印刷処理システム、および印刷制御方法
【課題】 本発明は、印刷物を掲示する場所の照明光源を印刷条件の一つとし、指定された照明光源に応じた補正を行って色再現性を良好にして印刷する構成に関するものである。ポスターなどの印刷物は、印刷物の掲示場所や指定した印刷条件を特定できない場合、間違った場所に掲示されてしまう。本発明は、ポスターなどの印刷物に不要な印刷を行うことなく、印刷物の掲示場所を特定可能とすることを目的とする。
【解決手段】 印刷条件や印刷物を特定するための情報の印刷と、ポスターなどの画像の印刷とを可能とし、ロール紙上に連続して印刷可能とする。印刷条件や印刷物を特定するための情報を1つのページとして扱うことで、ポスターなどの画像上に不要な情報を残すことなく、必要な情報を印刷して残すことが可能となる。
【解決手段】 印刷条件や印刷物を特定するための情報の印刷と、ポスターなどの画像の印刷とを可能とし、ロール紙上に連続して印刷可能とする。印刷条件や印刷物を特定するための情報を1つのページとして扱うことで、ポスターなどの画像上に不要な情報を残すことなく、必要な情報を印刷して残すことが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的大きなサイズ用紙に対して印刷する大判プリンタを備える印刷システムにおいて、補正処理を行って印刷が可能なシステムに関する。特に、本発明はポスターや広告物のようにB0、A0サイズあるいはさらに大きな用紙に対して印刷する大判プリンタを備える印刷システムにおいて、掲示される環境や視認する環境に応じて補正処理を行って印刷が可能なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷条件としては、印刷品質(はやい、標準、きれいなど)、色調整、部数、両面印刷などがあった。また、ユーザーが観察する照明光源を印刷条件として指定し、その照明光源の下での入力画像と印刷物の色再現性を一致させるような印刷条件もあった(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、用紙の縁の部分に白地が生じないように用紙の全面に対して印刷を行う(全面印刷、あるいはフチ無し印刷と称する)時、本来印刷する画像以外の印刷情報を印刷する方法として、特許文献2が知られている。特許文献2には、複数の人から複数ページのドキュメントを印刷した場合、出力された印刷物の用紙の向き、ページ順序などが乱れても用意に整列できるマークを印刷することが開示されている。また、フチ無し印刷時には裏面に前記マークを印刷することによって、フチ無し画像の仕上がりの美しさと整列の容易性を同時に実現できることが記載されている。
【特許文献1】特開平11−232444号公報
【特許文献2】特開2004−202852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術に記載されるように、ユーザーが観察する環境の照明光源を印刷条件として印刷した場合、印刷条件で指定した照明光源の下で入力画像と印刷物の色再現性が合うように補正されて印刷される。そのため、印刷物(例えばポスターなど)は、印刷する場所と掲示場所が異なる場合、照明光源または印刷物の掲示場所を特定しておかなければ、間違った場所に掲示されるという問題点があった。つまり、掲示される場所の照明光源、すなわち掲示される環境が特定できずに誤った場所に掲示された場合、印刷結果と掲示された環境が合わず、画像の色再現性が著しく低下してしまう可能性がある。
【0005】
また、前述の特開2004−202852号公報では、フチ無し印刷時、画像に影響を与えずに裏面に印刷情報を印刷する提案がなされており、裏面に照明光源または印刷物の掲示場所を印刷できれば、間違った場所に掲示されない。但し、ロール状の用紙を用いる大判プリンタでフチ無し印刷を行う場合、用紙が送り方向に連続しているため用紙の裏面に印刷することが非常に難しい。つまり、ロール状の用紙をカットした後に反転させるための構成、もしくは用紙を反転することなく用紙の裏面に対して印刷を行う機構が必要となり、結果として、プリンタのコストが上昇してしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記説明した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、照明光源のような使用環境を印刷条件として印刷した印刷物に対して、容易に照明光源または印刷物の掲示場所を特定できるように印刷を行うことを目的とする。特に、本発明は両面印刷のできないロール状の用紙に対して印刷を行う大判プリンタの構成で、環境光、照明光源のような使用状況を特定して補正を行って印刷をした印刷物に対して、印刷物を使用する場所や印刷物を掲示する場所を特定可能なように印刷を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の課題を解決するため、ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおいて、複数の印刷条件を指定できる設定手段と、印刷物を特定する情報を入力する入力手段と、前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを作成するページ作成手段と、を有し、ロール紙上の前記全面印刷を行った領域外に、前記ページ作成手段によって作成した前記情報のページを印刷することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおける印刷制御方法であって、複数の印刷条件を前記ホストにより設定する工程と、前記印刷物を特定する情報を前記ホスト装置により入力する工程と、前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを前記ホストにより作成するページ作成工程と、印刷を行う画像に対応したデータと、前記ページ作成工程において作成した前記情報のページに対応したデータとを、前記ホストにより前記印刷装置に対して送信する送信工程と、前記送信工程において前記ホストから送信されたデータに基づき前記印刷装置によりロール紙上に前記画像と前記情報のページとを印刷する工程と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、ポスターなどの掲示に用いられる印刷を行う大判プリンタの構成で、掲示される場所の照明光源を印刷条件として印刷した印刷物に対して、容易に照明光源や印刷物の掲示場所を特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1の印刷処理システムでは、パーソナルコンピュータ等の上位装置100と大判インクジェット方式等の画像形成装置(大判プリンタ)101とによって構成される。上位装置100には、アプリケーション1とOS2とプリンタドライバ3のみを図示している。通常印刷の流れを以下に示す。
【0012】
上位装置内では、アプリケーション1が、各種のドキュメントを作成する。このドキュメントをプリンタに印刷するために、OS2及びプリンタドライバ3が動作する。
【0013】
アプリケーションは、印刷前処理として、指定されている用紙サイズのピクセル数を含めた用紙情報をOS2の用意している関数を用いて取得する。OS2はこの関数が呼ばれると、プリンタドライバ3の用意している初期設定用の印刷関数を呼び、用紙情報を取得して、アプリケーション1へ返す。そして、アプリケーション1は、取得した用紙情報に基づいたドキュメントに再構成し、OS2の用意している印刷用関数を用いて、印刷処理を行う。OS2は印刷用関数が呼ばれるとプリンタドライバ3の用意している印刷制御用関数(印刷開始、印刷終了など)とテキスト、グラフィック、イメージの描画関数などの印刷関数を呼ぶ。プリンタドライバ3は、これらの関数が呼ばれた後、プリンタの認識できる印刷データを作成して、プリンタに印刷データを送る。
【0014】
本発明の印刷処理であるフチ無し印刷時、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報をロール紙上に印刷する概略を、図1を用いて以下に示す。図1で、アプリケーション1はプリンタドライバ3のユーザーインターフェース部4を呼び、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を設定した後、OS2の用意している印刷用関数を用いて印刷を開始する。
【0015】
OS2は印刷用関数が呼ばれるとプリンタドライバ3の用意している印刷関数を呼ぶ。プリンタドライバ3の印刷関数スプール部9では、印刷関数をスプールして、印刷関数スプールファイル11に保存する。保存後、印刷関数リプレイ処理部11を呼ぶ。印刷関数リプレイ処理部11は、リプレイ処理部12、印刷情報ページ作成部13から構成される。リプレイ処理部12では、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷するかどうかを判別する。印刷しない場合には、まず、グラフィック処理部5に描画関数をリプレイして印刷処理を行わせる。
【0016】
グラフィック処理部5において、描画処理部8では、グラフィック、イメージ、テキストなどの印刷関数を全てイメージに展開し、色処理部6で照明光源に基づいた処理を行う。そして、プリンタコマンド制御部9で、色処理されたイメージデータをプリンタの認識できるコマンドを追加して印刷データをプリンタに送る。
【0017】
印刷条件(ここでは照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、リプレイ処理部12はまず上記通常印刷を行う。その後、印刷情報ページ作成部13において、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータが印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0018】
この印刷情報ページ作成部13は、プリンタ側にフチ無し印刷後にテキストデータのみ印刷できる機能があれば、プリンタコマンドを作成するだけで可能である。本実施例1では、両面へ印刷する機構を備えない大判プリンタの構成において、プリンタドライバの処理で行う方法を記載する。
【0019】
図2では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を設定する画面21を示す。この画面は、例えば上位装置であるホストコンピュータ100に接続されるディスプレイに表示されるウィンドウ21を例としている。このウィンドウ21には、光源タイプを設定する欄22、色温度を指定する欄23、掲示場所を記入する欄24などがある。また、設定した内容や記入した情報で決定するための決定ボタン26、キャンセルを行うためのボタン25などがウィンドウ21内に配されている。照明光源情報は、光源タイプとして、一般的に照明光源に用いられている蛍光灯(高演色系、3波長系、普通系)などを指定する。同様に、一般的な照明光源の色温度範囲内で色温度も指定することが可能に構成されている。また、掲示場所情報として、店舗名、店舗内で掲示する場所などを指定する。なお、掲示場所の情報としては、欄内に文字列を入力する構成としてもよい。
【0020】
以上のように、照明光源などの環境に関する条件を設定することで、印刷対象の画像データが補正されて印刷される。
【0021】
図3では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面31を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス32を選択すると、「カットせずに印刷」のラジオボタン33が有効になる。「カットせずに印刷」のラジオボタンをチェックすると「カットラインを印刷」のチェックボタン34が有効になる。
【0022】
図4では、図3のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果42、43を示す。図3の「カットせずに印刷」のラジオボタンにチェックして、「カットラインを印刷」のチェックボックスをチェックした場合、図中左側の例42のようにカットライン44を印刷した後、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報45を印刷する。また、「カットラインを印刷」のチェックしない場合、図中右側の例43のようにカットラインを印刷せずに印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報46を印刷する。
【0023】
図5では、図3の画面を用いて「カットせずに印刷」に設定して印刷した場合の印刷関数リプレイ部10における処理を説明する。
【0024】
S1において、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S2へ移行する。また、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされていない場合は、S8へ移行する。
【0025】
S2において、カットライン印刷がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S3へ移行し、チェックされていない場合は、S7へ移行する。
【0026】
S3において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S4へ移行する。通常、ロール紙に印刷できる大判プリンタには、プリンタコマンドによって、印刷終了時に用紙をカットするか、用紙をカットしないか、用紙をカットしないでカットラインのみ印刷するかを指示できる。S4において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S5へ移行する。なお、このS4は、色処理部6により、指定された照明光源などの環境に従った補正処理を行った画像データに従い、印刷処理が実行される。
【0027】
S5において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷する印刷関数を作成して、S6へ移行する。S6では、S5で作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷して終了する。
【0028】
S7では、プリンタのカット設定コマンドが「カットしない」になるように設定して、S4へ移行する。
【0029】
S1にて「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされていない場合に移行するS8では、プリンタのカット設定コマンドが「カットする」になるように設定して、処理をS9へ移行する。S9では、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、終了する。このS9における印刷処理についても、S4と同様には、色処理部6により、指定された照明光源などの環境に従った補正処理を行った画像データに従って印刷処理が実行される。
【0030】
以上のような処理により、設定された条件に従って補正された画像を印刷するとともに、指定された条件に従って印刷条件のテキストの印刷の有無、カットライン印刷の有無、が制御される。
【0031】
(実施例2)
図6は、本発明の実施例2において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。この実施例2で説明する図6の構成は、実施例1で説明した図1とほぼ同じ構成となっている。図6に示す構成では、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合に、照明光源の色処理を行った縮小画像を印刷するため、縮小処理部14と色処理部15を、図1の構成に対して追加したものである。
【0032】
この実施例2で、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、リプレイ処理部12はまず上記通常印刷を用紙カットありで行う。その後、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行う。印刷情報ページ作成部13において、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータと縮小画像が印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0033】
図7では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面71を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス72を選択すると、「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73が有効になる。「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73をチェックすると「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックボックス74が有効になる。
【0034】
図8では、図6のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果を示す。図7の「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73にチェックして、「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックボックス74をチェックしない場合、図中左側の例82、84のように印刷される。フチ無し印刷後、用紙をカットし、照明光源処理した縮小画像86、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する。
【0035】
また、「照明光源処理しない画像も印刷」のボックス74をチェックした場合、図中右側の83、85のように処理後の画像87と照明光源処理しない縮小画像88を印刷する。この処理後の画像87は、86の縮小画像と同様である。
【0036】
本実施例における照明光源処理しない縮小画像の印刷は、極端な照明光源処理した画像をユーザーが一般光源で観察した場合に、ユーザーに対して補正処理を行ったことを示すめである。このように照明光源に合わせた補正処理を行った縮小画像87と、補正処理を行わない縮小画像88をユーザーに示すことで、ユーザーは印刷結果に何らかの補正処理が行われたことを認識することができる。
【0037】
図9では、印刷関数リプレイ部10において、図7の「カットして縮小画像印刷」に設定して印刷した場合のフローチャートを示す。
【0038】
S11において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S12へ移行する。S12において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S13へ移行する。
【0039】
S13において、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S14へ移行し、チェックされていない場合は、処理を終了する。
【0040】
S14において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像Aを作成し、その縮小画像Aに対して、色処理部14で照明光源の色処理を行い、S15へ処理を移行する。
【0041】
S15において、「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックがされていかどうかの判別する。判別の結果、チェックされている場合はS16へ移行し、チェックされていない場合は、S20へ移行する。
【0042】
S16において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像Bを作成する。その縮小画像Bに対して、色処理部14で照明光源は印刷条件で指定されて情報ではなく、CIE(国際照明委員会)が規定する基準補助光源D50として、色処理を行い、S17へ移行する。
【0043】
S7において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータと縮小画像A,Bを印刷する印刷関数を作成して、S18へ移行する。
【0044】
S18において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S19へ移行する。S19において、作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータ、縮小画像A,Bを印刷して終了する。
【0045】
S20では、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータと縮小画像Aを印刷する印刷関数を作成して、S18へ移行する。
【0046】
以上のような処理により、図7に示す画面の設定に従った印刷処理が実行される。
【0047】
(実施例3)
図10は、本発明の実施例3において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。この実施例3で説明する図10のブロック図は、実施例2にて説明した図6の構成をとほぼ同じである。図10は、図6に対して、照明光源の色処理を行った複数の縮小画像及びテキストデータを印刷情報ファイル16として保存する構成を追加したものである。
【0048】
実施例3では、同じ画像を複数枚連続して行う場合に、ロール紙の節約と掲示場所特定の取り扱いを容易に行うために、縮小画像及び、照明光源または印刷物の掲示場所をまとめて印刷可能にするものである。
【0049】
印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、まずリプレイ処理部12はまず上記通常印刷を用紙カットありで行う。その後、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行う。
【0050】
縮小画像がユーザーインターフェース部4で指定されている用紙枚数分なければ、縮小画像と印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷情報ファイル16に保存して終了する。
【0051】
用紙枚数分あれば、印刷情報ページ作成部13において、複数の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータと縮小画像が印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0052】
図11では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面111を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス112を選択すると、「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン113が有効になる。「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン113をチェックすると「まとめて縮小画像印刷」のチェックボックス114が有効になる。また、画像を連続して印刷する用紙枚数を、入力欄115により指定できる。この欄115に指定された枚数の印刷を行った後、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所が印刷されることになる。
【0053】
図12では、図11のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果を示す。図11の「カットして縮小画像印刷」のラジオボタンにチェックして、「まとめて縮小画像印刷」のチェックボックスをチェックして、「3枚ごとに印刷」で、以下の印刷を行う。
【0054】
1枚目の設定は、照明光源情報を「3波長型、5000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 フードコーナー」として印刷する(印刷結果125)。続く2枚目の設定は、照明光源情報を「普通型、6000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 入り口」として印刷する(印刷結果124)。また、3枚目の設定は、照明光源情報を「普通型、6000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 出口」として印刷する(印刷結果123)。
【0055】
3枚目の印刷後、縮小画像や照明光源情報が印刷される(図中122)。なお、図12に示す例では2枚目と3枚目の画像が共通の印刷条件である。従って2枚目と3枚目の縮小画像が同じとなるため、3枚目の画像が印刷された後、2枚目と3枚目に共通の縮小画像126と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所が印刷される。続いて、1枚目の縮小画像127と照明光源情報、掲示場所が印刷される。
【0056】
図13では、印刷関数リプレイ部10において、図12の「まとめて縮小画像印刷」に設定して印刷した場合のフローチャートを示す。
【0057】
S31において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S32へ移行する。S32において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S33へ移行する。
【0058】
S33において、「まとめて縮小画像印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S34へ移行し、チェックされていない場合は処理を終了する。
【0059】
S34において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行い、S35へ移行する。S35において、S34で作成した縮小画像と印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷情報ファイル16に保存してS36へ移行する。
【0060】
S36では印刷情報ファイル16を検索し、3枚分の縮小画像とテキストデータがあるかどうかを判別し、ある場合にはS37へ移行する。S36の判別結果が「否」の場合には処理を終了する。
【0061】
S37において、印刷情報ファイル16を検索し、3つの縮小画像で同じものがあるかどうかを判別し、ある場合にはS38へ移行する。このステップS37の判別の結果、「否」の場合にはS41へ移行する。
【0062】
S38において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、1枚目の縮小画面と照明光源情報、掲示場所と、2枚目の縮小画面と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所を印刷する印刷関数を作成して、S38へ移行する。
【0063】
S39において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S40へ移行する。S40において、作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、1枚目の縮小画面と照明光源情報、掲示場所と、2枚目の縮小画面と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所を印刷して終了する。
【0064】
S41では、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、1枚目、2枚目、3枚目のそれぞれの縮小画面と照明光源情報、掲示場所を印刷する印刷関数を作成して、S39へ移行する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例1における印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図3】実施例において条件を選択する画面を説明する概略図である。
【図4】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図5】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施例2において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図7】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図8】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図9】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施例3において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図11】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図12】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図13】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
1 アプリケーション1
2 OS
3 プリンタドライバ
4 ユーザーインターフェース部
5 グラフィックス処理部
6 色処理部
7 描画処理部
8 プリンタコマンド制御部
9 印刷関数スプール処理部
10 印刷関数リプレイ部
11 印刷関数スプールファイル
12 リプレイ処理部
13 印刷情報ページ作成部
14 縮小処理部
15 色処理部
16 印刷情報ファイル
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的大きなサイズ用紙に対して印刷する大判プリンタを備える印刷システムにおいて、補正処理を行って印刷が可能なシステムに関する。特に、本発明はポスターや広告物のようにB0、A0サイズあるいはさらに大きな用紙に対して印刷する大判プリンタを備える印刷システムにおいて、掲示される環境や視認する環境に応じて補正処理を行って印刷が可能なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷条件としては、印刷品質(はやい、標準、きれいなど)、色調整、部数、両面印刷などがあった。また、ユーザーが観察する照明光源を印刷条件として指定し、その照明光源の下での入力画像と印刷物の色再現性を一致させるような印刷条件もあった(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、用紙の縁の部分に白地が生じないように用紙の全面に対して印刷を行う(全面印刷、あるいはフチ無し印刷と称する)時、本来印刷する画像以外の印刷情報を印刷する方法として、特許文献2が知られている。特許文献2には、複数の人から複数ページのドキュメントを印刷した場合、出力された印刷物の用紙の向き、ページ順序などが乱れても用意に整列できるマークを印刷することが開示されている。また、フチ無し印刷時には裏面に前記マークを印刷することによって、フチ無し画像の仕上がりの美しさと整列の容易性を同時に実現できることが記載されている。
【特許文献1】特開平11−232444号公報
【特許文献2】特開2004−202852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術に記載されるように、ユーザーが観察する環境の照明光源を印刷条件として印刷した場合、印刷条件で指定した照明光源の下で入力画像と印刷物の色再現性が合うように補正されて印刷される。そのため、印刷物(例えばポスターなど)は、印刷する場所と掲示場所が異なる場合、照明光源または印刷物の掲示場所を特定しておかなければ、間違った場所に掲示されるという問題点があった。つまり、掲示される場所の照明光源、すなわち掲示される環境が特定できずに誤った場所に掲示された場合、印刷結果と掲示された環境が合わず、画像の色再現性が著しく低下してしまう可能性がある。
【0005】
また、前述の特開2004−202852号公報では、フチ無し印刷時、画像に影響を与えずに裏面に印刷情報を印刷する提案がなされており、裏面に照明光源または印刷物の掲示場所を印刷できれば、間違った場所に掲示されない。但し、ロール状の用紙を用いる大判プリンタでフチ無し印刷を行う場合、用紙が送り方向に連続しているため用紙の裏面に印刷することが非常に難しい。つまり、ロール状の用紙をカットした後に反転させるための構成、もしくは用紙を反転することなく用紙の裏面に対して印刷を行う機構が必要となり、結果として、プリンタのコストが上昇してしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記説明した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、照明光源のような使用環境を印刷条件として印刷した印刷物に対して、容易に照明光源または印刷物の掲示場所を特定できるように印刷を行うことを目的とする。特に、本発明は両面印刷のできないロール状の用紙に対して印刷を行う大判プリンタの構成で、環境光、照明光源のような使用状況を特定して補正を行って印刷をした印刷物に対して、印刷物を使用する場所や印刷物を掲示する場所を特定可能なように印刷を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の課題を解決するため、ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおいて、複数の印刷条件を指定できる設定手段と、印刷物を特定する情報を入力する入力手段と、前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを作成するページ作成手段と、を有し、ロール紙上の前記全面印刷を行った領域外に、前記ページ作成手段によって作成した前記情報のページを印刷することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおける印刷制御方法であって、複数の印刷条件を前記ホストにより設定する工程と、前記印刷物を特定する情報を前記ホスト装置により入力する工程と、前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを前記ホストにより作成するページ作成工程と、印刷を行う画像に対応したデータと、前記ページ作成工程において作成した前記情報のページに対応したデータとを、前記ホストにより前記印刷装置に対して送信する送信工程と、前記送信工程において前記ホストから送信されたデータに基づき前記印刷装置によりロール紙上に前記画像と前記情報のページとを印刷する工程と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、ポスターなどの掲示に用いられる印刷を行う大判プリンタの構成で、掲示される場所の照明光源を印刷条件として印刷した印刷物に対して、容易に照明光源や印刷物の掲示場所を特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1の印刷処理システムでは、パーソナルコンピュータ等の上位装置100と大判インクジェット方式等の画像形成装置(大判プリンタ)101とによって構成される。上位装置100には、アプリケーション1とOS2とプリンタドライバ3のみを図示している。通常印刷の流れを以下に示す。
【0012】
上位装置内では、アプリケーション1が、各種のドキュメントを作成する。このドキュメントをプリンタに印刷するために、OS2及びプリンタドライバ3が動作する。
【0013】
アプリケーションは、印刷前処理として、指定されている用紙サイズのピクセル数を含めた用紙情報をOS2の用意している関数を用いて取得する。OS2はこの関数が呼ばれると、プリンタドライバ3の用意している初期設定用の印刷関数を呼び、用紙情報を取得して、アプリケーション1へ返す。そして、アプリケーション1は、取得した用紙情報に基づいたドキュメントに再構成し、OS2の用意している印刷用関数を用いて、印刷処理を行う。OS2は印刷用関数が呼ばれるとプリンタドライバ3の用意している印刷制御用関数(印刷開始、印刷終了など)とテキスト、グラフィック、イメージの描画関数などの印刷関数を呼ぶ。プリンタドライバ3は、これらの関数が呼ばれた後、プリンタの認識できる印刷データを作成して、プリンタに印刷データを送る。
【0014】
本発明の印刷処理であるフチ無し印刷時、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報をロール紙上に印刷する概略を、図1を用いて以下に示す。図1で、アプリケーション1はプリンタドライバ3のユーザーインターフェース部4を呼び、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を設定した後、OS2の用意している印刷用関数を用いて印刷を開始する。
【0015】
OS2は印刷用関数が呼ばれるとプリンタドライバ3の用意している印刷関数を呼ぶ。プリンタドライバ3の印刷関数スプール部9では、印刷関数をスプールして、印刷関数スプールファイル11に保存する。保存後、印刷関数リプレイ処理部11を呼ぶ。印刷関数リプレイ処理部11は、リプレイ処理部12、印刷情報ページ作成部13から構成される。リプレイ処理部12では、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷するかどうかを判別する。印刷しない場合には、まず、グラフィック処理部5に描画関数をリプレイして印刷処理を行わせる。
【0016】
グラフィック処理部5において、描画処理部8では、グラフィック、イメージ、テキストなどの印刷関数を全てイメージに展開し、色処理部6で照明光源に基づいた処理を行う。そして、プリンタコマンド制御部9で、色処理されたイメージデータをプリンタの認識できるコマンドを追加して印刷データをプリンタに送る。
【0017】
印刷条件(ここでは照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、リプレイ処理部12はまず上記通常印刷を行う。その後、印刷情報ページ作成部13において、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータが印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0018】
この印刷情報ページ作成部13は、プリンタ側にフチ無し印刷後にテキストデータのみ印刷できる機能があれば、プリンタコマンドを作成するだけで可能である。本実施例1では、両面へ印刷する機構を備えない大判プリンタの構成において、プリンタドライバの処理で行う方法を記載する。
【0019】
図2では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を設定する画面21を示す。この画面は、例えば上位装置であるホストコンピュータ100に接続されるディスプレイに表示されるウィンドウ21を例としている。このウィンドウ21には、光源タイプを設定する欄22、色温度を指定する欄23、掲示場所を記入する欄24などがある。また、設定した内容や記入した情報で決定するための決定ボタン26、キャンセルを行うためのボタン25などがウィンドウ21内に配されている。照明光源情報は、光源タイプとして、一般的に照明光源に用いられている蛍光灯(高演色系、3波長系、普通系)などを指定する。同様に、一般的な照明光源の色温度範囲内で色温度も指定することが可能に構成されている。また、掲示場所情報として、店舗名、店舗内で掲示する場所などを指定する。なお、掲示場所の情報としては、欄内に文字列を入力する構成としてもよい。
【0020】
以上のように、照明光源などの環境に関する条件を設定することで、印刷対象の画像データが補正されて印刷される。
【0021】
図3では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面31を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス32を選択すると、「カットせずに印刷」のラジオボタン33が有効になる。「カットせずに印刷」のラジオボタンをチェックすると「カットラインを印刷」のチェックボタン34が有効になる。
【0022】
図4では、図3のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果42、43を示す。図3の「カットせずに印刷」のラジオボタンにチェックして、「カットラインを印刷」のチェックボックスをチェックした場合、図中左側の例42のようにカットライン44を印刷した後、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報45を印刷する。また、「カットラインを印刷」のチェックしない場合、図中右側の例43のようにカットラインを印刷せずに印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報46を印刷する。
【0023】
図5では、図3の画面を用いて「カットせずに印刷」に設定して印刷した場合の印刷関数リプレイ部10における処理を説明する。
【0024】
S1において、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S2へ移行する。また、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされていない場合は、S8へ移行する。
【0025】
S2において、カットライン印刷がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S3へ移行し、チェックされていない場合は、S7へ移行する。
【0026】
S3において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S4へ移行する。通常、ロール紙に印刷できる大判プリンタには、プリンタコマンドによって、印刷終了時に用紙をカットするか、用紙をカットしないか、用紙をカットしないでカットラインのみ印刷するかを指示できる。S4において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S5へ移行する。なお、このS4は、色処理部6により、指定された照明光源などの環境に従った補正処理を行った画像データに従い、印刷処理が実行される。
【0027】
S5において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷する印刷関数を作成して、S6へ移行する。S6では、S5で作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷して終了する。
【0028】
S7では、プリンタのカット設定コマンドが「カットしない」になるように設定して、S4へ移行する。
【0029】
S1にて「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされていない場合に移行するS8では、プリンタのカット設定コマンドが「カットする」になるように設定して、処理をS9へ移行する。S9では、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、終了する。このS9における印刷処理についても、S4と同様には、色処理部6により、指定された照明光源などの環境に従った補正処理を行った画像データに従って印刷処理が実行される。
【0030】
以上のような処理により、設定された条件に従って補正された画像を印刷するとともに、指定された条件に従って印刷条件のテキストの印刷の有無、カットライン印刷の有無、が制御される。
【0031】
(実施例2)
図6は、本発明の実施例2において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。この実施例2で説明する図6の構成は、実施例1で説明した図1とほぼ同じ構成となっている。図6に示す構成では、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合に、照明光源の色処理を行った縮小画像を印刷するため、縮小処理部14と色処理部15を、図1の構成に対して追加したものである。
【0032】
この実施例2で、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、リプレイ処理部12はまず上記通常印刷を用紙カットありで行う。その後、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行う。印刷情報ページ作成部13において、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータと縮小画像が印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0033】
図7では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面71を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス72を選択すると、「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73が有効になる。「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73をチェックすると「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックボックス74が有効になる。
【0034】
図8では、図6のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果を示す。図7の「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン73にチェックして、「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックボックス74をチェックしない場合、図中左側の例82、84のように印刷される。フチ無し印刷後、用紙をカットし、照明光源処理した縮小画像86、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する。
【0035】
また、「照明光源処理しない画像も印刷」のボックス74をチェックした場合、図中右側の83、85のように処理後の画像87と照明光源処理しない縮小画像88を印刷する。この処理後の画像87は、86の縮小画像と同様である。
【0036】
本実施例における照明光源処理しない縮小画像の印刷は、極端な照明光源処理した画像をユーザーが一般光源で観察した場合に、ユーザーに対して補正処理を行ったことを示すめである。このように照明光源に合わせた補正処理を行った縮小画像87と、補正処理を行わない縮小画像88をユーザーに示すことで、ユーザーは印刷結果に何らかの補正処理が行われたことを認識することができる。
【0037】
図9では、印刷関数リプレイ部10において、図7の「カットして縮小画像印刷」に設定して印刷した場合のフローチャートを示す。
【0038】
S11において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S12へ移行する。S12において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S13へ移行する。
【0039】
S13において、「照明光源情報、掲示場所印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S14へ移行し、チェックされていない場合は、処理を終了する。
【0040】
S14において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像Aを作成し、その縮小画像Aに対して、色処理部14で照明光源の色処理を行い、S15へ処理を移行する。
【0041】
S15において、「照明光源処理しない画像も印刷」のチェックがされていかどうかの判別する。判別の結果、チェックされている場合はS16へ移行し、チェックされていない場合は、S20へ移行する。
【0042】
S16において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像Bを作成する。その縮小画像Bに対して、色処理部14で照明光源は印刷条件で指定されて情報ではなく、CIE(国際照明委員会)が規定する基準補助光源D50として、色処理を行い、S17へ移行する。
【0043】
S7において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータと縮小画像A,Bを印刷する印刷関数を作成して、S18へ移行する。
【0044】
S18において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S19へ移行する。S19において、作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータ、縮小画像A,Bを印刷して終了する。
【0045】
S20では、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータと縮小画像Aを印刷する印刷関数を作成して、S18へ移行する。
【0046】
以上のような処理により、図7に示す画面の設定に従った印刷処理が実行される。
【0047】
(実施例3)
図10は、本発明の実施例3において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。この実施例3で説明する図10のブロック図は、実施例2にて説明した図6の構成をとほぼ同じである。図10は、図6に対して、照明光源の色処理を行った複数の縮小画像及びテキストデータを印刷情報ファイル16として保存する構成を追加したものである。
【0048】
実施例3では、同じ画像を複数枚連続して行う場合に、ロール紙の節約と掲示場所特定の取り扱いを容易に行うために、縮小画像及び、照明光源または印刷物の掲示場所をまとめて印刷可能にするものである。
【0049】
印刷条件(照明光源情報)と掲示場所を印刷する場合、まずリプレイ処理部12はまず上記通常印刷を用紙カットありで行う。その後、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行う。
【0050】
縮小画像がユーザーインターフェース部4で指定されている用紙枚数分なければ、縮小画像と印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷情報ファイル16に保存して終了する。
【0051】
用紙枚数分あれば、印刷情報ページ作成部13において、複数の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所のテキストデータと縮小画像が印刷できる最小のユーザー定義用紙を作成して、新しい印刷ジョブデータとしての印刷関数を作成する。リプレイ処理部12は新しく作成した印刷関数をリプレイして、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所の印刷を行う。
【0052】
図11では、ユーザーインターフェース部4の印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報の印刷方法を選択する画面111を示す。印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報を印刷する場合には、「照明光源情報、掲示場所印刷」のチェックボックス112を選択すると、「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン113が有効になる。「カットして縮小画像印刷」のラジオボタン113をチェックすると「まとめて縮小画像印刷」のチェックボックス114が有効になる。また、画像を連続して印刷する用紙枚数を、入力欄115により指定できる。この欄115に指定された枚数の印刷を行った後、印刷条件(照明光源情報)と掲示場所が印刷されることになる。
【0053】
図12では、図11のユーザーインターフェース部4で設定した印刷結果を示す。図11の「カットして縮小画像印刷」のラジオボタンにチェックして、「まとめて縮小画像印刷」のチェックボックスをチェックして、「3枚ごとに印刷」で、以下の印刷を行う。
【0054】
1枚目の設定は、照明光源情報を「3波長型、5000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 フードコーナー」として印刷する(印刷結果125)。続く2枚目の設定は、照明光源情報を「普通型、6000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 入り口」として印刷する(印刷結果124)。また、3枚目の設定は、照明光源情報を「普通型、6000K」とし、掲示場所の情報を「渋谷店 出口」として印刷する(印刷結果123)。
【0055】
3枚目の印刷後、縮小画像や照明光源情報が印刷される(図中122)。なお、図12に示す例では2枚目と3枚目の画像が共通の印刷条件である。従って2枚目と3枚目の縮小画像が同じとなるため、3枚目の画像が印刷された後、2枚目と3枚目に共通の縮小画像126と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所が印刷される。続いて、1枚目の縮小画像127と照明光源情報、掲示場所が印刷される。
【0056】
図13では、印刷関数リプレイ部10において、図12の「まとめて縮小画像印刷」に設定して印刷した場合のフローチャートを示す。
【0057】
S31において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S32へ移行する。S32において、アプリケーションの印刷関数スプールファイル11を、リプレイ処理部12でリプレイ処理させて、通常のフチ無し印刷を行い、S33へ移行する。
【0058】
S33において、「まとめて縮小画像印刷」がチェックされているかどうかを判別し、チェックされている場合は、S34へ移行し、チェックされていない場合は処理を終了する。
【0059】
S34において、縮小処理部14は印刷関数スプールファイルをメモリにリプレイして縮小画像を作成し、その縮小画像に対して、色処理部14で照明光源の色処理は行い、S35へ移行する。S35において、S34で作成した縮小画像と印刷条件(照明光源情報)と掲示場所情報のテキストデータを印刷情報ファイル16に保存してS36へ移行する。
【0060】
S36では印刷情報ファイル16を検索し、3枚分の縮小画像とテキストデータがあるかどうかを判別し、ある場合にはS37へ移行する。S36の判別結果が「否」の場合には処理を終了する。
【0061】
S37において、印刷情報ファイル16を検索し、3つの縮小画像で同じものがあるかどうかを判別し、ある場合にはS38へ移行する。このステップS37の判別の結果、「否」の場合にはS41へ移行する。
【0062】
S38において、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、1枚目の縮小画面と照明光源情報、掲示場所と、2枚目の縮小画面と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所を印刷する印刷関数を作成して、S38へ移行する。
【0063】
S39において、プリンタのカット設定コマンドが「カットライン印刷」になるように設定して、S40へ移行する。S40において、作成した印刷関数をリプレイ処理部12でリプレイ処理させて、1枚目の縮小画面と照明光源情報、掲示場所と、2枚目の縮小画面と2枚目、3枚目の照明光源情報、掲示場所を印刷して終了する。
【0064】
S41では、印刷情報ページ作成部13で、ユーザー定義用紙を作成して、1枚目、2枚目、3枚目のそれぞれの縮小画面と照明光源情報、掲示場所を印刷する印刷関数を作成して、S39へ移行する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例1における印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図3】実施例において条件を選択する画面を説明する概略図である。
【図4】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図5】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施例2において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図7】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図8】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図9】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施例3において、印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図11】印刷条件を設定する画面を説明する概略図である。
【図12】実施例における設定印刷条件に基づく印刷結果を説明する概略図である。
【図13】実施例の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
1 アプリケーション1
2 OS
3 プリンタドライバ
4 ユーザーインターフェース部
5 グラフィックス処理部
6 色処理部
7 描画処理部
8 プリンタコマンド制御部
9 印刷関数スプール処理部
10 印刷関数リプレイ部
11 印刷関数スプールファイル
12 リプレイ処理部
13 印刷情報ページ作成部
14 縮小処理部
15 色処理部
16 印刷情報ファイル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおいて、
複数の印刷条件を指定できる設定手段と、
印刷物を特定する情報を入力する入力手段と、
前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを作成するページ作成手段と、
を有し、ロール紙上の前記全面印刷を行った領域外に、前記ページ作成手段によって作成した前記情報のページを印刷することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記印刷条件にはユーザーが観察する照明光源に応じて色処理を行うことができる照明光源情報を含み、前記印刷物を特定する情報には印刷物を掲示する掲示場所情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記ロール紙を切断する切断手段をさらに有し、
印刷条件、前記印刷物を特定する前記情報をロール紙に印刷する場合に、前記切断手段による前記全面印刷を行った印刷物の切断を行わないことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記全面印刷を終了後に、印刷条件、印刷物を特定する前記情報と前記全面印刷により印刷した画像を縮小した縮小画像とを印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記全面印刷を行った画像の縮小画像を印刷する場合、印刷条件に基づいた前記縮小画像と、指定された前記印刷条件に基づく画像の縮小画像とを印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
複数枚の前記全面印刷を行う場合に、前記縮小画像の印刷を何枚まとめて印刷するかを選択する選択手段をさらに有し、
前記選択手段により選択された枚数の後に、前記縮小画像をまとめて印刷すること特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記ホスト装置は、前記印刷条件として設定された環境光に関する条件に基づく補正処理を行う補正手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおける印刷制御方法であって、
複数の印刷条件を前記ホストにより設定する工程と、
前記印刷物を特定する情報を前記ホスト装置により入力する工程と、
前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを前記ホストにより作成するページ作成工程と、
印刷を行う画像に対応したデータと、前記ページ作成工程において作成した前記情報のページに対応したデータとを、前記ホストにより前記印刷装置に対して送信する送信工程と、
前記送信工程において前記ホストから送信されたデータに基づき前記印刷装置によりロール紙上に前記画像と前記情報のページとを印刷する工程と、
からなることを特徴とする印刷制御方法。
【請求項9】
前記ホスト装置は、前記印刷条件として設定された環境光に関する条件に基づく補正処理を行う補正工程をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御方法。
【請求項1】
ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおいて、
複数の印刷条件を指定できる設定手段と、
印刷物を特定する情報を入力する入力手段と、
前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを作成するページ作成手段と、
を有し、ロール紙上の前記全面印刷を行った領域外に、前記ページ作成手段によって作成した前記情報のページを印刷することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記印刷条件にはユーザーが観察する照明光源に応じて色処理を行うことができる照明光源情報を含み、前記印刷物を特定する情報には印刷物を掲示する掲示場所情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記ロール紙を切断する切断手段をさらに有し、
印刷条件、前記印刷物を特定する前記情報をロール紙に印刷する場合に、前記切断手段による前記全面印刷を行った印刷物の切断を行わないことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記全面印刷を終了後に、印刷条件、印刷物を特定する前記情報と前記全面印刷により印刷した画像を縮小した縮小画像とを印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記全面印刷を行った画像の縮小画像を印刷する場合、印刷条件に基づいた前記縮小画像と、指定された前記印刷条件に基づく画像の縮小画像とを印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
複数枚の前記全面印刷を行う場合に、前記縮小画像の印刷を何枚まとめて印刷するかを選択する選択手段をさらに有し、
前記選択手段により選択された枚数の後に、前記縮小画像をまとめて印刷すること特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記ホスト装置は、前記印刷条件として設定された環境光に関する条件に基づく補正処理を行う補正手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
ロール紙上の全面に対して印刷を行う全面印刷が可能な印刷装置と、該印刷装置に接続されるホストとからなる印刷システムにおける印刷制御方法であって、
複数の印刷条件を前記ホストにより設定する工程と、
前記印刷物を特定する情報を前記ホスト装置により入力する工程と、
前記印刷条件、印刷物を特定する情報のページを前記ホストにより作成するページ作成工程と、
印刷を行う画像に対応したデータと、前記ページ作成工程において作成した前記情報のページに対応したデータとを、前記ホストにより前記印刷装置に対して送信する送信工程と、
前記送信工程において前記ホストから送信されたデータに基づき前記印刷装置によりロール紙上に前記画像と前記情報のページとを印刷する工程と、
からなることを特徴とする印刷制御方法。
【請求項9】
前記ホスト装置は、前記印刷条件として設定された環境光に関する条件に基づく補正処理を行う補正工程をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−146229(P2008−146229A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−330695(P2006−330695)
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]