印刷状態監視システム、サーバ、端末、及びプログラム
【課題】印刷装置による印刷の遅延、印刷の印刷結果の一部欠落、または二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知する。
【解決手段】印刷装置24で生成された印刷終了情報及び識別情報をX分間隔で取得する取得手段と、取得された印刷終了情報及び識別情報をY分間隔で監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応するHDDに記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、HDDの記憶内容に基づいて、HDDに記憶された印刷中情報が、HDDに記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含む。
【解決手段】印刷装置24で生成された印刷終了情報及び識別情報をX分間隔で取得する取得手段と、取得された印刷終了情報及び識別情報をY分間隔で監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応するHDDに記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、HDDの記憶内容に基づいて、HDDに記憶された印刷中情報が、HDDに記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷状態監視システム、サーバ、端末、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関の営業店システムに使用される印刷システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
最近は、機能的にも価格的にも優れている汎用プリンタ(標準インタフェース仕様)にネットワーク接続し、印刷出力するシステムが主流となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−133993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、汎用プリンタを用いた印刷システムは、印刷完了の検出・障害の検知の機能が劣る(あるいは、できない)為、汎用プリンタを用いた印刷システムは、通常の使用方法では、重要印刷物の欠損(印刷の印刷結果の一部欠落)や二重印刷の可能性、端末やプリンタ装置への印刷データ(印刷情報)の滞留等が発生していても適時に検出ができない、という問題がある。
【0006】
また、このような問題を解決するために、このような問題を解決する機能を汎用プリンタ本体やそのドライバソフトに組み込むと、専用装置化及び個別ドライバの開発が必要となり、費用対効果が得られない、という問題がある。また、ユーザに対して、新機能を保有したプリンタを提供することも不可能になり、サービスの低下をもたらす、という問題もある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するために成されたものであり、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落、または二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる印刷状態監視システム、サーバ、端末、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の印刷状態監視システムは、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0009】
本発明の印刷状態監視システムによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明の印刷状態監視システムは、請求項1に係る発明の印刷状態監視システムにおいて、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0011】
また、上記目的を達成するために、請求項3に係る発明の印刷状態監視システムは、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0012】
本発明の印刷状態監視システムによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、請求項4に係る発明のサーバは、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0014】
本発明のサーバによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0015】
また、請求項5に係る発明のサーバは、請求項4に係る発明のサーバにおいて、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0016】
また、上記目的を達成するために、請求項6に係る発明のサーバは、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0017】
本発明のサーバによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、請求項7に係る発明の端末は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力するように構成されている。
【0019】
本発明の端末によれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0020】
また、請求項8に係る発明の端末は、請求項7に係る発明の端末において、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0021】
また、上記目的を達成するために、請求項9に係る発明の端末は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力するように構成したものである。
【0022】
本発明の端末によれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0023】
また、上記目的を達成するために、請求項10に係る発明のプログラムは、コンピュータを、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0024】
本発明のプログラムによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0025】
また、上記目的を達成するために、請求項11に係る発明のプログラムは、コンピュータを、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0026】
本発明のプログラムによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の印刷状態監視システム、サーバ、及び端末によれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落、または二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムによって表示される画面の一例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムによって表示される画面の一例である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの窓口端末及び役席端末が実行する印刷依頼処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷管理ファイルの模式図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの印刷装置が実行する印刷処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る印刷ログの模式図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第1の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る印刷ログの模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第3の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、本発明を、金融機関の営業店システムに使用される印刷システムに適用した場合について説明し、本発明の主要な部分についてのみ説明する。
【0030】
図1に示すように、本実施の形態の印刷状態監視システム10は、センタ側システム12と、営業店側システム14と、センタ側システム12と営業店側システム14とを接続する専用ネットワーク16とを備えている。
【0031】
センタ側システム12は、勘定ホスト18、及びセンタAPサーバ20を備えている。
【0032】
勘定ホスト18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えたコンピュータを含んで構成されている。本実施の形態の勘定ホスト18は、為替電文をセンタAPサーバ20に送信する。
【0033】
センタAPサーバ20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えたコンピュータを含んで構成されている。センタAPサーバ20は、業務個別のデータベースを格納し、各処理を実行する。本実施の形態のセンタAPサーバ20は、勘定ホスト18から送信された為替電文を受信し、受信した為替電文を、専用ネットワーク16を介して、営業店側システム16(より具体的には営業店側システム16の窓口端末22または役席端末26)に送信する。なお、各為替電文には、各為替電文を識別するための識別情報として通し番号(以下、通番と称する)が付加されている。
【0034】
営業店側システム14は、窓口端末22、汎用的な印刷装置(汎用プリンタ)24、役席端末(管理者端末)26、及び営業店サーバ28を備えている。これら窓口端末22、印刷装置24、役席端末26、及び営業店サーバ28は、互いに構内回線(LAN(Local Area Network))30で接続されている。また、構内回線30には、上述した専用ネットワーク16が接続されている。
【0035】
窓口端末22は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを含んで構成されており、顧客対応を行い、記帳・入出金処理を司るものである。また、窓口端末22は、役席端末26へ業務承認依頼を送信する。本実施の形態の窓口端末22のROMには、OS(オペレーティングシステム)等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷依頼処理を実行するためのプログラムが記憶されている。窓口端末22のCPUは、窓口端末22のROMから各プログラムを読み取って実行する。窓口端末22のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0036】
本実施の形態の窓口端末22は、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を、印刷可能なデータ(以下、印刷情報、または印刷データと称する)に編集し、印刷対象の印刷情報を印刷装置24に入力する。これにより、印刷装置24から印刷情報に基づいた画像が形成された用紙が印刷物として出力される。また、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報(本実施の形態では、上述した通番)を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに登録(記憶、または書き込み)するように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。ここで、印刷管理ファイル28a(より具体的には、印刷管理ファイル28aを記憶した営業店サーバ28のHDD)は、本発明の記憶手段に対応する。
【0037】
印刷装置24は、CPU、ROM、及びRAMを備えたコンピュータ、並びにプリンタエンジンを含んで構成されており、印刷処理を実行する。本実施の形態の印刷装置24のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷処理を実行するためのプログラムが記憶されている。印刷装置24のCPUは、印刷装置24のROMから各プログラムを読み取って実行する。印刷装置24のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0038】
印刷装置24は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には、この入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報、及びこの入力された印刷情報を識別するための識別情報としての通番を対応付けて生成し、印刷ログ24aに記憶する(印刷ログ24aに書き込む)。なお、印刷ログ24aは、印刷装置24のRAMの所定の記憶領域に記憶されるものである。
【0039】
役席端末26は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを含んで構成されており、窓口端末22からの業務承認依頼を処理するものである。本実施の形態の役席端末26のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷依頼処理を実行するためのプログラムが記憶されている。役席端末26のCPUは、役席端末26のROMから各プログラムを読み取って実行する。役席端末26のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0040】
本実施の形態の役席端末26は、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を、印刷可能なデータ(上述したように、印刷情報、または印刷データ)に編集し、印刷対象の印刷情報を印刷装置24に入力する。これにより、印刷装置24から印刷情報に基づいた画像が形成された用紙が印刷物として出力される。また、本実施の形態の役席端末26は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報(本実施の形態では、上述した通番)を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶する(書き込む)ように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、本実施の形態の役席端末26は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。
【0041】
営業店サーバ28は、CPU、ROM、RAM、及びHDD(Hard Disk Drive)を備えたコンピュータを含んで構成されており、営業店内のデータを一括管理するものである。本実施の形態の営業店サーバ28のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する第1の印刷状態監視処理、第2の印刷状態監視処理、及び第3の印刷状態監視処理の各処理を実行するためのプログラムが記憶されている。営業店サーバ28のCPUは、営業店サーバ28のROMから各プログラムを読み取って実行する。営業店サーバ28のRAMには、一時的にデータが記憶される。また、営業店サーバ28のHDDには各種業務用データベースが記憶されている。更に、営業店サーバ28のHDDには、印刷管理ファイル28a及び印刷ログ28bが記憶されている。
【0042】
本実施の形態の営業店サーバ28は、印刷装置24で生成されて印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番をX分間隔(例えば、1分間隔)で取得する。ここで、X分間隔は、第1の所定時間間隔に対応する。
【0043】
尚、印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番は、X分間隔で取得するのではなく、印刷終了時に印刷ログ24aからその都度受信(取得)するようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態の営業店サーバ28は、取得された印刷終了情報及び通番をY分間隔(例えば、2分間隔)で監視し、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報(新規の通番及びこの新規の通番に対応する印刷終了情報)が存在することが分かった場合には、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。ここで、例えば、印刷中情報を”0”、印刷終了情報を”1”で表すようにしてもよい。
【0045】
尚、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報は、Y分間隔で監視するのではなく、印刷終了時にその都度受信(取得)し、受信(取得)の都度、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新するようにしてもよい。
【0046】
また、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容、または書き込み内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから予め定められた時間(第3の所定時間)経過した場合には、印刷状態が異常であることを役席端末26に通知し、役席端末26の表示装置の表示画面に、図2に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図2に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、印刷状態が異常であることを認識することができる。すなわち、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。なお、第3の所定時間は、例えば、5分である。
【0047】
更に、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷ログ28bに、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)記憶された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図3に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、同一の印刷情報が複数印刷されたことを認識することができる。すなわち、本実施の形態の営業店サーバ28は、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。
【0048】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の窓口端末22の動作について説明する。窓口端末22のCPUは、上記で説明したように、印刷依頼処理を実行する。図4には、印刷依頼処理のフローチャートが示されている。ここで、図4を参照して窓口端末22のCPUが実行する印刷依頼処理について説明する。なお、この印刷依頼処理は、例えば、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を受信したときに実行される。
【0049】
まず、ステップ100では、受信した印刷対象の為替電文を印刷情報に編集する。なお、この印刷情報を帳票データと称する場合がある。また、受信した為替電文には、識別情報として通番が付加されている。
【0050】
次のステップ102では、上記ステップ100で編集された印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報(例えば”0”)、及び付加された通番を対応付けて生成し、営業店サーバ28の記憶手段としてのHDDに記憶された印刷管理ファイル28aに記憶するように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、ステップ102では、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。これにより、この指示を受信した営業店サーバ28は、図5に示すように、印刷中情報及び通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶する。なお、図5には、印刷中情報を”0”とし、通番を”1”とした一例が示されている。また、ステップ102は、本発明の記憶制御手段に対応する。
【0051】
次のステップ104では、OS(オペレーティングシステム)で保有する印刷機能を使用して、印刷装置24へ印刷依頼を送信する。これにより、印刷依頼を受信した印刷装置24は、出力可能状態(印刷可能状態)の場合に、印刷依頼の送信元(この場合には、窓口端末22)へ出力可能状態であることを通知する。
【0052】
次のステップ106では、OSが管理するスプールファイルと呼ばれるファイルへ上記ステップ100で編集された印刷情報を格納する。
【0053】
次のステップ108では、印刷装置24から出力可能状態であることが通知されたか否かを判定する。ステップ108で印刷装置24から出力可能状態であることが通知されていないと判定された場合には、再び、ステップ108で、同様の判定を行う。一方、ステップ108で、印刷装置24から出力可能状態であることが通知されたと判定された場合には、次のステップ110へ進む。
【0054】
ステップ110では、スプールファイルに格納された印刷情報を取り出して、印刷装置24へ入力する。そして、印刷依頼処理を終了する。
【0055】
以上、説明したように、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力すると共に、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。
【0056】
なお、役席端末26についても同様に、上記の印刷依頼処理を実行する。
【0057】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の印刷装置24の動作について説明する。印刷装置24のCPUは、上記で説明したように、印刷処理を実行する。図6には、印刷処理のフローチャートが示されている。ここで、図6を参照して印刷装置24のCPUが実行する印刷処理について説明する。なお、この印刷処理は、例えば、印刷対象の印刷情報が入力されたときに実行される。
【0058】
まず、ステップ200では、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うようにプリンタエンジンを制御する。これにより、入力された印刷情報に基づいて印刷が行われ、印刷物が出力される。
【0059】
次のステップ202では、図7に示すように、入力された印刷情報の印刷が終了したこと(印刷済であること)を示す印刷終了情報(もしくは印刷済情報)、及び入力された印刷情報を識別するための通番を対応付けて生成し、印刷ログ24aに記憶する。なお、図7には、印刷終了情報を”1”とし、通番を”1”とした場合の一例が示されている。そして、印刷処理を終了する。
【0060】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の営業店サーバ28の動作について説明する。営業店サーバ28のCPUは、上記で説明したように、第1の印刷状態監視処理、第2の印刷状態監視処理、及び第3の印刷状態監視処理を実行する。図8には、第1の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図8を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第1の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第1の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0061】
まず、ステップ300では、時間を計測するための第1のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第1のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0062】
次のステップ302では、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ302では、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Xの値は、例えば、1であり、X分間隔は本発明の第1の所定時間に対応する。
【0063】
ステップ302で、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ304へ進む。
【0064】
ステップ304では、印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた通番を取得し、図9に示すように、取得した印刷終了情報及び通番を印刷ログ28bに記憶する(書き込む)。なお、図9には、印刷終了情報が”1”で示され、通番が”1”で示された場合の一例が示されている。
【0065】
次のステップ306では、上記ステップ300でスタートされた第1のタイマーをストップ(停止)させて、第1のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ300に戻る。
【0066】
以上、説明したように、第1の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、印刷装置24で生成されて印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番をX分間隔で取得する。
【0067】
図10には、第2の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図10を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第2の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第2の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0068】
まず、ステップ400では、時間を計測するための第2のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第2のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0069】
次のステップ402では、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ402では、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Yの値は、例えば、2であり、Y分間隔は第2の所定時間間隔に対応する。
【0070】
ステップ402で、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ404へ進む。
【0071】
ステップ404では、印刷ログ28bに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた通番を参照することにより、印刷終了情報及び通番を監視する。
【0072】
次のステップ406では、上記ステップ404での監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在するか否かを判定する。ステップ406では、例えば、前回のステップ404での監視の結果は、図11(a)に示すように、通番が”1”のレコードのみであったが、今回のステップ404での監視の結果が、図11(b)に示すように、通番が”1”のレコードに加え、通番が”2”のレコードが存在した場合には、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定する。
【0073】
上記ステップ406で肯定判定された場合(すなわち、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定された場合)には、次のステップ408へ進む。
【0074】
ステップ408では、新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された(書き込まれた)印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。ステップ408では、例えば、図12(a)に示す印刷中情報を、図12(b)に示すような印刷終了情報に更新する。なお、図12(a)では、印刷中情報が”0”で示され、図12(b)では、印刷終了情報が”1”で示された一例が示されている。
【0075】
次のステップ410では、上記ステップ404での監視の結果、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)印刷ログ28bに記憶されているか(書き込まれているか)否かを判定する。
【0076】
ステップ410で、肯定判定された場合(すなわち、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていると判定された場合)には、二重印刷(二重印字)が発生していると判断して、次のステップ412へ進む。なお、このような二重印刷が発生する原因としては、例えば、障害復旧時のスプーラからの再送が原因の一つとして考えられる。一方、ステップ410で否定判定された場合(すなわち、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていないと判定された場合)には、ステップ414に進む。
【0077】
ステップ412では、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図3に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、同一の印刷情報が複数印刷されたことを認識することができる。すなわち、ステップ412では、通番が同一の印刷終了情報が複数取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。なお、ステップ412は、本発明の報知制御手段に対応する。なお、役席端末26の表示装置の表示画面に表示させるエラーメッセージは、図3に示す内容のものに限られず、同一の印刷情報が複数印刷されたことを管理者が認識可能なエラーメッセージであれば、どのような内容であってもよい。また、役席端末26の表示装置の表示画面にエラーメッセージを表示させることにより、同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する場合について説明したが、役席端末26に警報装置を設け、この警報装置から警報が発生されるように警報装置を制御することにより、同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御してもよい。そして、ステップ414に進む。
【0078】
一方、上記ステップ406で、否定判定された場合(すなわち、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在しないと判定された場合)には、ステップ414へ進む。
【0079】
ステップ414では、上記ステップ400でスタートされた第2のタイマーをストップ(停止)させて、第2のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ400に戻る。
【0080】
以上、説明したように、第2の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、取得された印刷終了情報及び通番をY分間隔(例えば、2分間隔)で監視し、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報(新規の通番及びこの新規の通番に対応する印刷終了情報)が存在することが分かった場合には、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。また、第2の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、通番が同一の印刷終了情報が複数取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。
【0081】
図13には、第3の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図13を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第3の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第3の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0082】
まず、ステップ500では、時間を計測するための第3のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第3のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0083】
次のステップ502では、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ502では、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Zの値は、例えば、5である。
【0084】
ステップ502で、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ504へ進む。
【0085】
ステップ504では、印刷管理ファイル28aに記憶された情報を参照することにより、印刷管理ファイル28aに記憶された情報の内容を監視する。
【0086】
次のステップ506では、上記ステップ504での監視の結果、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから(すなわち、営業店サーバ28のHDDに記憶されてから)、第3の所定時間(例えば、5分間)経過した印刷中情報が存在するか否かを判定する。この判定は、例えば、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコード(印刷済にならないレコード)が存在するか否かを判断することにより行われる。この場合、例えば、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコードが存在すると判断された場合には、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定することができる。また、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコードが存在しないと判断された場合には、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定することができる。
【0087】
ステップ506で、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定された場合には、「印刷抜け」の事象、「スプーラの滞留(印刷遅延)」の事象が発生している状態であると判断して、次のステップ508へ進む。なお、「印刷抜け」の原因としては、例えば、「端末障害によるスプールデータの消失」や、「印刷装置24の電源オフによるデータ消失」等の原因が考えられる。また、「スプーラの滞留」の原因としては、例えば、「用紙切れ、トナーなし、ドラム寿命」、「印刷装置状態エラー(カバーオープン、カートリッジセット不備)」、「ジャムの発生」、「印刷装置電源オフ、オフライン」、「印刷装置の故障」等の原因が考えられる。なお、「スプーラの滞留」とは、印刷装置24により行われる印刷の遅延の異常のことを指し、「印刷抜け」とは、印刷装置24により行われた印刷の印刷結果の一部欠落を指す。
【0088】
ステップ508では、印刷状態が異常であることを役席端末26に通知し、役席端末26の表示装置の表示画面に、図2に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図2に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、印刷状態が異常であることを認識することができる。すなわち、ステップ508では、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。なお、ステップ508は、本発明の報知制御手段に対応する。そして、次のステップ510に進む。なお、役席端末26の表示装置の表示画面に表示させるエラーメッセージは、図2に示す内容のものに限られず、印刷状態が異常であることを管理者が認識可能なエラーメッセージであれば、どのような内容であってもよい。また、役席端末26の表示装置の表示画面にエラーメッセージを表示させることにより、印刷状態が異常であることを報知するように制御する場合について説明したが、役席端末26に警報装置を設け、この警報装置から警報が発生されるように警報装置を制御することにより、印刷状態が異常であることを報知するように制御してもよい。
【0089】
一方、ステップ506で、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定された場合には、次のステップ510に進む。
【0090】
ステップ510では、上記ステップ500でスタートされた第3のタイマーをストップ(停止)させて、第3のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ500に戻る。
【0091】
以上、説明したように、第3の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。
【0092】
次に、上記で説明したように構成した本実施の形態の印刷状態監視システム10の印刷状態監視シーケンスについて、図14を参照して説明する。なお、図14には、勘定ホスト18、センタAPサーバ20、窓口端末22、印刷装置24、役席端末26、及び営業店サーバ28の各々が行う処理が簡略化されて示されている。
【0093】
まず、S001で、窓口端末22または役席端末26が、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を受信すると、次のS002で、窓口端末22または役席端末26が、受信した印刷対象の為替電文を印刷情報に編集し、編集された印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報(例えば”0”)、及び付加された通番を対応付けて生成し、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aに記憶する(書き込む)ように、営業店サーバ28に指示を出力する。
【0094】
その後、S003で、窓口端末22または役席端末26が、OSで保有する印刷機能を使用して、印刷装置24へ印刷依頼を送信する。
【0095】
次に、S004で、窓口端末22または役席端末26が、一時的に、OSが管理するスプールファイルへ編集された印刷情報を格納し、印刷装置24が出力可能状態であることが通知されると、スプールファイルに格納された印刷情報を取り出して、S005で、取り出した印刷情報を構内回線30経由で印刷装置24に入力する。
【0096】
S006で、印刷装置24は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行った後、S007で、印刷が終了したことを示す印刷終了情報と通番とを対応付けて印刷ログ24aに書き込む。
【0097】
S008では、営業店サーバ28が、印刷装置24の印刷ログ24aの記憶内容(書き込み内容)を定期的にX分間隔で(例えば、1分間隔で)取得し、営業店サーバ28の印刷ログ28bに書き込む。
【0098】
S009では、営業店サーバ28が、印刷ログ28bの記憶内容(書き込み内容)を定期的にY分間隔で(例えば、2分間隔で)参照することにより、監視する。
【0099】
S010では、営業店サーバ28が、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定した場合には、新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに書き込まれた印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。また、S010では、監視の結果、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていると判定された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。
【0100】
S011では、営業店サーバ28が、印刷管理ファイル28aの記憶内容(書き込み内容)を定期的にZ分間隔で(例えば、5分間隔で)参照することにより、監視する。
【0101】
S012では、営業店サーバ28が、監視の結果、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間(例えば、5分間)経過した印刷中情報が存在するか否かを判定し、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定された場合には、異常状態であると判断し、S012で印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定された場合には、正常状態であると判断する。
【0102】
S012で異常状態であると判断された場合には、S013で、役席端末26へ異常状態である旨の通知を行い、S014で、異常の旨を役席端末26の表示装置の画面に表示する。
【0103】
以上、本実施の形態の印刷状態監視システム10について説明した。本実施の形態の印刷状態監視システム10によれば、印刷手段として汎用的な印刷装置を用いて、従来のプリンタ出力方式では検知できない「印刷抜け」、「データ滞留」、「二重印刷(二重印字)」が検知可能となる。
【0104】
これにより、金融機関等における被仕向け処理(為替)等の重要業務における営業店側の印刷抜け、データ滞留での振込み漏れによる不渡りの可能性、二重印刷による二重振込み等のミスを軽減でき、また、業務終了後の精査遅延を改善することができ、ユーザ及び顧客へのサービス向上が期待できる。
【0105】
なお、本実施の形態では、金融機関向けシステムのような大規模なシステムに本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、このような大規模なシステムでなく、ローカルな帳票出力システムでも本発明を適用可能である。例えば、各種伝票を作成し、プリンタへ印刷するというような小規模システムでも本発明を適用可能である。
【0106】
また、本実施の形態では、
【符号の説明】
【0107】
10・・・印刷状態監視システム
12・・・センタ側システム
14・・・営業店側システム
16・・・専用ネットワーク
18・・・勘定ホスト
20・・・センタAPサーバ
22・・・窓口端末
24・・・印刷装置
26・・・役席端末
28・・・営業店サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷状態監視システム、サーバ、端末、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関の営業店システムに使用される印刷システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
最近は、機能的にも価格的にも優れている汎用プリンタ(標準インタフェース仕様)にネットワーク接続し、印刷出力するシステムが主流となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−133993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、汎用プリンタを用いた印刷システムは、印刷完了の検出・障害の検知の機能が劣る(あるいは、できない)為、汎用プリンタを用いた印刷システムは、通常の使用方法では、重要印刷物の欠損(印刷の印刷結果の一部欠落)や二重印刷の可能性、端末やプリンタ装置への印刷データ(印刷情報)の滞留等が発生していても適時に検出ができない、という問題がある。
【0006】
また、このような問題を解決するために、このような問題を解決する機能を汎用プリンタ本体やそのドライバソフトに組み込むと、専用装置化及び個別ドライバの開発が必要となり、費用対効果が得られない、という問題がある。また、ユーザに対して、新機能を保有したプリンタを提供することも不可能になり、サービスの低下をもたらす、という問題もある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するために成されたものであり、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落、または二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる印刷状態監視システム、サーバ、端末、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の印刷状態監視システムは、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0009】
本発明の印刷状態監視システムによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明の印刷状態監視システムは、請求項1に係る発明の印刷状態監視システムにおいて、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0011】
また、上記目的を達成するために、請求項3に係る発明の印刷状態監視システムは、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0012】
本発明の印刷状態監視システムによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、請求項4に係る発明のサーバは、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0014】
本発明のサーバによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0015】
また、請求項5に係る発明のサーバは、請求項4に係る発明のサーバにおいて、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0016】
また、上記目的を達成するために、請求項6に係る発明のサーバは、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含んで構成されている。
【0017】
本発明のサーバによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、請求項7に係る発明の端末は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力するように構成されている。
【0019】
本発明の端末によれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0020】
また、請求項8に係る発明の端末は、請求項7に係る発明の端末において、前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方としたものである。
【0021】
また、上記目的を達成するために、請求項9に係る発明の端末は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力するように構成したものである。
【0022】
本発明の端末によれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0023】
また、上記目的を達成するために、請求項10に係る発明のプログラムは、コンピュータを、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0024】
本発明のプログラムによれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【0025】
また、上記目的を達成するために、請求項11に係る発明のプログラムは、コンピュータを、印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0026】
本発明のプログラムによれば、二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の印刷状態監視システム、サーバ、及び端末によれば、印刷装置による印刷の遅延、印刷結果の一部欠落、または二重印刷などの異常が発生した場合に、その異常を報知することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムによって表示される画面の一例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムによって表示される画面の一例である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの窓口端末及び役席端末が実行する印刷依頼処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷管理ファイルの模式図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの印刷装置が実行する印刷処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る印刷ログの模式図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第1の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る印刷ログの模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第2の印刷状態監視処理を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムの営業店サーバが実行する第3の印刷状態監視処理のフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る印刷状態監視システムのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、本発明を、金融機関の営業店システムに使用される印刷システムに適用した場合について説明し、本発明の主要な部分についてのみ説明する。
【0030】
図1に示すように、本実施の形態の印刷状態監視システム10は、センタ側システム12と、営業店側システム14と、センタ側システム12と営業店側システム14とを接続する専用ネットワーク16とを備えている。
【0031】
センタ側システム12は、勘定ホスト18、及びセンタAPサーバ20を備えている。
【0032】
勘定ホスト18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えたコンピュータを含んで構成されている。本実施の形態の勘定ホスト18は、為替電文をセンタAPサーバ20に送信する。
【0033】
センタAPサーバ20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えたコンピュータを含んで構成されている。センタAPサーバ20は、業務個別のデータベースを格納し、各処理を実行する。本実施の形態のセンタAPサーバ20は、勘定ホスト18から送信された為替電文を受信し、受信した為替電文を、専用ネットワーク16を介して、営業店側システム16(より具体的には営業店側システム16の窓口端末22または役席端末26)に送信する。なお、各為替電文には、各為替電文を識別するための識別情報として通し番号(以下、通番と称する)が付加されている。
【0034】
営業店側システム14は、窓口端末22、汎用的な印刷装置(汎用プリンタ)24、役席端末(管理者端末)26、及び営業店サーバ28を備えている。これら窓口端末22、印刷装置24、役席端末26、及び営業店サーバ28は、互いに構内回線(LAN(Local Area Network))30で接続されている。また、構内回線30には、上述した専用ネットワーク16が接続されている。
【0035】
窓口端末22は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを含んで構成されており、顧客対応を行い、記帳・入出金処理を司るものである。また、窓口端末22は、役席端末26へ業務承認依頼を送信する。本実施の形態の窓口端末22のROMには、OS(オペレーティングシステム)等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷依頼処理を実行するためのプログラムが記憶されている。窓口端末22のCPUは、窓口端末22のROMから各プログラムを読み取って実行する。窓口端末22のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0036】
本実施の形態の窓口端末22は、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を、印刷可能なデータ(以下、印刷情報、または印刷データと称する)に編集し、印刷対象の印刷情報を印刷装置24に入力する。これにより、印刷装置24から印刷情報に基づいた画像が形成された用紙が印刷物として出力される。また、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報(本実施の形態では、上述した通番)を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに登録(記憶、または書き込み)するように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。ここで、印刷管理ファイル28a(より具体的には、印刷管理ファイル28aを記憶した営業店サーバ28のHDD)は、本発明の記憶手段に対応する。
【0037】
印刷装置24は、CPU、ROM、及びRAMを備えたコンピュータ、並びにプリンタエンジンを含んで構成されており、印刷処理を実行する。本実施の形態の印刷装置24のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷処理を実行するためのプログラムが記憶されている。印刷装置24のCPUは、印刷装置24のROMから各プログラムを読み取って実行する。印刷装置24のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0038】
印刷装置24は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には、この入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報、及びこの入力された印刷情報を識別するための識別情報としての通番を対応付けて生成し、印刷ログ24aに記憶する(印刷ログ24aに書き込む)。なお、印刷ログ24aは、印刷装置24のRAMの所定の記憶領域に記憶されるものである。
【0039】
役席端末26は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを含んで構成されており、窓口端末22からの業務承認依頼を処理するものである。本実施の形態の役席端末26のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する印刷依頼処理を実行するためのプログラムが記憶されている。役席端末26のCPUは、役席端末26のROMから各プログラムを読み取って実行する。役席端末26のRAMには、一時的にデータが記憶される。
【0040】
本実施の形態の役席端末26は、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を、印刷可能なデータ(上述したように、印刷情報、または印刷データ)に編集し、印刷対象の印刷情報を印刷装置24に入力する。これにより、印刷装置24から印刷情報に基づいた画像が形成された用紙が印刷物として出力される。また、本実施の形態の役席端末26は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報(本実施の形態では、上述した通番)を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶する(書き込む)ように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、本実施の形態の役席端末26は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて、営業店サーバ28の印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。
【0041】
営業店サーバ28は、CPU、ROM、RAM、及びHDD(Hard Disk Drive)を備えたコンピュータを含んで構成されており、営業店内のデータを一括管理するものである。本実施の形態の営業店サーバ28のROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する第1の印刷状態監視処理、第2の印刷状態監視処理、及び第3の印刷状態監視処理の各処理を実行するためのプログラムが記憶されている。営業店サーバ28のCPUは、営業店サーバ28のROMから各プログラムを読み取って実行する。営業店サーバ28のRAMには、一時的にデータが記憶される。また、営業店サーバ28のHDDには各種業務用データベースが記憶されている。更に、営業店サーバ28のHDDには、印刷管理ファイル28a及び印刷ログ28bが記憶されている。
【0042】
本実施の形態の営業店サーバ28は、印刷装置24で生成されて印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番をX分間隔(例えば、1分間隔)で取得する。ここで、X分間隔は、第1の所定時間間隔に対応する。
【0043】
尚、印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番は、X分間隔で取得するのではなく、印刷終了時に印刷ログ24aからその都度受信(取得)するようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態の営業店サーバ28は、取得された印刷終了情報及び通番をY分間隔(例えば、2分間隔)で監視し、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報(新規の通番及びこの新規の通番に対応する印刷終了情報)が存在することが分かった場合には、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。ここで、例えば、印刷中情報を”0”、印刷終了情報を”1”で表すようにしてもよい。
【0045】
尚、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報は、Y分間隔で監視するのではなく、印刷終了時にその都度受信(取得)し、受信(取得)の都度、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新するようにしてもよい。
【0046】
また、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容、または書き込み内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから予め定められた時間(第3の所定時間)経過した場合には、印刷状態が異常であることを役席端末26に通知し、役席端末26の表示装置の表示画面に、図2に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図2に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、印刷状態が異常であることを認識することができる。すなわち、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。なお、第3の所定時間は、例えば、5分である。
【0047】
更に、本実施の形態の営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷ログ28bに、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)記憶された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図3に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、同一の印刷情報が複数印刷されたことを認識することができる。すなわち、本実施の形態の営業店サーバ28は、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。
【0048】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の窓口端末22の動作について説明する。窓口端末22のCPUは、上記で説明したように、印刷依頼処理を実行する。図4には、印刷依頼処理のフローチャートが示されている。ここで、図4を参照して窓口端末22のCPUが実行する印刷依頼処理について説明する。なお、この印刷依頼処理は、例えば、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を受信したときに実行される。
【0049】
まず、ステップ100では、受信した印刷対象の為替電文を印刷情報に編集する。なお、この印刷情報を帳票データと称する場合がある。また、受信した為替電文には、識別情報として通番が付加されている。
【0050】
次のステップ102では、上記ステップ100で編集された印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報(例えば”0”)、及び付加された通番を対応付けて生成し、営業店サーバ28の記憶手段としてのHDDに記憶された印刷管理ファイル28aに記憶するように、営業店サーバ28に指示を出力する。すなわち、ステップ102では、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。これにより、この指示を受信した営業店サーバ28は、図5に示すように、印刷中情報及び通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶する。なお、図5には、印刷中情報を”0”とし、通番を”1”とした一例が示されている。また、ステップ102は、本発明の記憶制御手段に対応する。
【0051】
次のステップ104では、OS(オペレーティングシステム)で保有する印刷機能を使用して、印刷装置24へ印刷依頼を送信する。これにより、印刷依頼を受信した印刷装置24は、出力可能状態(印刷可能状態)の場合に、印刷依頼の送信元(この場合には、窓口端末22)へ出力可能状態であることを通知する。
【0052】
次のステップ106では、OSが管理するスプールファイルと呼ばれるファイルへ上記ステップ100で編集された印刷情報を格納する。
【0053】
次のステップ108では、印刷装置24から出力可能状態であることが通知されたか否かを判定する。ステップ108で印刷装置24から出力可能状態であることが通知されていないと判定された場合には、再び、ステップ108で、同様の判定を行う。一方、ステップ108で、印刷装置24から出力可能状態であることが通知されたと判定された場合には、次のステップ110へ進む。
【0054】
ステップ110では、スプールファイルに格納された印刷情報を取り出して、印刷装置24へ入力する。そして、印刷依頼処理を終了する。
【0055】
以上、説明したように、本実施の形態の窓口端末22は、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力すると共に、印刷対象の印刷情報を印刷装置24へ入力する際に、この印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及びこの印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための通番を対応付けて印刷管理ファイル28aに記憶するように制御する。
【0056】
なお、役席端末26についても同様に、上記の印刷依頼処理を実行する。
【0057】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の印刷装置24の動作について説明する。印刷装置24のCPUは、上記で説明したように、印刷処理を実行する。図6には、印刷処理のフローチャートが示されている。ここで、図6を参照して印刷装置24のCPUが実行する印刷処理について説明する。なお、この印刷処理は、例えば、印刷対象の印刷情報が入力されたときに実行される。
【0058】
まず、ステップ200では、入力された印刷情報に基づいて印刷を行うようにプリンタエンジンを制御する。これにより、入力された印刷情報に基づいて印刷が行われ、印刷物が出力される。
【0059】
次のステップ202では、図7に示すように、入力された印刷情報の印刷が終了したこと(印刷済であること)を示す印刷終了情報(もしくは印刷済情報)、及び入力された印刷情報を識別するための通番を対応付けて生成し、印刷ログ24aに記憶する。なお、図7には、印刷終了情報を”1”とし、通番を”1”とした場合の一例が示されている。そして、印刷処理を終了する。
【0060】
次に、本実施の形態の印刷状態監視システム10の営業店サーバ28の動作について説明する。営業店サーバ28のCPUは、上記で説明したように、第1の印刷状態監視処理、第2の印刷状態監視処理、及び第3の印刷状態監視処理を実行する。図8には、第1の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図8を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第1の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第1の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0061】
まず、ステップ300では、時間を計測するための第1のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第1のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0062】
次のステップ302では、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ302では、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Xの値は、例えば、1であり、X分間隔は本発明の第1の所定時間に対応する。
【0063】
ステップ302で、第1のタイマーが示す値がX分(60X秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ304へ進む。
【0064】
ステップ304では、印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた通番を取得し、図9に示すように、取得した印刷終了情報及び通番を印刷ログ28bに記憶する(書き込む)。なお、図9には、印刷終了情報が”1”で示され、通番が”1”で示された場合の一例が示されている。
【0065】
次のステップ306では、上記ステップ300でスタートされた第1のタイマーをストップ(停止)させて、第1のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ300に戻る。
【0066】
以上、説明したように、第1の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、印刷装置24で生成されて印刷ログ24aに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた識別情報としての通番をX分間隔で取得する。
【0067】
図10には、第2の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図10を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第2の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第2の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0068】
まず、ステップ400では、時間を計測するための第2のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第2のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0069】
次のステップ402では、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ402では、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Yの値は、例えば、2であり、Y分間隔は第2の所定時間間隔に対応する。
【0070】
ステップ402で、第2のタイマーが示す値がY分(60Y秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ404へ進む。
【0071】
ステップ404では、印刷ログ28bに記憶された印刷終了情報、及びこの印刷終了情報に対応付けられた通番を参照することにより、印刷終了情報及び通番を監視する。
【0072】
次のステップ406では、上記ステップ404での監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在するか否かを判定する。ステップ406では、例えば、前回のステップ404での監視の結果は、図11(a)に示すように、通番が”1”のレコードのみであったが、今回のステップ404での監視の結果が、図11(b)に示すように、通番が”1”のレコードに加え、通番が”2”のレコードが存在した場合には、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定する。
【0073】
上記ステップ406で肯定判定された場合(すなわち、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定された場合)には、次のステップ408へ進む。
【0074】
ステップ408では、新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された(書き込まれた)印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。ステップ408では、例えば、図12(a)に示す印刷中情報を、図12(b)に示すような印刷終了情報に更新する。なお、図12(a)では、印刷中情報が”0”で示され、図12(b)では、印刷終了情報が”1”で示された一例が示されている。
【0075】
次のステップ410では、上記ステップ404での監視の結果、通番が同一の印刷終了情報が複数(すなわち、2つ以上)印刷ログ28bに記憶されているか(書き込まれているか)否かを判定する。
【0076】
ステップ410で、肯定判定された場合(すなわち、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていると判定された場合)には、二重印刷(二重印字)が発生していると判断して、次のステップ412へ進む。なお、このような二重印刷が発生する原因としては、例えば、障害復旧時のスプーラからの再送が原因の一つとして考えられる。一方、ステップ410で否定判定された場合(すなわち、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていないと判定された場合)には、ステップ414に進む。
【0077】
ステップ412では、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図3に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、同一の印刷情報が複数印刷されたことを認識することができる。すなわち、ステップ412では、通番が同一の印刷終了情報が複数取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。なお、ステップ412は、本発明の報知制御手段に対応する。なお、役席端末26の表示装置の表示画面に表示させるエラーメッセージは、図3に示す内容のものに限られず、同一の印刷情報が複数印刷されたことを管理者が認識可能なエラーメッセージであれば、どのような内容であってもよい。また、役席端末26の表示装置の表示画面にエラーメッセージを表示させることにより、同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する場合について説明したが、役席端末26に警報装置を設け、この警報装置から警報が発生されるように警報装置を制御することにより、同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御してもよい。そして、ステップ414に進む。
【0078】
一方、上記ステップ406で、否定判定された場合(すなわち、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在しないと判定された場合)には、ステップ414へ進む。
【0079】
ステップ414では、上記ステップ400でスタートされた第2のタイマーをストップ(停止)させて、第2のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ400に戻る。
【0080】
以上、説明したように、第2の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、取得された印刷終了情報及び通番をY分間隔(例えば、2分間隔)で監視し、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報(新規の通番及びこの新規の通番に対応する印刷終了情報)が存在することが分かった場合には、この新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。また、第2の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、通番が同一の印刷終了情報が複数取得された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する。
【0081】
図13には、第3の印刷状態監視処理のフローチャートが示されている。ここで、図13を参照して営業店サーバ28のCPUが実行する第3の印刷状態監視処理について説明する。なお、この第3の印刷状態監視処理は、例えば、営業店サーバ28に電源を供給するためのスイッチ(図示せず)がオンされたときに実行される。
【0082】
まず、ステップ500では、時間を計測するための第3のタイマーをスタート(開始)させる。これにより、例えば、1秒間隔で、第3のタイマーが示す値が1ずつインクリメントされる。
【0083】
次のステップ502では、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上であるか否かを判定する。ステップ502では、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上となるまで、繰り返し上記判定を行う。なお、Zの値は、例えば、5である。
【0084】
ステップ502で、第3のタイマーが示す値がZ分(60Z秒)を示す値以上であると判定された場合には、次のステップ504へ進む。
【0085】
ステップ504では、印刷管理ファイル28aに記憶された情報を参照することにより、印刷管理ファイル28aに記憶された情報の内容を監視する。
【0086】
次のステップ506では、上記ステップ504での監視の結果、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから(すなわち、営業店サーバ28のHDDに記憶されてから)、第3の所定時間(例えば、5分間)経過した印刷中情報が存在するか否かを判定する。この判定は、例えば、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコード(印刷済にならないレコード)が存在するか否かを判断することにより行われる。この場合、例えば、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコードが存在すると判断された場合には、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定することができる。また、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間以上経っても印刷終了情報に更新されないレコードが存在しないと判断された場合には、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定することができる。
【0087】
ステップ506で、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定された場合には、「印刷抜け」の事象、「スプーラの滞留(印刷遅延)」の事象が発生している状態であると判断して、次のステップ508へ進む。なお、「印刷抜け」の原因としては、例えば、「端末障害によるスプールデータの消失」や、「印刷装置24の電源オフによるデータ消失」等の原因が考えられる。また、「スプーラの滞留」の原因としては、例えば、「用紙切れ、トナーなし、ドラム寿命」、「印刷装置状態エラー(カバーオープン、カートリッジセット不備)」、「ジャムの発生」、「印刷装置電源オフ、オフライン」、「印刷装置の故障」等の原因が考えられる。なお、「スプーラの滞留」とは、印刷装置24により行われる印刷の遅延の異常のことを指し、「印刷抜け」とは、印刷装置24により行われた印刷の印刷結果の一部欠落を指す。
【0088】
ステップ508では、印刷状態が異常であることを役席端末26に通知し、役席端末26の表示装置の表示画面に、図2に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。これにより、役員端末26の表示装置の画面には、図2に示すエラーメッセージが表示されて、営業店の管理者は、印刷状態が異常であることを認識することができる。すなわち、ステップ508では、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。なお、ステップ508は、本発明の報知制御手段に対応する。そして、次のステップ510に進む。なお、役席端末26の表示装置の表示画面に表示させるエラーメッセージは、図2に示す内容のものに限られず、印刷状態が異常であることを管理者が認識可能なエラーメッセージであれば、どのような内容であってもよい。また、役席端末26の表示装置の表示画面にエラーメッセージを表示させることにより、印刷状態が異常であることを報知するように制御する場合について説明したが、役席端末26に警報装置を設け、この警報装置から警報が発生されるように警報装置を制御することにより、印刷状態が異常であることを報知するように制御してもよい。
【0089】
一方、ステップ506で、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定された場合には、次のステップ510に進む。
【0090】
ステップ510では、上記ステップ500でスタートされた第3のタイマーをストップ(停止)させて、第3のタイマーの値をリセットする(すなわち、0にする)。そして、ステップ500に戻る。
【0091】
以上、説明したように、第3の印刷状態監視処理を実行することによって、営業店サーバ28は、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aの記憶内容(登録内容)に基づいて、印刷管理ファイル28aに記憶された印刷中情報が、印刷管理ファイル28aに記憶されてから第3の所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する。
【0092】
次に、上記で説明したように構成した本実施の形態の印刷状態監視システム10の印刷状態監視シーケンスについて、図14を参照して説明する。なお、図14には、勘定ホスト18、センタAPサーバ20、窓口端末22、印刷装置24、役席端末26、及び営業店サーバ28の各々が行う処理が簡略化されて示されている。
【0093】
まず、S001で、窓口端末22または役席端末26が、センタAPサーバ20から送信された印刷対象の為替電文を受信すると、次のS002で、窓口端末22または役席端末26が、受信した印刷対象の為替電文を印刷情報に編集し、編集された印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報(例えば”0”)、及び付加された通番を対応付けて生成し、営業店サーバ28のHDDに記憶された印刷管理ファイル28aに記憶する(書き込む)ように、営業店サーバ28に指示を出力する。
【0094】
その後、S003で、窓口端末22または役席端末26が、OSで保有する印刷機能を使用して、印刷装置24へ印刷依頼を送信する。
【0095】
次に、S004で、窓口端末22または役席端末26が、一時的に、OSが管理するスプールファイルへ編集された印刷情報を格納し、印刷装置24が出力可能状態であることが通知されると、スプールファイルに格納された印刷情報を取り出して、S005で、取り出した印刷情報を構内回線30経由で印刷装置24に入力する。
【0096】
S006で、印刷装置24は、入力された印刷情報に基づいて印刷を行った後、S007で、印刷が終了したことを示す印刷終了情報と通番とを対応付けて印刷ログ24aに書き込む。
【0097】
S008では、営業店サーバ28が、印刷装置24の印刷ログ24aの記憶内容(書き込み内容)を定期的にX分間隔で(例えば、1分間隔で)取得し、営業店サーバ28の印刷ログ28bに書き込む。
【0098】
S009では、営業店サーバ28が、印刷ログ28bの記憶内容(書き込み内容)を定期的にY分間隔で(例えば、2分間隔で)参照することにより、監視する。
【0099】
S010では、営業店サーバ28が、監視の結果、新たな通番及びこの新たな通番に対応する印刷終了情報が存在すると判定した場合には、新たな通番に対応する印刷管理ファイル28aに書き込まれた印刷中情報を、印刷が終了したことを示す印刷終了情報に更新する。また、S010では、監視の結果、通番が同一の印刷終了情報が複数、印刷ログ28bに書き込まれていると判定された場合には、印刷装置24によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを示す図3に示すようなエラーメッセージを表示する指示を役員端末26に送信する。
【0100】
S011では、営業店サーバ28が、印刷管理ファイル28aの記憶内容(書き込み内容)を定期的にZ分間隔で(例えば、5分間隔で)参照することにより、監視する。
【0101】
S012では、営業店サーバ28が、監視の結果、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間(例えば、5分間)経過した印刷中情報が存在するか否かを判定し、印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在すると判定された場合には、異常状態であると判断し、S012で印刷管理ファイル28aに書き込まれてから、第3の所定時間経過した印刷中情報が存在しないと判定された場合には、正常状態であると判断する。
【0102】
S012で異常状態であると判断された場合には、S013で、役席端末26へ異常状態である旨の通知を行い、S014で、異常の旨を役席端末26の表示装置の画面に表示する。
【0103】
以上、本実施の形態の印刷状態監視システム10について説明した。本実施の形態の印刷状態監視システム10によれば、印刷手段として汎用的な印刷装置を用いて、従来のプリンタ出力方式では検知できない「印刷抜け」、「データ滞留」、「二重印刷(二重印字)」が検知可能となる。
【0104】
これにより、金融機関等における被仕向け処理(為替)等の重要業務における営業店側の印刷抜け、データ滞留での振込み漏れによる不渡りの可能性、二重印刷による二重振込み等のミスを軽減でき、また、業務終了後の精査遅延を改善することができ、ユーザ及び顧客へのサービス向上が期待できる。
【0105】
なお、本実施の形態では、金融機関向けシステムのような大規模なシステムに本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、このような大規模なシステムでなく、ローカルな帳票出力システムでも本発明を適用可能である。例えば、各種伝票を作成し、プリンタへ印刷するというような小規模システムでも本発明を適用可能である。
【0106】
また、本実施の形態では、
【符号の説明】
【0107】
10・・・印刷状態監視システム
12・・・センタ側システム
14・・・営業店側システム
16・・・専用ネットワーク
18・・・勘定ホスト
20・・・センタAPサーバ
22・・・窓口端末
24・・・印刷装置
26・・・役席端末
28・・・営業店サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、
前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、
前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含む
印刷状態監視システム。
【請求項2】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項1記載の印刷状態監視システム。
【請求項3】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、
前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、
前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含む
印刷状態監視システム。
【請求項4】
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段と、
を含むサーバ。
【請求項5】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項4記載のサーバ。
【請求項6】
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、
前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段と、
を含むサーバ。
【請求項7】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末。
【請求項8】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項7記載の端末。
【請求項9】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末。
【請求項10】
コンピュータを、
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び
前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、
前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、
前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含む
印刷状態監視システム。
【請求項2】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項1記載の印刷状態監視システム。
【請求項3】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置と、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末と、サーバとを備えた印刷状態監視システムであって、
前記端末は、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含み、
前記サーバは、前記印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含む
印刷状態監視システム。
【請求項4】
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段と、
を含むサーバ。
【請求項5】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項4記載のサーバ。
【請求項6】
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、
前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段と、
を含むサーバ。
【請求項7】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末。
【請求項8】
前記異常を、前記印刷装置により行われる印刷の遅延、及び前記印刷装置により行われる印刷の印刷結果の一部欠落の少なくとも一方とした請求項7記載の端末。
【請求項9】
入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、印刷中情報及び識別情報を対応付けて記憶した記憶手段に記憶された該新たな識別情報に対応する印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段と、前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段とを含むサーバの前記更新手段によって新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合に該新たな識別情報に対応する印刷中情報が印刷終了情報に更新される記憶手段に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて記憶するように制御する記憶制御手段を含むと共に、印刷対象の印刷情報を前記印刷装置へ入力する端末。
【請求項10】
コンピュータを、
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び
前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された印刷中情報が、該記憶手段に記憶されてから所定時間経過した場合には、印刷状態が異常であることを報知するように制御する報知制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
印刷対象の印刷情報を印刷装置へ入力する際に、該印刷対象の印刷情報が印刷中であることを示す印刷中情報、及び該印刷中情報によって印刷中であることが示される印刷情報を識別するための識別情報を対応付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段を含む端末によって入力された印刷情報に基づいて印刷を行うと共に、印刷が終了した場合には該入力された印刷情報の印刷が終了したことを示す印刷終了情報及び該入力された印刷情報を識別するための前記識別情報を対応付けて生成する印刷装置で生成された印刷終了情報及び該印刷終了情報に対応付けられた識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段で取得された印刷終了情報及び識別情報を監視し、新たな識別情報及び該新たな識別情報に対応する印刷終了情報が前記取得手段で取得された場合には、該新たな識別情報に対応する前記記憶手段に記憶された印刷中情報を、印刷終了情報に更新する更新手段、及び
前記取得手段で、前記識別情報が同一の前記印刷終了情報が複数取得された場合には、前記印刷装置によって同一の印刷情報が複数印刷されたことを報知するように制御する報知制御手段
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−204818(P2010−204818A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47972(P2009−47972)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591051645)沖ソフトウェア株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591051645)沖ソフトウェア株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]