためのコンピュータプログラムであって、
(a)印刷コンテンツデータを解析して、前記印刷コンテンツデータにおいて指定されている第1の印刷用紙サイズ及びマージンを示す情報を取得する機能と、
(b)取得して得られた前記マージンを示す情報に基づいてフチありかフチなしかを判定し、その判定結果と、ユーザによって指定されるフチあり/フチなしの指定情報と、を比較すると共に、取得して得られた前記情報が示す前記第1の印刷用紙サイズと、ユーザによって指定される第2の印刷用紙サイズと、を比較し、前記判定結果の内容と前記指定情報との内容が一致しない場合であって、かつ、前記第2の印刷用紙サイズが前記第1の印刷用紙サイズと等しいか、前記第1の印刷用紙サイズよりも小さい場合に、前記印刷コンテンツデータから得られるデータに対してリサイズ処理を行う機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−67125(P2008−67125A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−243614(P2006−243614)
【出願日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】