説明

印刷システム、画像形成装置、及び、画像処理装置

【課題】 予約印刷を実行したのち、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷するに際して、無駄な待ち時間の発生を防止するようにする。
【解決手段】 プリンタ20の予約データ解析部207は、PC10のデータ送受信部106から送信された印刷ジョブに記述されている印刷開始時間と、印刷情報から印刷終了時刻を算出する。予約管理部205は、印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と予約データ解析部207により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を記述する予約管理データを、予約管理データ記憶部201に登録する。印刷部203は、印刷開始時刻を経過すると、先にPC10から送信されてきた印刷データの印刷を開始し、予約管理データに記述された印刷終了時刻においてこの印刷データの印刷を終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置と画像形成装置とが通信接続され、前記画像形成装置が前記画像処理装置から送信された印刷ジョブの印刷データを用いて記録用紙に印刷を行う印刷システムと、この印刷システムを構成する画像形成装置、及び画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置としてのPCと画像形成装置としてのプリンタとがケーブルで接続された従来の印刷システムにおいて、PCは電子文書を作成し、ケーブルを介してこの電子文書をプリンタに送信し、プリンタはPCから受信した電子文書を記録紙に印刷するようになっている。この従来の印刷システムにおいて、PCは、所望する時間帯に電子文書を確実にプリンタに印刷させるために、ユーザが入力した予約開始時刻及び予約終了時刻を設定した印刷予約情報をプリンタに送信し、プリンタは、印刷予約情報に設定された予約開始時刻になると、電子文書の印刷を記録紙に印刷し始め、予約終了時刻までに印刷し終わるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−26455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の印刷システムでは、PCがプリンタに対して送信した印刷予約情報において設定された予約終了時刻が、実際に印刷を行うために必要な時間よりもかなり長めに設定してあるため、印刷し終わったのち予約終了時刻までプリンタが稼働可能状態であるにもかかわらず、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷することができず、印刷をするに際して無駄な待ち時間が発生するという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、予約印刷を実行したのち、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷するに際して、無駄な待ち時間の発生を防止することが可能な印刷システム、画像形成装置、及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、画像処理装置と画像形成装置とが通信接続され、前記画像形成装置が前記画像処理装置から送信された印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷する印刷システムであって、前記画像処理装置が、予約印刷依頼が入力さると、印刷開始時刻、及び、印刷実行時間を特定するための印刷実行時間特定情報が記述された印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、前記印刷ジョブ生成部により生成された前記印刷ジョブを、前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信部とを備え、前記画像形成装置が、印刷開始時刻と印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を記憶する予約印刷時間記憶部と、前記画像処理装置の前記印刷ジョブ送信部から送信された、前記印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する印刷終了時刻算出部と、前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を、予約印刷時間記憶部に登録する登録部と、前記印刷開始時刻と前記印刷終了時刻の間に、前記印刷ジョブ以外の他の印刷を制限し、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を行う印刷制御部とを備える。
【0006】
また、本発明は、画像処理装置と通信接続され、該画像処理装置から送信された印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷する画像形成装置であって、印刷開始時刻と印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を記憶する予約印刷時間記憶部と、前記画像処理装置から送信された、印刷開始時刻及び印刷実行時間を特定するための印刷実行時間特定情報が記述された印刷ジョブに記述されている、前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する印刷終了時刻算出部と、前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を、予約印刷時間記憶部に登録する登録部と、前記印刷開始時刻と前記印刷終了時刻の間に、前記印刷ジョブ以外の他の印刷を制限し、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を行う印刷制御部とを備える。
【0007】
また、本発明は、画像形成装置とが通信接続され、記録用紙に印刷される印刷ジョブの印刷データを前記画像形成装置に送信する画像処理装置であって、予約印刷依頼が入力さると、印刷開始時刻、及び、印刷実行時間を特定するための印刷実行時間特定情報が記述された印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、前記印刷ジョブ生成部により生成された前記印刷ジョブを、前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
以上、本発明によれば、登録部が、印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を、予約印刷時間記憶部に登録するので、従来のように、印刷データを印刷し終わったのち予約終了時刻までプリンタの空をなくすことができる。従って、予約印刷を実行したのち、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷するに際して、無駄な待ち時間の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明に係る実施例1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施例1の印刷システムは、画像処理装置としてのPC10と、画像形成装置としてのプリンタ20とがLAN30を介して接続されている。
【0011】
PC10は、文書データ生成部101と、印刷データ生成部102と、予約受付部103と、予約番号生成部104と、印刷ジョブ生成部105と、データ送受信部106と、表示部107と、表示制御部108とを備えている。
【0012】
文書データ生成部101は、CPU(図示せず)がROM(図示せず)に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することにより生成され、後述する機能を有する。印刷データ生成部102、予約受付部103、予約番号生成部104、印刷ジョブ生成部105、データ送受信部106、及び、表示制御部108のそれぞれは、CPUがハードディスク(図示せず)に記憶されているプリンタドライバプログラムを実行することにより生成され、後述する機能を有する。
【0013】
この文書データ生成部101は、例えばユーザにより表示部107に表示された電子文書の文書データを作成し、この文書データを印刷データ生成部102に出力する。
【0014】
印刷データ生成部102は、文書データ生成部101から入力された文書データを印刷データに変換し、この印刷データをRAM(図示せず)に記憶させたのち、予約受付部103に起動指示を出力する。
【0015】
予約受付部103は、印刷データ生成部102から起動を要求する指示(以下、起動指示という)が入力されると、表示部107に図2に示す印刷依頼画面を表示させる指示を表示制御部108に出力する。
【0016】
印刷依頼画面には、印刷する文書データを記憶するファイル名を入力するファイル名入力欄、印刷用紙のサイズを入力する用紙サイズ入力欄、印刷する部数を入力する部数入力欄、印刷予約をするかしないかを入力する印刷予約入力欄、印刷開始時刻を入力する印刷開始時刻入力欄、予約を実行させるための予約ボタン、予約しない印刷を実行させるための印刷ボタン、及び、上述した入力欄に入力した印刷情報を消去するキャンセルボタンが表示されている。
【0017】
また、予約受付部103は、印刷依頼画面中のファイル名入力欄、用紙サイズ入力欄、部数入力欄、印刷予約入力欄、及び、印刷開始時刻入力欄にユーザにより各入力データが入力されたのち、予約ボタンがクリックされると、ファイル名入力欄、用紙サイズ入力欄、部数入力欄、印刷予約入力欄、及び、印刷開始時刻入力欄に入力された印刷情報をRAMに記憶させたのち、起動指示を予約番号生成部104に出力する。
【0018】
予約番号生成部104は、前述の起動指示が予約受付部103から入力されると、RAMからファイル名を読み出し、このファイル名を8桁の予約番号に変換し、この予約番号をRAMに記憶させる。そして、予約番号生成部104は、印刷ジョブ生成部105に起動指示を出力する。
【0019】
印刷ジョブ生成部105は、前述の起動指示が予約番号生成部104から入力されると、予約番号、並びに、用紙サイズ入力欄、部数入力欄、印刷予約入力欄、及び、印刷開始時刻入力欄に入力された印刷情報、並びに、印刷データをRAMから読み出す。そして、印刷ジョブ生成部105は、予約番号、前述の印刷情報、及び、印刷データが記述された印刷ジョブを生成し、この印刷ジョブデータをデータ送受信部106に出力する。
【0020】
データ送受信部106は、印刷データ生成部105から入力された印刷ジョブを、LAN30を介してプリンタ20に送信する。また、データ送受信部106は、後述する予約設定不可通知画面(図3参照)を表示させる表示データをプリンタ20から受信すると、この表示データを表示制御部108に出力する。予約設定不可通知画面は、印刷予約の設定ができないことをユーザに知らせるための表示画面である。
【0021】
表示部107は、液晶装置パネルで構成され、表示制御部108の制御に従い、ユーザが入力した電子文書、装置のステータス情報、予約設定不可通知画面等を表示する。
【0022】
表示制御部108は、予約受付部103から図2に示す印刷依頼画面を表示させる指示が入力されると、この印刷依頼画面を表示部107に表示させる。また、表示制御部108は、例えば、データ送受信部106から入力された予約設定不可通知画面を表示させる表示データでもって、表示部107に図3に示す予約設定不可通知画面を表示させる。
【0023】
図1に示すプリンタ20は、予約管理データ記憶部201と、表示部202と、印刷部203と、データ送受信部204と、予約管理部205と、印刷データ解析部206と、予約データ解析部207と、表示データ生成部208と、ページ単位印刷時間リスト記憶部209と、表示制御部210とを備えて構成されている。ここで、データ送受信部204、予約管理部205、印刷データ解析部206、予約データ解析部207、表示データ生成部208、及び、表示制御部210は、CPU(図示せず)がROM(図示せず)に記憶されている印刷制御プログラムを実行することにより生成され、後述する機能を有している。
【0024】
予約管理データ記憶部201は、フラッシュメモリに形成され、予約状況を表示制御部210に表示させためのデータとして、また、予約状況を管理するためのデータとしての予約管理データを記憶する。この予約管理データは、図4に示すように、予約番号、印刷開始時刻、印刷実行時間(分)、及び、予約時間が記述されている。
【0025】
表示部202は、液晶装置パネルで構成され、表示制御部210の制御に従い、装置のステータス情報、予約状況を表す印刷予約表示画面(図示せず)等を表示する。印刷予約表示画面には、予約番号、印刷開始時刻、印刷実行時間、及び予約時間が表示されている。
【0026】
印刷部203は、予約管理部205から入力された印刷開始指示に従い、PC10から送信され、RAMに記憶されている印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷する。
【0027】
データ送受信部204は、LAN30を介して受信した印刷ジョブをRAMに記憶したのち、印刷ジョブがRAMに記憶させたことを示す通知を予約管理部205に出力する。
【0028】
予約管理部205は、前述の通知がデータが受信部204から入力されると、RAMに記憶されている印刷ジョブから印刷開始時刻を読み出す。そして、予約管理部205は、読み出した印刷開始時刻が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であるか否かを判定する。
【0029】
予約管理部205は、読み出した印刷開始時刻が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であると判定した場合には、当該印刷ジョブをRAMから消去したのち、図3に示す予約設定不可通知画面の表示データの生成を要求する指示を表示データ生成部208に出力する。一方、予約管理部205は、読み出した印刷開始時刻が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データに記述されている予約時間外であると判定した場合には、起動指示を印刷データ解析部206に出力する。
【0030】
また、予約管理部205は、印刷開始時刻になったとき、印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷を開始させる指示を印刷部203に出力する。また、予約管理部205は、印刷予約状況画面の表示データの生成を要求する指示を表示データ生成部208に出力する。
【0031】
印刷データ解析部206は、前述の起動指示が予約管理部205から入力されると、RAMに記憶されている印刷ジョブから予約番号、用紙サイズ、部数、及び、印刷予約の有無を読み出したのち、印刷ジョブに記述されている印刷データ数から用紙サイズに応じたページ数を算出する。また、印刷データ解析部206は、算出したページ数に部数を乗算して、印刷するすべてのページ数(以下、印刷ページ数という)を算出する。
【0032】
また、印刷データ解析部206は、予約番号、用紙サイズ、印刷開始時刻、及び、先に算出した印刷ページ数が記述された、図5に示す予約データを生成し、この予約データをRAMに記憶させたのち、予約データ解析部207に起動指示を出力する。
【0033】
予約データ解析部207は、前述の起動指示が印刷データ解析部206から入力されると、RAMから予約データを読み出したのち、フラッシュメモリ(図示せず)に記憶されている、図5に示すページ単位印刷時間リスト記憶部209から、予約データに記述されている用紙サイズに対応する一枚当たりの印刷時間(秒)を読み出す。そして、予約データ解析部207は、予約データに記述されている印刷ページ数に、ページ単位印刷時間リスト記憶部209から読み出した前述の印刷時間を乗算して、印刷実行時間を算出する。また、予約データ解析部207は、印刷開始時刻に印刷実行時間を加算して印刷終了時刻を算出し、印刷開始時刻と印刷終了時刻との範囲とする予約時間を算出する。
【0034】
例えば、RAMから読み出した予約データに記述されている用紙サイズが「A4」で、かつ、印刷ページ数が「100」ページの場合には、予約データ解析部207により算出される印刷実行時間は、1000(=100×10)(秒)、すなわち、16分40秒であり、予約時間は、15時00分00秒〜15時16分40秒である。
【0035】
また、予約データ解析部207は、予約時間を算出すると、予約番号、及び、印刷開始時刻、並びに、先に算出した印刷実行時間、及び予約時間が記述された図4に示す予約管理データを生成し、この予約管理データを予約管理データ記憶部201に記憶させる。
【0036】
表示データ生成部208は、図3に示す予約設定不可通知画面の表示データの生成を要求する指示が予約管理部205から入力されると、この表示データを生成し、データ送受信部204に出力する。また、表示データ生成部208は、印刷予約状況画面の表示データの生成を要求する指示が予約管理部205から入力されると、この表示データを生成して表示制御部210に出力する。
【0037】
ページ単位印刷時間リスト記憶部209は、フラッシュメモリに生成され、図6に示すように、各用紙サイズにおける1ページ当たりの印刷時間が記述されたページ単位印刷時間リストを記憶する。
【0038】
表示制御部210は、表示データ生成部208から入力された予約状況を表す印刷予約表示画面を表示させる表示データでもって、表示部107にこの印刷予約表示画面を表示させる。
【0039】
次に、本発明に係る実施例1の印刷システムの動作を説明する。
【0040】
図7は本発明に係る実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、印刷予約を設定するときの動作を示すものである。ユーザの指示に従い、PC10の文書データ生成部101は、電子文書の文書データを作成し(ステップS1)、この文書データを印刷データ生成部102に出力する。
【0041】
印刷データ生成部102は、文書データが文書データ生成部101から入力されると、文書データを印刷データ変換し(ステップS2)、この印刷データをRAMに記憶させる。その後、印刷データ生成部102は、起動指示を予約受付部103に出力する。
【0042】
予約受付部103は、前述の起動指示が印刷データ生成部102から入力されると、図2に示す印刷依頼画面を表示制御部108の制御のもと表示部107に表示させる。
【0043】
その後、図2に示すように、ユーザが印刷依頼画面に表示されているファイル名入力欄に「ppfile」を、用紙サイズ入力欄に「A4」を、部数入力欄に「10」を、印刷予約入力欄に「する」を、印刷開始時刻入力欄に「15:00(15時0分0秒)」を入力し、予約ボタンを押下すると、予約受付部103は、これらの印刷情報をRAMに記憶させる。次に、予約受付部103は、起動指示を予約番号生成部104に出力する。
【0044】
予約番号生成部104は、前述の起動指示が予約受付部103から入力されると、RAMからファイル名「ppfile」を読み出し、このファイル名「ppfile」を8桁の予約番号「20070904」に変換し(ステップS3)、この予約番号「20070904」をRAMに記憶させる。その後、予約番号生成部104は、印刷ジョブ生成部105に起動指示を出力する。
【0045】
印刷ジョブ生成部105は、前述の起動指示が予約番号生成部104から入力されると、予約番号「20070904」、並びに、用紙サイズ「A4」、部数「10」、印刷予約「する」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」からなる印刷情報、並びに、印刷データをRAMから読み出す。その後、印刷ジョブ生成部105は、予約番号「20070904」、並びに、用紙サイズ「A4」、部数「10」、印刷予約「する」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」からなる印刷情報、並びに、印刷データが記述された印刷ジョブを生成し(ステップS4)、この印刷ジョブデータをデータ送受信部106に出力する。
【0046】
データ送受信部106は、印刷ジョブ生成部105から入力された印刷ジョブを、LAN30を介してプリンタ20に送信する(ステップS5)。
【0047】
プリンタのデータ送受信部204は、LAN30を介してPC10から印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブをRAMに記憶したのち、印刷ジョブがRAMに記憶したことを知らせる通知を予約管理部205に出力する。
【0048】
予約管理部205は、前述の通知がデータ送受信部204から入力されると、RAMに記憶されている印刷ジョブから印刷開始時刻「15時0分0秒」を読み出す。次に、予約管理部205は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0049】
予約管理部205は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であると判定した場合には(ステップS6;Y)、当該印刷ジョブをRAMから消去したのち、図3に示す予約設定不可通知画面の表示データの生成を要求する指示を表示データ生成部208に出力する。
【0050】
表示データ生成部208は、前述の指示が予約管理部205から入力されると、PC10の表示部107に図3に示す予約設定不可通知画面を表示させる表示データを生成し(ステップS7)、この表示データをデータ送受信部204に出力する。
【0051】
データ送受信部204は、表示データ生成部208から入力された表示データを、LAN30を介してPC10のデータ送受信部106に送信する(ステップS8)。
【0052】
ステップS6において、予約管理部205は、印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部201に記憶されている全ての予約管理データに記述されている予約時間外であると判定した場合には(ステップS6;N)、起動指示を印刷データ解析部206に出力する。
【0053】
印刷データ解析部206は、前述の起動指示が予約管理部205から入力されると、RAMから予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、部数「10」、及び、印刷予約の有無「する」からなる印刷情報を読み出したのち、印刷ジョブに記述されている印刷データ数から、印刷ジョブの印刷データを印刷したときのページ数「10」を算出する。その後、印刷データ解析部206は、算出したページ数「10」に部数「10」を乗算して、印刷する印刷ページ数「100」を算出する(ステップS9)。
【0054】
次に、印刷データ解析部206は、予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、印刷開始時刻「15時0分0秒」、及び、先に算出した印刷ページ数「100」が記述された、図5に示す予約データを生成し(ステップS10)、この予約データをRAMに記憶させたのち、予約データ解析部207に起動指示を出力する。
【0055】
予約データ解析部207は、前述の起動指示が印刷データ解析部206から入力されると、RAMから予約データを読み出したのち、フラッシュメモリのページ単位印刷時間リスト記憶部209に記憶されている、図6に示すページ単位印刷時間リストから、予約データに記述されている用紙サイズ「A4」に対応する一枚当たりの印刷時間10(秒)を読み出す。次に、予約データ解析部207は、予約データに記述されている印刷ページ数「100」に、ページ単位印刷時間リストリスト209から読み出した印刷時間「10秒」を乗算して、印刷実行時間「16分40秒」(=1000(秒))を算出する。
【0056】
その後、予約データ解析部207は、印刷開始時刻「15時0分0秒」に印刷実行時間「16分40秒」を加算して印刷終了時刻「15時16分40秒」を算出し、印刷開始時刻「15時0分0秒」から印刷終了時刻「15時16分40秒」を範囲とする予約時間を算出する(ステップS11)。次に、予約データ解析部207は、予約番号「20070904」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」、並びに、先に算出した印刷実行時間「16分40秒」、及び予約時間「15時0分0秒〜15時16分40秒」が記述された図3に示す予約管理データを生成し(ステップS12)、この予約管理データをRAMに記憶させる。
【0057】
その後、予約管理部205は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」を経過したか否かを判定する(ステップS13)。予約管理部205は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」に未だ一致していないと判定した場合には(ステップS13;N)、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」になるまで、上述した判定を随時続行する。一方、予約管理部205は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」に一致したと判定した場合には(ステップS13;Y)、印刷ジョブの印刷データを用いて記録用紙に印刷させ指示を印刷部203に出力する。
【0058】
印刷部203は、前述の指示が予約管理部205から入力されるとRAMに記憶されている印刷ジョブの印刷データを順次読み出し、読み出した印刷データを用いて記録用紙に所定の印刷を行い、処理を終了する。
【0059】
PC10のデータ送受信部106は、プリンタ20から図3に示す予約設定不可通知画面を生成するための表示データが送信されてきたか否かを判定する(ステップS15)。データ送受信部106は、この表示データが送信されてきたと判定した場合には(ステップS15;Y)、受信した表示データを表示制御部108に出力する。
【0060】
表示制御部108は、データ送受信部106から入力された表示データでもって、表示部107に図3に示す予約設定不可通知画面を表示させ、処理を終了させる。
【0061】
ステップS15において、PC10のデータ送受信部106は、プリンタ20から図3に示す予約設定不可通知画面を生成するための表示データが送信されてこなかったと判定した場合には(ステップS15;N)何もせずに処理を終了させる。
【0062】
実施例1によれば、予約管理部205が、印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻「15時0分0秒」と予約データ解析部207により算出された印刷終了時刻「15時16分40秒」とにより規定される予約時間を、予約管理データ記憶部201に登録するので、従来のように、印刷データを用いて記録用紙に所定の印刷をし終わったのち、予約終了時刻までプリンタが稼働可能状態であるにもかかわらず、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷することができないのを解消することができる。従って、予約印刷を実行したのち、予約していない他のユーザが印刷依頼した電子文書を印刷するに際して、無駄な待ち時間の発生を防止することができる。
【0063】
また、実施例1によれば、PC10の表示部107が、プリンタ20から受信した予約の設定ができなかったことを知らせる、図3に示す予約設定不可通知画面を表示するため、予約印刷する予約者が、予約設定できなかったことを容易に知ることができる。
【実施例2】
【0064】
図8は、本発明に係る実施例2の印刷システムの構成を示すブロック図である。実施例2の印刷システムは、実施例1の印刷システムと同様、画像処理装置としてのPC40と、画像形成装置としてのプリンタ50とがLAN60を介して接続されている。
【0065】
PC40は、文書データ生成部401と、印刷データ生成部402と、予約受付部403と、予約番号生成部404と、印刷ジョブ生成部405と、データ送受信部406と、表示部407と、表示制御部408とを備える。文書データ生成部401、印刷データ生成部402、予約受付部403、予約番号生成部404、印刷ジョブ生成部405、及び、データ送受信部406のそれぞれは、実施例のものと同一である。
【0066】
表示部407は、実施例1のものと同様、図2に示す印刷依頼画面図、3に示す予約設定不可通知画面を表示し、更に、図9に示す予約更新不可通知画面を表示する。この予約更新不可通知画面は、印刷予約を設定したのちに印刷データの修正があり、印刷予約の更新設定を行ったとき、更新ができないことをユーザに知らせる表示画面である。
【0067】
表示制御部408は、実施例1のものと同じく、図2に示す印刷依頼画面、及び、予約設定不可通知画面を表示部407に表示させる。また、表示制御部408は、データ送受信部406から入力された予約更新不可通知画面を表示させる表示データでもって、表示部407に図9に示す予約設定不可通知画面を表示させる。
【0068】
プリンタ50は、予約管理データ記憶部501と、表示部502と、印刷部503と、データ送受信部504と、予約管理部505と、印刷データ解析部506と、予約データ解析部507と、表示データ生成部508と、ページ単位印刷時間リスト記憶部509と、表示制御部510とを備える。予約管理データ記憶部501、表示部502、印刷部503、データ送受信部504、印刷データ解析部506、予約データ解析部507、及び、表示制御部510のそれぞれは、実施例1のものと同一である。
【0069】
予約管理部505は、RAMから読み出した、PC40から送信されてきた印刷ジョブに記述されている予約番号と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されているか否かを判定する。そして、予約管理部505は、前述の予約番号と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されていないと判定した場合には、実施例1の予約管理部205と同一な処理を実行する。一方、予約管理部505は、前述の予約番号と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されていると判定した場合には、予約管理データ記憶部501に記憶されている予約管理データを更新するための新たな予約管理データを生成し、この予約管理データでもって予約管理データ記憶部501に記憶されている予約管理データを更新する。
【0070】
表示データ生成部508は、実施例1のものと同様、図3に示す予約設定不可通知画面の表示データを生成し、この表示データをデータ送受信部504に出力する。また、表示データ生成部508は、実施例1のものと同様、印刷予約状況画面の表示データを生成し、この表示データを表示制御部510に出力する。また、表示データ生成部508は、予約管理部205の指示に従い、図9に示す予約更新不可通知画面の表示データを生成し、この表示データをデータ送受信部504に出力する。
【0071】
次に、本発明に係る実施例2の印刷システムの動作を説明する。
【0072】
図10は本発明に係る実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、印刷予約を設定するときの動作、及び、印刷予約したのち印刷予約を更新する動作を示すものである。ユーザの指示に従い、PC10の文書データ生成部401は、電子文書の文書データを作成し(ステップS21)、この文書データを印刷データ生成部402に出力する。
【0073】
印刷データ生成部402は、文書データが文書データ生成部401から入力されると、文書データを印刷データに変換し(ステップS22)、この印刷データをRAMに記憶させる。その後、印刷データ生成部402は、起動指示を予約受付部403に出力する。
【0074】
予約受付部403は、前述の起動指示が印刷データ生成部402から入力されると、図11に示す印刷依頼画面を表示制御部408の制御のもと表示部407に表示させる。
【0075】
その後、図10に示すように、ユーザが印刷依頼画面に表示されているファイル名入力欄に「ppfile」を、用紙サイズ入力欄に「A4」を、部数入力欄に「12」を、印刷予約入力欄に「する」を、印刷開始時刻入力欄に「15:00(15時0分0秒)」を入力し、予約ボタンを押下すると、予約受付部103は、これらの印刷情報をRAMに記憶させた記憶させる。次に、予約受付部403は、起動指示を予約番号生成部404に出力する。
【0076】
予約番号生成部404は、前述の起動示が予約受付部103から入力されると、RAMからファイル名「ppfile」を読み出し、このファイル名「ppfile」を8桁の予約番号「20070904」に変換し(ステップS23)、この予約番号「20070904」をRAMに記憶させる。その後、予約番号生成部404は、印刷ジョブ生成部105に起動指示を出力する。
【0077】
印刷ジョブ生成部405は、前述の起動指示が予約番号生成部404から入力されると、予約番号「20070904」、並びに、用紙サイズ「A4」、部数「12」、印刷予約「する」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」からなる印刷情報、並びに、印刷データをRAMから読み出す。その後、印刷ジョブ生成部405は、予約番号「20070904」、並びに、用紙サイズ「A4」、部数「12」、印刷予約「する」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」からなる印刷情報、並びに、印刷データが記述された印刷ジョブを生成し(ステップS24)、この印刷ジョブデータをデータ送受信部406に出力する。
【0078】
データ送受信部406は、印刷ジョブ生成部405から入力された印刷ジョブを、LAN60を介してプリンタ50に送信する(ステップS25)。
【0079】
プリンタのデータ送受信部504は、LAN60を介してPC40から印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブをRAMに記憶したのち、RAMに印刷ジョブを記憶させたことを示す通知を予約管理部505に出力する。
【0080】
予約管理部505は、前述の通知がデータ送受信部504から入力されると、RAMに記憶されている印刷ジョブから予約番号「20070904」を読み出す。次に、予約管理部505は、予約管理データ記憶部501に記憶されている予約管理データを検索し、読み出した予約番号「20070904」と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されているか否かを判定する(ステップS26)。
【0081】
予約管理部505は、予約番号「20070904」と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されていないと判定した場合には(ステップS26;N)、RAMに記憶されている印刷ジョブから印刷開始時刻「15時0分0秒」予約番号「20070904」を読み出す。次に、予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であるか否かを判定する(ステップS27)。
【0082】
予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であると判定した場合には(ステップS27;Y)、当該印刷ジョブをRAMから消去したのち、図3に示す予約設定不可通知画面の表示データの生成を要求する指示を表示データ生成部508に出力する。
【0083】
その後、表示データ生成部508は、PC10の表示部に図7に示す予約設定不可通知画面を表示させる表示データを生成し(ステップS28)、この表示データをデータ送受信部504に出力する。
【0084】
データ送受信部504は、表示データ生成部508から入力された表示データを、LAN30を介してPC10のデータ送受信部406に送信する(ステップS29)。
【0085】
ステップS27において、予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データに記述されている予約時間外であると判定した場合には(ステップS27;N)、起動指示を印刷データ解析部506に出力する。
【0086】
印刷データ解析部506は、前述の起動指示が予約管理部505から入力されると、RAMから予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、部数「12」、及び、印刷予約の有無「する」からなる印刷情報を読み出したのち、印刷ジョブに記述されている印刷データ数から、印刷ジョブの印刷データを印刷したときのページ数「13」を算出する。その後、印刷データ解析部506は、算出したページ数「13」に部数「12」を乗算して、印刷する印刷ページ数「156」を算出する(ステップS30)。
【0087】
次に、印刷データ解析部506は、予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、印刷開始時刻「15時0分0秒」、及び、先に算出した印刷ページ数「156」が記述された、図12に示す予約データを生成し(ステップS31)、この予約データをRAMに記憶させたのち、予約データ解析部507に起動指示を出力する。
【0088】
予約データ解析部507は、前述の起動指示が印刷データ解析部506から入力されると、RAMから予約データを読み出したのち、フラッシュメモリのページ単位印刷時間リスト記憶部509に記憶されている、図6に示すページ単位印刷時間リストから、予約データに記述されている用紙サイズ「A4」に対応する一枚当たりの印刷時間10(秒)を読み出す。次に、予約データ解析部507は、予約データに記述されている印刷ページ数「156」に、ページ単位時間リストから読み出した印刷時間「10秒」を乗算して、印刷実行時間「26分0秒」(=1560(秒))を算出する。
【0089】
その後、予約データ解析部507は、印刷開始時刻「15時0分0秒」に印刷実行時間「26分0秒」を加算して印刷終了時刻「15時26分0秒」を算出し、印刷開始時刻「15時0分0秒」から印刷終了時刻「15時26分0秒」を範囲とする予約時間を算出する(ステップS32)。次に、予約データ解析部207は、予約番号「20070904」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」、並びに、先に算出した印刷実行時間「26分0秒」、及び予約時間「15時0分0秒〜15時26分0秒」が記述された図13に示す予約管理データを生成し(ステップS33)、この予約管理データを予約管理データ記憶部501に記憶させる。
【0090】
その後、予約管理部505は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」と一致したか否かを判定する(ステップS34)。予約管理部505は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」と一致していないと判定した場合には(ステップS34;N)、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」になるまで、上述した判定を随時続行する。一方、予約管理部505は、時刻が印刷開始時刻「15時0分0秒」と一致したと判定した場合には(ステップS34;Y)、印刷ジョブの印刷データを用いて記録用紙に印刷させ指示を印刷部503に出力する。
【0091】
印刷部503は、前述の指示が予約管理部505から入力されるとRAMに記憶されている印刷ジョブの印刷データを順次読み出し、読み出した印刷データを用いて記録用紙に所定の印刷を行い、処理を終了させる。
【0092】
ステップS26において、予約管理部505は、予約番号「20070904」と同じ予約番号が記述された予約管理データが予約管理データ記憶部501に記憶されていると判定した場合には(ステップS26;Y)、起動指示を印刷データ解析部506に出力する。
【0093】
印刷データ解析部506は、前述の起動指示が予約管理部505から入力されると、RAMから予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、部数「90」、及び、印刷予約の有無「する」からなる印刷情報を読み出したのち、印刷ジョブに記述されている印刷データ数から、印刷ジョブの印刷データを印刷したときのページ数「13」を算出する。その後、印刷データ解析部506は、算出したページ数「13」に部数「12」を乗算して、印刷する印刷ページ数「156」を算出する(ステップS36)。
【0094】
次に、印刷データ解析部506は、予約番号「20070904」、用紙サイズ「A4」、印刷開始時刻「15時0分0秒」、及び、先に算出した印刷ページ数「1560」が記述された、図12に示す予約データを生成し(ステップS37)、この予約データをRAMに記憶させたのち、予約データ解析部507に起動指示を出力する。
【0095】
予約データ解析部507は、前述の起動指示が印刷データ解析部506から入力されると、RAMから予約データを読み出したのち、フラッシュメモリのページ単位印刷時間リスト記憶部509に記憶されている、図6に示すページ単位印刷時間リストから、予約データに記述されている用紙サイズ「A4」に対応する一枚当たりの印刷時間10(秒)を読み出す。次に、予約データ解析部507は、予約データに記述されている印刷ページ数に、ページ単位時間リストから読み出した印刷時間「10秒」を乗算して、印刷実行時間「26分0秒」(=1560(秒))を算出する。
【0096】
その後、予約データ解析部507は、印刷開始時刻「15時0分0秒」に印刷実行時間「19分30秒」を加算して印刷終了時刻「15時26分0秒」を算出し、印刷開始時刻「15時0分0秒」から印刷終了時刻「15時26分0秒」を範囲とする予約時間を算出する(ステップS38)。次に、予約データ解析部207は、予約番号「20070904」、及び、印刷開始時刻「15時0分0秒」、並びに、先に算出した印刷実行時間「26分0秒」、及び予約時間「15時0分0秒〜15時26分0秒」が記述された図13に示す予約管理データを生成し(ステップS39)、この予約管理データをRAMに記憶させる。
【0097】
次に、予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であるか否かを判定する(ステップS40)。
【0098】
予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データのうちのいずれか1つの予約管理データにおいて、この予約管理データに記述されている予約時間内であると判定した場合には(ステップS40;Y)、当該印刷ジョブをRAMから消去したのち、図9に示す予約更新不可通知画面の表示データの生成を要求する指示を表示データ生成部508に出力する。
【0099】
その後、表示データ生成部508は、PC10の表示部に図9に示す予約更新不可通知画面を表示させる表示データを生成し(ステップS41)、この表示データをデータ送受信部504に出力する。
【0100】
データ送受信部504は、表示データ生成部508から入力された表示データを、LAN60を介してPC40のデータ送受信部406に送信する(ステップS42)。
【0101】
ステップS40において、予約管理部505は、読み出した印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている全ての予約管理データに記述されている予約時間外であると判定した場合には(ステップS40;N)、RAMに記憶されている予約管理データを予約管理データ記憶部501に記憶させたのち(ステップS43)、ステップS34に処理を移行させる。
【0102】
PC40のデータ送受信部406は、プリンタ50から図3に示す予約設定不可通知画面を生成するための表示データが送信されてきたか否かを判定する(ステップS44)。データ送受信部406は、この表示データが送信されてきたと判定した場合には(ステップS44;Y)、受信した表示データを表示制御部408に出力する。
【0103】
表示制御部408は、データ送受信部406から入力された表示データでもって、表示部407に図3に示す予約設定不可通知画面を表示させる(ステップS45)。
【0104】
ステップS44において、PC40のデータ送受信部406は、プリンタ50から図3に示す予約設定不可通知画面を生成するための表示データが送信されてこなかったと判定した場合には(ステップS44;N)、プリンタ50から図9に示す予約変更不可通知画面を生成するための表示データが送信されてきたか否かを判定する(ステップS46)。データ送受信部406は、この表示データが送信されてきたと判定した場合には(ステップS46;Y)、受信した表示データを表示制御部408に出力する。
【0105】
表示制御部408は、データ送受信部406から入力された表示データでもって、表示部407に図9に示す予約変更不可通知画面を表示させ(ステップS47)、処理を終了させる。
【0106】
一方、データ送受信部406は、プリンタ50から図9に示す予約変更不可通知画面を生成するための表示データが送信されてこなかったと判定した場合には(ステップS46;N)、何もせずに処理を終了させる。
【0107】
実施例2によれば、プリンタ50の予約管理部505が、画像処理装置から送信されてきた印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約管理データに記述されている予約時間を除いた全ての予約時間のうちのいずれか1つの予約時間において、この予約時間内であるか否かを判定し、その結果、印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻「15時0分0秒」が、予約管理データ記憶部501に記憶されている印刷ジョブの予約管理データに記述されている予約時間を除いた全ての予約時間外であると判定した場合、予約管理データ記憶部501に記憶されている前述の予約管理データに記述されされている予約印刷時間の予約終了時刻「15時16分40秒」を、予約データ解析部507により算出された印刷終了時刻「15時26分0秒」に更新する。このように、印刷予定のファイルのページ数が急遽変更になった場合でも、予約の更新が容易に行うことができる。
【0108】
また、実施例2によれば、PC40の表示部407が、プリンタ50から受信した予約の更新ができなかったことを知らせる、図9に示す予約更新不可通知画面を表示するため、予約印刷を更新する予約者が、予約印刷を更新することができなかったことを容易にすることができる。
【実施例3】
【0109】
図14は、本発明に係る実施例3の印刷システムの構成を示すブロック図である。実施例3の印刷システムは、実施例2の印刷システムと同様、画像処理装置としてのPC70と、画像形成装置としてのプリンタ80とがLAN90を介して接続されている。
【0110】
PC70は、文書データ生成部701と、印刷データ生成部702と、予約受付部703と、予約番号生成部704と、印刷ジョブ生成部705と、データ送受信部706と、表示部707と、表示制御部708とを備える。文書データ生成部701、印刷データ生成部702、予約受付部703、予約番号生成部704、印刷ジョブ生成部705、データ送受信部706、及び、表示制御部708のそれぞれは、実施例のものと同一である。
【0111】
表示部707は、実施例2のものと同様、図2に示す印刷依頼画面図、3に示す予約設定不可通知画面、及び、図9に示す予約更新不可通知画面を表示する。また、表示部707は、図15に示す予約時間変更通知画面を表示する。この予約時間変更通知画面は、印刷中にトレイに用紙が無くなった場合、トナーがなくなり補充した場合、又は、プリントジャムが発生した場合、予約管理データ記憶部801に記憶されている予約管理データに記述されている予約時間の印刷終了時刻を更新したことを示す画面である。
【0112】
表示制御部708は、実施例2のものと同じく、印刷依頼画面、予約設定不可通知画面、及び、予約更新不可通知画面を表示部707に表示させる。また、表示制御部708は、データ送受信部706から入力された予約時間変更通知画面を表示させる表示データでもって、表示部707に図15に示す予約時間変更通知画面を表示させる。
【0113】
プリンタ80は、予約管理データ記憶部801と、表示部802と、印刷部803と、データ送受信部804と、予約管理部805と、印刷データ解析部806と、予約データ解析部807と、表示データ生成部808と、ページ単位印刷時間リスト記憶部809と、表示制御部810とを備える。予約管理データ記憶部801、表示部802、データ送受信部804、予約管理部805、印刷データ解析部806、予約データ解析部807、ページ単位印刷時間リスト記憶部809、及び、表示制御部810のそれぞれは、実施例1のものと同一である。
【0114】
印刷部803は、実施例2の印刷部503と同一な処理を行うとともに、更に、印刷中にトレイに用紙が無くなったとき、トナーがなくなり補充したとき、又は、プリントジャムが発生したときに、これらの状況を知らせる通知を予約データ解析部807に出力する。
【0115】
予約管理部805は、新しい予約管理データをRAMに記憶させたことを示す通知を予約データ解析部807から入力されると、RAMから新たな予約管理データを読み出し、この新たな予約管理データでもって、予約管理データ記憶部801に記憶されている、予約管理データを更新する。
【0116】
予約データ解析部807は、実施例2の予約データ解析部507と同一な処理を実行し、更に、次のような処理を実行する。すなわち、予約データ解析部807は、印刷中にトレイに用紙が無くなったことを知らせる通知、トナーがなくなり補充したことを知らせる通知、又は、プリントジャムが発生したことを知らせる通知が、印刷部803から入力されると、予約管理データ記憶部801から未だ読み出されていない予約管理データを読み出す。そして、予約データ解析部807は、読み出した予約管理データに記述されている印刷開始時刻、並びに、予約時間の印刷開始時刻及び印刷終了時刻に1分加算した新たな予約管理データを生成し(予約番号及び印刷実行時間は変更なし)、この新しい予約管理データをRAMに記憶させる。予約データ解析部807は、新しい予約管理データをRAMに記憶させたことを示す通知を予約管理部805に出力する。
【0117】
表示データ生成部808は、実施例2の表示データ生成部808と同じように、図3に示す予約設定不可通知画面、及び、図9に示す予約更新不可通知画面の表示データを生成し、これらの表示データをデータ送受信部804に出力する。更に、表示データ生成部808は、図15に示す予約時間変更通知画面の表示データの生成を要求する指示が予約管理部805から入力されると、予約時間変更通知画面の表示データを生成したのち、データ送受信部804に出力する。
【0118】
次に、本発明に係る実施例3の印刷システムの動作を説明する。
【0119】
図16は、本発明に係る実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、印刷中にトレイに用紙が無くなったとき、トナーがなくなり補充したとき、又は、プリントジャムが発生したときに、予約管理データ記憶部801に記憶されている予約管理データに記述されている予約時間を更新する動作を示している。なお、この実施例3の印刷システムは、実施例2の印刷システムと同じように、印刷予約を設定する処理、及び、印刷予約を更新する処理を行うことができる。
【0120】
印刷部803は、RAMから印刷データ順次読み出し、この印刷データについての印刷を実行中、例えば、トレイに用紙が無くなったことを検出すると(ステップS51)、トレイに用紙が無くなったことを知らせる通知を予約データ解析部807に出力する。
【0121】
予約データ解析部807は、前述の通知が印刷部803から入力されると、未だ読み出されていない予約管理データが予約管理データ記憶部801に記憶されているか否かを判定する(ステップS52)。予約データ解析部807は、前述の通知が印刷部803から入力されると、未だ読み出されていない予約管理データが予約管理データ記憶部801に記憶されていないと判定した場合には(ステップS52;N)、ステップS56に処理を移行させる。
【0122】
一方、予約データ解析部807は、前述の通知が印刷部803から入力されると、未だ読み出されていない予約管理データが予約管理データ記憶部801に記憶されていると判定した場合には(ステップS52;Y)、予約管理データ記憶部801から未だ読み出されていない予約管理データを読み出す(ステップS53)。
【0123】
次に、予約データ解析部807は、読み出した予約管理データに記述されている印刷開始時刻、並びに、予約時間の印刷開始時刻及び印刷終了時刻に1分加算した新たな予約管理データを生成し(予約番号及び印刷実行時間は変更なし)(ステップS54)、この新しい予約管理データをRAMに記憶させる。その後、予約データ解析部807は、新しい予約管理データをRAMに記憶させたことを示す通知を予約管理部805に出力する。
【0124】
予約管理部805は、前述の通知が予約データ解析部807から入力されると、RAMから新たな予約管理データを読み出し、この新たな予約管理データでもって、予約管理データ記憶部801に記憶されている、予約管理データを更新し(ステップS55)、ステップS52に処理を移行させる。
【0125】
ステップS52において、予約データ解析部807は、未だ読み出されていない予約管理データが予約管理データ記憶部801に記憶されていないと判定した場合には(ステップS52;N)、そのことを示す通知を予約管理部805に出力する。
【0126】
予約管理部805は、前述の通知が予約データ解析部807から入力されると、図15に示す予約時間変更通知画面の表示データを生成させる指示を表示データ生成部808に出力する。
【0127】
表示データ生成部808は、前述の指示が予約管理部805から入力されると、PC10の表示部707に図15に示す予約時間変更通知画面を表示させる表示データを生成し(ステップS56)、この表示データをデータ送受信部804に出力する。
【0128】
データ送受信部804は、表示データ生成部808から入力された表示データを、LAN90を介してPC70のデータ送受信部706に送信する(ステップS57)。
【0129】
PC70のデータ送受信部706は、プリンタ80から図15に示す予約時間変更通知画面を生成するための表示データを表示制御部708に出力する。
【0130】
表示制御部708は、データ送受信部706から入力された表示データでもって、表示部707に図15に示す予約時間変更通知画面を表示させ(ステップS58)、処理を終了させる。
【0131】
実施例3によれば、プリンタ80の印刷部803が印刷用紙無しを検出すると、予約管理部805が、予約管理データ記憶部801に記憶されている予約管理データに記述されている予約時間の印刷開始時刻及び印刷終了時刻に1分間延長した新たな予約時間に更新するので、プリンタ80が停止した時間の間の予約印刷も確実に印刷することができる。
【0132】
また、実施例3によれば、PC70の表示部707が、プリンタ80から受信した予約印刷時間が延長された情報を表示するため、現在の予約印刷する予約者若しくは次の予約印刷する予約者に、プリンタ80にエラーとして、例えばトレイに用紙が無くなったことを知らせることができる。
【0133】
実施例1の印刷システムでは、PC10からプリンタ20に対して印刷の予約を行う例を説明したが、複写機のオペレーションパネルを操作し、スキャナーで読み込んだデータについて印刷予約を行うようにすれば、複写機にも適用することが可能である。また、実施例1の印刷システムでは、印刷の予約を行う例を説明したが、印刷を行うのではなく、FAX送信を行うようにすれば、Fax送信の予約としても適用することが可能である。同様に、E−Mail送信、FTPサーバへのデータの保存にも適用することが可能である。
【0134】
実施例2の印刷システムでは、印刷の時間帯の予約を更新する例を説明したが、印刷媒体や消耗品の使用量を算出するようにすれば、印刷媒体や消耗品の予約を更新する場合にも適用することが可能である。
【0135】
実施例3の印刷システムでは、印刷用紙や、トナーなどの消耗品がなくなった場合や、プロントジャムが発生した場合について説明したが、印刷部803が印刷している最中に、緊急の印刷を行わなければならないことを指定するようにすれば、印刷の割り込み動作にも適用することが可能である。
【0136】
実施例1、2、3の印刷システムでは、印刷終了時刻を算出する際に、ウォーミングアップ時間を考慮に入れていないが、このウォーミングアップ時間を考慮に入れ、印刷開始時刻にウォーミングアップ時、及び、印刷実行時間を加算して得た時刻を印刷終了時刻としてもよい。
【0137】
上記の実施例では、画像形成装置としてのプリンタの内部で、印刷データを解析し、印刷時間と算出し、プリンタの予約を行うように構成されているが、画像処理装置としてのPCで作成された印刷データを、第2の画像処理装置としてのプリンタサーバなどに転送し、このプリンタサーバにおいて印刷データの頁数、印刷時間等を算出して印刷予約の動作を行ってもよい。このように構成すれば、複数のプリンタを一括管理する印刷システムを構成することができ、予約が重なってしまった場合、別のプリンタの予約を行う動作を実現することができ、より柔軟な印刷システムを構成することができる。また、実施例2において、プリンタドライバに予約ボタンを設け、この予約ボタンを押下すると印刷データをプリンタに送信し、予約も更新するという構成としてもよい。これにより、プリンタドライバを操作する感覚で予約を行っているので、より簡単が操作で予約を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明に係る実施例1の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】印刷依頼画面の一例を示す図である。
【図3】予約設定不可通知画面の一例を示す図である。
【図4】予約管理データの一例を示す図である。
【図5】予約データの一例を示す図である。
【図6】ページ単位印刷時間リストの一例を示す図である。
【図7】本発明に係る実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る実施例2の印刷システムの構成示すブロック図である。
【図9】予約変更不可通知画面の一例を示す図である。
【図10】本発明に係る実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【図11】印刷依頼画面の一例を示す図である。
【図12】予約データの一例を示す図である。
【図13】予約管理データの一例を示す図である。
【図14】本発明に係る実施例3の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図15】予約時間変更通知画面の一例を示す図である。
【図16】本発明に係る実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0139】
10、40、70 PC(画像処理装置)
101、401、701 文書データ生成部
102、402、702 印刷データ生成部
103、403、703 予約受付部
104、404、704 予約番号生成部
105、405、705 印刷ジョブ生成部
106、406、706 データ送受信部
107、407、707 表示部
108、408、708 表示制御部
20、50、80 プリンタ(画像形成装置)
201、501、801 予約管理データ記憶部
202、502、802 表示部
203、503、803 印刷部
204、504、804 データ送受信部
205、505、805 予約管理部
206、506、806 印刷データ解析部
207、507、807 予約データ解析部
208、508、808 表示データ生成部
209、509、809 ページ単位印刷時間リスト記憶部
210、510、810 表示制御部
30、60、90 LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と画像形成装置とが通信接続され、前記画像形成装置が前記画像処理装置から送信された印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷する印刷システムであって、
前記画像処理装置は、
予約印刷依頼が入力さると、印刷開始時刻、及び、印刷実行時間を特定するための印刷実行時間特定情報が記述された印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、
前記印刷ジョブ生成部により生成された前記印刷ジョブを、前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信部と
を備え、
前記画像形成装置は、
印刷開始時刻と印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を記憶する予約印刷時間記憶部と、
前記画像処理装置の前記印刷ジョブ送信部から送信された、前記印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する印刷終了時刻算出部と、
前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を、予約印刷時間記憶部に登録する登録部と、
前記印刷開始時刻と前記印刷終了時刻の間に、前記印刷ジョブ以外の他の印刷を制限し、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を行う印刷制御部と
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記画像処理装置の前記印刷ジョブ送信部から送信された、前記印刷ジョブに記述されている前記実行時間特定情報から印刷実行時間を算出する印刷実行時間算出部を更に備え、
前記印刷終了時刻算出部は、
前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻に、前記印刷実行時間算出部により算出された前記印刷実行時間を加算した時刻を印刷終了時刻として算出することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷実行時間特定情報には、前記画像処理装置において印刷用紙に印刷されたときの印刷用紙枚数を特定させる印刷用紙枚数特定情報が記述されており、
前記画像形成装置は、
前記印刷ジョブの前記印刷実行時間特定情報に記述されている印刷用紙枚数特定情報を参照し、印刷データの印刷枚数を算出する印刷枚数算出部を
更に備え、
前記印刷実行時間算出部は、前記印刷枚数算出部により算出された前記印刷枚数に基づき、印刷実行時間を算出することを特徴とする請求項2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷用紙枚数特定情報には、用紙サイズが記述されており、
前記画像形成装置は、
前記用紙サイズと、印刷データを該用紙サイズの記録用紙に印刷したときの印刷時間とが対にして記憶されている用紙サイズ印刷時間記憶部
を更に備え、
前記印刷実行時間算出部は、前記印刷枚数算出部により算出された前記印刷枚数に、前記用紙サイズ印刷時間記憶部に記憶されている前記印刷サイズに対応する印刷時間を乗算した値を印刷実行時間とすることを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
【請求項5】
前記画像形成装置は、
前記画像処理装置から送信されてきた前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であるか否かを判定する予約時間内判定部を
更に備え、
前記印刷終了時刻算出部は、
前記予約時間内判定部が、画像処理装置の前記印刷ジョブ送信部から送信された前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間外であると判定した場合には、該印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項6】
前記画像処理装置は、
前記画像形成装置に送信した印刷ジョブについての予約印刷の設定ができないことを示す情報を表示する予約印刷設定不可表示部
を更に備え、
前記画像形成装置は、
前記予約時間内判定部が、前記画像処理装置から送信されてきた前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であると判定した場合には、前記画像形成装置に送信した印刷ジョブについての予約印刷の設定ができないことを示す前記情報を前記画像処理装置に送信する予約印刷設定不可情報送信部
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項7】
前記画像処理装置は、
前記画像形成装置の前記予約印刷時間記憶部に記憶されている予約印刷時間を更新させるために必要となる、印刷開始時刻、及び、前記印刷実行時間特定情報が記述された更新用印刷ジョブを生成する更新用印刷ジョブ生成部と、
前記更新用印刷ジョブ生成部により生成された前記更新用印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する更新用印刷ジョブ送信部と
を更に備え、
前記画像形成装置は、
前記画像処理装置の前記更新用印刷ジョブ送信部から送信された、前記更新用印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する前記更新用印刷終了時刻算出部と、
前記画像処理装置から送信されてきた前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であるか否かを判定する前記更新用予約時間内判定部と、
前記更新用予約時間内判定部が、前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間外であると判定した場合には、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている前記印刷ジョブの予約印刷時間を、前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記更新用印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間に更新する更新部
を更に備え、
前記印刷部は、前記更新部により予約印刷時間記憶部に記憶された予約印刷時間に記述された印刷開始時刻において、前記更新用印刷ジョブの印刷データの印刷を開始し、該予約印刷時間に記述された印刷終了時刻において該更新用印刷データの印刷を終了することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項8】
前記画像処理装置は、
前記画像形成装置に送信した前記更新用印刷ジョブについての予約更新することができないことを示す情報を表示する予約更新不可情報表示部
を更に備え、
前記画像形成装置は、
前記画像処理装置から送信されてきた前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であると判定した場合には、前記画像形成装置に送信した更新用印刷ジョブについての予約更新ができないことを示す前記情報を前記画像処理装置に送信する予約更新不可情報送信部
を更に備えることを特徴と請求項7記載の印刷システム。
【請求項9】
前記画像形成装置は、
印刷の停止を検出する印刷停止検出部と、
前記印刷停止検出部が印刷の停止を検出すると、前記予約印刷時間記憶部に記憶さえている前記予約印刷時間を、該予約印刷時間に記述されている印刷開始時刻及び印刷終了時刻を所定時間延長した新たな予約印刷時間に更新する予約印刷時間延長更新部と
を更に備え、
前記印刷部は、前記予約印刷時間延長更新部により延長された予約印刷時間記憶部に記憶されて予約印刷時間に記述された印刷開始時刻において、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を開始し、該予約印刷時間に記述された印刷終了時刻において該印刷データの印刷を終了することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項10】
前記画像処理装置は、
予約印刷時間が延長された情報を表示する予約印刷時間延長情報表示部
を更に備え、
前記画像形成装置は、
前記印刷停止検出部が、印刷の停止を検出したのち、前記予約印刷時間延長表示部に表示される前記情報を前記画像処理装置に送信する予約印刷時間延長情報送信部
を更に備えることを特徴とする請求項9記載の印刷システム。
【請求項11】
画像処理装置と通信接続され、前記画像処理装置から送信された印刷ジョブの印刷データを記録用紙に印刷する画像形成装置であって、
印刷開始時刻と印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を記憶する予約印刷時間記憶部と、
前記画像処理装置から送信された、前記印刷ジョブに記述されている印刷を実行する時間を特定する印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する印刷終了時刻算出部と、
前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間を、予約印刷時間記憶部に登録する登録部と、
前記印刷開始時刻と前記印刷終了時刻の間に、前記印刷ジョブ以外の他の印刷を制限し、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を行う印刷制御部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
前記印刷ジョブに記述されている前記実行時間特定情報から印刷実行時間を算出する印刷実行時間算出部を更に備え、
前記印刷終了時刻算出部は、前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻に、前記印刷実行時間算出部により算出された前記印刷実行時間を加算した時刻を印刷終了時刻として算出することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記印刷実行時間特定情報には、前記画像処理装置において印刷用紙に印刷されたときの印刷用紙枚数を特定させる印刷用紙枚数特定情報が記述されており、
前記印刷ジョブの前記印刷実行時間特定情報に記述されている印刷用紙枚数特定情報を参照し、印刷データの印刷枚数を算出する印刷枚数算出部を
更に備え、
前記印刷実行時間算出部は、前記印刷枚数算出部により算出された前記印刷枚数に基づき、印刷実行時間を算出することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記印刷用紙枚数特定情報には、用紙サイズが記述されており、
前記用紙サイズと、印刷データを該用紙サイズの記録用紙に印刷したときの印刷時間とが対にして記憶されている用紙サイズ印刷時間記憶部を更に備え、
前記印刷実行時間算出部は、前記印刷枚数算出部により算出された前記印刷枚数に、前記用紙サイズ印刷時間記憶部に記憶されている前記印刷サイズに対応する印刷時間を乗算した値を印刷実行時間とすることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記画像処理装置から送信されてきた前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であるか否かを判定する予約時間内判定部を更に備え、
前記印刷終了時刻算出部は、前記予約時間内判定部が、画像処理装置の前記印刷ジョブ送信部から送信された前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間外であると判定した場合には、該印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記予約時間内判定部が、前記画像処理装置から送信されてきた前記印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であると判定した場合には、前記画像形成装置に送信した印刷ジョブについての予約印刷の設定ができないことを示す前記情報を前記画像処理装置に送信する予約印刷設定不可情報送信部
を更に備えることを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記画像処理装置の前記更新用印刷ジョブ送信部から送信された、前記更新用印刷ジョブに記述されている前記印刷実行時間特定情報から印刷終了時刻を算出する前記更新用印刷終了時刻算出部と、
前記画像処理装置から送信されてきた前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であるか否かを判定する前記更新用予約時間内判定部と、
前記更新用予約時間内判定部が、前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間外であると判定した場合には、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている前記印刷ジョブの予約印刷時間を、前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻と前記更新用印刷終了時刻算出部により算出された印刷終了時刻とにより規定される予約印刷時間に更新する更新部
を更に備え、
前記印刷部は、前記更新部により予約印刷時間記憶部に記憶された予約印刷時間に記述された印刷開始時刻において、前記更新用印刷ジョブの印刷データの印刷を開始し、該予約印刷時間に記述された印刷終了時刻において該更新用印刷データの印刷を終了することを特徴とする請求項11乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記画像処理装置から送信されてきた前記更新用印刷ジョブに記述されている印刷開始時刻が、前記予約印刷時間記憶部に記憶されている、先に受信した前記印刷ジョブについての予約印刷時間を除いた全ての予約印刷時間のうちのいずれか1つの予約印刷時間において、該予約印刷時間内であると判定した場合には、前記画像形成装置に送信した更新用印刷ジョブについての予約更新ができないことを示す前記情報を前記画像処理装置に送信する予約更新不可情報送信部
を更に備えることを特徴と請求項17記載の画像形成装置。
【請求項19】
印刷の停止を検出する印刷停止検出部と、
前記印刷停止検出部が印刷の停止を検出すると、前記予約印刷時間記憶部に記憶さえている前記予約印刷時間を、該予約印刷時間に記述されている印刷開始時刻及び印刷終了時刻を所定時間延長した新たな予約印刷時間に更新する予約印刷時間延長更新部と
を更に備え、
前記印刷部は、前記予約印刷時間延長更新部により延長された予約印刷時間記憶部に記憶されて予約印刷時間に記述された印刷開始時刻において、前記印刷ジョブの印刷データの印刷を開始し、該予約印刷時間に記述された印刷終了時刻において該印刷データの印刷を終了することを特徴とする請求項11乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記印刷停止検出部が、印刷の停止を検出したのち、前記予約印刷時間延長表示部に表示される前記情報を前記画像処理装置に送信する予約印刷時間延長情報送信部
を更に備えることを特徴とする請求項19記載の画像形成装置。
【請求項21】
画像形成装置とが通信接続され、記録用紙に印刷される印刷ジョブの印刷データを前記画像形成装置に送信する画像処理装置であって、
予約印刷依頼が入力さると、印刷開始時刻、及び、印刷実行時間を特定するための印刷実行時間特定情報が記述された印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、
前記印刷ジョブ生成部により生成された前記印刷ジョブを、前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項22】
前記画像形成装置に送信した印刷ジョブについての予約印刷の設定ができないことを示す情報を表示する予約印刷設定不可表示部
を更に備えることを特徴とする請求項21記載の画像処理装置。
【請求項23】
前記画像形成装置の前記予約印刷時間記憶部に記憶されている予約印刷時間を更新させるために必要となる、印刷開始時刻、及び、前記印刷実行時間特定情報が記述された更新用印刷ジョブを生成する更新用印刷ジョブ生成部と、
前記更新用印刷ジョブ生成部により生成された前記更新用印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する更新用印刷ジョブ送信部と、
前記画像形成装置に送信した前記更新用印刷ジョブについての予約更新することができないことを示す情報を表示する予約更新不可情報表示部と
を更に備えることを特徴とする請求項21又は22記載の印刷システム。
【請求項24】
前記画像形成装置から受信した、予約印刷時間が延長された情報を表示する予約印刷時間延長情報表示部
を更に備えることを特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−123167(P2009−123167A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299327(P2007−299327)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】