説明

印刷システム及び印刷装置

【課題】ユーザが外出先の印刷装置において、ユーザが通常使用する印刷装置と同様なサービスサーバによるサービスを受けることができる印刷システムを提供する。
【解決手段】第1印刷装置は、中継サーバへ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段と、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段と、ユーザ認証手段により接続用認証情報を利用可能なユーザであると特定された場合、接続用認証情報を第2印刷装置へ送信し、第2印刷装置は、ユーザの認証情報を入力する認証情報入力手段と、ユーザの認証情報を第1印刷装置へ送信する認証情報送信手段と、第1印刷装置から受信した接続用認証情報に基づいて、インターネット回線によりサービスサーバからの電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段と、を備えた印刷システムとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置を利用した印刷システム及び印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、読み取った画像や文書などの電子ファイルをサーバへアップロードする画像処理装置や、サーバからダウンロードした電子ファイルを印刷する印刷装置等が知られている。特許文献1には、読み取った画像の電子ファイルをサーバへアップロードするイメージスキャナを備えた画像処理装置の一例が記載されている。上記画像処理装置や印刷装置のメーカーは、電子ファイルのアップロードやダウンロードのサービスを提供するために、アップロードされる電子ファイルを格納するための専用のサーバを独自に用意する場合がある。
【0003】
一方、近年では、サービス事業者が用意したネットワーク上のデータベースに電子ファイルを格納することができる電子ファイル格納サービスが普及している。例えば、Picasa(登録商標)ウェブアルバムや、flickr(登録商標)が、その一例である。ユーザは、ウェブブラウザを備えた端末装置を利用して、所望の電子ファイルを電子ファイル格納サービスにアップロードしたり、所望の電子ファイルを電子ファイル格納サービスからダウンロードしたりすることができる。
【0004】
このような状況において、上述の画像処理装置で読み取った画像の電子ファイルを、メーカーが用意した専用のサーバではなく、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスへアップロードすることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−269250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスへ電子ファイルをアップロードするためには、ユーザが通常利用する画像処理装置や印刷装置(以下、印刷装置という)に予めユーザの認証情報を設定しておけばよい。そして、認証情報を設定した印刷装置によりサービス事業者のサーバに接続することで電子ファイル格納サービスなどの提供を受けることができる。しかし、ユーザが通常利用する印刷装置ではなく、例えば、外出先において同様な印刷装置を用いて、電子ファイル格納サービスを受けようとすると、ユーザの認証情報を外出先の印刷装置に設定する必要がある。これでは、ユーザの認証情報を設定する手間がかかるだけではなく、ユーザの認証情報が複数の印刷装置に設定されることになり、認証情報の漏洩にも繋がりかねないというセキュリティ上の問題がある。
【0007】
本発明は、ユーザが外出先の印刷装置を用いて、簡単な操作で、なおかつセキュリティの高い安全な状態で、通常利用する印刷装置と同様なサービスの提供を受けることができる印刷システム及び印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、インターネット回線に接続可能な第1通信手段及び公衆通信回線に接続可能な第2通信手段を有し、前記公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置と、前記複数の印刷装置のうち、前記第1印刷装置以外の第2印刷装置と、インターネット回線に接続可能であり、電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバと、インターネット回線に接続可能であり、前記複数の印刷装置と前記複数のサービスサーバとの接続を中継する中継サーバと、を備えた印刷システムであって、前記第1印刷装置は、前記中継サーバへ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段と、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記第1の認証情報と、前記第2印刷装置から前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報とに基づいて、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段と、前記ユーザ認証手段により前記接続用認証情報を利用可能なユーザが特定された場合、前記接続用認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第2印刷装置へ送信する接続用認証情報送信手段と、を備え、前記第2印刷装置は、ユーザにより前記第2の認証情報が入力される認証情報入力手段と、前記第2の認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第1印刷装置へ送信する認証情報送信手段と、前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報に基づいて、前記インターネット回線により前記電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段と、を備えたことを特徴とする印刷システムとした。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記第1印刷装置から前記第2印刷装置へ送信される前記接続用認証情報は、前記第1印刷装置において利用可能な前記電子ファイルの保存サービスから前記第2印刷装置において利用可能な前記電子ファイルの保存サービスを制限する制限情報を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷システムにおいて、前記第1印刷装置は、前記制限情報により制限される内容を変更可能としたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷システムにおいて、前記第1印刷装置は、前記第2印刷装置において提供された前記電子ファイルの保存サービスの、ユーザのID、利用日時、サービスサーバの名称、データ転送の区分及びデータの属性に関する情報のうち、少なくともひとつを含む情報を履歴として出力可能としたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷システムにおいて、前記第2印刷装置は、前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報を、所定の条件に基づいて自動的に削除することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷システムにおいて、前記第2の認証情報は、前記公衆通信回線を介して取得したユーザの音声であり、前記ユーザ認証手段は、前記第1の認証情報を照合対象として前記ユーザの音声を照合することで、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定することを特徴とする。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、インターネット回線に接続可能な第1通信手段及び公衆通信回線に接続可能な第2通信手段を有し、前記公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置と、前記複数の印刷装置のうち、前記第1印刷装置以外の第2印刷装置と、を備えた印刷装置であって、前記第1印刷装置は、前記インターネット回線を介して電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバとの接続を中継する中継サーバへ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段と、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記第1の認証情報と、前記第2印刷装置から前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報とに基づいて、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段と、前記ユーザ認証手段により前記接続用認証情報を利用可能なユーザであると特定された場合、前記接続用認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第2印刷装置へ送信する接続用認証情報送信手段と、を備え、前記第2印刷装置は、ユーザにより前記第2の認証情報が入力される認証情報入力手段と、前記第2の認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第1印刷装置へ送信する認証情報送信手段と、前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報に基づいて、前記インターネット回線により前記電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置とした。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザによる簡単な操作で、ユーザが通常利用する第1印刷装置おいて提供される複数のサービスサーバが提供する電子ファイルの保存サービスと同様なサービスを、第1印刷装置以外の第2印刷装置で受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る印刷システム及び印刷装置の構成の概略を示す図である。
【図2】印刷システム及び印刷装置の概略を示すブロック図である。
【図3】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】印刷システムの第1印刷装置に登録済みの接続用認証情報を示す図である。
【図10】印刷システムの接続用認証情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】印刷システムのサービスアクセス用情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図12】印刷システムのサービス管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】印刷システムの履歴管理テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明の印刷システム及び印刷装置ついて説明する。
【0018】
[印刷システム及び印刷装置の概略]
図1及び図2を参照して本実施形態に係る印刷システム及び印刷装置の概略を説明する。図1は印刷システム及び印刷装置の構成の概略を示す図である。図2は印刷システム及び印刷装置の概略を示すブロック図である。
【0019】
本実施形態における印刷システムは、図1に示すように、第1印刷装置100、第2印刷装置200と、中継サーバ300及び複数のサービスサーバ400とで構成されている。
【0020】
第1印刷装置100及び第2印刷装置200は、具体的には、小型のデジタル複合機である。第1印刷装置100及び第2印刷装置200は、それぞれ、印刷機能、スキャナ機能、FAX機能、コピー機能、通話機能などを備えている。
【0021】
中継サーバ300は、第1印刷装置100及び第2印刷装置200とサービスサーバ400との電子ファイルのアップロードやダウンロードの管理を行うサーバである。中継サーバ300は周知のサーバ機能を持った装置であればよく、例えば、第1印刷装置100及び第2印刷装置200のメーカーが、自社の印刷装置の普及のために用意したものである。
【0022】
複数のサービスサーバ400は、第1印刷装置100及び第2印刷装置200からの画像データやテキストデータなどの電子ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする電子ファイルの保存サービスを提供する。図1に示す複数のサービスサーバ400は、例えば、Picasa(登録商標)ウェブアルバムや、flickr(登録商標)などの複数のサービス事業者が提供する。
【0023】
第1印刷装置100、第2印刷装置200、中継サーバ300及びサービスサーバ400は、インターネット回線で接続されている。また、複数の印刷装置である第1印刷装置100と第2印刷装置200とは、公衆通信回線で相互に接続されている。なお、図1には、第1印刷装置100と第2印刷装置200しか記してないが、二つ以上の複数の印刷装置が接続されていてもよい。
【0024】
上述した印刷システムの構成において、第1印刷装置100は、当該第1印刷装置100を使用するユーザが通常使用する印刷装置として設定されたものである。また、第2印刷装置200は、第1印刷装置100以外の、例えば、ユーザが外出先等で必要に応じて一時使用する印刷装置である。
【0025】
上述した構成において、ユーザは、通常使用する第1印刷装置100から複数のサービスサーバ400へアクセスすることにより、電子ファイルの保存サービスを受けることができる。さらに、本実施形態においては、ユーザは第1印刷装置100だけではなく、第2印刷装置200から複数のサービスサーバ400へアクセスすることにより電子ファイルの保存サービスを受けることができる。
【0026】
以下、ユーザが、通常時に使用する第1印刷装置100を用いて複数のサービスサーバ400にアクセスする場合と、第2印刷装置200を用いて複数のサービスサーバ400とアクセスする場合との手順の概略を説明する。
【0027】
まず、ユーザが、通常時に使用する第1印刷装置100を用いて複数のサービスサーバ400にアクセスする手順の概略を説明する。図1に示すように、第1印刷装置100は、インターネット回線を介して、第1印刷装置100に登録済みの接続用認証情報により中継サーバ300へのアクセスを行う(矢印A1,A2参照)。中継サーバ300は、サービスサーバ400へアクセスする為の情報を第1印刷装置100へ送信する。第1印刷装置100は、インターネット回線を介して、中継サーバ300からのサービスサーバ400へアクセスする為の情報を用いて、複数のサービスサーバ400へアクセスする(矢印A2,B参照)。これにより、例えば、電子ファイル保存サービスなどを提供するサービスサーバ400と第1印刷装置100とがインターネット回線を介して接続される。そして、第1印刷装置100からサービスサーバ400への電子ファイルのアップロードや、サービスサーバ400から第1印刷装置100への電子ファイルのダウンロードなどの電子ファイルの保存サービスが実行される。
【0028】
次に、ユーザが、外出先で使用する第2印刷装置200を用いて複数のサービスサーバ400にアクセスする手順の概略を説明する。図1に示すように、第2印刷装置200からの通話によるユーザの音声が、公衆電話回線を介して、第1印刷装置100に送られる(矢印C参照)。第1印刷装置100は、第1印刷装置100の記憶部に予め記憶されたユーザの音声と、第2印刷装置200から送られたユーザの音声とによりユーザを認証する。第1印刷装置100は、公衆電話回線を介して、ユーザの認証が成立すると第1印刷装置100に登録されている中継サーバ300へアクセスするための接続用認証情報を第2印刷装置200へ送信する(矢印D参照)。
【0029】
第2印刷装置200は、第1印刷装置100からの接続用認証情報を受信すると、インターネット回線を介して、受信した接続用認証情報により中継サーバ300へのアクセスを行う(矢印E1,E2参照)。中継サーバ300は、サービスサーバ400へアクセスする為の情報を第2印刷装置200へ送信する。第2印刷装置200は、インターネット回線を介して、中継サーバ300からのサービスサーバ400へアクセスする為の情報を用いて、複数のサービスサーバ400へアクセスする(矢印E1,F参照)。これにより、電子ファイル保存サービスを提供するサービスサーバ400と第2印刷装置200とがインターネット回線を介して接続される。そして、第2印刷装置200からサービスサーバ400への電子ファイルのアップロードや、サービスサーバ400から第2印刷装置200への電子ファイルのダウンロードなどの電子ファイルの保存サービスが実行される。
【0030】
上述してきたように、本実施形態においては、ユーザが通常利用する第1印刷装置100と外出先の第2印刷装置200との間で、公衆通信回線によるユーザの音声により、ユーザの認証を行う。ユーザの認証に適合すると、ユーザが通常利用する第1印刷装置100おいて、複数のサービスサーバ400から提供される電子ファイルの保存サービスと同様なサービスを、外出先の第2印刷装置200で受けることができる。なお、詳細は後述するが、ユーザが通常使用する第1印刷装置100とユーザが外出先で一時使用する第2印刷装置200とでは、複数のサービスサーバ400へアクセスする条件が異なる。つまり、ユーザが通常使用する第1印刷装置100では、ユーザが通常利用する複数のサービスサーバ400へアクセスすることができる。一方、ユーザが外出先で一時使用する第2印刷装置200では、第1印刷装置100と比較して、ユーザが通常利用する複数のサービスサーバ400へアクセスが制限される場合がある。
【0031】
以下、図2を用いて、本実施形態における印刷システムのハードウェアの構成の概略を説明する。まず、第1印刷装置100及び第2印刷装置200のハードウェア構成について説明する。なお、第1印刷装置100と第2印刷装置200とは同一のハードウェア構成であるため、第2印刷装置200のハードウェア構成において第1印刷装置100と共通する構成については、同じ符号を付して説明は省略する。第1印刷装置100は、インターネット通信部110と、制御部120と、記憶部130と、公衆回線通信部140と、表示部150と、印刷部160と、読取部170と、操作部180、メモリカードコントローラ190とを備えている。
【0032】
インターネット通信部110は、インターネット回線に接続された中継サーバ300及びサービスサーバ400との通信を行うための機器である。インターネット通信部110としては、周知のネットワークカードを採用することが出来る。なお、インターネット通信部110は、インターネット回線に接続するための第1通信手段として機能する。
【0033】
制御部120は、図示しないCPUと、CPUに接続されたROM及びRAMを備えている。CPUは、ROMに記憶された各種プログラムにしたがって、第1印刷装置100の動作を制御する。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
【0034】
また、制御部120は、ROMに記憶された各種プログラムを実行することでユーザ認証手段、接続用認証情報送信手段、認証情報送信手段、サービス提供手段などとして機能する。
【0035】
記憶部130は、NAND型フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。記憶部130は、第1印刷装置100のユーザを特定するためのユーザ特定情報と、各種の設定情報等を記憶する。なお、記憶部130としては、HDD(Hard Disk Drive)などを用いることもできる。また、記憶部130は、中継サーバ300へアクセスするための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段として機能する。また、記憶部130は、ユーザを認証するための第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段として機能する。なお、本実施形態においては、後述の公衆回線通信部140から取得される第1の認証情報としてのユーザの音声を照合するための情報が、予め記憶部130の認証情報記憶手段に記憶されている。
【0036】
公衆回線通信部140は、本実施形態における印刷システムにおいて、公衆通信回線により相互に接続された複数の印刷装置同士で、データの送受信を行うためのものである。具体的には、制御部120の指示により、公衆回線通信部140は、第2印刷装置200から第1印刷装置100へ第2の認証情報としてのユーザの音声を送信する認証情報送信手段として機能する。また、第1印刷装置100から第2印刷装置200へ接続用認証情報を送信する接続用認証情報送信手段として機能する。また、公衆回線通信部140は、公衆通信回線に接続するための第2通信手段である。なお、図示はしないが、第1印刷装置100及び第2印刷装置200は、例えば、互いの通話機能を実現するためのマイクとスピーカからなる受話器を備えている。特に、第2印刷装置200の受話器は、第2の認証情報であるユーザの音声を入力するための認証情報入力手段として機能する。
【0037】
表示部150は、周知のLCD等のディスプレイである。印刷部160は印刷機能を有し、制御部120の指示に従って、画像データなどの印刷を行う。読取部170はスキャナ機能を有し、ユーザにセットされた用紙に記録された画像を読み取る機器であり、制御部120の指示に従って、画像データなどの読取を行う。
【0038】
操作部180は、例えばユーザにより操作される複数の操作ボタンであり、ユーザの押下操作に応じた信号を制御部120へ送信する装置である。ユーザは、操作部180を操作することにより当該第1印刷装置100で所望する機能の指示を入力することができる。
【0039】
メモリカードコントローラ190は、第1印刷装置100に装着された図示しないメモリカードへの記憶の制御を行う。具体的には、制御部120の指示に従って、メモリカードへのデータの書込み、メモリカードに記憶されているデータの読み込み、データの削除等を行う。メモリカードには、所定形式の電子ファイルが記憶されている。
【0040】
次に、中継サーバ300についてのハードウェア構成について説明する。中継サーバ300は、インターネット通信部310と、制御部320と、記憶部330とを備える。
【0041】
インターネット通信部310は、インターネット回線に接続された第1印刷装置100及び第2印刷装置200やサービスサーバ400との通信を行うための機器である。通信部210としては、周知のネットワークカードを採用することが出来る。
【0042】
制御部320は、図示しないCPUと、CPUに接続されたROM及びRAMを備えている。CPUは、ROM及び記憶部330に記憶されたプログラムにしたがって、インターネット回線に接続された第1印刷装置100及び第2印刷装置200やサービスサーバ400との通信を制御する。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。記憶部330は、上述したHDDのような不揮発性の記憶装置である。記憶部330には、中継サーバ300を制御する各種プログラムが記憶されている。
【0043】
[印刷システムの動作の実施例]
以下、図3〜8を参照し、印刷システムの動作の実施例をさらに詳細に説明する。まず、図3に示す接続用認証情報取得フローにより、第2印刷装置200が第1印刷装置から中継サーバ300への接続用認証情報を取得する接続用認証情報取得フローを説明する。なお、接続用認証情報取得フローは、ユーザが外出先で第2印刷装置200の操作部180(図2参照)を操作することで開始されるものである。
【0044】
ユーザが、第2印刷装置200の操作部180を操作して、第1印刷装置100を発呼して接続用認証情報を要求する(ステップS11)。具体的には、第2印刷装置200の通話機能により第1印刷装置100の電話番号へ電話をかける。このとき、単に第2印刷装置200から第1印刷装置100へ通話を要求するだけではなく、接続用認証情報を要求するための通話であることを、第2印刷装置200から第1印刷装置100へ知らせる。
【0045】
第1印刷装置100は、第2印刷装置200からの発呼に応じて自動音声で応答する(ステップS12)。この自動音声の応答にはユーザを認証するためのユーザの発話を促す要求が含まれる。第2印刷装置200で自動音声を確認したユーザは発話を行う(ステップS13)。このユーザの発話は、第2の認証情報として第1印刷装置100に送信される。第1印刷装置100は、ユーザの発話を受信すると第1印刷装置100の記憶部130に予め記憶されている第1の認証情報であるユーザの音声と受信したユーザの音声とを照合する(ステップS14)。このステップS14の処理は、本実施形態におけるユーザ認証手段である。
【0046】
第1印刷装置100は、ステップS14の音声照合により、ユーザの認証に失敗すると(ステップS14:本人確認NG)、その旨を第2印刷装置200にエラー時の音声として送信する。第2印刷装置200は、エラー時の音声を受話すると(ステップS15)、第1印刷装置100と第2印刷装置200との通信を切断して接続用認証情報取得フローを終了する。なお、1回の音声照合の失敗で接続用認証情報取得フローを終了するのではなく、所定回数(例えば、3回)の音声照合の失敗を契機として、接続用認証情報取得フローを終了するようにしてもよい。
【0047】
一方、第1印刷装置100は、ステップS14の音声照合により、ユーザの認証に成功(ステップS14:本人確認OK)すると、所定のトーン信号を第2印刷装置200へ送信する(ステップS16)。トーン信号の送信後に、第1印刷装置100は、記憶部130に予め記憶されている中継サーバ300へアクセスするための接続用認証情報を読み出して、第2印刷装置200へ送信する準備を行う。
【0048】
第1印刷装置100の記憶部130には、第1の認証情報であるユーザの音声が複数登録されている。上記ステップS14の音声照合では、複数登録されたユーザの中から一人のユーザを特定する。第1印刷装置100は、記憶部130に記憶されている登録済みの接続用認証情報(図9参照)から、特定されたユーザに応じた接続用認証情報を決定する。図9に示すように、第1印刷装置100の記憶部130に記憶されている登録済みの接続用認証情報は、「ID」、「利用者表示名」、「接続用認証情報」、「一時利用フラグ」、「受信日時」から構成されたデータである。この中から、例えば、IDが1番のユーザが特定された場合は、IDが1番の「利用者表示名」、「接続用認証情報」、「一時利用フラグ」が決定される。なお、「受信日時」は、第2印刷装置200からIDが1番のユーザの音声を受信したときに、ユーザの音声を受信した日時に更新される。
【0049】
第2印刷装置200は、トーン信号を受信すると(ステップS17)、第1印刷装置100からの接続用認証情報の受信待ち状態とする(ステップS18)。第2印刷装置200は、接続用認証情報の受信準備が完了したことを、受信準備完了信号として第1印刷装置100へ送信する(ステップS19)。
【0050】
第1印刷装置100は、受信準備完了信号を受信すると(ステップS20)、記憶部130に予め記憶されている中継サーバ300へアクセスするための接続用認証情報を、第2印刷装置200へ送信する(ステップS21)。このステップS21における、接続用認証情報の送信は、第1印刷装置100から第2印刷装置200への接続用認証情報送信手段である。このとき、第1印刷装置100から第2印刷装置200に送信される接続用認証情報には、接続用認証情報と、上述した「利用者表示名」、「一時利用フラグ」などが付されて送信される。第2印刷装置200は、接続用認証情報を受信すると(ステップS22)、接続用認証情報に付属して受信した各種情報や受信日時などを記憶部130に記憶する(ステップS23)。そして、第2印刷装置200は、第1印刷装置100との通信を切断して接続用認証情報取得フローを終了する(ステップS24)。
【0051】
上述した手順で、ユーザが外出先で使用する第2印刷装置200に、ユーザが通常使用する第1印刷装置100が記憶している中継サーバ300に接続するための接続用認証情報を送信することができる。これにより、ユーザが外出先で使用する第2印刷装置200において、第1印刷装置100と同様にサービスサーバ400にアクセスすることができ、サービスサーバ400からのサービスを第2印刷装置200で受けることができる。
【0052】
次に、図4及び図5に示すサービス利用フロー1及びサービス利用フロー2により、第2印刷装置200がサービスサーバ400からサービスを受けるための手順を説明する。なお、サービス利用フロー1及びサービス利用フロー2は、ユーザが外出先で第2印刷装置200を用いて電子ファイルをサービスサーバ400へアップロードする手順を一例として説明する。また、サービス利用フロー1及びサービス利用フロー2は、上述した接続用認証情報取得フローにおいて、第2印刷装置200が第1印刷装置100から接続用認証情報を取得した後に実行される。
【0053】
図4に示すサービス利用フロー1において、ユーザは、第2印刷装置200の表示部150に表示したメニューG1の項目の中から「クラウド」を選択する(ステップS31)。ユーザによる項目の選択は、操作部180を操作することで行われる。なお、表示部150をタッチパネルなどで構成して、ユーザが表示部150に表示されるメニューG1から所定の項目をタッチすることで選択するようにしてもよい。
【0054】
ユーザは、第2印刷装置200の表示部150に表示したクラウドサービスG2において、「サービス接続」を選択する(ステップS32)。続いて、ユーザは、第2印刷装置200の表示部150に表示した利用者G3において、表示されている自分の利用者名「taro.yamada」を選択する(ステップS33)。第2印刷装置200は、中継サーバ300に、「接続用認証情報」、「一時利用フラグ」などで構成された認証情報を送信する(ステップS34)。これにより、第2印刷装置200から中継サーバ300へのアクセスが開始される。
【0055】
中継サーバ300は、認証情報を受信すると(ステップS35)、認証情報に基づいて中継サーバ300の記憶部330に予め記憶されている接続用認証情報管理テーブル(図10参照)を検索して、登録されている接続用認証情報か否かを判定する(ステップS36)。中継サーバ300の記憶部330に予め記憶されている接続用認証情報管理テーブルは、図10に示すように、「ユーザID」、「接続用認証情報」から構成されたデータテーブルである。「ユーザID」は、ユーザに割り当てられた識別IDであり、この「ユーザID」からユーザの名前を識別できる。「接続用認証情報」は、中継サーバ300へアクセスするための識別コードであり、所定の桁数(例えば、十数桁)の数字や大文字・小文字のアルファベットの組み合わせで構成されたものである。
【0056】
中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報ではないと判定すると(ステップS36:No)、その旨を第2印刷装置200へ送信する。第2印刷装置200は、中継サーバ300から登録されている接続用認証情報ではないとの判定を受信するとエラー表示を行う(ステップS37)。このエラー表示では、第2印刷装置200の表示部150(図1参照)にエラーメッセージなどを表示させて、ユーザに対して中継サーバ300へのアクセスが失敗したことを知らせる。
【0057】
一方、中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報であると判定すると(ステップS36:Yes)、一時利用フラグがONか否かを判定する(ステップS38)。この一時利用フラグは、中継サーバ300が、送られてきた接続用認証情報が、第1印刷装置100と第2印刷装置200とのどちらから送られてきたものであるかを判定するものである。中継サーバ300は、一時利用フラグがONであると判定すると(ステップS38:Yes)、 一時利用可能なサービスサーバ400のサービスを取得する(ステップS39)。
【0058】
本実施形態においては、第1印刷装置100と第2印刷装置200とでは、サービスサーバ400から提供されるサービスの内容が異なる。例えば、第2印刷装置200がサービスサーバ400から提供されるサービスに数は、第1印刷装置100がサービスサーバ400から提供されるサービスの数より少ない。つまり、第2印刷装置200がサービスサーバ400から提供されるサービスには制限が設けられている。そのため、上記ステップS39においては、サービスサーバ400へのサービスアクセス用情報管理テーブル(図11参照)から一時利用可能なサービスサーバ400のサービスを取得する。
【0059】
図11に示すサービスサーバ400へのサービスアクセス用情報管理テーブルは、「ユーザID」、「サービスID」、「サービスアクセス用情報」、「外出先利用」からなるデータテーブルである。「サービスID」は、サービスサーバ400のサービスの識別コードである。「サービスアクセス用情報」は、サービスサーバ400へアクセスして所定のサービスに接続するための情報である。「外出先利用」に「利用可」と設定されている場合は、第1印刷装置100だけではなく第2印刷装置200で受けることができるサービスサーバ400からのサービスである。また、「外出先利用」に「利用不可」と設定されている場合は、第1印刷装置100のみで受けることができるサービスサーバ400からのサービスである。
【0060】
すなわち、上記ステップS39では、図11に示すように、「ユーザID」が「00000001」の利用者は、「外出先利用」に「利用可」が設定されている「XXXX」及び「YYYY」の「サービスID」が選択される。つまり、中継サーバ300は、一時利用フラグがONの場合は、第2印刷装置200からのアクセスであると判定して、一時利用可能なサービスサーバ400のサービスを抽出する。
【0061】
一方、中継サーバ300は、一時利用フラグがONではないと判定すると(ステップS38:No)、利用可能なサービスサーバ400の全サービスを取得する(ステップS40)。中継サーバ300は、上記ステップS39又はステップS40で取得された、サービスサーバ400で利用可能なサービスのリストを第2印刷装置200へ送信する(ステップS41)。
【0062】
第2印刷装置200は、中継サーバ300からサービスサーバ400で利用可能なサービスのリストを受信すると(ステップS42)、このリストを元に利用可能サービスG4のメニューを、表示部150に表示させる(ステップS43)。そして、図5に示すサービス利用フロー2へ処理を移す。なお、中継サーバ300から送られてくるサービスサーバ400で利用可能なサービスのリストは、図12に示すように、「サービスID」、「サービス名」、「アップロードURL」、「ダウンロードURL」、から構成されたデータテーブルである。「サービス名」は、例えば、XXフォトのように、対応するサービスサーバ400が電子ファイルのうちの画像データの保存サービスを行うことを示唆する名前である。「アップロードURL」はサービスサーバ400の電子ファイルのアップロード先のURLである。「ダウンロードURL」はサービスサーバ400の電子ファイルのダウンロード先のURLである。中継サーバ300には、第1印刷装置100及び第2印刷装置200で利用することができるサービスサーバ400のサービスが、図12に示すデータテーブルとして記憶部330に記憶されている。
【0063】
図5に示すサービス利用フロー2において、ユーザは、第2印刷装置200の表示部150に表示されている利用可能サービスG4のメニューから、項目「XXフォト」を選択する(ステップS44)。そして、ユーザは、第2印刷装置200の表示部150の表示に応じた各種操作を選択する(ステップS45)。この各種操作は、サービスサーバ400の利用サービスの内容を決定するものである。具体的には、ユーザは、第2印刷装置200の表示部150に表示されている操作G5のメニューから、項目「アップロード」を選択し、さらに、第2印刷装置200の表示部150に表示されているアップロードG6のメニューから、項目「メディア」を選択する。これにより、第2印刷装置200は、メモリカードコントローラ190よりメモリカードに記憶されている画像データを読み取る。なお、画像データの読み取りは、第2印刷装置200のスキャン機能を用いて読み取ることもできる。第2印刷装置200は、読み取った画像データを表示部150に対象ファイル選択G7として表示させる。ユーザは、表示された対象ファイル選択G7からアップロードさせる画像データを選択する。
【0064】
第2印刷装置200は、ステップS45の各種操作が終了すると、利用情報として中継サーバに送信する(ステップS46)。この利用情報は、中継サーバ300への接続用認証情報、ステップS45の各種操作の結果としての利用サービスの内容、一時利用フラグなどで構成されている。
【0065】
中継サーバ300は、第2印刷装置200からの利用情報を受信すると(ステップS47)、中継サーバ300の記憶部330に予め記憶されている接続用認証情報管理テーブル(図10参照)を検索して、登録されている接続用認証情報か否かを判定する(ステップS48)中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報ではないと判定すると(ステップS48:No)、その旨を第2印刷装置200へ送信する。第2印刷装置200は、中継サーバ300から登録されている接続用認証情報ではないとの判定を受信するとエラー表示を行う(ステップS49)。このエラー表示では、第2印刷装置200の表示部150(図1参照)にエラーメッセージなどを表示させて、ユーザに対して中継サーバ300へのアクセスが失敗したことを知らせる。
【0066】
一方、中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報であると判定すると(ステップS48:Yes)、一時利用フラグがONか否かを判定する(ステップS50)。中継サーバ300は、一時利用フラグがONであると判定すると(ステップS50:Yes)、第2印刷装置200からの利用情報を利用履歴として記憶部330に保存する(ステップS51)。この利用履歴は、図13に示すように、中継サーバの履歴管理テーブルとして、「ユーザID」、「利用日時」、「サービス名」、「区分」、「詳細」の5項目から構成される。「ユーザID」はユーザを特定するデータ、「利用日時」は第2印刷装置200においてはサービスサーバ400のサービスを利用した日時を表すデータである。また、「サービス名」はサービスサーバ400を特定するデータ、「区分」はサービスサーバ400へ電子ファイルをアップロードしたかダウンロードしたかを表すデータ、「詳細」は詳細な電子ファイルのプロパディ情報である。なお、図13の履歴管理テーブルは、第1印刷装置100の要求により、中継サーバ300から第1印刷装置100に送信されて、第1印刷装置100で印刷することができる。一方、中継サーバ300は、一時利用フラグがONではないと判定すると(ステップS50:No)、ステップS52へ処理を移す。
【0067】
中継サーバ300は、サービスサーバ400へのリクエストフォーマットを生成して、第2印刷装置200へ送信する(ステップS52)。第2印刷装置200は、中継サーバ300からのサービスサーバ400へのリクエストフォーマットを受信すると(ステップS53)、サービスサーバ400への電子ファイルのアップロード用リクエストを生成する(ステップS54)。アップロード用リクエストは、中継サーバ300からのサービスサーバ400へのリクエストフォーマットに電子ファイルを合成したものである。サービスサーバ400へのリクエストフォーマットはサービスサーバ400ごとに異なる。このため、中継サーバ300はサービスサーバ400に応じたリクエストフォーマットを生成して第2印刷装置200に送信する。これにより、第2印刷装置200は、サービスサーバ400毎に異なるリクエストフォーマットを記憶しておく必要がない。
【0068】
第2印刷装置200は、生成したアップロード用リクエストをサービスサーバ400へ送信する(ステップS55)。このステップS55におけるアップロード用リクエストのサービスサーバ400への送信は、インターネット回線を介して電子ファイルの保存サービスを実行するための通信を行うサービス提供手段である。サービスサーバ400は、アップロード用リクエストを受信すると、アップロード用リクエストに含まれる電子ファイルを、サービスサーバ400のデータベースに格納する(ステップS56)。サービスサーバ400はアップロードの結果を第2印刷装置200へ送信する(ステップS57)。
【0069】
第2印刷装置200は、サービスサーバ400からのアップロードの結果を受信すると、表示部150にアップロードの完了画面を表示する(ステップS58)。この処理が終了すると、サービス利用フロー2を終了する。
【0070】
次に、図6に示す第2印刷装置200の利用履歴出力フローを用いて、ユーザが、第2印刷装置200によりサービスサーバ400からのサービスの提供を受けた履歴を、第1印刷装置100において印刷する手順を説明する。なお、この第2印刷装置200の利用履歴出力フローは、第1印刷装置100において実行される。
【0071】
図6に示す利用履歴出力フローにおいて、ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示したメニューG1の所定の項目の中から「クラウド」を選択する(ステップS61)。ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示したクラウドサービスG2において、「サービス接続」を選択する(ステップS62)。続いて、ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示した利用者G3において、表示されている利用者「taro.yamada」を選択する(ステップS63)。ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示した設定G8において、表示されている「履歴出力」を選択する(ステップS64)。
【0072】
第1印刷装置100は、認証情報として接続用認証情報を中継サーバ300に送信する(ステップS65)。中継サーバ300は、第1印刷装置100からの接続用認証情報を受信すると(ステップS66)、中継サーバ300の記憶部330に予め記憶されている接続用認証情報管理テーブル(図10参照)を検索して、登録されている接続用認証情報か否かを判定する(ステップS67)。中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報ではないと判定すると(ステップS67:No)、その旨を第1印刷装置100へ送信する。第1印刷装置100は、中継サーバ300から登録されている接続用認証情報ではないとの判定を受信するとエラー表示を行う(ステップS68)。このエラー表示では、第1印刷装置100の表示部150(図1参照)にエラーメッセージなどを表示させて、ユーザに対して中継サーバ300へのアクセスが失敗したことを知らせる。
【0073】
一方、中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報であると判定すると(ステップS67:Yes)、中継サーバ300は、第2印刷装置200の利用履歴を記憶部330から取得して第1印刷装置100に送信する(ステップS69)。この利用履歴は、図13に示すように、第2印刷装置200においてはサービスサーバ400のサービスを利用した履歴である。なお、中継サーバ300は、第2印刷装置200の利用履歴を第1印刷装置100に送信した後は、この利用履歴を削除してもよい。
【0074】
第1印刷装置100は、中継サーバ300から第2印刷装置200の利用履歴を受信すると、この利用履歴の出力確認メッセージを表示部150に表示する(ステップS70)。この利用履歴の出力確認メッセージは、外出先利用履歴G9に示すように、出力する印刷用紙の大きさに合わせて、印刷するページ数などで印刷するか否かをユーザに確認する。そして、ユーザにより印刷実行が選択されると(ステップS71:Yes)、第2印刷装置200の利用履歴の印刷を実行する(ステップS72)。一方、ユーザにより印刷実行が選択されなかったとき(ステップS71:No)は、利用履歴出力フローを終了する。
【0075】
上述したように、第1印刷装置100において、中継サーバ300に記憶されているユーザによる第2印刷装置200の利用履歴を受信して印刷することができる。これにより、ユーザは、外出先の第2印刷装置200によりサービスサーバ400のどのサービスを受けたか確かめることができる。また、後述する第2印刷装置200の利用制限設定フロー(図7参照)で第2印刷装置200がサービスサーバ400からのサービスの提供の制限を変更する場合に参考とすることができる。
【0076】
次に、図7に示す第2印刷装置200の利用制限設定フローにより、第2印刷装置200がサービスサーバ400からのサービスの提供の制限を変更する手順を説明する。
【0077】
図7に示す利用制限設定フローにおいて、ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示したメニューG1の所定の項目の中から「クラウド」を選択する(ステップS75)。ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示したクラウドサービスG2において、「サービス接続」を選択する(ステップS76)。続いて、ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示した利用者G3において、表示されている自分の利用者名「taro.yamada」を選択する(ステップS77)。ユーザは、第1印刷装置100の表示部150に表示した設定G8において、表示されている「アクセス制限」を選択する(ステップS78)。
【0078】
第1印刷装置100は、認証情報として接続用認証情報を中継サーバ300に送信する(ステップS79)。中継サーバ300は、第1印刷装置100からの接続用認証情報を受信すると(ステップS80)、中継サーバ300の記憶部330に予め記憶されている接続用認証情報管理テーブル(図10参照)を検索して、登録されている認証情報か否かを判定する(ステップS81)。中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報ではないと判定すると(ステップS81:No)、その旨を第1印刷装置100へ送信する。第1印刷装置100は、中継サーバ300から登録されている接続用認証情報ではないとの判定を受信するとエラー表示を行う(ステップS82)。このエラー表示では、第1印刷装置100の表示部150(図1参照)にエラーメッセージなどを表示させて、ユーザに対して中継サーバ300へのアクセスが失敗したことを知らせる。
【0079】
一方、中継サーバ300は、登録されている接続用認証情報であると判定すると(ステップS81:Yes)、中継サーバ300は、アクセス制限設定をサービスアクセス用情報管理テーブル(図11参照)を記憶部330から取得して第1印刷装置100に送信する(ステップS83)。
【0080】
第1印刷装置100は、中継サーバ300からアクセス制限設定を受信すると、このアクセス制限設定を表示部150に表示する(ステップS84)。このアクセス制限設定は、アクセス制限設定G10に示すように、第2印刷装置200で利用できるサービスサーバ400のサービスの設定を、サービスID毎に変更することができる。そして、アクセス制限設定が変更されると(ステップS85)、変更後のアクセス制限設定を中継サーバ300に送信する(ステップS86)。
【0081】
中継サーバ300は、第1印刷装置100からの変更後のアクセス制限設定を受信すると、記憶部330に変更されたアクセス制限設定を登録する(ステップS87)。そして、中継サーバ300は、変更後のアクセス制限設定の登録結果を第1印刷装置100に送信する(ステップS88)。第1印刷装置100は、中継サーバ300から変更後のアクセス制限設定の登録結果を受信すると、完了画面を表示部150に表示させて(ステップS89)、利用制限設定フローを終了する。
【0082】
上述したように、第2印刷装置200がサービスサーバ400からのサービスの提供の制限を変更することができるので、例えば、ユーザが外出前に予め必要となるサービスサーバ400からのサービスを有効とすることができる。
【0083】
次に、図8に示す第2印刷装置200の接続用認証情報自動削除フローにより、第2印刷装置200が第1印刷装置100より取得した接続用認証情報の自動削除の手順を説明する。
【0084】
第2印刷装置200は、サービスサーバ400のサービスを利用した最終のアクセス日時を取得する(ステップS91)。第2印刷装置200は、現在の日時とサービスを利用した最終のアクセス日時とから経過時間を算出し、一定時間経過したか否かを判定する(ステップS92)。第2印刷装置200は、一定時間経過していないと判定すると(ステップS92:No)、ステップS91へ処理を移す。一方、第2印刷装置200は、一定時間経過していると判定すると(ステップS92:Yes)、第2印刷装置200の記憶部130に記憶されている接続用認証情報を削除する(ステップS93)。そして、第2印刷装置200は、接続用認証情報自動削除フローを終了する。
【0085】
このように、ユーザが外出先の第2印刷装置200を利用する時に、第1印刷装置100から取得した接続用認証情報は、一定時間が経過すると自動的に削除されるため、印刷システムを関係のない他のユーザに使用される可能性を低くすることができる。
【0086】
なお、上述した実施形態においては、第1印刷装置100の記憶部130に予め記憶しておくユーザを特定するための認証情報を音声としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザを特定できるものであればよい。例えば、第2印刷装置200のスキャナ機能で取得し、FAX機能で第1印刷装置100へ送信したユーザの指紋と、第1印刷装置100の記憶部130に予め記憶されているユーザの指紋とを照合することで、ユーザの認証手段とすることもできる。
【0087】
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0088】
本発明を、上述してきた実施形態を通して説明したが、本実施形態の印刷システム及び印刷装置によれば、以下の効果が期待できる。
【0089】
(1)インターネット回線に接続可能なインターネット通信部110及び公衆通信回線に接続可能な公衆回線通信部140を有し、前記公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置100と、複数の印刷装置のうち、第1印刷装置100以外の第2印刷装置200と、インターネット回線に接続可能であり、電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバ400と、インターネット回線に接続可能であり、複数の印刷装置と複数のサービスサーバ400との接続を中継する中継サーバ300と、を備えた印刷システムであって、第1印刷装置100は、中継サーバ300へ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段(例えば、記憶部130)と、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報(例えば、ユーザの音声データ)を記憶する認証情報記憶手段(例えば、記憶部130)と、第1の認証情報と、第2印刷装置200からインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報(例えば、ユーザの音声)とに基づいて、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段(図3のステップS14)と、ユーザ認証手段により接続用認証情報を利用可能なユーザが特定された場合、接続用認証情報をインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して第2印刷装置200へ送信する接続用認証情報送信手段(図3のステップS21)と、を備え、第2印刷装置200は、ユーザにより第2の認証情報が入力される認証情報入力手段(例えば、第2印刷装置200の受話器)と、第2の認証情報をインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して第1印刷装置100へ送信する認証情報送信手段(例えば、図3のステップS13)と、第1印刷装置100から受信した接続用認証情報に基づいて、インターネット回線により電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段(図5のステップS55)と、を備えたことを特徴とする印刷システムとした。これにより、ユーザは、第2印刷装置200を用いて、第1印刷装置100と同様のサービスサーバ400からの電子ファイルの保存サービスの提供を受けることができる。
【0090】
(2)第1印刷装置100から第2印刷装置200へ送信される接続用認証情報は、第1印刷装置100において利用可能な電子ファイルの保存サービスから第2印刷装置200において利用可能な電子ファイルの保存サービスを制限する制限情報を含む。これにより、外出先のユーザが、第2印刷装置200により利用できるサービスの数や内容を制限することができるため、セキュリティを高めることができる。
【0091】
(3)第1印刷装置100は、制限情報により制限される内容を変更可能とした。これにより、ユーザが外出先において必要なサービスに変更することができる。
【0092】
(4)第1印刷装置100は、第2印刷装置200において提供された電子ファイルの保存サービスの、ユーザのID、利用日時、サービスサーバの名称、データ転送の区分及びデータの属性に関する情報のうち、少なくともひとつを含む情報を履歴として出力可能とした。これにより、第1印刷装置100を利用して、外出先のユーザが利用したサービスの内容を知ることができる。
【0093】
(5)第2印刷装置200は、第1印刷装置100から受信した接続用認証情報を、所定の条件に基づいて自動的に削除する。これにより、ユーザが外出先の第2印刷装置200を使用した後に、ユーザが第2印刷装置200に取得した接続用認証情報は自動的に削除されるので、セキュリティの高い印刷システムとすることができる。
【0094】
(6)第2の認証情報は、公衆通信回線を介して取得したユーザの音声であり、ユーザ認証手段(図3のステップS14)は、第1の認証情報(例えば、ユーザの音声データ)を照合対象としてユーザの音声を照合することで、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定する。これにより、第1印刷装置100が有する通話機能によりユーザの音声を取得できるので、簡単で確実にユーザを認証することができる。
【0095】
(7)インターネット回線に接続可能なインターネット通信部110及び公衆通信回線に接続可能な公衆回線通信部140を有し、公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置100と、複数の印刷装置のうち、第1印刷装置100以外の第2印刷装置200と、を備えた印刷装置であって、第1印刷装置100は、インターネット回線を介して電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバ400との接続を中継する中継サーバ300へ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段(例えば、記憶部130)と、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報(例えば、ユーザの音声データ)を記憶する認証情報記憶手段(例えば、記憶部130)と、第1の認証情報と、第2印刷装置200からインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報(例えば、ユーザの音声)とに基づいて、接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段(図3のステップS14)と、ユーザ認証手段により接続用認証情報を利用可能なユーザであると特定された場合、接続用認証情報をインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して第2印刷装置200へ送信する接続用認証情報送信手段(図3のステップS21)と、を備え、第2印刷装置200は、ユーザにより第2の認証情報が入力される認証情報入力手段(例えば、第2印刷装置200の受話器)と、第2の認証情報をインターネット回線と公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して第1印刷装置100へ送信する認証情報送信手段(例えば、図3のステップS13)と、第1印刷装置100から受信した接続用認証情報に基づいて、インターネット回線により電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段(図5のステップS55)と、を備えたことを特徴とする印刷装置とした。これにより、これにより、ユーザは、第2印刷装置200を用いて、第1印刷装置100と同様のサービスサーバ400からの電子ファイルの保存サービスの提供を受けることができる。
【符号の説明】
【0096】
100 第1印刷装置
110,310 インターネット通信部
120,320 制御部
130,330 記憶部
140 公衆回線通信部
150 表示部
160 印刷部
170 読取部
180 操作部
190 メモリカードコントローラ
200 第2印刷装置
300 中継サーバ
400 サービスサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット回線に接続可能な第1通信手段及び公衆通信回線に接続可能な第2通信手段を有し、前記公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置と、
前記複数の印刷装置のうち、前記第1印刷装置以外の第2印刷装置と、
インターネット回線に接続可能であり、電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバと、
インターネット回線に接続可能であり、前記複数の印刷装置と前記複数のサービスサーバとの接続を中継する中継サーバと、
を備えた印刷システムであって、
前記第1印刷装置は、
前記中継サーバへ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段と、
前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
前記第1の認証情報と、前記第2印刷装置から前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報とに基づいて、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段と、
前記ユーザ認証手段により前記接続用認証情報を利用可能なユーザが特定された場合、前記接続用認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第2印刷装置へ送信する接続用認証情報送信手段と、を備え、
前記第2印刷装置は、
ユーザにより前記第2の認証情報が入力される認証情報入力手段と、
前記第2の認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第1印刷装置へ送信する認証情報送信手段と、
前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報に基づいて、前記インターネット回線により前記電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段と、を備えたことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記第1印刷装置から前記第2印刷装置へ送信される前記接続用認証情報は、前記第1印刷装置において利用可能な前記電子ファイルの保存サービスから前記第2印刷装置において利用可能な前記電子ファイルの保存サービスを制限する制限情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記第1印刷装置は、前記制限情報により制限される内容を変更可能としたことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記第1印刷装置は、前記第2印刷装置において提供された前記電子ファイルの保存サービスの、ユーザのID、利用日時、サービスサーバの名称、データ転送の区分及びデータの属性に関する情報のうち、少なくともひとつを含む情報を履歴として出力可能としたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記第2印刷装置は、前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報を、所定の条件に基づいて自動的に削除することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記第2の認証情報は、前記公衆通信回線を介して取得したユーザの音声であり、前記ユーザ認証手段は、前記第1の認証情報を照合対象として前記ユーザの音声を照合することで、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項7】
インターネット回線に接続可能な第1通信手段及び公衆通信回線に接続可能な第2通信手段を有し、前記公衆通信回線により相互に接続される複数の印刷装置のうち、ユーザにより通常使用される印刷装置として設定された第1印刷装置と、前記複数の印刷装置のうち、前記第1印刷装置以外の第2印刷装置と、を備えた印刷装置であって、
前記第1印刷装置は、
前記インターネット回線を介して電子ファイルの保存サービスを提供する複数のサービスサーバとの接続を中継する中継サーバへ接続するための接続用認証情報を記憶する接続用認証情報記憶手段と、
前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するための第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
前記第1の認証情報と、前記第2印刷装置から前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して受信した第2の認証情報とに基づいて、前記接続用認証情報を利用可能なユーザを特定するユーザ認証手段と、
前記ユーザ認証手段により前記接続用認証情報を利用可能なユーザであると特定された場合、前記接続用認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第2印刷装置へ送信する接続用認証情報送信手段と、を備え、
前記第2印刷装置は、
ユーザにより前記第2の認証情報が入力される認証情報入力手段と、
前記第2の認証情報を前記インターネット回線と前記公衆通信回線との少なくともいずれか一方の回線を介して前記第1印刷装置へ送信する認証情報送信手段と、
前記第1印刷装置から受信した前記接続用認証情報に基づいて、前記インターネット回線により前記電子ファイルの保存サービスを受けるための通信を行うサービス提供手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−103972(P2012−103972A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253000(P2010−253000)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】